JP3925155B2 - 軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータ - Google Patents

軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータを用いる電子機器の例としては、情報記録再生装置があるが、その中で例えばハードディスク装置は、その用途が拡大し、大型の記録装置やデスクトップ型のパーソナルコンピュータ用記録装置の他に、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータやこれより小さいサイズの携帯用の端末装置等の電子機器に使用されるようになっている。
最近においては、PC(Personal Computer)カード寸法と称されるIC(Integrated Circuit)メモリカードやカード型のモデム程度の大きさを有するPCカード型のハードディスク装置が用いられ、このPCカード型のハードディスク装置は、必要に応じて使用者がノート型のパーソナルコンピュータや携帯用の端末機のPCカードスロットに抜き差しして使用される。
【0003】
図13は、従来のハードディスクドライブ装置に用いられているモータのための動圧流体軸受ユニットの断面構造を示している。
動圧流体軸受ユニット1060は、T型ステップ形状の軸1061と、軸受け1062と、スラスト受け1063を有している。
軸受け1062には、軸1061をラジアル方向に回転自在に支持するための一対のヘリングボーン1062a,1062aと、軸1061をスラスト方向に回転自在に支持するための一方のヘリングボーン1062bが設けられている。スラスト受け1063には軸1061をスラスト方向に回転自在に支持するための一方のヘリングボーン1063aが設けられている。
金属製の環状ハウジング1064は、スラスト受け1063側を密閉するための蓋1065と軸1061の間に僅かな空隙Cを設けたシール部材1066を有していて、各部材の空隙には潤滑油が充填されている。
また、内部の潤滑油の漏洩を防ぐために、ハウジング1064と蓋1065の締結部A、ハウジング1064とシール部材1066との締結部Bは、接着剤などの封止剤などで、完全に封止する必要がある。
また、シール部材1066の端面から、軸1061の回転に伴ない発生する遠心力による潤滑油の移動を防ぐために、シール部材1066の端面(破線部)には、潤滑油をはじくためのフッ素系などの界面活性剤が塗布されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の動圧流体軸受ユニット1060では次のような問題がある。
軸1061は、支持部分1068とステップ部1069を有しているが、このステップ部1069とハウジング1064の内周面との間には比較的大きな隙間1070が存在している。
この種の動圧流体軸受ユニット1060では、軸1061のステップ部1069の一方の面と軸受け1062のヘリングボーン1062bとの間と、スラスト受け1063のヘリングボーン1063aとステップ部1069の他方の面との間では、軸方向の空隙量をそれぞれ例えば数μmの精度で保持する必要がある。この空隙量が大き過ぎると、軸1061が回転した時にヘリングボーン1062b、1063aで発生する潤滑油による動圧効果を十分に得ることができないし、空隙量が不均一であれば軸1061の振れが著しく変化してしまう。
このように大きな隙間1070が存在していることから、上述したような十分な動圧効果を得ることができず、軸の振れが著しく悪化してしまう。
【0005】
動圧流体軸受ユニット1060は、潤滑油を漏洩なく保持するためのハウジング1064が、複数の部品である蓋1065とシール部材1066を締結部A,Bで締結して構成されているから、潤滑油の漏洩を防ぐために、各部材を組合せる際に接着剤などによる封止や、界面活性剤によるオイル移動防止を施す必要があり、組立工程が複雑で、高価であるという欠点がある。
また、接着剤などによる完全な締結による封止は管理が困難であり、信頼性に欠けるという欠点もあった。
そこで本発明は上記課題を解消し、十分な動圧効果を得ることができ軸の振れを防ぎ内部の潤滑油の漏洩や飛散のない信頼性に優れた軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の属する技術分野】
請求項1の発明は、断面円形状の支持部分と、前記支持部分に一体的に形成され、前記支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有する断面円形状のステップ部を有し、軸方向に断面でみてT字型を有する軸と、前記軸の外周面を回転可能に支持する軸受けと、前記軸の前記ステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト受けと、前記軸の一部を外部に出すためのを有し、前記軸と前記軸受けとスラスト受けを収容して保持してなる樹脂製のハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されて前記軸受けの端面と前記ステップ部の一方の面との空隙量と、前記スラスト受けの面と前記軸の前記ステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのスペーサ部材とを備え、前記ハウジングは、前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けと前記スペーサ部材とを収容し保持して樹脂成形により一体に形成され、前記軸を外部に出すための孔を除いて密閉構造となし、前記ハウジング内の前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けの間には潤滑油が充填されており、前記ステップ部の一方の面と対面する前記軸受けの端面には、前記潤滑油の動圧を発生する第1の動圧発生部が形成され、前記ステップ部の他方の面と対面する前記スラスト受けの面には、前記潤滑油の動圧を発生する第2の動圧発生部が形成されていることを特徴とする軸受けユニットである。。
【0007】
請求項1では、軸方向に断面でみてT字型を有する軸は、支持部分とステップ部を有している。支持部分は断面円形状であり、ステップ部は支持部分に一体的に形成されていて断面円形状を有している。ステップ部は支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有している。
軸受けは軸の外周面を回転可能に支持している。スラスト受けは軸のステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持する。樹脂製のハウジングは、軸の一部を外部に出すための空隙を有しており、樹脂製のハウジングは軸と軸受けとスラスト受けを収容して保持する。
スペーサ部材は、ハウジングの内部に配置されており、軸受けの端面とステップ部の一方の面との空隙量と、スラスト受けの面と軸のステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのものである。
軸と軸受けとスラスト受けの間には潤滑油が充填されている。
【0008】
ステップ部の一方の面と対面する軸受けの端面には第1の動圧発生部が形成されており、ステップ部の他方の面と対面するスラスト受けの面には第2の動圧発生部が形成されている。
これにより、樹脂製のハウジングは、軸の一部を外部に出すための空隙さえ備えておれば、例えばアウトサート成形により軸と軸受けとスラスト受けを収容して保持することができるので、組立工程を少なくでき、しかも安価で従来のような締結部分が不要でありシームレスにすることができる。このためにオイルの漏洩や飛散のない信頼性の優れた軸受けユニットが得られる。
またスペーサ部材がハウジングの内部に配置されて余分な空隙部分を減らすことにより、軸受けの端面とステップ部の一方の面との空隙量と、スラスト受けの面とステップ部の他方の面との間の空隙量を数μmの精度で保持することができるので、第1の動圧発生部と第2の動圧発生部は、軸の回転の時に十分な潤滑油の動圧を発生することができる。従って、良好な潤滑油の潤滑状態を得て軸をスムーズに回転することができ、長寿命化等の信頼性の向上が図れる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、前記軸の前記支持部分と対面する前記軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている。
請求項2では、軸の支持部分と対面する軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている。これにより軸の支持部分と軸受けの内周面との間にも動圧を発生させることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、前記スペーサ部材は、前記ハウジングの内周面に固定される円筒部と、前記円筒部と一体に形成されて前記円筒部の半径方向内側に突出している環状スリーブと、を有している。
請求項3では、スペーサ部材の円筒部はハウジングの内周面に固定される。スペーサ部材の環状スリーブが円筒部と一体に形成されており、円筒部の半径方向内側に突出している。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載の軸受けユニットにおいて、前記スペーサ部材の前記円筒部の一部が、前記ハウジングの孔を通じて外部に露出している。請求項4では、スペーサ部材の円筒部の一部がハウジングの孔を通じて外部に露出している。
請求項4の発明では、金属製のスペーサ部材の一部が樹脂製のハウジングの外部に露出していることにより、この樹脂製のハウジングを取り付け用とする外部の金属製の部分等を金属製のスペーサ部材の一部分と外部のたとえばモータのステータの金属製のハウジングとの接着剤による締結を確実に行うことができる。つまり樹脂製のハウジングと外部の金属製のモータのステータのハウジングとの接着のしにくさを改善することができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、前記軸受けと前記スペーサ部材が一体成形されている。
請求項5では、軸受けとスペーサ部材が一体成形されていることにより、部品点数を少なくすることができる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、前記ハウジングと前記スペーサ部材が一体成形されている。
請求項6では、ハウジングとスペーサ部材が一体成形されていることにより、部品点数を減らすことができる。
【0014】
請求項7の発明は、ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受けユニットを有するモータであり、前記軸受けユニットは、断面円形状の支持部分と、前記支持部分に一体的に形成され、前記支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有する断面円形状のステップ部を有し、軸方向に断面でみてT字型を有する軸と、前記軸の外周面を回転可能に支持する軸受けと、前記軸の前記ステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト受けと、前記軸の一部を外部に出すためのを有し、前記軸と前記軸受けとスラスト受けを収容して保持してなる樹脂製のハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されて前記軸受けの端面と前記ステップ部の一方の面との空隙量と、前記スラスト受けの面と前記軸の前記ステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのスペーサ部材とを備え、前記ハウジングは、前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けと前記スペーサ部材とを収容し保持して樹脂成形により一体に形成され、前記軸を外部に出すための孔を除いて密閉構造となし、前記ハウジング内の前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けの間には潤滑油が充填されており、前記ステップ部の一方の面と対面する前記軸受けの端面には、前記潤滑油の動圧を発生する第1の動圧発生部が形成され、前記ステップ部の他方の面と対面する前記スラスト受けの面には、前記潤滑油の動圧を発生する第2の動圧発生部が形成されていることを特徴とする軸受けユニットを有するモータである。
【0015】
請求項7では、軸方向に断面でみてT字型を有する軸は、支持部分とステップ部を有している。支持部分は断面円形状であり、ステップ部は支持部分に一体的に形成されていて断面円形状を有している。ステップ部は支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有している。
軸受けは軸の外周面を回転可能に支持している。スラスト受けは軸のステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持する。樹脂製のハウジングは、軸の一部を外部に出すための空隙を有しており、樹脂製のハウジングは軸と軸受けとスラスト受けを収容して保持する。
スペーサ部材は、ハウジングの内部に配置されており、軸受けの端面とステップ部の一方の面との空隙量と、スラスト受けの面と軸のステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのものである。
軸と軸受けとスラスト受けの間には潤滑油が充填されている。
【0016】
ステップ部の一方の面と対面する軸受けの端面には第1の動圧発生部が形成されており、ステップ部の他方の面と対面するスラスト受けの面には第2の動圧発生部が形成されている。
これにより、樹脂製のハウジングは、軸の一部を外部に出すための空隙さえ備えておれば、例えばアウトサート成形により軸と軸受けとスラスト受けを収容して保持することができるので、組立工程を少なくでき、しかも安価で従来のような締結部分が不要でありシームレスにすることができる。このためにオイルの漏洩や飛散のない信頼性の優れた軸受けユニットが得られる。
またスペーサ部材がハウジングの内部に配置されて余分な空隙部分を減らすことにより、軸受けの端面とステップ部の一方の面との空隙量と、スラスト受けの面とステップ部の他方の面との間の空隙量を保持することができるので、第1の動圧発生部と第2の動圧発生部は、軸の回転の時に十分な潤滑油の動圧を発生することができる。従って、良好な潤滑油の潤滑状態を得て軸をスムーズに回転することができ、長寿命化等の信頼性の向上が図れる。
【0017】
請求項8の発明は、請求項7に記載の軸受けユニットを有するモータにおいて、前記軸の前記支持部分と対面する前記軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている。
請求項8では、軸の支持部分と対面する軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている。これにより軸の支持部分と軸受けの内周面との間にも動圧を発生させることができる。
【0018】
請求項9の発明は、請求項7に記載の軸受けユニットを有するモータにおいて、前記スペーサ部材は、前記ハウジングの内周面に固定される円筒部と、前記円筒部と一体に形成されて前記円筒部の半径方向内側に突出している環状スリーブと、を有している。
請求項9では、スペーサ部材の円筒部はハウジングの内周面に固定される。スペーサ部材の環状スリーブが円筒部と一体に形成されており、円筒部の半径方向内側に突出している。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明の軸受けユニットを有するモータを備えた情報記録再生装置を示す平面図である。図2と図3は図1の情報記録再生装置の分解斜視図である。図4は、図1のスピンドルモータの断面構造例である。
図1〜図4に示す情報記録再生装置は、一例としてハードディスクドライブ装置である。このハードディスクドライブ装置1は、ディスク状記録媒体Dに対して磁気的に情報を記録したり、あるいはすでにディスク状記録媒体Dに記録されている情報を磁気的に再生する機能を有している。
このハードディスクドライブ装置1は、たとえば電子機器の一例であるいわゆるノート型パーソナルコンピュータのPCカードスロットに装着して使用するものであり、非常に小型でかつ薄型化の装置である。
【0021】
ハードディスクドライブ装置1は、図2と図3に示すように概略的には筐体(外筐ともいう)2、ディスク状記録媒体D、スピンドルモータ3、回動型アクチュエータ4等を有している。筐体2は、第1部材(上筐体ともいう)10と、第2部材(下筐体ともいう)12を有している。第1部材10と第2部材12の空間11の中には、スピンドルモータ3やディスク状記録媒体D、回動型アクチュエータ4等が収容されている。
ディスク状記録媒体Dは、図4に示すようにスピンドルモータ3のロータR側に固定されており、ロータRはディスク状記録媒体Dを連続回転させる。
【0022】
図3に示すように、2つの回動型アクチュエータ4は、サスペンション20、ボイスコイル22、2つの磁気ヘッド24等を有している。図3に示すボイスコイル22と図3に示すマグネット29,30との間に生じる電磁力により、回動型アクチュエータ4の磁気ヘッド24は図1と図2のF方向に揺動可能であり、磁気ヘッド24,24が回転するディスク状記録媒体Dの任意のトラックに対して位置決めすることで情報信号の記録を行ったりあるいはすでに記録された情報を再生することができる。磁気ヘッド24は、たとえばGMR(ジャイアント磁気抵抗効果素子)等を採用することができる。
【0023】
図1に示すハードディスク装置1では、図4に示す筐体2の第1部材10が第2部材12から取り除かれた状態を示しており、内部のディスク状記録媒体Dや回動型アクチュエータ4等が露出している。第2部材12の端部には、コンピュータ等に対して電気的に接続するための接続端子35が設けられている。回路基板37には、システムLSI(大規模集積回路)39やIC(集積回路)等の一般の電子部品等が配置されている。
【0024】
次に、図4に示すモータ3の構造について説明する。
このモータ3はスピンドルモータであり、ロータRとステータSを有している。まずモータ3のロータRの構造について説明する。
ロータRは、概略的にはターンテーブル50、チャック52、駆動用のマグネット58および軸(ロータシャフトとも呼んでいる)60を有している。この軸60は軸方向に関して断面T字型を有している。ターンテーブル50はロータハウジングとも呼んでおり、たとえば鉄により作られている。このロータハウジングの中心部には孔51が形成されており、この孔51には軸60の支持部分61の端部が圧入により固定されている。軸60はたとえばステンレス鋼により作られている。
【0025】
ターンテーブル50は、上述したように軸60と一体に取り付けられており、回転対象物であるディスク状記録媒体D(ハードディスクとも呼んでいる)をチャック52を用いて保持している。すなわちディスク状記録媒体Dの内周部分63が、ターンテーブル50のフランジ部分53の上に載せてあり、チャック52はこの内周部分63をフランジ部分53側に固定している。チャック52は、たとえばステンレス鋼により作られているリング状の部材である。
【0026】
図4に示すマグネット58は、S極とN極が交互に着磁されたリング状のマグネットである。このマグネット58はたとえばネオジ焼結体を用いることができる。このマグネット58はターンテーブル50の内周面に対して固定されている。
【0027】
図4のディスク状記録媒体DがロータRに装着された状態で、図1の回動型アクチュエータ4が揺動することにより、サスペンション20,20の磁気ヘッド24,24がディスク状記録媒体Dの一方の面と他方の面に対して接触しない状態で情報の記録やあるいは情報の再生を行うことができる。
しかしこれに限らず、磁気ヘッド24が、ディスク状記録媒体Dの一方の面と他方の面にそれぞれ接触しながら情報を記録したりあるいは情報の再生を行うような形式のものを採用してもよい。
【0028】
次に、図4のステータSの構造について説明する。
ステータSは、概略的にはハウジング80、軸受けユニット110、駆動用のコイル88、鉄心90、図示しないフレキシブルプリント基板を有している。
ハウジング(ステータハウジングとも呼んでいる)80は、たとえばステンレス鋼により作られており、フレキシブルプリント基板はハウジング80に対して接着により固定されている。フレキシブルプリント基板はコイル88に電気的に接続されている。このコイル88のU相端子、V相端子およびW相端子と、コモン端子は、フレキシブルプリント基板を介してハウジング80から外部に引き出されており、このフレキシブルプリント基板はコネクタを介して通電制御部100に電気的に接続されている。
【0029】
コイル88は鉄心89にそれぞれ巻かれている。このコイル88と鉄心89の組はたとえば9極設けられている。これに対してマグネット58はS極とN極がたとえば12極円周方向に沿って交互に形成されている。
通電制御部100によりコイル88に所定の通電パターンで通電されると、コイル88が発生する磁界とマグネット58が発生する磁界との相互作用により、ロータRは軸60を中心としてステータSに対して連続回転可能になっている。
ハウジング80は円筒部90を有している。この円筒部90の内周面には、軸受けユニット110のハウジング120の外周面がたとえば圧入により固定されている。図5はこの軸受けユニット110のみを示す断面図である。
【0030】
図4と図5に示すように、軸受けユニット110は、軸60、軸受け114、樹脂製のハウジング116、スペーサ部材120およびスラスト受け124を有している。
まず軸60の形状について説明すると、軸60は取付部61、支持部分130、ステップ部134を有している。この軸60は、軸方向に断面でみてもしくは外観でみてT字型を有している。取付部61と支持部分130は、断面円形状でありたとえばほぼ同じ外形寸法を有している。取付部61と支持部分130の間には、テーパー部63が形成されている。このテーパー部63は、支持部分130から取付部61側、すなわち外側に向けて径が小さくなっていくテーパー部分である。
支持部分130の端部にはステップ部134が一体的に形成されている。このステップ部134は断面円形状を有している円板状の部分であり、ステップ部134の外径寸法は支持部分130の外径寸法よりも大きく設定されている。ステップ部134は軸60がG方向に抜けないようにするための抜け防止部の役割を果たす。
【0031】
軸受け114は、円筒状の軸受けである。
軸受け114の端面119には、第1の動圧発生部121が形成されている。第1の動圧発生部121と端面119は、ステップ部134の一方の面123に対面している。
ハウジング116の内底面にはスラスト受け124が収容して固定されている。スラスト受け124の面125には、第2の動圧発生部127が形成されている。この第2の動圧発生部127と面125は、ステップ部134の他方の面131と対面している。第1の動圧発生部121と第2の動圧発生部127は、たとえばヘリングボーン溝を採用することができる。第1の動圧発生部121は、軸60が回転すると、端面119とステップ部134の一方の面123の間で潤滑油による動圧を発生する。第2の動圧発生部127は、軸60を回転することによりスラスト受け124の面125とステップ部134の他方の面131の間で潤滑油による動圧を発生する。
軸受け114の内周面115には、一対の第3の動圧発生部117が形成されている。第3の動圧発生部117としては、ヘリングボーン溝を採用することができる。第3の動圧発生部117と内周面115は、支持部分130の外周面と対面しており、わずかな隙間が形成されている。
第3の動圧発生部117は、軸60が回転することにより、支持部分130の外周面と軸受け114の内周面115の間で潤滑油による動圧を発生することができる。
【0032】
軸受け114の端面119とスラスト受け124の面125の間には、リング状のスペーサ部材120が固定されている。スペーサ部材120の内径は、ステップ部134の外径よりもやや大きく設定されている。スペーサ部材120の外周面はハウジング116の外周面側に固定されている。このスペーサ部材120は次のような機能を有している。
【0033】
図5に示すような動圧流体軸受ユニット110では、軸60のステップ部134の一方の面123と軸受け114の端面119の間の空隙量と、ステップ部134の他方の面131とスラスト受け124の面125の間の空隙量を数μmの精度で保持する必要がある。この空隙量が大き過ぎると、十分に動圧発生部による動圧効果を得ることができないし、これらの空隙量が不均一になれば軸60の回転時の振れが著しく大きくなってしまう。
【0034】
そこで、本発明の図4と図5に示す実施の形態では、スペーサ部材120をステップ部134の周りに配置することにより、ステップ部134の外周面の付近の従来生じていた無用な空隙をなくし、これにより軸60が回転する際の潤滑油の移動による乱れを小さくして、端面119と一方の面123の間の空隙量と、他方の面131と面125の間の空隙量をそれぞれ数μmの精度で保持することができる。
このようにすることで、第1の動圧発生部121と第2の動圧発生部127における潤滑油の動圧発生効果を十分に得ることができ、両方の空隙量が均一であるので軸60の回転時の振れを小さくすることができる。このことから、軸60の軸方向に関する空隙量の精度は各段に得やすくなり、軸受けユニット110および軸受けユニット110を有するモータ3の寿命を伸ばして信頼性を向上することができる。
【0035】
図4と図5に示すハウジング116は、樹脂により作られている。ハウジングの材質としては、たとえばポリイミド、ポリアミド、ポリアセタール等のフッ素系樹脂を用いることができる。このようにハウジング116のすべてを樹脂により作っており、このハウジング116には、唯一孔139が設けられている。この孔139は、軸60の支持部分130とテーパー部63との間で隙間Cを形成している。
潤滑油は、軸受け114と軸60の支持部分130とステップ部134とスペーサ部材120およびスラスト受け124の間の隙間に充填されている。
【0036】
ハウジング116がすべて樹脂により作られているので、内部に充填されている潤滑油に対して接触角を大きくすることができ、従来のようにシール部材に界面活性剤を塗布しなくても、潤滑油が隙間Cから外部に漏れたり飛散するのを防ぐことができ、従来と異なりシール部材を別途設ける必要がないので締結部をなくして部品点数を減らし安価にすることができる。
このようなハウジング116は、軸受け114、スペーサ部材120、軸60、スラスト受け124を収容した状態でたとえばアウトサート成形により覆うようにして成形することができる。このハウジング116はたとえば籠形状になっており、ハウジング116をこのようにアウトサート成形することにより組立工程が不要で安価であり、従来のように部品の締結部がなくシームレス構造であるので、ハウジングから潤滑油が外部に漏洩したり飛散することがない信頼性に優れたものになる。
【0037】
次に、図6と図7を参照して、軸受けユニット110の別の実施の形態について説明する。図6は別の実施の形態の軸受けユニット110の完成状態を示しており、図7はハウジング216がアウトサート成形される前のサブアセンブリ状態を示している。
以下に説明する本発明の別の実施の形態において、図5と同じ箇所には同じ符号を記してその説明を用いることにする。
図6と図7の実施の形態においては、ハウジング216がさらに容易にアウトサート成形により形成できるように工夫している。
【0038】
図7に示すように、あらかじめサブアセンブリ290を用意する。このサブアセンブリ290は、軸60、軸受け114、スラスト受け124およびスペーサ部材220を有している。スペーサ部材220は、図5の実施の形態とは異なりスペーサ部材220は円筒部222と環状スリーブ223を一体に構成したものである。
環状スリーブ223は円筒部222の内周面において、軸60のステップ部134の外周面に向かうようにして突出して全周に亘って形成されている。
【0039】
図7に示すように軸60、軸受け114、スペーサ部材220およびスラスト受け124をあらかじめサブアセンブリ290として仮保持して組み立てたものを用意する。そして図6に示すようにサブアセンブリ290に対してハウジング216を樹脂によりアウトサート成形する。このようにあらかじめサブアセンブリ290を用意しておくことにより、図5の実施の形態に比べて、ハウジング216のアウトサート成形がさらに容易にできる。
【0040】
図8は、本発明の軸受けユニットのさらに別の実施の形態を示している。この軸受けユニット110が図5の軸受けユニット110と異なるのは次の点である。すなわち軸受け114とスペーサ部材120が一体的に形成されている。このように軸受け114とスペーサ部材120を一体的に構成することにより、部品点数を減らすことができコストダウンが図れる。
【0041】
図9は、本発明のさらに別の軸受けユニットを示している。この軸受けユニット110は図6の軸受けユニットと似ているが、スペーサ部材220の一部分227が、ハウジング116の孔233を通じて外部に露出していることである。このように一部分227が孔233を通してハウジング116に固定されているこれにより、スペーサ部材220はハウジング116の内側において、ハウジング116に対して機械的に確実に固定することができる。
【0042】
また、通常ポリイミド、ポリアミド、ナイロン等の樹脂は、金属物に対して接着による締結が十分でないことがある。動圧流体軸受ユニットの外周面が樹脂製のハウジング116で覆われており、樹脂製のハウジング116と図4に示すステータSの金属製のハウジング80の円筒部90の内周面を固定しなければならない。スペーサ部材220はたとえば鉄、真鍮、アルミニウム等の金属で形成されているので、このように一部分227を樹脂製のハウジング116の孔233を通じて外部に露出すれば、一部分227の外周面と円筒部90の内周面との接着による金属同志の固定が可能となり、図4における軸受けユニット110がハウジング80に対して固定する作業が容易になる。つまり樹脂製のハウジング116の外周面と金属製の円筒部90の内周面との接着による締結は、金属製の一部分227の外周面を利用して接着剤を用いて確実に行える。
【0043】
図10は、図9の軸受けユニット110のさらに別の実施の形態である。図10の軸受けユニット110では、スペーサ部材220の一部分227が複数設けられており、これらの一部分227はハウジング116の孔233を通じて外部に露出している。このようにしても、図9の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0044】
次に、図11と図12を参照してさらに本発明の別の実施の形態について説明する。
図11の軸受けユニット110では、ハウジング116の内周面には一体的にスペーサ部材120が形成されている。このような軸受けユニット110を作る場合には、図12(A)に示すように、樹脂成形工程1において軸受け114に対してアウトサート成形によりハウジング116を形成する。この時にはハウジング116の内側にはスペーサ部材120が形成されている。
【0045】
次に、図12(B)に示すように樹脂成形工程2に移り、スラスト受け124を含むようにして破線で示すよりも下の部分であるハウジング116の追加成形部分116Aを成形する。このようにすることで、図11に示すような軸受けユニット110を得ることができる。これによって部品点数の少ない安価な動圧流体軸受ユニットを得ることができる。
【0046】
本発明の実施の形態の軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータでは、軸受け、スラスト受けおよび軸、そしてスペーサ部材を、樹脂製のハウジングにより覆うように成形しているので、図5に示すようにハウジング116は軸60が通る孔139以外のところはシームレスであり、内部に充填されている潤滑油がハウジングの外部に漏洩したり飛散することがなく動作信頼性に優れるので、本発明の軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータはハードディスクドライブ装置のような情報記録再生装置に適している。
【0047】
そして、図5に示すスペーサ部材120の存在により図5に示すように軸60のステップ部134の一方の面123と軸受け114の端面119の間の空隙量と、ステップ部134の他方の面131とスラスト受け124の面125の間の空隙量を精度よく保持できるので、軸受け114、軸60、スラスト受け124の間ではスムーズな間において、良好な潤滑が得られ、軸受けおよびモータの寿命や軸の回転精度等の信頼性が向上する。
【0048】
本発明の動圧流体軸受ユニットは、スペーサ部材を設けたから、軸ステップ部と軸方向用動圧流体軸受部との空隙精度を容易に向上することができ、良好な潤滑状態を得ることができ、寿命など信頼性の向上ができた。
軸受けユニットの周囲を樹脂製のハウジングで囲むように成形してあるので、外部への潤滑油の漏洩、飛散のない信頼性に優れた動圧流体軸受ユニットとなった。
周囲を樹脂で覆いハウジングとしているので、アウトサート成形などが可能であり、組み立て工程が不要で安価で、また従来技術のように部品の締結部がないので(シームレスなので)、外部への潤滑油の漏洩、飛散のない信頼性に優れた動圧流体軸受ユニットとなった。
【0049】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、軸受けユニットを有するモータは情報記録再生装置としてのハードディスク装置に搭載されている。しかしこれに限らず本発明の情報記録再生装置は、光ディスク記録再生装置や光磁気ディスクの記録再生装置あるいは光ディスク再生装置でもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、十分な動圧効果を得ることができ軸の振れを防ぎ内部の潤滑油の漏洩や飛散がなく信頼性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受けユニットを有するモータが適用されている情報記録再生装置の一例であるハードディスクドライブ装置を示す平面図。
【図2】図1のハードディスクドライブ装置の分解斜視図。
【図3】図1のハードディスクドライブ装置をさらに分解した斜視図。
【図4】ハードディスクドライブ装置のディスク状記録媒体を回転するためのモータを示す断面図。
【図5】図4のモータに用いられている軸受けユニットを示す断面図。
【図6】軸受けユニットの別の実施の形態を示す断面図。
【図7】図6の軸受けユニットのサブアセンブリを示す断面図。
【図8】本発明の軸受けユニットのさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図9】本発明の軸受けユニットのさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図10】本発明の別の軸受けユニットの実施の形態を示す断面図。
【図11】本発明のさらに別の軸受けユニットの実施の形態を示す断面図。
【図12】図11の軸受けユニットを樹脂成形する工程を示す図。
【図13】従来の軸受けユニットを示す断面図。
【符号の説明】
3・・・モータ、60・・・軸、110・・・軸受けユニット、114・・・軸受け、116・・・ハウジング、117・・・第3の動圧発生部、119・・・軸受けの端面、120・・・スペーサ部材、121・・・第1の動圧発生部、123・・・ステップ部の一方の面、124・・・スラスト受け、125・・・スラスト受けの面、127・・・第2の動圧発生部、130・・・支持部分、131・・・ステップ部の他方の面、134・・・ステップ部

Claims (9)

  1. 断面円形状の支持部分と、前記支持部分に一体的に形成され、前記支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有する断面円形状のステップ部を有し、軸方向に断面でみてT字型を有する軸と、
    前記軸の外周面を回転可能に支持する軸受けと、
    前記軸の前記ステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト受けと、
    前記軸の一部を外部に出すためのを有し、前記軸と前記軸受けとスラスト受けを収容して保持してなる樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置されて前記軸受けの端面と前記ステップ部の一方の面との空隙量と、前記スラスト受けの面と前記軸の前記ステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのスペーサ部材とを備え、
    前記ハウジングは、前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けと前記スペーサ部材とを収容し保持して樹脂成形により一体に形成され、前記軸を外部に出すための孔を除いて密閉構造となし、
    前記ハウジング内の前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けの間には潤滑油が充填されており、
    前記ステップ部の一方の面と対面する前記軸受けの端面には、前記潤滑油の動圧を発生する第1の動圧発生部が形成され、
    前記ステップ部の他方の面と対面する前記スラスト受けの面には、前記潤滑油の動圧を発生する第2の動圧発生部が形成されていることを特徴とする軸受けユニット。
  2. 前記軸の前記支持部分と対面する前記軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている請求項1に記載の軸受けユニット。
  3. 前記スペーサ部材は、前記ハウジングの内周面に固定される円筒部と、前記円筒部と一体に形成されて前記円筒部の半径方向内側に突出している環状スリーブと、を有している請求項1に記載の軸受けユニット。
  4. 前記スペーサ部材の前記円筒部の一部が、前記ハウジングの孔を通じて外部に露出している請求項3に記載の軸受けユニット。
  5. 前記軸受けと前記スペーサ部材が一体成形されている請求項1に記載の軸受けユニット。
  6. 前記ハウジングと前記スペーサ部材が一体成形されている請求項1に記載の軸受けユニット。
  7. ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受けユニットを有するモータであり、
    前記軸受けユニットは、
    断面円形状の支持部分と、前記支持部分に一体的に形成され、前記支持部分の外径寸法よりも大きい外径寸法を有する断面円形状のステップ部を有し、軸方向に断面でみてT字型を有する軸と、
    前記軸の外周面を回転可能に支持する軸受けと、
    前記軸の前記ステップ部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト受けと、
    前記軸の一部を外部に出すためのを有し、前記軸と前記軸受けとスラスト受けを収容して保持してなる樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置されて前記軸受けの端面と前記ステップ部の一方の面との空隙量と、前記スラスト受けの面と前記軸の前記ステップ部の他方の面との空隙量を保持するためのスペーサ部材とを備え、
    前記ハウジングは、前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けと前記スペーサ部材とを収容し保持して樹脂成形により一体に形成され、前記軸を外部に出すための孔を除いて密閉構造となし、
    前記ハウジング内の前記軸と前記軸受けと前記スラスト受けの間には潤滑油が充填されており、
    前記ステップ部の一方の面と対面する前記軸受けの端面には、前記潤滑油の動圧を発生する第1の動圧発生部が形成され、
    前記ステップ部の他方の面と対面する前記スラスト受けの面には、前記潤滑油の動圧を発生する第2の動圧発生部が形成されていることを特徴とする軸受けユニットを有するモータ。
  8. 前記軸の前記支持部分と対面する前記軸受けの内周面には、第3の動圧発生部が形成されている請求項7に記載の軸受けユニットを有するモータ。
  9. 前記スペーサ部材は、前記ハウジングの内周面に固定される円筒部と、前記円筒部と一体に形成されて前記円筒部の半径方向内側に突出している環状スリーブとを有している請求項7に記載の軸受けユニットを有するモータ。
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