JP2688982B2 - デイスクパツドの裏金処理装置 - Google Patents
デイスクパツドの裏金処理装置Info
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- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D69/04—Attachment of linings
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- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C15/00—Enclosures for apparatus; Booths
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B16/00—Spray booths
- B05B16/90—Spray booths comprising conveying means for moving objects or other work to be sprayed in and out of the booth, e.g. through the booth
- B05B16/95—Spray booths comprising conveying means for moving objects or other work to be sprayed in and out of the booth, e.g. through the booth the objects or other work to be sprayed lying on, or being held above the conveying means, i.e. not hanging from the conveying means
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、デイスクパツドの裏金処理装置、すなわ
ちデイスクパツドの裏金に脱脂、プライマ塗布及び接着
剤塗布の各処理を行う装置に関するものである。
ちデイスクパツドの裏金に脱脂、プライマ塗布及び接着
剤塗布の各処理を行う装置に関するものである。
従来、この種のデイスクパツドの裏金処理作業は、手
作業によつて行われていた。すなわち、所定形状にプレ
ス成形された裏金を、脱脂液中に浸漬し、脱脂した後、
水洗いして脱脂液を洗浄し、充分に乾燥した裏金に、プ
ライマを塗布し、プライマを焼き付けた後、冷却し、次
いで裏金の摩擦材接着面に接着剤を塗布して乾燥してい
た。
作業によつて行われていた。すなわち、所定形状にプレ
ス成形された裏金を、脱脂液中に浸漬し、脱脂した後、
水洗いして脱脂液を洗浄し、充分に乾燥した裏金に、プ
ライマを塗布し、プライマを焼き付けた後、冷却し、次
いで裏金の摩擦材接着面に接着剤を塗布して乾燥してい
た。
しかしながら、このような従来のデイスクパツドの裏
金処理作業にあつては、その処理が手作業であるため、
作業能率が悪いと共に、処理後の品質にバラツキを生ず
るという不具合があつた。また、一連の裏金処理を終了
した乾燥後の裏金を一時的に貯蔵する保留室を備えてい
なかつたため、製造ラインが休憩時間に入る直前には、
品質を確保する上から裏金を予洗工程乃至乾燥工程まで
の間を進行させることができず、著しく処理能力の劣る
ものとなつていた。
金処理作業にあつては、その処理が手作業であるため、
作業能率が悪いと共に、処理後の品質にバラツキを生ず
るという不具合があつた。また、一連の裏金処理を終了
した乾燥後の裏金を一時的に貯蔵する保留室を備えてい
なかつたため、製造ラインが休憩時間に入る直前には、
品質を確保する上から裏金を予洗工程乃至乾燥工程まで
の間を進行させることができず、著しく処理能力の劣る
ものとなつていた。
この発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてな
されたものであり、その構成は、デイスクパツドの裏金
に脱脂、プライマ塗布及び接着剤塗布の処理を順次に行
うデイスクパツドの裏金処理装置であつて、脱脂溶液を
上下の吹き付け装置から噴出する予洗室、脱脂溶液を上
下の吹き付け装置から噴出する本洗室、水を上下の吹き
付け装置から噴出する水洗室、湯を上下の吹き付け装置
から噴出する湯洗室、加熱乾燥される第１乾燥室、裏金
の摩擦材接着面に噴霧装置によつてプライマを塗布する
プライマ塗布ブース、プライマを焼き付ける焼付炉、冷
却室、裏金の摩擦材接着面に噴霧装置によつて接着剤を
塗布する接着剤塗布ブース及び塗布した接着剤を乾燥さ
れる第２乾燥室を順次に備えさせ、網トレー上に載置し
たデイスクパツドの裏金をネツトコンベアにて搬送し、
予洗室から第２乾燥室までを順次に通過させると共に、
第２乾燥室から搬出された乾燥後の裏金を上下に多段に
貯蔵する保留室を備えさせたデイスクパツドの裏金処理
装置である。
されたものであり、その構成は、デイスクパツドの裏金
に脱脂、プライマ塗布及び接着剤塗布の処理を順次に行
うデイスクパツドの裏金処理装置であつて、脱脂溶液を
上下の吹き付け装置から噴出する予洗室、脱脂溶液を上
下の吹き付け装置から噴出する本洗室、水を上下の吹き
付け装置から噴出する水洗室、湯を上下の吹き付け装置
から噴出する湯洗室、加熱乾燥される第１乾燥室、裏金
の摩擦材接着面に噴霧装置によつてプライマを塗布する
プライマ塗布ブース、プライマを焼き付ける焼付炉、冷
却室、裏金の摩擦材接着面に噴霧装置によつて接着剤を
塗布する接着剤塗布ブース及び塗布した接着剤を乾燥さ
れる第２乾燥室を順次に備えさせ、網トレー上に載置し
たデイスクパツドの裏金をネツトコンベアにて搬送し、
予洗室から第２乾燥室までを順次に通過させると共に、
第２乾燥室から搬出された乾燥後の裏金を上下に多段に
貯蔵する保留室を備えさせたデイスクパツドの裏金処理
装置である。
しかして、所定形状にプレス成形されたデイスクパツ
ドの裏金を、網トレーに互いに重なり合わないように載
置し、網トレーをネツトコンベアにて搬送し、デイスク
パツドの裏金処理装置を予洗室側から順次に通過させ
る。先ず、網トレー上の裏金が予洗室に入ると、上下位
置に備えさせた吹き付け装置から脱脂溶液が噴出され、
裏金が上下から予備的に洗浄される。その際、脱脂溶液
が、ネツトコンベア及び網トレーの網目を通過して、裏
金の上下両面及び側面が脱脂洗浄される。次いで、本洗
室に入ると、上下位置に備えさせた吹き付け装置から脱
脂溶液が噴出され、裏金が同様に上下から洗浄され、本
洗いされ、充分に脱脂される。その後、水洗室及び湯洗
室を通過し、予洗室及び本洗室の通過の際に付着した脱
脂溶液が、水洗室の水の吹き付け装置から噴出する水及
び湯洗室の湯の吹き付け装置から噴出する湯によつて洗
浄される共に、湯洗室の湯によつて裏金が適度に昇温さ
れる。
ドの裏金を、網トレーに互いに重なり合わないように載
置し、網トレーをネツトコンベアにて搬送し、デイスク
パツドの裏金処理装置を予洗室側から順次に通過させ
る。先ず、網トレー上の裏金が予洗室に入ると、上下位
置に備えさせた吹き付け装置から脱脂溶液が噴出され、
裏金が上下から予備的に洗浄される。その際、脱脂溶液
が、ネツトコンベア及び網トレーの網目を通過して、裏
金の上下両面及び側面が脱脂洗浄される。次いで、本洗
室に入ると、上下位置に備えさせた吹き付け装置から脱
脂溶液が噴出され、裏金が同様に上下から洗浄され、本
洗いされ、充分に脱脂される。その後、水洗室及び湯洗
室を通過し、予洗室及び本洗室の通過の際に付着した脱
脂溶液が、水洗室の水の吹き付け装置から噴出する水及
び湯洗室の湯の吹き付け装置から噴出する湯によつて洗
浄される共に、湯洗室の湯によつて裏金が適度に昇温さ
れる。
次いで、第１乾燥室に入り、湯洗室の湯によつて適度
に昇温されている裏金は、ダクトから熱風が供給され、
ほぼ均一の高温に維持されている第１乾燥室において、
速やかかつ充分に乾燥され、プライマ塗布ブースに入
る。プライマ塗布ブースでは、上位置の噴霧装置からプ
ライマが噴霧され、裏金の一面つまり摩擦材接着面に所
定厚さのプライマが塗布された後、焼付炉に入る。焼付
炉では、加熱器によつて加熱されてプライマが焼き付け
られ、冷却室においてダクトから供給される冷風によつ
て常温にまで冷却され、接着剤塗布ブースに入る。接着
剤塗布ブースでは、噴霧装置から接着剤が噴霧され、裏
金の摩擦材接着面に所定厚さの接着剤が塗布される。こ
の塗布された接着剤は、溶剤が充分に揮発されるように
第２乾燥室において適度に乾燥され、裏金の一連の処理
が終了する。
に昇温されている裏金は、ダクトから熱風が供給され、
ほぼ均一の高温に維持されている第１乾燥室において、
速やかかつ充分に乾燥され、プライマ塗布ブースに入
る。プライマ塗布ブースでは、上位置の噴霧装置からプ
ライマが噴霧され、裏金の一面つまり摩擦材接着面に所
定厚さのプライマが塗布された後、焼付炉に入る。焼付
炉では、加熱器によつて加熱されてプライマが焼き付け
られ、冷却室においてダクトから供給される冷風によつ
て常温にまで冷却され、接着剤塗布ブースに入る。接着
剤塗布ブースでは、噴霧装置から接着剤が噴霧され、裏
金の摩擦材接着面に所定厚さの接着剤が塗布される。こ
の塗布された接着剤は、溶剤が充分に揮発されるように
第２乾燥室において適度に乾燥され、裏金の一連の処理
が終了する。
次いで、一連の処理が終了した裏金は、必要に応じ
て、保留室の各棚に貯蔵される。保留室は、デイスクパ
ツド製造工程の次工程、つまり裏金に摩擦材を予備成形
する予備成形工程の処理能力に応じて使用されるもの
で、特に、製造ラインが休憩時間に入り、予洗室に供給
済で予洗室から第２乾燥室までの間を進行中の裏金が、
保留室に一時的に貯蔵される。これにより、裏金が処理
途中に長時間放置されてその品質が低下すること、又は
休憩時間終了後の次工程の手待ち時間の増大が防止され
る。
て、保留室の各棚に貯蔵される。保留室は、デイスクパ
ツド製造工程の次工程、つまり裏金に摩擦材を予備成形
する予備成形工程の処理能力に応じて使用されるもの
で、特に、製造ラインが休憩時間に入り、予洗室に供給
済で予洗室から第２乾燥室までの間を進行中の裏金が、
保留室に一時的に貯蔵される。これにより、裏金が処理
途中に長時間放置されてその品質が低下すること、又は
休憩時間終了後の次工程の手待ち時間の増大が防止され
る。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第１〜３図は、この発明の１実施例を示す。図中にお
いて符号１は予洗室であり、開口1a,1bを有する左右の
側壁にて区画された予洗室１内の上下両位置には、脱脂
溶液の吹き付け装置20,21を備える。但し、ここでの脱
脂溶液には、有機溶剤，アルカリ等の脱脂溶液にリン酸
塩を含んでいるものが使用される。２は本洗室であり、
開口2a,2bを有する左右の側壁にて区画された本洗室２
には、予洗室と同じ脱脂溶液を吹き付ける吹き付け装置
22,23を上下両位置に備える。３は水洗室であり、開口3
a,3bを有する左右の側壁にて区画された水洗室３内の上
下両位置には、水の吹き付け装置24,25を備える。４は
湯洗室であり、開口4a,4bを有する左右の側壁にて区画
された湯洗室４内の上下両位置には、湯の吹き付け装置
26,27を備える。
いて符号１は予洗室であり、開口1a,1bを有する左右の
側壁にて区画された予洗室１内の上下両位置には、脱脂
溶液の吹き付け装置20,21を備える。但し、ここでの脱
脂溶液には、有機溶剤，アルカリ等の脱脂溶液にリン酸
塩を含んでいるものが使用される。２は本洗室であり、
開口2a,2bを有する左右の側壁にて区画された本洗室２
には、予洗室と同じ脱脂溶液を吹き付ける吹き付け装置
22,23を上下両位置に備える。３は水洗室であり、開口3
a,3bを有する左右の側壁にて区画された水洗室３内の上
下両位置には、水の吹き付け装置24,25を備える。４は
湯洗室であり、開口4a,4bを有する左右の側壁にて区画
された湯洗室４内の上下両位置には、湯の吹き付け装置
26,27を備える。
５は熱風によつて加熱乾燥させる第１乾燥室であり、
開口5a,5bを有する左右の側壁にて区画された第１乾燥
室５には、ダクト28から熱風が供給され、第１乾燥室５
内がほぼ均一の高温に維持されるようになつている。６
は裏金11の一面つまり摩擦材接着面の防錆作用を有する
樹脂系のプライマ（メラミン等の熱硬化性樹脂他）を塗
布するプライマ塗布ブースであり、開口6a,6bを有する
左右の側壁にて区画されたプライマ塗布ブース６には、
プライマを噴霧するノズルを有する噴霧装置29が上位置
に備えられる。７はこのプライマを焼き付ける焼付炉で
あり、開口7a,7bを有する左右の側壁にて区画された焼
付炉７には、加熱器30を備える。８は、開口8a,8bを有
する左右の側壁にて区画され、冷風を供給するダクト31
を備え、ほぼ均一の低温に維持される冷却室、また９
は、裏金11の摩擦材接着面に加熱硬化型の接着剤を塗布
する接着剤塗布ブースであり、開口9a,9bを有する左右
の側壁にて区画された接着剤塗布ブース９には、接着剤
を噴霧するノズルを有する噴霧装置32が上位置に備えら
れる。10は接着剤を塗布した裏金11を乾燥する第２乾燥
室であり、開口10a,10bを有する左右の側壁にて区画さ
れた第２乾燥室10には、ダクト33から温風が供給され、
第２乾燥室10内がほぼ均一の温度に維持されるようにな
つている。
開口5a,5bを有する左右の側壁にて区画された第１乾燥
室５には、ダクト28から熱風が供給され、第１乾燥室５
内がほぼ均一の高温に維持されるようになつている。６
は裏金11の一面つまり摩擦材接着面の防錆作用を有する
樹脂系のプライマ（メラミン等の熱硬化性樹脂他）を塗
布するプライマ塗布ブースであり、開口6a,6bを有する
左右の側壁にて区画されたプライマ塗布ブース６には、
プライマを噴霧するノズルを有する噴霧装置29が上位置
に備えられる。７はこのプライマを焼き付ける焼付炉で
あり、開口7a,7bを有する左右の側壁にて区画された焼
付炉７には、加熱器30を備える。８は、開口8a,8bを有
する左右の側壁にて区画され、冷風を供給するダクト31
を備え、ほぼ均一の低温に維持される冷却室、また９
は、裏金11の摩擦材接着面に加熱硬化型の接着剤を塗布
する接着剤塗布ブースであり、開口9a,9bを有する左右
の側壁にて区画された接着剤塗布ブース９には、接着剤
を噴霧するノズルを有する噴霧装置32が上位置に備えら
れる。10は接着剤を塗布した裏金11を乾燥する第２乾燥
室であり、開口10a,10bを有する左右の側壁にて区画さ
れた第２乾燥室10には、ダクト33から温風が供給され、
第２乾燥室10内がほぼ均一の温度に維持されるようにな
つている。
これらの予洗室１から第２乾燥室10までは、順次に各
開口1a,1b〜10a,10をそれぞれ合致させて、直線的に配
置され、予洗室１から第２乾燥室10までの各開口1a,1b
〜10a,10bを貫通するように、枠体に網を張設したネツ
トコンベア12が装備され、このネツトコンベア12上に
は、第２図に示すように、網トレー13上に複数個載置し
たデイスクパツドの裏金11が乗せられる。デイスクパツ
ドの裏金12は、予めプレス機によつて所定形状にプレス
成形され、網トレー13に摩擦材接着面を上向きに揃えて
乗せられる。
開口1a,1b〜10a,10をそれぞれ合致させて、直線的に配
置され、予洗室１から第２乾燥室10までの各開口1a,1b
〜10a,10bを貫通するように、枠体に網を張設したネツ
トコンベア12が装備され、このネツトコンベア12上に
は、第２図に示すように、網トレー13上に複数個載置し
たデイスクパツドの裏金11が乗せられる。デイスクパツ
ドの裏金12は、予めプレス機によつて所定形状にプレス
成形され、網トレー13に摩擦材接着面を上向きに揃えて
乗せられる。
第２乾燥室10の開口10bの隣には、保留室14が備えら
れる。保留室14は、第３図に示すように上下方向に延在
する環状のベルト15,16に水平状態に保持した棚17を多
数揃え、第２乾燥室10の開口10bから搬出され、裏金11
が載置された網トレー13を、各棚17に一時的に貯蔵でき
るようになつている。
れる。保留室14は、第３図に示すように上下方向に延在
する環状のベルト15,16に水平状態に保持した棚17を多
数揃え、第２乾燥室10の開口10bから搬出され、裏金11
が載置された網トレー13を、各棚17に一時的に貯蔵でき
るようになつている。
次に、作用について説明する。
所定形状にプレス成形されたデイスクパツドの裏金11
を、網トレー13に互いに重なり合わないように載置し、
この網トレー13をネツトコンベア12によつて搬送し、上
記のデイスクパツドの裏金処理装置を予洗室１の開口1a
側から順次に通過させる。先ず、網トレー13上の裏金11
が、開口1aから予洗室１に入ると、上下位置に備えさせ
た吹き付け装置20,21から脱脂溶液が噴出され、裏金11
が上下から洗浄され、予洗いされる。開口2aから本洗室
２に入ると、上下位置に備えさせた吹き付け装置22,23
から脱脂溶液が噴出され、裏金11が同様に上下から洗浄
され、本洗いされ、充分に脱脂される。その際、脱脂溶
液は、ネツトコンベア12及び網トレー13の網目を通過す
るので、裏金11の上下両面及び側面が良好に脱脂洗浄さ
れると共に、リン酸塩処理が同時に施され、リン酸塩被
膜による防錆作用が付与される。このため、後工程にお
いて裏金11に固着された摩擦材が、実車に組み込み後
に、後記する防錆材と共に裏金11から一部剥離した際、
この剥離部分の防錆がリン酸塩被膜によつて確保される
ようになる。
を、網トレー13に互いに重なり合わないように載置し、
この網トレー13をネツトコンベア12によつて搬送し、上
記のデイスクパツドの裏金処理装置を予洗室１の開口1a
側から順次に通過させる。先ず、網トレー13上の裏金11
が、開口1aから予洗室１に入ると、上下位置に備えさせ
た吹き付け装置20,21から脱脂溶液が噴出され、裏金11
が上下から洗浄され、予洗いされる。開口2aから本洗室
２に入ると、上下位置に備えさせた吹き付け装置22,23
から脱脂溶液が噴出され、裏金11が同様に上下から洗浄
され、本洗いされ、充分に脱脂される。その際、脱脂溶
液は、ネツトコンベア12及び網トレー13の網目を通過す
るので、裏金11の上下両面及び側面が良好に脱脂洗浄さ
れると共に、リン酸塩処理が同時に施され、リン酸塩被
膜による防錆作用が付与される。このため、後工程にお
いて裏金11に固着された摩擦材が、実車に組み込み後
に、後記する防錆材と共に裏金11から一部剥離した際、
この剥離部分の防錆がリン酸塩被膜によつて確保される
ようになる。
その後、水洗室３及び湯洗室４を通過し、予洗室１及
び本洗室２の通過の際に付着した脱脂溶液が、水洗室３
の水の吹き付け装置24,25から噴出する水及び湯洗室４
の湯の吹き付け装置26,27から噴出する湯によつて洗浄
される共に、湯洗室４の湯によつて裏金11が適度に昇温
される。
び本洗室２の通過の際に付着した脱脂溶液が、水洗室３
の水の吹き付け装置24,25から噴出する水及び湯洗室４
の湯の吹き付け装置26,27から噴出する湯によつて洗浄
される共に、湯洗室４の湯によつて裏金11が適度に昇温
される。
次いで、開口5aから第１乾燥室５に入り、湯洗室４の
湯によつて適度に昇温されている裏金11は、ダクト28か
ら熱風が供給され、ほぼ均一の高温に維持されている第
１乾燥室５において、速やかかつ充分に乾燥され、プラ
イマ塗布ブース６に入る。プライマ塗布ブース６では、
上位置のノズルを有する噴霧位置29からプライマが噴霧
され、裏金11の一面つまり摩擦材接着面に所定厚さのプ
ライマが塗布された後、焼付炉７に入る。焼付炉７で
は、加熱器30によつて加熱されてプライマが焼き付けら
れ、冷却室８においてダクト31から供給される冷風によ
つて常温にまで冷却され、接着剤塗布ブース９に入る。
接着剤塗布ブース９では、ノズルを有する噴霧装置32か
ら接着剤が噴霧され、裏金11の摩擦材接着面に所定厚さ
の接着剤が塗布される。この塗布された接着剤は、第２
乾燥室10において溶剤が充分に揮発されるように乾燥さ
れ、開口10bから搬出されて裏金11の一連の処理が終了
する。
湯によつて適度に昇温されている裏金11は、ダクト28か
ら熱風が供給され、ほぼ均一の高温に維持されている第
１乾燥室５において、速やかかつ充分に乾燥され、プラ
イマ塗布ブース６に入る。プライマ塗布ブース６では、
上位置のノズルを有する噴霧位置29からプライマが噴霧
され、裏金11の一面つまり摩擦材接着面に所定厚さのプ
ライマが塗布された後、焼付炉７に入る。焼付炉７で
は、加熱器30によつて加熱されてプライマが焼き付けら
れ、冷却室８においてダクト31から供給される冷風によ
つて常温にまで冷却され、接着剤塗布ブース９に入る。
接着剤塗布ブース９では、ノズルを有する噴霧装置32か
ら接着剤が噴霧され、裏金11の摩擦材接着面に所定厚さ
の接着剤が塗布される。この塗布された接着剤は、第２
乾燥室10において溶剤が充分に揮発されるように乾燥さ
れ、開口10bから搬出されて裏金11の一連の処理が終了
する。
ところで、プライマ塗布の前に、従来、裏金11の一面
にシヨツトブラステイングを施す場合があるが、このシ
ヨツトブラステイングは、圧縮空気によつて衝突させる
ケイ砂が裏金11の表面に付着したままとなり、或いは裏
金11の表面に生じた凹所にプライマ塗布時に気泡を生
じ、プライマの付着不良を生ずることがあるため、この
発明では省略した。
にシヨツトブラステイングを施す場合があるが、このシ
ヨツトブラステイングは、圧縮空気によつて衝突させる
ケイ砂が裏金11の表面に付着したままとなり、或いは裏
金11の表面に生じた凹所にプライマ塗布時に気泡を生
じ、プライマの付着不良を生ずることがあるため、この
発明では省略した。
次いで、一連の処理が終了した裏金11は、必要に応じ
て、保留室14の各棚17に貯蔵される。保留室14は、デイ
スクパツド製造工程の次工程、つまり裏金11に摩擦材を
予備成形する予備成形工程の処理能力に応じて使用され
るもので、特に、製造ラインが休憩時間に入り、予洗室
１に供給済で予洗室１から第２乾燥室10までの処理工程
を進行中の裏金11が、休憩時間中に保留室14に一時的に
貯蔵され、裏金11が処理途中に長時間放置されてその品
質が低下すること、又は休憩時間終了後の次工程の手待
ち時間の増大を防止する。
て、保留室14の各棚17に貯蔵される。保留室14は、デイ
スクパツド製造工程の次工程、つまり裏金11に摩擦材を
予備成形する予備成形工程の処理能力に応じて使用され
るもので、特に、製造ラインが休憩時間に入り、予洗室
１に供給済で予洗室１から第２乾燥室10までの処理工程
を進行中の裏金11が、休憩時間中に保留室14に一時的に
貯蔵され、裏金11が処理途中に長時間放置されてその品
質が低下すること、又は休憩時間終了後の次工程の手待
ち時間の増大を防止する。
以上の説明によつて理解されるように、この発明によ
れば、デイスクパツドの裏金処理装置が簡素な工程に
よつて自動化され、作業環境が改善されると共に、裏
金は網トレー上に配置し、ネツトコンベアにて搬送する
ため、その処理が確実に得られ、更に保留室を備える
ため、品質が確保されると共に手待ち時間が減少し、そ
の結果、高品質の裏金を能率的に得ることのできる裏金
処理装置が実現されるという実用上の著効が得られる。
れば、デイスクパツドの裏金処理装置が簡素な工程に
よつて自動化され、作業環境が改善されると共に、裏
金は網トレー上に配置し、ネツトコンベアにて搬送する
ため、その処理が確実に得られ、更に保留室を備える
ため、品質が確保されると共に手待ち時間が減少し、そ
の結果、高品質の裏金を能率的に得ることのできる裏金
処理装置が実現されるという実用上の著効が得られる。
第1,2図はこの発明の１実施例を示し、第１図はデイス
クパツドの裏金処理装置を断面にて示す正面図、第２図
はネツトコンベアを示す平面図、第３図は保留室を断面
にて示す正面図である。 1:予洗室,2:本洗室,3:水洗室,4:湯洗室,5:第１乾燥室,
6:プライマ塗布ブース,7:焼付炉,8:冷却室,9:接着剤塗
布ブース,10:第２乾燥室,11:裏金,12:ネツトコンベア,1
3:網トレー,14:保留室,15,16:ベルト,17:棚,20,21,22,2
3:吹き付け装置,24,25:吹き付け装置,26,27:吹き付け装
置,28:ダクト,29:噴霧装置,30:加熱器,31:ダクト,32:噴
霧装置,33:ダクト。
クパツドの裏金処理装置を断面にて示す正面図、第２図
はネツトコンベアを示す平面図、第３図は保留室を断面
にて示す正面図である。 1:予洗室,2:本洗室,3:水洗室,4:湯洗室,5:第１乾燥室,
6:プライマ塗布ブース,7:焼付炉,8:冷却室,9:接着剤塗
布ブース,10:第２乾燥室,11:裏金,12:ネツトコンベア,1
3:網トレー,14:保留室,15,16:ベルト,17:棚,20,21,22,2
3:吹き付け装置,24,25:吹き付け装置,26,27:吹き付け装
置,28:ダクト,29:噴霧装置,30:加熱器,31:ダクト,32:噴
霧装置,33:ダクト。
Claims (1)
- 【請求項１】デイスクパツドの裏金に脱脂、プライマ塗
布及び接着剤塗布の処理を順次に行うデイスクパツドの
裏金処理装置であつて、脱脂溶液を上下の吹き付け装置
から噴出する予洗室、脱脂溶液を上下の吹き付け装置か
ら噴出する本洗室、水を上下の吹き付け装置から噴出す
る水洗室、湯を上下の吹き付け装置から噴出する湯洗
室、加熱乾燥させる第１乾燥室、裏金の摩擦材接着面に
噴霧装置によつてプライマを塗布するプライマ塗布ブー
ス、プライマを焼き付ける焼付炉、冷却室、裏金の摩擦
材接着面に噴霧装置によつて接着剤を塗布する接着剤塗
布ブース及び塗布した接着剤を乾燥させる第２乾燥室を
順次に備えさせ、網トレー上に載置したデイスクパツド
の裏金をネツトコンベアにて搬送し、予洗室から第２乾
燥室までを順次に通過させると共に、第２乾燥室から搬
出された乾燥後の裏金を上下に多段に貯蔵する保留室を
備えさせたことを特徴とするデイスクパツドの裏金処理
装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1107166A JP2688982B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | デイスクパツドの裏金処理装置 |
| FR9005461A FR2646363B1 (fr) | 1989-04-28 | 1990-04-27 | Appareil de traitement de plaques support de plaquettes de frein |
| KR1019900006021A KR970008072B1 (ko) | 1989-04-28 | 1990-04-28 | 디스크 패드의 배판 처리장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1107166A JP2688982B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | デイスクパツドの裏金処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02290275A JPH02290275A (ja) | 1990-11-30 |
| JP2688982B2 true JP2688982B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=14452160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1107166A Expired - Fee Related JP2688982B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | デイスクパツドの裏金処理装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2688982B2 (ja) |
| KR (1) | KR970008072B1 (ja) |
| FR (1) | FR2646363B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104549860A (zh) * | 2013-10-28 | 2015-04-29 | 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 | 喷涂烤漆设备 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003166574A (ja) * | 2001-11-28 | 2003-06-13 | Nisshinbo Ind Inc | 摩擦部材の製造方法 |
| FR2849132B1 (fr) * | 2002-12-20 | 2006-03-03 | Bosch Gmbh Robert | Moyen de guidage de plaquettes de frein a disques a duree de vie augmentee et frein a disque comportant de tels moyens et procede de fabrication de tels moyens |
| CN108080199B (zh) * | 2018-01-23 | 2020-05-19 | 广东创智智能装备有限公司 | 一种涂装装置 |
| CN113086543B (zh) * | 2021-04-12 | 2022-03-29 | 日照职业技术学院 | 一种钢背表面处理自动生产线 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3895969A (en) * | 1971-04-26 | 1975-07-22 | J M Eltzroth And Associates In | Composition and process for inhibiting corrosion of non-ferrous metal surfaced articles and providing surface for synthetic resin coating compositions |
| FR2254984A5 (en) * | 1973-12-14 | 1975-07-11 | Borg Warner | Flat resin bonded clutch plate mfr - by distorting from flat heating to cure, and releasing to allow stress from curing to flatten the plate |
| US4565553A (en) * | 1984-05-24 | 1986-01-21 | Bildon Ind Inc | Method for the removal and disposal of paint solvent |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1107166A patent/JP2688982B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-04-27 FR FR9005461A patent/FR2646363B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1990-04-28 KR KR1019900006021A patent/KR970008072B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104549860A (zh) * | 2013-10-28 | 2015-04-29 | 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 | 喷涂烤漆设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FR2646363A1 (fr) | 1990-11-02 |
| KR900016640A (ko) | 1990-11-14 |
| JPH02290275A (ja) | 1990-11-30 |
| KR970008072B1 (ko) | 1997-05-20 |
| FR2646363B1 (fr) | 1993-07-09 |
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