JPH1132055A - バッファ制御装置及びバッファ制御方法 - Google Patents

バッファ制御装置及びバッファ制御方法

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JPH1132055A
JPH1132055A JP18870797A JP18870797A JPH1132055A JP H1132055 A JPH1132055 A JP H1132055A JP 18870797 A JP18870797 A JP 18870797A JP 18870797 A JP18870797 A JP 18870797A JP H1132055 A JPH1132055 A JP H1132055A
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JP18870797A
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Kazuto Nishimura
和人 西村
Takaaki Wakizaka
孝明 脇坂
Masahito Okuda
將人 奥田
Atsushi Tanaka
淳 田中
Tomohiro Ishihara
智宏 石原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q11/00Selecting arrangements for multiplex systems
    • H04Q11/04Selecting arrangements for multiplex systems for time-division multiplexing
    • H04Q11/0428Integrated services digital network, i.e. systems for transmission of different types of digitised signals, e.g. speech, data, telecentral, television signals
    • H04Q11/0478Provisions for broadband connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5672Multiplexing, e.g. coding, scrambling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通バッファを仮想的に個別バッファとして
使用できるように共通バッファの記憶制御を行なうこと
により、バッファの容量を増大させることなく、又、バ
ッファに対する読み出し制御を複雑化することなく、最
低帯域保証を実現できるようにする。 【解決手段】 複数の方路からの受信データを一時的に
記憶する各方路に共通な共通バッファ1の記憶制御を行
なうバッファ制御装置2において、受信データの方路を
識別する方路識別部3と、少なくとも受信データの共通
バッファ1内の記憶位置についての情報を上記方路別に
記憶する記憶部4と、方路識別部3での方路識別結果と
記憶部4の上記記憶位置についての情報とに基づいて受
信データを仮想的に共通バッファ1に方路別に記憶させ
るための制御を行なう制御部5とをそなえるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図36,図37) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態(図2〜図35) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッファ制御装置
及びバッファ制御方法に関し、特に、ATM(Asynchron
ous Transfer Mode)通信方式において扱われる固定長の
データ(ATMセル)のバッファリング部分に用いて好
適なバッファ制御装置及びバッファ制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】ATM通信方式では、データ通信,電話
通信などその通信の種類(アプリケーション)毎に異な
る帯域を設定して通信を行なうことができる。例えば、
データ通信における動画像情報の伝送には数Mbps〜
数十Mbps程度、電話通信における音声情報の伝送に
は64kbps程度の帯域をそれぞれ設定する必要があ
るが、ATM通信方式では、これらの様々な帯域の通信
を、ATM通信網内のATM交換機やセル集線装置など
のATM通信装置においてATMセルレベルの統計多重
を行なうことにより、高効率で収容して帯域の有効利用
を図ることができるようになっている。
【0004】ところで、上記のATM交換機やセル集線
装置では、周知のように、ATMセルのヘッダ部分に格
納されているセルの転送先情報に基づいて、入力セルを
所望の転送先へ振り分けるという制御を行なうが、この
とき、同じ転送先情報を有するセルが振り分け時に衝突
してしまうことを防止するために、バッファを用いて入
力セルを一時的に蓄積して各セルを少しずつずらして出
力するセルの競合制御を行なうようになっている。
【0005】例えば、図36に示すように、ATM交換
機100では、その交換機100が収容する複数の加入
者端末からのATMセルを多重部101で多重化したの
ち、一旦、共通バッファ(FIFO:First In First O
ut) 102に蓄積して各セルの出力タイミングを調整
し、各セルを分離部103にて振り分けるという制御が
行なわれる。
【0006】しかしながら、この共通バッファ102を
用いたタイプのATM交換機100では、特定の加入者
端末が大量のデータ(ATMセル)を送信すると、共通
バッファ102の記憶容量の大半をその加入者端末から
のデータが占めてしまうことになるので、結果的に、他
の加入者端末が利用できる帯域が極端に少なくなってし
まう。
【0007】これを解決するには、各端末あるいは各通
信種類毎に帯域を確保すればよいのだが、バースト性の
強いデータ通信においては、使用しない空き帯域が多く
なってしまい確保した帯域を有効に利用することができ
ない。そこで、従来より、基本的には各通信毎に帯域を
保証しないが、最低限必要であろうと予想される帯域の
みを保証する方式として個別バッファ方式と呼ばれる方
式が考えられている。
【0008】図37はこの個別バッファ方式を説明する
ためのブロック図であるが、この図37に示すように、
ATM交換機100′は、図36に示すものと同様の多
重部101,分離部103を有するほか、入力方路〔あ
るいはATMセルのVP(Virtual Path)/VC(Virtual
Channel) 〕毎に設けられた個別バッファ104と、こ
れらの各個別バッファ104に対するATMセルの書き
込み/読み出し処理を制御するバッファ制御装置とし
て、方路識別部105,読出制御部106とを有して構
成されている。
【0009】ここで、方路識別部105は、到着したセ
ルのヘッダ部分からそのセルの方路(又はVP/VC)
を識別して適切な個別バッファ104へ振り分けるもの
であり、読出制御部106は、各個別バッファ104を
所定の周期でポーリングすることにより、各個別バッフ
ァ104に記憶されたセルを順次読み出すものである。
【0010】上述の構成により、このATM交換機10
1′(バッファ制御装置)では、到着セルが方路識別部
105により入力方路毎に、順次、個別バッファ104
に記憶されたのち、読出制御部106によって、全個別
バッファ104からセルが1つずつ読み出される。これ
により、例えば、入力方路数がX(全個別バッファ10
4の数がX:ただしXは2以上の自然数)で、出力回線
帯域がVであるとすると、読出制御部106は、X回に
1回、各個別バッファ104に対してポーリングを行な
うことになり、V/Xだけの帯域が最低限保証されるこ
とになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバッファ制御装置(個別バッファ方式)で
は、共通バッファ方式と同程度の性能(最大許容帯域)
を得るためには、各個別バッファ104の記憶容量を大
幅に増加させるか、読出制御部106による読み出し制
御を高速化する必要があるが、いずれにしても、装置規
模の増大や制御の複雑化を招いてしまう。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、共通バッファを仮想的に個別バッファとして
使用できるように共通バッファの記憶制御を行なうこと
により、バッファの容量を増大させることなく、又、バ
ッファに対する読み出し制御を複雑化することなく、最
低帯域保証を実現できるようにした、バッファ制御装置
及びバッファ制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は複数の方路#1〜#
n(nは2以上の自然数)からの受信データを一時的に
記憶する各方路に共通な共通バッファ、2はこの共通バ
ッファ1の記憶制御を行なうバッファ制御装置で、この
図1に示すように、バッファ制御装置2は、さらに、方
路識別部3,記憶部4および制御部5をそなえて構成さ
れている。
【0014】ここで、方路識別部3は、受信データの方
路を識別するものであり、記憶部4は、少なくとも上記
の受信データの共通バッファ1内の記憶位置についての
情報を方路#i(ただし、i=1〜n)別に記憶するも
のであり、制御部5は、方路識別部3での方路識別結果
と記憶部4の上記記憶位置についての情報とに基づいて
受信データを仮想的に共通バッファ1に方路#i別に記
憶させるための制御を行なうものである。
【0015】上述のごとく構成された本発明のバッファ
制御装置2では、受信データの方路が方路識別部3にお
いて識別され、その識別結果と記憶部4に記憶されてい
るその受信データの共通バッファ1内の記憶位置につい
ての情報とに基づいて、制御部5が、受信データを共通
バッファ1内に仮想的に方路#i別に記憶させるための
制御を行なう。これにより、複数の方路からの受信デー
タは、仮想的に方路#i別に共通バッファ1に記憶され
る(請求項1,23)。
【0016】ここで、具体的に、上述の記憶部4は、例
えば、各方路#i別に、受信データの共通バッファ1内
でのアドレス情報を受信データの記憶順にリンクして記
憶するリンクメモリと、共通バッファ1へ最初に記憶さ
れた受信データのアドレス情報と最後に記憶された受信
データのアドレス情報と受信データ量とをそれぞれ各方
路別に記憶する方路別情報メモリと、共通バッファ1内
の空きアドレス情報を記憶する空きアドレス情報メモリ
とをそなえて構成される。
【0017】そして、この場合、制御部5は、方路識別
部3での方路識別結果と上記の空きアドレス情報メモリ
の空きアドレス情報とに基づいて、受信データを共通バ
ッファ1の所定の空きアドレスに記憶させるとともに、
その空きアドレスに基づいて、上記のリンクメモリのリ
ンク状態,方路別情報メモリのアドレス情報,受信デー
タ量,空きアドレス情報メモリの空きアドレス情報をそ
れぞれ更新するように構成される。
【0018】これにより、上述の制御部5では、どの方
路#iからの受信データを共通バッファ1内のどのアド
レスに記憶させたか、どの方路#iの受信データをどれ
だけ共通バッファ1に記憶させたかを常に把握しながら
受信データを共通バッファ1に記憶させてゆくので、共
通バッファ1では、複数の方路#iからの受信データが
仮想的に方路#i別に記憶された状態となる(請求項
2)。
【0019】また、本バッファ制御装置2は、共通バッ
ファ1の輻輳状態についての閾値を記憶する閾値記憶部
をそなえてもよく、この場合、制御部5は、例えば、こ
の閾値記憶部の閾値に基づいて共通バッファ1の輻輳状
態を検出する輻輳状態検出部と、この輻輳状態検出部で
輻輳状態が検出されると、各方路#i毎に受信データの
共通バッファ1への記憶処理を制限しうる記憶処理制限
部とをそなえて構成される。
【0020】これにより、制御部5は、共通バッファ1
に輻輳状態が発生すると、各方路#i毎に受信データの
共通バッファ1への記憶処理を制限するので、一部の方
路#iの受信データが他の方路#iの受信データよりも
極端に多く共通バッファ1に記憶されることを防止する
ことができる(請求項3,24) なお、上記の閾値記憶部は、共通バッファ1内の総デー
タ量についての総データ量閾値を記憶する総データ量閾
値記憶部と、共通バッファ1内の上記の各方路#iにつ
いて最低限保証すべきデータ量についての最低保証閾値
を記憶する最低保証閾値記憶部とをそなえてもよい。そ
して、この場合、上記の輻輳状態検出部は、共通バッフ
ァ1内の総データ量が上記の総データ量閾値を超えてい
るか否かを判定する総データ量判定部をそなえ、この総
データ量判定部において共通バッファ1内の総データ量
が上記の総データ量閾値を超えていると判定されると上
記の輻輳状態を検出するように構成される。さらに、上
記の記憶処理制限部は、上記の輻輳状態検出部にて輻輳
状態が検出されると共通バッファ1内で方路#i別のデ
ータ量が上記の最低保証閾値を超えている方路が存在す
るか否かを判定する方路別データ量判定部をそなえ、上
記の方路別データ量判定部において上記の最低保証閾値
を超えている方路#iが存在すると判定されると、その
方路#iについては新たな受信データの共通バッファ1
への記憶処理を制限するように構成される。
【0021】これにより、上記の記憶処理制限部は、共
通バッファ1内の総データ量が所定量を超え共通バッフ
ァ1が輻輳状態となると、共通バッファ1内で最低限保
証すべきデータ量を超えている方路#iについては新た
な受信データの共通バッファ1への記憶処理を制限する
ことができるので、特定の方路#iの受信データが大量
に共通バッファ1内に記憶され、他の方路#iの帯域が
保証されないという現象をより確実に防止することがで
きる(請求項4,25)。
【0022】また、上記の閾値記憶部は、データ受信中
であるアクティブ状態の方路#iの数についてのアクテ
ィブ方路数閾値を記憶するアクティブ方路数閾値記憶部
と、共通バッファ1内で上記の各方路#iについて最低
限保証すべきデータ量についての最低保証閾値を記憶す
る最低保証閾値記憶部とをそなえてもよい。この場合、
上記の輻輳状態検出部は、アクティブ状態の方路数が上
記のアクティブ方路数閾値を超えているか否かを判定す
るアクティブ方路数判定部をそなえ、このアクティブ方
路数判定部においてアクティブ状態の方路数が上記のア
クティブ方路数閾値を超えていると判定されると上記輻
輳状態を検出するように構成される。そして、上記の記
憶処理制限部は、上記の輻輳状態検出部にて上記輻輳状
態が検出されると共通バッファ1内で方路#i別のデー
タ量が上記の最低保証閾値を超えている方路#iが存在
するか否かを判定する方路別データ量判定部をそなえ、
この方路別データ量判定部において最低保証閾値を超え
ている方路#iが存在すると判定されると、その方路#
iについては新たな受信データの共通バッファ1への記
憶処理を制限するように構成される。
【0023】これにより、上述の記憶処理制限部は、共
通バッファ1へデータが到着しているアクティブ状態の
方路#iの数が所定数を超え共通バッファ1が輻輳状態
となると、共通バッファ1内で最低限保証すべきデータ
量を超えている方路#iについては新たな受信データの
共通バッファ1への記憶処理を制限するので、より簡易
的に、特定の方路#iの受信データが大量に共通バッフ
ァ1内に記憶され、他の方路#iの帯域が保証されない
という現象を防止することができる(請求項5,2
6)。
【0024】なお、上記の記憶処理制限部は、上記の輻
輳状態検出部において輻輳状態が検出され或る方路#i
について共通バッファ1への新たな受信データの記憶処
理が制限されている場合でも、共通バッファ1に既に記
憶された方路#iの受信データとともに1つのデータを
形成する従属データについては共通バッファ1への記憶
処理を許可するように構成してもよい。
【0025】これにより、記憶処理制限部は、或る方路
#iについて共通バッファ1への新たな受信データの記
憶処理が制限されていても、複数のデータで1つのデー
タを形成するデータの一部が既に共通バッファ1に記憶
されている場合は、残りのデータ(従属データ)を共通
バッファ1に記憶させることができるので、1つのデー
タとして扱われるべきデータの一部が欠落してしまうこ
とを防止することができる(請求項6,27)。
【0026】ところで、上述の制御部5は、記憶部4の
上記記憶位置についての情報に基づいて、共通バッファ
1に仮想的に方路#i別に記憶された受信データを読み
出すための読み出し制御部をそなえてもよい。これによ
り、本バッファ制御装置2は、共通バッファ1に仮想的
に方路#i別に記憶された受信データを各方路#i別に
読み出すことができる(請求項7)。
【0027】ここで、上述の読み出し制御部は、受信デ
ータを各方路#i毎に所定の周期で読み出すように構成
してもよいので、全方路#iについて一定の帯域を最低
限保証することができる(請求項8,28)。また、こ
の読み出し制御部は、共通バッファ1から読み出すべき
受信データの方路#iを検索する検索部をそなえ、この
検索部が、上記読み出すべき受信データが存在しない方
路については検索をスキップするように構成してもよ
い。これにより、本読み出し制御部は、読み出すべき受
信データが存在しない方路について不要なデータを読み
出すことがない(請求項9,29)。
【0028】なお、上記の検索部は、各方路を複数のグ
ループに分割し、共通バッファ1から読み出すべき受信
データが存在するグループを検索するグループ検索部
と、このグループ検索部にて検索されたグループ内にお
いて、共通バッファ1から読み出すべき受信データの方
路#iを検索する方路検索部とをそなえて構成してもよ
い。
【0029】これにより、上記の検索部は、共通バッフ
ァ1から読み出すべき受信データの方路#iを検索する
際、各方路#iを複数のグループに分割しておき、受信
データが存在する方路#iを含むグループを検索したの
ち、検索したグループ内において、受信データの方路#
iを検索するので、階層的に、読み出すべき受信データ
の存在する方路#iを検索することができる(請求項1
0,30)。
【0030】また、上述の記憶部4には、共通バッファ
1から読み出すべき第1読み出しデータ量を各方路#i
毎に設定する第1読み出しデータ量設定部を設け、上記
の読み出し制御部は、この第1読み出しデータ量設定部
の各第1読み出しデータ量に基づいて共通バッファ1か
ら受信データを各方路#i毎に読み出すように構成して
もよい。
【0031】これにより、この読み出し制御部は、第1
読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量に基
づいて共通バッファ1から受信データを各方路#i毎に
所定量分ずつ読み出すことができるので、各方路#iに
割り当てられる最低保証帯域を各方路#i毎に可変にす
ることが可能になる(請求項11,31)。さらに、上
述の読み出し制御部は、上記の記憶部4における第1読
み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量に基づ
く読み出し制御を全方路について行なった後は、共通バ
ッファ1から受信データを各方路毎に一定のデータ量で
周期的に読み出すように構成してもよい。
【0032】これにより、この読み出し制御部は、共通
バッファ1に記憶された受信データを各方路#i毎に所
定量分ずつ読み出した後は、共通バッファ1から受信デ
ータを各方路#i毎に一定のデータ量で公平に読み出す
ことができる(請求項12,32)。また、上述の記憶
部4には、上記の第1読み出しデータ量設定部の各第1
読み出しデータ量との和がそれぞれ全方路#iで同一と
なるように、共通バッファ1から読み出すべき第2読み
出しデータ量を各方路#i毎に設定する第2読み出しデ
ータ量設定部を設け、読み出し制御部は、上記の第1読
み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量に基づ
いて共通バッファ1からの受信データの読み出し制御を
全方路#iについて行なった後は、上記の第2読み出し
データ量設定部の各第2読み出しデータ量に基づいて共
通バッファ1から受信データを各方路#i毎に読み出す
ように構成してもよい。
【0033】これにより、上記の読み出し制御部は、共
通バッファ1に記憶された受信データを各方路#i毎に
所定量分ずつ読み出した後は、各方路#iの総読み出し
データ量がそれぞれ全方路#iについて同一となるよう
に、さらに共通バッファ1から受信データを各方路#i
毎に所定量分ずつ読み出すことができる(請求項13,
33)。
【0034】さらに、上述の読み出し制御部は、上記の
第1読み出しデータ量設定部の各第1設定データ量毎に
データ読み出しタイミングを所定の間隔で出力するタイ
マをそなえ、このタイマのタイミングに従って、上記の
第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量
分の受信データを共通バッファ1から各方路#i毎に読
み出すように構成してもよい。
【0035】これにより、この読み出し制御部は、上記
のタイマの動作によって、上記所定量分ずつ読み出す受
信データをそれぞれ所定の間隔で読み出すことができる
(請求項14,34)。また、上述の記憶部4には、第
1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量毎
にデータ読み出し間隔を規定するスケジューリングテー
ブルを設け、読み出し制御部は、このスケジューリング
テーブルに基づいて、上記の第1読み出しデータ量設定
部の各第1読み出しデータ量分の受信データを共通バッ
ファ1から各方路#i毎に読み出すように構成してもよ
い。
【0036】これにより、この読み出し制御部は、共通
バッファ1から各方路#i毎に受信データを所定量分ず
つ読み出す際、上記のスケジューリングテーブルで規定
されている読み出し間隔に従って、各方路#i毎に受信
データを読み出すことができる(請求項15,34)。
なお、上記の第1読み出しデータ量設定部の第1読み出
しデータ量は外部から設定してもよいので、任意に、共
通バッファ1から1度に読み出すべきデータ量を各方路
#i毎に変更して各方路#iに割り当てる帯域を変更す
ることができる(請求項16)。
【0037】さらに、上記の読み出し制御部は、各方路
#iを複数のグループに分割し、各グループ毎に共通バ
ッファ1の受信データを読み出し制御を行なうことによ
って各グループに割り当てる帯域を制御する帯域割当制
御部をそなえ、この帯域割当制御部の制御により、各方
路に割り当てる帯域を各グループ単位で設定しうるよう
に構成してもよい。
【0038】これにより、この読み出し制御部は、各方
路#iに割り当てる帯域を各グループ単位で設定するこ
とが可能になり、1度の設定で複数の方路#iに同じ帯
域を割り当てることができる(請求項17,35)。ま
た、上述の記憶部4には、各方路#iを複数のグループ
に分割する方路分割情報を設定したグループテーブルを
設け、読み出し制御部は、このグループテーブルの方路
分割情報に基づいて、共通バッファ1に対する受信デー
タの読み出し制御を所望のグループ毎に行なうように構
成してもよい。
【0039】これにより、この読み出し制御部は、共通
バッファ1に対する受信データの読み出し制御を上記の
方路分割情報により分割された任意のグループ毎に行な
うので、方路分割情報の設定により、柔軟にグループの
方路構成を変更してそのグループ単位で受信データの読
み出し制御を行なうことができる(請求項18,3
6)。
【0040】さらに、上述の読み出し制御部は、上記の
第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量
に基づいて共通バッファ1から読み出される受信データ
については他の受信データよりも優先度を高くする優先
権を付与するように構成してもよい。これにより、この
読み出し制御部は、上記の第1読み出しデータ量に基づ
いて共通バッファ1から読み出される受信データ、つま
り、最低限保証すべき帯域分の受信データについては、
処理途中で廃棄されてしまったりしないようその優先度
を高くすることができる(請求項19,37)。
【0041】なお、上記の優先権を付与する受信データ
が、従属データをともなう先頭データである場合には、
上記の従属データにも上記の優先権を付与するようにし
てもよい。これにより、先頭データとともに1つのデー
タを形成すべき従属データが誤って廃棄されることを防
止することが可能になる(請求項20,38)。また、
上記の読み出し制御部は、各方路#i毎の受信データ量
についての平均値を検出する受信データ量平均値検出部
と、この受信データ量平均値検出部で検出された平均値
と上記の第1読み出しデータ量設定部の対応する第1読
み出しデータ量とを比較する比較部と、この比較部にお
いて上記の平均値が上記の第1読み出しデータ量よりも
大きいと判定された場合に、上記の第1読み出しデータ
量のうち他のデータよりも優先度を高くすべき優先デー
タ量を計算する優先データ量計算部とをそなえ、この優
先データ量計算部での計算結果に基づいて、共通バッフ
ァ1から読み出される受信データのち上記の優先データ
量に相当する分の受信データに優先権を付与するように
構成してもよい。
【0042】これにより、この読み出し制御部は、上記
の所定量分ずつ読み出される受信データ量のうち最低保
証帯域分の受信データの処理優先度を高くすることがで
きる(請求項21,39)。さらに、上記の読み出し制
御部は、上記の優先権を付与する受信データが従属デー
タをともなう先頭データであるか否かを識別する先頭デ
ータ識別部をそなえ、この先頭データ識別部において上
記の優先権を付与する受信データが先頭データであると
識別された場合には、従属データにも上記の優先権を付
与するように構成してもよい。
【0043】これにより、この読み出し制御部は、先頭
データと従属データとで形成される1つのデータ内の各
受信データの処理優先度を同一レベルに設定することが
でき、この場合も、先頭データとともに1つのデータを
形成すべき従属データが誤って廃棄されることを防止す
ることが可能になる(請求項22,40)。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態として
のバッファ制御装置が適用されるATM通信網の一例を
示すブロック図で、この図2において、11はそれぞれ
加入者端末、12はLAN(Local Area Network)、13
は集線装置、14はそれぞれATM交換機で、各加入者
端末11あるいはLAN12から送出されたATMセル
が、集線装置13にて多重処理を施され、ATM交換機
14にて多重分離処理(交換)処理を施されて所望の転
送先へ伝送されるようになっている。
【0045】このため、集線装置13は、基本的に、各
加入者端末11あるいはLAN12などの複数の方路か
らのATMセルを多重化する多重化部(mux)15
と、この多重化部15で多重化されたセルを各方路共通
に一時的に蓄積する共通バッファ16とを有して構成さ
れ、ATM交換機14は、集線装置13におけるものと
同様の多重化部15及び共通バッファ16を有するほ
か、多重化部15で多重化されたセルを分離する分離部
(dmux)17を有して構成されている。
【0046】そして、本実施形態では、上述のように共
通バッファ16を有する箇所に、それぞれ共通バッファ
16に対する記憶制御を行なうバッファ制御装置18が
設けられており、各バッファ制御装置18は、さらに、
図3に示すように、方路識別部19,記憶部20および
制御部21をそなえて構成されている。ここで、方路識
別部19は、到着した受信データとしてのATMセルの
方路(α,βなど)を識別するもので、本実施形態で
は、ATMセルのヘッダ部分に格納されているVPI/
VCIを読み取ることにより、VP/VCを上記の方路
として識別するようになっている。
【0047】また、記憶部20は、少なくとも受信AT
Mセルの共通バッファ16内の記憶位置についての情報
を上記の方路(VP/VC)別に記憶するもので、本実
施形態では、図3に示すように、次ポインタチェーン格
納メモリ20a,方路別アドレス情報メモリ20b及び
空きアドレス情報メモリ20cを有して構成されてい
る。
【0048】ここで、次ポインタチェーン格納メモリ
(リンクメモリ)20aは、各方路別に、受信ATMセ
ルの共通バッファ16内でのアドレス情報をATMセル
の記憶順にリンクして記憶するもので、ここでは、図4
に示すように、共通バッファ16と同一のアドレスフィ
ールドを有し、例えば、アドレスA→アドレスEの順に
或る方路のATMセルが共通バッファ16に記憶される
と、自己のアドレスAに次に記憶されたATMセルの記
憶位置がアドレスEであることを示すポインタを格納し
て方路別のポインタチェーン(リンク)を作成するよう
になっている。
【0049】なお、本実施形態では、共通バッファ16
内に記憶されたATMセルのアドレスだけでなく、共通
バッファ16内の空きアドレスについても同様に方路別
のポインタチェーンが作成されるようになっている。さ
らに、方路別情報メモリ20bは、図4に示すように、
共通バッファ16へ最初に記憶されたATMセルのアド
レス情報(先頭アドレス)と最後に記憶されたATMセ
ルのアドレス情報(最後尾アドレス)と受信データ量と
してのATMセル数(セル数カウンタ値)とをそれぞれ
各方路別に記憶するものである。
【0050】また、空きアドレス情報メモリ20cは、
共通バッファ16内の空きアドレス情報を記憶するもの
で、本実施形態では、図4に示すように、共通バッファ
16内の空きアドレスの先頭/最後尾および空きアドレ
ス数をそれぞれ記憶できるようになっている。そして、
上述の制御部21は、方路識別部19での方路識別結果
と記憶部20に記憶されている共通バッファ16内のA
TMセルの記憶位置についての情報とに基づいて、受信
ATMセルを仮想的に共通バッファ16に方路別に記憶
させるための制御を行なう一方、記憶部20に記憶され
ている共通バッファ16内のATMセルの記憶位置につ
いての情報に基づいて、共通バッファ16内に記憶され
ているATMセルを読み出すための制御を行なうもの
で、図3に示すように、読み出し制御部22を有してい
る。
【0051】具体的に、この制御部21は、本実施形態
では、方路識別部19での方路識別結果と空きアドレス
情報メモリ20cの空きアドレス情報とに基づいて、受
信ATMセルを共通バッファ16の所定の空きアドレス
に記憶させるとともに、その空きアドレスに基づいて、
次ポインタチェーン格納メモリ20aのアドレスリンク
状態,方路別情報メモリ20bのアドレス情報,セル数
カウンタ値,空きアドレス情報メモリ20cの空きアド
レス情報をそれぞれ更新するようになっている。
【0052】例えば、図4において、方路#1のセルが
到着した場合、制御部21は、まず、空きアドレス情報
メモリ20cの先頭アドレスを参照する。今、先頭アド
レスはXであるから、制御部21は、共通バッファ16
のアドレスXに到着したセルを格納する。そして、制御
部21は、次ポインタチェーン格納メモリ20aのアド
レスXに格納されているポインタが指すアドレスがアド
レスYであることから、空きアドレス情報メモリ20c
の先頭アドレスXをYに更新するとともに、方路別情報
メモリ20bの方路#1の最後尾アドレスEをアドレス
Xに更新し、次ポインタチェーン格納メモリ20aのア
ドレスEにアドレスXを指すポインタを格納する。
【0053】なお、読み出し制御部22は、方路別情報
メモリ20bの先頭アドレスを参照して、共通バッファ
16の該当するアドレスからセルを抜き取り、抜き取っ
たセルのアドレスに基づいて、次ポインタチェーン格納
メモリ20aのアドレスリンク状態,方路別情報メモリ
20bのアドレス情報,セル数カウンタ値,空きアドレ
ス情報メモリ20cの空きアドレス情報をそれぞれ更新
するようになっている。
【0054】例えば、図4において、方路#1からセル
を送出する場合、読み出し制御部22は、方路別情報メ
モリ20bの方路#1の先頭アドレスを参照する。今、
先頭アドレスがアドレスAであるから、読み出し制御部
22は、共通バッファ16内の先頭アドレスであるアド
レスAに格納されているセルを送出させる。すると、読
み出し制御部22は、方路別情報メモリ20bの先頭ア
ドレスXを次ポインタチェーン格納メモリ20aのアド
レスAに格納されているポインタが指すアドレスEに更
新するとともに、空きアドレス情報メモリ20cの最後
尾アドレスKをアドレスAに更新し、且つ、次ポインタ
チェーン格納メモリ20aのアドレスKにアドレスAを
指すポインタを格納する。
【0055】つまり、本制御部21は、どの方路からの
受信ATMセルを共通バッファ16内のどのアドレスに
記憶させたか、どの方路の受信ATMセルをどれだけ共
通バッファ16に記憶させたかを常に把握しながらAT
Mセルを共通バッファ16に記憶させてゆくことによ
り、複数の方路からの受信ATMセルを仮想的に方路別
に共通バッファ16に記憶することができるとともにそ
の読み出し制御も容易に行なえるようになっているので
ある。
【0056】ところで、上述の制御部21は、本実施形
態では、共通バッファ16が輻輳状態になると、各方路
毎のセル数を参照して、最低限保証すべきセル数を超え
ている方路については新たなセルの記憶を制限するよう
になっている。このため、制御部21は、図5に示すよ
うに、上述の読み出し制御部22以外に、輻輳状態検出
部23,共通/個別切り替え制御部24及び方路情報更
新部25をそなえて構成され、記憶部20は、上述の次
ポインタチェーン格納メモリ20a,方路別情報メモリ
20b及び空きアドレス情報メモリ20c以外に、閾値
メモリ20dが設けられた構成となっている。
【0057】ここで、記憶部20の閾値メモリ(閾値記
憶部)20dは、共通バッファ16の輻輳状態について
の閾値を記憶するもので、本実施形態では、この図5に
示すように、共通バッファ16内の総セル数(総データ
量)についての総セル数閾値(図7参照)を記憶する総
セル数閾値メモリ(総データ量閾値記憶部)20eと、
共通バッファ16内の上記の各方路について最低限保証
すべきセル数についての方路別閾値(最低保証閾値:図
7参照)を記憶する方路別閾値メモリ(最低保証閾値記
憶部)20fとが設けられている。
【0058】また、輻輳状態検出部23は、上述の閾値
メモリ20dの閾値に基づいて共通バッファ16の輻輳
状態を検出するもので、この場合は、共通バッファ16
内の総セル数が総セル数閾値メモリ20eの総セル数閾
値を超えて、共通バッファ16内の残り容量が所定値以
下になると、上記の輻輳状態を検出するようになってい
る。
【0059】このため、本輻輳状態検出部23は、図5
に示すように、総セル数閾値参照部23aと比較部23
bとをそなえて構成されている。ここで、総セル数閾値
参照部23aは、総セル数閾値メモリ20dから総セル
数閾値を読み出すものであり、比較部(総データ量判定
部)23bは、この総セル数閾値参照部23aにより読
み出された総セル数閾値と空きアドレス情報メモリ20
cの空きアドレス数から得られる共通バッファ内16の
総セル数とを比較して、共通バッファ16内の総セル数
が総データ量閾値を超えているか否かを判定するもの
で、ここでは、総セル数が総データ量閾値を超えている
と共通バッファ16が輻輳状態であるものとして、トリ
ガ信号を共通/個別切り替え制御部24へ供給するよう
になっている。
【0060】また、共通/個別切り替え制御部24は、
記憶部20の各メモリ20a〜20cの情報を意識する
か否かで共通バッファ16を仮想的に個別バッファとし
て使用するか共通バッファ16として使用するかを制御
するもので、本実施形態では、上記のトリガ信号が輻輳
状態検出部23から供給されると、各メモリ20a〜2
0cの情報を意識することにより、例えば図6に模式的
に示すように、共通バッファ16を仮想的に個別バッフ
ァに切り替え、上記のトリガ信号が解除されると、元の
共通バッファ16に切り替えるようになっている。
【0061】そして、この共通/個別切り替え制御部2
4は、図5に示すように、上記のトリガ信号が供給され
ると方路別閾値メモリ20fの方路別閾値と共通バッフ
ァ16内の方路毎のセル数とを比較することにより、方
路別のセル数が方路別閾値を超えている方路(輻輳方
路)が存在するか否かを判定する比較部(方路別データ
量判定部)24aを有しており、この比較部24aにお
いて上記の輻輳方路が存在すると判定されると、その方
路については新たなセルのバッファリング(記憶処理)
を制限する(バッファリングの優先度を下げる)ように
なっている。
【0062】つまり、この共通/個別切り替え制御部2
4は、輻輳状態検出部23で共通バッファ16の輻輳状
態が検出されると、方路毎に受信セルの共通バッファ1
6への記憶処理を制限しうる記憶処理制限部としての機
能を果たしている。なお、方路情報更新部25は、方路
識別部19の方路識別結果に応じて、方路別情報メモリ
20bの記憶情報を順次更新するものである。
【0063】これにより、本バッファ制御装置18は、
輻輳状態検出部23でトリガ信号が生成されていない場
合は、方路の別なく共通バッファ16へセルのバッファ
リングを行なうが、トリガ信号が生成されると、上記の
方路別閾値を超えてセルが蓄積されている輻輳方路に対
して、バッファリングの優先度を下げる。この結果、、
共通バッファ16の輻輳時には、高レートのセルが優先
的に廃棄され、全ての方路に対して一定のバッファリン
グと最低帯域とが保証される。
【0064】このように、本実施形態のバッファ制御装
置18(バッファ制御方法)によれば、複数の方路から
のセルを仮想的に方路別に共通バッファ16に記憶する
ことができるので、共通バッファ16を各方路毎に設け
られた個別バッファとして仮想的に使用することができ
る。従って、全方路に対する一定のバッファリングを容
易に実現でき、これにより、バッファ16の容量を増大
させることなく、各方路に最低限必要な帯域を確実に保
証することが可能になる。
【0065】また、上述のバッファ制御装置18では、
共通バッファ16内の総セル数が所定数を超えると、共
通バッファ16内で最低限保証すべきセル数を超えてい
る方路については新たなセルの共通バッファ16への記
憶処理を制限するので、特定の方路のセルが大量に共通
バッファ16内に記憶され、他の方路の帯域が保証され
ないという現象をより確実に防止することができ、確実
に、全方路に対する最低帯域保証を行なうことができ
る。
【0066】ところで、上述の制御部21における輻輳
状態検出部23は、共通バッファ16内の総セル数が総
セル数閾値を超えることでトリガ信号を生成するように
なっているが、例えば、セルが到着しているアクティブ
な方路数が或る閾値を超えることで上記のトリガ信号を
生成するようにしてもよい。この場合は、図8に示すよ
うに、輻輳状態検出部23が、アクティブ方路数カウン
タ23c及び比較部23dを有して構成され、閾値メモ
リ20dが、アクティブ方路数閾値メモリ20gを有し
て構成され、共通/個別切り替え制御部24が、比較部
24bを有して構成される。なお、この図8において、
図5に示す符号と同一符号を付した部分はそれぞれ図5
により前述したものと同様のものである。
【0067】ここで、上述のアクティブ方路数閾値メモ
リ(アクティブ方路数閾値記憶部)20gは、セルが到
着している(データ受信中の)アクティブな方路の数に
ついての閾値(アクティブ方路数閾値)を記憶するもの
であり、アクティブ方路数カウンタ23cは、方路識別
部19での方路識別結果に基づいて、アクティブ方路数
をカウントするものである。
【0068】また、輻輳状態検出部23の比較部(アク
ティブ方路数判定部)23dは、このアクティブ方路数
カウンタ23cで得られたアクティブ方路数とアクティ
ブ方路数閾値メモリ20gの閾値とを比較することによ
り、アクティブ状態の方路数が上記のアクティブ方路数
閾値を超えているか否かを判定するもので、アクティブ
状態の方路数が上記のアクティブ方路数閾値を超えてい
ると、トリガ信号を切り替え制御部24へ出力するよう
になっている。
【0069】さらに、共通/個別切り替え制御部24の
比較部24bは、上記のトリガ信号が比較部23dから
供給されると、方路別閾値メモリ20fの方路別閾値と
共通バッファ16内の方路毎のセル数とを比較すること
により、方路別のセル数が方路別閾値を超えている方路
(輻輳方路)が存在するか否かを判定するもので、この
比較部24bにおいて上記の輻輳方路が存在すると判定
されると、この場合も、その方路に対する新たなセルの
バッファリングの優先度が下げられるようになってい
る。
【0070】これにより、この場合も、輻輳状態検出部
23でトリガ信号が生成されていないときは、方路の別
なく共通バッファ16へセルのバッファリングが行なわ
れるが、トリガ信号が生成されると、共通バッファ16
が仮想的に個別バッファに切り替えられて、上記の方路
別閾値を超えてセルが蓄積されている輻輳方路に対して
はバッファリングの優先度が下げられ、全ての方路に対
して一定のバッファリングと最低帯域とが保証される。
【0071】なお、アクティブ方路数が上記のアクティ
ブ方路数閾値を下回ると上記のトリガ信号は解除され、
共通/個別切り替え制御部24は、仮想個別バッファか
ら共通バッファ16への切り替えを行なう。ところで、
上述の総セル数閾値メモリ20eに設定する総セル数閾
値あるいはアクティブ方路数閾値メモリ20gに設定す
るアクティブ方路数閾値は、EPD(Early Packet Disc
ard)起動閾値(図9参照)として設定し、方路別閾値メ
モリ20dに設定する方路別閾値は方路別EPD閾値
(図9参照)として設定してもよい。
【0072】ここで、上記のEPDとは、共通バッファ
16内の総セル数が或る閾値を超えた状態において、新
たに到着したパケットに属するATMセルを全て廃棄す
る制御を行なうことを表す。これにより、共通バッファ
16の総セル数(又は、アクティブ方路数)が上記EP
D起動値以下の場合、コネクションに関係なく到着した
セルは共通バッファ16に書き込まれるが、総セル数
(又は、アクティブ方路数)がEPD起動閾値を超えた
場合、上記方路別EPD閾値を超えている方路に対して
EPDが起動され、切り替え制御部24が、その方路に
おいて到着する新たなパケットに属するセルの受付を拒
否してセル廃棄を行なう。
【0073】ただし、総セル数がEPD起動値を超えて
いる場合(輻輳状態検出部23において共通バッファ1
6の輻輳状態が検出され或る方路について共通バッファ
16への新たな受信データの記憶処理が制限されている
場合)でも、共通バッファ16に既に記憶されたその方
路のセルとともに同一のパケットを形成するセルについ
ては共通バッファ16への記憶処理を許可する。
【0074】従って、1つのデータとして扱われるべき
パケット内のセルの一部が欠落してしまうことを防止す
ることができるので、バッファリングの信頼性の向上に
大いに寄与する。次に、以下では、上述の読み出し制御
部22の詳細について説明する。本実施形態の読み出し
制御部22は、図10に示すように、検索部31a及び
読み出し部31bを有している。ここで、この検索部3
1は、共通バッファ16から読み出すべきセルの方路を
検索するもので、本実施形態では、記憶部20の方路別
情報メモリ20bの記憶情報〔方路別セル数(セル数カ
ウンタ値):図4参照〕を参照して、セル数カウンタ値
が“0”以外の値となっている方路を検索することによ
り、読み出すべきセルの方路(方路番号)を検索するよ
うになっている。なお、方路別情報メモリ20bのセル
数カウンタ値が“0”である方路(共通バッファ16か
ら読み出すべきセルが存在しない方路)については検索
をスキップするようになっている。
【0075】また、読み出し部31bは、この検索部3
1aにより得られた方路番号に基づいて方路別情報メモ
リ20bの方路別情報を参照して、該当方路番号の最初
に読み出すべきセルの共通バッファ16内の格納位置
(アドレス)を取得し、そのアドレスに格納されている
セルを共通バッファ16から抜き取り送出させるもので
ある。
【0076】これにより、本読み出し制御部22では、
検索部31aが、方路別情報メモリ20bのセル数カウ
ンタ値が“0”以外の値となっている読み出すべきセル
が存在する方路を検索し、読み出し部31bが、その方
路の最初に読み出すべきセルのアドレス(先頭アドレ
ス:図4参照)を方路別情報メモリ20bから得る。そ
して、読み出し部31bは、その先頭アドレスが示す共
通バッファ16のアドレスからセルを1つ抜き取って出
力する。
【0077】以下、同様に、読み出すべきセルが存在す
る方路を検索して、共通バッファ16内に仮想的に方路
別に記憶されたセルを各方路毎に1つずつ読み出してゆ
くことにより、所定の周期で共通バッファ16からセル
を読み出す。なお、このとき、方路別情報メモリ20b
のセル数カウンタ値が“0”である方路(共通バッファ
16から読み出すべきセルが存在しない方路)について
は、検索をスキップすることにより読み出し処理をスキ
ップする(空きセルなどの余分なデータは出力しな
い)。
【0078】この結果、例えば、図11に示すように、
全方路数をm、出力回線帯域をVとすると、基本的に、
各方路のセルは順番に読み出されるため、最低でも(全
方路について読み出すべきセルが存在する場合)V/m
の帯域が各方路mに対して保証され、読み出すべきセル
が存在しない方路がn(ただし、nはm未満の自然数)
個存在すれば、V/(m−n)の帯域が各方路mに対し
て保証される。
【0079】このように、本読み出し制御部22は、検
索部31aが、読み出すべきセルが存在しない方路につ
いては検索をスキップすることにより、読み出すべきセ
ルが存在しない方路について空きセルなどの不要なデー
タを読み出すことがないので、方路毎の読み出すべきセ
ルの有無に応じて出力帯域Vを可変にすることができ、
より多くの帯域を各方路に対して保証することが可能に
なる。
【0080】次に、上述の検索部31aの詳細について
説明する。図12は検索部31aの詳細構成を示すブロ
ック図で、この図12に示すように、検索部31aは、
入力方路数m(ただし、ここではm=256とする)分
のフリップフロップ(FF)回路32,16個の16入
力OR回路33,16入力セレクタ34,36,38
(SEL1〜3),4ビットカウンタ35,37および
セットリセットフリップフロップ(SRFF)回路39
をそなえて構成されている。
【0081】ここで、各FF回路32は、それぞれ、上
記の方路別情報メモリ20bのセル数カウンタ値が
“0”以外のときに“H”レベルパルスを出力する(O
N状態となる)ものであり、各16入力OR回路33
は、それぞれ、上記のFF回路32の出力を16本ずつ
集線して(つまり、各FF回路32は16個ずつ16グ
ループに分割されている)、これらの16入力のいずれ
かもしくは全てがON状態となるとON状態となるもの
である。
【0082】また、16入力セレクタ34(SEL1)
は、各OR回路36の出力のうちON状態となっている
ものを検索(選択)するもので、本実施形態では、4ビ
ットカウンタ35の出力(カウンタ値Sa[3..0])により
“0000”から順に16個の入力がサーチされ、サー
チ中にON状態の入力が検出されると、その出力がON
状態となり、SRFF回路39をON状態にして4ビッ
トカウンタ34の動作を停止させる(そのときのカウン
タ値Sa[3..0]を保持する)ようになっている。
【0083】また、各16入力セレクタ36(SEL
2)は、それぞれ、自己が集線している16個のFF回
路32の出力のうちON状態となっているものを検索
(選択)するもので、上記のセレクタ34と同様に、4
ビットカウンタ37の出力(カウンタ値Sb[3..0])によ
り“0000”から順に16個の入力がサーチされ、サ
ーチ中にON状態の入力が検出されると、その出力がO
N状態になるようになっている。
【0084】さらに、16入力セレクタ38(SEL
3)は、上記の各セレクタ36(SEL2)の出力のう
ちON状態となっているものを検索(選択)するもの
で、ここでは、ON状態の入力が、4ビットカウンタ3
5のカウンタ値Sa[3..0]と一致すると、その出力がON
状態となり、SRFF回路39の出力をON状態にして
4ビットカウンタ37の動作を停止させる(そのときの
カウンタ値Sb[3..0]を保持する)ようになっている。
【0085】上述のごとく構成された検索部31aで
は、上記16グループ内において、1つでもFF回路3
2がON状態になると、そのFF回路32を集線してい
るOR回路33の出力がON状態となり、セレクタ34
にONが入力される。セレクタ34は、4ビットカウン
タ35により、“0000”から順に16入力をサーチ
し、サーチ中にON状態の入力を検出すると、ONを出
力しSRFF回路39をセットする。これにより、4ビ
ットカウンタ35のカウント動作が停止し、そのときの
カウンタ値Sa[3..0]が保持された状態となる。
【0086】次に、上述のごとく4ビットカウンタ35
のカウント動作が停止すると、各グループ内のセレクタ
36においても、同様に、4ビットカウンタ37によっ
て、“0000”から順に16入力がサーチされ、ON
状態の入力が検出されると、カウンタ37のカウント動
作が停止し、該当するセレクタ36からONが出力され
る。
【0087】セレクタ36からONが出力されるとセレ
クタ38にONが入力されるが、このとき、セレクタ3
8においてON状態の入力が、4ビットカウンタ35の
出力(カウンタ値Sa[3..0])と一致すれば、セレクタ3
8からONが出力され、SRFF回路39がONにな
る。このときのカウンタ35の4ビットのカウンタ値Sa
[3..0]とカウンタ37の4ビットのカウンタ値Sb[3..0]
との計8ビットの値が読み出すべきセルが存在する方路
番号を示す。
【0088】そして、読み出し制御部22は、読み出し
部31bによって、上述のごとく検索部31aによって
得られた方路番号を基に、方路別情報メモリ20bを参
照して、読み出すべきセルの先頭アドレスを取得し、そ
の先頭アドレスが示す共通バッファ16内のアドレスか
らセルを読み出し、読み出しが終了すると、読み出し終
了信号を検索部31に出力する。
【0089】一方、検索部31aでは、この読み出し終
了信号が各SRFF回路39に入力されることにより、
SRFF回路39がそれぞれリセットされ、各カウンタ
35,37のカウント動作が続きから再開されて、次に
読み出すべきセルが存在する方路の検索が行なわれる。
つまり、本実施形態の検索部31aは、256個の方路
を16個のグループに分割し、共通バッファ16から読
み出すべきセルが存在するグループを検索し、検索した
そのグループ内において、共通バッファ16から読み出
すべきセルの方路を検索するようになっているのであ
る。
【0090】従って、階層的に、読み出すべきセルの存
在する方路を検索することができるので、読み出すべき
セルの存在する方路を検索するのに必要なクロック数
(処理数)を大幅に削減することができ、読み出し制御
の高速化,低消費電力化に大いに寄与している。なお、
ここでは、上記のグループを検索するグループ検索部と
しての機能を上述のセレクタ34及び4ビットカウンタ
35が果たし、検索したグループ内において方路を検索
する方路検索部としての機能をセレクタ36及び4ビッ
トカウンタ37が果たしている。
【0091】(1)バッファ制御装置18の第1変形例
の説明 次に、図13は上述の読み出し制御部22の第1変形例
を示すブロック図で、この図13に示すように、本第1
変形例における読み出し制御部22は、読み出し回数計
算部40a及び読み出し部40bを有して構成されてい
る。なお、ここでは、記憶部20に、上述の方路別情報
メモリ20bのほかに読み出し回数設定テーブル20h
が設けられいる。また、ここでは、次ポインタチェーン
格納メモリ20a及び空きアドレス情報メモリ20cの
図示は略している。
【0092】ここで、記憶部20の読み出し回数設定テ
ーブル(第1読み出しデータ量設定部)20hは、例え
ば図14に示すように、1度の共通バッファ16に対す
るアクセスで共通バッファ16から読み出すセルの個数
(読み出し回数:第1読み出しデータ量)と全方路の読
み出し回数の合計最大値とを設定しておくものである。
【0093】一方、読み出し制御部22において、読み
出し回数計算部40は、このテーブル20hの各設定値
に基づいて、各方路毎の読み出し制御回数を計算するも
のであり、読み出し部40bは、この読み出し回数計算
部40により得られた上記の読み出し制御回数分の共通
バッファ16に対する読み出し制御を方路別情報メモリ
20bの方路別情報を参照しながら各方路別に行なうも
のである。
【0094】これにより、上述の読み出し制御部22で
は、読み出し回数設定テーブル20hに設定されている
回数分のセルの読み出し制御が行なわれる。すなわち、
テーブル20hの或る方路に“1”が設定されていれ
ば、その方路については共通バッファ16に対する1回
のアクセスで1個のセルが読み出され、“3”が設定さ
れていれば、その方路については共通バッファ16に対
する1回のアクセスで3個のセルが読み出される。
【0095】従って、例えば図14に示すように、出力
帯域をV、読み出し回数の合計最大値をMとすると、読
み出し回数nの方路は、(n/M)×Vの帯域が最低限
保証される。つまり、出力帯域Vを合計最大値Mで割っ
た最小割り当て帯域を単位とし、その単位の整数倍によ
る最低帯域の可変が実現される。なお、図10,図11
により前述した周期的読み出しのときと同様、読み出す
セルが存在しない方路(テーブル20hにおいて“0”
が設定されている方路)については読み出しがスキップ
されるので、Vを読み出し回数に比例して分割した帯域
が読み出すべきセルが存在する方路に割り当てられるこ
とになる。
【0096】このように、本第1変形例における読み出
し制御部22では、テーブル20hに設定された読み出
し回数に基づいて共通バッファ16からセルを各方路毎
に所定個数ずつ読み出すので、テーブル20hの設定を
ユーザの必要に応じて変更することにより、各方路に割
り当てられる最低保証帯域を各方路毎に可変にでき、よ
り柔軟な最低帯域保証を実現することができる。
【0097】ところで、上述のテーブル20hの設定
は、PVC(Permanent Virtual Channel) のような固定
的に設定される経路に対して、ユーザの契約時に保守者
により必要な帯域(読み出し回数)を設定する方法が最
も容易で現実的であるが、SVC(Switched Virtual Ch
annel)のような呼の設定と切断が頻繁に行なわれるもの
に対しても、シグナリング用セルの未使用部分を使って
行なうことができる。
【0098】図15はシグナリング用セルのフォーマッ
トの一例を模式的に示す図で、この図15に示すよう
に、一般に、シグナリング用セルは、プロトコル識別
子,呼番号長,呼番号値,メッセージ種別,メッセージ
長,複数の情報要素などからなっており、本変形例で
は、例えば上記の「メッセージ種別」に自セルがシグナ
リング用である旨を表示するようになっている。なお、
上記の「情報要素」は、呼設定時に必要なアドレスやA
TMコネクション属性値を転送するためのものであり、
その内容は情報要素識別子(図15中の斜線部)により
識別されるようになっている。
【0099】そして、ここでは、この情報要素識別子の
未使用部分を最低保証帯域設定用に新たに定義して、情
報要素内に最低保証帯域値を格納することにより、SV
Cにおいてもシグナリングによる最低帯域保証が可能に
なる。この場合、上述の読み出し制御部22は、図16
に示すように、シグナリング用セル検出部41,読み出
し回数判定部42及び最低帯域保証設定部43をそなえ
て構成されている。
【0100】ここで、シグナリング用セル検出部41
は、図15により上述したシグナリング用セルを例えば
そのフォーマット内の「メッセージ種別」を参照するこ
とにより検出するものであり、読み出し回数判定部42
は、この検出部41でシグナリング用セルが検出される
と、そのセル内の「情報要素識別子」内の未使用部分に
設定されている帯域値(読み出し回数)を参照するとと
もに、記憶部20のテーブル20hを参照して、シグナ
リング用セル内に設定されている読み出し回数を上記の
合計最大値を超えずにテーブル20hに設定できるかど
うかを判定するものである。
【0101】また、最低帯域保証設定部43は、この読
み出し回数判定部42にてシグナリング用セルに設定さ
れている読み出し回数をテーブル20hに設定できると
判定されると、テーブル20hの該当する方路にシグナ
リング用セル内に設定されている読み出し回数を設定す
るものである。これにより、上述の読み出し制御部22
では、テーブル20hのセル読み出し回数(第1読み出
しデータ量)を加入者端末11などの外部装置から設定
することが可能となる。従って、任意に、共通バッファ
から1度に読み出すべきセル数を各方路毎に変更して各
方路に割り当てる帯域を変更することができ、これによ
り、より柔軟に、各方路に対する最低帯域保証を行なう
ことが可能になる。
【0102】(2)読み出し制御部22の第2変形例の
説明 次に、図17は上述の読み出し制御部22の第2変形例
を示すブロック図で、この図17に示すように、本第2
変形例の読み出し制御部22は、読み出し回数計算部4
5,読み出し位置比較部46,カウンタ47,最大値比
較部48,切り替え制御部49及び読み出し部50を有
して構成されている。なお、ここでは、記憶部20に、
上述の方路別情報メモリ20bのほかに読み出し回数設
定テーブル20h,読み出し開始位置メモリ20iが設
けられている。
【0103】ここで、記憶部20において、読み出し開
始位置メモリ20iは、共通バッファ16に対する読み
出し制御を開始する位置情報として読み出し開始方路番
号を記憶するものである。一方、読み出し制御部22に
おいて、読み出し回数計算部45は、各方路毎の共通バ
ッファ16に対する読み出し制御回数(セルの読み出し
個数)を計算するもので、本変形例では、切り替え制御
部49からの切り替え信号(トリガ信号)に応じて、読
み出し回数設定テーブル20hの各設定値(図18参
照)に基づいて計算を行なうか、読み出し回数“1”を
出力するかが切り替えられるようになっている。
【0104】また、読み出し部50は、この読み出し回
数計算部45での計算結果に応じた回数分の共通バッフ
ァ16に対するセルの読み出しを方路別情報メモリ20
bの方路別情報を参照しながら各方路別に行なうもの
で、本変形例では、最初に読み出し制御を行なった方路
番号を読み出し開始位置メモリ20iに記憶させるよう
になっている。
【0105】さらに、読み出し位置比較部46は、読み
出し開始位置メモリ20iに記憶されている方路番号と
読み出し回数計算部45により現在読み出し制御が行な
われている方路番号とを比較するもので、各方路番号が
一致すると、各方路についての読み出し制御が一巡した
ものとしてトリガ信号を切り替え制御部48へ出力する
ようになっている。
【0106】また、カウンタ47は、読み出し回数計算
部45による読み出し制御が行なわれる毎にそのカウン
ト値をカウントアップすることにより、共通バッファ1
6に対する総読み出し制御回数を方路の別なく計数する
ものであり、最大値比較部48は、このカウンタ47の
カウント値とテーブル20hに設定されている合計最大
値M(図18参照)とを比較するもので、これらのカウ
ント値と最大値Mとが一致すると、切り替え制御部49
にトリガ信号を出力するようになっている。
【0107】さらに、切り替え制御部49は、上述の各
比較部46,47のいずれかからトリガ信号を受ける
と、テーブル20hの各設定値に基づく読み出し制御
(最低帯域保証制御)と各方路のセルを1つずつ周期的
に読み出す周期的読み出し制御とを、読み出し回数計算
部45での計算手法を制御することにより切り替えるも
ので、この切り替え動作により、上記の最低帯域保証制
御後は各方路にそれぞれ一定の帯域を割り当てることが
できるようになっている。
【0108】つまり、本第2変形例における読み出し制
御部22は、記憶部20におけるテーブル20hの各設
定値に基づく読み出し制御を全方路について行なった後
は、共通バッファ16からセルを各方路毎に一定のデー
タ量(ここでは、1セルずつ)で周期的に読み出すよう
になっているのである。このような構成により、上述の
読み出し制御部22では、まず、図18に示すように、
読み出し回数計算部45がテーブル20hの各設定値と
方路別情報メモリ20bの方路別情報とに基づいて、各
設定値分のセルをセルの存在する方路から順次優先的に
読み出す(最低帯域保証制御を行なう)一方、読み出し
制御を開始した方路番号を読み出し開始位置メモリ20
iに記憶させておく。
【0109】そして、読み出し位置比較部20iでは、
読み出し回数計算部45が読み出し制御を行なっている
方路番号と読み出し開始位置メモリ20iに記憶されて
いる方路番号とを順次比較しており、各方路番号が一致
すると、読み出し制御が一巡したものとして、トリガ信
号を切り替え制御部49に出力する。切り替え制御部4
9は、このトリガ信号を受信すると、共通バッファ16
に対する読み出し制御を最低帯域保証制御から周期的読
み出し制御に切り替える旨を読み出し回数計算部45に
通知する。読み出し回数計算部45は、この通知を受け
ると、読み出し回数“1”を読み出し部50に一定周期
で出力し、読み出し部50は、この出力を受けて、図1
8に模式的に示すように、共通バッファ16にセルが蓄
積されている全ての方路から1セルずつ読み出す。つま
り、本変形例の読み出し制御部22は、最低帯域保証制
御によるセルの読み出しが全方路について一巡した後、
さらに帯域に空きがある場合、その空き帯域分は、共通
バッファ16にセルが蓄積されている全ての方路から1
セルずつ読み出すこと(ラウンドロビン)により、各方
路に割り当てるのである。
【0110】例えば、最低帯域保証制御による優先的読
み出しが一巡したとき、読み出し回数がN(Nは自然
数)であるとすると、(M−N)×Vが余った帯域とな
り、この帯域は全てラウンドロビンにより公平に割り当
てられることになる。なお、このとき、最大値比較部4
8では、カウンタ47で計数されているカウント値(共
通バッファ16に対する総読み出し制御回数)とテーブ
ル20hに設定されている最大値Mとを比較しており、
カウント値が最大値Mに達すると、トリガ信号を切り替
え制御部49に出力する。切り替え制御部49は、この
トリガ信号を受けると、共通バッファ16に対する読み
出し制御を、再度、最低帯域保証制御に切り替える。
【0111】(3)読み出し制御部22の第3変形例の
説明 次に、図19は上述の読み出し制御部22の第3変形例
を示すブロック図で、この図19に示すように、本第3
変形例の読み出し制御部22は、図17に示す構成に比
して、読み出し制御部22が、読み出し回数計算部45
に代えて、読み出し回数計算部45′を有して構成され
ている点が異なる。なお、ここでは、記憶部20に、付
加読み出し回数設定テーブル20jが設けられている。
【0112】ここで、上述の付加読み出し回数設定テー
ブル(第2読み出しデータ量設定部)20jは、テーブ
ル20hの各読み出し回数との和がそれぞれ全方路で同
一となるように、共通バッファ16から読み出すべき付
加的な読み出し回数(第2読み出しデータ量)を各方路
毎に設定するもので、例えば図20では、全ての方路に
ついての総読み出し回数が“3”となるように各方路の
付加読み出し回数が設定されている。
【0113】また、読み出し回数計算部45′は、図1
7により上述した読み出し回数計算部45とほ略同様の
機能を有するが、ここでは、切り替え制御部49からの
切り替え信号に応じて、読み出し回数の計算を、テーブ
ル20hに基づく計算とテーブル20jに基づく計算と
の間で切り替えるようになっている。つまり、本読み出
し制御部22は、共通バッファ16に対する読み出し制
御を、最低帯域保証制御とテーブル20jに基づく読み
出し制御(付加読み出し制御)との間で切り替えるよう
になっている。
【0114】このような構成により、本第3変形例にお
ける読み出し制御部22では、まず、図20に示すよう
に、読み出し回数計算部45がテーブル20hの各設定
値と方路別情報メモリ20bの方路別情報とに基づい
て、各設定値分のセルをセルの存在する方路から順次優
先的に読み出す(最低帯域保証制御を行なう)一方、読
み出し制御を開始した方路番号を読み出し開始位置メモ
リ20iに記憶させておく。
【0115】そして、読み出し位置比較部20iでは、
読み出し回数計算部45が読み出し制御を行なっている
方路番号と読み出し開始位置メモリ20iに記憶されて
いる方路番号とを順次比較しており、各方路番号が一致
すると、読み出し制御が一巡したものとして、トリガ信
号を切り替え制御部49に出力する。切り替え制御部4
9は、このトリガ信号を受信すると、共通バッファ16
に対する読み出し制御を最低帯域保証制御から付加読み
出し制御に切り替える旨を読み出し回数計算部45に通
知する。
【0116】読み出し回数計算部45は、この通知を受
けると、図20に示すように、テーブル20jの各設定
値に基づいて読み出し回数を計算し、読み出し部50
が、その計算結果に応じた分のセルを共通バッファ16
から読み出す。例えば、この場合、図20に模式的に示
すように、テーブル20hの方路別の各設定値の最大値
が“3”であったとすると、各方路の付加読み出し回数
は、“3”から最低帯域保証分の読み出し回数を引いた
ものになり、全方路の各読み出し回数は全て“3”とな
る。
【0117】以後、読み出し制御部22は、カウンタ4
7のカウント値が最大値Mに達するまで、最低帯域保証
制御と付加読み出し制御とを交互に行なう。つまり、上
述の読み出し制御部22は、テーブル20hの各設定値
に基づいて共通バッファ16からのセルの読み出し制御
を全方路について行なった後は、全方路の各読み出し回
数がそれぞれ同一となるように付加読み出し回数を設定
されたテーブル20jの各設定値に基づいて共通バッフ
ァ16からセルを各方路毎に読み出すようになっている
のである。従って、共通バッファ16の全出力帯域Vを
全方路に対して公平に割り当てることが可能になる。
【0118】(4)読み出し制御部22の第4変形例の
説明 次に、図21は上述の読み出し制御部22の第4変形例
を示すブロック図で、この図21に示すように、本第4
変形例の読み出し制御部22は、読み出し回数計算部5
1a,方路別タイマ51b及び読み出し部51cを有し
て構成されている。なお、この図21において、図13
に示す符号と同一符号を付したものはそれぞれ図13に
より前述したものと同様のものである。
【0119】ここで、上述の読み出し回数計算部51a
は、図13により前述した読み出し回数計算部40と同
様に、テーブル20hの各設定値(図18参照)に基づ
いて、各方路毎の読み出し制御回数を計算するものであ
り、読み出し部51cは、この読み出し回数計算部51
aでの計算結果に応じた回数分の共通バッファ16に対
する読み出しを方路別情報メモリ20bの方路別情報を
参照しながら各方路別に行なうものであるが、本変形例
では、方路別タイマ51bのタイムアウト毎にセルを該
当方路のセルを1つ読み出すようになっている。
【0120】また、方路別タイマ51bは、例えば図2
2に模式的に示すように、各方路毎に設けられており、
それぞれ、テーブル20hの各設定値毎にセルの読み出
しタイミングを所定の間隔で出力するもので、ここで
は、タイムアウト時間を各方路の最大割当帯域の逆数時
間に設定することにより、上記の読み出しタイミングを
各方路の最大割当帯域の逆数時間間隔で出力するように
なっている。
【0121】ただし、上記の最大割当帯域は、出力回線
帯域V,読み出し合計最大値M,読み出し回数nの方路
において、V以下且つ(n/M)×V以上という範囲を
満たす帯域とする。このような構成により、本第4変形
例の読み出し制御部22では、読み出し回数計算部51
aがテーブル20hに基づいて読み出し回数を計算し、
読み出し部51cが共通バッファ16からセルを読み出
す際、方路別タイマ51bのタイムアウトに従ってセル
を1つずつ読み出すので、1度に複数のセルを読み出す
場合でも、各セルを一定の時間間隔(最大割当帯域の逆
数時間)で読み出すことができる。
【0122】従って、1回の共通バッファ16に対する
アクセスで複数のセルを読み出すことにより生じうる方
路毎のバースト性を緩和することができる。なお、この
方路別タイマ51によるセルの読み出し間隔制御は、第
2変形例における読み出し制御部22(図17,図18
参照)もしくは第3変形例における読み出し制御部22
(図19,図20)に適用することも可能である。
【0123】(5)読み出し制御部22の第5変形例の
説明 次に、図23は上述の読み出し制御部22の第5変形例
を示すブロック図で、この図23に示すように、本第5
変形例の読み出し制御部22は、読み出し順制御部52
a及び読み出し部52bを有して構成されている。な
お、ここでは、記憶部20にスケジューリングテーブル
20kが設けられている。
【0124】ここで、上述のスケジューリングテーブル
20kは、テーブル20hの各設定値毎にデータ読み出
し間隔を規定するためのもので、本変形例では、方路数
m=256,読み出し合計最大値M=256とすると、
呼設定時に、256スロットのタイムテーブルにセル送
出タイミングが記述されるようになっている。例えば図
24に示すように、合計最大値M=256で、方路#3
の読み出し回数が2回の場合、2番目と129番目とい
った離れた読み出し位置(図24中の斜線部参照)にス
ケジューリングが行なわれる。
【0125】また、読み出し順制御部52aは、このス
ケジューリングテーブル20kを参照して読み出すべき
セルの方路番号をテーブル20kの設定順に順次読み出
して、その方路番号を読み出し部52bに与えるもので
あり、読み出し部52bは、この読み出し順制御部52
aから出力される方路番号を基に方路別情報メモリ20
bの方路別情報を参照して、読み出すべきセルの共通バ
ッファ16内のアドレスを取得し、そのアドレスに格納
されているセルを抜き取って送出するものである。
【0126】このような構成により、本第5変形例にお
ける読み出し制御部22では、読み出し順制御部52a
がスケジューリングテーブル20kに設定されている方
路番号を順に読み出し、読み出し部52bがその方路番
号順に、順次、共通バッファ16からセルを読み出すの
で、上述のごとく複数個セルが読み出される方路につい
てはテーブル20kにおいて各セルの読み出し順を離れ
た位置に設定しておくことにより、各セルの読み出し間
隔を離すことができる。
【0127】従って、上述した第4変形例と同様に、1
回の共通バッファ16に対するアクセスで複数のセルを
読み出すことにより生じうる方路毎のバースト性を緩和
することが可能になる。なお、このスケジューリングテ
ーブル20kによるセルの読み出し間隔制御は、前述の
方路別タイマ51による読み出し間隔制御と同様に、第
2変形例における読み出し制御部22(図17,図18
参照)もしくは第3変形例における読み出し制御部22
(図19,図20)に適用することも可能である。
【0128】(6)読み出し制御部22の第6変形例の
説明 図25は上述の読み出し制御部22の第6変形例を示す
ブロック図で、この図25に示すように、本第6変形例
における読み出し制御部22は、図10,図12により
前述した検索部31aに加えて帯域割当制御部53を有
した構成となっている。
【0129】ここで、この帯域割当制御部53は、各方
路を複数のグループに分割し、各グループ毎に共通バッ
ファ16のセルの読み出し制御を行なうことによって各
グループに割り当てる帯域を制御するもので、本変形例
では、検索部31aにおける4ビットカウンタ35の出
力(カウント値Sa[3..0])を制御して、16入力セレク
タ34が集線している各OR回路33へのアクセス回数
を制御するようになっている。
【0130】これにより、上述の読み出し制御部22で
は、例えば、図25に示すように、各OR回路33をA
グループとBグループとに分割した場合、帯域割当制御
部53によって4ビットカウンタ35のカウント値Sa
[3..0]を各グループA,Bへのアクセス回数が異なるよ
うに制御すると、グループA,B単位でそれぞれ異なる
帯域を割り当てることが可能になる。
【0131】つまり、本変形例における読み出し制御部
22は、帯域割当制御部53の制御により、各方路に割
り当てる帯域を各グループ単位で設定しうるようになっ
ているのである。従って、同じ帯域を共用する複数の方
路に対し、1つのセレクタ34を制御するだけで(1度
の設定で)、それらの各方路に同じ帯域を割り当てるこ
とができ、各方路への帯域割当制御の負荷を大幅に削減
することができる (7)読み出し制御部22の第7変形例の説明 次に、図26は上述の読み出し制御部22の第7変形例
を示すブロック図で、この図26に示すように、本第7
変形例の読み出し制御部22は、グループ切り替え制御
部54a及び読み出し部54bを有した構成となってい
る。なお、ここでは、記憶部20が、前述した方路別情
報メモリ20b以外に共用グループテーブル20mを有
している。
【0132】ここで、記憶部20において、共用グルー
プテーブル20mは、各方路を複数のグループに分割す
る方路分割情報を設定するもので、本変形例では、この
図26に示すように、各方路を複数のグループに分割す
る際の各グループを構成する最小方路番号,最大方路番
号をはじめ、そのグループに割り当てるべき帯域,読み
出し制御を開始する位置(方路番号)などがそれぞれグ
ループ毎に設定されるようになっている。
【0133】一方、読み出し制御部22において、グル
ープ切り替え制御部54aは、共用グループテーブル2
0m内で参照する設定情報をグループ単位で切り替える
ものであり、読み出し部54bは、このグループ切り替
え部54aの参照設定情報と方路別情報メモリ20bの
方路別情報とに基づいて、共通バッファ16からセルを
読み出すもので、本変形例では、或るグループについて
上記の最小方路番号から最大方路番号までの各方路のセ
ルを共通バッファ16から割当帯域分読み出すと、グル
ープ切り替え部54aによってテーブル20mに対する
参照設定情報のグループが切り替えられて次のグループ
について同様にセルの読み出しを行なうようになってい
る。
【0134】このような構成により、本変形例における
読み出し制御部22では、まず、グループ切り替え制御
部54が共用グループテーブル20m内の或るグループ
の設定情報を参照することにより、読み出し部54b
が、テーブル20mの読み出し開始位置に設定されてい
る方路番号から順にセルを共通バッファ16から読み出
す。読み出し方路番号が共用グループテーブル20mに
設定されている最大方路番号に達すると、グループ切り
替え制御部54は、テーブル20mを参照して、再度、
最小方路番号から順に読み出し方路番号を読み出し部5
4bに出力する。
【0135】そして、グループ切り替え制御部54は、
共用グループテーブル20mに設定されている割当帯域
分のセルが読み出し部54bによって共通バッファ16
から読み出されると、次に読み出すべき方路番号を共用
グループテーブル20mの読み出し開始位置に書き込
み、テーブル20mで参照する設定情報を次のグループ
に移行し、同様にしてセルの読み出しを読み出し部54
bに開始させる。
【0136】つまり、上述の読み出し制御部22は、共
用グループテーブル20mの情報に基づいて、共通バッ
ファ16に対するセルの読み出し制御を所望のグループ
毎に行なうようになっているのである。従って、共用グ
ループテーブル20mにおける最小方路番号,最大方路
番号の各設定を適宜変更することにより、柔軟にグルー
プの方路構成を変更してそのグループ単位でセルの読み
出し制御を行なうことができ、極めて柔軟に、同じ帯域
を共用するグループを形成することができる。
【0137】(8)読み出し制御部22の第8変形例の
説明 図27は上述の読み出し制御部22の第8変形例を示す
ブロック図で、この図27に示すように、本第8変形例
の読み出し制御部22は、図17に示すものに比して、
タグ設定部55を有している点が異なる。ここで、この
タグ付加部55は、切り替え制御部49によって、共通
バッファ16に対する読み出し制御が最低帯域保証制御
に切り替えられた場合に、テーブル20hの各設定値に
基づいて読み出される各セルをタグ無しに設定する一
方、共通バッファ16に対する読み出し制御が周期的読
み出し制御に切り替えられた場合に、共通バッファ16
から周期的に読み出される各セルをタグ有りに設定する
もので、ここでは、例えば図29(a),図29(b)
に示すように、セルのヘッダ56内に定義されているセ
ル損失優先表示ビット(CLP)を“0”に設定するこ
とによりタグ無し、“1”に設定することによりタグ有
りを設定するようになっている。
【0138】なお、図29(a)はユーザ網・インタフ
ェース(UNI)におけるセルのフォーマットを示し、
図29(b)はネットワーク・ノード・インタフェース
(NNI)におけるセルのフォーマットを示しており、
UNIにおけるセルについてはセル同士の衝突を防ぐた
めの制御が必要になるので、NNIのセルにおける12
ビットのVPIの一部(4ビット)がUNIのセルでは
一般的フロー制御(GF)ビットとして割り当てられて
いる。
【0139】上述のごとく構成された本変形例における
読み出し制御部22では、タグ設定部55によって、図
28に模式的に示すように、テーブル20hの各設定値
に基づいて最低帯域保証制御により共通バッファ16か
ら読み出されるセルについてはそれぞれヘッダ56内の
CLPを“0”に設定して、そのセルが損失なく伝送さ
れるようにし(優先セルとし)、最低帯域保証制御後の
余った帯域分周期的に読み出されるセルについてはそれ
ぞれヘッダ56内のCLPを“1”に設定して非優先セ
ルとする。
【0140】つまり、上述の読み出し制御部22は、テ
ーブル20hの各設定に基づいて共通バッファ16から
読み出されるセルについては周期的に読み出される他の
セルよりもその優先度を高くする優先権を付与するよう
になっているのである。従って、最低限保証すべき帯域
分のセルについては、処理途中で廃棄されてしまったり
しないようその優先度を高くすることができ、最低帯域
保証制御の信頼性の向上に大いに寄与している。
【0141】なお、上述のタグ設定処理は、図19及び
図20により前述した読み出し制御部22に適用するこ
とも可能である。すなわち、テーブル20hに基づいて
最低帯域保証制御により読み出されるセルについてはそ
れぞれCLPを“0”に設定する一方、テーブル20j
に基づいて付加読み出し制御により読み出されるセルに
ついてはそれぞれCLPを“1”に設定するのである。
【0142】(9)読み出し制御部22の第9変形例の
説明 図30は上述の読み出し制御部22の第9変形例を示す
ブロック図で、この図30に示すように、本第9変形例
の読み出し制御部22は、図27により前述した読み出
し制御部22の構成において、先頭セル識別部57が設
けられた構成となっている。
【0143】ここで、この先頭セル検出部57は、共通
バッファ16から読み出されるセルが上位レイヤのパケ
ットの先頭セルであるか否かを検出するもので、本変形
例では、最低帯域保証制御中に、この先頭セル検出部5
7において先頭セルが検出されると、タグ設定部55に
よって、その先頭セルのヘッダ56内のCLP〔図29
(a),図29(b)参照〕が“0”に設定されるとと
もにその先頭セルと同一のパケットに属するセル(従属
データ)についてもヘッダ56内のCLPが“0”に設
定されるようになっている。
【0144】なお、周期的読み出し制御中に、先頭セル
検出部57において先頭セルが検出された場合は、タグ
設定部55によって、その先頭セルのヘッダ56のCL
Pが“1”に設定されるとともにその先頭セルと同一の
パケットに続するセルについてもヘッダ56内のCLP
が“1”に設定されるようになっている。上述のごとく
構成された本第9変形例における読み出し制御部22で
は、最低帯域保証制御中に、先頭セル検出部57におい
て、共通バッファ16から読み出される各セルから上位
レイヤのパケットの先頭セルが検出されると、タグ設定
部55によって、そのセルと同一のパケットに属するセ
ルについては全てヘッダ56内のCLPが“0”に設定
されてタグ無しに設定される。
【0145】一方、周期的読み出し制御部中に、先頭セ
ル検出部57において上記の先頭セルが検出されると、
タグ設定部55によって、その先頭セルと同一のパケッ
トに属するセルについては全てヘッダ56内のCLPが
“1”に設定されてタグ有りに設定される。つまり、上
述の読み出し制御部22は、ヘッダ56内のCLPを
“0”にして優先権を付与するセルが、同一のパケット
に続する従属セルをともなう先頭セルである場合には、
その従属セルについてもヘッダ56内のCLPを“0”
にして先頭セルと同じ優先権を付与するようになってい
るのである。
【0146】これにより、本読み出し制御部22は、パ
ケット単位で優先制御することが可能になる。例えば、
最低帯域保証制御によるセルの読み出しと、周期的読み
出し制御によるセルの読み出しとの割合が1:2である
とすると、図31に模式的に示すように、パケットの先
頭セルが最低帯域保証制御によって読み出される確率は
1/3、周期的読み出し制御により読み出される確率が
2/3となり、タグ無しのパケットとタグ有りのパケッ
トの割合が統計的に1:2になる。
【0147】このように、上述の読み出し制御部22で
は、優先権を付与するセルが、同一のパケットに続する
従属セルをともなう先頭セルである場合には、その従属
セルについても先頭セルと同じ優先権を付与して同一パ
ケット内の各セルの優先度を同じにするので、パケット
単位でセルの優先/非優先制御を極めて効率良く行なう
ことができる。
【0148】(10)読み出し制御部22の第10変形
例の説明 図32は上述の読み出し制御部22の第10変形例を示
すブロック図で、この図32に示すように、本第10変
形例の読み出し制御部22は、図13により前述した読
み出し回数計算部40a及び読み出し部40bのほか
に、方路別平均レート観測部58,比較部59,優先割
合計算部60及びタグ設定部61を有して構成されてい
る。なお、ここでは、記憶部20に前述の方路別情報メ
モリ20b及び読み出し回数設定テーブル20h以外に
方路別平均レートメモリ20nが設けられている。
【0149】ここで、上述の方路別平均レート観測部
(受信データ量平均値検出部)58は、各方路毎の受信
ATMセルの量(レート)についての平均値を検出する
もので、本変形例では、テーブル20hにおける全方路
の設定値の和がとりうる最大値を単位としたジャンピン
グウィンドウにより各方路のレートをサンプリングする
ことにより、方路別の平均レートを検出するようになっ
ている。なお、この方路別平均レート観測部58により
得られた平均レートは方路別平均レートメモリ20nに
記憶される。
【0150】また、比較部59は、この方路別平均レー
ト観測部58で検出され方路別平均レートメモリ20n
に記憶された上記の平均レートとテーブル20hの対応
する設定値(読み出し回数)とを比較するものであり、
優先割合計算部(優先データ量計算部)60は、この比
較部59において上記の平均レートがテーブル20hに
おける上記の設定値よりも大きいと判定された場合(つ
まり、平均レートが最低保証帯域を超えると判定された
場合)に、テーブル20hに基づいて共通バッファ16
から読み出されるセルのうち優先度を高くすべき優先セ
ルの数を計算するものである。
【0151】さらに、タグ設定部55は、上述の優先割
合計算部60での計算結果に基づいて、読み出し回数計
算部40によって共通バッファ16から読み出されるセ
ルのうち上記の優先セル数に相当する分のセルのヘッダ
56に定義されているCLP〔図29(a),図29
(b)〕を“0”に設定して優先権を付与するものであ
る。なお、このタグ設定部55は、本変形例では、上記
の優先セル数に相当する以外のセルについてはCLPを
“1”に設定するようになっている。
【0152】上述のごとく構成された本第10変形例の
読み出し制御部22では、方路別平均レート観測部58
で得られた方路別の平均レートが最低保証帯域を超える
場合、優先割合計算部60が共通バッファ16から読み
出されるセルのうち優先度を高くすべき優先セルの数を
計算し、その優先セル数に相当する分のセルのCLPを
“0”にして優先度を高くするとともに、最低保証帯域
を超えるレートのセルについてはそのCLPを“1”に
して優先度を下げる。
【0153】例えば、図33に模式的に示すように、ジ
ャンピングウィンドウにより得られた平均レートが、最
低保証帯域の3倍である場合、タグ設定部61は、共通
バッファ16から読み出されるセルに対して3セル毎に
CLPを“0”にしてタグ無しにする。この結果、最低
保証帯域分のセルに高優先権が与えられる。このよう
に、上述の読み出し制御部22では、テーブル20hに
基づき最低帯域保証制御により複数分ずつ読み出される
セルのうち最低保証帯域分のセルの優先度を高くするこ
とができるので、最低帯域保証制御の信頼性の向上に大
いに寄与する。
【0154】(11)読み出し制御部22の第11変形
例の説明 図34は上述の読み出し制御部22の第11変形例を示
すブロック図で、この図34に示すように、本第11変
形例の読み出し制御部22は、図32に示した読み出し
回数計算部40,方路別平均レート観測部58,比較部
59,優先割合計算部60及びタグ設定部61に加え
て、パケット先頭識別部62をそなえた構成となってい
る。
【0155】ここで、このパケット先頭識別部(先頭デ
ータ識別部)62は、上述のごとく優先権を付与する
(CLPを“0”にする)セルが同一のパケットに属す
る従属セルをともなう先頭セルであるか否かを識別する
もので、このパケット先頭識別部62において先頭セル
が識別されると、タグ設定部61によって、その先頭セ
ルと同一のパケットに属するセルについてもそのCLP
が“0”に設定されるようになっている。
【0156】上述のごとく構成された本第11変形例の
読み出し制御部22では、この場合も、第10変形例に
て上述したように、方路別平均レート観測部58で得ら
れた方路別の平均レートが最低保証帯域を超える場合、
優先割合計算部60が共通バッファ16から読み出され
るセルのうち優先度を高くすべき優先セルの数を計算す
る。
【0157】そして、タグ設定部61が、得られた優先
セル数に相当する分のセルのCLPを“0”にして優先
度を高くするとともに、最低保証帯域を超えるレートの
セルについてはそのCLPを“1”にして優先度を下げ
る。このとき、パケット先頭識別部62では、CLPの
設定を行なったセルがパケットの先頭セルであるか否か
を識別しており、CLPの設定を行なったセルがパケッ
トの先頭セルであれば、そのパケットに属する全従属セ
ルのCLPが先頭セルのCLPと同一になるようタグ設
定部62を制御する。
【0158】すなわち、タグ設定部61によって先頭セ
ルのCLPが“0”に設定されていれば、従属セルにつ
いてもそのCLPが“0”に設定され、先頭セルのCL
Pが“1”に設定されていれば、従属セルについてもそ
のCLPが“1”に設定される。例えば、ジャンピング
ウィンドウにより得られた平均レートが、最低保証帯域
の3倍である場合、タグ設定部61は、図35に模式的
に示すように、3パケット毎にパケット内の全セルのC
LPを“0”にしてタグ無しにすることにより、最低保
証帯域分のセルの優先度を高くする。つまり、上述の読
み出し制御部22は、ジャンピングウィンドウにより得
られた最低保証帯域を超えるレートのセルに対して、同
一パケットに属するセルの優先権を同レベルにし、パケ
ット単位でタグを付与することにより、パケット単位で
の優先制御が可能になっているのである。
【0159】従って、この場合も、共通バッファ16か
ら読み出されるセルの優先度の設定を、先頭セルと従属
セルとで形成されるパケット単位で効率良く行なうこと
ができる。なお、上述した実施形態では、受信データと
してATMセルを例にして説明したが、本発明はこれに
限定されず、ATMセル以外の各種データに対しても適
用することが可能である。
【0160】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明とその趣旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0161】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のバッファ
制御装置及びバッファ制御方法によれば、複数の方路か
らの受信データを仮想的に方路別に共通バッファに記憶
することができるので、共通バッファを各方路毎に設け
られた個別バッファとして仮想的に使用することができ
る。従って、全方路に対する一定のバッファリングを容
易に実現でき、これにより、バッファの容量を増大させ
ることなく、各方路に最低限必要な帯域を確実に保証す
ることが可能になる(請求項1,23)。
【0162】このとき、本発明では、どの方路からの受
信データを共通バッファ内のどのアドレスに記憶させた
か、どの方路の受信データをどれだけ共通バッファに記
憶させたかを常に把握しながら受信データを共通バッフ
ァに記憶させてゆくので、複数の方路からの受信データ
を共通バッファ内に確実に方路別に記憶させた状態にす
ることができる(請求項2)。
【0163】また、本発明では、共通バッファに輻輳状
態が発生すると、各方路毎に受信データの共通バッファ
への記憶処理を制限することができるので、一部の方路
の受信データが他の方路の受信データよりも極端に多く
共通バッファに記憶されることを防止することができ、
全方路について或る一定の帯域を最低限保証することが
可能になる(請求項3,24) 具体的に、このとき、共通バッファ内の総データ量が所
定量を超えると、共通バッファ内で最低限保証すべきデ
ータ量を超えている方路については新たな受信データの
共通バッファへの記憶処理を制限するようにすれば、特
定の方路の受信データが大量に共通バッファ内に記憶さ
れ、他の方路の帯域が保証されないという現象をより確
実に防止することができるので、さらに確実に、全方路
に対する最低帯域保証を行なうことができる(請求項
4,25)。
【0164】一方、このとき、共通バッファへデータが
到着しているアクティブ状態の方路の数が所定数を超え
ると、共通バッファ内で最低限保証すべきデータ量を超
えている方路については新たな受信データの共通バッフ
ァへの記憶処理を制限するようにすれば、より簡易的
に、特定の方路の受信データが大量に共通バッファ内に
記憶され、他の方路の帯域が保証されないという現象を
防止することができるので、容易に上記の全方路に対す
る最低帯域保証を行なうことができる(請求項5,2
6)。
【0165】なお、本発明では、上述のごとく或る方路
について共通バッファへの新たな受信データの記憶処理
が制限されていても、複数のデータで1つのデータを形
成するデータの一部が既に共通バッファに記憶されてい
る場合は、残りのデータ(従属データ)を共通バッファ
に記憶させることもできるので、1つのデータとして扱
われるべきデータの一部が欠落してしまうことを防止す
ることができ、これにより、バッファリングの信頼性の
向上に大いに寄与する(請求項6,27)。
【0166】ところで、本発明では、受信データの共通
バッファ内の記憶位置についての情報に基づいて、共通
バッファに仮想的に方路別に記憶された受信データを各
方路別に読み出すための読み出し制御部をそなえること
により、共通バッファに対する読み出し制御を複雑化す
ることなく、極めて容易に、共通バッファから受信デー
タを方路毎に読み出すことができる(請求項7)。
【0167】ここで、上述の読み出し制御部は、受信デ
ータを各方路毎に所定の周期で読み出すようにすれば、
全方路について一定の帯域を最低限保証することができ
るので、各方路に公平に必要帯域を割り当てることがで
きる(請求項8,28)。また、この読み出し制御部
は、共通バッファから読み出すべき受信データの方路を
検索する検索部をそなえ、この検索部が、上記読み出す
べき受信データが存在しない方路については検索をスキ
ップするようにすれば、読み出すべき受信データが存在
しない方路について不要なデータを読み出すことがない
ので、より多くの帯域を各方路に対して保証することが
できる(請求項9,29)。
【0168】なお、上記の検索部は、各方路を複数のグ
ループに分割しておき、受信データが存在する方路を含
むグループを検索したのち、検索したグループ内におい
て、受信データの方路を検索することにより、階層的
に、読み出すべき受信データの存在する方路を検索する
ことができるので、読み出すべき受信データの存在する
方路を検索するのに必要な処理数を大幅に削減すること
ができ、読み出し制御の高速化,低消費電力化に大いに
寄与する(請求項10,30)。
【0169】また、上述の読み出し制御部は、共通バッ
ファから読み出すべき第1読み出しデータ量を各方路毎
に設定しておき、各第1読み出しデータ量に基づいて共
通バッファから受信データを各方路毎に所定量分ずつ読
み出すようにすれば、各方路に割り当てられる最低保証
帯域を各方路毎に可変にすることができるので、より柔
軟な最低帯域保証を実現することができる(請求項1
1,31)。
【0170】さらに、上述の読み出し制御部は、上記の
各第1読み出しデータ量に基づく読み出し制御を全方路
について行なった後は、共通バッファから受信データを
各方路毎に一定のデータ量で周期的に読み出すようにす
れば、各方路に対する最低保証帯域割り当て後の余った
帯域については各方路に公平に割り当てることができる
(請求項12,32)。
【0171】また、上述の読み出し制御部は、共通バッ
ファに記憶された受信データを各方路毎に所定量分ずつ
読み出した後は、各方路の総読み出しデータ量がそれぞ
れ全方路について同一となるように、さらに共通バッフ
ァから受信データを各方路毎に所定量分ずつ読み出すよ
うにすれば、各方路に対する最低保証帯域割り当て後の
余った帯域を各方路に割り当てられる帯域が全ての方路
についての同一となるように割り当てることができるの
で、共通バッファの全出力帯域を全ての方路に公平に割
り当てることができる(請求項13,33)。
【0172】さらに、上述の読み出し制御部は、上記の
各第1設定データ量毎にデータ読み出しタイミングを所
定の間隔で出力するタイマをそなえることにより、この
タイマのタイミングに従って、共通バッファから所定量
分ずつ読み出す受信データをそれぞれ所定の間隔で読み
出すことができるので、各方路毎に読み出される受信デ
ータのバースト性を緩和することができる(請求項1
4,34)。
【0173】また、上述の読み出し制御部は、上記の各
第1読み出しデータ量毎にデータ読み出し間隔を規定す
るスケジューリングテーブルに基づいて、上記の各第1
読み出しデータ量分の受信データを共通バッファから各
方路毎に読み出すことができるので、この場合も、各方
路毎に読み出される受信データのバースト性を緩和する
ことができる(請求項15,34)。
【0174】なお、上記の第1読み出しデータ量設定部
の第1読み出しデータ量は外部から設定してもよいの
で、任意に、共通バッファから1度に読み出すべきデー
タ量を各方路毎に変更して各方路に割り当てる帯域を変
更することができ、これにより、より柔軟に、各方路に
対する最低帯域保証を行なうことができる(請求項1
6)。
【0175】さらに、上記の読み出し制御部は、各方路
を複数のグループに分割し、各グループ毎に共通バッフ
ァの受信データを読み出し制御を行なうことによって各
グループに割り当てる帯域を制御する帯域割当制御部を
そなえることにより、各方路に割り当てる帯域を各グル
ープ単位で設定することが可能になるので、1度の設定
で複数の方路に同じ帯域を割り当てることができ、各方
路への帯域割当制御の負荷を大幅に削減することができ
る(請求項17,35)。
【0176】また、上述の読み出し制御部は、各方路を
複数のグループに分割する方路分割情報を設定してお
き、この方路分割情報により分割された任意のグループ
毎に行なうようにすれば、上記方路分割情報の設定によ
り、柔軟にグループの方路構成を変更してそのグループ
単位で受信データの読み出し制御を行なうことができる
ので、極めて柔軟に、同じ帯域を共用するグループを形
成することができる(請求項18,36)。
【0177】さらに、上述の読み出し制御部は、上記の
各第1読み出しデータ量に基づいて共通バッファから読
み出される受信データについては他の受信データよりも
優先度を高くするよう優先権を付与することにより、最
低限保証すべき帯域分の受信データについては、処理途
中で廃棄されてしまったりしないようその優先度を高く
することができるので、最低帯域保証制御の信頼性の向
上に大いに寄与する(請求項19,37)。
【0178】なお、上記の優先権を付与する受信データ
が、従属データをともなう先頭データである場合には、
上記の従属データにも上記の優先権を付与するようにす
れば、同一のデータを形成する先頭データと従属データ
の優先度を同じにすることができるので、共通バッファ
から読み出される受信データの優先/非優先制御を先頭
データと従属データとで形成されるデータ単位で極めて
効率良く行なうことができる(請求項20,38)。
【0179】また、上記の読み出し制御部は、受信デー
タ量のうち他のデータよりも優先的に処理されるべき優
先データ量を計算し、その計算結果に基づいて、共通バ
ッファから読み出される受信データに所定の割合で優先
権を付与することもできるので、上記の所定量分ずつ読
み出される受信データ量のうち最低保証帯域分の受信デ
ータの処理優先度を高くすることができ、この場合も、
最低帯域保証制御の信頼性の向上に大いに寄与する(請
求項21,39)。
【0180】さらに、上記の読み出し制御部は、上記の
優先権を付与する受信データが先頭データである場合に
は、その先頭データとともに1つのデータを形成する従
属データにも上記の優先権を付与するようにすれば、先
頭データと従属データとで形成される1つのデータ内の
各受信データの処理優先度を同一レベルに設定すること
ができる。従って、この場合も、共通バッファから読み
出される受信データの優先度の設定を、先頭データと従
属データとで形成されるデータ単位で効率良く行なうこ
とができる(請求項22,40)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのバッファ制御装置
が適用されるATM通信網の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】本実施形態のバッファ制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本実施形態のバッファ制御装置における次ポイ
ンタチェーン格納メモリ,方路別情報メモリ及び空きア
ドレス情報メモリの構成を模式的に示す図である。
【図5】本実施形態のバッファ制御装置における制御部
の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態のバッファ制御装置における共通バ
ッファと仮想個別バッファとの切り替え動作を説明する
ための模式図である。
【図7】本実施形態のバッファ制御装置における総セル
数閾値及び方路別閾値を説明するための模式図である。
【図8】本実施形態のバッファ制御装置における制御部
の他の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態のバッファ制御装置におけるEPD
起動閾値及び方路別EPD閾値を説明するための模式図
である。
【図10】本実施形態のバッファ制御装置における読み
出し制御部の構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態における読み出し制御部の動作を
説明するための模式図である。
【図12】本実施形態の読み出し制御部における検索部
の詳細構成を示すブロック図である。
【図13】本実施形態の読み出し制御部の第1変形例を
示すブロック図である。
【図14】第1変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図15】シグナリング用セルのフォーマット例を示す
図である。
【図16】第1変形例の読み出し制御部の他の構成を示
すブロック図である。
【図17】本実施形態の読み出し制御部の第2変形例を
示すブロック図である。
【図18】第2変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図19】本実施形態の読み出し制御部の第3変形例を
示すブロック図である。
【図20】第3変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図21】本実施形態の読み出し制御部の第4変形例を
示すブロック図である。
【図22】第4変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図23】本実施形態の読み出し制御部の第5変形例を
示すブロック図である。
【図24】第5変形例の読み出し制御部において使用さ
れるスケジューリングテーブルの一例を示す図である。
【図25】本実施形態の読み出し制御部の第6変形例を
示すブロック図である。
【図26】本実施形態の読み出し制御部の第7変形例を
示すブロック図である。
【図27】本実施形態の読み出し制御部の第8変形例を
示すブロック図である。
【図28】第8変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図29】(a),(b)はいずれもATMセルのフォ
ーマットを示す図である。
【図30】本実施形態の読み出し制御部の第9変形例を
示すブロック図である。
【図31】第9変形例の読み出し制御部の動作を説明す
るための模式図である。
【図32】本実施形態の読み出し制御部の第10変形例
を示すブロック図である。
【図33】第10変形例の読み出し制御部の動作を説明
するための模式図である。
【図34】本実施形態の読み出し制御部の第11変形例
を示すブロック図である。
【図35】第11変形例の読み出し制御部の動作を説明
するための模式図である。
【図36】共通バッファ方式を説明するためのブロック
図である。
【図37】個別バッファ方式を説明するためのブロック
図である。
【符号の説明】
1,16 共通バッファ 2,18 バッファ制御装置 3,19 方路識別部 4,20 記憶部 5,21 制御部 11 加入者端末 12 LAN(Local Area Network) 13 集線装置 14 ATM交換機 15 多重化部(mux) 17 分離部(dmux) 20a 次ポインタチェーン格納メモリ(リンクメモ
リ) 20b 方路別情報メモリ 20c 空きアドレス情報メモリ 20d 閾値メモリ(閾値記憶部) 20e 総セル数閾値メモリ(総データ量閾値記憶部) 20f 方路別閾値メモリ(最低保証閾値記憶部) 20g アクティブ方路数閾値メモリ(アクティブ方路
数閾値記憶部) 20h 読み出し回数設定テーブル(第1読み出しデー
タ量設定部) 20i 読み出し開始位置メモリ 20j 付加読み出し回数設定テーブル(第2読み出し
データ量設定部) 20k スケジューリングテーブル 20m 共用グループテーブル 20n 方路別平均レートメモリ 22 読み出し制御部 23 輻輳状態検出部 23a 総セル数閾値参照部 23b 比較部(総データ量判定部) 23d 比較部(アクティブ方路数判定部) 24a,24b,59 比較部 23c アクティブ方路数カウンタ 24 共通/個別切り替え制御部 25 方路情報更新部 31a 検索部 31b,40b,50 読み出し部 32 フリップフロップ(FF)回路 33 16入力OR回路 34,36,38 16入力セレクタ(SEL1〜SE
L3) 35,37 4ビットカウンタ 39 セットリセットフリップフロップ(SRFF)回
路 40a,42,45,45′,51a,51c,52b
読み出し回数計算部 41 シグナリング用セル検出部 43 最低帯域保証設定部 46 読み出し位置比較部 47 カウンタ 48 最大値比較部 49 切り替え制御部 51b 方路別タイマ 52a 読み出し順制御部 53 帯域割当制御部 54a グループ切り替え制御部 55,61 タグ設定部 56 ヘッダ 57 先頭セル識別部 58 方路別平均レート観測部 60 優先割合計算部 62 パケット先頭識別部(先頭データ識別部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 將人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 田中 淳 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石原 智宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の方路からの受信データを一時的に
    記憶する各方路に共通な共通バッファの記憶制御を行な
    うバッファ制御装置であって、 該受信データの方路を識別する方路識別部と、 少なくとも該受信データの該共通バッファ内の記憶位置
    についての情報を上記方路別に記憶する記憶部と、 該方路識別部での方路識別結果と該記憶部の上記記憶位
    置についての情報とに基づいて該受信データを仮想的に
    該共通バッファに方路別に記憶させるための制御を行な
    う制御部とをそなえたことを特徴とする、バッファ制御
    装置。
  2. 【請求項2】 該記憶部が、 各方路別に、該受信データの該共通バッファ内でのアド
    レス情報を該受信データの記憶順にリンクして記憶する
    リンクメモリと、 該共通バッファへ最初に記憶された受信データのアドレ
    ス情報と最後に記憶された受信データのアドレス情報と
    受信データ量とをそれぞれ各方路別に記憶する方路別情
    報メモリと、 該共通バッファ内の空きアドレス情報を記憶する空きア
    ドレス情報メモリとをそなえ、 該制御部が、 該方路識別部での該方路識別結果と該空きアドレス情報
    メモリの該空きアドレス情報とに基づいて、該受信デー
    タを該共通バッファの所定の空きアドレスに記憶させる
    とともに、当該空きアドレスに基づいて、該リンクメモ
    リの上記リンク状態,該方路別情報メモリのアドレス情
    報,受信データ量,該空きアドレス情報メモリの空きア
    ドレス情報をそれぞれ更新するように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載のバッファ制御装置。
  3. 【請求項3】 該共通バッファの輻輳状態についての閾
    値を記憶する閾値記憶部をそなえるとともに、 該制御部が、 該閾値記憶部の該閾値に基づいて該共通バッファの輻輳
    状態を検出する輻輳状態検出部と、 該輻輳状態検出部で該輻輳状態が検出されると、上記方
    路毎に該受信データの該共通バッファへの記憶処理を制
    限しうる記憶処理制限部とをそなえたことを特徴とす
    る、請求項2記載のバッファ制御装置。
  4. 【請求項4】 該閾値記憶部が、 該共通バッファ内の総データ量についての総データ量閾
    値を記憶する総データ量閾値記憶部と、該共通バッファ
    内の上記の各方路について最低限保証すべきデータ量に
    ついての最低保証閾値を記憶する最低保証閾値記憶部と
    をそなえるとともに、 該輻輳状態検出部が、 該共通バッファ内の総データ量が該総データ量閾値を超
    えているか否かを判定する総データ量判定部をそなえ、 該総データ量判定部において該共通バッファ内の総デー
    タ量が該総データ量閾値を超えていると判定されると該
    輻輳状態を検出するように構成され、且つ、 該記憶処理制限部が、 該輻輳状態検出部にて該輻輳状態が検出されると該共通
    バッファ内で方路別のデータ量が該最低保証閾値を超え
    ている方路が存在するか否かを判定する方路別データ量
    判定部をそなえ、 該方路別データ量判定部において該最低保証閾値を超え
    ている方路が存在すると判定されると、その方路につい
    ては新たな受信データの該共通バッファへの記憶処理を
    制限するように構成されていることを特徴とする、請求
    項3記載のバッファ制御装置。
  5. 【請求項5】 該閾値記憶部が、 データ受信中であるアクティブ状態の方路の数について
    のアクティブ方路数閾値を記憶するアクティブ方路数閾
    値記憶部と、該共通バッファ内で上記の各方路について
    最低限保証すべきデータ量についての最低保証閾値を記
    憶する最低保証閾値記憶部とをそなえるとともに、 該輻輳状態検出部が、 該アクティブ状態の方路数が該アクティブ方路数閾値を
    超えているか否かを判定するアクティブ方路数判定部を
    そなえ、 該アクティブ方路数判定部において該アクティブ状態の
    方路数が該アクティブ方路数閾値を超えていると判定さ
    れると該輻輳状態を検出するように構成され、且つ、 該記憶処理制限部が、 該輻輳状態検出部にて該輻輳状態が検出されると該共通
    バッファ内で方路別のデータ量が該最低保証閾値を超え
    ている方路が存在するか否かを判定する方路別データ量
    判定部をそなえ、 該方路別データ量判定部において該最低保証閾値を超え
    ている方路が存在すると判定されると、その方路につい
    ては新たな受信データの該共通バッファへの記憶処理を
    制限するように構成されていることを特徴とする、請求
    項3記載のバッファ制御装置。
  6. 【請求項6】 該記憶処理制限部が、 該輻輳状態検出部において該輻輳状態が検出され或る方
    路について該共通バッファへの新たな受信データの記憶
    処理が制限されている場合でも、該共通バッファに既に
    記憶された該方路の受信データとともに1つのデータを
    形成する従属データについては該共通バッファへの記憶
    処理を許可するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項4または請求項5に記載のバッファ制御装
    置。
  7. 【請求項7】 該制御部が、 該記憶部の上記記憶位置についての情報に基づいて、該
    共通バッファに仮想的に方路別に記憶された該受信デー
    タを読み出すための読み出し制御部をそなえたことを特
    徴とする、請求項1記載のバッファ制御装置。
  8. 【請求項8】 該読み出し制御部が、 該受信データを各方路毎に所定の周期で読み出すように
    構成されていることを特徴とする、請求項7記載のバッ
    ファ制御装置。
  9. 【請求項9】 該読み出し制御部が、 該共通バッファから読み出すべき受信データの方路を検
    索する検索部をそなえ、 該検索部が、 上記読み出すべき受信データが存在しない方路について
    は検索をスキップするように構成されていることを特徴
    とする、請求項7記載のバッファ制御装置。
  10. 【請求項10】 該検索部が、 各方路を複数のグループに分割し、該共通バッファから
    読み出すべき受信データが存在するグループを検索する
    グループ検索部と、 該グループ検索部にて検索された該グループ内におい
    て、該共通バッファから読み出すべき受信データの方路
    を検索する方路検索部とをそなえて構成されていること
    を特徴とする、請求項9記載のバッファ制御装置。
  11. 【請求項11】 該記憶部が、 該共通バッファから読み出すべき第1読み出しデータ量
    を各方路毎に設定する第1読み出しデータ量設定部をそ
    なえるとともに、 該読み出し制御部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ
    量に基づいて該共通バッファから該受信データを各方路
    毎に読み出すように構成されていることを特徴とする、
    請求項7記載のバッファ制御装置。
  12. 【請求項12】 該読み出し制御部が、 該記憶部における該第1読み出しデータ量設定部の各第
    1読み出しデータ量に基づく読み出し制御を全方路につ
    いて行なった後は、該共通バッファから該受信データを
    各方路毎に一定のデータ量で周期的に読み出すように構
    成されていることを特徴とする、請求項11記載のバッ
    ファ制御装置。
  13. 【請求項13】 該記憶部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ
    量との和がそれぞれ全方路で同一となるように、該共通
    バッファから読み出すべき第2読み出しデータ量を各方
    路毎に設定する第2読み出しデータ量設定部をそなえる
    とともに、 該読み出し制御部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ
    量に基づいて該共通バッファからの該受信データの読み
    出し制御を全方路について行なった後は、該第2読み出
    しデータ量設定部の各第2読み出しデータ量に基づいて
    該共通バッファから該受信データを各方路毎に読み出す
    ように構成されていることを特徴とする、請求項11記
    載のバッファ制御装置。
  14. 【請求項14】 該読み出し制御部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1設定データ量毎
    にデータ読み出しタイミングを所定の間隔で出力する方
    路別タイマをそなえ、 該方路別タイマのタイミングに従って、該第1読み出し
    データ量設定部の各第1読み出しデータ量分の該受信デ
    ータを該共通バッファから各方路毎に読み出すように構
    成されていることを特徴とする、請求項11〜請求項1
    3のいずれかに記載のバッファ制御装置。
  15. 【請求項15】 該記憶部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ
    量毎にデータ読み出し間隔を規定するスケジューリング
    テーブルをそなえるとともに、 該読み出し制御部が、 該スケジューリングテーブルに基づいて、該第1読み出
    しデータ量設定部の各第1読み出しデータ量分の該受信
    データを該共通バッファから各方路毎に読み出すように
    構成されていることを特徴とする、請求項11〜請求項
    13のいずれかに記載のバッファ制御装置。
  16. 【請求項16】 該第1読み出しデータ量設定部の該第
    1読み出しデータ量が外部から設定されうることを特徴
    とする、請求項11〜請求項15記載のバッファ制御装
    置。
  17. 【請求項17】 該読み出し制御部が、 各方路を複数のグループに分割し、各グループ毎に該共
    通バッファの該受信データを読み出し制御を行なうこと
    によって各グループに割り当てる帯域を制御する帯域割
    当制御部をそなえ、 該帯域割当制御部の制御により、各方路に割り当てる帯
    域を各グループ単位で設定しうるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項7記載のバッファ制御装置。
  18. 【請求項18】 該記憶部が、 各方路を複数のグループに分割する方路分割情報を設定
    したグループテーブルをそなえるとともに、 該読み出し制御部が、 該グループテーブルの方路分割情報に基づいて、該共通
    バッファに対する該受信データの読み出し制御を所望の
    グループ毎に行なうように構成されていることを特徴と
    する、請求項7記載のバッファ制御装置。
  19. 【請求項19】 該読み出し制御部が、 該第1読み出しデータ量設定部の各第1読み出しデータ
    量に基づいて該共通バッファから読み出される受信デー
    タについては他の受信データよりも優先度を高くする優
    先権を付与するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項12または請求項13に記載のバッファ制御
    装置。
  20. 【請求項20】 該読み出し制御部が、 上記の優先権を付与する受信データが、従属データをと
    もなう先頭データである場合には、該従属データにも該
    優先権を付与するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項19記載のバッファ制御装置。
  21. 【請求項21】 該読み出し制御部が、 各方路毎の受信データ量についての平均値を検出する受
    信データ量平均値検出部と、 該受信データ量平均値検出部で検出された該平均値と該
    第1読み出しデータ量設定部の対応する第1読み出しデ
    ータ量とを比較する比較部と、 該比較部において該平均値が該第1読み出しデータ量よ
    りも大きいと判定された場合に、該第1読み出しデータ
    量のうち他のデータよりも優先度を高くすべき優先デー
    タ量を計算する優先データ量計算部とをそなえ、 該優先データ量計算部での計算結果に基づいて、該共通
    バッファから読み出される受信データのうち上記の優先
    データ量に相当する分の受信データに優先権を付与する
    ように構成されていることを特徴とする、請求項11記
    載のバッファ制御装置。
  22. 【請求項22】 該読み出し制御部が、 該優先権を付与する受信データが従属データをともなう
    先頭データであるか否かを識別する先頭データ識別部を
    そなえ、 該先頭データ識別部において該優先権を付与する受信デ
    ータが該先頭データであると識別された場合には、該従
    属データにも該優先権を付与するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項21記載のバッファ制御装
    置。
  23. 【請求項23】 複数の方路からの受信データを一時的
    に記憶する各方路に共通な共通バッファの記憶制御を行
    なうためのバッファ制御方法であって、 該受信データを仮想的に方路別に該共通バッファへ記憶
    させることを特徴とする、バッファ制御方法。
  24. 【請求項24】 該共通バッファが輻輳状態となると、
    上記方路毎に該受信データの該バッファへの記憶処理を
    制限することを特徴とする、請求項23記載のバッファ
    制御方法。
  25. 【請求項25】 該共通バッファ内の総データ量が所定
    量を超え該共通バッファが輻輳状態となると、該共通バ
    ッファ内で最低限保証すべきデータ量を超えている方路
    については新たな受信データの該共通バッファへの記憶
    処理を制限することを特徴とする、請求項24記載のバ
    ッファ制御方法。
  26. 【請求項26】 該共通バッファへデータが到着してい
    るアクティブ状態の方路の数が所定数を超え該共通バッ
    ファが該輻輳状態となると、該共通バッファ内で最低限
    保証すべきデータ量を超えている方路については新たな
    受信データの該共通バッファへの記憶処理を制限するこ
    とを特徴とする、請求項24記載のバッファ制御方法。
  27. 【請求項27】 或る方路について該共通バッファへの
    新たな受信データの記憶処理が制限されている場合で
    も、該共通バッファに既に記憶された該方路の受信デー
    タとともに1つのデータを形成する従属データについて
    は該共通バッファへの記憶処理を許可することを特徴と
    する、請求項25または請求項26に記載のバッファ制
    御方法。
  28. 【請求項28】 該共通バッファに方路別に記憶された
    該受信データを各方路毎に所定の周期で読み出すことを
    特徴とする、請求項23記載のバッファ制御方法。
  29. 【請求項29】 該共通バッファに方路別に記憶された
    該受信データを読み出すために該受信データの方路を検
    索する際、読み出すべき受信データが存在しない方路に
    ついては検索をスキップすることを特徴とする、請求項
    28記載のバッファ制御方法。
  30. 【請求項30】 該共通バッファから読み出すべき受信
    データの方路を検索する際、各方路を複数のグループに
    分割しておき、該受信データが存在する方路を含むグル
    ープを検索したのち、検索したグループ内において、該
    受信データの方路を検索することを特徴とする、請求項
    29記載のバッファ制御方法。
  31. 【請求項31】 該共通バッファに記憶された該受信デ
    ータを各方路毎に所定量分ずつ読み出すことを特徴とす
    る、請求項23記載のバッファ制御方法。
  32. 【請求項32】 該共通バッファに記憶された該受信デ
    ータを各方路毎に所定量分ずつ読み出した後は、該共通
    バッファから該受信データを各方路毎に一定のデータ量
    で周期的に読み出すことを特徴とする、請求項31記載
    のバッファ制御方法。
  33. 【請求項33】 該共通バッファに記憶された該受信デ
    ータを各方路毎に所定量分ずつ読み出した後は、各方路
    の総読み出しデータ量がそれぞれ全方路について同一と
    なるように、さらに該共通バッファから該受信データを
    所定量分ずつ読み出すことを特徴とする、請求項31記
    載のバッファ制御方法。
  34. 【請求項34】 上記所定量分ずつ読み出される受信デ
    ータはそれぞれ所定の間隔で読み出されることを特徴と
    する、請求項31〜請求項33のいずれかに記載のバッ
    ファ制御方法。
  35. 【請求項35】 各方路を複数のグループに分割し、各
    グループ毎に該共通バッファの該受信データの読み出し
    制御を行なうことにより、各方路に割り当てる帯域を各
    グループ単位で設定しうることを特徴とする、請求項2
    4記載のバッファ制御方法。
  36. 【請求項36】 各方路を複数のグループに分割する方
    路分割情報に基づいて、該共通バッファに対する該受信
    データの読み出し制御を所望のグループ毎に行なうこと
    を特徴とする、請求項24記載のバッファ制御方法。
  37. 【請求項37】 上記所定量分ずつ読み出される受信デ
    ータについては他の受信データよりも優先度を高くする
    よう優先権を付与することを特徴とする、請求項32ま
    たは請求項33に記載のバッファ制御方法。
  38. 【請求項38】 上記の優先権を付与する受信データ
    が、従属データをともなう先頭データである場合には、
    該従属データにも該優先権を付与することを特徴とす
    る、請求項37記載のバッファ制御方法。
  39. 【請求項39】 各方路毎の受信データ量についての平
    均値が上記の所定量分ずつ読み出される受信データ量よ
    りも大きい場合は、該受信データ量のうち他のデータよ
    りも優先度を高くすべき優先データ量を計算し、その計
    算結果に基づいて、該共通バッファから読み出される受
    信データに所定の割合で優先権を付与することを特徴と
    する、請求項31記載のバッファ制御方法。
  40. 【請求項40】 該優先権を付与する受信データが従属
    データをともなう先頭データである場合には、該従属デ
    ータにも該優先権を付与することを特徴とする、請求項
    39記載のバッファ制御方法。
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