JP2579905Y2 - パッド摩耗警報装置 - Google Patents

パッド摩耗警報装置

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JP2579905Y2
JP2579905Y2 JP1991110623U JP11062391U JP2579905Y2 JP 2579905 Y2 JP2579905 Y2 JP 2579905Y2 JP 1991110623 U JP1991110623 U JP 1991110623U JP 11062391 U JP11062391 U JP 11062391U JP 2579905 Y2 JP2579905 Y2 JP 2579905Y2
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JP1991110623U
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JPH0552381U (ja
Inventor
文仁 渡辺
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディスクブレーキ用パ
ッドの摩擦部材が許容限度まで摩耗したような際に乗員
に警報を発するパッド摩耗警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパッド摩耗警報装置は、ブレーキ
パッドの裏金の、摩擦部材と反対側の平面部に、摩擦部
材側の平面部からの突起出しにより形成される突起を設
け、この突起に位置対応して発音体をセットし、前記突
起をかしめることにより発音体をブレーキパッドに固定
するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したパ
ッド摩耗警報装置では、本装置をフローティングタイプ
のディスクブレーキにおけるキャリパの、ディスクに対
してシリンダと反対側部分(シリンダ爪部)側に配置す
る場合、シリンダ爪部に前記突起に対する逃げを設けな
ければならず、この逃げを設けることでキャリパの剛性
を低下させる虞があった。また、発音体の取付けスペー
スは、一般に狭くなっていて、発音体を取付けるための
かしめ作業をしにくかった。
【0004】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、キャリパの剛性低下を抑制し、かつ取付け作業性が
優れたパッド摩耗警報装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、摩擦部材が裏金に保持されるディスクブ
レーキ用パッドの前記裏金に、前記摩擦部材の摩耗を警
報する発音体を設けたパッド摩耗警報装置において、
記発音体は、略矩形の基部と、該基部から折返されて該
基部と平行になるように形成された、該基部の幅に比し
て短い幅の矩形の検知部とからなり、前記裏金の側面
に、前記発音体の基部を挿入する凹部を形成すると共
に、該凹部を形成する縁部のうち前記基部の幅方向の側
端部に沿う縁部のかしめにより前記発音体を前記裏金に
固定し、前記検知部は前記基部には対面する一方、前記
縁部のかしめ部には対面しないようにされていることを
特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成とすれば、発音体が、凹部を形
成する縁部のかしめにより裏金に固定されるので、裏金
の平面部に発音体を固定するための突起を設けずに済む
ことになってディスクブレーキのキャリパに前記突起に
対する逃げの形成が不要となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例のパッド摩耗警報装
置を図1ないし図5に基づいて説明する。このパッド摩
耗警報装置1は、例えばフローティングタイプのディス
クブレーキに用いられるようになっている。図におい
て、キャリア2には、車軸(図示省略)に固定されてい
るディスク3を跨ぐ形状で、一方にシリンダ部(図示省
略)を備え他方にシリンダ爪部(図示省略)を形成した
キャリパ(図示省略)がディスク3の軸方向に移動可能
に支持されている。ディスク3とシリンダ部との間及び
ディスク3とシリンダ爪部との間にそれぞれ位置してイ
ンナパッド4及びアウタパッド5が、ディスク3の軸方
向に移動可能に支持されていて、シリンダに摺動可能に
収納されたピストン(図示省略)によってインナパッド
4がディスク3に押圧されると、その反力によってキャ
リパがピストンの移動方向と反対方向に移動してシリン
ダ爪部がアウタパッド5をディスク3に押圧するように
なっている。
【0008】インナパッド4及びアウタパッド5は、デ
ィスク3の回転方向に延びた長手形状を成し、ディスク
3に当接する摩擦部材6を裏金7に接合した構造になっ
ている。ディスク3回転方向に位置する裏金7の側部8
における、ディスク3径方向外方(図4の上側)部分に
は、キャリア2のトルク受け部9にパッドスプリング10
を介して当接するトルク伝達部11が突出して形成されて
いる。アウタパッド5の裏金7の前記側部8における、
ディスク3径方向内方(図4の下側)部分の側面8aに
は、一対の凸部12,12が形成されていて、その間に凹部
12a が形成されている。本実施例では、凸部12,12が縁
部を構成している。この凹部12a には、発音体13の基部
14が挿入されていて後述するようにして発音体13が裏金
7に固定されている。
【0009】発音体13は、前記凹部12a に挿入される基
部14と、この基部14に対して略平行になるように折返し
て形成された検知部15と、基部14の先端側に基部14に直
交して形成された先端側爪16と、基部14の折曲げ部側の
側部8に形成された略L字状の一対の側部爪17,17とか
ら概略構成されている。
【0010】この場合、検知部15の幅aは短くされてお
り、基部14の幅bが検知部15の幅aに比して相対的に大
きくされたものになっている。
【0011】この発音体13は、基部14を前記空隙部に挿
入した状態で、先端側爪16が裏金7の、摩擦部材6側の
面部に係止し、かつ一対の側部爪17,17が摩擦部材6と
反対側の面部に係止して裏金7を挟みつけることにより
位置決めしてセットされる。このように発音体13が裏金
7にセットされた状態で前記一対の凸部12,12がかしめ
棒等の工具の殴打によってかしめられ、このかしめによ
り発音体13は裏金7に一体に固定されている。
【0012】このパッド摩耗警報装置1では、摩擦部材
6が制動に伴って許容限度まで摩耗したような際に検知
部15がディスク3に当接して振動し、振動音を発生して
乗員に摩耗警報を発することになる。
【0013】裏金7の側面8aにかしめ用の一対の凸部1
2,12を設けてこの一対の凸部12,12をかしめることに
より発音体13を裏金7に固定するようにしており、従来
のものに備えられていた、裏金の、摩擦部材と反対側の
平面部に設けるかしめ用突起を、同平面部に設けずに済
むことになる。このため、従来の装置を用いた場合にデ
ィスクブレーキのシリンダ爪部に必要とされる、前記か
しめ用突起に対する逃げの形成が不要のものとなる。こ
のため、キャリパの剛性を高い値に維持できることにな
る。
【0014】発音体13は、検知部15の幅aに比して基部
14の幅bが大きく設定されているのでその取付け作業ス
ペースが確保されることになる。このため、かしめ棒等
の工具を凸部12,12に殴打しやすくなって作業性が良好
なものになる。
【0015】従来のパッド警報装置では裏金にかしめ用
突起を形成するために突起出し作業を行なう必要があっ
たが、本考案のものでは、このような突起出し工程が省
略されることになるので生産性を向上できる。
【0016】従来のパッド警報装置では、インナパッド
及びアウタパッドのうち一方に本装置を設ける場合、一
方のパッドにかしめ用突起が形成されるので、インナパ
ッド及びアウタパッドの形状が異なったものになって、
成形用型の共用を図れなかったが、本考案のものによれ
ば、上述したようなかしめ用突起を設けていないことに
より成形用型の共用が図れて生産コストを低減できるこ
とになる。
【0017】アウタパッドのシリンダ爪部側やインナパ
ッドのピストン側にシムを設け、かつインナパッド及び
アウタパッドのうち一方に本装置を設ける場合、従来の
パッド摩耗警報装置では、上述したように一方のパッド
にかしめ用突起が形成されることに伴ってインナパッド
側のシム及びアウタパッド側のシムに、それぞれ形状の
異なったものが要求されるが、本考案のものでは、上述
したようなかしめ用突起の設置が不要になって、インナ
パッド4側及びアウタパッド5側に共通のシムを利用で
きることになる。このため、シムの共用化を図れて生産
コストを低減できる。
【0018】本実施例では、裏金7の側面8aに一対の凸
部12,12を設け、その間に形成される凹部12a に発音体
13の基部14を挿入するように構成した場合を例にした
が、裏金7の側面8aに、発音体13の基部14を挿入する切
欠状の凹部を形成し、かつその凹部を形成する縁部をか
しめることにより発音体13を裏金7に固定するように構
成してもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
たパッド摩耗警報装置であるから、発音体が、凹部を形
成する縁部のかしめにより裏金に固定されるので、裏金
の平面部に発音体を固定するための突起を設けずに済む
ことになってディスクブレーキのキャリパに前記突起に
対する逃げの形成が不要となり、キャリパの剛性を高い
値に維持できる。また、検知部は基部には対面する一
方、縁部のかしめ部には対面しないようにされており、
取付け作業スペースが確保されるので、縁部に対してか
しめ用工具を操作しやすくなって作業性が良好なものに
なる。例えば裏金の突部を基部に形成した孔に嵌合して
突部をかしめるように構成した場合、検知部と基部との
間に所定高さのかしめ部分が存在することとなり、発音
体を取り付けるために裏金の基部接合面からキャリアま
でに必要とされる長さは、検知部の厚さ、所定高さのか
しめ部分、かしめ部分から検知部までの長さ、検知部の
厚さ及び検知部からキャリアまでの長さの合計とされる
こととなるが、これに比して、本願考案では、検知部が
縁部のかしめ部には対面しないようにされているので、
裏金の基部との接合面からキャリアまでに必要とされる
空間寸法に、上述したかしめ部分の所定高さ寸法が含ま
れず、その分、装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のパッド摩耗警報装置を示す
斜視図である。
【図2】同パッド摩耗警報装置の取付け状態を模式的に
示す平面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】同パッド摩耗警報装置の発音体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 パッド摩耗警報装置 5 アウタパッド 6 摩擦部材 7 裏金 8a 側面 12 凸部 12a 凹部 13 発音体 14 基部 15 検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 66/02 G01B 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦部材が裏金に保持されるディスクブ
    レーキ用パッドの前記裏金に、前記摩擦部材の摩耗を警
    報する発音体を設けたパッド摩耗警報装置において、
    記発音体は、略矩形の基部と、該基部から折返されて該
    基部と平行になるように形成された、該基部の幅に比し
    て短い幅の矩形の検知部とからなり、前記裏金の側面
    に、前記発音体の基部を挿入する凹部を形成すると共
    に、該凹部を形成する縁部のうち前記基部の幅方向の側
    端部に沿う縁部のかしめにより前記発音体を前記裏金に
    固定し、前記検知部は前記基部には対面する一方、前記
    縁部のかしめ部には対面しないようにされていることを
    特徴とするパッド摩耗警報装置。
JP1991110623U 1991-12-17 1991-12-17 パッド摩耗警報装置 Expired - Lifetime JP2579905Y2 (ja)

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JP1991110623U JP2579905Y2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 パッド摩耗警報装置

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JP1991110623U JP2579905Y2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 パッド摩耗警報装置

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JPH0552381U JPH0552381U (ja) 1993-07-13
JP2579905Y2 true JP2579905Y2 (ja) 1998-09-03

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS53159475U (ja) * 1977-05-19 1978-12-14
JPS5785633U (ja) * 1980-11-17 1982-05-27
JPS6015956Y2 (ja) * 1981-10-27 1985-05-18 トヨタ自動車株式会社 デイスクブレキの摩擦パツド摩耗限度警報装置

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JPH0552381U (ja) 1993-07-13

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