JP2587142Y2 - アームレスト取付構造 - Google Patents

アームレスト取付構造

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JP2587142Y2
JP2587142Y2 JP1992089782U JP8978292U JP2587142Y2 JP 2587142 Y2 JP2587142 Y2 JP 2587142Y2 JP 1992089782 U JP1992089782 U JP 1992089782U JP 8978292 U JP8978292 U JP 8978292U JP 2587142 Y2 JP2587142 Y2 JP 2587142Y2
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armrest
door panel
door
mounting structure
trim board
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雅徳 須賀
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のアームレスト取
付構造に係り、詳しくはドア部に取付けられるドアアー
ムレストの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の一般的なドアアームレスト
を含むドアトリムボード全体概略図であり、図7は図6
にB−B線に沿った断面図である。図示のように、従来
のドア部に取付けられる形式のアームレスト21は、ド
アトリムボード22に図示省略のネジ等の締着手段によ
り取付けたり或いはドアトリムボード22と一体成形さ
れる構造が一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、アームレス
ト21は、シートに着座している乗員が肘を乗せること
を目的として設けられる関係で、図7に示すように、乗
員の腰部又は胸部の側方に位置しており、従って側面衝
突(以下、側突という)時に乗員と当接する可能性があ
る。この場合、上述した従来のアームレスト取付構造で
は、アームレスト21はドアトリムボード22と実質的
に一体化されているために、側突によりアームレスト2
1が図示矢印方向に移動して乗員に当接したとき、衝撃
エネルギーが乗員に直接的に作用する虞がある。
【0004】そこで本考案は、上述の問題に鑑み、側突
時にアームレストをドアトリムボードに対して相対移動
させることにより衝撃エネルギーを吸収可能としたアー
ムレスト取付構造を提供することを、解決すべき技術的
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本考案は次のように構成したものである。すなわ
ち、本考案のアームレスト取付構造は、車体のドアパネ
ルに所定間隔を置いて取付けられるドアトリムボードに
アームレスト取付用の開口部を貫設し、この開口部にア
ームレストの基部側を嵌合するとともに、その基部側端
面と前記ドアパネルとの間に緩衝部材を介在し、さらに
前記ドアパネルには長孔を有するブラケットを設ける一
方、前記アームレストには前記長孔に係合するピンを設
けて該アームレストを前記ドアパネル側に向かって移動
可能に案内する構成としたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上述のように構成された本考案に係るアームレ
スト取付構造においては、ドアパネルの側方から外力が
作用してドアパネル及びドアトリムボードが室内側に変
形し、アームレストが乗員に当接して該アームレストに
外向きに反力が作用したとき、ドアパネルとアームレス
トとの間に介在された緩衝部材が変形又は破壊すること
によって乗員に及ぼす衝撃エネルギーを吸収する。この
とき、アームレストはピンがドアパネルに設けたブラケ
ットの長孔に沿って移動する、つまり緩衝部材による衝
撃エネルギーの吸収方向であるドアパネル側に向かって
その移動を案内されることになり、衝撃吸収を効率的に
行うことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は図4のC−C断面を示し、図中、
OUTは車両外側方向を示し、UPRは車両上側方向を
示している。図4は本実施例に係るアームレストを含む
ドアトリム全体を示し、また図5はアームレストの取付
前の状態をそれぞれ概略的に示している。図示のよう
に、アームレスト2はドアトリムボード1に形成された
アームレスト取付用の開口部3を利用して取付けるよう
になっている。以下、その取付構造を図1〜図3に基づ
いて説明する。
【0008】アームレスト2は長手方向の一側面を開放
した前後方向に長い略箱形に形成されており、そして、
硬質樹脂のような比較的剛性の高い材料からなるインナ
パネルを基材4とし、この基材4の外面に表面を表皮に
より覆われたパッド5を嵌着した構造となっている。前
記基材4の開放側上下端縁には外張出状にフランジ部4
aが形成され、このフランジ部4aは本実施例では図2
及び図5に示すように、長手方向に関して前後に分割し
た場合を示している。ただし、このフランジ部4aは連
続していても差し支えない。
【0009】しかして、上記の如き構造のアームレスト
2は、前記ドアトリムボード1の裏面側から開口部3に
密に嵌入され、その基部側を除く大部分がドアトリムボ
ード1の表面に突出される。このため、ドアトリムボー
ド1に形成される開口部3は、アームレスト2の外形に
対応した形状、つまり前後方向に長い長方形に設定され
ている。このようにしてアームレスト2が取付られたド
アトリムボード1は、図3に示すように、ドアパネル6
に対して所定間隔を置いて組付けられる。そして、この
組付時において、アームレスト2における基材4のフラ
ンジ部4aとドアパネル6との間には、衝撃エネルギー
吸収用としての緩衝部材7が介在される。この場合、緩
衝部材7は予め基材4のフランジ部4a又はドアパネル
6のいずれか一方に接着しておくことが望ましい。かく
して、基材4のフランジ部4aが緩衝部材7とドアトリ
ムボード2とによって挟持され、アームレスト2はドア
トリムボード1に対して安定状態に取付けられる。
【0010】なお、前記緩衝部材7としては、アームレ
スト2に作用する常用時の側方外力(例えば、アームレ
スト2がドアハンドルを兼用するような形式であればド
アオープン時の押力)に対しては支障のない硬さを有
し、設定値以上の側方外力に対しては変形或いは破壊さ
れるような物性のものが適用される。本実施例では、例
えば変形又は破壊強度が490ニュートン程度に設定さ
れた緩衝用のウレタンパッドが用いられている。
【0011】また、ドアパネル6には図2に示すよう
に、前後2本の鉄板製のドアパネルブラケット8が固着
されている。これらのドアパネルブラケット8はアーム
レスト2の空所内に向けて略水平状に延出されており、
先端には延出方向に平行な長孔9(長溝でも可)を備え
ている。一方、これに対応してアームレスト2の空所内
には略L字形をなす前後2本の鉄板製のアームレストブ
ラケット10が設置されている。このアームレストブラ
ケット10は水平片部が前記ドアパネルブラケット8の
延出端部と重合するようにその垂直片部が基材4に固着
されており、この場合、アームレストブラケット10の
垂直片部はドアパネルブラケット8に対向する側に設定
されている。
【0012】また、アームレストブラケット10の水平
片部には丸孔11が設けられ、この丸孔11はドアパネ
ルブラケット8の長孔9の先端側と一致するよう設定さ
れている。そして、これら丸孔11と長孔9にはアーム
レスト2の下面側から空所内に向けて縦向きに取付けら
れたボルト(又はピン)12が貫通されている。なお、
このボルト12はアームレスト2に締着されている。
【0013】本実施例のアームレスト取付構造は上述の
ように構成したものであり、従って側突時において、ド
アパネル6の側方から外力が作用して該ドアパネル6及
びドアトリムボード1が室内側に変形し、アームレスト
2が乗員に当接することに伴いアームレスト2に緩衝部
材7の変形又は破壊限界を超えるようなF矢印方向の外
力が作用したときは、アームレスト2は単独でドアパネ
ル6側へ移動する。すなわち、アームレスト2はドアパ
ネルブラケット8の長孔9に沿って移動するボルト12
の案内のもとにドアパネル6側に向かって移動する。そ
して、そのときのアームレスト2の移動量は、本実施例
においてはドアパネルブラケット8の長孔9の長径L
と、ボルト径Dとの差の距離(L−D)に相当する。か
くして、アームレスト2はドアパネルブラケット8によ
って案内されつつ緩衝部材7の変形又は破壊によってド
アトリムボード1及びドアパネル6に対して相対移動す
ることにより、側突に伴う乗員との当接による衝撃エネ
ルギーを吸収することができる。なお、側突時におい
て、アームレスト2に設定されたアームレストブラケッ
ト10の垂直片部は、ドアパネルブラケット8の先端が
アームレスト2を突き破ってアームレスト表面に突き出
ることを防止する。
【0014】なお、衝撃エネルギー吸収用の緩衝部材7
としては、アームレスト2に作用する側方からの外力が
設定荷重を越えたときに破壊又は塑性変形するような材
料や構造物であれば差し支えなく、必ずしも前述のウレ
タンパッドに限定するものではない。また、アームレス
ト2の構造又は形状等については図示のものに限らず、
必要に応じて適宜変更が可能である。
【0015】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
側突時にアームレストが乗員に当接したときの衝撃エネ
ルギーを吸収することができ、乗員の安全性を向上する
上で効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るアームレスト取付構造を
示す縦断面図であり、図4のC−C線に沿う断面を示
す。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】アームレスト取付構造の概略縦断面図である。
【図4】アームレストを含むドアトリム全体の概略斜視
図である。
【図5】アームレスト組付前の状態を示す概略斜視図で
ある。
【図6】従来の一般的なドアトリム全体の概略斜視図で
ある。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…ドアトリムボード 2…アームレスト 3…開口部 6…ドアパネル 7…緩衝部材 8…ドアパネルブラケット 9…長孔 10…アームレストブラケット 12…ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のドアパネルに所定間隔を置いて取
    付けられるドアトリムボードにアームレスト取付用の開
    口部を貫設し、この開口部にアームレストの基部側を嵌
    合するとともに、その基部側端面と前記ドアパネルとの
    間に緩衝部材を介在し、さらに前記ドアパネルには長孔
    を有するブラケットを設ける一方、前記アームレストに
    は前記長孔に係合するピンを設けて該アームレストを前
    記ドアパネル側に向かって移動可能に案内する構成とし
    アームレスト取付構造。
JP1992089782U 1992-12-02 1992-12-02 アームレスト取付構造 Expired - Lifetime JP2587142Y2 (ja)

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JPH0647034U JPH0647034U (ja) 1994-06-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0638732Y2 (ja) * 1988-11-25 1994-10-12 河西工業株式会社 自動車用ドアトリム

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