JP4830476B2 - ステープラ - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等で使用される用紙を綴じるためのステープラで、主に2本のステープルを同時に打ち出すのを防止するのに有効な構造を備えるステープラに関する。
従来から、それぞれ異なる端部の回動支点をもってそれぞれ回動可能とされたアウターハンドルとインナーハンドルとを、両ハンドルを互いに1つの倍力機構を構成する連結部材を介して連動連結し、この連動連結構造による倍力効果を利用して多数枚重ねの用紙の綴じ作業における操作力の軽減を図るようにしたステープラが知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。これらは中、大型のステープラであるが、通常のステープラと同じく、インナーハンドルにはドライバプレートが設けられ、このドライバプレートをインナーハンドルの下方に設けたマガジンの先端を貫通するように作動させることにより、上記マガジン内に装填された連結ステープルのうち先頭のステープルを下方に打ち出して用紙を綴るように構成されている。
ところが、中、大型のものは脚部の長いステープルを用いることが多く、そのため、ステープルの打ち込みストロークも長いものとなり、ドライバプレートも長くならざるを得ない。このため、インナーハンドルにドライバプレートを固定する構造では、ドライバプレートの打ち出し時(往動時)と抜き出し時(復動時)にドライバプレートが弯曲することになるので、ドライバプレートはユニット化してインナーハンドルにある程度自由に動けるように取り付けておく方が都合がよい。
特開2005−138248(第9頁、第2図) 特開2005−138247(第4頁、第2図)
しかしながら、ドライバユニットが自由に動くと、ドライバプレートの打ち出し時にドライバプレートの打ち込み角度が安定しないので、ドライバプレートの先端部が位置ズレしてしまい、最先端部に位置するステープルと次位のステープルとの2本同時打ちを時として招くことがある。また、ドライバプレートの上方への戻り時にマガジン前壁との摺動摩擦が増大してドライバプレートのマガジンからの抜け出しを悪くし、マガジンの連れ上がりを起こすという不具合を招くこともある。従って、このような不具合の解消のための好適な策の提供が求められている。
本発明は、上述のような課題を解決し、特に長いドライバプレートを備える中、大型のステープラに好適なステープラの改良構造の提案に関するものであって、主にステープルの2本打ちを確実に防止することができるステープラを提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明のステープラは、上板と両側板とを下向き開口のコ字形に形成したハンドルの前端の内側に、ドライバホルダの前部にドライバプレートを固定してなるドライバユニットを取り付け、上記ハンドルの下方にステープルを収容したマガジンを配置し、上記ハンドルとマガジンの各後端部を同軸に枢着し、上記ハンドルを押し下げることにより上記ドライバプレートで上記マガジン内の先頭ステープルを打ち出して用紙を綴じるステープラであって、上記ドライバホルダの両側部から突出した腕部をハンドルの両側板に形成した係合孔に遊嵌し、上記ハンドルの押し下げ時の初期は、上記ドライバホルダの後部上端を上記ハンドルの上部内面に当接させて上記ドライバプレートの先端側を上記マガジンの前方側へ傾かせることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記ハンドルの係合孔の下縁部を、上記ハンドルが綴り終了後に上方に復帰移動するときに、上記ドライバホルダの腕部を前方に案内可能に傾斜させたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記ドライバプレートの先端側が、上記先頭ステープルと当接した後、上記ドライバホルダの前部上端を上記ハンドルの上部内面に当接させて、上記ドライバプレートを上記マガジンの前壁に沿わせることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明によれば、ハンドルを押し下げると、ドライバホルダの後部上端は上記ハンドルの上部内面に当接するので、ドライバホルダが回動し、ドライバプレートの先端部に前方側へ移動しようとする力が作用してマガジンの前壁に当たる。このため、上記先端部が先頭ステープルのクラウン部と確実に当接する。したがって、ステープルは先頭のものだけが打ち出されるので、2本打ちを確実に防止することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、ドライバホルダの腕部に係合するインナーハンドルの係合孔の下縁部が傾斜しているので、上記ハンドルが綴り終了後に上方に復帰移動するときに、上記腕部は上記下縁に沿って前方に摺動案内される。このため、ドライバプレートは上記マガジンの前壁に沿って上昇できる。このように、たとえ綴り終了時にドライバホルダが傾いたとしても、その姿勢は矯正されるから、ドライバプレートとマガジン前壁との接触圧は軽減されて摺動摩擦が減少し、ドライバプレートのマガジン前壁からの抜けを良くして、マガジンの連れ上がりを防ぎ、円滑なドライバプレートの戻りを確保することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、ドライバプレートの先端側が、先頭ステープルと当接した後、ドライバホルダの前部上端をハンドルの上部内面に当接させて、上記ドライバプレートをマガジンの前壁に沿わせるから、ドライバホルダの後部上端と前部上端がハンドルの上部内面に当接され、安定した状態で確実に先頭ステープルを打ち出すことができる。
図1は本発明に係るステープラの斜視図であり、図2はその縦断面図である。同図において符号1はベース台を示す。このベース台1の前半側には用紙を載置する綴り台11が設けられ、後半側の端部にはマガジンガイド11aとハンドル支持プレート11bとが起立形成されている。マガジンガイド11aに設けた第1の支軸6には、マガジン2とインナーハンドル3とが回動自在に軸支されている。また、ハンドル支持プレート11bに設けられた第2の支軸7には上記インナーハンドル3を駆動するアウターハンドル4が回動自在に設けられている。
マガジン2は内部に連結されたステープルSを収納する空間を有し、その先端には打ち出し部21aが開口形成されている。そして、マガジン2の内部には上記連結ステープルSを上記打ち出し部21aに向けて押圧するステープルプッシャ27が配置されている。
インナーハンドル3の先端部にはドライバユニット30が保持されている。
また、アウターハンドル4はインナーハンドル3を駆動するもので、アウターハンドル4は長短2枚のハンドル部材4a、4bを一体に結合してなり、外側は樹脂製のカバー41で覆われている。短い方のハンドル部材4bの側面部にはゆるやかなS字形に弯曲する案内溝42が形成され、この案内溝42にはインナーハンドル3の両側から突出した駆動軸33が係合し、このように、アウターハンドル4の支点(p)に対する作用点(q)と力点(r)との距離の比を大きくすることで、倍力機構が構成されている。
上記アウターハンドル4を押し下げると、案内溝42に係合した駆動軸33とともにインナーハンドル3とドライバユニット30のドライバプレート32が下方に駆動され、マガジン2の先端に供給された先頭のステープルが打ち出し部21aから打ち出される。そして、上記ステープルの脚部は綴り台11上に載置された用紙aを貫通し、さらに綴り台11に設けられたクリンチ溝11dに押圧されて折り曲げられることにより用紙aを綴じる。綴じ作動が終了すると、第1のバネ25と第2のバネ34とによりマガジン2とインナーハンドル3とアウターハンドル4は図1の初期状態に復帰するとともに、ステープルプッシャ27により打ち出し部21aにステープルが1本分だけ送られ、次の綴りが準備される。
上記構成のステープラによれば、アウターハンドル4を押し下げる力は軽くても、直接にインナーハンドル3でドライバプレート32を押し下げるよりもはるかに大きな駆動力が得られ、多数枚の用紙を綴じる場合に適する。
〔2本打ち防止機構とドライバプレートの復帰移動機構〕
ところで、上記ステープラには、綴り時に2本のステープルを同時に打ち出すのを防止する2本打ち防止機構とともに、綴り後のインナーハンドルの復帰を円滑にするドライバプレートの復帰移動機構が設けられている。
すなわち、インナーハンドル3は、鋼板等の板金素材からなる上板3aと両側板3bとを下向き開口の略コの字状に折り曲げた部材であり、前端上部内面3a1は下方に弯曲している。マガジン2と略同じ長さを有し、その前部には、既述の用紙の綴じ作業時にステープルSを打ち込むためのドライバプレート32を備えるドライバユニット30が取付けられている。上記両側板3bの前部には係合孔3b4が形成されている。
ドライバユニット30は、図3および図7〜図10等に示すように、インナーハンドル3の先端部に取付けられ、ドライバホルダ31とドライバプレート32とを一体に結合してなり、ドライバホルダ31は、略横向き台形状の両側板31bと前板31aとにより平面視略コの字状を呈する部材であり、所定厚の鋼板等の板金素材を折り曲げて形成されている。
上記両側板31bの上縁31b1は、前板31aに略直交する一部直線部とこの一部直線部から後方に向うにつれて下方側へ傾斜するテーパ部として形成され、下部31b2が前板31aに略直交する直線部として形成されている。
前板31aは正面視略矩形状を呈しており、前板31aの上部31a1は両側板31bの上縁31b1より僅かに上方に突出し、この上部31a1は、上記上縁31b1と協働して後述のステープル打ち込み時のインナーハンドル3の先端部の前端上部内面3a1との当接に寄与する好適な形状を呈している。なお、前板31aの略中央部両側には所定長さの一対の腕部31Aが突出形成されている。
一対の腕部31Aの突出基部にはそれぞれ、突出量の小さなプレス成形のダボ31a2が設けられている。また、前板31aの板面略中央のやや下方寄り位置には1つのカシメ孔31a3が設けられ、これらの突出量の小さなダボ31a2とカシメ孔31a3によりドライバプレート32がドライバホルダ31に取付けられる。
ドライバプレート32は、比較的薄めの鋼板等の板金素材を1例としてプレスによる打ち抜き等によって平面視略矩形状に形成した板状部材であり、図9(a)(b)に示されるように、上部左右両側の対称位置に、ドライバホルダ31への該ドライバプレート32の取付けに際しその位置決めと保持に供される2つの円弧状の欠き孔32aが形成され、また、円弧状の2つの欠き孔32a間のやや下方板面中央位置にドライバホルダ31への固定のためのカシメ孔32bが形成されている。
カシメ孔32bの板面下方には上下に長い略矩形状の孔32cが形成されている。
ドライバプレート32のドライバホルダ31への取付けは、図7(a)(b)および図10等に図示されるように、ドライバホルダ31の前板31aの正面外側からドライバプレート32が当てがわれて、その左右両側縁上方に形成された一対の円弧状欠き孔32aがそれぞれ、前板31aの左右両側縁の腕部31Aの突出基部相当部に設けられた一対の突出量の小さなダボ31a2に嵌合され、ドライバプレート32の上方板面中央のカシメ孔32bとドライバホルダ31の前板31aのカシメ孔31a3にリベットR等のカシメ部材が挿通されて一体にカシメられることでなされ、これによりドライバユニット30が形成される。
ドライバホルダ31とドライバプレート32が互いに一体にカシメられることにより構成されたドライバユニット30は、ドライバプレート32がドライバホルダ31の下部面から下方へ延長する長い部分を備えていて、この延長端が既述の先端部32dとされている。
〔ドライバユニットのインナーハンドルへの取付け〕
次に、ドライバユニット30は、図10に図示されるように、両側から突出する一対の腕部31Aの先端部31A1を、インナーハンドル3の断面下向きコの字状の両側板3bの前部のそれぞれに形成された係合孔3b4に、遊嵌されることにより支持されている。なお、インナーハンドル3の前端上部内面3a1(図4(a)参照)は弯曲して下方側に突出しており、前端上部内面3a1の突出部と、ドライバユニット30の上部との間には、ステープラの待機状態(図5(e)参照)において、所定の隙間を有している。したがって、ドライバユニット30は一定の範囲で自由に動けるようになっている。また、図6に示すように、係合孔3b4の下縁前半部3b42は前下りに傾斜している。
なお、図7(a)及び図10に示すごとく、ドライバプレート32の孔32cは下方へ向うにつれて開口幅が漸次狭小となっており、ステープルカバー22の先端部22a1に板幅方向の突出部を形成すれば、ドライバプレート32が、この突出部とステープルカバー22の側板部22bの前端との間でのみ移動可能に設けることもできる。ステープルカバー22は第2の支軸6に回動自在に枢着されている。
ステープルカバー22は上板部22aと側板部22bとにより断面がコ字形に形成され、上板部22aの先端部22a1はドライバプレート32の孔32cの下方端32c1に係合している。このため、ドライバプレート32は前方には移動可能であるが、側板部22bの前端より後方には移動できない。インナーハンドル3とステープルカバー22との間には、上述のように第2のバネ34が介設されていて、インナーハンドル3とステープルカバー22とを離反させようとする付勢力が作用していることから、上述のごとく組み付けられたドライバユニット30は、インナーハンドル3とステープルカバー22との間で張架されることになる。このように組み付けられたインナーハンドル3とステープルカバー22とドライバユニット30とは、図5(e)に示すごとくステープルの待機状態において、ドライバプレート32の先端部32dと、マガジン2の打ち出し部21aに位置する連結ステープルSのクラウン部との間に所定の隙間を有するよう設けられている。
〔用紙の綴じ作業における手順と作用〕
本発明の実施態様におけるステープラは、上述の構造を備えるので、用紙の綴じ作業は以下のような手順と作用によりなされる。
待機状態において、ステープラは、ドライバユニット30のドライバプレート32がその下方の長い孔下方端32c1(図10参照)とステープルカバー22の先端部22a1とを係合させることで、ドライバプレート32の先端部32dをマガジン2内に臨ませている(図1参照)。
用紙の綴じ作業に際し、まず、ベース台1上に用紙(図示されず)を載置して、用紙の端部を目盛り溝11dの適宜位置に調整した位置合せ部材Gの用紙当接面G1(図1参照)に当てがい、アウターハンドル4の操作部に打ち込み操作力を加えて該アウターハンドル4を押し下げる。
アウターハンドル4の押し下げ力がインナーハンドル3に伝達されると、インナーハンドル3は第1の支軸6を回動支点として下方に回動し始める。このとき、図3(a)に示すように、インナーハンドル3とマガジン2との距離は、前述の操作力が第2のバネ34(図2参照)の付勢力に抗することで近づきつつあるので、それに伴いドライバユニット30もステープルSの側へと降下する。また、インナーハンドル3とマガジン2との距離が近づきつつあることから、ドライバユニット30は、インナーハンドル3とステープルカバー22との間で張架されている状態から、インナーハンドル3の係合孔3b4に腕部31Aの先端部31A1が遊嵌された自由に動ける状態で吊下されている状態へと変わる。この状態でドライバホルダ31の両側板31bの後部上端40とインナーハンドル3の上部内面3a2が当接することで、ドライバユニット30には、図3(a)中に矢印イに示す方向へ回転モーメントが作用する。その結果、ドライバユニット30が回動してドライバプレート32の先端部32dは、前方側(図3(a)紙面の右手側)へ前進しようとしてマガジン2の前壁2bに当たる。
この状態からインナーハンドル3をさらに押し下げると、ドライバプレート32の先端部32dは、マガジン2の前壁2bと摺動しつつ降下して、図3(b)に示すようにマガジン2の打ち出し部21aに位置する先頭ステープルS1のクラウン部と当接する。このとき、ドライバユニット30は、ドライバプレート32の先端部32dとドライバホルダ31の両側板31bの後部上端40との2点で支持されている不安定な状態となっているが、引き続いての若干のインナーハンドル3の押し下げにより、インナーハンドル3の上部の前端上部内面3a1とドライバホルダ31の前板31aの上部31a1とが当接し、ドライバユニット30が先の2点と併せて3点で支持される安定した状態となる。
このように、インナーハンドル3の回動動作に併せて、ドライバプレート32の先端部32dがマガジン2の打ち出し部21aに位置する先頭ステープルS1のクラウン部と当接するまでの間、図3(b)に矢印ロで示すように、ドライバプレート32の先端部32dに前方側へ移動しようとする力が作用するようにした結果、先端部32dが連結ステープルSのマガジン2の打ち出し部21aに位置する先頭ステープルS1の1本のみと確実に当接するようにできる。引き続きインナーハンドル3をさらに押し下げると、その前端上部内面3a1とドライバホルダ31の前板31aの上部31a1とは相互に突出し合うように設けられているので、前端上部内面3a1と上部31a1とが強く当接する。なお、ドライバホルダ31の上縁31b1のテーパ部の傾斜度合いは、この時点におけるインナーハンドル3の上部内面3a2の形状に倣うように設けられており、ドライバホルダ31の両側板31bの後部上端40とインナーハンドル3の上部内面3a2とは、弱く当接するようになる。この結果、ドライバユニット30には、図3(c)に示す矢印ハ方向に回動させるモーメントが作用して、ドライバプレート32の前面とマガジン2の前壁2bとがお互いの重合部の略全域に渡って当接することになり、ドライバプレート32の先端部はマガジン2の前壁2bに沿って打ち込み方向に摺動することになる。このため、ステープルS1はマガジン2に対して垂直に打ち出される(同図(d)参照)。
ステープルS1の打ち込みのためのアウターハンドル4の押し込みは、マガジン2の上部面2dにドライバホルダ31の下部31b2が当接するまで続けられ、この間にドライバプレート32の先端部32dの押し込み力でステープルSの打出し部21a内の一本のステープルS1が打ち出されて、ステープルS1が用紙綴じ部に打ち込まれる(同図(e)参照)。
なお、インナーハンドルが下方に移動するとき、ドライバプレート32の先端部32dが連結ステープルS7のクラウン部と当接した後、ドライバホルダ31の腕部31Aはインナーハンドル3の係合孔3b4に対して相対的に上方に移動するので、インナーハンドル3の係合孔3b4の下縁3b41から離反するが、上方移動によってドライバホルダ両側板31bの後部上端40はインナーハンドル3の上部内面3a2に当接するので、上記腕部31Aは係合孔3b4の上縁には係合しない。つまり、インナーハンドル3が下方に移動する間のドライバプレート32の先端部32dが連結ステープルS7のクラウン部と当接した後は、係合孔3b4はドライバユニット30の下方移動とはフリーの状態となっている。
また、ドライバホルダ31の両側板31bの後部上端40はインナーハンドル3の押し下げ時にも、その押し切りの直前までインナーハンドル3の上部内面3a2に当接される。このため、ドライバユニット30は上記後部上端40と前板31aの上部31a1とドライバプレート32の先端部32dの3点がインナーハンドル3の上部内面3a2と前端上部内面3a1とステープルSの上面に当接し、ドライバプレート32の姿勢は安定に支持される。そして、ステープルSの打ち込み終了直前で上記後部上端40は上記上部内面3a2から離反し、次の上昇工程の動きが準備される。
次に、ステープル綴り終了後のインナーハンドル戻り作動過程を、図2、図5(a)〜(e)および図6を参照して説明する。
まず、用紙の綴じ終わりに伴うアウターハンドル4の打ち込み操作力解除後、マガジン2とインナーハンドル3は第1のバネ25と第2のバネ34の付勢力で第1の支軸6を回動支点として、反時計方向すなわち上方に回動して復帰移動を開始する(図5(a)参照)。
インナーハンドル3が上方に移動し始めると、インナーハンドル3の上板3aはドライバホルダ31から離反するので、ドライバホルダ31は自由となり、また後方から連結ステープルSによる圧力を受けており、この圧力はドライバプレート32が動き始めるまでは強いから、ドライバプレート32が前壁2bに当接した状態に保持される。その後、ドライバホルダ31の腕部31Aがインナーハンドル3の係合孔3b4の下縁後半部3b41に係合し、図5(b)に示すように、ドライバホルダ31はこの状態で吊り上げられるように移動する。
さらに、インナーハンドル3が上方に回動するにつれて、係合孔3b4は後方に移動していくが、ドライバユニット30はドライバプレート32が前壁2bに当接した状態に保持されるので、ドライバホルダ31の腕部31Aは上記係合孔3b4に対しては相対的に前方に移動する。引き続いてのインナーハンドル3の上方への回動によって腕部31Aが係合孔3b4の下縁前半部3b42まで移動する。この下縁前半部3b42は前下りに傾斜しているから、上記腕部31Aとの接触摩擦は小さくなる。このため、インナーハンドル3が上方に回動していくにつれて、上記腕部31Aは上記傾斜に沿って矢印ニの方向に案内されて自然に前方に移動していく(図5(c)および図6参照)。これにより、ドライバプレート32はインナーハンドル3が上方に回動していく間、マガジン2に対して常に垂直方向を向いていることになり、マガジン2の前壁2bに沿って初期位置まで上昇する(図5(d)(e)参照)。したがって、綴り終了時にドライバホルダ31が傾いた状態になっているとしても、その姿勢は矯正されるから、ドライバプレート32とマガジン前壁2bとの接触圧は軽減され、ドライバプレート32のマガジン前壁2bからの抜けが良く、マガジン2の連れ上りを防ぎ、円滑なドライバプレート32の戻りを確保することができる。
上述のように、綴り作動時にインナーハンドル3を押し下げたときは、インナーハンドル3の回動動作に合わせて、ドライバプレート32の先端部32dが先頭ステープルS1のクラウン部に当接する前に、ドライバホルダ31の両側板31bの後部上端40とインナーハンドル3の上部内面3a2が当接することでドライバユニット30が回動し、ドライバプレート32の先端部32dに前方側へ移動しようとする力が作用してマガジン2の前壁2bに当たる。このため、上記先端部32dが先頭ステープルS1のクラウン部と確実に当接してマガジン2の打ち出し部21aから打ち出すことができる。
また、ドライバホルダ31の腕部31Aに係合するインナーハンドル3の係合孔3b4の下縁前半部3b42が傾斜しているので、上記インナーハンドル3が綴り終了後に上方に回動するときに、上記腕部31は上記下縁前半部3b42に沿って摺動案内される。このため、ドライバプレート32は上記マガジン2の前壁2bに沿って上昇できるから、ドライバプレート32とマガジン前壁2bとの接触圧は軽減されて摺動摩擦が減少し、ドライバプレート32のマガジン前壁2bからの抜けを良くして、マガジン2の連れ上がりを防ぎ、円滑なドライバプレート32の戻りを確保することができる。
なお、上記実施形態は倍力機構を備えたステープラに関するものであるが、本発明は通常のステープラにも適用することができる。
本発明のステープラを斜め前方から見た斜視図である。 上記ステープラの主要構造部の縦断面図である。 (a)〜(e)はステープル打ち込み時の作動状態を示す図である。 (a)(b)はそれぞれ図3の(a)(b)の拡大図である。 (a)〜(e)はステープル打ち込み終了後のハンドル上方戻り時の作動状態を示す図である。 図5(c)の拡大図である。 (a)(b)はドライバユニットの正面図および側面図である。である。 (a)(b)はドライバホルダの正面図および側面図である。 (a)(b)はドライバプレートの正面図および側面図である。 本発明の主要構造部を示す斜視図である。
符号の説明
S ステープル
1 ベース台
2 マガジン
22 ステープルガイド
3 インナーハンドル
3b4 係合孔
3b42 下縁前半部
30 ドライバユニット
31 ドライバホルダ
31A 腕部
32 ドライバプレート
32d 先端部
3a2 上部内面
4 アウターハンドル
40 後部上端


Claims (3)

  1. 上板と両側板とを下向き開口のコ字形に形成したハンドルの前端の内側に、ドライバホルダの前部にドライバプレートを固定してなるドライバユニットを取り付け、上記ハンドルの下方にステープルを収容したマガジンを配置し、上記ハンドルとマガジンの各後端部を同軸に枢着し、上記ハンドルを押し下げることにより上記ドライバプレートで上記マガジン内の先頭ステープルを打ち出して用紙を綴じるステープラであって、
    上記ドライバホルダの両側部から突出した腕部をハンドルの両側板に形成した係合孔に遊嵌し、
    上記ハンドルの押し下げ時の初期は、上記ドライバホルダの後部上端を上記ハンドルの上部内面に当接させて上記ドライバプレートの先端側を上記マガジンの前方側へ傾かせる
    ことを特徴とするステープラ。
  2. 上記ハンドルの係合孔の下縁部を、上記ハンドルが綴り終了後に上方に復帰移動するときに、上記ドライバホルダの腕部を前方に案内可能に傾斜させたことを特徴とする、請求項1に記載のステープラ。
  3. 上記ドライバプレートの先端側が、上記先頭ステープルと当接した後、上記ドライバホルダの前部上端を上記ハンドルの上部内面に当接させて、上記ドライバプレートを上記マガジンの前壁に沿わせることを特徴とする、請求項1に記載のステープラ。
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