JP3156752B2 - Atmスイッチ装置及びその制御方法 - Google Patents

Atmスイッチ装置及びその制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATMセルを送受
するATMネットワークにおいて、ATMセルをスイッ
チするのに使用されるATMスイッチ装置及びその制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のATMスイッチ装置
は、入力ポート及び出力ポートとを備え、入力セルとし
て与えられるATMセルを一旦メモリ等に格納した後、
出力ポートに出力セルとして送出する。ここで、ATM
セルは、通常、53バイトの固定長を有し、このうちの
5バイトによりヘッダ部を構成し、残りの48バイトに
よりペイロード部を構成している。上記したヘッダ部に
は、VCI、VPI等の識別子が配置され、他方、ペイ
ロード部には、伝送すべきデータ等が配置される。
【0003】このように固定長のATMセルを用いるA
TMネットワークでは、一旦、ATMセルが構成された
後、全てのセルが同じ情報形態を取るため、当該ネット
ワークにおいては、元の情報形態を認識する必要がない
と言う利点がある。したがって、ATMネットワーク
は、マルチメディア通信に適したネットワークとして期
待されている。
【0004】ここで、ATMスイッチ装置を介して伝送
されるATMセルの伝送方式としても、CBR(Con
stant Bit Rate)方式、VBR(Var
iable Bit Rate)方式、ABR(Ava
ilable Bit Rate)方式、UBR(Un
specified Bit Rate)方式等、種々
の伝送方式があり、ATMスイッチ装置は、これら伝送
方式の全てに対応できるものが望ましい。換言すれば、
ATMスイッチ装置では、上記した各伝送方式をサービ
スクラスとして認識し、各サービスクラスに応じた制御
ができることが好ましい。
【0005】尚、CBR方式は、一定の伝送速度で動画
/音声等をリアルタイムで伝送する方式であり、VBR
方式は、画像及び音声の伝送速度をリアルタイムに可変
する方式である。他方、ABR方式はネットワークの輻
輳状態に応じて伝送速度を可変する方式であり、更に、
UBR方式は、ビットレートを特定しないで伝送を行う
方式である。
【0006】また、ATMスイッチ装置を介して、送受
されるセルには、単一の出力ポートに送出されるシング
ルキャストセルと、同報的に複数の出力ポートに送出さ
れるマルチキャストセルとがあり、この種のATMスイ
ッチ装置では、単に、シングルキャストセルだけでな
く、マルチキャストセルをも、処理できることが望まし
い。
【0007】更に、ATMネットワークに使用されるA
TMスイッチ装置として、入力ポート毎に入力セルを格
納する入力バッファを備えた入力バッファ形式のもの、
出力ポート毎に出力セルを格納する出力バッファを備え
た出力バッファ形式のもの、及び、複数の出力ポートに
よって共通に使用される共有バッファを備えたもの等が
提案されている。このうち、共有バッファを使用したA
TMスイッチ装置は、バッファ容量を少なくできる点
で、他の形式のATMスイッチ装置に比較して、優れて
いるため、一般的には、共有バッファ形式のATMスイ
ッチ装置に対する関心が高い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらATMスイッチ
装置においては、或る出力ポートに輻輳状態が生じた場
合、バッファがオーバーフロー状態となって、セルが廃
棄されることがあると言う共通の問題点がある。このこ
とを共有バッファ形式のATMスイッチ装置を例にとっ
て、より具体的に説明すると、この種のATMスイッチ
装置には、特開昭5−153,150号公報に従来例と
して記載されたものがある。このATMスイッチ装置
は、複数の出力ポートによって共有される共有バッファ
に各セルを格納すると共に、格納されたセルの共有バッ
ファにおけるアドレスを各出力ポートに対応して設けら
れたアドレス管理バッファに格納している。一方、空き
アドレスバッファが設けられており、この空きアドレス
バッファに空きアドレスを格納している。更に、従来例
として記載されたATMスイッチ装置では、各アドレス
管理バッファにおける使用率が所定の閾値を越えたか否
かを閾値オーバー検出手段により監視し、閾値を越えた
場合、入力セルをセル廃棄手段により廃棄する構成が採
用されている。
【0009】この構成を備えたATMスイッチ装置で
は、閾値オーバー検出手段によって、出力ポート対応の
アドレス管理バッファのいずれか一つにおける使用率が
定められた閾値を越え、このことが検出されると、検出
結果がセル廃棄手段に伝達され、セル廃棄手段は、バッ
ファ使用率が閾値を越えたアドレス管理バッファ対応の
出力ポートに向かうセルを選択的に廃棄している。
【0010】しかしながら、このように、出力ポート対
応に閾値を設定すると、共有バッファを含むATMスイ
ッチ装置全体としては、余裕がある場合にもセルが廃棄
されてしまうことになる。このため、セル廃棄が比較的
頻繁に生じてしまうと言う欠点がある。
【0011】更に、上記したセル廃棄を極力少なくする
ために、先に引用した特開平5−153,150号公報
では、出力ポートにより共有されるセル蓄積バッファの
セル蓄積総量を監視しておき、当該セル蓄積総量が所定
値を越えた状態で、特定の出力ポートに負荷が集中し始
めると、当該特定の出力ポートに対して、セル蓄積バッ
ファへの入力規制をかけるように構成されたATM交換
方式が提案されている。即ち、このATM交換方式で
は、セル蓄積バッファにおけるセル蓄積総量が所定値を
越えると、バッファ数が最大の出力ポートに向かうセル
を上記した所定値を越えている間、廃棄する入力規制が
行われている。
【0012】このため、セル蓄積総量が所定値を越えた
状態で、リアルタイム性の高いセルが入力規制を受けて
いる出力ポートに向かうセルとして与えられた場合、当
該セルは入力規制のため廃棄されてしまう不都合が生じ
る。
【0013】また、この構成では、バッファ数が最大の
出力ポートが検出され、この検出結果にしたがって最大
の出力ポートに向かうセルが規制されており、当該出力
ポートの規制状態は、セル蓄積総量が所定値以下になる
まで継続することになる。このため、入力規制された出
力ポートに対するセルが減少する一方、他の出力ポート
に対するセルが増加することによって、セル蓄積総量の
所定値を越えた状態が続くと、上記した出力ポートに対
する入力規制は、セル蓄積総量が所定値以下になるまで
解除されないと言う欠点もある。
【0014】いずれにしても、従来のATMスイッチ装
置では、個々の出力ポートにおけるセルの集中頻度が異
なる場合の入力規制、サービスクラスが異なる場合にお
ける入力規制、或いは、マルチキャストセルの場合にお
ける入力規制について何等指摘されていない。
【0015】本発明の目的は、或る出力ポートに対する
セルの集中によって、他の出力ポートの受ける影響を軽
減できるATMスイッチ装置を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、セルの輻輳状態が生
じても、出力ポートに応じたセルの転送を確保できるA
TMスイッチ装置を提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、出力ポート、サ
ービスクラス等を考慮して、輻輳処理を行うことができ
るATMスイッチ装置を提供することである。
【0018】本発明の他の目的は、マルチキャストセル
の処理をも好都合に行うことができるATMスイッチ装
置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の一形態によれ
ば、入力ポート、出力ポート、及び、共有バッファとを
備え、前記入力ポートを通して与えられるATMセルか
らなる入力セルを前記共有バッファに格納した後、前記
出力ポートに送出するATMスイッチ装置において、前
記各出力ポート毎のキューのセル数を計数する出力ポー
ト対応のポートキュー計数手段と、前記各ポートキュー
計数手段における計数値の最低保証値を設定しておく手
段と、前記各ポートキュー計数手段の計数値が前記最低
保証値を越えたことを検出する検出手段と、前記各最低
保証値の合計値を初期値として設定しておき、前記メモ
リに格納されるキュー全体のセル数を格納するトータル
キュー計数手段とを備え、前記トータルキュー計数手段
は、各出力ポート対応のポートキュー計数手段における
計数値が前記初期値を越えている時に、セル数の変化と
して計数するATMスイッチ装置が得られる。
【0020】本発明の他の形態によれば、上記したAT
Mスイッチ装置は、複数のサービスクラスを識別できる
ATMスイッチ装置であり、各サービスクラス毎に、前
記各出力ポートのクラス最低保証値を設定しておく手段
を備えると共に、前記トータルキュー計数手段は、前記
出力ポート全体におけるクラストータルキューのクラス
トータル最低保証値を各サービスクラス毎に設定してお
く手段と、クラストータル最低保証値の総和を前記合計
値の形で設定しておく手段とによって構成されているA
TMスイッチ装置が得られる。
【0021】更に、本発明の形態によれば、複数の出力
ポートによって共通に使用される共有バッファを備えた
ATMスイッチ装置の制御方法において、各出力ポート
における最低保証値を監視すると共に、更に、全ての出
力ポートの最低保証値の総和に等しいセル数をも監視し
て、出力ポートにおける輻輳を制御するATMスイッチ
装置の制御方法が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の一実施
の形態に係るATMスイッチ装置の動作原理を説明す
る。当該ATMスイッチ装置内には、図示しないセル格
納バッファの他に、出力ポートO1〜ONに対応して、
各出力ポートO1〜ONに対して出力されるべきセルを
キューとして格納する第1〜第NのポートバッファB1
〜BNが備えられているものとし、且つ、この実施の形
態では、各出力ポートO1〜ONのサービスクラスは共
通であるものとする。尚、サービスクラスとして、各出
力ポートに対してCBR方式によるサービスクラスが与
えられているものと仮定する。更に、図示されたATM
スイッチ装置には、トータルキューを管理するトータル
キュー管理バッファTQが備えられている。
【0023】上述したポートバッファB1〜BNは、セ
ル格納バッファにおけるアドレスを格納し、アドレスポ
インターとして動作するアドレスバッファであっても良
い、或いは、ポートバッファB1〜BNの代わりに、各
出力ポートO1〜ONにおけるセルの入出力の度毎にカ
ウントアップ或いはカウントダウンされるカウンタが別
途用意されても良い。また、トータルキュー管理バッフ
ァは、空きアドレスバッファの代わりに設けられたアド
レスバッファであっても良いし、或いは、単にセル数を
カウントするカウンタによって構成されても良い。
【0024】この実施の形態においては、各ポートバッ
ファB1〜BNに、各出力ポートO1〜ON毎に保証し
たい最低保証値Pmin1〜minNがポート閾値とし
て設定されている。各最低保証値Pmin1〜minN
は、各ポートバッファB1〜BNに滞留できるセル数の
最小値をあらわしており、他の出力ポートに輻輳が生じ
ても、各出力ポートO1〜ONに対しては、セル滞留数
が設定された最低保証値Pmin1〜minNのセル数
より少ない場合は、当該出力ポートを通して送出でき
る。ここで、最低保証値Pmin1〜minNは、各出
力ポートO1〜ONにおけるトラフィックに応じて、個
別に定めても良いし、又は、互いに等しい値を設定して
も良い。このことは、各出力ポートO1〜ONをフレキ
シブルに使用及び制御できることを意味している。更
に、ポートバッファB1〜BNは、各最大セル格納容量
値Pmax1〜maxNの数までのセルアドレスを格納
できる。一方、カウンタを用いた場合には、最大セル格
納容量値Pmax1〜maxNまでの数までのセル数を
カウントできるカウンタであれば良い。いずれにして
も、最大セル格納容量値Pmax1〜maxNは互いに
等しくても良い。
【0025】一方、トータルキュー管理バッファTQに
は、最低保証値Pmin1〜minNの総和に等しい値
を初期値IVとして設定されており、セル格納バッファ
に格納されている全セル数を最大セル格納容量値Pma
x1〜maxNの総和まで計数できるものとする。
【0026】しかし、トータルキュー管理バッファTQ
は上記した総和よりも少ない計数しかできないものでも
良い。これは、全出力ポートのバッファのセル滞留数の
総和を平均したセル数に余裕分を加えた数だけ滞留させ
ることができれば、殆どの場合、セル廃棄が起こらない
ためである。この構成を採用することによって、メモリ
容量を減少させることができる。但し、トータルキュー
管理バッファTQは、最低保証値Pmin1〜Pmin
Nの総和よりも多いセル数を計数できるものでなければ
ならない。
【0027】この構成では、入力セルがATMスイッチ
装置に入力されると、当該入力セルの出力されるべき出
力ポートに対応したポートバッファの内容が1つだけ増
加するが、トータルキュー管理バッファTQの内容は、
上記した各出力ポートにおけるセルの数が最低保証値よ
り少ない場合には、何等、変化しない。
【0028】他方、上記した出力ポートにセルが集中し
た結果、ポートバッファの内容が当該ポートバッファの
最低保証値を越えると、トータルキュー管理バッファT
Qの内容が1つだけ増加する。また、セルが出力される
と、ポートキューの内容は1つだけ減ることになる。こ
の場合、当該出力ポートに対応したポートキューに設定
された最低保証値を越えている場合には、トータルキュ
ー管理バッファTQの内容も1つだけ減る。
【0029】このように、各出力ポートにおける最低保
証値を設定しておくことにより、複数の出力ポートに輻
輳が生じても、他の出力ポートに対しては、最低保証値
までの範囲内で、セルの出力を保証することができる。
また、この構成では、各出力ポートのトラフィックに応
じた制御を行うことができるため、バッファ数最大の出
力ポートに向かうセルのみを規制し、この規制状態をセ
ル蓄積総量に対する輻輳状態が解除されるまで継続する
場合における欠点を除去できる。
【0030】図2を参照して、上記した原理に基づく、
ATMスイッチ装置の具体的な実施の形態を説明する。
図示されたATMスイッチ装置は、複数の入力ポートI
1〜IN、複数の出力ポートO1〜ON、及び、共有バ
ッファ11とを備えている。ここで、共有バッファ11
は、多重化器12を介して入力ポートI1〜INに接続
され、多重化分離器13を介して出力ポートO1〜ON
に接続されている。更に、共有バッファ11は、セル格
納領域と各出力セルの次のアドレスを各出力ポート対応
に格納する次アドレスポインタ領域とを備えている。ま
た、図示されたATMスイッチ装置は、書込制御部1
5、読出制御部17、空きアドレスバッファ19、及
び、閾値制御部20とを有している。
【0031】各入力ポートI1〜INを介して与えられ
る入力セルは、53バイトからなるATMセルであり、
5バイトのヘッダ部と48バイトのペイロード部とによ
って構成されている。この例の場合、各入力セルは、多
重化器12に入力される前に、ヘッダ変換され、変換さ
れたヘッダ部がペイロード部と共に多重化器12に入力
されている。多重化器12では、変換されたヘッダ部の
内、ルーティング情報を書込制御部15に送出し、残り
の部分を共有バッファ11に送出する。尚、ヘッダ変換
は多重化部12で多重化された後に行われても良い。
【0032】ルーティング情報を受けた書込制御部15
には、ルーティング情報をデコードするルーティングデ
コーダのほか、各出力ポートに対応した書込アドレスレ
ジスタが設けられており、各書込アドレスレジスタに
は、共有メモリ11内の次のアドレスが出力ポート対応
に格納されている。
【0033】まず、図2に示されたATMスイッチ装置
における入力セルの書込動作について説明する。入力セ
ルに関するルーティング情報が書込制御部15に与えら
れると、書込制御部15では、ルーティングデコーダに
より、当該ルーティング情報に対応した出力ポートの書
込アドレスレジスタが指定される。この時、書込アドレ
スレジスタには、対応する出力ポートに出力されるべき
セルのアドレスが格納されており、このアドレスが共有
バッファ11に送出される。同時的に、空きアドレスバ
ッファ19に格納されている空きアドレスが当該出力ポ
ートに対する次のアドレスを指示するアドレスポインタ
ーとして、共有バッファ11のアドレスポインタ領域に
格納される。これによって、出力ポートに対応したセル
のリスト構造が共有バッファ11のセル格納領域及び次
アドレスポインタ領域に形成される。更に、共有バッフ
ァ11を指定した書込アドレスレジスタの内容を次アド
レスポインタ領域に格納した次アドレスに更新してお
き、次のセルをリスト構造に接続する準備をしておく。
【0034】次に、出力セルの読出動作について説明す
ると、図示された読出制御部は、出力ポートを指定する
出力ポート指定部、出力ポート対応に設けられた読出ア
ドレスレジスタとを備え、出力ポート指定部により、読
出アドレスレジスタの一つが選択される。選択された読
出アドレスレジスタには、出力ポート毎のリスト構造の
先頭位置にある読出アドレスが格納されており、この読
出アドレスが共有バッファ11に送出される。共有バッ
ファ11からは、読出アドレスにしたがって、セルが読
み出され、多重化分離器13を介して、対応する出力ポ
ートに送出される。共有バッファ11の次アドレスポイ
ンタ領域からセルと同時に読み出される次アドレスは、
読出制御部17に送出され、対応する読出アドレスレジ
スタに書き込まれる。このとき、共有バッファ11に送
出された読出アドレスは、空きアドレスとなっているか
ら、空きアドレスバッファ19に格納され、セルを格納
していた共有バッファ11の領域を解放する。このよう
に、共有バッファ11内の出力ポート毎に形成されたリ
スト構造にしたがって、各セルは順番に読み出されるこ
とになる。
【0035】図2に示されたATMスイッチ装置は、更
に閾値制御部20を有しており、この閾値制御部20に
よって、書込制御部15及び読出制御部17を制御す
る。図3をも併せ参照して、図2に示された閾値制御部
20を説明する。図3に示されているように、閾値制御
部20は、書込制御部15及び読出制御部17内の出力
ポート対応の書込及び読出アドレスレジスタに対して、
1対1に設けられたポートセルカウンタPC(1)〜P
C(N)と、トータルセルカウンタTCとを含み、これ
らポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)及びトー
タルセルカウンタTCは、図1の原理図に示されたポー
トバッファB1〜BN及びトータルキュー管理バッファ
TQについてそれぞれ説明した動作と同様な動作を行
う。
【0036】図示されたポートセルカウンタPC(1)
〜PC(N)は、書込制御部15及び読出制御部17に
対してルーティングデコーダ25を介して接続されてお
り、各出力ポートに対応した書込アドレスレジスタが指
定されると、当該書込アドレスバッファに応じたポート
セルカウンタPC(1)〜PC(N)の一つにカウント
アップ信号がルーティングデコーダ25を通して与えら
れ、この結果、各ポートセルカウンタPC1〜PCN
は、カウントアップ信号を順次加算していく。一方、読
出制御部の読出アドレスレジスタが指定されると、当該
読出アドレスレジスタに対応したポートセルカウンタP
C(1)〜PC(N)に対して、カウントダウン信号が
与えられ、各カウンタの内容を減算して行く。
【0037】ここで、ポートセルカウンタPC(1)〜
PC(N)には、閾値設定部201によってそれぞれ出
力ポートO1〜ONに対する最低保証値Pmin1〜P
minNが設定されている。この場合、これら最低保証
値Pmin1〜PminNは互いに同一であっても、異
なっていても良い。いずれにしても、最低保証値Pmi
n1〜PminNは、対応する出力ポートにおけるトラ
フィックを考慮して決定され、各ポートセルカウンタP
C(1)〜PC(N)の内容は、書込及び読出制御部1
5及び17からの要求に応じて、最大セル格納容量値P
max1〜maxNを越えた場合等に、書込制御部15
又は読出制御部17に出力信号として送出される。
【0038】一方、トータルセルカウンタTCには、上
記したポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)の最
低保証値Pmin1〜minNの総和に等しい値が初期
値IVとして設定されている。各ポートセルカウンタP
C(1)〜PC(N)の内容が各ポートセルカウンタP
C(1)〜PC(N)の最低保証値Pmin1〜Pmi
nNを越えると、トータルセルカウンタTCは1だけカ
ウントアップされる。このカウントアップは共有バッフ
ァ11における総格納値TCまで続けられる。他方、セ
ルが出力され、且つ、対応したポートセルカウンタPC
(1)〜PC(N)の最低保証値を越えている場合に
は、トータルセルカウンタTCの内容は1だけ減算され
る。
【0039】この場合、セルが特定出力ポートにのみ集
中して、最大セル格納容量Pmax1〜PmaxNを越
えている出力ポートに対しては、総格納値TCに達しな
い場合にも、入力規制が行われる。また、特定出力ポー
トに輻輳が生じても、他の出力ポートには、セル滞留数
が最低保証値より少なければ、当該出力ポートを通して
セルを出力できる。
【0040】更に、セルが最大セル格納容量値Pmax
1〜PmaxNを越えていることによって入力規制状態
にある出力ポートにおいても、最大セル格納容量値Pm
ax1〜PmaxNよりセル数が少なくなると、直ち
に、入力規制を解消することができる。このように、個
々の出力ポート対応にも、最大セル格納容量値Pmax
1〜PmaxNを設けておくことにより、従来技術のよ
うに、セル蓄積総量のみを監視する場合に比較して、各
出力ポートに対する入力規制時間を短縮できる。
【0041】図4を参照すると、図2及び図3に示され
たATMスイッチ装置及び閾値制御部20の具体例が示
されている。図4では、書込制御部として、多重化器1
2に接続されたルーティングデコーダ251と、出力ポ
ートO1〜ONに対応して設けられた書込アドレスレジ
スタWA(1)〜WA(N)とが備えられており、読出
制御部として、出力カウンター171、出力デコーダ1
72、及び、出力ポート対応に設けられた読出アドレス
レジスタRA(1)〜RA(N)が備えられている。更
に、図示されたATMスイッチ装置は、図1と同様に、
空きアドレスを格納する空きアドレスバッファ19を有
している。
【0042】また、図4に示された閾値制御部20は、
出力ポートの最低保証値Pmin1〜PminNを閾値
として定めたポートセルカウンタPC(1)〜PC
(N)と、最低保証値Pmin1〜PminNの総和を
初期値として設定したトータルセルカウンタTCとを備
え、これらポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)
とトータルセルカウンタTCは、それぞれポート閾値回
路と、トータル閾値回路と呼ばれても良い。
【0043】図4からも明らかな通り、ポートセルカウ
ンタPC(1)〜PC(N)は、ルーティングデコーダ
251及び出力デコーダ172に接続され、これらデコ
ーダからの出力によって、カウントアップ及びカウント
ダウンの動作を行い、セル数を計数する。また、ポート
セルカウンタPC(1)〜PC(N)のカウント値が各
カウンタにおける最大セル格納容量値Pmax1〜Pm
axNより大きい場合、或いは、セルの共有バッファ1
2の総格納値TCを越えた場合には、輻輳状態の指示を
各ポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)に送出
し、セル廃棄を行う。また、各ポートセルカウンタPC
(1)〜PC(N)がルーティングデコーダ251また
は出力デコーダ172によって指定されると、対応する
書込アドレスレジスタWAまたは読出アドレスレジスタ
RAが動作状態になり、当該書込アドレスレジスタWA
または読出アドレスレジスタRAは、格納されているア
ドレスを共有バッファ12に送出する。
【0044】尚、トータルセルカウンタTCには、最低
保証値Pmin1〜PminNの総和に等しい初期値I
Vが設定されており、各ポートカウンタPCにおいて最
低保証値Pmin1〜PminNを越えた場合にのみ、
トータルセルカウンタTCをカウントアップすること
は、図1と同様である。
【0045】図示されたATMスイッチ装置の他の動作
は、従来のATMスイッチ装置と同様であるので、ここ
では、説明を省略する。
【0046】図5及び図6を参照して、図4に示された
ポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)及びトータ
ルセルカウンタTCの動作を説明する。ここでは、トー
タルセルカウンタTCに、ポートセルカウンタPC
(1)〜PC(N)に設定された最低保証値Pmin1
〜PminNの総和が初期値IVとしてトータルセルカ
ウンタTCに設定された状態にあるものとし、ここで
は、最低保証値Pmin(j)が設定されたポートセル
カウンタPC(j)における書込動作及び読出動作を図
5及び図6により説明する。尚、図5及び図6では、説
明を簡略化するために、ポートセルカウンタPC(j)
及びトータルセルカウンタTCの内容、カウント値を
も、PC(j)及びTCであらわすものとする。
【0047】まず、図5に示された書込動作のステップ
S1では、ポートセルカウンタPC(j)のカウント値
PC(j)がPmin(j)より小さいかどうかが判定
される。この判定の結果、カウント値PC(j)がPm
in(j)より小さい場合、カウント値PC(j)が1
だけカウントアップされ(ステップS2)、続いて、共
有バッファ11に対して入力セルが書き込まれる(ステ
ップS3)。
【0048】一方、ステップS1において、カウント値
PC(j)が最低保証値Pmin(j)に等しいか、ま
たは、大きい場合、トータルセルカウンタTCの最大格
納量maxとの比較が行われる(ステップS4)。トー
タルセルカウンタTCのカウンタ値が最大値に達してい
ない場合には、ポートセルカウンタPC(j)のカウン
タ値PC(j)が当該カウンタの最大容量値Pmax
(j)と比較される(ステップS5)。カウント値PC
(j)がPmax(j)より小さい場合、ステップS6
に移行して、トータルセルカウンタTCのカウント値が
1だけカウントアップされ(ステップS6)、以後、ポ
ートセルカウンタPC(j)を1だけカウントアップす
るステップS2に移行して、前述した書込動作が行われ
る(ステップS3)。
【0049】他方、ステップS4においてカウント値T
Cがmaxと等しいか、大きい場合、或いは、ステップ
S5において、ポートカウンタPC(j)のカウント値
PC(j)がPmax(j)に等しいか、または、大き
い場合には、当該入力セルは廃棄処理される(ステップ
S7)。
【0050】図6に示された読出動作について説明す
る。ステップSS1において、まず、共有バッファ11
から出力セルの読出が行われる。次に、ポートセルカウ
ンタPC(j)のカウント値PC(j)が最低保証値P
min(j)と比較される(ステップSS2)。比較の
結果、カウント値PC(j)がPmin(j)より大き
い場合には、ステップSS3において、トータルセルカ
ウンタTCが1だけカウントダウンされると共に、ステ
ップSS4において、ポートセルカウンタPC(j)の
カウント値PC(j)も1だけカウントダウンされる。
【0051】一方、ステップSS2の比較結果、カウン
ト値PC(j)がPmin(j)と等しいか、小さい場
合、トータルセルカウンタTCのカウント値TCは変化
せず、直接、ポートセルカウンタPC(j)のカウント
値PC(j)だけが1だけカウントダウンされる(ステ
ップSS4)。
【0052】図示された書込及び読出動作により、最低
保証値Pmin(j)及びトータルセルカウント値TC
を監視しながら、輻輳制御を行うことができる。
【0053】図7を参照すると、本発明の他の変形例に
係るATMスイッチ装置は、アドレスポインタの書込制
御を行うアドレスポインタ書込制御部21、アドレスポ
インタの読出制御を行うアドレスポインタ読出制御部2
2、及び、これらアドレスポインタ書込制御部21及び
アドレスポインタ読出制御部22によって共通に使用さ
れるアドレスバッファ部23とを有している。ここで、
アドレスバッファ部23は、出力ポートO1〜ON対応
にそれぞれ設けられたアドレスレジスタを備え、各アド
レスレジスタには、閾値制御部20から各出力ポートに
対応した最低保証値Pmin1〜PminNが設定され
ている。更に、閾値制御部20には、最低保証値Pmi
n1〜PminNの総和に等しい値が初期値IVとして
設定されており、この閾値制御部20は、図3と同様の
構成を有している。
【0054】また、この構成は、次アドレスポインタが
共有バッファ11内に格納されない点以外、図2〜図4
を参照して説明したATMスイッチ装置と同様な動作を
行えることは、明らかであるので、ここでは、説明を省
略する。
【0055】上記した動作は、入力セルとして、単一の
出力ポートに出力されるべきシングルキャストセルが入
力された場合についてのみ説明した。しかしながら、複
数の出力ポートに出力されるべきマルチキャストセルが
入力される場合もあることを考慮しておく必要がある。
ここで、マルチキャストセルの出力されるべき出力ポー
ト数を同報数と呼び、NCであらわすものとする。
【0056】このようなマルチキャストセルの場合、共
有バッファは1セル分の領域しか使用されないから、シ
ングルキャストセルと同様に、マルチキャストセルを処
理すると、同報数に応じて共有バッファ上に確保される
であろう領域のうち、(同報数−1)セル分の領域は使
用されないので、この使用されない領域は他のセルの格
納に使用できる。このことは、共有バッファにおける
(同報数−1)セル分の領域が解放されたのと等価であ
る。
【0057】しかしながら、上記した例のように、共有
バッファ11内に、最初に、最低保証値に対応した最低
保証領域をシングルキャストセルを想定して確保した場
合、最低保証領域を制御する必要がある。即ち、マルチ
キャストセルによる同報先の出力キューが最低保証値よ
り少ない場合には、最低保証領域として確保した領域を
使用する訳ではないので、最低保証領域として確保され
た領域から解放すれば、更に、有効に、共有バッファ1
1を使用できる。
【0058】このように、マルチキャストセルが入力セ
ルとして与えられた場合、共有バッファ11内に、最低
保証領域として確保された領域を(同報数−1)だけ解
放することにより、共有バッファ11を有効に使用でき
る。
【0059】ここで、マルチキャストセルを処理できる
ATMスイッチ装置としては、種々のものが提案されて
おり、ここでは、アドレスポインタをコピーすることに
よって、マルチキャストセルを処理するATMスイッチ
装置に本発明を適用した場合について説明する。
【0060】図8、9、及び10を参照すると、本発明
に係るATMスイッチ装置は、前述した実施の形態と同
様に、共有バッファ11、多重化器12、多重化分離器
13、書込制御部15、読出制御部17、空きアドレス
バッファ19を備えると共に、出力ポートO1〜ONに
対応した設けられたアドレスバッファ231〜23N、
これらアドレスバッファ231〜23Nの内容をカウン
トするポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)、及
び、トータルセルカウンタTCとを有している。ここ
で、これらポートセルカウンタPC(1)〜PC(N)
並びにトータルセルカウンタTCは図3に示された閾値
制御部20を構成している。
【0061】更に、以下では、閾値制御部20の一部
に、マルチキャスト制御部が含まれているものとして説
明するが、マルチキャスト制御部は書込制御部の一部に
設けられても良い。この場合、トータルセルカウンタT
Cには、各ポートセルカウンタPC1〜PCNに設定さ
れた最低保証値Pmin1〜PminNの総和が、トー
タルセル最低保証値として設定されていると共に、共有
バッファ11には、当該トータルセル最低保証値に対応
した領域が確保されているものとする。
【0062】図9をも参照して、マルチキャストセルの
書込動作について説明すると、まず、ステップSa1に
おいて、マルチキャストセルが入力セルとして与えられ
ると、マルチキャストセルカウンタNCが0にセットさ
れ、続いて、ステップSa2において、マルチキャスト
セルの同報数に応じた数のアドレスバッファ231〜2
3Nに当該マルチキャストセルのアドレスがコピーされ
る形で格納される。
【0063】この状態で、j番目のポートセルカウンタ
PC(j)の内容、カウント値PC(j)が当該ポート
セルカウンタPC(j)に設定されている最低保証値P
min(j)と比較される(ステップSa3)。比較の
結果、ポートセルカウンタPC(j)のカウント値PC
(j)が最低保証値Pmin(j)より小さい場合に
は、カウント値PC(j)が1だけカウントアップさ
れ、ポートセルカウンタPC(j)に再度書き込まれる
(ステップSa4)。
【0064】一方、ポートセルカウンタPC(j)のカ
ウント値が最低保証値Pmin(j)に等しいか、また
は、大きい場合には、ステップSa3はステップSa5
に移行し、トータルセルカウンタTCの内容が最大値T
maxと比較される。比較の結果、最大値Tmaxより
小さい場合には、ポートセルカウンタPC(j)のカウ
ント値がその最大値Pmax(j)と比較される(ステ
ップSa6)。
【0065】カウント値PC(j)が最大値Pmax
(j)より小さい時には、トータルセルカウンタTCの
内容が1だけカウントアップされ(ステップSa7)、
続いて、ポートセルカウンタPC(j)もカウントアッ
プされる(ステップSa4)。
【0066】次に、マルチキャストセルカウンタNCが
1だけカウントアップされ(ステップSa8)、ステッ
プSa9において、アドレスポインタが該当するアドレ
スバッファ23jに書き込まれ、ステップSa10の処
理が実行される。
【0067】また、ステップSa5及びSa6におい
て、トータルセルカウンタTC及びポートセルカウンタ
PC(j)の内容がそれぞれ最大値Tmax及びPma
x(j)と等しいか、または、大きい場合、ステップS
a10の処理が実行される。
【0068】ステップSa10では、マルチキャストセ
ルカウンタNCの内容が0か否かが検出され、NCが0
に等しい場合には、当該入力セルは廃棄される(ステッ
プSa11)。
【0069】他方、ステップSa10において、NCの
内容が0より大きい場合には、(TC−(NC−1))
が計算され(ステップSa12)、トータルセルカウン
タTCの内容が更新される。このことは、同報数NCか
ら1を差し引いた値がトータルセルカウンタTCの内容
から減算されることを意味し、これにより、共有バッフ
ァ11に用意された最低保証領域がマルチキャストセル
の同報数に影響を受けないように、制御できる。
【0070】以後、NCの内容とセルの内容は、共有バ
ッファ11に書き込まれ(ステップSa13)、書込動
作を終了する。
【0071】次に、図10を参照して、読出動作を説明
すると、共有バッファ11から、NCとセルが読み出さ
れ(ステップSb1)、続いて、ポートセルカウンタP
C(j)のカウント値が最低保証値Pmin(j)と比
較される(ステップSb2)。比較の結果、カウント値
がPmin(j)より大きければ、トータルセルカウン
タTCが1だけ減算された(Sb3)後、ステップSb
4に移行する。
【0072】他方、カウント値がPmin(j)と等し
いか、小さい場合、処理動作は、直接、ステップSb4
に移行し、このステップSb4において、ポートセルカ
ウンタPC(j)のカウント値が1だけカウントダウン
される。続いて、NCも1だけカウントダウンされ(ス
テップSb5)、その結果は共有バッファに書き込まれ
る(ステップSb6)。また、NCの内容が0と比較さ
れ(ステップSb7)、0と等しいときには、アドレス
ポインタを解放して(ステップSb8)、処理を終了す
る。また、NCが0でないときには、ステップSb8を
経ることなく、処理を終了する。
【0073】図11には、マルチキャストセルをも処理
できる本発明の他の実施の形態に係るATMスイッチ装
置が示されている。
【0074】図示されたATMスイッチ装置は、多重化
器12、多重化分離器13、共有バッファ11、及び、
空きアドレスバッファ40の他、シングルキャストセル
書込制御部41、マルチキャストセル書込制御部42、
シングルキャストセル読出制御部43、マルチキャスト
セル読出制御部44、同報先テーブル45、及び、閾値
制御部46を有している。
【0075】入力セルは多重化器12を介して、シング
ルキャストセル書込制御部41又はマルチキャストセル
書込制御部42によって指示される共有バッファ11の
アドレスに書き込まれる。この時、次にセルを書き込む
アドレスが空きアドレスバッファ40から読み出され、
次アドレスポインタとして共有バッファ11に格納され
る。これによって、セルのリスト構造が形成されるが、
この実施の形態では、シングルキャストセルに対するリ
スト構造と、マルチキャストセルに対するリスト構造と
が個別に構成され、且つ、区別して管理されるものとす
る。
【0076】シングルキャストセルを読み出す場合、シ
ングルキャストセル読出制御部43が出力ポートに対応
した共有バッファ11のアドレスを与えると共に、次の
アドレスポインタも読み出して、次に読み出すべきアド
レスをも確保しておく。また、セルを読み出されたアド
レスは空きアドレスバッファ40に戻されて、対応する
共有バッファ11内の領域を解放する。
【0077】一方、マルチキャストセルが読み出された
場合、マルチキャストセル読出制御部44によって管理
される同報先テーブル45に、そのセルの内部VPIが
与えられる。同報先テーブル45は、マルチキャストセ
ルの分配先を決定して、該当する出力ポートにマルチキ
ャストセルを複数回読み出す。
【0078】該当する出力ポートに対するマルチキャス
トセルのコピーが全て終了すると、マルチキャストセル
が格納されていた共有バッファ11内のアドレスが解放
され、且つ、空きアドレスバッファ40に格納される。
【0079】上記した動作を行うATMスイッチ装置に
は、更に、閾値制御部46が備えられており、この閾値
制御部46は、マルチキャストセルの到来に際における
動作以外、図8〜10に示した閾値制御部20と同様な
動作を行う。
【0080】このように、この実施の形態では、複数回
マルチキャストセルを読み出すコピー動作が出力側で行
われる点で、上述した実施の形態とは異なっているが、
出力ポート毎の最低保証値Pmin及びトータルセルT
Cの管理動作は、上述した実施の形態と同様である。
【0081】即ち、マルチキャストセルが入力セルとし
て到来した場合、当該マルチキャストセルを単一のセル
として認識し、トータルセルカウンタTCは初期値IV
として、1だけ加算される。言い換えれば、トータルセ
ルカウンタTCに確保されていた領域を(同報数−1)
だけ解放する。この解放によって、マルチキャストセル
の処理に要する共有バッファ11内の最低保証領域を
(TC−(同報数−1))で減少させることができる。
【0082】この実施の形態では、マルチキャストセル
を各出力ポートのバッファに格納する訳ではないので、
マルチキャストセルに対するリスト構造と、各出力ポー
トのシングルキャストセルに対するリスト構造とは独立
して管理されている。
【0083】ここで、マルチキャストセルは、共有バッ
ファ及びトータルセルカウンタTCに対して1セルとし
て扱われる。このため、マルチキャストセルに対する最
低保証値の制御に、シングルキャストセルのみを扱う場
合と同じ方法を採用しても良い。
【0084】例えば、マルチキャストセルをシングルキ
ャストセルに、マルチキャストセルのバッファを図2〜
図6に示した実施例のポートバッファBNに、それぞれ
見立てて図2〜図6に示した実施例の処理を施すことに
より、最低保証値の制御を行うことができる。ポートバ
ッファBNに見立てたマルチキャストセルのバッファか
らセルを出力する場合に、セルをコピーすることで、マ
ルチキャストを実現でき、最低保証値の効果が得られ
る。
【0085】具体的に言えば、図11において、各ポー
ト対応のシングルセルカウンタPCのほかに、マルチキ
ャスト専用のセルカウンタを設けておき、トータルセル
カウンタTCの内容が、シングルセルカウンタPCの内
容の総和とマルチキャスト専用セルカウンタの内容との
和に等しくなるようにすれば、同報数−1等の複雑な制
御を回避して、マルチキャストセルの最低保証を行うこ
とができる。
【0086】他方、セルを出力する際には、セルが一回
出力される度に、トータルセルカウンタTCの内容に1
を加算し、最低保証値を確保することができる。
【0087】図12を参照して、本発明をCBR方式、
ABR方式、VBR方式、UBR方式等のサービスクラ
スを識別する機能を備えたATMスイッチ装置に適用し
た場合について説明する。これらサービスクラスは、セ
ルのトラヒック状態及びセルの転送品質を示す所定のフ
ァクタに基づいて、4つのサービスクラスに分けること
ができる。これらサービスクラスは、特願平7−444
63号明細書で述べられたような手法を用いて識別でき
るため、ここでは、サービスクラスの識別方法自体につ
いては説明を省略する。いずれにしても、CBR方式の
セルのピークレートは一定であり、他方、ABR方式の
セルのピークレートは可変であり、UBR方式のセル
は、低優先度で転送されても良い。尚、ここでは、シン
グルキャストセルの場合についてのみ説明するが、マル
チキャストセルの場合にも、図8〜10と同様な動作を
行うことにより、共有バッファ内の最低保証領域を解放
し、共有バッファの有効利用を図ることができる。
【0088】このATMスイッチ装置の構成は、閾値制
御部20の構成以外は、図2或いは図4と同様の構成要
素を使用できるので、図12では、説明を簡略化するた
めに、閾値制御部20のみを図示している。図示された
例では、各出力ポート毎に、1からmまでのサービスク
ラスClass(1)〜Class(m)が設定されて
いるものとし、これらサービスクラスClass(1)
〜Class(m)はルーティングデコーダ25によ
り、出力ポートと共にルーティング情報rtによって識
別されるものとする。
【0089】図示された閾値制御部20は、出力ポート
O1に対して、m個のポートセルカウンタPC(1,
1)〜PC(m,1)を備え、ポートセルカウンタPC
(1,1)〜PC(m,1)はそれぞれサービスクラス
Class(1)〜Class(m)に対応している。
同様に、出力ポートO2に対しても、それぞれサービス
クラスClass(1)〜Class(m)に対応した
m個のポートセルカウンタPC(1,2)〜PC(m,
2)が備えられており、出力ポートONに対しては、そ
れぞれサービスクラスClass(1)〜Class
(m)に対応して、ポートセルカウンタPC(1,n)
〜PC(m,n)が設けられている。
【0090】これらポートセルカウンタPC(1,1)
〜PC(m,n)は、それぞれ最大カウント値Pmax
(1,1)〜Pmax(m,n)を有している。また、
これらポートセルカウンタPC(1,1)〜PC(m,
n)には、サービスクラス毎に設定された最低保証値P
min(1,1)〜Pmin(m,n)がそれぞれ設定
されている。
【0091】更に、図示された例では、サービスクラス
Class(1)〜Class(m)毎に、クラスセル
カウンタCC(1)〜CC(m)が設けられており、ク
ラスセルカウンタCC(1)〜CC(m)には、それぞ
れクラス毎のクラス最低保証値Cmin(1)〜Cmi
n(m)が設定されている。この場合、クラス最低保証
値Cmin(1)〜Cmin(m)は各サービスクラス
毎に設定された最低保証値Pmin(1,1)〜Pmi
n(m,1);Pmin(1,2)〜Pmin(m,
2);Pmin(1,n)〜Pmin(m,n)と独立
した値に設定し、各ポート毎の最低保証値Pmin
(m,n)を越えた分のクラス別のバッファとして使用
する。この例では、クラス最低保証値Cmin(1)〜
Cmin(m)を越えると、クラス、ポートの区別な
く、共有バッファ領域を使用するように構成されてい
る。
【0092】また、図5の閾値制御部20はトータルセ
ルカウンタTCを備え、このトータルカウンタTCに
は、クラス最低保証値Cmin(1)〜Cmin
(m):各サービスクラス毎に設定された最低保証値P
min(1,1)〜Pmin(m,1),Pmin
(1,2)〜Pmin(m,2);Pmin(1,n)
〜Pmin(m,n)の総和に等しい値がトータル最小
値として設定されている。
【0093】この構成を有する閾値制御部20は、各出
力ポートO1〜ONに送出されるべきセルが入力される
と、ルーティング情報rtにより、当該セルの出力ポー
ト並びにサービスクラスが識別され、セルの入力をあら
わすカウント信号が該当するポートセルカウンタPCに
送出される。ポートセルカウンタPCの内容は、カウン
ト信号の到来の度毎に、”+1”だけカウントアップさ
れる。この動作は、各ポートカウンタPCによって行わ
れ、当該ポートカウンタPCに設定されている最低保証
値Pminの値を越えた場合だけ、対応するクラスセル
カウンタCCの値を1だけカウントアップする。同様な
動作が各クラスセルカウンタCC(1)〜CC(m)に
おいて行われる。
【0094】更に、入力セルのトータルが、各クラスセ
ルカウンタCC(1)〜CC(m)に設定されているク
ラス最低保証値Cmin(1)〜Cmin(m)の総和
を越えている場合だけ、トータルセルカウンタTCの値
が1だけカウントアップされる。
【0095】一方、出力セルが出力されると、対応する
ポートセルカウンタPCの内容が1だけカウントダウン
され、且つ、当該ポートセルカウンタPCの内容が設定
されている最低保証値Pminを越えている場合だけ、
対応するサービスクラスのクラスセルカウンタCCの内
容を1だけカウントダウンする。この場合、当該クラス
セルカウンタCCの内容がクラス最低保証値Cminを
越えている場合には、トータルセルカウンタTCの値が
1だけカウントダウンされる。
【0096】図12に示された閾値制御部20における
ポートセルカウンタPC(1,1)〜PC(m,1);
PC(1,2)〜PC(1,m);PC(1,n)〜P
C(m,n)はそれぞれ優先制御部301〜30nに接
続されており、当該優先制御部301〜30nを介し
て、出力信号out(1)〜out(n)として、他の
クラスセルカウンタCC及びトータルセルカウンタTC
の出力と共に、例えば、図2に示すような書込制御部1
6又は読出制御部17に送出される。
【0097】この構成では、出力ポートに輻輳が生じて
も、他の出力ポートでは最低保証値に相当する出力セル
を送出でき、これら他の出力ポートにおけるセルの廃棄
を防止できると共に、更に、サービスクラス毎にクラス
最低保証値を設定しておくことにより、異なるサービス
クラスの輻輳によるセルの廃棄をも防止できる。この場
合、トータルセルカウンタTC内に各クラスの最低保証
バッファ領域が確保されており、また、各クラス毎のク
ラス最低保証領域において、同一クラスの出力ポートに
関してバッファの共有化が図れるため、ポート間の統計
多重効果が得られる。
【0098】上述した例では、クラス毎にグループ化を
行っているが、本発明によれば、自由な組み合わせでグ
ループ化を行うことができる。例えば、クラス最低保証
値Cmin(1)〜Cmin(m)の代わりに、ポート
毎のクラスをまとめてポート単位最低保証値とし、同一
のポートのクラスをグループ化しても良い。
【0099】いずれにしても、グループ化して、各グル
ープの最低保証値を設定することにより、他のグループ
の輻輳状態に影響されないで、グループ化した単位でバ
ッファの共有化を行い、最低保証値の制御を行うことが
できる。
【0100】図12に示されるような閾値制御部20に
よって制御されるATMスイッチ装置は、入力セルをコ
ピーする入力バッファ方式のものであっても良いし、ま
た、入力セルのアドレスをコピーするアドレスコピー方
式のものであっても良い。
【0101】また、上記した実施の形態はセルを格納す
るセルバッファとして、共有バッファを用いた場合につ
いてのみ説明したが、入力セル又は出力セルをポート対
応に個々に格納するバッファが複数のクラスに共通に使
用されるような形式のATMスイッチ装置にも適用でき
る。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、出力ポート毎の最低保
証値並びにこれら最低保証値のトータル保証値を設定し
ておくことにより、特定の出力ポートに輻輳が生じた場
合にも、他の出力ポートにおける最低保証値内における
セル転送を保証できるという効果がある。また、これら
最低保証値は各クラス毎に設定されても良い。更に、マ
ルチキャストセル到来の際に、このマルチキャストセル
の最低保証を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るATMスイッチ装
置の原理を説明するための図である。
【図2】図1の原理に基づく、本発明のATMスイッチ
装置の構成例を説明するためのブロック図である。
【図3】図2に示されたATMスイッチ装置の閾値制御
部の動作を説明するための概念図である。
【図4】図2に示されたATMスイッチ装置の構成をよ
り具体的に説明するためのブロック図である。
【図5】図4に示されたATMスイッチ装置における書
込動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図4に示されたATMスイッチ装置における読
出動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1の原理に基づく、本発明のATMスイッチ
装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るATMスイッチ
装置の一構成例を説明するためのブロック図である。
【図9】図8に示されたATMスイッチ装置の書込動作
を説明するためのフローチャートである。
【図10】図8に示されたATMスイッチ装置の読出動
作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態に係るATMスイッ
チ装置の他の構成例を説明するためのブロック図であ
る。
【図12】本発明の更に他の実施の形態に係るATMス
イッチ装置の動作を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
B1〜BN ポートバッファ TQ トータルキュー管理バッ
ファ Pmin1〜minN 最低保証値 IV トータル最低保証値 11 共有バッファ 12 多重化器 13 多重化分離器 15 書込制御部 17 読出制御部 20 閾値制御部

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート、出力ポート、及び、メモリ
    とを備え、前記入力ポートを通して与えられるATMセ
    ルからなる入力セルを前記メモリに格納した後、前記出
    力ポートに送出するATMスイッチ装置において、前記
    各出力ポート毎のキューのセル数を計数する出力ポート
    対応のポートキュー計数手段と、前記各ポートキュー計
    数手段における計数値の最低保証値を設定しておく手段
    と、前記各ポートキュー計数手段の計数値が前記最低保
    証値を越えたことを検出する検出手段と、前記各最低保
    証値の合計値を初期値として設定しておき、前記メモリ
    に格納されるキュー全体のセル数を格納するトータルキ
    ュー計数手段とを備え、前記トータルキュー計数手段
    は、各出力ポート対応のポートキュー計数手段における
    計数値が前記初期値として設定された前記合計値を越え
    ている時に、セル数の変化として計数することを特徴と
    するATMスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記メモリが入力ポ
    ート毎に設けられた入力バッファであることを特徴とす
    るATMスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記メモリが出力ポ
    ート毎に設けられた出力バッファであることを特徴とす
    るATMスイッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記メモリが複数の
    出力ポートによって共用される共有バッファであること
    を特徴とするATMスイッチ装置。
  5. 【請求項5】 複数の入力ポート、複数の出力ポート、
    及び、前記複数の出力ポートによって共通に使用される
    共有バッファとを有し、前記入力ポートからのATMセ
    ルを前記共有バッファに格納した後、所定の出力ポート
    に送出するATMスイッチにおいて、前記各出力ポート
    毎のキューのセル数を計数する出力ポート対応のポート
    キュー計数手段と、前記各ポートキュー計数手段におけ
    る計数値の最低保証値を設定しておく手段と、前記各ポ
    ートキュー計数手段の計数値が前記最低保証値を越えた
    ことを検出する検出手段と、前記各最低保証値の合計値
    を初期値として設定しておき、前記メモリに格納される
    キュー全体のセル数を格納するトータルキュー計数手段
    とを備え、前記トータルキュー計数手段は、各出力ポー
    ト対応のポートキュー計数手段における計数値が前記初
    期値として設定された前記最低保証値の合計値を越えて
    いる時に、セル数の変化として計数することを特徴とす
    るATMスイッチ装置。
  6. 【請求項6】 複数のサービスクラスを識別できるAT
    Mスイッチ装置において、各サービスクラス毎に、前記
    各出力ポートのクラス最低保証値を設定しておく手段を
    備えると共に、前記トータルキュー計数手段は、前記出
    力ポート全体におけるクラストータルキューのクラスト
    ータル最低保証値を各サービスクラス毎に設定しておく
    手段と、クラストータル最低保証値の総和を前記合計値
    の形で設定しておく手段とによって構成されていること
    を特徴とする請求項5記載のATMスイッチ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、複数の出力ポートに
    同報されるべきマルチキャストセルの入力の際には、前
    記マルチキャストセルの送出されるべき出力ポートの数
    より少ない領域を前記共有バッファ内に設定することを
    特徴とするATMスイッチ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記共有バッファ内
    に、前記最低保証値に対応した最低保証領域を設定して
    おき、マルチキャストセルの到来の際、マルチキャスト
    セルの同報数から1を引いた領域を最小保証領域から解
    放することを特徴とするATMスイッチ装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、複数の出力ポートに
    同報されるべきマルチキャストセルの入力の際には、前
    記マルチキャストセルの送出されるべき出力ポートの数
    より少ない領域を前記共有バッファ内に設定することを
    特徴とするATMスイッチ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記共有バッファ
    内に、前記最低保証値に対応した最低保証領域を設定し
    ておき、マルチキャストセルの到来の際、マルチキャス
    トセルの同報数から1を引いた領域を最小保証領域から
    解放することを特徴とするATMスイッチ装置。
  11. 【請求項11】 請求項5において、複数の出力ポート
    に同報されるべきマルチキャストセルをシングルキャス
    トセルとは別に計数するマルチキャストセル専用カウン
    タを備え、マルチキャストセルの最低保証値を保証でき
    ることを特徴とするATMスイッチ装置。
  12. 【請求項12】 複数の出力ポートによって共通に使用
    される共有バッファを備えたATMスイッチ装置の制御
    方法において、各出力ポートにおける最低保証値を監視
    しながら、出力ポートにおける輻輳を制御することを特
    徴とするATMスイッチ装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、全ての出力ポー
    トの最低保証値の総和に等しいセル数をも監視して、出
    力ポートにおける輻輳を制御することを特徴とするAT
    Mスイッチ装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項12において、マルチキャスト
    セル専用のカウンタにより、マルチキャストセルの最低
    保証を行うことを特徴とするATMスイッチ装置の制御
    方法。
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