JP2003094292A - 切削加工品質管理システム及び切削加工品質管理方法 - Google Patents

切削加工品質管理システム及び切削加工品質管理方法

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JP2003094292A
JP2003094292A JP2001296214A JP2001296214A JP2003094292A JP 2003094292 A JP2003094292 A JP 2003094292A JP 2001296214 A JP2001296214 A JP 2001296214A JP 2001296214 A JP2001296214 A JP 2001296214A JP 2003094292 A JP2003094292 A JP 2003094292A
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cutting tool
quality control
dimension
measurement
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JP2001296214A
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Toshiharu Asano
利春 浅野
Tsutomu Takei
努 武井
Koji Asai
浩二 浅井
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MIZUNO TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削工具の寸法測定位置を間違えることなく
正確に測定し、また、測定後の寸法値を正確に切削加工
機の担当者側へ伝達することにより、切削加工品の品質
を確保することのできる切削加工品質管理システムを提
供すること。 【解決手段】 切削工具1を識別する識別情報及び前記
切削工具1の寸法測定に必要な測定情報を記録するコン
ピュータ41と、コンピュータ41から使用する切削工
具1の測定位置を読み出してビジュアル的に表示するデ
ィスプレイ42とを備えており、ツールプリセッター3
1により測定された切削工具1の寸法を示す寸法データ
を持ち運び自在なFD51へ送信し、又は、ケーブル2
5を介してサーバPCへ送信することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC工作機械など
の切削加工機に取付けてフライス加工、穴あけ加工など
の加工を行なうために使用される切削工具を管理するこ
とによって切削加工品の加工品質を確保する切削加工品
質管理システム及び切削加工品質管理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、切削加工機を使用して被加工
品のフライス加工、穴あけ加工、中ぐり加工などの切削
加工を行なう際には、その加工内容の如何に応じて、多
種類の切削工具が用いられている。
【0003】例えば、穴あけ加工の場合には図4に示す
ようなドリル2が使用され、面取り加工の場合には図5
に示すような面取りカッタ3が使用され、アンギュラー
加工の場合には図6に示すようなアンギュラーカッタ4
が使用される。また、同一種類の加工、例えば穴あけ加
工においても、加工穴径や深さに応じて、当然に、異な
る長さ及び径の切削工具が使用される。
【0004】上記例示したような切削工具(ドリル2
や、面取りカッタ3、アンギュラーカッタ4等)は、保
持具を介してNC工作機械に取付けられる。このNC工
作機械による加工においては、通常、複数種の切削工具
が使用され、NCプログラムに従って順次これらの切削
工具を交換しながら複数の工程を経て行なわれる。ここ
で、各切削工具は、これに対応する保持具に保持され、
保持具に対して一体に組付けられた状態で持ち運びさ
れ、NC工作機械に取付けられる。したがって、新たに
切削工具を購入した場合には、保持具に保持させた状態
で寸法測定を行うとともに、切削加工時には、寸法情報
をNC工作機械に入力するようにしている。NC工作機
械は、NCプログラムに基づいて、各切削工具に対応す
る寸法情報を適宜呼び出して、切削加工をするのであ
る。なお、切削工具の如何に応じた個々の寸法情報は、
例えば、図10に示すように、1つの切削作業で使用す
る多種類の切削工具について一覧表を作成することが行
なわれている。
【0005】一方、切削工具は切削加工によって自身が
摩耗し、次第(経年劣化的)に加工性能が低下してく
る。このため、切削工具の加工性能が低下した場合に
は、その加工性能を上昇させるために、適宜、切削工具
の再研磨が施されるのである。ここで、切削工具を再研
磨する場合には、切削工具を一旦保持具から取外してか
ら行ない、再研磨後は再度切削工具を保持具に取付けて
いる。したがって、再研磨に伴い、切削工具自身の有効
長及び工具径、更には、保持具に対する相対位置が変化
してしまう。このため、切削工具が再研磨された場合に
おいても、新たな切削工具を購入した場合と同様、次回
切削加工前に、再度保持具に保持させた状態で寸法測定
を行うとともに、寸法変化分を補正値としてNC工作機
械に入力することが必要となる。
【0006】ところで、切削工具は、通常、加工図面に
記載された加工基準点や加工部位の如何に応じて、同一
の種類であっても、加工品の品質に対して特に影響を与
える部位が異なる。例えば、図4に示すドリル2の工具
長Hを測定する場合、(イ)に示すものにおいては、細
径部の先端を測定位置の基端となるが、(ロ)に示すも
のにおいては、太径部の先端が測定位置の基端となり、
更に、(ハ)に示すものにおいては、縮径部の先端が測
定位置の基端となる。同様にして、工具径Dの場合にお
いても、その加工図面の記載内容に応じて、細径部の直
径を測定する場合と、太径部の直径を測定する場合と、
更には、縮径部の中点位置を測定する場合とがある。
【0007】同様に、切削工具が図5に示すような面取
りカッタ3においても、工具長Hの測定開始位置が
(イ)〜(ト)に示すように異なる。具体的には、図5
(ハ)に示すように、2点鎖線で示す位置であったり、
テーパ部の中心部であったりする。更には、面取りカッ
タ3の場合、工具径2Dの測定位置であっても、面取り
カッタ3先端部の太径部の半径であったり、細径部の半
径であったり、更には、縮径部の半径であったりする。
【0008】更には、アンギュラーカッタ4において
も、図6(イ)〜(ニ)に示すように、被加工品の寸法
精度に重要な影響を与える工具長H及び工具径2Dの測
定位置は種々異なるのである。
【0009】そして、上記例示したような上記ドリル2
や面取りカッタ3、アンギュラーカッタ4等の切削工具
1の寸法を測定する場合には、例えば、図1に示すよう
なツールプリセッター31を使用して行なわれる。ま
ず、図7に示すホルダ11、アダプタ12などの保持具
に図8に示すように切削工具1を取付け、これを前記ツ
ールプリセッター31の保持台32に取り付ける。次
に、切削工具1の測定部分を拡大表示器34の画面に拡
大表示し、ハンドル35及びハンドル36を操作しなが
ら保持台32を三次元方向に移動させてゲージ33の先
端と切削工具1の測定ポイントとを位置合わせし、切削
工具1の測定ポイントを前記拡大表示器34の画面に現
された縦横十字線の交点である標点34aに位置合わせ
すると、測定位置における数値がデジタル表示される。
なお、前記ホルダ11、アダプタ12などの保持具は、
切削工具1によって多種類の組合わせがあり、切削工具
1が、例えば、フライス加工を行なうエンドミルの場合
では、図9に示すように、エンドミルの種類等に応じて
多くの組合わせがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切削工
具1の寸法測定をする場合、切削工具1の種類が異なる
ときは勿論のこと、切削工具1の種類が同一のときに
も、加工図面に記載された加工基準点や加工部位の如何
に応じて切削工具1毎に測定位置が異なるため、その測
定位置を間違えてしまうという問題点があった。また、
その測定された寸法情報は測定担当者の手書き作業によ
り用紙に記入されていたため、NC工作機械の運転担当
者が用紙に記入された寸法情報を読み間違えてしまい、
NC工作機械に誤った値が入力される。結果、加工品の
品質が悪質となってしまうという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は、測定担当者による切削
工具の寸法測定ミス、及び、測定担当者から切削担当者
への寸法情報の伝達ミスを防止することができ、ひいて
は、切削加工品の品質を確保することのできる切削加工
品質管理システム、及び、切削加工品質管理方法を提供
することを目的(課題)としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る切
削加工品質管理システムは、切削加工機に取付けられる
切削工具の寸法を測定する測定機器と併用されるもので
あり、予め前記切削工具を識別する識別情報及び前記切
削工具の寸法測定に必要な測定情報の両情報を対応つけ
て記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される情報
のうち、前記測定機器を使用して寸法測定の為される切
削工具の測定情報を読み出して表示する表示手段とを具
備している。
【0013】請求項2の発明に係る切削加工品質管理シ
ステムは、請求項1に記載の測定情報が、切削工具を測
定機器に保持させるために使用する保持具を指示する情
報である。
【0014】請求項3の発明に係る切削加工品質管理シ
ステムは、請求項1または請求項2に記載の測定情報
が、切削工具の測定位置を指示する情報である。
【0015】請求項4の発明に係る切削加工品質管理シ
ステムは、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の切削加工品質管理システムにおいて、測定機器を使用
して寸法測定の為された切削工具の寸法を示す寸法情報
を所定の記憶媒体へ送信する送信手段を備えている。
【0016】請求項5の発明に係る切削加工品質管理シ
ステムは、請求項4記載の所定の記憶媒体が、サーバ装
置である。
【0017】請求項6の発明に係る切削加工品質管理シ
ステムは、請求項4記載の所定の記憶媒体が、持ち運び
自在な記憶媒体である。
【0018】請求項7の発明に係る切削加工品質管理方
法は、切削加工機に取付けられる切削工具の寸法を測定
する測定機器を使用して切削加工品の品質管理を行なう
ものであり、前記測定機器により切削工具の寸法測定の
為される際に、予め所定の記憶媒体に記憶されており、
且つ前記切削工具の如何に応じて異なる寸法測定の際に
必要な情報を示す測定情報を読み出して表示する。
【0019】請求項8の発明に係る切削加工品質管理方
法は、請求項7に記載の切削加工品質管理方法におい
て、測定機器を使用して寸法測定の為された切削工具の
寸法を示す寸法情報が所定の入力手段を介して入力され
た後、該切削工具の寸法を示す寸法情報を通信回線を介
して、持運び自在な記憶媒体、又はサーバ装置へ送信す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図9に基づいて説明する。図1において、切削工具1
は、切削加工機の一種であるNC工作機械21に取付け
られてフライス加工、穴あけ加工、中ぐり等各種の金属
切削加工に使用される工具であり、加工の種類に応じ
て、図4に示すようなドリル2、図5に示すような面取
りカッタ3、図6に示すようなアンギュラーカッタ4な
ど多種類に区分される。そして、切削工具1は通常ホル
ダ11及びアダプタ12等の保持具に取付けられ、この
一体化した状態で各寸法の測定が行なわれ、また、NC
工作機械21に取付けられて使用される。
【0021】ツールプリセッター31は、切削工具1の
寸法を測定するための測定機器であり、切削工具1は、
図7乃至図9に示す各種のホルダ11、アダプタ12に
取付けられた状態で、保持台32に保持されるようにな
っている。また、この保持台32の上方にはゲージ33
が取付けられており、保持台32に保持された切削工具
1の要部は拡大表示器34に拡大表示されるようになっ
ている。更に、かかる保持台32は、ハンドル35及び
ハンドル36によって切削工具1の位置が三次元方向に
移動できるようになっている。そして、拡大表示器34
で拡大表示された切削工具1の測定ポイントを拡大表示
器34の縦横十字線の交差する画面中心の標点34aに
位置合わせすることにより、その位置における数値、即
ち、寸法値が表示するようにされている。
【0022】一方、ツールプリセッター31は、ケーブ
ル43を介して、パソコン(Personal Computer)など
のコンピュータ41に連結されている。コンピュータ4
1には、RAM、ROM、HDその他のメモリ(図示せ
ず)に、種々の処理を実行するための各種アプリケーシ
ョンその他のプログラム、及び、それらプログラムを実
行する際に使用される各種のデータ(情報)が格納され
ている。そして、コンピュータ41は、これらのプログ
ラムやデータに基づいて、例えば、ディスプレイ42上
に種々の画像や文字を表示する処理や、ケーブル25,
43を介してデータを送信する処理、更には、図示しな
い印刷装置により画像や文字を印刷する処理などを実行
する。
【0023】切削工具1の区分(名称や、種類、大き
さ、用途、番号など)を示す識別データ、並びに、切削
工具1の区分に応じて異なる寸法測定に必要な測定デー
タ(工具長Hや工具径D,2D等の切削工具1の測定基
準位置に関するデータ、及び、ツールプリセッター31
やNC工作機械21に取り付けるためのホルダ11やア
ダプタ12などの保持具の名称、種類、番号)は、予
め、コンピュータ41に格納されている。
【0024】また、かかるコンピュータには、キーボー
ド等の所定の入力装置が設けられており、この入力装置
を介して、上記ツールプリセッター31により測定され
た切削工具1の寸法値が入力可能とされている。そし
て、入力装置を介して入力された寸法データは、コンピ
ュータ41の内蔵メモリ内、又は持ち運び自在な記憶媒
体であるフロッピー(登録商標)(フレキシブル)ディ
スク(以下、FDと称する。)51内へ、送信、格納す
るようにされている。メモリ内へ記憶された寸法データ
は、通信回線であるケーブル25を介してNC工作機械
21からの閲覧要求信号を受信することにより、NC切
削機械21に対応するフォーマットに変更されて送信す
るようにされている。FD51内へ送信格納される場合
についても同様である。FD51は後述するNC工作機
械21のFDD(フロッピー(フレキシブル)・ディス
ク・ドライブ)(図示せず)へ差し込まれ、所定の操作
により読み出される。勿論、持ち運び自在な記憶媒体
は、FD51に限られるものではなく、他の記憶媒体、
例えば、ICカードや、MOディスク、更には伝送シー
トであっても良いし、一方、通信回線においても、ケー
ブル25等に限られず、他の有線方式であっても良い
し、更には、無線***機であっても良い。
【0025】ディスプレイ42は、図2に示すように、
NC工作機械21、切削工具1、ホルダ11、アダプタ
12の番号などを記入する欄を設けた番号表示欄42
a、切削工具1の工具長H及び工具径2Dなどの測定基
準位置を具体的に図形表示(ビジュアル表示)する図形
表示欄42b、切削工具1を補正値として測定した数値
を表示する測定値表示欄42c、及び測定担当者の誤操
作を示す情報や測定注意事項を示す情報等のメッセージ
を表示するメッセージ表示欄42dが分割表示可能とさ
れている。
【0026】NC工作機械21は1つの加工工程を完了
するために使用する複数の切削工具1を配列して格納し
ておく格納部22と、NCプログラムに従って格納部2
2から取出されて切削加工を行なう切削工具1を取り付
けるための取付部23と、NCプログラムに入力された
数値等を画面表示するディスプレイ24とを備えてい
る。かかるNC工作機械21は、コンピュータ41と通
信回線であるケーブル25によって連結されており、必
要に応じて適宜、コンピュータ41内に格納されている
寸法データを読み出して、加工経路の補正をするように
されている。
【0027】次に、このように構成された本実施例の切
削加工品質管理システムによる品質管理について説明す
る。
【0028】切削工具1を使用した金属加工において
は、予め、各切削工具1毎に、工具名、工具番号など切
削工具1の区分を識別するための識別データ、及び、切
削工具1が取付けられるホルダ11、アダプタ12など
の保持具名、保持具番号などのデータ、切削工具1の測
定において必要とされる工具長H、工具径2Dなどを表
示する図形など各種の測定データが、図示しない入力装
置を介して入力されるとともに、内蔵メモリに記憶され
ている。
【0029】ここで、切削工具1は、新たに購入した時
点で、ホルダ11、アダプタ12などの保持具に保持さ
せた状態で切削に必要となる工具長H、工具径2Dなど
の寸法が測定され、その数値はNCプログラムに入力さ
れる。一方、使用によって摩耗し、切削性能が低下した
切削工具1については再研磨が行なわれる。再研磨は一
旦ホルダ11、アダプタ12などの保持具から切削工具
1を取外してから行ない、研磨が終了したら再び切削工
具1を保持具に取付けている。このため、保持具を取付
けた状態での切削工具1の各寸法は切削工具1自身の研
磨と、再度保持具に取付けたときの取付位置の変動とに
よって変化するので、再度寸法測定して確認しておく必
要がある。そこで、次に、切削工具1の測定について説
明する。
【0030】まず、FD51に記録された切削工具1の
工具名、工具番号などの識別データ及び測定基準位置な
どの測定データがコンピュータ41のディスプレイ42
に画面表示される。そこで、測定者はディスプレイ42
の図形表示欄42bからその切削工具1の測定基準位置
として指定されている工具長H、工具径2D等の各寸法
を目視で把握し、拡大表示器34を見ながらハンドル3
5及びハンドル36を操作して保持台32を三次元方向
に移動させ、これによってその画面中心の標点34aに
切削工具1の測定ポイントを位置合わせされる。測定ポ
イントが位置合わせされると、第1長補正値、第2長補
正値、径補正値、カッターR、角度の項目に関して測定
された数値は自動的にコンピュータ41に入力されるの
である。
【0031】切削工具1の各寸法の測定後、NC工作機
械21によって切削加工を行なうには、1つの切削加工
作業において使用する複数の切削工具1をNC工作機械
21の格納部22に配列して取付けておく。それととも
に、切削工具1に関する諸データが、サーバPC(図示
せず)によって処理され、ケーブル25を介してNC工
作機械21に伝送される。但し、諸データはケーブル2
5で送信することなく、FD51或いは伝送シートを使
用し、これをNC工作機械21に取り付けることによっ
てNCプログラムに取り込まれるようにしてもよい。
【0032】このように、ディスプレイ42の図形表示
欄42bに切削工具1の測定基準位置が図形によって画
面表示されるので、測定位置を目視のみで容易に把握す
ることができ、ひいては、切削工具1の測定基準位置を
間違えることなく正確に測定することができる。そし
て、測定後は、寸法データが補正値などとして自動的に
コンピュータ41に入力され、FD51に記録されるの
で、従来のような、手書きによる誤記を防いで、NC工
作機械21に切削工具1に関する測定値などの各種デー
タを正確に伝送できる。その結果、寸法精度の高い加工
品質を確保することができる。
【0033】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で種々の改良
変形が可能であることはいうまでもない。
【0034】例えば、本実施例によれば、コンピュータ
41とNC工作機械21とがケーブル25を介して直接
に接続されている。しかしながら、コンピュータ41と
NC工作機械21とを直接に接続しなくても、サーバP
C等を介して接続するようにしても良い。このようにサ
ーバPCを介して接続することにより、一の工場内に複
数台のツールプリセッター31が設置されている場合等
においても、データの一元管理を行うことができるので
ある。
【0035】また、本実施例によれば、コンピュータ4
1への寸法データの入力は、所定の入力装置を介して行
うようにされているが、ツールプリセッター31とコン
ピュータ41とを接続するケーブル43を介して、測定
に基づき、作業者のキー操作等をすることなく、自動的
に送信するようにされても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の切削加工品質管理システ
ムによれば、予め切削工具を識別する識別情報及び切削
工具の寸法測定に必要な測定情報の両情報が対応つけて
記憶手段に記憶されており、測定機器により寸法測定の
為される切削工具の測定情報が、表示手段により、記憶
手段より読み出されて表示される。従って、切削工具の
寸法測定時に、切削工具の如何により異なる寸法測定に
必要な情報を測定者に対して視認させることができると
いう効果がある。ひいては、測定ミスを低減することが
できるという効果がある。
【0037】請求項2記載の切削加工品質管理システム
によれば、請求項1記載の切削加工品質管理システムの
奏する効果に加え、更に、測定情報が切削工具を測定機
器に保持させるための保持具を指示する情報であるの
で、測定機器への切削工具の保持作業を迅速且つ的確に
実行することができるという効果がある。
【0038】請求項3記載の切削加工品質管理システム
によれば、請求項1または請求項2に記載の切削加工品
質管理システムの奏する効果に加え、更に、測定情報が
切削工具の測定位置を指示する情報であるので、切削工
具の如何に応じて異なる測定位置を間違えることなく、
確実に測定することができるという効果がある。
【0039】請求項4記載の切削加工品質管理システム
によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の切削加工品質管理システムの奏する効果に加え、更
に、送信手段により、測定機器を使用して寸法測定の為
された切削工具の寸法を示す寸法情報が所定の記憶媒体
へ送信されるので、切削工具の寸法情報を正確かつ確実
に保存することができるという効果がある。
【0040】請求項5記載の切削加工品質管理システム
によれば、請求項4記載の切削加工品質管理システムの
奏する効果に加え、更に、所定の記憶媒体はサーバPC
装置であるので、本システムが複数ある場合にも、寸法
情報の一元管理を行うことができる。また、寸法データ
が複数ある場合にも、寸法情報を記憶した記憶媒体が紛
失したり混同してしまうことを防止することもできる。
【0041】請求項6記載の切削加工品質管理システム
によれば、請求項4記載の切削加工品質管理システムの
奏する効果に加え、更に、所定の記憶媒体が持ち運び自
在な記憶媒体であるので、切削加工機が通信回線機能を
有さない場合においても、測定担当者から切削担当者へ
の寸法情報の伝達ミスを防止することができる。
【0042】請求項7記載の切削加工品質管理方法によ
れば、測定機器により切削工具の寸法測定の為される際
に、予め所定の記憶媒体に記憶されている測定情報が読
み出されて表示されるので、請求項1記載の切削加工品
質管理システムと同様の効果を奏する。
【0043】請求項8の発明に係る切削加工品質管理方
法によれば、請求項7記載の切削加工品質管理方法の奏
する効果に加え、更に、所定の入力手段を介して入力さ
れた寸法情報が所定の記憶媒体へ送信されるので、請求
項5と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の切削加工品質管理システム
を示す構成図である。
【図2】 図1のコンピュータのディスプレイの画面を
示す正面図である。
【図3】 図1の記憶媒体に記録された寸法データを出
力したデータ一覧表である。
【図4】 図1の切削工具であるドリル毎の測定基準位
置を示す側面図である。
【図5】 図1の切削工具である面取りカッタ毎の測定
基準位置を示す側面図である。
【図6】 図1の切削工具であるアンギュラーカッタ毎
の測定基準位置を示す側面図である。
【図7】 図1の切削工具を取り付けるためのホルダ及
びアダプタを示す側面図である。
【図8】 図7のホルダ及びアダプタに切削工具を取付
けた状態を示す側面図である。
【図9】 図7のホルダ及びアダプタの組合わせを示す
側面図である。
【図10】 従来の切削工具に関する一覧表である。
【符号の説明】
1 切削工具 11 ホルダ(保持具) 12 アダプタ(保持具) 21 NC工作機械(切削加工機) 24 ディスプレイ(表示手段) 25 ケーブル(通信回線) 31 ツールプリセッター(測定機器) 41 コンピュータ 42 ディスプレイ(表示手段) 43 ケーブル 51 フロッピーディスク(フレキシブルディスク)
(所定の記憶媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 浩二 岐阜県関市倉知4587−2 株式会社水野鉄 工所桐谷工場内 Fターム(参考) 3C029 EE09 FF06 3C042 RG02 RG04 RK22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削加工機に取付けられる切削工具の寸
    法を測定する測定機器と併用される切削加工品質管理シ
    ステムにおいて、 予め前記切削工具を識別する識別情報及び前記切削工具
    の寸法測定に必要な測定情報の両情報を対応つけて記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される情報のうち、前記測定機器を
    使用して寸法測定の為される切削工具の測定情報を読み
    出して表示する表示手段とを具備することを特徴とする
    切削加工品質管理システム。
  2. 【請求項2】 測定情報は、切削工具を測定機器に保持
    させるために使用する保持具を指示する情報であること
    を特徴とする請求項1に記載の切削加工品質管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 測定情報は、切削工具の測定位置を指示
    する情報であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の切削加工品質管理システム。
  4. 【請求項4】 測定機器を使用して寸法測定の為された
    切削工具の寸法を示す寸法情報を所定の記憶媒体へ送信
    する送信手段を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3の何れか1項に記載の切削加工品質管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 所定の記憶媒体は、サーバ装置であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の切削加工品質管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 所定の記憶媒体は、持運び自在な記憶媒
    体であることを特徴とする請求項4記載の切削加工品質
    管理システム。
  7. 【請求項7】 切削加工機に取付けられる切削工具の寸
    法を測定する測定機器を使用して切削加工品の品質管理
    を行なう切削加工品質管理方法において、 前記測定機器により切削工具の寸法測定の為される際
    に、予め所定の記憶媒体に記憶されており、且つ前記切
    削工具の如何に応じて異なる寸法測定の際に必要な情報
    を示す測定情報を読み出して表示することを特徴とする
    切削加工品質管理方法。
  8. 【請求項8】 測定機器を使用して寸法測定の為された
    切削工具の寸法を示す寸法情報が所定の入力手段を介し
    て入力された後、 該切削工具の寸法を示す寸法情報を通信回線を介して、
    持運び自在な記憶媒体、又はサーバ装置へ送信すること
    を特徴とする請求項7記載の切削加工品質管理方法。
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