JP2002284383A - 記録媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置及び記録装置

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JP2002284383A
JP2002284383A JP2001084109A JP2001084109A JP2002284383A JP 2002284383 A JP2002284383 A JP 2002284383A JP 2001084109 A JP2001084109 A JP 2001084109A JP 2001084109 A JP2001084109 A JP 2001084109A JP 2002284383 A JP2002284383 A JP 2002284383A
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Sumitoshi Saotome
純俊 早乙女
Sunao Matsumoto
直 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト動作時(通常搬送時)は、長期放置に
よる癖形状の影響やベルト搬送時に発生するバタツキの
影響を抑制し、記録ヘッド部と搬送ベルト間の距離を一
定に保ち、またベルト停止時(異常時など)は瞬時に搬
送ベルトを停止させること。 【解決手段】 搬送ベルト31に設けた電極板に電圧を印
加することにより、該搬送ベルト31を挟んで記録紙を吸
着する側とは反対側に設けた複数の凸部30aに前記搬送
ベルト31を摺動可能に吸着しつつ、該搬送ベルト31に記
録紙を吸着し搬送を行う搬送装置において、ベルト停止
時の前記搬送ベルト31と前記凸部30a間の電位差が、ベ
ルト動作時の前記搬送ベルト31と前記凸部30a間の電位
差よりも大きくなるように、前記凸部30aに電圧を印加
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルトに設け
た電極に電圧を印加することにより該搬送ベルトに記録
媒体を吸着し搬送を行う記録媒体搬送装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行うもの
であり、記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精
細な画像を高速で記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
記録媒体の幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイ
プの記録ヘッドを使用したフルライン型の装置は、記録
の一層の高速化が可能である。
【0003】ところが、フルライン型の装置において、
ラインタイプの記録ヘッドを記録媒体の搬送方向に多数
有する装置は、最も上流側位置の記録ヘッドから最も下
流側位置の記録ヘッドまでの距離がかなり長くなってし
まうため、記録領域において記録媒体の浮き上がりが発
生し、記録画像が乱れたり、ジャム等の原因にも成りう
るため、記録媒体が浮き上がらないよう下方へ付勢する
必要がある。その手段として電極を設け、電荷を与えて
静電気力を発生させ、記録媒体を吸着させる方法が一般
的に知られている。
【0004】このようなインクジェット記録装置におい
て、給紙装置によって給紙されてきた記録媒体は記録領
域において、搬送ベルトに設けられた吸着力発生手段に
よって搬送ベルト上面に吸着、保持され、記録ヘッドに
よって記録されながら搬送ベルトによって搬送される。
【0005】ここで、図8〜図11を用いて、従来の搬送
ベルト及び吸着発生手段について説明する。
【0006】まず搬送ベルト周辺の構成について図8を
用いて簡単に説明する。
【0007】図8において、131は記録紙Pを吸着し保
持しつつ移動する搬送ベルトであり、約0.1mm〜0.2mm位
の厚みのポリエチレン、ポリカーボネートなどの合成樹
脂からできており、無端ベルト形状を成している。搬送
ベルト131には後述する吸着力発生手段136が設置されて
おり、搬送ベルト131と接合する給電ブラシ152に約0.5k
V〜10kVの電圧を印加させることにより各記録ヘッド107
下方の記録部で搬送ベルト131に吸着力を発生させるも
のである。尚、給電ブラシ152は所定の高電圧を発生す
る高圧電源(不図示)に接続されている。
【0008】132,134,135は搬送ベルト131を支持し適
度な張力を与えるローラであり、ローラ134は紙送りモ
ータ160に結合されている。また、記録紙Pを搬送ベル
ト側に押さえ付ける押圧手段としての紙押さえローラ14
0が支持部材139に回動可能に取り付けられ、紙押さえロ
ーラ支持部材139はピンチローラ133の回転軸を回転中心
として取り付けられており、紙押さえローラ140は図示
しない付勢手段により搬送ベルト131側に付勢されてい
る。
【0009】138はクリーニングローラ対で、ベルト131
に挟圧して設けられ、ベルト131に付着したインク等の
汚れを除去するためにインクを吸収することが可能で、
且つ耐久において劣化を防止するために気孔径の小さい
(10μm〜30μmが好ましい)連胞のスポンジで形成され
ている。
【0010】搬送ベルト131はクリーニングローラ対138
で清掃された後、除電手段である除電ブラシ137によっ
て除電される。
【0011】次に吸着力発生手段136について図9、図1
0、図11を用いて説明する。図9は図8の矢印f方向か
ら見た図で搬送ベルト131に設けた吸着力発生部の電極
パターンその他を示す説明図、図10は図9で矢印a方向
から見た断面図、図11は図9で矢印b方向から見た断面
図である。
【0012】図9、図10、図11において、搬送ベルト13
1の内部には、吸着力発生手段136が設置されている。吸
着力発生手段136は導電性の金属から成る電極板136a、
アース板136bより構成され、図に示すようにそれぞれ
の歯が独立して櫛歯状をし、ベルト搬送方向と直交する
方向で向かい合うように搬送ベルト131に複数設置され
ている。
【0013】搬送ベルト131の移動方向両側端には、そ
れぞれパターンを露出した被給電部である端子136
a′,136b′がベルト移動方向で各電極136a,136b
の幅よりも長い距離を有して設けられており、それぞれ
に所定の圧力で接触する導電性の給電ブラシ152が設け
られ、不図示の高圧電源によって電極板136aの端子136
a′には正または負の電圧が印加され、アース板136b
の端子136b′はアースに落とされている。
【0014】そして、図10、図11に示すように、搬送ベ
ルト131は、吸着力発生領域においては導電金属からな
る電極板136a及びアース板136bで構成される吸着力発
生手段136がベース層136cと表面層136dとでサンドイ
ッチされた形で保護されて設けられている。ベース層13
6c及び表面層136dはポリエチレン、ポリカーボネート
等の合成樹脂から構成されている。
【0015】電極板136aに電圧が与えられると電気力
が図10の矢印の方向に発生し、図10に示すような電気力
線が形成される。そして、電極板136aとアース板136b
との間の電位差でもって搬送ベルト131の上方位置に吸
着力が発生し、記録紙Pの記録面上には、電極板136a
に与えられた電圧と同極性の電荷(表面電位)が発生す
る。
【0016】尚、記録紙Pの吸着力としては、電極板13
6aとアース板136bとの間の導電金属がない部分が最も
低い領域となる。
【0017】記録紙Pにインクが多量に吐出された場合
には、記録紙Pが膨潤し、波打ち(コックリング)が発
生する。この場合において、記録紙Pのコックリングを
上述の吸着力の最も低い領域である電極板136aとアー
ス板136bとの間の導電金属がない部分で発生させるこ
とで、記録紙Pのヘッド107側への浮きを最小限に抑え
ることができる。
【0018】次に吸着搬送の動作について図8〜図11を
用いて説明する。記録紙Pは搬送ローラ132とピンチロ
ーラ133とで搬送ベルト131上に挟持され、紙押さえロー
ラ140により搬送ベルト131側に押さえ付けられ、吸着力
発生手段136により搬送ベルト131の平面部に吸着されて
記録部へと導かれ、各記録ヘッドによって印字されなが
ら紙送りモータ160及びローラ134により矢印A方向へ送
られる。
【0019】また、記録紙Pにインクが多量に吐出され
た場合には、記録紙Pが膨潤し、波打ち(コックリン
グ)が発生する。この場合も、吸着力発生手段136の吸
着力により記録紙Pは搬送ベルト131側に吸着されるた
め記録紙Pのヘッド107側の浮きがなくなり、該ヘッド1
07側への浮きがなくなることによりヘッド107と記録紙
Pの接触がなく安定した記録が行える。また、温度、湿
度などの環境の変化により、記録紙Pの端部が波打った
り、カールが発生した状態の場合でも、紙押さえローラ
140により記録紙Pを搬送ベルト131側に押し付け、波打
ちやカールを取り除いた状態で吸着力発生部へ搬送する
ことができるため、記録部において安定した吸着が行え
る。
【0020】図12は従来の搬送手段である搬送ベルト13
1を保持するプラテン130を示す斜視図である。
【0021】プラテン130は、プラテンベース130aにベ
ルト搬送方向と同じ方向に任意の間隔で配置されたリブ
130bが設けられている。それぞれのリブ130bの上面は
駆動ローラ134と搬送ローラ132で形成される平面の高さ
より0〜0.5mm下方に位置し、搬送ベルト回転時にベル
ト131がリブ130b上面より下がることがないように規制
している。また、搬送ベルト131に電圧を印加すること
により発生する静電気力でプラテン130全面と吸着し
て、回転負荷が増大し回転不能もしくは正確な搬送が不
可能になることを防いでいる。その結果、回転負荷を増
加させることなくバタツキの少ない記録紙の搬送を行っ
ていた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録装置において、高精細な画質を得るために
記録紙と記録ヘッドの間隔を近く、一定に保ちながら高
精度に搬送を行うことが要求されている。特にラインヘ
ッドを用いた1PASS高速記録装置においては、画質
に直接影響を及ぼす要因となっている。従来の記録装置
においては、搬送ローラ132と駆動ローラ134により記録
ヘッド直下の搬送ベルト131は懸架されており、高速回
転時には固有振動をもったバタツキが発生してしまうと
いう問題がある。
【0023】また、搬送ベルト131は、電極板136a及び
アース板136bからなる櫛歯電極による吸着力発生手段1
36とベース層136cと表面層136dで構成されており、互
いの層は接着剤もしくは熱溶着等の手段により接合され
ているが、材質固有の曲性の違いにより、搬送ベルト部
103を装着した状態で長期間放置した場合、搬送ローラ1
32、駆動ローラ134、圧力ローラ135に当接する曲率の強
い部に癖が発生する(クリープ)。この状態で搬送動作
を開始すると、搬送ローラ132と駆動ローラ134によって
懸架された記録ヘッド107部に対向する位置において、
搬送ベルト131は圧力ローラ135によって加えられた張力
によって搬送方向に引っ張られるが、癖の付いた部分に
おいては癖形状が残っており、約0.5mm〜1.0mm程度の波
打ちを発生してしまう。残留した癖形状のある部分に記
録紙を印字時に位置させないように制御する方法も考え
られるが、インクジェット記録装置においては、記録ヘ
ッド107部と記録紙Pの間隔(1.0mm〜1.5mm)が狭いた
め、癖形状によっては各記録ヘッドのノズル面を擦って
しまい、該ノズル部の破壊もしくは混色、インク同士の
反応による固着といった現象を起こしてしまい、印字不
能になることもある。
【0024】また、各ノズルの間に拍車を設けて搬送ベ
ルトを上方から押さえる方法も考えられるが、高速印字
動作においては画質の劣化、拍車跡又は搬送ベルト表面
層の劣化による高電圧のリークといった問題が生じるた
めフルライン型の高速インクジェット記録装置には適し
ていない。
【0025】また、搬送ベルト上の記録紙に波打ち、浮
き上がり等の異常が生じたとき、記録紙の異常検知セン
サで検知し、搬送ベルトを回転駆動するモータ等の駆動
力発生手段の電源を遮断しても、高速機の場合、搬送ベ
ルトは慣性力で瞬時には停止せず、該搬送ベルト上の前
記記録紙が記録ヘッドのノズル面を擦ってしまい、該ノ
ズル部の破壊、インク同士の反応による固着といった現
象を起こしてしまい、高速インクジェット記録装置には
適していない。
【0026】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするとするところは、通常
搬送時は、長期放置による癖形状の影響やベルト搬送時
に発生するバタツキの影響を抑制し、記録ヘッド部と搬
送ベルト間の距離を一定に保ち、また異常時は瞬時に搬
送ベルトを停止させることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、搬送ベルトに設けた電極に
電圧を印加することにより、該搬送ベルトを挟んで記録
媒体を吸着する側とは反対側に設けた複数の凸部に前記
搬送ベルトを摺動可能に吸着しつつ、該搬送ベルトに記
録媒体を吸着し搬送を行う記録媒体搬送装置において、
ベルト停止時の前記搬送ベルトと前記凸部間の電位差
が、ベルト動作時の前記搬送ベルトと前記凸部間の電位
差よりも大きくなるように、前記凸部に電圧を印加する
ことを特徴とする。
【0028】具体的には、例えば、前記ベルト動作時の
前記搬送ベルトと前記凸部間の電位差が1.5kV、前
記ベルト停止時の前記搬送ベルトと前記凸部間の電位差
が2.5kVとなるように、前記凸部に電圧を印加する
ことを特徴とする。
【0029】上記構成により、ベルト動作時(通常搬送
時)は、長期放置による癖形状の影響やベルト搬送時に
発生するバタツキの影響を抑制し、記録ヘッド部と搬送
ベルト間の距離を一定に保ち、またベルト停止時(異常
時など)は瞬時に搬送ベルトを停止させることができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用した記録媒体搬送装置の一態様について詳しく説明
する。尚、以下の実施形態では、インクを吐出して記録
を行うインクジェット方式の記録装置に用いられる記録
媒体搬送装置を例示している。
【0031】〔第1実施形態〕第1実施形態に係る記録
媒体搬送装置を備えた記録装置について図面を用いて具
体的に説明する。
【0032】先ず、記録装置の全体構成を図面に沿って
説明する。自動給紙装置を有した記録装置は、給紙部、
搬送ベルト部、排紙部、記録ヘッド部から構成されてい
る。
【0033】図7は記録装置1の全体構成を示す断面図
であり、図7を用いて、給紙部2、搬送ベルト部3、記
録ヘッド部7、排紙部4、の説明をする。
【0034】給紙部2は、記録媒体としての記録紙Pを
積載する圧板21と、記録紙Pを給紙する給送回転体22が
ベース20に取り付けられる構成となっている。圧板21は
ベース20に結合された回転軸aを中心に回転可能で、圧
板バネ24により給送回転体22に付勢される。給送回転体
22と対向する圧板21の部位には、記録紙Pの重送を防止
する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッ
ド25が設けられている。更に、ベース20には、記録紙P
の一方向の角部を覆い、記録紙Pを一枚ずつ分離するた
めの分離爪26、圧板21と給送回転体22の当接を解除する
不図示のリリースカムが設けられている。
【0035】上記構成において、待機状態ではリリース
カムが圧板21を所定位置まで押し下げている。これによ
り、圧板21と給送回転体22の当接は解除される。そし
て、この状態で搬送ローラ32の有する駆動力が、ギア等
により給送回転体22及びリリースカムに伝達されると、
リリースカムが圧板21から離れて該圧板21は上昇し、給
送回転体22と記録紙Pが当接し、給送回転体22の回転に
伴い記録紙Pはピックアップされ、給紙を開始し、分離
爪26によって一枚ずつ分離されて搬送ベルト部3に送ら
れる。給送回転体22は記録紙Pを搬送ベルト部3に送り
込むまで回転し、再び記録紙Pと給送回転体22との当接
を解除した待機状態となって搬送ローラ32からの駆動力
が切られる。
【0036】90は、手差し給紙用の給送回転体である。
手差しトレイ91上に設置された記録紙Pをコンピュータ
の記録命令信号に従って、給送回転体90で給紙し、搬送
ローラ32部へ搬送するものである。
【0037】搬送ベルト部3は記録紙Pを吸着し、搬送
する搬送ベルト31と不図示のPEセンサを有している。
櫛歯電極による吸着力発生手段36(従来例と同一)を設
けた搬送ベルト31は駆動ローラ34によって駆動され、従
動ローラである搬送ローラ32及び圧力ローラ35によって
巻架されている。
【0038】尚、搬送ローラ32、駆動ローラ34は、プラ
テン30に回動可能に取り付けられ、圧力ローラ35は一端
がプラテン30に揺動可能に付けられたアーム50の他端に
回動可能に付けられ、アーム50がバネ51によって押圧さ
れることで搬送ベルト31に張力(2.0kgf)を付加してい
る。また、プラテン30は搬送ベルト31の下方に位置し、
搬送ベルト31の下方への変位を規制する役目をしてい
る。
【0039】搬送ローラ32と対向する位置には、搬送ベ
ルト31と従動するピンチローラ33が当接して設けられて
いる。ピンチローラ33は図示しないバネによって搬送ベ
ルト31に圧接されることで、記録紙Pを記録ヘッド部へ
と導く。また、本体フレーム(不図示)と導通すること
で表面層36dに蓄積されている電荷を除去している。
【0040】更に、記録紙Pが搬送されてくる搬送ベル
ト部3の入口には、記録紙Pをガイドする上ガイド27及
び下ガイド28が配設されている。また、上ガイド27には
記録紙Pの先端、後端検出をPEセンサ(不図示)に伝
えるPEセンサレバー23が設けられている。更に、搬送
ローラ32の記録紙搬送方向における下流側には、画像情
報に基づいて画像を形成する記録ヘッド部7が設けられ
ている。
【0041】上記構成において、搬送ベルト部3に送ら
れた記録紙Pは上ガイド27及び下ガイド28に案内され
て、搬送ローラ32とピンチローラ33とのローラ対に送ら
れる。この時、搬送されてきた記録紙Pの先端をPEセ
ンサレバー23で検知して記録紙Pの印字位置を求めてい
る。また、記録紙Pは紙送りモータによって搬送ローラ
32を介して搬送ベルト31が回転することで搬送される。
【0042】尚、記録紙Pを吸着し保持しつつ移動する
搬送ベルト31は、約0.1mm〜0.2mm位の厚みのポリエチレ
ン、ポリカーボネートなどの合成樹脂からできており、
無端ベルト形状を成している。搬送ベルト31には前述し
た従来例と略同等な吸着力発生手段が設置されている
(図9参照)。即ち、搬送ベルト31は、電極板及びアー
ス板からなる櫛歯電極による吸着力発生手段とベース層
と表面層で構成されており、互いの層は接着剤もしくは
熱溶着等の手段により接合されている。この搬送ベルト
31と接合する給電ブラシ52に約0.5kV〜10kVの電圧を印
加させることにより各記録ヘッド7下方の記録位置で搬
送ベルト31に吸着力を発生させるものである。尚、給電
ブラシ52は所定の高電圧を発生する高圧電源(不図示)
に接続されている。
【0043】38はクリーニングローラ対で、ベルト31に
挟圧して設けられ、ベルト31に付着したインク等の汚れ
を除去するためにインクを吸収することが可能で、且つ
耐久において劣化を防止するために気孔径の小さい(10
μm〜30μmが好ましい)連胞のスポンジで形成されてい
る。
【0044】搬送ベルト31はクリーニングローラ対38で
清掃された後、除電手段である除電ブラシ37によって除
電される。
【0045】記録手段としての記録ヘッド部7は、記録
紙Pの搬送方向と直交する方向に複数のノズルが配列さ
れたラインタイプのインクジェット記録ヘッドが用いら
れ、記録紙Pの搬送方向上流側から7K(黒)、7C
(シアン)、7M(マゼンタ)、7Y(イエロー)の順
に所定間隔で配置され、各記録ヘッド7K,7C,7
M,7Yはヘッドホルダ7Aに取り付けられている。こ
の記録ヘッドは、ヒータ等によりインクに熱を与えるこ
とが可能となっている。そして、この熱によりインクは
膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長又は収縮によっ
て生じる圧力変化によって記録ヘッドのノズルからイン
クが吐出されて記録紙P上に画像が形成される。
【0046】記録ヘッド部7は、一端が軸71によって回
動可能に固定され、他端に形成された突出部7Bとレー
ル72とが係合し、ノズル面と記録紙Pとの距離(紙間)
が規定されるようになっている。
【0047】排紙部4は、排紙ローラ41と拍車42とによ
って構成され、記録ヘッド部7で画像形成された記録紙
Pは、排紙ローラ41と拍車42とに挟まれ搬送されて排紙
トレイ43に排出される。41は排紙ローラで、不図示の伝
達手段によって駆動ローラ34の回転力によって駆動され
る。尚、拍車42は記録後の印字面を転走するため、記録
紙との接触面積が小さく、記録後の印字面に接触しても
該記録紙の記録像を乱すことがないように構成したもの
である。
【0048】次に、図1及び図2を用いて、本発明の第
1実施形態に係る搬送ベルト部の構成について更に詳し
く説明する。図1は搬送ベルト部全体の構成を示す斜視
図、図2は搬送ベルト部の断面概略図である。
【0049】まず搬送装置フレームであるプラテン30に
ついて説明する。図4に示すように、プラテン30には、
各記録ヘッド7K,7C,7M,7Yに対向する位置に
凸部30aが、ノズル列方向(搬送方向と直交した方向)
にノズル面(フェース面)と平行して配置されている。
対向する面30bは予め定められた幅(ベルト搬送方向)
を用いる平面であり、各ノズル面に対向した凸部30aは
互いに同一平面上に位置している。充分な吸引力を得る
ために凸部30aは導電性を有する材料からなり、搬送ベ
ルト31と摺動する面30bには、テフロン(登録商標)フ
ィルム又は高分子量ポリエチレンフィルムなどの低摩擦
層30c(厚さ:100μm、摩擦係数0.2)が全面に構成さ
れており、搬送時、搬送ベルト31との摩擦の低減と回転
時の回転負荷の安定化を行うことにより、搬送精度を確
保している。
【0050】実際の動作状況において吸引力により搬送
ベルトの吸引力残留癖形状と搬送による搬送ベルトのバ
タツキを押さえる原理について説明する。本実施形態で
は、櫛歯電極を設けた搬送ベルトに高電圧(0.5kV〜10k
V)を印加することで電気力を発生させ、上面で記録紙
Pを吸着し、同様に下面でプラテンとして機能するプラ
テン30の凸部30aに吸引又は吸着されて上下方向の変位
を抑制し安定した搬送を実現させている。吸引力に関し
ては、モデル化することにより直列接続されたコンデン
サと見なすことができるため、下記の関係式(数式1)
が成り立っている。
【0051】
【数1】
【0052】上記関係式において、Vは搬送ベルトに印
加される高電圧、V1は搬送ベルトのベース層36cに印
加される分圧、V2は前記凸部の面における低摩擦層30
cに印加される分圧、εは前記ベース層36cと前記低摩
擦層30cの空間の誘電率であり、dは前記搬送ベルト
(ベース層)と前記プラテン(凸部)の距離である。
【0053】上記関係式から分かるように、吸引力は、
吸着力発生手段のベース層36cと低摩擦層30cからなる
距離の2乗に反比例し、凸形状の搬送方向の幅(面積)
に比例し、印加電圧からベース層、低摩擦層に印加する
電圧を引いた電圧(空間にかかる電圧)の2乗に比例し
て増減する。
【0054】図5は、面積を一定とした場合において、
搬送ベルトへの印加電圧と距離d(横軸:X軸)を変化
させたときの吸引力(縦軸:Y軸)の関係を示したグラ
フである。
【0055】搬送状態にある搬送ベルトの上方向(プラ
テンと反対方向)に働く反発力(残留癖形状の復元力、
搬送時のバタツキ等の合力)がX−Y軸と曲線に囲まれ
た範囲(図5中の斜線部)にある時、搬送ベルトは常に
吸引力によりプラテンに引き付けられることになる。ま
た、空間に働く分圧を上げることにより吸引力を増加さ
せることができる。そのためには、ベース層、低摩擦層
の電気容量を上げることで分圧を下げることにより可能
になる。よって、ベース層、低摩擦層の厚さを薄くし、
誘電率の高い材料を用いることで吸引力を増加させるこ
とが可能になる。
【0056】本実施形態においては、各記録ヘッドに対
向して設けられた各凸部の対向する面30bが作る平面
と、搬送ローラ32と駆動ローラ34で構成される平面が同
一平面となるように構成されており、凸方向の幅(搬送
方向と同一)を15mm(長さ:ノズル幅)とし、ベース層
36cを120μmのポリイミド、低摩擦層30cを100μmのテ
フロンで構成し、印加電圧を±1.5kVとすることで、本
実施形態における搬送ベルト31においては、残留癖形
状、搬送時のバタツキを抑制するのに十分な吸着力を得
ている。
【0057】しかしながら、吸着力が強すぎると、凸部
30aに搬送ベルト31が貼り付いてしまい、回転負荷が増
大し、回転が停止してしまうことがあるため、上下方向
に働く吸着力と、搬送ベルト31と低摩擦層30cに加わる
動摩擦力の最適化が必要であり、搬送ベルト31のベース
層36cに関しては、あまり低摩擦にしてしまうと、駆動
ローラ34との摩擦が低下してしまい、滑りが発生し、高
精度な搬送が不可能になってしまうため、ある程度の摩
擦力が必要で、低摩擦層30cとしては、誘電率が高く、
摩擦係数が小さく、耐摩耗性に優れた材料でなければな
らない。
【0058】図3は長期放置した搬送ベルトを高速搬送
駆動させた時の任意のヘッド位置における高さ方向の変
位を測定したグラフであり、図3(a)は従来の搬送装
置の測定結果で、図3(b)は本実施形態の搬送装置の
測定結果である。
【0059】図3(a)の測定結果からわかるように、
従来のプラテン形状においては、搬送ローラ、駆動ロー
ラ、圧力ローラにおける残留癖形状が各々現れており、
その前後において、リブ形状付近までベルトの下方への
変位が現れている。その大きな変位の間の小さなうねり
が搬送のバタツキである。しかしながら、結局のとこ
ろ、搬送ベルトの搬送におけるバタツキの変位は1mm以
上生じており、記録ヘッドと一定の距離を保って記録紙
を搬送することは難しく、印字によるコックリングの影
響を考慮すると距離を狭めることも不可能である。一
方、図3(b)の測定結果からわかるように、本実施形
態の搬送装置においては、常に凸部30aに搬送ベルト31
が摺動しており、変位に関しては0.1mm以下に抑えるこ
とが可能であることが分かる。
【0060】この結果、動作開始時から搬送ベルトの残
留癖形状の影響や、搬送時のバタツキの影響を受けず、
記録ヘッドと記録紙の距離を一定に保ちながら記録紙に
印字を行うことが可能になる。
【0061】櫛歯電極を設けた搬送ベルトにおいては、
電極板36aをベルト内部に持つため、該ベルト31の記録
ヘッド7側(上部)で記録紙を吸着し、反対側(下部)
でプラテン30と吸着を行っても互いの吸着力に影響をほ
とんど及ぼすことはない。
【0062】本実施形態では、プラテン30の凸部30aと
して導電金属を使用し、低摩擦層30cとしてテフロン等
のフィルムを使用したが、例えば導電金属の代わりに樹
脂に導電塗料等を塗布した導電材料であっても構わない
し、厚さ方向の調整が必要になるかもしれないが、低摩
擦層をフィルムの代わりにコーティングを行っても良
い。
【0063】上述の如き構成により、高速でも高品位な
画像を安定して提供することはできた。しかし、本発明
のインクジェット記録装置は、記録ヘッド部と記録紙の
間隔(1.0mm〜1.5mm)が狭く、更に高速であり、異常時
も装置に損傷を与えずに確実に瞬時に停止したい。
【0064】そこで本発明は、上述したように、安定し
た搬送を実現させる実験結果のヘッドに対向して設けら
れた各凸部30aの対向する面30bが作る平面と、搬送ロ
ーラ32と駆動ローラ34で構成される平面が同一平面にな
るように構成されており、凸方向の幅(搬送方向と同
一)を15mm(長さ:ノズル幅)とし、ベース層36cを12
0μmのポリイミド、低摩擦層30cを100μmのテフロンで
構成し、印加電圧を±1.5kVとすることで、本実施形態
における搬送ベルト31においては、残留癖形状、搬送時
のバタツキを抑制するのに十分な吸着力を得た。
【0065】しかしながら、吸着力が強すぎると、凸部
30aに搬送ベルト31が貼り付いてしまい、回転負荷が増
大し、回転が停止してしまうことがある。このことに着
目し、通常動作時(搬送時)は搬送ベルト31と凸部30a
間の電位差が1.5kV、停止時(異常時など)は搬送ベル
ト31と凸部30a間の電位差が2.0kV以上になる構成とし
て、プラテン30の凸部30aにも電圧印加可能に構成し、
停止時には、吸着力発生手段36の電極板36bとプラテン
30の凸部30a間に1.5kV以上の電位差が生じるよう、部
位であるプラテン30の凸部30aに電圧1.0kVを印加する
構成とした。
【0066】即ち、ベルト動作時は、搬送ベルト31と凸
部30a間の電位差が1.5kVとなるように、搬送ベルト31
に設けた電極板に電圧±1.5kVを印加し、プラテン30の
凸部30aには電圧(0kV)を印加しない構成とした。一
方、ベルト停止時は、搬送ベルト31と凸部30a間の電位
差が2.5kVとなるように、搬送ベルト31に設けた電極板
に電圧±1.5kVを印加すると共に、プラテン30の凸部30
aにも電圧1.0kVを印加する構成とした。
【0067】なおここで、ベルト耐電圧は±5.0kVで十
分であるが、ベルト印加電圧を±1.5kV以上にできない
のは電界の影響により印字品位が低下するためである。
【0068】その関係を図6のグラフに示した。横軸が
ベルト/部位の電位差、縦軸がモータ軸上トルクであ
る。
【0069】通常動作時の電位差とトルクの関係は、搬
送ベルトに±1.5kV、凸部がGND(0V)で、1.0kV→0.09315
7J(950gf・cm)、1.5kV→0.0960988J(980gf・cm)であり、
搬送ベルト31は凸部30aに吸着して動く。
【0070】現状の搬送ベルト31、凸部30aの関係は、
1.8kVの電位差により搬送ベルト31の回転負荷が増大
し、停止することが分かっている。
【0071】そこで、停止時の電位差とトルクの関係
は、2.0kV→0.0990406J(1010gf・cm)、2.5kV→0.102963J
(1050gf・cm)という関係にすることにより確実に停止す
ることができる。
【0072】上述の如く構成することにより、通常動作
時は過負荷にならず、長期放置による癖形状の影響やベ
ルト搬送時に発生するバタツキの影響を抑制し、記録ヘ
ッド部と搬送ベルト間の距離を一定に保つことができ、
且つ停止時は(例えば異常時はセンサが異常を検知)駆
動停止指令と同時にプラテン30の凸部30aに電圧印加指
令をだすので、装置全体は慣性力により停止指令より若
干遅れて停止するが、搬送ベルト31は瞬時に停止させる
ことができる。
【0073】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
ベルト動作時は前記凸部30aに電圧を印加せず、ベルト
停止時に前記凸部30aに電圧を印加して、前記搬送ベル
ト31と前記凸部30a間に動作時の電位差(1.5kV)より
も大きい電位差(2.5kV)を発生させる構成としたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前述の
如き電位差が得られるようにベルト動作時及び停止時に
前記凸部30aに電圧を印加する構成としても良く、即ち
ベルト停止時の前記搬送ベルト31と前記凸部30a間の電
位差が、ベルト動作時の前記搬送ベルト31と前記凸部30
a間の電位差よりも大きくなるように、前記凸部30aに
電圧を印加する構成とすれば良い。この構成によっても
前述した実施形態と同様の作用効果が期待できる。
【0074】また前述した実施形態では、異なる色のイ
ンクで記録する複数個の記録ヘッドを用いるカラー記録
用のインクジェット記録装置の場合を例示して説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
1個の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置、或
いは同一色彩で濃度の異なるインクで記録する複数の記
録ヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録装置
など、記録ヘッドの数にも関係なく同様に適用ができ、
同様の作用効果を達成し得るものである。
【0075】更に記録手段(記録ヘッド)としては、記
録ヘッドとインクタンクを一体化したカートリッジタイ
プのもの、或いは記録ヘッドとインクタンクを別体とし
これらをインク供給チューブで接続する構成のものな
ど、記録手段及びインクタンクの構成がどのようなもの
であっても、同様に適用することができ、同様の効果を
達成し得るものである。
【0076】尚、本発明をインクジェット記録装置に適
用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換
体等を用いる記録手段を使用するものに適用できるが、
中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式
の記録手段を使用するインクジェット記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれ
ば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからであ
る。
【0077】更に、記録ヘッドを記録媒体の搬送方向と
直交する方向に移動させつつ記録を行う所謂シリアルタ
イプの記録装置に対しても、本発明は有効に適用でき
る。或いは、記録ヘッドが記録可能な記録媒体の最大幅
に対応した長さを有するフルラインタイプの記録装置で
あっても、そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘ
ッドの組合せによって、その長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でも良い。加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、装置本体に固定された記録ヘッド、或いは装置本体
に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本
体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタ
イプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0078】更に加えて、前述したインクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末装置として用いられるものの他、キャリッ
ジに記録ヘッド以外のスキャナ等を装着することが可能
なインクジェット入出力装置、リーダ等と組み合わせた
複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態をとるもの等であっても良い。
【0079】また前述した実施形態では、記録方式とし
てインクジェット記録方式を例示したが、これに限定す
る必要はなく、他にも熱転写記録方式や感熱記録方式、
更にはワイヤードット記録方式等のインパクト記録方
式、或いはそれ以外の電子写真方式等の記録方式であっ
ても適用し得る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベルト動作時(搬送時)は長期放置による癖形状の影響
やベルト搬送時に発生するバタツキの影響を抑制し、記
録ヘッド部と搬送ベルト間の距離を一定に保ち、またベ
ルト停止時(異常時など)は瞬時に搬送ベルトを停止さ
せることができる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における搬送ベルト部の全体構成を示す
斜視図
【図2】本発明における搬送ベルト部の断面概略図
【図3】搬送ベルトのバタツキを測定した測定グラフ
【図4】本発明における搬送ベルトの凸部をした部位を
示す部分側面図
【図5】吸引力とベルトプラテン間距離の関係を示した
グラフ
【図6】トルクと電位差の関係図
【図7】インクジェット記録装置の全体構成を示す断面
【図8】インクジェット記録装置の搬送ベルト部の構成
断面図
【図9】記録装置の吸着力発生部で図8の矢印f方向か
ら見た図
【図10】図9で矢印a方向から見た断面図
【図11】図9で矢印b方向から見た断面図
【図12】従来の搬送装置の斜視図
【符号の説明】
P …記録紙 a …回転軸 d …距離 2 …給紙部 3 …搬送ベルト部 4 …排紙部 7 …記録ヘッド部 7A …ヘッドホルダ 7B …突出部 7K,7C,7M,7Y …記録ヘッド 20 …ベース 21 …圧板 22 …給送回転体 23 …PEセンサレバー 24 …圧板バネ 25 …分離パッド 27 …上ガイド 28 …下ガイド 30 …プラテン 30a …凸部 30b …面 30c …低摩擦層 31 …搬送ベルト 32 …搬送ローラ 33 …ピンチローラ 34 …駆動ローラ 35 …圧力ローラ 36 …吸着力発生手段 36a …電極板 36b …電極板 36c …ベース層 36d …表面層 37 …除電ブラシ 38 …クリーニングローラ対 41 …排紙ローラ 42 …拍車 43 …排紙トレイ 50 …アーム 51 …バネ 52 …給電ブラシ 60 …紙送りモータ 71 …軸 72 …レール 90 …給送回転体 91 …手差しトレイ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトに設けた電極に電圧を印加す
    ることにより、該搬送ベルトに記録媒体を吸着するとと
    もに、記録媒体を吸着する側とは反対側に設けた複数の
    凸部に前記搬送ベルトを摺動可能に吸着させつつ記録媒
    体の搬送を行う記録媒体搬送装置において、 ベルト停止時の前記搬送ベルトと前記凸部間の電位差
    が、ベルト動作時の前記搬送ベルトと前記凸部間の電位
    差よりも大きくなるように、前記凸部に電圧を印加する
    ことを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト動作時の前記搬送ベルトと前
    記凸部間の電位差が1.5kV、前記ベルト停止時の前
    記搬送ベルトと前記凸部間の電位差が2.5kVとなる
    ように、前記凸部に電圧を印加することを特徴とする請
    求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト動作時は前記凸部に電圧を印
    加せず、前記ベルト停止時に前記凸部に電圧を印加し
    て、前記搬送ベルトと前記凸部間に動作時よりも大きい
    電位差を発生させることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記電極は記録媒体の搬送方向に対し直
    交した櫛歯形状であり、正負の電圧が印加されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記電極の形状に合わせ、前記各凸部を
    配置したことを特徴とする請求項4に記載の記録媒体搬
    送装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ベルトと摺動する凸部を低摩擦
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送
    装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体の搬送を行う搬送手段と、該記
    録媒体に記録を行う記録手段と、を有する記録装置にお
    いて、 前記搬送手段として、請求項1ないし請求項6のいずれ
    か1項に記載の記録媒体搬送装置を具備することを特徴
    とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段で記録を行う領域の搬送ベ
    ルトを挟んだ反対側に前記凸部を設けたことを特徴とす
    る請求項7に記載の記録装置。
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