JPH08279098A - 空き駐車スペース表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外の大規模駐車場において、従来と比較し
て、１個所からより広範囲にわたって空きスペースを発
見することができ、構造が比較的単純であり、既存の駐
車スペースへの装置の設置あるいは取り外しを容易に行
うことができる空き駐車スペース表示装置を提供する。 【構成】 支柱８を基台７に立設し、駐車スペース３に
おける車両の存在を検出する車両検出センサ９を支柱８
に配設すると共に、支柱８の頂部に、車両検出センサ９
に連絡された駐車スペース３が空きスペースであること
を表示する表示灯１０を設ける。駐車スペース３が空き
スペースである場合に、支柱８の頂部の表示灯１０が点
灯して空きスペースの存在を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、屋外の大規模
駐車場に設置して好適な空き駐車スペース表示装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】デパート、スーパーマーケット等の多数
の車の駐車が可能な駐車場においては、駐車場の入口に
現在駐車状態が満車か、あるいは駐車可能な空きスペー
スがあるか、即ち、空車かの状態表示がなされている。
しかしながら、単に満車か空車かのいずれかの状態を表
示するのみであり、入口等において表示盤による空きス
ペースの表示や、発券器による空きスペースの券を入手
しても、駐車場が大規模な面積である場合には、空きス
ペースが駐車場のどこにあるのかを迅速に判断しずら
い。このため、空きスペースを探すために駐車場内の通
路に車を一時停止させて場所の確認をしなければなら
ず、空きスペースを発見するまでに時間がかかり、空き
スペースを探すために駐車場内の通路に車を一時停止さ
せるため、駐車場内が混雑し、この混雑が駐車場の入口
付近や駐車場の入口に面する一般道路まて影響すること
もしばしばである。

【０００３】この問題を解決すべく、駐車場の個々のス
ペースにおける車の存在を検出する検出手段を有し、検
出手段の信号を受けて駐車場の駐車率が一定率を越えた
ことを判定し、その率を越えた時のみ、駐車スペースの
近傍に設けた表示器により空きスペースであることを表
示する駐車場システムが、特開平４−３６３８００号と
して提案されている。

【０００４】しかしながら、このものは、複数階立ての
立体駐車場に適用する例のみ示されており、屋外の大規
模駐車場に適用される場合の提示はなされていないもの
である。このものによれば、車を検出する検出手段であ
る超音波センサと空きスペースであることを表示するラ
ンプとが駐車スペースの上方の天井下面に別々に設置さ
れているため、空きスペースの付近であれば空きスペー
スの発見が容易であるが、屋外の大規模駐車場である場
合には、駐車場の入口付近で広範囲にわたって空きスペ
ースがあるか否か確認することは困難である。また、こ
のものは、建物の内部に設置され、各超音波センサを１
つのメインコントローラと接続するため設備が大がかり
となり、しかも超音波センサとランプとを別々に設置す
る必要があるため、既存の駐車場への装置の設置に手間
がかかり、また、駐車場の拡張変更に伴って装置を取り
外す必要がある場合にも、超音波センサとランプとを別
々に取り外さなければならず、同様に手間がかかる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、屋外
の大規模駐車場において、従来と比較して、１個所から
より広範囲にわたって空きスペースを発見することがで
き、構造が比較的単純であり、既存の駐車スペースへの
装置の設置あるいは取り外しを容易に行うことができる
空き駐車スペース表示装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の空き駐車スペー
ス表示装置は、上記課題を解決するために、支柱を基台
に立設し、駐車スペースにおける車両の存在を検出する
車両検出センサを前記支柱に配設すると共に、前記支柱
の頂部に、前記車両検出センサに連絡された該駐車スペ
ースが空きスペースであることを表示する表示灯を設け
たことを特徴とする。

【０００７】

【作用】車両検出センサは、駐車スペースにおける車両
の存在を検出する。車両検出センサが駐車スペースにお
ける車両の存在を検出すると、車両検出センサに連絡さ
れた表示灯が消灯し、車両検出センサが駐車スペースに
おける車両の存在を検出しない場合には、表示灯が点灯
する。駐車スペースが空きスペースであることを表示す
る表示灯を支柱の頂部に設けた構成により、屋外の大規
模駐車場内の任意の位置において、従来と比較してより
広範囲にわたって空きスペースを発見することを可能と
する。

【０００８】基台に立設された支柱に車両検出センサと
表示灯とを配設した構成は、比較的単純な構造で装置を
構成することを実現し、装置を基台ごと駐車スペースに
対して配置することを可能とし、装置の設置あるいは取
り外しを容易とする。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の空き駐車スペース表示装置１を
設置した屋外の駐車場２を示す平面図であり、図２は、
空き駐車スペース表示装置１を設置した駐車場２の駐車
スペースの側面図である。図１に示すように、空き駐車
スペース表示装置１は、それぞれ１台ずつ車を駐車させ
る駐車場２に区画設定された各駐車スペース３毎にそれ
ぞれ設置されている。なお、符号４は、駐車場の入口、
符号５は、駐車場の出口、符号６は、駐車場２内の車通
路である。

【００１０】図２に示すように、空き駐車スペース表示
装置１は、各駐車スペース３における車両の進入方向奥
方に設置されている。空き駐車スペース表示装置１は、
屋外の設置場所上に配置される基台７を備え、該基台７
には上方に向けて支柱８が立設されると共に、支柱８の
下部には、駐車スペース３における車両の存在を検出す
る車両検出センサ９が配設され、支柱８の頂部には、車
両検出センサ９に連絡され、駐車スペース３が空きスペ
ースであることを表示する表示灯１０が設けられてい
る。

【００１１】車両検出センサ９は、例えば、超音波を発
射する送信部と反射波を受信する受信部とを備えた反射
形超音波センサよりなり、駐車スペース３に駐車される
車に対して水平に設置されており、駐車スペース３に車
両が駐車された場合、車両検出センサ９の送信部から発
射された超音波が車両の前部または後部にあたって反射
し、超音波の反射波を受信部で受信して駐車を検知す
る。

【００１２】図３は、空き駐車スペース表示装置１の電
機系統の概略を示す機能ブロック図であり、車両検出セ
ンサ９は、センサ検出回路１１、オンオフ信号発生回路
１２及び表示駆動回路１３を介して表示灯１０に接続さ
れている。車両検出センサ９の受信部に受信された超音
波の反射波は、電気信号に変換された後、センサ検出回
路１１に入力されて波形成形されてオンオフ信号発生回
路１２に入力される。オンオフ信号発生回路１２は、セ
ンサ検出回路１１から信号入力があるとオフ信号を発生
させる一方、センサ検出回路から信号入力が一定時間な
ければオン信号を発生させる。表示駆動回路１３は、オ
ンオフ信号発生回路１２からのオン信号に応じて表示灯
１０を点灯する一方、オンオフ信号発生回路１２からの
オフ信号に応じて表示灯１０を消灯する。

【００１３】なお、符号１４は、超音波センサ９、セン
サ検出回路１１、オンオフ信号発生回路１２、表示灯駆
動回路１３及び表示灯１０の各々に所要の作動直流電圧
を供給する電源部である。

【００１４】次に、空き駐車スペース表示装置１の作用
について説明する。図２に示すように、駐車スペース３
に車両が駐車された場合、車両検出センサ９から発射さ
れた超音波が車両の前部または後部にあたって反射し、
超音波の反射波が受信されて駐車が検知される。反射波
に応じた電気信号が車両検出センサ９からセンサ検出回
路１１を介してオンオフ信号発生回路１２に入力され、
応じてオンオフ信号発生回路１２はオフ信号を出力し、
表示駆動回路１３はオフ信号に応じて表示灯１０を消灯
する。

【００１５】駐車スペース３が車両が駐車していない空
きスペースの場合には、超音波センサ９に反射波が受信
されないため、超音波センサ９からの信号出力がオフの
ままとなり、応じてセンサ検出回路１１を介したオンオ
フ信号発生回路１２の出力がオン信号となり、表示駆動
回路１３はオン信号に応じて表示灯１０を点灯し、当該
駐車スペース３が空きスペースであることを報知する。

【００１６】駐車スペース３が空きスペースであること
を表示する表示灯１０が支柱８の頂部に設けられている
ことにより、遠方からでもその点灯状態が容易に視認さ
れることとなり、屋外の大規模駐車場内において任意の
位置おいて、例えば、駐車場２の入口においてでも、従
来と比較してより広範囲にわたって空きスペースを発見
することができ、従って、駐車場利用者は車通路に滞る
ことなく、迅速に空きスペースに向けて車両を移動する
ことができる。また、駐車スペース３が空きスペースで
ある場合に表示灯１０が点灯されるので、特に夕暮時の
ように、周囲が薄暗くなった場合に、視認性が高まるこ
ととなる。

【００１７】また、基台７に立設された支柱８に車両検
出センサ９と表示灯１０とを配設したことにより、空き
駐車スペース表示装置１を単純な構造とすることがで
き、空き駐車スペース表示装置１は基台７ごと駐車スペ
ースに対して配置すればよく、既存の駐車場への装置の
設置及び駐車場の拡張変更に伴う装置の取り外しが容易
に、しかも短時間で行える。

【００１８】本発明は上記実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。例えば、図４に示すように、駐車ス
ペースが車両の進入方向延長上に隣接する場合には、一
方の駐車スペース３Ａと他方の駐車スペース３Ｂとの間
に、空き駐車スペース表示装置１を設置し、一方の駐車
スペース３Ａにおける車両の存在を検出する車両検出セ
ンサ９Ａと、他方の駐車スペース３Ｂにおける車両の存
在を検出する車両検出センサ９Ｂとを支柱８の一側及び
他側にそれぞれ設置し、支柱８の頂部に設けられた表示
灯１０を駐車スペース３Ａ及び駐車スペース３Ｂ共用と
し、この場合には、図３に破線で示すように、車両検出
センサ９Ａ及びセンサ検出回路１１Ａに対して車両検出
センサ９ｂ及びセンサ検出回路１１Ｂを並列的に接続
し、駐車スペース３Ａ及び駐車スペース３Ｂの両方が空
きスペースである時、または駐車スペース３Ａ及び駐車
スペース３Ｂのうちいずれか一方が空きスペースである
時に表示灯１０を点灯するようにしてもよい。

【００１９】また、図３に示す電機系統は、支柱８を中
空とし、支柱の内蔵してもよいし、基台７の内部に配設
してもよい。

【００２０】さらに、外部より電源供給が受けられない
場合には、図４に示すように、太陽電池１５を支柱８に
取り付けると共に、太陽電池１５によって発生した起電
力を充電するためのバッテリー１６を支柱８の内部また
は基台７の内部に設けてもよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明の空き駐車スペース表示装置は、
駐車スペースが空きスペースである場合に、支柱の頂部
に設けられている表示灯が点灯して空きスペースの存在
を報知するので、遠方からでもその点灯状態が容易に視
認されることとなり、屋外の大規模駐車場内の任意の位
置おいて、例えば、駐車場の入口においてでも、従来と
比較してより広範囲にわたって空きスペースを発見する
ことができ、従って、駐車場利用者は車通路に滞ること
なく、迅速に空きスペースに向けて車両を移動すること
ができ、特に夕暮時のように、周囲が薄暗くなった場合
に、視認性が高まることとなり、屋外の大規模駐車場に
設置して好適である。

【００２２】また、基台に立設された支柱に車両検出セ
ンサと表示灯とを配設したことにより、装置を単純な構
造とすることができ、装置は基台ごと駐車スペースに対
して配置すればよく、既存の駐車場への装置の設置及び
駐車場の拡張変更に伴う装置の取り外しが容易にしかも
短時間で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空き駐車スペース表示装置を設置した
屋外の駐車場を示す平面図

【図２】駐車場の駐車スペースにおける空き駐車スペー
ス表示装置の設置状態の一例を示す側面図

【図３】空き駐車スペース表示装置の電機系統の概略を
示す機能ブロック図

【図４】駐車場の駐車スペースにおける空き駐車スペー
ス表示装置の設置状態の他の例を示す側面図

【符号の説明】

１ 空き駐車スペース表示装置 ２ 駐車場 ３ 駐車スペース ４ 入口 ５ 出口 ６ 車通路 ７ 基台 ８ 支柱 ９ 車両検出センサ １０ 表示灯 １１ センサ検出回路 １２ オンオフ信号発生回路 １３ 表示駆動回路 １４ 電源部 １５ 太陽電池 １６ バッテリー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱を基台に立設し、駐車スペースにお
   ける車両の存在を検出する車両検出センサを前記支柱に
   配設すると共に、前記支柱の頂部に、前記車両検出セン
   サに連絡された該駐車スペースが空きスペースであるこ
   とを表示する表示灯を設けたことを特徴とする空き駐車
   スペース表示装置。