JP2918135B2 - プロピレン系樹脂発泡シート - Google Patents

プロピレン系樹脂発泡シート

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JP2918135B2
JP2918135B2 JP4177438A JP17743892A JP2918135B2 JP 2918135 B2 JP2918135 B2 JP 2918135B2 JP 4177438 A JP4177438 A JP 4177438A JP 17743892 A JP17743892 A JP 17743892A JP 2918135 B2 JP2918135 B2 JP 2918135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロピレン系樹脂発泡シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】長尺形状の発泡体や、容器等を成形する
ためのシート状発泡体を製造するための方法として、熱
可塑性樹脂を押出機内で発泡剤と溶融混練した後、低圧
下に押出して発泡せしめる押出発泡法が広く採用されて
いる。
【0003】オレフィン系樹脂の押出発泡法において
は、樹脂と発泡剤との溶融混練物を押出機内から低圧下
に押出した際に、溶融混練物中の発泡剤が膨張すること
により発泡が行われるが、樹脂の温度を高くすると粘度
が急激に低下してしまい樹脂が発泡剤を保持できず樹脂
中から逃散して連続気泡の発泡体となり、逆に樹脂の粘
度を高くするために樹脂温度を低くすると樹脂の結晶化
が進行し、その結果、充分且つ均一に発泡しなくなって
発泡体表面が凹凸となってしまう。このため押出発泡
は、充分に均一な発泡が行われ、且つ発泡剤を樹脂中に
保持し得る粘弾性を樹脂が有する温度で行う必要があ
る。発泡に適した粘弾性が得られる温度範囲は樹脂の種
類によって異なっており、一般にこの温度範囲を発泡適
性温度範囲と称している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低密度
ポリエチレン等に比べて結晶化度が高いプロピレン系樹
脂は樹脂の粘弾性が僅かな温度変化によって大きく変化
し、発泡適性温度範囲は非常に狭い。このような狭い温
度範囲内に樹脂温度を保持して押出発泡を行うことは非
常に困難なことであり、押出発泡温度が変動して発泡適
性温度範囲から外れた時に発泡した部分は連続気泡構造
となったり表面が凹凸となったりし、全体が良好で均質
な性状の発泡体は得難かった。従来、無架橋のプロピレ
ン系樹脂の場合、比較的良好な発泡体を得ることができ
るのは、密度が0.2g/cm3 を超える低発泡倍率のもの
か、密度が0.013g/cm3 未満の高発泡倍率のものと
されている。
【0005】上記のような問題は、プロピレン系樹脂の
高い結晶性に起因するものと考えられており、密度が0.
2g/cm3 を超える低発泡倍率の押出発泡体が比較的良
好に得られるのは、発泡剤の量に比べて樹脂の割合が多
いため、押出発泡時の樹脂温度をその樹脂の結晶化温度
よりもかなり高い温度に設定することができることに起
因するためと考えられる。また密度が0.013g/cm3
未満の高発泡倍率の発泡体を比較的良好に得ることがで
きるのは以下の理由による。
【0006】一般に、押出発泡途上にある発泡中のオレ
フィン系樹脂には冷却手段を用いて外部から冷却操作を
施し、それによって、気泡壁を固化させて良好な発泡体
を得ようとしている。しかし、プロピレン系樹脂は低密
度ポリエチレンに比べ結晶化度が高いため、結晶化の際
の発熱量が大きい。この熱が上記冷却ひいては気泡壁の
固化を妨げ、発泡途上にあるプロピレン系樹脂の気泡を
破壊したり変形させたりする。
【0007】そこで発泡剤を多量に配合して発泡するこ
とで、発泡剤の気化熱(膨張熱)を利用して発泡途上の
プロピレン系樹脂の温度を急激に低下させ、これによっ
て気泡壁の固化を促進させる。また多量の発泡剤は押出
機中での樹脂の結晶化を遅らせる働きがある。その結
果、比較的良好に発泡体が得られるのである。ただし、
この場合、発泡剤を多量に配合する必要性から、得られ
る発泡体は必然的に密度が0.013g/cm3 未満の高発
泡倍率のものとなる。また、この場合においても発泡適
性温度範囲はわずか0.6℃程度に過ぎない。
【0008】本発明者等は、上記課題を解決するために
鋭意研究した結果、長鎖分岐を有するとともに、ドロー
ダウン性が60m/分以下である無架橋プロピレン系樹
脂を基材として用いることにより、従来の無架橋プロピ
レン系樹脂を基材とする場合に比べて発泡適正温度範囲
が広く、全体に均質で優れた性状の発泡シートが得られ
ることを見出し先に出願を行った(特願平3−3550
43号)。
【0009】この発泡シートは、収縮やコルゲートが少
ない優れた外観を有するが、真空成形等を行うと成形品
に厚みのむらが生じ易い欠点があった。この厚みむらは
成形品の絞り度合を大きくするほど大きくなる傾向にあ
る。また発泡シートの表面に非発泡の合成樹脂フィルム
を積層したシートの場合には、積層したフィルムが剥離
し易いという問題もあった。
【0010】本発明者らは、成形品に厚みのむらが生じ
る原因を究明すべく鋭意研究した結果、発泡シートに厚
みのむらが存在することが原因であることを確認した。
また、このような厚みのむらは、長鎖分岐を有するとと
もに、ドローダウン性が60m/分以下という、特定の
無架橋プロピレン系樹脂を基材樹脂として用いても、従
来と同様の方法で押出発泡して得た場合に生じることも
見出した。
【0011】本発明者らは、長鎖分岐を有するととも
に、ドローダウン性が60m/分以下の特定の無架橋プ
ロピレン系樹脂を基材とする発泡シートを用いた成形品
に生じる厚みむら発生の問題を解決すべく、発泡シート
に厚みむらが生じる原因にまで遡って更に鋭意研究した
結果、上記特定の無架橋プロピレン系樹脂を用いた場合
の発泡条件を工夫することにより、発泡シートの厚みを
幅方向に沿って測定した際の、平均最小厚み/平均最大
厚みの値を、0.9以上とした発泡シートを得ることがで
き、このような発泡シートを成形した場合には成形品に
厚みむらが生じるのを極力防止できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のプロピレン
系樹脂発泡シートは、長鎖分岐を有すると共にドローダ
ウン性が60m/分以下である無架橋プロピレン系樹脂
を基材とする密度0.3〜0.06g/cm の押出発
泡シートであって、該発泡シートの厚みを幅方向に沿っ
て測定した際の、平均最小厚み/平均最大厚みの値が、
0.9以上であることを特徴とする。本発明発泡シート
においては、基材樹脂である無架橋プロピレン系樹脂は
ドローダウン性が30m/分以下であることが好まし
く、特に15m/分以下であることが好ましい。また本
発明のプロピレン系樹脂発泡シートは、上記プロピレン
系樹脂発泡シートに非発泡フィルムを積層してなる積層
タイプのものであっても良い。
【0013】本発明の発泡シートを構成する基材樹脂
は、通常のプロピレン系樹脂と異なり、主鎖に長鎖分岐
を有するものでなければならない。このプロピレン系樹
脂は、単独重合体、ブロック共重合体、ランダム共重合
体のいずれでも良い。
【0014】共重合体の場合、プロピレンとプロピレン
以外の少量のオレフィンとの共重合体が好ましく、この
オレフィンとしては、エチレン或いは炭素数4〜10の
α−オレフィンが挙げられ、これらは1種又は2種以上
組み合わせて使用することができる。炭素数4〜10の
α−オレフィンとしては例えば1−ブテン、イソブチレ
ン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキ
セン、3,4-ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−
メチル−1−ヘキセン等が挙げられる。
【0015】上記α−オレフィンは、通常共重合体中に
20重量%以下、特に10重量%以下の割合で含有され
ることが好ましく、特にα−オレフィンがエチレンの場
合には5重量%以下の割合で含有されることが好まし
い。またこれらα−オレフィンの共重合体中における含
有量の好ましい下限値は、いずれのα−オレフィンの場
合も0.5重量%である。
【0016】本発明で用いる、プロピレン系樹脂は、通
常の結晶性線状プロピレン系樹脂(通常、重量平均分子
量100000以上)であって、しかもその中にアタク
チック分又は/及びアイソタクチックではあるが結晶し
ていない成分を含む樹脂(以下、本発明で用いるプロピ
レン系樹脂と区別するために、この樹脂を“通常のプロ
ピレン系樹脂”と称する。尚、単にプロピレン系樹脂と
称した場合には本発明で用いる樹脂を意味する。)に対
し、低温分解型(分解温度:室温〜120℃程度)の過
酸化物を混合して120℃以下に加熱し、通常のプロピ
レン系樹脂の主鎖にアタクチック又は/及び結晶してい
ないアイソタクチック成分を分岐鎖として結合せしめる
等の方法により得ることができ、通常、主として端部に
長鎖分岐を有する枝別れ状構造を有すると考えられる。
【0017】上記低温分解型の過酸化物としては、ジ
(s−ブチル)ペルオキシジカーボネート、ビス(2−
エトキシ)ペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、
t−ブチルペルオキシネオデカノアート、t−アミルペ
ルオキシネオデカノアートおよびt−ブチルペルオキシ
ピバラート等が例示される。
【0018】本発明の発泡シートの基材樹脂であるプロ
ピレン系樹脂は、上記通常のプロピレン系樹脂を、攪拌
機を備えた反応器中で攪拌しながらアルゴン等の不活性
ガスで反応容器内を置換し、次いで上記過酸化物を樹脂
1kg当たり通常5〜50ミリモル添加し、攪拌を続け
ながら120℃程度まで、好ましくは70〜105℃程
度に加熱して反応させ(通常30〜120分間)、しか
る後、反応を停止させて得られる。反応停止に当たって
は、メチルメルカプタンのような反応停止剤を反応容器
に導入したり、あるいは反応生成物を130〜150℃
程度に20〜40分間加熱する方法等が採用される。プ
ロピレン系樹脂分子鎖中に長鎖分岐が存在するか否か
は、次の方法で確認することができる。即ち、伸長流動
測定装置(例えば、レオメトリックス社の伸長流動測定
装置:商品名RER−9000)を用い、プロピレン系
樹脂から作製した測定用サンプル一定のひずみ速度
(秒−1)における伸長粘度(poise)と時間
(秒)との関係をグラフ化する。このグラフ上におい
て、長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂と長鎖分岐を有
しないプロピレン系樹脂とは、例えば長鎖分岐を有する
プロピレン系樹脂は伸長粘度曲線の傾きが時間とともに
大きくなり且つ最終的に弾性破断を起こすのに対し、長
鎖分岐を有しないプロピレン系樹脂では伸長粘度曲線の
傾きは時間とともに小さくなることから区別することが
できる。上記レオメトリックス社の伸長流動測定装置
(RER−9000)による測定結果から、長鎖分岐を
有するプロピレン系樹脂及び長鎖分岐を有しないプロピ
レン系樹脂の一定のひずみ速度における伸長粘度と時間
との関係を示したのが図5のグラフである。グラフ中の
曲線Aは長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂を示し、曲
線Bは長鎖分岐を有しないプロピレン系樹脂を示す。こ
のグラフより、長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂で
は、伸長粘度曲線の傾きは時間とともに大きくなるのに
対し、長鎖分岐を有しないプロピレン系樹脂では、伸長
粘度曲線の傾きは時間とともに小さくなることがわか
る。尚、測定サンプル及び測定条件は下記の通りであ
る。 ・測定サンプルの大きさ、形状:長さ30mm、直径
5mmの円柱状 ・ひずみ速度:1.0秒−1 ・測定温度:基材樹脂の融点+20℃(但し、融点は基
材樹脂1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分
で昇温した時に得られるDSC曲線の吸熱ピークの頂点
の温度とする。)」
【0019】本発明発泡シートの基材樹脂であるプロピ
レン系樹脂は、ドローダウン性が60m/分以下、好ま
しくは30m/分以下、特に好ましくは15m/分以下
である。このドローダウン性とは、230℃に加熱した
溶融プロピレン系樹脂をメルトインデクサーのノズル
(口径2.095mm、長さ8mm)より10mm/分の一定速
度で紐状に押出し、次いで該紐状物を上記ノズルの下方
に位置する張力検出プーリーの上方に位置する送りロー
ルを通過させた後、巻取りロールで巻取る一方で巻取り
ロールの巻取り速度を除々に増加させていって紐状物を
切断させ、この切断時における紐状物の巻取り速度をい
う。
【0020】ドローダウン性は上記長鎖分岐の数や長さ
により調整することができる。一般的に言って、長鎖分
岐の数が多いほど、また分岐の長さが長いほど、この値
は低下する傾向にある。従って所望のドローダウン性の
共重合体を得るには、これらのことを加味して反応条件
を設定する必要がある。長鎖分岐を持たないか、分岐を
持っていても短か過ぎたり僅かであるものや、あるいは
通常のプロピレン系樹脂の場合には、ドローダウン性が
60m/分を上回ってしまう。このような通常のプロピ
レン系樹脂を使用して押出発泡を行って、本発明発泡シ
ートと同様の密度0.3〜0.06g/cm3 の発泡シートを
得ようとしても、得られる発泡シートはコルゲートや表
面凹凸が多く、商品価値のないものとなってしまう。
【0021】本発明で用いるプロピレン系樹脂は、その
結晶化温度+15℃における半結晶化時間が800秒以
上であることが好ましく、特に1000秒以上であるこ
とが好ましい。この半結晶化時間の測定には結晶化速度
測定器を用いることができる。
【0022】半結晶化速度を測定するには、まずフィル
ム状の試料を保持した支持体を、結晶化速度測定器のエ
アバス内に入れて試料を完全に溶融させ、次いで溶融試
料を支持体ごと試料の結晶化温度+15℃の温度に保持
されたオイルバス中に、光源と光センサーとの間の光路
を遮るように浸漬し、溶けた試料が再度固化するまでの
間、光センサーにおいて常に一定の光量が検出されるよ
うに光源の電圧を調整し、図1に示す如き電圧〜時間曲
線を得る。この曲線における電圧が一定値となった時の
電圧をV0 とした時、電圧が1/2V0 となるまでの時
間を半結晶化時間とした。
【0023】本発明においては上記のプロピレン系樹脂
を単独で用いるのみならず、他の樹脂を混合して用いる
こともできる。混合して用いる樹脂としては、例えば上
記以外のプロピレン系樹脂、或いは高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−ブテン共重合
体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等のエチレン系
樹脂、ブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹
脂等が挙げられる。
【0024】上記他の樹脂を混合する場合、混合する樹
脂の量は、混合後のポリマーの総重量の40重量%を限
度とし、しかも混合物のドローダウン性が60m/分を
超えないようにする必要がある。
【0025】本発明において上記「平均最小厚み」、
「平均最大厚み」は次のようにして計算したものを言
う。即ち発泡シートの任意の位置において、長手方向
(押出方向)と直交するシートの幅方向に切断した断面
をミクロトームによりスライスし、顕微鏡によりシート
の厚い部分(山部)と薄い部分(谷部)のそれぞれ10
点ずつ厚みを測定し、それぞれを相加平均し「平均最小
厚み」、「平均最大厚み」とした。
【0026】尚、山部、谷部の測定箇所は、シートの幅
方向の両端から100mmを除いた任意の箇所とする。た
だし、山部と谷部は、それぞれ隣合ったものを選択す
る。また測定箇所において山部と谷部がそれぞれ10点
未満の場合は、存在する山部、谷部の全ての厚みを測定
し、それぞれの相加平均を「平均最小厚み」、「平均最
大厚み」とする。
【0027】本発明の発泡シートは、上記平均最小厚み
/平均最大厚みの値が、0.9以上であることを必須とす
るが、この値は0.95以上であることが好ましい。この
値が0.9未満である発泡シートは、成形時に加熱が不均
一になり易く、成形の際にシートの薄い部分がより薄く
なる傾向にあるため、得られた成形品において厚みむら
が際立つようになり、特に非発泡フィルムを積層したシ
ートにあっては積層したフィルムが剥離し易くなる。
【0028】本発明のプロピレン系樹脂発泡シートを得
る方法として、押出機内で長鎖分岐を有すると共にドロ
ーダウン性が60m/分以下である無架橋プロピレン系
樹脂と発泡剤とを溶融混練した後、この溶融混練物を押
出機先端に取り付けた、環状のリップを有するサーキュ
ラーダイスを用い、このダイスのリップより押出発泡し
てチューブ状の発泡体を得、次いでこのチューブを切り
開いてシート状とする方法が通常採用される。
【0029】この方法において、サーキュラーダイスの
樹脂流路面積を好ましくは半分以下に1箇所以上絞り
(狭めたり)、更にはサーキュラーダイスから押し出さ
れた筒状発泡体を冷却するためのマンドレル(筒状発泡
体の内面側から冷却するように、筒状発泡体の内側に位
置して設けられる。)上において、筒状発泡体の外表面
に冷却空気を吹き付け、筒状発泡体の内外表面の冷却効
率を高める等の方法を採用し、流路の絞り比や、マンド
レル上においてチューブ状発泡体外表面に吹き付ける冷
却空気の温度、吹き付け量等を調節することにより、平
均最小厚み/平均最大厚みの値が、0.9以上、好ましく
は0.95以上である本発明の発泡シートを得ることがで
きる。
【0030】尚、サーキュラーダイスの樹脂流路面積の
絞りは、ダイス内の押出方向の中間部付近で行うことが
望ましく、絞り部の樹脂流路の断面積/絞る直前の同断
面積で表される絞り比を4以上とすることが望ましい。
また、上記マンドレル上での冷却空気は通常、10〜5
0℃の温度に設定され、0.3〜3m3 /分の流量に設定
される。
【0031】本発明の発泡シートの製造に際して発泡剤
としては、無機発泡剤、揮発性発泡剤、分解型発泡剤等
を用いることができる。無機発泡剤としては、二酸化炭
素、空気、窒素等が挙げられる。
【0032】揮発性発泡剤としてはプロパン、n−ブタ
ン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水
素、シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂肪族炭化
水素、トリクロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタ
ン、ジクロロテトラフロロエタン、メチルクロライド、
エチルクロライド、メチレンクロライド等のハロゲン化
炭化水素等が挙げられる。
【0033】また分解型発泡剤としては、アゾジカルボ
ンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾ
ビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウム等が挙げら
れる。これらの発泡剤は適宜混合して用いることができ
る。
【0034】発泡剤の使用量は、発泡剤の種類、所望す
る発泡倍率等によっても異なるが、本発明発泡シートの
好ましい密度である、0.3〜0.06g/cm3 程度を得る
ための揮発性発泡剤の使用量の目安は、樹脂100重量
部当たり揮発性発泡剤0.5〜6重量部(ブタン換算)程
度である。同様に無機発泡剤の場合0.2〜5重量部(二
酸化炭素換算)程度、分解型発泡剤の場合0.1〜7.5重
量部程度である。
【0035】本発明において樹脂と発泡剤との溶融混練
物中に、必要に応じて気泡調整剤を添加する。気泡調整
剤としてはタルク、シリカ等の無機粉末や多価カルボン
酸の酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナトリウム或いは重
炭酸ナトリウムとの反応混合物等が挙げられる。気泡調
整剤は樹脂100重量部当たり13重量部程度以下添加
することが好ましい(ただし、無機充填剤を樹脂に多量
に含有させる場合は除く。)。また必要に応じて、更に
熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等の添加
剤を添加することもできる。
【0036】また予め樹脂中に、総重量の40重量%を
限度として無機充填剤を含有させても良い。無機充填剤
としては、例えばタルク、シリカ、炭酸カルシウム、ク
レー、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム等が挙げら
れる。これらの平均粒径は1〜70μmであることが好
ましい。このような無機物を多量に含有させた場合、得
られる発泡シートは耐熱性が向上するとともに焼却処理
の際の燃焼カロリーを低下させることが可能となる。
【0037】本発明の発泡シートは通常、0.1〜3mm程
度の厚さを有し、そのまま成形用として使用することも
できるが、少なくとも片面に非発泡の合成樹脂フィルム
を積層して使用することもできる。発泡シートは、加熱
軟化された発泡シートに対し、真空成形、圧空成形やこ
れらの応用として、フリードローイング成形、プラグ・
アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド
成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー
成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグ
アシストリバースドロー成形等やこれらを組み合わせた
方法等を適用して成形することができる。本発明の発泡
シートは、電子レンジ用の容器類や弁当容器類、自動車
天井材、自動車ドア内装材、トランクルーム部材等の成
形用として特に好適である。また、建材用の芯材として
も好適である。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。実施例、比較例において発泡剤、気泡調整剤の
添加量は、これらと樹脂との総量を100重量%とした
時の重量%である。使用した樹脂のドローダウン性及び
メルトテンションの測定にはメルトインデクサーと、
(株)東洋精機製作所製のメルトテンションテスターII
型を組み合わせて用い、半結晶化時間の測定にはコタキ
商事(株)製の結晶化速度測定器MK−801型を使用
した。
【0039】尚、実施例、比較例において用いた樹脂の
性状は以下の通りである。
【0040】プロピレン系樹脂A:長鎖分岐を持つプ
ロピレン/エチレンブロック共重合体(米国ハイモント
社製「SD−632」:融点159.9℃、結晶化温度1
30.1℃、半結晶化時間1353秒、MI=2.0g/1
0分、ドローダウン性3.1m/分、メルトテンション1
3.0gf)
【0041】プロピレン系樹脂B:長鎖分岐を持つプ
ロピレン単独重合体(米国ハイモント社製「PF−81
4」:融点159.0℃、結晶化温度127.4℃、半結晶
化時間3220秒、MI=2.2g/10分、ドローダウ
ン性3.5m/分、メルトテンション17.4gf)
【0042】実施例1〜6、比較例1〜2 表1に示す樹脂、発泡剤(イソブタン)及び気泡調整剤
(クエン酸モノナトリウム塩)とを表1に示す割合でタ
ンデム押出機(第1押出機:スクリュー径65mm、L/
D=34、第2押出機:スクリュー径90mm、L/D=
32)に配合し溶融混練した後、押出機先端に取付けら
れた65mmφ(ダイス径)、間隙(リップクリア)0.5
〜1.5mmのサーキュラーダイス(ダイスの押出方向の中
間部付近において樹脂流路面積を狭めてある。絞り比は
表1に通り。)よりチューブ状に押出発泡させた。
【0043】押出発泡させたチューブ状の発泡体は、内
表面が冷却用マンドレル(マンドレル径200mm、設定
表面温度20℃)に接するようにして引取り、このマン
ドレル上において同表に示す温度、流量の冷却空気をチ
ューブ外表面に吹き付けて冷却し、その後、このチュー
ブ状発泡体を押出方向に切り開いてシートを得た。押出
発泡温度等の押出条件及び得られた発泡シート(製造1
週間後のもの)の性状を表1に併せて示す。
【0044】尚、比較例では、ダイス径、リップクリア
ともに実施例のサーキュラーダイスと同じであるが、ダ
イスの開口部付近において樹脂流路幅を狭めていないも
のを用い、またチューブ状に押し出された発泡体外表面
に、マンドレル上において冷却空気の吹き付けを行わな
かった。
【0045】
【表1】
【0046】※1:発泡シートの「キメ」とは、発泡シ
ート表面、3mm×3mm=9mm当たりの気泡数
(個/9mm)であり、顕微鏡を用いて気泡数を測定
した。
【0047】上記シートを用いて、以下に示す条件によ
ってトレー成形試験及び深絞り成形試験を行った。
【0048】〔トレー成形試験〕上下に各々50Wのヒ
ーター(ヒーター間距離20cm)を持つ加熱炉の略中央
に各シートをクランプして連続的に導き加熱した後、連
続的にプラグアシスト真空成形を行った。目標とするト
レー状容器は図2、図3に示すように仕切り1の両側に
収納部2、3を有する皿状の容器であり、図2、図3に
おいて、a〜hの各寸法は、a:175mm、b:112
mm、c:63mm、d:110mm、e:90mm、f:40
mm、g:30mm、h:25mmである。得られた成形品の
厚みむらの有無を以下の評価基準により判定し、表1に
あわせて示した。
【0049】〔成形品の厚みむら評価基準〕成形品の平
均最小厚み/平均最大厚みを発泡シートと同様に(ただ
し「幅方向の両端から100mmを除く」という条件を含
まない。)測定し、 ◎・・・・0.95以上 ○・・・・0.9以上、0.95未満 △・・・・0.85以上、0.9未満 ×・・・・0.85未満 として評価した。
【0050】〔深絞り成形試験〕上下に各々50Wのヒ
ーター(ヒーター間距離20cm)を持つ加熱炉の略中央
に各シートをクランプして導き、加熱した後、連続的に
プラグアシスト真空成形を行った。目標とする成形品
は、図4に示すように長さ:a=453mm、幅:b=3
00mmの発泡シート4の中に、深さ45mm、直径:d=
80mmの半球状の収納部5を、横に4列配列させ、且つ
上下の列間で収納部5の位置が半個分ずれるように上下
5列に配列させたもので、各収納部3の絞り比は約0.5
6である。得られた成形品の厚みむらの有無を上記と同
様の評価基準により判定し、表1にあわせて示した。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の発泡シート
は、該発泡シートの厚みを幅方向に沿って測定した際
の、平均最小厚み/平均最大厚みの値が0.9以上である
ことにより、この発泡シートを成形した際に、成形品に
厚みむらが生じる虞がなく、特に発泡シート表面に非発
泡フィルムを積層して積層シートとした場合でも、該シ
ートを成形した際に特に目立ち易い厚みむらの発生を防
止できるとともに、フィルムの剥離も防止でき、優れた
成形品を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶化速度測定によって得られた電圧〜時間曲
線である。
【図2】各実施例、比較例の発泡シートを用いて成形し
たトレー状容器の平面図である。
【図3】各実施例、比較例の発泡シートを用いて成形し
たトレー状容器の側面図である。
【図4】各実施例、比較例の発泡シートを用いて成形し
た深絞り成形品の平面図である。
【図5】長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂と長鎖分岐
を有しないプロピレン系樹脂のひずみ速度における伸長
粘度と時間との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 105:04 B29L 9:00 C08L 23:12 (56)参考文献 特開 平6−192460(JP,A) 特開 平2−298536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 9/00 - 9/14 B29C 44/00 - 44/60 B29C 47/00 - 47/96 B32B 1/00 - 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長鎖分岐を有すると共にドローダウン性
    が60m/分以下である無架橋プロピレン系樹脂を基材
    とする密度0.3〜0.06g/cm の押出発泡シー
    トであって、該発泡シートの厚みを幅方向に沿って測定
    した際の、平均最小厚み/平均最大厚みの値が、0.9
    以上であることを特徴とするプロピレン系樹脂発泡シー
    ト。
  2. 【請求項2】 無架橋プロピレン系樹脂のドローダウン
    性が30m/分以下である請求項1記載のプロピレン系
    樹脂発泡シート。
  3. 【請求項3】 無架橋プロピレン系樹脂のドローダウン
    性が15m/分以下である請求項1記載のプロピレン系
    樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロピ
    レン系樹脂発泡シートに非発泡フィルムを積層してなる
    積層タイプのプロピレン系樹脂発泡シート。
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