JP2001214391A - 紙料精選装置 - Google Patents

紙料精選装置

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JP2001214391A JP2000028281A JP2000028281A JP2001214391A JP 2001214391 A JP2001214391 A JP 2001214391A JP 2000028281 A JP2000028281 A JP 2000028281A JP 2000028281 A JP2000028281 A JP 2000028281A JP 2001214391 A JP2001214391 A JP 2001214391A
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screen
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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙料攪拌精選装置に関し、スクリーンシリン
ダの目詰まりを防止して低動力で大量の紙料を精選処理
できるようにする。 【解決手段】 内外一対のスクリーンシリンダ1a,1
b間に形成された攪拌室7内に内外両スクリーンシリン
ダ1a,1bに対し所定の微少隙間を保ちながら旋回す
る1又は複数の翼12をそなえ、この翼12により攪拌
室7を実質的に周方向に区切るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙料原料中の良質
繊維と異物とを分離する紙料精選装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機の上流側には、紙料精選装置(紙
料精選スクリーン)がそなえられている。紙料精選装置
は、スクリーンシリンダを用いて紙料原料(濃度0.2
〜5%の紙料溶液)中の良質繊維と異物とを精選分離す
る装置であり、スクリーンシリンダを1個そなえたもの
或いは2個そなえたものが一般的である。まず、スクリ
ーンシリンダを1個そなえた紙料精選装置の構成につい
て図28,図29を用いて説明する。図28は従来の紙
料精選装置の構成を示す平面図、図29は図28のD方
向矢視側面図であり、それぞれ一部断面を示している。
【0003】紙料溶液はポンプによって紙料精選装置に
送給されるようになっており、図28,図29に示すよ
うに、筒状の容器17の入口2から接線方向に流入して
内側ケーシング3と容器17の内壁とで形成される環状
の流路4に進むようになっている。紙料溶液がこの流路
4を循環している際に砂等の重量異物は入口2と反対の
接線方向に設けられたトラップ5から系外に排出され、
他の紙料は流路4から内側ケーシング3の内側に流入す
るようになっている。なお、装置を圧力下で運転できる
ように容器17の上面には蓋19が設けられている。
【0004】内側ケーシング3の内側には円筒状のスク
リーンシリンダ1が配設されている。スクリーンシリン
ダ1の上部は内側ケーシング3に固設されており、内側
ケーシング3の内側はこのスクリーンシリンダ1により
撹拌室7と出口室14とに区画されている。流路4から
流入した紙料は、まず、スクリーンシリンダ1の内側に
形成された環状の撹拌室7に流入するようになってい
る。
【0005】スクリーンシリンダ1の周面には隙間0.
15〜0.5mmのスリットまたは直径0.2〜4.8m
mの孔が多数設けられており、紙料は撹拌室7を流下す
る過程でこれらスリット又は孔において濾過選別される
ようになっている。つまり、スクリーンシリンダ1の周
面のスリット又は孔を通過できる良質繊維は出口室14
を経由して出口部9から放出され、スクリーンシリンダ
1のスリット又は孔を通過出来ない大きさの異物は撹拌
室7をそのまま流下してリジェクト出口部10から排出
される。
【0006】また、攪拌室7内にはロータ6が配設され
ている。ロータ6は主軸11の上部から吊り下げられて
おり、複数の翼20を周方向に等間隔でそなえている。
翼20はスクリーンシリンダ1の内周面から所定の隙間
(2.5〜8mm)を保って位置している。主軸11は
軸受により回転自在に支持されており、下端部に固設さ
れた図示しないVプーリを介して電動機13により回転
駆動されるようになっている。そして、ロータ6が回転
し翼20が攪拌室7内を旋回することにより、撹拌室7
内の紙料溶液が攪拌され、紙料中の異物が分離されると
ともに繊維塊がほぐされてスクリーンシリンダ1の目詰
まりが防止されるようになっている。
【0007】この翼20によるスクリーンシリンダ1の
目詰まり防止作用を図示したものが図30である。図3
0(a)に示すように、翼20はスクリーンシリンダ1
の表面に沿って一定の隙間を保ちながら高速(毎秒10
〜30m)で旋回している。このとき、図30(b)に
示すように、翼20の後半部分は負圧となり、この負圧
による吸引力により溶液が攪拌室7側に逆流してスクリ
ーンシリンダ1の表面の孔100を閉塞している繊維塊
や異物が取り除かれる。翼20が通過した後は再び攪拌
室7から出口室14側に紙料溶液が流れ、スクリーンシ
リンダ1の孔100には繊維塊や異物が詰まっていく
が、この新たに詰まった繊維塊等は次の翼20の通過に
ともなう負圧により取り除かれる。従来の紙料精選装置
では、上記作用の繰り返しによってスクリーンシリンダ
1の目詰まりを防止している。
【0008】ここで、図31はスクリーンシリンダ1の
孔100の形状を示す断面図である。孔100は円形
(丸孔)であり、孔100の入り口部分(攪拌室7側)
には同心状に皿面形の面取り101が施されている。翼
20がスクリーンシリンダ1の表面を通過したときに
は、図中に矢印Sで示すように孔100の入り口部分で
剥離渦が発生し、この剥離渦Sにより孔100の詰まり
が抑制されるようになっている。
【0009】さらに、図32,図33に示すような断面
形状のスクリーンプレート1もある。図32に示す場合
では、スクリーンプレート1の軸方向に台形溝111を
掘り、その底部に複数個の孔110を穿設している。図
33に示す場合では、スクリーンプレート1の周面に軸
方向に伸びる波形を形成し、その波形の傾斜部分121
に複数個の孔120を穿設している。図32,図33の
何れの断面形状においても翼20による旋回流が孔の入
り口部分で剥離渦Sを発生させ、これにより孔の詰まり
を防止するようになっている。
【0010】次に、スクリーンシリンダを内外2重にそ
なえた紙料精選装置の構成について図34,図35を用
いて説明する。図32はスクリーンシリンダを内外2重
にそなえた従来の紙料精選装置の構成を示す断面図、図
35は図34のE−E矢視断面図である。なお、前述し
たスクリーンシリンダを1つそなえた従来の紙料精選装
置と同一の部位については同一の符号を用いるものとす
る。
【0011】図34,図35に示すように、筒状の容器
17の入口2から接線方向に流入した紙料溶液は環状の
流路4を循環するようになっている。紙料溶液がこの流
路4を循環している際に砂等の重量異物は流路4の接線
方向に設けられたトラップ5から系外に排出され、他の
紙料は流路4から内側ケーシング3の内側に流入するよ
うになっている。
【0012】内側ケーシング3の内側には円筒状のスク
リーンシリンダ1a,1bが配設されており、これらの
スクリーンシリンダ1a,1bにより撹拌室7と出口室
14a,14bとに区画されている。流路4から流入し
た紙料は、まず、スクリーンシリンダ1a,1b間に形
成された環状の撹拌室7に流入するようになっている。
そして、撹拌室7を流下する過程で一部の紙料は内側ス
クリーンシリンダ1bを通過して内側出口室14bへ濾
過選別され、他の紙料は外側スクリーンシリンダ1aを
通過して外側出口室14aへ濾過選別されるようになっ
ている。一方、スクリーンシリンダ1a,1bを通過出
来ない大きさの異物は撹拌室7をそのまま流下してリジ
ェクト出口部10から排出されるようになっている。
【0013】また、攪拌室7内には外側スクリーンシリ
ンダ1aに対向して複数の翼20aを配設し、内側スク
リーンシリンダ1bに対向して複数の翼20bを配設し
ている。各翼20a,20bは主軸11の上部から吊り
下げられたロータ6に固設されており、周方向に等間隔
で、かつスクリーンシリンダ1a,1bの表面と一定の
隙間(2.5〜8mm)を保って配設されている。主軸
11は軸受により回転自在に支持されており、下端部に
固設されたVプーリ18を介して図示しない電動機によ
り回転駆動されるようになっている。そして、ロータ6
が回転し翼20a,20bが攪拌室7内を旋回すること
により、撹拌室7内の紙料溶液が攪拌され、紙料中の異
物が分離されるとともに繊維塊がほぐされてスクリーン
シリンダ1a,1bの目詰まりが防止されるようになっ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の紙料精選装置には次のような課題があった。まず、
図28,図29に示した従来の紙料精選装置では、スク
リーンシリンダ1を一つしか有していないので処理能力
に制限があった。また、従来の翼20の形状では、旋回
流は翼20の表面に近いほど速く翼20から離れるほど
遅くなるので、スクリーンシリンダ1の表面を清掃する
効率が低く、紙料の通過量が少なくなってしまうという
課題があった。さらに、翼20のスクリーンシリンダ1
に対向する側と反対側の面はスクリーンシリンダ1の表
面の清掃に寄与せず、無駄に摩擦動力を消費するだけで
あった。
【0015】また、図34,図35に示した従来の紙料
精選装置では、内外スクリーンシリンダ1a,1bの径
の相違によって、翼20a,20bの回転による攪拌室
7の旋回流速は外側スクリーンシリンダ1a側より内側
スクリーンシリンダ1b側が遅く、また、内側スクリー
ンシリンダ1bに作用する圧力は遠心力により外側スク
リーンシリンダ1aに作用する圧力よりも低い。したが
って、内外スクリーンシリンダ1a,1bの有効面積割
合以上に外側スクリーンシリンダ1aが紙料を通し易
く、内側スクリーンシリンダ1bが紙料を通し難い傾向
がある。
【0016】このため、紙料の処理量が過度に減少した
ときには、外側スクリーンシリンダ1aのみ紙料が通過
するようになり、内側スクリーンシリンダ1bは逆流し
て詰まり易くなってしまうという課題があった。逆に処
理量が増加したときには、内側スクリーンシリンダ1b
は紙料を適正に通過させるようになるが、今度は外側ス
クリーンシリンダ1aの通過抵抗が増加して目詰まりし
易くなってしまうという課題があった。
【0017】また、旋回流は内翼20bと外翼20bと
の間を通り抜けるので、攪拌室7内の旋回流速は内外翼
20a,20bの近傍のみが速く、内外翼20a,20
bから離れた部分では旋回流速が遅くなる。このため、
スクリーンシリンダ1a,1bの表面を清掃する効率が
低く紙料の通過量が少なくなってしまうという課題があ
った。さらに、紙料の攪拌不足によってスクリーンシリ
ンダ1a,1bで処理されないまま良質紙料がリジェク
ト出口部10から排出されてしまい、精選効率を低下さ
せてしまうという課題もあった。
【0018】また、上述のように従来の紙料精選装置に
はスクリーンシリンダ1の目詰まりにより紙料の通過量
が制限されてしまうという課題があるが、このスクリー
ンシリンダ1の目詰まりは従来のスクリーンシリンダ1
が有する孔の形状にも起因している。つまり、翼20の
回転にともなう旋回流により孔の入口部分で発生する剥
離渦S(図31〜図33参照)は、孔の目詰まりを防止
する効果があるが、この剥離渦Sの強さは孔の前流縁
(旋回流の上流側に位置する孔の縁部)の形状に影響さ
れる。また、紙料塊の引掛り難さと異物の除去の容易さ
は孔の後流縁(旋回流の下流側に位置する孔の縁部)の
形状に影響される。
【0019】ところが、図31に示すような形状の場
合、剥離渦Sは皿面形面取り101により形成された孔
100の上流側の傾斜面で発生するが、この傾斜面は緩
やかなため発生する剥離渦Sは弱く、孔100の前流縁
102や後流縁103まで剥離渦Sが届き難い。このた
め、剥離渦Sによる目詰まり防止の効果は低かった。ま
た、孔100と同心状に皿面形面取り101を形成する
必要から、皿面形面取り101を形成できるだけの余裕
が必要になり、単位面積あたりの孔数には制限がある。
このため、孔数100を増やして紙料の通過量を増やす
ことには限界があった。
【0020】また、図32に示すような形状の場合に
は、台形溝111の垂直部分が流れの上流側に位置する
ため発生する剥離渦Sは強くなる。ところが、孔110
の前流縁112は台形溝111の垂直部分に近い溝底部
に位置しているため、発生した剥離渦Sは前流縁112
に届き難く、目詰まり防止の効果が低かった。同様に後
流縁113も溝底部に位置しており傾斜部114から離
れているため、引っ掛かった紙料塊等の剥離も容易では
なかった。さらに、孔110は台形溝111の底部にし
か配置できないため、単位面積あたりの孔数にも制限が
あった。
【0021】また、図32に示すような形状の場合に
は、剥離渦Sはスクリーンシリンダ1の表面に形成され
た波形の頂点部分から発生するが、孔120の前流縁1
22は波形の頂点から遠く、さらに前流縁122,後流
縁123は波形の傾斜部分121にあるので剥離渦Sが
届き難いため、剥離渦Sによる目詰まり防止の効果は低
かった。また、後流縁123は鋭角になるため引っ掛か
った紙料塊等の剥離も容易ではなかった。さらに、孔1
20は波形の傾斜部分121にしか配置できないため、
単位面積あたりの孔数にも制限があった。
【0022】以上のように、図31〜図33に示す何れ
の孔形状であっても剥離渦Sによる目詰まり防止の効果
は充分ではなく、目詰まりを防止するためには高速で翼
20を旋回して剥離渦Sを強くする必要があった。しか
しながら、翼20を旋回させるのに要する動力は回転数
の2〜3乗に比例して大きくなり、消費動力当たりの通
過量は逆に減少してしまうことになった。
【0023】本発明は、上記の課題に鑑み創案されたも
のであり、スクリーンシリンダの目詰まりを防止して低
動力で大量の紙料を精選処理できるようにした、紙料精
選装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙料精選装置は、内外一対のスクリーンシ
リンダと、上記内外両スクリーンシリンダ間に形成され
た攪拌室内を上記内外両スクリーンシリンダに対し所定
の微少隙間を保ちながら旋回する1又は複数の翼とをそ
なえたことを特徴としている。
【0025】好ましくは、該翼の旋回方向前方部分に上
記内外両スクリーンシリンダの周面に向けて径方向に延
びる壁面を形成する。より好ましくは、該壁面を旋回方
向に対し垂直又は鋭角に形成する。さらに好ましくは、
該翼の翼断面を該壁面から旋回方向後方に向けて上記内
外両スクリーンシリンダとの隙間が次第に広くなるよう
に形成する。
【0026】また、該翼の翼断面を旋回方向先端部から
上記内外両スクリーンシリンダとの両最近接部に向けて
鋭角に延びる楔形に形成するのも好ましい。好ましく
は、該先端部から上記両最近接部間を結ぶ線までの長さ
を上記両最近接部間の長さの2〜5倍に設定する。より
好ましくは、該先端部を上記内外両スクリーンシリンダ
の中央若しくは外側のスクリーンシリンダ寄りに位置さ
せる。
【0027】さらに好ましくは、該翼の翼断面を上記両
最近接部から旋回方向後方に向けて上記内外両スクリー
ンシリンダとの隙間が次第に広くなるように形成する。
また、上記複数の翼のうち隣接する翼を仕切壁により連
結するのも好ましい。さらに、上記一対のスクリーンシ
リンダうち内側のスクリーンシリンダを通過した紙料が
流れる内側出口管と外側のスクリーンシリンダを通過し
た紙料が流れる外側出口管との合流部における該内側出
口管の断面積を該外側出口管の断面積よりも大きく設定
するのも好ましい。
【0028】また、別の本発明の紙料精選装置は、スク
リーンシリンダと、該スクリーンシリンダの外側或いは
内側に形成された攪拌室内を該スクリーンシリンダに対
し所定の微少隙間を保ちながら旋回する1又は複数の翼
とをそなえ、該翼の旋回方向前方部分に該スクリーンシ
リンダの周面に向けて径方向に延びる壁面を形成すると
ともに、該壁面から旋回方向後端部に向けて該スクリー
ンシリンダとの隙間が次第に広くなるように形成したこ
とを特徴としている。
【0029】さらに、別の本発明の紙料精選装置は、複
数の濾過用孔を有するスクリーンシリンダと、該スクリ
ーンシリンダの外側或いは内側に形成された攪拌室内を
該スクリーンシリンダに対し所定の微少隙間を保ちなが
ら旋回する1又は複数の翼とをそなえ、該スクリーンシ
リンダの該攪拌室側の周面に複数の円錐孔を設けるとと
もに、該濾過用孔を該円錐孔の中心から該翼の旋回方向
上流側にずらして穿設したことを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の第1実施形
態としての紙料精選装置を示すものである。以下、図1
〜図5を用いて本紙料精選装置について説明する。図1
は本紙料精選装置の構成を示す平面図(一部破断して断
面を示している)、図2は図1のA方向矢視側面図(一
部断面を示している)、図3は本紙料精選装置にかかる
ロータの構成を示す斜視図、図4は本紙料精選装置にか
かる共通翼の形状を示す断面図、図5はで本紙料精選装
置の作用効果を説明するための図である。なお、前記し
た従来の紙料精選装置と同一の部位については図中同一
の符号を付して示している。
【0031】本紙料精選装置は、図1,図2に示すよう
に、径の異なる円筒状の2個のスクリーンシリンダ1
a,1bを有している。そして、これらのスクリーンシ
リンダ1a,1b間に撹拌室7が形成され、外側スクリ
ーンシリンダ1aの外側に外側出口室14a、内側スク
リーンシリンダ1bの内側に内側出口室14bがそれぞ
れ形成されている。
【0032】図示しないポンプから送給された紙料溶液
は、まず、筒状の容器17の入口2から接線方向に流入
し、内側ケーシング3と容器17の内壁とで形成される
環状の流路4を循環するようになっている。そして、紙
料溶液がこの流路4を循環している際に砂等の重量異物
は入口2と反対の接線方向に設けられたトラップ5から
系外に排出され、他の紙料は流路4から撹拌室7内に流
入するようになっている。
【0033】スクリーンシリンダ1a,1bはその周面
に隙間0.15〜0.5mmのスリットまたは直径0.2
〜4.8mmの孔が多数設けられている。このため、撹
拌室7を流下する過程で一部の紙料は内側スクリーンシ
リンダ1bを通過して内側出口室14bへ濾過選別さ
れ、他の紙料は外側スクリーンシリンダ1aを通過して
外側出口室14aへ濾過選別されるようになっている。
一方、スクリーンシリンダ1a,1bを通過出来ない大
きさの異物は撹拌室7をそのまま流下してリジェクト受
け25を経由してリジェクト出口部10から排出される
ようになっている。
【0034】本紙料精選装置では、内側出口室14bと
外側出口室14aとは完全に区画されており、撹拌室7
から外側出口室14aに選別された紙料溶液は、排出管
16を通って出口部9から放出されるようになってい
る。一方、内側出口室14bに選別された紙料溶液は、
排出管16内に設けられた連通管15を通って排出管1
6内を流れる外側出口室14aからの紙料溶液に合流し
て出口部9から放出されるようになっている。なお、連
通管15の出口の断面積は、排出管16の連通管15と
の合流部における断面積と同等かそれ以上の面積に設定
されている。また、内側出口室14b,外側出口室14
aの底面、及びリジェクト受け25の底面は、紙料の堆
積を防止するため、各々の出口部9,10に向けて下方
に傾斜している。
【0035】攪拌室7内には主軸11の上部から吊り下
げられた状態で円筒状のロータ6が配設されている。ロ
ータ6の周面には、図3に示すように複数個の翼(本実
施形態の翼は内外スクリーンシリンダに共通して作用す
るので、以下、共通翼という)12が下端部を連結輪3
0により互いに連結された状態で周方向に等間隔でそな
えられている。そして、これらの共通翼12は、図1,
図2に示すように攪拌室7内では外側スクリーンシリン
ダ1aの内周面,内側スクリーンシリンダ1bの外周面
の双方に対して所定の隙間(好適には2〜6mm)を保
って位置している。これにより、本紙料精選装置では、
攪拌室7は共通翼12によって実質的に周方向に仕切ら
れるようになっている。
【0036】共通翼12の形状について説明すると、本
紙料精選装置にかかる共通翼12は、図4に示すように
先端部205から旋回方向後方に向けて延びる先端面2
01をそなえ、この先端面201に連続してロータ6の
径方向(旋回方向に垂直な方向)に向けて延びる転向壁
202をそなえている。転向壁202は後端部206か
ら旋回方向前方に向けて延びる凸状の後部曲面204と
交わっており、その交差部は鋭角の縁部203を形成し
ている。
【0037】このような翼形状により、攪拌室7内にお
ける共通翼12とスクリーンシリンダ1a,1bとの隙
間は、先端部205から後方に向けて次第に狭くなった
後、転向壁202において急激に狭くなり、縁部203
において最も狭くなるようになっている。本紙料精選装
置では、この縁部203とスクリーンシリンダ1a,1
bとの隙間を上述の所定隙間(好適には2〜6mm)に
設定している。そして、縁部203から後端部206に
かけて次第に広がるようになっている〔図5(a)参
照〕。なお、転向壁202は凹状であることが好まし
く、転向壁202による転向角〔縁部203において旋
回方向と転向壁202の延びる方向との成す角度であ
り、図5(a)中にθで示す〕は90度以下であること
が好ましい。
【0038】次に、上述のように構成された本発明の第
1実施形態としての紙料精選装置の作用について説明す
る。上流のポンプから送給された紙料溶液は、まず容器
17の入口2から接線方向に流入して環状の流路4を循
環する。その際に紙料溶液中の砂等の重量異物は入口2
と反対の接線方向に設けられたトラップ5から系外に排
出され、他の紙料は内側ケーシング3の内側に設けられ
たスクリーンシリンダ1a,1b間に形成される撹拌室
7内に流入する。
【0039】攪拌室7内に流入した紙料は、図5(a)
に示すように共通翼12が攪拌室7内を旋回することに
より、相対的に共通翼12の旋回方向(周方向)後方に
向けて流れる。ところが、共通翼12には径方向に向け
て延びる転向壁202がそなえられているので、紙料の
周方向流れは転向壁202にぶつかることにより半径方
向流れに変えられ、紙料のスクリーンシリンダ1a,1
b表面と共通翼12の縁部203との隙間への流入が抑
制される。つまり、攪拌室7はスクリーンシリンダ1
a,1bと共通翼12との隙間において、転向壁202
近傍の半径方向流れにより実質的に仕切られる。
【0040】このように、攪拌室7が転向壁202近傍
の紙料の半径方向流れにより実質的に周方向に複数個に
仕切られることにより、複数個に仕切られた撹拌室7内
の紙料は共通翼12に押されて共通翼12とほぼ同等な
速度で旋回する。また、転向壁202によりスクリーン
シリンダ1a,1b表面に向かう紙料の半径方向流れが
生じることにより、攪拌室7内の内圧は、図5(b)に
示すように共通翼12の先端部205から縁部203に
かけて大きく上昇する。この紙料の旋回速度の上昇と内
圧の上昇とにより、スクリーンシリンダ1a,1b表面
の孔100の面取り部(図31〜図33参照)での異物
や紙料塊の剥離攪拌が促進される。
【0041】なお、攪拌室7内での紙料の旋回速度は、
外側スクリーンシリンダ1a表面と内側スクリーンシリ
ンダ1b表面とでは径差による速度差がある。しかしな
がら、本紙料精選装置ではスクリーンシリンダ1a,1
b間はほぼ共通翼12の一枚分の距離であり、スクリー
ンシリンダを二重に設けた従来の紙料精選装置(図3
4,図54参照)に比較して狭い。したがって、内外ス
クリーンシリンダ1a,1b表面での紙料の速度差は従
来に比べて小さく、また、遠心力による圧力差も従来に
比べて小さい。
【0042】一方、共通翼12の後流側(縁部203よ
りも後方)では、スクリーンシリンダ1a,1b表面と
縁部203との隙間からの紙料の流入が抑制され、ま
た、スクリーンシリンダ1a,1b表面と後部曲面20
4との隙間が徐々に広がっていくことにより、図5
(b)に示すように攪拌室7内の内圧は大きく負圧にな
って出口室14a,14bから攪拌室7へ紙料溶液が逆
流する。この紙料溶液の逆流により、スクリーンシリン
ダ1a,1bの孔100に目詰まりしていた紙料塊等が
除去されると共に、撹拌室7内の紙料濃度が希釈化され
る。
【0043】そして、撹拌室7からスクリーンシリンダ
1a,1bを通過して外側出口室14a,内側出口室1
4bに選別された紙料溶液は、それぞれ排出管16或い
は連通管15を通って出口部9から放出される。このと
き、連通管15の出口の断面積は排出管16の連通管1
5との合流部における断面積と同等かそれ以上の面積に
設定されているので、内側出口室14bからの流れは静
圧成分が増加し、逆に外側出口室14aからの流れは静
圧成分が減少する。
【0044】以上のことから、本紙料精選装置によれば
以下に述べる種々の利点がある。まず、本紙料精選装置
によれば、一つの共通翼12を内外スクリーンシリンダ
1a,1bで共用することにより内外スクリーンシリン
ダ1a,1b間の距離が短くなるので、内外径差による
スクリーンシリンダ1a,1b表面での紙料の速度差や
遠心力による圧力差が従来に比べて小さくなり、内側ス
クリーンシリンダ1bが目詰まりしにくくなって通過量
の低下が防止される。
【0045】また、共通翼12に転向壁202を設けた
ことにより、転向壁202近傍の紙料の半径方向流れに
より攪拌室7が実質的に複数個に仕切られ、これにより
紙料の旋回速度が上昇するとともに攪拌室7内の内圧が
上昇するので、スクリーンシリンダ1a,1b表面の孔
100の面取り部での異物や紙料塊の剥離攪拌が促進さ
れ、孔100の目詰まりが防止されると共に紙料の通過
量が増加する。
【0046】また、転向壁202近傍の紙料の半径方向
流れによりスクリーンシリンダ1a,1b表面と縁部2
03との隙間からの紙料の流入が抑制され、また、縁部
203の後方に後部曲面204が形成されることによ
り、共通翼12の後流側では攪拌室7内が負圧になって
出口室14a,14bから紙料溶液が逆流するので、ス
クリーンシリンダ1a,1bの孔100に目詰まりして
いた紙料塊等が除去されると共に、撹拌室7内の紙料濃
度が希釈され、スクリーンシリンダ1a,1bを通過で
きなかった高濃度紙料の再通過が容易になる。
【0047】つまり、本発明の紙料精選装置によれば、
共通翼12の両作用面と内外スクリーンシリンダ1a,
1b表面とを有効に活用することができ、比較的遅い回
転速度でもスクリーンシリンダ1a,1bが目詰まりす
ることなく、低動力で大量の紙料を精選処理することが
できるという利点がある。また、連通管15の出口の断
面積を排出管16の連通管15との合流部における断面
積と同等かそれ以上の面積に設定することにより、内側
出口室14bからの流れは静圧成分が増加し、外側出口
室14aからの流れは逆に静圧成分が減少するので、従
来、外側出口室14aに比較して流れにくかった内側出
口室14bからの紙料の流れが良くなり、これによって
も紙料の処理量を増加させることができるという利点も
ある。
【0048】さらに、従来の紙料精選装置では、翼の先
端部分が丸くスクリーンシリンダとの隙間は旋回方向後
方に向けて除去に狭くなっていたため異物が噛み込み易
く除去が困難であったが、本紙料精選装置では、共通翼
12の周面に転向壁202が形成されることにより従来
の様に楔効果でスクリーンシリンダ1a,1bとの隙間
に異物が噛み込むことがないという利点もある。
【0049】なお、本紙料精選装置にかかる共通翼12
は、図4に示したものに限定されるものではなく、半径
方向厚さ,周方向幅,軸方向長さ,軸方向分割数,軸方
向傾き,及び先端面,転向壁,後部曲面の形状等を紙料
の種類,濃度,スクリーンシリンダ1a,1bの孔寸
法,ロータ回転速度等に応じて変更することができる。
例えば、共通翼12の形状は、少なくとも転向壁と転向
壁の縁部から後端部まで繋がる後部曲面とをそなえてい
ればよい。つまり、先端面201の形状を図6に示すよ
うな平面状に形成してもよく、図7に示すように先端部
205を頂点とする半円状に形成してもよい。また、図
8に示すように先端面をなくして凹状(又は平面状)の
転向壁302と転向壁302の縁部203から後端部2
06まで繋がる後部曲面204とで形成することも可能
である。
【0050】また、ロータ6の形状も図3に示したもの
に限定されず、図9に示すように軸方向に2段に分割し
て2つの連結輪30で連結するとともに、上下の共通翼
12の位相をずらして配置するようにしてもよい。図9
に示す構成によれば、上述の実施形態と同様に共通翼1
2により撹拌室7を実質的に周方向に仕切ることができ
るとともに、強度を上げて遠心力による共通翼12の撓
みを防止することが可能になるさらに、図10,図11
に示すように、共通翼12を仕切壁301で各々連結
し、撹拌室7を内外に分離して内側撹拌室7bと外側撹
拌室7aとを形成するようにしてもよい。このような構
成によれば、遠心力による撹拌室7での内側から外側へ
の紙料の流れを仕切壁301により遮断することがで
き、内側スクリーンシリンダ1bにおける紙料の通過量
をさらに増加させることが可能になる。
【0051】さらに、本紙料精選装置にかかる共通翼1
2の翼形状は、本実施形態のように2重にスクリーンシ
リンダを設けた装置への適用に限定されず、図28に示
したように外側或いは内側に単独にスクリーンシリンダ
を設けた装置にも適用可能である。ただし、この場合に
は、翼のスクリーンシリンダと対向する側にのみ、少な
くとも転向壁と転向壁の縁部から後端部まで繋がる後部
曲面とを形成すればよい。この場合でも、従来の外側或
いは内側に単独にスクリーンシリンダを設けた装置(図
28参照)に比較してスクリーンシリンダの目詰まりを
低減することができ、より大量の紙料を精選処理するこ
とが可能になるという利点がある。
【0052】次に、本発明の第2実施形態としての紙料
精選装置について、図12〜図17を参照しながら説明
する。図12は本紙料精選装置の構成を示す断面図、図
13は図12のB−B矢視段面図、図14は本紙料精選
装置にかかるロータの構成を示す斜視図、図15は本紙
料精選装置にかかる翼の形状を示す断面図、図16は本
紙料精選装置の作用効果を説明するための図、図17は
本紙料精選装置にかかる翼の形状の作用効果を説明する
ための図である。なお、前述した従来の紙料精選装置或
いは第1実施形態の紙料精選装置と同一の部位について
は図中同一の符号を付して示している。
【0053】本紙料精選装置は、図12,図13に示す
ように、第1実施形態と同様に径の異なる円筒状の2個
のスクリーンシリンダ1a,1bを有している。これら
のスクリーンシリンダ1a,1b間には撹拌室7が形成
され、外側スクリーンシリンダ1aの外側に外側出口室
14a、内側スクリーンシリンダ1bの内側に内側出口
室14bがそれぞれ形成されている。外側出口室14a
と内側出口室14bとは底部で連通している。
【0054】容器17の入口2から接線方向に流入した
紙料溶液は環状の流路4を循環するようになっている。
紙料溶液がこの流路4を循環している際に砂等の重量異
物はトラップ5から系外に排出され、他の紙料は流路4
から上記の攪拌室7内に流入するようになっている。攪
拌室7を形成するスクリーンシリンダ1a,1bは、そ
の周面に隙間0.15〜0.5mmのスリットまたは直径
0.2〜4.8mmの孔が多数設けられているため、紙料
は撹拌室7を流下する過程で内外スクリーンシリンダ1
a,1bを通過して出口室14a,14bへ濾過選別さ
れ、出口部9から放出されるようになっている。一方、
スクリーンシリンダ1a,1bを通過出来ない大きさの
異物は撹拌室7をそのまま流下してリジェクト出口部1
0から排出されるようになっている。
【0055】攪拌室7内には円筒状のロータ6が主軸1
1の上部から吊り下げられた状態で配設されている。ロ
ータ6の周面には、図14に示すように複数個の翼(本
実施形態の翼は内外スクリーンシリンダへの紙料の適正
な分配を主目的としているので、以下、分配翼という)
21が下端部を連結輪30により互いに連結された状態
で周方向に等間隔でそなえられている。そして、これら
の分配翼21は、図12,図13に示すように攪拌室7
内では外側スクリーンシリンダ1aの内周面,内側スク
リーンシリンダ1bの外周面の双方に対して所定の隙間
(好適には2〜6mm)を保って位置している。これに
より、攪拌室7は分配翼21によって実質的に周方向に
仕切られている。
【0056】本紙料精選装置にかかる分配翼21は、図
15に示すように内分配壁402,外分配壁403,内
吸引壁406,外吸引壁407の4つの平面からなる楔
形であり、内分配壁402と外分配壁403との交差
部、及び内吸引壁406と外吸引壁407との交差部に
はそれぞれ鋭角の前縁部401,後縁部408が形成さ
れ、内分配壁402と内吸引壁406との交差部、及び
外分配壁403と外吸引壁407との交差部にはそれぞ
れ鈍角の内縁部404,外縁部405が形成されてい
る。そして、内縁部404から外縁部405までの距離
(分配翼21の翼の厚み)をdとしたとき、前縁部40
1から内縁部404と外縁部405とを結ぶ線までの距
離(分配翼厚みを底辺とし前縁部401を頂点とする楔
形の高さ)は2〜5dに設定されている。
【0057】攪拌室7内における分配翼21の配置は、
図12或いは図16(b)に示すように、内縁部40
4,外縁部405においてスクリーンシリンダ1a,1
bとの隙間が最も狭くなるように配設されている。本紙
料精選装置では、これら内縁部404,外縁部405と
スクリーンシリンダ1a,1bとの隙間を上述の所定隙
間(好適には2〜6mm)に設定している。また、前縁
部401の位置は攪拌室7の中央或いは中央よりも外側
スクリーンシリンダ1a寄りに設定されている。
【0058】次に、上述のように構成された本発明の第
2実施形態としての紙料精選装置の作用について説明す
る。上流のポンプから送給された紙料溶液は、まず容器
17の入口2から接線方向に流入して環状の流路4を循
環する。その際に紙料溶液中の砂等の重量異物はトラッ
プ5から系外に排出され、他の紙料は内側ケーシング3
の内側のスクリーンシリンダ1a,1b間に形成される
撹拌室7内に流入する。
【0059】攪拌室7内に流入した紙料は、図16
(b)に示すように分配翼21が攪拌室7内を旋回する
ことにより、相対的に分配翼21の旋回方向(周方向)
後方に向けて流れる。この紙料の旋回流れは、分配翼2
1の前縁部401において内側方向と外側方向とに分配
される。そして、内側に分配された紙料は内分配壁40
2に沿って流れて内側スクリンシリンダ1bに供給され
る。一方、外側に分配された紙料は外分配壁403に沿
って流れて外側スクリーンシリンダ1aに供給される。
【0060】旋回する紙料は遠心力により発生する圧力
差により外側スクリーンシリンダ1a側に流れ易くな
る。しかしながら、本紙料精選装置では、上記のように
旋回流れの上流において前もって流れを前縁部401で
内側と外側とに分配することができるので、前縁部40
1の位置を調整することによって、内外スクリーンシリ
ンダ1a,1bの持つ孔100の面積割合に応じて、外
側スクリーンシリンダ1aと内側スクリーンシリンダ1
bとに均等に紙料を供給することが可能になる。
【0061】このように前縁部401の位置を調整する
ことができるのは、分配翼21の翼形状を先端部が鋭角
の楔形に形成したことによるものである。つまり、図1
7は従来の紙料精選装置(図34参照)にかかる翼20
a,20bの形状を示したものであるが、従来の翼20
a,20bは、翼厚(翼の最も厚い部分の厚さ)をdと
したとき、この翼厚を与える部分から翼20a,20b
の先端までの距離が約0.5〜1.5dであり、且つ翼
先端部は円形であって曲率半径が約0.5dであった
(図17参照)。このような翼形状により、従来の翼2
0a,20bでは、翼の迎角αを調整した場合でも先端
の位置(流れ方向に対して最先端の位置)は殆ど変わる
ことはなかった(図17中の二点鎖線参照)。これは、
従来の翼20a,20bは専ら攪拌室7内の紙料の攪拌
と翼後半部での負圧によるスクリーンシリンダ1a,1
bの閉塞防止とを目的としたものであって、迎角αの調
整は翼後半部とスクリーンシリンダ1a,1bの表面と
の隙間を変えて負圧の大きさを調節することを目的とし
ていたからである。
【0062】これに対し、本紙料精選装置では、先端部
形状を円形ではなく鋭角の楔形に形成しているので、迎
角αを調整することによって翼12の先端の位置、すな
わち、前縁部401の位置を調整することができ、内外
スクリーンシリンダ1a,1bの持つ孔100の面積割
合に応じて、外側スクリーンシリンダ1aと内側スクリ
ーンシリンダ1bとに均等に紙料を供給することが可能
になるのである。
【0063】攪拌室7の内圧は、紙料の旋回流れが徐々
に狭くなる内分配壁402と内側スクリーンシリンダ1
bとの隙間、或いは外分配壁403と外側スクリーンシ
リンダ1aとの隙間に流入することにより、前縁部40
1から内縁部404,外縁部405にかけて上昇してい
く。このとき、上記のように紙料の旋回流れは前縁部4
01において孔100の面積割合に応じて外側スクリー
ンシリンダ1a側,内側スクリーンシリンダ1b側に均
等に分配されるので、攪拌室7の内圧は遠心力による圧
力差にかかわらず、図16(a),図16(c)に示す
ように外側スクリーンシリンダ1a側と内側スクリーン
シリンダ1b側とでほぼ同様に上昇する。
【0064】一方、分配翼21の後流側(内縁部40
4,外縁部405よりも後方)では、内吸引壁406と
内側スクリーンシリンダ1bとの隙間、及び外吸引壁4
07と外側スクリーンシリンダ1aとの隙間が、内縁部
404或いは外縁部405から徐々に広くなっているこ
とにより、図16(a),図16(c)に示すように攪
拌室7内の内圧は大きく負圧になって出口室14a,1
4bから攪拌室7へ紙料溶液が逆流する。この紙料溶液
の逆流により、スクリーンシリンダ1a,1bの孔10
0に目詰まりしていた紙料塊等が除去される共に、撹拌
室7内の紙料濃度が希釈化される。
【0065】以上のことから、本紙料精選装置によれば
以下に述べる種々の利点がある。まず、本紙料精選装置
によれば、第1実施形態と同様に、一つの分配翼21を
内外スクリーンシリンダ1a,1bで共用することによ
り内外スクリーンシリンダ1a,1b間の距離が短くな
るので、内外径差によるスクリーンシリンダ1a,1b
表面での紙料の速度差や遠心力による圧力差が従来に比
べて小さくなり、内側スクリーンシリンダ1bが目詰ま
りしにくくなって通過量の低下が防止される。
【0066】また、分配翼21の前縁部401により紙
料の旋回流れを内側と外側とに分配することができるの
で、遠心力の作用にかかわらず外側スクリーンシリンダ
1aと内側スクリーンシリンダ1bとに均等に紙料を供
給することができるようになり、紙料の処理量が過度に
減少したときの内側スクリーンシリンダ1bでの逆流に
よる目詰まりや、紙料の処理量が増加したときの外側ス
クリーンシリンダ1aでの通過抵抗の増加による目詰ま
りが防止される。つまり、内外スクリーンシリンダ1
a,1bにおける紙料の処理負荷バランスを均等にする
ことができ、従来のように紙料の流量範囲が限定される
ことはない。
【0067】また、攪拌室7は複数個の分配翼21によ
り実質的に複数に仕切られるので、紙料の旋回流速は分
配翼21の回転速度とほぼ同等の速度となる。このた
め、攪拌室7内の流動攪拌が促進し、良質紙料が未処理
のまま流下してリジェクト出口部10から排出されるこ
とが無くなり精選効率が上昇する。また、紙料の旋回速
度の上昇によりスクリーンシリンダ1a,1b表面の孔
100の面取り部での異物や紙料塊の剥離攪拌が促進さ
れ、孔100の目詰まりが防止されると共に紙料の通過
量が増加する。
【0068】また、内吸引壁406と内側スクリーンシ
リンダ1bとの隙間、及び外吸引壁407と外側スクリ
ーンシリンダ1aとの隙間は、内縁部404或いは外縁
部405から徐々に広がっているので、分配翼21の後
流側では攪拌室7内が負圧になって出口室14a,14
bから攪拌室7へ紙料溶液が逆流し、スクリーンシリン
ダ1a,1bの孔100に目詰まりしていた紙料塊等が
除去される共に、撹拌室7内の紙料濃度が希釈され、ス
クリーンシリンダ1a,1bを通過できなかった高濃度
紙料の再通過が容易になる。
【0069】つまり、本紙料精選装置によっても、スク
リーンシリンダ1a,1bの目詰まりを防止して低動力
で多量の紙料通過量を確保することができるという、第
1実施形態と同様の利点を得ることが可能である。さら
に、本紙料精選装置によれば、分配翼21の楔形の高さ
を底辺の2〜5倍の範囲内に設定した(すなわち、内縁
部404から外縁部405までの距離をdとしたとき、
前縁部401から内縁部404と外縁部405とを結ぶ
線までの距離を2〜5dに設定した)ことにより次のよ
うな利点もある。
【0070】すなわち、分配翼21の楔形の高さが底辺
の2倍未満の場合には、攪拌室7内の旋回流れは急激に
変化してスクリーンシリンダ1a,1bの表面に向かう
流れ(半径方向流れ)となるため、この半径方向流れに
より攪拌室7を効率的に仕切ることができるものの、異
物が紙料の半径方向流れとともにスリットや孔を通過し
てしまい、この分だけ精選効率が低下する可能性があ
る。
【0071】一方、分配翼21の楔形の高さが底辺の5
倍を超えると、分配翼21の摩擦抵抗が増加するために
動力原単位(単位処理力当たりの運転動力)が上昇して
しまう。また、分配翼21は複数個配設されるが、楔形
の高さが高くなると(すなわち、翼幅が広くなると)、
上流側の分配翼21に近接しすぎてしまい、紙料の適切
な分配ができなくなってしまう可能性もある。
【0072】したがって、分配翼21の楔形の高さは底
辺の2〜5倍の範囲内に設定することが適切であるが、
本紙料精選装置では正しく上記の範囲内に設定している
ので、精選効率の低下や動力原単位の上昇を招くことな
く、スクリーンシリンダ1a,1bの目詰まりを防止し
て低動力で多量の紙料通過量を確保することが可能にな
るのである。
【0073】さらに、従来の紙料精選装置にかかる翼は
その軸直角方向に見た断面形状が一定の曲率で形成され
た曲面でなく、且つ軸方向の真直精度が要求されるた
め、制作費が高くかかるという課題があったが、本紙料
精選装置にかかる分配翼21は、内分配壁402,外分
配壁403,内吸引壁406及び外吸引壁207の4つ
の平面で形成されているので、加工が容易であり製作コ
ストの低減が図れるという利点もある。
【0074】なお、本紙料精選装置にかかる分配翼は、
図15に示した形状に限定されるものではなく、半径方
向厚さ,周方向幅,軸方向長さ,軸方向傾き,翼取り付
け数,及び内分配壁,外分配壁,内吸引壁,外吸引壁の
形状等を紙料の種類,濃度,スクリーンシリンダ1a,
1bの孔寸法,ロータ回転速度等応じて本発明の趣旨を
逸脱しない範囲内で変更することができる。
【0075】つまり、分配翼21の形状は、少なくとも
内分配壁,外分配壁,内吸引壁,外吸引壁の4つの壁面
から形成され、先端方向に鋭角の楔形であって、内縁部
から外縁部までの距離をdとしたとき、前縁部から内縁
部と外縁部とを結ぶ線までの距離が2〜5dの範囲内に
設定されていればよい。したがって、例えば、図18に
示すように外分配壁403と外吸引壁407とを凸曲面
に形成し、内分配壁402と内吸引壁406とを凹曲面
に形成してもよい。また、図19に示すように内分配壁
402と外分配壁403とは平面に形成し、外吸引壁4
07を凸曲面に内吸引壁406を凹曲面に形成してもよ
い。さらに、図20〜図22に示すように、図15,図
18,図19のそれぞれの翼形状において、前縁部40
1及び後縁部408に丸みをつけるようにしてもよい。
【0076】なお、内外スクリーンシリンダ1a,1b
の間隔(隙間幅)は、装置の実用範囲においてはシリン
ダ径にかかわらず一定にできるので、分配翼21の翼厚
dを一定にすることは可能である。ただし、曲率の小さ
い小径スクリーンシリンダを設ける場合には、分配翼2
1の楔形の高さには制限が生じ、5d以下(すなわち、
翼厚の5倍以下)の高さになる場合もある。
【0077】次に、本発明の第3実施形態としての紙料
精選装置について図23,図24を参照しながら説明す
る。図23は本紙料精選装置にかかるスクリーンシリン
ダの構成を示す平面図、図24は図23のC−C矢視断
面図である。なお、上述した各実施形態と同一の部位に
ついては同一の符号を用いて示すものとする。第1実施
形態及び第2実施形態が翼の構成に特徴があったのに対
し、本紙料精選装置は、スクリーンシリンダの構成、特
に孔の形状にのみ特徴があり、他の構成は前述した従来
の紙料精選装置(図28,図29或いは図34,図35
参照)と同様である。したがって、ここではスクリーン
シリンダの構成のみ重点的に説明し、他の構成について
の説明は省略するものとする。なお、ここでは2重スク
リーンシリンダの外側スクリーンシリンダ1aに適用し
た場合について説明する。
【0078】本紙料精選装置では、図23,図24に示
すようにスクリーンシリンダ1aの表面に千鳥状に円錐
孔51が穿設されている。そして、円錐孔51の中心か
ら旋回流れの上流側(翼の進行方向後方)へオフセット
して孔(丸孔)50が設けられている。孔50の前流縁
(旋回流の上流側に位置する縁部)52は円錐孔51の
外周円の外側に位置し、後流縁(旋回流の下流側に位置
する縁部)53は円錐孔51の外周円の内側に位置して
いる。これにより、前流縁52はスクリーンシリンダ1
a表面に対しほぼ直角に形成され、後流縁53は鈍角と
なって円錐孔51の傾斜部54と共に孔51の入口部分
を構成している。孔50は出口室側に向かって穿設され
て軸方壁55を形成し、出口室側に向かって広がる拡大
通路56と結合している。
【0079】次に、上述のように構成された本発明の第
3実施形態としての紙料精選装置の作用について説明す
る。孔50の前流縁52はスクリーンシリンダ1a表面
に対しほぼ直角に形成されているので、紙料が旋回流れ
が生じたときには孔50の入口部分には強い剥離渦Sが
発生し、紙料が良く撹拌される。また、後流縁53は鈍
角に形成されているので紙料塊や異物の引掛りが防止さ
れ、さらに、前流縁52による剥離渦Sが近いので異物
が容易に除去され孔50の目詰まりが防止される。した
がって、比較的低速で翼を旋回しても目詰まりを防止す
ることができ、低動力で大量の紙料を精選処理できると
いう利点がある。
【0080】また、本紙料精選装置では、孔50の中心
を円錐孔51の中心から旋回流れの上流側へオフセット
することにより、剥離渦Sを発生させる前流縁52と孔
入口部分とを共用し、傾斜部分54の寸法を確保したの
で、千鳥配列時のピッチを小さくすることができ、単位
面積あたりの孔50の数を多くして紙料の通過量を多く
することができるという利点もある。
【0081】さらに、円錐孔51は最低限の加工(例え
ばドリル等の機械加工,レーザ等の電子ビーム加工)で
所要の形状に形成することができるので、強度上有利と
なり、薄い平板状原材料をスクリーンプレート1aに用
いることができるという利点もある。なお、本紙料精選
装置にかかるスクリーンプレートの構成は、図23,図
24に示したものに限定されるものではなく、少なくと
も孔50の前流縁52がスクリーンシリンダ表面に対し
ほぼ直角に形成され、後流縁53が鈍角となって円錐孔
51の傾斜部54と共に孔の入口部分を構成していれば
よい。したがって、図25に示すように円錐孔51の外
周円が孔50の前流縁52と一致していてもよく、図2
6に示すように円錐孔51の外周円の径と孔50の径と
を一致させ、且つ円錐孔51の中心に孔50の後流縁5
3を配置するようにしてもよい。さらに、図27に示す
ように円錐孔51の外周円の中に孔50を配置してもよ
い。ただし、この場合は前流縁52が実質的にほぼ直角
になるように、孔50の中心位置は旋回流れの上流側に
オフセットする。
【0082】さらに、本紙料精選装置にかかるスクリー
ンシリンダの構成は、本実施形態のように2重にスクリ
ーンシリンダを設けた装置への適用に限定されず、図2
8に示したように外側或いは内側に単独にスクリーンシ
リンダを設けた装置にも適用可能である。以上、本発明
の紙料精選装置について3つの実施形態を説明したが、
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例
えば、第1実施形態にかかる翼(共通翼)と第3実施形
態にかかるスクリーンシリンダとを組み合わせてもよ
く、第2実施形態にかかる翼(分配翼)と第3実施形態
にかかるスクリーンシリンダとを組み合わせてもよい。
これらの組み合わせにより、スクリーンシリンダの目詰
まりはより効果的に防止され、さらに低動力で大量の紙
料を処理することが可能になる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の紙料精選装
置によれば、内外両スクリーンシリンダ間に形成された
攪拌室内に、内外両スクリーンシリンダに対し所定の微
少隙間を保ちながら旋回する翼をそなえることにより、
攪拌室を実質的に周方向に仕切ることができ、これによ
り紙料の旋回速度が上昇するとともに攪拌室内の内圧が
上昇するので、異物や紙料塊の剥離攪拌が促進され、ス
クリーンシリンダの目詰まりが防止されると共に紙料の
通過量が増加する。また、一つの翼を内外両スクリーン
シリンダで共用することにより、内外両スクリーンシリ
ンダ間の距離を短くすることができるので、内外径差に
よるスクリーンシリンダ表面での紙料の速度差や遠心力
による圧力差が従来に比べて小さくなり、特に内側スク
リーンシリンダの目詰まりによる通過量の低下が防止さ
れる。したがって、翼の回転速度が比較的遅くてもスク
リーンシリンダが目詰まりすることはなく、低動力で大
量の紙料を精選処理することができるという利点がある
(請求項1)。
【0084】また、翼の旋回方向前方部分に内外両スク
リーンシリンダの周面に向けて径方向に延びる壁面を形
成した場合には、壁面により紙料の旋回流れが周方向か
ら半径方向に変わるので、この紙料の半径方向流れによ
ってより効率的に攪拌室を仕切ることができるという利
点がある(請求項2)。特に、壁面を旋回方向に対し垂
直又は鋭角に形成した場合には、紙料の旋回流れを内外
両スクリーンシリンダの周面に対して垂直に近づけるこ
とができ、さらに効率的に攪拌室を仕切ることができる
という利点がある(請求項3)。
【0085】さらに、翼の翼断面を壁面から旋回方向後
方に向けて内外両スクリーンシリンダとの隙間が次第に
広くなるように形成した場合には、翼の後流側において
攪拌室内が負圧になるので、内外両スクリーンシリンダ
の外側から攪拌室内に紙料溶液が逆流し、スクリーンシ
リンダに目詰まりしていた紙料塊等が除去されると共
に、撹拌室内の紙料濃度が希釈され、スクリーンシリン
ダを通過できなかった高濃度紙料の再通過が容易になる
という利点がある(請求項4)。
【0086】また、翼の翼断面を旋回方向先端部から内
外両スクリーンシリンダとの両最近接部に向けて鋭角に
延びる楔形に形成した場合には、翼の迎角を調整するこ
とによって翼の先端部の位置を調整することができ、内
外両スクリーンシリンダに均等に紙料を供給することが
可能になるという利点がある(請求項5)。特に、先端
部から両最近接部間を結ぶ線までの長さを両最近接部間
の長さの2〜5倍に設定することにより、精選効率の低
下や動力原単位の上昇を招くことなく、内外両スクリー
ンシリンダの目詰まりを防止して低動力で多量の紙料通
過量を確保することが可能になるという利点がある(請
求項6)。
【0087】また、特に、先端部を内外両スクリーンシ
リンダの中央若しくは外側のスクリーンシリンダ寄りに
位置させた場合には、内外両スクリーンシリンダにおけ
る紙料の処理負荷バランスを均等にすることができると
いう利点もある(請求項7)。さらに、翼の翼断面を両
最近接部から旋回方向後方に向けて内外両スクリーンシ
リンダとの隙間が次第に広くなるように形成した場合に
は、翼の後流側において攪拌室内が負圧になるので、内
外両スクリーンシリンダの外側から攪拌室内に紙料溶液
が逆流し、スクリーンシリンダに目詰まりしていた紙料
塊等が除去されると共に、撹拌室内の紙料濃度が希釈さ
れ、スクリーンシリンダを通過できなかった高濃度紙料
の再通過が容易になるという利点がある(請求項8)。
【0088】また、複数の翼のうち隣接する翼を仕切壁
により連結した場合には、攪拌室がさらに径方向に2分
割されるので、遠心力による撹拌室での内側から外側へ
の紙料の流れを遮断することができ、内側スクリーンシ
リンダにおける紙料の通過量を増加させることが可能に
なるという利点がある(請求項9)。さらに、内側のス
クリーンシリンダを通過した紙料が流れる内側出口管と
外側のスクリーンシリンダを通過した紙料が流れる外側
出口管との合流部における内側出口管の断面積を外側出
口管の断面積よりも大きく設定した場合には、内側出口
管からの紙料の流れが良くなって紙料の処理量が増加す
るという利点がある(請求項10)。
【0089】また、別の本発明の紙料精選装置によれ
ば、スクリーンシリンダの外側或いは内側に形成された
攪拌室内をスクリーンシリンダに対し所定の微少隙間を
保ちながら旋回する翼の旋回方向前方部分に、スクリー
ンシリンダの周面に向けて径方向に延びる壁面を形成す
るとともに、壁面から旋回方向後端部に向けてスクリー
ンシリンダとの隙間が次第に広くなるように形成するこ
とにより、壁面の前後での攪拌室内の圧力差を大きくし
てスクリーンシリンダの目詰まりを防止することがで
き、低動力で大量の紙料を精選処理できるという利点が
ある(請求項11)。
【0090】さらに、別の本発明の紙料精選装置によれ
ば、スクリーンシリンダの攪拌室側の周面に複数の円錐
孔を設け、この円錐孔の中心から翼の旋回方向上流側に
ずらして濾過用孔を穿設することにより、紙料の旋回流
れにより濾過用孔の入口部分には強い剥離渦が発生して
紙料が良く撹拌されるとともに、紙料塊や異物の引掛り
が防止され濾過用孔の目詰まりが防止される。したがっ
て、比較的低速で翼を旋回しても目詰まりを防止するこ
とができ、低動力で大量の紙料を精選処理できるという
利点がある(請求項12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置の
構成を示す平面図であり、一部断面を示している。
【図2】図1のA方向矢視側面図であり、一部断面を示
している。
【図3】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかるロータの構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかる翼の形状を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置の
作用効果を説明するための図であり、(a)は内外スク
リーンシリンダと翼との位置関係を示す図、(b)は
(a)の位置関係においてスクリーンシリンダに作用す
る圧力の分布を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置に
かかるロータの他の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状と内外スクリーンシリンダとの位
置関係を示す断面図である。
【図11】図10に示す共通翼の形状に対応したロータ
の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
の構成を示す断面図である。
【図13】図12のB−B矢視段面図である。
【図14】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかるロータの構成を示す斜視図である。
【図15】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の形状を示す断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
の作用効果を説明するための図であり、(b)は内外ス
クリーンシリンダと翼との位置関係を示す図、(b)は
(a)の位置関係において外側スクリーンシリンダに作
用する圧力の分布を示す図、(c)は(a)の位置関係
において内側スクリーンシリンダに作用する圧力の分布
を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の作用効果を説明するための図であり、本翼
の比較対象となる従来の翼の形状を示した図である。
【図18】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図19】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図20】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図21】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状を示す断面図である。。
【図22】本発明の第2実施形態としての紙料精選装置
にかかる翼の他の形状を示す断面図である。
【図23】本発明の第3実施形態としての紙料精選装置
にかかるスクリーンシリンダの構成を示す平面図であ
る。
【図24】図23のC−C矢視断面図である。
【図25】本発明の第3実施形態としての紙料精選装置
にかかる円錐孔と丸孔との位置関係の変形例を示す図で
ある。
【図26】本発明の第3実施形態としての紙料精選装置
にかかる円錐孔と丸孔との位置関係の変形例を示す図で
ある。
【図27】本発明の第3実施形態としての紙料精選装置
にかかる円錐孔と丸孔との位置関係の変形例を示す図で
ある。
【図28】従来の紙料精選装置の構成を示す平面図であ
り、一部断面を示している。
【図29】図28のD方向矢視側面図であり、一部断面
を示している。
【図30】従来の紙料精選装置の作用効果を説明するた
めの図であり、(a)はスクリーンシリンダと翼との位
置関係を示す図、(b)は(a)の位置関係においてス
クリーンシリンダに作用する圧力の分布を示す図であ
る。
【図31】従来の紙料精選装置にかかるスクリーンシリ
ンダの孔の形状を示す断面図である。
【図32】従来の紙料精選装置にかかるスクリーンシリ
ンダの孔の形状を示す断面図である。
【図33】従来の紙料精選装置にかかるスクリーンシリ
ンダの孔の形状を示す断面図である。
【図34】従来の紙料精選装置の他の構成を示す断面図
である。
【図35】図34のE−E矢視断面図である。
【符号の説明】
1 スクリーンシリンダ 1a 外側スクリーンシリンダ 1b 内側スクリーンシリンダ 2 入口部 3 内側ケーシング 4 流路 5 トラップ 6 ロータ 7 攪拌室 7a 外側攪拌室 7b 内側攪拌室 9 出口部 10 リジェクト出口部 11 主軸 12 共通翼(翼) 13 電動機 14 出口室 14a 外側出口室 14b 内側出口室 15 連通管(内側出口管) 16 排出管(外側出口管) 17 外側ケーシング 18 Vプーリ 19 蓋 20 翼 20a 外側翼 20b 内側翼 21 分配翼(翼) 25 リジェクト受け 30 連結輪 50 孔 51 円錐孔 52 前流縁 53 後流縁 54 傾斜部 100,110,120 孔(濾過用孔) 101 皿面状面取り 30 連結輪 201 前部壁 202 転向壁(壁面) 203 縁部 204 後部曲面 205 先端部 206 後端部 301 仕切壁 302 転向壁(壁面) 401 前縁部(先端部) 402 内分配壁 403 外分配壁 404 内縁部(最近接部) 405 外縁部(最近接部) 406 内吸引壁 407 外吸引壁 408 後縁部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外一対のスクリーンシリンダと、 上記内外両スクリーンシリンダ間に形成された攪拌室内
    を上記内外両スクリーンシリンダに対し所定の微少隙間
    を保ちながら旋回する1又は複数の翼とをそなえたこと
    を特徴とする、紙料精選装置。
  2. 【請求項2】 該翼の旋回方向前方部分に上記内外両ス
    クリーンシリンダの周面に向けて径方向に延びる壁面を
    形成したことを特徴とする、請求項1記載の紙料精選装
    置。
  3. 【請求項3】 該壁面を旋回方向に対し垂直又は鋭角に
    形成したことを特徴とする、請求項2記載の紙料精選装
    置。
  4. 【請求項4】 該翼の翼断面を該壁面から旋回方向後方
    に向けて上記内外両スクリーンシリンダとの隙間が次第
    に広くなるように形成したことを特徴とする、請求項2
    記載の紙料精選装置。
  5. 【請求項5】 該翼の翼断面を旋回方向先端部から上記
    内外両スクリーンシリンダとの両最近接部に向けて鋭角
    に延びる楔形に形成したことを特徴とする、請求項1記
    載の紙料精選装置。
  6. 【請求項6】 該先端部から上記両最近接部間を結ぶ線
    までの長さを上記両最近接部間の長さの2〜5倍に設定
    したことを特徴とする、請求項5記載の紙料精選装置。
  7. 【請求項7】 該先端部を上記内外両スクリーンシリン
    ダの中央若しくは外側のスクリーンシリンダ寄りに位置
    させたことを特徴とする、請求項5記載の紙料精選装
    置。
  8. 【請求項8】 該翼の翼断面を上記両最近接部から旋回
    方向後方に向けて上記内外両スクリーンシリンダとの隙
    間が次第に広くなるように形成したことを特徴とする、
    請求項5記載の紙料精選装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の翼のうち隣接する翼を仕切壁
    により連結したことを特徴とする、請求項1記載の紙料
    精選装置。
  10. 【請求項10】 上記一対のスクリーンシリンダうち内
    側のスクリーンシリンダを通過した紙料が流れる内側出
    口管と外側のスクリーンシリンダを通過した紙料が流れ
    る外側出口管との合流部における該内側出口管の断面積
    を該外側出口管の断面積よりも大きく設定したことを特
    徴とする、請求項1記載の紙料精選装置。
  11. 【請求項11】 スクリーンシリンダと、 該スクリーンシリンダの外側或いは内側に形成された攪
    拌室内を該スクリーンシリンダに対し所定の微少隙間を
    保ちながら旋回する1又は複数の翼とをそなえ、 該翼の旋回方向前方部分に該スクリーンシリンダの周面
    に向けて径方向に延びる壁面を形成するとともに、該壁
    面から旋回方向後端部に向けて該スクリーンシリンダと
    の隙間が次第に広くなるように形成したことを特徴とす
    る、紙料精選装置。
  12. 【請求項12】 複数の濾過用孔を有するスクリーンシ
    リンダと、 該スクリーンシリンダの外側或いは内側に形成された攪
    拌室内を該スクリーンシリンダに対し所定の微少隙間を
    保ちながら旋回する1又は複数の翼とをそなえ、 該スクリーンシリンダの該攪拌室側の周面に複数の円錐
    孔を設けるとともに、該濾過用孔を該円錐孔の中心から
    該翼の旋回方向上流側にずらして穿設したことを特徴と
    する、紙料精選装置。
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