JP2006219235A - 記録媒体搬送装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006219235A
JP2006219235A JP2005032748A JP2005032748A JP2006219235A JP 2006219235 A JP2006219235 A JP 2006219235A JP 2005032748 A JP2005032748 A JP 2005032748A JP 2005032748 A JP2005032748 A JP 2005032748A JP 2006219235 A JP2006219235 A JP 2006219235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
roller
conveying
belt
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005032748A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Matsumoto
直 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005032748A priority Critical patent/JP2006219235A/ja
Publication of JP2006219235A publication Critical patent/JP2006219235A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】ミストの影響を受けずに、高品質の画像を得ることができる信頼性の高い記録媒体搬送装置を提供すること。
【解決手段】電圧を印加し、静電気力により紙を吸着し搬送する搬送ベルトを用いた搬送手段と、それに対向する位置に記録印字手段を設けた記録装置において、記録時、記録手段先頭位置において、記録紙表面電位がミスト吸着電圧より低い電位になるように静電気力を印加することを特徴とする。又、搬送ベルトにおいて、静電気力発生手段が搬送ベルト面に設けられた櫛歯電極であることを特徴とする。更に、記録印字手段通過領域において常時印加行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送ベルトを用いた搬送装置及び該搬送装置により搬送される被搬送物上に画像を記録する記録装置に設けられる記録媒体搬送装置装置に関するもので、特に搬送ベルトに設けた電極に電圧を印加し、搬送ベルトに被搬送物を静電吸着して搬送を行う搬送装置及び該搬送装置を備えた記録装置に好適に利用できるものである。
従来、記録装置としては、例えばインクジェット方式によるプリンタ等の記録装置がある。
一般に、インクジェット記録装置は、記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行う装置である。記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速に記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である等の利点を有している。
中でも、紙幅方向に多数のノズルを配列したラインタイプの記録ヘッドを使用したフルライン型の装置は、記録の一層の高速化が可能である。
ところが、フルライン型の装置においては、最も上流側位置の記録ヘッドから最も下流側位置の記録ヘッドまでの距離がかなり長くなってしまうため、記録領域において記録シートの浮き上がりが発生し、記録画像の乱れやジャムなどを引き起こす。
そこで、記録シートが浮き上がらないよう下方へ付勢する手段として、搬送ベルトに設けた電極に電圧を印加し電気力を発生させ、記録シートを吸着させる方法が一般的に知られている。
このようなインクジェット記録装置では、給紙装置によって給紙された記録シートは、搬送ベルトに設けられた吸着力発生手段によって搬送ベルト上面に吸着、保持されつつ搬送され、記録領域において記録ヘッドによって画像が記録される。
図6は従来技術に係る記録装置全体の概略構成図である。自動給紙装置を有した記録装置は、(I)給紙部、(II)搬送ベルト部、(III )記録ヘッド部、(IV)排紙部から構成されており、以下各部について図6を参照して説明する。
(I)給紙部
図中、給紙部は、記録シートPを積載する圧板21と記録シートPを給紙する給送回転体122とを回転動作することで給紙動作が開始される。圧板121は回転軸aを中心に回転可能で、圧板バネ124により給送回転体122に付勢される。
給送回転体122と対向する圧板121の部位には、記録シートPの重送を防止する人工皮などの摩擦係数の大きい材質から成る分離パッド125が設けられている。
更に、積載された記録シートPの一方向の角部を覆い記録シートPを1枚ずつ分離するための分離爪126、圧板121と給送回転体122の当接を解除する不図示のリリースカムが設けられている。
上記構成において、待機状態では、リリースカムが圧板121を所定位置まで押し下げており、圧板121と給送回転体122の当接は解除されている。
この状態で不図示の駆動力が、ギア等により、給送回転体122及びリリースカムに伝達されると、リリースカムが圧板121から離れて圧板121は上昇し、給送回転体122と記録シートPが当接する。
そして、給送回転体122の回転に伴い記録シートPはピックアップされ給紙を開始し、分離爪126によって1枚ずつ分離されて搬送ベルト部に送られる。
給送回転体122は記録シートPを搬送ベルト部に送り込むまで回転し、再び記録シートPと給送回転体122との当接を解除した待機状態となって、駆動力が切られる。
190は手差し給紙用の給送回転体である。手差しトレイ191上に設置された記録シートPをコンピュータの記録命令信号に従って給送回転体190で給紙し、搬送ベルト部へ搬送するものである。
(II)搬送ベルト部
搬送ベルト部は、記録シートPを吸着し搬送する搬送ベルト131を有している。搬送ベルト131は駆動ローラ134によって駆動され、従動ローラである搬送ローラ132および圧力ローラ135によって巻架されている。
尚、搬送ローラ132、駆動ローラ134はプラテン130に回動可能に取り付けられ、圧力ローラ135は一端がプラテン130に揺動可能に付けられたアーム150の他端に回動可能に付けられ、アーム150がバネ151によって押圧されることで搬送ベルト131に張力を加している。
又、プラテン130は搬送ベルト131の下方に位置し、搬送ベルト131の下方への変位を規制する役目をしている。
搬送ローラ132下流の位置には、搬送ベルト131と従動し、挟持するよう対向した一対の吸着ローラ133が当接して設けられている。吸着ローラ133は下側ローラを基準にして、上側ローラが不図示のバネによって搬送ベルト131に圧接されることで、記録シートPを記録ヘッド部107へと導く。
又、PEセンサー123は、PEセンサーレバーとフォトセンサーで構成され記録シートPの先端、後端を検出する。
更に、搬送ローラ132の記録シート搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド部107が設けられている。
上記構成において、搬送ベルト部に搬送された記録シートPは、吸着ローラ133とのローラ対に送られる。このとき、搬送されてきた記録シートPの先端をPEセンサーレバー123で検知して記録シートPの印字位置を求めている。
又、記録シートPは後述の紙送りモータによって駆動ローラ134を介して搬送ベルト131が回転することで搬送される。
(III )記録ヘッド部
記録ヘッド部107は、記録シートPの搬送方向と直交する方向に複数のノズルが配列されたラインタイプのインクジェット記録ヘッドを4つ備え、これらは記録シートPの搬送方向上流から107K(黒)、107C(シアン)、107M(マゼンタ)、107Y(イエロー)の順に所定間隔でヘッドホルダ170に配設されている。
記録ヘッド107K,107C,107M,107Yは、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド107K,107C,107M,107Yのノズルからインクが吐出されて記録シートP上に画像が形成される。
尚、ヘッドホルダ170は、左右前後4箇所に設けられたボールねじが切られた軸172により上下移動可能に配置され、一定の高さで精度良く停止することが可能である。キャップ171は、ヘッド直下位置と待避位置を不図示の駆動手段により平行移動可能に配置されていて、非印字時にはヘッドホルダ170を上昇させ、キャップ171をヘッド直下位置に移動させヘッド面を覆うことにより長期保存を可能にしている。
(IV)排紙部
排紙部は、排紙ローラ141と拍車142とによって構成され、記録ヘッド部107で画像形成された記録シートPは、排紙ローラ141と拍車142とに挟まれ、搬送されて排紙トレイ143に排出される。
排紙ローラ141は不図示の伝達手段によって駆動ローラ134の回転力が伝達され駆動される。
尚、拍車142の外周は尖状の凹凸面を成し、記録後の印字面を転走したときに、印字された画像のインクが拍車142転移することを防止している。
次に、従来技術に係る搬送装置の吸着搬送の構成と動作について図7〜図10を参照して説明する。
図7は従来技術に係る搬送装置の概略構成図である。
図中、131は記録シートPを吸着し保持しつつ移動する搬送ベルトであり、約0.1mm〜0.2mmの厚みのポリエチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂で構成されており、無端ベルト形状を成している。
152は所定の高電圧を発生する高圧電源(不図示)に接続された給電ブラシであり、搬送ベルト131に接合して設けられている。
搬送ベルト131には後述する吸着力発生手段136が設けられており、給電ブラシ152が吸着力発生手段136に約0.5kV〜10kVの電圧を印加することにより、搬送ベルト131に吸着力が発生する。
搬送ローラ132、駆動ローラ134、圧力ローラ135は搬送ベルト131を支持し適度な張力を与えるローラであり、駆動ローラ134は紙送りモータ160に結合されている。
又、記録シートPを搬送ベルト側に押さえ付ける押圧手段としての吸着ローラ133の上側ローラが紙押さえローラ支持部材139に回動可能に取り付けられ、吸着ローラ133は不図示の付勢手段により搬送ベルト131側に付勢されている。
137はクリーニングブレードでジャム等により搬送ベルト131上に誤って着弾したインクを荒く掻き落とすために設けられており、駆動ローラ134に対向した位置に配置されている。
138はクリーニングローラ対で、搬送ベルト131に挟圧して設けられ、搬送ベルト131に付着したインク等の汚れをきれいに除去するためにインクを吸収することが可能で、且つ、耐久において劣化を防止するために気孔径の小さい(10μm〜30μmが好ましい)連胞のスポンジで形成されている。
153は搬送ベルト131の除電手段である除電ブラシである。
上記構成において、給紙部より搬送された記録シートPは、搬送ローラ132と吸着ローラ133とで搬送ベルト131上に挟持され、搬送ベルト131側に押さえ付けられる。
そして、給電ブラシ152から電圧を印加された吸着力発生手段136の発生する電気力により、記録シートPが搬送ベルト131の平面部に吸着される。
搬送ベルト131に吸着した記録シートPは記録ヘッド部107へと導かれ、記録ヘッド107K,107C,107M,107Yによって印字されながら、紙送りモータ160および駆動ローラ134により矢印A方向へ搬送される。
搬送ベルト131はクリーニングローラ138で清掃された後、除電ブラシ153によって除電される。
次に、吸着力発生手段136について、図8〜図10を参照して説明する。
図8は図7の矢印f方向から見た搬送ベルトの概略構成図であり、搬送ベルトに設けた吸着力発生手段の電極パターン等を示している。図9は図8の矢印a方向から見た搬送ベルトの断面図であり、図10は図8の矢印b方向から見た搬送ベルトの断面図である。
図中、搬送ベルト131の内部には、吸着力発生手段136が設けられている。吸着力発生手段136は導電性の金属からなるプラス電極板136aとマイナス電極板136bより構成され、図に示すようにそれぞれの歯が独立して櫛歯状をし、ベルト搬送方向と直交する方向で向かい合うように搬送ベルト131に複数設けられている。
搬送ベルト131の移動方向の両側端には、それぞれパターンを露出した被給電部136a’,136b’がベルト移動方向で各電極136a,136bの幅と同等若しくは長い距離を有して設けられており、それぞれに所定の圧力で接触する導電性の給電ブラシ152、除電ブラシ153が設けられている。
この給電ブラシ152によって、不図示の高圧電源からプラス電極板136aの被給電部136a’に正、マイナス電極板136bの被給電部136b’に負の電圧が印加される。
そして、図9及び図10に示すように、搬送ベルト131は、吸着力発生領域においては導電金属から成るプラス電極板136a及びマイナス電極板136bで構成される吸着力発生手段136が、ベース層136cと表面層136dとでサンドイッチされた形で保護されて設けられている。ベース層136c及び表面層136dはポリエチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂から構成されている。
電極板136aに電圧が与えられると電気力が矢印の方向に発生し、図に示すような電気力線が形成される。そして、電極板136aとアース板136bとの間の電位差によって搬送ベルト131の上方位置に吸着力が発生し、記録シートPを吸着する。吸着された記録シートPの記録面上には、電極板136aに与えられた電圧と同極性の電荷(表面電位)が発生する。
尚、電極板136aとアース板136bとの間の導電金属の無い部分において、記録シートPの受ける吸着力は最も弱くなる。
記録シートPにインクが多量に吐出された場合には、記録シートPが膨潤し、波打ち(コックリング)が発生する。この場合も、吸着力発生手段136の吸着力により記録シートPは搬送ベルト131側に吸着されるため、記録シートPの記録ヘッド部107側への浮きがなくなり、記録ヘッド107K,107C,107M,107Yと記録シートPの接触がなく安定した記録を行うことができる。
又、コックリングを、搬送ベルト131上の吸着力が最も弱い領域(電極板136aとアース板136bとの間の導電金属の無い部分)に分散して発生させることで、記録シートPの記録ヘッド部107側への浮きを最小限に抑えることができる。
又、温度、湿度等の環境の変化により、記録シートPの端部が波打ったり、カールが発生した状態の場合でも、紙押さえローラ140により記録シートPを搬送ベルト131側に押し付け、波打ちやカールを取り除いた状態で吸着力発生領域へ搬送することができるため、記録ヘッド部107において安定した吸着を行うことができる。
図11は上記構成の装置において記録紙を搬送した時のヘッド直下における表面電位の変化を示したグラフである。
ヘッド直下において、搬送速度(記録速度)と同期してプラス電極とマイナス電極が交互に通過する。その際印字領域において常時給電を行っているため、ベルト表面からは印加電圧とほぼ同等の表面電位が保持されることになる。
又、吸着された記録紙が通過するときは、高体積抵抗性を示すため方面電位は低下するが、印加電圧が高圧であること、記録紙自体の膜厚が薄いため表面電位は低下するが電極にあった電位が現れている。
上記のような記録装置は例えば特許文献1に記載されている。
特開2003−160253号公報
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
即ち、インクジェット記録装置においては、実際に印字画像を形成する主滴と同時にミストと呼ばれる画像形成に不必要な微細なインクが印字時に発生する。これはヘッドノズルから主滴が切り離れる際、着弾した衝撃により主に発生する。発生したミストは、主的に比べ、量、質量とも微小であるためヘッド周辺に浮遊している。
又、インクはヘッド吐出時に電荷を持つことが分かっている。そのため、ミストも同様に電荷を持ち空気上に存在している。
その結果、上記のような従来技術において、記録紙表面に電位差が生じていると、主滴に関しては、吐出時の速度が大きく、飛翔中に電解による力飛翔方向に対して直角方向に生じてもエネルギーが大きいため着弾位置が画像に影響を及ぼすに至らない。
しかしながら、ミストにおいては浮遊しているため運動エネルギーを殆ど待たず、電荷のみを保持しているため、記録紙に電位差が存在するとその影響を直接受けることになる。
結果として、ミストが保持している電荷と逆の電荷を保持している部分に吸い寄せられ、記録紙上に着弾する。画像としては、反対電荷を保持している電極上に集まり、その部分が濃くなり、濃度ムラとして視認され画質低下の原因となる。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とする処は、ミストの影響を受けずに、高品質の画像を得ることができる信頼性の高い記録媒体搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、電圧を印加し、静電気力により紙を吸着し搬送する搬送ベルトを用いた搬送手段と、それに対向する位置に記録印字手段を設けた記録装置において、記録時、記録手段先頭位置において、記録紙表面電位がミスト吸着電圧より低い電位になるように静電気力を印加することを特徴とする。
又、搬送ベルトにおいて、静電気力発生手段が搬送ベルト面に設けられた櫛歯電極であることを特徴とする。
又、記録印字手段通過領域において常時印加行うことを特徴とする。
又、記録手段先頭位置において記録紙表面電位が均一になるように、記録手段先頭位置と電圧印加開始位置の間に、記録紙に加湿手段を設けたことを特徴とする。
又、記録印字手段がインクジェット方式であることを特徴としている。
又、加湿手段がインクジェット記録手段であることを特徴とする。
本発明によれば、記録時、記録手段先頭位置において、記録紙表面電位がミスト吸着電圧より低い電位になるように静電気力を印加するようにしたため、ミストの影響を受けることなく、高品質の画像を得ることができる信頼性の高い記録媒体搬送装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1〜図5を参照して本発明の実施の形態に係る搬送装置について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る従来技術に係る搬送装置の概略構成図、図2は本発明の実施の形態に係る搬送ベルトの断面図と表面電位を示したグラフ、図3は本発明の実施の形態に係る搬送ベルトの断面図であり、本発明の実施の形態に係るヘッド直下における表面電位を示したグラフである。
櫛歯電極による吸着力発生手段36(従来技術と同一の構成)を設けた搬送ベルト31は、駆動ローラ34によって駆動され、従動ローラである搬送ローラ32及び圧力ローラ35によって巻架されている。
搬送ローラ32、駆動ローラ34は搬送装置フレーム30に回動可能に取り付けられ、圧力ローラ35は一端が搬送装置フレーム30に揺動可能に付けられたアーム50の他端に回動可能に付けられ、アーム50がバネ51によって押圧されることで搬送ベルト31に張力(19.6N)を加している。
搬送ローラ32下流の位置には、搬送ベルト3をと挟圧するようにして一対の吸着ローラ33が配置されている。吸着ローラ33の上側ローラはバネ38によって搬送ベルト31に圧接されることで、記録シートPを導入する。又、吸着ローラ33の上側ローラは本体フレーム(不図示)と導通することで、搬送ベルト31の表面層36dに蓄積されている電荷を除去している。
記録シートPが搬送されてくる搬送ベルト31の入口には、記録シートPをガイドする上ガイド27および下ガイド28が配設されている。また、上ガイド27には記録シートPの先端、後端検出をPEセンサー(不図示)に伝えるPEセンサーレバーが設けられている。
更に、搬送ローラ32の記録シート搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。
上記構成において、搬送ベルト31に搬送された記録シートPは、上ガイド27及び下ガイド28に案内されて、吸着ローラ33に送られる。このとき、搬送されてきた記録シートPの先端をPEセンサーレバーで検知して記録シートPの印字位置を求めている。
そして、記録シートPは後述の紙送りモータによって駆動ローラ34を介して搬送ベルト31が回転することで搬送される。
図中、31は記録シートPを吸着し保持しつつ移動する搬送ベルトであり、約0.1mm〜0.2mmの厚みのポリエチレン、ポリカーボネート等の合成樹脂からできており、無端ベルト形状を成している。
52は所定の高電圧を発生する高圧電源(不図示)に接続された給電ブラシであり、搬送ベルト31に接合して設けられている。
搬送ベルト31には後述する吸着力発生手段36が設けられており、給電ブラシ52が吸着力発生手段36に約0.5kV〜10kVの電圧を印加することにより、搬送ベルト31に吸着力が発生する。
搬送ローラ32、駆動ローラ34、圧力ローラ35は搬送ベルト31を支持し適度な張力を与えるローラであり、駆動ローラ34は紙送りモータ60に結合されている。
又、記録シートPを搬送ベルト側に押さえ付ける押圧手段としての吸着ローラ33の上側ローラが紙押さえローラ支持部材39に回動可能に取り付けられ、吸着ローラ33は不図示の付勢手段により搬送ベルト31側に付勢されている。
53は搬送ベルト31の除電手段である除電ブラシである。
上記構成において、給紙部より搬送された記録シートPは、搬送ローラ32と吸着ローラ33とで搬送ベルト31上に挟持され、搬送ベルト31側に押さえ付けられる。
そして、給電ブラシ52から電圧を印加された吸着力発生手段136の発生する電気力により、記録シートPが搬送ベルト31の平面部に吸着される。
搬送ベルト131に吸着した記録シートPは記録ヘッド部7へと導かれ、本発明の最も特徴とする加湿手段40と記録ヘッド7K,7C,7M,7Yによって加湿、印字されながら、紙送りモータ60および駆動ローラ34により搬送される。
本実施の形態においては、加湿手段として記録ヘッドを用いている。これは、高速化に伴い、定着速度を向上させ、又、記録紙表面でインクを定着させることにより発色性を向上させるために処理液を用いることが一般に知られている。これは、記録紙表面において、インク定着だけでなく処理液を用いて科学的に反応させることにより定着を積極的に行うことで可能となる。
本装置においても、高速印字を行うために必要であり、元来、反応させるインクと同一画像を印字することで実現している。
本実施の形態では、水成分80%から成る無色の処理液を用いて、処理液を印字する記録ヘッドを本来画像を形成する記録ヘッドよりも上流側に配置し、記録画像ではなく、記録画像より広範囲、ミストの影響を受けない範囲の画像領域まで予め定められた画像を印字することで、記録紙の加湿を行っている。
記録ヘッドを用いることにより、画像領域の詳細な設定と、加湿量の管理が容易に行える。
加湿手段を通過した記録紙は、従来技術同様のプロセスで印字動作が行われ、画像形成され排紙される。
次に、本実施の形態における手段を用いることによる表面電位の変化について説明する。
図2は断面図においてヘッドを挟んで手前、奥にそれぞれは位置された給電ブラシ52により吸着力発生手段36にそれぞれ±1.0kV印加された場合、搬送ベルト31上の表面電位を表したグラフであり、図3はそのときの電荷の配分を示した図である。
給電板36a,36bで給電ブラシにより、高電圧を印加されると1×1012Ω・cm3 の体積抵抗を有する表層36dは、それぞれの電圧に対して分極し、ベルト表面に印加電圧に応じた表面電位を生じる。この際、微小な電流が流れるが、表層の低席抵抗により流れる電流量を制御することができる。
記録時は、記録ヘッド7が配置された印字領域において常時一定高電圧が印加されるため、ヘッド直下においては、搬送速度に応じて各電極板が通過するため正弦波に近い表面電荷が繰り返し発生することになる。
図11に示したように従来技術においては、記録紙が吸着された場合、環境、記録紙により若干の影響を受けるが、印加電圧の値が大きいため記録紙の体積抵抗の影響により若干下がった値になる。しかしながら、ミスト発生電圧以下に安定して下げることは不可能である。
しかしながら、本実施の形態においては、加湿手段により均一に記録紙を加湿するため、図4に示すように、ミスト発生電圧以下に記録紙表面電圧を低下する子が可能である。因に、普通紙において、4pl,1200dpi印字で10〜20%程度の処理液の印字を行い加湿を行うことで可能となっている。
近年、記録速度の高速化、高精細化を可能にするためにインク主滴の微細化が進んでおり、結果として記録シートと記録ヘッドの間隔を近くし、吐出速度の高速化が進んできている。そのため、高精細な画質を得るために記録シートと記録ヘッドの間隔を近く、一定に保ちながら高精度に搬送を行うことが要求される。特に、ラインヘッドを用いた1PASS高速記録装置においては、画質に直接影響を及ぼす要因となる。
本実施の形態により、十分な記録紙保持力得る高電圧を印加した状態で、記録紙表面電位の影響によりミストの付着を起こすことなく、一定の間隔を保ちながらの搬送が可能でになる。
<実施の形態2>
上記実施の形態においては、加湿手段40として記録ヘッド7を用い、処理液により記録紙への過失を行ったが、記録紙に対し加湿できる手段であれば上記の構成に限定されない。
例えば、図5に示したように加湿手段40として吸着ローラ33を用いて水保持容器41を設け下部に吸着ローラの上側ローラを配置し、一定量の水を水保持容器41から記録紙に転写するようにしても良い。
本発明の実施の形態1に係る従来技術に係る搬送装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る搬送ベルトの断面図と表面電位を示したグラフである。 本発明の実施の形態1に係る搬送ベルトの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッド直下における表面電位を示したグラフである。 本発明の実施の形態2に係る従来技術に係る搬送装置の概略構成図である。 従来技術に係る記録装置全体の概略構成図である。 従来技術に係る搬送装置の概略構成図である。 図7の矢印f方向から見た搬送ベルトの概略構成図である。 図8の矢印a方向から見た搬送ベルトの断面図である。 図8の矢印b方向から見た搬送ベルトの断面図である。 従来技術に係る記録紙を搬送した時のヘッド直下における表面電位の変化を示したグラフである。
符号の説明
7 記録ヘッド
27 上ガイド
28 下ガイド
30 搬送装置フレーム
31 搬送ベルト
32 搬送ローラ
33 吸着ローラ
34 駆動ローラ
35 圧力ローラ
36 吸着力発生手段
36a 電極板
36b アース板
36c ベース層
36d 表層
38 バネ
40 加湿手段
41 水保持容器
50 アーム
51 バネ
101 記録装置
107 記録ヘッド部
107K 黒の記録ヘッド
107C シアンの記録ヘッド
107M マゼンタの記録ヘッド
107Y イエローの記録ヘッド
121 圧板
122 給送回転体
123 PEセンサー
124 圧板バネ
125 分離パッド
126 分離爪
130 プラテン
131 搬送ベルト
132 搬送ローラ
133 吸着ローラ
134 駆動ローラ
135 圧力ローラ
136 吸着力発生手段
136a プラス電極板
136b マイナス電極板
136a’ 被給電部
136b’ 被給電部
136c ベース層
136d 表層
137 クリーニングブレード
138 クリーニングローラ
139 紙押さえローラ支持部材
141 排紙ローラ
142 拍車
143 排紙トレイ
150 アーム
151 バネ
152 給電ブラシ
153 除電ブラシ
170 ヘッドホルダ
171 キャップ
172 軸
190 給送回転体
191 手差しトレイ
P 記録シート

Claims (6)

  1. 電圧を印加し、静電気力により紙を吸着し搬送する搬送ベルトを用いた搬送手段と、それに対向する位置に記録印字手段を設けた記録装置において、
    記録時、記録手段先頭位置において、記録紙表面電位がミスト吸着電圧より低い電位になるように静電気力を印加することを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 搬送ベルトにおいて、静電気力発生手段が搬送ベルト面に設けられた櫛歯電極であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体搬送装置。
  3. 記録印字手段通過領域において常時印加行うことを特徴とする請求項2記載の記録媒体搬送装置。
  4. 記録手段先頭位置において記録紙表面電位が均一になるように、記録手段先頭位置と電圧印加開始位置の間に、記録紙に加湿手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の記録媒体搬送装置。
  5. 記録印字手段がインクジェット方式であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の記録媒体搬送装置。
  6. 加湿手段がインクジェット記録手段であることを特徴とする請求項5記載の記録媒体搬送装置。
JP2005032748A 2005-02-09 2005-02-09 記録媒体搬送装置 Withdrawn JP2006219235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032748A JP2006219235A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 記録媒体搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032748A JP2006219235A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 記録媒体搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006219235A true JP2006219235A (ja) 2006-08-24

Family

ID=36981796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005032748A Withdrawn JP2006219235A (ja) 2005-02-09 2005-02-09 記録媒体搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006219235A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845792B2 (en) 2007-01-04 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for forming image
US7850300B2 (en) 2007-01-04 2010-12-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2011126638A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2012086471A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Brother Industries Ltd 記録装置
JP2013216106A (ja) * 2013-07-29 2013-10-24 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
US8651605B2 (en) 2010-03-29 2014-02-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845792B2 (en) 2007-01-04 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for forming image
US7850300B2 (en) 2007-01-04 2010-12-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US8118423B2 (en) 2007-01-04 2012-02-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2011126638A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc インクジェット記録装置
US8944584B2 (en) 2009-12-16 2015-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus having charged conveying belt
US8651605B2 (en) 2010-03-29 2014-02-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus
JP2012086471A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Brother Industries Ltd 記録装置
JP2013216106A (ja) * 2013-07-29 2013-10-24 Brother Industries Ltd 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6309064B1 (en) Printing apparatus
US7703912B2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
JP3715797B2 (ja) シート吸着搬送装置及び記録装置
EP1172222A2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
JP4323611B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
JP2006321050A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2006219235A (ja) 記録媒体搬送装置
JP4402008B2 (ja) 画像形成装置
JP2804715B2 (ja) 記録装置
US8246161B2 (en) Conveying apparatus and recording apparatus
JP4464200B2 (ja) 記録装置
US8439479B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2002145474A (ja) 搬送装置および記録装置
JP2007106511A (ja) 搬送装置および記録装置
JP2009023287A (ja) 搬送装置及び記録装置
JP3618982B2 (ja) 記録装置
JP5454428B2 (ja) 画像形成装置
JPH11151822A (ja) 記録装置
JP2004175494A (ja) 画像記録装置
JP3610249B2 (ja) 画像記録装置
JP2005170624A (ja) 記録媒体搬送装置及び該記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置
JPH11151842A (ja) 記録装置
JP4464201B2 (ja) 記録装置
JP2002284383A (ja) 記録媒体搬送装置及び記録装置
JP2000168987A (ja) 搬送ベルト及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513