JP3312286B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- disc
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に用いられるディ
スクブレーキに関する。
スクブレーキに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のディスクブレーキの一例として実
開平5-12778 号公報に示すものがある。同公報に示すデ
ィスクブレーキは、インナパッド、ディスク及びアウタ
パッドを跨ぐようにキャリパのシリンダ部に連接して延
設部を設け、該延設部の先端側に、二股状の一対の爪部
を前記アウタパッドを押圧可能に設け、アウタパッドの
前記一対の爪部の間に摩耗センサを取付けて大略構成さ
れている。
開平5-12778 号公報に示すものがある。同公報に示すデ
ィスクブレーキは、インナパッド、ディスク及びアウタ
パッドを跨ぐようにキャリパのシリンダ部に連接して延
設部を設け、該延設部の先端側に、二股状の一対の爪部
を前記アウタパッドを押圧可能に設け、アウタパッドの
前記一対の爪部の間に摩耗センサを取付けて大略構成さ
れている。
【０００３】摩耗センサには、アウタパッドに対する取
付部と、該取付部の左右両側部からアウタパッドに沿っ
てアウタパッドの半径方向内方の端部に向ってディスク
の周方向に延びる一対の延長部と、該一対の延長部の先
端側にアウタパッドのディスクの半径方向内方の端部を
回り込むようにディスク方向に屈曲形成された振動片と
が設けられている。このディスクブレーキでは、アウタ
パッドの摩耗が進むと振動片の先端部がディスクに摺動
することとなり、その先端部が振動して警報音を発生し
運転者等の搭乗者にアウタパッドが摩耗したことを報知
することになる。
付部と、該取付部の左右両側部からアウタパッドに沿っ
てアウタパッドの半径方向内方の端部に向ってディスク
の周方向に延びる一対の延長部と、該一対の延長部の先
端側にアウタパッドのディスクの半径方向内方の端部を
回り込むようにディスク方向に屈曲形成された振動片と
が設けられている。このディスクブレーキでは、アウタ
パッドの摩耗が進むと振動片の先端部がディスクに摺動
することとなり、その先端部が振動して警報音を発生し
運転者等の搭乗者にアウタパッドが摩耗したことを報知
することになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したデ
ィスクブレーキでは、振動片がアウタパッドのディスク
半径方向内方の端面近傍に位置するが、ディスク中心側
の円筒部とアウタパッドの内方側端面との隙間が極めて
狭いものにあっては、振動片をこの間に設けることがで
きず、摩耗センサ自体の取り付けが不可能の場合があ
る。また、振動片の先端部が摺動するのは、ディスクの
アウタパッドに対する制動面（以下、ディスク制動面と
いう。）よりも半径方向内方であり、すなわち錆が発生
しやすい部分であり、当該部に錆が存在することにより
振動片の先端部が摺動して警報音を発生してもその音圧
レベルが必ずしも安定しないものになってしまうという
問題点を有していた。
ィスクブレーキでは、振動片がアウタパッドのディスク
半径方向内方の端面近傍に位置するが、ディスク中心側
の円筒部とアウタパッドの内方側端面との隙間が極めて
狭いものにあっては、振動片をこの間に設けることがで
きず、摩耗センサ自体の取り付けが不可能の場合があ
る。また、振動片の先端部が摺動するのは、ディスクの
アウタパッドに対する制動面（以下、ディスク制動面と
いう。）よりも半径方向内方であり、すなわち錆が発生
しやすい部分であり、当該部に錆が存在することにより
振動片の先端部が摺動して警報音を発生してもその音圧
レベルが必ずしも安定しないものになってしまうという
問題点を有していた。
【０００５】上述したディスクブレーキでは、摩耗セン
サの取付などを行う際、振動片の位置決めのために利用
しているが、専用のものではなく位置決めがやりにくか
った。
サの取付などを行う際、振動片の位置決めのために利用
しているが、専用のものではなく位置決めがやりにくか
った。
【０００６】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、警報音の音圧レベルの安定を図ることができるディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
で、警報音の音圧レベルの安定を図ることができるディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、上記
目的を達成するために、キャリパのシリンダ部に連接し
てインナパッド、ディスク及びアウタパッドを跨ぐ延設
部を設け、該延設部の先端側に、二股状の一対の爪部を
前記アウタパッドを押圧可能に設けたディスクブレーキ
において、アウタパッドの前記一対の爪部の間に摩耗セ
ンサを取付け、該摩耗センサをアウタパッドに対する取
付部と、該取付部の左右両側部からアウタパッドに沿っ
てディスクの周方向に延びる一対の延長部と、該一対の
延長部の先端側にディスク軸方向のディスクから離れる
方向へ突出することなくアウタパッドのディスクの周方
向端部側を回り込むようにディスク方向に屈曲形成さ
れ、先端部がディスクの半径方向外方に偏って形成され
た振動片とから構成するとともに、 該摩耗センサは、前
記アウタパッドへの取付前に、前記一対の延長部の先端
側が、前記取付部に対して前記ディスクとの対向面とな
る側に曲げられていることを特徴とする。
目的を達成するために、キャリパのシリンダ部に連接し
てインナパッド、ディスク及びアウタパッドを跨ぐ延設
部を設け、該延設部の先端側に、二股状の一対の爪部を
前記アウタパッドを押圧可能に設けたディスクブレーキ
において、アウタパッドの前記一対の爪部の間に摩耗セ
ンサを取付け、該摩耗センサをアウタパッドに対する取
付部と、該取付部の左右両側部からアウタパッドに沿っ
てディスクの周方向に延びる一対の延長部と、該一対の
延長部の先端側にディスク軸方向のディスクから離れる
方向へ突出することなくアウタパッドのディスクの周方
向端部側を回り込むようにディスク方向に屈曲形成さ
れ、先端部がディスクの半径方向外方に偏って形成され
た振動片とから構成するとともに、 該摩耗センサは、前
記アウタパッドへの取付前に、前記一対の延長部の先端
側が、前記取付部に対して前記ディスクとの対向面とな
る側に曲げられていることを特徴とする。
【０００８】請求項２の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項１の発明において、延長部に、アウタパッ
ドのディスク半径方向内方の端部を回り込むようにディ
スク方向に屈曲形成されてアウタパッドに係合される係
止片を設けたことを特徴とする。
めに、請求項１の発明において、延長部に、アウタパッ
ドのディスク半径方向内方の端部を回り込むようにディ
スク方向に屈曲形成されてアウタパッドに係合される係
止片を設けたことを特徴とする。
【０００９】
【作用】請求項１の発明によれば、振動片の先端部がデ
ィスクの半径方向外方に偏って形成されたことにより、
振動片の先端部のディスクに対する摺動部分が、ディス
クのアウタパッドに対する制動面（以下、ディスク制動
面という。）における中央側部分となって錆が発生しや
すい部分から離間することになる。また、摩耗センサ
は、前記アウタパッドへの取付前に、前記一対の延長部
の先端側が、前記取付部に対して前記ディスクとの対向
面となる側に曲げられており、取付部側部分が延長部の
先端部分に比して所定寸法だけ高く設定されるため、摩
擦センサのアウタパッドへの取付け等の際に、取付部を
アウタパッド側に押し付けると、延長部の先端側がアウ
タパッドに押されて延長部が全面にわたってアウタパッ
ドに隙間なく当接することになる。。
ィスクの半径方向外方に偏って形成されたことにより、
振動片の先端部のディスクに対する摺動部分が、ディス
クのアウタパッドに対する制動面（以下、ディスク制動
面という。）における中央側部分となって錆が発生しや
すい部分から離間することになる。また、摩耗センサ
は、前記アウタパッドへの取付前に、前記一対の延長部
の先端側が、前記取付部に対して前記ディスクとの対向
面となる側に曲げられており、取付部側部分が延長部の
先端部分に比して所定寸法だけ高く設定されるため、摩
擦センサのアウタパッドへの取付け等の際に、取付部を
アウタパッド側に押し付けると、延長部の先端側がアウ
タパッドに押されて延長部が全面にわたってアウタパッ
ドに隙間なく当接することになる。。
【００１０】請求項２の発明によれば、摩耗センサの取
付などの際、係止片を位置決めに用いることができ、こ
れにより摩耗センサを正しい位置に配置することができ
る。
付などの際、係止片を位置決めに用いることができ、こ
れにより摩耗センサを正しい位置に配置することができ
る。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図７に基
づいて説明する。図において、車輪（図示省略）側に固
定されたディスク１の両側には、インナパッド（図示省
略）及びアウタパッド２が配置され、また車体の非回転
部に取付けたキャリア３には、キャリパ４が図示しない
ピンによりディスク１の軸方向に移動自在に支持されて
いる。
づいて説明する。図において、車輪（図示省略）側に固
定されたディスク１の両側には、インナパッド（図示省
略）及びアウタパッド２が配置され、また車体の非回転
部に取付けたキャリア３には、キャリパ４が図示しない
ピンによりディスク１の軸方向に移動自在に支持されて
いる。
【００１２】キャリパ４には、インナパッドに臨ませて
開口しピストン（図示省略）を摺動自在に収納したシリ
ンダ（図示省略）を備えたシリンダ部５が設けられてい
る。シリンダ部５に連接してインナパッド、ディスク１
及びアウタパッド２を跨ぐ延設部６が設けられている。
延設部６の先端側はディスク１の軸と直交する方向に屈
曲しており、当該部に二股状の一対の爪部７，７が形成
されている。
開口しピストン（図示省略）を摺動自在に収納したシリ
ンダ（図示省略）を備えたシリンダ部５が設けられてい
る。シリンダ部５に連接してインナパッド、ディスク１
及びアウタパッド２を跨ぐ延設部６が設けられている。
延設部６の先端側はディスク１の軸と直交する方向に屈
曲しており、当該部に二股状の一対の爪部７，７が形成
されている。
【００１３】そして、シリンダにブレーキ液が供給され
ることによりピストンがインナパッドをディスク１に押
圧する一方、この反力によりキャリパ４がピストンの変
位と反対方向に移動し一対の爪部７，７がアウタパッド
２をディスク１に押圧することにより制動力を発生する
ようになっている。
ることによりピストンがインナパッドをディスク１に押
圧する一方、この反力によりキャリパ４がピストンの変
位と反対方向に移動し一対の爪部７，７がアウタパッド
２をディスク１に押圧することにより制動力を発生する
ようになっている。
【００１４】アウタパッド２は、略矩形の裏金８と、裏
金８と略相似形をなしこの裏金８に重ね合わせて固着さ
れた摩擦材９とから構成されている。アウタパッド２と
一対の爪部７，７との間にはアウタパッド２に支持され
るようにしてアウタパッド２と略相似形の鳴き防止用シ
ム10が介装されており、ブレーキ作動時にインナパッ
ド、アウタパッド２とディスク１との摺動部から異音、
いわゆる「鳴き」が発生するのを防止するようにしてい
る。鳴き防止用シム10の前記一対の爪部７，７の間にお
ける図１下方向部分には、略矩形の切欠11が形成されて
いる。アウタパッド２の前記切欠11に対応した部分（ア
ウタパッド２の一対の爪部７，７の間）には、摩耗セン
サ12が裏金８に設けられた凸部13をかしめることにより
取り付けられている。
金８と略相似形をなしこの裏金８に重ね合わせて固着さ
れた摩擦材９とから構成されている。アウタパッド２と
一対の爪部７，７との間にはアウタパッド２に支持され
るようにしてアウタパッド２と略相似形の鳴き防止用シ
ム10が介装されており、ブレーキ作動時にインナパッ
ド、アウタパッド２とディスク１との摺動部から異音、
いわゆる「鳴き」が発生するのを防止するようにしてい
る。鳴き防止用シム10の前記一対の爪部７，７の間にお
ける図１下方向部分には、略矩形の切欠11が形成されて
いる。アウタパッド２の前記切欠11に対応した部分（ア
ウタパッド２の一対の爪部７，７の間）には、摩耗セン
サ12が裏金８に設けられた凸部13をかしめることにより
取り付けられている。
【００１５】摩耗センサ12は、中央部に前記凸部13を嵌
挿する孔14を形成し凸部13のかしめにより裏金８に支持
される取付部15と、該取付部15の左右両側部からアウタ
パッド２に沿ってディスク１の周方向に延びる一対の延
長部16，16と、該一対の延長部16，16のそれぞれの先端
側に後述するように形成された振動片17とから大略構成
されている。前記振動片17は、図１〜図４及び図７に示
すように、一対の延長部16，16のそれぞれの先端側に、
ディスク１の軸方向（図１紙面の表裏方向）のディスク
１から離れる方向（図１紙面手前側、図３上方向）へ突
出することなくアウタパッド２のディスク１の周方向端
部側を回り込むようにディスク１方向（図１紙面向う
側、図３下方向）に屈曲形成されている。振動片17の先
端部18はアウタパッド２の摩擦材９の半径方向内方端面
よりディスク１の半径方向外方に寸法ａだけ偏って（オ
フセットして）設けられている。これにより振動片17の
先端部18は、アウタパッド２が所定量摩耗するとディス
ク１の常に摩擦材が摺接されてクリーニングされる部位
に摺動して警報音を発生するようになっている。
挿する孔14を形成し凸部13のかしめにより裏金８に支持
される取付部15と、該取付部15の左右両側部からアウタ
パッド２に沿ってディスク１の周方向に延びる一対の延
長部16，16と、該一対の延長部16，16のそれぞれの先端
側に後述するように形成された振動片17とから大略構成
されている。前記振動片17は、図１〜図４及び図７に示
すように、一対の延長部16，16のそれぞれの先端側に、
ディスク１の軸方向（図１紙面の表裏方向）のディスク
１から離れる方向（図１紙面手前側、図３上方向）へ突
出することなくアウタパッド２のディスク１の周方向端
部側を回り込むようにディスク１方向（図１紙面向う
側、図３下方向）に屈曲形成されている。振動片17の先
端部18はアウタパッド２の摩擦材９の半径方向内方端面
よりディスク１の半径方向外方に寸法ａだけ偏って（オ
フセットして）設けられている。これにより振動片17の
先端部18は、アウタパッド２が所定量摩耗するとディス
ク１の常に摩擦材が摺接されてクリーニングされる部位
に摺動して警報音を発生するようになっている。
【００１６】延長部16の図１下方側端部には、アウタパ
ッド２の裏金８のディスク１半径方向内方の端部を回り
込むようにディスク１方向に屈曲形成した係止片19が設
けられている。
ッド２の裏金８のディスク１半径方向内方の端部を回り
込むようにディスク１方向に屈曲形成した係止片19が設
けられている。
【００１７】一対の延長部16，16のそれぞれには、ディ
スク１の位置と反対方向に突出した、長手方向に延びる
凸部20が形成されている。摩耗センサ12の延長部16の先
端部分は、図４に示すように取付部15に対してディスク
１との対向面となる側（図４下側。）に曲げられてお
り、取付部15側部分が延長部16の先端部分に比して寸法
Ｈだけ高く設定されており、いわゆる中高形状のものに
なっている。なお、この ように摩耗センサ12がいわゆる
中高形状のものとされる〔即ち、延長部16の先端部分が
取付部15に対してディスク１との対向面となる側（図４
下側。）に曲げられる〕ことが、摩耗センサ12のアウタ
パッド２への取付前に行なわれているので、摩耗センサ
12のアウタパッド２への取付けに際し、後述するよう
に、凸部13をかしめると、延長部16の先端側がアウタパ
ッド２に押されて延長部16が全面にわたって裏金８に隙
間なく当接することになる（段落「００２２」参照）の
である。
スク１の位置と反対方向に突出した、長手方向に延びる
凸部20が形成されている。摩耗センサ12の延長部16の先
端部分は、図４に示すように取付部15に対してディスク
１との対向面となる側（図４下側。）に曲げられてお
り、取付部15側部分が延長部16の先端部分に比して寸法
Ｈだけ高く設定されており、いわゆる中高形状のものに
なっている。なお、この ように摩耗センサ12がいわゆる
中高形状のものとされる〔即ち、延長部16の先端部分が
取付部15に対してディスク１との対向面となる側（図４
下側。）に曲げられる〕ことが、摩耗センサ12のアウタ
パッド２への取付前に行なわれているので、摩耗センサ
12のアウタパッド２への取付けに際し、後述するよう
に、凸部13をかしめると、延長部16の先端側がアウタパ
ッド２に押されて延長部16が全面にわたって裏金８に隙
間なく当接することになる（段落「００２２」参照）の
である。
【００１８】次に、以上のように構成されたディスクブ
レーキの作用を説明する。振動片17の先端部18は、アウ
タパッド２が所定量摩耗するとディスク１に摺動して警
報音を発生するようになっているが、そのディスク１に
対する摺動部分は、ディスク１の半径方向外方に偏って
（オフセットして）設けられたことにより、ディスク１
のアウタパッド２に対する制動面（以下、ディスク制動
面という。）におけるディスク内径側部分となる。この
ため、従来技術では摺動部分がディスク制動面よりも半
径方向内方、すなわち錆が発生しやすい部分であったこ
とにより警報音の音圧レベルが安定しなかったのに比し
て、本発明では警報音の音圧レベルの安定化を図ること
ができる。
レーキの作用を説明する。振動片17の先端部18は、アウ
タパッド２が所定量摩耗するとディスク１に摺動して警
報音を発生するようになっているが、そのディスク１に
対する摺動部分は、ディスク１の半径方向外方に偏って
（オフセットして）設けられたことにより、ディスク１
のアウタパッド２に対する制動面（以下、ディスク制動
面という。）におけるディスク内径側部分となる。この
ため、従来技術では摺動部分がディスク制動面よりも半
径方向内方、すなわち錆が発生しやすい部分であったこ
とにより警報音の音圧レベルが安定しなかったのに比し
て、本発明では警報音の音圧レベルの安定化を図ること
ができる。
【００１９】摩耗センサ12の取付などの際、係止片19を
位置決めに用いることができ、これにより摩耗センサ12
の位置決めをやりやすくなる。このため、組付作業性が
向上し、迅速な製品化ひいては装置の低廉化を図ること
ができる。更に、係止片19がアウタパッド２の裏金８に
係合されることによりブレーキ作動時に、かしめられた
凸部13にかかる荷重の一部を分担してその負担を軽減で
きる。すなわち、換言すれば、係止片19がアウタパッド
２の裏金８に係合されることにより、ブレーキ作動時
に、係止片19が、かしめられた凸部13側部分(取付部15)
にかかる荷重の一部を分担して凸部13側部分(取付部15)
の負担を軽減できることになる。また、係止片19により
摩耗センサ12が回るのを抑えられることになる。
位置決めに用いることができ、これにより摩耗センサ12
の位置決めをやりやすくなる。このため、組付作業性が
向上し、迅速な製品化ひいては装置の低廉化を図ること
ができる。更に、係止片19がアウタパッド２の裏金８に
係合されることによりブレーキ作動時に、かしめられた
凸部13にかかる荷重の一部を分担してその負担を軽減で
きる。すなわち、換言すれば、係止片19がアウタパッド
２の裏金８に係合されることにより、ブレーキ作動時
に、係止片19が、かしめられた凸部13側部分(取付部15)
にかかる荷重の一部を分担して凸部13側部分(取付部15)
の負担を軽減できることになる。また、係止片19により
摩耗センサ12が回るのを抑えられることになる。
【００２０】一対の延長部16，16のそれぞれに凸部20を
形成したので、延長部16、ひいては摩耗センサ12の剛性
が大きくなる。このため、摩耗センサ12、ひいては装置
全体の耐久性が向上する。実開平5-12778 号公報に示す
ディスクブレーキに対しても本実施例と同様にして凸部
20を形成することができる。この適用例を図８に示す。
なお、図８において、本実施例と同一の部材及び部分は
本実施例で使用する符号で示す。
形成したので、延長部16、ひいては摩耗センサ12の剛性
が大きくなる。このため、摩耗センサ12、ひいては装置
全体の耐久性が向上する。実開平5-12778 号公報に示す
ディスクブレーキに対しても本実施例と同様にして凸部
20を形成することができる。この適用例を図８に示す。
なお、図８において、本実施例と同一の部材及び部分は
本実施例で使用する符号で示す。
【００２１】摩耗センサ12は、上述したように取付部15
の孔14に凸部13を嵌挿しこの凸部13をかしめることによ
りアウタパッド２に取り付けられるが、上述したように
中高形状であるため、凸部13をかしめると、延長部16の
先端側がアウタパッド２に押されて延長部16が全面にわ
たって裏金８に隙間なく当接することになる。このた
め、仮にアウタパッド２の製造精度が多少低くても延長
部16の先端側がアウタパッド２から浮いた状態になるよ
うなことを防止して振動片17の先端部18のディスク１側
への突出量を基準値と同等のものにでき警報音の精度高
い発生を確保できる。
の孔14に凸部13を嵌挿しこの凸部13をかしめることによ
りアウタパッド２に取り付けられるが、上述したように
中高形状であるため、凸部13をかしめると、延長部16の
先端側がアウタパッド２に押されて延長部16が全面にわ
たって裏金８に隙間なく当接することになる。このた
め、仮にアウタパッド２の製造精度が多少低くても延長
部16の先端側がアウタパッド２から浮いた状態になるよ
うなことを防止して振動片17の先端部18のディスク１側
への突出量を基準値と同等のものにでき警報音の精度高
い発生を確保できる。
【００２２】
【発明の効果】請求項１の発明は、以上説明したように
構成されたディスクブレーキであるから、振動片の先端
部がディスクの半径方向外方に偏って形成されたことに
より、振動片の先端部のディスクに対する摺動部分が、
ディスクのアウタパッドに対する制動面における中央側
部分となって錆が発生しやすい部分から離間することに
なるので、錆による音圧レベルの不安定化を抑制して警
報音の音圧レベルの安定化を図ることができる。また、
摩耗センサは、前記アウタパッドへの取付前に、前記一
対の延長部の先端側が、前記取付部に対して前記ディス
クとの対向面となる側に曲げられており、取付部側部分
が延長部の先端部分に比して所定寸法だけ高く設定され
るため、摩擦センサのアウタパッドへの取付け等の際
に、取付部をアウタパッド側に押し付けると、延長部の
先端側がアウタパッドに押されて延長部が全面にわたっ
てアウタパッドに隙間なく当接することになる。このた
め、仮にアウタパッドの製造精度が多少低くても延長部
の先端側がアウタパッドから浮いた状態になるようなこ
とを防止して振動片の先端部のディスク側への突出量を
基準値と同等のものにでき警報音の精度高い発生を確保
できる。
構成されたディスクブレーキであるから、振動片の先端
部がディスクの半径方向外方に偏って形成されたことに
より、振動片の先端部のディスクに対する摺動部分が、
ディスクのアウタパッドに対する制動面における中央側
部分となって錆が発生しやすい部分から離間することに
なるので、錆による音圧レベルの不安定化を抑制して警
報音の音圧レベルの安定化を図ることができる。また、
摩耗センサは、前記アウタパッドへの取付前に、前記一
対の延長部の先端側が、前記取付部に対して前記ディス
クとの対向面となる側に曲げられており、取付部側部分
が延長部の先端部分に比して所定寸法だけ高く設定され
るため、摩擦センサのアウタパッドへの取付け等の際
に、取付部をアウタパッド側に押し付けると、延長部の
先端側がアウタパッドに押されて延長部が全面にわたっ
てアウタパッドに隙間なく当接することになる。このた
め、仮にアウタパッドの製造精度が多少低くても延長部
の先端側がアウタパッドから浮いた状態になるようなこ
とを防止して振動片の先端部のディスク側への突出量を
基準値と同等のものにでき警報音の精度高い発生を確保
できる。
【００２３】請求項２の発明は、以上説明したように構
成されたディスクブレーキであるから、摩耗センサの取
付などの際、係止片を位置決めに用いて摩耗センサを正
しい位置に配置することができるので、振動片の先端部
のディスク側への突出量を基準値と同等のものにでき警
報音の精度高い発生を確保できる。また、組付作業性が
向上し、迅速な製品化ひいては装置の低廉化を図ること
ができる。更に、係止片がアウタパッドに係合されるこ
とによりブレーキ作動時に取付部等にかかる荷重の一部
を分担してその負担を軽減できる。また、係止片により
摩耗センサが回るのを抑えられることになる。
成されたディスクブレーキであるから、摩耗センサの取
付などの際、係止片を位置決めに用いて摩耗センサを正
しい位置に配置することができるので、振動片の先端部
のディスク側への突出量を基準値と同等のものにでき警
報音の精度高い発生を確保できる。また、組付作業性が
向上し、迅速な製品化ひいては装置の低廉化を図ること
ができる。更に、係止片がアウタパッドに係合されるこ
とによりブレーキ作動時に取付部等にかかる荷重の一部
を分担してその負担を軽減できる。また、係止片により
摩耗センサが回るのを抑えられることになる。
【図１】本発明の一実施例のディスクブレーキを示す正
面図である。
面図である。
【図２】同ディスクブレーキの摩耗センサ及びこれを装
着したアウタパッドを示す正面図である。
着したアウタパッドを示す正面図である。
【図３】図２のＡ矢視図である。
【図４】同ディスクブレーキの摩耗センサを示す側面図
である。
である。
【図５】図２の V−V 線に沿う断面図である。
【図６】図２のVI−VI線に沿う断面図である。
【図７】図２のＢ矢視図である。
【図８】同摩耗センサと異なるタイプの摩耗センサを用
いたディスクブレーキを示す正面図である。
いたディスクブレーキを示す正面図である。
１ ディスク ２ アウタパッド 12 摩耗センサ 15 取付部 16 延長部 17 振動片 18 振動片の先端部 19 係止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−4455（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−12778（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−43102（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−121549（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−28373（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−204034（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−121438（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 55/224 112 F16D 66/02
Claims (2)
- 【請求項１】 キャリパのシリンダ部に連接してインナ
パッド、ディスク及びアウタパッドを跨ぐ延設部を設
け、該延設部の先端側に、二股状の一対の爪部を前記ア
ウタパッドを押圧可能に設けたディスクブレーキにおい
て、 アウタパッドの前記一対の爪部の間に摩耗センサを取付
け、該摩耗センサをアウタパッドに対する取付部と、該
取付部の左右両側部からアウタパッドに沿ってディスク
の周方向に延びる一対の延長部と、該一対の延長部の先
端側にディスク軸方向のディスクから離れる方向へ突出
することなくアウタパッドのディスクの周方向端部側を
回り込むようにディスク方向に屈曲形成され、先端部が
ディスクの半径方向外方に偏って形成された振動片とか
ら構成するとともに、 該摩耗センサは、前記アウタパッドへの取付前に、前記
一対の延長部の先端側が、前記取付部に対して前記ディ
スクとの対向面となる側に曲げられている ことを特徴と
するディスクブレーキ。 - 【請求項２】 延長部に、アウタパッドのディスク半径
方向内方の端部を回り込むようにディスク方向に屈曲形
成されてアウタパッドに係合される係止片を設けた請求
項１記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20479393A JP3312286B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | ディスクブレーキ |
| CN94108016A CN1045651C (zh) | 1993-07-27 | 1994-07-26 | 盘式制动器 |
| US08/280,530 US5499696A (en) | 1993-07-27 | 1994-07-26 | Disk brake |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20479393A JP3312286B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0735174A JPH0735174A (ja) | 1995-02-03 |
| JP3312286B2 true JP3312286B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=16496454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20479393A Expired - Fee Related JP3312286B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3312286B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11220251B2 (en) * | 2018-06-20 | 2022-01-11 | GM Global Technology Operations LLC | Detection of a friction brake fault |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP20479393A patent/JP3312286B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0735174A (ja) | 1995-02-03 |
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