JP2556482Y2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

自動車用ドアトリム

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JP2556482Y2
JP2556482Y2 JP9126891U JP9126891U JP2556482Y2 JP 2556482 Y2 JP2556482 Y2 JP 2556482Y2 JP 9126891 U JP9126891 U JP 9126891U JP 9126891 U JP9126891 U JP 9126891U JP 2556482 Y2 JP2556482 Y2 JP 2556482Y2
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JP
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door trim
resin core
waist
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flange portion
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文彦 佐藤
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、モールドプレス成形
された樹脂芯材を使用した自動車用ドアトリムに関する
もので、特にインナーシールを取付けるウエストフラン
ジ部の形状に工夫を加えた自動車用ドアトリムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ドアパネルの室内側には内装部品
としてドアトリムが装着されているが、最近の傾向とし
て、図9に示すように、ドアトリム1のウエストライン
2はインストパッド3のウエストライン4と連続するよ
うに、ドアトリム1のウエストライン2の高さを前方に
いくにつれ徐変させて、室内美観の向上を図るようにし
ている。
【0003】従って、このようにウエストライン2の高
さを徐変させるため、図10,図11に示すように、ド
アトリム1のウエストフランジ部5の上端とウエストラ
イン2との間に段差を設けて樹脂芯材1aを成形してい
る。
【0004】尚、図12は、樹脂芯材1aを射出成形す
る際の射出成形用金型構造を示すもので、コア側金型6
とキャビティー側金型7との間にコア8を介在させた金
型構造により、所要形状の樹脂芯材1aの成形を行なっ
ている。
【0005】ところで、図10,図11に示すドアトリ
ム1の樹脂芯材1aは射出成形によるものであるが、最
近では、射出成形に替り型製作費、工程管理等を考慮し
て、モールドプレス成形が多用される傾向にある。
【0006】しかしながら、モールドプレス成形を使用
する場合、ウエストフランジ部5の上端とウエストライ
ン2との間に段差を形成する場合、型構造上、図13に
示すように、コア側金型6の突出部6aの強度を維持す
る関係から、樹脂芯材1aは図14に示すように、段差
が始まる部分におけるウエストフランジ部5の高さも変
えなければならず、そうした場合、図15に示すよう
に、ウエストフランジ部5の高さを一定にする必要があ
ることから、スペーサーパッドPを内部に装填した後、
インナーシール9を取付けているのが実情である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】このように、モールド
プレス成形による樹脂芯材1aを使用した場合、ドアト
リム1のウエストライン2の高さを徐変させた場合、イ
ンナーシール9を取付けるウエストフランジ部5の高さ
を一定に保つことが困難であり、別途スペーサーパッド
Pを必要とするため、部品点数の増大を招くとともに、
スペーサーパッドPの取付工数もかさみ、大幅なコスト
アップを招来するという欠点が指摘されている。
【0008】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、モールドプ
レス成形により成形された樹脂芯材を使用するととも
に、インストパッドとの対応でウエストラインの高さを
徐変させた自動車用ドアトリムにおいて、従来のスペー
サーパッドを廃止することにより、部品点数の削減、取
付工数の低減を図り、製品のコストダウンに大きく貢献
できる自動車用ドアトリムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、所要形状にモールドプレス成形された樹
脂芯材を表皮材により被覆してなり、インナーシールを
取着するウエストフランジ部を備えるとともに、インス
トパッドに対向する前部上端側を、インストパッドのコ
ーナー部に合せて、そのウエストラインの高さを徐変さ
せた自動車用ドアトリムにおいて、前記ドアトリムの前
部上端側における樹脂芯材のウエストフランジ部の下端
にヒンジ部を介してウエストフランジ部に重合可能な
折曲片を設置するとともに、この折曲片の上下寸法が一
般部のウエストフランジ部の上下寸法と同一に設定され
ていることにより、ウエストフランジ部の高さを一定に
したことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、ウエストライ
ンの高さ徐変させた部位のウエストフランジ部の下端縁
に設置された折曲片をヒンジ部を介して折曲げ、ウエス
トフランジ部と重合させれば、この折曲片の長さを一般
部のウエストフランジ部の寸法と同一に設定しておけ
ば、ウエストラインの高さが徐変するドアトリムの前部
側においてもウエストフランジ部の高さを常に一定に維
持することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案による自動車用ドアトリムの実
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0012】図1は本考案による自動車用ドアトリムの
構成を示す一部切欠斜視図、図2,図3は同自動車用ド
アトリムに使用する樹脂芯材の要部斜視図、図4,図5
は同自動車用ドアトリムにインナーシールを取付ける工
程を説明する各断面図、図6は本考案による自動車用ド
アトリムの別実施例を示す断面図、図7は同自動車用ド
アトリムに使用する樹脂芯材の変形例を示す斜視図、図
8はこの樹脂芯材の成形時の状態を示す金型構造の断面
図である。
【0013】図1において、本考案による自動車用ドア
トリム10は、所要形状にモールドプレス成形された樹
脂芯材11と、この樹脂芯材11の表面側に貼着される
表皮材12とから大略構成されており、上記樹脂芯材1
1としてはポリプロピレン樹脂にタルクを混入した複合
樹脂材料を使用し、表皮材12としては、塩ビシート裏
面にポリエチレンフォームを積層した積層シートが本実
施例では使用されている。
【0014】さらに、ドアトリム10にはインナーシー
ル20を取付けるための所定幅のウエストフランジ部1
3が形成されているとともに、造形上、インストパッド
(図示せず)のウエストラインと協調させるために、ド
アトリム10の前部上端側10aにおいて、ウエストラ
インの高さが徐変する形状に設定されている。
【0015】従って、インナーシール20を取付けるた
めのウエストフランジ部13の幅が一定であるため、ド
アトリム10の前部上端側10aにおいては、ウエスト
ラインの高さとウエストフランジ部13の上端部との間
に段部14が形成されている。
【0016】ところで、本考案の特徴は樹脂芯材11に
形成されるウエストフランジ部13の構成に特徴があ
る。
【0017】すなわち、図2に示すように、ドアトリム
10のウエストラインの高さが徐変する前部上端側10
aにおいて、ウエストフランジ部13aの下端縁に沿っ
て、折曲片15がヒンジ部16を介して一体に設けられ
ている。
【0018】さらに、折曲片15の先端には、フランジ
17が設置されているとともに、この折曲片15をヒン
ジ部16を介して折返した後、重合状態で固定するため
の取付孔18が本体側及び折曲片15に設置されてい
る。
【0019】そして、ウエストフランジ部13の一般部
分の寸法(図2中d1 で示す)と折曲片15の寸法(同
様に図2中d2 で示す)を同一に設定して、この折曲片
15をヒンジ部16を介して折曲げれば、図3に示すよ
うに、ウエストラインの高さが徐変するドアトリム10
の前部上端側10aにおいても、ウエストフランジ部1
3の高さを常に一定に維持することができる。
【0020】従って、モールドプレス成形により所要形
状に形成される樹脂芯材11を使用しても、従来の射出
成形と同様の樹脂芯材が得られるため、スペーサーパッ
ドが廃止でき、部品点数の削減並びに取付工数の低減等
から大幅なコストダウンが期待できる。
【0021】次いで、図4,図5は上記ドアトリム10
の製造工程を参考までに説明するもので、図4に示すよ
うに、折曲片15をヒンジ部16を介して上方に折曲操
作した後、このウエストフランジ部13に表皮材12を
被覆し、次いで、図5に示すように、インナーシール2
0を取付具21をウエストフランジ部13の取付孔18
内に挿入固定することにより、ドアトリム10にインナ
ーシール20を簡単に取付けることができる。
【0022】尚、取付具21の他に、インナーシール2
0の係止爪や、メタルステッチャー等により、折曲片1
5を折り返し固定してもよい。
【0023】また、図6に示すように、ウエストフラン
ジ部13に一体に設けられる折曲片15として、フラン
ジ17を廃止したフラット状態のものを使用しても、イ
ンナーシール20を保持するサポート機能が得られるた
め、上述実施例と同様の作用効果が得られる。
【0024】なお、本実施例は前述の実施例のものに比
べ構造が簡素化されているため、モールドプレス成形型
の加工が簡単かつ廉価に行える利点がある。
【0025】更に、図7に示すように、ヒンジ部16を
樹脂芯材11のウエストフランジ部13aの外側に設け
てもよく、このようにすれば、樹脂芯材11のプレス成
形時、金型から樹脂芯材11を容易に脱型でき、特に、
図8に示すように、金型の一部にスライドコア30の使
用が可能となる。
【0026】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用ドアトリムは、モールドプレス成形により所要形状に
成形された樹脂芯材を使用するとともに、造形上、ドア
トリムの前部上端側においてウエストラインの高さを徐
変させたものであり、ドアトリムの前部上端側におい
て、樹脂芯材のウエストフランジ部に折曲片を一体に設
け、この折曲片をヒンジ部を介して折曲操作することに
より、ウエストフランジ部の高さを一定に保つことがで
き、従来モールドプレス成形による樹脂芯材を使用した
場合、スペーサーパッドの挿入を必要としたのに比べ、
このスペーサーパッドが廃止されることにより、部品点
数の削減、取付工数の低減等製作が簡単かつ迅速に行え
る等大幅なコストダウンを招来するという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による自動車用ドアトリムの一実施例を
示す一部切欠斜視図。
【図2】図1に使用する樹脂芯材の要部構成を示す斜視
図。
【図3】図2に示す樹脂芯材の組立完了後の状態を示す
斜視図。
【図4】図2に示す樹脂芯材における折曲片の折曲操作
を示す説明図。
【図5】図2に示す樹脂芯材にインナーシールを取付け
る状態を示す断面図。
【図6】本考案による自動車用ドアトリムの別実施例の
構成を示す要部断面図。
【図7】本考案による自動車用ドアトリムに使用する樹
脂芯材の変形実施例を示す斜視図。
【図8】図7に示す樹脂芯材の成形時の状態を示す断面
図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図10】図9中X−X線断面図。
【図11】図10に示す自動車用ドアトリムの樹脂芯材
を示す要部斜視図。
【図12】図11に示す樹脂芯材を成形する射出成形用
金型構造を示す断面図。
【図13】同樹脂芯材を成形するモールドプレス成形用
金型構造を示す断面図。
【図14】モールドプレス成形による樹脂芯材を示す要
部斜視図。
【図15】図14に示す樹脂芯材を使用した場合のドア
トリムの構成を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 10a 前部上端側 11 樹脂芯材 12 表皮材 13 ウエストフランジ部 15 折曲片 16 ヒンジ部 17 フランジ 18 取付孔 20 インナーシール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状にモールドプレス成形された樹
    脂芯材(11)を表皮材(12)により被覆してなり、
    インナーシール(20)を取着するウエストフランジ部
    (13)を備えるとともに、インストパッドに対向する
    前部上端側(10a)を、インストパッドのコーナー部
    に合せて、そのウエストラインの高さを徐変させた自動
    車用ドアトリムにおいて、 前記ドアトリムの前部上端側(10a)における樹脂芯
    材(11)のウエストフランジ部(13a)の下端縁
    ヒンジ部(16)を介してウエストフランジ部(13
    a)に重合可能な折曲片(15)を設置するとともに、
    この折曲片(15)の上下寸法が一般部のウエストフラ
    ンジ部(13)の上下寸法と同一に設定されていること
    により、ウエストフランジ部(13)の高さを一定にし
    たことを特徴とする自動車用ドアトリム。
JP9126891U 1991-11-07 1991-11-07 自動車用ドアトリム Expired - Lifetime JP2556482Y2 (ja)

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