JPH1127895A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH1127895A
JPH1127895A JP18215997A JP18215997A JPH1127895A JP H1127895 A JPH1127895 A JP H1127895A JP 18215997 A JP18215997 A JP 18215997A JP 18215997 A JP18215997 A JP 18215997A JP H1127895 A JPH1127895 A JP H1127895A
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JP
Japan
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bearing
radial
thrust
gap
shaft
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Pending
Application number
JP18215997A
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English (en)
Inventor
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Etsuo Maeda
悦生 前田
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非回転同期成分の振れが小さく、倒置状態で
も使用でき、しかも耐衝撃性に優れたスピンドルモータ
を得ることを目的としている。 【解決手段】 軸部材に設けた円筒状のラジアル受面と
軸受部材に設けたラジアル軸受面とはラジアル動圧軸受
のラジアル軸受隙間を介して対向し、軸部材に設けたス
ラスト受面と軸受部材に設けたスラスト軸受面とが対向
してスラスト軸受を構成し、軸部材及び軸受部材のいず
れか一方に固定したロータは他方に固定したステータに
対向するスピンドルモータにおいて、軸部材がラジアル
受面より半径方向外方に位置するフランジを有し、フラ
ンジのスラスト軸受より遠い側の端面は軸受部材と軸方
向隙間を介して対向し、フランジの外径面と軸受部材と
の間の半径方向隙間はラジアル軸受隙間より大きいと共
に0.5mm以下であり、スラスト軸受には軸部材及び
軸受部材のいずれか一方とロータとを備えた回転部材の
自重以上であって30N以下の軸方向の磁気吸引力によ
ってアキシアル荷重が付与されたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器、映像機
器用スピンドルモータ、とくに磁気ディスク装置や光デ
ィスク装置等のディスク駆動装置に最適なスピンドルモ
ータに関する。
【0002】
【従来技術】従来、ディスク用スピンドルモータは、図
4のような構造となっている。すなわち、ディスクを搭
載可能なハブ42が2個の玉軸受43を介して、回転自
在に軸41に支持され、また軸41の下端部は基台47
に固定されている。ハブ42及びハブ42に搭載された
ディスク(図示せず)は、基台47とハブ42との間に
介挿されたモータM2により回転駆動される。モータM
2はハブ42に固定したロータ40と基台47に固定し
たステータ45とを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置で
は、高密度記録が進展しており、そこに使用されるスピ
ンドルモータには非回転同期成分の振れが小さいことが
求められている。
【0004】従来のスピンドルモータには、図4に示し
たような玉軸受43が用いられてきた。玉軸受43は、
非回転同期成分の振れが小さいことが要求される。しか
し、玉軸受43は玉通過振動や、軸受部品の形状誤差に
起因する振動を有しており、加工精度を向上させても非
回転同期成分の振れを所定値以下にすることは困難であ
る。
【0005】一方、玉軸受43の替わりに非回転同期成
分の振れが小さい動圧軸受をラジアル軸受、スラスト軸
受の両方に使用した図5のような構造のスピンドルモー
タが検討されている。この例では、基台57に嵌合され
たスリーブ56の円筒状孔の内径面に設けたラジアル軸
受面56aと、軸51の外径面とでラジアル動圧軸受を
構成し、軸51の下端面51aとスラスト受け58の上
面58aでスラスト動圧軸受を構成してスラスト荷重を
支持している。
【0006】また、回転するハブ52の内径面に固定し
たロータ50と基台57に固定したステータ55とが半
径方向に対向してモータM2を構成し、ハブ52を駆動
させている。なお、モータM2のロータ50とステータ
55とは軸方向にほぼ同一の位置に設けられている。
【0007】しかしながら、このように軸受を動圧軸受
にすると、スピンドルの非回転同期成分の振れは小さく
なるが、倒置状態や外部から軸が抜ける方向に衝撃が作
用すると軸51がスリーブ56より抜ける欠点があっ
た。そのため、図5に示すようにハブ52にストッパ6
0を設ける必要があったが、このような構造ではストッ
パ60の取り付けが困難であり、また、輸送時などの衝
撃によって、ストッパ60とストッパ60に軸方向に対
向するスリーブのフランジ部56bとがたびたび接触す
ると、摩耗粉が発生しやすいという問題があった。
【0008】本発明は、前記のような問題に着目し、非
回転同期成分の振れが小さく、倒置状態でも使用でき、
しかも耐衝撃性に優れたスピンドルモータを提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るスピンドルモータは、軸部材に設けた円
筒状のラジアル受面と軸受部材に設けたラジアル軸受面
とはラジアル軸受隙間を介して対向してラジアル動圧軸
受を構成しており、軸部材に設けたスラスト受面と軸受
部材に設けたスラスト軸受面とが対向してスラスト軸受
を構成しており、軸部材及び軸受部材のいずれか一方に
固定したロータは他方に固定したステータに対向してい
る。
【0010】さらに本発明に係るスピンドルモータにお
いては、軸部材はラジアル受面より半径方向外方に位置
するフランジを有し、該フランジのスラスト軸受より遠
い側の端面は軸受部材と軸方向隙間を介して対向し、フ
ランジの外径面と軸受部材との間の半径方向隙間はラジ
アル軸受隙間より大きいと共に0.5mm以下であり、
スラスト軸受には軸部材及び軸受部材のうちのロータが
固定された部材とロータとを備えた回転部材の自重以上
であって30N以下の軸方向の磁気吸引力によってアキ
シアル荷重が付与されていることを特徴としている。
【0011】本発明によると、回転部材をラジアル動圧
軸受とスラスト軸受で支持しているので、非回転同期成
分の振れが小さい。また、アキシアル方向に所定の磁気
吸引力を作用させているので、使用姿勢に制約がない。
しかも、フランジのスラスト軸受より遠い側の端面は軸
受部材と軸方向隙間を介して対向するので、軸部材が軸
受部材より抜けるようなことはない。
【0012】また、フランジの外径面とこれに対向する
軸受部材の内径面との間の半径方向隙間はラジアル軸受
隙間より大きいと共に0.5mm以下としているので、
軸部材が軸受部材より抜ける方向に外部衝撃が作用して
も、この隙間を通ってフランジの軸方向の一方の側から
他方の側へ潤滑流体が流動する際に隙間は潤滑流体の絞
りとして作用し、潤滑流体が流動する抵抗となるので、
軸部材が軸受部材に対して軸方向変位するのを妨げる。
その結果、数十ミリセコンド(例えば0.05〜0.0
6秒)程度以下の短時間の衝撃であれば、軸部材は軸受
部材に対してほとんど動くことはない。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。図1は、本発
明に係るスピンドルモータの第一の実施例における概略
縦断面図を示しており、軸受部材は軸1が嵌合するスリ
ーブ6、スリーブ6の下端部外周面に嵌合して固定され
る基台7、およびスリーブ6の円筒状孔をふさいで基台
7に固定されるスラスト板8とを備えている。また、軸
部材は、軸1と軸1の一方の軸端近傍に固定した環状の
フランジ3と軸1の他方の端部に固定したハブ2とを備
えており、ハブ2にはディスク20が搭載可能となって
いる。ハブ2にはロータ10が固定され、このロータ1
0はハブ2に固定したバックヨーク11とバックヨーク
11に固定された磁石12とを備えており、回転部材は
軸部材と軸部材に固定したロータ10とを備えている。
なお、軸部材に固定したロータ10は軸受部材に固定し
たステータ15と半径方向に対向してモータMを構成し
ている。
【0014】軸部材に軸方向に間をへだてて二ケ所に設
けた円筒状のラジアル受面1bは軸受部材に設けたラジ
アル軸受面6aとラジアル軸受隙間を介して対向してラ
ジアル動圧軸受をそれぞれ構成し、互いに対向するラジ
アル受面1bとラジアル軸受面6aとの少なくとも一方
図示の実施例ではラジアル軸受面6aにはヘリングボー
ン状の動圧発生用の溝6bが設けられている。軸1の軸
端に設けた平面状のスラスト受面1aとスラスト板8に
設けたスラスト軸受面8aとが対向してスラスト動圧軸
受を構成している。そして、互いに対向するスラスト受
面1aとスラスト軸受面8aとの少なくとも一方図示の
実施例ではスラスト軸受面8aにはスパイラル状の動圧
発生用の溝8bが設けられている。軸1には、フランジ
3を圧入または接着で固着しており、軸部材はラジアル
受面1bより半径方向外方に位置するフランジ3を有し
ている。
【0015】スラスト板8をプラスチックの射出成形で
製造すると、動圧発生用の溝8bが成形により加工でき
るため、製造コストを下げられる。特にPPS(ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂)をベースに、炭素繊維とテ
フロン(登録商標:ポリテトラフルオロエチレン)を添
加したプラスチックで射出成形で製造すると、摺動性、
強度、成形性に優れ、好ましい。
【0016】さらに、アキシアル荷重が大きい場合に
は、プラスチックのスラスト板8を補強するために鋼板
の押さえと基台7との間にスラスト板8を挟むようにし
てもよい。また、動圧発生用の溝8bを省略してスラス
ト受面1aとスラスト軸受面8aとの少なくとも一方を
凸球面として、スラスト受面1aとスラスト軸受面8a
とが点接触するいわゆるピボット軸受としてもよい。
【0017】一方、ラジアル動圧軸受には、銅系の材料
で製造されたスリーブ6を用いており、スリーブ6のラ
ジアル軸受面6aへの動圧発生用の溝6bの形成を容易
にしている。スリーブ6を銅系の材料を用いて製造する
ことで、ラジアル軸受面6aとステンレス鋼製の軸1の
ラジアル受面1bとの摺動性がよくなり、起動停止耐久
性に優れるようになる。なお、スリーブ6及びスラスト
板8は、基台7に直接固着されているので、組立が容易
でしかも信頼性に優れる。
【0018】また、本実施例においてはモータMを構成
するロータ10の軸方向中心をステータ15の軸方向中
心に対して軸方向にずらせることにより、ロータ10と
ステータ15とには軸方向の磁気吸引力が働き、スラス
ト軸受には回転部材の自重以上且つ30N以下の軸方向
の磁気吸引力によってアキシアル荷重を作用させてい
る。なお、軸部材と軸受部材とのいずれか一方に磁石を
固定して、他方に磁石又は磁性体を固定することで、軸
部材と軸受部材とに作用される軸方向の磁気吸引力によ
ってスラスト軸受にアキシアル荷重を付与させてもよ
い。
【0019】スラスト軸受にアキシアル荷重が付与され
る軸方向の磁気吸引力の大きさは、回転部材の自重以上
であって30N以下であるが、より好ましくは回転部材
の自重の2倍以上、10N以下がよい。軸方向の磁気吸
引力が回転部材の自重より小さくては、倒置姿勢で使用
すると、軸部材のスラスト受面1aと軸受部材のスラス
ト軸受面8aとが接触しなくなり、フランジ3とスリー
ブ6とが軸方向に接触してしまう。30Nより大きくて
はスラスト軸受にかかるアキシアル荷重が大きく、起動
トルクが大きくなり、起動停止時の摩耗が問題となる。
軸方向の磁気吸引力を回転部材の自重の2倍以上にする
と、多少の外部衝撃がかかってもスラスト軸受面8aと
スラスト受面1aとの接触が保たれる。また10N以下
にすると、スラスト軸受にかかるアキシアル荷重が軽減
されるので、スラスト板8のスラスト軸受面8aにセラ
ッミク等の高価な材料を使わなくてもよくなり、コスト
を下げられる。
【0020】フランジ3はステンレス鋼製の軸1と一体
がよい。フランジ3は、軸1と別体の場合はアルミ合
金、ステンレス鋼、プラスチックなどの材料が用いられ
るが、線膨張係数が軸1と同一の材料の方が、温度変化
時にゆるまないので望ましい。なお、フランジ3を軸1
と同一のステンレス鋼にすると、軸受部材の銅系のスリ
ーブ6との摺動性がよいので望ましい。また、円盤状の
フランジを軸1の端面にネジ止めなどで取り付けてもよ
い。この場合は、円盤状のフランジの下端面がスラスト
軸受のスラスト受面となる。
【0021】またハブ2の軸受部材への対向面には、内
径面と底面即ち上面との境界部に内側の周溝2aを設け
ている。この内側の周溝2aにより、万が一軸1の外周
面から回転によりラジアル軸受隙間内の潤滑流体が飛散
しても、潤滑流体の表面張力によってこの内側の周溝2
aで捕捉されるので、ディスク20面にまで潤滑流体の
潤滑油が飛散することを防止できる。
【0022】図2は、軸端部のフランジ3周辺の拡大図
である。フランジの外径面3aと、これを収納するため
に軸受部材に設けられた内周溝の内径面6dとの間の半
径方向隙間Rをラジアル軸受面6aとラジアル受面1b
との間のラジアル軸受隙間rより大きくし、且つ0.5
mm以下にしている。なお、半径方向隙間Rが0.5m
mより大きいと、潤滑流体が隙間Rを流動する抵抗が低
く、また半径方向隙間Rがラジアル軸受隙間の値以下の
場合はフランジの外径面3aと軸受部材とが接する可能
性がある。
【0023】r<R≦0.5mmのため軸部材が軸受部
材より抜ける方向に外部衝撃が作用しても、この半径方
向隙間Rが油、グリース等の潤滑流体の絞りとして作用
し、隙間Rを流動する潤滑流体の流動抵抗となるので、
軸部材が軸受部材より抜ける方向に動くのを妨げる。そ
の結果、数十ミリセコンド程度以下の短時間の衝撃であ
れば、軸部材は軸受部材に対してほとんど動くことはな
い。なお、量産性及び加工コスト上実用性のある公差と
しては、フランジの外径面3aとラジアル受面1bとの
同軸度は0.005mmであり、ラジアル軸受面6aと
内周溝の内径面6dとの同軸度は0.005mmであ
り、フランジの外径面3aの外径寸法公差は0.01m
mであり、内周溝の内径面6dの内径寸法公差は0.0
1mmである。従って、これらの累積公差を考慮する
と、フランジの外径面3aと軸受部材との接触防止のた
めには半径方向隙間Rは0.03mmより大きいことが
好ましい。また、軸受性能上潤滑流体の粘度をあまり高
くすることは良くないので、潤滑流体の流動抵抗を得る
ためには、半径方向隙間Rの値は0.2mm以下が好ま
しい。
【0024】また、フランジのスラスト軸受より遠い側
の端面3bは軸受部材のスリーブ6の対向する下面6c
と軸方向隙間hを介して対向し、この軸方向隙間hを
0.01mm以上且つ0.5mm以下に設定しているの
で、非常に大きな外部衝撃によって万が一軸部材が軸受
部材より抜ける方向に動いても、0.5mm以上動くこ
とはない。なお、ハブ2に取り付ける磁気ディスクに対
向するヘッドの損傷の防止を考慮した場合は、軸方向隙
間hは、0.1mm以下が好ましい。
【0025】さらに、フランジの上側端面3bに動圧発
生用の溝を加工し、フランジの上側端面3bとスリーブ
の対向する下面6cとがスラスト動圧軸受を構成するこ
ともできる。この場合は、非常に大きな衝撃によって軸
部材が軸受部材に対して軸方向に動いた場合でも、この
衝撃をスラスト動圧軸受が支持するようになりフランジ
3と軸受部材の接触を防止できる。
【0026】図3に第二の実施例を示す。なお、第一の
実施例と同一の機能を有する構成要素については同一の
参照符号を用いる。本実施例においては、基台7にはロ
ータ10と軸方向に対向する位置に吸引用の磁性体の環
状板16を固定し、軸方向隙間を介して対向するロータ
10と環状板16との間に軸方向の磁気吸引力を与えて
いる。この磁気吸引力はスラスト軸受にアキシアル荷重
を付与する。
【0027】ロータ10の着磁パターンは、一般のモー
タ用の着磁パターンのままでよい。しかし、一般のモー
タ用のロータの磁石12の下端面に吸引用の着磁パター
ンを付加すると、ロータ磁石12と環状板16との間に
軸方向の磁気吸引力が生ずる。この場合は、ロータの磁
石12の下端面は外周部と内周部とのいずれか一方がN
極で他方がS極であると、磁性体の環状板16に発生す
る渦電流を少なくすることができ、モータMの損失を少
なくすることができるのでより好ましい。
【0028】なお、上記の第一及び第二の実施例では、
スラスト軸受とラジアル動圧軸受との間は軸受部材の内
面と外面とを連通する空気抜き穴を有しないので、軸受
部材と軸部材の間の隙間が密閉状態となり潤滑流体の保
持性に優れているので、長期間の使用に対しても信頼性
が向上するので好ましい。本実施例は、軸部材が回転す
る場合について述べているが、軸部材にステータが固定
されて軸受部材にステータに対向するロータが固定され
て軸受部材とロータとを備えた回転部材が回転する構造
でもよい。モータについては、ロータ10とステータ1
5との周面対向モータではなく平面対向モータを用いて
もよく、スラスト軸受は、スラスト受面1aに動圧発生
用の溝を設けてもよい。
【0029】また、スラスト板8の基台7またはスリー
ブ6への固定は、ねじ止めの代わりに基台7またはスリ
ーブ6にかしめた後、潤滑流体のもれを防ぐために接着
してもよい。また、軸部材と軸受部材との間に画成され
る隙間に用いる潤滑流体としては、温度粘度特性に優れ
た、すなわち温度変化に対して粘度変化の小さいフッ素
油例えば高粘度指数のフッ素油が好ましい。特に摺動性
と潤滑流体の保持性を改良するために、末端にカルボン
酸を有するパーフルオロアルキルポリエーテルを添加し
たフッ素油が好ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明によると、回転部材をラジアル動
圧軸受とスラスト軸受で支持しているので、非回転同期
成分の振れが小さいスピンドルモータが得られる。ま
た、本発明によるスピンドルモータは、アキシアル方向
に所定の磁気吸引力を作用させているので使用姿勢の制
約がない。さらに軸部材にフランジを設けることで軸受
部材の軸部材に対する軸方向変位を少なくし、またフラ
ンジと軸受部材との間の半径方向隙間の潤滑流体の流動
抵抗を増加させているので耐衝撃性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係るスピンドルモータ
の概略縦断面図である。
【図2】図一に示すスピンドルモータの軸端部周辺の拡
大図である。
【図3】本発明の第二の実施例に係るスピンドルモータ
の概略縦断面図である。
【図4】従来技術による玉軸受を用いたスピンドルモー
タの概略縦断面図である。
【図5】従来技術による動圧軸受を用いたスピンドルモ
ータの概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 、41、51 軸 1a、51a スラスト受面 1b ラジアル受面 2 、42、52 ハブ 2a 内側の周溝 3 フランジ 3a フランジの外径面 3b フランジの端面 6 、56 スリーブ 6a、56a ラジアル軸受面 6d 内周溝の内径面 56b フランジ部 6c 下面 7、47、57 基台 8 スラスト板 8a スラスト軸受面 10、50 ロータ 11 バックヨーク 12 磁石 15、55 ステータ 16 環状板 20 ディスク 43 玉軸受 60 ストッパ M 、M2 モータ h 軸方向隙間 R 半径方向隙間 r ラジアル軸受隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材に設けた円筒状のラジアル受面と
    軸受部材に設けたラジアル軸受面とはラジアル軸受隙間
    を介して対向してラジアル動圧軸受を構成しており、前
    記軸部材に設けたスラスト受面と前記軸受部材に設けた
    スラスト軸受面とが対向してスラスト軸受を構成してお
    り、前記軸部材及び前記軸受部材のいずれか一方に固定
    したロータは他方に固定したステータに対向しているス
    ピンドルモータにおいて、 前記軸部材はラジアル受面より半径方向外方に位置する
    フランジを有し、該フランジの前記スラスト軸受より遠
    い側の端面は前記軸受部材と軸方向隙間を介して対向
    し、前記フランジの外径面と前記軸受部材との間の半径
    方向隙間は前記ラジアル軸受隙間より大きいと共に0.
    5mm以下であり、前記スラスト軸受には前記軸部材及
    び前記軸受部材のうちの前記ロータが固定された部材と
    前記ロータとを備えた回転部材の自重以上であって30
    N以下の軸方向の磁気吸引力によってアキシアル荷重が
    付与されていることを特徴とするスピンドルモータ。
JP18215997A 1997-03-27 1997-07-08 スピンドルモータ Pending JPH1127895A (ja)

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JP18215997A JPH1127895A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 スピンドルモータ
US09/049,005 US6172847B1 (en) 1997-03-27 1998-03-27 Rotational assembly for disc drive device having small runout and reduced axial displacement

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JPH1127895A true JPH1127895A (ja) 1999-01-29

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134875A1 (en) * 2000-03-15 2001-09-19 Minebea Co., Ltd. A spindle motor for disk driving device with fluid bearing
US7029179B2 (en) 2001-10-24 2006-04-18 Sony Corporation Bearing unit, and motor using same
JP2007043893A (ja) * 2005-06-30 2007-02-15 Victor Co Of Japan Ltd モータ

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