JP2583037B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2583037B2
JP2583037B2 JP61187166A JP18716686A JP2583037B2 JP 2583037 B2 JP2583037 B2 JP 2583037B2 JP 61187166 A JP61187166 A JP 61187166A JP 18716686 A JP18716686 A JP 18716686A JP 2583037 B2 JP2583037 B2 JP 2583037B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両構成部品の全体的な配置についての
自動二輪車に関する。
(従来の技術) 自動二輪車には、従来、特開昭61−150883号公報で示
されたものがある。
これによれば、車体フレームがその前部に操向軸管を
有し、この操向軸管にフロントフォークが支承され、こ
のフロントフォークの下端に前輪が死傷されると共に上
端にハンドルが取り付けられている。一方、上記車体フ
レームの後下部にリヤアームが枢支軸により上下に揺動
自在に枢支され、このリヤアームの揺動端に後輪が支承
されている。
上記車体フレームはその後部で上記リヤアームの上方
に左右一対のシートレールを有し、上記シートレールの
上側にシートが配置されてこのシートが上記シートレー
ルに支持されている。上記シートに着座したライダーの
足を載置可能とさせるフートレストが設けられている。
上記後輪を駆動させるエンジンが上記シートの前下方に
設けられている。
上記エンジンに供給される燃料を溜める燃料タンクが
同上車体フレームに支持され、この燃料タンクは上記リ
ヤアームとシートの間に位置させられている。
また、上記公報では示されていないが、従来、次のよ
うに構成されたものがある。
即ち、上記燃料タンクの上面の左右方向におけるほぼ
中央に燃料キャップが設けられている。
また、上記燃料タンク内を上記エンジン側に連通させ
る燃料供給管と、この燃料供給管を通して上記燃料タン
ク内の燃料を上記エンジン側に供給可能とする燃料ポン
プと、上記燃料供給管の中途部に介設される燃料フィル
タとが設けられている。
また、上記燃料タンク内の上部を同上燃料タンクの外
部に連通させるエアブリードパイプが設けられると共
に、このエアブリードパイプにロールオーババルブが取
り付けられている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記した従来の技術によれば、次の問題点
がある。
第1に、シートの着座面は車体フレームの操向軸管と
ほぼ同じ高さに位置させられていて、これは高位置であ
るため、このシートに着座するライダーの重心が高くな
って、操縦性の向上が阻害されるおそれがある。
そこで、上記シートの着座面を低くすることが考えら
れるが、単にこのようにすると、上記シートがフートレ
ストに接近し、このため、ライダーがシートに着座して
フートレストに足を載置した状態では、このライダーの
脚が窮屈になって、自動二輪車への乗り心地が低下する
おそれを生じる。
第2に、上記燃料キャップは燃料タンクの上面側の一
側部に設けられて、シートの側方に位置することとなっ
ている。
このため、上記燃料キャップは、シートに着座したラ
イダーの邪魔になるおそれがあり、また、燃料キャップ
の周りに付着している油分がシート上のライダーを汚す
おそれもある。
第3に、上記燃料キャップは、燃料タンクの上面側か
らシートの外側方に向って車外に露出しているため、こ
れは外観上、容易に見えて車体の見栄えを低下させるお
それがある。
そこで、上記燃料キャップをシートの下側など、車体
の内部に位置させることが考えられるが、単にこのよう
にすると、燃料キャップの配設のための空間を設ける
分、車高が高くなって、自動二輪車の低重心化が阻害さ
れるおそれがある。
第4に、上記燃料供給管の上記燃料タンク側の端部
が、この燃料タンクの下面側に設けられたものがある
が、これによると、上記燃料供給管の端部が燃料タンク
の下面側から突出するため、この燃料供給管の端部に上
下に揺動するリヤアームが接触しないよう、上記燃料タ
ンクの下面と、燃料供給管の端部とが、より上方に位置
させられることとなり、この結果、燃料タンクの容量が
少なくなり、かつ、自動二輪車の低重心化が阻害される
という問題がある。
第5に、自動二輪車には、通常、蓄電池が設けられる
が、これは自動二輪車の各構成部品と比べて、重いもの
であるため、上記蓄電池を車体のいずれかに位置させ
て、操縦性を向上させることが望まれている。
しかし、上記蓄電池はある程度形状の大きいものであ
るため、この蓄電池を所望部位に位置させることは容易
でない。
第6に、上記燃料供給管が長くなると、これの配管材
料が長くなって高価になると共に、配管作業が煩雑にな
る。また、上記燃料フィルタが、外観上、容易に見える
と、車体の見栄えを低下させるおそれがある。
そこで、上記燃料供給管を短くさせ、かつ、上記燃料
フィルタを車体の内部に位置させることが望まれるが、
これを共に満足させることは容易ではない。
第7に、自動二輪車がバンクを繰り返すときには、上
記燃料タンク内の燃料は、この燃料タンク内を左右に振
れることになるが、この際、上記燃料が前記エアブリー
ドパイプの燃料タンク側の端部に容易には入り込まない
ようにするため、上記エアブリードパイプの燃料タンク
側の端部を、同上燃料タンクの上面の左右方向のほぼ中
央に位置させることが望まれる。
しかし、上記燃料タンクの上面の左右方向におけるほ
ぼ中央には、前記したように燃料キャップが位置させら
れていて、この燃料キャップに邪魔されるおそれがある
ため、上記したように、エアブリードパイプの燃料タン
ク側の端部を、この燃料タンクの上面のほぼ中央に位置
させることは容易ではない。
また、自動二輪車の走行時には、その振動により上記
燃料タンク内の燃料は、波打つが、このとき、上記燃料
の一部がエアブリードパイプを通って燃料タンクの外部
に、容易には排出されないようにするため、上記エアブ
リードパイプは、ある程度長くすることが望まれる。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、上記した従来の種々の問題点を悉く解消すること
を目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、車体フレーム2がその前部に操向軸管3を有し、
この操向軸管3にフロントフォーク4を支承させ、この
フロントフォーク4の下端に前輪6を支承させると共に
上端にハンドル7を取り付け、上記車体フレーム2の後
下部にリヤアーム9を枢支軸10により上下に揺動自在に
枢支させると共にこのリヤアーム9の揺動端に後輪12を
支承させ、 上記車体フレーム2がその後上部で上記リヤアーム9
の上方に左右一対のシートレール30,30を有し、上記シ
ートレール30,30の上側にシート15を配置してこのシー
ト15を上記シートレール30,30に支持させ、上記シート1
5に着座したライダー16の足を載置可能とさせるフート
レスト27を設け、上記後輪12を駆動させるエンジン14を
上記シート15の前下方に設け、 上記エンジン14に供給される燃料を溜める燃料タンク
29を同上車体フレーム2に支持させると共にこの燃料タ
ンク29を上記リヤアーム9とシート15の間に位置させ、
上記燃料タンク29の上面29aの左右方向におけるほぼ中
央に燃料キャップ35を設け、 上記燃料タンク29内を上記エンジン14側に連通させる
燃料供給管40と、この燃料供給管40を通して上記燃料タ
ンク29内の燃料を上記エンジン14側に供給可能とする燃
料ポンプ36と、上記燃料供給管40の中途部に介設される
燃料フィルタ37とを設け、 かつ、上記燃料タンク29内の上部を同上燃料タンク29
の外部に連通させるエアブリードパイプ38を設けると共
に、このエアブリードパイプ38にロールオーババルブ39
を取り付けた自動二輪車において、 上記シート15におけるライダー16の着座面15aを上記
操向軸管3よりも低い位置に設け、上記フートレスト27
を側面視で上記エンジン14のクランク軸14aの前下方に
位置させ、 上記燃料キャップ35を、上下方向で、上記シート15と
燃料タンク29の間に位置させ、 かつ、同上燃料キャップ35を上記左右シートレール3
0,30の間に位置させ、 上記燃料供給管40の上記燃料タンク29側の端部をこの
燃料タンク29の上面29a側に位置させ、かつ、上記燃料
タンク29の下面29bを後上り状に傾斜させ、 上記燃料タンク29の前方近傍に蓄電池23を位置させる
と共に、これら燃料タンク29と蓄電池23とを上記シート
15の下方近傍に位置させ、 上記燃料ポンプ36とロールオーババルブ39とが左右に
離れて位置するよう上記燃料タンク29の各側部の前方近
傍に上記燃料ポンプ36とロールオーババルブ39とを位置
させ、 上記燃料キャップ35を上記燃料タンク29の上面29aの
後部に位置させる一方、上記燃料フィルタ37を同上燃料
タンク29の上面29aの前部、かつ、上記左右シートレー
ル30,30の間に位置させ、 上記エアブリードパイプ38の上記燃料タンク29側の端
部を、この燃料タンク29の上面29aの前後方向における
上記燃料キャップ35と燃料フィルタ37の間で、かつ、同
上上面29aの左右方向におけるほぼ中央に連結させた点
にある。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、符号1は自動二輪車で、この自動二
輪車1の車体フレーム2はその前部に操向軸管3を有
し、この操向軸管3にはフロントフォーク4が回動自在
に支承されている。このフロントフォーク4の下端には
前輪6が支承され、同上フロントフォーク4の上端には
ハンドル7が取り付けられている。8はヘッドランプで
ある。
上記車体フレーム2の後下部にはリヤアーム9が枢支
軸10により上下に揺動自在に枢支されており、このリヤ
アーム9の揺動端に後輪12が支承されている。また、こ
のリヤアーム9の揺動端と車体フレーム2の後上部との
間には緩衝装置13が架設されており、この緩衝装置13
は、自動二輪車1の走行中において後輪12が走行面から
受ける振動を緩衝する。
第1図〜第4図において、上記車体フレーム2はその
後部で上記リヤアーム9の上方に左右一対のパイプ製シ
ートレール30,30を有している。上記左右シートレール3
0,30の上側にシート15が配置され、このシート15は上記
シートレール30,30に支持されている。上記シート15の
上面の着座面15aに着座したライダー16の足を載置可能
とさせるフートレスト27が設けられている。
上記後輪12を駆動させるエンジン14が設けられ、この
エンジン14は上記シート15の前下方に設けられている。
このエンジン14は前後一対のシリンダ18,18と、クラン
クケース19を有している。上記各シリンダ18の吸気ポー
トにはそれぞれ気化器20が取り付けられている。また、
この気化器20の吸気側にはエアクリーナ21が取り付けら
れ、このエアクリーナ21は車体フレーム2の前上部に設
けられている。
上記車体フレーム2の前上部やエアクリーナ21を覆う
カバー体22がこの車体フレーム2にねじ止めされてお
り、このカバー体22は外観上、従来の燃料タンクに類似
するよう形成されている。
上記シート15の着座面15aは前記操向軸管3よりも低
い位置に設けられている。上記フートレスト27は側面視
で上記エンジン14のクランク軸14aの前下方に位置させ
られ、上記フートレスト27は上記クランクケース19の前
部側面に突設されている。
上記各シリンダ18の排気ポートに連なる排気管24がそ
れぞれ設けられ、この各排気管24の後端はそれぞれ車体
の後方に延びて排気チャンバ25に連結され、更に、この
排気チャンバ25には一対のマフラー26,26が連結されて
いる。
上記気化器20に燃料が送り込まれ、これがシリンダ18
内で燃焼してエンジン14が作動すると、このエンジン14
に連動する動力伝達装置やリヤアーム9内に設けられる
ドライブシャフト28により、後輪12に動力が伝達され
る。上記シリンダ18からの排気は排気管24、排気チャン
バ25およびマフラー26を順次通過して排出される。
上記各シートレール30にはパイプで形成された側面視
U字状のリヤフレーム31がそれぞれ連結されている。更
に、これら左右のリヤフレーム31,31はクロスメンバ32
で連結してある。これらリヤフレーム31の下端に突設さ
れたブラケット33に前記リヤアーム9を枢支する枢支軸
10が支持されている。
上記エンジン14に気化器20を介して供給される燃料を
溜める燃料タンク29が設けられ、この燃料タンク29はゴ
ム等弾性の緩衝体34を介して上記車体フレーム2の後部
に支持されている。
特に、第2図で示すように、上記リヤアーム9とシー
ト15の間に上記燃料タンク29と蓄電池23とが位置させら
れている。更に、上記燃料タンク29の前方近傍に蓄電池
23が位置させられると共に、これら燃料タンク29と蓄電
池23とは上記シート15の下方近傍に位置させられてい
る。また、特に第1、3図で示すように、上記シートレ
ール30,30、リヤフレーム31,31およびクロスメンバ32で
囲まれた空間内に同上燃料タンク29が位置させられてい
る。
第1、3、4図において、上記燃料タンク29の上面29
aの左右方向におけるほぼ中央で、かつ、同上上面29aの
後部に燃料キャップ35が設けられている。また、この燃
料キャップ35は、上下方向で、上記シート15と燃料タン
ク29の間に位置させられると共に、上記左右シートレー
ル30,30の間に位置させられている。
第3、4図において、上記燃料タンク29内をエンジン
14側である気化器20に連通させる燃料供給管40が設けら
れ、この燃料供給管40の中途部には燃料ポンプ36と燃料
フィルタ37とが介設されている。そして、上記燃料ポン
プ36はその駆動で、上記燃料タンク29内の燃料を上記燃
料供給管40、燃料ポンプ36、および燃料フィルタ37を通
して、エンジン14側である気化器20に供給可能とする。
上記燃料供給管40の上記燃料タンク29側の端部は、こ
の燃料タンク29の上面29aに位置させられている。ま
た、上記燃料タンク29の下面29bは後上り状に傾斜させ
られている。
上記燃料タンク29内の上部を同上燃料タンク29の外部
に連通させるエアブリードパイプ38が設けられ、また、
このエアブリードパイプ38にロールオーババルブ39が取
り付けられている。
上記の場合、特に、第4図で示すように、上記燃料タ
ンク29の左右方向における各側部の前方近傍に上記燃料
ポンプ36とロールオーババルブ39とが位置させられ、こ
れにより、これら燃料ポンプ36とロールオーババルブ39
とは左右方向に離れて位置させられることとなってい
る。
また、上記燃料フィルタ37は上記燃料タンク29の上面
29aの前部、かつ、上記左右シートレール30,30の間に位
置させられている。
更に、上記エアブリードパイプ38の上記燃料タンク29
側の端部は、この燃料タンク29の上面29aの前後方向に
おける上記燃料キャップ35と燃料フィルタ37の間で、か
つ、同上上面29aの左右方向におけるほぼ中央に連結さ
せられている。
上記燃料タンク29はその車幅方向の外側面がシートレ
ール30とリヤフレーム31の間を通ってシート15の外側面
よりも外方に突出しており、これによって、燃料タンク
29に所定の容量が確保されている。この場合、シート15
上のライダー16の脚は燃料タンク29の前方に位置してお
り、このライダー16と上記燃料タンク29の外側面とは干
渉し合わないため、燃料タンク29の外側面を上記のよう
に突出させても、シート15上のライダー16に悪影響を与
えることはない。
また、上記燃料タンク29の各外側面を覆うサイドカバ
ー41が設けられる。このサイドカバー41はシートレール
30にねじ止めされている。また、上記燃料ポンプ36の上
面を覆うカバー42が設けられる。このカバー42は燃料の
注入時に、この燃料が誤って燃料タンク29上にかかるの
を防止する。
第5図において、前記ハンドル7はフロントフォーク
4の上部を構成するハンドルクラウン44上に左右一対の
ハンドルホルダー45,45により支持されている。そし
て、このハンドルホルダー45,45間にパイロットランプ
用のボックス46を設けてあり、このボックス46にはター
ンシグナルランプ、動力伝達装置の中立状態を示すラン
プおよび警告ランプ等が収容されている。47はスピード
メータである。
第6図と第7図において、前記車体フレーム2の前部
側面にはそれぞれサイドケース49が設けられる。このサ
イドケース49は樹脂製の二つの椀状体49a,49bをねじ50
により開閉自在に接合して形成したもので、一方の椀状
体49aがボルト51により車体フレーム2側にねじ止めさ
れている。そして、左右サイドケース49のうち右側のサ
イドケース49内にはエンジン14用の点火ユニット53、燃
料ポンプ36用のポンプリレー54、およびフラッシャリレ
ー55、その他のリレー56が収容されている。
上記実施例によれば、第1に、シート15の下方で、か
つ、このシート15近傍に燃料タンク29を配設し、重量の
重い燃料タンク29や蓄電池23をライダー16に接近させて
マスの集中を図る一方、比較的軽量のエアクリーナ21
や、電気部品を収容するサイドカバー41をライダー16か
ら離れた位置に配置したため、上記マスの集中がより効
果的となって操案性を向上させる上で有益である。
また、第2に、電気部品のうち、ライダー16の視覚に
作用するもののみをハンドル7に取り付け、これを作動
させるリレー等は、サイドケース49内に設けたため、ハ
ンドル7操作に影響する慣性マスを減らすことができ
る。
更に、第3に、従来はシート15下のフレームに取り付
けていた点火ユニット53、ポンプリレー54、その他のリ
レー56等をサイドケース49内に納めたため、走行中は、
車体側面を流れる風でこれらのリレーからの発熱を冷却
することができる。
(発明の効果) この発明によれば、次の効果がある。
即ち、第1に、シートにおけるライダーの着座面を操
向軸管よりも低い位置に設け、フートレストを側面視で
エンジンのクランク軸の前下方に位置させてある。
このため、車体フレームの操向軸管とほぼ同じ高さに
シートの着座面が位置させられていた従来に比べて、こ
のシートの着座面に着座するライダーの重心が低くな
る。
よって、自動二輪車とライダーを全体的にみて、低重
心化が図られて操縦性が向上する。
しかも、上記の場合、シートに着座したライダーの足
を載置可能とさせるフートレストを、上記シートの前下
方に位置させたエンジンのクランク軸の更に前下方に位
置させたため、上記フートレストは上記シートから前下
方に大きく離れることとなる。
よって、上記したようにシートの着座面を低くして
も、このシートの着座面に着座したライダーが上記フー
トレストに足を載置したとき、このフートレストの脚が
窮屈になることは防止される。即ち、上記したように、
低重心化を図った場合にも、自動二輪車への乗り心地が
良好に保たれる。
第2に、燃料タンクの上面側に設けられる燃料キャッ
プを、上下方向で、上記シートと燃料タンクの間に位置
させてある。
このため、上記燃料キャップは、燃料タンクの上面側
に設けられるものではあるが、この燃料キャップは上記
シートにより、その上方から覆われることとなる。
よって、上記燃料キャップが上記シートに着座したラ
イダーの邪魔になることが防止される。また、燃料キャ
ップの周りに付着している油分がシート上のライダーを
汚すことも防止される。
第3に、同上燃料キャップを左右シートレールの間に
位置させてある。
このため、上記燃料キャップは前記シートと燃料タン
クに加え、左右シートレールで覆われることとなって、
外観上、容易に見えることが防止される。
よって、車体の見栄えが向上する。
しかも、この場合、燃料キャップの配設に、左右シー
トレール間の余剰空間が利用されたため、上記燃料キャ
ップを設けることにより、車高が高くなることは抑制さ
れ、よって、自動二輪車の低重心化が確保されて操縦性
が向上する。
第4に、燃料供給管の燃料タンク側の端部をこの燃料
タンクの上面側に位置させてある。
このため、燃料タンクの下面側に燃料供給管が存在せ
ず、つまり、突起物が存在しない分、上下に揺動するリ
ヤアームとの接触を避けて、上記燃料タンクの下面を、
全体的により低くできる。
よって、上記燃料タンクの容量をより多くできると共
に、自動二輪車の低重心化が達成され、操縦性が向上す
る。
しかも、上記燃料タンクの下面を後上り状に傾斜させ
たため、後上り状となるまで上方に揺動するリヤアーム
との接触を避けつつ、上記燃料タンクの下面をより低く
設定でき、もって、上記効果が助長される。
第5に、上記燃料タンクの前方近傍に蓄電池を位置さ
せると共に、これら燃料タンクと蓄電池とをシートの下
方近傍に位置させてある。
このため、いずれも重量のあるシート、燃料タンク、
蓄電池、が上記シートに着座するライダーの近傍に集中
することとなる。
よって、車体のマスの集中が得られて操縦性が向上す
る。
また、上記の場合、上記燃料ポンプとロールオーババ
ルブとが左右に離れて位置するよう上記燃料タンクの各
側部の前方近傍に上記燃料ポンプとロールオーババルブ
とを位置させてある。
このため、上記燃料タンクの前方には、上記蓄電池に
加えて、燃料ポンプとロールオーババルブとが位置させ
られるが、これら燃料ポンプとロールオーババルブとは
左右方向に離れて位置させられるため、これら燃料ポン
プとロールオーババルブとの間に上記蓄電池を位置させ
ることができる。
よって、上記蓄電池はある程度形状の大きいものでは
あるが、この蓄電池は、上記したように燃料タンクの近
傍という所望部位に位置させることができ、もって、上
記したようなマスの集中が達成される。
第6に、上記燃料キャップを上記燃料タンクの上面の
後部に位置させる一方、上記燃料フィルタを同上燃料タ
ンクの上面の前部、かつ、上記左右シートレールの間に
位置させてある。
このため、燃料タンクの上面において、上記燃料キャ
ップと燃料フィルタとが前後に振り分けられて、互いに
干渉し合うことなく位置させられることとなり、よっ
て、上記上面への燃料フィルタの設置が可能となる。
そして、この場合、上記燃料フィルタは燃料タンクの
上面の前部に位置させられたため、前記したように燃料
タンクの前方近傍に位置させられた上記燃料ポンプに対
し、上記燃料フィルタがより近づくこととなり、その
分、上記燃料フィルタと燃料ポンプとを連結する燃料供
給管は短くて足りる。
よって、燃料供給管の配管材料が短くなって安価にな
ると共に、配管作業がし易くなるという利点が生じる。
しかも、上記の場合、燃料フィルタは左右シートレー
ルの間に位置させられるため、前記燃料キャップと同じ
ように、上記燃料フィルタは前記シートと燃料クンクに
加え、左右シートレールで覆われることとなって、外観
上、容易に見えることが防止される。
よって、車体の見栄えが向上する。
第7に、上記エアブリードパイプの上記燃料タンク側
の端部を、この燃料タンクの上面の前後方向における上
記燃料キャップと燃料フィルタの間で、かつ、同上上面
の左右方向におけるほぼ中央に連結させてある。
即ち、燃料タンクの上面において、前記したように前
後に振り分けられた燃料キャップと燃料フィルタの間の
部分に着目して、この部分に、上記エアブリードパイプ
の燃料タンク側の端部を連結させたのであり、これによ
り、上記燃料キャップや燃料フィルタの存在に支障な
く、上記燃料タンクの上面の左右方向におけるほぼ中央
に対し、上記エアブリードパイプの燃料タンク側の端部
の連結がなされることとなっている。
そして、上記したように、エアブリードパイプの燃料
タンク側の端部を燃料タンクの上面の左右方向における
ほぼ中央に連結させたため、自動二輪車がバンクを繰り
返して、上記燃料タンク内の燃料が左右に振れたとして
も、この燃料が上記エアブリードパイプの燃料タンク側
の端部に容易に入り込もうとすることは防止される。
また、上記エアブリードパイプは、上記燃料タンクの
前方近傍に位置する前記ロールオーババルブから、同上
燃料タンク側に延びているが、その燃料タンク側の端部
は、前後方向で、上記燃料フィルタを越えてその後側に
まで延びているため、上記エアブリードパイプは長くさ
れている。
よって、自動二輪車の走行中に、その振動により燃料
タンク内で波打った燃料の一部が、上記エアブリードパ
イプの燃料タンク側の端部に入り込んだとしても、上記
エアブリードパイプはある程度長くされているため、こ
のエアブリードパイプに入り込んだ燃料が容易に燃料タ
ンクの外部にまで排出されるということは抑制される。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第2図のI−I
線矢視断面図、第2図は自動二輪車の全体側面図、第3
図は第2図の部分拡大図、第4図は第3図のIV−IV線矢
視図、第5図は第2図のV−V線矢視図、第6図は右側
のサイドケースの内部を示す側面図、第7図は同上サイ
ドケースの内部を示す平面図である。 2……車体フレーム、3……操向軸管、4……フロント
フォーク、6……前輪、7……ハンドル、9……リヤア
ーム、10……枢支軸、12……後輪、14……エンジン、14
a……クランク軸、15……シート、15a……着座面、16…
…ライダー、23……蓄電池、27……フートレスト、29…
…燃料タンク、29a……上面、29b……下面、30……シー
トレール、35……燃料キャップ、36……燃料ポンプ、37
……燃料フィルタ、38……エアブリードパイプ、39……
ロールオーババルブ、40……燃料供給管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームがその前部に操向軸管を有
    し、この操向軸管にフロントフォークを支承させ、この
    フロントフォークの下端に前端を支承させると共に上端
    にハンドルを取り付け、上記車体フレームの後下部にリ
    ヤアームを枢支軸により上下に揺動自在に枢支させると
    共にこのリヤアームの揺動端に後輪を支承させ、 上記車体フレームがその後上部で上記リヤアームの上方
    に左右一対のシートレールを有し、上記シートレールの
    上側にシートを配置してこのシートを上記シートレール
    に支持させ、上記シートに着座したライダーの足を載置
    可能とさせるフートレストを設け、上記後輪を駆動させ
    るエンジンを上記シートの前下方に設け、 上記エンジンに供給される燃料を溜める燃料タンクを同
    上車体フレームに支持させると共にこの燃料タンクを上
    記リヤアームとシートの間に位置させ、上記燃料タンク
    の上面の左右方向におけるほぼ中央に燃料キャップを設
    け、 上記燃料タンク内を上記エンジン側に連通させる燃料供
    給管と、この燃料供給管を通して上記燃料タンク内の燃
    料を上記エンジン側に供給可能とする燃料ポンプと、上
    記燃料供給管の中途部に介設される燃料フィルタとを設
    け、 かつ、上記燃料タンク内の上部を同上燃料タンクの外部
    に連通させるエアブリードパイプを設けると共に、この
    エアブリードパイプにロールオーババルブを取り付けた
    自動二輪車において、 上記シートにおけるライダーの着座面を上記操向軸管よ
    りも低い位置に設け、上記フートレストを側面視で上記
    エンジンのクランク軸の前下方に位置させ、 上記燃料キャップを、上下方向で、上記シートと燃料タ
    ンクの間に位置させ、 かつ、同上燃料キャップを上記左右シートレールの間に
    位置させ、 上記燃料供給管の上記燃料タンク側の端部をこの燃料タ
    ンクの上面側に位置させ、かつ、上記燃料タンクの下面
    を後上り状に傾斜させ、 上記燃料タンクの前方近傍に蓄電池を位置させると共
    に、これら燃料タンクと蓄電池とを上記シートの下方近
    傍に位置させ、 上記燃料ポンプとロールオーババルブとが左右に離れて
    位置するよう上記燃料タンクの各側部の前方近傍に上記
    燃料ポンプとロールオーババルブとを位置させ、 上記燃料キャップを上記燃料タンクの上面の後部に位置
    させる一方、上記燃料フィルタを同上燃料タンクの上面
    の前部、かつ、上記左右シートレールの間に位置させ、 上記エアブリードパイプの上記燃料タンク側の端部を、
    この燃料タンクの上面の前後方向における上記燃料キャ
    ップと燃料フィルタの間で、かつ、同上上面の左右方向
    におけるほぼ中央に連結させたことを特徴とする自動二
    輪車。
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