JP3007070B2 - 自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体 - Google Patents

自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体

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JP3007070B2 JP10092783A JP9278398A JP3007070B2 JP 3007070 B2 JP3007070 B2 JP 3007070B2 JP 10092783 A JP10092783 A JP 10092783A JP 9278398 A JP9278398 A JP 9278398A JP 3007070 B2 JP3007070 B2 JP 3007070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車天井部の
サイドレール衝撃吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の乗員を衝突時の衝撃から
安全に保護するため、側面における衝撃緩衝性が重視さ
れている。そこで、図4に示す車室内のように、天井部
と車室側面の境界位置50に、5−5線における拡大断
面を示す図5のようにプラスチック製のサイドレール衝
撃吸収体40を設け、それにより側面衝突時の衝撃を吸
収、緩和して、乗員の特に頭部を保護するようにするこ
とが提案されている。このサイドレール衝撃吸収体40
は、前記天井部と車室側面との境界位置の車体パネル
(インナーパネルとも称される)Pに固定されて、該車
体パネルPと成形天30の車幅方向側部間に配置され
る。
【0003】前記成形天井30は、車室内の天井部の装
飾性を高めたり、断熱性および防音性を高める等の理由
から車体パネルの車室内側に組み付けられるもので、通
常、基材35と表面材36等の積層体からなる。従来に
おける成形天井30の組み付けは、車両の組み付けライ
ンにおいて、車室内に入った取付け作業者が片手で該成
形天井30を支えながら他方の手で天井部に固定しなけ
ればならないため、作業姿勢が無理な状態となり、作業
者の負担が大きいのみならず、複数の作業者を必要とす
る場合もあり、作業効率の劣るものであった。図におけ
る符号52は前席と後席の境界位置の車室側面に設けら
れるセンターピラーガーニッシュで、通常、内装材の端
部を隠蔽し、装飾性を向上させる目的で設けられる。
【0004】また、最近では、図5のように、車体パネ
ルPの所定位置に車室内側へ折り曲げた切り起こし爪4
1を形成し、その切り起こし爪41に成形天井30の端
部31を一旦仮置きすることにより、成形天井30を支
える手間を省き、次に行うクリップ等による成形天井3
0の固定作業を容易にすることが提案されている。
【0005】しかしながら、前記車体パネルPに切り起
こし爪41を設けることは、次に掲げるような諸問題を
有する。まず、前記切り起こし爪41が設けられる車体
パネルPの部位は、通常、いくつかの車体パネルPが重
なり合う部位にあたることが多く、その重なり具合、若
しくは成形天井30の位置、形状等によっては、切り起
こし爪41を車体パネルPに形成できないことがある。
【0006】また、前記切り起こし爪41は、コスト削
減のため、車体パネルPの一部を切り起こしたものとさ
れるが、その切り起こし爪41が起こされた跡は、切り
欠きからなる開口となるため、車体の剛性低下につなが
る問題がある。さらに、このように車体パネルPの一部
を切り起こした切り起こし爪41は、衝突時の衝撃によ
っては、安全性の点で完全とは言い難いものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、簡単な構造でもって成形天井組み
付け時における成形天井の仮置きを可能にし、しかも安
全性の高い、自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
成形天井の車幅方向の側部と車体パネル間に配置される
プラスチック製の格子状衝撃吸収リブ体で構成される
イドレール衝撃吸収体であって、車室内に設けられるセ
ンターピラーガーニッシュの上部で覆われるサイドレー
ル衝撃吸収体の下部に、成形天井組み付け時に成形天井
端部を仮置きするための仮置き用フックを、車室内側に
開口した断面略C字形状にし、該フックの下顎部の先端
が、当該サイドレール衝撃吸収体の車体パネルへの組み
付け状態における水平位置よりも上方へ屈曲した形状と
なるようにしてサイドレール衝撃吸収体と一体に形成し
たことを特徴とする自動車天井部のサイドレール衝撃吸
収体に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るサ
イドレール衝撃吸収体を取付け面側から見た斜視図、図
2は成形天井組み付け時の状態を示す断面図、図3は成
形天井組み付け後の状態を示す断面図である。
【0010】図1ないし図3に示すこの発明のサイドレ
ール衝撃吸収体10は、公知の射出成形等により成形さ
れたもので、成形天井30の車幅方向の側部と車体パネ
ルP間に配置される。この実施例においては、従来技術
を示す図4のフロントピラーガーニッシュ51の上部と
センターピラーガーニッシュ52の上部間に渡って設け
られるもので、所要長に形成された格子状の衝撃吸収リ
ブ体11で構成され、衝撃が加わった際に衝撃吸収リブ
体11が撓んで変形することにより衝撃を吸収、緩和す
るようになっている。なお、この発明のサイドレール衝
撃吸収体10は、前記センターピラーガーニッシュ52
より後方、すなわち後部座席の側面にも配置してもよ
い。
【0011】前記衝撃吸収リブ体11は長手方向(車両
前後方向)に沿う横リブ12とその横リブ12に対して
交差する縦リブ13とが一体に成形されたもので、曲げ
弾性率が6000kg/cmのポリプロピレンで構成
され、前記リブの厚みが1.0mmからなる。この衝撃
吸収リブ体11の所要位置における横リブ12と縦リブ
13で包囲される空間では、その底面を塞ぐ底板14が
形成され、該底板14に取付孔15が形成されている。
さらに、この衝撃吸収リブ体11の一端には突出片16
が形成され、その突出片にも取付孔17が形成されてい
る。それらの取付孔15,17にはこのサイドレール衝
撃吸収体10を車体パネルPの所定位置に取り付ける際
に、ボルト等の固定部材が挿入されて車体パネルPのね
じ孔等と螺合される。
【0012】また、前記サイドレール衝撃吸収体10
は、車体パネルPに取り付けられ、天井部に成形天井3
0が組み付けられた後にセンターピラーガーニッシュ5
2の上部で覆われることとなる、センターピラーガーニ
ッシュ側端部18の下部に仮置き用フック20が一体に
形成されている。この仮置き用フック20は、図2に示
すように、成形天井30を車室内の天井部に組み付ける
際に、成形天井30の車幅方向の端部31の仮置きに利
用されるもので、充分な剛性をもたせるため、その幅を
15mmから20mm以上とするのが好ましい。
【0013】前記仮置き用フック20は、車室内側に開
口した断面略C字形状とすることによって成形天井30
の端部31を脱落することなく確実に仮置きできるよう
になるだけでなく、車両側面からの衝撃時に仮置き用フ
ック20の顎部21先端側がセンターピラーガーニッシ
ュ52の内面に押し付けられて上方へ屈曲変形するた
め、安全性が向上し、しかも、前記屈曲変形によって衝
撃吸収作用を奏するようになる。それらの作用をより確
実にするには、顎部21の先端22を、図2のよう
に、サイドレール衝撃吸収体10の車体パネルPへの組
み付け状態における水平位置Hよりも上方へ屈曲させて
形成することが好ましい。さらに、前記顎部21の形
状は、図3に示すように、成形天井30を天井部に組み
付けた際に、前記成形天井端部31と顎部21の先端
22間に隙間aを生じ、その隙間aが3mmから5mm
程度となるように形成するのが好ましい。そうすれば、
成形天井30の組み付け時に、成形天井端部31の仮置
きや、その後のクリップ等による天井部への成形天井3
0の固定作業が良好となる。
【0014】前記サイドレール衝撃吸収体10にあって
は、前記取付孔15,17を利用して車体パネルPの所
定位置に、すなわち車室内の天井部と側部とのほぼ境界
位置におけるフロントピラーの上部からセンターピラー
の上部間に取り付けられる。
【0015】その後、天井部への成形天井30の組み付
け時に、成形天井端部31が前記仮置き用フック20に
載置されて成形天井30が車室内の天井部付近に仮保持
される。それによって作業者は成形天井30を支える必
要がなくなり、両手が使えるようになるため、狭い車室
内において上向きの無理な姿勢で行わねばならないクリ
ップ等によるその後の成形天井固定作業を容易に行える
ようになる。
【0016】前記成形天井30を車室内の天井部に組み
付けた後、センターピラーガーニッシュ52が車体のセ
ンターピラーに車室内側から取り付けられ、それによっ
て前記サイドレール衝撃吸収体10の仮置き用フック2
0がセンターピラーガーニッシュ52の上部で覆われ、
隠蔽される。前記センターピラーガーニッシュ52は、
センターピラーを覆うことのできるプラスチック製から
なるもの、あるいは金属インサート表面に弾性発泡体が
積層されたもの等、公知のものからなる。
【0017】なお、前記実施例におけるサイドレール衝
撃吸収体10は、フロントピラーの上部とセンターピラ
ーの上部間の長さとしたが、センターピラーを越えてリ
アーピラー側まで伸びるものであってもよく、その場合
には、センターピラーの上部で覆われることとなる中間
位置の下部に前記仮置き用フック20が形成される。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体によれば、優れ
た衝撃吸収性を有し、乗員を側面衝突時の衝撃から保護
することができるとともに、その下部に成形天井の仮置
き用フックを設けた構造としたため、車体パネルに成形
天井仮置き用の切り起こし爪を設ける場合と異なり、車
体パネルの形状や構造等に左右されることなく仮置き用
フックを設けることができる。また、車体パネルの成形
に際し、成形天井仮置き用のための切り起こし爪の形成
を考慮しなくて良くなるため、その車体パネルの成形が
容易になって形状の自由度が増すとともに、車体パネル
は切り起こし跡の開口を生じず、強度低下を招くことが
ない。
【0019】さらに、この発明のサイドレール衝撃吸収
体は、仮置き用フックを一体に有するため、射出成形等
によってサイドレール衝撃吸収体を成形する際に仮置き
用フックも形成でき、車体パネルに切り起こし爪を形成
する場合のように、打ち抜き、折り曲げ等を必要とせ
ず、簡単に成形できる。加えて、前記仮置き用フックを
車室内側に開口した断面略C字形状とし、しかも下顎部
の先端を、サイドレール衝撃吸収体の車体パネルへの組
み付け状態における水平位置よりも上方へ屈曲した形状
に形成したため、側面衝突時に仮置き用フック自体が変
形して衝撃吸収性を発揮し、安全性も大幅に向上する。
しかも、前記仮置き用フックはサイドピラーガーニッシ
ュの上部で覆われることとなるため、車室内から隠蔽さ
れ、美観を損ねることがないのみならず安全性も確保で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るサイドレール衝撃吸
収体の取付け面側から見た斜視図である。
【図2】成形天井組み付け時の状態を示す断面図であ
る。
【図3】成形天井組み付け後の状態を示す断面図であ
る。
【図4】従来における車室内側面の概略を示す側面図で
ある。
【図5】図4の5−5線における拡大断面を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 サイドレール衝撃吸収体 11 衝撃吸収リブ体 12 横リブ 13 縦リブ 20 仮置き用フック 21 顎部 30 成形天井 31 成形天井端部 P 車体パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−175430(JP,A) 特開 平10−29558(JP,A) 実開 平1−144250(JP,U) 実開 昭62−187947(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/00 - 25/08 B62D 25/14 - 25/22 B60R 21/02 B60R 21/04 B60R 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形天井の車幅方向の側部と車体パネル
    間に配置されるプラスチック製の格子状衝撃吸収リブ体
    (11)で構成されるサイドレール衝撃吸収体(10)
    であって、車室内に設けられるセンターピラーガーニッ
    シュ(52)の上部で覆われるサイドレール衝撃吸収体
    の下部に、成形天井(30)組み付け時に成形天井端部
    (31)を仮置きするための仮置き用フック(20)
    を、車室内側に開口した断面略C字形状にし、該フック
    の下顎部(21)の先端(22)が、当該サイドレール
    衝撃吸収体の車体パネルへの組み付け状態における水平
    位置(H)よりも上方へ屈曲した形状となるようにして
    サイドレール衝撃吸収体と一体に形成したことを特徴と
    する自動車天井部のサイドレール衝撃吸収体。
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