JP2873773B2 - ディスクブレーキ用摩耗警報装置 - Google Patents

ディスクブレーキ用摩耗警報装置

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JP2873773B2
JP2873773B2 JP22526093A JP22526093A JP2873773B2 JP 2873773 B2 JP2873773 B2 JP 2873773B2 JP 22526093 A JP22526093 A JP 22526093A JP 22526093 A JP22526093 A JP 22526093A JP 2873773 B2 JP2873773 B2 JP 2873773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキの摩
擦パッドの摩耗限界を警報するディスクブレーキ用摩耗
警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摩耗警報装置は、一般に
図7に示すように、裏板1とこの裏板1の表面に接合さ
れたライニング材2とから成る摩擦パッド3の、前記裏
板1の側縁部の裏面にダボ4を突設し、このダボ4にセ
ンサ板5を嵌合させてかしめ止めする構造となってい
た。センサ板5は、前記ダボ4を嵌合して裏板1に密着
される固定部6と、この固定部6から裏板1の裏面側を
回曲させたばね部7とこのばね部7からディスクDに向
けて直線的に延ばされた振動部8とを備えており、摩擦
パッド3のライニング材2が摩耗限界Lに達した時に、
その振動部8がディスクDと接触し、異音を発生して摩
耗限界を知らせるようになる。なお、同様の摩耗警報装
置が実開平4−31346号公報に開示されている。ま
た図中、9はダボ5を張り出し成形する際に形成された
凹部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の摩耗警報装置によれば、摩擦パッド3に対するセン
サ板5のかしめ止めが不可欠となっているため、ディス
クブレーキの組立に際して、別途かしめ工程を設定しな
ければならず、コスト負担の増大が避けられないという
問題があった。また、そのかしめ作業は、摩擦パッド3
の裏板1の側縁部の、ライニング材2との干渉を避けた
狭い範囲で行わなければならないため、きわめて面倒と
なり、かしめ作業に多くの時間を要して生産性が犠牲に
なるという問題もあった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、摩擦パッドに対してかしめ止めによらずに
簡単にセンサ板を取付けることができるディスクブレー
キ用摩耗警報装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、裏板と該裏板の表面に接合されたライニン
グ材とから成る摩擦パッドの前記裏板に、ディスクと接
触して音を発生し前記ライニング材の摩耗限界を警報す
るセンサ板を取付けたディスクブレーキ用摩耗警報装置
において、前記裏板の側縁部の裏面側にダボを突設し、
前記センサ板は、前記裏板の側縁部に差し込み可能な断
面コ字形の固定部と、該固定部から前記裏板の裏面側を
回曲させたばね部と該ばね部からディスクに向けて直線
的に延ばされた振動部とから構成し、前記固定部は、そ
の2つの対向片の間隔を前記ダボを含む裏板の厚さより
小さく設定し、前記対向片の一方に前記ダボを嵌合させ
る係合孔を設けると共に、該係合孔を間にした該一方の
対向片の両側に前記固定部の他方の対向片に向けて起立
し該他方の対向片と協働して前記裏板を挟持する折曲片
部を設けるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記のように構成したディスクブレーキ用摩耗
警報装置においては、センサ板のコ字形固定部を摩擦パ
ッドの裏板の側縁部に差し込む際、その一方の対向片に
設けた折曲片部がガイドとなって容易にダボを乗り越
え、その係合孔にダボを嵌合させることができる。しか
も、固定部を差し込んだ後は、前記折曲片部と固定部の
他方の対向片とが協働して裏板を挟持するので、この挟
持力と前記ダボの嵌合とによりセンサ板は摩擦パッドに
対して確実に位置固定される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0008】図5および6は、本発明にかゝる摩耗警報
装置を装備したディスクブレーキの全体構造を示したも
のである。これらの図において、11は車体の非回転部
(図示略)に固定されたキャリヤで、車体への取付孔1
2を有する本体部13と、この本体部13からディスク
Dを跨いで延ばされた一対のブリッジ部14と各ブリッ
ジ部からディスクDに沿ってその半径内方へ延ばされた
脚部15とを備えている。キャリヤ11にはキャリヤピ
ン16(図6)を用いてキャリパ17が摺動可能に支持
されている。キャリパ17は、ピストン(図示略)を摺
動自在に内装するシリンダ部18と、このシリンダ部1
8からディスクDを跨いで延ばされたブリッジ部19と
このブリッジ部19からディスクDに沿ってその半径内
方へ延ばされた一対の爪部20、20とを備えている。
【0009】キャリヤ11の本体部13および脚部15
のそれぞれには、図5に示すように、ディスクDの円周
方向に離間して2つの段差部21(本体部13側は省
略)が対向して形成されており、図示を略す本体部13
側の段差部には内側の摩擦パッド(インナパッド)22
が、脚部15側の段差部21には外側の摩擦パッド(ア
ウタパッド)23がそれぞれ載置されている。各摩擦パ
ッド22、23は、裏板24とこの裏板24の表面に接
合されたライニング材25とからなり、そのライニング
材25をディスクDに向けて配置されている。また各摩
擦パッド22、23は、キャリヤ11のブリッジ部14
に固設した板ばね26によりその上端が押えられ、ディ
スクDの板面に平行となる状態が維持されるようになっ
ている。なお、27は鳴き防止用のシムで、各摩擦パッ
ド22、23の裏板24の裏面側に結合されている。
【0010】かゝるディスクブレーキにおいては、キャ
リパ17のシリンダ部18内の油室にブレーキ液圧が作
用すると、図示を略すピストンが前進してインナパッド
22をディスクDの片面に押付け、一方、その反動でキ
ャリパ17がピストンとは反対方向へ移動して、アウタ
パッド23をディスクDの他面に押圧し、これによりデ
ィスクDの回転が抑えれる。
【0011】しかして、上記アウタパッド23の下部の
両側には、図5に示すようにディスクDの円周方向に延
ばして耳部27が形成され、この耳部27の一方には、
本発明にかゝる摩耗警報装置30が取付けられている。
この摩耗警報装置30は、図1〜4に示すように、アウ
タパッド23の裏板24の側縁部の裏面に突設されたダ
ボ31とこのダボ31を利用して裏板24に装着された
センサ板32とから成っている。センサ板32は、裏板
24の側縁部に差し込み可能な断面コ字形の固定部33
と、この固定部33から裏板24の裏面側を回曲させた
ばね部34とこのばね部34からディスクDに向けて直
線的に延ばされた振動部35とを備えている。なお、ダ
ボ31は裏板24を張り出し成形することにより形成さ
れたもので、裏板24の表面には前記張り出し成形によ
る凹部36が形成されている。また固定部33は底部分
から下側にかけて二又に形成されている。
【0012】上記センサ板32の固定部33は、そのコ
字形をなす2つの対向片33a,33bのうちの一方3
3aに前記ダボ31を嵌合させる係合孔37を設けると
共に、該一方の対向片33aの両側に他方の対向片33
bに向けて起立する折曲片部38を設けている。こゝ
で、固定部33の2つの対向片33a,33bの間隔
は、裏板24の厚さtとダボ31の高さhとを加算した
値(t+h)より小さくなるように設定され、また、折
曲片部38の高さHは、ダボ31の高さhより低くかつ
他方の対向片33bとの間に裏板24の厚さtよりわず
か小さな隙を形成する大きさに設定されている。
【0013】上記のように構成した摩耗警報装置30に
おいては、センサ板32のコ字形固定部33をアウタパ
ッド(摩擦パッド)23の裏板24に差し込むと、該固
定部33の2つの対向片33a,33b間の間隔がダボ
31により押し拡げられてこれを乗り越え、その係合孔
37にダボ31が嵌合される。この時、係合孔37を有
する固定部33の一方の対向片33aに折曲片部38が
存在することにより、ダボ31を乗り越えるためのセン
サ板32の固定部33の拡張代すなわち弾性変形量W
(図2)はわずかとなり、センサ板32を摩擦パッド2
3の裏板24に容易に差し込むことができる。しかも、
折曲片部38の高さHを上記範囲内で適当に設定するこ
とにより、固定部33を裏板24に差し込んだ後は、折
曲片部38と固定部33の他方の対向片33bとが協働
して裏板を挟持し、この挟持力と前記ダボ31の嵌合と
によりセンサ板32は摩擦パッド23に対して確実に位
置固定される。したがって摩擦パッド23のライニング
材25が摩耗限界L(図1)に達した時には、センサ板
32の振動部35がディスクDと接触して異音を発生
し、摩耗限界が検知されるようになる。
【0014】なお、上記ダボ31は、裏板24の製作
上、従来のかしめ止め用ダボ4(図7)と同一形状とし
ておくことが好ましいが、該ダボ4はかしめ止め用とし
て高さがかなり高く設定されている。したがって、セン
サ板の固定部を単純に裏板24を挟持する形状に形成し
たのでは、差し込みに際して該固定部が弾性限界を越え
て拡張してしまうことになる。しかし、上記実施例のよ
うにセンサ板32を形成すれば、折曲片部38がガイド
となって固定部33はわずかの拡張でダボ34(4)を
乗り越え、したがって従来のかしめ止め用ダボ4をその
まゝ用いることが可能になる。
【0015】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝるディスクブレーキ用摩耗警報装置によれば、摩擦
パッドの裏板に対してセンサ板を差し込み式に簡単にか
つ確実に取付けることができ、かしめ止めを不要とする
分、ディスクブレーキの組立コストの低減と生産性の向
上とに大きく寄与するものとなる。しかも、既存のかし
め止め用ダボを利用しての取付けも可能になり、その利
用価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝるディスクブレーキ用摩耗警報装
置を示す側面図である。
【図2】図1のA−A矢視線に沿う断面図である。
【図3】図1を下側から見た平面図である。
【図4】本摩耗警報装置を構成するセンサ板の形状を示
す斜視図である。
【図5】本摩耗警報装置を適用したディスクブレーキの
構造を示す正面図である。
【図6】本摩耗警報装置を適用したディスクブレーキの
構造を示す平面図である。
【図7】従来の摩耗警報装置を示す断面図である。
【符号の説明】
23 摩擦パッド 24 裏板 25 ライニング材 31 ダボ 32 センサ板 33 固定部 33a 対向片 33b 対向片 34 ばね部 35 振動部 38 屈曲片部 D ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏板と該裏板の表面に接合されたライニ
    ング材とから成る摩擦パッドの、前記裏板にディスクと
    接触して音を発生し前記ライニング材の摩耗限界を警報
    するセンサ板を取付けたディスクブレーキ用摩耗警報装
    置において、前記裏板の側縁部の裏面側にダボを突設
    し、前記センサ板は、前記裏板の側縁部に差し込み可能
    な断面コ字形の固定部と、該固定部から前記裏板の裏面
    側を回曲させたばね部と該ばね部からディスクに向けて
    直線的に延ばされた振動部とから構成し、前記固定部
    は、その2つの対向片の間隔を前記ダボを含む裏板の厚
    さより小さく設定し、前記対向片の一方に前記ダボを嵌
    合させる係合孔を設けると共に、該係合孔を間にした該
    一方の対向片の両側に前記固定部の他方の対向片に向け
    て起立し該他方の対向片と協働して前記裏板を挟持する
    折曲片部を設けたことを特徴とするディスクブレーキ用
    摩耗警報装置。
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JP2003028217A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Mk Kashiyama Kk ディスクブレーキ用摩擦パッドの摩耗センサー取付機構
JP5714384B2 (ja) * 2011-03-31 2015-05-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 ディスクブレーキ

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