JP2018073307A - 特定駐車スペースの管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】認証条件等の入力手続や、駐車の際の認証のための行為として煩雑な手段を可能な限り省略し、特に体の不自由な方が認証を取る場合を考慮して、車内に認証情報記憶媒体を備えているだけで駐車を可能とし、他方駐車許可認証情報を有していない車両に対しては他の駐車スペースへ移動を促すシステムの提供。【解決手段】認証情報記憶媒体と、駐車場用設置装置とから構成され、前記認証情報記憶媒体は、共通又は個別の電子データによる駐車許可認証情報の記録及び書き換えを可能とし、前記駐車場用設置装置は、センサーを用いた車両検出機構と、認証情報記憶媒体と通信を行う通信機構と、適合車両であるか否かを判断して警報装置へ動作制御指令の信号を発信する制御機構とを備え、適切な場所への移動を促す警報装置を作動させ、駐車許可認証情報が認定者の操作によらずに変更等されるとともに、利用範囲等が拡張可能に変化していく構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、駐車スペースの管理システムの技術に関し、詳しくは、特定の条件を満たす適合車両のみが駐車できることを認めている特定の駐車スペース毎に認証機能を持たせ、不適合車両の駐車に対しては移動を促すとともに、以後の不当な駐車を抑制し、特に身体の不自由な方の利便性を図るために設置された障がい者等用駐車スペースに不適合車両を駐車する行為の抑制に資する特定駐車スペースの管理システム技術に関する。
近年においては、福祉の精神から身体の不自由な方の利便を図るという趣旨の下、種々の施設や店舗等において、自主的に障がい者等用駐車スペースが確保されるようになった。ところが残念なことに、モラル欠如者の不当な駐車が相次いで起こり問題視されるようになってきている。例えば、健常者が他の駐車スペースがあるのに、乗り降りが近いからとか、荷物の積みこみに便利であるなど利己的な理由から駐車してしまうケースである。もっと悪質なものとしては、健常者が「車いすマーク」を購入し、身体の不自由な方装って利用しているケースまであり、大きな社会問題となっている。
このような問題を解決すべく、一部の地方公共団体では 「パーキング・パーミット制度」を導入し、障がい者等用駐車スペースを利用できる対象者の範囲を設定し、条件に該当する希望者に地域の協力施設で共通に利用できる利用証を交付する取り組みがなされている。係る取り組みは、不適正な駐車を抑止することを目的としているものである。しかしながら、係る制度では、インターネットに利用証が掲載されているため、それをコピーして提示すれば、上記の問題を解決するには至らず、また、当該地域活動の範囲の中でしか利用できないものであって、拡張性に欠けるという課題が残っているといえる。
また、外形から判断できない内臓疾患等による内部障がい者は、体の内部に障がいを有するため、外見上では他者に理解が得づらく、「障がい者等用駐車スペースに車を置くと警備員に注意されたり、周囲の人から冷ややかな目で見られる。」などの意見も多い。従って、例えばペースメーカーを使用している方や人工透析を受けている方などは、駐車することに対して周りの目を気にすることもあり、自己が駐車する資格を有する者であることを周囲に知らせることができていないために、せっかく利用できる障がい者等用駐車スペースを設置しても、その利便性を有効に生かしきれておらず、当該スペースの利用に安心感を確保してあげられていないという問題もある。
その他、一般的な駐車場においても、例えば、月極駐車場の契約した駐車スペースに、勝手に知らない他人によって駐車されてしまうという問題もある。
このような現状の下、駐車場を管理する技術については,従来からも種々の技術が提案されている。本願発明者も既に「身体障害者用福祉車両識別駐車場システム」について出願し特許を取得している(特許文献1参照)。係る技術は、自動車側の車載器による車両側認証情報伝達手段と、駐車場側認証情報伝達手段と、駐車場側サーバーと、ネットワーク回線と、認証情報処理サーバーと、非認定車両の駐車防止手段とから構成され、該駐車防止手段は待機状態においてはフラップを立ち上げ、一般車両の進入を不可能にするシステムであって、記憶媒体に記憶された認証情報に基づき、電波を用いて駐車場側認証情報伝達手段と相互通信し、駐車場側サーバーからネットワーク回線を介して認証情報処理サーバーへと送信し、公的機関などの認証により身体障害者用福祉車両であるかを判断し、該駐車場側サーバーは、非認定車両の駐車防止手段を作動させると共に、当該施設の有する身体障害者用専用施設設備の配置情報を車載器に送信してモニター上に配置箇所案内をマップ表示させることを特徴とする発明である。但し、前記したフラップ板やゲートを備える態様のものでは、救急車や消防車等の緊急車両等が緊急に駐車する妨げとなる問題を残しているといえるものである。
また、「入場発券時に車両番号を撮影し、画像から車両番号を抽出し、車番認証システムで車両番号を特定した情報と、駐車場の各駐車スペース1箇所当り1台ずつ設置された車両撮影用カメラによって、入庫した車両の車両番号から車番認証システムで特定した情報とをネットワーク上に設置したシステム制御用コンピューターによって管理把握し、入庫時間、料金精算、入庫場所の管理を効率化すると共に、インターネット経由で利用者の携帯電話WEBサービスから利用者に情報提供をする。」技術が提案されている(特許文献2参照)。
さらにまた、許可車両が常にスムーズに専用駐車スペースに駐車することができる駐車スペース管理システムを提供する技術に、「駐車場の入口に設けられた入力ゲート装置と、駐車スペースに設置されたナンバー読取装置とから構成され、前記入力ゲート装置は、駐車許可ユーザおよび駐車許可車両のデータが記憶された記憶手段と、ユーザが所持する表示具に表示された認証用の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像を前記記憶手段内のデータに基づいて認証する画像認証手段と、前記画像認証手段による認証結果を前記ナンバー読取装置へ送信する送信手段と、を具備し、前記ナンバー読取装置は、駐車された車両の車両ナンバーを読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた車両ナンバーが前記入力ゲート装置によって認証された車両ナンバーか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果が否であった場合に警報音を発する警報手段と、を具備することを特徴とする駐車スペース管理システム」も提案されている(特許文献3参照)。
さらにまた、特定車両のみが駐車可能であり、スムーズな入出庫を行うことが出来る駐車場課金システムの提供技術として、「車両に無線機器を搭載し、駐車場の入口ゲート、出口ゲートにAPをそれぞれ設置し、APと通信接続するRADIUSサーバーを設置し、車両が入出庫を行う際に、車両に搭載の無線LANカードがAPに帰属後、認証を行い、特定の車両のみ駐車可能とし、利用料金の計算を無線帰属時の認証時間の記録により行い、後払い方式とすることで、スムーズな入出庫を可能」としているものがある(特許文献4参照)。
しかし、前記いずれの技術も、利用者が駐車場管理者等との契約に基づく認証情報との照合によるものであったり、不特定の車両の車両ナンバーから画像処理によって特定するもの等であるなど、認証情報が車両側と駐車場側の間でネットワーク通信や無線通信を用いて送受信して行われるものである。
また、前記したフラップ板やゲートを備える態様のものでは、救急車や消防車等の緊急車両が緊急駐車する際の妨げとなる場合もある。なお、認証情報を駐車場側の読み取り装置等へ伝達するために、窓から身を乗り出したり、車両を降りて認証を行うシステムでは身体に障害を持つ方の負担が大きい。そこで、身体に障害を持つことの認証情報を持つ方が何らの操作もせずに認証処理が行なわれる技術が求められているといえる。
そこで、本発明者は、上記の問題点に鑑み、まず、身体に障がいを有する人が障がい者等用駐車スペースを利用する際、何らの動作や操作をすることなく、認証が行なわれ、許可情報が必要に応じて情報が書き換えられるとともに、適切な認証条件を満たす車両の駐車を許可し、次に認証条件を満たさない車両に対して別の場所に移動するよう促しつつ、時間の経過により注意喚起の程度を変化させ、不正な駐車行為を抑制し、以後の、二次的、三次的行為を防止する本発明を完成させたものである。
特許第5127971号公報 特開2010−108240号公報 特開2006−260363号公報 特開2007−233839号公報
認証条件等の入力手続や、駐車の際の認証のための行為として煩雑な手段を可能な限り省略し、特に体の不自由な方が認証を取る場合を考慮して、車内に認証情報記憶媒体を備えているだけで駐車を可能とし、他方、駐車許可認証情報を有していない車両に対しては他の駐車スペースへ移動を促すことで、従来問題となっていた人的トラブルを解消し、違法な駐車をする運転手のモラル向上に貢献するシステムの提供。
本発明は、特定条件に適合する駐車許可認証情報を有する車両の駐車を認め、適合しない車両に対しては移動を促し不適切な駐車行為を抑制する特定駐車スペースにおける管理システムであって、認証情報記憶媒体と、駐車場用設置装置とから構成され、前記認証情報記憶媒体は共通又は個別の電子データによる前記駐車許可認証情報の記録及び書き換えを可能とし、前記駐車場用設置装置は車両検出機構と通信機構と制御機構と警報装置を備え、前記車両検出機構はセンサーを用いて車両の入出状況を検出し、前記通信機構は前記認証情報記憶媒体と通信を行い、前記制御機構は前記駐車許可認証情報が正当なものか否かを判断し前記警報装置へ動作指令を行い、前記警報装置は前記駐車許可認証情報が正当なものとして適合しない場合に適切な場所への移動を促す警報処理を行ない、該駐車場用設置装置は前記特定駐車スペース毎に備えられ、前記特定条件が認められた者の操作によることなく変更、追加、又は取消等されるとともに、内容の異なる駐車許可認証情報が追加されることにより利用の範囲及び内容が拡張可能に変化していく構成を採用した。
また、本発明は、前記警報装置における前記警報処理が、光、音、音声、又はこれらの組み合せにより視覚及び聴覚へ訴えるものであって、時間の経過とともに音量や音声内容、或いは光量や点滅速度等を段階的に変化させる構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記駐車場用設置装置が車止め型の形状により地面に設置される構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記駐車場用設置装置がポール型の形状により地面に設置される構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記駐車場用設置装置が内部に電源装置を有し、可搬型である構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記駐車場用設置装置が特定駐車スペースの上方の天井、若しくは左右及び前後の壁の何れかに配置される天井・壁型の構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記認証情報記憶媒体にRFIDタグを用い、前記駐車場用設置装置に前記RFIDタグと通信するための通信装置を備え、前記通信装置から通信可能な領域内に前記RFIDタグが入ると、前記RFIDタグと前記通信装置が通信を行い、前記制御機構における前記駐車許可認証情報が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報へと書き換えが行われる構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記認証情報記憶媒体に非接触ICカードを用い、前記駐車場用設置装置に前記非接触ICカードと通信するための通信装置を備え、前記通信装置から通信可能な領域内に前記非接触ICカードが入ると、前記非接触ICカードと前記通信装置が通信を行い、前記制御機構25における前記駐車許可認証情報が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報へと書き換えが行われる構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記認証情報記憶媒体に可搬型端末装置の記憶部若しくは外部に取り付けられる記憶媒体を用い、前記駐車場用設置装置にBluetooth(登録商標)による通信機構を備え、送受信可能な範囲内に前記認証情報記憶媒体が入ると前記Bluetooth(登録商標)のビーコン機能を使ったポップアップ起動によってアプリケーションが自動的に立ち上がり、前記制御機構における前記駐車許可認証情報が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報へと書き換えが行われる構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記認証情報記憶媒体又は前記駐車場用設置装置と通信する通信機構により外部通信回線を介して前記駐車許可認証情報の伝達又は書き換えを可能とする構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記特定条件が、障がい者としての認定を受けていることを条件とする場合であって、特定駐車スペースが障がい者等用駐車スペースである構成を採用することもできる。
また、本発明は、前記特定条件に係る駐車許可認証情報で許可される範囲外の不適切駐車情報を記録し、記録された不適切駐車車両情報と判断される車両が入庫しようとした際には別内容の前記警報処理がされる構成を採用することもできる。
本発明は、IDやパスワードの入力操作や携帯端末を読取装置で読み取る非接触ICカードの読み取り操作を省略し、可能な限り煩雑な手段を回避していることから、駐車の際の手続が不要で、スムーズな乗り降りを可能とする有利な効果を発揮するものである。また、不正な駐車をするものに対しては、駐車をしている限りにおいて他へ移動するように促す音声等を流し、音量や内容を変化させることで即座に他へ移動しなければならないという心理的な働きかけにより、モラルの向上を図ることを可能とする点において有用な効果を発揮するものである。共通のコードを持っていれば
本発明に係る特定駐車スペースの管理システムの全体構成を示す説明図である。 本発明に係る特定駐車スペースの管理システムの駐車時の状態を示す状態説明図である。 本発明に係る駐車場用設置装置の実施形態説明図である。 本発明に係る駐車場用設置装置の他の実施形態説明図である。 本発明に係る駐車場用設置装置の他の実施形態説明図である。
本発明は、駐車許可認証情報41を所有しているか否かについてまず判断し、その駐車許可認証情報41が使用する駐車場用設置装置20と通信を行って警報を発するか否かを判断する装置であり、その駐車許可認証情報41が認証を受ける者の行為に起因するもののみならず、新たに駐車許可認証情報41が追加されること等により、特定駐車スペース50を利用できる特定条件40を満たす者の手を煩わせることなく、利用できる範囲が拡張していくといった点が本発明の特徴的な部分である。
特定条件40は、駐車許可認定情報41の交付者と設置者が許可したい駐車人の属性を定める条件をいい、例えば、身体に障害を有する者であることを条件とする場合は、地方自治体が発行した身体障害者手帳に記載された番号等の存在を条件とすることなどが考えられる。但し、これに限定されるものではなく、要介助者の認定を受けていることや、通院している妊婦や患者が病院に通院している等の条件とするなど、条件設定は適宜変更可能とする。なお、個別の契約等による同一グループが提供しているテーマパークやホテルなど、特定駐車スペースを提供するものが定める条件であってもよい。これらの条件設定の範囲については、利用できる場所や期間の制限によって調整することが望ましい。
駐車許可認証情報41は、例えば、前記の地方自治体から交付される障害者手帳に記載された番号等を電子データに置き換えた電子情報であって、暗号化された共通の電子データとして、通信により駐車場用設置装置20の制御装置25へ送られ、特定駐車スペース50毎に設置された駐車場用設置装置20に正当なものであるか否かが判断される情報である。なお、駐車許可認証情報41は、地方自治体のような公的機関から発行される、例えば身体障害者手帳に記載された番号を暗号化したもので全ての特定駐車スペース50を共通して利用可能とする電子データや、特定の店舗で一貫して利用できる範囲を許可する個別の電子データ、或いは特定の駐車スペースのみを許可する個別の電子データなど、利用目的に応じた対応の情報とすることができる。また、妊婦や事故による怪我が回復するまでの一定期間など、期間的な制限情報を加えることで当該機関が経過を自動的に許可情報が書き換えられる構成とすることが望ましい。
特定駐車スペース50は、前記特定条件40を満たした認証情報記憶媒体10を有している者が利用できる駐車スペースである。
障がい者等用駐車スペース51は、前記特定条件40が身体に障害を有する者等に認められている駐車スペースであり、最近では「おもいやり駐車スペース」といった名称など、その名称は一義的に定められていないことから、国土交通省が発行する刊行物等に使用している「障害者等用駐車スペース」という表現のうち「障害」の「害」を「がい」として表した「障がい者等用駐車スペース」という表現を用いることとする。また、障がい者等用駐車スペース51は、通常店舗等の入り口付近に設けられ、車いすマークで示されている場合が多い。本発明は、係る障がい者等用駐車スペース51における利用に際した前記課題を解決することを要部とするものである。以下、図面に基づいて本発明を説明する。但し、図面に示した形状や構成は例示であって、これらに限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想の範囲内においての変更を含むものとする。
図1は、本発明に係る特定駐車スペースの管理システム1の全体構成を示す説明図である。図1(a)は、本発明に係る特定駐車スペースの管理システム1を最もシンプルな構成で示したものであり、図1(b)は図1(a)の基本構成にインターネット等の外部電子通信回線とサーバー等を用いて拡張性のあるシステムとすることが可能であることを示している。図1(a)に示されるとおり、本発明の基本構成として認証情報記憶媒体10と駐車場用設置装置20のみでも実施可能である。係る構成で利用する利点としては、インターネット回線Nやサーバー等のトラブルの影響を受けることなく、安定した利用が可能であり、配線等の工事が不要とできるためコスト的な面からも導入しやすいという点が挙げられる。他方、図1(b)に示したインターネット回線Nを通じて、病院、行政、公園、或いは店舗等などから常にネットワークサーバーSに集められた最新の駐車許可認証情報41へと常に書き換えられ、利用者の認証情報記憶媒体10へもいち早く最新の情報へ書き換えが行なわれるといった利点がある。
図2は、本発明に係る特定駐車スペースの管理システム1の駐車時の状態を示す状態説明図である。図2(a)は、車両Cが駐車場用設置装置20に近づき、該駐車場用設置装置20が有する通信エリアに入り、駐車しようとしている状態を示し、図2(b)は、車両Cが駐車場用設置装置20の車両Cを検出するためのセンサー23によって車両Cが利用中の利用状態を示し、図2(c)は、車両Cが利用を終え、駐車場用設置装置20から離れていく状態を示している。この場合において、通信手段にWi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)のように送受信可能な範囲に差がある場合、範囲が広いと隣接車との区別がつきにくいこともあり、また逆に範囲が狭いと通信できないという問題が生じるため、送受信可能な範囲を駐車場用設置装置20の設置場所と認証情報記憶媒体10が存在するであろう室内空間との距離に考慮して送信出力やアンテナ特性を注意して設計する。
認証情報記憶媒体10は、駐車を認めるIDやパスワード等の数値、文字、又はこれらの組合せによるテキスト情報等を、一次元コードのバーコード(barcode)、マトリックス型二次元コードのQRコード(登録商標)、磁気ストライプカード、ICカード(integrated circuit card)などから読み取り装置を介して駐車許可認証情報41を記憶させる記憶装置である。例えば電波又は電磁界を用いて通信する記憶媒体であるRFIDタグ26(radio frequency identification tag)や、記録できるデータ量が極めて大きく、取り扱いも容易であるUSB(Universal Serial Bus)メモリー、或いは携帯電話機等の端末を利用した外部の記憶媒体を利用することも可能である。なお、前記読み取り装置によって駐車許可認証情報41が認証情報記憶媒体10に記憶された後は利用者はそれを車両C内に持ち込んでおくだけで本発明を利用することができるものとする。
また、認証情報記憶媒体10を車両Cに固定する方法の場合だと、例えば特定駐車スペース50が障がい者等用駐車スペース51に特定する構成の場合において、身体に障害を有する者が知人の車両やタクシー等を用いて利用する場合などでは利用できないこととなってしまい、本発明の価値が低減してしまう。従って、駐車許可認証情報41が記憶された認証情報記憶媒体10は持ち運び可能とする態様とすることが望ましい。
なお、認証の読み取り手段には、縞模様状の一次元コードのバーコード(barcode)、マトリックス方式による二次元コードのQRコード(登録商標)、磁気ストライプカード、またはICカード(integrated circuit card)等の磁気的又は光学的な読み取り装置がある。これらは「ICカード認証方式」に代表される手段であるが、情報が記載されている記憶媒体を装置に近づけなければ認証を受けることができないため、係るバーコード等の駐車許可認証情報41を読み取り認証情報記憶媒体10への記憶する処理は事前に行なっておき、特定駐車スペース50の利用の際には何らの動作又は作業をすることなく被認証者の負担を軽減することできる構成が望ましい。
そこで、身体に障害を持つ方に負担をかけない方法として、駐車許可認証情報41を伝達する手段を検討すると、例えば、電磁界や電波を用いるRFIDタグ26、非接触ICカード34、或いは近距離通信であるBluetooth(登録商標)のビーコン機能を使ったポップアップ起動により自動的にアプリケーションが認証処理を行なう構成として、被認証者は何らの動作又は操作をすることなく認証が行なわれる構成などが有効である。
駐車場用設置装置20は、センサー23、通信機構24、制御機構25、警報装置30、車両検出機構27を有して構成される。図3から図5には、車止め型21、ポール型22、天井・壁型29の駐車場用設置装置20を実施例として示した。
センサー23は、車両が入庫状態から停車状態、更に退出状態を感知するためのセンサー23であり、具体的には超音波センサー、光センサー、赤外線遮断、反射検出、レーダー検知、若しくはレーザー光を用いるなど、多種多様なセンサー23で対応することができる。但し、車体の周りから距離をおいて検出しようとすると、人の通りや動物などの動きを検知して誤動作する恐れがあるため、床面部もしくは天井から検出することが望ましい。また、車止め等の地面設置型では、車止めの機能と同時に乗り降りの支障とならず、泥や水が付着しやすく、センサー23の機能を阻害することもありうる。
通信機構24は、認証情報記憶媒体10と通信するための送受信若しくは受信装置であり、無線による通信手段には数cmから数m程度の極めて近距離通信に用いられる通信手段としてBluetooth(登録商標)や数mから数十mの通信手段に用いられるWi-Fi(登録商標)、さらには無線PAN(personal area network)など、その他種々の無線方式を用いた通信を利用することができる装置を用いる。特に、Bluetooth(登録商標)による通信手段を用いることが有効であることは前記に示した通りであるが、係る通信手段と共通する非接触ICカード34も構造的には同様の効果が得られる点で効果の面では適しているといえる。但し、RFIDタグ26や非接触ICカード34のコイル式アンテナは通信機構24から発信される電波方式が直線偏波方式であると、向きによって受信感度が大きく変動するため、通信機構24に備える送受信に係るアンテナ方式は円偏波方式と直線偏波方式を出力と受信距離との関係から適切なものを選択することが必要となる。
次に、前記通信機構24に電磁界を利用して通信を行なうRFIDタグ26を用いる構成について説明する。係る通信手段は、アクティブ型とパッシブ型の二つの通信方式があり、媒体に電源を持たないパッシブ型でも通信距離を5m程度確保でき、また直線偏波とすれば10m以上の通信が可能であり、通信の対象となる認証情報記憶媒体10は単に車両Cに貼付するなどすればよい。但し、直線偏波を利用する場合にはRFIDタグ26を縦横又は水平等正しく貼付することが必要となり、安定した送受信が可能となる。なお、アクティブ型のRFIDタグ26を用いることにより通信距離を伸ばすことができるため、例えばアクティブ型のRFIDタグ26は遠方からの通信用として用い、パッシブ型のRFIDタグ26を近距離用として組み合わせる構成を採用することも、電源を確保できる環境下では有効な手段である。本発明における通信機構24としては、係るRFIDタグ26と、これと送受信を行なうリーダライター機能を備えた通信機構24を駐車場用設置装置20に組み込む構成とすることが望ましい。
なお、一般に広く普及している電子マネーカードに代表させる東日本旅客鉄道株式会社が提供する「Suica」(登録商標)や株式会社セブン・カードサービスが提供する「nanaco」(登録商標)等に用いられている「かざす」タイプの非接触ICカード(近接型)ではなく、遠隔型の非接触ICカードについは数メートルの通信も可能であり、前記のRFIDタグ26と同様の効果が得られる。なお、通信の基本的構成は前記RFIDタグ26と共通するものであるため省略する。
制御機構25は、通信機構24によって認証情報記憶媒体10に記録された駐車許可認証情報41を、駐車場用設置装置20に記録されている駐車許可認証情報41と整合を取り、適合か否かを判定する演算処理を行ない、その結果適合している場合には現在駐車している車両Cが駐車することが許される車両Cであることを周囲に知らせるための表示をすることが望ましく、車両Cが退出する情報をセンサー23から得られるまでは他の処理は行なわない。これに対し、駐車許可認証情報41と不整合の情報もしくは駐車許可認証情報41を持っていない車両Cと判断した場合には、警報装置30へ警報を発する動作処理用の信号を送信し警報処理を行なう。
また、インターネット上のサーバーを利用して駐車許可認証情報41を発効する者からの情報をいち早く各制御装置25が取得できる構成とすることが望ましく、最新の駐車許可認証情報41による演算処理や保存負担は係るインターネットに接続されるコンピューター等の情報処理端末機器Jやデータベースを記録するクラウド等によって行なう構成とすることで、そのデータを共有して利用が容易となり、場所を異にする複数の特定駐車スペース50の利用も可能となり、予め予約をしておくようなテーマパーク等での有効活用といった拡張性を高めるシステムとすることが可能となる。
警報装置30は、駐車許可認証情報41を有していないか、若しくは認証に制限があることによる駐車できない車両Cに対し、図4に示す回転灯31やフラッシュを用いた光、スピーカー33からの音、或いはLED表示板によるテキスト表示部32によって他の場所への移動を促す装置である。なお、音による抑止は、サイレンのような威圧的な音も考えられるが、不正な駐車をする車両Cに対して過度な圧力的刺激は、その駐車場を設置している店舗等のイメージを損ねることにもなりかねないため、音声による案内が望ましい。
例えば、前記音声による案内において、認証情報記憶媒体10を有していないか、若しくは認証情報記憶媒体10を有しているが許可条件に適合しない車両Cが入庫した際には、音量と内容を段階的に変化させた警報を行なう。例えば、「いらっしゃいませ。ここは特定駐車スペース50です。認証されていない車両は一般駐車場へ移動してください」などのようなアナウンスを車両Cに乗車している方に聞こえるような音量により、移動を促す。該アナウンスによっても移動するか否かを車両検出機構27によりセンサー23とタイマーTを用いてその時間的な駐車状況を把握し、次のアナウンスでは音量を高めて、例えば「この車両は駐車許可認証情報41を認識できません。直ちに移動してください。」のように少し強めの警告を行なう。それでも移動しないことを前記同様に車両検出機構27が検出した場合には、更に音量を上げ、例えば「この駐車スペースは身体に障がいを持つ方が優先的に駐車できるスペースです。モラルに反する駐車はしないでください。この車両が駐車していることによって困る方がいらっしゃいます。」といったアナウンスによりモラルが欠如している者であるという羞恥心を煽ることで、早く移動しなければならないという心理を惹起させ、不正な駐車を以後も行なわないようにする指導的効果をも発揮させる。なお、係るアナウンス内容はあくまでも例示であって、使用場所や利用者層、或いは特定条件の内容から配慮すべき種々の事由など、固有の状況等に応じて適宜変更して利用できることとする。
また、前記特定条件40に係る駐車許可認証情報41が書き込まれた認証情報記憶媒体10を備えている場合であっても、許可される範囲が制限されている個別の駐車許可認証情報41であって、利用できない特定駐車スペース50への不適切駐車を行った場合には、係る車両C内の認証情報記憶媒体10に係る不適切駐車情報を記録し、該記録された不適切駐車車両情報と判断される車両Cが別の特定車両スペース50に入庫しようとする際には、直ちに前記警報処理がされ、その内容にも変化を加え、例えば入庫した際から「お客様がお持ちの駐車許可認証情報では、この特定駐車スペースをご利用できません。受付でご確認をお願い致します」や「お客様の認証情報には問題があります。受付で確認の上、別の一般駐車スペースをご利用してください」等の音声によるアナウンスやテキスト表示部32に表示するなど、本発明に係るシステムの悪用を防止する構成を加えておくことも有効である。
また更に、前記テキスト表示部32において、適合車両であると制御機構25により判断した場合には、現在駐車している車両Cが利用条件を満たしている適合車両であることを表示することにより、外観から判断できない障がいを持つ人が利用しにくかったという従来の問題を解決し、遠慮や躊躇することなく使用しやすいシステムとなる。例えば、液晶画面やLED表示板等に「適合車」、「認証済」、あるいは「OK」などが考えられる。
車両検出機構27は、車両Cが所定の領域内に駐車している状態を検出するための機構であり、車両Cが入庫するところから実質的に退出するまでの駐車状況を把握することで、空き情報等をインターネット回線N等を通じて他の利用者に知らせることが可能となる。なお、これらの駐車状況を把握するために各種のセンサー23を少なくとも1つ以上用いて検出することとなる。
公共機関や大型スーパーや、書店などで入り口付近に、体に障がいをもった方を優先的に駐車を認めるスペースがあり、係るスペースは通常店舗入り口付近にあるためあまり大きな突起物や視覚的に見苦しくなるようなものは置きたくないと考えるのが一般的である。そこで、本発明では、次の3つのタイプに分けて実施例を示す。
(実施例1)
図3は、本発明に駐車場用設置装置20が車止め型21とした場合の実施形態説明図である。図3(a)は、車止め型21の外観形状を示した斜視図であり、図3(b)は、特定駐車スペース50における車止め型21の配置構成説明図である。図3に示したのは外観の形状を車止めとして、その内部に各機能を内蔵させた実施例である。係る車止め型21を実施例として用いた理由は、広い駐車スペース上に違和感を起こす突起物の存在を回避することが可能だからである。また、車止め型21は、乗り降りに際し、邪魔にならない位置に配置されることとなるため、車椅子W等を車両Cから出し入れする際にも問題とならないものである。
車止め型21は、外観を車止め形状とし、車両Cの重量に耐えうる強固な箱体として、内部には車両を検出するセンサー23や音声案内用のスピーカー33、或いは電源ユニット28といった機構を内装する。設置は、既存の特定駐車スペース50内に車止めが存在する場合はこれと交換するか、車止めの周辺で車両Cの底部に隠れる位置や、既存の左右の車止めの間に設置することが考えられる。また、車止めのない駐車場においては一台ごとの仕切り線をもとに適切な位置に設置することが必要となる。車止め型21とする利点は、前記のとおり、駐車場の美観を損なわないといったものである。なお、回転灯31や発光等の視覚を通じた警告は、車体に隠れて見えなくなるため、音や音声といった警告手段を採用することとなる。係る音の発生させるスピーカー33については、防水処理といった耐環境性を十分に考慮して設計する。また、車載検知に用いられるセンサー23は、上向きとなるため、上側に泥等がつもると誤動作しやすくなることに注意する。
(実施例2)
図4は、本発明に係る駐車場用設置装置20がポール型22とした場合の実施形態を説明する説明図である。図4(a)は、ポール型22の全体の外観形状を示した斜視図であり、図3(b)は、特定駐車スペース50におけるポール型22の配置構成説明図である。ポール型22は、前記車止め型21とは異なり、駐車する車両Cの外側に配置される。あまり近いと車両Cを駐車しにくくなる。外観的には縦方向に伸びるポール上の円柱又は角柱等のシンプルな形状でよく、運転者の目線となる高さ付近に視覚を通じて伝達する回転灯31やテキスト表示部32などの警報装置30を配置する構成とすることが望ましい。係る構成を採用することにより、適合車両でない車両Cが誤って駐車しようとした際に、直ちに視覚に訴えることが出来るからである。また、音声による案内等については、車両Cから運転席方向のみならず多方向にスピーカー33等を設けることが望ましい。係る音による案内を周囲の人に聞かせることによって、羞恥心を掻き立て、即座に移動することが期待できるからである。
また、ポール型22の駐車場用設置装置20を設置する場合は、図4(b)に示すように、リヤハッチの開閉の邪魔とならないように、駐車スペースの角部付近に設置することが望ましい。特に福祉用特殊車両では、リヤハッチやサイドスライドドアから車椅子用降車板WSを用いて車椅子Wを車両Cから降ろす際を配慮することが望ましい。なお、この配置において、車両Cを検出する車両検出機構27に備えられるセンサー23の指向特性や識別範囲を車両C側に合わせることが必要となる。
なお、車止め型21やポール型22の駐車場用設置装置20に電源装置を内臓することによって、持ち運び可能な可搬型の駐車常用設置装置20とすることも有効である。係る態様とすることにより、通常の駐車スペースを特定駐車スペース50とすることもでき、また、通常障がい者等用駐車スペース51が例えば3台分しかないところを、係る可搬型の駐車場用設置装置20を2台載置することで障がい者等用駐車スペース51を2台分増設して計5台分確保するなど、臨機応変な対応が可能とすることもできる。
(実施例3)
図5は、本発明に係る駐車場用設置装置20が天井・壁型29とした場合の実施形態を説明する説明図である。図5(a)は、天井・壁型29とした場合の全体の外観形状を示した斜視図であり、図3(b)は、特定駐車スペース50における天井・壁型29とした場合の配置構成説明図である。天井・壁型29は、車両Cに対して高い位置に取り付けられるため、警告をされた人がいたずらをしたり危害を加えたりしにくく、また天井が存在する場合には雨に濡れる心配もなく、また照明等に供給される電源から電力の供給を受けることが可能であるなど、係る配置構成を採用することについては、多くの利点があるといえる。但し、車両Cの後方の壁に配置する場合において、車椅子Wをリヤハッチから車椅子用降車版WS等を用いて降車させるような場合、後方にスペースが必要となり、Bluetooth(登録商標)やRFIDタグ26のような通信手段によると、電波等の送受信可能な範囲から遠方となり誤動作が懸念されるため、このような場合も視野に入れ、アンテナの種類や出力の増加、或いはアクティブ型のRFIDタグ26や非接触ICカード等によって対応することも有効である。
なお、本発明に係る特定駐車スペースの管理システム1は、前記の図3、図4、及び図5に示した車止め型21、ポール型22、天井・壁型29の何れの態様を採用する場合であっても、認証情報記憶媒体10と駐車場用設置装置20のみで構成することが可能であり、係る構成を採用する場合の駐車許可認証情報41等から許可するか否か等の条件設定に係る電子データの変更等は、外部から接続可能なUSBメモリ等から行なうことが可能であり、また、このような外部接続やインターネット回線N等を利用しない構成でも駐車場用設置装置20と無線等による通信機能を有する端末を用いて通信を行うことでも可能である。
電源ユニット28は、駐車場用設置装置20の各装置を駆動させるために電源を供給する方法として、交流電源を配線で繋ぐ構成とバッテリーを利用することで配線を不要とする構成とに分かれる。バッテリーを搭載する構成では、置くだけで配線工事をしなくてすむという利点を有するが、安定した長期の使用が難しく、バッテリーの交換作業や充電作業といった煩雑な作業が必要となるというデメリットもある。他方、配線によって商用電源等から電力供給を受ける構成を採用する場合では、安定した長期の使用が可能となる利点がある一方で、配線の埋込み作業などの設置に必要な費用も大きくなるというデメリットがある。そこで、係る選択には、配置される場所や電源環境等の状況に応じて適宜最適な構成を選択すればよい。なお、ソーラーパネルによる発電機構を備え、前記の各電源構成に併存させて電源供給する態様も有効である。
本発明は、主として特定駐車スペースにおける正当な利用を図り、不正な利用の抑止を主たる目的とするものであるが、係る技術を応用することによって、例えば、商業的役務のテーマパークにおける駐車場の予約システムや、課金システムと併用した利用料を加味した駐車場など、多種多様な特定条件で利用できる駐車場等にも広く活用でき、産業上の利用可能性は高い技術であると思慮される。
1 特定駐車スペースの管理システム
10 認証情報記憶媒体
20 駐車場用設置装置
21 車止め型
22 ポール型
23 センサー
24 通信機構
25 制御機構
26 RFIDタグ
27 車両検出機構
28 電源ユニット
29 天井・壁型
30 警報装置
31 回転灯
32 テキスト表示部
33 スピーカー
34 非接触ICカード
40 特定条件
41 駐車許可認証情報
50 特定駐車スペース
51 障がい者等用駐車スペース
C 車両
N インターネット回線
J 情報処理端末機器
S ネットワークサーバー
T タイマー
W 車椅子
WS 車椅子用降車板
本発明は、特定駐車スペース毎に利用できる者として交付者が認める特定条件に適合する駐車許可認証情報を有する車両の駐車を認め、適合しない前記車両に対しては移動を促し不適切な駐車行為を抑制する前記特定駐車スペースにおける管理システムであって、認証情報記憶媒体と、駐車場用設置装置とから構成され、前記認証情報記憶媒体は共通又は個別の電子データによる前記駐車許可認証情報の記録及び書き換えを可能とし、前記駐車場用設置装置は車両検出機構と通信機構と制御機構と警報装置を備え、前記車両検出機構はセンサーを用いて前記車両の入出状況を検出し、前記通信機構は前記認証情報記憶媒体と通信を行い、前記制御機構は前記駐車許可認証情報が適合するか否かを判断し適合しないと判断した場合は前記警報装置へ動作指令を行い、前記警報装置は前記動作指令を受けることにより、光、テキスト表示、音、音声、又はこれらの組み合せによる視覚及び聴覚へ訴えるものであって、時間の経過とともに音量や音声内容、或いは光量や点滅速度を段階的に変化させた警報により、適切な場所への移動を促す警報処理を行ない、前記駐車場用設置装置は前記特定駐車スペース毎に備えられ、前記認証情報記憶媒体は、該認証情報記憶媒体に記憶されている前記駐車許可認証情報が前記特定条件に適合する車両であるか否かの前記共通又は個別の電子データに基づいた判断、及び前記駐車許可認証情報の内容についての変更があった場合の書き換え処理が、何らの操作を要せずに自動的に行われるとともに、前記駐車許可認証情報の書き換え処理によって、利用可能となる対象の前記特定駐車スペースの情報内容の変更が可能である構成を採用した。

Claims (12)

  1. 特定条件40に適合する駐車許可認証情報41を有する車両Cの駐車を認め、
    適合しない車両Cに対しては移動を促し不適切な駐車行為を抑制する特定駐車スペース50における管理システムであって、
    認証情報記憶媒体10と、
    駐車場用設置装置20とから構成され、
    前記認証情報記憶媒体10は共通又は個別の電子データによる前記駐車許可認証情報41の記録及び書き換えを可能とし、
    前記駐車場用設置装置20は車両検出機構27と通信機構24と制御機構25と警報装置30を備え、
    前記車両検出機構27はセンサー23を用いて車両Cの入出状況を検出し、
    前記通信機構24は前記認証情報記憶媒体10と通信を行い、
    前記制御機構25は前記駐車許可認証情報41が正当なものか否かを判断し前記警報装置30へ動作指令を行い、
    前記警報装置30は前記駐車許可認証情報41が正当なものとして適合しない場合に適切な場所への移動を促す警報処理を行ない、
    該駐車場用設置装置20は前記特定駐車スペース50毎に備えられ、
    前記特定条件40が認められた者の操作によることなく変更、追加、又は取消等されるとともに、内容の異なる駐車許可認証情報41が追加されることにより利用の範囲及び内容が拡張可能に変化していくことを特徴とする特定駐車スペースの管理システム1。
  2. 前記警報装置30における前記警報処理が、光、音、音声、又はこれらの組み合せにより視覚及び聴覚へ訴えるものであって、時間の経過とともに音量や音声内容、或いは光量や点滅速度等を段階的に変化させるものであることを特徴とする請求項1に記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  3. 前記駐車場用設置装置20が車止め型21の形状により地面に設置される構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  4. 前記駐車場用設置装置20がポール型22の形状により地面に設置される構成であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  5. 前記駐車場用設置装置20が内部に電源装置を有し、可搬型であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  6. 前記駐車場用設置装置20が特定駐車スペース50の上方、左右、若しくは前後の何れかに配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  7. 前記認証情報記憶媒体10にRFIDタグ26を用い、
    前記駐車場用設置装置20に前記RFIDタグ26と通信するための通信装置を備え、
    前記通信装置から通信可能な領域内に前記RFIDタグ26が入ると、前記RFIDタグ26と前記通信装置が通信を行い、前記制御機構25における前記駐車許可認証情報41が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報41へと書き換えが行われることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  8. 前記認証情報記憶媒体10に非接触ICカード34を用い、
    前記駐車場用設置装置20に前記非接触ICカード34と通信するための通信装置を備え、
    前記通信装置から通信可能な領域内に前記非接触ICカード34が入ると、前記非接触ICカード34と前記通信装置が通信を行い、前記制御機構25における前記駐車許可認証情報41が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報41へと書き換えが行われることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  9. 前記認証情報記憶媒体10に可搬型端末装置の記憶部若しくは外部に取り付けられる記憶媒体を用い、
    前記駐車場用設置装置20にBluetooth(登録商標)による通信機構24を備え、
    送受信可能な範囲内に前記認証情報記憶媒体10が入ると前記Bluetooth(登録商標)のビーコン機能を使ったポップアップ起動によってアプリケーションが自動的に立ち上がり、
    前記制御機構25における前記駐車許可認証情報41が正当なものか否かの判断をするとともに、前記領域内において常に最新の前記駐車許可認証情報41へと書き換えが行われることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  10. 前記認証情報記憶媒体10又は前記駐車場用設置装置20と通信する通信機構24により外部通信回線を介して前記駐車許可認証情報41の伝達又は書き換えを可能とする構成を採用したことを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  11. 前記特定条件40が、障がい者としての認定を受けていることを条件とする場合であって、特定駐車スペース50が障がい者等用駐車スペース51であることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
  12. 前記特定条件40に係る駐車許可認証情報41で許可される範囲外の不適切駐車情報を記録し、記録された不適切駐車車両情報と判断される車両Cが入庫しようとした際には別内容の前記警報処理がされることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の特定駐車スペースの管理システム1。
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