JP2017048042A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】タンデム式カセットからの給紙動作中に用紙無しを検出した場合、他の用紙格納庫から用紙束をスライド動作させる必要がある。しかし、スライド動作中は給紙動作が停止するため、装置が動作中であるか否かがユーザに分かりづらく、ユーザの誤操作を誘発することがあった。【解決手段】予め定められた条件を満たす場合、印刷ジョブの実行に先行して、タンデム式の給送手段から記録媒体を画像形成動作に影響を与えない搬送路へと搬送しておく。次にタンデム式カセットから供給された記録媒体に画像を形成する印刷ジョブの実行中に、タンデム式カセットの1つの束の記録媒体がなくなった場合、他の束を1つの束が積載された位置へと移動させる。これとともに、前記搬送路へと搬送された記録媒体を画像形成手段に搬送して画像形成を行わせるよう制御する。【選択図】 図4
Description
本発明は画像形成装置及びその制御方法に関し、特に、例えば、複数のカセットから用紙を供給し、電子写真方式に従って用紙に画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関する。
複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置などに用いられる画像形成装置では、カセットに積載されたカット用紙の束から一枚ずつ用紙を給送し、その用紙を搬送路に沿って搬送しながら、その用紙に画像形成部で画像を形成する構成となっている。特に、複数のカセットを備える場合、それぞれが同じまたは異なる性質又はサイズの用紙を格納し、所望の用紙を給送することが可能である。また、1つのカセットに複数の用紙束を並列に格納し、画像形成動作中に1つの用紙束がなくなっても、そのタイミングで別の用紙束を給送機構側にスライドさせ、画像形成動作を継続させるタンデム式カセットも普及し始めている。
上記タンデム式カセットを用いる場合、A4R等の小サイズの用紙に限定されるものの、通常のカセットに比べ一度に格納できる用紙量が多いため、用紙の格納後に継続して印刷可能な用紙枚数を大幅に増やすことが可能であるという長所がある。上記タンデム式カセットを用いる場合、前述の通り給送機構側の用紙束がなくなったタイミングで他方の用紙束を給送機構側へとスライドさせる動作が必要となる。このため、用紙束のスライドにはある程度の時間を要し、その間は画像形成動作が停止することや、スライド動作中にユーザが装置の停止又は故障と勘違いして用紙補給用ドアをオープンする等の誤操作を誘発してしまうという課題があった。
この課題を解決するために、例えば、特許文献1ではタンデム式カセットとは別のカセットを備えた装置において、タンデム式カセットの給送機構側に格納された用紙束がなくなると、用紙供給を他のカセットに切り替える。そして、その給送を継続している間にタンデム式カセットのスライド動作を完了させることが提案されている。
しかしながら上記従来例では、タンデム式カセットに格納されている用紙と同一の用紙が他のカセットに格納されていることが前提であり、格納されている用紙が同一でない場合、用紙供給の切替ができないままタンデム式カセットのスライド動作を実行する。そして、そのスライド動作の完了後、用紙の供給動作を再開するため、連続した画像形成動作ができない場合があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、継続した記録媒体の給送動作を行なって連続した画像形成が可能な画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は次のような構成からなる。
即ち、第1の積載部に積載される記録媒体が給送手段によって給送され、該給送された記録媒体に画像が形成され、前記第1の積載部に積載された記録媒体がなくなることに応じて、前記給送手段による前記第1の積載部からの記録媒体の給送を第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替えて画像を形成する画像形成装置であって、前記給送手段から給送される記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、予め前記第1の積載部から記録媒体を前記搬送手段により搬送して所定の待機領域で待機させ、印刷ジョブの実行中に前記第1の積載部の記録媒体がなくなる場合、前記搬送手段が前記第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替える間の画像形成を前記所定の待機領域で待機させている記録媒体に対して行うよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、第1の積載部に積載される記録媒体が給送手段によって給送され、該給送された記録媒体に画像が形成され、前記第1の積載部に積載された記録媒体がなくなることに応じて、前記給送手段による前記第1の積載部からの記録媒体の給送を第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替えて画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、前記給送手段から給送される記録媒体を搬送する搬送工程と、前記搬送工程において搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成工程と、予め前記第1の積載部から記録媒体を前記搬送工程において搬送して所定の待機領域で待機させ、印刷ジョブの実行中に前記第1の積載部の記録媒体がなくなる場合、記録媒体の給送を前記第1の積載部から前記第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替える間に実行される画像形成を前記所定の待機領域で待機させている記録媒体に対して行うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法を備える。
従って本発明によれば、画像形成動作の中断を回避したり、その中断時間を短縮させることができ、連続した画像形成を行うことができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等も含む。
図1は本発明の代表的な実施例である電子写真方式に従って画像を形成する画像形成装置の構成を示す側断面図である。
画像形成装置は本体筐体1とシート給送部2とからなり、本体筐体1には画像形成部3が備えられる。この画像形成装置は、シート給送部2から画像形成部3に対して記録媒体を供給し、画像形成部3において記録媒体にトナー像を転写すると共に、このトナー像を定着部5によって定着させることによって画像を記録媒体に記録する。
図1に示すようにシート給送部2には記録紙Sのような記録媒体を収納するカセット61、62を有し、カセット61、62にはその最上部から記録紙をピックアップするピックアップローラ71、72が配設されている。シート給送部2はさらに、タンデム式カセット63を有している。タンデム式カセット63は複数の記録紙Sを積載した用紙束を格納するとともに、その用紙束に並行する形で複数の記録紙Sを積載した用紙束を格納する用紙格納庫64を備える。また、タンデム式カセット63は用紙束をスライド移動させるための束スライド板80を備えている。さらに、タンデム式カセット63にもその最上部から記録紙をピックアップするピックアップローラ73が配設されている。
カセット61、62及びタンデム式カセット63には同じサイズの記録紙を格納しても良いし、異なるサイズの記録紙を格納しても良い。
また、シート給送部2は、カセット61、62、タンデム式カセット63、用紙格納庫64には夫々に記録紙が有るかどうかを検出するための用紙有無センサ32、33、36、38と、用紙残量を計測する用紙残量センサ34、35、37を備える。
一方、この画像形成装置は、カセット61、62、タンデム式カセット63とは別に画像形成部3に対して記録紙を供給する手差し部10を有している。手差し部10は、非定型用紙を手差しで供給可能なマルチパーパストレイ(以下、手差しトレイ)11、手差しトレイ11から記録紙Sを給送する給送ローラ12を備えている。
ピックアップローラ71、72、73によりピックアップされた記録紙はそれぞれ、給送ローラ91、92、93へと給送され、共通の搬送路へと搬送される。つまり、カセット61、62及びタンデム式カセット63から送り出された記録紙Sは、共通の搬送路13を通ってレジストレーションローラ15まで搬送される。また、手差し部10から供給された記録紙Sは、合流点16で搬送路がカセット61、62及びタンデム式カセット63からの搬送路13と合流し、レジストレーションローラ(以下、レジストローラ)15に至るようになっている。
レジストローラ15は、カセット61、62及びタンデム式カセット63と画像形成部3との間に位置し、シート給送部2から搬送されてきた記録紙Sを画像形成と同期して画像形成部3に送り出す。即ち、搬送されてきた記録紙Sは、その先端が非駆動状態のレジストローラ15と当接することによって、画像形成の際の位置決めが行われる。そして、レジストローラ15が、詳しくは後述する制御部100から出力される画像データの垂直同期信号に同期して回転駆動されることにより、記録紙Sが画像形成部3に送り込まれる。
また、レジストローラ15からみて、記録紙の搬送方向上流側にあってカセット61、62及びタンデム式カセット63との間の搬送路上には、用紙センサ(以下、レジ前センサ)30が配設されている。レジ前センサ30は記録紙が接触することにより遮光板が発光部から照射された光を遮ることでその位置に記録紙があることを検知するインタラプティブ型のセンサである。同様に、手差しトレイ11と合流点16との間の搬送路上にも用紙センサ31が配設されており,手差しトレイ11からレジストローラ15に向かって搬送される用紙の有無を検知している。
画像形成部3は、記録紙の搬送方向でレジストローラ15の下流側に配設されており、感光ドラム20、レーザスキャナ21、転写ローラ22などを備えている。感光ドラム20は、レーザスキャナ21からのレーザ光により走査されて、その表面に静電潜像が形成されると共に、この静電潜像がトナーによって現像される。感光ドラム20上に形成されたトナー像は、転写ローラ22にバイアス電圧が印加されることによりレジストローラ15によって搬送されてきた記録紙Sに転写される。
定着部5は、記録紙の搬送方向で画像形成部3の下流側に配設されており、画像形成部3によってトナー像が転写された記録紙Sを加熱及び加圧することによってそのトナー像記録紙Sに定着させる。定着部5から排出された記録紙Sは、フラッパ27によって仕分けられて排出トレイ23、25に排出されるか、両面印刷の場合、片面印刷後に排出トレイ23に一部が排出後、排出ローラ28により反転搬送部26へと送られて搬送路の合流点16へと戻される。その後、再び画像形成部3、定着部5を通過して裏面に画像が形成され、排出トレイ23、25に積載される。
以上説明した一連の流れのようにして、記録紙1枚が給送され、画像形成され、排紙されるが、複数枚の記録紙に連続で画像形成を行う場合には、上記の動作を繰り返し実行される。
この装置では、カセット61,62及びタンデム式カセット63のいずれかから記録紙の供給中に該当するカセット内の用紙残量が0となり用紙有無センサ32、33、36のいずれかにより用紙無しが検出されても供給元カセットが別のカセットへと切替わる。従って、印刷ジョブの実行の継続が可能になる。また、タンデム式カセット63から記録紙の供給を行っていた場合、上記の方法に加え、用紙残量が0になった際に用紙格納庫64に格納された用紙束をタンデム式カセット63へとスライド移動させ、印刷ジョブの実行を継続できる。この場合、タンデム式カセット63が複数の記録紙を1つの束にして積載する第1の積載部を構成し、用紙格納庫64が複数の記録紙を別の束にして積載する第2の積載部を構成する。
図2は画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、CPU101は制御プログラムを格納したROM103と、入力データの記憶や作業領域等として用いるRAM102と、他の機器からの信号や他の機器への信号を入出力する入出力ポート(I/O)104を備える。例えば、CPU101は、I/O104を介してメインモータ等の負荷に対する制御信号を出力し、各センサからの信号を入力する。
そして、I/O104を介してCPU101は、カセット61、62、タンデム式カセット63、用紙格納庫64内の用紙有無を検出する用紙有り無しセンサ32、33、36、38と、用紙残量を検出する用紙残量センサ34、35、37とを接続する。CPU101はさらに、カセット61、62及びタンデム式カセット63から用紙を給送するための駆動源として給送モータ111と、タンデム式カセット63の用紙束を上昇させるリフトアップモータ112を接続する。CPU101はまたさらに、用紙格納庫64内の用紙束をタンデム式カセット63へとスライドさせるための束スライドモータ113を接続する。
また、CPU101は不図示のインタフェース(I/F)を介して画像形成装置の各部の動作を制御するコントローラ131を接続している。さらに、コントローラ131には画像形成装置の操作、画像形成設定、カセットに積載する記録紙のサイズ設定等を行う為のキーボードや設定情報などを表示する表示パネル等を備えた表示部/操作部132がバス等により接続される。そして、ユーザは表示部/操作部132の操作パネルによりコントローラ131を介してCPU101へ画像形成を行う為の指示や画像形成に関する種々の指示を行う。
また、CPU101にはカセットに記録紙がなくなった場合に、他のカセットに記録紙の供給元を切替えるためのカセット切替部121と用紙残量センサからの出力に基づいて用紙残量を判断する用紙残量判断部122が接続される。
次に以上の構成の画像形成装置が実行する記録紙の供給元の切替え制御について、フローチャートを参照して説明する。
図3は先行給送動作の実行可否の判定処理を示すフローチャートである。図3に示す処理を実行することにより、印刷ジョブ投入後に先行給送動作を実行可能であるかどうかが判定される。
まずステップS101では、用紙有無センサ38の状態から用紙格納庫64に記録紙が存在しているかどうかを調べる。ここで、用紙格納庫64に記録紙が存在していると判断されると、処理はステップS102に進んで、タンデム式カセット63の記録紙残量を用紙残量センサ37により確認し、記録紙残量が所定以上であるかを調べる。ここで、記録紙残量が所定量未満だと判断された場合、処理はステップS103に進んで、投入された印刷ジョブが両面印刷であるかどうかを調べる。ここで、印刷ジョブが両面印刷ではないと判断されると、処理はステップS104に進んで、先行給送実施フラグ(PFFLG)をONにする。
つまり、3つの条件、即ち、用紙格納庫64に記録紙が存在し、かつ、タンデム式カセット63の記録紙残量が所定量未満であり、かつ、印刷ジョブが両面印刷でない場合に、先行給送動作の実行が可能であるとして先行給送実施フラグをONとする。
これに対して、ステップS101で用紙格納庫64に記録紙なし、またはステップS102でタンデム式カセット63の記録紙残量が所定量以上、またはステップS103で印刷ジョブが両面印刷であると判断された場合、処理はステップS105に進む。そして、先行給送動作の実行が不可能として、先行給送実施フラグをOFFとする。
図4はタンデム式カセットからの記録紙の供給を伴う一連の画像形成処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS200でユーザは表示部/操作部122から任意の印刷ジョブを開始する指示を行うと、画像形成装置は印刷ジョブの実行を開始する。次に、ステップ201では、図3を参照して説明した先行給送動作の実行可否の判断を行い、先行給送実施フラグ(PFFLG)を取得する。そして、ステップS202では、先行給送実施フラグ(PFFLG)の値がONであるかOFFであるかを調べる。ここで、先行紙実施フラグがONであれば、処理はステップS211〜S220において、先行給送動作の実行を伴った印刷ジョブを実行する。これに対して、先行給送実施フラグがOFFであれば、処理はステップS203〜S210において、先行給送動作を実行せずに印刷ジョブを実行する。
(1)先行給送実施フラグがOFFである場合(ステップS203〜S210)
まずステップS203では、記録紙の供給前に定着部5の温度調整動作やジャム紙の検出などの画像形成の準備動作を実施する。画像形成の準備が完了するとステップS204では、タンデム式カセット63から記録紙の給送動作を実行する。
まずステップS203では、記録紙の供給前に定着部5の温度調整動作やジャム紙の検出などの画像形成の準備動作を実施する。画像形成の準備が完了するとステップS204では、タンデム式カセット63から記録紙の給送動作を実行する。
給送動作中はステップS205で用紙有無センサ36の状態を監視し、タンデム式カセット63の記録紙の有無を調べる。ここで、記録紙有りと判断されると、処理はステップS205Aに進んで、記録紙への画像形成を行い、さらにステップS206に進み、印刷ジョブの終了(最後の記録紙)であるか否かを調べる。ここで、印刷ジョブがまだ終了でない(実行中)と判断されれば、処理はステップS205に戻り給送動作を継続するが、印刷ジョブが終了であると判断されれば、処理は終了する。
これに対して、ステップS205において、記録紙無しと判断されると、処理はステップS207に進み、用紙格納庫64に記録紙があるか否かを確認する。ここで、用紙格納庫64に記録紙が存在しないと判断された場合、処理はステップS208に進み、記録紙無しと判定し、処理は終了し印刷ジョブを停止させる。
これに対して、用紙格納庫64に記録紙が存在すると判断された場合、処理はステップS207Aに進んで、記録紙の給送を停止し、さらにステップS209に進む。ステップS209では、束スライドモータ113を駆動し用紙格納庫64にある用紙束をタンデム式カセット63へとスライドさせ、さらにリフトアップモータ112を駆動させタンデム式カセット63内の用紙束を供給可能な位置までリフトアップさせる。その後、ステップS210では、印刷ジョブの残りの部分を実行して画像形成処理を行い、印刷ジョブを完了させる。
(2)先行給送実施フラグがONである場合(ステップS211〜S220)
ステップS211ではタンデム式カセット63内の記録紙1枚に先行給送動作を実行する。これにより、排紙のための搬送路及び両面印刷のための搬送路に先行給送した記録紙を格納する。次に、ステップS212ではステップS203と同様、定着部5の温度調整動作やジャム紙の検出などの画像形成の準備動作を実施する。ステップS213では画像形成の準備が完了すると、タンデム式カセット63から記録紙の給送動作を実行する。
ステップS211ではタンデム式カセット63内の記録紙1枚に先行給送動作を実行する。これにより、排紙のための搬送路及び両面印刷のための搬送路に先行給送した記録紙を格納する。次に、ステップS212ではステップS203と同様、定着部5の温度調整動作やジャム紙の検出などの画像形成の準備動作を実施する。ステップS213では画像形成の準備が完了すると、タンデム式カセット63から記録紙の給送動作を実行する。
給送動作中はステップS214で用紙有無しセンサ36の状態を監視し、タンデム式カセット63の用紙の有無を調べる。ここで、記録紙有りと判断されると、処理はステップS214Aに進んで、記録紙への画像形成を行い、さらにステップS215に進み、次の記録紙が印刷ジョブの最後の記録紙であるか否かを調べる。ここで、次の記録紙が最後の記録紙であれば、処理はステップS216に進む。ステップS216では、先行給送動作により排紙のための搬送路及び両面印刷のための搬送路に格納されていた先行給送した記録紙に対し記録動作を実行して、印刷ジョブを終了させる。これに対して、次の記録紙が印刷ジョブの最後の記録紙ではないと判断された場合、処理はステップS213に戻って給送処理を継続させる。
さてステップS214において、記録紙無しと判断されると、処理はステップS217に進む。ステップS217では、束スライドモータ113を駆動し用紙格納庫64にある用紙束をタンデム式カセット63へとスライドさせ、さらにリフトアップモータ112を駆動させタンデム式カセット63内の用紙束を供給可能な位置までリフトアップさせる。また、ステップS217の動作と同時にステップS218では、排紙のため搬送路及び両面印刷のための搬送路に格納されていた先行給送した記録紙に対し記録動作を実行する。
その後、ステップS219では、ステップS217における用紙束のスライド動作が終了したか否かを監視し、その動作は終了していなければその終了するまで、処理を待ち合わせる。そして、用紙束のスライド動作が終了すると、処理はステップS220に進んで、印刷ジョブの残りの部分を実行して画像形成処理を行い、印刷ジョブを完了させる。
以上のような処理によって、条件が許せば、先行的に記録紙を画像形成動作に支障をきたさない搬送路(待機領域)に搬送して待機させ、タンデム式カセットに記録紙がなくなった場合にはその待機させた記録紙を用いて画像形成動作を継続させることができる。このようにして用紙束スライド動作に要する時間の間にも待機させた記録紙を用いて画像形成動作を継続させることで、次の記録紙に対する画像形成動作が中断時間を短くしたり、その中断を回避することが可能になる。
図5は用紙束スライド動作中の先行給送した記録紙の搬送速度を変更する処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS301では用紙束のスライド動作に伴い先行給送された記録紙への画像形成処理を実行する際、先行給送された記録紙がレジストローラ15に到達するまでの時間T1を算出する。
次に、ステップS302では、T1と用紙格納庫64からタンデム式カセット63までの束スライド動作の所要時間T2とを比較する。ここで、T1<T2(所要時間未満)であれば、処理はステップS303に進み、先行給送された記録紙の搬送速度V1をより遅い搬送速度V2に変更する。その後、処理はステップS304に進む。これに対して、T1≧T2(所要時間以上)であれば、そのまま処理はステップS304に進み、用紙格納庫64からタンデム式カセット63までの束スライド動作を開始する。次いで、ステップS305では先行給送された記録紙の搬送処理を開始する。
以上のような処理によって、先行給送された記録紙の搬送速度が調整され、束スライド動作が終了する前に、先行給送された記録紙への画像形成動作が終了して、次の記録紙に対する画像形成動作が中断してしまうことが回避される。
従って以上説明した実施例に従えば、タンデム式カセットにおける束スライド動作中の画像形成動作の中断時間の短縮や中断の回避が可能になり、その結果、その中断に伴って生じがちなユーザの誤操作を防止することが可能になる。
なお、上述した実施例では、単機能の画像形成装置を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、説明した画像形成装置に記録用紙を自動給送するADF部を備える画像形成装置やメモリプリント機能を備える画像形成装置、さらにはスキャナ機能を備える多機能の画像形成装置であっても良い。また、この実施例では、先行給送した記録紙を排紙のための搬送路及び両面印刷のための搬送路に待機させる構成としたが、エスケープパス等の専用の搬送路を設けて先行的に記録紙を画像形成動作に支障をきたさない搬送路に待機させる構成としてもよい。
また、本発明は上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 本体筐体、2 シート給送部、3 画像形成部、5 定着部、
15 レジストレーションローラ、30 レジセンサ、
32、33、36、38 用紙有無センサ、34、35、37 用紙残量検出センサ
61、62 カセット、63 タンデム式カセット、64 用紙格納庫、
80 束スライド板、101 CPU、102 RAM、103 ROM、
104 I/O、111 給送モータ、112 リフトアップモータ、
113 束スライドモータ
15 レジストレーションローラ、30 レジセンサ、
32、33、36、38 用紙有無センサ、34、35、37 用紙残量検出センサ
61、62 カセット、63 タンデム式カセット、64 用紙格納庫、
80 束スライド板、101 CPU、102 RAM、103 ROM、
104 I/O、111 給送モータ、112 リフトアップモータ、
113 束スライドモータ
Claims (13)
- 第1の積載部に積載される記録媒体が給送手段によって給送され、該給送された記録媒体に画像が形成され、前記第1の積載部に積載された記録媒体がなくなることに応じて、前記給送手段による前記第1の積載部からの記録媒体の給送を第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替えて画像を形成する画像形成装置であって、
前記給送手段から給送される記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
予め前記第1の積載部から記録媒体を前記搬送手段により搬送して所定の待機領域で待機させ、印刷ジョブの実行中に前記第1の積載部の記録媒体がなくなる場合、前記搬送手段が前記第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替える間の画像形成を前記所定の待機領域で待機させている記録媒体に対して行うよう制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記印刷ジョブの実行中に前記第1の積載部に積載された記録媒体がなくならない場合、前記待機領域に待機させた前記記録媒体に対して前記印刷ジョブにおける最後の画像形成を行うよう前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体は複数、束となって積載され、
前記第1の積載部には1つの束が積載され、前記第2の積載部には他の束が積載され、
前記第1の積載部に積載された1つの束がなくなったなら前記第2の積載部に積載された他の束が前記第1の積載部に移動して記録媒体の給送を行うタンデム式の給送機構を構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記待機領域には、前記記録媒体への両面への記録のために前記記録媒体の片面への画像形成の後に、前記記録媒体を反転して再び前記画像形成手段へと搬送するための搬送路が用いられることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記他の束の有無を検出する第1の検出手段と、
前記1つの束の残量を検出する第2の検出手段と、
前記印刷ジョブが両面印刷であるかどうかを判断する判断手段とをさらに有し、
前記制御手段は、前記第1の検出手段により前記他の束が有ることが検出され、かつ、前記第2の検出手段により前記1つの束の残量が予め定められた量未満であることが検出され、かつ、前記判断手段により前記印刷ジョブが片面印刷であると判断される場合、前記印刷ジョブの実行に先行して、前記搬送手段を制御して前記第1の積載部から記録媒体を搬送して前記待機領域で待機させるよう制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記他の束を前記第1の積載部へと移動させる移動手段と、
前記待機領域に搬送された記録媒体が前記画像形成手段に搬送される第1の時間と前記移動手段により前記他の束を前記第1の積載部へと移動させるのに要する第2の時間とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に従って、前記搬送手段により前記記録媒体を搬送する搬送速度を変更する変更手段とをさらに有することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 前記変更手段は、前記比較手段による比較により、前記第1の時間が前記第2の時間未満であると判断された場合、前記搬送速度を遅くするように変更し、前記第1の時間が前記の時間以上であると判断された場合、前記搬送速度を変更しないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記変更手段による変更の動作の後に、前記移動手段を動作させて前記他の束を前記第1の積載部へと移動させるとともに、前記搬送手段を動作させて前記搬送路へと搬送された記録媒体を前記画像形成手段に搬送する制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記移動手段により前記他の束を前記第1の積載部へと移動させる動作を開始し、前記待機領域へと搬送された記録媒体を前記搬送手段により前記画像形成手段に搬送し画像形成を行う動作を開始したなら、前記移動手段による移動の動作の終了まで、前記印刷ジョブの残りの部分の実行を待ち合わせるよう制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段はさらに次の記録媒体への画像形成で前記印刷ジョブが終了する場合、前記他の束を前記第1の積載部へと移動させることなく、前記搬送手段を動作させて前記待機領域へと搬送された記録媒体を前記画像形成手段に搬送して画像形成を行わせるよう制御することを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の記録媒体を積載する別の給送手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1の積載部と前記第2の積載部とに記録媒体がなくなった場合には、前記別の給送手段から記録媒体の供給が可能であり、前記別の給送手段に記録媒体がなくなった場合には前記第1の積載部と前記第2の積載部から記録媒体の供給が可能であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 第1の積載部に積載される記録媒体が給送手段によって給送され、該給送された記録媒体に画像が形成され、前記第1の積載部に積載された記録媒体がなくなることに応じて、前記給送手段による前記第1の積載部からの記録媒体の給送を第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替えて画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記給送手段から給送される記録媒体を搬送する搬送工程と、
前記搬送工程において搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成工程と、
予め前記第1の積載部から記録媒体を前記搬送工程において搬送して所定の待機領域で待機させ、印刷ジョブの実行中に前記第1の積載部の記録媒体がなくなる場合、記録媒体の給送を前記第1の積載部から前記第2の積載部に積載される記録媒体の給送に切り替える間に実行される画像形成を前記所定の待機領域で待機させている記録媒体に対して行うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
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2015
- 2015-09-04 JP JP2015174963A patent/JP2017048042A/ja active Pending
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