JP5896003B1 - 加工装置、教示方法、ワークの生産方法、コントローラ及び制御方法 - Google Patents

加工装置、教示方法、ワークの生産方法、コントローラ及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易な生産設備構築を可能とする加工装置を提供する。【解決手段】加工装置1は、ロボット10とコントローラ100とを備える。ロボット10は、旋回部12を旋回させるアクチュエータ21と、第1腕部13を第2軸線Ax2まわりに揺動させるアクチュエータ22と、第2腕部14を第3軸線Ax3まわりに揺動させるアクチュエータ23と、先端部16の姿勢を調節する複数のアクチュエータ24〜26と、軸線Ax2,Ax3の間の距離を調節するアクチュエータ27とを有する。コントローラ100は、アクチュエータ21〜26の動作目標値を算出すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出すること、を実行するように構成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、加工装置、教示方法、ワークの生産方法、コントローラ及び制御方法に関する。
特許文献1には、乗用車の車体パネル等をワークとして保持するワーク固定台と、ワークにスポット溶接を施すロボットとを備えるスポット溶接装置が開示されている。
特開2008−279496号公報
ロボットを用いた加工装置を含む生産設備においては、ロボットを限られたスペースに配置しつつ、ロボットとワーク又は周辺機器等との干渉を防止する必要がある。これを実現するには、ロボットの配置・動作教示を含む生産設備構築に高度の経験・技量を必要とする場合があった。そこで本開示は、容易な生産設備構築を可能とする加工装置、教示方法、ワークの生産方法、コントローラ及び制御方法を提供することを目的とする。
本開示に係る加工装置は、ワークに対して加工を行うロボットと、ロボットを制御するコントローラと、を備え、ロボットは、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有し、コントローラは、先端部の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部と、距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第1算出部と、第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する判定部と、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値を算出する第2算出部と、動作目標値に応じて第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータを制御する出力部と、を有する。
本開示に係る加工装置は、ワークに対して加工を行うロボットと、ロボットを制御するコントローラと、を備え、ロボットは、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有し、コントローラは、先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、動作目標値に応じて第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータを制御すること、を実行するように構成されている。
本開示に係る教示方法は、上記加工装置を用い、コントローラに位置・姿勢の目標値を入力すること、位置・姿勢の目標値に対応するようにコントローラにより算出された第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値をコントローラに記憶させること、を含む。
本開示に係るワークの生産方法は、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットを用い、先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、動作目標値に応じて第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータを制御すること、を含む。
本開示に係るコントローラは、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットの先端部の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部と、距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第1算出部と、第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する判定部と、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値を算出する第2算出部と、動作目標値に応じて第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータを制御する出力部と、を備える。
本開示に係る制御方法は、互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、第2軸線及び第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットの先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、第1〜第3アクチュエータ及び複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応する第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、動作目標値に応じて第1〜第3アクチュエータ、複数の姿勢調節アクチュエータ及び距離調節アクチュエータを制御すること、を含む。
本開示によれば、容易な生産設備構築が可能となる。
加工装置の概略構成を示す模式図である。 コントローラのハードウェア構成図である。 ロボットを用いた加工手順を示すフローチャートである。 動作パターンの生成手順を示すフローチャートである。 距離調節アクチュエータの作用を例示する図である。 ロボットの他の配置例を示す平面図である。 ロボットの更に他の配置例を示す平面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔加工装置〕
図1に示すように、加工装置1は、2台のロボット10と、搬送装置30と、コントローラ100と、プログラミングペンダント120とを備える。
(ロボット及び搬送装置)
ロボット10は、例えば自動車ボディ等のワークWに対して加工を行うものである。一例として、ロボット10は、基台11と、旋回部12と、第1腕部13と、第2腕部14と、手首部15と、先端部16と、エンドエフェクタ17と、第1アクチュエータ21と、第2アクチュエータ22と、第3アクチュエータ23と、第4アクチュエータ24と、第5アクチュエータ25と、第6アクチュエータ26と、第7アクチュエータ27とを備える。
基台11は、床面(設置面)に固定されており、ロボット10全体を支持する。
旋回部12、第1腕部13、第2腕部14、手首部15及び先端部16は互いに直列に接続されている。旋回部12は、基台11上に設けられており、鉛直な(図示z軸に沿った)第1軸線Ax1まわりに旋回可能である。
第1腕部13は、旋回部12及び第1腕部13の接続部分を通る水平な第2軸線Ax2まわりに揺動可能である。
第2腕部14は、第1腕部13及び第2腕部14の接続部分を通る水平な第3軸線Ax3まわりに揺動可能である。第3軸線Ax3は、第2軸線Ax2に対して平行である。第2腕部14は、その中心軸線に沿う第4軸線Ax4まわりに旋回可能である。
手首部15は、第2腕部14及び手首部15の接続部分を通る第5軸線Ax5まわりに揺動可能である。
先端部16は、手首部15の中心軸線に沿う第6軸線Ax6まわりに旋回可能である。
エンドエフェクタ17は、例えばスポット溶接装置であり、先端部16に設けられている。一例として、エンドエフェクタ17は、先端部16に対して着脱自在に取り付けられており、他のエンドエフェクタ―と交換可能となっている。エンドエフェクタ17は先端部16に一体化されていてもよい。エンドエフェクタ17は加工用のツールであればどのようなものであってもよく、スポット溶接装置に限られない。例えばエンドエフェクタ17は、アーク溶接装置であってもよいし、溶接以外の作業を行うカッター、ネジ締め装置等であってもよい。
ここで、第1腕部13は、互いに直列に接続されたリンク13A,13Bにより構成されており、リンク13Aが旋回部12に接続され、リンク13Bが第2腕部14に接続されている。第1腕部13は、リンク13A,13Bの接続部を通る第7軸線Ax7まわりに屈曲可能である。換言すると、リンク13Bは、リンク13A,13Bの接続部を通る第7軸線Ax7まわりに揺動可能である。第7軸線Ax7は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3に対して平行である。
第1アクチュエータ21は、例えば基台11に設けられており、旋回部12を第1軸線Ax1まわりに旋回させる。
第2アクチュエータ22は、例えば旋回部12及び第1腕部13の間に設けられており、第1腕部13を第2軸線Ax2まわりに揺動させる。
第3アクチュエータ23は、例えば第1腕部13及び第2腕部14の間に設けられており、第2腕部14を第3軸線Ax3まわりに揺動させる。
第4アクチュエータ24は、例えば第2腕部14の基部に設けられており、第2腕部14を第4軸線Ax4まわりに旋回させる。第2腕部14には手首部15が接続されているので、第2腕部14を旋回させることは手首部15を旋回させることに相当する。即ち第4アクチュエータ24は、手首部15を第4軸線Ax4まわりに旋回させる。
第5アクチュエータ25は、例えば第2腕部14及び手首部15の間に設けられており、手首部15を第5軸線Ax5まわりに揺動させる。
第6アクチュエータ26は、例えば手首部15に設けられており、先端部16を第6軸線Ax6まわりに旋回させる。
第4アクチュエータ24、第5アクチュエータ25及び第6アクチュエータ26は、先端部16の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータの一例である。
第7アクチュエータ27は、例えばリンク13A,13Bの接続部に設けられており、第1腕部13を第7軸線Ax7まわりに屈曲させる。換言すると、第7アクチュエータ27は、リンク13Bを第7軸線Ax7まわりに揺動させる。第7アクチュエータ27は距離調節アクチュエータの一例であり、第1腕部13を距離調節用の第7軸線Ax7まわりに屈曲させることで、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する。
このように、ロボット10は、先端部16の位置及び姿勢を自在に変更可能な所謂6軸ロボットに対し、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する冗長自由度を追加したものである。アクチュエータ21〜26は、例えば電動のサーボモータ、ギアヘッド及びブレーキ等により構成されている。サーボモータ、ギアヘッド及びブレーキ等は、必ずしも軸線Ax1〜Ax7上に配置されていなくてもよく、これらの軸線から離れた位置に配置されていてもよい。
搬送装置30は、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するようにワークWを搬送するものである。一例として、搬送装置30はパレット31と搬送アクチュエータ32とを有する。パレット31はワークWを支持する。搬送アクチュエータ32は、例えば電動モータ又は油圧モータ等を動力源として、パレット31を水平な一直線に沿って(図示x軸に沿って)搬送する。
2台のロボット10は、搬送装置30による搬送方向(図示x軸に沿う方向)に直交する方向(図示y軸に沿う方向)でワークWを挟むように配置されている。以下、図示y軸の正の方向を「左方向」とし、図示y軸の負の方向を「右方向」とする。左側のロボット10は、ワークWの左側の加工部位P1に対して加工を行い、右側のロボット10は、ワークWの右側の加工部位P2に対して加工を行う。
左側のロボット10は、当該ロボット10側(左側)からの全加工部位P1に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されている。一例として、左側のロボット10は、最上部の加工部位P1及び最下部の加工部位P1の両方に対し、ワークWに干渉することなくエンドエフェクタ17を到達させられるように配置されている。
右側のロボット10は、当該ロボット10側(右側)からの全加工部位P2に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されている。
一例として、右側のロボット10は、最上部の加工部位P2及び最下部の加工部位P2の両方に対し、ワークWに干渉することなくエンドエフェクタ17を到達させられるように配置されている。
(コントローラ及びプログラミングペンダント)
コントローラ100は、2台のロボット10及び搬送装置30を制御する装置である。プログラミングペンダント120は、有線又は無線により、コントローラ100に対するデータの入出力を行う装置である。
コントローラ100は、機能的な構成として、目標取得部111と、第1算出部112と、判定部113と、第2算出部114と、出力部115と、蓄積部116とを有する。
蓄積部116は、ロボット10の動作パターンを蓄積する。動作パターンは、例えばアクチュエータ21〜27の動作目標値の時系列データである。
目標取得部111は、先端部16の位置・姿勢の目標値をプログラミングペンダント120から取得する。目標取得部111が取得する位置・姿勢の目標値は、ユーザによりプログラミングペンダント120に入力されたものであってもよいし、プログラミングペンダント120を介して記録媒体から読み込まれたものであってもよい。
第1算出部112は、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出し、アクチュエータ21〜27の動作目標値を蓄積部116に記憶させる。
第7アクチュエータ27の動作目標値は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する動作量の目標値であり、例えば第1腕部13の屈曲角の目標値である。第1腕部13の屈曲角の初期値は例えば0°である。
第1アクチュエータ21の動作目標値は例えば旋回部12の旋回角の目標値である。第2アクチュエータ22の動作目標値は例えば第1腕部13の揺動角の目標値である。第3アクチュエータ23の動作目標値は例えば第2腕部14の揺動角の目標値である。第4アクチュエータ24の動作目標値は例えば手首部15の旋回角の目標値である。第5アクチュエータ25の動作目標値は例えば手首部15の揺動角の目標値である。第6アクチュエータ26の動作目標値は先端部16の旋回角の目標値である。
アクチュエータ21〜26の動作目標値は、例えば逆運動学演算により算出される。第1算出部112は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させる。
判定部113は、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて、第1算出部112により算出された動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する。判定部113は、アクチュエータ21〜26の全てを判定対象としてもよいし、アクチュエータ21〜26の一部(例えば第2アクチュエータ22、第3アクチュエータ23及び第5アクチュエータ25)のみを判定対象としてもよい。判定部113は、第3アクチュエータ23及び第5アクチュエータ25のみを判定対象としてもよいし、第3アクチュエータ23及び第5アクチュエータ25のいずれか一方のみを判定対象としてもよい。許容範囲は、判定対象のアクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内となるように設定される。例えば第3アクチュエータ23が判定対象である場合に、第3アクチュエータ23の動作目標値の許容範囲は、第2腕部14の揺動角が可動範囲内となるように設定される。
第2算出部114は、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を算出する。具体的に、第2算出部114は、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータについて、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように拘束条件を設定した上で、その拘束条件を適用した逆運動学演算によりアクチュエータ21〜27の動作目標値を算出する。
第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように上記拘束条件を設定し、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。
第2算出部114は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、直前の算出結果を上書きする。
出力部115は、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御する。具体的に、出力部115は、アクチュエータ21〜27による各部の動作量が設定された動作目標値に略一致するように、アクチュエータ21〜27を制御する。出力部115は、アクチュエータ21〜27に加えて搬送アクチュエータ32も制御する。
コントローラ100は、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得すること、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出すること、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を算出すること、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御すること、を実行するように構成されていればよいので、そのハードウェア構成は必ずしも目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114及び出力部115及び蓄積部116に分離していなくてもよい。
図2は、コントローラ100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に例示されるコントローラ100は、プロセッサ131と、メモリ132と、ストレージ133と、入出力ポート134と、複数のモータドライバ136とを有する。入出力ポート134は、プログラミングペンダント120及び複数のモータドライバ136に対するデータの入出力を行う。複数のモータドライバ136は、2台のロボット10のアクチュエータ21〜27及び搬送アクチュエータ32をそれぞれ制御する。プロセッサ131は、メモリ132及びストレージ133の少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポート134を介したデータの入出力を行うことで、コントローラ100を目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114、出力部115及び蓄積部116として機能させる。
コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムの実行により各機能をなすものに限られない。例えば目標取得部111、第1算出部112、判定部113、第2算出部114、出力部115及び蓄積部116の少なくとも一部はその機能に特化した論理回路により構成されていてもよいし、当該論理回路を集積したASIC(Application Specific integrated circuit)により構成されていてもよい。
〔制御方法〕
続いて、本開示に係る制御方法の一例として、コントローラ100によるロボット10及び搬送装置30の制御手順を説明する。
(制御手順の概要)
図3に示すように、まずコントローラ100はステップS01を実行する。ステップS01では、第1算出部112及び第2算出部114の少なくとも一方がアクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、2台のロボット10の動作パターンを構築する。2台のロボット10の動作パターンは、ワークWに対する加工を行うように構築される。
次に、コントローラ100はステップS02〜S04を実行する。ステップS02では、ワークWの搬送を開始するように出力部115が搬送アクチュエータ32を制御する。ステップS03では、ワークWに対する加工を実行するように、出力部115が2台のロボット10を制御する。即ち出力部115は、蓄積部116に記憶された動作目標値に応じて2台のロボット10のアクチュエータ21〜27を制御する。ステップS04では、ワークWの搬送を終了するように出力部115が搬送アクチュエータ32を制御する。
次に、コントローラ100はステップS05を実行する。ステップS05では、加工終了の指令が入力されているか否かを出力部115が判定する。加工終了の指令は、例えばプログラミングペンダント120を介して入力される。加工終了の指令が入力されていない場合、コントローラ100は処理をステップS02に戻す。これにより、同一の加工手順が繰り返される。加工終了の指令が入力されている場合、コントローラ100は処理を終了する。
(動作パターンの生成手順)
続いて上記ステップS01における動作パターンの生成手順について、より詳細に説明する。図4に示すように、まずコントローラ100はステップS11を実行する。ステップS11では、目標取得部111が、先端部16の位置・姿勢の目標値をプログラミングペンダント120から取得する。
次に、コントローラ100はステップS12,S13を実行する。ステップS12では、第1算出部112が、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に設定する。例えば第1算出部112は、第1腕部13の屈曲角を0°に設定する。ステップS13では、第1算出部112が、第7アクチュエータ27の動作目標値を初期値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出し、アクチュエータ21〜27の算出結果を蓄積部116に記憶させる。
次に、コントローラ100はステップS14を実行する。ステップS14では、判定部113が、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する。
ステップS14において、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外であると判定された場合に、コントローラ100はステップS15,S16を実行する。
ステップS15では、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータについて、当該動作目標値が許容範囲内に収まり易くなるように、第2算出部114が第7アクチュエータ27の動作目標値を設定する。例えば第2算出部114は、許容範囲外となっている動作目標値の一部を分担するように、第7アクチュエータ27の動作目標値を設定する。
ステップS16では、第2算出部114が、第7アクチュエータ27の動作目標値をステップS15における設定値に固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する。第2算出部114は、アクチュエータ21〜27の動作目標値の算出結果を蓄積部116に記憶させ、直前の算出結果を上書きする。
その後、コントローラ100は処理をステップS14に戻す。これにより、判定対象のアクチュエータの全ての動作目標値が許容範囲内に収まるまでステップS14〜S15が繰り返される。これにより、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータについて、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値が算出される。
ステップS15,S16において、第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。即ちコントローラ100は、第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるようにアクチュエータ21〜27を制御するものであってもよい。
第2算出部114によるアクチュエータ21〜27の動作目標値の算出手順は上述したものに限られない。例えば、ステップS15において、第7アクチュエータ27の動作目標値を設定するのに代えて、動作目標値が許容範囲外となっているアクチュエータ自体の動作目標値を許容範囲内の値に設定してもよい。これに対応し、ステップS16においては、アクチュエータ21〜26のうちステップS15において動作目標値を設定したアクチュエータを除いたもの、及び第7アクチュエータ27の動作目標値を算出してもよい。
ステップS14において、判定対象のアクチュエータの全てについて動作目標値が許容範囲内であると判定された場合に、コントローラ100はステップS17を実行する。ステップS17では、動作パターンの構築が完了したか否かをコントローラ100が判定する。具体的には、例えば目標取得部111が、動作パターンの構築に必要な位置・姿勢の目標値を全て取得したか否かを判定する。位置・姿勢の目標値を全て取得したか否かは、例えばユーザがプログラミングペンダント120に入力した完了指令又はプログラミングペンダント120が記録媒体から読み込んだ完了指令に基づいて判定される。
ステップS17において、動作パターンの構築が完了していないと判定した場合、コントローラ100は処理をステップS11に戻す。これにより、動作パターンの構築が完了するまでステップS11〜S17が繰り返され、アクチュエータ21〜27の動作目標値の時系列データが構築される。
ステップS17において、動作パターンの構築が完了していると判定した場合、コントローラ100は処理を終了する。
〔加工装置による効果〕
以上に説明したように、加工装置1は、ワークWに対して加工を行うロボット10と、ロボット10を制御するコントローラ100とを備える。
ロボット10は、互いに直列に接続された旋回部12、第1腕部13、第2腕部14、手首部15及び先端部16と、旋回部12を第1軸線Ax1まわりに旋回させる第1アクチュエータ21と、第1腕部13を第2軸線Ax2まわりに揺動させる第2アクチュエータ22と、第2腕部14を第3軸線Ax3まわりに揺動させる第3アクチュエータ23と、先端部16の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータ24〜26と、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する距離調節アクチュエータ27と、を有する。
コントローラ100は、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部111と、距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する第1算出部112と、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定する判定部113と、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を算出する第2算出部114と、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御する出力部115と、を有する。
ロボット10は、先端部16の位置・姿勢を調整するアクチュエータ21〜26に加え、距離調節用の第7アクチュエータ27を更に有する。このため、先端部16の位置・姿勢を維持した状態で、基台11及び先端部16の間におけるロボット10の姿勢を自在に変更可能である。
図5は、第7アクチュエータ27の作用を例示する図である。図5中の二点鎖線で示されるロボット10は、第1腕部13を屈曲させることなくエンドエフェクタ17を加工部位に配置した場合を示している。二点鎖線で示されるロボット10は、ワークWに干渉している。これに対し、実線で示されるロボット10は、第1腕部13を屈曲させて第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離を短縮するように第7アクチュエータ27を動作させた場合を示している。実線で示されるロボット10では、先端部16の位置・姿勢を維持した状態で、第5軸線Ax5及び第2軸線Ax2の間の部分がワークWから遠ざかり、ワークWに対するロボット10の干渉が防止されている。
このように、ロボット10の姿勢を自在に変更することで、ワークW及び周辺機器に対するロボット10の干渉を抑制できる。干渉を抑制可能な特性により、ロボット10の配置の選択肢も多くなる。従って、容易な生産設備構築が可能となる。ロボット10を高密度に配置することで作業時間を短縮することも可能となる。
ロボット10によれば干渉を抑制できる一方で、先端部16の位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜27の動作目標値は一通りに定まらない。このため、ロボット10の動作教示においては何らかの拘束条件を適宜設定する必要がある。
これに対し、コントローラ100は、まず第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、アクチュエータ21〜26の動作目標値を算出する。次に、判定対象のアクチュエータの動作目標値が許容範囲外となった場合には、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、アクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値を自動的に再計算する。ロボット10のアクチュエータの動作量を許容範囲内に抑えると、ロボット10全体の動作量も抑制されるので、ワークW又は周辺機器との干渉が生じ難くなる傾向がある。
例えば図5において二点鎖線で示されるロボット10では、第3アクチュエータ23の動作目標値が許容範囲外となっている。すなわち、第1腕部13に対する第2腕部14の揺動角の目標値θ3が過大になっている。これに対し、図5において実線で示されるロボット10では、第1腕部13に対する第2腕部14の揺動角の目標値θ3を緩和するようにアクチュエータ21〜26及び距離調節用の第7アクチュエータ27の動作目標値が再計算されている。これに伴って第5軸線Ax5及び第2軸線Ax2の間の部分がワークWから遠ざかり、ワークWに対するロボット10の干渉が防止されている。
このように、判定対象のアクチュエータの動作目標値を許容範囲内に抑えるという条件を採用することにより、ワークW又は周辺機器との干渉の発生確率を下げることができる。これにより、ワークW又は周辺機器との干渉を回避しつつ、先端部16を各加工部位の近傍に適正配置する動作パターンの大部分を自動的に構築できる。従って、ロボット10に対する動作教示の負担が軽減されるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。
加工装置1は、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するようにワークW及びロボット10の少なくとも一方を搬送する搬送装置30を更に備える。このため、搬送装置30及びロボット10を協調させることにより、広範囲の加工部位に対して先端部16を適正配置することが可能となる。一方、ワークW及びロボット10の相対的な配置が変わるので、ワークWに対するロボット10の干渉の生じ易さも変化する。これに対し、ロボット10は第7アクチュエータ27を更に有するので、上述したようにロボット10の姿勢を自在に変更可能である。これにより、ワークW及びロボット10の相対的な配置の変化に柔軟に対応して相互の干渉を抑制できる。従って、更に容易な生産設備構築が可能となる。
但し、加工装置1は、少なくともロボット10及びコントローラ100を備えていればよいので、搬送装置30を備えることは必須ではない。
距離調節用の第7アクチュエータ27は、第1腕部13を距離調節用の第7軸線Ax7まわりに屈曲させることで、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節する。この場合、第1腕部13を単純に伸縮させて第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節するのに比べ、アクチュエータ21〜26の動作量を抑制し易い傾向がある。また、ロボット10の姿勢をより多様に調節し、ワークW又は周辺機器を回避し易くなる傾向がある。従って、更に容易な生産設備構築が可能である。但し、第7アクチュエータ27は、第2軸線Ax2及び第3軸線Ax3の間の距離L1を調節できればどのようなものであってもよいので、例えば第1腕部13を伸縮させる直動アクチュエータであってもよい。
距離調節用の第7軸線Ax7は、第2軸線Ax2に対して平行である。仮に、第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して垂直であるロボットを用いる場合、ワークWに対するロボットの干渉を避けながら先端部16を所望の位置・姿勢に配置するためには、第1腕部13及び第2腕部14に相当する部分を大きく側方(ワークW側を正面とした場合の側方)に傾ける必要が生じ得る。これにより周辺機器(例えば隣接する他のロボット)との干渉が生じ得るため、ロボット及び周辺機器の配置間隔を大きくする必要がある。このことは、例えば複数のロボットの高密度配置を妨げる一因となる。これに対し、ロボット10においては第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して平行であるので、少なくとも第7軸線Ax7まわりの回転動作に起因して第1腕部13及び第2腕部14を側方に傾ける必要が生じ難く、隣接する周辺機器との干渉が生じ難い。従って、ロボット10の配置の選択肢がより多くなるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。複数のロボットをより高密度に配置し、作業時間を更に短縮することも可能となる。但し、第7軸線Ax7が第2軸線Ax2に対して平行であることは必須ではない。
距離調節用の第7軸線Ax7は、第3軸線に対しても平行である。この場合、先端部16を所望の位置・姿勢に配置する際に、第1腕部13及び第2腕部14を側方に傾ける必要が更に生じ難くなるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。複数のロボットをより高密度に配置し、作業時間を更に短縮することも可能となる。但し、第7軸線Ax7が第3軸線Ax3に対して平行であることも必須ではない。
第2算出部114は、距離調節用の第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27の動作目標値を算出してもよい。即ちコントローラ100は、第7軸線Ax7がワークWから遠ざかる方向に第1腕部13を屈曲させるように、アクチュエータ21〜27を制御するものであってもよい。この場合、ワークWに対するロボット10の干渉がより確実に抑制されるので、更に容易な生産設備構築が可能となる。
ロボット10は、当該ロボット側からの全加工部位に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されている。このため、一台のロボット10にて当該ロボット10側からの全加工部位に加工を施すこともできるし、同一側に複数のロボット10を配置し、全加工部位をこれらのロボット10に分担させることもできる。これにより、生産量に応じた柔軟な生産設備構築が可能となる。但し、全加工部位に対する加工を可能とするようにロボット10を配置することは必須ではない。
先端部16の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータは、手首部15を第4軸線Ax4まわりに旋回させる第4アクチュエータ24、手首部15を第5軸線Ax5まわりに揺動させる第5アクチュエータ25、及び先端部16を第6軸線Ax6まわりに旋回させる第6アクチュエータ26である。この場合、アクチュエータ24〜26の協働により先端部16の姿勢を自在に調節できる。但し、複数の姿勢調節アクチュエータは、アクチュエータ24〜26に限定されず、先端部16の姿勢を調節可能であればどのようなものであってもよい。例えば、必要とされる姿勢調節の程度に応じて、第4アクチュエータ24、第5アクチュエータ25及び第6アクチュエータ26のいずれかが省略されていてもよい。
搬送装置30はワークWを搬送するので、多数の動力源を含むロボット10を搬送するのに比べ、搬送装置30の構成を単純化し易い。従って、更に容易な生産設備構築が可能となる。但し、搬送装置30は、ワークW及びロボット10の相対位置を変更するものであればよいので、ロボット10を搬送するものであってもよいし、ワークW及びロボット10の双方を搬送するものであってもよい。
判定部113は、第2アクチュエータ22、第3アクチュエータ23及び第5アクチュエータ25の少なくともいずれかを判定対象としてもよい。これらのアクチュエータの動作量は、ロボット全体の動作量に相関し易い傾向がある。このため、これらのアクチュエータを判定対象にして、その動作範囲を許容範囲内に抑えることで、ロボット10全体の動作量をより確実に抑制し、干渉を更に抑制できる。
判定部113は、第3アクチュエータ23及び第5アクチュエータ25の少なくともいずれかを判定対象としてもよい。これらのアクチュエータの動作量は、ロボット全体の動作量に特に相関し易い傾向がある。このため、これらのアクチュエータを判定対象にして、その動作範囲を許容範囲内に抑えることで、ロボット10全体の動作量をより確実に抑制し、干渉を更に抑制できる。
ロボット10は、エンドエフェクタ17として、先端部16に設けられた溶接装置を更に備えていてもよい。この場合、ワークW又は周辺機器に対するロボット10の干渉を抑制しつつ、広範囲の加工部位に対して溶接を行うことができる。
加工装置1は、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟むように配置された複数のロボット10を備えている。このため、全加工部位を複数のロボット10に分担させることで、それぞれのロボット10の動作量を抑制できる。これにより、ワークWに対するロボット10の干渉が更に抑制される。また、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟む配置により、ロボット10同士の干渉も抑制される。従って、更に容易な生産設備構築が可能となる。
加工装置1は、図6に示すように、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶように配置された複数のロボット10を備えていてもよい。搬送方向に沿って並ぶロボット10のそれぞれが、上述したように広範囲の加工部位に加工を行うことが可能である。このため、搬送方向に沿って並ぶ複数のロボット10に対し、様々なパターンで加工部位を割り当て、より効率的な生産設備を構築できる。
図6には、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶ2台のロボット10が示されているが、これに限られず、加工装置1は搬送装置30の搬送方向に沿って並ぶように配置された3台以上のロボット10を備えるものであってもよい。
複数のロボット10が、搬送装置30による搬送方向に直交する方向でワークWを挟むように配置されることは必須ではない。例えば、図7に示すように、ロボット10はワークWの左側のみに配置されていてもよい。この場合においても、ロボット10は、当該ロボット10側からの全加工部位に対し、ワークWに干渉することなく加工を行うことが可能となるように配置されていてもよい。例えば図7において、それぞれのロボット10は、左側の全加工部位P1及び右側の全加工部位P1の両方に加工を行うことが可能となるように配置されていてもよい。
図7には、搬送装置30による搬送方向に沿って並ぶ2台のロボット10が示されているが、これに限られず、加工装置1は一台のロボット10のみを備えるものであってもよい。
加工装置1によれば、ロボット10により加工可能となるようにパレット31上にワークWを配置すること、ワークWとロボット10との相対位置を変更するように、搬送アクチュエータ32によりパレット31を搬送すること、ロボット10によりワークWに対し加工を行うこと、を含むワークWの生産方法が実行可能である。
また、先端部16の位置・姿勢の目標値を取得すること、第7アクチュエータ27の動作目標値を固定した条件にて、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜26の動作目標値を算出すること、アクチュエータ21〜26の少なくともいずれかを判定対象とし、判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲内であるか否かを判定すること、少なくとも一つの判定対象のアクチュエータについて動作目標値が許容範囲外となった場合に、当該動作目標値が許容範囲内に収まるように、位置・姿勢の目標値に対応するアクチュエータ21〜27の動作目標値を算出すること、動作目標値に応じてアクチュエータ21〜27を制御すること、を含むワークWの生産方法も実行可能である。
コントローラ100に位置・姿勢の目標値を入力すること、位置・姿勢の目標値に対応するようにコントローラ100により算出されたアクチュエータ21〜27の動作目標値をコントローラに記憶させること、を含む教示方法も実行可能である。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、加工装置1のワークWは自動車ボディに限られない。加工装置1は、自動車のドアパネルの加工等にも適用可能であるし、自動車以外の技術分野における様々な部品又は製品の加工・組立にも適用可能である。
1…加工装置、10…ロボット、12…旋回部、13…第1腕部、14…第2腕部、15…手首部、16…先端部、17…エンドエフェクタ(溶接装置)、21…第1アクチュエータ、22…第2アクチュエータ、23…第3アクチュエータ、24…第4アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、25…第5アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、26…第6アクチュエータ(姿勢調節アクチュエータ)、27…第7アクチュエータ(距離調節アクチュエータ)、100…コントローラ、111…目標取得部、112…第1算出部、113…判定部、114…第2算出部、115…出力部、Ax1…第1軸線、Ax2…第2軸線、Ax3…第3軸線、Ax4…第4軸線、Ax5…第5軸線、Ax6…第6軸線、Ax7…第7軸線(距離調節用の軸線)、L1…第2軸線及び第3軸線の間の距離、W…ワーク。

Claims (14)

  1. ワークに対して加工を行うロボットと、
    前記ロボットを制御するコントローラと、を備え、
    前記ロボットは、
    互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、
    前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、
    前記第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、
    前記第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、
    前記先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、
    前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記先端部の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部と、
    前記距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第1算出部と、
    前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、前記判定対象のアクチュエータについて、当該アクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内であるか否かを判定する判定部と、
    少なくとも一つの前記判定対象のアクチュエータについて前記動作前記可動範囲外となった場合に、当該動作前記可動範囲内に収まるように、前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出し、当該動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第2算出部と、
    前記動作目標値に応じて前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータを制御する出力部と、を有する加工装置。
  2. 前記距離調節アクチュエータは、前記第1腕部を距離調節用の軸線まわりに屈曲させることで、前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する、請求項1記載の加工装置。
  3. 前記距離調節用の軸線は、前記第2軸線に対して平行である、請求項2記載の加工装置。
  4. 前記距離調節用の軸線は、前記第3軸線に対して平行である、請求項3記載の加工装置。
  5. 前記第2算出部は、前記距離調節用の軸線が前記ワークから遠ざかる方向に前記第1腕部を屈曲させるように、前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出する、請求項2〜4のいずれか一項記載の加工装置。
  6. 前記複数の姿勢調節アクチュエータは、前記手首部を第4軸線まわりに旋回させる第4アクチュエータ、前記手首部を第5軸線まわりに揺動させる第5アクチュエータ、及び前記先端部を第6軸線まわりに旋回させる第6アクチュエータである、請求項1〜5のいずれか一項記載の加工装置。
  7. 前記判定部は、前記第2アクチュエータ、前記第3アクチュエータ及び前記第5アクチュエータの少なくともいずれかを前記判定対象とする、請求項6記載の加工装置。
  8. 前記判定部は、前記第3アクチュエータ及び前記第5アクチュエータの少なくともいずれかを前記判定対象とする、請求項7記載の加工装置。
  9. 前記先端部に設けられた溶接装置を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項記載の加工装置。
  10. ワークに対して加工を行うロボットと、
    前記ロボットを制御するコントローラと、を備え、
    前記ロボットは、
    互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、
    前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、
    前記第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、
    前記第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、
    前記先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、
    前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、
    前記距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、前記判定対象のアクチュエータについて、当該アクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内であるか否かを判定すること、
    少なくとも一つの前記判定対象のアクチュエータについて前記動作前記可動範囲外となった場合に、当該動作前記可動範囲内に収まるように、前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出し、当該動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記動作目標値に応じて前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータを制御すること、を実行するように構成されている、加工装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項記載の加工装置を用い、
    前記コントローラに前記位置・姿勢の目標値を入力すること、
    前記位置・姿勢の目標値に対応するように前記コントローラにより算出された前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータの動作目標値を前記コントローラに記憶させること、を含む教示方法。
  12. 互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、
    前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、
    前記第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、
    前記第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、
    前記先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、
    前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットを用い、
    前記先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、
    前記距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、前記判定対象のアクチュエータについて、当該アクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内であるか否かを判定すること、
    少なくとも一つの前記判定対象のアクチュエータについて前記動作前記可動範囲外となった場合に、当該動作前記可動範囲内に収まるように、前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出し、当該動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記動作目標値に応じて前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータを制御すること、を含むワークの生産方法。
  13. 互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、前記第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、前記第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、前記先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットの前記先端部の位置・姿勢の目標値を取得する目標取得部と、
    前記距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第1算出部と、
    前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、前記判定対象のアクチュエータについて、当該アクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内であるか否かを判定する判定部と、
    少なくとも一つの前記判定対象のアクチュエータについて前記動作前記可動範囲外となった場合に、当該動作前記可動範囲内に収まるように、前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出し、当該動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出する第2算出部と、
    前記動作目標値に応じて前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータを制御する出力部と、を備えるコントローラ。
  14. 互いに直列に接続された旋回部、第1腕部、第2腕部、手首部及び先端部と、前記旋回部を第1軸線まわりに旋回させる第1アクチュエータと、前記第1腕部を第2軸線まわりに揺動させる第2アクチュエータと、前記第2腕部を第3軸線まわりに揺動させる第3アクチュエータと、前記先端部の姿勢を調節する複数の姿勢調節アクチュエータと、前記第2軸線及び前記第3軸線の間の距離を調節する距離調節アクチュエータと、を有するロボットの前記先端部の位置・姿勢の目標値を取得すること、
    前記距離調節アクチュエータの動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの少なくともいずれかを判定対象とし、前記判定対象のアクチュエータについて、当該アクチュエータにより駆動される部分の動作量が可動範囲内であるか否かを判定すること、
    少なくとも一つの前記判定対象のアクチュエータについて前記動作前記可動範囲外となった場合に、当該動作前記可動範囲内に収まるように、前記距離調節アクチュエータの動作目標値を算出し、当該動作目標値を固定した条件にて、前記位置・姿勢の目標値に対応する前記第1〜第3アクチュエータ及び前記複数の姿勢調節アクチュエータの動作目標値を算出すること、
    前記動作目標値に応じて前記第1〜第3アクチュエータ、前記複数の姿勢調節アクチュエータ及び前記距離調節アクチュエータを制御すること、を含む制御方法。
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