JP3459847B2 - ツールプリセッタによる工具補正量再設定方法およびその装置 - Google Patents

ツールプリセッタによる工具補正量再設定方法およびその装置

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JP3459847B2
JP3459847B2 JP24320794A JP24320794A JP3459847B2 JP 3459847 B2 JP3459847 B2 JP 3459847B2 JP 24320794 A JP24320794 A JP 24320794A JP 24320794 A JP24320794 A JP 24320794A JP 3459847 B2 JP3459847 B2 JP 3459847B2
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清洲 川嶋
勝次 田辺
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株式会社森精機ハイテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はNC旋盤あるいはター
ニングセンタの割出し刃物台のタレットに工具をセット
する際にNC旋盤等に設けられる所定の基準刃先点に対
する工具の工具補正値を求めるために使用されるツール
プリセッタに係り、特にスローアウェイ工具(以下、工
具と記載)のスローアウェイチップ(以下、チップと記
載)を交換した時、手動操作により、ツールプリセッタ
の接触部に工具の刃先を当接させ、当接した位置を計測
して工具補正値を求め、この工具補正値を工具オフセッ
トメモリに再設定する操作を容易に行うことが可能なツ
ールプリセッタによる工具補正量再設定方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC旋盤はNC加工プログラム等に従っ
て、工具とワークとを相対移動させて加工を行ってい
る。このようなNC旋盤においては、割出し刃物台上の
所定の位置に設定されている基準刃先点位置でNC加工
プログラムが作成されている。そのため、基準刃先点位
置と異なる位置に刃先点を有する工具の場合には、その
差を加工前に求め、工具オフセットメモリに工具補正値
として記憶しておく。そして、加工時に工具補正値分工
具補正させて加工を行う。このような工具補正値を容易
に求めることができるツールプリセッタに関する技術を
本出願人は特公昭63−47579号公報で開示してい
る。図7はそのようなツールプリセッタを示す概略構成
図で、基準刃先位置を基準工具T0 の刃先点として説明
を行っている。NC旋盤は主軸台Hにベアリングを介し
て回転可能に支持された主軸Sの端部にチャックCで把
持された丸物ワークWを駆動モータ(図示せず)により
回転させる。図中X及びZの2軸方向に移動可能な刃物
台Trには、回転割出し可能なタレットヘッドThに複
数の工具Tを取り付けている。ツールプリセッタは、主
軸台Hの図中下方に揺動可能に取り付けられたアームL
の先端にタッチセンサPsを設けている。タッチセンサ
Psには、X軸のプラス側、Z軸のプラス側、X軸のマ
イナス側、Z軸のマイナス側にそれぞれ接触部を設けて
おり、いずれかの接触部に工具の刃先を当接させ、接触
部が接触信号を出力したときの移動方向の位置データを
読み取る。4つの接触部に基準工具T0 を当接させた場
合の機械原点OM からの基準データ(XP1,XP2
P1,ZP2)はパラメータメモリに予め設定されてい
る。そして、図4において、工具T1 をX軸マイナス側
の接触部に当接させ、X軸機械座標値X1 を得たとする
と、その工具T1 の工具補正値OFX1 は OFX1 =X1 −XP1 のように求める。このOFX1 を工具オッフセットメモ
リに記憶させて設定しておく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一度工具補
正値を設定済みであっても、工具の刃先の摩耗、破損等
によりチップを交換した場合には、刃先位置が小量では
あるが変化し、加工精度の低下が生じるため、再度工具
補正値を再設定しなければならない。しかし、従来のツ
ールプリセッタによる工具補正値の設定のための操作は
手動でひとつひとつの動作を行うため時間がかかる。す
なわち、チップ交換を行った後、一々手動モードで刃物
台を移動させてタッチセンサPsの各接触部に当接させ
なければならず、大変面倒であった。そこで、一回タッ
チセンサPsに当接させて工具補正値設定済みの工具で
あれば、自動的にタッチセンサPs位置に移動し、刃先
位置測定と工具補正値の書き換えを行えるようにするこ
とが望まれていた。この発明はかかる課題を解決するた
めに創案されたものであり、工具補正値設定済みの工具
であれば、自動的にタッチセンサ近傍のアプローチ位置
への移動および各接触部への移動を行うとともに、この
接触部への当接時の位置データから工具補正値を求め、
工具補正値の書き換えすなわち再設定を行うことがで
き、ツールプリセッタの操作時間が短く簡単になり、工
具のチップ交換後の段取り時間削減を図ることができる
ツールプリセッタによる工具補正量再設定方法およびそ
の装置を提案することを目的とする。
【0004】本願の発明は、上述事情に鑑みなされたも
のであって、工具が取り付けられた刃物台と、この刃物
台に対して、X軸方向およびZ軸方向に相対移動可能な
主軸台に設けられ、前記工具の刃先部が接触したとき接
触信号を送出するように+X軸方向、−X軸方向、+Z
軸方向、−Z軸方向に接触部が形成されたツールプリセ
ッタと、前記刃物台の所定位置に設定された基準点が、
機械原点より前記ツールプリセッタの各接触部に当接し
て接触信号を送出する位置までの距離である基準データ
を記憶しているパラメータメモリと、前記刃物台また
は前記主軸台を駆動するためのサーボモータ8を駆動位
置決め制御するサーボ補間部6とサーボ軸制御部7から
構成する移動軸制御部と、前記工具と前記ツールプリセ
ッタとを手動モードで相対移動させ、前記工具が前記ツ
ールプリセッタの接触部に当接し接触信号を送出したと
きの移動方向の機械座標系の機械座標値を前記移動軸制
御部より読み取り、前記基準データとの差から前記工具
の工具補正量を求めるツールプリセッタ制御部10と、
この工具補正量を前記工具に対応させて格納している工
具オフセットメモリとを有するNC旋盤またはターニ
ングセンタにおいて、オペレータはタレット面に装着さ
れた工具の工具補正量再設定を行うために、タレット面
を示すタレット番号を指定し、「リピート測定開始」の
キーを押すステップS1と、 CPU1がタレット番号の
工具が一度ツールセッタにて工具補正量設定のための測
定がされたことがあるかどうかを判断し、一度も測定さ
れていなければ、アラームを表示し、一度設定済みであ
れば、CPU1は工具オフセットメモリ4内の所定デー
タを表示エリア(B)に表示するとともに、工具の接触
部位置データを読み取るステップS2と、 タッチセンサ
S 手前まで自動的にアプローチするために、ツールプ
リセッタリピート制御部11が軸移動データをこの工具
の旧工具補正値、基準データおよびアプローチ位置用デ
ータとから作成するステップS3と、 ツールプリセッタ
リピート制御部11がサーボ軸制御部7に測定箇所デー
タより移動経路パターンを選択し、この移動経路パター
ンに各位置データを入力した軸移動指令を送出し、アプ
ローチ点の位置に移動させ、アプローチ点の位置から、
接触移動検知最終点位置まで軸移動させる指令をし、工
具の刃先をZ軸方向、X軸方向からタッチセンサの接触
部に接触させて、接触信号送出時の移動方向の位置デー
タを読み取るとともに軸移動を停止するステップS4
と、 ツールプリセッタリピート制御部11がこの接触信
号送出時の移動方向の位置データと、基準工具の基準デ
ータ(X P1 ,X P2 ,Z P1 ,Z P2 )とからこの工具の工具
補正値(OFX 5 、OFZ 5 )を求め、工具オフセット
メモリ4の工具に対応する記憶部に書き込むステップS
5と、 自動的に工具の軸移動の始点に戻るステップS
6、とからなることを特徴とするツールプリセッタによ
る工具補正量再設定方法としたものである。
【0005】また、この発明は、工具が取り付けられた
刃物台と、この刃物台に対して、X軸方向およびZ軸方
向に相対移動可能な主軸台に設けられ、前記工具の刃先
部が接触したとき接触信号を送出するように+X軸方
向、−X軸方向、+Z軸方向、−Z軸方向に接触部が形
成されたツールプリセッタと、前記刃物台または前記主
軸台を駆動するためのサーボモータ8を駆動位置決め制
御するサーボ補間部6とサーボ軸制御部7から構成する
移動軸制御部と、前記工具と前記ツールプリセッタとを
手動モードで相対移動させ、前記工具が前記ツールプリ
セッタの接触部に当接し接触信号を送出したときの移動
方向の機械座標系の機械座標値を前記移動軸制御部より
読み取り、前記基準データとの差から前記工具の工具補
正量を求めるツールプリセッタ制御部10と、この工具
補正量を前記工具に対応させて格納している工具オフセ
ットメモリとを有するNC旋盤またはターニングセン
タにおいて、前記各接触部のうちどの接触部に当接した
かの接触部位置データを前記工具に対応させて格納して
いる接触部位置データメモリと、前記基準データ、前記
アプローチ位置設定データ、前記行き過ぎ量データとを
記憶しているパラメータメモリと、前記工具オフセッ
トメモリに工具補正量が設定されているか否かを判別
し、前記接触部位置データからこの工具の新工具補正量
を求めるための移動経路パターンを特定し、前記工具オ
フセットメモリに格納されている工具補正量と前記基
準データとから、仮接触位置を演算し、この仮接触位置
と前記アプローチ位置設定データ、前記行き過ぎ量デー
タとから移動位置データを求め、前記サーボ軸制御部に
順次前記移動経路パターンに前記移動位置データを代入
した軸移動データを順次出力して前記工具と前記ツール
プリセッタとを相対移動させ、前記ツールプリセッタよ
りの接触信号出力時の機械座標値と前記基準データとか
ら新工具補正量を求め、前記工具オフセットメモリ
新工具補正量を再設定するツールプリセッタリピート
御部とを有することを特徴とするツールプリセッタによ
る工具補正量再設定装置とたものである。
【0006】
【作用】上記の構成を有する発明においては、使用工具
のスローアウェイチップを交換した後に工具補正値を再
設定するとき、工具オフセットメモリに記憶された設定
済の工具補正値、アプローチ位置用データを読み出し、
この設定済の工具補正値、アプローチ位置用データによ
り使用工具の刃先がアプローチ位置からタッチセンサの
接触部に当接するまでの軸移動データを自動作成し、移
動軸制御部に指令して工具を前記軸移動データで移動さ
せるとともに、接触信号出力時の位置データから新工具
補正値を求め、この使用工具の工具補正値を書き換え工
具補正値再設定する。
【0007】
【実施例】以下、図面に沿って、この発明による一実施
例について説明する。図1はこの発明を実施したツール
プリセッタの再設定装置の一例を示す概略構成図であ
る。1は中央処理装置(CPU)、2は補正設定指令や
再補正設定指令を入力するための機能キーや文字等を入
力するキーを有する入力手段(キーボード)、3は表示
手段(CRT)、4は各工具の工具番号または補正番号
に対応して工具補正値を書き込む工具オフセットメモリ
である。6は自動運転の移動指令により補間処理を行う
サーボ補間部、7はサーボ補間部6の出力指令に基づき
サーボアンプを介してサーボモータ8を制御するサーボ
軸制御部である。このサーボ補間部6とサーボ軸制御部
7とで移動軸制御部を構成する。なお、刃物台はボール
ねじ(図示せず)等を介してサーボモータ8によりX軸
方向あるいはZ軸方向に位置決め制御される。
【0008】10は、ツールプリセッタ制御部であり、
従来の手動による工具補正値を設定する制御を行うもの
である。ツールプリセッタのタッチセンサPsの接触部
に工具を手動操作で移動させ、この工具の刃先が当接
し、接触信号が出力された時に、その工具の移動方向の
移動データをサーボ補間部6より読み取る。そして、パ
ラメータメモリ9に記憶されている基準データ(XP1
P2,ZP1,ZP2)と演算して差を求め、この差が工具
補正値であるので、工具オフセットメモリ4のこの工具
の工具補正値を書き換えるものである。11は、ツール
プリセッタリピート制御部であり、工具補正値を再設定
するときの制御を行う制御部である。すなわち、パラメ
ータメモリ9に記憶されている基準データ(XP1
P2,ZP1,ZP2)と、工具補正値、アプローチ位置用
データ等により軸移動データを自動作成し、サーボ軸制
御部7に指令して工具を前記軸移動データで移動させる
とともに、接触信号出力時の位置データから新工具補正
値を求め、この工具の工具補正値を書き換え工具補正値
再設定を行うものである。
【0009】Psはツールプリセッタのタッチセンサで
あり、タッチセンサPsのX軸のプラス方向、Z軸のプ
ラス方向、X軸のマイナス方向、Z軸のマイナス方向の
4方向の接触部はそれぞれインターフェイス(I/F)
13を介してツールプリセッタ制御部10あるいはツー
ルプリセッタリピート制御部11にバスラインを介して
接続される。12は手動運転制御部であり、手動運転操
作すなわち、手動送りキー、手動早送りキー、手動パル
ス発生器等の操作により移動動作の制御を行う運転制御
部である。また、ツールプリセッリピート機能を有効
にする入力(選択)があった場合には、サーボ軸制御部
7に信号を送出し、ツールプリセッ制御部10作成さ
れた軸移動データで刃物台が移動制御されることを可能
としている。なお、この発明の工具毎再設定処理手段は
CPU1、サーボ補間部6、サーボ軸制御部7、サーボ
アンプやモータ8、パラメータメモリ9により構成さ
れ、軸移動データに基づきタッチセンサとの接触によっ
て接触部までの座標値を求め工具オフセットメモリ4に
登録し工具毎補正値の再設定処理を行う。
【0010】図2はCRT3の表示画面の一例であり、
この発明のツールプリセッタによる工具補正量再設定モ
ードの際の画面が表示されている。すなわち、ツールプ
リセッリピート機能を選択した場合にこの画面が表示
される。図において、F3 は工具名を指定する場合の
「工具名」ファンクションキー、F4 はツールプリセッ
タ(以後、略してツールセッタという)による再設定
(リピート)する場合の「リピート測定開始」ファンク
ションキー、F5 はツールセッタの再設定モードを呼び
出す際に押圧する「ツールセッタリピート」ファンクシ
ョンキーである。この図2の再設定モードの画面は「ツ
ールセッタリピート」ファンクションキーF5 の表示に
対応するキーボード2上のキーを押圧することによりC
RT3画面に表示される。A1 はタレットの使用状態を
工具データ表A2 とツールセッタのセンサ配置図PSG
より表示するエリアである。A3 はカーソルであり、指
定した工具(再設定しようとする工具)が工具データ表
2 内のどの位置にあるかを示す。なお、工具データ表
2 は「タレット番号」、「工具名」、「測定箇所」等
の項目が表示される。また、ツールセッタのタッチセン
サの接触部配置図PSGにはX軸マイナス側接触部、X軸
プラス側接触部、Z軸マイナス側接触部、Z軸プラス側
接触部が2軸直角方向に表示され、工具が所定の接触部
に接触すると接触した接触部の位置をライトR1 ,R
2 ,R3 ,R4 の点滅する位置によって表示する。Bは
工具補正値を含む工具データを表示するエリアであり、
カーソルA3 で指定された再設定しようとする工具の工
具補正値等が表示される。
【0011】図3はこの発明のツールプリセッタの再設
定処理の流れ図である。次に図1乃至図3に基づいてツ
ールプリセッタの再設定処理の動作を詳しく説明する。
なお、工具オフセットメモリ4内にはツールプリセッタ
を用いて予め設定された工具補正値が記憶されているも
のとする。また、既にオペレータにより「ツールセッタ
リピート」ファンクションキーF5 に対応するキーボー
ド2上のキーが押圧されることによりCRT3画面には
再設定モードの画面が表示されているものとする。オペ
レータはタレット番号「5番」の位置に装着された「外
形仕上げ工具」の再設定を行うものとして、タレット番
号「5番」をカーソルA3 で指定し、「リピート測定開
始」ファンクションキーF4 に対応するキーボード2上
のキーを押圧する(ステップS1)。すると、CPU1
はタレット番号「5番」の工具(外形仕上げ工具)T5
が一度ツールセッタにて工具補正量設定のための測定が
されたことがあるかどうか判断し(ステップS2)、一
度も測定されていなけれ、アラームを表示する。アラ
ームが表示された場合、オペレータは従来通り、手動に
て設定する。測定済みであれば、手動運転制御部12
は、サーボ軸制御部7に信号を送出し、手動モードであ
っても、ツールプリセッタ制御部11よりの軸移動デー
タであたかも自動モードでプログラム運転しているよう
な制御を可能とする。
【0012】ステップS2において、タレット番号「5
番」の工具(外形仕上げ工具)T5が一度設定済みであ
れば、CPU1は工具オフセットメモリ4内の所定デー
タを表示エリアBに表示するとともに、工具T5 の工具
の接触部位置データである測定箇所が−X、−Zである
ことを読み取る。すなわち、この工具T5 は接触部−
X、−Zに刃先を接触させて、工具補正値を求めるので
ある。この実施例では、接触部位置データを工具オフセ
ットメモリ4に格納しているが、接触部位置データメモ
リを別に設けて格納してもよい。
【0013】次に、ステップS3について説明する。
ールプリセッタリピート制御部11は、軸移動データを
この工具T5の旧工具補正値、基準データ、アプローチ
位置用データとから作成する。なお、図4はアプローチ
位置用データの説明図であり、図4(a)は接触部−
X、−Zに刃先を接触させる場合の移動経路パターンお
よびアプローチ位置AX ,AZ を示し、図4(b)は接
触部+X、−Zに刃先を接触させる場合の移動経路パタ
ーンおよびアプローチ位置AX ,AZ を示し、図4
(c)は接触部−X、+Zに刃先を接触させる場合の移
動経路パターンおよびアプローチ位置AX ,AZ を示
し、図4(d)は接触部+X、+Zに刃先を接触させる
場合の移動経路パターンおよびアプローチ位置AX ,A
Z を示す。なお、この移動経路パターンは軸方向データ
と軸移動データとから成るものである。軸移動データの
作成はこの工具T5 の接触部−X、−Zの基準データ
(XP2,ZP1)と旧工具補正値と移動経路パターンとか
ら、図5の仮接触位置Q1 、Q2を演算して求め、パラ
メータメモリ9に記憶されているアプローチ位置用デー
タa,b,および、接触部に確実に当接させるための行
き過ぎ量データα(図5参照)を読み取り、下記のよう
な軸移動データを作成する。 [工具T5 OFZ5 再設定用軸移動データ] (1a,1b)アプローチ点A1 位置(Q1 −a)に移動(途
中で接触信号が出力した場合、その位置で停止) (2) 接触移動検知最終点位置(Q1 +α)に所定の移動
速度で移動(3) アプローチ点A1 位置(Q1 −a)に戻
り(4a,4b)再設定始点位置Sに戻り [工具T5 OFX5 再設定用軸移動データ] (11a,11b) アプローチ点A2 位置(Q2 −a)に移動(1
2) 接触移動検知最終点位置(Q2 +α)に所定の移動
速度で移動(途中で接触信号が出力した場合、その位置
で停止) (13) アプローチ点A1 位置(Q2 −a)に戻り(14a,14
b) 再設定始点位置Sに戻り
【0014】ツールプリセッタリピート制御部11は
ーボ軸制御部7に測定箇所データより移動経路パターン
を選択し、この移動経路パターンに各位置データを入力
した軸移動指令を送出し、アプローチ点A1 (A2 )位
置に移動させる。次に、アプローチ点A1 (A2 )位置
から、接触移動検知最終点位置(Q1 +α)[Q2
α]まで軸移動させる指令をし、工具T5 の刃先を接触
部−X、−Zに接触させる。ついで、接触信号送出時の
移動方向の位置データを読み取るとともに軸移動を停止
する(ステップS4)。ツールプリセッタリピート制御
部11は、この接触信号送出時の移動方向の位置データ
と、基準工具の基準データ(XP1,XP2,ZP1,ZP2
とからこの工具T5 の工具補正値[OFX5 、OFZ
5 ]を求める。すなわち、 OFX5 =XP2−X5 OFZ5 =ZP1−Z5 この工具補正値[OFX5 、OFZ5 ]を、工具オフセ
ットメモリ4の工具T5に対応する記憶部に書き込む
(ステップS5)。そして、工具T5 の軸移動の始点す
なわち再設定のための移動開始位置に戻る(ステップS
6)。
【0015】次に、内径工具T10の工具補正量再設定の
ための軸移動データの作成を説明する。内径工具T10
測定箇所は+X,−Zとなるので、軸移動データをこの
工具T 10の旧工具補正値、基準データ、アプローチ位置
用データおよび移動経路パターンとから作成する。すな
わち、この工具T10の接触部+X、−Zの基準データ
(XP1,ZP1)と旧工具補正値とから、図6の仮接触位
置Q3 、Q4 を演算して求め、パラメータメモリ9に記
憶されているアプローチ位置用データa,b,行き過ぎ
量α(図6参照)を読み取り、下記のような軸移動デー
タを作成する。
【0016】[工具T10 OFX10再設定用軸移動デー
タ] (21a,21b) 第1アプローチ点A3a位置(X(Q3
a),Z(Q3 −b))に移動 (22) 第2アプローチ点A3 位置(Q3 −a)に移動 (23) 接触移動検知最終点位置(Q3 +α)に所定の移
動速度で移動(途中で接触信号が出力した場合、その位
置で停止) (24) 第2アプローチ点A3 位置(Q3 −a)に戻り (25) 第1アプローチ点A3a位置(X(Q3 −a),Z
(Q3 −b))に戻り (26a,26b) 再設定始点位置Sに戻り なお、第1アプローチ点は省略することが可能である。
【0017】[工具T10 OFZ10再設定用軸移動デー
タ] (31a,31b) アプローチ点A4 位置(Q4 −a)に移動 (32) 接触移動検知最終点位置(Q4 +α)に所定の移
動速度で移動(途中で接触信号が出力した場合、その位
置で停止) (33) アプローチ点A4 位置(Q4 −a)に戻り (34a,34b) 再設定始点位置Sに戻り
【0018】以上説明したようにその他の種類の工具
も、同様に、測定箇所のデータに従っった移動経路パタ
ーンを選択し、この移動経路パターン上の軸移動データ
を作成することができる。この実施例では、刃物
X,Z軸方向に移動しているが、主軸台が移動する構成
のNC旋盤、ターニングセンタであってもよい。ようす
るに主軸台と刃物台が相対移動できればよい。また、こ
の実施例では、基準刃先点位置を基準工具の刃先点とし
て説明しているが、これに限定されるものではない。内
径工具取り付け部中心と基準工具Z軸方向刃先接線との
交点など各機械毎に設定された基準刃先点位置であれば
よい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
工具補正値設定済みの工具であれば、自動的にタッチセ
ンサの位置に移動し、タッチセンサの接触部と当接した
ときの位置データから工具補正値を求め、書き換えを行
うことができ、ツールプリセッタの操作時間が短く簡単
になり、工具のチップ交換後の段取り時間削減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したツールプリセッタにおける
工具補正値の再設定装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】CRT3の表示画面の一例であり、この発明の
ツールプリセッタにおける工具補正値の再設定モードの
際の表示画面である。
【図3】この発明のツールプリセッタにおける工具補正
値の再設定処理の流れ図である。
【図4】アプローチ位置用データの説明図であり、図4
(a)は接触部−X、−Zに刃先を接触させる場合の移
動経路パターンおよびアプローチ位置AX ,AZ を示
し、図4(b)は接触部+X、−Zに刃先を接触させる
場合の移動経路パターンおよびアプローチ位置AX ,A
Z を示し、図4(c)は接触部−X、+Zに刃先を接触
させる場合の移動経路パターンおよびアプローチ位置A
X ,AZ を示し、図4(d)は接触部+X、+Zに刃先
を接触させる場合の移動経路パターンおよびアプローチ
位置AX ,AZ を示す。
【図5】この発明で外径工具の工具補正値の再設定処理
を行う場合の説明図である。
【図6】この発明で内径工具の工具補正値の再設定処理
を行う場合の説明図である。
【図7】従来のツールプリセッタの一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 キーボード 3 CRT 4 工具オフセットメモリ 6 サーボ補間部 7 サーボ軸制御部 8 サーボアンプ、モータ 9 パラメータメモリ 10 ツールプリセッタ制御部 11 ツールプリセッタリピート制御部 12 手動運転制御部 Ps タッチセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−173845(JP,A) 特開 平4−348842(JP,A) 特開 平4−159058(JP,A) 特開 平4−122550(JP,A) 特開 平4−53654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/52 B23Q 15/00 G05B 19/404

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具が取り付けられた刃物台と、 この刃物台に対して、X軸方向およびZ軸方向に相対移
    動可能な主軸台に設けられ、前記工具の刃先部が接触し
    たとき接触信号を送出するように+X軸方向、−X軸方
    向、+Z軸方向、−Z軸方向に接触部が形成されたツー
    ルプリセッタと、 前記刃物台の所定位置に設定された基準点が、機械原点
    より前記ツールプリセッタの各接触部に当接して接触信
    号を送出する位置までの距離である基準データを記憶し
    ているパラメータメモリと、 前記刃物台または前記主軸台を駆動するためのサーボモ
    ータを駆動位置決め制御するサーボ補間部とサーボ軸制
    御部から構成する移動軸制御部と、 前記工具と前記ツールプリセッタとを手動モードで相対
    移動させ、前記工具が前記ツールプリセッタの接触部に
    当接し接触信号を送出したときの移動方向の機械座標系
    の機械座標値を前記移動軸制御部より読み取り、前記基
    準データとの差から前記工具の工具補正量を求めるツー
    ルプリセッタ制御部と、 この工具補正量を前記工具に対応させて格納している工
    具オフセットメモリとを有するNC旋盤またはターニン
    グセンタにおいて、オペレータはタレット面に装着された工具の工具補正量
    再設定を行うために、タレット面を示すタレット番号を
    指定し、「リピート測定開始」のキーを押すステップS
    1と、 CPUがタレット番号の工具が一度ツールセッタにて工
    具補正量設定のための測定がされたことがあるかどうか
    を判断し、一度も測定されていなければ、アラームを表
    示し、一度設定済みであれば、CPUは工具オフセット
    メモリ内の所定データを表示エリアに表示するととも
    に、工具の接触部位置データを読み取るステップS2
    と、 タッチセンサ手前まで自動的にアプローチするために、
    ツールプリセッタリピート制御部が軸移動データをこの
    工具の旧工具補正値、基準データおよびアプローチ位置
    用データとから作成するステップS3と、 ツールプリセッタリピート制御部がサーボ軸制御部に測
    定箇所データより移動経路パターンを選択し、この移動
    経路パターンに各位置データを入力した軸移動 指令を送
    出し、アプローチ点の位置に移動させ、アプローチ点の
    位置から、接触移動検知最終点位置まで軸移動させる指
    令をし、工具の刃先をZ軸方向、X軸方向からタッチセ
    ンサの接触部に接触させて、接触信号送出時の移動方向
    の位置データを読み取るとともに軸移動を停止するステ
    ップS4と、 ツールプリセッタリピート制御部がこの接触信号送出時
    の移動方向の位置データと、基準工具の基準データとか
    らこの工具の工具補正値を求め、工具オフセットメモリ
    の工具に対応する記憶部に書き込むステップS5と、 自動的に工具の軸移動の始点に戻るステップS6、 とからなることを特徴とするツールプリセッタによる工
    具補正量再設定方法。
  2. 【請求項2】 工具が取り付けられた刃物台と、 この刃物台に対して、X軸方向およびZ軸方向に相対移
    動可能な主軸台に設けられ、前記工具の刃先部が接触し
    たとき接触信号を送出するように+X軸方向、−X軸方
    向、+Z軸方向、−Z軸方向に接触部が形成されたツー
    ルプリセッタと、 前記刃物台または前記主軸台を駆動するためのサーボモ
    ータを駆動位置決め制御するサーボ補間部とサーボ軸制
    御部から構成する移動軸制御部と、 前記工具と前記ツールプリセッタとを手動モードで相対
    移動させ、前記工具が前記ツールプリセッタの接触部に
    当接し接触信号を送出したときの移動方向の機械座標系
    の機械座標値を前記移動軸制御部より読み取り、前記基
    準データとの差から前記工具の工具補正量を求めるツー
    ルプリセッタ制御部と、 この工具補正量を前記工具に対応させて格納している工
    具オフセットメモリとを有するNC旋盤またはターニン
    グセンタにおいて、 前記各接触部のうちどの接触部に当接したかの接触部位
    置データを前記工具に対応させて格納している接触部位
    置データメモリと、 前記基準データ、前記アプローチ位置設定データ、前記
    行き過ぎ量データとを記憶しているパラメータメモリ
    と、 前記工具オフセットメモリに工具補正量が設定されてい
    るか否かを判別し、前記接触部位置データからこの工具
    の新工具補正量を求めるための移動経路パターンを特定
    し、前記工具オフセットメモリに格納されている工具補
    正量と前記基準データとから、仮接触位置を演算し、こ
    の仮接触位置と前記アプローチ位置設定データ、前記行
    き過ぎ量データとから移動位置データを求め、前記サー
    ボ軸制御部に順次前記移動経路パターンに前記移動位置
    データを代入した軸移動データを順次出力して前記工具
    と前記ツールプリセッタとを相対移動させ、前記ツール
    プリセッタよりの接触信号出力時の機械座標値と前記基
    準データとから新工具補正量を求め、前記工具オフセッ
    トメモリに新工具補正量を再設定するツールプリセッタ
    リピート制御部とを有することを特徴とするツールプリ
    セッタによる工具補正量再設定装置。
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