JP2022069340A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドライトを備える鞍乗型車両に関して、走行時にダウンフォースを効果的に発生させるとともに、ヘッドライトの周囲のスペースを有効に活用する。【解決手段】鞍乗型車両は、ヘッドライトと、第1風受け面と、を備える。前記ヘッドライトは、前方に光を照射する。前記第1風受け面は、前記ヘッドライトの下側に隣接するように配置され、後方に近づくにつれて高くなるように設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
特許文献1には、前方から車体に向かう走行風の一部を車体後方に流通させるための風通路を備える鞍乗型車両が開示される。
国際公開第2015/071936号
このような鞍乗型車両では、車体の安定性及び制動性の向上等のために走行時のダウンフォースをより強く得ることが望まれる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、走行時にダウンフォースを向上させることができる鞍乗型車両を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の鞍乗型車両が提供される。即ち、この鞍乗型車両は、ヘッドライトと、第1風受け面と、を備える。前記ヘッドライトは、前方に光を照射する。前記第1風受け面は、前記ヘッドライトの下側に隣接するように配置され、後方に近づくにつれて高くなるように設けられる。
これにより、走行時に第1風受け面に走行風が衝突すると、走行風は第1風受け面によって後方に進むにつれて上方に向かうように偏向される。走行風の偏向に伴う反作用によって、車体に生じるダウンフォースを向上させることができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の鞍乗型車両が提供される。即ち、この鞍乗型車両は、ヘッドライトを備える。前記ヘッドライトは、前方に光を照射する。前記ヘッドライトの車幅方向外側に、前後に開口を有する風通路が形成される。前記風通路の前後の開口のうち、前の開口は前記風通路の入口を構成し、後の開口は前記風通路の出口を構成する。前記風通路の入口は、前記ヘッドライトに向かって開口する。前記風通路は、当該風通路内の下面が後方に近づくにつれて高くなるように設けられる。
これにより、走行時に風通路内の下面に走行風が衝突すると、走行風は風通路内の下面によって後方に進むにつれて上方に向かうように偏向される。走行風の偏向に伴う反作用によって、車体に生じるダウンフォースを向上させることができる。
本発明によれば、走行時のダウンフォースが向上した鞍乗型車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の全体的な構成を示す側面図。 鞍乗型車両の前部の正面図。 鞍乗型車両の前部の平面図。 車体の前部におけるヘッドライト及びその近傍の断面図。 フロントカウルにおける左のヘッドライトの周囲の構成を示す斜視図。 車体の前部を左前方から見たときの斜視図。 車体の前部を左後方から見たときの斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両1の概要について説明する。図1は、鞍乗型車両1の全体的な構成を示す側面図である。なお、図1及び他の図においては、鞍乗型車両1の走行時に生じる走行風の流れを矢印で簡易的に表している。
本実施形態の鞍乗型車両1は、自動二輪車である。運転者は、車体3に跨がった状態で鞍乗型車両1に乗車して、当該鞍乗型車両1の運転を行う。なお、本発明は、自動二輪車以外の車両、例えばシートに跨って乗車するバギータイプの三輪車や四輪車にも適用することができる。鞍乗型車両1は、車体3と、前輪4と、後輪5と、を備える。
以下の説明では、特別な記載がない限り、前、後、左、右、上及び下とは、鞍乗型車両1に乗車した運転者から見た前、後、左、右、上及び下を意味する。言い換えると、左右方向は、鞍乗型車両1の車幅方向であって、駆動輪の車軸が伸びる方向に一致する。前後方向は、鞍乗型車両1の車長方向に一致する。
車体3は、鞍乗型車両1を走行させる駆動源であるエンジン8を支持している。エンジン8は、駆動輪となる後輪5を駆動するパワーユニットとして機能し、例えばガソリンエンジンとして構成される。エンジン8で発生する駆動力は、図略の変速装置によって変速され、車体3の後部に設けられた後輪5に伝達される。後輪5は、車体3に対して上下方向に変位可能に設けられる。後輪5は、車体3のフレーム本体に設けられて左右方向に延びるピボット軸に対して、揺動角変位可能に設けられるスイングアーム9に支持されている。
なお、鞍乗型車両1における駆動源は、特に限定されるものではなく、例えば電気モータであっても良いし、複数の種類の装置が複合的に用いられたものであっても良い。
前輪4は、車体3の前部に設けられている。エンジン8は、前後方向において、前輪4と後輪5の間に配置されている。詳細には、エンジン8は、スイングアーム9よりも前方の車体3のフレーム部分に支持されている。エンジン8は、内燃機関によって実現される。内燃機関は、燃料の燃焼時に生じるガス膨張によって動力を発生する。
前輪4は、車体3に対して上下方向に変位可能に設けられている。車体3の前部には、前輪を支持する前輪支持構造が設けられている。本実施形態では、前輪支持構造として、フロントフォーク11を含んで構成される。フロントフォーク11は、正面視で前輪4を挟むように左右1対で配置されている。フロントフォーク11の下部に、前輪4が回転可能に取り付けられている。フロントフォーク11には、前輪4を上方から覆う泥除け部材となるフロントフェンダ13が設けられている。
車体3の上部には、運転者が座るシート15が設けられている。シート15の前方に、エンジン8に供給する燃料を蓄える燃料タンク16が設けられている。車体3の前上部に、運転者が操作可能なステアリングハンドル17が設けられている。ステアリングハンドル17は、シート15及び燃料タンク16の前方であって、フロントフォーク11の上方に配置されている。
ステアリングハンドル17の前方に、ヘッドライト19が配置されている。ヘッドライト19は、電力の供給を受けて、鞍乗型車両1の前方に光を照射する。ヘッドライト19は、車体前方の走行路面を照射する前照灯として機能する。本実施形態では、ヘッドライト19は、予め定められるロービーム照射、及び、ロービーム照射に対して上方を照らすように設定されるハイビーム照射をそれぞれ切り替え可能に構成される。また、ヘッドライト19は、照射する光軸の向きを調整可能な調整機構を備える。ヘッドライト19は、上下方向において前輪4よりも高い位置であって、車体3の前部に設けられている。ヘッドライト19は、本実施形態では左右対称となるように左右1対で設けられている。なお、ヘッドライト19は、左右1対のものに限られず、例えば車体3の前部における左右方向の中央に1つ配置された1灯式のヘッドライトであっても良い。
本実施形態では、鞍乗型車両1は、カウル23を備える。カウル23は、鞍乗型車両1の外表面を構成する外殻部材であって、合成樹脂製の部材からなる。カウル23は、ヘッドライト19の周囲、及び、ステアリングハンドル17の下方(車体側面)を覆うように配置されている。なお、カウル23が配置される範囲及びカウル23の形状は一例であり、少なくとも後述のようにヘッドライト19の周囲に対応するものを含むのであれば、本実施形態とは異なっていても良い。
カウル23は、フロントカウル25と、2つのサイドカウル27,29と、を有する。フロントカウル25は、主に車体3の前部、例えばヘッドライト19の周囲に配置されている。フロントカウル25は、車体3の前部の上下左右を取り囲むように設けられている。2つのサイドカウル27,29は、それぞれ、車体3の側面部であって、ステアリングハンドル17の下方に配置されている。一方のサイドカウル27は、主に車体3の左側面部に配置され、他方のサイドカウル29は、主に車体3の右側面部に配置されている。
フロントカウル25は、ヘッドライト19の上方を覆う上面を有する。フロントカウル25の上面は、前端から後方に進むにつれて上方に滑らかに傾斜する傾斜面として構成されている。サイドカウル27,29は、それぞれ、ヘッドライト19の車幅方向外方を覆う側面を有する。サイドカウル27,29のそれぞれの側面は、前端から後方に進むにつれて車幅方向外方に滑らかに傾斜する傾斜面として構成されている。このようにカウル23が設けられることで、車体3に衝突する走行風を滑らかに偏向させることができ、車体3の走行抵抗の低減を図ることができる。また、カウル23は、走行風を車体3の車幅方向外方及び上方に案内することで、運転者に向かう走行風を減らすことができ、風防効果を高めることができる。
次に、図2から図5を参照して、ヘッドライト19の周囲の構成について説明する。図2は、鞍乗型車両1の前部の正面図である。図3は、鞍乗型車両1の前部の平面図である。図4は、車体3の前部におけるヘッドライト19及びその近傍の側面断面図である。図5は、フロントカウル25における左のヘッドライト19Lの周囲の構成を示す斜視図である。
フロントカウル25は、車体3の正面側に露出する外装部材である。フロントカウル25は、1つの部材によって形成されても良いし、複数の部材が連結されて形成されても良い。フロントカウル25には、外装部材としてのサイドカウル27,29が滑らかに連なるように、連続的に設けられている。サイドカウル27,29は、フロントカウル25と同様に、1つの部材によって形成されても良いし、複数の部材によって形成されても良い。
図2及び図3に示すように、フロントカウル25は、前後方向に垂直な面で切った断面の形状が、前端部から後方に近づくにつれて大きくなるように構成されている。具体的には、フロントカウル25の前端部は、車幅方向中央位置及びその近傍に配置されている。そして、フロントカウル25は、前端部から後方に近づくにつれて車幅方向及び上下方向に徐々に広がるように形成されている。
フロントカウル25は、鞍乗型車両1の車幅を2等分する平面(図2及び図3の仮想線101で示す)に関して、略左右対称に構成されている。フロントカウル25の上部には、後方に向かうにつれて高くなるように傾斜するウインドシールド31が設けられている。フロントカウル25の左右両側のそれぞれに、左右のサイドミラー33,35が設けられている。
正面視で、フロントカウル25の上下中途部には、図2に示すように複数の開口が貫通状に形成されている。複数の開口は、車幅方向に並べて配置されている。複数の開口は、導風孔41及び左右のランプ孔43,45である。左右のランプ孔43,45は、導風孔41を車幅方向で挟むように配置されている。
ヘッドライト19の周囲の構成は、仮想線101で示す平面に関して略左右対称であるので、以下では主に左側の構成について説明する。以下の説明では、略左右対称である構成に関して、左側の部材/部分には符号の末尾にLを付し、右側の部材/部分には符号の末尾にRを付す場合がある。
導風孔41は、エンジン8に供給するための走行風を取り込むための孔である。本実施形態では、導風孔41は、フロントカウル25の車幅方向中央部に配置され、車体3の前方を開放させている。導風孔41には、車体3に設けられた導風ダクトが接続されている。この導風ダクトは、導風孔41から導入された走行風を、エアクリーナ等を介してエンジン8へ供給する経路を構成する。走行風を導風孔41に導入することによって、走行速度に比例して高圧力となる空気をエンジン8に導き易くでき、エンジン8に供給される空気量を高めることができる。
左のランプ孔43には、左のヘッドライト19Lが設けられている。左のヘッドライト19Lは、導風孔41の左側に配置されている。図4に示すように、左のヘッドライト19Lは、車体3の前方に露出する照射面51を有する。照射面51は、左のヘッドライト19Lの外表面であって、かつ、前方へ照射される光が透過する面である。
左のヘッドライト19Lは、ハウジング53、光源55、レンズ、及びリフレクタを備える。左のヘッドライト19Lは、本実施形態ではLED型のものである。ハウジング53は、光源55を収容している。光源55は、発光ダイオード(LED)である。透光性を有するレンズにより、照射面51が形成されている。本実施形態では、レンズは、樹脂材料によって実現され、フロントカウル25に形成されるランプ孔43,45を塞ぐ。なお、ヘッドライト19の光源55は、発光ダイオードに限られない。リフレクタは、様々な角度で配置された複数の反射板から構成されている。リフレクタは、光源55が発した光を反射することで、所定方向及び所定範囲に光を導く。本実施形態では、レンズは、車幅方向寸法が上下方向寸法よりも大きい横長形状に形成されている。
図5に示すように、フロントカウル25の車体外側部には、車幅方向外側を開放させる凹部57が設けられている。凹部57は、前後方向に延びるとともに車幅方向内側に凹んだ細長い溝状に形成されている。凹部57の長手方向は概ね前後方向となっているが、前端から後方に向かうにつれて上側及び車幅方向外側に位置するように、斜めに配置されている。言い換えると、凹部57のうち下面は、後方に進むにつれて上方に滑らかに傾斜する傾斜面として形成されている。凹部57のうち車幅方向内側面は、後方に進むにつれて車幅方向外側に滑らかに傾斜する傾斜面として形成されている。凹部57の前端部は、ランプ孔43(ヘッドライト19L)の左側に位置している。
本実施形態では、凹部57は、サイドカウル27の一部により車幅方向外側から覆われている。図5では、サイドカウル27を二点鎖線で透視的に示している。凹部57、及びサイドカウル27の一部により囲まれた空間に、後述の左の風通路60Lが形成されている。
右のランプ孔45には、右のヘッドライト19Rが設けられている。本実施形態では、右のヘッドライト19Lは、実質的に、左のヘッドライト19Lと同様に構成されている。フロントカウル25の右外側部の近傍に、右の風通路60Rが設けられている。
次に、図2から図7を参照して、風通路60L及びその近傍の構成について説明する。図6は、車体3の前部を左前方から見たときの斜視図である。図7は、車体3の前部を左後方から見たときの斜視図である。
風通路60Lには、鞍乗型車両1の走行時に生じる走行風の一部が導かれる。この走行風の一部を風通路60Lに導くために、図2、図3、図5、及び図6に示すように、第1風受け面64Lが風通路60Lの入口66に臨むように設けられている。本実施形態では、第1風受け面64Lはフロントカウル25の一部によって構成されている。なお、第1風受け面64Lは、フロントカウル25とは異なる部材から構成されても良い。第1風受け面64Lは、ヘッドライト19に対して相対固定された位置に設けられる。
第1風受け面64Lは、左のヘッドライト19L(左のランプ孔43)の前方に配置されている。具体的には、第1風受け面64Lは、その上縁が、対向するレンズ下縁に接する位置に配置される。図2に示すように、第1風受け面64Lは、その車幅方向の長さが、左のヘッドライト19Lの車幅方向の長さと、半分以上オーバーラップするように配置される。本実施形態では、第1風受け面64Lは、車幅方向において、対向するレンズ下縁の車幅方向長さ以上の幅を有する。第1風受け面64Lには、レンズ下縁の車幅方向内側端よりも車幅方向内側に延長する延長部分が形成されている。第1風受け面64Lの上縁は、車幅方向外側に向かうにつれて、後方に進むように傾斜している。同様に、第1風受け面64Lに対向するレンズ面(照射面51)の下縁は、車幅方向外側に向かうにつれて、後方に進むように傾斜している。
第1風受け面64Lの車幅方向外側の部分と隣り合うように、風通路60Lの入口66が配置されている。図6に示すように、風通路60Lを規定するサイドカバーには、側面視において、第1風受け面64Lの上縁の車幅方向外側端を車幅方向外側から覆う部分が形成されている。具体的には、サイドカバーは、角状に形成される前部を有する。サイドカバーの前部は、先端部から上方に進むにつれて後方に向かう前部上辺と、先端部から下方に進むにつれて後方に向かう前部下辺とを有する。このように角状に形成される前部が、第1風受け面64Lの上縁車幅方向外側端に車幅方向に対向して配置されている。
第1風受け面64Lは、左のヘッドライト19Lの下側に隣接するように配置されている。第1風受け面64Lは、前端から後方に(左のヘッドライト19L側に)近づくにつれて高くなるように斜めに向けられている。詳細には、第1風受け面64Lは、平坦な面状に形成されている。第1風受け面64Lの前端は、前輪4の上方で当該前輪4の前端よりも後方に配置されている。第1風受け面64Lは、その高さ位置が前端から後方に(左のヘッドライト19L側に)向かって徐々に高くなるように傾斜状に形成されている。
これにより、鞍乗型車両1の走行時、第1風受け面64Lが走行風の一部を受ける。この走行風の一部は、第1風受け面64Lに衝突して、第1風受け面64Lに沿って上方に偏向されて後方に流れる。本実施形態では、第1風受け面64Lで偏向された走行風は、風通路60Lを通過して、車体後方に流れ出る。走行風は、第1風受け面64Lで上方に偏向された後、車体後方に流れる。このように、走行に伴って前方から向かってくる走行風は、第1風受け面64Lで順次偏向される。このようにして、走行風の流れを上方に偏向させる過程でダウンフォースを発生させることができる。よって、前輪4のグリップ力を向上させることができる。
第1風受け面64Lは、左のヘッドライト19Lの前方に配置される。これにより、第1風受け面64Lが左のヘッドライト19Lの車幅方向外側に設けられる場合に比べて、左のヘッドライト19Lの車幅方向外側に第1風受け面64Lが突出することを防ぐことができ、車体3全体として車幅方向寸法の大型化を防ぐことができる。また、左のヘッドライト19Lの前方に第1風受け面64Lを形成することで、左のヘッドライト19Lを配置するために必要となるカウル23の車幅方向周囲のスペースを有効に活用しながら、車体3全体としての車幅方向大型化を防ぎつつ、第1風受け面64Lを車幅方向に大型化し易くして、ダウンフォースを良好に得られる構成を実現することができる。
図3に示すように、第1風受け面64Lは、車幅方向中央側から車幅方向外側(左側)に近づくにつれて後方に位置するように傾斜して配置されている。言い換えると、第1風受け面64Lの上縁は、第1風受け面64Lに対向するレンズ面の下縁と略平行に延びるように形成されている。従って、第1風受け面64Lは、上面視において、レンズ面の下縁に略平行な2辺を有して、大略的に平行四辺形状に形成されている。
風通路60Lは、第1風受け面64Lの車幅方向外側で、かつ、後方に形成されている。なお、本実施形態では、第1風受け面64L,64R及び風通路60L,60Rを車体3の前部の左右両側に備えているが、左右一側のみに備える構成としても良い。本実施形態では、風通路60Lの一部は、フロントカウル25の一部で規定される。具体的には、風通路60Lの車幅方向内側縁は、第1風受け面64Lに隣接して、後方に屈曲する風受け面隣接領域を含む。また、風通路60Lの車幅方向内側縁は、レンズ面の車幅方向外側の面に隣接して、後方に屈曲するレンズ隣接領域を含む。本実施形態では、風通路60Lは、長手方向に垂直な断面において、上方に向かうにつれて車幅方向寸法が小さくなる三角断面形状に形成される。風通路60Lの入口66の前側部分にも、第1風受け面64Lと同様に、前端から後方に(左のヘッドライト19L側に)近づくにつれて高くなるように斜めに向けられている案内面が形成される。
風通路60Lは、前後に開口を有してトンネル状に細長く形成された通路である。風通路60Lは、カウル23によって形成される筒状部分の内側に形成される。風通路60Lでは、一方の開口から取り込まれた走行風が、軸方向中間部分で漏れ出ることが防がれて、他方の開口から排出される。風通路60Lの長手方向は概ね前後方向であるが、前端から後方に向かうにつれて上側及び車幅方向外側に位置するように、斜めに配置されている。風通路60Lの前端及び後端には、それぞれ開口が形成されている。上述したように、内側カウルと外側カウル(サイドカウル27)とによって風通路60Lが形成されている。外側カウルの前端の一部が内側カウルと車幅方向に間隔をあけて配置されることで、風通路60Lの入口66が規定される。同様に外側カウルの後端の一部が内側カウルと車幅方向に間隔をあけて配置されることで、風通路60Lの出口68が規定される。本実施形態では、内側カウルの前側部分は、フロントカウル25によって構成され、内側カウルの後ろ側部分は、フロントカウル25の後端に接続されてステアリングシャフトの車幅方向外側を延びる上部カウルによって構成される。
風通路60Lの開口のうち、前の開口は、走行風の一部を風通路60Lに導入するための入口66として機能する。後の開口は、風通路60Lに導入された走行風を外部に導出するための出口68として機能する。図2及び図6に示すように、風通路60Lの入口66は、前方を開放している。入口66は、左のヘッドライト19Lに向かって開口している。詳細には、入口66は、左のヘッドライト19Lのすぐ前方の空間に対して開口している。図3及び図7に示すように、風通路60Lの出口68は、フロントカウル25の後方で、かつ、車体3に対して車幅方向外側に向かって開口する。
図5に示すように、風通路60L内の下面70は、後方に近づくにつれて高くなるように斜めに向けられている。また、下面70の前端は、第1風受け面64Lの上端位置付近に配置されている。下面70の後端は、第1風受け面64Lの上端位置よりも高い位置に配置される。下面70は、平坦な面状に形成されている。下面70は、後方に進むにつれて車幅方向寸法が狭くなるように形成されている。本実施形態では、下面70は、フロントカウル25の左側部における凹部57の下内壁により構成されている。ただし、下面70がサイドカウル27側に形成されても良い。
これにより、第1風受け面64Lが受けた走行風が車幅方向外側の風通路60Lの入口66に流れ、風通路60Lの出口68から後方に導出される。風通路60Lを通過する走行風を下面70が受けることで、ダウンフォースを更に発生させることができる。
本実施形態においては、風通路60Lを形成する下面70の前端部72が、第1風受け面64Lの車幅方向外側端部における前後方向中途部と、概ね同じ高さに配置されている。この部分で、下面70の前端部72と第1風受け面64Lとが接続されている。これにより、第1風受け面64Lから風通路60Lへ走行風をスムーズに案内することができる。
風通路60Lは、入口66から出口68に向かって後方に進むにつれて、車幅方向外側に向かうように斜めに形成されている。この風通路60Lの車幅方向外側には、外壁74Lが設けられている。本実施形態では、外壁74Lは、サイドカウル27の一部で構成されている。
外壁74Lにより、風通路60Lの左側壁が構成されている。風通路60Lは、左側壁のほか、右側壁、上側壁及び下側壁(下面70を含む)により囲まれた空間により形成されて、車体3の外部と仕切られている。風通路60Lの右側壁及び下側壁は、フロントカウル25の凹部57の一部で構成されている。風通路60Lの上側壁76は、フロントカウル25の凹部57の一部と、これに重なり合うサイドカウル27の一部と、により構成されている。
このように、風通路60Lに外壁74Lが設けられているので、風通路60Lを走行風が通過する際に、走行風が風通路60Lから車幅方向外側に逸れることを防いで、入口66から出口68に案内することができる。よって、風通路60Lを通過する走行風の風量の低下を防いで、ダウンフォースを更に高めることができる。しかも、風通路60Lに上側壁76が設けられているので、風通路60Lに導入された走行風が風通路60Lから上方に逸れることを更に防いで、ダウンフォースを更に高めることができる。
図3に示すように、風通路60Lは、出口68では、当該風通路60Lの軸線103Lが、車幅方向外側に向かうように形成されている。これにより、風通路60Lの出口68から走行風が導出されるとき、この走行風が車体3に対して車幅方向で遠ざかる方向(図3の矢印105の方向)に進む。よって、鞍乗型車両1に乗車した運転者に風通路60Lからの走行風が向かうことを防ぐことができ、当該運転者に対する風防性を向上させることができる。
本実施形態において、風通路60Lの壁は、風通路60Lの車幅方向外側を覆う外壁74Lを含む。図3に示すように、外壁74Lは、左のヘッドライト19Lの照射面(前面)51よりも前方に突出する部分を有する。外壁74Lの前端は、左のヘッドライト19Lの照射面51のうち風通路60L側の端部よりも前方に配置されている。これにより、左のヘッドライト19Lに衝突した走行風を風通路60Lに導き易くなっている。
また、風通路60Lは、入口66から出口68に向かうに従って狭くなるように形成されている。言い換えれば、風通路60Lは、これを構成する壁により、入口66から出口68に向かって徐々に通路面積が小さくなるように形成されている。よって、風通路60Lを通過する走行風は、流速が高まるので、風通路60Lによるダウンフォースを良好に得ることができる。
外壁74Lの前縁は、図6に示すように、その上下方向中央部82が上部及び下部よりも後方となるように形成されている。具体的には、外壁74Lの前縁は、側面視で横向きV字状に形成されている。外壁74Lの前縁により、風通路60Lの入口66の車幅方向外側の部分が形成されている。これにより、左のヘッドライト19Lが照射する光を外壁74Lが遮りにくくなるので、光を広範囲に照射することができる。
図2、図5及び図6に示すように、フロントカウル25に、第2風受け面86Lが設けられている。第2風受け面86Lは、上下方向において、左のヘッドライト19Lを挟んで、第1風受け面64Lと反対側に配置されている。第2風受け面86Lは、車幅方向において、第1風受け面64Lと同様に、風通路60Lの入口66と隣り合うように配置されている。第2風受け面86Lは、フロントカウル25の一部から構成されている。なお、第2風受け面86Lは、フロントカウル25とは異なる部材から構成されても良い。
第2風受け面86Lは、左のヘッドライト19L(左のランプ孔43)の前方に配置されている。第2風受け面86Lは、その車幅方向の長さが、左のヘッドライト19Lの車幅方向の長さと、半分以上オーバーラップするように配置される。第2風受け面86Lの車幅方向外側の部分と隣り合うように、風通路60Lの入口66が配置されている。
第2風受け面86Lは、左のヘッドライト19Lの上側に隣接するように配置されている。第2風受け面86Lは、後方に(左のヘッドライト19L側に)近づくにつれて低くなるように設けられている。詳細には、第2風受け面86Lは、平坦な面状に形成されている。第2風受け面86Lの前端は、第1風受け面64Lの上方で、当該第1風受け面64Lの前端よりも後方に配置されている。風通路60Lの車幅方向外側縁には、第2風受け面86Lに隣接する領域が形成されている。言い換えると、風通路60Lの車幅方向外側縁は、第2風受け面86Lの前端の車幅方向外側端と、第1風受け面64Lの前端の車幅方向外側端とを結ぶ湾曲形状に形成されている。
これにより、鞍乗型車両1の走行時に左のヘッドライト19Lに衝突した走行風が当該左のヘッドライト19Lに対して上方に乗り上げるように流れるのを防いで、第1風受け面64L、第2風受け面86L及びレンズ面に衝突した各走行風を風通路60Lへ導くことができ、ダウンフォースを更に高めることができる。
第2風受け面86Lの面積は、本実施形態では、第1風受け面64Lの面積よりも小さく設定されている。本実施形態では、第2風受け面86Lの前後方向幅は、第1風受け面64Lの前後方向幅よりも小さく設定されている。従って、第2風受け面86Lよりも第1風受け面64Lによる影響を高めることができ、走行風を受けることにより生じるアップフォースを防ぐことができる。
フロントカウル25においては、正面視で左右のランプ孔43,45の間に、導風孔41が配置されている。それぞれのランプ孔43(45)と導風孔41との間には、鞍乗型車両の走行時に生じる走行風を車幅方向に分ける仕切壁92が前方に突出するように形成されている。仕切壁92の前端(突出端)は、第1風受け面64L及び第2風受け面86Lのそれぞれの前端と、車幅方向で隣り合うように設けられている。この仕切壁92により、鞍乗型車両1の走行時、左右のヘッドライト19L,19Rの周辺と、導風孔41とに、走行風をスムーズに分岐して流すことができる。
ここで、図5に示すように、導風孔41の入口部分94は、上縁96よりも下縁98のほうが前方に位置するように形成されている。これにより、鞍乗型車両1の走行時に、走行風を円滑に導風孔41に流すレイアウトを実現できる。
前述のとおり、風通路60Lの入口66は、左のヘッドライト19Lのすぐ前方の空間に対して開放している。これに関連して、左のヘッドライト19Lの照射面51は、図3に示すように、車幅方向外側に近づくにつれて後方となるように傾斜して形成されている。左のヘッドライト19Lの照射面51のうち車幅方向外側の部分は、風通路60Lに対面するように配置されている。これにより、鞍乗型車両1の走行時に、左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突した走行風が、風通路60Lの入口66に円滑に案内され易くなる。
図4に示すように、左のヘッドライト19Lの照射面51は、上方に近づくにつれて前方となるように傾けられている。本実施形態において、左のヘッドライト19Lの照射面51は、断面視で略平坦な面状であって、前方へ凸となるように若干湾曲するように形成されている。
これにより、左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突した走行風を、左のヘッドライト19Lの下方に位置する第1風受け面64Lに近づくように流すことができる。風通路60Lの入口66付近の下側に導かれる走行風量を増やして、下面70に沿って流れる走行風流速を高めることができる。従って、風通路60Lによって生じるダウンフォースを更に向上させることができる。
以上に説明したように、本実施形態の鞍乗型車両1は、左のヘッドライト19Lと、第1風受け面64Lと、を備える。左のヘッドライト19は、前方に光を照射する。第1風受け面64Lは、左のヘッドライト19Lの下側に隣接するように配置され、後方に近づくにつれて高くなるように設けられる。
これにより、鞍乗型車両1の走行時に、第1風受け面64Lが走行風を受けることによってダウンフォースを発生させることができる。従って、走行時のダウンフォースを向上させることができる。この結果、例えば、車体3の安定性及び制動性の向上を図ることができる。また、ヘッドライト19前方の比較的速度が高い走行風を第1風受け面64Lに衝突させることによって、ダウンフォース効果を高めることができる。更に、車体3の重心から第1風受け面64Lまでの距離を大きくすることができ、車体重心まわりに前端部を下方に押し付けるモーメント力を高めることができ、ダウンフォース効果を高めることができる。しかも、第1風受け面64Lは、前輪4の車軸よりも前方に配置されることで、前輪4の車軸を下方に押し下げる力として与え易くすることができる。従って、前輪4のグリップ力を向上させることができる。
また、第1風受け面64Lが、左のヘッドライト19Lの前方に配置されるので、第1風受け面64Lが左のヘッドライト19Lの車幅方向外側に設けられる場合に比べて、左のヘッドライト19Lの車幅方向外側に第1風受け面64Lが突出することを防ぐことができ、車体3全体として車幅方向寸法の大型化を防ぐことができる。また、左のヘッドライト19Lの前方に第1風受け面64Lを設けることで、左のヘッドライト19Lを配置するために必要となるカウル23の車幅方向周囲のスペースを有効に活用したレイアウトを実現できる。即ち、車体3全体としての車幅方向大型化を防ぎつつ、左のヘッドライト19Lを車幅方向及び前後方向に大型化させ易くなる。
鞍乗型車両1は四輪車に比べて比較的小型に形成されることから、鞍乗型車両1に対する垂直抗力が小さい。上述のようにダウンフォースを得ることで、垂直抗力の小ささを補って、鞍乗型車両1の加減速挙動を向上し易くすることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、第1風受け面64Lの車幅方向外側に、前後に開口を有する風通路60Lが形成される。風通路60Lの前後の開口のうち、前の開口は風通路60Lの入口66を構成し、後の開口は風通路60Lの出口68を構成する。風通路60Lの入口66は、第1風受け面64Lと左のヘッドライト19Lとに向かって開口する。風通路60Lは、当該風通路60L内の下面が後方に近づくにつれて高くなるように設けられる。
これにより、第1風受け面64Lの上縁に集められた走行風が、当該第1風受け面64Lの車幅方向外側に位置する風通路60Lの入口66に流れる。風通路60Lに流れた走行風は、風通路60Lの出口68から後方に導出される。風通路60Lを通過する走行風を下面70が受けることによって、ダウンフォースをより強く発生させることができる。第1風受け面64Lの上端に集められた走行風が風通路60Lの入口66付近の下側に流れ込むことで、流速の高い走行風を下面70に向かって流すことができ、多くの走行風を下面70で偏向させることに起因するダウンフォースを得ることができる。上述したように受圧面積を大きくし易い第1風受け面64Lで集められた走行風を用いることで、風通路60Lによるダウンフォースを更に高めることができる。また下面70は、後方に進むにつれて車幅方向が狭まることで、風通路60Lを通過することによる走行風の流速低下を補うことができる。これによって風通路60L全体にわたってダウンフォースを生じさせ易くすることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、風通路60Lは、左のヘッドライト19Lに対して車幅方向外側を通過しつつ、当該風通路60Lの入口66から出口68に向かって後方に進むにつれて車幅方向外側に向かうように斜めに形成される。この風通路60Lの車幅方向外側に、外壁74Lが設けられる。
これにより、外壁74Lが設けられるので、風通路60Lを走行風が通過する際に、走行風が車体3から遠ざかる方向に風通路60Lから逸れることを防いで、入口66から出口68に案内することができる。よって、風通路60Lを通過する走行風の風量の低下を防いで、更に強いダウンフォースを得ることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、風通路60Lに、上側壁76が設けられる。
これにより、風通路60Lを走行風が通過する際に、走行風が車体3から遠ざかる方向に風通路60Lから逸れることを更に防いで、更に強いダウンフォースを得ることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、風通路60Lは、当該風通路60Lの出口68では、当該風通路60Lの軸線103Lが車幅方向外側に向かうように形成される。
これにより、風通路60Lの出口68から走行風が導出されるとき、走行風が車体3から車幅方向に対して遠ざかる方向に進む。よって、鞍乗型車両1に乗車した運転者に走行風が向かうことを防ぐことができ、この運転者に対する風防性を向上させることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、風通路60Lは、当該風通路60Lの車幅方向外側を覆う外壁74Lを備える。外壁74Lは、左のヘッドライト19Lの照射面51の少なくとも一部よりも前方に突出するように配置される。
これにより、第1風受け面64Lに加えて、左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突した走行風を風通路60Lに導き易くなる。ヘッドライトは一般的に、路面を照らし易くするために、比較的大面積に形成される。このような比較的大面積の面に受けた走行風を集めることで、風通路60Lを走行風が通過することに起因するダウンフォースを向上させることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、左のヘッドライト19Lの照射面51は、車幅方向外側に向かうにつれて後方に傾斜して形成される。
これにより、鞍乗型車両1の走行時に左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突した走行風が、風通路60Lの入口66に円滑に案内され易くなる。よって、照射面51に衝突した走行風の流速低下を抑えてダウンフォースを得ることができる。即ち、高い流速の走行風が風通路60Lに導かれることに起因するダウンフォース向上を図ることができる。また、左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突する走行風の流速低下を抑えて、風通路60Lの出口68から排出させることができる。よって、左のヘッドライト19Lの照射面51に衝突した走行風が走行抵抗として車体に影響することを抑えることができる。
また、風通路60Lが形成されるカウル23の一部は、左のヘッドライト19Lに対して車幅方向に隣接する領域に形成されることから、運転者に向かう走行風を抑制させるために車体3の前端部から膨らむように形成される部分としても機能する。従って、サイドカウル27は、外壁面で風防効果を発揮させるとともに、内壁面でダウンフォースを得る部材として機能させることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、外壁74Lの前縁は、上下方向中央部82が上部及び下部よりも後方となるように形成される。
これにより、左のヘッドライト19Lが照射する光を外壁74Lが遮りにくくなる。従って、左のヘッドライト19Lにより、光を広範囲に照射することができる。また、外壁74Lには、車体3の側面視において、第1風受け面64Lの上縁の車幅方向外側端を車幅方向外側から覆う部分が形成されることが好ましい。これによって、第1風受け面64Lの上縁に集められたのち、車幅方向外側に向かう走行風を、風通路60L内に導くことができ、風通路60Lから走行風が逸れることを防ぐことができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1は、第2風受け面86Lを備える。第2風受け面86Lは、左のヘッドライト19Lの上側に隣接するように配置され、車体後方に近づくにつれて低くなるよう設けられる。
これにより、鞍乗型車両1の走行時に左のヘッドライト19Lに衝突した走行風が当該左のヘッドライト19Lに対して上方に乗り上げることを防いで、通路へ導くことができ、ダウンフォースを更に高めることができる。よって、左のヘッドライト19Lに衝突した走行風を風通路60L内に導くことができ、風通路60Lから走行風が逸れることを防ぐことができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1において、左のヘッドライト19Lの照射面51は、上方に近づくにつれて前方となるように傾けられる。
これにより、鞍乗型車両1の走行時に左のヘッドライト19Lに衝突した走行風を、左のヘッドライト19の下方に位置する第1風受け面64Lに近づくように流すことができる。従って、第1風受け面64Lがダウンフォースを良好に発生させることができる。
また、本実施形態では、上下方向に対して車幅方向に大きいレンズが左のヘッドライト19Lに適用される。これによって、レンズの前方に配置される第1風受け面64Lを車幅方向に比較的大型化させることができ、ダウンフォースの向上に寄与することができる。また、左のヘッドライト19LがLED型に形成されることで、光源55からの照射角を規定し易い。左のヘッドライト19Lのレンズは、バルブタイプのレンズに比べて比較的横長のレンズ形状に形成し易い。従って、第1風受け面64Lを大型化させ易くすることができる。
このように、本実施形態では、ヘッドライト19Lの前方及びヘッドライト19Lに衝突する走行風を効果的に集めることができる。よって、ダウンフォースを発生する第1風受け面64L,64Rが、走行抵抗となることを防いで、ダウンフォースを向上させることができる。このようなダウンフォースの向上により、比較的走行速度が低い状態でも好適かつ容易にダウンフォースを得ることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
例えば、導風孔41が、上下に並べられる形で複数設けられても良い。導風孔41が、左右に並べられる形で複数設けられても良い。この場合、導風孔41が、左右の風通路60L,60Rの下方にそれぞれ配置されても良い。導風孔41が車体3の前方に向けて設けられない場合も本発明に含まれる。
左右の風通路60L,60Rが、前後水平方向を向くように配置されても良い。左右の風通路60L,60Rが省略されても良い。第2風受け面86L,86Rが省略されても良い。
上記の実施形態では、ヘッドライト19は、左右1対のもの(左のヘッドライト19L及び右のヘッドライト19R)としたが、特に限定されるものではない。例えば、車体の車幅方向中心位置に1つのみ配置される1灯式のヘッドライトを採用することができる。この場合、第1風受け面は、車幅方向中心位置に配置される。
鞍乗型車両1に対しては、第1風受け面64L,64Rを備えない構成、即ち広範囲にわたるレンズの照射面に衝突した走行風が風通路60L,60Rに導いてダウンフォースを発生させる構成を採用しても良い。この場合、鞍乗型車両1の走行時に、風通路60L,60Rに走行風を導き、それぞれの下面70で走行風を受けることによって、ダウンフォースを発生させることができる。
上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態及び変形形態をとり得ることは明らかである。従って、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 鞍乗型車両
19 ヘッドライト
19L 左のヘッドライト
51 照射面(前面)
60L 風通路
60R 風通路
66 入口
68 出口
64L 第1風受け面
74 外壁
76 上側壁
82 外壁の前縁の上下方向中央部
86L 第2風受け面
103L 軸線

Claims (11)

  1. 前方に光を照射するヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの下側に隣接するように配置され、後方に近づくにつれて高くなるように設けられた第1風受け面と、
    を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記第1風受け面の車幅方向外側に、前後に開口を有する風通路が形成され、
    前記風通路の前後の開口のうち、前の開口は前記風通路の入口を構成し、後の開口は前記風通路の出口を構成し、
    前記風通路の入口は、前記第1風受け面と前記ヘッドライトとに向かって開口しており、
    前記風通路は、当該風通路内の下面が後方に近づくにつれて高くなるように設けられることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記風通路は、前記ヘッドライトに対して車幅方向外側を通過しつつ、前記入口から前記風通路の出口に向かって後方に進むにつれて車幅方向外側に向かうように斜めに形成され、
    前記風通路の車幅方向外側に外壁が設けられることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項3に記載の鞍乗型車両であって、
    前記風通路には、上側壁が設けられることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項2から4までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記風通路は、当該風通路の出口で、当該風通路の軸線が車幅方向外側に向かうように形成されることを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記風通路は、当該風通路の車幅方向外側を覆う外壁を備え、
    前記外壁は、前記ヘッドライトの前面の少なくとも一部よりも前方に突出するように配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ヘッドライトの前面は、車幅方向外側に向かうにつれて後方に傾斜して形成されることを特徴とする鞍乗型車両。
  8. 請求項6又は7に記載の鞍乗型車両であって、
    前記外壁の前縁は、上下方向中央部が上部及び下部よりも後方となるように形成されることを特徴とする鞍乗型車両。
  9. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ヘッドライトの上側に隣接するように配置され、車体後方に近づくにつれて低くなるように設けられた第2風受け面を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  10. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ヘッドライトの前面は、上方に近づくにつれて前方となるように傾けられることを特徴とする鞍乗型車両。
  11. 前方に光を照射するヘッドライトを備え、
    前記ヘッドライトの車幅方向外側に、前後に開口を有する風通路が形成され、
    前記風通路の前後の開口のうち、前の開口は前記風通路の入口を構成し、後の開口は前記風通路の出口を構成し、
    前記風通路の入口は、前記ヘッドライトに向かって開口しており、
    前記風通路は、当該風通路内の下面が後方に近づくにつれて高くなるように設けられることを特徴とする鞍乗型車両。
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