JP2804715B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2804715B2
JP2804715B2 JP6130162A JP13016294A JP2804715B2 JP 2804715 B2 JP2804715 B2 JP 2804715B2 JP 6130162 A JP6130162 A JP 6130162A JP 13016294 A JP13016294 A JP 13016294A JP 2804715 B2 JP2804715 B2 JP 2804715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
belt
sheet
ink
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6130162A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07330185A (ja
Inventor
春男 内田
一夫 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6130162A priority Critical patent/JP2804715B2/ja
Priority to EP19950109059 priority patent/EP0693381B1/en
Priority to DE1995612153 priority patent/DE69512153T2/de
Publication of JPH07330185A publication Critical patent/JPH07330185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2804715B2 publication Critical patent/JP2804715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/007Conveyor belts or like feeding devices

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンター等
の記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置の記録領
域のシート搬送部においては、被記録材としてのシート
が記録ヘッド側に浮いてしまうのを防止したり、インク
がシートに打ち込まれた時、該インクの水分によりシー
トが膨潤し、シートが波打つ現象(『コックリング』と
言う)を抑えるためにシートを静電吸着により搬送部側
に吸着させて搬送する構成が用いられていた。特に長尺
状の記録ヘッドを用いた場合には、紙押さえ板等でシー
トを記録面側より浮きを押さえる構成ができない領域が
多くなるため、シートの裏面側から搬送部側に吸着力を
付与し、シートの浮きを防止する構成は有効な手段であ
った。
【0003】上記静電吸着を用いたシート搬送装置の一
例を図4に示す。記録ヘッド50に対向する記録領域に
は、シートPを吸着搬送するための無端ベルト状の搬送
ベルト51が配置されており、該搬送ベルト51の内側には
該ベルト51に駆動を与える駆動ローラ52、該ベルト51に
テンションを与えて従動回転する従動ローラ53が夫々設
けられている。また上記記録ヘッド50よりシート搬送方
向上流側には、上記従動ローラ53に押圧する搬送ローラ
54が設けられており、シートPを搬送ベルト51上へ搬送
する。
【0004】上記記録ヘッド50に対向する搬送ベルト51
の記録領域の内側には、該搬送ベルト51に当接する電極
保護フィルム55が設けられており、周囲を電極台56に接
着等により固定されている。また上記電極保護フィルム
55の下部には、導電性の金属板で構成された電極板57及
びアース板58が夫々設けられており、上記電極台56に接
着等により固定されている。上記電極板57及びアース板
58は、夫々櫛歯形状をしており、互いの凹部に互いの凸
部が交互に入り込む形で配置され、上記電極板57には正
又は負の電圧が印加され、アース板58はアースに落とさ
れている。
【0005】上記電極板57に電圧が印加されると、電極
保護フィルム55を介して搬送ベルト51に静電吸着力が発
生し、シートPは搬送ベルト51に吸着され、記録領域に
おいてシートPが記録ヘッド50側に浮くのを防止してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、電極板57に電圧が印加されると、電極保
護フィルム55を介して搬送ベルト51上に静電吸着力が発
生し、シートPを搬送ベルト51に吸着させると同時に、
電極保護フィルム55と搬送ベルト51間にも静電吸着力が
発生する。即ち、上記電極保護フィルム55と搬送ベルト
51は、当接領域において吸着状態となる。この時上記搬
送ベルト51は、電極保護フィルム55に吸着しているた
め、該搬送ベルト51を搬送方向に移動させるためには、
駆動ローラ52の駆動トルクが増大し、モータが停止した
り、またトルクの高いモータを用いることにより、装置
の大型化や製造コストが上昇するという課題があった。
【0007】また上記駆動ローラ52の摩擦搬送力より
も、前記静電吸着力による搬送ベルト51の摺動抵抗が大
きくなると、上記駆動ローラ52と搬送ベルト51との間に
すべりが発生し、紙送り精度が所定量より少なかった
り、送り量が不安定となるおそれがあった。
【0008】また上記搬送ベルト51上にシートPがある
場合には、シートPは電極板57側に静電吸着により引き
付けられる。このため、上記搬送ベルト51には電極保護
フィルム55に吸着される力と、シートPによって電極板
57側に押さえ付けられる力が働くため、搬送ベルト51の
吸着部における摺動抵抗が更に増大するという課題もあ
った。
【0009】また静電吸着力は、吸着力発生部における
部材の体積抵抗率(Ωcm)の大きさにより吸着力が変
化する。つまり、電極保護フィルム55及び搬送ベルト51
の体積抵抗率により吸着力が変化する。特に、湿度変化
によって部材の吸湿状態が変わると、体積抵抗率が大き
く変化する。
【0010】このため、湿度が高い環境化においては、
部材が吸湿し、体積抵抗率が低下して吸着力が増大す
る。この吸着力増大に伴い、搬送ベルト51の摺動抵抗が
さらに大きくなり、駆動ローラ52の駆動トルクが増大す
るという課題があった。
【0011】また湿度が低い環境化においては、部材が
乾燥し、体積抵抗率が大きくなり吸着力が減少する。こ
の吸着力減少に伴い、シートPの浮きを吸着力で押さえ
きれなくなり、シートPと記録ヘッド50が接触し、ノズ
ルに目詰まりが生じたり、画像が乱れて、画像面が汚れ
る等の画像品位が低下するおそれがあった。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、環境条件が変化しても安定したシート吸着力を発
生することができ、またシート搬送精度を高精度に維持
することが可能なシート搬送装置を用いることによって
高品位画像を安定して提供可能な記録装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される代表的な構成
は、画像情報に基づく信号に応じて選択的にインクを吐
出してシートに画像記録を行うインクジェット記録方式
の記録手段と、前記記録手段に対向して配置され、シー
トを支持して搬送する1層の合成樹脂で構成されたベル
ト状搬送手段と、前記ベルト状搬送手段の内側で、且
つ、前記記録手段に対向する位置に配置され、シートを
前記ベルト状搬送手段に吸着させるための静電吸着力発
生手段と、前記静電吸着力発生手段の前記ベルト状搬送
手段に当接する側に設けられ、1層の合成樹脂で構成さ
れた電極保護フィルムとを備え、前記ベルト状搬送手段
は前記静電吸着力発生手段に設けられた電極保護フィル
ムと前記記録手段との間をシートを吸着支持して搬送し
ながら通過するように構成したことを特徴とする記録装
置である。
【0014】また、前記ベルト状搬送手段と前記電極保
護フィルムのうち少なくとも一方側が、摩擦係数μ≦
0.4、吸水率A≦0.4%の合成樹脂材料で構成され
ていることを特徴とする
【0015】
【作用】上記構成によれば、静電吸着力発生手段がイン
クジェット方式の記録手段と対向する位置に配置され、
ベルト状搬送手段が静電吸着力発生手段と記録手段との
間をシートを吸着支持して搬送しながら通過すること
で、記録位置において記録手段から吐出されたインクを
吸収することによって伸びて浮き上がろうとするシート
を該記録手段と対向する位置にある静電吸着力発生手段
によってベルト状搬送手段に引き付け、高精度搬送と高
品位画像記録を実現することが出来る。
【0016】また、ベルト状搬送手段と電極保護フィル
ムのうち少なくとも一方を、摩擦係数μ≦0.4、吸水
率A≦0.4%の合成樹脂材料で構成した場合には、湿
度環境が変化しても安定した吸着力を発生することが出
来る。また、前記ベルト状搬送手段の吸着力発生部にお
ける摺動抵抗を減少させて、駆動源の小型化,省力化を
図り製造コストの低減を実現できる。更に前記ベルト状
搬送手段の摺動抵抗が減少することによって駆動ローラ
との間に滑りがなくなり、シート搬送精度を高精度に維
持することが可能となる。
【0017】
【実施例】次に前記手段を適用した本発明の一実施例に
係る記録装置について説明する。本実施例は、記録装置
の一例としてインクジェットプリンタを用いて説明す
る。図1はシート搬送装置の側面図、図2は記録装置の
概略構成を示す断面図、図3はシート搬送装置の内部構
造を示す説明図である。
【0018】先ず図2を参照してインクジェットプリン
タの概略構成について説明する。図2において、1は記
録紙,プラスチックシート等のシートPを積載するため
の給紙トレイであり、2は該給紙トレイ1に積載された
シートPを1枚ずつ分離給送可能な給送ローラである。
この給送ローラ2の対向面には、分離パッド3が設けら
れており、該給送ローラ2が回転すると最上側のシート
P1枚のみが下流側に送り出される。4,5はシートガ
イドであり、上記給送ローラ2により矢印B方向へ給送
されたシートPをガイドし、搬送ローラ6とベルト状搬
送手段である搬送ベルト7との間に導く。
【0019】8は記録手段となる記録ヘッドであり、上
記搬送ローラ6及び搬送ベルト7により搬送されたシー
トPにインク像を記録するものである。この装置におけ
る記録手段としては、記録ヘッドからインクを吐出して
記録するインクジェット記録方式を用いている。即ち、
この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフィス)、液
路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部
と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段を備えている。
【0020】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0021】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0022】9はインクタンクであり、上記記録ヘッド
8にインクを供給する。上記記録ヘッド8及びインクタ
ンク9は主走査キャリッジ10に搭載されており、該主走
査キャリッジ10は、記録方向(図面に垂直方向)に往復
移動する。この主走査キャリッジ10は、ガイドレール1
1,12に支持、案内され、図示しない駆動源よりベルト
を介して駆動力を伝達され、レールコロ13がガイドレー
ル12を摺動回転することにより記録領域を往復移動す
る。
【0023】前記搬送ローラ6は図示しない付勢手段に
より搬送ベルト7の内側に設けられた従動ローラ15に押
圧している。また上記搬送ベルト7は給送されたシート
Pを吸着保持して記録位置に搬送する。上記搬送ベルト
7は駆動ローラ14,従動ローラ15,及びテンションロー
ラ16に張設されており、上記駆動ローラ14を図示しない
駆動源により矢印方向に回転することにより矢印C方向
に移動する。上記テンションローラ16は、後述する電極
台23に設けられた回転軸23aを中心に回動可能に設けら
れた加圧アーム17(反対側面にも1箇所設けられてい
る)の先端部に回動自在に支持されている。上記加圧ア
ーム17が加圧バネ18(反対側面にも1箇所設けられてい
る)に付勢されることによって、テンションローラ16を
介して搬送ベルト7に張力を与えている。また上記搬送
ベルト7は、厚さ0.1mm〜0.2mm程度の無端ベ
ルトが用いられ、ポリカーボネート、ポリエチレン、フ
ッ素樹脂等の合成樹脂で構成されている。
【0024】19は排出ローラであり、図示しない駆動源
より駆動を伝達されて回転駆動する。20は拍車であり、
上記排出ローラ19に押圧して従動回転する。この拍車20
は記録後のシートPの記録面側に当接するため、インク
が付着しない材質、例えばプラスチック,ステンレスス
チール等によって構成されている。上記排出ローラ19及
び拍車20によってシートPは搬送され、排紙トレイ21へ
排出積載される。
【0025】次に静電吸着力発生手段の構成について図
1及び図3を参照して説明する。先ず図1において、搬
送ベルト7の内側には電極保護フィルム22が設けられて
おり、電極台23上に周囲を接着等により固定されてい
る。上記電極保護フィルム22は、前記搬送ベルト7と同
様に厚さ0.1mm〜0.2mm程度のポリカーボネー
ト、ポリエチレン、フッ素樹脂等の合成樹脂で構成され
たフィルムが用いられている。上記電極保護フィルム22
の下部には、導電性の金属板で構成された電極板24、ア
ース板25が設けられており、上記電極保護フィルム22に
当接している。上記電極板24及びアース板25は、電極台
23に接着等により固定されている。
【0026】上記電極板24及びアース板25の構成につい
て図3を参照して説明する。図3に示すように、電極板
24及びアース板25は櫛歯形状をしており、互いの凹部に
互いの凸部が交互に入り込む形で配置されている。上記
電極板24には、図示しない高圧電源より約0.5〜10
kVの電圧が印加され、アース板25はアースに落とされ
ている。上記電極板24に所定の電圧が印加されると、電
極保護フィルム22を介して搬送ベルト7に静電吸着力が
発生し、記録領域においてシートPが記録ヘッド8側に
浮くのを防止している。
【0027】次に前記搬送ベルト7及び電極保護フィル
ム22の構成について具体的に説明する。上記搬送ベルト
7及び電極保護フィルム22は、摩擦係数μ≦0.4、吸
水率A(23°C×24時間吸水後の重量変化率)≦0.4
%の物性を夫々有しており、前述したように、ポリカー
ボネート、ポリエチレン、フッ素樹脂等の合成樹脂で夫
々構成されている。
【0028】上記摩擦係数μをμ≦0.4とすることに
よって、搬送ベルト7の電極保護フィルム22との当接部
における摺動抵抗を軽減することができる。よって、低
トルクで搬送ベルト7は駆動ローラ14に対し滑ることな
く搬送され、高精度の紙送りを安定して行なうことがで
きる。また上記駆動ローラ14の駆動するモータの小型化
を図り、製造コストを低減することも可能である。
【0029】また上記吸水率AをA≦0.4%とするこ
とによって、体積抵抗率変化を小さくすることができ
る。例えば、低湿環境(10%)の体積抵抗率を10a Ωc
mとし、高湿環境(90%)の体積抵抗率を10b Ωcmと
した場合、体積抵抗率変化をa−b≦3程度に押さえる
ことができ、低湿及び高湿環境において吸着力変化を小
さくし、所定の吸着力を安定して発生することができ
る。即ち、上記摩擦係数μ、吸水率Aの値が夫々小さく
なるにしたがい、その効果が増すことになる。特にPT
FE、FEP等のフッ素樹脂、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレンにおいては、摩擦係数μ≦0.3、吸水率
A≦0.01%の特性を示し、高い効果を有する。
【0030】従って、インクジェットプリンタにおい
て、高精度のシート搬送性が得られるため、高品位画像
を安定して提供することが可能となる。
【0031】〔他の実施例〕
【0032】本発明に適用される搬送ベルト7及び電極
保護フィルム22の材質は上記実施例に限定されるもので
はなく、摩擦係数μが0.4以下、吸水率Aが0.4%
以下の特性を有する部材であれば他の材質でも適用でき
る。また上記実施例では、摩擦係数μ及び吸水率Aの両
方の特性を有する構成について説明したが、摩擦係数μ
≦0.4の時には搬送ベルト7の摺動抵抗を小さくする
効果があり、吸水率A≦0.4%の時には体積抵抗率変
化を小さくし、所定の吸着力を安定して発生することが
できる効果があり、これらの効果は互いに独立している
ため、何れか一方のみの特性を有する場合でも、目的の
効果は得られる。
【0033】また上記実施例においては、搬送ベルト7
及び電極保護フィルム22の双方に上記摩擦係数及び吸水
率に関する特性を有する場合について説明したが、上記
搬送ベルト7及び電極保護フィルム22のいずれか一方に
上記特性を有する場合でも十分効果は得られる。
【0034】また前述した各実施例では記録手段として
インクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて
電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加
される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利
用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インク
を吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に
好ましい。
【0035】この方式は所謂オンデマンド型、コンティ
ニュアス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に一対一で対応した液体内の気泡を形成できる
ので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開
口を介して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形
成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切
に気泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐
出が達成でき、より好ましい。
【0036】更に、記録装置が記録できる記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0037】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0038】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0039】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0040】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0041】更に、前述したインクジェットプリンタの
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は前述したように、静電吸着力発
生手段がインクジェット方式の記録手段と対向する位置
に配置され、ベルト状搬送手段が静電吸着力発生手段
記録手段との間をシートを吸着支持して搬送しながら通
過することで、記録位置において記録手段から吐出され
たインクを吸収することによって伸びて浮き上がろうと
するシートを該記録手段と対向する位置にある静電吸着
力発生手段によってベルト状搬送手段に引き付け、高精
度搬送と高品位画像記録を実現することが出来る。
【0043】また、ベルト状搬送手段と電極保護フィル
ムのうち少なくとも一方側を、摩擦係数μ≦0.4、吸
水率A≦0.4%の合成樹脂材料で構成したことによ
り、湿度環境が変化しても安定した吸着力を発生するこ
とが出来る。また前記ベルト状搬送手段の吸着力発生部
における摺動抵抗を減少させて、駆動源の小型化,省力
化を図り製造コストの低減を実現できる。更に前記ベル
ト状搬送手段の摺動抵抗が減少することによって駆動ロ
ーラとの間に滑りがなくなり、シート搬送精度を高精度
に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート搬送装置の側面図である。
【図2】記録装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】シート搬送装置の内部構造を示す説明図であ
る。
【図4】従来のシート搬送装置の説明図である。
【符号の説明】
P…シート 1…給紙トレイ 2…給送ローラ 3…分離パッド 4,5…シートガイド 6…搬送ローラ 7…搬送ベルト 8…記録ヘッド 9…インクタンク 10…主走査キャリッジ 11,12…ガイドレール 13…レールコロ 14…駆動ローラ 15…従動ローラ 16…テンションローラ 17…加圧アーム 18…加圧バネ 19…排出ローラ 20…拍車 21…排紙トレイ 22…電極保護フィルム 23…電極台 23a…回転軸 24…電極板 25…アース板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−249457(JP,A) 特開 平3−2067(JP,A) 特開 平3−211130(JP,A) 特開 昭60−48859(JP,A) 実開 平4−122038(JP,U) 特公 平6−6455(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 13/08 B41J 13/22 B65H 5/00 G03G 15/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づく信号に応じて選択的に
    インクを吐出してシートに画像記録を行うインクジェッ
    ト記録方式の記録手段と、 前記記録手段に対向して配置され、シートを支持して搬
    送する1層の合成樹脂で構成されたベルト状搬送手段
    と、 前記ベルト状搬送手段の内側で、且つ、前記記録手段に
    対向する位置に配置され、シートを前記ベルト状搬送手
    段に吸着させるための静電吸着力発生手段と、前記静電吸着力発生手段の前記ベルト状搬送手段に当接
    する側に設けられ、1層の合成樹脂で構成された電極保
    護フィルムと 、 を備え、 前記ベルト状搬送手段は前記静電吸着力発生手段に設け
    られた電極保護フィルムと前記記録手段との間をシート
    を吸着支持して搬送しながら通過するように構成したこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト状搬送手段と前記電極保護フ
    ィルムのうち少なくとも一方側が、摩擦係数μ≦0.
    4、吸水率A≦0.4%の合成樹脂材料で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記静電吸着力発生手段は櫛歯形状の電
    極板及びアース板を有し、その凸部はシートの搬送方向
    に沿うように伸び、互いの凹部に互いの凸部が交互に入
    り込む形で配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
JP6130162A 1994-06-13 1994-06-13 記録装置 Expired - Fee Related JP2804715B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6130162A JP2804715B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 記録装置
EP19950109059 EP0693381B1 (en) 1994-06-13 1995-06-12 Sheet convey apparatus
DE1995612153 DE69512153T2 (de) 1994-06-13 1995-06-12 Blätterbeförderungsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6130162A JP2804715B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07330185A JPH07330185A (ja) 1995-12-19
JP2804715B2 true JP2804715B2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=15027493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6130162A Expired - Fee Related JP2804715B2 (ja) 1994-06-13 1994-06-13 記録装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0693381B1 (ja)
JP (1) JP2804715B2 (ja)
DE (1) DE69512153T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101830107A (zh) * 2009-03-10 2010-09-15 兄弟工业株式会社 记录设备
EP2228225A1 (en) 2009-03-09 2010-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2010208722A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Brother Ind Ltd 搬送装置及びこれを備えたインクジェット記録装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6394596B1 (en) 1999-10-05 2002-05-28 Hewlett-Packard Company Belt-type media support for a printer
JP4389782B2 (ja) * 2002-05-23 2009-12-24 コニカミノルタホールディングス株式会社 捺染用インクジェットプリンタ、及び捺染印刷物の製造方法
EP1403083B1 (en) * 2002-09-26 2008-11-19 Canon Kabushiki Kaisha Belt capable of attracting an object, image forming apparatus with such a belt and method for producing such a belt
JP4933950B2 (ja) * 2007-05-02 2012-05-16 株式会社リコー 定着装置、および画像形成装置
JP4748235B2 (ja) 2009-03-10 2011-08-17 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP4858587B2 (ja) * 2009-08-31 2012-01-18 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP5381658B2 (ja) 2009-11-30 2014-01-08 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP4968324B2 (ja) * 2009-12-29 2012-07-04 ブラザー工業株式会社 媒体搬送装置及び記録装置
JP5154589B2 (ja) * 2010-01-29 2013-02-27 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP5035379B2 (ja) 2010-03-30 2012-09-26 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP5577893B2 (ja) 2010-06-30 2014-08-27 ブラザー工業株式会社 画像記録装置
US8947482B2 (en) * 2013-03-15 2015-02-03 Xerox Corporation Active biased electrodes for reducing electrostatic fields underneath print heads in an electrostatic media transport
CN104609233A (zh) * 2015-01-23 2015-05-13 绍兴金渔纺织新技术有限公司 一种用于轧水机的输送带

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01249457A (ja) * 1988-03-31 1989-10-04 Canon Inc 液体噴射記録装置
JP2945412B2 (ja) * 1989-05-31 1999-09-06 キヤノン株式会社 記録装置
JPH02300039A (ja) * 1989-05-16 1990-12-12 Ricoh Co Ltd 原稿搬送装置
JPH04122038U (ja) * 1991-04-20 1992-10-30 三田工業株式会社 インクジエツトプリンタ
JP3016924B2 (ja) * 1991-10-02 2000-03-06 キヤノン株式会社 記録装置
JPH066455A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Toshiba Corp 構内交換機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2228225A1 (en) 2009-03-09 2010-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2010208722A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Brother Ind Ltd 搬送装置及びこれを備えたインクジェット記録装置
US8251506B2 (en) 2009-03-09 2012-08-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
CN101830107A (zh) * 2009-03-10 2010-09-15 兄弟工业株式会社 记录设备
US8256891B2 (en) 2009-03-10 2012-09-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
CN101830107B (zh) * 2009-03-10 2012-11-28 兄弟工业株式会社 记录设备

Also Published As

Publication number Publication date
DE69512153D1 (de) 1999-10-21
DE69512153T2 (de) 2000-04-06
EP0693381A1 (en) 1996-01-24
JPH07330185A (ja) 1995-12-19
EP0693381B1 (en) 1999-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2804715B2 (ja) 記録装置
US7396123B2 (en) Transport apparatus and recording apparatus
JP4236259B2 (ja) 記録装置
JP3014815B2 (ja) インクジェット記録装置
KR970000611B1 (ko) 기록장치
US6695504B2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
US8246161B2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
JPH05201081A (ja) シート給送装置及び前記シート給送装置を用いた記録装置
JP2006219235A (ja) 記録媒体搬送装置
JPH10193704A (ja) 記録装置
JP2003320688A (ja) インクジェット式記録装置
JP4464200B2 (ja) 記録装置
JP3715798B2 (ja) シート吸着搬送装置及び記録装置
JP2002145474A (ja) 搬送装置および記録装置
JP2007106511A (ja) 搬送装置および記録装置
JP2009023287A (ja) 搬送装置及び記録装置
JP2002284383A (ja) 記録媒体搬送装置及び記録装置
JPH11151822A (ja) 記録装置
JP2004175494A (ja) 画像記録装置
JP4464201B2 (ja) 記録装置
JPH04129769A (ja) 記録装置
JPH11151842A (ja) 記録装置
JP2005170624A (ja) 記録媒体搬送装置及び該記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置
JP3025110B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06183077A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees