JP5939364B1 - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

加工装置(1)は、第1腕部(13)、第2腕部(14)及び先端部(16)と、第1腕部(13)を第2軸線(Ax2)まわりに揺動させる第2アクチュエータ(22)と、第2腕部(14)を第3軸線(Ax3)まわりに揺動させる第3アクチュエータ(23)と、第2軸線(Ax2)及び第3軸線(Ax3)の間の距離を調節する第7アクチュエータ(27)と、先端部(16)に設けられ、ワーク(W)に対して加工を施すエンドエフェクタ(17)と、を有するロボット(10)を備える。ロボット(10)は、ワーク(W)に正対した状態で、距離を最長にして第2軸線(Ax2)まわりに第1腕部(13)を回転させた場合に、第1腕部(13)の先端部又は第2腕部(14)の基端部がワーク(W)に干渉するように位置する。

Description

本開示は、加工装置及びワークの生産方法に関する。
特許文献1には、乗用車の車体パネル等をワークとして保持するワーク固定台と、ワークにスポット溶接を施すロボットとを備えるスポット溶接装置が開示されている。
特開2008−279496号公報
ロボットを用いた加工装置においては、設備構築容易化の観点又はロボットの台数削減の観点等から、個々のロボットでワークの広範囲に加工を施し得る装置が望まれている。そこで本開示は、個々のロボットでワークの広範囲に加工を施すことが可能な加工装置及び生産方法を提供することを目的とする。
本開示に係る加工装置は、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、先端部に設けられ、ワークに対して加工を施すエンドエフェクタと、を有する第1ロボットを備え、第1ロボットは、ワークに正対した状態で、距離を最長にして第2軸線まわりに第1腕部を回転させた場合に、第1腕部の先端部又は第2腕部の基端部がワークに干渉するように位置する。
本開示に係るワークの生産方法は、上記加工装置を用い、ワークの複数の加工対象部位にエンドエフェクタを移動させるように第1ロボットを制御することと、エンドエフェクタが加工対象部位に配置された状態で、エンドエフェクタにより当該加工対象部位に加工を施すように第1ロボットを制御することと、を含み、ワークの複数の加工対象部位にエンドエフェクタを移動させるように第1ロボットを制御することは、第2軸線及び第3軸線の間の距離を距離調節アクチュエータにより変化させながら、第1腕部の基端より高い位置及び当該基端より低い位置の間でエンドエフェクタを移動させることを含む。
本開示によれば、個々のロボットでワークの広範囲に加工を施すことが可能となる。
第1実施形態に係る加工装置の概略構成を示す模式図である。 第1ロボットの配置条件を示す模式図である。 第1ロボットがワークに正対した状態を示す平面図である。 第1ロボットの配置条件を示す模式図である。 第1ロボットの他の配置条件を示す模式図である。 第1ロボットの更に他の配置条件を示す模式図である。 第1ロボットの更に他の配置条件を示す模式図である。 第1ロボットの更に他の配置条件を示す模式図である。 コントローラのハードウェア構成図である。 第1ロボットを用いた加工手順を示すフローチャートである。 加工実行中の第1ロボットの姿勢を示す模式図である。 動作パターンの生成手順を示すフローチャートである。 距離調節アクチュエータの作用を例示する図である。 第1ロボットの他の配置例を示す平面図である。 第1ロボットの更に他の配置例を示す平面図である。 第2実施形態に係る加工装置の概略構成を示す模式図である。 ロボットの可動範囲を示す平面図である。 ロボットの他の配置例を示す斜視図である。 ロボットの更に他の配置例を示す斜視図である。 ロボットの更に他の配置例を示す斜視図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
1.第1実施形態
〔加工装置〕
図1に示すように、加工装置1は、2台のロボット10(第1ロボット)と、コントローラ100と、プログラミングペンダント120とを備える。
(ロボット)
ロボット10は、例えば自動車ボディ等のワークWに対して加工を行うものである。一例として、ロボット10は、基台11と、旋回部12と、第1腕部13と、第2腕部14と、手首部15と、先端部16と、エンドエフェクタ17と、第1アクチュエータ21と、第2アクチュエータ22と、第3アクチュエータ23と、第4アクチュエータ24と、第5アクチュエータ25と、第6アクチュエータ26と、第7アクチュエータ27とを備える。
基台11は、床面(設置面)に固定されており、ロボット10全体を支持する。すなわち複数のロボット10の全てが設置面に固定されている。
旋回部12、第1腕部13、第2腕部14、手首部15及び先端部16は互いに直列に接続されている。旋回部12は、基台11上に設けられており、鉛直な(図示z軸に沿った)第1軸線Ax1まわりに旋回可能である。以下の説明において、「先端」は先端部16側の端を意味し、「先端部」は先端及びその近傍部分を意味する。「基端」は基台11側の端を意味し、「基端部」は基端及びその近傍部分を意味する。
第1腕部13は、旋回部12及び第1腕部13の接続部分を通る水平な第2軸線Ax2まわりに揺動可能である。
第2腕部14は、第1腕部13及び第2腕部14の接続部分を通る水平な第3軸線Ax3まわりに揺動可能である。第3軸線Ax3は、第2軸線Ax2に対して平行である。第2腕部14は、その中心軸線に沿う第5軸線Ax5まわりに旋回可能である。
手首部15は、第2腕部14及び手首部15の接続部分を通る第4軸線Ax4まわりに揺動可能である。
先端部16は、手首部15の中心軸線に沿う第6軸線Ax6まわりに旋回可能である。
エンドエフェクタ17は、例えばスポット溶接装置であり、先端部16に設けられている。一例として、エンドエフェクタ17は、先端部16に対して着脱自在に取り付けられており、他のエンドエフェクタ―と交換可能となっている。エンドエフェクタ17は先端部16に一体化されていてもよい。エンドエフェクタ17は加工用のツールであればどのようなものであってもよく、スポット溶接装置に限られない。例えばエンドエフェクタ17は、アーク溶接装置であってもよいし、溶接以外の作業を行うカッター、ネジ締め装置等であってもよい。
ここで、第1腕部13は、互いに直列に接続されたリンク13A,13Bにより構成されており、リンク13Aが旋回部12に接続され、リンク13Bが第2腕部14に接続されている。第1腕部13は、リンク13A,13Bの接続部を通る第7軸線Ax7まわりに屈曲可能である。換言すると、リンク13Bは、リンク13A,13Bの接続部を通る第7軸線Ax7まわりに揺動可能である。第7軸線Ax7は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3に対して平行である。
第1アクチュエータ21は、例えば基台11に設けられており、旋回部12を第1軸線Ax1まわりに旋回させる。
第2アクチュエータ22は、例えば旋回部12に設けられており、第1腕部13を第2軸線Ax2まわりに揺動させる。
第3アクチュエータ23は、例えば第1腕部13の先端部に設けられており、第2腕部14を第3軸線Ax3まわりに揺動させる。
第5アクチュエータ25は、例えば第2腕部14の基端部に設けられており、第2腕部14を第5軸線Ax5まわりに旋回させる。第2腕部14には手首部15が接続されているので、第2腕部14を旋回させることは手首部15を旋回させることに相当する。即ち第5アクチュエータ25は、手首部15を第5軸線Ax5まわりに旋回させる。
第4アクチュエータ24は、例えば第2腕部14の先端部に設けられており、手首部15を第4軸線Ax4まわりに揺動させる。
第6アクチュエータ26は、例えば手首部15に設けられており、先端部16を第6軸線Ax6まわりに旋回させる。
第4アクチュエータ24、第5アクチュエータ25及び第6アクチュエータ26は、先端部16の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータの一例である。
第7アクチュエータ27(距離調節アクチュエータ)は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する。図2に示すように、第7アクチュエータ27は、最長距離L11及び最短距離L12の間で距離L1を調節する。
図1に示すように、第7アクチュエータ27は、例えばリンク13Aの先端部に設けられており、第1腕部13を第7軸線Ax7まわりに屈曲させる。換言すると、第7アクチュエータ27は、リンク13Bを第7軸線Ax7まわりに揺動させる。この構成において、最長距離L11は、第1腕部13が屈曲していない状態(リンク13Aに対しリンク13Bが傾いていない状態)における距離L1である。最短距離L12は、第7アクチュエータ27の可動限界まで第1腕部13を屈曲させた状態における距離L1である。
第7アクチュエータ27は、必ずしも第1腕部13を屈曲させるものでなくてよく、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節できればどのようなものであってもよい。例えば第7アクチュエータ27は、第1腕部13を伸縮させる直動アクチュエータであってもよい。
このように、ロボット10は、先端部16の位置及び姿勢を自在に変更可能な所謂6軸ロボットに対し、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する冗長自由度を追加したものである。アクチュエータ21〜26は、例えば電動のサーボモータ、ギアヘッド及びブレーキ等により構成されている。サーボモータ、ギアヘッド及びブレーキ等は、必ずしも軸線Ax1〜Ax7上に配置されていなくてもよく、これらの軸線から離れた位置に配置されていてもよい。
(搬送装置)
加工装置1は、搬送装置30を更に備えてもよい。搬送装置30は、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するようにワークWを搬送するものである。一例として、搬送装置30はパレット31(ワーク配置部)と搬送アクチュエータ32とを有する。パレット31はワークWを支持する。搬送アクチュエータ32は、例えば電動モータ又は油圧モータ等を動力源として、パレット31を水平な一直線に沿って(図示x軸に沿って)搬送する。
(ロボットの配置)
図2の(a)に示すように、ロボット10は、ワークWに正対した状態で、距離L1を最長距離L11として第2軸線Ax2まわりに第1腕部13を回転させた場合に、第1腕部13の先端部DP1又は第2腕部14の基端部PP2がワークWに干渉するように位置する(以下、この条件を「配置条件1」という。)。
図2の(b)に示すように、ロボット10は、ワークWに正対した状態で、距離L1を最短距離L12として第2軸線Ax2まわりに第1腕部13を回転させた場合に、第1腕部13の先端部DP1及び第2腕部14の基端部PP2がワークWに干渉しないように位置してもよい(以下、この条件を「配置条件2」という。)。
なお、「正対」とは、図3に示すように、第1腕部13の基端PE1(第1腕部13の中心軸線と第2軸線Ax2との交点)が平面視で第1軸線Ax1とワークWとの間に位置し、第1軸線Ax1からワークWへの垂線PL上に位置する状態を意味する。
図4を参照し、上記配置条件1,2を満たすための詳細な条件を例示する。図4に示すように、ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWから第1腕部13の基端PE1までの距離が第3長L13未満となるように位置してもよい(以下、この条件を「配置条件1a」という。)。第3長L13は、距離L1を最長距離L11とし、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3に直交する直線に対し第2腕部14を垂直にした状態における、第1腕部13の基端PE1から第2腕部14の外周面の遠位部分までの距離である。「第2腕部14の外周面の遠位部分」とは、第2腕部14の外周面のうち第2軸線Ax2の逆側の部分である。ロボット10の配置が配置条件1aを満たす場合、上記配置条件1も満たされる。
ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWから第1腕部13の基端PE1までの距離が第4長L14を超えるように位置してもよい(以下、この条件を「配置条件2a」という。)。第4長L14は、距離L1を最短距離L12とし、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3に直交する直線に対し第2腕部14を垂直にした状態における、第1腕部13の基端PE1から第2腕部14の外周面の遠位部分までの距離である。ロボット10の配置が配置条件2aを満たす場合、上記配置条件2も満たされる。
図5に示すように、ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWにおける最高位置の加工対象部位P1から第1腕部13の基端PE1までの距離と、最低位置の加工対象部位P1から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、式(1)で求まる長さLa以下となるように位置してもよい。
La=L11+L21+L31・・・(1)
L11:第2軸線Ax2から第3軸線Ax3までの最長距離
L21:第3軸線Ax3から第4軸線Ax4までの距離
L31:第4軸線Ax4からエンドエフェクタ17までの距離
なお、「エンドエフェクタ17までの距離」とは、エンドエフェクタ17のうち加工対象部位P1に作用する部位(以下、「作用部」という。)までの距離を意味する。
図6に示すように、ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWにおける最高位置の加工対象部位P1に対して加工を施し得るようにエンドエフェクタ17を配置した場合の第4軸線Ax4の位置から第1腕部13の基端PE1までの距離と、ワークWにおける最低位置の加工対象部位P1に対して加工を施し得るようにエンドエフェクタ17を配置した場合の第4軸線Ax4の位置から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、式(2)で求まる長さLb以下となるように位置してもよい。
Lb=L11+L21・・・(2)
加工対象部位P1に対してエンドエフェクタ17を配置するとは、エンドエフェクタ17の上記作用部を加工対象部位P1に配置することを意味する。加工対象部位P1に加工を施し得るエンドエフェクタ17の姿勢は、加工対象部位P1の状態に応じて定まる。例えばエンドエフェクタ17がスポット溶接装置である場合には、溶接対象を電極で挟み得るようにエンドエフェクタ17の姿勢が定まる。一例として、図6は、加工対象部位P1に加工を施し得るエンドエフェクタ17の姿勢が鉛直である場合(手首部15の中心軸線が鉛直軸線に沿う場合)を例示している。このような場合も想定し、ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、手首部15を鉛直下方に向けてワークWにおける最高位置の加工対象部位P1にエンドエフェクタ17を配置した場合の第4軸線Ax4の位置から第1腕部13の基端PE1までの距離と、手首部15を鉛直上方に向けてエンドエフェクタ17をワークWにおける最低位置の加工対象部位P1に配置した場合の第4軸線Ax4の位置から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、上記式(2)で求まる長さLb以下となるように位置してもよい。
図7に示すように、ロボット10は、第1腕部13の基端PE1の高さが式(3)で求まる高さHa以上となるように位置してもよい。
Ha=HH−L21・cosθ−L11・・・(3)
HH:前記手首部を鉛直下方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最高位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の高さ
θ:第3軸線Ax3及び第4軸線Ax4に直交する直線と、手首部15の中心軸線との角度の最小値
なお、「角度の最小値」とは、可動範囲における最小値を意味する。
ロボット10は、第1腕部13の基端PE1の高さが式(4)で求まる高さHb以下となるように位置してもよい。
Hb=HL+L21・cosθ+L11・・・(4)
HL:前記手首部を鉛直上方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最低位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の高さ
図8に示すように、ワークWに正対した状態にて、手首部15を鉛直下方に向けてエンドエフェクタ17をワークWにおける最高位置の加工対象部位P1に配置した場合の第4軸線Ax4の位置から式(5)で求まる距離Lcで手前側にシフトし、式(6)で求まる高さHcで下方にシフトした位置から第1腕部13の基端PE1までの距離と、手首部15を鉛直上方に向けてエンドエフェクタ17をワークWにおける最低位置の加工対象部位P1に配置した場合の第4軸線Ax4の位置から式(5)で求まる距離Lcで手前側にシフトし、式(6)で求まる高さHcで上方にシフトした位置から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、最長距離L11以下となるように位置してもよい。
Lc=L21・sinθ・・・(5)
Hc=L21・cosθ・・・(6)
2台のロボット10は、搬送装置30による搬送方向(図示x軸に沿う方向)に直交する方向(図示y軸に沿う方向)でワークWを挟むように配置されている。以下、図示y軸の正の方向を「左方向」とし、図示y軸の負の方向を「右方向」とする。左側のロボット10は、ワークWの左側の加工対象部位P1に対して加工を行い、右側のロボット10は、ワークWの右側の加工対象部位P2に対して加工を行う。
左側のロボット10は、当該ロボット10側(左側)からの全加工対象部位P1に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されている。一例として、左側のロボット10は、最上部の加工対象部位P1及び最下部の加工対象部位P1の両方に対し、ワークWに干渉することなくエンドエフェクタ17を到達させられるように配置されている。
右側のロボット10は、当該ロボット10側(右側)からの全加工対象部位P2に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されている。
一例として、右側のロボット10は、最上部の加工対象部位P2及び最下部の加工対象部位P2の両方に対し、ワークWに干渉することなくエンドエフェクタ17を到達させられるように配置されている。
(コントローラ及びプログラミングペンダント)
コントローラ100は、2台のロボット10及び搬送装置30を制御する装置である。プログラミングペンダント120は、有線又は無線により、コントローラ100に対するデータの入出力を行う装置である。
コントローラ100は、機能的な構成として、目標取得部111と、第1算出部112と、判定部113と、第2算出部114と、出力部115と、蓄積部116とを有する。
蓄積部116は、ロボット10の動作パターンを蓄積する。動作パターンは、例えばアクチュエータ21〜27の動作目標値の時系列データである。
目標取得部111は、先端部16の位置・姿勢の目標値をプログラミングペンダント120から取得する。目標取得部111が取得する位置・姿勢の目標値は、ユーザによりプログラミングペンダント120に入力されたものであってもよいし、プログラミングペンダント120を介して記録媒体から読み込まれたものであってもよい。
第1算出部112は、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出し、アクチュエータ21〜27の動作目標値を蓄積部116に記憶させる。
第7アクチュエータ27の動作目標値は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する動作量の目標値であり、例えば第1腕部13の屈曲角の目標値である。第1腕部13の屈曲角の初期値は例えば0°である。
第1アクチュエータ21の動作目標値は例えば旋回部12の旋回角の目標値である。第2アクチュエータ22の動作目標値は例えば第1腕部13の揺動角の目標値である。第3アクチュエータ23の動作目標値は例えば第2腕部14の揺動角の目標値である。第5アクチュエータ25の動作目標値は例えば手首部15の旋回角の目標値である。第4アクチュエータ24の動作目標値は例えば手首部15の揺動角の目標値である。第6アクチュエータ26の動作目標値は先端部16の旋回角の目標値である。
アクチュエータ21〜26の動作目標値は、例えば逆運動学演算により算出される。第1算出部112は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させる。
判定部113は、蓄積部116に記憶された動作目標値が出力可能か否かを判定する。例えば判定部113は、蓄積部116に記憶された動作目標値でアクチュエータ21〜27を動作させるとロボット10とワークWとの干渉が生じる場合に、当該動作目標値が出力不可であると判定する。
判定部113は、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて、第1算出部112により算出された動作目標値が許容範囲外である場合にも、当該動作目標値が出力不可であると判定してもよい。判定部113は、アクチュエータ21〜26の全てを判定対象としてもよいし、アクチュエータ21〜26の一部(例えば第2アクチュエータ22、第3アクチュエータ23及び第4アクチュエータ24)のみを判定対象としてもよい。判定部113は、第3アクチュエータ23及び第4アクチュエータ24のみを判定対象としてもよいし、第3アクチュエータ23及び第4アクチュエータ24のいずれか一方のみを判定対象としてもよい。許容範囲は、判定対象のアクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内となるように設定される。例えば第3アクチュエータ23が判定対象である場合に、第3アクチュエータ23の動作目標値の許容範囲は、第2腕部14の揺動角が可動範囲内となるように設定される。
第2算出部114は、判定部113により動作目標値が出力不可であると判定された場合に、出力可となるようにアクチュエータ21〜27の動作目標値を修正する。例えば第2算出部114は、ロボット10とワークWとの干渉が生じることが判定部113により判定された場合に、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の距離L1を小さくしてロボット10とワークWとの干渉を回避するようにアクチュエータ21〜27の動作目標値を修正する。具体的に、第2算出部114は、ロボット10とワークWとの干渉を回避するように拘束条件を設定し、その拘束条件を適用した逆運動学演算によりアクチュエータ21〜27の動作目標値を修正してもよい。
第2算出部114は、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を修正してもよい。具体的に、第2算出部114は、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータについて、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように拘束条件を設定した上で、その拘束条件を適用した逆運動学演算によりアクチュエータ21〜27の動作目標値を修正してもよい。
第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように上記拘束条件を設定し、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。
第2算出部114は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、直前の算出結果を上書きする。
出力部115は、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御する。具体的に、出力部115は、アクチュエータ21〜27による各部の動作量が設定された動作目標値に略一致するように、アクチュエータ21〜27を制御する。出力部115は、アクチュエータ21〜27に加えて搬送アクチュエータ32も制御する。
コントローラ100は、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得すること、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出すること、算出された動作目標値が出力可能であるかを判定すること、動作目標値が出力不可であると判定した場合に、出力可となるようにアクチュエータ21〜27の動作目標値を修正すること、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御すること、を実行するように構成されていればよいので、そのハードウェア構成は必ずしも目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114及び出力部115及び蓄積部116に分離していなくてもよい。
図9は、コントローラ100のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に例示されるコントローラ100は、回路130を有する。回路130は、プロセッサ131と、メモリ132と、ストレージ133と、入出力ポート134と、複数のモータドライバ136とを有する。入出力ポート134は、プログラミングペンダント120及び複数のモータドライバ136に対するデータの入出力を行う。複数のモータドライバ136は、2台のロボット10のアクチュエータ21〜27及び搬送アクチュエータ32をそれぞれ制御する。プロセッサ131は、メモリ132及びストレージ133の少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポート134を介したデータの入出力を行うことで、コントローラ100を目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114、出力部115及び蓄積部116として機能させる。
コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムの実行により各機能をなすものに限られない。例えば目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114、出力部115及び蓄積部116の少なくとも一部はその機能に特化した論理回路により構成されていてもよいし、当該論理回路を集積したASIC(Application Specific integrated circuit)により構成されていてもよい。
〔制御方法〕
続いて、本開示に係る制御方法の一例として、コントローラ100によるロボット10及び搬送装置30の制御手順を説明する。
(制御手順の概要)
図10に示すように、まずコントローラ100はステップS01を実行する。ステップS01では、第1算出部112及び第2算出部114の少なくとも一方がアクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、2台のロボット10の動作パターンを構築する。2台のロボット10の動作パターンは、ワークWに対する加工を行うように構築される。
次に、コントローラ100はステップS02〜S04を実行する。ステップS02では、ワークWの搬送を開始するように出力部115が搬送アクチュエータ32を制御する。ステップS03では、ワークWに対する加工を実行するように、出力部115が2台のロボット10を制御する。即ち出力部115は、蓄積部116に記憶された動作目標値に応じて2台のロボット10のアクチュエータ21〜27を制御する。ステップS04では、ワークWの搬送を終了するように出力部115が搬送アクチュエータ32を制御する。
次に、コントローラ100はステップS05を実行する。ステップS05では、加工終了の指令が入力されているか否かを出力部115が判定する。加工終了の指令は、例えばプログラミングペンダント120を介して入力される。加工終了の指令が入力されていない場合、コントローラ100は処理をステップS02に戻す。これにより、同一の加工手順が繰り返される。加工終了の指令が入力されている場合、コントローラ100は処理を終了する。
(動作パターンの生成手順)
続いて上記ステップS01における動作パターンの生成手順について、より詳細に説明する。図11に示すように、まずコントローラ100はステップS11を実行する。ステップS11では、目標取得部111が、先端部16の位置・姿勢の目標値をプログラミングペンダント120から取得する。
次に、コントローラ100はステップS12,S13を実行する。ステップS12では、第1算出部112が、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に設定する。例えば第1算出部112は、第1腕部13の屈曲角を0°に設定する。ステップS13では、第1算出部112が、第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出し、アクチュエータ21〜27の算出結果を蓄積部116に記憶させる。
次に、コントローラ100はステップS14を実行する。ステップS14では、判定部113が、蓄積部116に記憶された動作目標値が出力可能か否かを判定する。例えば判定部113は、蓄積部116に記憶された動作目標値でアクチュエータ21〜27を動作させた場合に、ロボット10とワークWとの干渉が生じる場合に、当該動作目標値が出力不可であると判定する。
判定部113は、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外である場合にも、当該動作目標値が出力不可であると判定してもよい。
ステップS14において、動作目標値が出力不可であると判定された場合に、コントローラ100はステップS15,S16を実行する。
ステップS15では、動作目標値を出力可とするように、第2算出部114が第7アクチュエータ27の動作目標値を設定する。例えば第2算出部114は、距離L1を短縮してロボット10とワークWとの干渉を回避するように第7アクチュエータ27の動作目標値を設定する。第2算出部114は、他のアクチュエータにおいて許容範囲外となっている動作目標値の一部を分担するように、第7アクチュエータ27の動作目標値を設定してもよい。
ステップS16では、第2算出部114が、第7アクチュエータ27の動作目標値をステップS15における設定値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する。第2算出部114は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、直前の算出結果を上書きする。
その後、コントローラ100は処理をステップS14に戻す。これにより、動作目標値が出力可となるまでステップS14〜S15が繰り返される。
ステップS15,S16において、第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。即ちコントローラ100は、第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるようにアクチュエータ21〜27を制御するものであってもよい。
第2算出部114によるアクチュエータ21〜27の動作目標値の算出手順は上述したものに限られない。例えば、ステップS15において、第7アクチュエータ27の動作目標値を設定するのに代えて、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータ自体の動作目標値を許容範囲内の値に設定してもよい。これに対応し、ステップS16においては、アクチュエータ21〜26のうちステップS15において動作目標値を設定したアクチュエータを除いたもの、及び第7アクチュエータ27の動作目標値を算出してもよい。
ステップS14において、動作目標値が出力可であると判定された場合に、コントローラ100はステップS17を実行する。ステップS17では、動作パターンの構築が完了したか否かをコントローラ100が判定する。具体的には、例えば目標取得部111が、動作パターンの構築に必要な位置・姿勢の目標値を全て取得したか否かを判定する。位置・姿勢の目標値を全て取得したか否かは、例えばユーザがプログラミングペンダント120に入力した完了指令又はプログラミングペンダント120が記録媒体から読み込んだ完了指令に基づいて判定される。
ステップS17において、動作パターンの構築が完了していないと判定した場合、コントローラ100は処理をステップS11に戻す。これにより、動作パターンの構築が完了するまでステップS11〜S17が繰り返され、アクチュエータ21〜27の動作目標値の時系列データが構築される。
ステップS17において、動作パターンの構築が完了していると判定した場合、コントローラ100は処理を終了する。
(ロボットの動作)
上記構成により、コントローラ100は、ステップS11〜S17により生成された動作パターンにて動作するようにロボット10を制御する。例えばコントローラ100は、ワークWの複数の加工対象部位P1にエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御することと、エンドエフェクタ17が加工対象部位P1に配置された状態で、エンドエフェクタ17により当該加工対象部位P1に加工を施すようにロボット10を制御することとを実行する。
複数の加工対象部位P1は、第1腕部13の基端部より高い位置にある加工対象部位P1と、第1腕部13の基端部より低い位置にある加工対象部位P1とを含む場合がある。この場合、コントローラ100は、図12の(a)〜(f)に示すように、第2腕部14の先端部が第1腕部13の基端部よりワークW側に位置する状態で、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御する。
この過程において、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で第1腕部13の先端部が移動する場合もある。すなわち、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御することは、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で第1腕部13の先端部を移動させるようにロボット10を制御することを含んでもよい。
上述したように、ロボット10は、ワークWに正対した状態で、距離L1を最長距離L11として第2軸線Ax2まわりに第1腕部13を回転させた場合に、第1腕部13の先端部DP1又は第2腕部14の基端部PP2がワークWに干渉するように位置する。このため、距離L1を最長距離L11に固定した状態にて、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させると、ロボット10がワークWに干渉する場合がある。距離L1を最長距離L11に固定した状態にて、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で第1腕部13の先端部を移動させると、ロボット10がワークWに干渉する可能性が更に高まる。
これに対し、ステップS11〜S17によれば、距離L1を短縮してロボット10とワークWとの干渉を回避するようにアクチュエータ21〜27の動作パターンが生成される。この場合、コントローラ100は、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させる過程で、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を第7アクチュエータ27により変化させるようにロボット10を制御する。すなわち、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御することは、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離を第7アクチュエータ27により変化させるようにロボット10を制御することを含んでもよい。
〔第1実施形態による効果〕
以上に説明したように、加工装置1によれば、ワークWに正対した状態で、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を最長距離L11として第2軸線Ax2まわりに第1腕部13を回転させた場合に、第1腕部13の先端部又は第2腕部14の基端部が前記ワークに干渉するように、ロボット10がワークWに近接する。このため、より遠位の加工対象部位までエンドエフェクタ17を到達させ易い。ロボット10がワークWに近接配置されていても、第7アクチュエータ27により第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を短縮することで、ロボット10とワークWとの干渉を回避しながらエンドエフェクタ17を移動させることができる。従って、近接配置による到達範囲の広域化と、干渉回避による可動範囲の広域化との両立を図り、個々のロボット10でワークWの広範囲に加工を施すことができる。
図13は、第7アクチュエータ27の作用を例示する図である。図13中の二点鎖線で示されるロボット10は、第1腕部13を屈曲させることなくエンドエフェクタ17を加工対象部位に配置した場合を示している。二点鎖線で示されるロボット10は、ワークWに干渉している。これに対し、実線で示されるロボット10は、第1腕部13を屈曲させて第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離を短縮するように第7アクチュエータ27を動作させた場合を示している。実線で示されるロボット10では、先端部16の位置・姿勢を維持した状態で、第4軸線Ax4及び第2軸線Ax2の間の部分がワークWから遠ざかり、ワークWに対するロボット10の干渉が防止されている。
ロボット10は、ワークWに正対した状態で、距離L1を最短距離L12として第2軸線Ax2まわりに第1腕部13を回転させた場合には、第1腕部13の先端部及び第2腕部14の基端部がワークWに干渉しないように位置してもよい。この場合、ロボット10とワークWとの干渉をより確実に回避できる。従って、近接配置による到達範囲の広域化と、干渉の回避による可動範囲の広域化との両立をより確実に図ることができる。
第2腕部14の先端部が第1腕部13の基端部よりワークW側に位置する状態で、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御するコントローラ100を更に備えてもよい。この場合、近接配置による到達範囲の広域化と、干渉の回避による可動範囲の広域化との両立を可能とする構成を有効に活用し、個々のロボット10でワークWの広範囲に加工を施すことができる。
第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御することは、第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で第1腕部13の先端部を移動させるようにロボット10を制御することを含んでもよい。この場合、近接配置による到達範囲の広域化と、干渉の回避による可動範囲の広域化との両立を可能とする構成を更に有効に活用し、個々のロボット10でワークWの広範囲に加工を施すことができる。
第1腕部13の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間でエンドエフェクタ17を移動させるようにロボット10を制御することは、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を第7アクチュエータ27により変化させるようにロボット10を制御することを含んでもよい。この場合、近接配置による到達範囲の広域化と、干渉の回避による可動範囲の広域化との両立を可能とする構成をより確実に活用し、個々のロボットでワークの広範囲に加工を施すことができる。
複数の姿勢調節アクチュエータは、第4軸線Ax4まわりに手首部15を搖動させる第4アクチュエータ24を含み、ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWにおける最高位置の加工対象部位から第1腕部13の基端PE1までの距離と、最低位置の加工対象部位の両方から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、上記式(1)で求まる長さLa以下となるように位置してもよい。この場合、ワークWにおける最高位置の加工対象部位及び最低位置の加工対象部位の両方にエンドエフェクタ17を配置できる。従って、個々のロボット10でより広範囲に加工を施すことができる。
ロボット10は、ワークWに正対した状態にて、ワークWにおける最高位置の加工対象部位に対し、第4軸線Ax4からエンドエフェクタ17までの距離と等距離で上方にシフトした位置から第1腕部13の基端PE1までの距離と、ワークWにおける最低位置の加工対象部位に対し、第4軸線Ax4からエンドエフェクタ17までの距離と等距離で下方にシフトした位置から第1腕部13の基端PE1までの距離とが、上記式(2)で求まる長さLb以下となるように位置してもよい。この場合、ワークWにおける最高位置の加工対象部位及び最低位置の加工対象部位の両方に対し、より多様な姿勢でエンドエフェクタ17を配置できる。従って、個々のロボット10でより広範囲に加工を施すことができる。
ロボット10は、第1腕部13の基端PE1の高さが上記式(3)で求まる高さHa以上となるように位置してもよい。この場合、ワークWにおける最高位置の加工対象部位に対し、より多様な姿勢でエンドエフェクタ17を配置できる。従って、個々のロボット10でより広範囲に加工を施すことができる。
ロボット10は、第1腕部13の基端PE1の高さが上記式(4)で求まる高さHb以下となるように位置してもよい。この場合、ワークWにおける最高位置の加工対象部位及び最低位置の加工対象部位の両方に対し、より多様な姿勢でエンドエフェクタ17を配置できる。従って、個々のロボット10でワークWのより広範囲に加工を施すことができる。
ロボット10がワークWに対し加工を実行するときに、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するようにワークW及びロボット10の少なくとも一方を搬送する搬送装置30を更に備えてもよい。この場合、搬送装置30及びロボット10を協調させることにより、広範囲の加工対象部位に対して先端部16を適正配置することが可能となる。一方、ワークW及びロボット10の相対的な配置が変わるので、ワークWに対するロボット10の干渉の生じ易さも変化する。これに対し、ロボット10は、先端部16の位置・姿勢を調整するアクチュエータ21〜26に加え、距離調節用の第7アクチュエータ27を更に有する。このため、先端部16の位置・姿勢を維持した状態で、基台11及び先端部16の間におけるロボット10の姿勢を自在に変更可能である。これにより、ワークW及びロボット10の相対的な配置の変化に柔軟に対応して相互の干渉を抑制できる。ワークWを回避し易い特性により、ロボット10の配置の選択肢も多くなる。従って、容易な生産設備構築が可能となる。
また、ロボット10の姿勢を自在に変更することで、周辺機器に対するロボット10の干渉も抑制できる。このため、ロボット10を高密度に配置することで作業時間を短縮することも可能となる。
ロボット10は、当該ロボット側からの全加工対象部位に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されていてもよい。この場合、一台のロボット10にて当該ロボット10側からの全加工対象部位に加工を施すこともできるし、同一側に複数のロボット10を配置し、全加工対象部位をこれらのロボット10に分担させることもできる。これにより、生産量に応じた柔軟な生産設備構築が可能となる。但し、全加工対象部位に対する加工を可能とするようにロボット10を配置することは必須ではない。
搬送装置30はワークWを搬送してもよい。この場合、多数の動力源を含むロボット10を搬送するのに比べ、搬送装置30の構成を単純化し易い。従って、更に容易な生産設備構築が可能となる。但し、搬送装置30は、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するものであればよいので、ロボット10を搬送するものであってもよいし、ワークW及びロボット10の双方を搬送するものであってもよい。
加工装置1は、図14に示すように、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶように配置された複数のロボット10を備えていてもよい。搬送方向に沿って並ぶロボット10のそれぞれが、上述したように広範囲の加工対象部位に加工を行うことが可能である。このため、搬送方向に沿って並ぶ複数のロボット10に対し、様々なパターンで加工対象部位を割り当て、より効率的な生産設備を構築できる。
図14には、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶ2台のロボット10が示されているが、これに限られず、加工装置1は搬送装置30の搬送方向に沿って並ぶように配置された3台以上のロボット10を備えるものであってもよい。
加工装置1は、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟むように配置された複数のロボット10を備えていてもよい。この場合、全加工対象部位を複数のロボット10に分担させることで、それぞれのロボット10の動作量を抑制できる。これにより、ワークWに対するロボット10の干渉が更に抑制される。また、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟む配置により、ロボット10同士の干渉も抑制される。従って、更に容易な生産設備構築が可能となる。
複数のロボット10が、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟むように配置されることは必須ではない。例えば、図15に示すように、ロボット10はワークWの左側のみに配置されていてもよい。この場合においても、ロボット10は、当該ロボット10側からの全加工対象部位に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されていてもよい。例えば図15において、それぞれのロボット10は、左側の全加工対象部位P1及び右側の全加工対象部位P1の両方に加工を行うことが可能となるように配置されていてもよい。
図15には、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶ2台のロボット10が示されているが、これに限られず、加工装置1は一台のロボット10のみを備えるものであってもよい。
コントローラ100は、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部111と、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する第1算出部112と、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する判定部113と、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を算出する第2算出部114と、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御する出力部115と、を有してもよい。
上述したように、ロボット10によれば干渉を抑制できる一方で、先端部16の位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜27の動作目標値は一通りに定まらない。このため、ロボット10の動作教示においては何らかの拘束条件を適宜設定する必要がある。
これに対し、コントローラ100は、まず第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、アクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する。次に、判定対象のアクチュエータの動作目標値が許容範囲外となった場合には、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、アクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を自動的に再計算する。ロボット10のアクチュエータの動作量を許容範囲内に抑えると、ロボット10全体の動作量も抑制されるので、ワークW又は周辺機器との干渉が生じ難くなる傾向がある。
例えば図13において二点鎖線で示されるロボット10では、第3アクチュエータ23の動作目標値が許容範囲外となっている。すなわち、第1腕部13に対する第2腕部14の揺動角の目標値θ3が過大になっている。これに対し、図13において実線で示されるロボット10では、第1腕部13に対する第2腕部14の揺動角の目標値θ3を緩和するようにアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値が再計算されている。これに伴って第4軸線Ax4及び第2軸線Ax2の間の部分がワークWから遠ざかり、ワークWに対するロボット10の干渉が防止されている。
このように、判定対象のアクチュエータの動作目標値を許容範囲内に抑えるという条件を採用することにより、ワークW又は周辺機器との干渉の発生確率を下げることができる。これにより、ワークW又は周辺機器との干渉を回避しつつ、先端部16を各加工対象部位の近傍に適正配置する動作パターンの大部分を自動的に構築できる。従って、ロボット10に対する動作教示の負担が軽減されるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。
距離調節用の第7アクチュエータ27は、第1腕部13を距離調節用の第7軸線Ax7まわりに屈曲させることで、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する。この場合、第1腕部13を単純に伸縮させて第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節するのに比べ、アクチュエータ21〜26の動作量を抑制し易い傾向がある。また、ロボット10の姿勢をより多様に調節し、ワークW又は周辺機器を回避し易くなる傾向がある。従って、更に容易な生産設備構築が可能である。但し、第7アクチュエータ27は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節できればどのようなものであってもよいので、例えば第1腕部13を伸縮させる直動アクチュエータであってもよい。
距離調節用の第7軸線Ax7は、第2軸線Ax2に対して平行である。仮に、第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して垂直であるロボットを用いる場合、ワークWに対するロボットの干渉を避けながら先端部16を所望の位置・姿勢に配置するためには、第1腕部13及び第2腕部14に相当する部分を大きく側方(ワークW側を正面とした場合の側方)に傾ける必要が生じ得る。これにより周辺機器(例えば隣接する他のロボット)との干渉が生じ得るため、ロボット及び周辺機器の配置間隔を大きくする必要がある。このことは、例えば複数のロボットの高密度配置を妨げる一因となる。これに対し、ロボット10においては第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して平行であるので、少なくとも第7軸線Ax7まわりの回転動作に起因して第1腕部13及び第2腕部14を側方に傾ける必要が生じ難く、隣接する周辺機器との干渉が生じ難い。従って、ロボット10の配置の選択肢がより多くなるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。複数のロボットをより高密度に配置し、作業時間を更に短縮することも可能となる。但し、第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して平行であることは必須ではない。
距離調節用の第7軸線Ax7は、第3軸線に対しても平行である。この場合、先端部16を所望の位置・姿勢に配置する際に、第1腕部13及び第2腕部14を側方に傾ける必要が更に生じ難くなるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。複数のロボットをより高密度に配置し、作業時間を更に短縮することも可能となる。但し、第7軸線Ax7が第3軸線Ax3に対して平行であることも必須ではない。
第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。即ちコントローラ100は、第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27を制御するものであってもよい。この場合、ワークW及び隣接する周辺機器に対するロボット10の干渉がより確実に抑制される。
先端部16の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータは、手首部15を第5軸線Ax5まわりに旋回させる第5アクチュエータ25、手首部15を第4軸線Ax4まわりに揺動させる第4アクチュエータ24、及び先端部16を第6軸線Ax6まわりに旋回させる第6アクチュエータ26である。この場合、アクチュエータ24〜26の協働により先端部16の姿勢を自在に調節できる。但し、複数の姿勢調節アクチュエータは、アクチュエータ24〜26に限定されず、先端部16の姿勢を調節可能であればどのようなものであってもよい。例えば、必要とされる姿勢調節の程度に応じて、第4アクチュエータ24、第5アクチュエータ25及び第6アクチュエータ26のいずれかが省略されていてもよい。
判定部113は、第2アクチュエータ22、第3アクチュエータ23及び第4アクチュエータ24の少なくともいずれかを判定対象としてもよい。これらのアクチュエータの動作量は、ロボット全体の動作量に相関し易い傾向がある。このため、これらのアクチュエータを判定対象にして、その動作範囲を許容範囲内に抑えることで、ロボット10全体の動作量をより確実に抑制し、干渉を更に抑制できる。
判定部113は、第3アクチュエータ23及び第4アクチュエータ24の少なくともいずれかを判定対象としてもよい。これらのアクチュエータの動作量は、ロボット全体の動作量に特に相関し易い傾向がある。このため、これらのアクチュエータを判定対象にして、その動作範囲を許容範囲内に抑えることで、ロボット10全体の動作量をより確実に抑制し、干渉を更に抑制できる。
ロボット10は、エンドエフェクタ17として、先端部16に設けられた溶接装置を更に備えていてもよい。この場合、ワークW又は周辺機器に対するロボット10の干渉を抑制しつつ、広範囲の加工対象部位に対して溶接を行うことができる。
加工装置1によれば、ロボット10により加工可能となるようにパレット31上にワークWを配置すること、ワークWとロボット10との相対位置を変更するように、搬送アクチュエータ32によりパレット31を搬送すること、ロボット10によりワークWに対し加工を行うこと、を含むワークWの生産方法が実行可能である。
また、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得すること、第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出すること、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜27の動作目標値を算出すること、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御すること、を含むワークWの生産方法も実行可能である。
コントローラ100に位置・姿勢の目標値を入力すること、位置・姿勢の目標値に対応するようにコントローラ100により算出されたアクチュエータ21〜27の動作目標値をコントローラに記憶させること、を含む教示方法も実行可能である。
2.第2実施形態
図16に示すように、第2実施形態に係る加工装置1Aは、第1実施形態に係る加工装置1の搬送装置30を保持台50(ワーク配置部)に置き換えたものである。保持台50は、ロボット10により加工可能な位置にワークWを保持する。図17に示すように、2台のロボット10は、ワークWを囲む線EL1に沿って並んでおり、互いに協働して同一のワークWに対する加工を行う。なお、「ワークWを囲む線」は、必ずしもワークWの周縁に沿っていなくてもよいが、ワークWの周縁に直交する線を含まないものとする。ロボット10は、隣り合う他のロボット10と可動範囲WRが重複するように配置されている。個々のロボット10とワークWに対する配置条件については、第1実施形態と同様である。
〔第2実施形態による効果〕
以上に説明したように、加工装置1は、ロボット10を含み、互いに協働して同一のワークに対する加工を行う複数のロボットを備える。ロボット10が、同一のワークWに対する加工を行う複数のロボットに含まれていることにより、ワークWに対するロボットの干渉及びロボット同士の干渉を抑制できる。従って、容易な生産設備構築が可能となる。複数のロボットを高密度に配置することで作業時間を短縮することも可能となる。
加工装置1は、同一のワークWに対する加工を行う複数のロボットを備えていればよいので、ロボットの台数は2台に限られない。例えば、図18に示すように、3台以上のロボットを備えていてもよい。図18の加工装置1は、4台のロボット10を備える。4台のロボット10は、ワークWを囲む線に沿い、ワークWを取り囲むように配置されている。
図16及び図18の加工装置1では、複数のロボットの全てがロボット10である。このため、全てのロボットにおいて、先端部16の位置・姿勢を維持した状態で、基台11及び先端部16の間におけるロボットの姿勢を自在に変更可能である。従って、ワークWに対するロボットの干渉及びロボット同士の干渉をより確実に抑制できる。
但し、全てのロボットがロボット10であることは必須ではない。例えば図19及び図20に示すように、加工装置1の複数のロボットは、ロボット40(第2ロボット)を更に含んでもよい。ロボット40は、アクチュエータ21〜26を有し、距離調節用の第7アクチュエータ27を有しない。ロボット40は、第1腕部13及び第7アクチュエータ27を、第1腕部43に置き換えたものである。このような構成においても、複数のロボットにロボット10を含むことにより、ワークWに対するロボットの干渉及びロボット同士の干渉を抑制する効果が得られる。ロボットの台数に制限はなく、図19に示すように2台であってもよいし、図20に示すように3台以上であってもよい。
ロボット10及びロボット40は、互いに隣り合うように配置されていてもよい。この場合、ロボット同士の干渉をより確実に抑制できる。
図19に示すように、加工装置1は、ロボット10の方がロボット40に比べワークWの近位側に加工を行うように構成されていてもよい。ワークWの近位側に加工を行う場合、ロボットはアームを折り畳んだ姿勢となる。このような姿勢においては、一部のアクチュエータの動作量が許容限界に達し易い傾向がある。また、折り畳んだアームがワークW又は他のロボットに干渉し易い傾向がある。そこで、干渉を抑制可能なロボット10に、ワークWの近位側への加工を割り当てることにより、ワークWに対するロボットの干渉及びロボット同士の干渉をより確実に抑制できる。
図20に示すように、加工装置1は、ロボット10の方がロボット40に比べワークW寄りに位置するように構成されていてもよい。即ち、ロボット10の基台11からワークWまでの距離D1が、ロボット40からワークWまでの距離D2に比べ小さくなっていてもよい。この場合、干渉を抑制可能なロボット10をワークW寄りに配置することで、ワークWの広範囲に亘ってエンドエフェクタ17を到達させることが可能となる。これにより、ロボット40により加工できない部分をロボット10によって補い、ワークWの広範囲に亘って加工を行うことができる。
全てのロボットは設置面に固定されており、ロボット10は、隣り合う他のロボットと可動範囲が重複するように配置されていてもよい。この場合、ロボット10による干渉抑制の効果がより顕著となる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、加工装置1のワークWは自動車ボディに限られない。加工装置1は、自動車のドアパネルの加工等にも適用可能であるし、自動車以外の技術分野における様々な部品又は製品の加工・組立にも適用可能である。
本開示は、加工装置に利用可能である。
1,1A…加工装置、10…ロボット(第1ロボット)、12…旋回部、13…第1腕部、14…第2腕部、15…手首部、16…先端部、17…エンドエフェクタ(溶接装置)、21…第1アクチュエータ、22…第2アクチュエータ、23…第3アクチュエータ、24…第4アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、25…第5アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、26…第6アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、27…第7アクチュエータ(距離調節アクチュエータ)、30…搬送装置、40…ロボット(第2ロボット)、100…コントローラ、Ax1…第1軸線、Ax2…第2軸線、Ax3…第3軸線、Ax4…第4軸線、Ax5…第5軸線、Ax6…第6軸線、Ax7…第7軸線(距離調節用の軸線)、L1…第2軸線及び第3軸線の間の距離、P1,P2…加工対象部位、W…ワーク、L11…最長距離、L12…最短距離、PE1…第1腕部13の基端、DP1…第1腕部13の先端部、PP2…第2腕部14の基端部、WR…可動範囲。

Claims (17)

  1. 互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、
    前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、
    前記旋回部及び前記第1腕部の接続部分を通り、前記第1軸線に交差する第2軸線まわりに前記第1腕部を揺動させる第2アクチュエータと、
    前記第1腕部及び前記第2腕部の接続部分を通り、前記第2軸線に平行な第3軸線まわりに前記第2腕部を揺動させる第3アクチュエータと、
    前記第2腕部及び前記手首部の接続部分を通り、前記第2腕部の中心軸線に交差する第4軸線まわりに前記手首部を揺動させる第4アクチュエータと、
    前記第2腕部の中心軸線に沿い、前記第3軸線及び前記第4軸線に交差する第5軸線まわりに前記手首部を旋回させる第5アクチュエータと、
    前記手首部の中心軸線に沿い、前記第4軸線に交差する第6軸線まわりに前記先端部を旋回させる第6アクチュエータと、
    前記第2軸線及び前記第3軸線に平行な距離調節用の軸線まわりに前記第1腕部を屈曲させることで、前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、
    前記先端部に設けられ、自動車生産用のワークに対してスポット溶接を施すエンドエフェクタと、を有する第1ロボットと、
    前記第1〜第6アクチュエータを有し、前記距離調節アクチュエータを有しない第2ロボットと、を含み、
    前記第1ロボット及び前記第2ロボットが互いに隣り合うように配置されており、
    互いに協働して同一のワークに対する加工を行う複数のロボットを備え、
    前記第1ロボットは、前記ワークに正対した状態で、前記距離を最長にして前記第2軸線まわりに前記第1腕部を回転させる場合には、前記第1腕部の先端部又は第2腕部の基端部の可動範囲が前記ワークに干渉し、前記ワークに正対した状態で、前記距離を最短にして前記第2軸線まわりに前記第1腕部を回転させる場合には、前記第1腕部の先端部及び第2腕部の基端部の可動範囲が前記ワークに干渉しないように位置し、
    前記第1ロボットの可動範囲は、隣り合う他のロボットの可動範囲と重複しており、
    前記第1ロボットの方が前記第2ロボットに比べ前記ワーク寄りに位置するように構成されている、加工装置。
  2. 前記第2腕部の先端部が前記第1腕部の基端部より前記ワーク側に位置する状態で、前記第1腕部の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で前記エンドエフェクタを移動させるように前記第1ロボットを制御するコントローラを更に備える請求項1記載の加工装置。
  3. 前記第1腕部の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で前記エンドエフェクタを移動させるように前記第1ロボットを制御することは、前記第1腕部の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で前記第1腕部の先端部を移動させるように前記第1ロボットを制御することを含む、請求項2記載の加工装置。
  4. 前記第1腕部の基端部より高い位置及び当該基端部より低い位置の間で前記エンドエフェクタを移動させるように前記第1ロボットを制御することは、前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を前記距離調節アクチュエータにより変化させるように前記第1ロボットを制御することを含む、請求項2又は3記載の加工装置。
  5. 前記第1ロボットは、
    前記ワークに正対した状態にて、前記ワークにおける最高位置の加工対象部位から前記第1腕部の基端までの距離と、最低位置の加工対象部位から前記第1腕部の基端までの距離とが、式(1)で求まる長さLa以下となるように位置する、請求項1〜4のいずれか一項記載の加工装置。
    La=L11+L21+L31・・・(1)
    L11:前記第2軸線から前記第3軸線までの最長距離
    L21:前記第3軸線から前記第4軸線までの距離
    L31:前記第4軸線から前記エンドエフェクタまでの距離
  6. 前記第1ロボットは、
    前記ワークに正対した状態にて、前記ワークにおける最高位置の加工対象部位に対して加工を施し得るように前記エンドエフェクタを配置した場合の前記第4軸線の位置から前記第1腕部の基端までの距離と、前記ワークにおける最低位置の加工対象部位に対して加工を施し得るように前記エンドエフェクタを配置した場合の前記第4軸線の位置から前記第1腕部の基端までの距離とが、式(2)で求まる長さLb以下となるように位置する、請求項5記載の加工装置。
    Lb=L11+L21・・・(2)
  7. 前記第1ロボットは、
    前記ワークに正対した状態にて、前記手首部を鉛直下方に向けて前記ワークにおける最高位置の加工対象部位に前記エンドエフェクタを配置した場合の前記第4軸線の位置から前記第1腕部の基端までの距離と、前記手首部を鉛直上方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最低位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の位置から前記第1腕部の基端までの距離とが、式(2)で求まる長さLb以下となるように位置する、請求項5又は6記載の加工装置。
    Lb=L11+L21・・・(2)
  8. 前記第1ロボットは、
    前記第1腕部の基端の高さが式(3)で求まる高さHa以上となるように位置する、請求項7記載の加工装置。
    Ha=HH−L21・cosθ−L11・・・(3)
    HH:前記手首部を鉛直下方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最高位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の高さ
    θ:前記第3軸線及び前記第4軸線に直交する直線と、前記手首部の中心軸線との角度の最小値
  9. 前記第1ロボットは、
    前記第1腕部の基端の高さが式(4)で求まる高さHb以下となるように位置する、請求項8記載の加工装置。
    Hb=HL+L21・cosθ+L11・・・(4)
    HL:前記手首部を鉛直上方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最低位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の高さ
  10. 前記第1ロボットは、
    前記ワークに正対した状態にて、前記手首部を鉛直下方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最高位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の位置から式(5)で求まる距離Lcで手前側にシフトし、式(6)で求まる高さHcで下方にシフトした位置から前記第1腕部の基端までの距離と、前記手首部を鉛直上方に向けて前記エンドエフェクタを前記ワークにおける最低位置の加工対象部位に配置した場合の前記第4軸線の位置から式(5)で求まる距離Lcで手前側にシフトし、式(6)で求まる高さHcで上方にシフトした位置から前記第1腕部の基端までの距離とが、前記第2軸線から前記第3軸線までの最長距離以下となるように位置する、請求項9記載の加工装置。
    Lc=L21・sinθ・・・(5)
    Hc=L21・cosθ・・・(6)
  11. 前記第1ロボットが前記ワークに対し加工を実行するときに、前記ワーク及び前記第1ロボットの相対位置を変更するように前記ワークを搬送する搬送装置を更に備える、請求項1〜10のいずれか一項記載の加工装置。
  12. 前記第1ロボットは、当該第1ロボット側からの全加工対象部位に対し、前記ワークに干渉することなく加工を行うことが可能となるように位置する、請求項11記載の加工装置。
  13. 前記搬送装置は前記ワークを搬送する、請求項11又は12記載の加工装置。
  14. 前記搬送装置による搬送方向に沿って並ぶように配置された複数の前記第1ロボットを備える、請求項11〜13のいずれか一項記載の加工装置。
  15. 前記搬送装置による搬送方向に直交する方向で前記ワークを挟むように配置された複数の前記第1ロボットを備える、請求項11〜14のいずれか一項記載の加工装置。
  16. 前記第1ロボットの方が前記第2ロボットに比べ前記ワークの近位側に加工を行うように構成されている、請求項1〜15のいずれか一項記載の加工装置。
  17. 前記複数のロボットの全てが設置面に固定されている、請求項15のいずれか一項記載の加工装置。
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