JP4015527B2

JP4015527B2 - スクリ−ン装置

Info

Publication number: JP4015527B2
Application number: JP2002301973A
Authority: JP
Inventors: 川叔彦相
Original assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Current assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Priority date: 2002-10-16
Filing date: 2002-10-16
Publication date: 2007-11-28
Anticipated expiration: 2022-10-16
Also published as: CN1496765A; US20040112797A1; KR20040034404A; KR100625483B1; CN1249298C; US7121411B2; JP2004137621A; EP1420110A3; EP1420110A2

Description

【０００１】
本発明は、スクリ−ン装置に係り、特に、スクリ−ンの内側で回転するセントリフユ−ガルタイプのスクリ−ンに好適な希釈水の機能を備えたスクリ−ン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
槽内に設けられた円筒形状のスクリ−ンの内側に攪拌部材（攪拌部材は、例えば、フォイル、アジテ−タ等）を位置させ、製紙原料をスクリ−ンの内側から外側に向かって流して製紙原料中から異物を除去するセントリフユ−ガルタイプのスクリ−ン装置がある。
このスクリ−ン装置にあっては、製紙原料をスクリ−ンの内側から外側に向かって流して製紙原料中から異物を除去する際、製紙原料の上流側に位置するスクリ−ンは通過し易く、製紙原料の下流側に位置するスクリ−ン程、濃度が濃くなり、通過しにくく、精選効率が低下する。
【発明が解決しようとする課題】
かかる場合、スクリ−ンの外側でスクリ−ンに近接して回転するセントリピ−タルタイプのスクリ−ン装置にあっては、希釈水を製紙原料の供給側である一次室に供給することができる。
しかしながら、セントリフユ−ガルタイプのスクリ−ン装置にあっては、槽を貫通して希釈水を設けたとしても、槽を貫通した部位は精選された製紙原料の二次室で希釈の効果は生じないという問題点があった。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を考慮してなされたもので、セントリフユ−ガルタイプのスクリ−ンに好適な希釈水の機能を備えたスクリ−ン装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１記載のスクリ−ン装置は、製紙原料の入口部、精選出口部、異物出口部を有し、前記製紙原料を受け入れる槽と、この槽内に固定して設けられ、前記槽内を一次室と二次室に区画する円筒形状のスクリ−ンと、前記スクリ−ンの内側に回転自在に支持され、前記製紙原料を攪拌する攪拌部材と、前記製紙原料の入口部、前記異物出口部を前記一次室に、前記精選出口部を前記二次室に、それぞれ臨ませ、前記スクリ−ンの内側に前記一次室が、前記スクリ−ンの外側に前記二次室が、それぞれ形成され、前記スクリ−ンの外周に設けられ、一端が前記一次室と他端が前記二次室に臨む開口部を複数備えたリングと、前記二次室に臨む複数の開口部にそれぞれ連通するようにそれぞれの先端を前記リングに圧接し、それぞれ前記槽を貫通して設けられると共に、前記一次室内に水を供給する水供給通路を有する複数の水供給通路部材とを備え、この複数の水供給通路部材は前記槽の外周に進退自在に取り付けられているものである。
【０００６】
また、請求項２記載のスクリ−ン装置は、請求項１記載のスクリ−ン装置において、圧接は、水供給通路部材の先端をリングに直接圧接するか、又は、前記水供給通路部材の先端と前記リングとの間にパッキンを介在させるかの何れかである。
【０００８】
また、請求項３記載のスクリ−ン装置は、請求項１記載のスクリ−ン装置において、複数の開口部を槽の中心に向かうように配列しているものである。
【０００９】
また、請求項４記載のスクリ−ン装置は、請求項１記載のスクリ−ン装置において、複数の開口部は槽の中心に向かうように配列されていると共に、前記開口部は対向しているものである。
【００１０】
【実施例】
本発明の一実施例のスクリ−ン装置を図面を参照して説明する。
図１乃至図３において、Ａはスクリ−ン装置で、スクリ−ン装置Ａは、製紙原料をスクリ−ン２の内側から外側に向かって流して製紙原料中から異物を除去するセントリフユ−ガルタイプ（アウトワ−ドフロ−タイプ）のスクリ−ンである。
【００１１】
１は、製紙原料の入口部１ｃ、精選出口部１ｄ、異物出口部１ｅを有し、製紙原料を受け入れる槽である。
スクリ−ン２は、槽１内に固定して設けられ、槽１内を製紙原料の供給側である一次室１ａと製紙原料の精選側である二次室１ｂに区画する円筒形状のスクリ−ンである。
スクリ−ン２は、例えば、横リングＲ₁ の内周にバ−21を係合させたもので、隙間は隣接するバ−21に間隔を持たせて形成する（例えば、特開平１２−１１７９２号公報の図１１乃至図１４参照）。
そして、製紙原料の入口部１ｃ、異物出口部１ｅを一次室１ａに、精選出口部１ｄを二次室１ｂに、それぞれ臨ませる構成となっている。
【００１２】
３は、スクリ−ン２の内側に回転自在に支持され、製紙原料を攪拌する攪拌部材で、攪拌部材３は、例えば、フォイル、アジテ−タであり、スクリ−ン２に近接して回転し、攪拌部材３がフォイルの場合、フォイルの前部でスクリ−ン２に対して加圧を、フォイルの後部で負圧を夫々生じさせ、スクリ−ン２の目洗いの作用を行うものである。
４は、図示しないモ−タにより回転するベルトであり、５はプ−リ−である。従って、図示しないモ−タによりベルト４、プ−リ−５を介して攪拌部材３が回転するようになっている。
【００１３】
６は、一次室１ａ内に水を供給する水供給通路６ａを有する水供給通路部材で、水供給通路部材６は、二次室１ｂに臨む開口部Ｘに連通し、槽１を貫通して設けられている。開口部Ｘは、例えば、スクリ−ン２の隣接するバ−21で形成される隙間の開口部でも良いが、開口部Ｘは、より望ましくは、スクリ−ン２の外周に設けられたリングＲに、複数設けられている（例えば、リングＲは、スクリ−ン２の外周に固着されている。）。二次室１ｂに臨む複数の開口部Ｘには、それぞれ水供給通路部材６を設けている。
そして、複数の水供給通路部材６は、二次室１ｂに臨む複数の開口部Ｘにそれぞれ連通するようにそれぞれの先端をリングＲに圧接している。圧接する際、水供給通路部材６の先端を図３に示すようにリングＲに直接圧接しても良いし、図４に示すように、パッキンＰを介在させても良い。
また、図２に示すように、複数の開口部Ｘは、槽１の中心に向かうように配列されていると共に、複数の開口部Ｘは互いに対向している。
なお、水供給通路部材６は、槽１の外周に固着された雌螺子７に進退自在に取り付けられている。即ち、水供給通路部材６の外周には、槽１の外周に固着された雌螺子７に螺合する雄螺子６ｂが設けられている。図３及び図４に図示のＰ’はパッキンである。
【００１４】
また、スクリ−ン２の対向する端面２ａ、２ｂは、図１に示すように、開放されている。端面の一方である第１の端面２ａは、異物出口部１ｅより製紙原料の入口部１ｃに近い側に位置し、端面の他方である第２の端面２ｂは、製紙原料の入口部１ｃより異物出口部１ｅに近い側に位置している。そして、リングＲは第１の端面２ａより第２の端面２ｂに近い側に位置し、第１の端面２ａ及び第２の端面２ｂに平行に設けられている
【００１５】
従って、処理対象の製紙原料が製紙原料の入口部１ｃより一次室１ａ内に流入すると、製紙原料が攪拌部材３により攪拌され、製紙原料中の異物はスクリ−ン２を通過できず、良繊維はスクリ−ン２を通過し、精選されて二次室１ｂを介して精選出口部１ｄより槽１外へと排出される。
一方、スクリ−ン２を通過できない異物等は、異物出口部１ｅより槽１外へと排出される。
そして、スクリ−ン２の製紙原料の下流側に位置する程、濃度が濃くなり、通過しにくく、精選効率が低下するが、製紙原料の下流側に位置する開口部Ｘを介して水供給通路部材６より一次室１ａ内に水が供給される。
その結果、製紙原料の濃度が薄められて精選効率及び処理量増大を高めることができる。
【００１６】
また、スクリ−ン２の交換、スクリ−ン２の修理等のために、槽１内よりスクリ−ン２を取り外す際、スクリ−ン２に圧接している水供給通路部材６は槽１の外周に進退自在に取り付けられているため、水供給通路部材６の先端をスクリ−ン２より離間するよう、つまり、開口部Ｘより離間するよう後退させれば良く（水供給通路部材６が複数の場合は、複数の水供給通路部材６の先端を全て開口部Ｘより離間するよう後退させる。）、スクリ−ン２の槽１内よりの離脱には、水供給通路部材６は支障とならず、槽１内のスクリ−ン２の固定を解除して、容易にすることができる。
【００１７】
なお、上述した一次室１ａと二次室１ｂに臨む開口部Ｘを備えた部材Ｒとして、リングを例示したが、本願発明にあってはこれに限らず、開口部Ｘを備えた部材Ｒは、開口部Ｘをスクリ−ン２のスリット、孔とし、スクリ−ン２そのものとしても良い。また、上述したスクリ−ン装置Ａの攪拌部材３の回転軸は垂直方向に立設する方向に設けるタイプを示したが、本願発明にあってはこれに限らず、攪拌部材３の回転軸が水平方向に設けたタイプのスクリ−ン装置にも同様に適用できるものである。
【００２２】
【発明の効果】
請求項１記載のスクリ−ン装置によれば、スクリ−ンの交換、スクリ−ンの修理等のために、槽内よりスクリ−ンを取り外す際、スクリ−ンに圧接している水供給通路部材は槽の外周に進退自在に取り付けられているため、水供給通路部材の先端をスクリ−ンより離間するように後退させれば良く、スクリ−ンの槽内よりの離脱を容易にすることができる。
【００２３】
請求項３記載のスクリ−ン装置によれば、請求項１記載の発明の効果に加え、回転している攪拌部材に効率良く水を供給することができる。
【００２４】
請求項４記載のスクリ−ン装置によれば、請求項１記載の発明の効果に加え、回転している攪拌部材と相まって水を均一に混合させて精選効率を良くすることができると共に、複数の水供給通路部材の先端でリングを介してスクリ−ンを対向して支持するため、スクリ−ンの補強機能をより効果的に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の一実施例のスクリ−ン装置の概略的断面図である。
【図２】図２は、図１の２−２線による概略的断面図である。
【図３】図３は、本発明の要部を拡大して示す概略的拡大断面図である。
【図４】図４は、図３の実施例と異なる他の実施例の概略的拡大断面図である。
【符号の説明】
Ａ・・・・・スクリ−ン装置
１・・・・・槽
１ａ・・・・・一次室
１ｂ・・・・・二次室
１ｃ・・・・・製紙原料の入口部
１ｄ・・・・・精選出口部
１ｅ・・・・・異物出口部
２・・・・・スクリ−ン
３・・・・・攪拌部材
６・・・・・水供給通路部材
６ａ・・・・・水供給通路
Ｒ・・・・・部材
Ｘ・・・・・開口部

Claims

製紙原料の入口部、精選出口部、異物出口部を有し、前記製紙原料を受け入れる槽と、
この槽内に固定して設けられ、前記槽内を一次室と二次室に区画する円筒形状のスクリ−ンと、
前記スクリ−ンの内側に回転自在に支持され、前記製紙原料を攪拌する攪拌部材と、
前記製紙原料の入口部、前記異物出口部を前記一次室に、前記精選出口部を前記二次室に、それぞれ臨ませ、前記スクリ−ンの内側に前記一次室が、前記スクリ−ンの外側に前記二次室が、それぞれ形成され、
前記スクリ−ンの外周に設けられ、一端が前記一次室と他端が前記二次室に臨む開口部を複数備えたリングと、
前記二次室に臨む複数の開口部にそれぞれ連通するようにそれぞれの先端を前記リングに圧接し、それぞれ前記槽を貫通して設けられると共に、前記一次室内に水を供給する水供給通路を有する複数の水供給通路部材とを備え、
この複数の水供給通路部材は前記槽の外周に進退自在に取り付けられている
ことを特徴とするスクリ−ン装置。
圧接は、水供給通路部材の先端をリングに直接圧接するか、又は、前記水供給通路部材の先端と前記リングとの間にパッキンを介在させるかの何れかである
ことを特徴とする請求項１記載のスクリ−ン装置。
複数の開口部を槽の中心に向かうように配列している
ことを特徴とする請求項１記載のスクリ−ン装置。
複数の開口部は槽の中心に向かうように配列されていると共に、前記開口部は対向している
ことを特徴とする請求項１記載のスクリ−ン装置。