JP6268134B2 - 鞍乗り型車両のフェンダー構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のフェンダー構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6268134B2
JP6268134B2 JP2015176807A JP2015176807A JP6268134B2 JP 6268134 B2 JP6268134 B2 JP 6268134B2 JP 2015176807 A JP2015176807 A JP 2015176807A JP 2015176807 A JP2015176807 A JP 2015176807A JP 6268134 B2 JP6268134 B2 JP 6268134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fender
opening surface
opening
brake
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015176807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017052352A (ja
Inventor
健士 二股
健士 二股
裕郁 八重樫
裕郁 八重樫
悠 小野
悠 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015176807A priority Critical patent/JP6268134B2/ja
Priority to EP16185844.4A priority patent/EP3141464B1/en
Publication of JP2017052352A publication Critical patent/JP2017052352A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6268134B2 publication Critical patent/JP6268134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J15/00Mud-guards for wheels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両のフェンダー構造に関する。
従来、鞍乗り型車両のフェンダー構造において、後輪の少なくとも一部を覆うフェンダーが、後輪を支持するスイングアームの上部に取付けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のフェンダーでは、フェンダーの内側に突出するリブがフェンダーの側面に設けられる構造が図示されていると考えられ、この構造により、フェンダーの剛性が高められている。
特開2010−70072号公報
ところで、近年、鞍乗り型車両では、燃費を向上することが望まれているが、フェンダーの周囲を流れる走行風の抵抗も燃費に影響している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両のフェンダー構造において、フェンダーの周囲を流れる走行風を制御し、燃費を向上できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、後輪(3)の少なくとも一部を覆うフェンダー(90)を備え、当該フェンダー(90)が前記後輪(3)を支持するスイングアーム(12)の上部に取付けられる鞍乗り型車両のフェンダー構造において、前記フェンダー(90)の側面(109b)には、前方からの走行風を後方に受け流す開口面(130)が設けられ、側面視において、前記開口面(130)を通って延びる前記スイングアーム(12)の上面(104b)に平行な直線の延長線(L)上に、ブレーキディスク(3c)またはブレーキキャリパ(93)の少なくともいずれかが配置され、前記ブレーキキャリパ(93)に接続されるブレーキホース(94)は、前記フェンダー(90)の内側を通って設けられ、前記フェンダー(90)は、内側に配置された前記ブレーキホース(94)を上方から覆うように設けられ、前記ブレーキホース(94)は、その少なくとも一部が、前記フェンダー(90)の内側面に設けられたホース支持部(118)に支持され、前記開口面(130)は、側面視において、前記開口面(130)から内側が見えないようにラビリンス構造(135)で形成され、前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の車幅方向の外縁部が前記開口面(130)の車幅方向の内縁部よりも前方に位置するように構成され、前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の前記外縁部が後方に折り返された外縁屈曲部(130a)と、前記開口面(130)の前記内縁部が車幅方向内側に折り返された内縁屈曲部(130b)とを有するとともに、前記外縁屈曲部(130a)が前記内縁屈曲部(130b)よりも前方に位置するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、後輪の少なくとも一部を覆うフェンダーの側面には、前方からの走行風を後方に受け流す開口面が設けられている。これにより、前方からの走行風が、フェンダーの側面の開口面を通って後方に抜けるため、走行風による抵抗を低減でき、燃費を向上できる。また、側面視において、開口面を通って延びるスイングアームの上面に平行な直線の延長線上に、ブレーキディスクまたはブレーキキャリパの少なくともいずれかが配置されており、開口面を通る走行風は、スイングアームの上面に平行な直線の延長線に沿うように流れ、この延長線上に位置するブレーキディスクまたはブレーキキャリパに当たる。このため、開口面に走行風を流して抵抗を減少させることができるとともに、開口面に流れた走行風によってブレーキディスクまたはブレーキキャリパを冷却できる。さらに、フェンダーの内側に配置されたブレーキホースは、少なくとも一部が、フェンダーに設けられたホース支持部に支持される。これにより、ブレーキホースをフェンダーで上方から保護できるとともに、フェンダーに支持する簡単な構造でブレーキホースを支持できる。また、開口面は、側面視において、その開口から内側が見えないようにラビリンス構造で形成されるため、側方からの雨水や砂利等が、開口面から内部に侵入することを防止できるとともに、外観性を向上できる。
た、本発明は、後輪(3)の少なくとも一部を覆うフェンダー(90)を備え、当該フェンダー(90)が前記後輪(3)を支持するスイングアーム(12)の上部に取付けられる鞍乗り型車両のフェンダー構造において、前記フェンダー(90)の側面(109b)には、前方からの走行風を後方に受け流す開口面(130)が設けられ、側面視において、前記開口面(130)を通って延びる前記スイングアーム(12)の上面(104b)に平行な直線の延長線(L)上に、ブレーキディスク(3c)またはブレーキキャリパ(93)の少なくともいずれかが配置され、前記ブレーキキャリパ(93)に接続されるブレーキホース(94)は、前記フェンダー(90)の内側を通って設けられ、前記フェンダー(90)は、内側に配置された前記ブレーキホース(94)を上方から覆うように設けられ、前記ブレーキホース(94)は、その少なくとも一部が、前記フェンダー(90)の内側面に設けられたホース支持部(118)に支持され、前記開口面(130)は、側面視において、前記開口面(130)から内側が見えないようにラビリンス構造(135)で形成され、前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の車幅方向の外縁部が前記開口面(130)の車幅方向の内縁部よりも前方に位置するように構成され、前記フェンダー(90)の前記側面(109b)には、車幅方向内側に窪む側面凹部(131)が設けられ、前記側面凹部(131)は、当該側面凹部(131)の底面であり外側方に面する凹部内側面部(131a)と、車両の前方側に面する凹部内後面部(131b)と、当該側面凹部(131)の上面及び下面を構成する凹部内上面部(131c)及び凹部内下面部(131d)とを備え、前記凹部内側面部(131a)は、前方側から後方側の凹部内後面部(131b)に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面であり、前記開口面(130)は、凹部内後面部(131b)を前方に開口させた面であり、前記凹部内上面部(131c)と前記凹部内下面部(131d)との間隔は、前記開口面(130)側ほど狭くなるように傾斜していることを特徴とする。
また、本発明は、前記開口面(130)は、前記スイングアーム(12)の上面(104b)に対し垂直に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、開口面は、スイングアームの上面に対し垂直に設けられるため、開口面をスイングアームの上面の形状に合わせてコンパクトに設けることができるとともに、開口面を外側から目立たなくすることができ、外観性が良い。
た、本発明は、前記開口面(130)は、側面視において、排気ユニット(35)と重なる位置に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、開口面は、側面視において、排気ユニットと重なる位置に設けられるため、排気ユニットと重なる位置に設けられる開口面に流れる気流を利用して、排気ユニットを効果的に冷却できるとともに、排気ユニット近傍に熱がこもることを抑制できる。
また、本発明は、前記フェンダー(90)は、前記後輪(3)を駆動するチェーン(37)を覆うチェーンケース部(108)を一体に備えることを特徴とする。
本発明によれば、フェンダーは、後輪を駆動するチェーンを覆うチェーンケース部を一体に備えるため、専用のチェーンケースを別に設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、本発明は、前記フェンダー(90)は、前方側から前記開口面(130)に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面(131a)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、走行風を、前方側から開口面に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面に沿って開口面に誘導できる。このため効率良く開口面に走行風を流すことができ、燃費を向上できる。
本発明に係る鞍乗り型車両のフェンダー構造では、走行風がフェンダーの側面の開口面を通って後方に抜けるため、走行風による抵抗を低減でき、燃費を向上できる。
また、開口面に流れた走行風によってブレーキディスクまたはブレーキキャリパを冷却できる。
また、開口面をコンパクトに設けることができる。
さらに、開口面のラビリンス構造により、側方からの雨水や砂利等の開口面への侵入を防止できるとともに、外観性を向上できる。
また、開口面に流れる気流を利用して、排気ユニットを冷却できる。
また、専用のチェーンケースを別に設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、走行風を傾斜面に沿わせて開口面に効率良く誘導できる。
さらに、フェンダーに支持する簡単な構造でブレーキホースを支持できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 インナーフェンダー及びスイングアームの周辺部の左側面図である。 インナーフェンダー及びスイングアームの周辺部の右側面図である。 スイングアームにインナーフェンダーを取り付けた状態を示す斜視図である。 スイングアームにインナーフェンダーを取り付けた状態の右側面図である。 スイングアームにインナーフェンダーを取り付けた状態を上方から見た平面図である。 インナーフェンダーの右側面図である。 インナーフェンダーを上方から見た平面図である。 図5のIX−IX断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を支持するフロントフォーク11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。
車体フレームFは、前端に設けられてフロントフォーク11を軸支するヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する左右一対のメインフレーム15,15と、メインフレーム15,15の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム16,16と、メインフレーム15,15の前部から下方に延びる左右一対のダウンフレーム17,17と、ピボットフレーム16,16の上部及びメインフレーム15,15の後部から後上がりに車両後端部まで延びる左右一対のシートフレーム18,18とを備える。各メインフレーム15は、ヘッドパイプ14の上部とピボットフレーム16とを繋ぐ上フレーム部15aと、上フレーム部15aの下方で延びる下フレーム部15bとを備える。
シート13に着座した運転者は、フロントフォーク11の上端に取り付けられたハンドル19を介して前輪2を操舵する。前輪2は、フロントフォーク11の下端部に設けられた前輪車軸2aに軸支される。
スイングアーム12は、左右のピボットフレーム16,16を車幅方向に連結するピボット軸20に前端部を軸支され、ピボット軸20を中心に上下に揺動する。スイングアーム12と車体フレームFとは、リアサスペンション(不図示)を介して連結される。後輪3は、スイングアーム12の後端部に挿通される後輪車軸3aに軸支される。
シート13は、シートフレーム18,18に支持される。燃料タンク21は、シート13の前縁に連続してメインフレーム15,15の上方に設けられる。
左右のピボットフレーム16,16の下部の後部には、後方に延びるステップホルダ22,22が左右一対で設けられる。シート13に着座した運転者が足を乗せる左右一対のメインステップ23,23は、ステップホルダ22,22に取り付けられてピボットフレーム16,16の後方に位置する。運転者が後輪3の油圧式のブレーキ装置28の操作に使用するブレーキペダル24は、右側のメインステップ23の前方に設けられる。
シート13の後部に着座する同乗者が足を乗せる左右一対のタンデムステップ25,25は、シートフレーム18,18から後下方に延びる左右一対のタンデムステップホルダ26,26に支持される。
サイドスタンド27は、左側(一側)のピボットフレーム16の下部に支持される。サイドスタンド27は、回動軸27aを中心に回動することで折り畳み自在である。
エンジン10は、車幅方向に延びるクランク軸30を支持するクランクケース31と、クランクケース31の前部上面から上方に延びるシリンダ部32とを備える。
エンジン10は、車体フレームFに吊り下げられるようにして支持され、ピボットフレーム16,16の前方でメインフレーム15,15の下方に配置される。
エンジン10には、一対の排気管33,33及びマフラー34を備えた排気ユニット35が接続される。排気管33,33は、シリンダ部32の前面に配置される排気ポート(不図示)から引き出され、クランクケース31の下方を通って後方に延びる。マフラー34は、スイングアーム12の右側(他側)の外側方に配置され、右側のピボットフレーム16の後方で排気管33,33の後端部に接続される。
自動二輪車1は、車体フレームF及びエンジン10等で構成される車体を覆う車体カバー40を備える。車体カバー40は、ヘッドパイプ14の前方に配置されるフロントカウル41と、フロントカウル41に連続して後方へ延びる左右一対のミドルカウル42,42(カウル)と、ミドルカウル42,42の下部に連続して後方に延びるアンダーカウル43とを備える。
また、車体カバー40は、燃料タンク21を覆うタンクカバー44と、ミドルカウル42,42の上部に連続して後方に延びる左右一対のシート下カウル45と、シートフレーム18,18を覆うリアカウル46とを備える。
後輪3の上方を覆うリアフェンダー47は、リアカウル46の下面に連続するようにして後下方に延びる。前輪2を上方から覆うフロントフェンダー48は、フロントフォーク11に支持される。
また、自動二輪車1は、後輪3の前端部の上部を上方から覆うインナーフェンダー90(フェンダー)を備える。
インナーフェンダー90の上方でシートフレーム18,18の下方には、前記リアサスペンションのリザーバタンク91が配置される。
図2は、インナーフェンダー90及びスイングアーム12の周辺部の左側面図である。図3は、インナーフェンダー90及びスイングアーム12の周辺部の右側面図である。ここで、図3では、マフラー34を取り外した状態が示されている。
図2に示すように、クランクケース31の後部には、出力軸36が左側方へ突出して設けられ、出力軸36には、ドライブスプロケット36aが設けられる。エンジン10の出力は、ドライブスプロケット36aと後輪3のドリブンスプロケット3bとの間に掛け渡される駆動チェーン37を介して後輪3に伝達される。
図2及び図3に示すように、インナーフェンダー90は、スイングアーム12の上面に取付けられ、後輪3の前方に配置される。
図3に示すように、ブレーキ装置28は、ブレーキペダル24と、ブレーキペダル24の操作によって内部のピストンが移動させられる筒状のマスターシリンダー92と、後輪3のブレーキディスク3cと、前記ピストンの油圧によりブレーキディスク3cを挟んで制動するブレーキキャリパ93と、ブレーキキャリパ93とマスターシリンダー92とを繋ぐブレーキホース94とを備える。ブレーキキャリパ93は、後輪車軸3aに固定されるキャリパホルダ95によってスイングアーム12の後部の上方に支持される。
マスターシリンダー92は、右側のステップホルダ22の後部に固定される。左右のステップホルダ22,22には、後方に延びる板状のヒールガード96,96が設けられる。マスターシリンダー92は、右側のヒールガード96とスイングアーム12の前端部の外側面との間に配置される。マスターシリンダー92のリザーバタンク92aは、右側のシートフレーム18から下方に延びるステー18aによって支持され、ホース92bによってマスターシリンダー92に接続される。
図4は、スイングアーム12にインナーフェンダー90を取り付けた状態を示す斜視図である。図5は、スイングアーム12にインナーフェンダー90を取り付けた状態の右側面図である。図6は、スイングアーム12にインナーフェンダー90を取り付けた状態を上方から見た平面図である。
図2〜図6を参照し、スイングアーム12は、車幅方向に延びてピボット軸20に軸支される筒状のピボット連結部97と、ピボット連結部97の一端から後方に延びる一側アーム部98と、ピボット連結部97の他端から後方に延びる他側アーム部99と、ピボット連結部97の後方で一側アーム部98と他側アーム部99とを車幅方向に繋ぐクロスメンバ100とを一体に備える。
スイングアーム12は、ピボット連結部97が左右のピボットフレーム16,16の間に配置され、ピボットフレーム16,16の間に渡されるピボット軸20によって軸支される。
一側アーム部98及び他側アーム部99は、その長手方向に直交する断面が略矩形のパイプ材である。前記リアサスペンションは、ピボット連結部97とクロスメンバ100との間の空間を通って上下に延びる。後輪3は、一側アーム部98と他側アーム部99との間でクロスメンバ100の後方に配置される。
一側アーム部98及び他側アーム部99の後端部には、後輪車軸3aを支持する車軸支持孔部101,101が設けられる。
左側の一側アーム部98は、駆動チェーン37が設けられる側のアーム部であり、駆動チェーン37は、一側アーム部98の上面102(スイングアームの上面)の上方及び下面の下方を通る。上面102の後部には、上方に突出するフェンダーステー103,103が前後に複数設けられている。
右側の他側アーム部99は、ブレーキ装置28が設けられる側のアーム部である。ブレーキホース94は、他側アーム部99の上面104に沿うように後方に延びる。ブレーキキャリパ93は、他側アーム部99の車軸支持孔部101の上方に設けられる。なお、ブレーキホース94は、図4及び図6では、見易いようにドットを付して図示されている。
他側アーム部99の上面104は、側面視において、ピボット連結部97からクロスメンバ100側まで後上がりに延びる前部上面104aと、前部上面104aの後端から後下がりに後端まで延びる後部上面104bとを備える。後部上面104bには、上方に突出するフェンダーステー105,105が前後に複数設けられている。
また、他側アーム部99の上面104は、クロスメンバ100の上面100aよりも高くなるように上方に突出する突出部104c(図4)を、クロスメンバ100の外側方に備える。
図7は、インナーフェンダー90の右側面図である。図8は、インナーフェンダー90を上方から見た平面図である。
図2〜図8を参照し、インナーフェンダー90は、後輪3の前端部の上部を上方から覆うフェンダー本体部107と、駆動チェーン37側の一側アーム部98を上方から覆うチェーン側アーム覆い部108(チェーンケース部)と、ブレーキ装置28側の他側アーム部99を上方から覆うブレーキ側アーム覆い部109とを一体に備える。インナーフェンダー90は、例えば、樹脂成型により一体に形成される。
インナーフェンダー90のフェンダー本体部107は、側面視では、後輪3の外形に沿うように湾曲して形成されており、クロスメンバ100の上面100a(図4)の前端部から後輪3の前部の上面近傍まで後上がりに延びる。また、フェンダー本体部107は、車幅方向では、車幅方向の中央部が最も高くなる後輪3のプロファイルに合わせて、上方に凸の湾曲形状に形成されている。
また、フェンダー本体部107の後部は、平面視では、後端側ほど車幅方向のサイズが小さくなるように先細り形状に形成されている。
フェンダー本体部107は、前端において他側アーム部99側の側部に、前後方向に開口する切り欠き部107aを備える。
フェンダー本体部107が後輪3の前端部を上方から覆うことで、後輪3が飛ばす水や泥等がフェンダー本体部107によって受けられ、車体におけるフェンダー本体部107の前上方の部分が汚れることが防止される。
インナーフェンダー90のチェーン側アーム覆い部108は、駆動チェーン37における上面102の上方を通る部分を上方及び側方から覆うチェーンケース部でもある。チェーン側アーム覆い部108は、駆動チェーン37を上方から覆うケース上壁108aと、駆動チェーン37を外側方から覆うケース外側壁108b(フェンダーの側面)と、駆動チェーン37を内側方から覆うケース内側壁108cとを一体に備える。
ケース上壁108aは、フェンダー本体部107の側部の下部から車幅方向外側に延びて駆動チェーン37の上方に位置する。ケース外側壁108bは、ケース上壁108aの外縁から下方の上面102側へ延び、駆動チェーン37の外側方に位置する。ケース内側壁108cは、フェンダー本体部107の下部の前面から前方に突出して形成されており、上縁がケース上壁108aの前端部の内縁に繋がる。ケース内側壁108cは、駆動チェーン37の内側方に位置する。ケース上壁108a、ケース外側壁108b及びケース内側壁108cの前縁は、駆動チェーン37がチェーン側アーム覆い部108内から外側に通るチェーン通し口110を形成する。
ケース外側壁108bの後端は、ドリブンスプロケット3b(図2)の前部の側方に位置する。ケース外側壁108bの後部の下部には、チェーン側アーム覆い部108をフェンダーステー103,103に固定するフェンダー固定ボルト103a,103a(図2)が通る固定孔部111,111が前後方向に複数形成されている。
また、チェーン側アーム覆い部108は、ケース上壁108aの後端の上部から駆動チェーン37に沿うように後方に延出する後方延出部112を備える。後方延出部112は、後輪車軸3a(図2)の位置を越えてドリブンスプロケット3bの後方まで延びており、駆動チェーン37の後部及びドリブンスプロケット3bを上方から覆う。
チェーン側アーム覆い部108によって駆動チェーン37が覆われることで、駆動チェーン37のオイル等の飛散が防止されるとともに、乗員等が駆動チェーン37に触れることが防止される。
インナーフェンダー90のブレーキ側アーム覆い部109は、ブレーキホース94(図3)を上方及び側方から覆うブレーキホースカバー部でもある。ブレーキ側アーム覆い部109は、ブレーキホース94を上方から覆うカバー上壁109aと、ブレーキホース94を外側方から覆うカバー外側壁109b(フェンダーの側面)とを一体に備える。
カバー上壁109aは、フェンダー本体部107の側部における上下の中間部から車幅方向外側に延びてブレーキホース94の上方に位置する。詳細には、カバー上壁109aは、側面視において、フェンダー本体部107の傾斜に沿うように後上がりに延びる前側上壁部114と、他側アーム部99の後部上面104bに沿うように後下がりに延びる後側上壁部115とを備える。後側上壁部115は、後部上面104bよりも大きな傾斜で後下がりに延びている。
カバー外側壁109bは、カバー上壁109aの外縁から下方の上面104側へ延び、ブレーキホース94の外側方に位置する。
ブレーキ側アーム覆い部109は、側面視において、フェンダー本体部107の前端部に重なる位置から後方に延び、その後端部109cは、ブレーキキャリパ93の前端近傍に位置する。
カバー外側壁109bには、ブレーキ側アーム覆い部109をフェンダーステー105,105に固定するフェンダー固定ボルト105a,105a(図3)が通る固定孔部116,116が前後方向に複数形成されている。
インナーフェンダー90は、スイングアーム12の上面に載置され、フェンダー固定ボルト103a,103a及びフェンダー固定ボルト105a,105aが車幅方向外側から締結されることでスイングアーム12に固定される。
図4に示すように、ブレーキ側アーム覆い部109の前端部は、他側アーム部99の突出部104c上に載置され、突出部104cの内側方には、フェンダー本体部107の切り欠き部107aが位置する。突出部104cと切り欠き部107aとが合わさることで、ブレーキホース94がインナーフェンダー90の内側へ通されるホース通し孔117が形成される。
マスターシリンダー92(図3)から延びてホース通し孔117を通されたブレーキホース94は、ブレーキ側アーム覆い部109の内側を他側アーム部99の後部上面104bに沿って後方に延び、ブレーキキャリパ93に接続される。また、ブレーキホース94は、前側上壁部114及び後側上壁部115によって上方から覆われる。これにより、ブレーキホース94をブレーキ側アーム覆い部109によって保護できるとともに、ブレーキホース94を外側から隠すことができ、外観性が向上する。
ブレーキ側アーム覆い部109は、カバー外側壁109bの内側面にホース支持部118(図3)を備える。ブレーキホース94は、ホース支持部118に支持されることで、ブレーキ側アーム覆い部109の内側に位置決めされる。このように、インナーフェンダー90にブレーキホース94を支持させることできるため、スイングアーム12に設けられるブレーキホース94を支持するためのステー部を削減でき、スイングアーム12の構造を簡略化できる。
図9は、図5のIX−IX断面図である。
図4〜図9を参照し、インナーフェンダー90は、左右の側面であるケース外側壁108b及びカバー外側壁109bに、前方からの走行風を後方に受け流す開口面120,130をそれぞれ備える。
図8及び図9に示すように、ケース外側壁108b及びカバー外側壁109bは、下方側ほど車幅方向外側に広がるとともに、後方側ほど車幅方向外側に広がるように傾斜して設けられている。ケース外側壁108bの下縁は一側アーム部98の外側面の上縁に連続し、カバー外側壁109bの下縁は他側アーム部99の外側面の上縁に連続する。
ケース外側壁108bは、ケース外側壁108bの前後の中間部の一部を車幅方向内側に窪ますようにして形成された側面凹部121を備える。
側面凹部121は、側面凹部121の底面であり外側方に面する凹部内側面部121a(傾斜面)と、凹部内側面部121aの後縁とケース外側壁108bの外側面とを繋ぐ凹部内後面部121bと、凹部内側面部121aの上縁とケース外側壁108bの外側面とを繋ぐ凹部内上面部121cと、凹部内側面部121aの下縁とケース外側壁108bの外側面とを繋ぐ凹部内下面部121dとを備える。
開口面120は、車両の前方側に面する凹部内後面部121bを開口させた面であり、車両の前方に向けて開口する面である。
凹部内側面部121aは、側面凹部121の前方側のケース外側壁108bに連続するように、後方側ほど車幅方向外側に広がるように傾斜している。すなわち、凹部内側面部121aは、前方側から開口面120に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面であり、この傾斜面の後端に開口面120が位置する。
また、凹部内上面部121cと凹部内下面部121dとは、凹部内上面部121cと凹部内下面部121dとの間隔が、開口面120側ほど狭くなるように傾斜して設けられている。
図2及び図9に示すように、開口面120は、側面視で開口面120の内側が見えないようにラビリンス構造125を備えて構成されている。詳細には、このラビリンス構造125は、開口面120の車幅方向の外縁部がU字状に後方に折り返された外縁屈曲部120aと、開口面120の内縁部が略直角に車幅方向内側に折り返された内縁屈曲部120bとを有するとともに、外縁屈曲部120aが内縁屈曲部120bよりも前方に位置するように構成されている。外縁屈曲部120aが内縁屈曲部120bよりも前方に位置するため、側面視では開口面120の開口が外縁屈曲部120aに隠れる。
図2及び図4を参照し、側面視では、開口面120は、一側アーム部98の上面102に対して垂直に上方に延びる垂線P1に沿うように、上面102に対し略垂直に設けられている。詳細には、開口面120は、上面102に対して垂直よりもやや後傾した角度で設けられている。また、開口面120は、側面視で、前後のフェンダー固定ボルト103a,103aの間に位置するとともに、駆動チェーン37に外側から重なる位置に配置されている。また、開口面120は、側面視では、後輪3の前面よりも後方でドリブンスプロケット3bよりも前方に配置される。
ブレーキ側アーム覆い部109のカバー外側壁109bは、カバー外側壁109bの前後の中間部の一部を車幅方向内側に窪ますようにして形成された側面凹部131を備える。
側面凹部131は、側面凹部131の底面であり外側方に面する凹部内側面部131a(傾斜面)と、凹部内側面部131aの後縁とカバー外側壁109bの外側面とを繋ぐ凹部内後面部131bと、凹部内側面部131aの上縁とカバー外側壁109bの外側面とを繋ぐ凹部内上面部131cと、凹部内側面部131aの下縁とカバー外側壁109bの外側面とを繋ぐ凹部内下面部131dとを備える。
開口面130は、車両の前方側に面する凹部内後面部131bを開口させた面であり、車両の前方に向けて開口する面である。
凹部内側面部131aは、側面凹部131の前方側のカバー外側壁109bに連続するように、後方側ほど車幅方向外側に広がるように傾斜している。すなわち、凹部内側面部131aは、前方側から開口面130に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面であり、この傾斜面の後端に開口面130が位置する。
また、凹部内上面部131cと凹部内下面部131dとは、凹部内上面部131cと凹部内下面部131dとの間隔が、開口面130側ほど狭くなるように傾斜して設けられている。
図5及び図9に示すように、開口面130は、側面視で開口面130の内側が見えないようにラビリンス構造135を備えて構成で形成されている。詳細には、このラビリンス構造135は、開口面130の車幅方向の外縁部がU字状に後方に折り返された外縁屈曲部130aと、開口面130の内縁部が略直角に車幅方向内側に折り返された内縁屈曲部130bとを有するとともに、外縁屈曲部130aが内縁屈曲部130bよりも前方に位置するように構成されている。外縁屈曲部130aが内縁屈曲部130bよりも前方に位置するため、側面視では開口面130の開口が外縁屈曲部130aに隠れる。
図3及び図5を参照し、側面視では、開口面130は、他側アーム部99の後部上面104bに対して垂直に上方に延びる垂線P2に沿うように、後部上面104bに対し略垂直に設けられている。詳細には、開口面130は、後部上面104bに対して垂直よりもやや後傾した角度で設けられている。また、開口面130は、側面視で、前後のフェンダー固定ボルト105a,105aの間に位置している。さらに、開口面130は、側面視では、後輪3の前面よりも後方でブレーキキャリパ93よりも前方に配置される。
また、図1に示すように、側面視では、後上がりで配置されたマフラー34は、ブレーキ側アーム覆い部109の後部及び他側アーム部99の後部に外側方から重なる。開口面130は、マフラー34の車幅方向内側で、マフラー34の前部に重なる位置に配置されている。
さらに、図3に示すように、開口面130を通って延びる他側アーム部99の後部上面104bに平行な直線の延長線L上に、ブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93が配置されている。
図2、図3及び図9に示すように、自動二輪車1の走行時にインナーフェンダー90の周囲を流れる走行風の一部である走行風Wは、ケース外側壁108b及びカバー外側壁109bに沿って後方に流れ、開口面120及び開口面130に流入する。開口面120及び開口面130に流入した走行風Wは、チェーン側アーム覆い部108及びブレーキ側アーム覆い部109の内部を通り、後方へ排出される。このように、インナーフェンダー90に沿って流れる走行風の一部を、開口面120及び開口面130からインナーフェンダー90の内部を通って後方に排出されるように制御することで、走行風による抵抗を低減でき、自動二輪車1の燃費を向上できる。
また、走行風Wは、凹部内側面部121a,131a、凹部内上面部121c,131c、及び、凹部内下面部121d,131dに沿って流れて開口面120及び開口面130に導かれる。このため、開口面120及び開口面130に多くの走行風を流すことができる。
さらに、開口面120及び開口面130は、スイングアーム12の上面102及び後部上面104bに対して略垂直に設けられるため、上面102及び後部上面104bに沿うように流れる走行風に対して開口の面積を大きくでき、走行風を効率よく流すことができるとともに、開口面120及び開口面130を前後方向にコンパクトに配置できる。
開口面130に流入した走行風Wは、カバー上壁109aと他側アーム部99の後部上面104bとの間を後部上面104bに平行な直線の延長線Lに沿うように後方に流れ、延長線L上に位置するブレーキキャリパ93及びブレーキディスク3cに当たる。これにより、走行風Wによってブレーキキャリパ93及びブレーキディスク3cを効果的に冷却できる。
また、開口面120及び開口面130は、インナーフェンダー90の左右の側面であるケース外側壁108b及びカバー外側壁109bにそれぞれ設けられるため、走行風の抵抗を左右でバランス良く低減でき、走行性が良い。
また、側面視でマフラー34に重なる位置に設けられる開口面130に走行風Wが流れるため、マフラー34の車幅方向内側に走行風を効率良く導くことができ、走行風でマフラー34を効果的に冷却することができる。
また、開口面120及び開口面130は、後輪3の前面よりも後方に配置されるため、後輪3が巻き上げる水等がインナーフェンダー90の内側から開口面120及び開口面130に逆流することを防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、後輪3の少なくとも一部を覆うインナーフェンダー90を備え、インナーフェンダー90が後輪3を支持するスイングアーム12の上部に取付けられ、インナーフェンダー90の側面であるケース外側壁108b及びカバー外側壁109bには、前方からの走行風Wを後方に受け流す開口面120,130が設けられている。これにより、前方からの走行風Wが、ケース外側壁108b及びカバー外側壁109bの開口面120,130を通って後方に抜けるため、走行風による抵抗を低減でき、燃費を向上できる。
また、側面視において、開口面130を通って延びるスイングアーム12の後部上面104bに平行な直線の延長線L上に、ブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93が配置されており、開口面130を通る走行風Wは、延長線Lに沿うように流れ、この延長線L上に位置するブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93に当たる。このため、開口面130に走行風Wを流して抵抗を減少させることができるとともに、開口面130に流れた走行風Wによってブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93を冷却できる。
また、開口面120,130は、スイングアーム12の上面102及び後部上面104bに対し垂直に設けられるため、開口面120,130を上面102及び後部上面104bの形状に合わせてコンパクトに設けることができるとともに、開口面120,130を外側から目立たなくすることができ、外観性が良い。また、走行風の流れに対して開口面120,130の面積を大きくでき、走行風を効率良く流すことができる。ここで、開口面120,130の上面102及び後部上面104bに対する垂直の度合いは、完全な垂直だけでなく、走行風を効率良く流せる範囲で、垂直に対し前方または後方に傾斜するものも含まれる。
さらに、開口面120,130は、側面視において、その開口から内側が見えないようにラビリンス構造125,126で形成されるため、側方からの雨水や砂利等が、開口面120,130から内部に侵入することを防止できるとともに、外観性を向上できる。
また、開口面130は、側面視において、排気ユニット35のマフラー34と重なる位置に設けられるため、マフラー34と重なる位置に設けられる開口面130に流れる気流を利用して、マフラー34を効果的に冷却できるとともに、マフラー34近傍に熱がこもることを抑制できる。
また、インナーフェンダー90は、後輪3を駆動する駆動チェーン37を覆うチェーン側アーム覆い部108を一体に備えるため、専用のチェーンケースを別に設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、インナーフェンダー90は、前方側から開口面120,130に向けて車幅方向外側に広がる凹部内側面部121a,131aを備えるため、前方から後方に流れる走行風Wを凹部内側面部121a,131aに沿わせて開口面120,130に誘導できる。このため効率良く開口面120,130に走行風Wを流すことができ、燃費を向上できる。
また、ブレーキキャリパ93に接続されるブレーキホース94は、インナーフェンダー90の内側を通って設けられ、インナーフェンダー90は、内側に配置されたブレーキホース94を上方から覆うように設けられ、ブレーキホース94は、少なくとも一部が、インナーフェンダー90に設けられたホース支持部118に支持される。これにより、ブレーキホース94をインナーフェンダー90で上方から保護できるとともに、インナーフェンダー90に支持する簡単な構造でブレーキホース94を支持できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、側面視において、開口面130を通って延びるスイングアーム12の後部上面104bに平行な直線の延長線L上に、ブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93が配置されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、側面視において、開口面130に対する垂直方向の延長線上、すなわち開口面130の法線の延長線上にブレーキディスク3cまたはブレーキキャリパ93の少なくともいずれかが配置されている構成としても良い。この構成とする場合、開口面130は、図3に示されている状態よりも鉛直の姿勢に近づくように配置される。これにより、開口面130を通って後方に流れる走行風は、上記法線の延長線に沿うように流れてブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93に当たるため、ブレーキディスク3c及びブレーキキャリパ93を効率良く冷却することができる。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3輪以上の車輪を有する鞍乗り型車両に本発明を適用しても良い。
1 自動二輪車
3 後輪
3c ブレーキディスク
12 スイングアーム
35 排気ユニット
37 駆動チェーン(チェーン)
90 インナーフェンダー(フェンダー)
93 ブレーキキャリパ
94 ブレーキホース
102 上面(スイングアームの上面)
104b 後部上面(スイングアームの上面)
108 チェーン側アーム覆い部(チェーンケース部)
108b ケース外側壁(フェンダーの側面)
109b カバー外側壁(フェンダーの側面)
118 ホース支持部
120,130 開口面
121a,131a 凹部内側面部(傾斜面)
125,126 ラビリンス構造
L 延長線

Claims (6)

  1. 後輪(3)の少なくとも一部を覆うフェンダー(90)を備え、当該フェンダー(90)が前記後輪(3)を支持するスイングアーム(12)の上部に取付けられる鞍乗り型車両のフェンダー構造において、
    前記フェンダー(90)の側面(109b)には、前方からの走行風を後方に受け流す開口面(130)が設けられ、
    側面視において、前記開口面(130)を通って延びる前記スイングアーム(12)の上面(104b)に平行な直線の延長線(L)上に、ブレーキディスク(3c)またはブレーキキャリパ(93)の少なくともいずれかが配置され、
    前記ブレーキキャリパ(93)に接続されるブレーキホース(94)は、前記フェンダー(90)の内側を通って設けられ、前記フェンダー(90)は、内側に配置された前記ブレーキホース(94)を上方から覆うように設けられ、前記ブレーキホース(94)は、その少なくとも一部が、前記フェンダー(90)の内側面に設けられたホース支持部(118)に支持され、
    前記開口面(130)は、側面視において、前記開口面(130)から内側が見えないようにラビリンス構造(135)で形成され、
    前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の車幅方向の外縁部が前記開口面(130)の車幅方向の内縁部よりも前方に位置するように構成され
    前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の前記外縁部が後方に折り返された外縁屈曲部(130a)と、前記開口面(130)の前記内縁部が車幅方向内側に折り返された内縁屈曲部(130b)とを有するとともに、前記外縁屈曲部(130a)が前記内縁屈曲部(130b)よりも前方に位置するように構成されていることを特徴とする鞍乗り型車両のフェンダー構造。
  2. 後輪(3)の少なくとも一部を覆うフェンダー(90)を備え、当該フェンダー(90)が前記後輪(3)を支持するスイングアーム(12)の上部に取付けられる鞍乗り型車両のフェンダー構造において、
    前記フェンダー(90)の側面(109b)には、前方からの走行風を後方に受け流す開口面(130)が設けられ、
    側面視において、前記開口面(130)を通って延びる前記スイングアーム(12)の上面(104b)に平行な直線の延長線(L)上に、ブレーキディスク(3c)またはブレーキキャリパ(93)の少なくともいずれかが配置され、
    前記ブレーキキャリパ(93)に接続されるブレーキホース(94)は、前記フェンダー(90)の内側を通って設けられ、前記フェンダー(90)は、内側に配置された前記ブレーキホース(94)を上方から覆うように設けられ、前記ブレーキホース(94)は、その少なくとも一部が、前記フェンダー(90)の内側面に設けられたホース支持部(118)に支持され、
    前記開口面(130)は、側面視において、前記開口面(130)から内側が見えないようにラビリンス構造(135)で形成され、
    前記ラビリンス構造(135)は、前記開口面(130)の車幅方向の外縁部が前記開口面(130)の車幅方向の内縁部よりも前方に位置するように構成され、
    前記フェンダー(90)の前記側面(109b)には、車幅方向内側に窪む側面凹部(131)が設けられ、前記側面凹部(131)は、当該側面凹部(131)の底面であり外側方に面する凹部内側面部(131a)と、車両の前方側に面する凹部内後面部(131b)と、当該側面凹部(131)の上面及び下面を構成する凹部内上面部(131c)及び凹部内下面部(131d)とを備え、
    前記凹部内側面部(131a)は、前方側から後方側の凹部内後面部(131b)に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面であり、
    前記開口面(130)は、凹部内後面部(131b)を前方に開口させた面であり、
    前記凹部内上面部(131c)と前記凹部内下面部(131d)との間隔は、前記開口面(130)側ほど狭くなるように傾斜していることを特徴とする鞍乗り型車両のフェンダー構造。
  3. 前記開口面(130)は、前記スイングアーム(12)の上面(104b)に対し垂直に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のフェンダー構造。
  4. 前記開口面(130)は、側面視において、排気ユニット(35)と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鞍乗り型車両のフェンダー構造。
  5. 前記フェンダー(90)は、前記後輪(3)を駆動するチェーン(37)を覆うチェーンケース部(108)を一体に備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鞍乗り型車両のフェンダー構造。
  6. 前記フェンダー(90)は、前方側から前記開口面(130)に向けて車幅方向外側に広がる傾斜面(131a)を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鞍乗り型車両のフェンダー構造。
JP2015176807A 2015-09-08 2015-09-08 鞍乗り型車両のフェンダー構造 Active JP6268134B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176807A JP6268134B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 鞍乗り型車両のフェンダー構造
EP16185844.4A EP3141464B1 (en) 2015-09-08 2016-08-26 Rear fender for motorcycle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176807A JP6268134B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 鞍乗り型車両のフェンダー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017052352A JP2017052352A (ja) 2017-03-16
JP6268134B2 true JP6268134B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=56801471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015176807A Active JP6268134B2 (ja) 2015-09-08 2015-09-08 鞍乗り型車両のフェンダー構造

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP3141464B1 (ja)
JP (1) JP6268134B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6600708B2 (ja) 2018-02-28 2019-10-30 本田技研工業株式会社 ブレーキキャリパの冷却構造
JP6773704B2 (ja) * 2018-03-15 2020-10-21 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のリアブレーキホース配置構造
WO2020031456A1 (ja) 2018-08-09 2020-02-13 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP6976913B2 (ja) * 2018-08-21 2021-12-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP7142657B2 (ja) * 2020-02-03 2022-09-27 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5551666Y2 (ja) * 1976-07-26 1980-12-01
JPS6119993Y2 (ja) * 1981-05-21 1986-06-16
JPS61146478U (ja) * 1985-03-04 1986-09-09
JPH0741852B2 (ja) * 1985-05-09 1995-05-10 本田技研工業株式会社 自動二輪車のリヤフエンダ装置
JPS62173384A (ja) * 1986-01-23 1987-07-30 本田技研工業株式会社 二輪車のリヤフエンダ構造
JPH0512147Y2 (ja) * 1986-02-05 1993-03-26
JPS62194986A (ja) * 1986-02-21 1987-08-27 本田技研工業株式会社 自動2輪車用リヤフオ−ク
JPS63105586U (ja) * 1986-12-27 1988-07-08
JP4113695B2 (ja) * 2001-08-31 2008-07-09 本田技研工業株式会社 リヤフェンダー構造
JP5415733B2 (ja) * 2008-09-19 2014-02-12 川崎重工業株式会社 フェンダー構造
JP5566718B2 (ja) * 2010-02-08 2014-08-06 本田技研工業株式会社 車体カバー
JP5507300B2 (ja) * 2010-03-19 2014-05-28 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の制動装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3141464A1 (en) 2017-03-15
JP2017052352A (ja) 2017-03-16
EP3141464B1 (en) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6268134B2 (ja) 鞍乗り型車両のフェンダー構造
JP5988639B2 (ja) 鞍乗り型車両の導風構造
JP3154590U (ja) 自動二輪車
JP6196083B2 (ja) 自動二輪車
US20160059921A1 (en) Front fender structure for saddle-ride type vehicle
JP6848312B2 (ja) 鞍乗型車両の導風構造
EP3059149B1 (en) Front structure of straddle-type vehicle
JP5604124B2 (ja) 自動二輪車
JP6800197B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4991363B2 (ja) 自動二輪車のカウル構造
EP3277565B1 (en) Inner rear fender structure for a motorcycle
JP4594203B2 (ja) 自動二輪車
JP5700676B2 (ja) 鞍乗型車両の外装部品
JPWO2018225199A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP6003477B2 (ja) 二輪車のハンドルカバー装置
JP2009173216A (ja) 鞍乗り型車両のシート構造
JP5465642B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6593085B2 (ja) 自動二輪車のフロントフェンダの導風構造
JP6773715B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2011148453A (ja) 鞍乗り型車両の前部構造
JP6773741B2 (ja) 車両のフロントカウル構造
JP7357036B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP7454532B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5905037B2 (ja) 鞍乗り型車両のフットペダル構造
JP7450773B2 (ja) 鞍乗り型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6268134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150