JP5929285B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体支持部に吸着により支持された被噴射媒体に対して液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、媒体支持部に支持されながら搬送されるシート状をなす被噴射媒体の一種としての用紙に対して、液体噴射ヘッドから液体としてのインクを噴射して、文字や図形を含む画像を形成する液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」という)が実用化されている。この種のプリンターは、媒体支持部が有する媒体支持面に開口し、該媒体支持面に支持された用紙から離れるように凹み形成された凹部が用紙の搬送方向と直交する幅方向に複数配列され、これらの凹部に付与される負圧により用紙を吸引することによって、用紙を媒体支持部に吸着して支持する。
このようなプリンターにおいて、用紙の全面に液体噴射ヘッドからインクを噴射して画像を形成する所謂「縁なし印刷」を行う場合がある。このような「縁なし印刷」を行う場合、液体噴射ヘッドから用紙の幅方向の端部を外れて噴射されるインクを受容する凹部が、その開口内に用紙の端部が位置するように設けられる。このため、インクが噴射される凹部において、媒体支持面には用紙に覆われない開口部分が生じ、用紙を吸引する負圧によって、この開口部分を介して凹部へ吸引される空気(大気)の流れが生ずる。
このとき、用紙の上面(画像形成面)側から凹部に吸引される空気によって、用紙に噴射されるインクの飛行が曲がってしまう飛行阻害が起り得る。そこで、例えば特許文献1に開示されているように、用紙を吸引するための負圧を付与する圧力室側に向かって、凹部(通気口)の開口面積が徐々に減少してから一定になる形状の流路によって、凹部と圧力室側とを連通させることが提案されている。このように圧力室と凹部とを連通させることによって、凹部に噴射された不要なインクを圧力室に流すとともに、凹部における圧力室側での吸引時の流路抵抗を増加させることができるので、凹部に吸引される空気の流速を減少させることができる。この結果、液体噴射ヘッドから用紙に向かってインクが噴射される用紙の画像形成面側(上面側)の領域である液体噴射領域において、吸引によって流れる空気の流速を弱め、噴射されたインクの飛行阻害を抑制するとともに、不要なインクを吸引によって受容する構成とされている。
特開2005−219434号公報
しかしながら、特許文献1に開示された媒体支持部の構成によれば、凹部に吸引される空気は、その流速が弱められてはいるものの、依然として用紙の上側すなわち液体噴射領域側から流れ込む。このため、液体噴射領域側から流れ込む空気に起因するインクの飛行阻害が依然として発生し、インクの着弾ずれなどが生じることになる。従って、インクの飛行阻害を抑制しつつ、用紙を外れて媒体支持部へ噴射されるインクを受容する技術が望まれている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、液体の飛行阻害を抑制しつつ、被記録媒体を外れて媒体支持部へ噴射される液体を受容することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、被噴射媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部よりも前記被噴射媒体の搬送方向の下流側に配置され、搬送される前記被噴射媒体を負圧によって吸着して支持する媒体支持面を有する媒体支持部と、前記媒体支持部に支持された前記被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記媒体支持部に前記負圧を付与可能に配置された負圧発生部と、を備え、前記媒体支持部の前記媒体支持面に、前記負圧発生部と連通し、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成された第1凹部と、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成されるとともに、前記第1凹部に対して前記搬送方向と直交する幅方向において並ぶように配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射された前記液体を受容可能な第2凹部と、が設けられ、前記第2凹部には、前記第1凹部との連通部と、前記負圧発生部とは連通しない通気が可能な通気口と、が設けられている。
この構成によれば、第2凹部において吸引される空気は、主に液体噴射領域側(被噴射媒体上面側)とは異なる被噴射媒体下面側に位置する通気口から第2凹部内に流入した後、第2凹部から連通部を通って第1凹部内に流入し、その後、第1凹部から負圧発生部側に流れる。そのため、第2凹部において液体を受容するとともに、その第2凹部へ液体噴射領域側から引き込む空気が低減される。したがって、液体の飛行阻害を抑制しつつ、被記録媒体を外れて媒体支持部へ噴射される液体を受容することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記通気口は、前記第2凹部における前記搬送方向の上流側に配置されている。
この構成によれば、液体噴射領域における搬送方向の上流側において通気口からの空気が第2凹部から搬送方向の下流側へ流出する方向の流れを生じるので、液体噴射領域における搬送方向の下流側に発生するミスト状の液体を、その上流側に位置する第2凹部へ引き込むことを抑制できる。
本発明の液体噴射装置において、前記通気口は、前記第2凹部が受容した前記液体を前記第2凹部から排出する排出口としても機能する。
この構成によれば、第2凹部に噴射された液体が第2凹部と連通する第1凹部に吸引されることを抑制することができるので、媒体支持面が液体によって汚れることを抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記媒体支持部には、前記通気口と接続され、前記排出された液体が流れる流路管が設けられ、前記流路管は、当該流路管の流路断面積が、前記通気口から離れるにつれて小さくなる先細り形状部位を有する。
この構成によれば、流路管から吸引される空気の流路抵抗を調節することができるので、通気口から第2凹部を経由して第1凹部に流れる空気の量を調節することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記流路管内には、前記第2凹部と連続して形成されるとともに、前記通気口から排出される前記液体を吸収する吸収材を備える。
この構成によれば、液体噴射ヘッドより第2凹部に噴射された液体を、流路管側から通気口側へ空気とともに逆流させることなく流路管内において通気口から離れる下流側に確実に流すことができる。したがって第2凹部に対して噴射されたインクを確実に受容することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記第1凹部には、前記負圧発生部と連通する吸引孔が設けられ、前記吸引孔と前記連通部と前記通気口とが、前記媒体支持面の法線方向視で略直線上に並んで配設される。
この構成によれば、通気口から吸引される空気が、連通孔を通って円滑に吸引孔に流れるので、液体噴射領域から引き込む空気を低減できる。
本発明の液体噴射装置において、前記通気口は、前記媒体支持面の法線方向視で前記被噴射媒体と少なくともその一部が重なる位置に設けられている。
この構成によれば、空気は被噴射媒体に対して液体噴射領域側となる上面側とは反対の下面側で流れるので、上面側、すなわち液体噴射領域側から引き込む空気を低減できる。
本発明に係る一実施形態である液体噴射装置の概略構成図。 実施形態の液体噴射装置が備える媒体支持部を示す斜視図。 実施形態の液体噴射装置が備える媒体支持部を、図2とは反対側から見た斜視図。 媒体支持部および負圧発生部の一部を拡大した状態で示す平面図。 媒体支持部および負圧発生部を図4における5−5線に沿って切断した状態で示す斜視断面図。 媒体支持部および負圧発生部を用紙の搬送方向と直交する面で切断した状態で示す部分断面図。 (a)(b)ともに、通気口の形成位置についての変形例を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態として、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、被噴射媒体としての用紙(ロール紙)に、液体を噴射して文字や図形を含む画像等を形成(印刷)する液体噴射装置の一例としてのインクジェット式プリンター(以降、単に「プリンター」)について、図を参照して説明する。
図1に示すように、プリンター11は、本体ケース12と、本体ケース12に対して供給される長尺シート状の用紙RPがロール状態で備えられる給紙部13と、を有している。本体ケース12内には、供給される用紙RPに対して液体を噴射して画像等を形成する液体噴射部15と、画像等が形成された用紙RPを本体ケース12に設けられた排紙口からカット紙CPとして排紙トレイ12aに排出する排紙部14とが、備えられている。
給紙部13は、本体ケース12に対して排紙部14とは反対側に、用紙RPがロール軸13aを中心に回動可能に備えられ、本体ケース12内へ用紙RPを供給する。本体ケース12内には、用紙RPの先端部分が案内されるガイド部材16aなどを備えた搬送路16が設けられている。ロール軸13aの回転に伴ってロール状態から巻き解かれて供給される用紙RPの先端部分はこの搬送路16に沿って搬送され、搬送路16における搬送方向Y(図中白抜き矢印方向)の下流端に設けられた紙送りローラー17aと、この紙送りローラー17aの回転に従動する紙押さえローラー17bとの一対のローラー間に送られる。用紙RPは、不図示の駆動源(モーター)によって駆動される紙送りローラー17aと紙押さえローラー17bとによって挟持されながら、搬送方向Yの下流側に位置する液体噴射部15側へ搬送される。従って、本実施形態では、紙送りローラー17aと紙押さえローラー17bとが搬送部として機能する。
液体噴射部15は、搬送される用紙RPの上方側(反重力方向側)にキャリッジ18を備えている。キャリッジ18は、搬送方向と直交する用紙RPの幅方向(図1では紙面の手前側と奥側との間の方向)に沿って略水平方向に延びる状態で本体ケース12内に架設されたガイド軸(不図示)に支持されるとともに、そのガイド軸に沿って移動可能とされている。キャリッジ18には搬送される用紙RPに対向する下面側に液体噴射ヘッド19が取り付けられている。液体噴射ヘッド19には、液体の一例であるインクを噴射する複数のノズル(不図示)が設けられ、キャリッジ18がガイド軸に案内されつつ用紙RPの幅方向に沿って往復移動することにより、キャリッジ18とともにガイド軸に沿う方向(主走査方向Xとも呼ぶ)に往復移動する。
また、プリンター11は、搬送される用紙RPを挟んで液体噴射ヘッド19と対向する位置に、用紙RPを下方側(重力方向側)から支持する媒体支持部20を備えている。媒体支持部20は、液体噴射ヘッド19と対峙する上面に主走査方向Xを長手方向とする略矩形形状の面を備え、媒体支持部20に付与される負圧によって用紙RPをこの上面に吸引して支持する。
すなわち、媒体支持部20は、その上面が、搬送方向Yへ搬送される用紙RPを支持する媒体支持面SMとして形成された略平板状の支持面形成部材21と、この支持面形成部材21に対して、媒体支持面SMとは反対側となる下面側に連結固定された支持部枠部材22とを備えている。そして、連結された支持面形成部材21と支持部枠部材22とによって内部空間が形成され、この内部空間は、用紙RPを媒体支持面SMに吸着させるための負圧が付与される負圧室21sとして機能する。
また、本実施形態では、負圧室21sと連通するように接続され、負圧室21sから空気を吸引する吸引室23aと回転ファン23bとからなる負圧発生部23が、媒体支持部20の下側に設けられている。従って、回転ファン23bの回転によって空気(大気)が図中二点鎖線の矢印Kで示したように流れることによって負圧発生部23に発生する負圧が、負圧室21sに付与される。そして、媒体支持部20に吸着されて支持された用紙RPの表面(図1では上面)に、液体噴射ヘッド19からインクが噴射されることで、用紙RPにインクの付着による画像等の形成(印刷)が行われる。
また、本体ケース12内には、媒体支持部20(支持面形成部材21)よりも搬送方向Yの下流側に、用紙RPを媒体支持部20側から排紙部14側へ搬送する案内板26および中間ローラー対27が備えられている。さらに、排紙口から用紙RPを排紙トレイ12aへ排出する排紙ローラー対28が備えられている。なお、中間ローラー対27と排紙ローラー対28との間には、画像形成後の用紙RPを所定長さのカット紙CPに切断するカッターや、カッターよりも搬送方向Yの下流側に、カット紙CPの印刷面に温風(乾燥風)を吹き付けてインクを乾燥させる乾燥装置などが必要に応じて設けられる。
さらに、プリンター11では、例えば、用紙RPを幅寸法の異なる別の用紙RPに交換する場合などにおいて、ロール軸13aを逆転させて用紙RPを液体噴射部15から搬送方向Yとは反対方向に戻すことが行われる。その際に、紙押さえローラー17bを紙送りローラー17aから離れるようにリリースするためのリリース機構25が、歯車列などによって備えられている。
さて、図1に示すように、本実施形態のプリンター11において、縁なし印刷が行われる場合に、媒体支持部20に噴射されたインクが流動して排出される流路管24が、媒体支持部20に設けられている。そして、本体ケース12内には、この流路管24の重力方向側となる下方側に、流路管24から排出されるインクを受けて図示しない廃インクタンクへ流す樋形状部29a(図3参照)が設けられたインク誘導部材29が配設される。
そして、本実施形態では、媒体支持部20を搬送される用紙RPが媒体支持面SMに吸着される際に、媒体支持面SMにおいて吸引される空気が、この流路管24を介して媒体支持面SM側に流れ込むように構成されている。この構成について、図2〜図5を参照して説明する。
図2および図3に示すように、媒体支持部20は、上方が開口する略箱形状を呈する支持部枠部材22の開口周囲に設けられた複数の突起部位22aに対して、略平板状を呈する支持面形成部材21に設けられたフック形状部位21aが係合して、支持面形成部材21と支持部枠部材22とが連結固定されて形成される。そして、支持面形成部材21の上面が媒体支持面SMとして機能するとともに、連結された支持面形成部材21と支持部枠部材22とによって形成される内部空間が負圧室21sとして機能する。そして、この負圧室21sには負圧発生部23(吸引室23a)と連通し、回転ファン23bの回転によって生ずる負圧が吸引室23aを介して付与される。
支持面形成部材21には、媒体支持面SMに開口し、支持される用紙RPから離れるように媒体支持面SMから下方へそれぞれ所定量凹み形成された第1凹部Hm(m=1〜31)と第2凹部Fn(n=0〜8)とが、搬送方向Yと直交する幅方向に並んで複数設けられている。本実施形態では、幅寸法の異なる8種類の用紙RP(RP1〜RP8)のそれぞれの幅方向の端部に対応する位置に、縁なし印刷時に液体噴射ヘッド19から噴射されるインクを受容する9つの第2凹部Fn(F0〜F8)が所定の間隔を空けて設けられている。このうち搬送方向Yの上流側から見て最も左側に設けられた第2凹部F0は、媒体支持部20に支持される用紙RPについて、搬送方向Yの上流側から見て左側のそれぞれの端部RPeが全て共通して対応する位置に設けられている。換言すれば、各用紙RPはその一方の端部RPeが全て同じ位置になるように搬送方向Yの上流側から見て左側に片寄せされた状態で媒体支持部20において搬送される。なお、第1凹部Hmおよび第2凹部Fnは、それぞれの開口の搬送方向Yの下流側の縁における凹み形成部分は、用紙RPが円滑に搬送されるように斜面形状とされている。
こうして媒体支持面SMに設けられた各第1凹部Hmには、負圧室21sと連通する吸引孔32が設けられ、各第1凹部Hmは、その凹み形成部分がこの吸引孔32を介して負圧を発生させる負圧発生部23と連通する。また、各第2凹部Fnは、用紙RPによって覆われる用紙RPの内側に隣り合う第1凹部Hmと、媒体支持面SMから所定量下がって形成された溝部31を介して連通し、第1凹部Hmの凹み形成部分に対して負圧室21sの負圧がこの溝部31を介して付与される。従って、溝部31は第1凹部Hmと第2凹部Fnとの間の連通部として機能し、用紙RPはその端部も含めて第1凹部Hmと第2凹部Fnによって吸引される。
各第2凹部Fnの凹み形成部分における搬送方向Yの上流側端部には、支持面形成部材21において媒体支持面SM側とは反対側の下面側から通気が可能な通気口30が、幅方向を長手方向とする略矩形形状で設けられている。この通気口30には、図3に示すように、支持部枠部材22において搬送方向Yの上流側に設けられた流路管24がそれぞれ接続される。
流路管24は、その内部に、インクが通気口30から重力方向となる下方へ流れる流路としての貫通路40(図5参照)が形成され、第2凹部Fnに噴射されたインクがこの貫通路40を流れることによって、流路管24の下方に配設されたインク誘導部材29に排出される。インク誘導部材29は所定の勾配を有する樋形状部29a(図5参照)を有して形成され、樋形状部29aの一部(底部)から図示しない廃インクタンクへインクを排出する。従って、通気口30は、第2凹部Fnが縁なし印刷時に受容したインクを、第2凹部Fnの凹み形成部分から排出する排出口として機能する。
また、本実施形態では、流路管24の内部に形成された貫通路40は、負圧発生部23とは連通しない流路であるとともに、この貫通路40を通って、インクの流れとは逆方向となる通気口30向かって空気が流動可能な流路としても機能する。この流路管24の構成について、媒体支持部20の構成を含め、図4および図5を参照して詳しく説明する。なお、ここでは一例として、第2凹部F1〜F3にそれぞれ設けられた通気口30と接続される流路管24について、その構成を説明する。従って、図4および図5では、媒体支持部20の両端部分が省略されて図示されている。もとより、各第2凹部Fnは、それぞれ同様な構成を有している。
図4に示すように、媒体支持面SM上を搬送される用紙RP3(不図示)の幅方向(主走査方向X)の端部に対応する位置に設けられている第2凹部F3には、その凹み形成部分における搬送方向Y(図中白抜き矢印)の上流側であって、用紙RP3から離れる側に通気口30が設けられている。また、この第2凹部F3の凹み形成部分と用紙RP3の内側に隣り合う第1凹部H18の凹み形成部分との間に形成される帯状の媒体支持面SM部分において、媒体支持面SMから所定量下がった溝部31が搬送方向Yに所定長さを有して2つ形成されている。この2つの溝部31のうち、搬送方向Yの上流側に位置する溝部31は、図中破線矢印Kcで示すように、第1凹部H15に形成された吸引孔32と、通気口30とを結ぶ略直線上の位置に形成されている。
同様に、搬送される用紙RP1,RP2の幅方向の端部に対応する位置にそれぞれ設けられている第2凹部F1,F2についても、その凹み形成部分の搬送方向Y(図中白抜き矢印)の上流側であって、用紙RP1,RP2から離れる側に通気口30がそれぞれ設けられている。また、この第2凹部F1,F2の凹み形成部分と用紙RP1,RP2の内側にそれぞれ隣り合う第1凹部H15,H17の凹み形成部分との間に形成される帯状の媒体支持面SMにおいて、媒体支持面SMから所定量下がった溝部31が搬送方向Yに所定長さを有して2つそれぞれ形成されている。この2つの溝部31のうち、搬送方向Yの上流側に位置する溝部31は、図中破線矢印Kcで示すように、第1凹部H15,H17に形成されたそれぞれの吸引孔32と、通気口30とを結ぶ略直線上の位置に形成されている。
なお、本実施形態では、第1凹部Hmの開口における搬送方向Yの上流側の縁から、搬送方向Yの下流側に向かってリブ35が延設されている。このリブ35によって、第1凹部Hmの開口における搬送方向Yの上流側は、下流側よりも幅方向の幅寸法が小さく形成され、用紙RPは媒体支持面SMに安定して吸着される。もとより、リブ35は必ずしも設けられなくてもよい。
次に、一例として第2凹部F3に設けられた通気口30と接続された流路管24の構成について、図5を参照して説明する。なお、各第2凹部Fnに設けられた通気口30と接続される各流路管24は同様な構成を有している。
図5に示すように、第2凹部F3に設けられた通気口30は、支持面形成部材21の重力方向側となる下側に向かって通気部分が延設された管状部位30aが設けられている。支持面形成部材21と連結固定される支持部枠部材22には、負圧室21sとは通気部分が連通しない切り離された状態で流路管24が形成されている。
流路管24には、その上端部40aから下端部40bまで貫通する貫通路40が形成され、その上端部40aが管状部位30aを外周から囲むようにして通気口30と連結されるとともに、その下端部40bがインク誘導部材29へ挿入される。この結果、図中実線矢印Eで示すように、流路管24は、通気口30側から流入するインクを樋形状部29aに対して排出可能に配設されている。
そして、本実施形態では、流路管24は、その下端部40bが、貫通路40の断面積、すなわちインクが流れる流路断面積が通気口30から離れるにつれて小さくなる先細り形状部位24a,24bを有して形成されている。なお、本実施形態では、流路管24は支持部枠部材22と一体で形成されている。もとより、これらは別体で形成されてもよい。
また本実施形態では、流路管24(貫通路40)の下端部40bは、インク誘導部材29との間で隙間が形成され、この隙間から図中太い破線矢印Kaで示すように流路管24内の貫通路40に対して下端部40b側から空気(大気)が流入可能とされている。従って、流路管24内に流入した空気は、貫通路40内を通気口30側に向かって上昇し、通気口30から第2凹部F3の凹み形成部分に流入する。
第2凹部F3に流入した空気は、図中太い破線矢印Kcで示すように溝部31によって連通する隣の第1凹部H18へ、この溝部31を介して流入したのち、第1凹部H18に設けられた吸引孔32に流入する。その後、吸引孔32へ流入した空気は、図中二点鎖線の矢印Kで示すように、負圧室21sから、支持部枠部材22と吸引室23aとがパッキン55によって封止状態で連結された連結空間22sを介して、吸引室23a内および回転ファン23b内に形成された流路空間23sに流入する。そして、流路空間23sから回転ファン23bに設けられた排気口23cを通して排気される。
なお、本実施形態では、各第2凹部Fnには、インクを吸収する吸収材50が備えられる。吸収材50は、第2凹部Fnの凹み形成部分の凡そ全域に挿入されてインクを受容する受容部位51と、この受容部位51と連続形成され、通気口30から流路管24内の貫通路40に挿入される挿入部位52とを有している。なお、挿入部位52は、通気口30から貫通路40内へ挿入された状態で、通気口30および貫通路40において空気が流れる隙間が設けられる形状で形成される(図6参照)。
次に、このように第1凹部Hmおよび第2凹部Fnが媒体支持面SMに形成された本実施形態の媒体支持部20の作用について、用紙RP1が媒体支持面SMに吸着されて支持された場合を一例として図6を参照して説明する。図6では、説明の容易化のため、媒体支持部20について搬送方向Yと直交する複数の面で切断した状態が一つの断面として図示されている。
図6に示すように、媒体支持面SMに用紙RP1が吸着される場合、用紙RP1の幅方向の端部に位置する第2凹部F1では、凹み形成部分において、用紙RP1の端部に覆われずに露出する開口部分に臨む露出空間SPが形成される。すると、第1凹部H15に設けられた吸引孔32に付与される負圧によって、溝部31を介して第2凹部F1側から第1凹部H15側へ空気が引き込まれるために、この露出空間SPに流入する空気(大気)の流れが発生する。
このとき、仮に通気口30から第2凹部F1へ空気が流入しないとすると、露出空間SPへ流入する空気は、その大半が媒体支持面SMの上側に位置する空気となる。このため、図中二点鎖線の矢印Kdで示すように、液体噴射ヘッド19からインクが噴射される液体噴射領域側から露出空間SPへ空気が流れ込むことになる。この結果、液体噴射領域を流れる空気(矢印Kd)が液体噴射ヘッド19からのインクの飛行を曲げたり、インクの噴射に伴い浮遊するインクミストを巻き込んだりすることが起こる。この結果、印刷画像が歪んだり、用紙RP1の裏面や媒体支持面SMがインクで汚れたりすることが起きる。
これに対して、本実施形態の媒体支持部20は、図中破線矢印Kaで示すように、流路管24において、液体噴射ヘッド19からインクが噴射される液体噴射領域から離れた位置にある貫通路40の下端部40b側から空気が流れ込む。そして貫通路40に流れ込んだ空気は、図中破線矢印Kbで示すように、貫通路40を上昇してその上端部40a側に位置する管状部位30aを通過して通気口30から第2凹部F1へ流入する。さらに、第2凹部F1へ流入した空気は、溝部31を介して付与される負圧によって吸引され、第2凹部F1の凹み形成部分を第1凹部H15の吸引孔32へ向かって流れるため、図中破線矢印Kcで示すように、露出空間SPから、溝部31を通り第1凹部H15の吸引孔32へ流入する。
この結果、通気口30から第2凹部F1へ流入する空気は、その大半が媒体支持面SMに支持された用紙RP1の下側を流れる空気となる。この結果、用紙RP1の上側となる液体噴射領域から、露出空間SPへ流れ込む空気が減少する。
なお、このとき貫通路40を流れる空気は、流路管24に形成される先細り形状部位24a,24bによって、その下端部40bにおいて流路抵抗が付与される。従って、貫通路40を流れる際の流速を、付与される流路抵抗によって調節することによって、通気口30から第2凹部F1へ流入する空気の速度や流入量の調節が可能である。
加えて、例えば、図4に示すように用紙RP1に対して幅広の用紙RP3が媒体支持面SMに吸着される場合、第2凹部F1は、用紙RP3によってその開口が覆われる。この場合は露出空間SPが形成されないので、第2凹部F1に対して通気口30からのみ空気が吸引されて第2凹部F1へ流入する。従って、流入する空気に起因して少なくとも第2凹部F1およびこれと隣り合う第1凹部H15における用紙RP3の吸引力が減少することになるが、流路管24において付与される流路抵抗を調節することによって、用紙RP3に対する吸引力を実用範囲内に維持することが可能である。もとより、このような流路抵抗の調節は、第2凹部F2についても同様に行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2凹部Fnにおいて吸引される空気は、主に液体噴射領域側(用紙RP上面側)とは異なる用紙RP下面側に位置する通気口30から第2凹部Fn内に流入した後、第2凹部Fnから溝部31を通って第1凹部Hm内に流入し、その後、第1凹部Hmから負圧発生部23側に流れる。そのため、第2凹部Fnにおいてインクを受容するとともに、その第2凹部Fnへ液体噴射領域側から引き込む空気が低減される。したがって、インクの飛行阻害を抑制しつつ、用紙RPを外れて媒体支持部20へ噴射されるインクを受容することができる。また、第2凹部Fnから溝部31を通り第1凹部Hmを経由して空気が負圧発生部23に流れるので、ミスト状の浮遊インクが媒体支持部20から負圧発生部23側へ引き込まれることを抑制することができる。
(2)通気口30は、第2凹部Fnにおける搬送方向Yの上流側に配置されているので、液体噴射領域における搬送方向Yの上流側において通気口30からの空気が、第2凹部Fnから搬送方向の下流側へ流出する方向の流れを生じる。従って、液体噴射領域における搬送方向Yの下流側に発生するミスト状のインクを、その上流側に位置する第2凹部Fnへ引き込むことを抑制できる。特に、ミスト状の浮遊インクが主として液体噴射領域における搬送方向Yの下流側に発生しやすい場合は、ミスト状の浮遊インクを、高い確率で第2凹部Fnへ引き込むことを抑制できる。
(3)通気口30は、第2凹部Fnが受容したインクの排出口としても機能するので、第2凹部Fnに噴射されたインクが第1凹部Hmに吸引されることを抑制することができる。
(4)媒体支持部20に設けられた流路管24は、その流路断面積が通気口30から離れるにつれて小さくなる先細り形状部位24a,24bを有するので、流路管24から吸引される空気の流路抵抗を調節することができる。この結果、通気口30から第2凹部Fnを経由して第1凹部Hmに流れる空気の量を調節することができる。
(5)流路管24内には、第2凹部Fnと連続して形成されるとともに、通気口30から排出されるインクを吸収する吸収材を備えるので、液体噴射ヘッド19より第2凹部Fnに噴射されたインクを、流路管24側から通気口30側へ空気とともに逆流させることなく流路管24内において通気口30から離れる下流側に確実に流すことができる。したがって媒体支持面SMがインクで汚れることが高い確率で抑制される。
(6)吸引孔32と溝部31と通気口30とが、媒体支持面SMの法線方向視で略直線上に並んで配設されるので、通気口30から吸引される空気が、溝部31を通って円滑に吸引孔32に流れる。従って、液体噴射領域側から引き込む空気を低減できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第2凹部Fnに形成される通気口30を、第2凹部Fnの凹み形成部分の搬送方向Yの上流側端部において、用紙RPから離れる側に設けることとしたが、前記媒体支持面の法線方向視で前記被噴射媒体と少なくともその一部が重なる位置に設けてもよい。本変形例について、図7(a)(b)を参照して説明する。
図7(a)に示すように、本変形例では、例えば用紙RP1(図中二点鎖線)の幅方向の端部に応じて設けられた第2凹部F1に形成される通気口30を、第2凹部Fnの凹み形成部分における搬送方向Yの上流側端部のうち用紙RPに近い側に設けてもよい。すなわち、第1凹部Hmの吸引孔32とは近くなるように通気口30を形成する。そして、通気口30と吸引孔32とを結ぶ直線(図中破線矢印Kc)上に溝部31を少なくとも一つ形成する。こうすることで、縁なし印刷時に搬送される用紙RP1の幅方向の端部において、用紙RP1の下面側を通気口30から吸引孔32に向かって円滑に空気が流れる。
あるいは、用紙RPの幅方向の端部に応じて設けられた第2凹部Fnに形成される通気口30を、第2凹部Fnの凹み形成部分における搬送方向Yと直交する幅方向において、用紙RPに近い端部に設けてもよい。さらに、この場合、通気口30は、必ずしも第2凹部Fnにおける搬送方向Yの上流側に配置されなくてもよいし、その形状を長手方向が搬送方向Yに沿う方向の矩形としてもよい。
例えば、図7(b)に示すように、搬送方向Yを長手方向とする矩形の通気口30を複数(2つ)形成し、各通気口30と吸引孔32とを結ぶそれぞれの直線(図中破線矢印)上に溝部31をそれぞれ形成する。こうすることで、縁なし印刷時に搬送される用紙RP1の幅方向の端部において、用紙RP1の下面側に通気口30から吸引孔32に向かって円滑に空気が流れる。
本変形例によれば、上記実施形態における効果(1)〜(6)に加えて、次の効果を奏する。
(7)空気(大気)は用紙RP1に対して液体噴射領域側となる上面側とは反対の下面側で流れるので、上面側、すなわち液体噴射領域側から引き込む空気を低減できる。
・上記変形例および上記実施形態において、通気口30の形状は矩形に限らず、例えば円形や楕円形状、あるいは多角形の形状であってもよい。
・上記実施形態において、通気口30は、媒体支持面SMの法線方向視で必ずしも用紙RPと少なくともその一部が重なる位置に設けられなくてもよい。例えば、第2凹部Fnの凹み形成部分が媒体支持面SMから深く形成されている場合は、通気口30の位置に依存することなく、通気口30から第2凹部Fnに流入する空気が用紙RPの上面側にまで流れることが抑制される。従って、上面側の空気が第2凹部Fnの凹み形成部分に流入することが抑制される。
・上記実施形態において、第1凹部Hmに設けられた吸引孔32と溝部31と通気口30とが、必ずしも媒体支持面SMの法線方向視で略直線上に並んで配設されなくてもよい。第2凹部Fnに通気口30から流入した空気が、溝部31を介して第1凹部Hmに円滑に流れる構成であれば、上記実施形態における効果と同等の効果を奏する。
・上記実施形態において、第1凹部Hmと第2凹部Fnとの間の連通部として溝部31としたが、これに限らず連通部を形成してもよい。例えば、第1凹部Hmと第2凹部Fnとの間に形成された孔であってもよい。要は、第1凹部Hmの凹み形状部と第2凹部Fnの凹み形状部とが連通していれば、どのような形状であってもよい。
・上記実施形態において、流路管24内には、必ずしも通気口30から排出されるインクを吸収する吸収材50(挿入部位52)を備えなくてもよい。例えば、流路管24内の形状が、吸収材50(挿入部位52)が無くても流路管24を流れるインクが通気口30側に向かって流路管24内をインクとは逆方向に流れる空気によって逆流することが生じない場合は、吸収材50は不要である。
・上記実施形態において、流路管24は、必ずしも、インクの流路断面積が、通気口30から離れるにつれて小さくなる先細り形状部位24a,24bを有さなくてもよい。例えば、通気口30からインク誘導部材29に至るまでの流路断面積が同じ形状を有する流路管24であってもよい。あるいは、通気口30から離れるにつれて一旦流路断面積が小さくなったのちに再び大きくなるオリフィス形状を有する流路管24であってもよい。要は、通気口30への空気の流れ(流速)を調節できる形状であればよい。
・上記実施形態において、通気口30は、必ずしも第2凹部Fnが受容したインクを第2凹部Fnから排出する排出口でなくてもよい。もとよりこの場合、第2凹部Fnにおいて、通気口30とは別にインクの排出口を備えることが好ましい。
・上記実施形態において、被噴射媒体は用紙(ロール紙)に限るものでなく、金属板、樹脂板、布などを材料とするシート状部材であってもよい。液体噴射ヘッド19から噴射される液体で画像等の形成が可能な部材であれば、被噴射媒体として採用できる。
・上記実施形態において、液体噴射ヘッド19は、噴射される液体が収容された液体収容容器がキャリッジ18上に搭載されるオンキャリッジタイプであってもよいし、液体収容容器がキャリッジ18上に搭載されないオフキャリッジタイプであってもよい。あるいは、キャリッジ18が主走査方向Xに移動するシリアル式のプリンターに限らず、液体噴射ヘッド19を固定したままでも用紙RPの最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置を、液体としてのインクを噴射するプリンター11として具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置として具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(液体噴射装置)、17a…紙送りローラー(搬送部)、19…液体噴射ヘッド、20…媒体支持部、23…負圧発生部、24…流路管、24a,24b…先細り形状部位、30…通気口、31…溝部(連通部)、32,33…吸引孔、50…吸収材、Y…搬送方向、Fn,F0〜F3…第2凹部、Hm,H1〜H31…第1凹部、SM…媒体支持面。

Claims (6)

  1. 被噴射媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記被噴射媒体の搬送方向の下流側に配置され、搬送される前記被噴射媒体を負圧によって吸着して支持する媒体支持面を有する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記媒体支持部に前記負圧を付与可能に配置された負圧発生部と、
    を備え、
    前記媒体支持部の前記媒体支持面に、
    前記負圧発生部と連通し、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成された第1凹部と、
    前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成されるとともに、前記第1凹部に対して前記搬送方向と直交する幅方向において並ぶように配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射された前記液体を受容可能な第2凹部と、が設けられ、
    前記第2凹部には、前記第1凹部との連通部と、前記負圧発生部とは連通しない通気が可能な通気口と、が設けられ
    前記通気口は、前記第2凹部における前記搬送方向の上流側に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項に記載の液体噴射装置において、
    前記通気口は、前記第2凹部が受容した前記液体を前記第2凹部から排出する排出口としても機能することを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項に記載の液体噴射装置において、
    前記媒体支持部には、
    前記通気口と接続され、前記排出された液体が流れる流路管が設けられ、
    前記流路管は、当該流路管の流路断面積が、前記通気口から離れるにつれて小さくなる先細り形状部位を有することを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項に記載の液体噴射装置において、
    前記流路管内には、前記第2凹部と連続して形成されるとともに、前記通気口から排出される前記液体を吸収する吸収材を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 被噴射媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも前記被噴射媒体の搬送方向の下流側に配置され、搬送される前記被噴射媒体を負圧によって吸着して支持する媒体支持面を有する媒体支持部と、
    前記媒体支持部に支持された前記被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記媒体支持部に前記負圧を付与可能に配置された負圧発生部と、
    を備え、
    前記媒体支持部の前記媒体支持面に、
    前記負圧発生部と連通し、前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成された第1凹部と、
    前記媒体支持面に支持された前記被噴射媒体から離れる方向に凹み形成されるとともに、前記第1凹部に対して前記搬送方向と直交する幅方向において並ぶように配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射された前記液体を受容可能な第2凹部と、が設けられ、
    前記第2凹部には、前記第1凹部との連通部と、前記負圧発生部とは連通しない通気が可能な通気口と、が設けられ、
    前記第1凹部には、前記負圧発生部と連通する吸引孔が設けられ、
    前記吸引孔と前記連通部と前記通気口とが、前記媒体支持面の法線方向視で略直線上に並んで配設されることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記通気口は、前記媒体支持面の法線方向視で前記被噴射媒体と少なくともその一部が重なる位置に設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
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