JP2948987B2 - プロピレン系樹脂積層発泡シート - Google Patents

プロピレン系樹脂積層発泡シート

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JP2948987B2
JP2948987B2 JP18445792A JP18445792A JP2948987B2 JP 2948987 B2 JP2948987 B2 JP 2948987B2 JP 18445792 A JP18445792 A JP 18445792A JP 18445792 A JP18445792 A JP 18445792A JP 2948987 B2 JP2948987 B2 JP 2948987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形性、成形後の保形
性、断熱性、機械的強度等に優れたプロピレン系樹脂積
層発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】容器等を成形するための発泡シートを製
造するための方法として、熱可塑性樹脂を押出機内で発
泡剤と溶融混練した後、低圧下に押出して発泡せしめる
押出発泡法が広く採用されている。
【0003】オレフィン系樹脂の押出発泡法において
は、樹脂と発泡剤との溶融混練物を押出機内から低圧下
に押出した際に、溶融混練物中の発泡剤が膨張すること
により発泡が行われるが、樹脂の温度を高くすると粘度
が急激に低下してしまい樹脂が発泡剤を保持できず樹脂
中から逃散して連続気泡の発泡シートとなり、逆に樹脂
の粘度を高くするために樹脂温度を低くすると樹脂の結
晶化が進行し、その結果、充分且つ均一に発泡しなくな
って発泡シート表面が凹凸となってしまう。このため押
出発泡は、充分に均一な発泡が行われ、且つ発泡剤を樹
脂中に保持し得る粘弾性を樹脂が有する温度で行う必要
がある。発泡に適した粘弾性が得られる温度範囲は樹脂
の種類によって異なっており、一般にこの温度範囲を発
泡適性温度範囲と称している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら低密度ポ
リエチレン等に比べて結晶化度が高いプロピレン系樹脂
は樹脂の粘弾性が僅かな温度変化によって大きく変化
し、発泡適性温度範囲は非常に狭い。このような狭い温
度範囲内に樹脂温度を保持して押出発泡を行うことは非
常に困難なことであり、押出発泡温度が変動して発泡適
性温度範囲から外れた時に発泡した部分は連続気泡構造
となったり表面が凹凸となったりし、全体が良好で均質
な性状の発泡シートは得難かった。従来、無架橋のプロ
ピレン系樹脂の場合、比較的良好な発泡シートを得るこ
とができるのは、密度が0.2g/cm3を超える低発泡倍
率のものか、密度が0.013g/cm3 未満の高発泡倍率
のものとされている。
【0005】上記のような問題は、プロピレン系樹脂の
高い結晶性に起因するものと考えられており、密度が0.
2g/cm3 を超える低発泡倍率の発泡シートが比較的良
好に得られるのは、発泡剤の量に比べて樹脂の割合が多
いため、押出発泡時の樹脂温度をその樹脂の結晶化温度
よりもかなり高い温度に設定することができることに起
因するためと考えられる。また密度が0.013g/cm3
未満の高発泡倍率の発泡シートを比較的良好に得ること
ができるのは以下の理由による。
【0006】一般に、押出発泡途上にある発泡中のオレ
フィン系樹脂には冷却手段を用いて外部から冷却操作を
施し、それによって、気泡壁を固化させて良好な発泡シ
ートを得ようとしている。しかし、プロピレン系樹脂は
低密度ポリエチレンに比べ結晶化度が高いため、結晶化
の際の発熱量が大きい。この熱が上記冷却ひいては気泡
壁の固化を妨げ、発泡途上にあるプロピレン系樹脂の気
泡を破壊したり変形させたりする。
【0007】そこで発泡剤を多量に配合して発泡するこ
とで、発泡剤の気化熱(膨張熱)を利用して発泡途上の
プロピレン系樹脂の温度を急激に低下させ、これによっ
て気泡壁の固化を促進させる。また多量の発泡剤は押出
機中での樹脂の結晶化を遅らせる働きがある。その結
果、比較的良好な発泡シートが得られるのである。ただ
し、この場合、発泡剤を多量に配合する必要性から、得
られる発泡シートは必然的に密度が0.013g/cm3
満の高発泡倍率のものとなる。また、この場合において
も発泡適性温度範囲はわずか0.6℃程度に過ぎない。
【0008】本発明者等はプロピレン系樹脂では従来、
上記高発泡倍率或いは低発泡倍率の押出発泡シートしか
得られない実情に鑑み、特定のドローダウン性を持つプ
ロピレン系樹脂を使用することにより、密度が0.3〜0.
06g/cm3 のプロピレン系樹脂押出発泡シートであっ
ても容易に製造し得る方法を見出すと共に、特定厚みの
発泡シートにおいて、スキン厚み、気泡の膜厚及び厚み
方向の気泡膜数が特定の関係にある発泡シートが加熱成
形に適していることを見出し先に出願した(特願平4−
72876号)。
【0009】この発泡シートは、耐熱性、耐水性、耐薬
品性に優れている為、包装材料に利用できるが、密度が
0.06g/cm3 未満の場合、深絞り成形性、機械的強
度、保形性の面で必ずしも満足し得るものではなかっ
た。また密度が0.06g/cm3 未満のものの別用途とし
ての建築分野において断熱性とポリオレフィンの柔軟性
の面からタッカー等で容易に施工し得る高耐熱性の断熱
材等が期待される製品として挙げられる。しかし、それ
らもまた、機械的強度の面で満足し得るものではなかっ
た。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
本出願人の先願発明を改良して、更に成形性、成形後の
保形性、断熱性、機械的強度を改善したプロピレン系樹
脂積層発泡シートを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のプロピレン
系樹脂積層発泡シートは、長鎖分岐を有すると共にドロ
ーダウン性が60m/分以下である無架橋プロピレン系
樹脂を基材とする、厚さ1.2〜30mm、密度0.02g/
cm3 以上、0.06g/cm3 未満の発泡シートと、該発泡
シートの少なくとも片面に積層された厚さ3〜1000
μmのプロピレン系樹脂フィルム又はシートとからなる
ことを特徴とする。
【0012】本発明のプロピレン系樹脂積層発泡シート
は、発泡シートの基材樹脂か、該発泡シートに積層され
るフィルム又はシートの基材樹脂の少なくとも一方が、
エチレン成分0.5〜30重量%含有するプロピレン系樹
脂であることが好ましい。
【0013】図1に示すように、本発明のプロピレン系
樹脂積層発泡シート1は、プロピレン系樹脂発泡シート
2と、該発泡シート2の少なくとも片面に積層されたプ
ロピレン系樹脂フィルム又はシート3(以下、単にフィ
ルム3と称する。)とからなる。
【0014】本発明において上記発泡シート2の基材樹
脂であるプロピレン系樹脂としては、長鎖分岐を有し且
つドローダウン性が60m/分以下の無架橋プロピレン
系樹脂が用いられる。ドローダウン性は、好ましくは3
0m/分以下、特に好ましくは15m/分以下である。
【0015】このドローダウン性とは、230℃に加熱
した溶融プロピレン系樹脂をメルトインデクサーのノズ
ル(口径2.095mm、長さ8mm)より10mm/分の一定
速度で紐状に押出し、次いで該紐状物を上記ノズルの下
方に位置する張力検出プーリーの上方に位置する送りロ
ールを通過させた後、巻取りロールで巻取る一方で巻取
りロールの巻取り速度を除々に増加させていって紐状物
を切断させ、この切断時における紐状物の巻取り速度を
いう。
【0016】上記樹脂は単独重合体、ブロック共重合
体、ランダム共重合体のいずれでも良いが、深絞り成形
性に優れる共重合体が好ましい。
【0017】発泡シート2を構成する上記プロピレン系
樹脂は、通常のプロピレン系樹脂と異なり、主鎖に長鎖
分岐を有するものでなければならない。このプロピレン
系樹脂は、単独重合体、ブロック共重合体、ランダム共
重合体のいずれでも良いが、長鎖分岐の形成の容易さ等
の面からブロック共重合体が好ましく、特にプロピレン
−エチレンブロック共重合体が好ましい。
【0018】共重合体の場合、プロピレンとプロピレン
以外の少量のオレフィンとの共重合体が好ましく、この
オレフィンとしては、エチレン或いは炭素数4〜10の
α−オレフィンが挙げられ、これらは1種又は2種以上
組み合わせて使用することができる。炭素数4〜10の
α−オレフィンとしては例えば1−ブテン、イソブチレ
ン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキ
セン、3,4-ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−
メチル−1−ヘキセン等が挙げられる。
【0019】上記オレフィンは、通常共重合体中に0.5
〜30重量%、特に1〜10重量%の割合で含有される
ことが好ましい。長鎖分岐の形成の容易さの面からは、
ランダム共重合体よりもブロック共重合体の方が好まし
く、特にプロピレン−エチレンブロック共重合体が好適
である。
【0020】本発明で用いる上記プロピレン系樹脂は、
通常の結晶性線状プロピレン系樹脂(通常、重量平均分
子量100000以上)であって、しかもその中にアタ
クチック分又は/及びアイソタクチックではあるが結晶
していない成分を含む樹脂(以下、本発明で用いるプロ
ピレン系樹脂と区別するために、この樹脂を“通常のプ
ロピレン系樹脂”と称する。尚、単にプロピレン系樹脂
と称した場合には本発明で用いる樹脂を意味する。)に
対し、低温分解型(分解温度:室温〜120℃程度)の
過酸化物を混合して120℃以下に加熱し、通常のプロ
ピレン系樹脂の主鎖にアタクチック又は/及び結晶して
いないアイソタクチック成分を分岐鎖として結合せしめ
る等の方法により得ることができ、通常、主として端部
に長鎖分岐を有する枝別れ状構造を有すると考えられ
る。
【0021】上記低温分解型の過酸化物としては、ジ
(s−ブチル)ペルオキシジカーボネート、ビス(2−
エトキシ)ペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、
t−ブチルペルオキシネオデカノアート、t−アミルペ
ルオキシネオデカノアートおよびt−ブチルペルオキシ
ピバラート等が例示される。
【0022】長鎖分岐を有し、且つドローダウン性が6
0m/分以下であるプロピレン系樹脂は、通常のプロピ
レン系樹脂を、攪拌機を備えた反応器中で攪拌しながら
アルゴン等の不活性ガスで反応容器内を置換し、次いで
上記過酸化物を樹脂1kg当たり通常5〜50ミリモル
添加し、攪拌を続けながら120℃程度まで、好ましく
は70〜105℃程度に加熱して反応させ(通常30〜
120分間)、しかる後、反応を停止させて得られる。
反応停止に当たっては、メチルメルカプタンのような反
応停止剤を反応容器に導入したり、あるいは反応生成物
を130〜150℃程度に20〜40分間加熱する方法
等が採用される。プロピレン系樹脂分子鎖中に長鎖分岐
が存在するか否かは、次の方法で確認することができ
る。即ち、伸長流動測定装置(例えば、レオメトリック
ス社の伸長流動測定装置:商品名RER−9000)を
用い、プロピレン系樹脂から測定サンプルを作製し、こ
のサンプルのひずみ速度(秒 −1 )における伸長粘度
(poise)と時間(秒)との関係をグラフ化する。
このグラフ上において、長鎖分岐を有するプロピレン系
樹脂と長鎖分岐を有しないプロピレン系樹脂とは、長鎖
分岐を有するプロピレン系樹脂は伸長粘度曲線の傾きが
時間とともに大きくなるのに対し、長鎖分岐を有しない
プロピレン系樹脂では伸長粘度曲線の傾きは時間ととも
に小さくなることから区別することができる。 上記レオ
メトリックス社の伸長流動測定装置(RER−900
0)による測定結果から、長鎖分岐を有するプロピレン
系樹脂及び長鎖分岐を有しないプロピレン系樹脂のひず
み速度における伸長粘度と時間との関係を示したのが図
3のグラフである。グラフ中の曲線Aは長鎖分岐を有す
るプロピレン系樹脂を示し、曲線Bは長鎖分岐を有しな
いプロピレン系樹脂を示す。このグラフより、長鎖分岐
を有するプロピレン系樹脂では、伸長粘度曲線の傾きは
時間とともに大きくなるのに対し、長鎖分岐を有しない
プロピレン系樹脂では、伸長粘度曲線の傾きは時間とと
もに小さくなることがわかる。 尚、測定サンプル及び測
定条件は下記の通りである。 ・測定サンプルの大きさ、形状:長さ30mm、直径5
mmの円柱状 ・ひずみ速度:1.0秒 −1 ・測定温度:基材樹脂の融点+20℃(但し、融点は基
材樹脂1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分
で昇温した時に得られるDSC曲線の吸熱ピークの頂点
の温度とする。)
【0023】ドローダウン性は上記長鎖分岐の数や長さ
により調整することができる。一般的に言って、長鎖分
岐の数が多いほど、また分岐の長さが長いほど、この値
は低下する傾向にある。従って所望のドローダウン性の
共重合体を得るには、これらのことを加味して反応条件
を設定する必要がある。
【0024】長鎖分岐を持たないか、分岐を持っていて
も短か過ぎたり僅かであるものや、あるいは通常のプロ
ピレン系樹脂の場合には、ドローダウン性が60m/分
を上回ってしまう。このような通常のプロピレン系樹脂
を使用して押出発泡を行って、本発明発泡シートと同様
の密度0.02g/cm3 以上、0.06g/cm3 未満の発泡
シートを得ようとしても、得られる発泡シートはコルゲ
ートや表面凹凸が多く、商品価値のないものとなってし
まう。
【0025】本発明で用いるプロピレン系樹脂は、その
結晶化温度+15℃における半結晶化時間が800秒以
上であることが好ましく、特に1000秒以上であるこ
とが好ましい。この半結晶化時間の測定には結晶化速度
測定器を用いることができる。
【0026】半結晶化速度を測定するには、まずフィル
ム状の試料を保持した支持体を、結晶化速度測定器のエ
アバス内に入れて試料を完全に溶融させ、次いで溶融試
料を支持体ごと試料の結晶化温度+15℃の温度に保持
されたオイルバス中に、光源と光センサーとの間の光路
を遮るように浸漬し、溶けた試料が再度固化するまでの
間、光センサーにおいて常に一定の光量が検出されるよ
うに光源の電圧を調整し、図2に示す如き電圧〜時間曲
線を得る。この曲線における電圧が一定値となった時の
電圧をV0 とした時、電圧が1/2V0 となるまでの時
間を半結晶化時間とした。
【0027】本発明においては上記のプロピレン系樹脂
を単独で用いるのみならず、他の樹脂を混合して用いる
こともできる。混合して用いる樹脂としては、例えば上
記以外のプロピレン系樹脂、或いは高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−ブテン共重合
体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等のエチレン系
樹脂、ブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹
脂等が挙げられる。
【0028】上記他の樹脂を混合する場合、混合する樹
脂の量は、混合後のポリマーの総重量の40重量%を限
度とし、しかも混合物のドローダウン性が60m/分を
超えないようにする必要がある。
【0029】一方、上記発泡シート2に積層されるフィ
ルム3の基材樹脂であるプロピレン系樹脂としては、上
記発泡シート2を構成するプロピレン系樹脂と同様の樹
脂の他に、従来から用いられている、一般のプロピレン
系樹脂を用いることができる。このプロピレン系樹脂
は、プロピレン単独重合体でも、プロピレンと共重合可
能な不飽和結合を有するモノマーとの共重合体の何れで
も良く、共重合体の場合にはブロック共重合体、ランダ
ム共重合体の何れでもよい。プロピレンと共重合可能な
不飽和結合を有するモノマーとしては、エチレン、或い
は、炭素数4〜10のα−オレフィンが挙げられ、これ
らは1種又は2種以上組み合わされたものであってもよ
い。炭素数4〜10のα−オレフィンとしては例えば1
−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、3−メチル−
1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3、4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3
−メチル−1−ヘキセン等が挙げられる。
【0030】本発明の積層発泡シート1において、発泡
シート2、フィルム3のうち、少なくとも一方の基材樹
脂が、エチレン成分含有量0.5〜30重量%のプロピレ
ン系樹脂であることが好ましい。
【0031】エチレン成分含有量0.5〜30重量%のプ
ロピレン系樹脂としては、ポリエチレンをポリプロピレ
ンに混合しただけのものでも、エチレン成分がプロピレ
ン成分と共重合した共重合体でも良い。また共重合体の
場合、ブロック共重合体であっても、ランダム共重合体
であっても良いが、ブロック共重合体が好ましい。
【0032】本発明積層発泡シート1において、発泡シ
ート2を構成するプロピレン系樹脂と、フィルム3を構
成するプロピレン系樹脂とは同種の樹脂であることが好
ましい。即ち、発泡シート2を構成するプロピレン系樹
脂がプロピレン単独重合体の場合には、フィルム3を構
成するプロピレン系樹脂もプロピレン単独重合体である
ことが好ましく、発泡シート2を構成するプロピレン系
樹脂が共重合体の場合、例えばプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体や、プロピレン−エチレンランダム共重
合体の場合には、フィルム3を構成するプロピレン系樹
脂も、それぞれプロピレン−エチレンブロック共重合
体、プロピレン−エチレンランダム共重合体であること
が好ましい。
【0033】発泡シート2を構成する樹脂と、フィルム
3を構成する樹脂の最も好ましい組み合わせは、プロピ
レン−エチレンブロック共重合体同士の組合せやプロピ
レン−エチレンランダム共重合体同士の組合せである。
発泡シート2を構成する樹脂と、フィルム3を構成する
樹脂とが同種の樹脂よりなる場合、積層シートや該積層
シートから得た成形品等の再生利用が可能となるため好
ましい。
【0034】尚、発泡シート2を構成するプロピレン系
樹脂と、フィルム3を構成するプロピレン系樹脂を同種
のプロピレン系樹脂とする場合でも、フィルム3を構成
する樹脂は、長鎖分岐を有し且つドローダウン性が60
m/分以下のプロピレン系樹脂でなくて良い。
【0035】本発明の積層発泡シート1において、発泡
シート2の厚さは1.2〜30mm、好ましくは1.5〜10
mmであり、発泡シートの密度は、0.02g/cm3
上、0.06g/cm3 未満、好ましくは、0.03g/cm3
以上、0.06g/cm3 未満である。またフィルム3の厚
さは3〜1000μm、好ましくは30〜250μmで
ある。発泡シート2は発泡シートを積層することにより
得られたものであっても良い。
【0036】本発明の積層発泡シートにおいて、発泡シ
ートの厚みが1.2mm未満の場合は深絞り成形性、緩衝
性、機械的強度、断熱性に劣り、発泡シートの厚みが3
0mmを超える場合は成形性が悪いものとなってしまう。
【0037】フィルムの厚みが3μm未満の場合は積層
が難しく、積層発泡シートの機械的強度、深絞り成形
性、保形性が劣る。フィルムの厚みが1000μmを超
える場合は、効率的に発泡シートへ積層することができ
ず、発泡シートの緩衝性も阻害され機械的強度もフィル
ムに支配されてしまい実用的ではない。
【0038】また発泡シートの密度が0.02g/cm3
満の場合は、保形性に劣り果物用容器等として使用する
ことが難しい。発泡シートの密度が0.06g/cm3 以上
の場合は、建築用途の断熱性の面で、満足し得るものに
ならない。
【0039】発泡シート2とフィルム3との積層法とし
ては、エクストルージョンラミネート法(押出ラミネー
ト)、サーマルラミネート法(熱ラミネート)、ホット
メルト接着剤等によるラミネート等、一般的な方法を採
用することができる。
【0040】本発明において用いる発泡シート2を得る
方法として、押出機内で長鎖分岐を有すると共にドロー
ダウン性が60m/分以下である無架橋プロピレン系樹
脂と発泡剤とを溶融混練した後、この溶融混練物を押出
機先端に取り付けた、環状のリップを有するサーキュラ
ーダイスを用い、このダイスのリップより押出発泡して
チューブ状の発泡体を得、次いでこのチューブを切り開
いてシート状とする方法が通常採用される。
【0041】この方法において、サーキュラーダイスの
開口部付近における樹脂流路幅を絞ったり(狭めた
り)、サーキュラーダイスから押し出された筒状発泡体
を冷却するためのマンドレル(筒状発泡体の内面側から
冷却するように、筒状発泡体の内側に位置して設けられ
る。)上において、筒状発泡体の外表面に冷却空気を吹
き付ける等の方法を採用すると、厚みむらの少ない発泡
シートを得ることができ好ましい。
【0042】発泡シート2の製造に際して発泡剤として
は、無機発泡剤、揮発性発泡剤、分解型発泡剤等を用い
ることができる。無機発泡剤としては、二酸化炭素、空
気、窒素等が挙げられる。
【0043】揮発性発泡剤としてはプロパン、n−ブタ
ン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水
素、シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂肪族炭化
水素、トリクロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタ
ン、ジクロロテトラフロロエタン、メチルクロライド、
エチルクロライド、メチレンクロライド等のハロゲン化
炭化水素等が挙げられる。
【0044】また分解型発泡剤としては、アゾジカルボ
ンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾ
ビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウム等が挙げら
れる。これらの発泡剤は適宜混合して用いることができ
る。
【0045】発泡剤の使用量は、発泡剤の種類、所望す
る発泡倍率等によっても異なるが、密度0.02g/cm3
以上、0.06g/cm3 未満の発泡シート2を得るための
発泡剤の使用量の目安は、樹脂100重量部当たり揮発
性発泡剤で5〜12重量部(ブタン換算)程度、無機発
泡剤で1.5〜5.0重量部(二酸化炭素換算)程度、分解
型発泡剤で10〜30重量部程度である。
【0046】発泡シート2を製造する際の樹脂と発泡剤
との溶融混練物中に、必要に応じて気泡調整剤を添加す
ることができる。気泡調整剤としてはタルク、シリカ等
の無機粉末や多価カルボン酸の酸性塩、多価カルボン酸
と炭酸ナトリウム或いは重炭酸ナトリウムとの反応混合
物等が挙げられる。気泡調整剤は樹脂100重量部当た
り13重量部程度以下添加することが好ましい(ただ
し、無機充填剤を樹脂に多量に含有させる場合は除
く。)。また必要に応じて、更に熱安定剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色剤等の添加剤を添加することもで
きる。
【0047】また予め樹脂中に、総重量の40重量%を
限度として無機充填剤を含有させても良い。無機充填剤
としては、例えばタルク、シリカ、炭酸カルシウム、ク
レー、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム等が挙げら
れる。これらの平均粒径は1〜70μmであることが好
ましい。このような無機物を多量に含有させた場合、得
られる発泡シートは耐熱性が向上するとともに焼却処理
の際の燃焼カロリーを低下させることが可能となる。
【0048】本発明の積層発泡シート1は、果物用容
器、建築用耐熱性断熱材、包装用シート等として好適で
ある。本発明の積層発泡シート1を成形して用いる場合
の成形方法としては、真空成形、圧空成形やこれらの応
用として、フリードローイング成形、プラグ・アンド・
リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、ス
トレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、エ
アスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシスト
リバースドロー成形等やこれらを組み合わせた方法等が
挙げられる。
【0049】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、使用した樹脂のドローダウン性及びメルト
テンションの測定にはメルトインデクサーと、(株)東
洋精機製作所製のメルトテンションテスターII型を組み
合わせて用い、半結晶化時間の測定にはコタキ商事
(株)製の結晶化速度測定器MK−801型を使用し
た。
【0050】実施例、比較例において用いた樹脂は以下
の通りである。
【0051】発泡シートの基材樹脂 樹脂A:長鎖分岐を持つプロピレン/エチレンブロック
共重合体(米国ハイモント社製「SD−632」:融点
159.9℃、結晶化温度130.1℃、半結晶化時間13
53秒、MI=2.0g/10分、ドローダウン性3.1m
/分、メルトテンション13.0gf)
【0052】樹脂B:長鎖分岐を持つプロピレン単独重
合体(米国ハイモント社製「PF−814」:融点15
9.0℃、結晶化温度127.4℃、半結晶化時間3220
秒、MI=2.2g/10分、ドローダウン性3.5m/
分、メルトテンション17.4gf)
【0053】フィルム又はシートの基材樹脂 樹脂1:プロピレンホモポリマー(米国ハイモント社製
「PF814」)
【0054】樹脂2:プロピレン−エチレンブロック共
重合体(米国ハイモント社製「SD632」)
【0055】樹脂3:プロピレンホモポリマー(日本石
油化学社製「E120G」)
【0056】実施例1〜6、比較例1〜3 表1に示す発泡シートとフィルムとを、同表に示す方法
で積層して積層発泡シートを得た。フィルム積層後のシ
ートの密度を表1にあわせて示す(比較例は発泡シート
にフィルムを積層していないため、実施例のみ積層後の
シートの密度を示す。)。このシートを用い、開口部直
径(外径)135mm、深さ(外形)85mmの、外形形状
が半球状の容器を成形した。
【0057】得られた容器の亀裂や穴あきの有無を観察
し、積層シートの性状を測定した結果を表1にあわせて
示す。
【0058】
【表1】
【0059】※1:発泡シートの「キメ」とは、発泡シ
ート表面、3mm×3mm=9mm2当りの気泡数(個
/9mm2 )であり、顕微鏡を用いて個数を測定した。
【0060】※2:成形性は以下の基準により判定し
た。 ◎・・・亀裂や穴の存在は認められず伸びが均一。 ○・・・亀裂や穴の存在は認められないが、伸びむらが
ある。 △・・・直径10mm未満の穴又は亀裂が1〜2箇所に存
在する。 ×・・・直径10mm以上の穴が存在したり、直径10m
m未満の穴又は亀裂が3箇所以上存在する。
【0061】※3:引張強度はJIS K6767に準
じて測定した。
【0062】※4:引裂強度はJIS K6767に準
じて測定した。
【0063】※5:断熱性はJIS A141Zに準拠
し、シートを厚さが約20mmになるように重ねて測定
し、以下の基準で評価した。 ○・・・熱伝導率が0.035(kcal/m・hour・°C)
未満 ×・・・熱伝導率が0.035(kcal/m・hour・°C)
以上
【0064】※6:実施例4、5の発泡シートは厚み3.
4mmの発泡シートを3枚積層したものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の積層発泡
シートは、プロピレン系樹脂発泡シートと、該発泡シー
トに積層されたプロピレン系樹脂フィルム又はシートと
からなり、発泡シートを構成するプロピレン系樹脂とし
て、長鎖分岐を有し且つドローダウン性が60m/分以
下である特定のプロピレン系樹脂を用いたため、本発明
積層発泡シートは成形性が良好であり、該シートを成形
して得られる成形品は耐熱性、耐水性、耐油性、耐薬品
性等に優れ且つ断熱性、保形性、機械的強度等に優れる
ものである。
【0066】而して本発明の積層発泡シートは、発泡シ
ートとして密度0.02g/cm3 以上0.06g/cm3 未満
という高発泡倍率(低密度)のものを用い、この発泡シ
ートに特定厚みのフィルム又はシートを積層したことに
より、桃、梨、メロン等の果物用容器や包装用シート等
の包装材料や耐熱性断熱性屋根下地材、配管被覆材等の
建築材料として使用することができる。
【0067】更に、発泡シートを構成する樹脂や、該発
泡シートに積層するフィルム又はシートを構成する樹脂
の少なくとも一方の樹脂として、エチレン成分含有量0.
5〜30重量%のプロピレン系樹脂を用いることによ
り、シート全体としての柔軟性が増し、加熱成形時のシ
ートの垂れ下がり等がなく、且つ成形性が特に良好なも
のとなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層発泡シートの縦断面図である。
【図2】結晶化速度測定によって得られた電圧〜時間曲
線である。
【図3】長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂と長鎖分岐
を有しないプロピレン系樹脂のひずみ速度における伸長
粘度と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 プロピレン系樹脂積層発泡シート 2 プロピレン系樹脂発泡シート 3 プロピレン系樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−906(JP,A) 特開 平6−907(JP,A) 特開 平5−230255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長鎖分岐を有すると共にドローダウン性
    が60m/分以下である無架橋プロピレン系樹脂を基材
    とする、厚さ1.2〜30mm、密度0.02g/cm3 以上、
    0.06g/cm3 未満の発泡シートと、該発泡シートの少
    なくとも片面に積層された厚さ3〜1000μmのプロ
    ピレン系樹脂フィルム又はシートとからなることを特徴
    とするプロピレン系樹脂積層発泡シート。
  2. 【請求項2】 発泡シートか、該発泡シートに積層され
    るフィルム又はシートの少なくとも一方の基材樹脂が、
    エチレン成分含有量0.5〜30重量%のプロピレン系樹
    脂である請求項1記載のプロピレン系樹脂積層発泡シー
    ト。
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