本発明の幾つかの態様が、例示説明のために、例示の応用を参照して下で述べられる。多数の具体的な詳細、関係、及び方法が、本発明の完全な理解を提供するために述べられることが理解されるべきである。しかしながら、当業者であれば、具体的な詳細のうちの1つ以上を用いずに、または他の方法を用いて、本発明を実践することができることを容易に認識するであろう。幾つかの作用は、異なる順序で及び/または他の作用または事象と並行に生じてもよいため、本発明は、例示説明される作用または事象の順序付けによって限定されない。更に、本発明による方法を実現するために、全ての例示説明される作用または事象が必要とされるわけではない。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためにすぎず、本発明を限定するようには意図されない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上、そうでないとする明確な指示がない限り、複数形もまた含むよう意図される。更に、「含むこと(including)」、「含む(includes)」、「有すること(having)」、「有する(has)」、「有する(with)」という用語、またはそれらの変形が詳細な説明及び/または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される程度まで、かかる用語は、「含むこと(comprising)」という用語と同様に包括的であるよう意図される。
「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される、特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味し、それは一部には、その値がどのように測定または決定されるか、すなわち、測定系の限度に依存するであろう。例えば、「約」は、当該技術分野における実践毎に、1以内のまたは1を超える標準偏差を意味し得る。あるいは、「約」は、所与の値の最大20%の範囲、好ましくは最大10%、より好ましくは最大5%、及び更により好ましくは最大1%を意味し得る。あるいは、特に生体系またはプロセスに関して、この用語は、値の一桁以内、好ましくは5倍以内、及びより好ましくは2倍以内であることを意味し得る。出願及び特許請求の範囲において特定の値が記載される場合、別途定めのない限り、特定の値について許容される誤差範囲内であることを意味する「約」という用語が想定されるべきである。
本明細書で使用される「治療」、「治療すること」、「一時緩和すること」、及び「寛解させること」は、交換可能に使用される。これらの用語は、治療上の便益及び/または予防上の便益を含むが、これらに限定されない、有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチを指す。治療上の便益とは、治療される基礎障害の根絶または寛解を意味する。また、治療上の便益は、患者が依然として基礎障害に罹患している場合があるにもかかわらず、患者において改善が観察されるような、基礎障害に関連する生理的症状の1つ以上の根絶または寛解により達成される。予防上の便益のために、組成物は、特定の疾患を発症する危険性がある患者に、または疾患の1つ以上の生理的症状を報告する患者に、この疾患の診断が下されていない場合があっても、投与されてよい。
本明細書で使用されるとき、「腫瘍性状態」という用語は、無制御な増殖、不死性、転移能、急速な成長率及び増殖率、撹乱した発癌性シグナル伝達、ならびにある種の特徴的な形態的特色等の、異常な成長特徴を持つ細胞の存在を指す。これには以下の異常な成長が含まれる:(1)変異チロシンキナーゼを発現することによってまたは受容体チロシンキナーゼの過剰発現によって増殖する、腫瘍細胞(腫瘍)(2)異常なチロシンキナーゼ活性化が生じる、他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞、(3)受容体チロシンキナーゼによって増殖する任意の腫瘍、(4)異常なセリン/スレオニンキナーゼ活性化によって増殖する任意の腫瘍、ならびに(5)異常なセリン/スレオニンキナーゼ活性化が生じる、他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞。
「有効量」または「治療上有効量」という用語は、下に定義されるように、疾患治療を含むが、これらに限定されない意図される用途を達成するのに十分な本明細書に記載される阻害剤の量を指す。治療上有効量は、意図される用途(生体外または生体内)、または治療される対象及び病状、例えば、対象の体重及び年齢、病状の重症度、投与様式等に応じて変化し得、それは当業者によって容易に決定することができる。この用語は、標的細胞中で特定の応答、例えば、標的タンパク質の増殖の低減またはその活性の下方調節を誘導するであろう用量にも当てはまる。特定の用量は、選定される特定の化合物、従うべき投薬レジメン、それが他の化合物と組み合わせて投与されるかどうか、投与のタイミング、それが投与される組織、及びそれが担持される物理的送達系に応じて変化するであろう。
薬剤または療法の「治療量より低い量」は、その薬剤または療法について有効量未満であるが、別の薬剤または療法の有効量または治療量より低い量と組み合わされたとき、例えば、結果として生じる効果的な作用における相乗作用、または低減された副作用に起因して、医師によって所望される結果をもたらすことのできる量である。
薬剤または療法の「相乗的に有効な治療量」は、別の薬剤または療法の有効量または治療量より低い量と組み合わされたとき、2つの薬剤のいずれかが療法であり単独で使用されるときよりも大きい効果をもたらす量である。幾つかの実施形態では、相乗的に(syngergistically)有効な治療量の薬剤または療法は、併用されるとき、単独で使用されるときのその2つの薬剤または療法の各々の相加的効果よりも大きい効果をもたらす。
本明細書で使用されるとき、「薬剤」または「生物学的活性剤」は、生物学的、薬学的、もしくは化学化合物、または他の部分を指す。非限定的例としては、単純なまたは複合の有機または無機分子、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、抗体、抗体誘導体、抗体断片、ビタミン誘導体、炭水化物、毒素、または化学療法化合物が挙げられる。種々の化合物、例えば、小分子及びオリゴマー(例えば、オリゴペプチド及びオリゴヌクレオチド)、ならびに種々のコア構造に基づく合成有機化合物は、合成することができる。加えて、植物または動物抽出物等の、種々の天然源は、スクリーニングのための化合物を提供することができる。当業者は、本発明の薬剤の構造的性質に関して限定がないことを容易に認識することができる。
本明細書で使用される「アゴニスト」という用語は、標的タンパク質の活性または発現のいずれかを阻害することによって、標的タンパク質の生物学的機能を開始または増大する能力を有する化合物を指す。したがって、「アゴニスト」という用語は、標的ポリペプチドの生物学的役割の文脈において定義される。本明細書において好ましいアゴニストは、標的と特異的に相互作用する(例えば、それに結合する)が、標的ポリペプチドがそのメンバーであるシグナル伝達経路の他のメンバーとの相互作用によって、標的ポリペプチドの生物学的活性を開始または増大する化合物もまた、この定義内に具体的に含まれる。
「アンタゴニスト」及び「阻害剤」という用語は、交換可能に使用され、それらは、標的タンパク質の活性または発現のいずれかを阻害することによって、標的タンパク質の生物学的機能を阻害する能力を有する化合物を指す。したがって、「アンタゴニスト」及び「阻害剤」という用語は、標的タンパク質の生物学的役割の文脈において定義される。本明細書において好ましいアンタゴニストは、標的と特異的に相互作用する(例えば、それに結合する)が、標的タンパク質がそのメンバーであるシグナル伝達経路の他のメンバーとの相互作用によって、標的タンパク質の生物学的活性を阻害する化合物もまた、この定義内に具体的に含まれる。アンタゴニストによって阻害される好ましい生物学的活性は、腫瘍の発達、成長、もしくは転移、または自己免疫疾患において顕在化する所望されない免疫応答に関連する。
「mTORC1及びmTORC2キナーゼの両方に結合し、それらを直接阻害するmTOR阻害剤」という語句は、使用されるとき、本明細書で、mTORC1及びmTORC2複合体の両方と相互作用し、そのキナーゼ活性を低減する、mTOR阻害剤を指す。
「抗癌剤」、「抗腫瘍剤」、または「化学療法剤」は、腫瘍性状態の治療において有用な任意の薬剤を指す。抗癌剤の1つのクラスは、化学療法剤を含む。「化学療法」は、静脈内、経口、筋肉内、腹腔内、膀胱内、皮下、経皮、頬側、または吸入もしくは坐剤の形態を含む、種々の方法による、1つ以上の化学療法薬及び/または他の薬剤の、癌患者への投与を意味する。
「細胞増殖」という用語は、***の結果として細胞数が変化した現象を指す。この用語は、増殖シグナルと一致して細胞形態学が変化した(例えば、サイズが増加した)細胞成長も包含する。
「共投与」、「と組み合わせて投与される」という用語、及びそれらの文法的な同等表現は、2つ以上の薬剤を動物に、両方の薬剤及び/またはそれらの代謝産物が同時に動物の中に存在するように、投与することを包含する。共投与には、別個の組成物での同時投与、別個の組成物での異なる時間での投与、または両方の薬剤が存在する組成物での投与が含まれる。共投与される薬剤は、同一の製剤中に存在し得る。共投与される薬剤はまた、異なる製剤中に存在し得る。
本明細書で使用される「治療効果」は、上述の治療上の便益及び/または予防上の便益を包含する。予防上の効果には、疾患もしくは病態の出現を遅延させることもしくは排除すること、症状疾患もしくは病態の発症を遅延させることもしくは排除すること、または疾患もしくは病態の進行を緩徐化すること、停止すること、もしくは反転させること、またはそれらの任意の組み合わせが含まれる。
「薬学的に許容される塩」という用語は、当該技術分野で周知の多様な有機及び無機対イオンに由来する塩を指す。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸及び有機酸と共に形成することができる。塩をもたらすことのできる無機酸には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等が含まれる。塩をもたらすことのできる有機酸には、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等が含まれる。薬学的に許容される塩基付加塩は、無機及び有機塩基と共に形成することができる。塩をもたらすことのできる無機塩基には、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム等が含まれる。塩をもたらすことのできる有機塩基には、例えば、一級、二級、及び三級アミン、天然に生じる置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂等、具体的には、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、及びエタノールアミン等が含まれる。幾つかの実施形態では、薬学的に許容される塩基付加塩は、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、及びマグネシウム塩から選定される。
「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される賦形剤」には、ありとあらゆる溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤等が含まれる。薬学的活性物質のためのかかる媒体及び薬剤の使用は、当該技術分野で周知である。任意の従来の媒体または薬剤が活性成分と不適合性である限りを除いて、本発明の治療組成物におけるその使用が企図される。補足的な活性成分もまた、組成物中に組み込むことができる。
「シグナル伝達」は、刺激性または阻害性シグナルが細胞の中へとかつ細胞内で伝達されて、細胞内応答を引き出すプロセスである。シグナル伝達経路の調節剤は、同一の特異的なシグナル伝達経路にマッピングされる1つ以上の細胞タンパク質の活性を調節する、化合物を指す。調節剤は、シグナル伝達分子の活性を増強しても(アゴニスト)、抑制してもよい(アンタゴニスト)。
生物学的活性剤に適用される「選択的阻害」または「選択的に阻害」という用語は、標的との直接のまたは相互作用的な相互作用を介して、オフターゲットシグナル伝達活性と比較した、標的シグナル伝達活性を選択的に低減する薬剤の能力を指す。
「対象」は、哺乳動物等の動物、例えばヒトを指す。本明細書に記載される方法は、ヒト治療薬、前臨床用途、及び獣医学用途の両方において有用であり得る。幾つかの実施形態では、対象は、哺乳動物であり、幾つかの実施形態では、対象は、ヒトである。
「生体内」という用語は、対象の身体内で起こる事象を指す。
「生体外」という用語は、対象の身体の外部で起こる事象を指す。例えば、生体外アッセイは、対象アッセイの外部で実行される任意のアッセイを包含する。生体外アッセイは、細胞が生死に関わらず用いられる、細胞ベースのアッセイを包含する。生体外アッセイは、無傷細胞が何ら用いられない無細胞アッセイも包含する。
分子量等の物理的特性、または化学的式等の化学的特性について、範囲が本明細書で使用されるとき、範囲の全ての組み合わせ及び部分的組み合わせ、ならびにその中の具体的な実施形態が含まれるよう意図される。数または数値範囲を参照するときの「約」という用語は、参照される数または数値範囲が、実験的変動性(または統計上の実験誤差)以内の近似値であることを意味し、故に、数または数値範囲は、例えば、定められる数または数値範囲の1%〜15%の間で変動し得る。「含むこと(comprising)」という用語(及び「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「有すること(having)」または「含むこと(including)」等の関連する用語)は、記載される特長「からなる」または記載される特長「から本質的になる」実施形態、例えば、任意の物質の組成物、組成物、方法、またはプロセス等の実施形態を含む。
次の略号及び用語は、全体を通じて指定される意味を有する:PI3K=ホスホイノシチド3キナーゼ、PI=ホスファチジルイノシトール。
別途定めのない限り、化合物名部分の接続は、最右に列挙される部分にある。つまり、置換基名は、末端部分で始まり、任意の連結部分で継続し、連結部分で終わる。例えば、ヘテロアリールチオC1−4アルキルは、チオ硫黄を通じて、置換基を担持する化学種に接続するC1−4アルキルラジカルに接続される、ヘテロアリール基を有する。この条件は、例えば「−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル」等の式が表される場合には、当てはまらない。かかる場合、末端基は、置換基を担持する化学種にそれ自体が接続される、元素Lに結合される連結C1−10アルキル部分に結合されるC3−8シクロアルキル基である。
「アルキル」は、炭素及び水素原子のみからなり、不飽和を含有せず、1〜10個の炭素原子を有する(例えば、C1−C10アルキル)、直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを指す。本明細書に現れるときはいつでも、「1〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1〜10個の炭素原子」は、アルキル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味するが、本定義は、数値範囲が何ら表記されない「アルキル」という用語の出現も包含する。幾つかの実施形態では、それはC1−C4アルキル基である。典型的なアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルイソブチル、三級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、セプチル、オクチル、ノニル、デシル等が含まれるが、これらに決して限定されない。アルキルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルキル基は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基で置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル(carbocyclyl)、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを指す。
「ハロアルキル」という用語は、1個以上のハロ基で置換されるアルキル基を指し、例えば、クロロメチル、2−ブロモエチル、3−ヨードプロピル、トリフルオロメチル、ペルフルオロプロピル、8−クロロノニル等である。
「アシル」は、基(アルキル)−C(O)−、(アリール)−C(O)−、(ヘテロアリール)−C(O)−、(ヘテロアルキル)−C(O)−、及び(ヘテロシクロアルキル)−C(O)−を指し、この基は、カルボニル官能基を通じて親構造に結合される。幾つかの実施形態では、それは、アシルのカルボニル炭素を加えた、アシルオキシ基のアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキル部分の鎖または環原子の総数、すなわち、カルボニルを加えた、3個の他の環または鎖原子を指す、C1−C10アシルラジカルである。Rラジカルがヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルである場合、ヘテロ環または鎖原子は、鎖または環原子の総数に寄与する。本明細書で特に別途定めのない限り、アシルオキシ基の「R」は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基で置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「シクロアルキル」は、炭素及び水素のみを含有する単環式または多環式ラジカルを指し、飽和、または部分的に不飽和であり得る。シクロアルキル基は、3〜10個の環原子を有する基(すなわち、C2−C10シクロアルキル)を含む。本明細書に現れるときはいつでも、「3〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「3〜10個の炭素原子」は、シクロアルキル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。幾つかの実施形態では、それはC3−C8シクロアルキルラジカルである。幾つかの実施形態では、それはC3−C5シクロアルキルラジカルである。シクロアルキル基の例示説明のための例としては、以下の部分が挙げられるが、これらに限定されない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロセプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル等。本明細書で特に別途定めのない限り、シクロアルキル基は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基で置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル」という用語は、例えば、2−メチルシクロプロピル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ3〜8個の炭素を含有する連結シクロアルキル基に結合される1〜10個の炭素原子を含有する、アルキル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ビシクロアルキル」という用語は、2個以上の共通の原子を有する、置換されていないか、または置換されている、2つのシクロアルキル部分からなる構造を指す。シクロアルキル部分が厳密に2個の共通の原子を有する場合、それらは「縮合」といわれる。例としては、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ペルヒドロナフチル等が挙げられるが、これらに限定されない。シクロアルキル部分が2個を超える共通の原子を有する場合、それらは「架橋」といわれる。例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(「ノルボルニル」)、ビシクロ[2.2.2]オクチル等が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるとき、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、及びケイ素(Si)を含むよう意図される。
「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルケニル」、及び「ヘテロアルキニル」は、任意に置換され、炭素以外の原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、リンまたはそれらの組み合わせから選択される1個以上の骨格鎖原子を有する、アルキル、アルケニル、アルキニルラジカルを含む。例えば、C1−C4ヘテロアルキル等の、この例では4原子長である、総計の鎖長を指す、数値範囲が与えられてもよい。例えば、−CH2OCH2CH3ラジカルは、「C4」ヘテロアルキルと称され、それは、原子鎖長の説明におけるヘテロ原子中心を含む。分子の残りへの接続は、ヘテロアルキル鎖におけるヘテロ原子または炭素のいずれを通じてもよい。ヘテロアルキル基は、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基で置換されてもよく、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「ヘテロアルキルアリール」という用語は、アリール基に結合され、末端点でまたはヘテロアルキルの分岐部分(portion)を通じて結合されてもよい、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、ベンジルオキシメチル部分(moiety)である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアルキルヘテロアリール」という用語は同様に、ヘテロアリール部分に結合されるヘテロアルキル基を指し、例えば、エトキシメチルピリジル基である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアルキル−ヘテロシクリル」という用語は、複素環式基に結合される、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、4(3−アミノプロピル)−N−ピペラジニルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素を含有する環式アルキルに結合される、上に定義されるヘテロアルキル基を指し、例えば、1−アミノブチル−4−シクロヘキシルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロビシクロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、ビシクロアルキル構造を指す。
「ヘテロスピロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、スピロアルキル構造を指す。
「アルケン」部分は、少なくとも2個の炭素原子及び少なくとも1個の炭素−炭素二重結合からなる基を指し、「アルキン」部分は、少なくとも2個の炭素原子及び少なくとも1個の炭素−炭素三重結合からなる基を指す。アルキル部分は、飽和であれ不飽和であれ、分岐鎖、直鎖、または環式であってもよい。
「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含有し、2〜10個の炭素原子を有する(すなわち、C2−C10アルケニル)、炭素及び水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル基を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「2〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「2〜10個の炭素原子」は、アルケニル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。ある特定の実施形態では、アルケニルは、2〜8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルケニルは、2〜5個の炭素原子(例えば、C2−C5アルケニル)を含む。アルケニルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、エテニル(すなわち、ビニル)、プロプ−1−エニル(すなわち、アリル)、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルケニル基は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「C2−10アルケニル−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、アリルオキシ等の、連結ヘテロアルキル基に結合される、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、アルケニル部分を有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルキニル−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、4−ブト−1−イノキシ等の、連結ヘテロアルキル基に結合される、置換されていないか、または置換されており、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、アルキニル部分を有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ハロアルケニル」という用語は、1個以上のハロ基で置換されるアルケニル基を指す。
別途明記されない限り、「シクロアルケニル」という用語は、メチルシクロプロペニル、トリフルオロメチルシクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1,4−シクロヘキサジエニル等の、任意にアルキル、ヒドロキシ、及びハロで置換され、1つまたは2つのエチレン結合を有する、環式脂肪族3〜8員環構造を指す。
「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含有し、2〜10個の炭素原子を有する(すなわち、C2−C10アルキニル)、炭素及び水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカル基を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「2〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「2〜10個の炭素原子」は、アルキニル基が、最大10個の炭素原子かつそれを含む、2個の炭素原子、3個の炭素原子等からなってもよいことを意味する。ある特定の実施形態では、アルキニルは、2〜8個の炭素原子を含む。他の実施形態では、アルキニルは、2〜5個の炭素原子(例えば、C2−C5アルキニル)を有する。アルキニルは、単結合によって分子の残りに結合され、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等である。本明細書で特に別途定めのない限り、アルキニル基は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルという用語は、例えば、3−プロプ−3−イニル−シクロペント−1イル等の、3〜8個の炭素を含有する連結シクロアルキル基に結合される、2〜10個の炭素及び分岐鎖または直鎖を含有する、アルキニル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ハロアルキニル」という用語は、1個以上の独立したハロ基で置換されるアルキニル基を指す。
本明細書で特に別途定めのない限り、「アミノ」または「アミン」は、−N(Ra)2ラジカル基を指し、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。−N(Ra)2基が、水素以外の2つのRaを有するとき、それらは、窒素原子と組み合わされて、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−N(Ra)2は、1−ピロリジニル及び4−モルホリニルを含むよう意図されるが、これらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、アミノ基は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、これらの部分の各々は任意に、本明細書に定義されるように置換されてもよい。
「アミド(Amide)」または「アミド(amido)」は、式−C(O)N(R)2または−NHC(O)Rを有する化学部分を指し、式中、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を通じて結合される)、及び複素脂環式(環炭素を通じて結合される)からなる群から選択され、その部分の各々は、それ自体が任意に置換されてもよい。幾つかの実施形態では、それは、ラジカル中の炭素の総数におけるアミドカルボニルを含む、C1−C4アミドまたはアミドラジカルである。アミドの−N(R)2のR2’は任意に、それが結合する窒素と一緒になって、4、5、6、または7員環を形成してもよい。本明細書で特に別途定めのない限り、アミド基は任意に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルについて本明細書に記載される置換基のうちの1個以上によって独立して置換される。アミドは、式(I)の化合物に結合され、それによってプロドラッグを形成する、アミノ酸またはペプチド分子であってもよい。本明細書に記載される化合物上の任意のアミン、ヒドロキシ、またはカルボキシル側鎖を、アミド化することができる。かかるアミドを作製するための手順及び特異的基は、当業者に知られており、Greene及びWuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley&Sons,New York,N.Y.,1999等の参考文献において容易に見出すことができ、それは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
「芳香族」または「アリール」は、炭素環式(例えば、フェニル、フルオレニル、及びナフチル)である、パイ電子共役系を有する少なくとも1つの環を有する、6〜10個の環原子(例えば、C6−C10芳香族またはC6−C10アリール)を有する芳香族ラジカルを指す。置換ベンゼン誘導体から形成され、環原子において自由原子価を有する二価ラジカルは、置換フェニレンラジカルと名付けられる。自由原子価を有する炭素原子からの1個の水素原子の除去によって、その名称が「−イル」で終わる一価多環式炭化水素ラジカルに由来する二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「−イデン」を追加することによって名付けられ、例えば、2つの結合点を有するナフチル基は、ナフチリデンと称される。本明細書に現れるときはいつでも、「6〜10」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「6〜10個の環原子」は、アリール基が、最大10個の環原子かつそれを含む、6個の環原子、7個の環原子等からなってもよいことを意味する。この用語は、単環式または縮合環多環式(すなわち、環原子の隣接した対を共有する環)基を含む。本明細書で特に別途定めのない限り、アリール部分は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−OC(O)N(Ra)2、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)C(O)N(Ra)2、N(Ra)C(NRa)N(Ra)2、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「ヘテロアリール」、またはあるいは「ヘテロ芳香族」は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1個以上の環ヘテロ原子を含み、単環式、二環式、三環式、または四環式環系であってもよい、5〜18員芳香族ラジカル(例えば、C5−C13ヘテロアリール)を指す。本明細書に現れるときはいつでも、「5〜18」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「5〜18個の環原子」は、ヘテロアリール基が、最大18個の環原子かつそれを含む、5個の環原子、6個の環原子等からなってもよいことを意味する。自由原子価を有する原子からの1個の水素原子の除去によって、その名称が「−イル」で終わる一価ヘテロアリールラジカルに由来する二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に「−イデン」を追加することによって名付けられ、例えば、2つの結合点を有するピリジル基は、ピリジルイデンである。Nを含有する「ヘテロ芳香族」または「ヘテロアリール」部分は、環の骨格原子のうちの少なくとも1個が窒素原子である芳香族基を指す。多環式ヘテロアリール基は、縮合であっても非縮合であってもよい。ヘテロアリールラジカルにおけるヘテロ原子(複数可)は、任意に酸化される。1個以上の窒素原子は、存在する場合、任意に四級化される。ヘテロアリールは、環(複数可)の任意の原子を通じて、分子の残りに結合される。ヘテロアリールの例としては、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル(benzindolyl)、1,3−ベンゾジオキソリル(benzodioxolyl)、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル(benzooxazolyl)、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル(dioxepinyl)、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾチエノ[3,2−d]ピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、シクロペンタ[d]ピリミジニル、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、5,6−ジヒドロベンゾ[h]シンノリニル、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[6,7]シクロヘプタ[1,2−c]ピリダジニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラザニル、フラノニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリミジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジニル、5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリジニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、5,8−メタノ−5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、ナフチリジニル、1,6−ナフチリジノニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル(oxoazepinyl)、オキサゾリル、オキシラニル、5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル(phenoxazinyl)、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、ピリジニル、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキナゾリニル、5,6,7,8−テトラヒドロベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−シクロヘプタ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,5−c]ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアピラニル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、及びチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテラリール(heteraryl)部分は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−ORa、−SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アリール−アルキル」、「アリールアルキル」、及び「アラルキル」という用語は、アルキル鎖が、アリール−アルキル部分の、上に定義される末端アリールとの連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用される。アリール−アルキル基の例としては、4−クロロベンジル、2,4−ジブロモベンジル、2−メチルベンジル、2−(3−フルオロフェニル)エチル、2−(4−メチルフェニル)エチル、2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル、2−(2−メトキシフェニル)エチル、2−(3−ニトロフェニル)エチル、2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル、2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、3−(3−クロロフェニル)プロピル、3−(2−メチルフェニル)プロピル、3−(4−メトキシフェニル)プロピル、3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロピル、3−(2,4−ジクロロフェニル)プロピル、4−フェニルブチル、4−(4−クロロフェニル)ブチル、4−(2−メチルフェニル)ブチル、4−(2,4−ジクロロフェニル)ブチル、4−(2−メトキシフェニル(methoxphenyl))ブチル、及び10−フェニルデシル等の、任意に置換されたベンジル、フェネチル、フェンプロピル(phenpropyl)、及びフェンブチル(phenbutyl)が挙げられるが、これらに限定されない。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
本明細書で使用される「C1−10アルキルアリール」という用語は、アリール基がアルキル基上の1個の水素を置換する、分岐したまたは分岐していない、1〜10個の炭素原子を含有する、上に定義されるアルキル基を指し、例えば、3−フェニルプロピルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
C2−10アルキルモノシクロアリール(monocycloaryl)」という用語は、例えば、2−フェニルエチル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ1個の環のみを有する連結アリール基に結合される2〜10個の原子を含有する、末端アルキル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C1−10アルキルビシクロアリール」という用語は、例えば、2−(1−ナフチル)−エチル等の、分岐鎖または直鎖であり、かつ二環式である連結アリール基に結合される2〜10個の原子を含有する、末端アルキル基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−シクロアルキル」及び「アリールシクロアルキル」という用語は、末端アリール基がシクロアルキル基に結合される基を説明するために使用され、例えば、フェニルシクロペンチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル」及び「ヘテロアリール− C3−8シクロアルキル」という用語は、末端ヘテロアリール基が、3〜8個の炭素を含有するシクロアルキル基に結合される基を説明するために使用され、例えば、ピリド−2−イル−シクロペンチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−ヘテロアルキル」という用語は、例えば、ピリド−2−イルメチレンオキシ(methylenoxy)等の、末端ヘテロアリール基が連結ヘテロアルキル基に結合される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−アルケニル」、「アリールアルケニル」、及び「アラルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、アラルケニル部分の末端アリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、スチリル(2−フェニルビニル)、フェンプロペニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−C2−10アルケニル」という用語は、例えば、スチリル(2−フェニルビニル)等の、アルケニル部分が2〜10個の炭素原子を含有する、上述のアリールアルケニルを意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルケニル−アリール」という用語は、例えば、3−プロペニル−ナフト−1−イル等の、2〜10個の炭素原子を含有し、分岐鎖または直鎖であり得る末端アルケニル基が、アルケニル−アリール部分の連結部分を形成するアリール部分に結合される基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−アルキニル」、「アリールアルキニル」、及び「アラルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、アリール−アルキニル部分の末端アリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、3−フェニル−1−プロピニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−C2−10アルキニル」という用語は、例えば、3−フェニル−1−プロピニル等の、アルキニル部分が2〜10個の炭素を含有する、上述のアリールアルキニルを意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルキニル−アリール」という用語は、例えば、3−プロピニル−ナフト−1−イル等の、アルキニル部分が2〜10個の炭素を含有する、双方とも上に定義される、アリール連結基に結合されるアルキニル部分を含有する基を意味する。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−オキシ」、「アリールオキシ」、及び「アロキシ(aroxy)」という用語は、連結酸素原子に結合される末端アリール基を説明するために使用される。典型的なアリール−オキシ基は、フェノキシ、3,4−ジクロロフェノキシ等を含む。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アリール−オキシアルキル」、「アリールオキシアルキル」、及び「アロキシアルキル」という用語は、アルキル基が末端アリール−オキシ基で置換される基を説明するために使用され、例えば、ペンタフルオロフェノキシメチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C1−10アルコキシ−C1−10アルキル」という用語は、例えば、メトキシプロピル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子及び酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルキル基に結合される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル」という用語は、例えば、3−メトキシブト−2−エン−1−イル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子及び酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルケニル基に結合される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル」という用語は、例えば、3−メトキシブト−2−イン−1−イル等の、分岐鎖または直鎖内に1〜10個の炭素原子及び酸素原子を含有するアルコキシ基が、1〜10個の炭素原子を含有する分岐鎖または直鎖である、連結アルキニル基に結合される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、及び硫黄から選択されるヘテロ原子と置換される、置換されていないか、または置換されている、シクロアルケニル構造を指す。
「ヘテロアリール−オキシ」、「ヘテロアリール−オキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「ヘテロアリールオキシ」、「ヘタロキシ(hetaroxy)」、及び「ヘテロアロキシ」という用語は、連結酸素原子に結合される、置換されていないか、または置換されている、末端ヘテロアリール基を説明するために使用される。典型的なヘテロアリール−オキシ基は、4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキシ等を含む。
「ヘテロアリールアルキル」、「ヘテロアリールアルキル」、「ヘテロアリール−アルキル」、「ヘテロアリール−アルキル」、「ヘタラルキル(hetaralkyl)」、及び「ヘテロアラルキル」という用語は、アルキル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルキル部分の末端ヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、3−フリルメチル、テニル、フルフリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−C1−10アルキル」という用語は、アルキル基が1〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘテロアリールアルキル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C1−10アルキル−ヘテロアリール」という用語は、アルキル基が1〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘタリ(hetary)基に結合されるアルキルを説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリールアルケニル」、「ヘテロアリールアルケニル」、「ヘテロアリール−アルケニル」、「ヘテロアリール−アルケニル」、「ヘタラルケニル(hetaralkenyl)」、及び「ヘテロアラルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルケニル部分の末端ヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る、ヘテロアリールアルケニル基を説明するために使用され、例えば、3−(4−ピリジル)−1−プロペニルである。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−C2−10アルケニル」基という用語は、アルケニル基が2〜10個の炭素原子を含有する、上述の基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルケニル−ヘテロアリール」という用語は、例えば、2−スチリル−4−ピリジル等の、分岐鎖または直鎖であり、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ連結ヘテロアリール基に結合されるアルケニル基を含有する基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリールアルキニル」、「ヘテロアリールアルキニル」、「ヘテロアリール−アルキニル」、「ヘテロアリール−アルキニル」、「ヘタラルキニル」、及び「ヘテロアラルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、ヘテロアラルキニル部分のヘテロアリール部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、4−(2−チエニル)−1−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−C2−10アルキニル」という用語は、アルキニル基が2〜10個の炭素原子を含有する、上述のヘテロアリールアルキニル基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルキニル−ヘテロアリール」という用語は、例えば、4(ブト−1−イニル)チエン−2−イル等の、連結ヘテロアリール基に結合される、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖であるアルキニル基を含有する基を説明するために使用される。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリル」という用語は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を含有する、4、5、6、または7員環を指す。4員環は、0個の二重結合を有し、5員環は、0〜2個の二重結合を有し、6及び7員環は、0〜3個の二重結合を有する。「ヘテロシクリル」という用語は、ヘテロシクリル環が、別の単環式ヘテロシクリル基、または4〜7員芳香族もしくは非芳香族炭素環式環に縮合される、二環式基も含む。ヘテロシクリル基は、基における任意の炭素原子または窒素原子を通じて、親分子部分に結合され得る。
「ヘテロシクロアルキル」は、2〜12個の炭素原子ならびに窒素、酸素、及び硫黄から選択される1〜6個のヘテロ原子を含む、安定な3〜18員の非芳香族環ラジカルを指す。本明細書に現れるときはいつでも、「3〜18」等の数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「3〜18個の環原子」は、ヘテロシクロアルキル基が、最大18個の環原子かつそれを含む、3個の環原子、4個の環原子等からなってもよいことを意味する。幾つかの実施形態では、それはC5−C10ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態では、それはC4−C10ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態では、それはC3−C10ヘテロシクロアルキルである。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテロシクロアルキルラジカルは、縮合または架橋環系を含んでもよい、単環式、二環式、三環式、または四環式環系である。ヘテロシクロアルキルラジカルにおけるヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい。1個以上の窒素原子は、存在する場合、任意に四級化される。ヘテロシクロアルキルラジカルは、部分的にまたは完全に飽和である。ヘテロシクロアルキルは、環(複数可)の任意の原子を通じて、分子の残りに結合されてもよい。かかるヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で特に別途定めのない限り、ヘテロシクロアルキル部分は任意に、独立してアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、トリメチルシラニル、−ORa、SRa、−OC(O)−Ra、−N(Ra)2、−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)N(Ra)2、−N(Ra)C(O)ORa、−N(Ra)C(O)Ra、−N(Ra)S(O)tRa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tORa(式中、tは、1または2である)、−S(O)tN(Ra)2(式中、tは、1または2である)、またはPO3(Ra)2である、1個以上の置換基によって置換され、式中、各Raは独立して、水素、アルキル、フルオロアルキル、カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「ヘテロシクロアルキル」は、通常3〜7個の環原子を有する一方の非芳香族環が、酸素、硫黄、及び窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子に加えて少なくとも2個の炭素原子、ならびに前述のヘテロ原子のうちの少なくとも1個を含む組み合わせを含有し、通常3〜7個の環原子を有する他方の環が任意に、酸素、硫黄、及び窒素から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を含有し、かつ芳香族でない、二環式環系も含む。
「ヘテロシクリルアルキル」、「ヘテロシクリル−アルキル」、「ヘテシクリル(hetcyclyl)アルキル」、及び「ヘテシクリル−アルキル」という用語は、アルキル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルキル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、3−ピペリジニルメチル等である。「ヘテロシクロアルキレン」という用語は、ヘテロシクロアルキルの二価の誘導体を指す。
「C1−10アルキル−ヘテロシシル(heterocycyl)」という用語は、アルキル部分が1〜10個の炭素原子を含有する、上に定義される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシシル−C1−10アルキル」という用語は、例えば、4−モルホリニルエチル等の、1〜10個の炭素を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、連結アルキル基に結合される末端複素環式基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリルアルケニル」、「ヘテロシクリル−アルケニル」、「ヘテシクリルアルケニル」、及び「ヘテシクリル−アルケニル」という用語は、アルケニル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルケニル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、2−モルホリニル−1−プロペニル等である。「ヘテロシクロアルケニレン」という用語は、ヘテロシクリルアルケニルの二価の誘導体を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシシル−C2−10アルケニル」という用語は、例えば、4−(N−ピペラジニル)−ブト−2−エン−1−イル等の、アルケニル基が2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、上に定義される基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリルアルキニル」、「ヘテロシクリル−アルキニル」、「ヘテシクリルアルキニル」、及び「ヘテシクリル−アルキニル」という用語は、アルキニル鎖が、上に定義される、ヘテロシクリルアルキニル部分の末端ヘテロシクリル部分との連結部分を形成する分岐鎖または直鎖であり得る基を説明するために使用され、例えば、2−ピロリジニル−1−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシシル−C2−10アルキニル」という用語は、例えば、4−(N−ピペラジニル)−ブト−2−イン−1−イル等の、アルキニル基が2〜10個の炭素原子を含有し、かつ分岐鎖または直鎖である、上に定義される基を指す。
「アリール−ヘテロシシル」という用語は、例えば、N4−(4−フェニル)−ピペラジニル等の、連結複素環式基に結合される末端アリール基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロアリール−ヘテロシシル」という用語は、例えば、N4−(4−ピリジル)−ピペラジニル等の、連結複素環式基に結合される末端ヘテロアリール基を含有する基を指す。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「カルボキシルアルキル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルキル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
「カルボキシルアルケニル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルケニル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
「カルボキシルアルキニル」という用語は、上に定義される分岐鎖または直鎖アルキニル基に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
「カルボキシルシクロアルキル」という用語は、上に定義される環式脂肪族環構造に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
「カルボキシルシクロアルケニル」という用語は、上に定義されるエチレン結合を有する環式脂肪族環構造に結合される、末端カルボキシル(−COOH)基を指す。
「シクロアルキルアルキル」及び「シクロアルキル−アルキル」という用語は、アルキル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルエチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「シクロアルキルアルケニル」及び「シクロアルキル−アルケニル」という用語は、アルケニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロヘキシルビニル、シクロヘプチルアリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「シクロアルキルアルキニル」及び「シクロアルキル−アルキニル」という用語は、アルキニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルキル基を指し、例えば、シクロプロピルプロパルギル、4−シクロペンチル−2−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「シクロアルケニルアルキル」及び「シクロアルケニル−アルキル」という用語は、アルキル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、2−(シクロペンテン−1−イル)エチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「シクロアルケニルアルケニル」及び「シクロアルケニル−アルケニル」という用語は、アルケニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、1−(シクロヘキセン−3−イル)アリル等である。
「シクロアルケニルアルキニル」及び「シクロアルケニル−アルキニル」という用語は、アルキニル基に結合される、上に定義される末端シクロアルケニル基を指し、例えば、1−(シクロヘキセン−3−イル)プロパルギル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アルコキシ」という用語は、酸素を通じて親構造に結合される、直鎖、分岐鎖、環状配置、及びそれらの組み合わせの1〜8個の炭素原子を含む、基である−O−アルキルを指す。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。「低級アルコキシ」は、1〜6個の炭素を含有するアルコキシ基を指す。幾つかの実施形態では、C1−C4アルキルは、1〜4個の炭素原子の直鎖及び分岐鎖両方のアルキルを包含する、アルキル基である。
「ハロアルコキシ」という用語は、1個以上のハロ基で置換されるアルコキシ基を指し、例えば、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ペルフルオロイソブトキシ等である。
「アルコキシアルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ部分で置換され、それが今度は第2のアルコキシ部分で置換される、アルキル基を指し、例えば、メトキシメトキシメチル、イソプロポキシメトキシエチル等である。この部分は、更なる置換基で置換されるか、または他の置換基では置換されない。
「アルキルチオ」という用語は、連結硫黄原子に結合される分岐鎖及び直鎖両方のアルキル基を含み、例えば、メチルチオ等である。
「アルコキシアルキル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルキル基を指し、例えば、イソプロポキシメチル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アルコキシアルケニル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルケニル基を指し、例えば、3−メトキシアリル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「アルコキシアルキニル」という用語は、アルコキシ基で置換されるアルキニル基を指し、例えば、3−メトキシプロパルギル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルケニルC3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8員のシクロアルキル基で置換される、上に定義されるアルケニル基を指し、例えば、4−(シクロプロピル)−2−ブテニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「C2−10アルキニルC3−8シクロアルキル」という用語は、3〜8員のシクロアルキル基で置換される、上に定義されるアルキニル基を指し、例えば、4−(シクロプロピル)−2−ブチニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリル−C1−10アルキル」という用語は、1〜10個の炭素を有する上に定義されるアルキル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−メチル)−ピペラジニル等である。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリル−C2−10アルケニル」という用語は、2〜10個の炭素を有する上に定義されるアルケニル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−アリル)ピペラジニル等である。複素環式基が炭素原子上でアルケニル基で置換される部分もまた含まれる。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「ヘテロシクリル−C2−10アルキニル」という用語は、2〜10個の炭素を有する上に定義されるアルキニル基で置換される、上に定義される複素環式基を指し、例えば、4−(N−プロパルギル)ピペラジニル等である。複素環式基が炭素原子上でアルケニル基で置換される部分もまた含まれる。この部分(moiety)のどちらの部分(portion)も、置換されていないか、または置換されている。
「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合される酸素を指す。当業者は、「オキソ」が、オキソが結合される原子からの第2の結合を必要とすることを理解する。したがって、オキソは、それが互変異性体として芳香族系の一部を形成しない限り、アリール環またはヘテロアリール環上では置換され得ないことが理解される。
「オリゴマー」という用語は、その数平均分子量が典型的に約5000g/mol未満であり、その重合の度合い(鎖当たりの単量体単位の平均数)が1よりも大きく、かつ典型的に約50以下である、低分子量ポリマーを指す。
「スルホンアミジル」または「スルホンアミド」は、−S(=O)2−NR’R’ラジカルを指し、式中、各R’は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を通じて結合される)及び複素脂環式(環炭素を通じて結合される)からなる群から独立して選択される。−S(=O)2−NR’R’ラジカル−NR’R’におけるR’基は、それが結合する窒素と一緒になって、4、5、6、または7員環を形成してもよい。スルホンアミド基は任意に、それぞれアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールについて記載される置換基のうちの1個以上によって置換される。
記載される化合物は、1つ以上の不斉中心を含有することができ、故に、ジアステレオマー及び光学異性体を生じ得る。本発明は、全てのかかる可能性のあるジアステレオマーならびにそれらのラセミ混合物、それらの実質的に純粋な分解鏡像異性体、全ての可能性のある幾何異性体、及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。化合物は、ある種の位置における決定的な立体化学を用いずに示されてもよい。本発明は、開示される化合物及びそれらの薬学的に許容される塩の全ての立体異性体を含む。更に、立体異性体の混合物、ならびに単離された特異的な立体異性体もまた含まれる。かかる化合物を調製するために使用される合成手順の経過中、または当業者に既知のラセミ化もしくは異性化手順を使用する際に、かかる手順の生成物は、立体異性体の混合物であり得る。
本発明は、本発明の阻害剤の、全ての様態の回転異性体及び立体配座的に制限された状態を含む。
アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル一価及び二価の誘導体ラジカル(しばしばアルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、及びヘテロシクロアルケニルと称される基を含む)に対する置換基は、0〜(2m’+1)(m’は、かかるラジカルにおける炭素原子の総数である)の範囲の数の、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”‘、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’,−C(O)NR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”‘、−NR”C(O)OR’、−NR−C(NR’R”)=NR’“、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R”、−NRSO2R’、−CN、及び−NO2から選択されるが、これらに限定されない、多様な基のうちの1個以上であり得る。R’、R”、R”‘、及びR”“は各々、好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば、1〜3つのハロゲンで置換されるアリール)、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシ、もしくはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。例えば、本発明の阻害剤が、1個を超えるR基を含むとき、R基の各々は独立して、これらの基のうちの1個を超える基が存在するときの各R’、R”、R’“、及びR”“基の場合と同様に選択される。
R’及びR”またはR’’及びR’’’が、同一の窒素原子に結合されるとき、それらは、窒素原子と組み合わされて、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R”は、1−ピロリジニル、4ピペラジニル、及び4−モルホリニルを含むよう意図されるが、これらに限定されない。置換基の上の考察から、当業者であれば、「アルキル」という用語が、ハロアルキル(例えば、−CF3及び−CH2CF3)及びアシル(例えば、−C(O)CH3、−C(O)CF3、−C(O)CH2OCH3等)等の、水素基以外の基に結合される炭素原子を含む基を含むよう意図されることを理解するであろう。
上のアルキルラジカルについて記載される置換基と同様に、アリール及びヘテロアリール基(ならびにそれらの二価の誘導体)に対する例示的置換基は変化に富んでおり、例えば、芳香族環系上のゼロから自由原子価(open valences)の総数の範囲の数の、ハロゲン、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”‘、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−C(O)NR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”‘、−NR”C(O)OR’、−NR−C(NR’R”R’“)=NR”“、−NR−C(NR’R”)=NR’“、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R”、−NRSO2R’、−CN及び−NO2、−R’、−N3、−CH(Ph)2、フルオロ(C1−C4)アルコキソ、ならびにフルオロ(C1−C4)アルキルから選択され、式中、R’、R”、R”‘、及びR”“は、好ましくは水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、及び置換または非置換ヘテロアリールから独立して選択される。例えば、本発明の阻害剤が、1個を超えるR基を含むとき、R基の各々は独立して、これらの基のうちの1個を超える基が存在するときの各R’、R”、R’“、及びR”“基の場合と同様に選択される。
本明細書で使用されるとき、−S(O)(0−2)−の文脈における0〜2は、0、1、及び2の整数である。
アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−T−C(O)−(CRR’)q−U−の環を形成してもよく、式中、T及びUは独立して、−NR−、−O−、−CRR’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−A−(CH2)r−B−の置換基と置換されてもよく、式中、A及びBは独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2NR’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。そのようにして形成された新たな環の単結合のうちの1つは任意に、二重結合と置換されてもよい。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意に、式−(CRR’)s−X’−(C’’R’’’)d−の置換基と置換されてもよく、式中、s及びdは独立して、0〜3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−S(O)2NR’−である。置換基R、R’、R”、及びR’“は、好ましくは独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、及び置換または非置換ヘテロアリールから選択される。
別途定めのない限り、本明細書に図示される構造は、1個以上の同位体濃縮した原子の存在の点でのみ異なる化合物を含むようにも意図される。例えば、ジュウテリウムもしくはトリチウムによる水素の置換、または13C濃縮もしくは14C濃縮炭素による炭素の置換以外は本構造を有する化合物が、本発明の範囲内にある。
本発明の化合物はまた、かかる化合物を構成する原子のうちの1個以上において、非天然の割合の原子の同位体を含有してもよい。例えば、化合物は、例えば、トリチウム(3H)、ヨウ素−125(125I)、または炭素−14(14C)等の放射性同位体で放射標識されてもよい。本発明の化合物の全ての同位体変形は、放射性であってもなくても、本発明の範囲内に包含される。
本明細書で使用されるとき、「治療期間」という用語は、対象に、投薬レジメンに従って薬学的組成物の1日用量が投与される期間と定義される。「治療休止期間」という用語は、対象に、投薬レジメンに従って薬学的組成物が投与されない期間を指す。例えば、この薬学的組成物が毎日与えられている場合、連日投与が、例えば、数日間または数週間中断される治療休止期間が存在する。ある用量が異なるスケジュールで投与される場合、治療休止期間は、その投薬がしばらくの間中断される場合に起こる。幾つかの投薬レジメンでは、治療休止期間は、薬学的組成物の濃度が治療量より低いレベルで維持される場合に起こる。好ましくは、治療休止期間中、薬学的組成物の血漿濃度は、治療量より低いレベルで維持される。併用療法は、異なる化合物に対して異なる投薬レジメン、例えば、第1の化合物に対してある投薬レジメンを有し得、第2の化合物に対して別の投薬レジメンを有し得る。かかる併用療法において、対象は、第1の化合物に対する治療休止期間を経ることができ、同時に、第2の化合物に対する治療期間を経る。幾つかの併用療法では、治療休止期間とは、対象にいかなる薬学的組成物も投与されない期間を指す。
「間欠的投薬レジメン」という用語は、薬学的組成物の投与、その後に治療休止期間を含む投薬レジメンを指す。
「効果の持続性」という用語は、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の投与を中断した後のその臨床及び/または治療効果のうちの少なくとも1つの継続を指す。臨床及び治療効果のかかる継続は、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の投与期間と少なくとも同程度の期間続き得る。「効果持続期間」という用語は、投与期間直後に始まる期間を指す。投与期間後に起こるこの期間は、投与されるいずれのPI3−キナーゼα阻害剤またはmTOR阻害剤によっても特徴付けられないが、阻害剤投与の治療及び臨床効果は、依然として継続する。投薬量、ならびに投与期間に応じて、効果持続期間は、投与期間と少なくとも同程度続くが、投与期間の最大約5倍以上続き得る。幾つかのレジメンにおいて、効果持続期間は、少なくとも5、10、20、30日である。幾つかのレジメンにおいて、効果持続期間は、少なくとも1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、または1年である。
本発明は、PI3−キナーゼα阻害剤またはmTOR阻害剤の投与期間と少なくとも同程度の効果持続期間を提供する、PI3−キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状、特に腫瘍性状態、自己免疫疾患、炎症性疾患、線維性疾患、及び腎疾患を治療するための方法を提供する。投与期間から効果持続期間に延長される臨床及び治療効果には、腫瘍退縮の持続、腫瘍再増殖の阻害、増殖低下、アポトーシスの増加、もしくは標的タンパク質の活性の下方調節、またはこれらの組み合わせが含まれ得る。投与期間は、投薬レジメン(例えば、間欠的投薬レジメン)が対象に投与される期間を指す。投与期間は、約1〜約52週間、または約4〜約24週間、または約6〜約12週間、または約8週間、または約4週間であり得る。投与期間は、1つ以上の治療期間及び1つ以上の治療休止期間を含み得る。各投与期間において、投与期間と少なくとも同程度続く対応する効果持続期間が存在する。
方法
一態様では、本発明は、対象におけるPI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状を治療するための方法を提供する。本方法は、典型的には、対象に、治療上有効量のPI3キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤の組み合わせを同時にまたは連続して投与することを含む。
本明細書で使用されるとき、治療上有効量のPI3キナーゼα阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせは、PI3キナーゼα阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせを指し、この組み合わせは、本明細書に定義される、疾患治療を含むが、これに限定されない意図される用途を達成するのに十分である。かかる治療を達成するために、治療上有効量のPI3キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の併用が本主題の方法に包含される。対象とする病状を治療するために、治療量より低い量のPI3キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の併用も主題の方法において企図される。個々の阻害剤は、治療量より低い量で存在するが、意図される用途で、効果的な作用及び/または低減された副作用を相乗的に生み出す。
したがって、別個であるが関連する態様で、本発明は、対象に、相乗的に有効な治療量のPI3キナーゼα阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせを同時にまたは連続して投与することを含む、対象におけるPI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状を治療するための方法を提供する。
治療上有効量の主題の化合物の組み合わせは、意図される用途(生体外または生体内)、または治療される対象及び病状、例えば、対象の体重及び年齢、病状の重症度、投与様式等に応じて変化し得、それは当業者によって容易に決定することができる。この用語は、標的細胞中で特定の応答、例えば、標的タンパク質の増殖の低減またはその活性の下方調節を誘導するであろう用量にも当てはまる。特定の用量は、選定される特定の化合物、従うべき投薬レジメン、それが他の化合物と組み合わせて投与されるかどうか、投与のタイミング、それが投与される組織、及びそれが担持される物理的送達系に応じて変化するであろう。
主題の方法において利用されるPI3キナーゼα阻害剤は、典型的には、例えば、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδを含む、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べた、PI3キナーゼαの選択的阻害を示す。
PI3キナーゼαの選択的阻害は、生体外または生体内方法によって確認することができる。限定なしに、免疫測定法、免疫沈降法、蛍光または細胞ベースのアッセイを含む、当該技術分野で既知の任意のアッセイが使用されてもよい。幾つかの実施形態では、生体外アッセイは、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδ等の、別のPI3キナーゼの活性と比べたPI3Kαタンパク質の活性を測定するアッセイによって、PI3キナーゼαの選択的阻害を決定するために使用される。例えば、PI3−Kの活性によって形成されるPIP3産物を間接的に測定する、時間分解FRETアッセイを使用して、PI3キナーゼα及び/または他のPI3キナーゼのいずれに対する、試験化合物についてのIC50値を決定してもよい。
本明細書で使用されるとき、「IC50」という用語は、生物学的または生化学的機能を阻害することにおける、阻害剤の最大半量の阻害濃度を指す。この定量的尺度は、所与の生物学的プロセス(またはプロセスの構成要素、すなわち酵素、細胞、細胞受容体、もしくは微生物)を半分阻害するために、特定の阻害剤のうちのどれほどが必要とされるかを示す。換言すると、それは、物質の最大半量の(50%)阻害濃度(IC)(50%IC、またはIC50)である。EC50は、生体内で50%の最大効果を得るために要求される、血漿中濃度を指す。
IC50の決定は、用量−反応曲線を決定及び構築し、アゴニスト活性を反転させることに対する阻害剤の異なる濃度の効果を検査することによって、下すことができる。これらの決定を下すのに有用な生体外アッセイは、「生体外キナーゼアッセイ」と称される。
幾つかの実施形態では、生体外キナーゼアッセイは、リン酸供与体としての標識ATPの使用、及び基質ペプチドが適切なフィルター上に捕捉されるキナーゼ反応に従うことを含む。未反応の標識ATP及び代謝産物は、トリクロロ酢酸沈殿及び広範囲の洗浄を伴う種々の技法によって、放射性ペプチド基質から分解される。複数の正電荷性残基の添加により、ホスホセルロース紙上での捕捉、続いて洗浄が可能となる。基質ペプチド中に組み込まれる放射能は、シンチレーション計数によって検出される。このアッセイは、比較的単純で、適度に感受性があり、ペプチド基質は、アッセイ要件を満たすために、配列及び濃度の両方の点で調整することができる。
他の例示的キナーゼアッセイは、米国特許第5,759,787号及び米国出願第12/728,926号に詳述され、それらの両方は参照により本明細書に組み込まれる。
他の実施形態では、細胞ベースのアッセイが、PI3キナーゼαの選択的阻害を確認するために使用される。例えば、阻害剤が、PI3キナーゼαを発現する細胞中、好ましくは、PI3キナーゼαの異常に高いレベルまたはその活性を示す細胞中の、PI3キナーゼシグナル伝達を選択的に下方調節する場合、それは、PI3キナーゼαに対して選択的であることが示され得る。PI3キナーゼα変異を有し、それ故に、かかるPI3キナーゼα異常を示す、多様な細胞は、当該技術分野で知られている。かかる変異を含む細胞株の非限定的例としては、PI3キナーゼα遺伝子の核酸配列の点変異、欠失、置換、または翻訳を担持するものが挙げられる。かかる細胞株の例としては、BT20(H1047R変異)、MCF−7(E545K変異)、MDA−MB−361(E545K変異)、MDA−MB−453(H1047R変異)、T47D(H1047R変異)、Hec−1A(G1049R変異)、及びHCT−116(H1047R変異)が挙げられるが、これらに限定されない。p85、C2、ヘリックスまたはキナーゼドメインにおける変異を含む細胞等の、PI3Kαタンパク質における変異を有する他の細胞株が使用されてもよい。
加えて、PI3キナーゼα活性の阻害は、PI3キナーゼα経路のシグナル伝達における低減によって決定することができる。多種多様な読み出し情報を利用して、かかるシグナル伝達経路の出力の低減を確立することができる。幾つかの非限定的な例示的読み出し情報には、(1)S473及びT308を含むが、これらに限定されない残基におけるAktのリン酸化の減少、(2)FoxO1/O3a T24/32、GSK3α/β S21/9、及びTSC2 T1462を含むが、これらに限定されないAkt基質のリン酸化の低減によって明らかとなる、Aktの活性化の減少、(3)リボソームS6 S240/244、70S6K T389、及び4EBP1 T37/46を含むが、これらに限定されない、PI3キナーゼαの下流のシグナル伝達分子のリン酸化の減少、(4)正常細胞または腫瘍細胞、マウス胚性線維芽細胞、白血病芽細胞、癌幹細胞、及び自己免疫反応を媒介する細胞を含むが、これらに限定されない細胞の増殖の阻害、(5)細胞のアポトーシスの誘導または細胞周期停止、(6)細胞走化性の低減、ならびに(7)4EBP1のeIF4Eへの結合の増加が含まれる。「eIF4E」という用語は、ヒト遺伝子座4q21−q25を有する、リボソームをmRNAsのキャップ構造へと導くことに関与する24−kD真核細胞翻訳開始因子を指す。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる1つ、2つ、または3つの他のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、PI3キナーゼαを選択的に阻害する。他の実施形態では、主題の阻害剤のうちの幾つかは、I型PI3キナーゼの残りと比較して、PI3キナーゼα及びPI3キナーゼγを選択的に阻害する。なおも他の実施形態では、主題の阻害剤のうちの幾つかは、I型PI3キナーゼの残りと比較して、PI3キナーゼα及びPI3キナーゼβを選択的に阻害する。依然としてなおも他の実施形態では、主題の阻害剤のうちの幾つかは、I型PI3キナーゼの残りと比較して、PI3キナーゼα及びPI3キナーゼδを選択的に阻害する。
幾つかの実施形態では、主題の方法は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、およそ既定値またはそれ未満のIC50値を有する、PI3キナーゼα阻害剤を利用する。幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、約1nM以下、2nM以下、5nM以下、7nM以下、10nM以下、20nM以下、30nM以下、40nM以下、50nM以下、60nM以下、70nM以下、80nM以下、90nM以下、100nM以下、120nM以下、140nM以下、150nM以下、160nM以下、170nM以下、180nM以下、190nM以下、200nM以下、225nM以下、250nM以下、275nM以下、300nM以下、325nM以下、350nM以下、375nM以下、400nM以下、425nM以下、450nM以下、475nM以下、500nM以下、550nM以下、600nM以下、650nM以下、700nM以下、750nM以下、800nM以下、850nM以下、900nM以下、950nM以下、1μM以下、1.2μM以下、1.3μM以下、1.4μM以下、1.5μM以下、1.6μM以下、1.7μM以下、1.8μM以下、1.9μM以下、2μM以下、5μM以下、10μM以下、15μM以下、20μM以下、25μM以下、30μM以下、40μM以下、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、200μM、300μM、400μM、もしくは500μM、またはそれ未満のIC50値でPI3キナーゼαを阻害する。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ、2つ、または3つの他のI型PI3キナーゼ(複数可)に対するそのIC50値よりも、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、100、または1000倍低いIC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害する。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、約1nM、2nM、5nM、7nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、120nM、140nM、150nM、160nM、170nM、180nM、190nM、200nM、225nM、250nM、275nM、300nM、325nM、350nM、375nM、400nM、425nM、450nM、475nM、500nM、550nM、600nM、650nM、700nM、750nM、800nM、850nM、900nM、950nM、1μM、1.2μM、1.3μM、1.4μM、1.5μM、1.6μM、1.7μM、1.8μM、1.9μM、2μM、5μM、10μM、15μM、20μM、25μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、200μM、300μM、400μM、または500μM未満であるIC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ、2つ、または3つの他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、100、または1000倍低い。幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害する。
幾つかの実例では、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約200nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害し、そのIC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5、10、15、20、25、50、100、または1000倍低い。幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、約100nM未満であるIC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、5、10、15、20、25、50、または100、1000倍低い値である。
幾つかの実例では、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約50nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害し、そのIC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5、10、15、20、25、50、100、または1000倍低い。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、約20nM未満であるIC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、5、10、15、20、25、50、または100、1000倍低い値である。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、約20nM未満であるIC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、5、10、15、20、25、50、または100、1000倍低い値である。
幾つかの実例では、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約20nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害し、そのIC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも100倍低い。
あるいは、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約10μM以下、5μM以下、2.5μM以下、1μM以下、500nM以下、100nM以下、75nM以下、50nM以下、25nM以下、10nM以下、5nM以下、1nM以下、500pM以下、または100pM以下のEC50値でPI3キナーゼαを阻害する。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ、2つ、または3つの他のI型PI3キナーゼに対するそのEC50値よりも、少なくとも5、10、15、20、25、50、100、または1000倍低いEC50値でPI3キナーゼαを選択的に阻害する。
幾つかの実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約10μM以下、5μM以下、2.5μM以下、1μM以下、500nM以下、100nM以下、75nM以下、50nM以下、25nM以下、10nM以下、5nM以下、1nM以下、500pM以下、または100pM以下のEC50値でPI3キナーゼαを阻害し、かかるEC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ、2つ、または3つの他のI型PI3キナーゼに対するそのEC50値よりも、少なくとも5、10、15、20、25、50、または100、1000倍低い。
主題の方法において利用されるmTOR阻害剤は、典型的には、標的分子に対して極めて選択的である。一態様では、mTOR阻害剤は、mTORC1及びmTORC2の両方に結合し、それらを直接阻害する。かかる能力は、当該技術分野で既知のまたは本明細書に記載される任意の方法を使用して、確認することができる。例えば、mTorC1及び/またはmTorC2活性の阻害は、PI3K/Akt/mTor経路のシグナル伝達における低減によって決定することができる。多種多様な読み出し情報を利用して、かかるシグナル伝達経路の出力の低減を確立することができる。幾つかの非限定的な例示的読み出し情報には、(1)S473及びT308を含むが、これらに限定されない残基におけるAktのリン酸化の減少、(2)FoxO1/O3a T24/32、GSK3α/β S21/9、及びTSC2 T1462を含むが、これらに限定されないAkt基質のリン酸化の低減によって明らかとなる、Aktの活性化の減少、(3)リボソームS6 S240/244、70S6K T389、及び4EBP1 T37/46を含むが、これらに限定されない、mTorの下流のシグナル伝達分子のリン酸化の減少、(4)正常細胞または腫瘍細胞、マウス胚性線維芽細胞、白血病芽細胞、癌幹細胞、及び自己免疫反応を媒介する細胞を含むが、これらに限定されない細胞の増殖の阻害、(5)細胞のアポトーシスの誘導または細胞周期停止、(6)細胞走化性の低減、ならびに(7)4EBP1のeIF4Eへの結合の増加が含まれる。
mTorは、2種類の複合体、すなわちラプターサブユニットを含有するmTorC1及びリクター(rictor)を含有するmTorC2で存在する。当該技術分野で知られているように、「リクター」は、ヒト遺伝子座5p13.1を有する細胞成長調節タンパク質を指す。これらの複合体は、異なって調節され、異なる基質の範囲を有する。実例として、mTorC1は、S6キナーゼ(S6K)及び4EBP1をリン酸化し、増加した翻訳及びリボソーム生合成を助長して、細胞成長及び細胞周期進行を促進する。S6Kは、PI3K/Akt活性化を減弱するためのフィードバック経路においても作用する。故に、(例えば、本明細書で考察される生物学的活性剤による)mTorC1の阻害は、4EBP1の活性化をもたらして、RNA翻訳の阻害(例えば、その減少)をもたらす。
mTorC2は、一般にラパマイシン及び選択的阻害剤に対して非感受性であり、Akt等の幾つかのAGCキナーゼのC末端疎水性モチーフをリン酸化することによって、成長因子シグナル伝達を変調すると考えられている。多くの細胞状況において、mTorC2は、AktのS473部位のリン酸化のために必要とされる。故に、mTorC1活性は、Aktによって部分的に制御される一方で、Akt自体は、mTorC2によって部分的に制御される。
PI3Kの成長因子刺激は、2つの主要な部位であるS473及びT308におけるリン酸化によって、Aktの活性化を引き起こす。Aktの完全な活性化は、S473及びT308活性の両方のリン酸化を必要とすることが報告されている。Aktは、アポトーシスを抑制すること、グルコース取り込みを助長すること、及び細胞代謝を修飾することを含む多くの方法で、細胞生存及び増殖を助長する。Akt上の2つのリン酸化部位のうち、PDK1によって媒介される、T308における活性化ループのリン酸化は、キナーゼ活性のために不可欠であると考えられる一方で、S473における疎水性モチーフのリン酸化は、Aktキナーゼ活性を増大させる。
選択的mTor阻害は、他のPI3キナーゼまたはタンパク質キナーゼと比較した、mTor遺伝子、その下流シグナル伝達遺伝子の発現レベル(例えば、RT−PCRによる)、またはタンパク質の発現レベル(例えば、免疫細胞化学、免疫組織化学、ウエスタンブロットによる)によっても決定され得る。
mTorC1及び/またはmTorC2の選択的阻害を確立するための細胞ベースのアッセイは、多様な形式をとることができる。これは、一般に、調べている生物学的活性及び/またはシグナル伝達読み出しに依存するであろう。例えば、下流基質(複数可)をリン酸化するmTorC1及び/またはmTorC2を阻害する薬剤の能力は、当該技術分野で既知の種々の種類のキナーゼアッセイによって決定することができる。代表的なアッセイには、リン酸化タンパク質を認識する、抗ホスホチロシン、抗ホスホセリン、または抗ホスホスレオニン抗体等の抗体による、免疫ブロット法及び免疫沈降法が含まれるが、これらに限定されない。あるいは、キナーゼ基質の特定のリン酸化型を特異的に認識する抗体(例えば、抗ホスホAKT S473または抗ホスホAKT T308)を使用することができる。加えて、キナーゼ活性は、AlphaScreen(商標)(Perkin Elmerから入手可能)及びeTag(商標)アッセイ(Chan−Hui,et al.(2003)Clinical Immunology 111:162−174)等の高処理化学発光アッセイによって検出することができる。別の態様では、ホスフロー(Phosflow)実験に記載されるフローサイトメトリー等の単一細胞アッセイを使用して、混合した細胞集団における複数の下流mTOR基質のリン酸化を測定することができる。
免疫ブロット法及びホスフロー法の1つの利点は、複数のキナーゼ基質のリン酸化を同時に測定できることである。これは、有効性及び選択性を同時に測定できるという利点を提供する。例えば、細胞は、種々の濃度のmTOR阻害剤と接触させられてもよく、mTOR及び他のキナーゼの両方の基質のリン酸化レベルを測定することができる。一態様では、多数のキナーゼ基質が、いわゆる「包括的キナーゼ調査」においてアッセイされる。選択的mTOR阻害剤は、他のキナーゼの基質のリン酸化を阻害することなく、mTOR基質のリン酸化を阻害することが予想される。あるいは、選択的mTOR阻害剤は、フィードバックループまたは重複性等の予期されるまたは予期されない機序を通じて、他のキナーゼの基質のリン酸化を阻害し得る。
mTorC1及び/もしくはmTorC2、またはPI3キナーゼαの阻害の効果は、細胞コロニー形成アッセイまたは他の形態の細胞増殖アッセイによって確立することができる。広範な細胞増殖アッセイが当該技術分野で入手可能であり、それらのうちの多くは、キットとして入手可能である。細胞増殖アッセイの非限定的例としては、トリチウム化チミジン取り込みアッセイ、BrdU(5’−ブロモ−2’−デオキシウリジン)取り込み(Calbiochemによって市販されるキット)、MTS取り込み(Promegaによって市販されるキット)、MTT取り込み(Cayman Chemicalによって市販されるキット)、CyQUANT(登録商標)染色取り込み(Invitrogenによって市販される)について試験が挙げられる。
アポトーシス及び細胞周期停止分析は、本明細書に例示される任意の方法、並びに当該技術分野で既知の他の方法により行うことができる。アポトーシスを検出するための、多くの異なる方法が考案されている。例示的アッセイには、細胞の集団におけるまたは個々の細胞におけるDNAの断片化の検出のための、TUNEL(TdT媒介型dUTPニック末端標識法)分析、ISEL(インサイツ末端標識法)、及びDNAラダリング分析、原形質膜における変化を測定するアネキシン−V分析、p53及びFasのようなアポトーシス関連タンパク質の検出が含まれるが、これらに限定されない。
細胞ベースのアッセイは、典型的には、標的細胞を、(例えば、培養培地中で)可能性のあるmTorC1及び/もしくはmTorC2選択的阻害剤、またはPI3キナーゼα阻害剤である試験化合物に曝露し、次いで調べられている読み出しについてアッセイすることにより進む。候補mTor阻害剤またはPI3キナーゼα阻害剤の性質に応じて、それらは、細胞に直接添加するか、または担体と併せることができる。実例として、薬剤が核酸である場合、それは、限定なしにリン酸カルシウム沈殿、マイクロインジェクション、またはエレクトロポレーションを含む、当該技術分野で周知の方法によって、細胞培養物に添加することができる。あるいは、核酸は、細胞中への組み込みのために、発現または挿入ベクター中に組み込むことができる。ポリヌクレオチドが作動的に連結され得るプロモーター及びクローニング部位の両方を含有するベクターは、当該技術分野で周知である。かかるベクターは、生体外または生体外でRNAを転写することが可能であり、Stratagene (La Jolla,CA)及びPromega Biotech (Madison,WI)等の供給源から市販されている。発現及び/または生体外転写を最適化するためには、転写または翻訳のいずれかのレベルで、発現を干渉または低減し得る、余分な、可能性のある不適切な代替的翻訳開始コドンまたは他の配列を排除するために、クローンの5’及び/または3’非翻訳部分を除去、付加、または変化することが必要であり得る。あるいは、コンセンサスリボソーム結合部位を、発現を増大させるために、開始コドンのすぐ5’に挿入することができる。ベクターの例としては、バキュロウイルス及びレトロウイルス等のウイルス、バクテリオファージ、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス、コスミド、プラスミド、真菌ベクター、ならびに多様な真核細胞及び原核細胞宿主における発現について記載されている当該技術分野で典型的に使用される他の組換えビヒクルがあり、それらは遺伝子療法のため、ならびに単純なタンパク質発現のために、使用され得る。これらの中には、DNA/リポソーム複合体、及び標的とされるウイルスタンパク質DNA複合体を含む、幾つかの非ウイルスベクターがある。細胞への送達を増大させるために、本発明の核酸またはタンパク質は、細胞表面の抗原を結合する抗体またはそれらの結合断片に複合体化させることができる。標的に対する抗体またはその断片を同様に含むリポソームを、本発明の方法に使用することができる。主題の化合物と併せて、例えば、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES,19th Ed.(2000)に記載されるものを含む、他の生物学的に許容される担体を利用することができる。
主題の薬剤を利用して、細胞中のAkt(S473)及びAkt(T308)の両方のリン酸化を阻害することもできる。したがって、本発明は、残基S473及びT308におけるAktリン酸化が同時に阻害されるように、細胞を、有効量のかかる生物学的活性剤と接触させるステップを含む方法を提供する。一態様では、生物学的活性剤は、同程度のモル濃度で、好ましくは同一のモル濃度で試験されるとき、AktのT308のリン酸化よりも効果的に、AktのS473のリン酸化を阻害する。
Aktリン酸化の阻害は、当該技術分野で既知のまたは本明細書に記載される任意の方法を使用して、決定することができる。代表的なアッセイには、特異的なリン酸化タンパク質を認識する抗ホスホチロシン抗体等の抗体による、免疫ブロット法及び免疫沈降法が含まれるが、これらに限定されない。総Aktタンパク質と比べた、活性化された(S473でリン酸化された)Aktの量を定量化する、細胞ベースのELISAキット総Aktタンパク質もまた利用可能である(SuperArray Biosciences)。
主題の方法を実践する際に、mTorC1、mTorC2、及び/またはAktを発現する任意の細胞PI3キナーゼαを利用することができる。増殖が阻害され得る特異的な細胞型の非限定的例としては、線維芽細胞、骨格組織(骨及び軟骨)の細胞、上皮組織(例えば、肝臓、肺、***、皮膚、膀胱、及び腎臓)の細胞、心筋及び平滑筋細胞、神経細胞(神経膠及びニューロン)、内分泌細胞(副腎、下垂体、膵島細胞)、メラニン細胞、ならびに多くの異なる種類の造血細胞(例えば、B細胞またはT細胞系譜の細胞、及びそれらの対応する幹細胞、リンパ芽球細胞)が挙げられる。また、腫瘍傾向または表現型を示す細胞も対象となる。病因性遺伝子を示差的に発現する(それを過剰発現するまたは過小発現する)細胞の型が特に対象となる。遺伝子の異常な機能性を伴う疾患の種類には、自己免疫疾患、癌、肥満、高血圧、糖尿病、神経及び/または筋肉変性疾患、心疾患、内分泌障害、ならびにそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約1nM、2nM、5nM、7nM、10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM、90nM、100nM、120nM、140nM、150nM、160nM、170nM、180nM、190nM、200nM、225nM、250nM、275nM、300nM、325nM、350nM、375nM、400nM、425nM、450nM、475nM、500nM、550nM、600nM、650nM、700nM、750nM、800nM、850nM、900nM、950nM、1μM、1.2μM、1.3μM、1.4μM、1.5μM、1.6μM、1.7μM、1.8μM、1.9μM、2μM、5μM、10μM、15μM、20μM、25μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、200μM、300μM、400μM、または500μM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、100、または1000倍低い。例えば、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約200、100、75、50、25、10、5、1または0.5nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害する。1つの実例では、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害する。あるいは、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約10nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害する。
幾つかの実施形態では、本発明は、mTOR阻害剤の使用を提供し、このmTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、およそ既定値またはそれ未満のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方に直接結合し、それらを阻害する。幾つかの実施形態では、mTOR阻害剤は、約1nM以下、2nM以下、5nM以下、7nM以下、10nM以下、20nM以下、30nM以下、40nM以下、50nM以下、60nM以下、70nM以下、80nM以下、90nM以下、100nM以下、120nM以下、140nM以下、150nM以下、160nM以下、170nM以下、180nM以下、190nM以下、200nM以下、225nM以下、250nM以下、275nM以下、300nM以下、325nM以下、350nM以下、375nM以下、400nM以下、425nM以下、450nM以下、475nM以下、500nM以下、550nM以下、600nM以下、650nM以下、700nM以下、750nM以下、800nM以下、850nM以下、900nM以下、950nM以下、1μM以下、1.2μM以下、1.3μM以下、1.4μM以下、1.5μM以下、1.6μM以下、1.7μM以下、1.8μM以下、1.9μM以下、2μM以下、5μM以下、10μM以下、15μM以下、20μM以下、25μM以下、30μM以下、40μM以下、50μM以下、60μM以下、70μM以下、80μM以下、90μM以下、100μM以下、200μM以下、300μM以下、400μM以下、または500μM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害する。
幾つかの実施形態では、mTOR阻害剤は、約1nM以下、2nM以下、5nM以下、7nM以下、10nM以下、20nM以下、30nM以下、40nM以下、50nM以下、60nM以下、70nM以下、80nM以下、90nM以下、100nM以下、120nM以下、140nM以下、150nM以下、160nM以下、170nM以下、180nM以下、190nM以下、200nM以下、225nM以下、250nM以下、275nM以下、300nM以下、325nM以下、350nM以下、375nM以下、400nM以下、425nM以下、450nM以下、475nM以下、500nM以下、550nM以下、600nM以下、650nM以下、700nM以下、750nM以下、800nM以下、850nM以下、900nM以下、950nM以下、1μM以下、1.2μM以下、1.3μM以下、1.4μM以下、1.5μM以下、1.6μM以下、1.7μM以下、1.8μM以下、1.9μM以下、2μM以下、5μM以下、10μM以下、15μM以下、20μM以下、25μM以下、30μM以下、40μM以下、50μM以下、60μM以下、70μM以下、80μM以下、90μM以下、100μM以下、200μM以下、300μM以下、400μM以下、または500μM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、このmTOR阻害剤は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ以上のI型PI3キナーゼに対して実質的に不活性である。幾つかの実施形態では、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約10nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、mTOR阻害剤は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ以上のI型PI3キナーゼに対して実質的に不活性である。
本明細書で使用されるとき、「実質的に不活性」という用語は、生体外酵素アッセイ(例えば、生体外キナーゼアッセイ)によって決定されるとき、阻害剤の存在下で、その標的の活性を、その最大活性のおよそ1%、5%、10%、15%、または20%未満だけ阻害する阻害剤を指す。
他の実施形態では、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、または0.5nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも2、5、10、15、20、50、100、または100倍低い。例えば、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5倍低い。
幾つかの実施形態では、mTOR阻害剤は、生体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2の両方を阻害し、該IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも、少なくとも5倍低い。
幾つかの実施形態では、主題の方法において利用されるmTOR阻害剤は、生体外キナーゼにおいて確認されるとき、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、または0.5nM以下のIC50値でmTORC1及びmTORC2のうちの1つを選択的に阻害する。例えば、主題の方法において利用されるmTOR阻害剤は、生体外キナーゼにおいて確認されるとき、約1000、500、100、75、50、25、10、5、1、または0.5nM以下のIC50値でmTORC1を選択的に阻害する。例えば、ラパマイシン及びラパマイシン誘導体または類似体は、mTORC1を主に阻害して、mTORC2は阻害しないことが示されている。好適なmTORC1阻害剤化合物には、例えば、シロリムス(ラパマイシン)、デフォロリムス(AP23573、MK−8669)、エベロリムス(RAD−001)、テムシロリムス(CCI−779)、ゾタロリムス(ABT−578)、及びバイオリムスA9(ウミロリムス)が含まれる。
主題の方法において使用するのに好適なPI3キナーゼα阻害剤またはmTOR阻害剤は、多様な種類の分子から選択することができる。例えば、阻害剤は、単純なまたは複合の有機または無機分子、ペプチド、ペプチド模倣体、タンパク質(例えば、抗体)、リポソーム、またはポリヌクレオチド(例えば、低分子干渉RNA、マイクロRNA、アンチセンス、アプタマー、リボザイム、または三重ヘリックス)等の生物学的または化学化合物であり得る。主題の方法において使用するのに好適な化学化合物の幾つかの例示的クラスは、下の節に詳述される。
かかる標的によって媒介される病状を治療する方法としての、細胞標的の選択的阻害の利点は、多岐にわたる。健康な細胞は、生存のために、癌において活性化されるシグナル伝達経路に依存するため、癌治療中のこれらの経路の阻害は、有害な副作用を引き起こす可能性がある。癌を治療する方法が、健康な細胞に過度の損傷を引き起こすことなく奏功するために、異常なシグナル伝達構成成分(単数または複数)を標的とすることにおける、非常に高い度合いの特異性が望ましい。更に、癌細胞は、それらの生存のために、過剰活性シグナル伝達に依存する可能性がある(癌遺伝子依存仮説として知られる)。このような方法で、癌細胞は、薬物の効果を圧倒する、同一の経路における変異のために選択することによって、異常なシグナル伝達構成成分の薬物阻害に適合することが頻繁に観察される。したがって、癌療法は、それらが全体的なシグナル伝達経路を標的とするか、またはシグナル伝達経路内の1つを超える構成要素を標的とすれば、薬物耐性の問題を克服することにおいてより奏功し得る。
理論に拘束されるものではないが、PI3キナーゼαの選択的阻害は、1つ以上の他のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ、つまりPI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδによって関連付けられる、1つ以上の経路を撹乱することなく、PI3キナーゼによって媒介される病状に対するより標的化された治療を提供する。
PI3K及びmTORを含有する幾つかのシグナル伝達経路が、図1に示される。PI3K及びmTORシグナル伝達の1つの主要な下流エフェクターは、Aktセリン/スレオニンキナーゼである。Aktは、PHドメインとして知られるタンパク質ドメイン、または高親和性でホスホイノシチドに結合するプレクストリン相同ドメインを持つ。AktのPHドメインの場合、それは、PIP3(ホスファチジルイノシトール(3,4,5)三リン酸塩、PtdIns(3,4,5)P3)、またはPIP2(ホスファチジルイノシトール(3,4)ビスリン酸塩、PtdIns(3,4)P2)のいずれかと結合する。PI3Kは、Gタンパク質共役型受容体または受容体チロシンキナーゼへのリガンド結合等の、化学的メッセンジャーからのシグナルに応答して、PIP2をリン酸化する。PI3Kによるリン酸化は、PIP2をPIP3に変換して、Aktを細胞膜に動員し、そこでそれは、mTORC2によって、セリン473(S473)においてリン酸化される。別の部位であるスレオニン308(T308)におけるAktのリン酸化は、mTORC2に直接依存していないが、PI3K活性を必要とする。したがって、Aktに対するPI3K活性は、mTORC2活性を欠く細胞中のAktスレオニン308リン酸化状態を検査することによって、mTOR活性から単離することができる。
主題の方法は、PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状を治療するのに有用である。PI3キナーゼα及び/またはmTORの異常な活性または発現レベルから直接または間接的にもたらされる任意の病状が、対象とする病状であり得る。
PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する広大に多様な病状が報告されている。PI3キナーゼαは、例えば、多様なヒト癌に関連付けられている。血管新生は、内皮細胞遊走の制御において、PI3Kのαアイソフォームを選択的に必要とすることが示されている。(Graupera et al,Nature 2008;453;662−6)。PI3Kαをコードする遺伝子における変異、またはPI3Kαの上方調節をもたらす変異は、肺、胃、子宮内膜、卵巣、膀胱、***、結腸、脳、及び皮膚癌等の多くのヒト癌において生じると考えられている。しばしば、PI3Kαをコードする遺伝子における変異は、E542K、E545K、及びH1047R等のヘリックス及びキナーゼドメインにける複数のホットスポット内でクラスター化される点変異である。これらの変異のうちの多くは、発癌性機能獲得型変異であることが示されている。PI3Kα変異の高い率のため、この経路の標的化は、貴重な治療機会を提供する。PI3KδまたはPI3Kγ等の他のPI3Kアイソフォームが、主に造血細胞中で発現される一方で、PI3Kαは、PI3Kβとともに、構成的に発現される。
PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状は、PI3キナーゼαの下流メッセンジャーの異常に高いレベルの活性及び/または発現も特徴とし得る。例えば、PIP2、PIP3、PDK、Akt、PTEN、PRAS40、GSK−3β、p21、p27等のタンパク質またはメッセンジャーは、当該技術分野で既知の任意のアッセイによって特定することのできる異常な量で存在し得る。
mTOR経路の脱調節は、多様なヒト疾患における一般的なテーマとして浮上しており、結果として、mTORを標的とする薬物は、治療上の価値を有する。mTORC1の脱調節に関連する疾患には、結節性硬化症複合体(TSC)及びリンパ脈管筋腫症(LAM)が含まれるが、これらに限定されず、それらの両方は、TSC1またはTSC2腫瘍抑制因子における変異によって引き起こされる。TSCを有する患者は、良性であるが、脳内に存在するとき、発作、精神遅滞、及び死を引き起こす可能性がある腫瘍を発症する。LAMは、重篤な肺疾患である。mTORC1の阻害は、LKB 1変異によって引き起こされるポイツ・ジェガーズ高発癌性症候群を有する患者の一助となり得る。mTORC1は、散発性癌の発生における役割も有し得る。幾つかの腫瘍抑制因子、特にPTEN、p53、VHL、及びNF1の不活性化は、mTORC1活性化に関連付けられている。ラパマイシン及びその類似体(例えば、CCI−779、RAD001、及びAP23573)は、TORC1を阻害し、第II相臨床治験において中程度の抗癌活性を示している。しかしながら、S6K1からインスリン/PI3K/Akt経路への負のシグナルに起因して、ラパログのようなmTORC1の阻害剤が、PKB/Aktを活性化する可能性があることに留意することは重要である。この作用が慢性ラパマイシン治療で持続する場合、それは、癌細胞に、臨床的に望ましくない場合がある増加した生存シグナルを提供し得る。PI3K/Akt経路は、多くの癌において活性化される。活性化されたAktは、BAD、FOXO、NF−KB、p21Cip1、p27Kipl、GSK3β等、及びその他のタンパク質をリン酸化することによって、細胞生存、細胞増殖、及び代謝を調節する。Aktは、TSC2をリン酸化することによって、細胞成長を助長する可能性もある。Akt活性化は恐らく、アポトーシス経路を阻害しながら、成長、増殖、及び生存を集合的に助長することによって、細胞形質転換及びアポトーシスに対する耐性を助長する。mTORC1及びmTORC2の阻害剤とPI3キナーゼα阻害剤の組み合わせは、亢進されたAktリン酸化を有する腫瘍の治療に有益であり、細胞成長、細胞生存、及び細胞増殖を下方調節するはずである。
所望される場合、治療されるべき対象は、PI3Kαキナーゼ阻害剤に対する腫瘍細胞の感受性を決定するために、診断アッセイを使用して治療前に試験される。PI3Kαキナーゼ阻害剤に対する対象の腫瘍細胞の感受性を決定することのできる当該技術分野で既知の任意の方法を用いることができる。PI3Kαキナーゼ阻害剤に対する腫瘍細胞の感受性を決定するために、対象が、診断アッセイを使用して治療前に試験される場合、一実施形態において、対象が、その腫瘍細胞が単剤としてのPI3Kαキナーゼ阻害剤に対する低い感受性を有することが予測される対象として特定されるとき、対象に、治療上有効量のPI3Kαキナーゼ阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせが同時にまたは連続して投与されるときに、mTOR阻害剤の存在下で増大した感受性を示す可能性が高く、逆もまた同様である。別の実施形態では、対象が、その腫瘍細胞が単剤としてのPI3Kαキナーゼ阻害剤に対する高い感受性を有することが予測されるものとして特定されるが、本明細書に記載される結果に基づいてmTOR阻害剤の存在下で増大した感受性もまた示し得るとき、対象に、治療上有効量のPI3Kαキナーゼ阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせが同時にまたは連続して投与される。これらの方法において、個々の対象に関する任意の追加的な状況と組み合わせた、PI3Kαキナーゼ阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせに対する対象の有力な反応性の予測を所与として、投与する医師によって適切であると判断されるとき、1つ以上の追加的な抗癌剤または治療は、PI3Kαキナーゼ阻害剤及びmTOR阻害剤と同時にまたは連続して共投与することができる。
したがって、幾つかの実施形態では、本発明は、(a)PI3キナーゼαによって媒介される病状に関連する、対象におけるPI3キナーゼαの変異の存在を決定することと、(b)該対象に、本発明の薬学的組成物を投与することとを含む方法を提供する。
更に別の実施形態では、本発明は、細胞中のAkt(S473)及びAkt(T308)の両方のリン酸化を阻害する方法を提供し、細胞を、細胞ベースのアッセイまたは生体外キナーゼアッセイによって確認されるとき、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、mTORC1及びmTORC2活性の両方を選択的に阻害する生物学的活性剤である、有効量のPI3キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤と接触させることを含み、このPI3キナーゼα阻害剤は、生体外キナーゼアッセイによって確認されると、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、PI3キナーゼαの選択的阻害を示し、この1つ以上のI型PI3キナーゼは、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、及びPI3キナーゼδからなる群から選択される。
本明細書の実施例において提示されるデータは、mTOR阻害剤とPI3Kα阻害剤の組み合わせの抗腫瘍効果が、いずれかの阻害剤の単独の抗腫瘍効果よりも優れていることを実証し、mTOR阻害剤のPI3Kα阻害剤との共投与は、PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する腫瘍性状態の治療に有効であり得る。かかる病態の非限定的例としては、棘細胞腫、腺房細胞癌、聴神経腫瘍、末端黒子型黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、成熟急性骨髄芽球性白血病、急性骨髄樹状細胞白血病、急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病、アダマンチノーマ、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、副腎皮質癌、成人T細胞白血病、侵攻性NK細胞白血病、AIDS関連癌、AIDS関連リンパ腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、肛門癌、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、虫垂癌、星状細胞腫、非定型奇形腫様 横紋筋様腫瘍、基底細胞癌、基底細胞様癌腫、B細胞白血病、B細胞リンパ腫、ベリニ管癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨肉腫、骨腫瘍、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、乳癌、ブレンナー腫瘍、気管支腫瘍、細気管支肺胞癌腫、褐色腫、バーキットリンパ腫、未知の原発部位の癌、カルチノイド腫瘍、癌腫、上皮内癌、陰茎癌、未知の原発部位の癌腫、癌肉腫、キャッスルマン病、中枢神経系胚芽腫、小脳星細胞腫、大脳星細胞腫、子宮頸癌、胆管癌、軟骨腫、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、慢性リンパ球性白血病、慢性単球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、慢性好中球性白血病、透明細胞腫瘍、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、デゴス病、***性皮膚線維肉腫、皮様嚢腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、胎生期癌、内胚葉洞腫瘍、子宮内膜癌、子宮内膜子宮癌、子宮内膜性腫瘍、腸疾患関連T細胞リンパ腫、上衣芽細胞腫、上衣細胞腫、類上皮肉腫、赤白血病、食道癌、鼻腔神経芽細胞腫、ユーイング腫瘍ファミリー、ユーイング肉腫ファミリー、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管癌、***外ページェット病、卵管癌、封入奇形、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、胆嚢癌、胆嚢癌、神経節膠腫、神経節細胞腫、胃癌、胃リンパ腫、消化管癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、消化管間質腫瘍、胚細胞腫瘍、胚細胞腫、妊娠性絨毛癌、妊娠性絨毛腫瘍、骨巨細胞腫、多形性膠芽腫、神経膠腫、大脳膠腫症、グロムス腫瘍、グルカゴン産生腫瘍、性腺芽細胞腫、顆粒膜細胞腫、有毛細胞白血病細胞白血病、有毛細胞白血病細胞白血病、頭頸部癌、頭頸部癌、心臓癌、血管芽細胞腫、血管周囲細胞腫、血管肉腫、血液学的悪性腫瘍、肝細胞癌、肝脾T細胞リンパ腫、遺伝性乳癌卵巣癌症候群、ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、視床下部膠腫、炎症性乳癌、眼内黒色腫、島細胞癌、島細胞腫、若年性骨髄単球性白血病、カポジ肉腫、カポジ肉腫、腎臓癌、クラッキン腫瘍、クルッケンベルグ腫瘍、喉頭癌、喉頭癌、悪性黒子型黒色腫、白血病、白血病、***癌及び口腔癌、脂肪肉腫、肺癌、黄体腫、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ性白血病、リンパ腫、マクログロブリン血症、悪性線維性組織球腫、悪性線維性組織球腫、骨悪性線維性組織球腫、悪性神経膠腫、悪性中皮腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性横紋筋様腫瘍、悪性トリトン腫瘍、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫、マスト細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、縦隔腫瘍、甲状腺髄様癌、髄芽細胞腫、髄芽細胞腫、髄様上皮腫、黒色腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、中皮腫、原発不明転移性扁平上皮性頸部癌、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、単球性白血病、口腔癌、粘液性腫瘍、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫、多発性骨髄腫、菌状息肉腫、菌状息肉腫、骨髄異形成疾患、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、骨髄性肉腫、骨髄増殖性疾患、粘液腫、鼻腔癌、上咽頭癌、鼻咽腔癌、新生物、神経線維腫症、神経芽細胞腫、神経芽細胞腫、神経繊維腫、神経腫、結節型黒色腫、非ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、非黒色腫皮膚癌、非小細胞肺癌、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、好酸性顆粒細胞腫、視神経鞘髄膜腫、口腔癌、口腔癌、口腔咽頭癌、骨肉腫、骨肉腫、卵巣癌、卵巣癌、上皮性卵巣癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣低悪性度腫瘍、***パジェット病、パンコースト腫瘍、膵臓癌、膵臓癌、甲状腺乳頭癌、乳頭腫、傍神経節腫、副鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、血管周囲類上皮細胞腫瘍、咽頭癌、褐色細胞腫、中間分化型松果体実質腫瘍、松果体芽細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、胸膜肺芽腫、多胚芽腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、中枢神経系原発リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性肝細胞癌、原発性肝臓癌、原発性腹膜癌、原始神経外胚葉腫瘍、前立腺癌、腹膜偽粘液腫、直腸癌、腎細胞癌、第15染色体上のNUT遺伝子に関連する気道癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、仙尾部奇形腫、唾液腺癌、肉腫、シュワン細胞腫、脂腺癌、続発性腫瘍、精上皮腫、漿液腫、セルトリライディッヒ細胞腫瘍、性索間質腫瘍、セザリー症候群、印環細胞癌、皮膚癌、小青色円形細胞腫瘍、小細胞癌腫、小細胞肺癌、小細胞リンパ腫、小腸癌、軟部組織肉腫、ソマトスタチン産生腫瘍、煤煙性疣贅、脊髄腫瘍、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮細胞癌、胃癌、表在拡大型黒色腫、テント上原始神経外胚葉腫瘍、表層上皮性間質性腫瘍、滑膜肉腫、T細胞急性リンパ性白血病、T細胞大型顆粒リンパ球性白血病、T細胞白血病、T細胞リンパ腫、T細胞前リンパ球性白血病、奇形腫、末端リンパ腺癌、精巣癌、莢膜細胞腫、咽喉癌、胸腺癌、胸腺腫、甲状腺癌、腎盂及び尿管の移行上皮癌、移行上皮癌、尿膜管癌、尿道癌、泌尿生殖器腫瘍、子宮肉腫、ブドウ膜黒色腫、膣癌、ヴァーナーモリソン症候群、疣状癌、視経路神経膠腫、外陰癌、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍、ウィルムス腫瘍、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
他の実施形態では、本明細書に記載されるPI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法は、アテローム性動脈硬化症、心臓肥大、心筋細胞機能不全、血圧上昇、及び血管収縮を含む、心臓病状の治療に適用される。本発明は、哺乳動物における脈管形成または血管新生に関連する疾患を治療する方法にも関し、該哺乳動物に、治療上有効量の本発明のPI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤、またはそれらの任意の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を投与することを含む。
幾つかの実施形態では、該方法は、腫瘍血管新生、関節リウマチ、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患等の慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹、及び強皮症等の皮膚病、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫、ならびに卵巣、***、肺、膵臓、前立腺、結腸、及び類表皮癌からなる群から選択される疾患を治療するためのものである。
幾つかの実施形態では、本発明は、集合的に「自己免疫疾患」と称される、哺乳動物における望ましくない、過剰活性な、害を及ぼす、または有害な免疫応答に関連する病態を含むが、これらに限定されない、PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状を治療するための、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤の使用を提供する。自己免疫障害には、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、乾癬性関節症、若年性関節炎及び強直性脊椎炎(ankylosing spondilitis)が含まれるが、これらに限定されない。自己免疫障害の他の非限定的例としては、自己免疫性糖尿病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(SLE)、リウマチ性脊椎炎、痛風性関節炎、アレルギー、自己免疫性ブドウ膜炎、ネフローゼ症候群、多臓器性自己免疫疾患、自己免疫性難聴、成人呼呼吸窮迫症候群、ショック肺、慢性肺炎症性疾患、肺サルコイドーシス、肺線維症、珪肺症、特発性間質性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、喘息、再狭窄、脊椎関節症、ライター症候群、自己免疫性肝炎、炎症性皮膚障害、大血管、中血管、または小血管の脈管炎、子宮内膜症、前立腺炎、ならびにシェーグレン症候群が挙げられる。望ましくない免疫応答は、例えば、喘息、気腫、気管支炎、乾癬、アレルギー、アナフィラキシー(anaphylaxsis)、自己免疫疾患、関節リウマチ、移植片対宿主病、移植拒絶、肺損傷、及びエリテマトーデスに関連するか、またはそれらをもたらす可能性がある。本発明の薬学的組成物を使用して、肺葉、胸腔、気管支チューブ、気管、上気道、または呼吸のための神経及び筋肉を侵す疾患を含むが、これらに限定されない他の呼吸器疾患を治療することができる。本発明の組成物を更に使用して、多臓器不全を治療することができる。
本発明は、哺乳動物における、肝臓病(糖尿病を含む)、膵炎もしくは腎疾患(増殖性糸球体腎炎及び糖尿病誘発性腎疾患を含む)、または疼痛の治療のために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法も提供する。
本発明は、***運動性の治療のために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法も提供する。本発明は、アルツハイマー病、ハンチントン病、CNS外傷、及び脳卒中を含むが、これらに限定されない神経性疾患または神経変性疾患の治療のために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法を更に提供する。
本発明は、哺乳動物における芽細胞移植の予防のために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法を更に提供する。
本発明は、腫瘍血管新生として出現し得る哺乳動物における脈管形成または血管新生に関連する疾患、関節リウマチ、炎症性腸疾患、アテローム性動脈硬化症等の慢性炎症性疾患、乾癬、湿疹、及び強皮症等の皮膚病、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢黄斑変性、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫、ならびに卵巣、***、肺、膵臓、前立腺、結腸及び類表皮癌を治療するために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法にも関する。
本発明は、ベルナール・スリエ症候群、グランツマン血小板無力症、スコット症候群、フォン・ヴィレブランド病、ヘルマンスキー・パドラック症候群、及び灰色血小板症候群を含むが、これらに限定されない、血小板凝集または血小板粘着を伴う障害の治療のために、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法を更に提供する。
幾つかの実施形態では、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を使用する方法は、骨格筋萎縮、骨格筋肥大、癌組織における白血球動員、浸潤・転移、黒色腫、カポジ肉腫、急性及び慢性細菌及びウイルス感染、敗血症、糸球体硬化、糸球体、腎炎、または進行性腎線維症である疾患を治療するために提供される。
ある特定の実施形態は、PI3キナーゼα及び/またはmTORに関連する病状を有するか、またはそれらを発症もしくは獲得する危険性があると診断された対象等の、ヒト対象を企図する。ある特定の他の実施形態は、非ヒト対象、例えば、マカク、チンパンジー、ゴリラ、ベルベット、オラウータン、ヒヒ等の非ヒト霊長類、または炎症性障害のための前臨床モデルを含む、前臨床モデルとして当該技術分野で既知であり得る非ヒト対象を含む他の非ヒト霊長類を企図する。ある種の他の実施形態では、哺乳動物、例えば、マウス、ラット、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ヤギ、アレチネズミ、ハムスター、モルモット、または他の哺乳動物である非ヒト対象を企図する。対象または生物学的源が、非哺乳類脊椎動物、例えば、別の高等脊椎動物、または鳥類、両生類、もしくは爬虫類種、あるいは別の対象または生物学的源であり得る、企図される他の実施形態もまた存在する。本発明のある特定の実施形態では、トランスジェニック動物が利用される。トランスジェニック動物は、動物の細胞のうちの1つ以上が、非内在性(すなわち、異種性)であり、その細胞の一部分において染色生体外因子として存在するか、またはその生殖細胞系DNA中(すなわち、その細胞のほとんどまたは全てのゲノム配列内)に安定的に組み込まれる、核酸を含む、非ヒト動物である。
例示のmTor阻害剤化合物
一態様では、本発明は、式I
のmTorの阻害剤である、化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
X1は、NまたはC−E1であり、X2は、NまたはCであり、X3は、NまたはCであり、X4は、C−R9またはNであり、X5は、NまたはC−E1であり、X6は、CまたはNであり、X7は、CまたはNであり、2個を超える窒素環原子が隣接することはなく、
R1は、H、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C1−10アルキルアリール、−L−C1−10アルキルヘタリール、−L−C1−10アルキルヘテロシリル(heterocylyl)、−L−C2−10アルケニル、−L−C2−10アルキニル、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシリル(heterocylyl)、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
E1及びE2は独立して、−(W1)j−R4であり、
M1は、5、6、7、8、9、または10員環系であり、その環系は、R5で置換され、更に、1つ以上の−(W2)k−R2で任意に置換される、単環式または二環式であり、
各kは、0または1であり、
E1におけるjまたはE2におけるjは独立して、0または1であり、
W1は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
W2は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)C(O)N(R8)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘタリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール(例えば、C2−10アルキル−単環式アリール、C1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC1−10アルキルビシクロアリール)、C1−10アルキルヘタリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘタリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘタリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシリル(heterocylyl)、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C2−10アルキル、置換単環式アリール−C1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C1−10アルキル)、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘタリール−C1−10アルキル、ヘタリール−C2−10アルケニル、ヘタリール−C2−10アルキニル、ヘタリール−C3−8シクロアルキル、ヘタリール−ヘテロアルキル、またはヘタリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R3及びR4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール、ヘタリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘタリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘタリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘタリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシリル(heterocylyl)、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘタリール−C1−10アルキル、ヘタリール−C2−10アルケニル、ヘタリール−C2−10アルキニル、ヘタリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘタリール−ヘテロアルキル、またはヘタリール−ヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R5は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32であり、
R31、R32、及びR33の各々は独立して、HまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されていないか、または1つ以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘタリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘタリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されており、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘタリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R7及びR8の各々は独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR6によって置換されており、
R6は、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘタリール−C1−10アルキル、ヘタリール−C2−10アルケニル、ヘタリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘタリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されており、
R9は、H、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘタリール−C1−10アルキル、ヘタリール−C2−10アルケニル、ヘタリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘタリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されている。
M1は、5、6、7、8、9、または10員環系であり、その環系は、単環式または二環式である。単環式M1環は、置換されていないか、または1個以上のR5置換基(0、1、2、3、4、または5個のR5置換基を含む)で置換されている。幾つかの実施形態では、単環式M1環は、芳香族(フェニルを含む)またはヘテロ芳香族(ピリジニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、またはピリミジニルを含むが、これらに限定されない)である。単環式M1環は、5員または6員環(ピリジニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、またはピリミジニルを含むが、これらに限定されない)であってもよい。幾つかの実施形態では、M2は、1個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、そのヘテロ原子は、N、S、またはOである。別の実施形態では、M2は、2個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香族基であり、そのヘテロ原子は、窒素及び酸素または窒素及び硫黄である。
二環式M1環は、置換されていないか、または1つ以上のR5置換基(0、1、2、3、4、5、6、または7個のR5置換基を含む)で置換されている。二環式M1環は、7、8、9、または10員の芳香族またはヘテロ芳香族である。芳香族二環式M1環の例としては、ナフチルが挙げられる。他の実施形態では、二環式M1環は、ヘテロ芳香族であり、ベンゾチアゾリル、キノリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、及びベンゾイミダゾリルが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、M1が、式M1−Aまたは式M1−B
の構造を有する部分である化合物も提供し、式中、W1、W2、及びW7は独立して、NまたはC−R5であり、W4及びW10は独立して、N−R5、O、またはSであり、W6及びW8は独立して、NまたはC−R5であり、W5及びW9は独立して、NまたはC−R2であり、W3は、CまたはNであるが、2個を超えるN及び/またはN−R5が隣接することはなく、かつ2つのOまたはSが隣接していないことを条件とする。
本発明の幾つかの実施形態では、式M1−AのM1部分は、式M1−A1、式M1−A2、式M1−A3、または式M1−A4
の部分であり、式中、W4は、N−R5、O、またはSであり、W6は、NまたはC−R5であり、W5は、NまたはC−R2である。
式M1−AのM1部分の幾つかの非限定的例としては、
が挙げられ、式中、R5は、−(W1)k−R53またはR55であり、各kは独立して、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W1)k−R53及びR55は、上に定義される通りである。
本発明の他の実施形態では、式M1−BのM1部分は、式M1−B1、式M1−B2、式M1−B3、または式M1−B4
であり、式中、W10は、N−R5、O、またはSであり、W8は、NまたはC−R5であり、W5は、NまたはC−R2である。
式M1−BのM1部分の幾つかの非限定的例としては、
が挙げられ、式中、R’5は、−(W1)k−R53またはR55であり、kは、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W1)k−R53及びR55は、上に定義される通りである。
本発明は、M1が、式M1−Cまたは式M1−D
の構造を有する部分である化合物も提供し、式中、W12、W13、W14、及びW15は独立して、NまたはC−R5であり、W11及びW18は独立して、N−R5、O、またはSであり、W16及びW17は独立して、NまたはC−R5であるが、2つを超えるNが隣接することはないことを条件とする。
本発明の他の実施形態では、式M1−Cまたは式M1−DのM1部分は、式M1−C1または式M1−D1
の部分であり、式中、W11及びW18は、N−R5、O、またはSであり、W16及びW17は、NまたはC−R5である。
式M1−C及び式M1−DのM1部分の幾つかの非限定的例としては、
が挙げられ、式中、R’5は、−(W1)k−R53またはR55であり、kは、0または1であり、−(W1)k−R53及びR55は、上に定義される通りである。
本発明は、M1が、式M1−E
の構造を有する部分である化合物も提供し、式中、X11、X12、X13、X14、X15、X16、及びX17は独立して、NまたはC−R5であるが、2つを超えるNが隣接することはないことを条件とする。
本発明の幾つかの実施形態では、式M1−Eの構造を有するM1部分は、式M1−E1、M1−E2、M1−E3、M1−E4、M1−E5、M1−E6、M1−E7、またはM1−E8
の構造を有する部分である。
本発明の幾つかの実施形態では、式M1−Eの構造を有するM1部分は、構造
を有する部分である。
式M1−EのM1部分の幾つかの非限定的例としては、
が挙げられ、式中、R’5は、−(W1)k−R53またはR55であり、kは、0または1であり、nは、0、1、2、または3であり、−(W1)k−R53またはR55は、上に定義される通りである。幾つかの実施形態では、kは、0であり、R5は、R53である。
幾つかの実施形態では、R53は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C3−C8シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。他の実施形態では、R53は、単環式または二環式アリールであり、そのR53アリールは、置換されていないか、または置換されている。アリールの幾つかの例としては、フェニル、ナフチル、またはフルオレニルが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの他の実施形態では、R53は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR53には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR53には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、及びプリニルが含まれるが、これらに限定されない。更に、R53は、アルキルシクロアルキル(シクロプロピルエチル、シクロペンチルエチル、及びシクロブチルプロピルを含むが、これらに限定されない)、−アルキルアリール(ベンジル、フェニルエチル、及びフェニルナフチルを含むが、これらに限定されない)、−アルキルヘタリール(ピリジニルメチル、ピロリルエチル、及びイミダゾリルプロピルを含むが、これらに限定されない)、または−アルキルヘテロシクリル(非限定的例は、モルホリニルメチル、1−ピペラジニルメチル、及びアゼチジニルプロピルである)であってもよい。アルキルシクロアルキル、アルキルアリール、アルキルヘタリール、または−アルキルヘテロシクリルの各々について、その部分は、その部分のアルキル部分を通じてM1に接続される。他の実施形態では、R53は、非置換もしくは置換C2−C10アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等のアルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の、非置換もしくは置換C2−C10アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。
更なる実施形態は、R53を提供し、式中、R53は、アルケニルアリール、アルケニルヘテロアリール、アルケニルヘテロアルキル、またはアルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)であり、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのアルケニルアリール、アルケニルヘタリール、アルケニルヘテロアルキル、またはアルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)部分は、アルケニルを通じてM1に結合される。幾つかの非限定的例としては、スチリル、3−ピリジニルアリル、2−メトキシエトキシビニル、及び3−モルホリニル(morpholinlyl)アリルが挙げられる。他の実施形態では、R53は、−アルキニルアリール、−アルキニルヘタリール、−アルキニルヘテロアルキル、−アルキニルヘテロシリル(heterocylyl)、−アルキニルシクロアルキル、または−アルキニルC3−8シクロアルケニルであり、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのアルキニルアリール、アルキニルヘタリール、アルキニルヘテロアルキル、またはアルキニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)部分は、アルキニルを通じてM1に結合される。あるいは、R53は、−アルコキシアルキル、−アルコキシアルケニル、または−アルコキシアルキニルであり、アルコキシ、アルキル、アルケニル、及びアルキニルの各々は、本明細書に記載される通りであり、その−アルコキシアルキル、−アルコキシアルケニル、または−アルコキシアルキニル部分は、アルコキシを通じてM1に結合される。なおも他の実施形態では、R53は、−ヘテロシクリルアルキル、−ヘテロシクリルアルケニル、または−ヘテロシクリルアルキニルであり、そのヘテロシクリル、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、本明細書に記載される通りであり、その−ヘテロシクリルアルキル、−ヘテロシクリルアルケニル、または−ヘテロシクリルアルキニルは、その部分のヘテロシクリル部分を通じてM1に結合される。更に、R53は、アリール−アルケニル、アリール−アルキニル、またはアリール−ヘテロシクリルであってもよく、そのアリール、アルケニル、アルキニル、またはヘテロシクリルは、本明細書に記載される通りであり、そのアリール−アルケニル、アリール−アルキニル、またはアリール−ヘテロシクリル部分は、その部分のアリール部分を通じてM1に結合される。幾つかの他の実施形態では、R53は、ヘテロアリール−アルキル、ヘテロアリール−アルケニル、ヘテロアリール−アルキニル、ヘテロアリール−シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、及びヘテロシクリルの各々は、本明細書に記載される通りであり、そのヘテロアリール−アルキル、ヘテロアリール−アルケニル、ヘテロアリール−アルキニル、ヘテロアリール−シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリル部分は、その部分のヘテロアリール部分を通じてM1に結合される。
R53の一部または全てを形成するアリールまたはヘテロアリール部分の各々について、アリールまたはヘテロアリールは、置換されていないか、または1個以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NNR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32置換基で置換されている。更に、R53の一部または全てを形成するアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1個以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NNR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32置換基で置換されている。
他の実施形態では、R5は、−W1−R53である。幾つかの実施形態では、R5は、Oアルキル(メトキシまたはエトキシを含むが、これらに限定されない)、−Oアリール(フェノキシを含むが、これらに限定されない)、−O−ヘテロアリール(ピリジノキシ(pyridinoxy)を含むが、これらに限定されない)、及び−O−ヘテロシクロキシ(heterocycloxy)(4−N−ピペリジノキシ(piperidinoxy)を含むが、これらに限定されない)を含むが、これらに限定されない、−OR53である。幾つかの実施形態では、R5は、アニリニル、ジエチルアミノ、及び4−N−ピペリジニルアミノを含むが、これらに限定されない、−NR6R53である。なおも他の実施形態では、R5は、フェニルスルホニル及びピリジニルスルホニルを含むが、これらに限定されない、−S(O)0−2R53である。本発明は、R5が、−C(O)(アセチル、ベンゾイル、及びピリジノイルを含むが、これらに限定されない)または−C(O)O R53(カルボキシエチル及びカルボキシベンジルを含むが、これらに限定されない)である化合物も提供する。他の実施形態では、R5は、−C(O)N(R6)R53(C(O)NH(シクロプロピル)及びC(O)N(Me)(フェニル)を含むが、これらに限定されない)または−CH(R6)N(R7)R53(−CH2−NH−ピロリジニル、CH2−NHシクロプロピル、及びCH2−アニリニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R5は、−N(R6)C(O)R53(−NHC(O)フェニル、−NHC(O)シクロペンチル、及び−NHC(O)ピペリジニルを含むが、これらに限定されない)または−N(R6)S(O)2R53である(−NHS(O)2フェニル、−NHS(O)2ピペラジニル、及び−NHS(O)2メチルを含むが、これらに限定されない)である。更に、R5は、−N(R6)S(O)R53、−CH(R6)N(C(O)OR7)R53、−CH(R7)N(C(O)R7)R53、−CH(R6)N(SO2R7)R53、−CH(R6)N(R7)R53、−CH(R6)C(O)N(R7)R53、−CH(R6)N(R7)C(O)R53、−CH(R6)N(R7)S(O)R53、または−CH(R6)N(R7)S(O)2R53である。
あるいは、R5は、R55である。R55は、ハロ、−OH、−NO2、−CF3、−OCF3、または−CNである。幾つかの他の実施形態では、R55は、−R31、−OR31(メトキシ、エトキシ、及びブトキシを含むが、これらに限定されない)、−C(O)R31(非限定的例としては、アセチル、プロピオニル、及びペンタノイルが挙げられる)、または−CO2R31(カルボキシメチル、カルボキシエチル、及びカルボキシプロピルを含むが、これらに限定されない)である。更なる実施形態では、R55は、−NR31R32、−C(=O)NR31R32、−SO2NR31R32、または−S(O)0−2R31である。他の実施形態では、R55は、−NR34R35または−SO2NR34R35であり、式中、R34R35は、R34R35が結合する窒素と一緒になって、環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていなくても、置換されていてもよく、その置換基は、アルキル、−C(O)アルキル、−S(O)2アルキル、及び−S(O)2アリールからなる群から選択される。例としては、モルホリニル、ピペラジニル、または−SO2−(4−N−メチル−ピペラジン−1−イルが挙げられるが、これらに限定されない。更に、R55は、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−C(=O)NNR34R35、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、または−SC(=O)NR31R32である。更に別の実施形態では、R55は、−O−アリール、フェノキシ、及びナフチルオキシを含むが、これらに限定されない。
本発明は、mTor阻害剤であり、その化合物が、式I−A
を有する、化合物、またはその薬学的に許容される塩を更に提供し、式中、
X1は、NまたはC−E1であり、X2は、Nであり、X3は、Cであり、X4は、C−R9またはNであり、X1は、NまたはC−E1であり、X2は、Cであり、X3は、Nであり、X4は、C−R9またはNであり、
R1は、−H、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C1−10アルキルアリール、−L−C1−10アルキルヘテロアリール、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C2−10アルケニル、−L−C2−10アルキニル、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
M1は、式M1−F1またはM1−F2
の構造を有する部分であり、
kは、0または1であり、
E1及びE2は独立して、−(W1)j−R4であり、
jは、各出現(すなわち、E1において、またはE2におけるj)において、独立して、0または1であり、
W1は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
W2は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)C(O)N(R8)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール(例えば、C2−10アルキル−単環式アリール、C1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC1−10アルキルビシクロアリール)、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C2−10アルキル、置換単環式アリール−C1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C1−10アルキル)、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R3及びR4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール、ヘテロアリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R5は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、または−SC(=O)NR31R32であり、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されていないか、または1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されており、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R7及びR8は各々独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR6によって置換されており、
R6は、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されており、
R9は、H、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されている。
幾つかの実施形態では、X4は、C−R9である。
本発明は、その化合物が、式I
のもの、またはその薬学的に許容される塩である、上に定義される阻害剤も提供し、式中、置換基は、上に定義される通りである。
種々の実施形態では、式I−Bの化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式I−B1または式I−B2
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
式I−B1の種々の実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Nである。他の実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Nである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−B2の種々の実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Cである。
種々の実施形態では、X1は、C−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、X1は、CHである。更に別の実施形態では、X1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
X1の種々の実施形態では、それは、C−(W1)j−R4である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
別の実施形態では、X1は、CH2である。更に別の実施形態では、X1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
別の実施形態では、X1は、Nである。
種々の実施形態では、X2は、Nである。他の実施形態では、X2は、Cである。
種々の実施形態では、E2は、−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、E2は、CHである。更に別の実施形態では、E2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
E2の種々の実施形態では、それは、−(W1)j−R4である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
M1が式M1−F1の部分であるときの種々の実施形態では、M1は、−(W2)k−R2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態では、M1は、2位において−(W2)j−R2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態では、M1は、2位において−(W2)j−R2で任意に置換されている、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分のいずれかである。例示的な式M1−F1 M1部分には、次のものが含まれるが、これらに限定されない:
M1が式M1−F2の部分であるときの種々の実施形態では、式M1−F2は、次の式
のうちの1つの構造を有する、アザ置換ベンゾオキサゾリル部分である。
例示的な式M1−F2 M1部分には、次のものが含まれるが、これらに限定されない:
M1の種々の実施形態では、kは、0である。M1の他の実施形態では、kは、1であり、W2は、次のうちの1つから選択される:−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、または−N(R7)C(O)N(R8)−。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、または−CH(R7)N(SO2R8)−である。M1の更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)−である。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
本発明は、式I−Cまたは式I−D
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、mTorの阻害剤を提供し、式中、X1は、NまたはC−E1であり、X2は、Nであり、X3は、Cであるか、あるいはX1は、NまたはC−E1であり、X2は、Cであり、X3は、Nであり、
R1は、−H、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C1−10アルキルアリール、−L−C1−10アルキルヘテロアリール、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C2−10アルケニル、−L−C2−10アルキニル、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
E1及びE2は独立して、−(W1)j−R4であり、
E1におけるjまたはE2におけるjは独立して、0または1であり、
W1は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
W2は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)C(O)N(R8)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
kは、0または1であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール(例えば、C2−10アルキル−単環式アリール、C1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC1−10アルキルビシクロアリール)、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C2−10アルキル、置換単環式アリール−C1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C1−10アルキル)、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32 sで置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R3及びR4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R5は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、または−SC(=O)NR31R32であり、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されていないか、または1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されており、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R7及びR8は各々独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR6によって置換されており、R6は、ハロ、−OR31、−SH、NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、またはC2−10アルキニルであるか、あるいはR6は、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されている。
式I−Cの化合物の種々の実施形態では、化合物は、式I−C1または式I−C2
の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
式I−C1の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Nである。他の実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Nである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−C2の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Cである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−Dの化合物の種々の実施形態では、化合物は、式I−D1または式I−D2
の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
式I−D1の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Nである。他の実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Nである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−D2の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Cである。
種々の実施形態では、X1は、C−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、X1は、CHである。更に別の実施形態では、X1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
X1の種々の実施形態では、それは、C−(W1)j−R4である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である
種々の実施形態では、X1は、CH−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、X1は、CH2である。更に別の実施形態では、X1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
X1の種々の実施形態では、それは、CH−(W1)j−R4である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
別の実施形態では、X1は、Nである。
種々の実施形態では、X2は、Nである。他の実施形態では、X2は、Cである。
種々の実施形態では、E2は、−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、E2は、CHである。更に別の実施形態では、E2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
E2の種々の実施形態では、それは、−(W1)j−R4である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
種々の実施形態では、kは、0である。他の実施形態では、kは、1であり、W2は、−O−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−NR7−である。更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−S(O)0−2−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)−である。更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)N(R7)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)C(O)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)C(O)N(R8)−である。更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)S(O)−である。依然として更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)S(O)2−である。更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)O−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(C(O)OR8)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)S(O)−である。更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
本発明は、式I−E
のmTor阻害剤である化合物、またはその薬学的に許容される塩も提供し、式中、X1は、NまたはC−E1であり、X2は、Nであり、X3は、Cであるか、あるいはX1は、NまたはC−E1であり、X2は、Cであり、X3は、Nであり、
R1は、−H、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C1−10アルキルアリール、−L−C1−10アルキルヘテロアリール、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C2−10アルケニル、−L−C2−10アルキニル、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
M1は、式M1−F1または式M1−F2
の構造を有する部分であり、式中、
kは、0または1であり、
E1及びE2は独立して、−(W1)j−R4であり、
E1におけるjまたはE2におけるjは独立して、0または1であり、
W1は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
W2は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)C(O)N(R8)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール(例えば、C2−10アルキル−単環式アリール、C1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC1−10アルキルビシクロアリール)、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C2−10アルキル、置換単環式アリール−C1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C1−10アルキル)、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R3及びR4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール、ヘテロアリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R5は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、または−SC(=O)NR31R32であり、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されていないか、または1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されており、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R7及びR8は各々独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR6によって置換されており、
R6は、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されており、
R9は、H、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されている。
式I−Eの化合物の種々の実施形態では、化合物は、式I−E1または式I−E2
の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
式I−E1の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Nである。他の実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Nである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−E2の幾つかの実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Cである。
種々の実施形態では、X1は、C−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、X1は、CHである。更に別の実施形態では、X1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
X1の種々の実施形態では、それは、C−(W1)j−R4である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
別の実施形態では、X1は、Nである。
種々の実施形態では、X2は、Nである。他の実施形態では、X2は、Cである。
種々の実施形態では、E2は、−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、E2は、CHである。更に別の実施形態では、E2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
E2の種々の実施形態では、それは、−(W1)j−R4である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
M1が、式I−E1の部分であるときの種々の実施形態では、M1は、−(W2)k−R2で置換されているベンゾオキサゾリルである。幾つかの実施形態では、M1は、2位において−(W2)k−R2で置換されている、ベンゾオキサゾリル部分である。幾つかの実施形態では、M1は、−(W2)k−R2で任意に置換されている、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分のいずれかである。例示的な式I−E1 M1部分には、次のものが含まれるが、これらに限定されない:
M1が、式I−E2の部分であるときの種々の実施形態では、式I−E2は、次の式
のうちの1つの構造を有する、アザ置換ベンゾオキサゾリル部分である。
例示的な式I−E2 M1部分には、次のものが含まれるが、これらに限定されない:
M1の種々の実施形態では、kは、0である。M1の他の実施形態では、kは、1であり、W2は、−O−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−NR7−である。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−S(O)0−2−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)−である。M1の更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)N(R7)−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)C(O)−である。別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)C(O)N(R8)−である。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)S(O)−である。M1の依然として更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−N(R7)S(O)2−である。M1の更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−C(O)O−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(C(O)OR8)−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。M1の更なる実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。M1の別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)S(O)−である。M1の更に別の実施形態では、kは、1であり、W2は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
I−A、I−B、I−C、I−D、I−E、及びその他を含む、式Iの化合物の追加的な実施形態は、下で説明する。
式Iの化合物の種々の実施形態では、Lは、不在である。別の実施形態では、Lは、−(C=O)−である。別の実施形態では、Lは、C(=O)O−である。更なる実施形態では、Lは、−C(=O)NR31−である。更に別の実施形態では、Lは、−S−である。一実施形態では、Lは、−S(O)−である。別の実施形態では、Lは、−S(O)2−である。更に別の実施形態では、Lは、−S(O)2NR31−である。別の実施形態では、Lは、−NR31−である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルである。更に別の実施形態では、R1は、−L−非置換C1−10アルキルであり、式中、Lは、不在である。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルであり、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、L−C3−8シクロアルキルである。更に別の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更なる実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、Hである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−アリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−アリールである。別の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−アリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−アリールであり、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアリールである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアリールであり、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルアリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルアリールである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルアリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルアリールであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルヘテロアリールである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルヘテロアリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルヘテロアリールであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルヘテロシクリルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C1−10アルキルヘテロシクリルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C1−10アルキルヘテロシクリルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルケニルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルケニルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルケニルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルアリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルアリールである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルアリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルアリールであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキルヘテロアリールであり、式中、Lは、不在である。
式の化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態中では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−アラルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている−L−アラルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない−L−アラルキルである。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−アラルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアラルキルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアラルキルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロアラルキルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロアラルキルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロシクリルである。更なる実施形態では、R1は、置換されていない、−L−ヘテロシクリルであり、Lは、不在である。更に別の実施形態では、R1は、1つ以上の独立したR3によって置換されている、−L−ヘテロシクリルであり、式中、Lは、不在である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R1は、下に示される置換基である:
式Iの化合物の種々の実施形態では、R2は、水素である。別の実施形態では、R2は、ハロゲンである。別の実施形態では、R2は、−OHである。別の実施形態では、R2は、−R31である。別の実施形態では、R2は、−CF3である。別の実施形態では、R2は、−OCF3である。別の実施形態では、R2は、−OR31である。別の実施形態では、R2は、−NR31R32である。別の実施形態では、R2は、−NR34R35である。別の実施形態では、R2は、−C(O)R31である。別の実施形態では、R2は、−CO2R31である。別の実施形態では、R2は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R2は、−C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R2は、−NO2である。別の実施形態では、R2は、−CNである。別の実施形態では、R2は、−S(O)0−2R3である。別の実施形態では、R2は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R2は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=O)R32である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=O)OR32である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=O)NR32R33である。別の実施形態では、R2は、−NR31S(O)0−2R32である。別の実施形態では、R2は、−C(=S)OR31である。別の実施形態では、R2は、−C(=O)SR31である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=NR32)NR33R32である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=NR32)OR33である。別の実施形態では、R2は、−NR31C(=NR32)SR33である。別の実施形態では、R2は、−OC(=O)OR33である。別の実施形態では、R2は、−OC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R2は、−OC(=O)SR31である。別の実施形態では、R2は、−SC(=O)OR31である。別の実施形態では、R2は、−P(O)OR31OR32である。別の実施形態では、R2は、−SC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R2は、単環式アリールである。別の実施形態では、R2は、二環式アリールである。別の実施形態では、R2は、置換単環式アリールである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリールである。別の実施形態では、R2は、C1−4アルキルである。別の実施形態では、R2は、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R2は、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R2は、C1−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態では、R2は、C2−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態では、R2は、単環式アリール−C2−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、C1−10アルキル−二環式アリールである。別の実施形態では、R2は、二環式アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、−C1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態では、R2は、−C1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R2は、C2−10アルケニルアリールである。別の実施形態では、R2は、C2−10アルケニルヘテロアリールである。別の実施形態では、R2は、C2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R2は、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)である。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルアリールである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルC3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R2は、−C2−10アルキニルC3−8シクロアルケニルである。別の実施形態では、R2は、−C1−10アルコキシ−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、−C1−10アルコキシ−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R2は、−C1−10アルコキシ−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R2は、−ヘテロシクリルC1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロシクリルC2−10アルケニルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロシクリルC2−10アルキニルである。別の実施形態では、R2は、アリール−C2−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、アリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R2は、アリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R2は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−ヘテロアルキルである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリール−ヘテロシクリルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、置換されていない。種々の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したハロで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OHで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−R31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CF3で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OCFで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OR31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR34R35で置換される。別の実施形態では、R4が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(O)R31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CO2R31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR34R35で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NO2で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CNで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−S(O)0−2R31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR31R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR34R35で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したNR31C(=O)R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)OR32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C
1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)NR32R33で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31S(O)0−2R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=S)OR31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)NR33R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した、−NR31C(=NR32)OR33で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)SR33で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)OR33で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)OR31で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−P(O)OR31OR32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したアルキルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したヘテロアルキルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したアルケニルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したアルキニルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したシクロアルキルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したヘテロシクロアルキルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したアリールで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したアリールアルキルで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8
シ
クロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したヘテロアリールで置換される。別の実施形態では、R2が、二環式アリール、単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、単環式アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したヘテロアリールアルキルで置換される。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R3は、水素である。別の実施形態では、R3は、ハロゲンである。別の実施形態では、R3は、−OHである。別の実施形態では、R3は、−R31である。別の実施形態では、R3は、−CF3である。別の実施形態では、R3は、−OCF3である。別の実施形態では、R3は、−OR31である。別の実施形態では、R3は、−NR31R32である。別の実施形態では、R3は、−NR34R35である。別の実施形態では、R3は、−C(O)R31である。別の実施形態では、R3は、−CO2R31である。別の実施形態では、R3は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R3は、−C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R3は、−NO2である。別の実施形態では、R3は、−CNである。別の実施形態では、R3は、−S(O)0−2R3である。別の実施形態では、R3は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R3は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=O)R32である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=O)OR32である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=O)NR32R33である。別の実施形態では、R3は、−NR31S(O)0−2R32である。別の実施形態では、R3は、−C(=S)OR31である。別の実施形態では、R3は、−C(=O)SR31である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=NR32)NR33R32である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=NR32)OR33である。別の実施形態では、R3は、−NR31C(=NR32)SR33である。別の実施形態では、R3は、−OC(=O)OR33である。別の実施形態では、R3は、−OC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R3は、−OC(=O)SR31である。別の実施形態では、R3は、−SC(=O)OR31である。別の実施形態では、R3は、−P(O)OR31OR32である。別の実施形態では、R3は、−SC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R3は、アリールである。別の実施形態では、R2は、ヘテロアリールである。別の実施形態では、R3は、C1−4アルキルである。別の実施形態では、R3は、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R3は、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルキル−単環式アリールである。別の実施形態では、R3は、単環式アリール−C2−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、C1−10アルキル−二環式アリールである。別の実施形態では、R3は、二環式アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、C1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態では、R3は、C1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルケニルアリールである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルケニルヘテロアリールである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)である。別の実施形態では、R3は、−C2−10アルキニルアリールである。別の実施形態では、R3は、−C2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態では、R3は、−C2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R3は、−C2−10アルキニルC3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R3は、C2−10アルキニルC3−8シクロアルケニルである。別の実施形態では、R3は、−C1−10アルコキシ−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R3は、−C1−10アルコキシ−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロシクリル−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、−ヘテロシクリルC2−10アルケニルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロシクリル−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R3は、アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、アリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R3は、アリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R3は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−ヘテロアルキルである。別の実施形態では、R3は、ヘテロアリール−ヘテロシクリルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、置換されていない。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したハロで置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OHで置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−R31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CF3で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OCFで置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OR31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR34R35で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(O)R31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CO2R31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR34R35で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NO2で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CNで置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−S(O)0−2R31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR31R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR34R35で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したNR31C(=O)R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)OR32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)NR32R33で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31S(O)0−2R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=S)OR31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)NR33R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した、−NR31C(=NR32)OR33で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、
C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)SR33で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)OR33で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)OR31で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−P(O)OR31OR32で置換される。別の実施形態では、R3が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)NR31R32で置換される。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R4は、水素である。別の実施形態では、R4は、ハロゲンである。別の実施形態では、R4は、−OHである。別の実施形態では、R4は、−R31である。別の実施形態では、R4は、−CF3である。別の実施形態では、R4は、−OCF3である。別の実施形態では、R4は、−OR31である。別の実施形態では、R4は、−NR31R32である。別の実施形態では、R4は、−NR34R35である。別の実施形態では、R4は、−C(O)R31である。別の実施形態では、R4は、−CO2R31である。別の実施形態では、R4は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R4は、−C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R4は、−NO2である。別の実施形態では、R4は、−CNである。別の実施形態では、R4は、−S(O)0−2R3である。別の実施形態では、R4は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R4は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=O)R32である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=O)OR32である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=O)NR32R33である。別の実施形態では、R4は、−NR31S(O)0−2R32である。別の実施形態では、R4は、−C(=S)OR31である。別の実施形態では、R4は、−C(=O)SR31である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=NR32)NR33R32である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=NR32)OR33である。別の実施形態では、R4は、−NR31C(=NR32)SR33である。別の実施形態では、R4は、−OC(=O)OR33である。別の実施形態では、R4は、−OC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R4は、−OC(=O)SR31である。別の実施形態では、R4は、−SC(=O)OR31である。別の実施形態では、R4は、−P(O)OR31OR32である。別の実施形態では、R4は、−SC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R4は、アリールである。別の実施形態では、R4は、ヘテロアリールである。別の実施形態では、R4は、C1−4アルキルである。別の実施形態では、R4は、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R4は、C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R4は、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R4は、C1−10アルキルアリールである。別の実施形態では、R4は、C1−10アルキルヘテロアリールである。別の実施形態では、R4は、C1−10アルキルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキルである。R4は、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルケニルアリールである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルケニル−ヘテロアリールである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルケニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)である。別の実施形態では、R4は、−C2−10アルキニルアリールである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニルヘテロアリールである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニルヘテロアルキルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニルヘテロシクリルである。別の実施形態では、R4は、C2−10アルキニルC3−8シクロアルキルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロシクリルC1−10アルキルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロシクリルC2−10アルケニルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロシクリル−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R4は、アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R4は、アリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R4は、アリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R4は、アリール−ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロアリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R4は、ヘテロアリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R4は、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R4は、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R4は、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、置換されていない。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したハロで置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OHで置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−R31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CF3で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OCFで置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OR31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR34R35で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(O)R31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CO2R31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)NR34R35で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NO2で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−CNで置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−S(O)0−2R31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR31R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SO2NR34R35で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立したNR31C(=O)R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)OR32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=O)NR32R33で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31S(O)0−2R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=S)OR31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−C(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)NR33R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した、−NR31C(=NR32)OR33で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−
10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−NR31C(=NR32)SR33で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)OR33で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)NR31R32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−OC(=O)SR31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)OR31で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはヘテロアルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−P(O)OR31OR32で置換される。別の実施形態では、R4が、アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルキル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、またはC3−8シクロアルキル−C1−10アルキルであるとき、それは、1つ以上の独立した−SC(=O)NR31R32で置換される。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R5は、水素である。別の実施形態では、R5は、ハロゲンである。別の実施形態では、R5は、−OHである。別の実施形態では、R5は、−R31である。別の実施形態では、R5は、−CF3である。別の実施形態では、R5は、−OCF3である。別の実施形態では、R5は、−OR31である。別の実施形態では、R5は、−NR31R32である。別の実施形態では、R5は、−NR34R35である。別の実施形態では、R5は、−C(O)R31である。別の実施形態では、R5は、−CO2R31である。別の実施形態では、R5は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R5は、−C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R5は、−NO2である。別の実施形態では、R5は、−CNである。別の実施形態では、R5は、−S(O)0−2R31である。別の実施形態では、R5は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R5は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=O)R32である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=O)OR32である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=O)NR32R33である。別の実施形態では、R5は、−NR31S(O)0−2R32である。別の実施形態では、R5は、−C(=S)OR31である。別の実施形態では、R5は、−C(=O)SR31である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=NR32)NR33R32である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=NR32)OR33である。別の実施形態では、R5は、−NR31C(=NR32)SR33である。別の実施形態では、R5は、−OC(=O)OR33である。別の実施形態では、R5は、−OC(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R5は、−OC(=O)SR31である。別の実施形態では、R5は、−SC(=O)OR31である。別の実施形態では、R5は、−P(O)OR31OR32である。別の実施形態では、R5は、または−SC(=O)NR31R32である。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R7は、水素である。別の実施形態では、R7は、非置換C1−10アルキルである。別の実施形態では、R7は、非置換(unsbustituted)C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R7は、非置換アリールである。別の実施形態では、R7は、非置換ヘテロアリールである。別の実施形態では、R7は、非置換ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R7は、非置換C3−10シクロアルキルである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、アリールである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、ヘテロアリールである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R7は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C3−10シクロアルキルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R8は、水素である。別の実施形態では、R8は、非置換C1−10アルキルである。別の実施形態では、R8は、非置換C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R8は、非置換アリールである。別の実施形態では、R8は、非置換ヘテロアリールである。別の実施形態では、R8は、非置換ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R8は、非置換C3−10シクロアルキルである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、アリールである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、ヘテロアリールである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、ヘテロシクリルである。別の実施形態では、R8は、1つ以上の独立したR6によって置換されている、C3−10シクロアルキルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R6は、ハロである。別の実施形態では、R6は、−OR31である。別の実施形態では、R6は、−SHである。別の実施形態では、R6は、NH2である。別の実施形態では、R6は、−NR34R35である。別の実施形態では、R6は、−NR31R32である。別の実施形態では、R6は、−CO2R31である。別の実施形態では、R6は、−CO2アリールである。別の実施形態では、R6は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R6は、C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R6は、−NO2である。別の実施形態では、R6は、−CNである。別の実施形態では、R6は、−S(O)0−2 C1−10アルキルである。別の実施形態では、R6は、−S(O)0−2アリールである。別の実施形態では、R6は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R6は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R6は、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R6は、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R6は、非置換アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R6は、非置換アリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、非置換アリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R6は、非置換ヘテロアリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R6は、非置換ヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立したハロによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立したシアノによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立したニトロによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−OC1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−C1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−C2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−C2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−(ハロ)C1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−(ハロ)C2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−(ハロ)C2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−COOHによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−C(=O)NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−C(=O)NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−SO2NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−SO2NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R6は、1つ以上の独立した−NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R9は、Hである。別の実施形態では、R9は、ハロである。別の実施形態では、R9は、−OR31である。別の実施形態では、R9は、−SHである。別の実施形態では、R9は、NH2である。別の実施形態では、R9は、−NR34R35である。別の実施形態では、R9は、−NR31R32である。別の実施形態では、R9は、−CO2R31である。別の実施形態では、R9は、−CO2アリールである。別の実施形態では、R9は、−C(=O)NR31R32である。別の実施形態では、R9は、C(=O)NR34R35である。別の実施形態では、R9は、−NO2である。別の実施形態では、R9は、−CNである。別の実施形態では、R9は、−S(O)0−2 C1−10アルキルである。別の実施形態では、R9は、−S(O)0−2アリールである。別の実施形態では、R9は、−SO2NR34R35である。別の実施形態では、R9は、−SO2NR31R32である。別の実施形態では、R9は、C1−10アルキルである。別の実施形態では、R9は、C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R9は、非置換アリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R9は、非置換アリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、非置換アリール−C2−10アルキニルである。別の実施形態では、R9は、非置換ヘテロアリール−C1−10アルキルである。別の実施形態では、R9は、非置換ヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立したハロによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立したシアノによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立したニトロによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−OC1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−C1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−C2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−C2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−(ハロ)C1−10アルキルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−(ハロ)C2−10アルケニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−(ハロ)C2−10アルキニルによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−COOHによって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−C(=O)NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−C(=O)NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−SO2NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−SO2NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−NR31R32によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。別の実施形態では、R9は、1つ以上の独立した−NR34R35によって置換されている、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、またはヘテロアリール−C2−10アルケニルである。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R31は、Hである。幾つかの実施形態では、R31は、非置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31は、置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31は、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31は、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31は、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31は、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R31が、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該アリール置換基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R31が、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、または1個以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35置換基で置換されている。幾つかの実施形態では、R31が、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R31が、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R31が置換C1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R32は、Hである。幾つかの実施形態では、R32は、非置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32は、置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32は、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32は、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32は、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32は、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R32が、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該アリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R32が、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R32が、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R32が、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R32が置換C1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
式Iの化合物の種々の実施形態では、R33は、非置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33は、置換C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33は、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33は、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33は、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33は、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルである。幾つかの実施形態では、R33が、1つ以上のアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該アリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R33が、1つ以上のヘテロアルキルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアルキル基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R33が、1つ以上のヘテロシクリルで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロシクリル基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R33が、1つ以上のヘテロアリールで置換されている、C1−10アルキルであるとき、該ヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されている。幾つかの実施形態では、R33が置換C1−10アルキルであるとき、それは、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の組み合わせによって置換されている。
式Iの化合物の種々の実施形態では、−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
幾つかの実施形態では、−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素と一緒になって、
を形成する。
別の実施形態では、X1は、C−-NH2である。
種々の実施形態では、X1は、C−−NH−R4であり、式中、−NH−R4は、
である。
一実施形態では、本発明は、式I−C1の阻害剤を提供し、式中、R5は、Hである。別の実施形態では、本発明は、式I−C2の阻害剤を提供し、式中、R5は、Hである。
幾つかの実施形態では、本発明は、式I−C1a
の阻害剤、またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
E2は、−Hであり、
X1及びX2は、Nであり、
R1は、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
R3は、水素、−OH、−OR31、−NR31R32、−C(O)R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、アリール、ヘテロアリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
−(W2)k−は、−NH−、−N(H)C(O)−または−N(H)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、二環式アリール、置換単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C2−10アルキル−単環式アリール、単環式アリール−C2−10アルキル、C1−10アルキルビシクロアリール、ビシクロアリール−−C1−10アルキル、置換C1−10アルキルアリール、置換アリール−C1−10アルキル、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシC2−10アルケニル、C1−10アルコキシC2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、ヘテロシクリルC2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されておらず、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
別の態様では、式I−C1の阻害剤は、式I−C1a
の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、E2は、−Hであり、X1は、CH及びX2は、Nであり、
R1は、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
R3は、水素、−OH、−OR31、−NR31R32、−C(O)R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、アリール、ヘテロアリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
−(W2)k−は、−NH−、−N(H)C(O)−または−N(H)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、二環式アリール、置換単環式アリール、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C2−10アルキル−単環式アリール、単環式アリール−C2−10アルキル、C1−10アルキルビシクロアリール、ビシクロアリール−−C1−10アルキル、置換C1−10アルキルアリール、置換アリール−C1−10アルキル、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されておらず、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有する。
本発明は、mTor阻害剤であり、その化合物が、式I−A
を有する、化合物、またはその薬学的に許容される塩を更に提供し、式中、
X1は、NまたはC−E1であり、X2は、Nであり、X3は、Cであり、X4は、C−R9またはNであるか、あるいはX1は、NまたはC−E1であり、X2は、Cであり、X3は、Nであり、X4は、C−R9またはNであり、
R1は、−H、−L−C1−10アルキル、−L−C3−8シクロアルキル、−L−C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アリール、−L−ヘテロアリール、−L−C1−10アルキルアリール、−L−C1−10アルキルヘテロアリール、−L−C1−10アルキルヘテロシクリル、−L−C2−10アルケニル、−L−C2−10アルキニル、−L−C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、−L−C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、−L−ヘテロアルキル、−L−ヘテロアルキルアリール、−L−ヘテロアルキルヘテロアリール、−L−ヘテロアルキル−ヘテロシクリル、−L−ヘテロアルキル−C3−8シクロアルキル、−L−アラルキル、−L−ヘテロアラルキル、または−L−ヘテロシクリルであり、それらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR3によって置換されており、
Lは、不在であるか、−(C=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)N(R31)−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2N(R31)−、または−N(R31)−であり、
M1は、−(W2)k−R2で置換されているベンゾチアゾリルであり、
kは、0または1であり、
E1及びE2は独立して、−(W1)j−R4であり、
jは、各出現(すなわち、E1において、またはE2におけるj)において、独立して、0または1であり、
W1は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
W2は、−O−、−NR7−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(O)N(R7)−、−N(R7)C(O)−、−N(R7)C(O)N(R8)−、−N(R7)S(O)−、−N(R7)S(O)2−、−C(O)O−、−CH(R7)N(C(O)OR8)−、−CH(R7)N(C(O)R8)−、−CH(R7)N(SO2R8)−、−CH(R7)N(R8)−、−CH(R7)C(O)N(R8)−、−CH(R7)N(R8)C(O)−、−CH(R7)N(R8)S(O)−、または−CH(R7)N(R8)S(O)2−であり、
R2は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール(例えば、二環式アリール、非置換アリール、または置換単環式アリール)、ヘテロアリール、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール(例えば、C2−10アルキル−単環式アリール、C1−10アルキル−置換単環式アリール、またはC1−10アルキルビシクロアリール)、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル(例えば、単環式アリール−C2−10アルキル、置換単環式アリール−C1−10アルキル、またはビシクロアリール−−C1−10アルキル)、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該二環式アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または二環式アリール、ヘテロアリール部分、もしくは単環式アリール部分の各々は、1つ以上の独立したアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R3及びR4は独立して、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、−SC(=O)NR31R32、アリール、ヘテロアリール、C1−4アルキル、C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−10アルキル−C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−10アルキル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルケニル、C3−8シクロアルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキル−C2−10アルケニル、C1−10アルキル−C2−10アルキニル、C1−10アルキルアリール、C1−10アルキルヘテロアリール、C1−10アルキルヘテロシクリル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C2−10アルケニル−C1−10アルキル、C2−10アルキニル−C1−10アルキル、C2−10アルケニルアリール、C2−10アルケニルヘテロアリール、C2−10アルケニルヘテロアルキル、C2−10アルケニルヘテロシクルシル(heterocyclcyl)、C2−10アルケニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルキル、C2−10アルキニルアリール、C2−10アルキニルヘテロアリール、C2−10アルキニルヘテロアルキル、C2−10アルキニルヘテロシクリル、C2−10アルキニル−C3−8シクロアルケニル、C1−10アルコキシC1−10アルキル、C1−10アルコキシ−C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−10アルキル、ヘテロシクリル−C2−10アルケニル、ヘテロシクリル−C2−10アルキニル、アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、アリール−ヘテロシクリル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C3−8シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロアルキル、またはヘテロアリール−ヘテロシクリルであり、該アリールもしくはヘテロアリール部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、もしくは−SC(=O)NR31R32で置換されており、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアルキル部分の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−O−アリール、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR34R35、もしくは−C(=O)NR31R32で置換されており、
R5は、水素、ハロゲン、−OH、−R31、−CF3、−OCF3、−OR31、−NR31R32、−NR34R35、−C(O)R31、−CO2R31、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2R31、−SO2NR31R32、−SO2NR34R35、−NR31C(=O)R32、−NR31C(=O)OR32、−NR31C(=O)NR32R33、−NR31S(O)0−2R32、−C(=S)OR31、−C(=O)SR31、−NR31C(=NR32)NR33R32、−NR31C(=NR32)OR33、−NR31C(=NR32)SR33、−OC(=O)OR33、−OC(=O)NR31R32、−OC(=O)SR31、−SC(=O)OR31、−P(O)OR31OR32、または−SC(=O)NR31R32であり、
R31、R32、及びR33は、各出現において、独立してHまたはC1−10アルキルであり、そのC1−10アルキルは、置換されていないか、または1個以上のアリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアリール基で置換されており、該アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上のハロ、−OH、−C1−10アルキル、−CF3、−O−アリール、−OCF3、−OC1−10アルキル、−NH2、−N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−NH(C1−10アルキル)、−NH(アリール)、−NR34R35、−C(O)(C1−10アルキル)、−C(O)(C1−10アルキル−アリール)、−C(O)(アリール)、−CO2−C1−10アルキル、−CO2−C1−10アルキルアリール、−CO2−アリール、−C(=O)N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−C(=O)NH(C1−10アルキル)、−C(=O)NR34R35、−C(=O)NH2、−OCF3、−O(C1−10アルキル)、−O−アリール、−N(アリール)(C1−10アルキル)、−−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2 C1−10アルキルアリール、−S(O)0−2アリール、−SO2N(アリール)、−SO2N(C1−10アルキル)(C1−10アルキル)、−SO2 NH(C1−10アルキル)、もしくは−SO2NR34R35で置換されており、
−NR34R35、−C(=O)NR34R35、または−SO2NR34R35におけるR34及びR35は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3〜10員の飽和または不飽和環を形成し、該環は独立して、置換されていないか、または1つ以上の−−NR31R32、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、もしくはO−アリールによって置換されており、該3〜10員の飽和または不飽和環は独立して、窒素原子に加えて0、1、または2個の更なるヘテロ原子を含有し、
R7及びR8は各々独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはC3−10シクロアルキルであり、水素を除くそれらの各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したR6によって置換されており、
R6は、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されており、
R9は、H、ハロ、−OR31、−SH、−NH2、−NR34R35、−NR31R32、−CO2R31、−CO2アリール、−C(=O)NR31R32、C(=O)NR34R35、−NO2、−CN、−S(O)0−2 C1−10アルキル、−S(O)0−2アリール、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル;アリール−C1−10アルキル、アリール−C2−10アルケニル、アリール−C2−10アルキニル、ヘテロアリール−C1−10アルキル、ヘテロアリール−C2−10アルケニル、ヘテロアリール−C2−10アルキニルであり、該アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基の各々は、置換されていないか、または1つ以上の独立したハロ、シアノ、ニトロ、−OC1−10アルキル、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−10アルキル、ハロC2−10アルケニル、ハロC2−10アルキニル、−COOH、−C(=O)NR31R32、−C(=O)NR34R35、−SO2NR34R35、−SO2NR31R32、−NR31R32、もしくは−NR34R35で置換されている。
幾つかの実施形態では、X4は、C−R9である。
本発明は、上に定義され、その化合物が、式I−B
のもの、またはその薬学的に許容される塩である、上に定義される阻害剤も提供し、式中、置換基は、上に定義される通りである。
種々の実施形態では、式I−Bの化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式I−B1または式I−B2
の構造を有する阻害剤、またはその薬学的に許容される塩である。
式I−B1の種々の実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Nである。他の実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Nである。なおも他の実施形態では、X1は、NHであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、CH−E1であり、X2は、Cである。
式I−B2の種々の実施形態では、X1は、Nであり、X2は、Cである。更なる実施形態では、X1は、C−E1であり、X2は、Cである。
種々の実施形態では、X1は、C−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、X1は、CHである。更に別の実施形態では、X1は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
X1の種々の実施形態では、それは、C−(W1)j−R4である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。X1の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
別の実施形態では、X1は、CH2である。更に別の実施形態では、X1は、CH−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
別の実施形態では、X1は、Nである。
種々の実施形態では、X2は、Nである。他の実施形態では、X2は、Cである。
種々の実施形態では、E2は、−(W1)j−R4であり、式中、jは、0である。
別の実施形態では、E2は、CHである。更に別の実施形態では、E2は、C−ハロゲンであり、式中、ハロゲンは、Cl、F、Br、またはIである。
E2の種々の実施形態では、それは、−(W1)j−R4である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NR7−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−NH−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−S(O)0−2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−C(O)N(R7)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−N(R7)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−N(R7)S(O)2−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−C(O)O−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、CH(R7)N(C(O)OR8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(C(O)R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(SO2R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)C(O)N(R8)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)C(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−−CH(R7)N(R8)S(O)−である。E2の種々の実施形態では、jは、1であり、W1は、−CH(R7)N(R8)S(O)2−である。
式I−A、I−B、I−B1、及びI−B2の種々の実施形態では、M1は、
である。
本発明の幾つかの実施形態では、M1は、−(W2)k−R2で置換されている、ベンゾチアゾリルである。W2は、−O−、−S(O)0−2−(−S−、−S(O)−、及び−S(O)2−を含むが、これらに限定されない)、−C(O)−、または−C(O)O−であり得る。他の実施形態では、W1は、−NR6−または−CH(R6)N(R7)−であり、式中、R6及びR7は各々独立して、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、非置換もしくは置換C2−C10アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等のアルケニルを含むが、これらに限定されない)である。更に、W2が−NR6−または−CH(R6)N(R7)−であるとき、R6及びR7は各々独立して、非置換もしくは置換アリール(フェニル及びナフチルを含む)である。なおも他の実施形態では、W2が−NR6−または−CH(R6)N(R7)−であるとき、R6及びR7は各々独立して、ヘテロアリールであり、そのヘテロアリールは、置換されていないか、または置換されている。R6及びR7ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールであり、イミダゾリル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピリジニルを含むが、これらに限定されない。幾つかの他の実施形態では、W2が−NR6−または−CH(R6)N(R7)−であるとき、R6及びR7は各々独立して、非置換もしくは置換ヘテロシクリル(それは、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換C3−8シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)である。非限定的な例示的W2には、−NH−、−N(シクロプロピル)、及び−N(4−N−ピペリジニル)が含まれる。
例えば、本発明の例示的mTor阻害剤は、式
を有する。
反応スキーム−mTor阻害剤化合物
本明細書に開示されるmTor阻害剤化合物は、下で説明する経路によって調製されてもよい。本明細書で使用される物質は、市販されているか、または当該技術分野で一般に既知である合成方法によって調製されるかのいずれかである。これらのスキームは、列挙される化合物に限定されず、または例示説明の目的のために用いられるいずれの特定の置換基によっても限定されない。付番は、必ずしも特許請求の範囲または他の表のそれらに対応しない。
一実施形態では、化合物は、官能化ヘテロシクルA−1をホルムアミドと縮合して、ピラゾロピリミジンA−2を得ることによって合成される。ピラゾロピリミジンを、N−ヨードスクシンイミドで処理し、それによりA−3にあるように、ピラゾール環においてヨード置換基を導入する。R1置換基を、炭酸カリウム等の塩基の存在下で、ピラゾロピリミジンA3を式R1−Lgの化合物と反応させることによって導入して、式A−4の化合物を得る。このステップにおいて使用するのに好適である他の塩基には、水素化ナトリウム及びカリウムt−ブトキシドが含まれるが、これらに限定されない。式R1−Lgの化合物は、式I−Aの化合物のR1について定義される部分R1を有し、式中、−Lgは、ハロゲン化物(ブロモ、ヨード、及びクロロを含む)トシル酸塩等の適切な脱離基、または他の好適な脱離基である。
M1に対応する置換基を、その後、アリールまたはヘテロアリールボロン酸を式A−4の化合物と反応させることによって導入して、化合物A−5を得る。
あるいは、スキームA−1に示されるように、光延化学を使用して、アルキル化ピラゾロピリミジンA−4を得ることができる。ヨードピラゾロピリミジンA−3を、トリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)の存在下で、好適なアルコールと反応させて、ピラゾロピリミジンA−4を得る。
本発明の化合物は、スキームBに一般に表される反応スキームを介して合成されてもよい。合成は、式Aの化合物と式Bの化合物とのカップリングを介して進んで、式Cの化合物をもたらす。カップリングステップは、典型的には、例えば、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、これらに限定されない、パラジウム触媒を使用することによって触媒される。カップリングは、一般に、好適な塩基の存在下で行われ、非限定的例が、炭酸ナトリウムである。反応に好適な溶媒の一例は、含水ジオキサンである。
スキームBにおいて使用するための式Aの化合物は、式Aの構造を有し、式中、T1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、及びヨードを含む)であり、R1、X1、X2、X3、R31及びR32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。式Bに図示されるボロン酸及び酸誘導体について、Mは、M1またはM2のいずれかである。M1は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。例えば、M1は、本明細書に開示されるM1部分を含むが、これらに限定されない、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分であり得る。M2は、M2部分が式Aの化合物の二環式コアにカップリングされた後に、合成的に転換されて、M1を形成する部分である。
式Bの化合物について、Gは、水素またはRG1であり、式中、RG1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。あるいは、B(OG)2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成する。幾つかの実施形態では、式Bの化合物は、式Eの構造を有する化合物である:
式中、Gは、HまたはRG1であり、RG1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。あるいは、
は、5員または6員環式部分を形成し、R2は、RG2部分であり、式中、RG2部分は、H、アシルであるか、またはカルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、これらに限定されないアミノ保護基である。
幾つかの実施形態では、式Bの化合物は、式B’の化合物であり、式中、Gは、RG1であるか、または式B”の化合物であり、式中、Gは、水素である。スキームCは、反応スキームCにおいて使用するための、式B’、または任意に、式B’’の化合物を合成するための例示のスキームを図示する。この反応は、式Dの化合物とホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体との反応を介して進んで、式B’の化合物をもたらす。反応は、典型的には、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶媒で実行する。ホウ酸トリアルキルには、ホウ酸トリイソプロピルが含まれるが、これらに限定されず、ボロン酸誘導体には、ビス(ピナコラト)ジボロンが含まれるが、これらに限定されない。
反応が、ホウ酸トリアルキルと共に行われるとき、ホウ酸塩の添加前に、n−ブチルリチウム等の塩基を式Dの化合物に最初に添加して、陰イオンを生成する。反応が、ビス(ピナコラト)ジボロン等のボロン酸誘導体と共に行われるとき、パラジウム触媒及び塩基を使用する。典型的なパラジウム触媒には、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセンが含まれるが、これらに限定されない。好適な塩基には、酢酸カリウムが含まれるが、これらに限定されない。
スキームCにおいて使用するための式Dの化合物は、T2がハロまたは別の脱離基であり、MがスキームBにおいて上に定義される通りである、化合物である。式B’の化合物は更に、塩酸等の酸での処理によって、式B’’の化合物に変換されてもよい。
式B、B’、B”、またはEの化合物の一実施形態では、G基は、水素である。式B、B’、B”、またはEの化合物の別の実施形態では、G基は、RG1である。
幾つかの実施形態では、例えば、M1が2−N−アセチル−ベンゾオキサゾール−5−イルであるとき、カップリング反応後に、M1部分の更なる合成転換は行われない。
スキームCを介して合成することのできる式Bの幾つかの例示の化合物には、次の式の化合物が含まれるが、これらに限定されない:
本発明の他の実施形態では、式Eの化合物は、スキームC−1に示されるように、式Fの化合物から合成される。
スキームC−1は、式Eの化合物を合成するための例示的スキームを図示する。この反応は、式Fの化合物とホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体との反応を介して進んで、式Eの化合物をもたらす。反応の条件は、スキームCに上述される通りである。
スキームC−1において使用するための式Fの化合物は、T2が、ハロ(Br、Cl、及びIを含む)または別の脱離基(トリフル酸塩、トシル酸塩、及びメシル酸塩を含むが、これらに限定されない)であり、Gp部分が、H、アシルであるか、またはカルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、これらに限定されないアミノ保護基である、化合物である。
Gがアルキルである、式Eの化合物は更に、塩酸等の酸での処理によって、Gが水素である、式Eの化合物に変換されてもよい。
所望される場合、ベンゾオキサゾリル部分(すなわち、式CのM1)上での置換基の脱保護(例えば、アミノ置換基からのBoc保護の除去)が、式Bの化合物と式Aの化合物とのカップリング後に行われる。
かかる保護基を有する幾つかの例示の化合物には、次の式の化合物が含まれるが、これらに限定されない:
M2のM1への例示の転換は、下に示されるスキームDを介して行うことができる。
ステップ1において、式3−1の化合物を、含水/有機溶媒混合物中、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)及び炭酸ナトリウム等の好適な塩基の存在下で、ボロン酸3−2と反応させて、式3−3の化合物を得る。ステップ2において、式3−3の化合物を、溶媒としての酢酸中、約2当量の硝酸と反応させて、式3−4の化合物を得る。2つの代替的な転換を使用して、ステップ3の次の転換を達成してもよい。第1の方法において、式3−4の化合物を、水中、亜ジチオン酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムで処理して、式3−5の化合物を得る。あるいは、式3−4の化合物を、水素大気下で、好適な溶媒中、パラジウム炭素を使用して還元して、式3−5の化合物を得る。
ステップ4において、化合物3−5を、メタノール/テトラヒドロフラン混合物等の溶媒中、約1.2当量の臭化シアンと反応させて、式3−6の化合物を得る。式3−6の化合物を、他の置換または誘導体化によって更に転換してもよい。
スキームDの方法において有用な式3−1の化合物は、式3−1の構造を有する化合物であり、式中、式中、T1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、及びヨードを含む)であり、R1、X1、X2、X3、R31及びR32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。
ピラゾロピリミジンコアを有する例示の化合物は、スキームEを介して合成することができる。
スキームEのステップ1において、ジメチルホルムアミド(DMF)中の化合物A−2を、約80℃のN−ハロスクシンイミド(NT1S)と反応させて、化合物4−1を得、式中、T1は、ヨードまたはブロモである。ステップ2において、DMF中の化合物4−1を、炭酸カリウムの存在下で、化合物R1Txと反応させて、化合物4−2を得る。ステップ4において、化合物4−2を、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)等のパラジウム触媒作用を使用して、炭酸ナトリウムの存在下で、式Bの化合物とカップリングさせて、示されるピラゾロピリミジン化合物を得る。
反応スキームEにおいて使用するのに好適な式R1Txの化合物は、R1が、シクロアルキルまたはアルキルであり、Txが、ハロ(ブロモ、ヨード、またはクロロを含む)、またはメシル酸塩もしくはトシル酸塩を含むが、これらに限定されない脱離基である、化合物である。
反応スキームF〜Mは、M1置換基を導入するための、上の反応スキームA、B、及びEに記載される本発明の化合物の合成において有用な中間体を調製する際に有用な、ボラン試薬の合成の方法を例証する。
代替的な合成の方法においては、式N−1の化合物及びN−2の化合物をカップリングして、式Cの化合物を得る。カップリングステップは、典型的には、例えば、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、これらに限定されない、パラジウム触媒を使用することによって触媒される。カップリングは、一般に、好適な塩基の存在下で行われ、非限定的例が、炭酸ナトリウムである。反応に好適な溶媒の一例は、含水ジオキサンである。
スキームNにおいて使用するための式N−1の化合物は、式N−1の構造を有し、式中、Gは、水素またはRG1であり、式中、RG1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。あるいは、式N−1の化合物のB(OG)2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成する。式N−1の化合物のR1、X1、X2、X3、R31、及びR32は、式I−Aの化合物についてと同様に定義される。
スキームNにおいて使用するための式N−2の化合物は、式N−2の構造を有し、式中、T1は、トリフル酸塩またはハロ(ブロモ、クロロ、及びヨードを含む)である。式N−2の化合物のMは、M1またはM2のいずれかである。M1は、式Iの化合物についてと同様に定義される。例えば、M1は、本明細書に開示されるM1部分を含むが、これらに限定されない、5−ベンゾオキサゾリルまたは6−ベンゾオキサゾリル部分であり得る。M2は、M2部分が式N−1の化合物の二環式コアにカップリングされた後に、合成的に転換されて、M1を形成する部分である。
式N−1の化合物は、スキームN−1に示されるように合成されてもよい。式N−1の化合物をホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体と反応させて、式N−1の化合物を得る。反応は、典型的には、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶媒で実行する。ホウ酸トリアルキルには、ホウ酸トリイソプロピルが含まれるが、これらに限定されず、ボロン酸誘導体には、ビス(ピナコラト)ジボロンが含まれるが、これらに限定されない。
反応が、ホウ酸トリアルキルと共に行われるとき、ホウ酸塩の添加前に、n−ブチルリチウム等の塩基を式N−3の化合物に最初に添加して、陰イオンを生成する。反応が、ビス(ピナコラト)ジボロン等のボロン酸誘導体と共に行われるとき、パラジウム触媒及び塩基を使用する。典型的なパラジウム触媒には、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)が含まれるが、これらに限定されない。好適な塩基には、酢酸カリウムが含まれるが、これらに限定されない。
スキームN−1において使用するのに好適な式N−3の化合物は、T2がハロ、またはメシル酸塩、トシル酸塩、もしくはトリフル酸塩等の別の脱離基である化合物である。式N−3の化合物のX1、X2、X3、R1、R31、及びR32は、式I−Aの化合物について定義される通りである。
本発明の幾つかの実施形態では、式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物は、塩酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、硝酸塩、硫酸酸、及びボロン酸塩を含むが、これらに限定されない、その塩として提供される。
本発明の幾つかの実施形態では、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)及びパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、これらに限定されない、パラジウム化合物が、式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において使用される。パラジウム化合物が、式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において存在するとき、それは、約0.005モル当量〜約0.5モル当量、約0.05モル当量〜約0.20モル当量、約0.05モル当量〜約0.25モル当量、約0.07モル当量〜約0.15モル当量、または約0.8モル当量〜約0.1モル当量の式A、B、B’、B”、C、D、E、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1、またはN−3の化合物の範囲の量で存在する。幾つかの実施形態では、塩化パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)及びパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、これらに限定されない、パラジウム化合物が、式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成において、式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の化合物の合成のために使用される約0.07、約0.08、約0.09、約0.10、約0.11、約0.12、約0.13、約0.14、または約0.15モル当量の式A、B、B’、B”、C、C”、D、E、E”、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1”、N−3”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、N−1”、またはN−3”の出発物質中に存在する。
上の反応スキームB、D、E、N、またはN−1の幾つかの実施形態では、式A、C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、及びN−3の化合物の別の実施形態は、下のスキームB’、D’、E’、N’、またはN−1’に示される通りである。これらの代替的な合成において、式C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、またはN−3の化合物を産生することは、合成ステップのうちの1つ以上の間に存在するRG2部分を有するアミノ部分を含む、化合物を使用し、式中、RG2は、カルバミン酸tert−ブチル(Boc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、ベンジル(Bz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、p−メトキシベンジル(PMB)等を含むが、これらに限定されないアミノ保護基である。これらの化合物は、A”、C”、3−1”、3−3”、3−4”、3−5”、3−6”、A−2”、4−1”、4−2”、N−1”、またはN−3”の化合物を含む。
RG2部分が、好適な方法を使用して、所望の任意の時点で除去され、その際、式C、3−1、3−3、3−4、3−5、3−6、A−2、4−1、4−2、N−1、またはN−3の化合物は、アミノ部分上のRG2部分を置換するR31水素を有する。この転換は、式C”の化合物のCの化合物への変換のため(すなわち、スキームE’のステップ4にあるように)、及び式3−6”の化合物の式3−6の化合物への変換のために(すなわち、スキームD’のステップ5にあるように)、具体的に示される。この例示説明は、ステップの選定に関して決して限定するものではなく、NR31RG2部分を含む化合物が化合物を含むNR31R32部分を含む化合物に変換されてもよい(式中、R32部分は、水素である)。
更に、本発明は、A、B、B’、B”、C、E、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、N−1、またはN−3の化合物の合成の方法を包含し、そこでは、M、M1、またはR1のうちの1つ以上は、合成の1つ以上のステップ中に存在する保護基を有する。M、M1、またはR1部分のために使用するのに好適な保護基は、当該技術分野で周知であり、組み込み及び除去の方法、ならびにかかる転換に好適な試薬もまた同様である。
X4がC−R9である、本発明の化合物は、上に示されるスキームに記載される方法に類似した方法によって調製されてもよい。
反応スキームO、P、及びQは、ベンゾチアゾリル置換基を導入するための、上の反応スキーム1及び2に記載される本発明の化合物の合成において有用な中間体を調製する際に有用な、ボラン試薬の合成の方法を示す。
式O−1の化合物を、例えば、硝酸で処理して、式O−2の化合物を得る。式O−2の化合物を、塩化第一スズ等の還元剤で処理して、式O−3の化合物を得る。O−3の化合物を、酸中の硝酸ナトリウム及び臭化銅で処理して、式O−4の化合物を得る。O−4の化合物を、ブチルリチウム及びホウ素トリス−イソプロポキシド等の塩基で処理して、式O−5の化合物を得る。
式P−1の化合物を、例えば、酢酸中、チオシアン酸カリウム及び臭素で処理して、式P−2の化合物を得る。式P−2の化合物を、塩化アセチル等のアセチル化試薬で処理して、式P−3の化合物を得る。P−3の化合物を、塩化パラジウム等の触媒の存在下で、例えば、ビス(ピナコラト)ジボロン(化合物P−4)と反応させて、式P−5の化合物を得る。
式P−2の化合物を、例えば、メチルカルバミン酸クロリドと反応させて、式Q−1の化合物を得る。式Q−1の化合物を、Pd2(dba)3、2−クロロヘキシルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル等の触媒、酢酸カリウム等の塩基の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロン(化合物P−4)と反応させて、式Q−2の化合物を得る。
mTor阻害剤である、本発明の幾つかの例示の化合物を以下に説明する。本発明の化合物は、本明細書に例示説明される化合物に決して限定されない。
本発明の例示の化合物は、サブクラス1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9b、10a、10b、11a、11b、12a、12b、13a、13b、14a、14b、15a、15b、16a、または16bのものを含み、ここで置換基R1、X1、及びVは、以下説明される通りである。
幾つかの実施形態では、R1がHであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がHであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がCH3であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がCH3であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がEtであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がEtであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がiPrであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がiPrであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。一実施形態では、R1は、iPrであり、X1は、Nであり、Vは、NH2である。別の実施形態では、R1は、iPrであり、X1は、Nであり、Vは、NHCOMeである。他の実施形態では、R1がシクロブチルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がシクロブチルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がシクロペンチルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がシクロペンチルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がフェニルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がフェニルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がピリジン−2−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がピリジン−2−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がtert−ブチルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1がtert−ブチルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が3−アゼチジニルであり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が3−アゼチジニルであり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。
他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。
他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。
他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、フェニルアミノ、ベンジル、フェニル、NHMe、NH2、NHEt、NHCOH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOiPr、NHCOOMe、CONHMe、またはNHSO2Meである。
言及される実施形態では、ピリジン−2−イルは、
であり、N−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルは、
であり、N−メチルピペリジン−4−イルは、
であり、N−メチルアミノシクロブト−3−イルは、
である。
本発明の例示の化合物は、サブクラス1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9b、10a、10b、11a、11b、12a、12b、13a、13b、14a、14b、15a、15b、16a、または16bのものを含み、ここで置換基R1、X1、及びVは、後述される通りである。幾つかの実施形態では、R1がHであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がHであり、X1がNであるときであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がCH3であり、X1がCHであるときであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がCH3であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がEtであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がEtであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がiPrであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がiPrであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がシクロブチルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がシクロブチルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がシクロペンチルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がシクロペンチルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がフェニルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がフェニルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がピリジン−2−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がピリジン−2−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロヘキシ−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がN−メチルピペリジン−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。幾つかの実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がN−メチルアミノシクロブト−3−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がtert−ブチルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1がtert−ブチルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−ブト−4−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が1−シアノ−プロプ−3−イルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が3−アゼチジニルであり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が3−アゼチジニルであり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がCHであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。他の実施形態では、R1が
であり、X1がNであるとき、Vは、シクロプロパンカルボキサミド、シクロプロピルアミノ、モルホリノエチルアミノ、ヒドロキシエチルアミノ、またはN−モルホリノである。
言及される実施形態では、シクロプロパンカルボキサミドは、
であり、シクロプロピルアミノは、
であり、2−モルホリノエチルアミノは、
であり、ヒドロキシエチルアミノは、
であり、N−モルホリノは、
である。
表1は、mTOR及びPI3Kキナーゼアッセイにおける本発明の幾つかの化合物の生物学的活性を示す。表1において利用される尺度は、次の通りである。++++:100nM未満、+++:1.0μM未満、++:10μM未満、及び+:10μM超。
他の実施形態では、本発明は、次の化合物を提供する:
上に示される化合物のいずれも、mTORまたはPI3K阻害アッセイにおいて、約0.5nM〜25μM(IC50)の間の生物学的活性を示し得る。
本発明のmTor阻害剤である更なる化合物は、表2に示される。
上の表2において、+++++++は、5nM以下のIC50を示し、++++++は、10nM以下のIC50を示し、+++++は、25nM以下のIC50を示し、++++は、50nm以下のIC50を示し、+++は、100nM以下のIC50を示し、++は、500nM以下のIC50を示し、+は、500nM超のIC50を示す。
例示のPI3Kα阻害剤化合物
一態様では、本発明は、式I:
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を提供し、式中、
W1’は、N、NR3’、またはCR3’であり、W2’は、N、NR4’、CR4’、またはC=Oであり、W3’は、N、NR5’、またはCR5’であり、W4’は、Nであり、2個を超えるN原子及び2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
W5’は、Nであり、
W6’は、NまたはCR8’であり、
Wa’及びWb’は独立して、NまたはCR9’であり、
Wc’及びWd’のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR10’、またはSであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R6’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R9’は、アルキルまたはハロであり、
R10’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
例えば、本発明は、式I
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を提供し、式中、
Xは、OまたはSまたはNであり、
W1’は、N、NR3’、CR3’、またはC=Oであり、W2’は、N、NR4’、CR4’、またはC=Oであり、W3’は、N、NR5’、またはCR5’であり、W4’は、N、C=O、またはCR6’であり、2個を超えるN原子及び2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
W5’は、NまたはCR7’であり、
W6’は、NまたはCR8’であり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R6’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
幾つかの実施形態では、式IIの化合物は、互変異性体として存在し、かかる互変異性体が本発明によって企図される。
幾つかの実施形態では、式IIの化合物は、式
を有する。
例えば、式IIの化合物は、
である。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’であり、W1’は、Nであり、W2’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’であるか、またはW1’は、CR3’であり、W2’は、Nであり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。かかる実施形態のための式は、下に示される:
幾つかの実施形態では、Xは、Oである。他の実施形態では、Xは、Sである。
幾つかの実施形態では、R1’は、水素である。他の実施形態では、R1’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
幾つかの実施形態では、R2’は、水素である。他の実施形態では、R2’は、例えば、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)である。他の実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R2’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R2’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR2’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR2’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R2’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R2’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R2’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R2’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R2’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R2’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR2’も企図される。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、CR3である。R3’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R3’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR3’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR3’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R3’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R3’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R3’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R3’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R3’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR3’も企図される。
式IIの化合物のR3’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
本発明は、R3’が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、及びNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)からなる群のメンバーであるとき、R3’が、次の置換基のうちの1個以上で任意に置換される、式IIの化合物も提供する:アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)。上の置換基の各々は、アルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選定される1個以上の置換基で更に置換されてもよい。
例えば、本発明は、R3’がアルキルであるとき、アルキルがNR’R’’で置換され、式中、R’及びR’’が、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、化合物を提供する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されている可能性がある。非限定的な例示的環式部分には、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、及びチオモルホリニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIの化合物の他の例では、R3’がアルキルであるとき、アルキルは、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含む、ヘテロシクロアルキルで置換される。上に列挙されたヘテロシクロアルキル(aklyl)置換基の全ては、置換されていないか、または置換され得る。
式IIの化合物のなおも他の例では、R3’がアルキルであるとき、アルキルは、置換されていないか、または置換されている、5、6、7、8、9、または10員の単環式または二環式ヘテロアリールで置換される。単環式ヘテロアリールには、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールには、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIの化合物の他の実施形態では、R3’は、−NHR3’’、−N(CH3)R3’’、−N(CH2CH3)R3’’、−N(CH(CH3)2)R3’’、または−OR3’’であり、式中、R3’’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(その非限定的例としては、4−NHピペリジン−1−イル、4−メチルピペリジン−1−イル、4−エチルピペリジン−1−イル、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル、及びピロリジン−3−イルが挙げられる)、非置換もしくは置換単環式アリール、または非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)である。一例では、R3’は、−O−アリール、すなわち、フェノキシである。別の例では、R3’は、−O−(4−メチル)ピペリジン−1−イルまたは−O−(4−イソプロピル)ピペリジン−1−イルである。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、R3’は、次の部分のうちの1つである:
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、NR3’であり、式中、R3’は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。式IIの化合物の他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。
更に他の実施形態では、W1’は、C=Oである。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W2’は、CR4’である。R4’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R4’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR4’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR4’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、R4’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R4’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R4’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R4’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。幾つかの実施形態では、R4’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R4’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、または炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR4’も企図される。
式IIの化合物のR4’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含む(inlcuding)が、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
本発明は、R4’が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、及びNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)からなる群のメンバーであるとき、R4’が、次の置換基のうちの1個以上で任意に置換される、式IIの化合物も提供する:アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)。上の置換基の各々は、アルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選定される1個以上の置換基で更に置換されてもよい。
例えば、本発明は、R4’がアルキルであるとき、アルキルがNR’R’’で置換され、式中、R’及びR’’が、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、化合物を提供する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換され得る。非限定的な例示の環式部分には、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIの化合物の他の例では、R4’がアルキルであるとき、アルキルは、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含む、ヘテロシクロアルキルで置換される。上に列挙されたヘテロシクロアルキル(aklyl)置換基の全ては、置換されていないか、または置換され得る。
式IIの化合物のなおも他の例では、R4’がアルキルであるとき、アルキルは、置換されていないか、または置換されている、5、6、7、8、9、または10員の単環式または二環式ヘテロアリールで置換される。単環式ヘテロアリールには、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールには、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W2’は、NR4’であり、式中、R4’は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。式IIの化合物の他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。
幾つかの実施形態では、一緒になったR3’及びR4’が、環式部分を形成する。かかる部分は、例えば、3〜8個の環原子を有してもよい。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されている。幾つかの実施形態では、置換基は、C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、またはC3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない);ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない);単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。環式部分は、1個以上の置換基を有してもよく、それらは同一のであっても、異なってもよい。
幾つかの実施形態では、R3’及びR4’によって形成される環式部分は、次の置換基うちの少なくとも1個で置換される:
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W3’は、CR5’である。R5’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R5’は、Hである。他の実施形態では、R5’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R5’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R5’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR5’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR5’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W3’は、NまたはNR5’であり、式中、R5’は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。式IIの化合物の他の実施形態では、R5’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R5’は、非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W4’は、CR6’である。R6’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R6’は、Hである。他の実施形態では、R6’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R6’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R6’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR6’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR6’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W4’は、NまたはNR6’であり、式中、R6’は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。式IIの化合物の他の実施形態では、R6’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R6’は、非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。
他の実施形態では、W4’は、C=Oである。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W5’は、Nである。式IIの化合物の他の実施形態では、W5’は、CR7’である。R7’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R7’は、Hである。他の実施形態では、R7’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R7’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R7’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR7’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR7’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIの化合物の幾つかの実施形態では、W6’は、Nである。式IIの化合物の他の実施形態では、W6’は、CR8’である。R8’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R8’は、Hである。他の実施形態では、R8’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R8’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R8’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR8’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR8’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、式IIの化合物は、式
を有する。
他の実施形態では、式IIの化合物は、
である。
例えば、式IIの化合物は、
である。
幾つかの実施形態では、式IIの化合物は、
である。
別の態様では、本発明は、部分式IIa
の化合物を提供する。
一実施形態では、R1’、R3’、R4’、R5’、及びR8’は、水素である。別の実施形態では、R1’、R3’、R5’、及びR8’は、水素であり、R4’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R4’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R4’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR4’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR4’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
別の態様では、本発明は、部分式IIa’及びIIb’の化合物を提供し、式中、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。一実施形態では、R1’、R3’、R4’、R5’、R7’、及びR8’は、水素である。別の実施形態では、R1’、R4’、R5’、R7’、及びR8’は、水素であり、R3’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R3’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R3’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR3’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR3’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R3’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R3’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R3’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R3’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R3’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR3’も企図される。幾つかの実施形態では、R3’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
別の態様では、本発明は、部分式IIb
の化合物を提供する。
一実施形態では、R1’、R4’、R5’、及びR8’は、水素である。別の実施形態では、R1’、R5’、及びR8’は、水素であり、R4’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R4’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R4’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR4’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR4’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
別の態様では、本発明は、部分式IIc及びIIdの化合物を提供し、式中、W1’は、Nであり、W2’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である:
一実施形態では、R1’、R4’、R5’、R7’、及びR8’は、水素である。別の実施形態では、R1’、R5’、R7’、及びR8’は、水素であり、R4’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R4’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R4’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR4’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR4’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R4’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R4’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R4’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R4’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R4’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR4’も企図される。幾つかの実施形態では、R4’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
別の態様では、本発明は、部分式IIe及びIIfの化合物を提供し、式中、W1’は、CR3’であり、W2’は、Nであり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である:
一実施形態では、R1’、R3’、R5’、R7’、及びR8’は、水素である。別の実施形態では、R1’、R5’、R7’、及びR8’は、水素であり、R3’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R3’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R3’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR3’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR3’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R3’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R3’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R3’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R3’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R3’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR3’も企図される。幾つかの実施形態では、R3’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
幾つかの実施形態では、置換基R3’、R4’、R5’、R6’、またはR8’は、表1に示される置換基のいずれであってもよい:
表1、式IIの化合物のR3’、R4’、R5’、R6’、R8’部分には、各々独立して、次のものが含まれるが、これらに限定されない:
別の態様では、本発明は、式III
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を提供し、式中、
Xは、OまたはSまたはNであり、
W1’は、S、N、NR3’、またはCR3’であり、W2’は、NまたはCR4’であり、W3’は、S、N、またはCR5’であり、W4’は、NまたはCであり、W7’は、NまたはCであり、2個を超えるN原子及び2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
W5’は、NまたはCR7’であり、
W6’は、NまたはCR8’であり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
幾つかの実施形態では、式IIIの化合物は、互変異性体として存在し、かかる互変異性体が本発明によって企図される。
幾つかの実施形態では、PI3Kα阻害剤は、式
を有する、式IIIの化合物である。
なおも他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、Nであり、W6’は、CR8’である。更に他の実施形態では、W1’は、NR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Cであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、Sであり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Cであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Sであり、W4’は、Cであり、W5’’は、Nであり、W6’は、Nである。
他の実施形態では、式IIIの阻害剤は、式
のうちの1つによる化合物であり、式中、上の式の各々について、各々それぞれのR変数は、「プライム」(’)を含む。
幾つかの実施形態では、Xは、Oである。他の実施形態では、Xは、Sである。
幾つかの実施形態では、R1’は、水素である。他の実施形態では、R1’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
幾つかの実施形態では、R2’は、水素である。他の実施形態では、R2’は、例えば、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)である。他の実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R2’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R2’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR2’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR2’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R2’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R2’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIIの化合物のなおも他の実施形態では、R2’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R2’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R2’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R2’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R2’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR2’も企図される。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、CR3である。R3’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R3’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR3’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR3’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R3’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R3’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIIの化合物のなおも他の実施形態では、R3’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R3’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R3’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR3’も企図される。
式IIIの化合物のR3’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
本発明は、R3’が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、及びNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)からなる群のメンバーであるとき、R3’が、次の置換基のうちの1個以上で任意に置換される、式IIIの化合物も提供する:アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)。上の置換基の各々は、アルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選定される1個以上の置換基で更に置換されてもよい。
例えば、本発明は、R3’がアルキルであるとき、アルキルがNR’R’’で置換され、式中、R’及びR’’が、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、化合物を提供する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換され得る。非限定的な例示的環式部分には、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、及びチオモルホリニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIIの化合物の他の例では、R3’がアルキルであるとき、アルキルは、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含む、ヘテロシクロアルキルで置換される。上に列挙されたヘテロシクロアルキル(aklyl)置換基の全ては、置換されていないか、または置換され得る。
式IIIの化合物のなおも他の例では、R3’がアルキルであるとき、アルキルは、置換されていないか、または置換されている、5、6、7、8、9、または10員の単環式または二環式ヘテロアリールで置換される。単環式ヘテロアリールには、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールには、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIIの化合物の他の実施形態では、R3’は、−NHR3’’、−N(CH3)R3’’、−N(CH2CH3)R3’’、−N(CH(CH3)2)R3’’、または−OR3’’であり、式中、R3’’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(その非限定的例としては、4−NHピペリジン−1−イル、4−メチルピペリジン−1−イル、4−エチルピペリジン−1−イル、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル、及びピロリジン−3−イルが挙げられる)、非置換もしくは置換単環式アリール、または非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)である。一例では、R3’は、−O−アリール、すなわち、フェノキシである。別の例では、R3’は、−O−(4−メチル)ピペリジン−1−イルまたは−O−(4−イソプロピル)ピペリジン−1−イルである。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、R3’は、次の部分のうちの1つである:
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、NR3’であり、式中、R3’は、水素、非置換もしくは置換C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換C3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない)である。式IIIの化合物の他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、または非置換もしくは置換C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。
他の実施形態では、W1’は、Nである。更に他の実施形態では、W1’は、Sである。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W2’は、CR4’である。R4’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R4’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R4’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR4’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR4’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、R4’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R4’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIIの化合物のなおも他の実施形態では、R4’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R4’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R4’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。幾つかの実施形態では、R4’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R4’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、または炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR4’も企図される。
式IIIの化合物のR4’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
本発明は、R4’が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、及びNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)からなる群のメンバーであるとき、R4’が、次の置換基のうちの1個以上で任意に置換される、式IIIの化合物も提供する:アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アシル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’(式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する)。上の置換基の各々は、アルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、スルホンアミド、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、オキソ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選定される1個以上の置換基で更に置換されてもよい。
例えば、本発明は、R4’がアルキルであるとき、アルキルがNR’R’’で置換され、式中、R’及びR’’が、窒素と一緒になって、環式部分を形成する化合物を提供する。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換され得る。非限定的な例示的環式部分には、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIIの化合物の他の例では、R4’がアルキルであるとき、アルキルは、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含む、ヘテロシクロアルキルで置換される。上に列挙されたヘテロシクロアルキル(aklyl)置換基の全ては、置換されていないか、または置換され得る。
式IIIの化合物のなおも他の例では、R4’がアルキルであるとき、アルキルは、置換されていないか、または置換されている、5、6、7、8、9、または10員の単環式または二環式ヘテロアリールで置換される。単環式ヘテロアリールには、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールには、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W2’は、Nである。
幾つかの実施形態では、一緒になったR3’及びR4’が、環式部分を形成する。かかる部分は、例えば、3〜8個の環原子を有してもよい。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されている。幾つかの実施形態では、置換基は、C1−C10アルキル(それは、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)、またはC3−C7シクロアルキル(それは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない);ヘテロシクロアルキル(オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない)、C2−C10ヘテロアルキル(メトキシエトキシ、メトキシメチル、及びジエチルアミノエチルを含むが、これらに限定されない);単環式ヘテロアリール(それは、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換単環式アリールである。環式部分は、1個以上の置換基を有してもよく、それらは同一のであっても、異なってもよい。
幾つかの実施形態では、R3’及びR4’によって形成される環式部分は、次の置換基うちの少なくとも1個で置換される:
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W3’は、CR5’である。R5’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R5’は、Hである。他の実施形態では、R5’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R5’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R5’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR5’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR5’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W3’は、Nである。他の実施形態では、W3’は、Sである。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W4’は、Cである。他の実施形態では、W4’は、Nである。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W5’は、Nである。式IIIの化合物の他の実施形態では、W5’は、CR7’である。R7’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R7’は、Hである。他の実施形態では、R7’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R7’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R7’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR7’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR7’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W6’は、Nである。式IIIの化合物の他の実施形態では、W6’は、CR8’である。R8’は、例えば、水素、または非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。一実施形態では、R8’は、Hである。他の実施形態では、R8’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R8’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R8’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR8’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR8’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。
式IIIの化合物の幾つかの実施形態では、W7’は、Cである。他の実施形態では、W7’は、Nである。
本発明は、次のサブクラス
によって定義されるように定義される、式IIIの化合物も提供し、式中、上の式の各々について、各々それぞれのR変数は、「プライム」(’)を含む。
サブクラスIIIa〜IIIjの化合物の幾つかの実施形態では、R1’は、水素である。サブクラスIIIa〜IIIlの化合物の他の実施形態では、R2’は、NHCO(アルキル)のNH2である。サブクラスIIIa〜IIIlの化合物の他の実施形態では、R4’は、水素である。サブクラスIIIc〜IIIf及びIIIi〜IIIlの化合物の他の実施形態では、R7’は、水素である。サブクラスIIIa〜IIIh及びIIIk〜IIIlの化合物の他の実施形態では、R8’は、水素である。
サブクラスIIIa〜IIIlの化合物の幾つかの実施形態では、R3’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。R3’は、例えば、水素、非置換もしくは置換アルキル(CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルを含むが、これらに限定されない)であり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アルケニル(例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロペン−1−イル、ブテニル、またはペンテニル等の、非置換もしくは置換C2−C5アルケニルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アルキニル(アセチルエニル、プロパルギル、ブチニル、またはペンチニル等の非置換もしくは置換C2−C5アルキニルを含むが、これらに限定されない)である。あるいは、R3’は、非置換もしくは置換アリール(単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換アリールアルキル(アルキルに連結された単環式または二環式アリールを含むが、これらに限定されず、ここでアルキルは、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない)である。幾つかの他の実施形態では、R3’は、単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールである。単環式ヘテロアリールR3’には、ピロリル、チエニル、フリル、ピリジニル、ピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、及びオキサゾリルが含まれるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールR3’には、ベンゾチオフェニル、ベンゾフリル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、アザインドリル、ピラゾロピリミジニル、プリニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピロロピリミジニル、インダゾリル、ピラゾリルピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、及びピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、R3’が、アルキルに連結される上述の単環式及び二環式ヘテロアリールを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロアリールアルキルである、式IIの化合物も提供し、そのアルキルは今度、CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びペンチルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロペンチルを含むが、これらに限定されない)または非置換もしくは置換ヘテロアルキル(非限定的例としては、エトキシメチル、メトキシメチル、及びジエチルアミノメチルが挙げられる)である。幾つかの更なる実施形態では、R3’は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、及びピペラジニルを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルである。式IIの化合物のなおも他の実施形態では、R3’は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシ等のC1−C4アルコキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換アルコキシである。R3’は、4−NHピペリジン−1−イル−オキシ、4−メチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−エチルピペリジン−1−イル−オキシ、4−イソプロピル−ピペリジン−1−イル−オキシ、及びピロリジン−3−イル−オキシを含むが、これらに限定されない、非置換もしくは置換ヘテロシクロアルキルオキシでもあり得る。他の実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アミノであり、その置換アミノには、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−イソプロピルアミノ、N−メチルN−エチルアミノ、及びジブチルアミノが含まれるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、R3’は、非置換もしくは置換アシル、非置換もしくは置換アシルオキシ、非置換もしくは置換C1−C4アシルオキシ、非置換もしくは置換アルコキシカルボニル、非置換もしくは置換アミド、または非置換もしくは置換スルホンアミドである。他の実施形態では、R3’は、−I、−F、−Cl、または−Brである、ハロである。幾つかの実施形態では、R3’は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、及び炭酸塩からなる群から選択される。また、−CH3、−CH2CH3、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、−OCH3、−OCH2CH3、または−CF3であるR3’も企図される。幾つかの実施形態では、R3’は、NR’R’’でもあり得、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、3〜8個の環原子を有する環式部分を形成する。そのようにして形成された環式部分は、S、O、及びNからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を更に含んでもよい。そのようにして形成された環式部分は、置換されていないか、または置換されており、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル1,2,ジオキシド、及びチオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。更なる非限定的な例示的環式部分は、次のものである:
本発明は、式IV
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を更に提供し、式中、
W1’は、CR3’であり、W2’は、R2’で置換されたC−ベンゾオキサゾリルであり、W3’は、Sであり、
W1’は、CR3’であり、W2’は、R2’で置換されたC−ベンゾオキサゾリルであり、W3’は、CR5’であり、
W1’は、NまたはNR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、R2で置換されたC−ベンゾオキサゾリルであり、
W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、R2で置換されたC−ベンゾオキサゾリルであるか、あるいは
W1’は、NまたはNR3’であり、W2’は、NR4’であり、W3’は、R2で置換されたC−ベンゾオキサゾリルであり、
Xは、Nであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R6’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
式IVの化合物の幾つかの実施形態では、化合物は、
であり、式中、W1’は、CR3’またはNR3’であり、W2’は、CR4’である。
別の態様では、本発明は、式V
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を提供し、式中、
W1’は、N、NR3’、CR3’、またはC=Oであり、W2’は、N、NR4’、CR4’、またはC=Oであり、W3’は、N、NR5’、またはCR5’であり、W4’は、N、C=O、またはCR6’であり、2個を超えるN原子及び2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
W5’は、NまたはCR7’であり、
W6’は、NまたはCR8’であり、
Wa’及びWb’は独立して、NまたはCR9’であり、
Wc’及びWd’のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR10’、またはSであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R6’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R9’は、アルキルまたはハロであり、
R10’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
式IVの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’であり、W1’は、Nであり、W2’’は、CR4’であり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’であるか、またはW1’は、CR3’であり、W2’は、Nであり、W3’は、CR5’であり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。式IVの化合物の幾つかの実施形態では、Wb’は、Nである。他の実施形態では、Wa’は、CR9’であり、R9’は、アルキルである。
本発明は、式VI
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤も提供し、式中、
W1’は、S、N、NR3’、またはCR3’であり、W2’は、NまたはCR4’であり、W3’は、S、N、またはCR5’であり、W4’は、NまたはCであり、W7’は、NまたはCであり、2個を超えるN原子及び2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
W5’は、NまたはCR7’であり、
W6’は、NまたはCR8’であり、
Wa’及びWb’は独立して、NまたはCR9’であり、
Wc’及びWd’のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR10’、またはSであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R9’は、アルキルまたはハロであり、及び
R10’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
式VIの化合物の幾つかの実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態ではであり、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Nであり、W5’は、Nであり、W6’は、CR8’である。更に他の実施形態では、W1’は、NR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Cであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、Sであり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Nであり、W4’は、Cであり、W5’は、CR7’であり、W6’は、CR8’である。他の実施形態では、W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、W3’は、Sであり、W4’は、Cであり、W5’は、Nであり、W6’は、Nである。
式VIの化合物の幾つかの実施形態では、Wb’は、Nである。他の実施形態では、Wa’は、CR9’であり、R9’は、アルキルである。
本発明は、式VI−A及びVI−B
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を更に提供し、式中、
W1’は、CR3’であり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
また、式VI−C及びVI−D
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤も本明細書に提供され、式中、
W1’は、CR3’であり、
W5’は、NまたはCR7’であり、
Wa’及びWb’は独立して、NまたはCR9’であり、
Wc’及びWd’のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR10’、またはSであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R7’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R9’は、アルキルまたはハロであり、
R10’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
式V−CまたはV−Dの化合物の幾つかの実施形態では、Wb’は、Nである。他の実施形態では、Wa’は、CR9’であり、R9’は、アルキルである。
また、式VII
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤も本明細書に提供され、式中、
W1’は、CR3’であり、W2’は、CR4’であり、
Wa’は、CHまたはNであり、
R1’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R4’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R10’及びR11’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
本発明は、式VIII
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、PI3Kα阻害剤を更に提供し、式中、
X1は、CR3’、NR3’、またはSであり、
X2は、CR4’、NR4’、
であり、
X3及びX4は独立して、CまたはNであり、
X5は、CR6’、NR6’、またはSであり、
X4は、CR7’、NR7’、
であり、
Wa’及びWb’は独立して、NまたはCR9’であり、
Wc’及びWd’のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR10’、またはSであり、
R1’及びR2’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R3’及びR4’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR3’及びR4’が一緒になって、環式部分を形成し、
R5’、R6’、R7’、及びR8’は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
R9’は、アルキルまたはハロであり、
R10’は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’及びR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する。
式VIIIの化合物の幾つかの実施形態では、Wb’は、Nである。他の実施形態では、Wa’は、CR9’であり、R9’は、アルキルである。
幾つかの実施形態では、mTor阻害剤は、米国特許第7,651,687号もしくは第7,585,868号に記載されるか、または国際特許出願第WO 2007/079164号、第WO 2007/061737号、第WO 2007/106503号、第WO 2007/134828号、もしくは第WO2011/025889号に記載される、化合物であり、それらは参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
他の実施形態では、mTor阻害剤は、NVP−BEZ235(Novartis)、BGT226(Novartis)、XL765(Sanofi−Aventis、Exelixis)、GDC0980(Genentech)、SF1126(Semafore)、PKI587(Wyeth)、PF04691502(Pfizer)、またはGSK2126458(GlaxoSmithKline)である。更に他の実施形態では、mTor阻害剤は、CC223(Celgene)、OSI027(OSI Pharmaceuticals)、AZD8055(Astra Zeneca)、AZD2014(Astra Zeneca)、またはPalomid 529(Paloma Pharmaceuticals)である。
例示的mTor阻害剤の構造は、下に示される:
反応スキーム−PI3Kα阻害剤化合物
一般に、本発明の化合物は、次の反応スキームによって調製されてもよい:
例えば、本発明の化合物は、次の反応スキームによって調製されてもよい:
本発明の化合物は、スキームスキームA’、A’’、及びB’に一般に表される反応を介して合成されてもよい。合成は、式Aの化合物と式Bの化合物とのカップリングを介して進んで、式Cの化合物をもたらす。カップリングステップは、典型的には、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)を含むが、これらに限定されない、パラジウム触媒を使用することによって触媒される。カップリングは、一般に、好適な塩基の存在下で行われ、非限定的例が、炭酸ナトリウムである。反応に好適な溶媒の一例は、含水ジオキサンである。
スキームA’またはA’’において使用するための式Aの化合物は、式Aの構造を有し、式中、T1は、ブロモ、クロロ、フルオロ、及びヨードを含む、ハロであり、残りの置換基は、本発明の化合物の式I及びIIについて定義される。式Bに図示されるボロン酸及び酸誘導体について、Xは、OまたはSのいずれかであり、ベンゾオキサゾールまたはベンゾチアゾール部分は、4、5、6、または7位において結合され得る。
式Bの化合物について、Gは、水素またはRG1であり、式中、RG1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。あるいは、B(OG)2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成する。幾つかの実施形態では、式Bの化合物は、式E
の構造を有する化合物であり、式中、Gは、HまたはRG1であり、RG1は、アルキル、アルケニル、またはアリールである。あるいは、B(OG)2は一緒になって、5員または6員環式部分を形成し、RG2は、H、カルバミン酸tert−ブチル、またはアシルである。
スキームC’は、反応スキームC’において使用するための、式B’、または任意に、式B’’の化合物を合成するための例示のスキームを図示する。Mは、式Bによって説明されるベンゾオキサゾリルまたはベンゾチアゾリル部分等の複素環式部分である。この反応は、式Dの化合物とホウ酸トリアルキルまたはボロン酸誘導体との反応を介して進んで、式B’の化合物をもたらす。ホウ酸トリアルキルには、ホウ酸トリイソプロピルが含まれるが、これらに限定されず、ボロン酸誘導体には、ビス(ピナコラト)ジボロンが含まれるが、これらに限定されない。反応は、典型的には、塩基の存在下で実行され、非限定的例が酢酸カリウムである。反応は、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶媒中で実行してもよい。
スキームC’において使用するための式Dの化合物は、T2がハロまたは別の脱離基であり、Mが上に定義される通りである、化合物である。式B’の化合物は更に、塩酸等の酸での処理によって、式B’’の化合物に変換されてもよい。
スキームC’を介して合成することのできる式Bの幾つかの例示の化合物には、次の式
の化合物が含まれるが、これらに限定されない。
所望される場合、ベンゾオキサゾリル部分(すなわち、式CのM1)上での置換基の脱保護(例えば、アミノ置換基からのBoc保護の除去)が、式Bの化合物と式Aの化合物とのカップリング後に行われる。
かかる保護基を有する幾つかの例示の化合物には、次の式
の化合物が含まれるが、これらに限定されない。
次の反応スキームは、本発明の幾つかの化合物の調製を示す。
スキームD’:5−(7−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−1,5−ナフチリジン−2−イル)ベンゾ[d]
オキサゾール−2−アミンの合成
スキームE’:2−アミノ−1−(4−(6−(2−アミノベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)−1,5−ナフチリジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オンの合成
スキームF’:5−(3−モルホリノピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−アミンの合成
スキームG’:5−(6−モルホリノ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−アミンの合成
表3は、本発明の例示のPI3Kα阻害剤を示す。
*化合物438で出発し、MDA−MB−361細胞株を使用して増殖データを得た。
表4は、本発明の追加的な例示的PI3Kα阻害剤を示す。
幾つかの実施形態では、本発明は、mTor阻害剤を含む併用治療を提供し、これは、本明細書に提供される化合物、及び同様に本明細書に提供されるPI3Kα阻害剤であり得る。幾つかの実施形態では、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。実例として、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、例えば、ベンゾチアゾリル、キノリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、及びベンゾイミダゾリルを含む、二環式ヘテロアリール系であり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。他の実施形態では、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、式M1−A、M1−B、M1−C、またはM1−Dのものであり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。なおも他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I−B1のものであり、M1は、式M1−F1のものであり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。更に他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I−Cのものであり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。更に他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I−C1aのものであり、PI3Kα阻害剤は、式II、部分式IIa、部分式IIb、式III、サブクラスIIIc、サブクラスIIId、式VI−B、式VI−C、式VI−D、または表3の化合物である。
幾つかの実施形態では、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、式IIまたは式IIIの化合物である。他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、部分式IIaまたは部分式IIbの化合物である。更に他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、式III、サブクラスIIIc、またはサブクラスIIIdの化合物である。更に他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I、式I−A、式I−B1、式I−C、式I−C1aの化合物、または表1もしくは表2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、式VI−B、VI−C、VI−Dの、または表3の化合物である。
幾つかの実施形態では、mTor阻害剤は、式Iの化合物であり、式中、M1は、式M1−A、M1−B、M1−C、またはM1−Dのものであり、PI3Kα阻害剤は、サブクラスIIIcまたはサブクラスIIIdの化合物である。他の実施形態では、mTor阻害剤は、式I−Cの化合物であり、PI3Kα阻害剤は、サブクラスIIIcまたはサブクラスIIIdの化合物である。
幾つかの実施形態では、mTor阻害剤は、表1または2の化合物であり、PI3Kα阻害剤は、表3の化合物である。
薬学的組成物及び投与
本発明は、一態様において、PI3Kα阻害剤とmTor阻害剤を利用する併用治療を提供する。本発明の併用療法において使用するために提供される治療剤(化合物を含む)は、同時にまたは別個に投与することができる。この併用投与には、例えば、同一の剤形での2つの薬剤の同時投与、別個の剤形での同時投与、及び別個の投与が含まれる。例えば、複数の治療剤を、同一の剤形で一緒に製剤化し、同時に投与することができる。あるいは、複数の治療剤を同時に投与することができ、ここで両方の薬剤は、別個の製剤中に存在する。別の代替手段では、本発明の阻害剤を投与し、続いてすぐに、上述の薬剤のうちのいずれかを投与することができ、逆もまた同様である。別個の投与プロトコルでは、本発明の阻害剤及び上述の薬剤のうちのいずれかは、数分間離れて、または数時間離れて、または数日間離れて、投与されてもよい。「併用治療」という用語は、他の生物学的に活性な化合物または成分及び非薬物療法(例えば、外科手術または放射線治療)と更に組み合わせた、本明細書に記載される治療剤の投与も包含する。
本発明の化合物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成することができる。本発明の有効量の阻害剤は、単回または複数回のいずれかの用量で、直腸、頬側、鼻腔内、及び経皮経路含む、同様の実用性を有する薬剤の許容される投与様式のいずれかによって、動脈内注射によって、静脈内に、腹腔内に、非経口で、筋肉内に、皮下に、経口で、局所的に、吸入剤として、または例えば、ステント等の浸漬もしくはコーティングされたデバイス、あるいは動脈挿入型円筒ポリマーを介して、投与されてもよい。各阻害剤または治療剤の連続投与または実質的に同時の投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、及び粘膜組織を通じた直接吸収を含むが、これらに限定されない、上述の任意の適切な経路によって達成することができる。治療剤は、同一の経路によってまたは異なる経路によって投与することができる。例えば、選択される組み合わせの第1の治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよい一方で、組み合わせの他の治療剤は、経口で投与されてもよい。あるいは、例えば、全ての治療剤は、経口で投与されてもよく、または全ての治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよい。治療剤が投与される順番は、綿密に決定的ではない。
幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤の投与は、治療コース全体を通じて継続的にまたは間欠的に、1回用量で達成することができる。最も有効な手段及び投与の投薬量を決定する方法は、当業者に周知であり、療法に使用される組成物、療法の目的、治療される標的細胞または組織、及び治療される対象によって変化するであろう。単回または複数回投与は、治療医師が用量レベル及びパターンを選択しながら行うことができる。
投与される各阻害剤または化合物の量は、治療される哺乳動物、障害または病態の重症度、投与速度、化合物の動態、及び処方医師の裁量に依存するであろう。しかしながら、有効な投薬は、単回または分割用量で、1日につき体重1kg当たり約0.001〜約100mg、好ましくは約1〜約35mg/kg/日の範囲にある。70kgのヒトに対しては、この量は、約0.05〜7g/日、好ましくは約0.05〜約2.5g/日になろう。幾つかの実例では、前述の範囲の下限を下回る投薬量レベルで十分であり得る一方で、他の実例では、更なる多用量が、例えば1日を通して投与するためにかかる多用量を複数の少用量に分割することによって、いずれの有害な副作用を引き起こすことなく用いられ得る。
幾つかの実施形態では、本発明の併用治療は、少なくともPI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む単回用量で投与される。典型的には、かかる投与は、薬剤を迅速に導入するために注射によって、例えば、静脈内注射によって行われるであろう。しかしながら、他の経路が適宜使用されてもよい。本発明の併用治療の単回用量はまた、急性病態の治療のために使用されてもよい。
幾つかの実施形態では、本発明の併用治療は、複数回用量で投与される。投薬は、1日当たり約1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回以上であってもよい。投薬は、1カ月1回、2週間に1回、週1回、または1日おきに1回であってもよい。別の実施形態では、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤は、1日当たり約1回〜1日当たり約6回、一緒に投与される。別の実施形態では、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤の投与は、約7日未満継続する。更に別の実施形態では、投与は、約6日、10日、14日、28日、2カ月、6カ月、または1年を超えて継続する。幾つかの実例では、連続投薬は、必要な限り達成及び維持される。
本発明の併用治療の投与は、必要な限り継続されてもよい。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、1、2、3、4、5、6、7、14、または28日を超えて投与される。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、28、14、7、6、5、4、3、2、または1日未満投与される。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、例えば、慢性効果のある治療のために、継続的に慢性的に投与される。
本発明の併用治療が、1つ以上の化合物を含む組成物として投与され、1つの化合物が、別の化合物よりも短い半減期を有するとき、単位剤形は、適宜調整されてもよい。
幾つかの実施形態では、本発明の併用治療は、薬物動態特性及び予想される副作用プロフィールを推定するために試験される。この目的のために、種々のアッセイが当該技術分野で既知である。例えば、経口アベイラビリティは、Caco−2透過性アッセイを行うことによって、薬物開発の早期中に推定することができる。更に、ヒトにおける経口薬物動態は、マウス、ラット、またはサルにおけるアッセイの結果から外挿することによって、概算することができる。幾つかの実施形態では、本発明の化合物は、生物の複数の種にわたって良好な経口アベイラビリティを示す。
他のアッセイは、肝臓機能及び代謝に対する阻害剤の効果を検査する。シトクロムP450(CYP)タンパク質は、哺乳類生物に投与される薬物を代謝することに関与する、主要な酵素である。したがって、薬物候補の所望されない相互作用は、有害な薬物相互作用の重大な源であり得る。一般に、薬物は、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、またはCYP3A4等のCYPアイソザイムと相互作用しないことが望ましい。幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤は、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、またはCYP3A4について10μM超のIC50を示す。更に、ヒト調製物を使用する肝臓ミクロソーム及び肝細胞代謝アッセイを使用して、薬物候補の生体外半減期を推定することができる。
心毒性もまた、化合物を評価することにおいて重要な考慮事項である。例えば、hERGは、Kv11.1カリウムイオンチャネルをコードする遺伝子であり、タンパク質は、心臓における活動電位の再分極電流を媒介することに関与する。薬物候補によるhERG遺伝子産物の阻害は、突然死の危険性の増加をもたらす可能性があり、したがって望ましくない特性である。幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤は、好適な濃度で投与されるとき、10%未満のhERG阻害を示す。
化合物の変異原性は、エームズ試験または改変エームズ試験を介して、例えば、肝S9系を使用してアッセイすることができる。幾つかの実施形態では、化合物は、かかる試験において陰性活性を示す。
阻害剤の他の所望されない相互作用も、受容体パネルスクリーンを介して確認することができる。幾つかの実施形態では、本発明の併用治療について、有意な相互作用は何ら検出されない。主題の薬学的組成物は、治療上有効量の、本発明の治療剤、またはそれらの薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体の組み合わせを提供するために、製剤化することができる。所望される場合、薬学的組成物は、それらの薬学的に許容される塩及び/または配位錯体、ならびに1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、不活性固体希釈剤及び充填剤を含む担体、滅菌水溶液及び種々の有機溶媒を含む希釈剤、浸透促進剤、可溶化剤、及びアジュバントを含有する。
主題の薬学的組成物は、PI3Kα阻害剤とmTor阻害剤の組み合わせとして、または同様に典型的に薬学的組成物の形態で投与される1つ以上の他の薬剤と更に組み合わせて、投与することができる。所望される場合、それらを組み合わせて別個にまたは同時に使用するために、主題の組み合わせ及び他の薬剤(複数可)が1つの調製物へと混合されてもよく、または両方の構成成分が別個の調製物へと製剤化されてもよい。
幾つかの実施形態では、本発明の薬学的組成物において提供される化合物の1つ以上の濃度は、100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%,14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、0.01%、0.009%、0.008%、0.007%、0.006%、0.005%、0.004%、0.003%、0.002%、0.001%、0.0009%、0.0008%、0.0007%、0.0006%、0.0005%、0.0004%、0.0003%、0.0002%、または0.0001%w/w、w/v、もしくはv/v未満である。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19.75%、19.50%、19.25%19%、18.75%、18.50%、18.25%18%、17.75%、17.50%、17.25%17%、16.75%、16.50%、16.25%16%、15.75%、15.50%、15.25%15%、14.75%、14.50%、14.25%14%、13.75%、13.50%、13.25%13%、12.75%、12.50%、12.25%12%、11.75%、11.50%、11.25%11%、10.75%、10.50%、10.25%10%、9.75%、9.50%、9.25%9%、8.75%、8.50%、8.25%8%、7.75%、7.50%、7.25%7%、6.75%、6.50%、6.25%6%、5.75%、5.50%、5.25%5%、4.75%、4.50%、4.25%、4%、3.75%、3.50%、3.25%、3%、2.75%、2.50%、2.25%、2%、1.75%、1.50%、125%、1%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.09%、0.08%、0.07%、0.06%、0.05%、0.04%、0.03%、0.02%、0.01%、0.009%、0.008%、0.007%、0.006%、0.005%、0.004%、0.003%、0.002%、0.001%、0.0009%、0.0008%、0.0007%、0.0006%、0.0005%、0.0004%、0.0003%、0.0002%、または0.0001%w/w、w/v、もしくはv/v超である。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、およそ0.0001%〜およそ50%、およそ0.001%〜およそ40%、およそ0.01%〜およそ30%、およそ0.02%〜およそ29%、およそ0.03%〜およそ28%、およそ0.04%〜およそ27%、およそ0.05%〜およそ26%、およそ0.06%〜およそ25%、およそ0.07%〜およそ24%、およそ0.08%〜およそ23%、およそ0.09%〜およそ22%、およそ0.1%〜およそ21%、およそ0.2%〜およそ20%、およそ0.3%〜およそ19%、およそ0.4%〜およそ18%、およそ0.5%〜およそ17%、およそ0.6%〜およそ16%、およそ0.7%〜およそ15%、およそ0.8%〜およそ14%、およそ0.9%〜およそ12%、およそ1%〜およそ10%w/w、w/v、またはv/v.v/vの範囲にある。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の濃度は、およそ0.001%〜およそ10%、およそ0.01%〜およそ5%、およそ0.02%〜およそ4.5%、およそ0.03%〜およそ4%、およそ0.04%〜およそ3.5%、およそ0.05%〜およそ3%、およそ0.06%〜およそ2.5%、およそ0.07%〜およそ2%、およそ0.08%〜およそ1.5%、およそ0.09%〜およそ1%、およそ0.1%〜およそ0.9%w/w、w/v、またはv/vの範囲にある。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の量は、10g、9.5g、9.0g、8.5g、8.0g、7.5g、7.0g、6.5g、6.0g、5.5g、5.0g、4.5g、4.0g、3.5g、3.0g、2.5g、2.0g、1.5g、1.0g、0.95g、0.9g、0.85g、0.8g、0.75g、0.7g、0.65g、0.6g、0.55g、0.5g、0.45g、0.4g、0.35g、0.3g、0.25g、0.2g、0.15g、0.1g、0.09g、0.08g、0.07g、0.06g、0.05g、0.04g、0.03g、0.02g、0.01g、0.009g、0.008g、0.007g、0.006g、0.005g、0.004g、0.003g、0.002g、0.001g、0.0009g、0.0008g、0.0007g、0.0006g、0.0005g、0.0004g、0.0003g、0.0002g、または0.0001g以下である。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の量は、0.0001g、0.0002g、0.0003g、0.0004g、0.0005g、0.0006g、0.0007g、0.0008g、0.0009g、0.001g、0.0015g、0.002g、0.0025g、0.003g、0.0035g、0.004g、0.0045g、0.005g、0.0055g、0.006g、0.0065g、0.007g、0.0075g、0.008g、0.0085g、0.009g、0.0095g、0.01g、0.015g、0.02g、0.025g、0.03g、0.035g、0.04g、0.045g、0.05g、0.055g、0.06g、0.065g、0.07g、0.075g、0.08g、0.085g、0.09g、0.095g、0.1g、0.15g、0.2g、0.25g、0.3g、0.35g、0.4g、0.45g、0.5g、0.55g、0.6g、0.65g、0.7g、0.75g、0.8g、0.85g、0.9g、0.95g、1g、1.5g、2g、2.5、3g、3.5、4g、4.5g、5g、5.5g、6g、6.5g、7g、7.5g、8g、8.5g、9g、9.5g、または10gを超える。
幾つかの実施形態では、本発明の化合物の1つ以上の量は、0.0001〜10g、0.0005〜9g、0.001〜8g、0.005〜7g、0.01〜6g、0.05〜5g、0.1〜4g、0.5〜4g、または1〜3gの範囲にある。
本発明による併用治療は、幅広い投薬量範囲にわたって有効である。例えば、ヒト成人の治療において、1日当たり0.01〜1000mg、0.5〜100mg、1〜50mg、及び1日当たり5〜40mgの投薬量が、使用され得る投薬量の例である。例示の投薬量は、1日当たり10〜30mgである。厳密な投薬量は、投与経路、化合物が投与される形態、治療されるべき対象、治療されるべき対象の体重、ならびに主治医の選好及び経験に依存するであろう。
本発明の薬学的組成物は、典型的には、活性成分(例えば、本発明の阻害剤またはその薬学的に許容される塩及び/もしくは配位錯体)、ならびに1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、不活性固体希釈剤及び充填剤を含むが、これらに限定されない担体、希釈剤、滅菌水溶液及び種々の有機溶媒、浸透促進剤、可溶化剤、及びアジュバントを含有する。
以下、非限定的な例示的薬学的組成物及びそれらを調製する方法を説明する。
経口投与のための薬学的組成物。幾つかの実施形態では、本発明は、少なくとも1つの治療剤、及び経口投与に好適な薬学的賦形剤を含有する、経口投与のための薬学的組成物を提供する。
幾つかの実施形態では、本発明は、(i)PI3Kα阻害剤である化合物、(ii)mTor阻害剤である第2の化合物、(iii)経口投与に好適な薬学的賦形剤を含有する、経口投与のための固体薬学的組成物を提供する。幾つかの実施形態では、組成物は、(iv)第3の薬剤または更に第4の薬剤を更に含有する。幾つかの実施形態では、各化合物または薬剤は、治療上有効量で存在する。他の実施形態では、1つ以上の化合物または薬剤は、治療量より低い量で存在し、化合物または薬剤は、相乗的に作用して、治療上有効な薬学的組成物を提供する。
幾つかの実施形態では、本発明は、PI3キナーゼα阻害剤とmTOR阻害剤の組み合わせを含む薬学的組成物を提供する。PI3キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤は、単一の経口剤形としてパッケージ化することができる。他の実施形態では、PI3キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤は、錠剤等の別個の剤形としてパッケージ化することができる。
一実施形態では、本発明は、100mg〜1.5gの本発明の阻害剤を含む、経口剤形を提供する。経口剤形は、即放または徐放形式の、錠剤であり得、液体の形態で製剤化され得る。
幾つかの実施形態では、薬学的組成物は、経口摂取に好適な液体薬学的組成物であってもよい。経口投与に好適な本発明の薬学的組成物は、カプセル、カシェット、もしくは錠剤等の個別の剤形、または各々が粉末としてもしくは顆粒中に既定量の活性成分を含有する液体もしくはエアロゾルスプレー、溶液、または水溶液もしくは非水溶液中の懸濁液、水中油乳剤もしくは油中水液乳剤として提示することができ、液体剤形(例えば、懸濁液またはスラリー)及び経口固体剤形(例えば、錠剤またはバルク粉末)を含む。本明細書で使用されるとき、「錠剤」という用語は、一般に、錠剤、カプレット、軟質ゼラチンカプセルを含むカプセル、及びトローチを指す。経口剤形は、治療対象の個人または患者による経口摂取のために、錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、乳剤、親油性及び親水性懸濁液、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液等として製剤化されてもよい。かかる剤形は、調剤方法のいずれによっても調製することができるが、全ての方法は、活性成分を、1つ以上の必要な成分を構成する担体と混合するステップを含む。一実施形態では、本発明の阻害剤は、カプセル中に含有される。経口投与に好適なカプセルには、ゼラチン製の押し出し型のカプセル(push−fit capsules)、ならびにゼラチン製の密封軟カプセル(soft,sealed capsules)、及びグリセロールまたはソルビトール等の可塑剤が含まれる。押し出し型のカプセルは、乳糖等の充填剤、デンプン等の結合剤、及び/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、ならびに任意に安定剤と混和した、活性成分を含有することができる。任意に、経口使用のための本発明の組成物は、所望される場合、錠剤または糖衣錠コアを得るための好適な補助剤を添加した後に、阻害剤を固体賦形剤と混合し、任意に結果として生じる混合物を研削し、顆粒の混合物を加工することによって得ることができる。好適な賦形剤は、特に、乳糖、ショ糖、マンニトール、またはソルビトールを含む、糖類等の充填剤;セルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ゴムトラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及び/またはポリビニルピロリドン(PVP)等である。一般に、組成物は、活性成分を、液体担体もしくは微粉化された固体担体または両者と、均一かつ緊密に混和し、次いで、必要な場合、生成物を所望の提示形態に成形することによって調製される。例えば、錠剤は、任意に1つ以上の副成分と共に、圧縮または成型によって調製することができる。圧縮錠剤は、好適な機械中で、粉末または顆粒等の自由流動性形態の活性成分を、任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、及び/または界面活性剤もしくは分散剤等であるが、これらに限定されない賦形剤と混合して、圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、好適な機械中で、不活性液体希釈剤で湿潤させた粉末化化合物の混合物を成形することによって作製することができる。
本発明は、水が一部の化合物の分解を促進する可能性があることから、活性成分を含む無水薬学的組成物及び剤形を更に包含する。例えば、水は、薬学技術分野において、製剤の経時的な貯蔵寿命または安定性等の特徴を決定するために長期保管をシミュレートする手段として、添加されてもよい(例えば、5%)。本発明の無水薬学的組成物及び剤形は、無水または低水分含有成分及び低水分または低湿度条件を使用して調製することができる。乳糖を含有する本発明の薬学的組成物及び剤形は、製造、パッケージ化、及び/または保管中の水分及び/または湿度への相当の接触が予想される場合、無水にすることができる。無水薬学的組成物は、その無水性質が維持されるように調製及び保管されてもよい。したがって、無水組成物は、それを好適な製剤キットに含めることができるような、水への曝露を防止することが知られる物質を使用してパッケージ化されてもよい。好適なパッケージ化の例としては、密封ホイル、プラスチック等、単位用量容器、ブリスターパック、及びストリップパックが挙げられるが、これらに限定されない。
活性成分は、従来の薬学調合技法に従って、薬学的担体と緊密に混和して組み合わせることができる。担体は、投与に望ましい調製形態に応じて、多種多様な形態をとることができる。経口剤形のための組成物を調製する際は、例えば、経口液体調製物(懸濁液、溶液、及びエリキシル等)もしくはエアロゾルの場合には、通常の薬学的媒体のいずれかを、水、グリコール、油、アルコール、香料剤、防腐剤、着色剤等の担体として用いることができ、または経口固体調製物の場合には、デンプン、糖類、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、及び崩壊剤等の担体を使用することができ、幾つかの実施形態では、乳糖の使用を用いない。例えば、好適な担体には、固体経口調製物と共に、粉末、カプセル、及び錠剤が含まれる。所望される場合、錠剤は、標準的な水性または非水性技法によってコーティングすることができる。
薬学的組成物及び剤形において使用するのに好適な結合剤には、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、または他のデンプン、ゼラチン、アカシア等の天然及び合成ゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギン酸塩、粉末化トラガント、グアーガム、セルロース、及びその誘導体(例えば、エチルセルロース、セルロース酢酸塩、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微晶質セルロース、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書に開示される薬学的組成物及び剤形において使用するのに好適な充填剤の例としては、タルク、炭酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末)、微晶質セルロース、粉末化セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の組成物において崩壊剤を使用して、水性環境に曝露されるとき崩壊する錠剤を得てもよい。多すぎる崩壊剤は、瓶中で崩壊し得る錠剤をもたらす場合がある。少なすぎる崩壊剤は、崩壊が生じるのに不十分である場合があり、故に剤形からの活性成分(複数可)の放出の速度及び程度を変化させる場合がある。故に、活性成分(複数可)の放出を有害に変化させるほど少なすぎることも多すぎることもない、十分な量の崩壊剤を使用して、本明細書に開示される化合物の剤形が形成され得る。使用される崩壊剤の量は、製剤の種類及び投与様式に基づいて変化し得、当業者にとって容易に識別可能であり得る。約0.5〜約15重量パーセントの崩壊剤、または約1〜約5重量パーセントの崩壊剤が、薬学的組成物において使用されてもよい。本発明の薬学的組成物及び剤形を形成するために使用され得る崩壊剤には、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微晶質セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、他のデンプン、アルファ化デンプン、他のデンプン、粘土、他のアルギン、他のセルロース、ゴム、またはそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の薬学的組成物及び剤形を形成するために使用され得る滑沢剤には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素化植物油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、またはそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。更なる滑沢剤には、例えば、シロイド(syloid)シリカゲル、合成シリカの凝固エアロゾル、またはそれらの混合物が含まれる。薬学的組成物の約1重量パーセント未満の量の滑沢剤を任意に添加することができる。
滑沢剤は、多糖類、ポリグリカン、セプラフィルム、インターシード、及びヒアルロン酸を含むが、これらに限定されない組織障壁と併せて使用することもできる。
経口投与のために水性懸濁液及び/またはエリキシルが所望されるとき、本明細書の必須の活性成分は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、及びそれらの種々の組み合わせ等の希釈剤と一緒に、種々の甘味剤もしくは香料剤、着色物質もしくは染料、またそれが所望される場合、乳化剤及び/もしくは懸濁化剤と組み合わされてもよい。
錠剤は、コーティングされていないか、または既知の技法によってコーティングされて、消化管における崩壊及び吸収を遅延させ、それによってより長期にわたる持続作用を提供することができる。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延物質を用いることができる。経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリンと混合される、硬質ゼラチンカプセルとして、または活性成分が水もしくは油性媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラフィン、もしくはオリーブ油と混合される、軟質ゼラチンカプセル剤として提示することもできる。
本発明の薬学的組成物及び剤形を形成するために使用され得る界面活性剤には、親水性界面活性剤、親油性界面活性剤、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。つまり、親水性界面活性剤の混合物が用いられてもよく、親油性界面活性剤の混合物が用いられてもよく、または少なくとも1つの親水性界面活性剤及び少なくとも1つの親油性界面活性剤の混合物が用いられてもよい。
好適な親水性界面活性剤は、一般に、少なくとも10のHLB値を有し得る一方で、好適な親油性界面活性剤は、一般に、約10以下のHLB値を有し得る。非イオン性両親媒性化合物の相対的親水性及び疎水性を特徴付けるために使用される実験的パラメータは、親水性−親油性平衡(「HLB」値)である。より低いHLB値を有する界面活性剤は、より親油性または疎水性であり、油中での溶解度がより高いが、より高いHLB値を有する界面活性剤は、より親水性であり、水溶液中での溶解度がより高い。親水性界面活性剤は、一般に、約10を超えるHLB値を有する化合物、ならびにHLB尺度が一般に適用できない陰イオン性、陽イオン性、または双性化合物であると見なされる。同様に、親油性(すなわち、疎水性)界面活性剤は、約10以下のHLB値を有する化合物である。しかしながら、界面活性剤のHLB値は、工業的、薬学的及び、化粧用乳剤の製剤化を可能にするために一般に使用される大まかな指針であるにすぎない。
親水性界面活性剤は、イオン性または非イオン性のいずれであってもよい。好適なイオン性界面活性剤には、アルキルアンモニウム塩;フシジン酸塩;アミノ酸、オリゴペプチド、及びポリペプチドの脂肪酸誘導体;アミノ酸、オリゴペプチド、及びポリペプチドのグリセリド誘導体;レシチン及び水素化レシチン;リゾレシチン及び水素化リゾレシチン;リン脂質及びその誘導体;リゾリン脂質及びその誘導体;カルニチン脂肪酸エステル塩;硫酸アルキルの塩;脂肪酸塩;ドキュセートナトリウム;アシルアクチレート(acylactylate);モノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル化酒石酸エステル;スクシニル化モノ及びジグリセリド;モノ及びジグリセリドのクエン酸エステル;ならびにそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
前述の群の中で、イオン性界面活性剤には、例として、レシチン、リゾレシチン、リン脂質、リゾリン脂質及びその誘導体;カルニチン脂肪酸エステル塩;硫酸アルキルの塩;脂肪酸塩;ドキュセートナトリウム;アシルアクチレート;モノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル化酒石酸エステル;スクシニル化モノ及びジグリセリド;モノ及びジグリセリドのクエン酸エステル;ならびにそれらの混合物が含まれる。
イオン性界面活性剤は、レシチン、リゾレシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルグリセロール、リゾホスファチジン酸、リゾホスファチジルセリン、PEG−ホスファチジルエタノールアミン、PVP−ホスファチジルエタノールアミン、脂肪酸のラクチル酸(lactylic)エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ステアロイルラクチレート、スクシニル化モノグリセリド、モノ/ジグリセリドのモノ/ジアセチル化酒石酸エステル、モノ/ジグリセリドのクエン酸エステル、コリルサルコシン(cholylsarcosine)、カプロン酸塩、カプリル酸塩、カプリン酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、リシノール酸塩、リノール酸塩、リノレン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリル硫酸塩、テラセシル(teracecyl)硫酸塩、ドキュセート、ラウロイルカルニチン、パルミトイルカルニチン、ミリストイルカルニチン、ならびにそれらの塩及び混合物のイオン化形態であってよい。
親水性非イオン性界面活性剤には、アルキルグルコシド;アルキルマルトシド;アルキルチオグルコシド;ラウリルマクロゴールグリセリド;ポリエチレングリコールアルキルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリエチレングリコールアルキルフェノール等のポリオキシアルキレンアルキルフェノール;ポリエチレングリコール脂肪酸モノエステル及びポリエチレングリコール脂肪酸ジエステル等のポリオキシアルキレンアルキルフェノール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステル;ポリグリセロール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオールと、グリセリド、植物油、水素化植物油、脂肪酸、及びステロールからなる群の少なくとも1つのメンバーとの親水性エステル交換生成物;ポリオキシエチレンステロール、その誘導体及び類似体;ポリオキシエチル化ビタミン及びその誘導体;ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー;及びそれらの混合物;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ならびにポリオールと、トリグリセリド、植物油、及び水素化植物油からなる群の少なくとも1つのメンバーとの親水性エステル交換生成物が含まれてもよいが、これらに限定されない。ポリオールは、グリセロール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、プロピレングリコール、ペンタエリトリトール、またはサッカリドであってもよい。
他の親水性非イオン性界面活性剤には、限定なしに、ラウリン酸PEG−10、ラウリン酸PEG−12、ラウリン酸PEG−20、ラウリン酸PEG−32、ジラウリン酸PEG−32、オレイン酸PEG−12、オレイン酸PEG−15、オレイン酸PEG−20、ジオレイン酸PEG−20、オレイン酸PEG−32、オレイン酸PEG−200、オレイン酸PEG−400、ステアリン酸PEG−15、ジステアリン酸PEG−32、ステアリン酸PEG−40、ステアリン酸PEG−100、ジラウリン酸PEG−20、トリオレイン酸PEG−25グリセリル、ジオレイン酸PEG−32、ラウリン酸PEG−20グリセリル、ラウリン酸PEG−30グリセリル、ステアリン酸PEG−20グリセリル、オレイン酸PEG−20グリセリル、オレイン酸PEG−30グリセリル、ラウリン酸PEG−30グリセリル、ラウリン酸PEG−40グリセリル、PEG−40パーム核油、PEG−50水素化ヒマシ油、PEG−40ヒマシ油、PEG−35ヒマシ油、PEG−60ヒマシ油、PEG−40水素化ヒマシ油、PEG−60水素化ヒマシ油、PEG−60トウモロコシ油、カプリン酸/カプリル酸PEG−6グリセリド、カプリン酸/カプリル酸PEG−8グリセリド、ポリグリセリル−10ラウリン酸、PEG−30コレステロール、PEG−25植物ステロール、PEG−30大豆ステロール、トリオレイン酸PEG−20、オレイン酸PEG−40ソルビタン、ラウリル酸PEG−80ソルビタン、ポリソルベート20、ポリソルベート80、POE−9ラウリルエーテル、POE−23ラウリルエーテル、POE−10オレイルエーテル、POE−20オレイルエーテル、POE−20ステアリールエーテル、コハク酸トコフェリルPEG−100、PEG−24コレステロール、オレイン酸ポリグリセリル−10、Tween 40、Tween 60、モノステアリン酸スクロース、モノラウリル酸スクロース、モノパルミチン酸スクロース、PEG10−100ノニルフェノールシリーズ、PEG15−100オクチルフェノールシリーズ、及びポロキサマーが含まれる。
好適な親油性界面活性剤には、例にすぎないが、脂肪アルコール;グリセロール脂肪酸エステル;アセチル化グリセロール脂肪酸エステル;低級アルコール脂肪酸エステル;プロピレングリコール脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル;ステロール及びステロール誘導体;ポリオキシエチル化ステロール及びステロール誘導体;ポリエチレングリコールアルキルエーテル;糖エステル;糖エーテル;モノ及びジグリセリドの乳酸誘導体;ポリオールと、グリセリド、植物油、水素化植物油、脂肪酸、及びステロールからなる群の少なくとも1つのメンバーとの疎水性エステル交換生成物;油溶性ビタミン/ビタミン誘導体;ならびにそれらの混合物が含まれる。この群の中で、好ましい親油性界面活性剤には、グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、及びそれらの混合物が含まれるか、またはそれはポリオールと、植物油、水素化植物油、及びトリグリセリドからなる群の少なくとも1つのメンバーとの疎水性エステル交換生成物である。
一実施形態では、組成物は、本発明の化合物の良好な可溶性及び/または溶解性を確実にして、本発明の化合物の沈殿を最小限するための可溶化剤を含んでもよい。これは特に、非経口使用のための組成物、例えば、注射用組成物にとって重要であり得る。可溶化剤はまた、親水性薬物及び/もしくは界面活性剤等の他の構成成分の可溶性を増加させるために、または組成物を安定なもしくは均質な溶液または分散液として維持するために添加されてもよい。
好適な可溶化剤の例としては、次のものが挙げられるが、これらに限定されない:エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、及びそれらの異性体等のアルコール及びポリオール、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、トランスクトール(transcutol)、ジメチルイソソルビド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及び他のセルロース誘導体、シクロデキストリン及びシクロデキストリン誘導体;テトラヒドロフルフリルアルコールPEGエーテル(グリコフロール)またはメトキシPEG等の約200〜約6000の平均分子量を有するポリエチレングリコールのエーテル;アミドならびに2−ピロリドン、2−ピペリドン、ε−カプロラクタム、N−アルキルピロリドン、N−ヒドロキシアルキルピロリドン、N−アルキルピペリドン、N−アルキルカプロラクタム、ジメチルアセトアミド、及びポリビニルピロリドン等の他の窒素含有化合物;プロピオン酸エチル、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、酪酸エチル、トリアセチン、一酢酸プロピレングリコール、二酢酸プロピレングリコール、ε−カプロラクトン及びその異性体、δ−バレロラクトン及びその異性体、β−ブチロラクトン及びその異性体等のエステル;ならびにジメチルアセトアミド、ジメチルイソソルビド、N−メチルピロリドン、モノオクタノイン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及び水等の当該技術分野で既知の他の可溶化剤。
可溶化剤の混合物がまた使用されてもよい。例としては、トリアセチン、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−ヒドロキシエチルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、エタノール、ポリエチレングリコール200−100、グリコフロール、トランスクトール、プロピレングリコール、及びジメチルイソソルビドが挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましい可溶化剤には、ソルビトール、グリセロール、トリアセチン、エチルアルコール、PEG−400、グリコフロール、及びプロピレングリコールが含まれる。
含まれ得る可溶化剤の量は、特に限定されない。所与の可溶化剤の量は、生物学的に許容される量に限定され得、それは当業者によって容易に決定され得る。幾つかの状況では、はるかに過剰の生物学的に許容される量の可溶化剤を含めて、例えば、薬物の濃度を最大限にし、組成物を対象に提供する前に、蒸留または蒸発等の従来の技法を使用して過剰の可溶化剤を除去することが有利であり得る。故に、存在する場合、可溶化剤は、薬物と他の賦形剤を合わせた重量に基づき、10重量%、25重量%、50重量%、100重量%、または最大約200重量%の重量比であり得る。所望される場合、5%、2%、1%、または更にそれ未満等の非常に少量の可溶化剤もまた使用され得る。典型的には、可溶化剤は、約1%〜約100%の量で、より典型的には約5重量%〜約25重量%で存在し得る。
組成物は、1つ以上の薬学的に許容される添加剤及び賦形剤を更に含むことができる。かかる添加剤及び賦形剤には、限定なしに、脱粘着剤(detackifier)、消泡剤、緩衝剤、ポリマー、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、粘度調節剤、等張化剤(tonicifier)、香味剤、着色剤、着臭剤、乳白剤、懸濁化剤、結合剤、充填剤、可塑剤、滑沢剤、及びそれらの混合物が含まれる。
加えて、酸または塩基が、プロセスを促進するため、安定性を増大させるため、または他の理由で、組成物に組み込まれてもよい。薬学的に許容される塩基の例としては、アミノ酸、アミノ酸エステル、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロカルサイト(hydrocalcite)、水酸化マグネシウムアルミニウム、ジイソプロピルエチルアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、トリメチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)等が挙げられる。また、酢酸、アクリル酸、アジピン酸、アルギン酸、アルカンスルホン酸、アミノ酸、アスコルビン酸、安息香酸、ホウ酸、酪酸、炭酸、クエン酸、脂肪酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、ヒドロキノスルホン(hydroquinosulfonic)酸、イソアスコルビン酸、乳酸、マレイン酸、シュウ酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、タンニン酸、酒石酸、チオグリコール酸、トルエンスルホン酸、尿酸等の薬学的に許容される酸の塩である塩基も好適である。リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、及びリン酸二水素ナトリウム等の多塩基酸の塩を使用することもできる。塩基が塩である場合、陽イオンは、アンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の任意の好都合な薬学的に許容される陽イオンであり得る。例としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、及びアンモニウムが挙げられてもよいが、これらに限定されない。
好適な酸は、薬学的に許容される有機または無機酸である。好適な無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、ホウ酸、リン酸等が挙げられる。好適な有機酸の例としては、酢酸、アクリル酸、アジピン酸、アルギン酸、アルカンスルホン酸、アミノ酸、アスコルビン酸、安息香酸、ホウ酸、酪酸、炭酸、クエン酸、脂肪酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、ヒドロキノスルホン酸、イソアスコルビン酸、乳酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、パラ−ブロモフェニルスルホン酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、タンニン酸、酒石酸、チオグリコール酸、トルエンスルホン酸、尿酸等が挙げられる。
注射用薬学的組成物。幾つかの実施形態では、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物及び注射に好適な薬学的賦形剤を含有する、注射用薬学的組成物を提供する。例えば、少なくとも1つのPI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む、注射用薬学的組成物が提供される。また、PI3Kα阻害剤を含む薬学的組成物、及びmTor阻害剤を含む薬学的組成物も提供され、そのPI3Kα阻害剤は、別個にまたはmTor阻害剤と一緒に投与される。PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤は、別個に製剤化されてもよく、第3の治療剤を更に含んでもよい。組成物中の構成成分及び薬剤の量は、本明細書に記載される通りである。
本発明の新規の組成物が、注射による投与のために組み込まれ得る形態は、ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油、もしくはピーナッツ油、ならびにエリキシル剤、マンニトール、デキストロース、または滅菌水溶液、及び同様の薬学的ビヒクルを用いる、水性もしくは油性懸濁液または乳剤が含まれる。
食塩水中水溶液もまた、注射に慣習的に使用される。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等(及びそれらの好適な混合物)、シクロデキストリン誘導体、及び植物油がまた用いられてもよい。適切な流動性は、例えば、分散剤の場合には要求される粒径の維持のために、レシチン等のコーティングの使用によって、及び界面活性剤の使用によって、維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらすことができる。
滅菌注射液は、必要に応じて、要求される量の本発明の化合物を、上に列挙された種々の他の成分と共に適切な溶媒に組み込み、続いて濾過滅菌することによって調製される。一般に、分散剤は、種々の滅菌活性成分を、塩基性分散溶媒及び上に列挙されたものからの要求される他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に組み込むことによって調製される。滅菌注射液の調製のための滅菌粉末の場合、ある種の望ましい調製方法は、活性成分に加えて、事前に滅菌濾過されたその溶液からの任意の追加的な所望の成分の粉末をもたらす、真空乾燥及び凍結乾燥技法である。
局所(例えば、経皮)送達のための薬学的組成物。幾つかの実施形態では、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物及び経皮送達に好適な薬学的賦形剤を含有する、経皮送達のための薬学的組成物を提供する。例えば、少なくとも1つのPI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む、局所送達用薬学的組成物が提供される。また、PI3Kα阻害剤を含む局所送達用薬学的組成物、及びmTor阻害剤を含む局所送達用薬学的組成物も提供され、そのPI3Kα阻害剤は、別個にまたはmTor阻害剤と一緒に投与される。PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤は、別個に製剤化されてもよく、第3の治療剤を更に含んでもよい。
本発明の組成物は、ゲル、水溶性ゼリー、クリーム、ローション、懸濁液、発泡体、粉末、スラリー、軟膏、溶液、油、ペースト、坐剤、スプレー、乳剤、食塩水溶液、ジメチルスルホキシド(DMSO)系溶液等の、局所(local)または局所(topical)投与に好適な固体、半固体、または液体形態の調製物へと製剤化することができる。一般に、高密度の担体は、領域を活性成分に長時間曝露することが可能である。対照的に、溶液製剤は、活性成分を選定領域により即時的に曝露し得る。
薬学的組成物は、好適な固体またはゲル相担体または賦形剤も含み得、それは皮膚の角質層透過性障壁を通る治療分子の増加した浸透を可能にするか、またはその送達を補助する化合物である。局所製剤技術分野の専門家に既知のこれらの浸透増大分子の多くが存在する。かかる担体及び賦形剤の例としては、湿潤剤(例えば、尿素)、グリコール(例えば、プロピレングリコール)、アルコール(例えば、エタノール)、脂肪酸(例えば、オレイン酸)、界面活性剤(例えば、ミリスチン酸イソプロピル及びラウリル硫酸ナトリウム)、ピロリドン、モノラウリン酸グリセロール、スルホキシド、テルペン(例えば、メンソール)、アミン、アミド、アルカン、アルカノール、水、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、及びポリエチレングリコール等のポリマーが挙げられる。
本発明の方法において使用するための別の例示の製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を用いる。かかる経皮パッチを使用して、別の薬剤と共にまたはそれを伴わずに、制御された量の本発明の阻害剤の連続的または非連続的注入を提供し得る。
医薬品の送達のための経皮パッチの構造及び使用は、当該技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、第4,992,445号、及び第5,001,139号を参照されたい。かかるパッチは、医薬品の連続的送達、パルス型送達、または要求に応じた送達用に構成されてもよい。
吸入用薬学的組成物。吸入または吹送用組成物には、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物中の溶液及び懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体または固体組成物は、上述の好適な薬学的に許容される賦形剤を含有してもよい。好ましくは、組成物は、局所または全身効果のために、経口または経鼻呼吸経路によって投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の、組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧されてもよい。噴霧される溶液は、噴霧デバイスから直接吸入されてもよく、または噴霧デバイスは、顔用マスクのテントまたは間欠的陽圧呼吸機器に取付けられてもよい。溶液、懸濁液、または粉末組成物は、好ましくは経口または経鼻的に、製剤を適切な様態で送達するデバイスから投与されてもよい。例えば、少なくとも1つのPI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む、局所送達用薬学的組成物が提供される。また、PI3Kα阻害剤を含む局所送達用薬学的組成物、及びmTor阻害剤を含む局所送達用薬学的組成物も提供され、そのPI3Kα阻害剤は、別個にまたはmTor阻害剤と一緒に投与される。PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む組成物は、別個に製剤化されてもよく、第3の治療剤を更に含んでもよい。
他の薬学的組成物。薬学的組成物は、本明細書に記載される組成物、及び舌下、頬側、直腸、骨内、眼内、鼻腔内、硬膜外、または髄腔内投与に好適な1つ以上の薬学的に許容される賦形剤からも調製され得る。かかる薬学的組成物のための調製は、当該技術分野で周知である。例えば、Anderson,Philip O.;Knoben,James E.;Troutman,William G,eds.,Handbook of Clinical Drug Data,Tenth Edition,McGraw−Hill,2002、Pratt及びTaylor,eds.,Principles of Drug Action,Third Edition,Churchill Livingston,New York,1990、Katzung,ed.,Basic及びClinical Pharmacology,Ninth Edition,McGraw Hill,20037ybg、Goodman及びGilman,eds.,The Pharmacological Basis of Therapeutics,Tenth Edition,McGraw Hill,2001、Remingtons Pharmaceutical Sciences,20th Ed.,Lippincott Williams&Wilkins.,2000、Martindale,The Extra Pharmacopoeia,Thirty−第2のEdition (The Pharmaceutical Press,London,1999)を参照されたく、それらの全ては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
本発明の各化合物または薬学的組成物の投与は、化合物の作用部位への送達を可能にする任意の方法によって達成することができる。これらの方法には、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、血管内、腹腔内、または注入を含む)、局所(例えば、経皮適用)、直腸投与、カテーテルもしくはステントによる局所送達を介した、または吸入を通じるものが含まれる。化合物は、脂肪内にまたは髄腔内に投与することもできる。
投与される各化合物の量は、治療される哺乳動物、障害または病態の重症度、投与速度、化合物の動態、及び処方医師の裁量に依存するであろう。しかしながら、有効な投薬は、単回または分割用量で、1日につき体重1kg当たり約0.001〜約100mg、好ましくは約1〜約35mg/kg/日の範囲にある。70kgのヒトに対しては、この量は、約0.05〜7g/日、好ましくは約0.05〜約2.5g/日になろう。幾つかの実例では、前述の範囲の下限を下回る投薬量レベルで十分であり得る一方で、他の実例では、更なる多用量が、例えば1日を通して投与するためにかかる多用量を複数の少用量に分割することによって、いずれの有害な副作用を引き起こすことなく用いられ得る。
幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤は、単回用量で投与される。典型的には、かかる投与は、薬剤を迅速に導入するために注射によって、例えば、静脈内注射によって行われるであろう。しかしながら、他の経路が適宜使用されてもよい。本発明の阻害剤の単回用量は、急性病態の治療のために使用することもできる。
幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤は、複数回用量で投与される。投薬は、1日当たり約1回、2回、3回、4回、5回、6回、または6回より多くてもよい。投薬は、1カ月1回、2週間に1回、週1回、または1日おきに1回であってもよい。別の実施形態では、本発明の阻害剤及び別の薬剤は、1日当たり約1回〜1日当たり約6回、一緒に投与される。別の実施形態では、本発明の阻害剤及び薬剤の投与は、約7日未満継続する。更に別の実施形態では、投与は、約6日、10日、14日、28日、2カ月、6カ月、または1年を超えて継続する。幾つかの実例では、連続投薬は、必要な限り達成及び維持される。
本発明の薬剤の投与は、必要な限り継続されてもよい。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、1、2、3、4、5、6、7、14、または28日を超えて投与される。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、28、14、7、6、5、4、3、2、または1日未満投与される。幾つかの実施形態では、本発明の薬剤は、例えば、慢性効果のある治療のために、継続的に慢性的に投与される。
本発明の有効量の阻害剤は、単回または複数回のいずれかの用量で、直腸、頬側、鼻腔内、及び経皮経路を含む、同様の実用性を有する薬剤の許容される投与様式のいずれかによって、動脈内注射によって、静脈内に、腹腔内に、非経口で、筋肉内に、皮下に、経口で、局所的に、または吸入剤として投与されてもよい。
本発明の組成物は、例えば、ステント等の浸漬もしくはコーティングされたデバイス、あるいは動脈挿入型円筒ポリマーを介して投与されてもよい。かかる投与方法は、例えば、バルーン血管形成術等の術後の再狭窄の予防または寛解を補助し得る。理論に拘束されるものではないが、本発明の化合物は、再狭窄に寄与する動脈壁内の平滑筋細胞の遊走及び増殖を遅延させるかまたは阻害し得る。本発明の化合物は、例えばステントの支柱(strut)から、ステントグラフトから、グラフトから、またはステントのカバーもしくは外筒からの局所送達によって投与されてもよい。幾つかの実施形態では、本発明の阻害剤は、マトリックスと混和される。かかるマトリックスは、ポリマーマトリックスであってもよく、化合物をステントに結合させる役目を果たしてもよい。かかる使用に好適なポリマーマトリックスには、例えば、ポリラクチド、ポリカプロラクトングリコリド、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリアミノ酸、多糖類、ポリホスファゼン、ポリ(エーテル−エステル)コポリマー(例えば、PEO−PLLA)等のラクトン系ポリエステルまたはコポリエステル;ポリジメチルシロキサン、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)、アクリレート系ポリマーまたはコポリマー(例えば、ポリヒドロキシエチルメチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン)、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素化ポリマー、及びセルロースエステルが含まれる。好適なマトリックスは、非分解性であってもよく、または経時的に分解して、化合物(単数または複数)を放出してもよい。本発明の化合物は、浸漬/スピンコーティング、スプレーコーティング、浸漬コーティング、及び/または刷毛塗り等の種々の方法によって、ステントの表面に適用されてもよい。化合物は、溶媒中に適用されてもよく、その溶媒を蒸発させることによって、化合物の層をステント上に形成してもよい。あるいは、化合物は、ステントまたはグラフトの本体内に、例えば、マイクロチャネルまたは細孔内に位置してもよい。埋め込まれるとき、化合物は、ステントの本体から拡散して動脈壁に接触する。かかるステントは、かかる細孔またはマイクロチャネルを含有するように製造されたステントを、好適な溶媒中の本発明の化合物の溶液に浸漬し、続いて溶媒を蒸発させることによって調製されてもよい。ステントの表面上の過剰薬物は、追加的な簡便な溶媒洗浄を介して除去されてもよい。生体内で分解し、本発明の化合物の放出をもたらす、共有結合のリンカーが使用されてもよい。かかる目的のために、エステル、アミド、または無水結合等の、任意の生体不安定性(bio−labile)結合が使用されてもよい。本発明の化合物は追加的に、血管形成術中に使用されるバルーンから経脈管的に投与されてもよい。本発明の製剤の心膜または外膜(advential)適用を介する化合物の血管外投与もまた、再狭窄を減少させるために行われてもよい。
記載される通りに使用され得る多様なステントデバイスが、例えば、次の参考文献に開示され、それらの全ては参照により本明細書に組み込まれる:米国特許第5451233号、米国特許第5040548号、米国特許第5061273号、米国特許第5496346号、米国特許第5292331号、米国特許第5674278号、米国特許第3657744号、米国特許第4739762号、米国特許第5195984号、米国特許第5292331号、米国特許第5674278号、米国特許第5879382号、米国特許第6344053号。
本発明の化合物は、複数投薬量で投与されてもよい。化合物の薬物動態の対象間変動に起因して、最適な治療のために投薬レジメンの個別化が必要であることは、当該技術分野で既知である。本発明の阻害剤のための投薬は、本開示に照らして通例の実験によって見出され得る。
主題の薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、徐放製剤、溶液、懸濁液として経口投与に好適な、滅菌溶液、懸濁液、もしくは乳剤として非経口注射に好適な、軟膏もしくはクリームとして局所投与に好適な、または坐剤として直腸投与に好適な形態であってもよい。薬学的組成物は、正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であってよい。薬学的組成物は、従来の薬学的担体または賦形剤及び活性成分としての本発明による阻害剤を含むであろう。加えて、それは、他の薬用品または医薬品、担体、アジュバント等を含んでもよい。
例示の非経口投与形態には、滅菌水溶液、例えば、プロピレングリコールまたはデキストロース水溶液中の、活性化合物の溶液または懸濁液が含まれる。かかる剤形は、所望される場合、好適に緩衝することができる。
本発明は、キットも提供する。キットは、好適なパッケージ中の本明細書に記載される本発明の阻害剤または化合物、及び使用のための説明書、臨床研究の考察、副作用の一覧等を含み得る書面の資料を含む。かかるキットは、科学的参考文献、パッケージ添付文書類、臨床試験の結果、及び/またはこれらの要約等の情報も含んでもよく、それらは、組成物の活性及び/もしくは利点を示すかもしくは確立し、かつ/または投薬、投与、副作用、薬物相互作用、もしくは医療供給者にとって有用な他の情報を記載する。かかる情報は、種々の研究、例えば、生体内モデルに関係する実験動物を使用する研究、及びヒト臨床試験に基づく研究の結果に基づいてもよい。キットは、別の薬剤を更に含有してもよい。幾つかの実施形態では、本発明の化合物及び薬剤は、キット内の別個の容器中に別個の組成物として提供される。幾つかの実施形態では、本発明の化合物及び薬剤は、キット内の1つの容器中の単一組成物として提供される。好適なパッケージ及び使用のための追加品(例えば、液体調製物のための計量カップ、空気への曝露を最小限にするためのホイルラッピング等)は、当該技術分野で既知であり、キットに含まれてもよい。本明細書に記載されるキットは、医師、看護師、薬剤師、薬局等を含む医療供給者に、提供、市販、及び/または販促することができる。キットはまた、幾つかの実施形態では、消費者に直接販売されてもよい。
幾つかの実施形態では、対象は、癌、または前癌病態もしくは病変のための治療を必要とするヒトであり、その癌は、好ましくはNSCL、***、結腸、または膵臓癌である。本発明の方法に従って、本発明の併用治療、または治療剤の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体で治療され得る対象には、例えば、乾癬;再狭窄;アテローム性動脈硬化症;BPH;乳腺の管組織の腺管癌、髄様癌、膠様癌、管状癌、及び炎症性乳癌等の乳癌;卵巣の腺癌及び卵巣から腹腔に転移した腺癌等の上皮卵巣腫瘍を含む卵巣癌;子宮癌;扁平上皮細胞癌及び腺癌を含む頸部上皮における腺癌等の子宮頸癌;次のもの、すなわち腺癌または骨に転移した腺癌(adenocarinoma)から選択される前立腺癌等の前立腺癌:膵臓管組織の類上皮(epitheliod)癌及び膵臓管の腺癌等の膵臓癌;膀胱の移行上皮癌、尿路上皮癌(移行上皮癌)、膀胱の内側を覆う尿路上皮細胞の腫瘍、扁平上皮細胞癌、腺癌、及び小細胞癌等の膀胱癌;急性骨髄性白血病(myeloid leukemia)(AML)、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、有毛細胞白血病、脊髄形成異常症、骨髄増殖性疾患、急性骨髄性白血病(myelogenous leukemia)(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、肥満細胞症、慢性リンパ性白血病(CLL)、多発性骨髄腫(MM)、及び骨髄異形成症候群(MDS)等の白血病;骨癌;扁平上皮細胞癌、腺癌、及び未分化大細胞癌に分割される非小細胞肺癌(NSCLC)ならびに小細胞肺癌等の肺癌;基底細胞癌、黒色腫、扁平上皮細胞癌、及び時に扁平上皮細胞癌に進展する皮膚病態である日光角化症等の皮膚癌;目網膜芽細胞;皮膚または眼内(目)黒色腫;原発性肝臓癌(肝臓で始まる癌);腎臓癌;乳頭状、濾胞性、髄質性、及び未分化等の甲状腺癌;びまん性大型B細胞リンパ腫、B細胞免疫芽細胞リンパ腫、及び小型非切れ込み核細胞性リンパ腫等のAIDS関連リンパ腫;カポジ肉腫;B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、及び肝細胞癌を含むウイルス誘発性癌;ヒトリンパ球好性ウイルス1型(HTLV−1)及び成人T細胞白血病/リンパ腫;ならびにヒトパピローマウイルス(HPV)及び子宮頸癌;神経膠腫(星状細胞腫、未分化星状細胞腫、または多形神経膠芽腫)、乏突起神経膠腫、上衣腫、髄膜腫、リンパ腫、シュワン腫、及び髄芽腫を含む、原発性脳腫瘍等の中枢神経系癌(CNS);聴神経腫瘍、ならびに神経線維腫及びシュワン腫を含む悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、悪性線維性組織球腫(fibrous cytoma)、悪性線維性組織球腫(fibrous histiocytoma)、悪性髄膜腫、悪性中皮腫、ならびに悪性ミューラー管混合腫瘍等の末梢神経系(PNS)癌;下咽頭癌、喉頭癌、上咽頭癌、及び口腔咽頭癌等の口腔及び口腔咽頭癌;リンパ腫、胃の間質腫瘍、及びカルチノイド腫瘍等の胃癌;精上皮腫及び非精上皮腫を含む胚細胞性腫瘍(GCT)、ならびにライディッヒ細胞腫及びセルトリ細胞腫を含む性腺間質腫瘍等の、精巣癌;胸腺腫、胸腺癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫カルチノイド、またはカルチノイド腫瘍等の胸腺癌;直腸癌;ならびに結腸癌を有すると診断された対象が含まれる。
本発明は、哺乳動物に、本発明の治療上有効量の併用治療を施すことを含む、該哺乳動物における糖尿病を治療する方法にも関する。
加えて、本明細書に記載される化合物は、座瘡を治療するために使用されてもよい。
加えて、本明細書に記載される併用治療は、アテローム性動脈硬化症を含む動脈硬化症の治療のために使用されてもよい。動脈硬化症は、中動脈または大動脈の任意の硬化を説明する一般的用語である。アテローム性動脈硬化症は、具体的には粥状斑に起因する、動脈の硬化である。
更に、本明細書に記載される併用治療は、糸球体腎炎の治療のために使用されてもよい。糸球体腎炎は、糸球体の炎症を特徴とする、原発性または続発性自己免疫腎疾患である。それは無症候性の場合も、または血尿症及び/もしくはタンパク尿症を呈する場合もある。多くの認識されている型があり、急性、亜急性、または慢性糸球体腎炎に分割される。原因は、感染性(細菌、ウイルス、または寄生性病原体)、自己免疫性、または腫瘍随伴性である。
更に、本明細書に記載される併用治療は、滑液包炎、狼瘡、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、クローン病、糖尿病(1型)、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン−バレー症候群(GBS)、橋本病、炎症性腸疾患、エリテマトーデス、重症筋無力症、オプソクローヌスミオクローヌス症候群(OMS)、視神経炎、オード甲状腺炎、変形性関節症(ostheoarthritis)、網膜ブドウ膜炎、天疱瘡、多発性関節炎、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、全身性脱毛症、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、子宮内膜症、化膿性汗腺炎、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、サルコイドーシス、強皮症、潰瘍性大腸炎、白斑、外陰部痛、虫垂炎、動脈炎、関節炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、子宮頚管炎、胆管炎、胆嚢炎、絨毛羊膜炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚筋炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、全腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、歯肉炎、肝炎、汗腺炎、回腸炎、虹彩炎、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、臍炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質性肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、ブドウ膜炎、腟炎、血管炎、または外陰炎の治療のために使用されてもよい。
本発明は、哺乳動物に、本発明の治療上有効量の併用治療を施すことを含む、該哺乳動物における心血管疾患を治療する方法にも関する。心血管病態の例としては、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、血管閉塞、頸動脈閉塞性疾患、または虚血性病態が挙げられるが、これらに限定されない。
別の態様では、本発明は、白血球の機能を撹乱するまたは破骨細胞の機能を撹乱する方法を提供する。本方法は、白血球または破骨細胞を、機能を撹乱する量の本発明の併用治療と接触させることを含む。
本発明の別の態様では、対象の眼に主題の併用治療のうちの1つ以上を適用することによって眼疾患を治療するための方法が提供される。更に、点眼剤、眼内注射、硝子体内注射を介して局所的に、または薬物溶出デバイス、マイクロカプセル、埋込体、もしくはマイクロ流体デバイスの使用を通じて、本発明の併用治療を施すための方法が提供される。幾つかの実例では、本発明の併用治療は、界面膜によって取り囲まれた油性コアを有するコロイド粒子を用いる油性及び水性乳剤等の、化合物の眼球内浸透度を増加させる担体または賦形剤と共に施される。
幾つかの実例では、コロイド粒子は、ポロキサマー、チロキサポール、ポリソルベート、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ソルビタンエステル、またはステアリン酸ポリオキシル等の少なくとも1つの陽イオン性薬剤及び少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、アルキルアミン、三級アルキルアミン、四級アンモニウム化合物、陽イオン性脂質、アミノアルコール、ビグアニジン塩、陽イオン性化合物、またはそれらの混合物である。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、クロルヘキシジン、ポリアミノプロピルビグアニジン、フェンホルミン、アルキルビグアニジン、またはそれらの混合物等のビグアニジン塩である。幾つかの実例では、四級アンモニウム化合物は、ベンザルコニウムハロゲン化物、ラウラコニウムハロゲン化物、セトリミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、テトラデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、ドデシルトリメチルアンモニウムハロゲン化物、セトリモニウムハロゲン化物、ベンゼトニウムハロゲン化物、ベヘンアルコニウム(behenalkonium)ハロゲン化物、セタルコニウムハロゲン化物、セテチルジモニウム(cetethyldimonium)ハロゲン化物、セチルピリジニウムハロゲン化物、ベンゾドデシニウムハロゲン化物、クロラリルメテンアミン(chlorallyl methenamine)ハロゲン化物、ミリスチルアルコニウム(rnyristylalkonium)ハロゲン化物、ステアラルコニウムハロゲン化物、またはそれらの2つ以上の混合物である。幾つかの実例では、陽イオン性薬剤は、ベンザルコニウムクロリド、ラウラコニウムクロリド、ベンゾドデシニウムブロミド、ベンゼテニウム(benzethenium)クロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、またはそれらの2つ以上の混合物である。幾つかの実例では、油相は、鉱油及び軽油、中鎖トリグリセリド(MCT)、ヤシ油;水素化綿実油、水素化パーム油、水素化ヒマシ油、または水素化大豆油を含む水素化油;ポルオキシル(poluoxyl)−40水素化ヒマシ油、ポリオキシル−60水素化ヒマシ油、またはポリオキシル−100水素化ヒマシ油を含むポリオキシエチレン水素化ヒマシ油誘導体である。
本発明は、キナーゼを、PI3Kα阻害剤及びmTOR阻害剤を含む有効量の組成物と接触させることによって、PI3K及び/またはmTORキナーゼ活性を調節する方法を更に提供する。調節は、キナーゼ活性を阻害することまたは活性化することであり得る。幾つかの実施形態では、本発明は、キナーゼを、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む有効量の組成物と接触させることによって、キナーゼ活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、本発明は、対象となるキナーゼを発現する細胞、組織、臓器に接触することによって、キナーゼ活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、本発明は、対象に、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む有効量の組成物を投与することによって、齧歯動物及び哺乳動物(例えば、ヒト)を含むが、これらに限定されない対象における、キナーゼ活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、阻害の百分率は、50%、60%、70%、80%、または90%を超える。
更なる併用療法
本発明は、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤に加えて、他の経路、または同一の経路の他の構成要素、または更に重複した一連の標的酵素を調節することが知られている薬剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体が使用される、更なる併用療法のための方法も提供する。一態様では、かかる療法は、所望される場合、相乗的または相加的治療効果を提供するために、PI3Kα阻害剤及びmTor阻害剤を含む組成物と、化学療法剤、治療抗体、及び放射線治療とを組み合わせることを含むが、これらに限定されない。
自己免疫疾患の治療の場合、主題の化合物または薬学的組成物を、Enbrel(登録商標)、Remicade(登録商標)、Humira(登録商標)、Avonex(登録商標)、及びRebif(登録商標)を含むが、これらに限定されない一般的な処方薬と併用することができる。呼吸器疾患の治療の場合、主題の化合物または薬学的組成物を、Xolair(登録商標)、Advair(登録商標)、Singulair(登録商標)、及びSpiriva(登録商標)を含むが、これらに限定されない一般的な処方薬と組み合わせて投与することができる。
本発明の化合物は、脳脊髄炎、喘息、及び本明細書に記載される他の疾患等の炎症性病態の症状を軽減するように作用する他の薬剤と併せて製剤化または投与されてもよい。これらの薬剤には、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例えば、アセチルサリチル酸、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、ナブメトン、トルメチン等が含まれる。コルチコステロイドは、炎症を低減し、免疫系の活性を抑制するために使用される。この種の最も一般的な処方薬は、プレドニゾンである。クロロキン(Aralen)またはヒドロキシクロロキン(Plaquenil)もまた、狼瘡を有する幾つかの個体に非常に有用であり得る。それらは、狼瘡の皮膚及び関節症状に対して最もよく処方される。アザチオプリン(Imuran)及びシクロホスファミド(Cytoxan)は、炎症を抑制し、免疫系を抑制する傾向がある。他の薬剤、例えばメトトレキサート及びシクロスポリンは、狼瘡の症状を制御するために使用される。抗凝固剤は、血液が急速に凝固するのを予防するために用いられる。それらは、血小板が粘着するのを予防する非常に低用量のアスピリンから、ヘパリン/クマディンにわたる。
別の一態様では、本発明は、ある量の抗癌剤(例えば、化学療法剤)と組み合わせた、ある量の本発明の阻害剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を含む、哺乳動物における異常な細胞成長を阻害するための方法及び薬学的組成物にも関する。多くの化学療法薬が、現在、当該技術分野で既知であり、本発明の化合物と併用することができる。
幾つかの実施形態では、化学療法剤は、有糸***阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生体応答修飾物質、抗ホルモン剤、血管新生阻害剤、免疫療法剤、アポトーシス促進剤、及び抗アンドロゲン薬からなる群から選択される。非限定的例としては、化学療法剤、細胞傷害性薬物、ならびにグリベック(イマチニブメシル酸塩)、ベルケード(ボルテゾミブ)、カソデックス(ビカルタミド)、イレッサ(ゲフィチニブ)、及びアドリアマイシン等の非ペプチド小分子、ならびに多くの化学療法剤が挙げられる。化学療法剤の非限定的例としては、チオテパ及びシクロスホスファミド(CYTOXAN(商標))等のアルキル化剤;ブスルファン、イムプロスルファン、及びピポスルファン等のスルホン酸アルキル;ベンゾドーパ、カルボクオン、メツレドーパ(meturedopa)、及びウレドーパ(uredopa)等のアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド、及びトリメチローロメラミン(trimethylolomelamine)を含むエチレンイミン及びメチルアメラミン(methylamelamines);クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタード等の窒素マスタード類;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン等のニトロソ尿素類;オキサザフォスフォリン類;窒素マスタード類;トリアゼン類;アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カリケアマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、カソデックス(商標)、クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンを含む、アントラサイクリン類、アクチノマイシン類、及びブレオマイシン類等の抗生物質;メトトレキサート及び5−フルオロウラシル(5−FU)等の代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキセート等の葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン等のプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン等のピリミジン類似体、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン等のアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン等の抗副腎物質(anti−adrenal);フロリン酸等の葉酸補充物質;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキサート;デホファミン(defofamine);デメコルシン;ジアジクオン;エルホミチン(elfomithine);酢酸エリプチニウム;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK.R(商標);ラゾキサン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキサン、例えば、パクリタキセル(タキソール(商標)、Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)及びドセタキセル(タキソテール(商標)、Rhone−Poulenc Rorer、Antony、France);レチノイン酸;エスペラマイシン類;カペシタビン;ゲムシタビン、ならびに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体が挙げられる。また、好適な化学療法細胞調節剤として、例えばタモキシフェン(ノルバデックス(商標))、ラロキシフェン、アロマターゼ阻害性4(5)−イミダゾール、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 117018、オナプリストン、及びトレミフェン(フェアストン)を含む抗エストロゲン薬;ならびにフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリン等の抗アンドロゲン薬;クロランブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチン及びカルボプラチン等の白金または白金類似体;パクリタキセル及びドセタキセルを含むジテルペノイド類、またはビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンフルニン、ビンデシン、及びビノレフビンを含むビンカアルカロイド類等の微小管阻害薬;エトポシド(VP−16);イホスファミド;マイトマイシンC;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ナベルビン;ノバントロン;テニポシド;ダウノマイシン;アミノプテリン;キセロダ;イバンドロネート;カンプトテシン類(例えば、カンプトテシン−11)、トポテカン、イリノテカン、及びエピポドフィロトキシンを含むトポイソメラーゼI及びII阻害剤;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;エポチロンAまたはB;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);ヒストンデアセチラーゼ阻害薬;細胞分化プロセスを誘導する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;タンパク質または脂質キナーゼ活性を標的化/低減する化合物;タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;抗アンドロゲン薬;ビスホスホネート;生体応答修飾物質;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発癌性アイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液系腫瘍の治療に使用される化合物;Flt−3の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Hsp90阻害剤;テモゾロミド(TEMODAL(登録商標));Conforma Therapeutics製の17−AAG(17−アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010等のHsp90阻害剤;テモゾロミド(TEMODAL(登録商標));GlaxoSmithKline製のSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRx製のペンタミジン/クロルプロマジン等のキネシンスピンドルタンパク質阻害剤;Array PioPharma製のARRY142886、AstraZeneca製のAZD6244、Pfizer製のPD181461もしくはPD0325901等のMEK阻害剤、ロイコボリン、EDG結合剤、抗白血病化合物、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗増殖性抗体、あるいは他の化学療法化合物等の、腫瘍へのホルモン作用を制御または阻害するように作用する抗ホルモン剤も含まれる。所望される場合、本発明の化合物または薬学的組成物は、ハーセプチン(登録商標)、アバスチン(登録商標)、アービタックス(登録商標)、リツキサン(登録商標)、タキソール(登録商標)、アリミデックス(登録商標)、タキソテール(登録商標)、及びベルケード(登録商標)等の一般的に処方される抗癌薬と併用することができる。本発明の化合物と併用され得る化合物についての更なる情報は、下に提供される。
プロテアソーム阻害剤には、プロテアソームの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。プロテアソームの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物には、例えば、ボルテゾミド(Bortezomid)(ベルケード(商標))及びMLN341が含まれる。マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤(「MMP「阻害剤)には、コラーゲンペプチド模倣体及び非ペプチド模倣体、テトラサイクリン誘導体、例えば、ヒドロキサメートペプチド模倣体阻害剤バチマスタット、及びその経口で生物学的に利用可能な類似体マリマスタット(BB−2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(NSC 683551)BMS−279251、BAY 12−9566、TAA211、MMI270B、またはAAJ996が含まれるが、これらに限定されない。血液系腫瘍の治療において使用される化合物には、FMS様チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;インターフェロン、1−b−D−アラビノフランシルシトシン(arabinofuransylcytosine)(ara−c)、及びビスルファン(bisulfan);ならびにALK阻害剤、例えば、未分化リンパ腫キナーゼを標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれるが、これらに限定されない。FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt−3R)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は特に、Flt−3R受容体キナーゼファミリーのメンバーを阻害する化合物、タンパク質、または抗体、例えば、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248、及びMLN518である。
Hsp90阻害剤には、Conforma Therapeutics製の17−AAG(17−アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミノ−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010;テモゾ−ロミド(TEMODAL(登録商標));GlaxoSmithKline製のSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRx製のペンタミジン/クロルプロマジン等のキネシンスピンドルタンパク質阻害剤;Array PioPharma製のARRY142886、AstraZeneca製のAZD6244、Pfizer製のPD181461等のMEK阻害剤、ロイコボリン、EDG結合剤、抗白血病化合物、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤、抗増殖性抗体、または他の化学療法化合物等の化合物が含まれる。
ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(または「HDAC阻害剤」)には、ヒストンデアセチラーゼを阻害する、及び抗増殖性活性を持つ化合物が含まれる。これには、国際公開第02/22577号に開示される化合物、特にN−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、及びそれらの薬学的に許容される塩が含まれる。それは更に、特にスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)を含む。
本発明の化合物と併用するためのビスホスホネートには、エチドロン(etridonic)酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸、及びゾレドロン酸が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、タンパク質または脂質キナーゼ活性、タンパク質または脂質ホスファターゼ活性、または更なる抗血管新生化合物を標的化または低減する化合物と併用されてもよい。かかる化合物には、タンパク質チロシンキナーゼ及び/もしくはセリン及び/もしくはスレオニンキナーゼ阻害剤、または脂質キナーゼ阻害剤、例えば、PDGFRの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、血小板由来成長因子−受容体(PDGFR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にPDGF受容体を阻害する化合物、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブ、SU101、SU6668、及びGFB−1 11;線維芽細胞成長因子−受容体(FGFR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;IGF−IRの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、インスリン様成長因子受容体I(IGF−IR)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特に、国際公開第02/092599号に開示される化合物等もしくはOSI906等の、IGF−I受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはCP−751871、R1507、AVE1642、IMC−A12、AMG479、MK−0646、SCH717454、もしくはその成長因子等の、IGF−I受容体の細胞外ドメインを標的とする抗体;Trk受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的化、低減、もしくは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤;AxI受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Ret受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物;Kit/SCFR受容体チロシンキナーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、例えば、イマチニブ;c−Kit受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、C−kit受容体チロシンキナーゼ−(PDGFRファミリーの一部)の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にc−Kit受容体を阻害する化合物、例えば、イマチニブ;c−Ablファミリーメンバー及びそれらの遺伝子融合産物の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、c−Ablファミリーのメンバー、それらの遺伝子融合産物(例えば、BCR−AbIキナーゼ)及び変異体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、例えば、N−フェニル−2−ピリミジン−アミン誘導体、例えば、イマチニブまたはニロチニブ(AMN107);PD180970;AG957;NSC 680410;ParkeDavis製のPD173955;またはダサチニブ(BMS−354825);タンパク質キナーゼC(PKC)のメンバー、及びセリン/スレオニンキナーゼのRafファミリー、MEK、SRC、JAK、FAK、PDK1、PKB/Aktのメンバー、Ras/MAPKファミリーメンバー、及び/またはサイクリン−依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、ならびに特に米国特許第5,093,330号に開示されるスタウロスポリン誘導体、例えば、ミドスタウリンが含まれるが、これらに限定されず、更なる化合物の例としては、例えば、UCN−01、サフィンゴール、BAY43−9006、ブリオスタチン1、ペリホシン;イルモフォシン(llmofosine);RO318220及びRO320432;GO6976;Isis3521;LY333531/LY379196;国際公開第00/09495号に開示される化合物等のイソキノリン(isochinoline)化合物;FTI;PD184352またはQAN697(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤);イマチニブメシル酸塩(GLEEVEC)またはチルホスチンを含むタンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、タンパク質−チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が挙げられる。チルホスチンは、好ましくは低分子量(Mr<1500)化合物、またはその薬学的に許容される塩、特にベンジリデンマロニトリルクラスまたはS−アリールベンゼンマロニトリルもしくは二基質キノリンクラスクラスの化合物から選択される化合物、更には特にチルホスチンA23/RG−50810;AG99;チルホスチンAG213;チルホスチンAG1748;チルホスチンAG490;チルホスチンB44;チルホスチンB44(+)鏡像異性体;チルホスチンAG555;AG494;チルホスチンAG556、AG957、及びアダホスチン(4−{[(2,5−ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}−安息香酸アダマンチルエステル;NSC680410、アダホスチン)からなる群から選択される任意の化合物である。
本発明の化合物はまた、上皮細胞成長因子受容体ファミリーの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、受容体チロシンキナーゼの上皮細胞成長因子ファミリー(EGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4、ホモまたはヘテロ二量体として)及びそれらの変異体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特に、EGF受容体チロシンキナーゼファミリーのメンバー、例えば、EGF受容体、ErbB2、ErbB3、及びErbB4を阻害するか、またはEGFもしくはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質、もしくは抗体であり、特に、例えば、実施例39の化合物等の国際公開第97/02266号に、あるいは欧州特許第0 564 409号、国際公開第99/03854号、欧州特許第0520722号、欧州特許第0 566 226号、欧州特許第0 787 722号、欧州特許第0 837 063号、米国特許第5,747,498号、国際公開第98/10767号、国際公開第97/30034号、国際公開第97/49688号、国際公開第97/38983号、及び特に国際公開第96/30347号(例えば、CP358774として知られる化合物)、国際公開第96/33980号(例えば、化合物ZD1839)、及び国際公開第95/03283号(例えば、化合物ZM105180)に一般的及び具体的に開示される化合物、タンパク質、またはモノクローナル抗体;例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、セツキシマブ(アービタックス(商標))、イレッサ、タルセバ、OSI−774、Cl−1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.1 1、E6.3、またはE7.6.3、及び国際公開第03/013541号に開示される7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導体;ならびにc−Metの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物等の、c−Met受容体の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物、特にc−Met受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、あるいはc−Metの細胞外ドメインを標的とするか、またはHGFに結合する抗体と併用されてもよい。更なる抗血管新生化合物には、それらの活性に対する別の機序を有する、例えば、タンパク質または脂質キナーゼ阻害に無関係な化合物、例えば、サリドマイド(THALOMID)及びTNP−470が含まれる。
非受容体キナーゼ血管新生阻害剤はまた、本発明の化合物と任せて有用であり得る。一般に血管新生は、erbB2及びEGFRの阻害剤が血管新生、主にVEGF発現を阻害することが示されていることから、erbB21EGFRシグナル伝達に関連する。したがって、非受容体チロシンキナーゼ阻害剤が、本発明の化合物と併用されてもよい。例えば、VEGFR(受容体チロシンキナーゼ)を認識しないが、リガンドに結合する抗VEGF抗体;血管新生を阻害するであろう小分子の阻害剤インテグリン(アルファvベータ3);エンドスタチン及びアンギオスタチン(非RTK)もまた、開示される化合物と組み合わせて有用であることが判明し得る。(Bruns C J et al(2000),Cancer Res.,60:2926−2935、Schreiber A B,Winkler M E,and Derynck R.(1986),Science,232:1250−1253、Yen L et al.(2000),Oncogene 19:3460−3469を参照されたい)。
タンパク質または脂質ホスファターゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物には、例えば、ホスファターゼ1、ホスファターゼ2A、またはCDC25の阻害剤、例えば、オカダ酸またはその誘導体が含まれる。細胞分化プロセスを誘導する化合物は、例えば、レチノイン酸、α−、γ−、もしくはδ−トコフェロール、またはα−、γ−、もしくはδ−トコトリエノールである。シクロオキシゲナーゼ阻害剤には、例えば、Cox−2阻害剤、セレコキシブ(CELEBREX)、ロフェコキシブ(VIOXX)、エトリコキシブ、バルデコキシブ等の5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル酢酸及び誘導体、または5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸、例えば、5−メチル−2−(2’−クロロ−6’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、及びルミラコキシブが含まれるが、これらに限定されない。
ヘパラナーゼ阻害剤には、PI−88を含むが、これらに限定されない、ヘパリン硫酸分解を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。生体応答修飾物質には、リンフォカイン及びインターフェロン、例えば、インターフェロンγが含まれる。Ras発癌性アイソフォームの阻害剤には、Rasの発癌性活性を標的とする、減少させる、または阻害するH−Ras、K−Ras、N−Ras、及び他の化合物が含まれる。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤には、例えば、L−744832、DK8G557、及びR115777(ザーネストラ)が含まれるが、これらに限定されない。
テロメラーゼ阻害剤には、テロメラーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物が含まれる。テロメラーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、特にテロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えば、テロメスタチンである。メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤は、例えば、メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物である。メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、例えば、ベンガミドまたはその誘導体である。
抗増殖性抗体には、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標))、トラスツズマブ−DM1、アービタックス、ベバシズマブ(アバスチン(商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、PRO64553(抗CD40)、及び2C4抗体が含まれるが、これらに限定されない。抗体とは、例えば、それらが望ましい生物学的活性を示す限り、少なくとも2つの無傷の抗体、及び抗体断片から形成される、無傷のモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多特異的抗体を意味する。
急性骨髄性白血病(AML)の治療のために、本発明の化合物は、標準的な白血病治療薬と、特にAMLの治療のために使用される治療薬と併用することができる。特に、本発明の化合物は、例えば、ダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara−C、VP−16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボ白金(Carboplatinum)、及びPKC412等の、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤及び/またはAMLの治療に有用な他の薬物と組み合わせて投与することができる。
本発明の化合物と併用するための抗白血病性化合物には、例えば、Ara−C、デオキシシチジンの2’−アルファ−ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体であるピリミジン類似体が含まれる。また、ヒポキサンチンのプリン類似体、6−メルカプトプリン(6−MP)、及びリン酸フルダラビンも含まれる。酪酸ナトリウム及びスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)等の、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の活性を標的とする、減少させる、または阻害する化合物は、ヒストンデアセチラーゼとして知られる酵素の活性を阻害する。具体的なHDAC阻害剤には、MS275、SAHA、FK228(かつてのFR901228)、トリコスタチンA、及び米国特許第6,552,065号に開示される化合物、特に、Λ/−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩、及びΛ/−ヒドロキシ−3−[4−[(2−ヒドロキシエチル){2−(1/−/−インドール−3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、またはその薬学的に許容される塩、例えば、乳酸塩が含まれる。
ソマトスタチン受容体アンタゴニストには、オクトレオチド、及びSOM230(パシレオチド)等のソマトスタチン受容体を標的とする、治療する、または阻害する化合物が含まれる。腫瘍細胞損傷アプローチには、電離放射線、例えば、電磁線(X線及びガンマ線等)または粒子(アルファ及びベータ粒子等)のいずれかとして生じる電離放射線等のアプローチが含まれる。電離放射線は、放射線療法において提供されるが、これらに限定されず、当該技術分野で既知である。Hellman,Principles of Radiation Therapy,Cancer,in Principles及びPractice of Oncology,Devita et al.,Eds.,4th Edition,Vol.1,pp.248−275(1993)を参照されたい。EDG結合剤には、リンパ球再循環現象を調節する、FTY720等の免疫抑制剤が含まれる。
リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤には、フルダラビン及び/またはシトシンアラビノシド(ara−C)、6−チオグアニン、5−フルオロウラシル、クラドリビン、6−メルカプトプリン(特にALLに対するara−Cと組み合わせて)、及び/またはペントスタチンを含むが、これらに限定されないピリミジンまたはプリンヌクレオシド類似体が含まれる。リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤は、例えば、Nandy et al.,Acta Oncologica,Vol.33,No.8,pp.953−961(1994)に言及されるPL−1、PL−2、PL−3、PL−4、PL−5、PL−6、PL−7、またはPL−8等の、ヒドロキシ尿素または2−ヒドロキシ−1/−/−イソインドール−1,3−ジオン誘導体である。
S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤には、米国特許第5,461,076号に開示される化合物が含まれるが、これらに限定されない。
また特に、国際公開第98/35958号に開示されるVEGFの化合物、タンパク質、もしくはモノクローナル抗体、例えば、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジンもしくはその薬学的に許容される塩、例えば、コハク酸塩、または国際公開第00/09495号、国際公開第00/27820号、国際公開第00/59509号、国際公開第98/11223号、国際公開第00/27819号、及び欧州特許第0 769 947号に開示されるもの;Prewett et al,Cancer Res,Vol.59,pp.5209−5218(1999)、Yuan et al.,Proc Natl Acad Sci U S A,Vol.93,pp.14765−14770(1996)、Zhu et al.,Cancer Res,Vol.58,pp.3209−3214(1998)、及びMordenti et al.,Toxicol Pathol,Vol.27,No.1,pp.14−21(1999)によって説明されるもの;国際公開第00/37502号及び国際公開第94/10202号に開示されるもの;O’Reilly et al.,Cell,Vol.79,pp.315−328(1994)によって説明されるアンジオスタチン(ANGIOSTATIN);O’Reilly et al.,Cell,Vol.88,pp.277−285(1997)によって説明されるエンドスタチン(ENDOSTATIN);アンスラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;あるいは抗VEGF抗体もしくは抗VEGF受容体抗体、例えば、rhuMAb及びRHUFab、VEGFアプタマー例えば、マクゴン(Macugon);FLT−4阻害剤、FLT−3阻害剤、VEGFR−2 IgGI抗体、アンジオザイム(RPI4610)、及びベバシズマブ(アバスチン(商標))も含まれる。
本発明の化合物はまた、抗炎症性、気管支拡張性、または抗ヒスタミン原薬等の他の原薬と併用するための共同療法化合物として、特に以上に言及された閉塞性または炎症性気道疾患等の治療において、例えば、かかる薬物の治療上の活性の増強物質として、またはかかる薬物の要求される投薬量もしくは可能性のある副作用を低減する手段として有用である。本発明の阻害剤は、固定された薬学的組成物中で他方の原薬と混合されてもよく、またはもう他方の原薬の前に、それと同時に、もしくはその後に別個で投与されてもよい。したがって、本発明は、記載される本発明の阻害剤と、抗炎症性、気管支拡張性、抗ヒスタミン、または鎮咳性原薬との組み合わせを含み、本発明の該化合物及び該原薬は、同一または異なる薬学的組成物中にある。好適な抗炎症薬には、ステロイド、特にブデソニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(beclamethasone dipropionate)、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド、もしくはフロ酸モメタゾン等の糖質コルチコステロイド、または国際公開第02/88167号、国際公開第02/12266号、国際公開第02/100879号、国際公開第02/00679号(特に実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99、及び101のもの)、国際公開第03/035668号、国際公開第03/048181号、国際公開第03/062259号、国際公開第03/064445号、国際公開第03/072592号に記載されるステロイド、国際公開第00/00531号、国際公開第02/10143号、国際公開第03/082280号、国際公開第03/082787号、国際公開第03/104195号、国際公開第04/005229号に記載されるもの;LY29311 1、CGS025019C、CP−195543、SC−53228、BIIL284、ONO4057、SB209247等の非ステロイド性糖質コルチコイド受容体アゴニスト及び米国特許第5451700号に記載されるもの;LTB4アンタゴニスト;モンテルカスト及びザフィルルカスト等のLTD4アンタゴニスト;シロミラスト(Ariflo(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−1 1294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering−Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke−Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SeICID((商標))CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)等のPDE4阻害剤、ならびに国際公開第92/19594号、国際公開第93/19749号、国際公開第93/19750号、国際公開第93/19751号、国際公開第98/18796号、国際公開第99/16766号、国際公開第01/13953号、国際公開第03/104204号、国際公開第03/104205号、国際公開第03/39544号、国際公開第04/000814号、国際公開第04/000839号、国際公開第04/005258号、国際公開第04/018450号、国際公開第04/018451号、国際公開第04/018457号、国際公開第04/018465号、国際公開第04/018431号、国際公開第04/018449号、国際公開第04/018450号、国際公開第04/018451号、国際公開第04/018457号、国際公開第04/018465号、国際公開第04/019944号、国際公開第04/019945号、国際公開第04/045607号、及び国際公開第04/037805号に開示されるもの;欧州特許第409595A2号、欧州特許第1052264号、欧州特許第1241176号、国際公開第94/17090号、国際公開第96/02543号、国際公開第96/02553号、国際公開第98/28319号、国際公開第99/24449号、国際公開第99/24450号、国際公開第99/24451号、国際公開第99/38877号、国際公開第99/41267号、国際公開第99/67263号、国際公開第99/67264号、国際公開第99/67265号、国際公開第99/67266号、国際公開第00/23457号、国際公開第00/77018号、国際公開第00/78774号、国際公開第01/23399号、国際公開第01/27130号、国際公開第01/27131号、国際公開第01/60835号、国際公開第01/94368号、国際公開第02/00676号、国際公開第02/22630号、国際公開第02/96462号、国際公開第03/086408号、国際公開第04/039762号、国際公開第04/039766号、国際公開第04/045618号、及び国際公開第04/046083号に開示されるもの等のA2aアゴニスト;国際公開第02/42298号に記載されるもの等のA2bアンタゴニスト;ならびにアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロールフェノテロール、プロカテロール、及び特にホルモテロール等の、ベータ−2アドレノセプターアゴニスト、ならびにそれらの薬学的に許容される塩、ならびに国際公開第0075114号(この書類は、参照により本明細書に組み込まれる)の式Iの化合物(遊離または塩または溶媒和形態で)、好ましくはその実施例の化合物、ならびに国際公開第04/16601号の式Iの化合物(遊離または塩または溶媒和形態で)、また国際公開第04/033412号の化合物が含まれる。好適な気管支拡張性薬物には、抗コリン作働性または抗ムスカリン性化合物、特に臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩及びCHF4226(Chiesi)、ならびにグリコピロレートが含まれるが、また、国際公開第01/041 18号、国際公開第02/51841号、国際公開第02/53564号、国際公開第03/00840号、国際公開第03/87094号、国際公開第04/05285号、国際公開第02/00652号、国際公開第03/53966号、欧州特許第424021号、米国特許第5171744号、米国特許第3714357号、国際公開第03/33495号、及び国際公開第04/018422号に記載されるものも含まれる。
好適な抗ヒスタミン原薬には、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン(loratidine)、デスロラチジン(desloratidine)、ジフェンヒドラミン、及び塩酸フェキソフェナジン、アクチバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチン、及びテフェナジン(tefenadine)、ならびに国際公開第03/099807号、国際公開第04/026841号、及び日本特許第2004107299号に開示されるものが含まれる。
本発明の化合物と抗炎症薬との他の有用な組み合わせは、ケモカイン受容体のアンタゴニスト、例えば、CCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9、及びCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、特に、Schering−PloughアンタゴニストSC−351125、SCH−55700、及びSCH−D等のCCR−5アンタゴニスト、TAK−770等の武田のアンタゴニスト、ならびに米国特許第6166037号(特に請求項18及び19)、国際公開第00/66558号(特に請求項8)、国際公開第00/66559号(特に請求項9)、国際公開第04/018425号、及び国際公開第04/026873号に記載されるCCR−5アンタゴニストとの組み合わせである。
抗微小管または抗有糸***薬剤には、細胞周期のM期または有糸***期中の腫瘍細胞の微小管に対して活性な期特異的薬剤が含まれる。抗微小管薬剤の例としては、ジテルペノイド及びビンカアルカロイドが挙げられるが、これらに限定されない。天然源に由来する、ジテルペノイドは、細胞周期のG2/M期において作動する期特異的な抗癌剤である。ジテルペノイドは、微小管のβ−チューブリンサブユニットを、このタンパク質と結合することによって安定化させると考えられる。このタンパク質の脱会合は次いで、糸***が停止され、細胞死が結果として起きることにより阻害されると思われる。ジテルペノイドの例としては、パクリタキセル及びその類似体ドセタキセルが挙げられるが、これらに限定されない。パクリタキセル、すなわち(2R,3S)−N−ベンゾイル−3−フェニルイソセリンとの5β,20−エポキシ−1,2α,4,7β,10β,13α−ヘキサ−ヒドロキシタキサ−11−エン−9−オン4,10−ジアセテート2−ベンゾエート13−エステルは、タイヘイヨウイチイから単離される天然ジテルペン産物であり、注射液TAXOL(登録商標)として市販されている。それはテルペンのタキサンファミリーのメンバーである。その活性についての1つの機序は、パクリタキセルの、チューブリンに結合し、それによって癌細胞成長を阻害する能力に関する。パクリタキセルは、米国における不応性卵巣癌の治療における臨床使用のために、及び乳癌の治療のために認可されている。それは皮膚の新生物ならびに頭部及び頚部癌の治療のための可能性ある候補である。化合物は、多嚢胞腎疾患、肺癌、及びマラリアの治療に対する可能性も示す。パクリタキセルによる対象の治療は、閾値濃度(50nM)を超える投薬の持続期間(Kearns,C.M.et.al.,Seminars in Oncology,3(6)p.16−23,1995)に関連する、骨髄抑制(多数の細胞系譜、Ignoff,R.J.et.al,Cancer Chemotherapy Pocket Guide,1998)をもたらす。ドセタキセル、すなわち5β−20−エポキシ−1,2α,4,7β,10β,13α−ヘキサヒドロキシタキサ−1−1−エン−9−オン4−アセテート2−ベンゾエート、三水和物との、(2R,3S)−−N−カルボキシ−3−フェニルイソセリン、N−tert−ブチルエステル、13−エステルは、注射液として、TAXOTERE(登録商標)として市販されている。ドセタキセルは、乳癌の治療に適応がある。ドセタキセルは、ヨーロッパイチイの針から抽出される天然前駆体、10−デアセチル−バッカチンIIIを用いて調製される、パクリタキセル(その項参照)の半合成誘導体である。ドセタキセルの用量制限毒性は、好中球減少症である。
アポトーシスを調節し得る他の化合物(例えば、BCL−2阻害剤)を併用することができる。
ビンカアルカロイドには、ニチニチソウ植物に由来する期特異的抗腫瘍剤が含まれる。ビンカアルカロイドは、チューブリンに特異的に結合することによって、細胞周期のM期(有糸***)において作用する。結果として、結合されたチューブリン分子は、微小管へと重合することができない。有糸***は、中期で停止され、細胞死が結果として起きると考えられる。ビンカアルカロイドの例としては、ビンブラスチン、ビンクリスチン、及びビノレルビンが挙げられるが、これらに限定されない。ビンブラスチン、すなわち硫酸ビンカロイコブラスチンは、VELBAN(登録商標)として、注射液として市販されている。それは種々の固形腫瘍の第2選択療法として適応がある可能性を有するが、主には、精巣癌、またホジキン病、ならびにリンパ性及び組織球性リンパ腫を含む種々のリンパ腫の治療において適応がある。骨髄抑制がビンブラスチンの用量制限副作用である。ビンクリスチン、すなわちビンカロイコブラスチン、22−オキソ−、硫酸塩は、ONCOVIN(登録商標)として、注射液として市販されている。ビンクリスチンは、急性白血病の治療に適応があり、ホジキン及び非ホジキン悪性リンパ腫に対する治療レジメンにおいても使用されている。脱毛症及び神経学的作用がビンクリスチンの最も一般的な副作用であり、より低い程度では骨髄抑制及び胃腸粘膜炎作用が生じる。ビノレルビン、すなわち酒石酸ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標))の注射液として市販されている、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−C’−ノルビンカロイコブラスチン[R−−(R*,R*)−2,3−ジヒドロキシブタンジオエート(1:2)(塩)]は、半合成ビンカアルカロイドである。ビノレルビンは、種々の固形腫瘍、特に非小細胞肺癌、進行性乳癌、及びホルモン不応性前立腺癌の治療において、単剤として、またはシスプラチン等の他の化学療法剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制がビノレルビンの最も一般的な用量制限副作用である。
白金配位錯体には、DNAと相互作用する非期特異的抗癌剤が含まれる。白金錯体は、腫瘍細胞に入り、アクア化を経て、DNAとの鎖内及び鎖間架橋を形成して、腫瘍に対して生物学的有害作用を引き起こす。白金配位錯体の例としては、シスプラチン及びカルボプラチンが挙げられるが、これらに限定されない。シスプラチン、すなわちシス−ジアンミンジクロロ白金は、PLATINOL(登録商標)として、注射液として市販されている。シスプラチンは主に、転移性精巣及び卵巣癌ならびに進行性膀胱癌の治療において適応がある。シスプラチンの主な用量制限副作用は、水和及び利尿によって制御され得る腎毒性、及び聴器毒性である。カルボプラチン、すなわち白金、ジアミン[1,1−シクロブタン−ジカルボキシレート(2−)−O,O’]は、PARAPLATIN(登録商標))として、注射液として市販されている。カルボプラチンは主に、進行性卵巣癌の第1及び第2選択治療において適応がある。骨髄抑制がカルボプラチンの用量制限毒性である。
アルキル化剤には、非期抗癌特異的薬剤及び強力な求電子剤が含まれる。典型的には、アルキル化剤は、アルキル化によって、リン酸塩、アミノ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、カルボキシル、及びイミダゾール基等のDNA分子の求核性部分を通じてDNAに対する共有結合を形成する。かかるアルキル化は、核酸機能を撹乱して、細胞死を招く。アルキル化剤の例としては、シクロホスファミド、メルファラン、及びクロラムブシル等の窒素マスタード;ブスルファン等のアルキルスルホネート;カルムスチン等のニトロソ尿素;及びダカルバジン等のトリアゼンが挙げられるが、これらに限定されない。シクロホスファミド、すなわち2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−1,3,2−オキサオキサザフォスフォリン2−オキシド一水和物は、注射液または錠剤として、CYTOXAN(登録商標)として市販されている。シクロホスファミドは、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、及び白血病の治療において、単剤として、または他の化学療法剤と組み合わせて適応がある。脱毛症、吐き気、嘔吐、白血球減少が、シクロホスファミドの最も一般的な用量制限副作用である。メルファラン、すなわち4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]−L−フェニルアラニンは、注射液または錠剤として、ALKERAN(登録商標)として市販されている。メルファランは、多発性骨髄腫及び切除不可能な卵巣の上皮癌の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がメルファランの最も一般的な用量制限副作用である。クロラムブシル、すなわち4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンゼンブタン酸は、LEUKERAN(登録商標)錠剤として市販されている。クロラムブシルは、慢性リンパ性白血病、ならびにリンパ肉腫、巨大濾胞性リンパ腫、及びホジキン病等の悪性リンパ腫の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がクロラムブシルの最も一般的な用量制限副作用である。ブスルファン、すなわち1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートは、MYLERAN(登録商標)錠剤として市販されている。ブスルファンは、慢性骨髄性白血病の一時緩和治療に適応がある。骨髄抑制がブスルファンの最も一般的な用量制限副作用である。カルムスチン、すなわち1,3−[ビス(2−クロロエチル)−1−ニトロソ尿素は、凍結乾燥物質の単一バイアルとして、BiCNU(登録商標)として市販されている。カルムスチンは、単剤として、または他の薬剤と組み合わせて、脳腫瘍、多発性骨髄腫、ホジキン病、及び非ホジキンリンパ腫に対する一時緩和治療に適応がある。遅延性骨髄抑制がカルムスチンの最も一般的な用量制限副作用である。ダカルバジン、すなわち5−(3,3−ジメチル−1−トリアゼノ)−イミダゾール−4−カルボキサミドは、物質の単一バイアルとして、DTIC−Dome(登録商標)として市販されている。ダカルバジンは、転移性悪性黒色腫の治療に、及びホジキン病の第2選択治療のための他の薬剤と組み合わせて適応がある。吐き気、嘔吐、及び食欲不振が、ダカルバジンの最も一般的な用量制限副作用である。
抗腫瘍抗生物質には、DNAに結合またはインターカレートする非期特異的薬剤が含まれる。典型的には、かかる作用は、安定なDNA複合体または鎖切断をもたらし、それは核酸の通常の機能を破壊して、細胞死を招く。抗腫瘍性抗生物質薬剤の例としては、ダクチノマイシン等のアクチノマイシン、ダウノルビシン及びドキソルビシン等のアントラサイクリン(anthrocyclins);ならびにブレオマイシンが挙げられるが、これらに限定されない。アクチノマイシンDとしても知られるダクチノマイシンは、注射用形態で、COSMEGEN(登録商標)として、市販されている。ダクチノマイシンは、ウィルムス腫瘍及び横紋筋肉腫の治療に適応がある。吐き気、嘔吐、及び食欲不振が、ダクチノマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。ダウノルビシン、すなわち(8S−シス−)−8−アセチル−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12ナフタセンジオンヒドロクロリドは、リポソーム注射用形態として、DAUNOXOME(登録商標)として、または注射用として、ERUBIDINE(登録商標)として市販されている。ダウノルビシンは、急性非リンパ性白血病及び進行性HIV関連カポジ肉腫の治療において、寛解誘導に適応がある。骨髄抑制がダウノルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。ドキソルビシン、すなわち(8S,10S)−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−8−グリコロイル、7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12ナフタセンジオンヒドロクロリドは、注射用形態として、RUBEX(登録商標)として、またはADRIAMYCIN RDF(登録商標)として市販されている。ドキソルビシンは、主に急性リンパ芽球性白血病及び急性骨髄芽球性白血病の治療に適応があるが、幾つかの固形腫瘍及びリンパ腫の治療において有用な構成成分でもある。骨髄抑制がドキソルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。ストレプトマイセス属(Streptomyces verticillus)の株から単離される細胞傷害性グリコペプチド抗生物質の混合物である、ブレオマイシンは、BLENOXANE(登録商標)として市販されている。ブレオマイシンは、扁平上皮癌、リンパ腫、及び精巣癌の一時緩和治療として、単剤として、または他の薬剤と組み合わせて適応がある。肺及び皮膚毒性が、ブレオマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。
トポイソメラーゼII阻害剤には、エピポドフィロトキシンが含まれるが、これらに限定されない。エピポドフィロトキシンは、マンドレイク植物に由来する期特異的抗腫瘍剤である。エピポドフィロトキシンは、典型的には、トポイソメラーゼII及びDNAとの三元複合体を形成することによって、細胞周期のS及びG2期における細胞に影響を及ぼして、DNA鎖切断を引き起こす。鎖切断が蓄積し、細胞死が結果として起きる。エピポドフィロトキシンの例としては、エトポシド及びテニポシドが挙げられるが、これらに限定されない。エトポシド、すなわち4’−デメチル−エピポドフィロトキシン9[4,6−0−(R)−エチリデン−β−D−グルコピラノシド]は、注射液またはカプセルとして、VePESID(登録商標)として市販されており、VP−16として一般的に知られる。エトポシドは、精巣及び非小細胞肺癌の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制がエトポシドの最も一般的な副作用である。白血球減少の発生は、血小板減少よりも重症である傾向がある。テニポシド、すなわち4’−デメチル−エピポドフィロトキシン9[4,6−0−(R)−テニリデン−β−D−グルコピラノシド]は、注射液として、VUMON(登録商標)として市販されており、VM−26として一般的に知られる。テニポシドは、小児の急性白血病の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制がテニポシドの最も一般的な用量制限副作用である。テニポシドは、白血球減少及び血小板減少の両方を誘発する可能性がある。他のトポイソメラーゼII阻害剤には、エピルビシン、イダルビシン、ネモルビシン、ミトキサントロン、及びロソキサントロンが含まれる。
悪性腫瘍性代謝拮抗剤には、DNA合成を阻害することによって、またはプリンもしくはピリミジン塩基合成を阻害することによって、細胞周期のS期(DNA合成)において作用し、それによってDNA合成を制限する、期特異的抗腫瘍剤が含まれる。結果として、S期は進行せず、細胞死が結果として起きる。抗悪性腫瘍性代謝拮抗剤の例としては、フルオロウラシル、メトトレキサート、シタラビン、メルカプトプリン、チオグアニン、及びゲムシタビンが挙げられるが、これらに限定されない。5−フルオロウラシル、すなわち5−フルオロ−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンは、フルオロウラシルとして市販されている。5−フルオロウラシルの投与は、チミジレート合成の阻害を招き、それはまたRNA及びDNAの両方に組み込まれる。結果は、典型的には、細胞死である。5−フルオロウラシルは、***、結腸、直腸、胃、及び膵臓の癌の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制及び粘膜炎が、5−フルオロウラシルの用量制限副作用である。他のフルオロピリミジン類似体には、5−フルオロデオキシウリジン(フロクスウリジン)及び5−フルオロデオキシウリジン一リン酸塩が含まれる。シタラビン、すなわち4−アミノ−1−β−D−アラビノフラノシル−2(1H)−ピリミジノンは、CYTOSAR−U(登録商標)として市販されており、Ara−Cとして一般的に知られる。シタラビンは、成長しているDNA鎖中にシタラビンの末端を組み込むことによりDNA鎖伸長を阻害することによって、S期における細胞期特異性を示すと考えられる。シタラビンは、急性白血病の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。他のシチジン類似体には、5−アザシチジン及び2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン(ゲムシタビン)が含まれる。シタラビンは、白血球減少、血小板減少、及び粘膜炎を誘発する。メルカプトプリン、すなわち1,7−ジヒドロ−6H−プリン−6−チオン一水和物は、PURINETHOL(登録商標)として市販されている。メルカプトプリンは、現時点で未だに明示されていない機序によりDNA合成を阻害することによって、S期における細胞期特異性を示す。メルカプトプリンは、急性白血病の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制及び胃腸粘膜炎が、高用量のメルカプトプリンの予想される副作用である。有用なメルカプトプリン類似体は、アザチオプリンである。チオグアニン、すなわち2−アミノ−1,7−ジヒドロ−6H−プリン−6−チオンは、TABLOID(登録商標)として市販されている。チオグアニンは、現時点で未だに明示されていない機序によりDNA合成を阻害することによって、S期における細胞期特異性を示す。チオグアニンは、急性白血病の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。白血球減少、血小板減少、及び貧血を含む骨髄抑制がチオグアニン投与の最も一般的な用量制限副作用である。しかしながら、胃腸の副作用が生じ、用量制限となる可能性がある。他のプリン類似体には、ペントスタチン、エリスロヒドロキシノニルアデニン、リン酸フルダラビン、及びクラドリビンが含まれる。ゲムシタビン、すなわち2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロシチジンモノヒドロクロリド(β−異性体)は、GEMZAR(登録商標)として市販されている。ゲムシタビンは、G1/S境界を通じる細胞の進行を遮断することによって、S期における細胞期特異性を示す。ゲムシタビンは、局所進行性非小細胞肺癌の治療において、シスプラチンと組み合わせて、及び局所進行性膵臓癌の治療において単独で適応がある。白血球減少、血小板減少、及び貧血を含む骨髄抑制がゲムシタビン投与の最も一般的な用量制限副作用である。メトトレキサート、すなわちN−[4−[[(2,4−diアミノ−6−プテリジニル)メチル]メチルアミノ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸は、メトトレキサートナトリウムとして市販されている。メトトレキサートは、プリンヌクレオチド及びチミジレートの合成に必要とされるジヒドロ葉酸レダクターゼの阻害を通じてDNA合成、修復、及び/または複製を阻害することによって、S期において特異的に細胞期作用を示す。メトトレキサートは、絨毛腫、髄膜性白血病、非ホジキンリンパ腫、ならびに***、頭部、頚部、卵巣、及び膀胱の癌の治療において、単剤として、または他の化学療法薬剤と組み合わせて適応がある。骨髄抑制(白血球減少、血小板減少、及び貧血)及び粘膜炎が、メトトレキサート投与の予想される副作用である。
トポイソメラーゼI阻害剤には、カンプトテシン及びカンプトテシン誘導体等のカンプトテシンが含まれる。カンプトテシン細胞傷害性活性は、そのトポイソメラーゼI阻害活性に関連すると考えられる。カンプトテシンの例としては、イリノテカン及びトポテカンが挙げられるが、これらに限定されない。イリノテカンHCl、すなわち(4S)−4,11−ジエチル−4−ヒドロキシ−9−[(4−ピペリジノピペリジノ)カルボニルオキシ]−1H−ピラノ[3’,4’,6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,14(4H,12時間)−ジオンヒドロクロリドは、注射液CAMPTOSAR(登録商標)として市販されている。イリノテカンは、カンプトテシンの誘導体であり、その活性代謝物SN−38と共に、トポイソメラーゼI−DNA複合体に結合する。細胞傷害性は、トポイソメラーゼI:DNA:イリノテカンまたはSN−38三元複合体と複製酵素との相互作用によって引き起こされる、修復不可能な2本鎖切断の結果として生じると考えられている。イリノテカンは、結腸、または直腸の転移性癌の治療に適応がある。イリノテカンHClの用量制限副作用は、好中球減少症を含む骨髄抑制及び下痢を含む胃腸作用である。トポテカンHCl、すなわち(S)−10−[(ジメチルアミノ)メチル]−4−エチル−4,9−ジヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,4’,6,7]−インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,14−(4H,12時間)−ジオンモノヒドロクロリドは、注射液HYCAMTIN(登録商標)として市販されている。トポテカンは、カンプトテシンの誘導体であり、トポイソメラーゼI−DNA複合体に結合し、DNA分子のねじれ歪みに応答してトポイソメラーゼIによって引き起こされる1本鎖切断の再連結を防止する。トポテカンは、卵巣及び小細胞肺癌の転移性癌の第2選択治療に適応がある。トポテカンHClの用量制限副作用は、骨髄抑制、主に好中球減少症である。
ホルモン及びホルモン類似体は、ホルモンと、癌の成長及び/または成長の欠如との間に関係がある癌を治療するために有用な化合物である。癌治療に有用なホルモン及びホルモン類似体の例としては、悪性リンパ腫及び小児急性白血病の治療に有用なプレドニゾン及びプレドニゾロン等の副腎皮質ステロイド;副腎皮質癌及びエストロゲン受容体を含有するホルモン依存性乳癌の治療に有用なアミノグルテチミド、ログレチミド(roglethimide)、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボラゾール、ファドロゾール、アナストロゾール、レトラゾール(letrazole)、ホルメスタン、アタメスタン、及びエクセメスタン等のアミノグルテチミド及び他のアロマターゼ阻害剤;ホルモン依存性乳癌及び子宮内膜癌の治療に有用な酢酸メゲストロール等のプロゲストリン;前立腺癌及び良性前立腺肥大の治療に有用な、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン等のエストロゲン、アンドロゲン、及び抗アンドロゲン、ならびにフィナステリド及びデュタステリド等の5α−レダクターゼ;ホルモン依存性乳癌及び他の感受性の高い癌の治療に有用な、フルベストラント、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン等の抗エストロゲン、ならびに米国特許第5,681,835号、第5,877,219号、及び第6,207,716号に記載されるもの等の選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMS);ならびに前立腺癌の治療のための黄体形成ホルモン(LH)及び/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激するゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)及びその類似体、例えば、アバレリクス、ゴセレリン、酢酸ゴセレリン、及びルプロリド等のLHRHアゴニスト及びアンタゴニストが挙げられるが、これらに限定されない。SH2/SH3ドメインブロッカーは、PI3−K p85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)、及びRas−GAPを含む、多様な酵素またはアダプタータンパク質におけるSH2またはSH3ドメイン結合を破壊する薬剤である。抗癌薬のための標的としてのSH2/SH3ドメインは、Smithgall,T.E.(1995),JournaLのPharmacological及びToxicological 方法s.34(3)125−32に考察される。セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤には、キナーゼ(RAFK)、マイトジェンまたは細胞外制御キナーゼ(MEK)、及び細胞外制御キナーゼ(ERK)のブロッカーを含む、MAPキナーゼカスケードブロッカー;ならびにPKC(アルファ、ベータ、ガンマ、イプシロン、ミュー、ラムダ、イオタ、ゼータ)のブロッカーを含むタンパク質キナーゼCファミリーメンバーブロッカーが含まれる。IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、AKTキナーゼファミリーメンバー、及びTGFベータ受容体キナーゼ。かかるセリン/スレオニンキナーゼ及びその阻害剤は、Yamamoto,T.,Taya,S.,Kaibuchi,K.,(1999),JournaLのBiochemistry.126(5)799−803、Brodt,P,Samani,A.,and Navab,R.(2000),Biochemical Pharmacology,60.1101−1107、Massague,J.,Weis−Garcia,F.(1996)Cancer Surveys.27:41−64、Philip,P.A.,and Harris,A.L.(1995),Cancer治療及びResearch.78:3−27、Lackey,K.et al Bioorganic及びMedicinal Chemistry Letters,(10),2000,223−226、米国特許第6,268,391号、及びMartinez−Iacaci,L.,et al,Int.J.Cancer(2000),88(1),44−52に記載される。
また、ホスホリパーゼCブロッカー及びミオイノシトール類似体等のミオ−イノシトールシグナル伝達阻害剤も、本発明の化合物と共に使用するための対象となる。かかるシグナル阻害剤は、Powis,G.,and Kozikowski A.,(1994)New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy ed.,Paul Workman及びDavid Kerr,CRC press 1994,Londonに記載される。
阻害剤の別の群は、Ras癌遺伝子の阻害剤等のシグナル伝達経路阻害剤である。かかる阻害剤には、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニル−ゲラニルトランスフェラーゼ、及びCAAXプロテアーゼの阻害剤、ならびにアンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、及び免疫療法が含まれる。かかる阻害剤は、野生型変異体rasを含有する細胞中のras活性化を遮断し、それによって抗増殖剤として作用することが示されている。Ras癌遺伝子阻害は、Scharovsky,O.G.,Rozados,V.R.,Gervasoni,S.I.Matar,P.(2000)、Journal of Biomedical Science.7(4)292−8、Ashby,M.N.(1998),Current Opinion in Lipidology.9(2)99−102、及びBioChim.Biophys.Acta,(19899)1423(3):19−30に考察される。
本発明は更に、外科手術、電離放射線、光力学療法、または移植を含む、他の腫瘍治療アプローチと組み合わせて、例えば、コルチコステロイド、ホルモンと共に、または放射線増感剤として使用される、化合物または薬学的組成物を使用するための方法に関する。
1つのかかるアプローチは、例えば、哺乳動物における異常な細胞成長を阻害するまたは過剰増殖性障害を治療する際の放射線療法であってもよい。放射線療法を施すための技法は、当該技術分野で既知であり、これらの技法は、本明細書に記載される併用療法において使用することができる。この併用療法における本発明の化合物の投与は、本明細書に記載されるように決定することができる。
放射線療法(Radiation therapy)は、限定なしに外部照射療法、内部放射線療法、組織内照射、定位放射線手術、全身放射線療法、放射線療法(radiotherapy)及び半永久的または一時的な間質近接照射療法を含む、複数の方法のうちの1つ、または方法の組み合わせを通じて施すことができる。本明細書で使用されるとき、「近接照射療法」という用語は、腫瘍または他の増殖性の組織疾患部位でまたはその近くで体内に挿入された空間的に閉じ込められた放射性物質によって送達される放射線療法を指す。この用語は、限定なしに、放射性同位体(例えば、At−211、I−131、I−125、Y−90、Re−186、Re−188、Sm−153、Bi−212、P−32、及びLuの放射性同位体)への曝露を含むよう意図される。本発明の細胞調節剤として使用するのに好適な放射線源には、固体及び液体の両方が含まれる。非限定的例として、放射線源は、固体源としてI−125、I−131、Yb−169、Ir−192、固体源としてI−125等の放射性核種、または光子、ベータ粒子、ガンマ線、もしくは他の治療用放射線を放出する他の放射性核種であり得る。放射性物質はまた、放射性核種(複数可)の任意の溶液、例えば、I−125もしくはI−131の溶液から作製される流体であり得るか、または放射性流体は、Au−198、Y−90等の固体放射性核種の小粒子を含有する好適な流体のスラリーを用いて生成され得る。更に、放射性核種(複数可)は、ゲルまたは放射性ミクロスフェア中で具体化され得る。
いかなる理論にも制限されるものではないが、本発明の化合物は、かかる細胞を死滅させる及び/またはかかる細胞の成長を阻害する目的のために、異常な細胞を放射線による治療に対してより感受性にすることができる。したがって、本発明は更に、哺乳動物に、ある量の本発明の阻害剤またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体を投与することを含む、哺乳動物における異常な細胞を放射線による治療に対して感作するための方法に関し、異常な細胞を放射線による治療に対して感作する量が有効である。本方法における化合物、塩、または溶媒和物の量は、本明細書に記載されるかかる化合物の有効量を確認するための手段に従って決定することできる。
光力学療法は、癌を治療または予防するために、光感作性化合物として知られるある種の化学物質を使用する療法を含む。光力学療法の例としては、例えば、VISUDYNE及びポルフィマーナトリウム等の化合物での治療が挙げられる。血管新生抑制ステロイドには、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11−α−エピヒドロコルチゾール、コルテキソロン、17α−ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロン、及びデキサメタゾン等の、血管新生を遮断または阻害する化合物が含まれる。
コルチコステロイドを含有する移植物には、例えば、フルオシノロン及びデキサメタゾン等の化合物が含まれる。他の化学療法化合物には、植物アルカロイド、ホルモン化合物、及びアンタゴニスト;生体応答修飾物質、好ましくはリンフォカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;あるいはその他の化合物または他のもしくは未知の機序を有する化合物が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の化合物または薬学的組成物は、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、及び抗増殖剤から選択される、ある量の1つ以上の物質と併用することができる。
MMP−2(マトリックス−メタロプロテアーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリックス−メタロプロテアーゼ9)阻害剤、及びCOX−11(シクロオキシゲナーゼ11)阻害剤等の抗血管新生剤は、本明細書に記載される本発明の阻害剤及び薬学的組成物と併用することができる。有用なCOX−II阻害剤の例としては、CELEBREX(商標)(アレコキシブ)、バルデコキシブ、及びロフェコキシブが挙げられる。有用なマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤の例は、国際公開第96/33172号(1996年10月24日公開)、国際公開第96/27583号(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、国際公開第98/07697号(1998年2月26日公開)、国際公開第98/03516号(1998年1月29日公開)、国際公開第98/34918号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/34915号(1998年8月13日公開)、国際公開第98/33768号(1998年8月6日公開)、国際公開第98/30566号(1998年7月16日公開)、欧州特許公開第606,046号(1994年7月13日公開)、欧州特許公開第931,788号(1999年7月18日公開)、国際公開第90/05719号(1990年5月31日公開)、国際公開第99/52910号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/52889号(1999年10月21日公開)、国際公開第99/29667号(1999年6月17日公開)、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863、949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、及び欧州特許公開第780,386号(1997年6月25日公開)に記載され、それらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態では、MMP−2及びMMP−9阻害剤は、MMP−1を阻害する活性をほとんどまたは全く有さないか、あるいはその他のマトリックス−メタロプロテアーゼ(すなわち、MAP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、及びMMP−13)と比べて、MMP−2及び/またはAMP−9を選択的に阻害する。本発明において有用なMMP阻害剤の幾つかの具体的例は、AG−3340、RO32−3555、及びRS13−0830である。
本発明は、ある量の本発明の阻害剤、またはその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、もしくは誘導体、または同位体標識された誘導体を含む、哺乳動物における心血管疾患を治療する方法及び哺乳動物における心血管疾患を治療する薬学的組成物、ならびに心血管疾患の治療のための、ある量の1つ以上の治療剤の使用にも関する。
心血管疾患用途において使用するための例示的薬剤は、抗血栓剤、例えば、プロスタサイクリン及びサリチル酸、血栓溶解剤、例えば、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、及びアニソイル化プラスミノーゲン−ストレプトキナーゼ活性化因子複合体(APSAC)、抗血小板剤、例えば、アセチル−サリチル酸(ASA)及びクロピドロゲル(clopidrogel)、血管拡張剤、例えば、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断薬、抗増殖剤、例えば、コルヒチン及びアルキル化剤、インターカレート剤、インターロイキン等の成長調節因子、トランスフォーミング成長因子−ベータ及び血小板由来成長因子の同類物、成長因子に対して向けられたモノクローナル抗体、抗炎症剤、ステロイド性及び非ステロイド性の両方、ならびに血管緊張、機能、動脈硬化症、及び介入後の血管または臓器損傷に対する治癒反応を調節することのできる他の薬剤である。抗生物質は、組み合わせでまたは本発明によって含まれるコーティング内にも含まれ得る。更に、コーティングを使用して、血管壁内に限局して治療薬送達を達成することができる。活性剤を膨潤性ポリマー中に組み込むことによって、活性剤は、ポリマーの膨潤時に放出されることになる。
本明細書に記載される化合物と任せて投与され得る薬には、吸入によって有用に送達される任意の好適な薬物、例えば、鎮痛剤、例えば、コデイン、ジヒドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニル、もしくはモルヒネ;狭心症用調製物、例えば、ジルチアゼム;抗アレルギー薬、例えば、クロモグリケート、ケトチフェン、もしくはネドクロミル;抗感染薬、例えば、セファロスポリン、ペニシリン、ストレプトマイシン、スルホンアミド、テトラサイクリン、もしくはペンタミジン;抗ヒスタミン剤、例えば、メタピリレン;抗炎症薬、例えば、ベクロメタゾン、フルニソリド、ブデソニド、チプレダン、トリアムシノロンアセトニド、もしくはフルチカゾン;鎮咳剤、例えば、ノスカピン;気管支拡張剤、例えば、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール、ホルモテロール、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニルエフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、レプロテロール、リミテロール、サルブタモール、サメテロール、テルブタリン、イソエタリン、ツロブテロール、オルシプレナリン、もしくは(−)−4−アミノ−3,5−ジクロロ−α−[[[6−[2−(2−ピリジニル)エトキシ]ヘキシル]−アミノ]メチル]ベンゼンメタノール;利尿剤、例えば、アミロライド;抗コリン作動薬、例えば、イプラトロピウム、アトロピン、もしくはオキシトロピウム;ホルモン剤、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、もしくはプレドニゾロン;キサンチン、例えば、アミノフィリン、コリンテオフィリネート、リジンテオフィリネート、もしくはテオフィリン;ならびに治療用タンパク質及びペプチド、例えば、インスリンもしくはグルカゴンが含まれる。適切な場合、薬の活性及び/または安定性を最適化するために、薬が塩の形態(例えば、アルカリ金属もしくはアミン塩として、または酸付加塩として)で、またはエステル(例えば、低級アルキルエステル)として、または溶媒和物(例えば、水和物)として使用され得ることは当業者には明白であろう。
併用療法に有用な他の例示的治療剤には、上述の薬剤、放射線療法、ホルモンアンタゴニスト、ホルモン及びそれらの放出因子、甲状腺及び抗甲状腺薬、エストロゲン及びプロゲスチン、アンドロゲン、副腎皮質刺激ホルモン;副腎皮質ステロイド及びそれらの合成類似体;副腎皮質ホルモンの合成及び作用の阻害剤、インスリン、経口血糖降下剤、及び膵臓内分泌部の薬理、石灰化及び骨代謝に影響を及ぼす薬剤:カルシウム、リン酸塩、副甲状腺ホルモン、ビタミンD、カルシトニン、水溶性ビタミン、ビタミンB複合体、アスコルビン酸、脂溶性ビタミン、ビタミンA、K、及びE等のビタミン、成長因子、サイトカイン、ケモカイン、ムスカリン受容体アゴニスト及びアンタゴニスト;抗コリンエステラーゼ薬剤;神経筋接合部及び/または自律神経節で作用する薬剤;カテコールアミン、交感神経模倣薬、及びアドレナリン受容体アゴニストもしくはアンタゴニスト;ならびに5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT、セロトニン)受容体アゴニスト及びアンタゴニストが含まれるが、これらに限定されない。
治療剤は、ヒスタミン及びヒスタミンアンタゴニスト、ブラジキニン及びブラジキニンアンタゴニスト、5−ヒドロキシトリプタミン(セロトニン)、膜リン脂質の選択的加水分解の産物の生体内変換によって生成される脂質物質、エイコサノイド、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンス、アスピリン、非ステロイド性抗炎症剤、鎮痛−解熱剤、プロスタグランジン及びトロンボキサンの合成を阻害する薬剤、誘導型シクロオキシゲナーゼの選択的阻害剤、誘導型シクロオキシゲナーゼ−2の選択的阻害剤、オータコイド、傍分泌ホルモン、ソマトスタチン、ガストリン、体液性及び細胞性免疫反応に関与する相互作用を媒介するサイトカイン、脂質由来オータコイド、エイコサノイド、β−アドレナリン作動性アゴニスト、イプラトロピウム、糖質コルチコイド、メチルキサンチン、ナトリウムチャネルブロッカー、オピオイド受容体アゴニスト、カルシウムチャネルブロッカー、膜安定化物質及びロイコトリエン阻害剤等の、疼痛及び炎症に対する薬剤も含み得る。
本明細書において企図される更なる治療剤には、利尿剤、バソプレッシン、腎臓の水保持能に影響を及ぼす薬剤、レンニン、アンジオテンシン、心筋虚血症の治療に有用な薬剤、降圧剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、β−アドレナリン作動性受容体アンタゴニスト、高コレステロール血症の治療のための薬剤、及び脂質代謝異常の治療のための薬剤が含まれる。
企図される他の治療剤には、胃酸度の調節に使用される薬物、消化性潰瘍の治療のための薬剤、胃食道逆流病の治療のための薬剤、運動促進剤、鎮吐剤、過敏性腸症候群に使用される薬剤、下痢に使用される薬剤、便秘に使用される薬剤、炎症性腸疾患に使用される薬剤、胆道疾患に使用される薬剤、膵臓疾患に使用される薬剤が含まれる。原虫感染症を治療するために使用される治療剤、マラリア、アメーバ症、ジアルジア症、トリコモナス症、トリパノゾーマ病、及び/もしくはリーシュマニア症を治療するために使用される薬物、ならびに/または蠕虫症の化学療法において使用される薬物。他の治療剤には、抗菌剤、スルホンアミド、トリメトプリム−スルファメトキサゾールキノロン、及び***症に対する薬剤、ペニシリン、セファロスポリン、及びその他、β−ラクタム抗生物質、アミノグリコシドを含む薬剤、タンパク質合成阻害剤、結核、マイコバクテリウムアビウム複合疾患、及びハンセン病の化学療法において使用される薬物、抗真菌剤、非レトロウイルス剤及び抗レトロウイルス剤を含む抗ウイルス薬剤が含まれる。
主題の化合物と組み合わせることのできる治療用抗体の例としては、抗受容体チロシンキナーゼ抗体(セツキシマブ、パニツムマブ、トラスツズマブ)、抗CD20抗体(リツキシマブ、トシツモマブ)、ならびにアレムツズマブ、ベバシズマブ、及びゲムツズマブ等の他の抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
更に、免疫調節物質、免疫抑制剤、寛容原、及び免疫刺激薬等の、免疫調節に使用される治療剤が本明細書における方法によって企図される。加えて、血液及び造血臓器に対して作用する治療剤、造血薬剤、成長因子、ミネラル、及びビタミン、抗凝血剤、血栓溶解剤、及び抗血小板薬。
主題の化合物と組み合わせることのできる更なる治療剤は、Goodman及びGilman著、Hardman、Limbird、及びGilman編集、第10版「The Pharmacological Basis of Therapeutics」ならびに医師用添付文書集に見出されてもよく、それらの両方は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
下に提供される実施例及び調製物は、本発明の化合物及びかかる化合物を調製する方法を更に例証及び例示する。本発明の範囲が次の実施例及び調製物の範囲によって決して限定されないことを理解されたい。次の実施例では、単一のキラル中心を有する分子は、別途注記のない限り、ラセミ混合物として存在する。2つ以上のキラル中心を有する分子は、別途注記のない限り、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一の鏡像異性体/ジアステレオマーは、当業者に既知の方法によって得られてもよい。
治療レジメン
本発明は、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の組み合わせが対象に投与される治療レジメンを更に提供する。幾つかのレジメンでは、この組み合わせは、相乗的に有効な治療量のPI3−キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤を含み、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤は、治療量より低い量で存在する。幾つかのレジメンでは、このレジメンは、等価用量のPI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の1日1回の投与と比較して、(a)より高い治療効果、(b)同様またはより良好なPI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤の耐容性、及び(c)同様またはより小さい曲線下面積を達成するのに有効である。本明細書で使用されるとき、「等価用量」という用語は、1日、数日間、1週間、1ヶ月、またはそれ以上を含むある期間にわたって対象に投与される単回または複数回用量を指す。幾つかのレジメンでは、等価性は、治療サイクルにわたって(例えば、1週間)評価される。「等価用量」という用語は、特定の期間投与される化合物の同一の量に限定されず、同様のレベルの耐容性をもたらす用量も指す。一例として、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤が50mgの週累積用量で間欠的に投与される本発明のレジメンを、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤が毎日投与されるレジメンと比較した場合、用量制限毒性及び/または制限された耐容性のため、連日投与を用いた50mg未満(例えば、約40〜45mg)の週累積用量のみが達成可能であり得る。このような場合、間欠的レジメンにおける50mgの週累積用量の投与は、毎日投与される約40〜45mg週累積用量と「等価」である。
例えば、投薬レジメンは、7日間の投与期間中、約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または35時間を超える期間、約80、90、100、100、120、130、140、150、または160nMを超えるPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤血漿濃度を達成するのに有効である。幾つかの実例では、このレジメンは、7日間の投与期間中、約20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または35時間を超える期間、約100nMを超えるPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤血漿濃度を達成するのに有効である。他の実例では、このレジメンは、7日間の投与期間中、約20または約30時間を超える期間、約100nMを超えるPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤血漿濃度を達成するのに有効である。
本発明は、等価用量のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤を1日1回投与することによって達成されるCmaxよりも、約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、150%、200%、250%、または300%高いCmaxを達成するのに有効な治療レジメンも提供する。例えば、達成されるCmaxは、約100、200、250、300、350、400、450、500、550、または600nMを超える。幾つかの実例では、達成されるCmaxは、約200、250、300、350、400、450、500、550、または600nMを超える。例えば、Cmaxは、200nMを超える。あるいは、Cmaxは、300nMを超える他の実例では、達成されるCmaxは、200〜600nMである。更に他の実例では、達成されるCmaxは、200〜500nMである。更に他の実例では、達成されるCmaxは、200〜500nMである。
幾つかの実施形態では、本発明の間欠的治療レジメンは、等価用量のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の1日1回投与と比較して、同様のまたはより良好な経路阻害を達成する。経路阻害は、例えば、p4EBP1、pS6、及びpRAS40から選択されるタンパク質のリン酸化の減少の割合として測定され得る。幾つかの実施形態では、経路阻害は、p4EBP1のリン酸化の40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれ以上の減少として測定される。例えば、p4EBP1のリン酸化は、少なくとも60%減少する。他の実施形態では、経路阻害は、pS6のリン酸化の40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれ以上の減少として測定される。例えば、pS6のリン酸化は、少なくとも60%減少する。更に他の実施形態では、経路阻害は、pRAS40のリン酸化の40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれ以上の減少として測定される。例えば、pRAS40のリン酸化は、少なくとも60%減少する。更に他の実施形態では、経路阻害は、p4EBP1、pS6、及びpRAS40のリン酸化の40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれ以上の減少として測定される。例えば、p4EBP1、pS6、及びpRAS40のリン酸化は、少なくとも60%減少する。幾つかの実施形態では、経路阻害は、末梢血液細胞において測定される。他の実施形態では、経路阻害は、生検、例えば、皮膚生検において測定される。
幾つかの実施形態では、本発明の間欠的治療レジメンは、等価用量のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の1日1回投与と比較して、同様のまたはより良好なレベルの耐容性を達成する。耐容性のレベルは、例えば、3グレード以上の有害事象の発生または発生不足として測定され得る。幾つかの実施形態では、有害事象は、発疹、高血糖症、リンパ球減少症、下痢、γ−グルタミルトランスフェラーゼ増加、低カリウム血症、低ナトリウム血症、掻痒、血小板減少症、上腹部痛、貧血、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、無力症、カテーテル関連感染、蜂巣炎、疾患増悪、腸管皮膚瘻、胃腸炎、急性膵炎、胸水、斑状発疹、眠気、または尿管感染である。例えば、有害事象は、発疹である。
幾つかの実施形態では、所与の投与スケジュールは、PI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の1つ以上の投与を含み、本明細書に記載の投与等のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の少なくとも1つの投与は、毎日、週1回、隔週、月1回、2ヶ月に1回、年1回、半年に1回、または任意の他の期間繰り返されるか、またはサイクルされ得る。繰り返される投与スケジュールまたはサイクルは、スケジュールの開始時に決定される固定期間繰り返され得るか、検出可能な疾患組織の存在下におけるレベルの低下(例えば、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、または100%の低下)等の治療効果の尺度に基づいて終了するか、延長されるか、またはさもなければ調節され得るか、あるいは医療専門家によって決定される任意の他の理由で終了するか、延長されるか、またはさもなければ調節され得る。
幾つかの投薬レジメンでは、投薬レジメンは、間欠的レジメンである。好ましくは、間欠的レジメンは、少なくとも1日の治療期間、その後に少なくとも1日の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含む。例えば、間欠的投薬レジメンは、2、3、4、5、6、または7日連続の治療期間、その後に少なくとも1日の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含み得る。幾つかのレジメンでは、間欠的投薬レジメンは、2、3、4、5、6、または7日連続の治療期間、その後に少なくとも3、4、または5日連続の治療休止期間の少なくとも1つのサイクル、少なくとも1日の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つのサイクル、3日連続の治療期間、その後に4日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、5日連続の治療期間、その後に2日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、または1日連続の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクルを含む。幾つかのレジメンでは、間欠的投薬レジメンは、7日以内に隔日で少なくとも3つの治療期間を含む少なくとも1つの7日間サイクルを含む。
幾つかの併用療法レジメンでは、対象は、(a)第1の投薬レジメンに従う治療上有効量のPI3−キナーゼα阻害剤と、(b)第2の投薬レジメンに従う治療上有効量のmTOR阻害剤との組み合わせが投与される。第1の投薬レジメン及び第2の投薬レジメンは、異なり得るか、または同一であり得、同時に投与される。各投薬レジメンは独立して、治療期間、その後に治療休止期間の繰り返しサイクルを含む。好ましくは、少なくとも1つの投薬レジメンは、0日を超える1つの治療休止期間を有する。幾つかの併用レジメンでは、第1の投薬レジメン及び第2の投薬レジメンのうちの一方は、間欠的レジメンではなく、すなわち、連続的レジメンである。例えば、幾つかのレジメンでは、第2のレジメンまたは第2のレジメンのいずれかが、0日の治療休止期間を有する。好ましくは、第1の投薬レジメンは、0日の治療休止期間を有し、第2の投薬レジメンは、間欠的レジメンである。例えば、第2の投薬レジメンは、5日連続の治療期間、その後に2日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、または1日連続の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクルを含み得る。
幾つかの併用療法レジメンでは、第1及び/または第2の投薬レジメンは独立して、少なくとも1日の治療期間、その後に少なくとも1日の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含む。例えば、第1及び/または第2の投薬レジメンは独立して、2、3、4、5、6、または7日連続の治療期間、その後に少なくとも1日の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含み得る。幾つかのレジメンでは、第1及び/または第2の投薬レジメンは独立して、2、3、4、5、6、または7日連続の治療期間、その後に少なくとも3、4、または5日連続の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含む。好ましくは、第1及び/または第2の投薬レジメンは独立して、少なくとも1日の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つのサイクルを含む。より好ましくは、第1及び/または第2の投薬レジメンは独立して、3日連続の治療期間、その後に4日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、または5日連続の治療期間、その後に2日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、または1日連続の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクル、または1日連続の治療期間、その後に6日連続の治療休止期間の少なくとも1つの7日間サイクルを含む。任意に、第1の投薬レジメン及び第2の投薬レジメンは同一であり、同時に投与される。
幾つかのレジメンでは、PI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤、及び/または本発明の任意の更なる治療化合物は、複数回用量で投与される。投与は、1日または1週間に約1回、2回、3回、4回、5回、6回であり得るか、または6回を超え得る。投与は、約1ヶ月に1回、2週間に1回、1週間に1回、または2日に1回であり得る。幾つかのレジメンでは、PI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の投与、その後に休止期間(中断)のサイクルは、約6、10、14、28日、2ヶ月、6ヶ月、または1年を超えて繰り返される。幾つかのレジメンでは、PI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の投与、その後に休止を含む投与サイクルの繰り返しは、必要な限り継続される。本発明の治療レジメンの投与は、必要な限り継続し得る。幾つかのレジメンでは、本発明のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤は、1、2、3、4、5、6、7、14、または28日を超えて投与される。幾つかのレジメンでは、本発明のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤は、28、14、7、6、5、4、3、2、または1日未満投与される。幾つかのレジメンでは、本発明のPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤は、例えば、長期間の効果を有する治療のために、継続的に長期間投与される。
本明細書における投与されるPI3−キナーゼα阻害剤/mTOR阻害剤の量は、意図される用途(生体外または生体内)、または治療される対象及び病状、例えば、対象の体重及び年齢、病状の重症度、投与様式等に応じて変化し得、この量は、当業者によって容易に決定され得る。
本発明の剤形とは、患者に投与するための薬物の物理的製剤を指す。剤形が固体である場合、この剤形は、単一のカプセル、錠剤、もしくは丸剤であり得るか、またはあるいは、複数のカプセル、錠剤、もしくは丸剤から成り得る。剤形は、対象に1日1回または複数回投与される。投与の最も効果的な手段及び投薬量を決定する方法は、当業者に周知であり、治療に用いられる組成物、治療の目的、治療される標的細胞または組織、及び治療される対象によって異なる。単回または複数回投与(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、もしくはそれ以上の用量、またはそれらを超える用量)は、治療医師によって選択される用量レベル及びパターンで行われ得る。
阻害剤は、任意の好適な量で投与され得る。幾つかのレジメンでは、組み合わせは、相乗的に有効な治療量のPI3−キナーゼα阻害剤及びmTOR阻害剤を含み、PI3−キナーゼα阻害剤及び/またはmTOR阻害剤は、治療量より低い量で存在する。併用療法を含む幾つかのレジメンでは、mTor阻害剤は、週に約0.1、0.2、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10.0、10.5、11.0、11.5、12.0、12.5、13.0、13.5、14.0、14.5、15.0、15.5、16.0、16.5、17.0、17.5、18.0、18.5、19.0、19.5、20.0、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、または70mgの範囲内で対象に投与される。例えば、mTOR阻害剤は、週に約0.1、0.2、0.5、1、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10.0、10.5、11.0、11.5、12.0、12.5、13.0、13.5、14.0、14.5、15.0、15.5、16.0、16.5、17.0、17.5、18.0、18.5、19.0、19.5、または20.0mgの範囲内で対象に投与される。幾つかのレジメンでは、mTOR阻害剤は、週に約1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、または5.0mgの範囲内で対象に投与される。併用療法を含む幾つかのレジメンでは、PI3−キナーゼα阻害剤は、週に約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgの範囲内で対象に投与される。例えば、PI3−キナーゼα阻害剤は、週に約100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、または500mgの範囲内で対象に投与される。幾つかのレジメンでは、PI3−キナーゼα阻害剤は、週に約300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、または500mgの範囲内で対象に投与される。
幾つかの実施形態では、阻害剤は、例えば、1日約0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.3mg/kg、0.4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、11mg/kg、12mg/kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、17mg/kg、18mg/kg、19mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、もしくは50mg/kg、それら未満、またはそれらを超える、1日約0.1mg/kg〜50mg/kgの範囲内で対象に投与される。幾つかの実施形態では、阻害剤は、例えば、週に約1mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、50mg/kg、100mg/kg、150mg/kg、200mg/kg、250mg/kg、300mg/kg、350mg/kg、もしくは400mg/kg、それら未満、またはそれらを超える、週に約0.1mg/kg〜400mg/kgの範囲内で対象に投与される。幾つかの実施形態では、阻害剤は、例えば、月に約50mg/kg、100mg/kg、150mg/kg、200mg/kg、250mg/kg、300mg/kg、350mg/kg、400mg/kg、450mg/kg、500mg/kg、550mg/kg、600mg/kg、650mg/kg、700mg/kg、750mg/kg、800mg/kg、850mg/kg、900mg/kg、950mg/kg、もしくは1000mg/kg、それら未満、またはそれらを超える、月に約0.1mg/kg〜1500mg/kgの範囲内で対象に投与される。幾つかの実施形態では、阻害剤は、例えば、週に約5mg/m2、10mg/m2、15mg/m2、20mg/m2、25mg/m2、30mg/m2、35mg/m2、40mg/m2、45mg/m2、50mg/m2、55mg/m2、60mg/m2、65mg/m2、70mg/m2、75mg/m2、100mg/m2、125mg/m2、150mg/m2、175mg/m2、もしくは200mg/m2、それら未満、またはそれらを超える、週に約0.1mg/m2−200mg/m2の範囲内で対象に投与される。標的用量は、単回用量で投与され得る。あるいは、標的用量は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、もしくはそれ以上の用量、またはそれらを超える用量で投与され得る。例えば、週に約20mg/kgの用量は、週に約20mg/kgの用量で、または1週間にわたって3日ずつ投与される約6.67mg/kgの用量で送達され得、この3日間は、連続していても連続していなくてもよい。投与スケジュールは、本明細書に記載の任意の投与スケジュールを含む本発明に従う任意のレジメンに従って繰り返され得る。幾つかの実施形態では、阻害剤は、例えば、約5mg/m2、10mg/m2,15mg/m2、20mg/m2、25mg/m2、30mg/m2、35mg/m2、40mg/m2、45mg/m2、50mg/m2、55mg/m2、60mg/m2、65mg/m2、70mg/m2、75mg/m2、100mg/m2、130mg/m2、135mg/m2、155mg/m2、175mg/m2、200mg/m2、225mg/m2、250mg/m2、300mg/m2、350mg/m2、400mg/m2、420mg/m2、450mg/m2、もしくは500mg/m2、それら未満、またはそれらを超える、約0.1mg/m2〜500mg/m2の範囲で対象に投与される。
PI3−キナーゼα阻害剤またはmTOR阻害剤の用量は、約、少なくとも約、または最大で約0.1、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000mg、もしくはmg/kg、またはそれらにおいて導き出すことのできる任意の範囲であり得る。投薬量(mg/kg)が、対象の全体重(kg)当たりの阻害剤の量(mg)を指すことが企図される。複数回用量が患者に与えられ、これらの用量が量の点で異なり得るか、またはそれらが同一であり得ることが企図される。
投与される各阻害剤の量は、治療される哺乳動物、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の性質、及び処方医師の判断に依存する。
実施例1:p110α/p85α、p110β/p85α、p110β/p85α、及びp110γの発現及び阻害アッセイ
PI3−K活性をアッセイするための商用のキットまたは体系が入手可能である。市販のキットまたは体系を使用して、PI3キナーゼα、β、δ、及びγを含むが、これらに限定されないPI3−Kの阻害剤及び/またはアゴニストをスクリーニングすることができる。例示の体系は、Upstate製のPI3キナーゼ(ヒト)HTRF(商標)アッセイである。このアッセイは、製造業者によって示唆される手順に従って行うことができる。手短に述べると、アッセイは、PI3−Kの活性によって形成されたPIP3産物を間接的に測定する時間分解FRETアッセイである。キナーゼ反応を、マイクロタイタープレート(例えば、384ウェルのマイクロタイタープレート)中で行う。総反応容量は、1ウェル当たりおよそ20μLである。第1のステップでは、各ウェルは、20%ジメチルスルホキシド中2μLの試験化合物を受容して、2%DMSOの最終濃度を得る。次に、1ウェル当たりおよそ14.5μLのキナーゼ/PIP2混合物(1倍反応緩衝液中に希釈)を添加して、0.25〜0.3μg/mLキナーゼ及び10μM PIP2の最終濃度にする。プレートを密封し、室温で15分間インキュベートする。反応を開始するために、1ウェル当たり3.5μLのATP(1倍反応緩衝液中に希釈)を添加して、10μM ATPの最終濃度にする。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートする。1ウェル当たり5μLの停止液を添加することによって反応を停止させ、次いで1ウェル当たり5μLの検出ミックスを添加する。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートし、次いで適切なプレートリーダー上で読み取る。データを分析し、GraphPad Prism5を使用してIC50を生成する。PI3Kα、β、δ、及びγに対して、IC50に到達する阻害剤のnM濃度が提供される。β、δ、及びγに対する濃度よりも低い濃度でのPI3Kαの阻害は、この群のキナーゼにおける特異性の証拠となる。同様のアッセイ、及び当該技術分野で既知の他のアッセイを使用して、PI3KクラスIIキナーゼ、ホスホイノシチド4キナーゼ(PI4K)、及びホスホイノシチド5キナーゼ(PI5K)を含むが、これらに限定されない他のキナーゼの阻害パーセントを測定することができる。
実施例2:Ablの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、Ablキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。例えば、本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、200μM ATP(2.5μCiのγ−32P−ATP)、及び0.5mg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換え完全長AblまたはAbl(T315I)(Upstate)に対して三重でアッセイすることができる。最適化されたAblペプチド基質EAIYAAPFAKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例3:Hckの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、Hckキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、200μM ATP(2.5μCiのγ−32P−ATP)、及び0.5mg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換え完全長Hckに対して三重でアッセイすることができる。最適化されたSrcファミリーキナーゼペプチド基質EIYGEFKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例4:インスリン受容体(IR)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、IR受容体キナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、10mM MnCl2、200μM ATP(2.5μCiのγ−32P−ATP)、及び0.5mg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えインスリン受容体キナーゼドメイン(Upstate)に対して三重でアッセイすることができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例5:Srcの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、Srcキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、200μM ATP(2.5μCiのγ−32P−ATP)、及び0.5mg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換え完全長SrcまたはSrc(T338I)に対して三重でアッセイすることができる。最適化されたSrcファミリーキナーゼペプチド基質EIYGEFKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例6:DNA−PK(DNAK)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、DNAKキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順に従って測定することができる。DNA−PKは、Promegaから購入することができ、製造業者の指示に従ってDNA−PKアッセイ系(Promega)を使用してアッセイすることができる。
実施例7:mTORの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、mTorに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、50mM HEPES、pH7.5、1mM EGTA、10mM MgCl2、2.5mM、0.01%Tween、10μM ATP (2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えmTOR(Invitrogen)に対して試験することができる。ラット組換えPHAS−1/4EBP1(Calbiochem、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
mTOR活性をアッセイするための他のキットまたは体系は、市販されている。例えば、InvitrogenのLanthaスクリーン(商標)キナーゼアッセイを使用して、本明細書に開示されるmTORの阻害剤を試験することができる。このアッセイは、mTORキナーゼによるGFP標識された4EBP1のリン酸化を測定する時間分解FRETプラットフォームである。キナーゼ反応は、白色の384ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。総反応容量は、1ウェル当たり20μLであり、反応緩衝液の組成は、50mM HEPES pH7.5、0.01%ポリソルベート20、1mM EGTA、10mM MnCl2、及び2mM DTTである。第1のステップでは、各ウェルは、20%ジメチルスルホキシド中2μLの試験化合物を受容して、2%DMSOの最終濃度を得る。次に、反応緩衝液中に希釈された1ウェル当たり8μLのmTORを添加して、60ng/mLの最終濃度にする。反応を開始するために、1ウェル当たり10μLのATP/GFP−4EBP1混合物(反応緩衝液中に希釈)を添加して、10μM ATP及び0.5μM GFP−4EBP1の最終濃度にする。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートする。1ウェル当たり10μLのTb−抗pT46 4EBP1抗体/EDTA混合物(TR−FRET緩衝液中に希釈)を添加することによって反応を停止させて、1.3nM抗体及び6.7mM EDTAの最終濃度にする。プレートを密封し、室温で1時間インキュベートし、次いでLanthaスクリーン(商標)TR−FRET用に設定されたプレートリーダー上で読み取る。データを分析し、GraphPad Prism 5を使用してIC50を生成する。
実施例8:血管内皮成長受容体の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、VEGF受容体に対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、0.1%BME、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えKDR受容体キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例9:エフリン受容体B4(EphB4)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、EphB4に対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、0.1%BME、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えエフリン受容体B4キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例10:表皮成長因子受容体(EGFR)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、EGFRキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、0.1%BME、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えEGF受容体キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例11:KITアッセイの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、KITキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、1mM DTT、10mM MnCl2、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えKITキナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例12:RETの発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、RETキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、2.5mM DTT、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えRETキナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。最適化されたAblペプチド基質EAIYAAPFAKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例13:血小板由来成長因子受容体(PDGFR)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、PDGFRキナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、2.5mM DTT、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えPDG受容体キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。最適化されたAblペプチド基質EAIYAAPFAKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例14:FMS関連チロシンキナーゼ3(FLT−3)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、FLT−3キナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、2.5mM DTT、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えFLT−3キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。最適化されたAblペプチド基質EAIYAAPFAKKKをホスホアクセプター(200μM)として使用する。リン酸セルロースシート上にスポットすることによって反応を終了させ、それを0.5%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例15:TEK受容体チロシンキナーゼ(TIE2)の発現及び阻害アッセイ
本発明の1つ以上の化合物の、TIE2キナーゼに対する交差活性またはその欠如は、当該技術分野で既知の任意の手順または下に開示される方法に従って測定することができる。本明細書に記載される化合物は、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl2、2mM DTT、10mM MnCl2、10μM ATP(2.5μCiのμ−32P−ATP)、及び3μg/mL BSAを含有するアッセイにおいて、組換えTIE2キナーゼドメイン(Invitrogen)に対して試験することができる。ポリE−Y(Sigma、2mg/mL)を基質として使用する。ニトロセルロース上にスポットすることによって反応を終了させ、それを1M NaCl/1%リン酸で洗浄する(およそ6回、各々5〜10分間)。シートを乾燥させ、移された放射能をリン酸画像化によって定量化する。
実施例16:B細胞活性化及び増殖アッセイ
1つ以上の主題の化合物のB細胞活性化及び増殖を阻害する能力を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。例えば、生細胞の代謝活性を測定する生体外細胞増殖アッセイを確立する。アッセイは、アラマーブルー還元を使用して96ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。Balb/c脾臓B細胞をFicoll−Paque(商標)PLUS勾配により精製し、続いてMACS B細胞単離キット(Miletenyi)を使用して磁気細胞分離を行う。細胞を、B細胞培地(RPMI+10%FBS+Penn/Strep+50μM bME+5mM HEPES)中に、90μL中50,000細胞/ウェルでプレートする。本明細書に開示される化合物をB細胞培地中に希釈し、10μL体積で添加する。プレートを30分間、37℃及び5%CO2(0.2%DMSO最終濃度)でインキュベートする。B細胞培地中、10μg/mL LPS、または5μg/mL F(ab’)2ロバ抗マウスIgMのいずれかに加えて、2ng/mL組換えマウスIL4を含有する、50μLのB細胞刺激カクテルを次いで添加する。プレートを72時間、37℃及び5%CO2でインキュベートする。15μLの体積のアラマーブルー試薬を各ウェルに添加し、プレートを5時間、37Cで、及び5%CO2でインキュベートする。アラマーブルー蛍光を560Ex/590Emで読み取り、GraphPad Prism 5を使用してIC50またはEC50値を算出する。
実施例17:腫瘍細胞株増殖アッセイ
1つ以上の主題の化合物の腫瘍細胞株増殖を阻害する能力を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。例えば、生体外細胞増殖アッセイを行って、生細胞の代謝活性を測定することができる。アッセイは、アラマーブルー還元を使用して96ウェルのマイクロタイタープレート中で行う。ヒト腫瘍細胞株を、ATCC(例えば、MCF7、U−87mg、MDA−MB−468、PC−3)から得、T75フラスコ中の培養密度まで増殖させ、0.25%トリプシンでトリプシン処理し、腫瘍細胞培地(DMEM+10%FBS)で1回洗浄し、腫瘍細胞培地中に、90μL中5,000細胞/ウェルでプレートする。本明細書に開示される化合物を腫瘍細胞培地中で希釈し、10μL体積で添加する。プレートを37℃で72時間、及び5%CO2でインキュベートする。10μLの容量のアラマーブルー試薬を各ウェルに添加し、プレートを3時間、37℃及び5%CO2でインキュベートする。アラマーブルー蛍光を560Ex/590Emで読み取り、GraphPad Prism 5を用いてIC50値を算出する。結果は、試験される条件下で、本発明の化合物の幾つかが腫瘍細胞株増殖の強力な阻害剤であることを示すことが予想される。
実施例18:生体内での抗腫瘍活性
本明細書に記載される化合物は、ヒト及びマウス腫瘍モデルのパネルにおいて評価することができる。
パクリタキセル不応性腫瘍モデル
1.臨床由来卵巣癌モデル。
この腫瘍モデルは、卵巣癌患者の腫瘍生検から確立する。腫瘍生検を患者から採取する。
本明細書に記載される化合物を、2日毎、5回のスケジュールを使用して、病期分類した腫瘍を有するヌードマウスに投与する。
2.A2780Taxヒト卵巣癌異種移植片(変異チューブリン)。
A2780Taxは、パクリタキセル耐性ヒト卵巣癌モデルである。それは、MDR拮抗薬であるパクリタキセル及びベラパミルとの細胞の共インキュベーションによる感受性親A2780株に由来する。その耐性機序は、非MDR関連であり、ベータ−チューブリンタンパク質をコードする遺伝子における変異に起因することが示されている。
本明細書に記載される化合物を、2日毎、5回のスケジュールで、病期分類した腫瘍を有するマウスに投与することができる。
3.HCT116/VM46ヒト結腸癌異種移植片(多剤耐性)。
HCT116/VM46は、感受性HCT116親株から発達させたMDR耐性結腸癌である。生体内で、ヌードマウスにおいて成長させられて、HCT116/VM46は、パクリタキセルに対する高い耐性を一貫して示している。
本明細書に記載される化合物を、2日毎、5回のスケジュールで、病期分類した腫瘍を有するマウスに投与することができる。
5.M5076マウス肉腫モデル
M5076は、生体内でパクリタキセルに対して本質的に不応性であるマウス線維肉腫である。
本明細書に記載される化合物を、2日毎、5回のスケジュールで、病期分類した腫瘍を有するマウスに投与することができる。
1つ以上の本発明の化合物は、多剤耐性ヒト結腸癌異種移植片HCT/VM46または本明細書に記載されるモデルを含む当該技術分野で既知の任意の他のモデルにおいて、生体内で他の治療剤と併用することができる。
結果は、試験される条件下で、本発明の1つ以上の化合物が生体内での腫瘍成長の強力な阻害剤であることを示すことが予想される。
実施例19:ミクロソーム安定性アッセイ
1つ以上の主題の化合物の安定性を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。例えば、1つ以上の主題の化合物の安定性を、生体外アッセイによって確立する。具体的には、肝臓由来のマウス、ラット、またはヒトミクロソームと反応させたときの1つ以上の主題の化合物の安定性を測定する、生体外ミクロソーム安定性アッセイを確立する。化合物とのミクロソーム反応を、1.5mLエッペンドルフ管中で行う。各管は、0.1μLの10.0mg/mL NADPH、75μLの20.0mg/mLマウス、ラット、またはヒト肝ミクロソーム、0.4μLの0.2Mリン酸塩緩衝液、及び425μLのddH2Oを含有する。陰性対照(NADPHを含まない)管は、75μLの20.0mg/mLマウス、ラット、またはヒト肝ミクロソーム、0.4μLの0.2Mリン酸塩緩衝液、及び525μLのddH2Oを含有する。1.0μLの10.0mM試験化合物を添加することによって反応を開始する。反応管を37℃でインキュベートする。100μL試料を、300μL冷メタノールを含有する新たなエッペンドルフ管中に収集し、0、5、10、15、30、及び60分間反応させる。試料を15,000rpmで遠心分離してタンパク質を除去する。遠心分離した試料の上清を新たな管に移す。ミクロソームとの反応後の上清中の安定な化合物の濃度を、液体クロマトグラフィー/質量分析(LC−MS)によって測定する。
実施例20:血漿安定性アッセイ
血漿中の1つ以上の主題の化合物の安定性を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。例えば、Rapid Commun.Mass Spectrom.,10:1019−1026を参照されたい。次の手順は、ヒト血漿を使用するHPLC−MS/MSアッセイであるが、サル、イヌ、ラット、及びマウスを含む他の種もまた利用可能である。凍結し、ヘパリン化したヒト血漿を、使用前に冷水浴中で解凍し、4℃で10分間、2000rpmでスピンする。主題の化合物を、400μMストック溶液から事前に加温した血漿のアリコートに添加して、5μM試験化合物及び0.5%DMSOを含有する、400μL(または半減期決定のために800μL)の最終アッセイ体積を得る。反応物を、振盪しながら、37℃で0分間及び60分間、または半減期決定のために37℃で0、15、30、45、及び60分間インキュベートする。50μLのインキュベーション混合物を200μLの氷冷アセトニトリルに移すことによって反応を停止させ、5分間振盪することによって混合する。試料を6000xgで、4℃で15分間遠心分離し、120μLの上清を清潔な管中に除去する。試料を次いで蒸発乾固させ、HPLC−MS/MSによる分析に供す。
所望される場合、次の1つ以上の対照または参照化合物(5μM)を、試験化合物と同時に試験する:1つの化合物、すなわち低い血漿安定性を有するプロポキシカイン、及び別の化合物、すなわち中間的な血漿安定性を有するプロパンテリン。
試料をアセトニトリル/メタノール/水(1/1/2、v/v/v)中で再構成し、選択反応モニタリング(SRM)を使用して(RP)HPLC−MS/MSを介して分析する。HPLC条件は、オートサンプラーを用いるバイナリLCポンプ、混合モード、C12、2×20mmカラム、及び勾配プログラムからなる。分析物に対応するピーク面積をHPLC−MS/MSによって記録する。パーセントとして表される、ゼロ時間の時点で残っていた量に対する60分後に残った親化合物の比率を、血漿安定性として報告する。半減期決定の場合は、一次速度論を想定して、残った化合物(%)対時間の、対数曲線の最初の線形範囲の勾配から半減期を推定する。
実施例21:化学安定性
1つ以上の主題の化合物の化学安定性を、当該技術分野で既知の標準的な手順に従って決定する。以下は、主題の化合物の化学安定性を確認するための例示的手順を詳述する。化学安定性アッセイに使用するデフォルト緩衝液は、pH7.4のリン酸緩衝食塩水(PBS)であるが、他の好適な緩衝液を使用することができる。主題の化合物を100μMストック溶液からPBSのアリコートに添加して(二重に)、5μM試験化合物及び1%DMSO(半減期決定のために700μLの総試料体積を調製する)を含有する、400μLの最終アッセイ容量を得る。反応物を振盪しながら、37℃で0分間及び24時間インキュベートし、半減期決定のためには、試料を0、2、4、6、及び24時間インキュベートする。100μLのインキュベーション混合物を100μLのアセトニトリルに即座に添加することによって反応を停止させ、5分間ボルテックスする。試料を次いで、HPLC−MS/MSによって分析するまで−20℃で保管する。この化合物は、24時間の経過にわたって大部分が加水分解されるため、所望される場合、クロラムブシル(5μM)等の対照化合物または参照化合物を目的とする主題の化合物と同時に試験する。(RP)HPLC−MS/MSを介して、選択反応モニタリング(SRM)を使用して試料を分析する。HPLC条件は、オートサンプラーを使用するバイナリLCポンプ、混合モード、C12、2×20mmカラム、及び勾配プログラムからなる。分析物に相当するピーク面積をHPLC−MS/MSによって記録する。パーセントとして表される、ゼロ時間の時点で残っていた量に対する24時間後に残った親化合物の比率を、化学安定性として報告する。半減期決定の場合は、一次速度論を想定して、残った化合物(%)対時間の、対数曲線の最初の線形範囲の勾配から半減期を推定する。
実施例22:Aktキナーゼアッセイ
L6筋芽細胞、B−ALL細胞、B細胞、T細胞、白血病細胞、骨髄細胞、p190形質導入細胞、フィラデルフィア染色体陽性細胞(Ph+)、及びマウス胚性線維芽細胞を含むが、これらに限定されない、Akt/mTOR経路の構成要素を含む細胞を、典型的には、ウシ胎児血清及び/または抗生物質を補充したDMEM等の細胞増殖培地中で増殖させ、培養密度まで増殖させる。
本明細書に開示される1つ以上の化合物の、Akt活性化に対する効果を比較するために、該細胞に一晩、血清飢餓処理を行い、本明細書に開示される1つ以上の化合物または約0.1%DMSOで約1分間〜約1時間インキュベートしてから、インスリン(例えば、100nM)で約1分間〜約1時間刺激する。細胞を、ドデシル硫酸ナトリウム等の洗浄剤及びプロテアーゼ阻害剤(例えば、PMSF)を含有する氷***解緩衝液中にこすり入れることによって溶解させる。細胞を溶解緩衝液と接触させた後、溶液を手短に超音波で分解し、遠心分離によって清澄化し、SDS−PAGEによって分解し、ニトロセルロースまたはPVDFに移し、ホスホ−Akt S473、ホスホ−Akt T308、Akt、及びβ−アクチンに対する抗体(Cell Signaling Technologies)を使用して免疫ブロットする。
実施例23:血液中のキナーゼシグナル伝達
ホスフロー法(方法s Enzymol.2007;434:131−54)を使用して、血液細胞中のPI3K/Akt/mTorシグナル伝達を測定する。この方法の利点は、それが本来の性質として、集団平均よりもむしろ細胞の異質性が検出され得るような単一細胞アッセイであることである。これは他のマーカーによって定義される異なる集団におけるシグナル伝達状態の同時識別を可能にする。ホスフローはまた、非常に定量的である。本明細書に開示される1つ以上の化合物の効果を試験するために、未分画の脾細胞、または末梢血単核球を抗CD3で刺激して、T細胞受容体シグナル伝達を開始させる。細胞を次いで固定し、表面マーカー及び細胞内リンタンパク質について染色する。試験される条件下で、本明細書に開示される阻害剤がAkt−S473及びS6の抗CD3媒介型リン酸化を阻害する一方で、ラパマイシンがS6リン酸化を阻害し、Aktリン酸化を増大させることが予想される。
同様に、全血のアリコートを種々の濃度のビヒクル(例えば、0.1%DMSO)またはキナーゼ阻害剤と共に15分間インキュベートした後、刺激物質を添加して、抗カッパ軽鎖抗体(Fab’2断片)を使用してT細胞受容体(TCR)(二次抗体を有する抗CD3)またはB細胞受容体(BCR)を架橋する。およそ5分及び15分後、試料を固定し(例えば、冷4%パラホルムアルデヒドで)、ホスフローに使用する。表面染色を使用して、当該技術分野で既知の細胞表面マーカーに向けられた抗体を使用してT細胞及びB細胞を識別する。固定した細胞を、これらのタンパク質のリン酸化アイソフォームに特異的な標識化した抗体と共にインキュベートすることによって、Akt及びS6等のキナーゼ基質のリン酸化のレベルを次いで測定する。細胞の集団を次いでフローサイトメトリーによって分析する。
結果は、試験される条件下で、本発明の化合物の1つ以上が血液細胞中のPI3K、mTOR、及びAktシグナル伝達のうちの1つ以上のうちの1つ以上のメンバーの強力かつ選択的な阻害剤であることを示すことが予想される。
実施例24:コロニー形成アッセイ
p190 BCR−Ablレトロウイルスで新たに形質転換されたマウス骨髄細胞(本明細書でp190形質導入細胞と称される)を、M3630メチルセルロース培地中、種々の薬物組み合わせの存在下で、約30%血清中の組換えヒトIL−7と共に約7日間プレートする。形成されたコロニーの数を顕微鏡下での目視検査によって計数する。
あるいは、ヒト末梢血単核球を、初期診断または再発時に、フィラデルフィア染色体陽性(Ph+)及び陰性(Ph−)患者から得る。生細胞を単離し、CD19+CD34+B細胞前駆体のために濃縮する。一晩の液体培養後、細胞を、サイトカイン(IL−3、IL−6、IL−7、G−CSF、GM−CSF、CF、Flt3 リガンド、及びエリスロポエチン)及び本開示のいずれかの化合物と組み合わせた種々の濃度の既知の化学療法剤を補充したメトカルト(Methocult)GF+H4435、Stem Cell Tehcnologies)中にプレートする。12〜14日後、コロニーを顕微鏡によって計数する。この方法を使用して、相加的活性または相乗活性の証拠について試験することができる。
結果は、試験される条件下で、p190形質導入細胞コロニー形成の強力かつ選択的な阻害剤であることを示すことが予想される。
実施例25:白血病細胞に対するキナーゼ阻害剤の生体内効果
メス受容マウスに、約4時間空けた2回の線量で、各々およそ5Gyにより、γ源からの致死的照射を行う。2回目の放射線量の約1時間後、マウスに約1×106個の白血病細胞(例えば、Ph+ヒトもしくはマウス細胞、またはp190形質導入骨髄細胞)を静脈内注射する。これらの細胞を、3〜5週齢の供与マウス由来の約5×106個の正常な骨髄細胞の放射線防護量と一緒に投与する。受容対象に水中の抗生物質を与え、毎日監視する。約14日後に病気になったマウスを安楽死させ、リンパ系臓器を分析のために採取する。白血病細胞注射の約10日後、キナーゼ阻害剤処理を開始し、マウスが病気になるまで、または最長で移植後およそ35日間、毎日継続する。阻害剤は、経口洗浄(oral lavage)によって与える。
およそ10日目(処理前)、及び安楽死時(処理後)に、末梢血液細胞を収集し、標識された抗hCD4抗体と接触させ、フローサイトメトリーによって計数する。この方法を使用して、試験される条件下で、既知の化学療法剤と組み合わせた本明細書に開示される1つ以上の化合物の相乗効果が、既知の化学療法剤(例えば、グリベック)のみでの処理と比較して、白血病血液細胞数を有意に低減することを実証することができる。
実施例26:狼瘡疾患モデルマウスの処理
B細胞中のPI3Kシグナル伝達に対抗する阻害受容体FcγRIIbを欠くマウスは、高浸透度で狼瘡を発症する。一部の狼瘡患者がFcγRIIbの減少した発現または機能を示すことから、FcγRIIbノックアウトマウス(R2KO、Jackson Labs)は、ヒト疾患の有効なモデルであると見なされる(S.Bolland及びJ.V.Ravtech 2000.Immunity 12:277−285)。
R2KOマウスは、約4〜6月齢以内に、抗核抗体、糸球体腎炎、及びタンパク尿症を伴う狼瘡様疾患を発症する。これらの実験のために、ラパマイシン類似体RAD001(LC Laboratoriesから入手可能)をベンチマーク化合物として使用し、経口投与する。この化合物は、B6.Sle1z.Sle3zモデルにおいて狼瘡症状を寛解させることが示されている(T.Wu et al.J.Clin Invest117:2186−2196)。
R2KO、BXSB、またはMLR/lpr等の狼瘡疾患モデルマウスを、約2月齢時点で、約2ヶ月間処理する。マウスに次の用量を与える:約10mg/kgのビヒクル、RAD001、またはおよそ1mg/kg〜約500mg/kgの本明細書に開示される化合物。試験期間およそ全体を通じて血液及び尿試料を得、抗核抗体(血清の希釈液中)またはタンパク質濃度(尿中)について試験する。血清もまた、ELISAによって抗ssDNA及び抗dsDNA抗体について試験する。60日目、動物を安楽死させ、組織を脾臓重量及び腎臓疾患の測定のために採取する。糸球体腎炎は、H&Eで染色された腎臓切片において査定する。処理の休止後、同一のエンドポイントを使用して他の動物を約2ヶ月間研究する。
当該技術分野で確立されたこのモデルを使用して、本明細書に開示されるキナーゼ阻害剤が狼瘡疾患モデルマウスにおける狼瘡症状の発症を抑制または遅延させ得ることを試験することができる。
実施例27:マウス骨髄移植アッセイ
メス受容マウスに、γ線源からの致死的照射を行う。放射線量の約1時間後、マウスに初期継代p190形質導入培養物(例えば、Cancer Genet Cytogenet.2005 Aug;161(1):51−6に記載されるような)由来の約1×106個の白血病細胞を注射する。これらの細胞を、3〜5週齢の供与マウス由来のおよそ5×106個の正常な骨髄細胞の放射線防護量と一緒に投与する。受容対象に水中の抗生物質を与え、毎日監視する。約14日後に病気になったマウスを安楽死させ、リンパ系臓器をフローサイトメトリー及び/または磁気濃縮のために採取する。処理をおよそ10日目に開始し、マウスが病気になるまで、または最長で移植後約35日後まで、毎日継続する。薬物は、強制経口投与(p.o.)によって与える。パイロット実験では、治癒的ではないが、白血病発症を約1週間以下遅延させる化学療法剤の用量を特定し、対照を、ビヒクル処理するか、またはこのモデルにおいて白血病誘発を遅延させるが治癒的でないことが以前に示された化学療法剤(例えば、約70mg/kg、1日2回のイマチニブ)で処理する。第1段階について、eGFPを発現するp190細胞を使用し、検死分析は、フローサイトメトリーによる骨髄、脾臓、及びリンパ節(LN)中の白血病細胞の割合の列挙に限定する。第2段階では、ヒトCD4の尾なし型を発現するp190細胞を使用し、検死分析には、hCD4+細胞の脾臓からの磁気選別、続いて次の主要なシグナル伝達エンドポイントの免疫ブロット分析を含める:p Akt−T308及びS473、pS6及びp4EBP−1。免疫ブロット検出の対照として、選別した細胞を、溶解前に本開示の阻害剤のキナーゼ阻害剤の存在または不在下でインキュベートする。任意に、「ホスフロー」を使用して、事前選別を行わずにhCD4開口型細胞中のp Akt −S473及びpS6−S235/236を検出する。これらのシグナル伝達研究は、例えば、薬物処理マウスが35日時点で臨床的白血病を発症していない場合に特に有用である。生存についてのカプラン−マイヤープロットを生成し、当該技術分野で既知の方法に従って統計分析を行う。p190細胞からの結果を別個にならびに累積的に分析する。
処理を開始する直前の10日目から開始し、末梢血液(100〜200μL)の試料を全てのマウスから毎週得る。血漿を薬物濃度の測定に使用し、細胞を、白血病マーカー(eGFPまたはhCD4)及び本明細書に記載されるシグナル伝達バイオマーカーについて分析する。
当該技術分野で既知のこの一般的アッセイを使用して、本明細書に開示される化合物の有効な治療用量が白血病細胞の増殖を阻害するために使用できることを試験し得る。
実施例28:ラットで発症する2型コラーゲン誘発性関節炎アッセイ
本発明の化合物の、自己免疫疾患関節炎に対する効果を研究するために、コラーゲン誘発性発症関節炎モデルを使用する。0日目、メスのルイスラットにコラーゲン注射を与える。ウシ2型コラーゲンを0.01N酢酸中の4mg/mL溶液として調製する。等容量のコラーゲン及び不完全フロイントアジュバントを、乳化物質のビーズが水中でその形態を保持するまで手混合によって乳化する。各齧歯動物は、混合物の300μL注射を、各注射時に、背部の3つの皮下部位にわたって受容する。
0日目、ビヒクル(5%NMP、85%PEG 400、10%Solutol)またはビヒクルもしくは対照(例えば、メトトレキサート)中の本発明の化合物を使用して経口化合物投与を開始し、毎日12時間間隔で16日目まで継続する。0、3、6、9〜17日目、ラットを計量し、9〜17日目に足首のノギス測定を行う。最終体重をとり、次いで17日目に動物を安楽死させる。安楽死後、血液を採取し、後足及び膝を除去する。血液を薬物動態実験ならびに抗II型コラーゲン抗体ELISAアッセイのために更に加工する。後足を計量し、次いで、膝と共に、10%ホルマリン中に保存する。足及び膝をその後、顕微鏡検査のために加工する。肝臓、脾臓、及び胸腺を計量する。坐骨神経を病理組織診断のために調製する。
膝及び足首関節を1〜2日間固定し、4〜5日間脱灰する。足首関節を縦方向に半分に切断し、膝を前額面に沿って半分に切断する。関節を加工し、包埋し、分割し、トルイジンブルーで染色する。関節のスコア化は、次の基準に従って行う:
膝及び足首炎症
0=正常
1=滑膜/関節周囲組織における炎症性細胞の最小の浸潤
2=軽度の浸潤
3=中程度の浮腫を伴う中程度の浸潤
4=顕著な浮腫を伴う顕著な浸潤
5=重度の浮腫を伴う重度の浸潤
足首パンヌス
0=正常
1=軟骨及び軟骨下骨におけるパンヌスの最小の浸潤
2=軽度の浸潤(辺縁帯で脛骨または足根骨の1/4未満)
3=中程度の浸潤(辺縁帯で脛骨または小足根骨の1/4〜1/3が侵されている)
4=顕著な浸潤(辺縁帯で脛骨または足根骨の1/2〜3/4が侵されている)
5=重度の浸潤(辺縁帯脛骨または足根骨の3/4超が侵されている、全体的構造の重度の歪み)
膝パンヌス
0=正常
1=軟骨及び軟骨下骨におけるパンヌスの最小の浸潤
2=軽度の浸潤(脛骨または大腿骨の表面または軟骨下面積の最大1/4にわたって拡大)
3=中程度の浸潤(脛骨または大腿骨の表面または軟骨下面積の1/4超だが1/2未満にわたって拡大)
4=顕著な浸潤(脛骨または大腿骨表面の1/2〜3/4にわたって拡大)
5=重度の浸潤(表面の3/4超に及ぶ)
軟骨損傷(足首、特に小足根骨)
0=正常
1=最小=明白な軟骨細胞喪失またはコラーゲン崩壊を伴わないトルイジンブルー染色の最小から軽度の喪失
2=軽度=巣性の軽度の(表面的)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の軽度の喪失
3=中程度=多巣性の中程度の(中間層までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の中程度の喪失、1/2〜3/4深度までの小足根骨が侵されている
4=顕著=多巣性の顕著な(深層までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の顕著な喪失、1つ以上の小足根骨が軟骨の全層喪失を有する
5=重度=多巣性の重度の(石灰化線までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の重度のびまん性喪失
軟骨損傷(膝、特に大腿顆)
0=正常
1=最小=明白な軟骨細胞喪失またはコラーゲン崩壊を伴わないトルイジンブルー染色の最小から軽度の喪失
2=軽度=巣性の軽度の(表面的)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の軽度の喪失
3=中程度=多巣性からびまん性の中程度の(中間層までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の中程度の喪失
4=顕著=多巣性からびまん性の顕著な(深層までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊あるいは完全にまたはほぼ完全に喪失した単一の大腿骨表面を伴うトルイジンブルー染色の顕著な喪失
5=重度=両方の大腿骨及び/または脛骨における、多巣性の重度の(石灰化線までの深度)軟骨細胞喪失及び/またはコラーゲン崩壊を伴うトルイジンブルー染色の重度のびまん性喪失
骨吸収(足首)
0=正常
1=最小=小さい吸収面積、低倍では容易に明白でない、まれな破骨細胞
2=軽度=より多数の吸収面積、低倍では容易に明白でない、より多数の破骨細胞、辺縁帯で脛骨または足根骨の1/4未満が吸収されている
3=中程度=皮質の全層欠陥を伴わない髄小柱及び皮質骨の明白な吸収、一部の髄小柱の喪失、低倍で明白な病変、より多数の破骨細胞、辺縁帯で脛骨または足根骨の1/4〜1/3が侵されている
4=顕著=皮質骨の全層欠陥、しばしば残った皮質表面のプロフィールの歪みを伴う、髄骨の顕著な喪失、多数の破骨細胞、辺縁帯で脛骨または足根骨の1/2〜3/4が侵されている
5=重度=皮質骨の全層欠陥、しばしば残った皮質表面のプロフィールの歪みを伴う、髄骨の顕著な喪失、多数の破骨細胞、辺縁帯で超脛骨または足根骨の3/4が侵されている、全体的構造の重度の歪み
骨吸収(膝)
0=正常
1=最小=小さい吸収面積、低倍では容易に明白でない、まれな破骨細胞
2=軽度=より多数の吸収面積、脛骨または大腿骨表面(内側または外側)の1/4を含む軟骨下骨の明確な喪失
3=中程度=脛骨または大腿骨表面(内側または外側)の1/4超だが1/2未満を含む軟骨下骨の明白な吸収
4=顕著=脛骨または大腿骨表面(内側または外側)の1/2以上だが3/4未満を含む軟骨下骨の明白な吸収
5=重度=脛骨または大腿骨表面(内側または外側)の3/4超を含む破壊に起因する関節全体の歪み
スチューデントのt検定、または他の適切な検定(事後検定を用いるANOVA)を使用して、有意性を5%の有意水準に設定し、体重/足重量統計分析、足AUCパラメータ及び病理組織学的パラメータを評価した。足重量及びAUCの阻害パーセントは、次の式を使用して算出した:
阻害%=A−B/AX100
A=平均疾患対照−平均正常
B=平均処理−平均正常
結果は、ビヒクルのみの対照またはメトトレキサート対照に比べて、本発明の化合物が関節炎誘発性の経時的な足首直径増における有意な低減、ならびに上述の炎症、パンヌス、軟骨損傷、及び骨吸収のカテゴリーのうちの少なくとも1つ以上における足首病理組織診断の低減を呈することを示すことが予想される。結果は、本発明の1つ以上の化合物が関節炎疾患症状の治療及び低減に有用であり得ることを示すことが予想される。
結果は更に、選択された試験化合物について、10、20、及び60mg/kg投薬量レベルでの血清抗II型コラーゲンレベルの低減を示すことが予想され、本発明の1つ以上の化合物が関節炎疾患症状の治療及び低減に有用であり得るだけでなく、自己免疫反応自体の阻害にもまた有用であり得ることが示唆される。
実施例29:ラット確立型2型コラーゲン誘発性関節炎アッセイ
ラットにおける10日間確立型2型コラーゲン誘発性関節炎の炎症、軟骨破壊、及び骨吸収の阻害における本発明の化合物の用量反応性有効性を検査するために、化合物を毎日または1日2回、6日間経口投与する。
0日目、メスのルイスラットに麻酔をかけ、調製したコラーゲン注射を与え、前述の通り投与する。6日目、動物に麻酔をかけ、第2のコラーゲン注射を与える。9日目、正常な(前疾患)左右足首関節のノギス測定を行う。10〜11日目、関節炎が典型的に生じ、ラットを処理群に無作為化する。無作為化は、足首関節膨潤が明白に確立され、両側性疾患の証拠が存在した後に行う。
動物を研究への登録のために選択した後、処理を経口経路によって開始する。動物にビヒクル、対照(エンブレル)、または化合物の用量を、1日2回または1日1回(それぞれBIDまたはQD)与える。1〜6日目、経口溶液について2.5mL/kg(BID)または5mL/kg(QD)の容量を使用して投与を行う。関節炎の確立後の1〜7日目、ラットを計量し、足首のノギス測定を毎日とる。7日目、最終体重をとり、動物を安楽死させる。
結果は、試験される条件下で、選択された試験化合物について、経時的な平均足首直径増の低減を示すことが予想される。
実施例30:アジュバント誘発性関節炎アッセイ
ラットの髄腔内カテーテル挿入
イソフルラン麻酔したルイスラット(200〜250g)に、髄腔内(IT)カテーテルを移植する。6日間の回復期間後、感覚または運動異常を有すると思われた動物(一般に総数の5%未満)を除く全ての動物を実験に使用する。髄腔内投与後、カテーテルを通じて10μLの薬物または食塩水、続いて10μLの等張食塩水を注射する。
アジュバント関節炎及び薬物処理
カテーテル移植の数日後である0日目、ルイスラットを、尾基部において、0.1mLの完全フロイントアジュバント(CFA)で免疫化する(n=6/群)。薬物(例えば、1つ以上の本発明の化合物またはビヒクル)処理は、一般に8日目に開始し、20日目まで毎日継続する。関節炎の臨床徴候は、一般に10日目に始まり、足膨潤を、水変動測定法によって2日毎に決定する。
結果は、本発明の1つ以上の化合物が、本明細書に記載される疾患または病態のうちの1つ以上の治療に有用であり得ることを示すことが予想される。
実施例31:齧歯類薬物動態アッセイ
本発明の化合物の薬物動態を研究するために、一組の4〜10週齢のマウスを次の表に従って群に分ける:
本発明の化合物を適切なビヒクル(例えば、5%の1−メチル−2−ピロリジノン、85%のポリエチレングリコール400、10%のSolutol)中に溶解させ、12時間間隔で毎日経口投与する。最終化合物を投与した2時間後、全ての動物をCO2中で安楽死させる。血液を即座に収集し、血漿単離のために氷上に保つ。血漿を、5000rpmで10分間遠心分離することによって単離する。採取された血漿を薬物動態検出のために凍結する。
結果は、本発明の化合物についての吸収、分布、代謝、***、及び毒性等の薬物動態パラメータを実証することが予想される。
実施例32:バソテスト(Basotest)アッセイ
Orpegen Pharma Basotest試薬キットを使用してバソテストアッセイを行う。ヘパリン化した全血を、試験化合物または溶媒と、37℃で20分間プレインキュベートする。血液を次いで、アッセイキット刺激緩衝液(反応のために細胞を予備刺激する)、続いてアレルゲン(ダストダニ抽出物または草抽出物)で20分間インキュベートする。血液試料を氷上でインキュベートすることによって、脱顆粒プロセスを停止する。細胞を次いで抗IgE−PEで標識して好塩基性顆粒球を検出、及び抗gp53−FITCで標識してgp53(活性化好塩基球上で発現する糖タンパク質)を検出する。赤血を染色した後、細胞を溶解溶液の添加によって溶解させる。細胞を洗浄し、フローサイトメトリーによって分析する。試験化合物は、このアッセイで評価されるとき、マイクロモル以下の範囲で好塩基性顆粒球のアレルゲン誘発性活性化を阻害する。結果は、試験される条件下で、本発明の1つ以上の化合物が好塩基球のアレルゲン誘発性活性化を阻害可能であることを実証することが予想される。
実施例33:腫瘍成長の阻害のための本発明の化合物の使用
細胞株
目的とする細胞株(A549、U87、ZR−75−1、及び786−O)をAmerican Type Culture Collection(ATCC,Manassas,VA)から得る。細胞を早期継代(例えば、継代3)において増殖させ、低温貯蔵で保存する。1つのアリコートを更なる増殖に使用して、1つのTGI研究に十分な細胞を得る(約継代9で)。
動物
メスの胸腺欠損ヌードマウスは、Harlanによって供給される。マウスを4〜6週齢で受け取る。取扱い前に約1日〜2週間、全てのマウスを順応させる。マウスをマイクロアイソレーターケージに収容し、特定病原体除去条件下で維持する。マウスに照射されたマウスチャウ(mouse chow)を給餌し、自由に摂取可能なオートクレーブ処理水を提供する。
腫瘍異種移植片モデル
マウスに0.01〜0.5mLの腫瘍細胞(およそ1.0×105〜1.0×108個の細胞/マウス)を右脇腹から皮下接種する。接種の5〜10日後、ノギスを用いて腫瘍を測定し、腫瘍重量を、例えば、Study Director V.1.6.70(Study Log)等の動物研究管理ソフトウェアを使用して算出する。約120mgの腫瘍サイズを有するマウスを、Study Directorを使用して所望の群にペアマッチする(1日目)。マウスをペアマッチするときに体重を記録する。腫瘍体積及び体重測定を週1〜4回とり、粗観測を少なくとも1日1回行う。1日目、本発明の化合物及び参照化合物ならびにビヒクル対照を、示されるように強制経口投与または静脈内投与する。実験の最終日、最終投薬の1〜4時間後にマウスを屠殺し、それらの腫瘍を収集する。腫瘍を切除し、2つの切片に切り分ける。腫瘍の3分の1をホルマリン中に固定し、パラフィンブロックで包埋し、腫瘍の残りの3分の2を急速凍結し、−80℃で保管する。
データ及び統計分析
次の式を利用して平均腫瘍成長阻害(TGI)を算出する:
1日目の出発サイズから退行する腫瘍は、算出から除去する。1日目の腫瘍重量と比べて退行を示す腫瘍について、下の式を使用して個々の腫瘍縮小(TS)を算出する。各群の平均腫瘍縮小を算出し、報告する。
モデルを用いて、試験される条件下で、本発明の化合物が腎癌細胞成長、乳癌細胞成長、肺癌細胞成長、または膠芽腫細胞成長等の腫瘍細胞成長を阻害し得るかどうかを示
ことができる。
実施例34:PI3Kα変異を有する腫瘍細胞のPI3K経路及び増殖の阻害
乳癌細胞(例えば、MDA−MB−361、T47D、SKOV−3)を含むが、これらに限定されないPI3Kαにおける1つ以上の変異を含む細胞、及び前立腺癌細胞(例えば、PC3)を含むが、これらに限定されないPTENにおける1つ以上の変異を含む細胞を、典型的には、ウシ胎児血清及び/または抗生物質を補充したDMEM等の細胞増殖培地中で増殖させ、培養密度まで増殖させる。細胞を次いで種々の濃度の試験化合物で約2時間処理し、その後、細胞溶解緩衝液中で溶解させる。溶解産物をSDS−PAGE、続いてウエスタンブロット分析に供して、pAKT(S473)、pAKT(T308)、pS6、及びp4E−BP1を含むが、これらに限定されない下流シグナル伝達マーカーを検出する。増殖の度合い(及び増殖阻害)は、化合物A(表3の化合物54)または化合物B(表1の化合物1)等の本発明の化合物の種々の用量での細胞についても測定することができる。β−アクチンをハウスキーピングタンパク質として使用して、適切な負荷を確認することができる。図7は、PC3モデルにおける、化合物B(最上部パネル)による、スレオニン308を上回るセリン473におけるAktリン酸化の示差的阻害を図示するウエスタンブロットを示す。また、SKOV−3モデルにおける、Pan−PI3K阻害剤対化合物Bについての、Aktリン酸化阻害の比較も示される。図12は、PC3細胞と比べたMDA−MB−361細胞における、化合物Aによるセリン473におけるAktリン酸化の阻害を図示するウエスタンブロットを示し、本発明の化合物が、PTEN経路における変異を有する細胞と比べて、PI3Kα経路における変異を有する細胞の腫瘍増殖を優先的に阻害することが可能であることを示す。化合物Aは、MDA−MB−361細胞に対しての約1000nMのIC50に対し、PC3細胞に対して約10,000nMのIC50で、pAKTを阻害した。同様に、化合物Aは、MDA−MB−361細胞に対しての約1900のIC50に対し、PC3細胞に対して10,000nM超のIC50で、細胞増殖を阻害した。
亢進されたPI3Kα活性を有する細胞株中での、化合物AによるPI3K経路の阻害を図示するウエスタンブロットが図11に示される。MDA−MB−361(PIK3CA−E545K)、MDA−MB−453(PIK3CA−H1047R)、及びSK−Br3(Her2)細胞を、種々の濃度の化合物で2時間処理し、その後溶解させた。溶解産物をSDS−PAGEに供し、続いて上述のウエスタンブロット分析を行って、下流シグナル伝達マーカーを検出した。左列は、PIK3CA変異を含むMDA−MB−361乳癌細胞からのデータを示す。中央列は、PIK3CA変異を含むMDA−MB−453乳癌細胞からのデータを示す。右列は、HER2変異を含むSKBr3乳癌細胞からのデータを示す。
PI3Kα変異を含む腫瘍細胞の増殖に対する化合物Aの効果が、図13に示される。細胞を、1ウェル当たり5000〜10,000で、96ウェルの平底プレート90μL増殖培地中に播種した。事前希釈された化合物(最終濃度の10倍で)またはDMSO(対照)を添加した。化合物を、3倍連続希釈を介して用量範囲が30μM〜14nMの最終濃度に及ぶように調製した(8点曲線)。最終DMSO濃度は、0.3%であった。細胞を、CO2インキュベーター中、37℃で72時間インキュベートした。72時間後、CellTiter−Glo Luminescent試薬(Promega、PR−G7573)を使用して増殖を測定した。CellTiter−Glo試薬を、各ウェル中に存在する培養培地の容量に等しい、1ウェル当たり100μLで添加した。内容物をオービタルシェーカー上で30分間混合して、細胞を溶解させた。蛍光をPerkinElmer EnVisionプレートリーダー上で読み取った。GraphPad Prismにおいて、シグモイド用量反応非線形回帰当てはめを使用して、曲線及びIC50値を生成した。阻害%を次のように算出した:1−(細胞+阻害剤)−バックグラウンドシグナル)/(細胞+DMSO)−バックグラウンドシグナル)×100。
実施例35:血管新生の生体外阻害
管形成アッセイキット(例えば、Invitrogenから市販されている)を使用することによって等で、管形成アッセイを使用して、試験化合物の存在下での血管新生の阻害を評価する。血管新生能は、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)等の内皮細胞株を使用して生体外で測定することができる。キット指示書に従って、化合物の存在または不在下でアッセイを行う。手短に述べると、ゲルマトリックスを細胞培養表面に適用し、細胞を成長因子とともにマトリックス被覆表面に添加し、このうち幾つかの試料は阻害剤化合物も受容しており、細胞を37oC及び5%CO2で、対照試料(化合物が添加されていない)が管構造を形成するのに十分に長く(一晩等)インキュベートし、細胞透過染料(例えば、カルセイン)を使用して細胞を染色し、細胞を可視化して、管形成の度合いを特定する。阻害されていない対照細胞と比べた管形成におけるいずれの減少も、血管新生阻害を示す。試験される用量及び対応する管形成阻害の度合いに基づいて、管形成についてのIC50値を算出する。細胞生存能についてのIC50値は、生細胞を死滅細胞から識別する染色法(例えば、Invitrogenから市販されているImage−iT DEAD Green生存能染色等の、当該技術分野で既知の任意の数の方法を使用して測定することができる。
実施例36:乳癌の異種マウスモデルにおける生体内有効性
ヒト乳腺癌細胞MDA−MB−361(PI3Kα/HER2癌)の移植に由来する腫瘍(150〜250mm3)を含有するヌードマウスを、未処理対照群(ビヒクルのみ)及び処理群に分けた。処理群におけるマウスを、60mg/kg(60mpk)のPI3Kα阻害剤(化合物A)、0.3mg/kgのmTor阻害剤(化合物B)、または化合物Aもしくは化合物Bの組み合わせを受容するマウスに更に分割した。5mg/kgのパクリタキセル(静脈内)を単独でまたは化合物Bと組み合わせて受容する群もまた含めた。処理群におけるマウスは、規定用量を毎日、経口洗浄によって30日間受容し、その時間中、腫瘍重量を上述のように算出した(例えば、2〜5日毎)。処理の投与に続いて血糖を周期的に監視した。最終処理の2時間後、腫瘍を採取し、タンパク質を上述のウエスタンブロットによって分析した。処理の終わりに、脾臓における辺縁帯B細胞の局在性/生存能に対する化合物の効果もまた評価する。前臨床乳癌モデルにおける腫瘍重量に対する、化合物Aと化合物Bでの併用治療の相乗効果は、図2に示される。これらの結果は、キナーゼ活性の種々のマーカーのレベルについてのウエスタンブロット結果を更に示す、図3によって更に支持される。
同様の実験を行い、そこでは、ヒト乳腺癌細胞MDA−MB−361(PI3Kα/HER2癌)の移植に由来する腫瘍を含有するヌードマウスを、未処理対照群(ビヒクルのみ)及び処理群に分けた。処理群におけるマウスを次いで、60mg/kg(60mpk)のPI3Kα阻害剤(化合物A)、ラパマイシン(0.5mg/kg腹腔内)であるmTor阻害剤、または化合物Aもしくはラパマイシンの組み合わせを受容するマウスに更に分割した。30日目、腫瘍(MDA−MB−361)の化合物での処理を中止した。腫瘍を2〜5日毎に測定した。図4は、この前臨床乳癌モデルにおける、化合物Aとラパマイシンでの併用治療の相乗効果を示す。
MDA細胞の代わりに、786−O細胞、すなわち非変異PI3Kαを有するヒト腎臓癌細胞株を使用した同様の実験を使用して、試験化合物の特異性を更に実証した。化合物Aを60及び120mg/kgで経口投与し、化合物Aを1mg/kgの溶液(QD)として経口投与した。例えば、PI3Kα阻害剤を、mTorに対する特異性を有するキナーゼ阻害剤と比較する。mTorに対する親和性を有する阻害剤(化合物B)は、このモデルにおけるキナーゼ活性(下流マーカーのウエスタンブロット分析によって測定)及び腫瘍成長を阻害することにおいて有効である一方で、PI3Kα阻害剤(化合物A)は、更に幾つかの抗腫瘍活性を示しながら、MDA由来腫瘍において見られる活性と比較して、活性を減少させた(図2及び図6を比較されたい)。図6Cは、2つの比較された阻害剤についての生化学的効力データも提供する。PI3キナーゼα、β、γ、及びδ活性を、PI3キナーゼHTRF(登録商標)アッセイキット(Millipore Corporation)を使用してアッセイした。精製された組換えPI3Kα、PI3Kβ、PI3Kγ、及びPI3Kδは、Millipore Corporationから得た。精製された組換えPI3Kを使用して、10μM ATPの存在下で、ホスファチジルイノシトール4,5−ビスリン酸塩(PIP2)の、ホスファチジルイノシトール3,4,5−三リン酸塩(PIP3)へのリン酸化を触媒した。放出比を阻害パーセントに変換し、GraphPad Prismソフトウェアにインポートした。50%(IC50)の酵素活性の阻害を達成するために必要な化合物AまたはBの濃度を、20μM〜0.1nMの範囲の濃度(12点曲線)を使用して算出した。IC50値を、GraphPad Prism 5において利用可能な非線形回帰モデルを使用して決定した。
図9は、70mg/kg Pan−PI3K阻害剤及び60mg/kg化合物Aを使用した、乳癌モデルの腫瘍重量における低減(左パネル)、ならびに60mg/kg化合物Aと比較した、70mg/kg Pan−PI3K阻害剤についての、マウス脾臓におけるMZB細胞の低減された存在(右パネル)を図示するグラフを示す。脾臓を最後の容量の2時間後に採取し、加工し、適切な抗体(辺縁帯B細胞:B220+、CD23−、CD21hi)で染色し、Guava Cytosoft 5.2ソフトウェアを使用してGUAVA EasyCyte FACS機器上で染色について分析した。このデータは、Pan−PI3K阻害剤とは対照的に、化合物A等の選択的PI3Kα阻害剤である化合物が、辺縁帯B細胞の局在化/生存能に影響を及ぼさないことを示す。
実施例37:TNP−Ficoll T細胞非依存性B細胞活性化アッセイ
T細胞非依存性抗体産生を抑制することにおける、本発明の化合物の効果を試験するために、TNP−Ficoll B細胞活性化アッセイを本明細書に記載されるように使用する。本発明の化合物を適切なビヒクル(例えば、5%1−メチル−2−ピロリジノン、85%ポリエチレングリコール400、10%Solutor)中に溶解させる。化合物を、TNP−Ficoll処理のおよそ1時間前に、4〜10週齢のマウスに経口投与する。化合物のB細胞活性化に対する効果を研究するために、一連のマウスを次の表に従って群に分ける:
7日目、最後の化合物投与の2時間後に、群1における4匹の動物、及び群2〜7における8匹の動物をCO2中で安楽死させる。血液を心穿刺によって即座に収集し、37℃で1時間保って凝固させ、続いて4℃で一晩のインキュベーションを行って、凝固を縮小させる。翌日、血清をデカント及び3000rpmで10分間の遠心分離によって収集する。収集された血清を次いで−80℃で後の分析のために凍結させる。
血清試料を、本明細書に記載されるようにELISAによって、抗TNP抗体力価について分析する。TNP−BSAを、Nunc Maxisorbマイクロタイタープレート上に100μL/ウェルで、リン酸緩衝食塩水(PBS)中10μg/mLの濃度でコーティングする。Maxisorbプレートを室温で1.5時間インキュベートし、溶液を除去する。200μL/ウェルのブロッキングバッファー(例えば、PBS中1%BSA)を各ウェルに添加し、室温で1時間インキュベートする。プレートを、200μL/ウェルのPBS0.05%Tween−20(洗浄緩衝液)で1回洗浄する。ブロッキングバッファー中の、各マウスからの血清の1:2希釈物を、マイクロタイタープレートの第1カラム(1)の各ウェルに添加する。カラム1の各ウェルの血清を次いで、ブロッキングバッファー中で3倍希釈し、カラム2に添加する。カラム2の各ウェル中の血清を、ブロッキングバッファー中で3倍希釈し、カラム3に添加する。この手順を、マイクロタイタープレートの12のカラムにわたって反復する。マイクロタイタープレートを室温で1時間インキュベートする。血清をプレートから除去し、プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄する。ブロッキングバッファー中で1:250希釈した100μL/ウェルのヤギ抗マウスIgG3−HRPを各ウェルに添加し、室温で1時間インキュベートする。抗マウスIgG3−HRPをマイクロタイタープレートから除去し、プレートを洗浄緩衝液で6回洗浄する。HRP基質(200μL ABTS溶液+30%H2O2+10mLクエン酸緩衝液)を、100μL/ウェルで各ウェルに添加し、暗所で2〜20分インキュベートし、抗TNP IgG3の量を、分光光度法によって405nmで決定する。同様に、抗TNP IgG及び総抗TNP Abを、それぞれ抗マウスIgM−HRP及び抗マウスIg−HRPを使用して決定する。
汎PI3K阻害剤は、生体内でB細胞機能を遮断するが、化合物A等のPI3Kα阻害剤は遮断しないことを示すグラフが、図8に示される。マウスをTNP−Ficollで免疫化し、1)ビヒクル、2)70mg/kg GDC0941、3)30mg/kg化合物A、4)60mg/kg化合物A、または5)120mg/kg化合物Aで、7日間処理した。抗体産生を、ELISAを使用して測定し、ビヒクルで処理された対照群に対する百分率としてとして測定した。
実施例38:mTOR経路に対する生体外効果
種々の濃度の化合物のBまたはラパマイシンで処理された786−O細胞を使用した生体外実験を、実施例34に記載されるように行なった。細胞をその後溶解させ、溶解産物をSDS−PAGE、続いてウエスタンブロット分析に供して、下流経路マーカーのpNDRG1を検出した。図5に示される結果は、化合物Bと比べた、ラパマイシンについてのmTORC1及びmTORC2に対する示差的効果を示す。
実施例39:培養ヒト細胞株における化合物Bと化合物Aの生体外での抗増殖組み合わせ研究
材料及び方法
化合物Bを100%ジメチルスルホキシド(DMSO)中の原液として調製し、およそ25℃で保管した。化合物Aを100%DMSO)中の原液として調製し、およそ25℃で保管した。この研究で用いた細胞株を、以下の表に列記されるAmerican Type Culture Collection(ATCC)(Manassas,VA,USA)及びDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ,Germany)から得た。
ATCC=アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション、DMEM=ダルベッコ改変イーグル培地、EMEM=イーグル改変イーグル培地、Glu=グルタミン、IMDM=イスコフ改変ダルベッコ培地、NT=試験されず、RPMI=ロズウェルパーク記念研究所。
a:細胞株が得られた腫瘍の組織学的起源。
b:http://www.sanger.ac.uk/genetics/CGP/cosmicから提供された遺伝子型
c:72時間にわたる最適な線形成長を確実にするためにプレートされた細胞の数。
d:腫瘍細胞を培養するために用いた成長培地。
実験計画
細胞培養及び化合物処理:各組み合わせ対を、可変用量の両方の化合物を単剤として含む個別の96ウェルプレート、ならびにこれら2つの試験化合物の混合物を含む6×11マトリックスにおいて評価した。細胞を播種し、化合物処理の24時間前に37℃及び5%CO2でインキュベートした。72時間後、ATPレベルを測定して細胞生存率を評価した。これらの化合物希釈プレートを用いて、組み合わせマトリックスプレートマップに従って化合物をアッセイプレートに移した。全てのウェルを戻し充填して一定した割合のDMSOを得た。
最終DMSO濃度をプレート中の全てのウェルにおいて一定に保ち、0.5%未満で維持した。各標的とした薬剤の用量濃度は、「不活性」から「最大限に効果的」(最大成長阻害を引き起こすと定義される)の範囲であった。化合物Bの最高濃度は、100〜10,000nMの範囲であり、化合物Aの最高濃度は、15,000〜50,000nMの範囲であった。これらの細胞生存率データセットを用いて単剤濃度を計算して50%効果濃度(EC50)値を得て、阻害剤組み合わせ応答を分類した。ビヒクル(DMSO)で処理した細胞は、それぞれ、未処理対照及び単一化合物対照の役割を果たした。化合物を添加した後、アッセイプレートを混合し、加湿細胞培養チャンバ内で、37℃及び5%CO2で72時間インキュベートした。
Cell Titer−Glo(登録商標)細胞増殖アッセイ:ATP検出試薬、Cell Titer−Glo(登録商標)(Promega,Madison,WI,USA)を用いて細胞株における化合物活性を評価した。72時間のインキュベーション後、プレートを、Promega Luminescence ATP Detection Systemの添付文書プロトコルの通りに処理した。簡潔に、25μLの細胞溶解/基質溶液(キットの形態で提供される)を各ウェルに添加し、プレートを室温で30分間混合した。発光を、ATPルミノメトリー96ウェルプロトコルに従ってPHERAstarマルチラベルカウンタ(BMG Labtech,Ortenberg,Germany)を用いて測定した。発光値を、Double−Agent法を用いて分析した。
統計分析:データを、社内で開発されたプログラムであるDouble Agentソフトウェアを用いて分析して、EC50曲線を生成し、相乗性を評価した。簡潔に、単一薬物組み合わせを表す各プレートを別々に分析した。最初に、生存率測定(発光値)を、陰性対照の中央値が0になり、かつ陽性対照の中央値が100になるようにデータをスケールすることによって正規化した。プレート上のウェルのうちの幾つかは、薬物を1つのみ含み、Double Agentは、このデータを用いて、このデータをHill等式(Hill AV.J Physiol.40:iv−vii,1910)に当てはめることによってこの単一の薬物のEC50をコンピュータ計算した。
幾つかの異なる品質検査を各プレート上で行った。陽性対照と陰性対照の平均値の差異を調べ、低いと決定した。残差も応答曲面当てはめから分析して、残差平方和が十分に小さいことを確認した。全ての品質検査は、合格/不合格を決定するための数値的閾値に基づき、同一の閾値を全てのプレートに用いた。プレートが品質検査のうちのいずれか1つでも不合格になった場合、そのプレートを分析から除外した。
組み合わせ分析の場合、Double Agentは、データをモデルに当てはめる。これは、我々が任意の用量組み合わせで細胞生存率を推定することを可能にする。この研究において、Minto(Minto et al.,Anesthesiology.2000;92:1603−16)によって説明されたモデルと同様の応答曲面モデルを用いて、正規化された生存率と薬物濃度との間の関係を説明する。各組の複製物から、2つのプレートを無作為に選択した。残差平方和を最小限に抑えることによってデータをモデルに当てはめた。データ点のうちの幾つかが大きな残差を有し、これらの点を異常値としてマークし、分析から除外した。その後、残りのデータを2回目で当てはめた。当てはめた応答曲面に基づいて、アイソボログラムと呼ばれる一定生存率のプロットを生み出した。アイソボログラム内の等高線は、10%の生存率間隔で90%〜10%の生存率の範囲であった。
組み合わせ指数(Chou,T.C.,Talalay,P.Adv.Enzyme Reg.1984.22:27−55、Berenbaum,M.C.J.Theor.Biol.1985;114:413−31)及び非線形混合(Peterson JJ,Novik SJ,J Recept Signal Transduct Res.2007;27(2−3):125−46)を、薬物相乗性の尺度として使用した。組み合わせ指数を計算するために、50%アイソボログラム(50%の生存率を有する用量輪郭)を用いた。これが内側に曲がる場合、組み合わせ指数は、1未満であり、相乗性を示す。組み合わせ指数を決定することができなかった場合、非線形混合を用いた。非線形混合は、両方の濃度軸を交差し、かつ生存率軸に平行に走る用量応答曲面のスライスを考慮することによって求められる。この研究において、各薬物のみのIC50値(またはIC50が存在しない場合、最高用量値)間のスライスを選択した。これらの測定値の両方の標準誤差を、クラメールラオ下限(Cramer,Mathematical methods of statistics.1946.Princeton,NJ: Princeton Univ.Press、Rao,Bulletin of the Calcutta Mathematical Society.1945;37:81−89)を用いて決定した。最初に個別のプレートの分析を終了した後に、結果を複製プレート(異なる日に実行されたもの)にわたって統合した。所与の相乗性尺度及び一組の複製物について、全体平均及び標準誤差を、重み付け平均化を用いてコンピュータ計算した。
各組の複製物の平均、標準誤差、及びp値をコンピュータ計算した後、これらの値は、解説を要した。したがって、標準の手順を作成して、各事例においてコール(相乗性、相加性、亜相加性、拮抗性、または不確定)を生み出した。組み合わせ指数が複製物の半数を超えて存在した場合、これらの測定値を用いてコールを行った。組み合わせ指数が複製物の大半に存在しなかった場合、非線形混合に基づく同様の手順を用いてコールを行った。p値が0.05を超える場合、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異ならない。しかしながら、標準誤差も非常に大きい場合、推定値は、不確かすぎて情報価値がない。したがって、コールは「不確定」である。さもなければ、コールは「相加性」である。p値が0.05未満の場合、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異なる。しかしながら、平均が依然として1に近い場合、差は重要ではない。したがって、我々は、平均に基づいて結果を分類する。
生体外データの統計分析
正規化。陰性対照の中央値が0になり、陽性対照の中央値が100になるように生存率データをスケールすることにより、生存率データを各プレートについて別々に正規化した。より正式には、
式中、Viは、i番目のウェルの正規化生存率であり、Uiは、生の生存率測定値であり、中央値(U_)は、陰性対照の中央値であり、中央値(U+)は、陽性対照の中央値である。正規化後、対照を処分した。
応答曲面モデル及び当てはめ。Minto et al(C.F.Minto,et al.,Anesthesiology,2000,92,1603−1616)のモデルと同様の応答曲面モデルを用いて、正規化生存率と薬物濃度との間の関係を説明する。所与のプレートについて、
式中、E1、E2、E3、E4、I1、I2、I3、S1、S2、S3、及びS4は、パラメータであり、CA及びCBは、薬物A及びBのそれぞれの濃度であり、Vは、正規化生存率測定値である。誤差値が独立しており、一様に分布した正規確率変数であると仮定した。このモデルは、Hill等式(A.V.Hill,J.Physiol.,1910,40,iv−vii)の延長であり、単一薬物の効果をモデル化するために一般に使用される。統計的ソフトウェアプログラムR(R Development Core Team,2008,ISBN 3−900051−07−0,URL http://www.R−project.org)を用いた最尤法を用いて、データをこのモデルに当てはめた。
品質検査。3種の品質検査をプレートに適用した。最初に、陽性対照の変動及び陰性対照の平均が小さいことを確認した。次に、新たなデータが以前の単一薬物実験からのデータと一致することを確認した。最後に、応答曲面当てはめからの残差を分析して、残差平方和が十分に小さいことを確認した。これらの品質検査は全て、合格/不合格を決定する数値的閾値に基づき、この実験において同一の閾値をプレートの全てに用いた。プレートが品質検査のうちのいずれか1つでも不合格になった場合、そのプレートを分析から除外した。
相乗性の測定。組み合わせ指数(M.C.Berenbaum,J.Theor.Biol.,1985,114,413−431)及び非線形混合(J.J.Peterson and S.J.Novik,Journal of Receptors and Signal Transduction,2007,27:125−146)を、薬物相乗性の尺度として用いた。組み合わせ指数をアイソボログラムに基づいてコンピュータ計算し、これは、一定の生存率を有する用量応答曲面のスライスである。本分析について、50%生存率を有する用量輪郭である50%アイソボログラムを用いた。EC50A及びEC50Bを、50%の生存率を有する薬物Aのみ及び薬物Bのみのそれぞれの用量と定義する。50%アイソボログラムに沿った点(DA、DB)について、組み合わせ指数を(DA/EC50A)+(DB/EC50B)と定義する。(DA、DB)の選択が任意であり得るため、制約式DA/DB=EC50A/EC50Bを用いた。
幾つかの事例において、組み合わせ指数は、EC50AまたはEC50Bが存在しないため、コンピュータ計算することができない。このような場合、非線形混合を相乗性の代替尺度として用いることができる。非線形混合は、両方の濃度軸を交差し、かつ生存率軸に平行に走る用量応答曲面のスライスを考慮することによって求められる。VA及びVBを生存率(スライスが、それぞれ、薬物A軸と薬物B軸を交差する)とし、Vmax及びVminをこのスライスに沿った最高及び最低生存率とする。
NLBS>NLBAの場合に非線形混合値がNLBSになるように、さもなければ−NLBAになるように定義する。スライスの選択が任意であるため、各薬物のみのEC50値(またはEC50が存在しない場合、最も高い用量値)間のスライスを選択した。組み合わせ指数及び非線形混合の両方の標準誤差を、クラメールラオ下限を用いて求めた(H Cramer,1946.Mathematical Methods of Statistics;C.R.Rao,Bulletin of the Calcutta Mathematical Society,1945,37:81−89)。
複製物の集約。個別のプレートの分析が完了した後に、結果を複製物にわたって統合した。所与の相乗性尺度及び一組の複製物について、全体平均及び標準誤差を、重み付け平均化を用いてコンピュータ計算した。その後、相加効果に対応するヌル平均を全体平均と比較た。ヌル平均を、組み合わせ指数の場合は1とし、非線形混合の場合は0とした。次に、推定された平均及び標準誤差に基づいて二寸法(two sized)Z検定を行った。これは、各相乗性尺度及び各細胞株のp値を生み出した。
各組の複製物の平均、標準誤差、及びp値をコンピュータ計算した後、これらの値は、解説を要した。したがって、標準の手順を作成して、各事例においてコール(相乗性、相加性、亜相加性、拮抗性、または不確定)を生み出した。組み合わせ指数が複製物の半数を超えて存在した場合、これらの測定値を用いてコールを行った。組み合わせ指数が複製物の大半に存在しなかった場合、非線形混合に基づく同様の手順を用いてコールを行った。p値が0.05を超える0.05、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異ならない。しかしながら、標準誤差も非常に大きい場合、推定値は、不確かすぎて情報価値がない。したがって、コールは「不確定」である。さもなければ、コールは「相加性」である。p値が0.05未満の場合、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異なる。しかしながら、平均が依然として1に近い場合、差は重要ではない。したがって、結果は、平均に基づいて分類される。以下の2つの表は、これらのコールがどのように作製されたかを説明する。
組み合わせ指数の解説。p値が0.05を超える場合、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異ならない。しかしながら、標準誤差も非常に大きい場合、推定値は、不確かすぎて情報価値がない。したがって、コールは「不確定」である。さもなければ、コールは「相加性」である。p値が0.05未満の場合、組み合わせ指数の推定値は、1と統計的に異なる。しかしながら、平均が依然として1に近い場合、差は重要ではない。したがって、結果を平均に基づいて分類した。
非線形混合の解説。非線形混合結果を組み合わせ指数と同様の様式で分類した。
生体内データの統計分析
腫瘍細胞モデルの測定値を分析した。全ての腫瘍体積は、log10変換前にそれらに1を加算した値を有した。これらの値を処理群にわたって比較して、経時的な傾向の差が統計的に有意であったかを評価した。処理群の対を比較するために、以下の混合効果線形回帰モデルを、最尤法を用いてデータに当てはめた。
Yijk−Yi0k=Yi0k+処理i+日j+日j 2+(処理*日)ij+(処理*日2)ij+eijk
式中、Yijkは、i番目の処理におけるk番目の動物のj番目の時点でのlog10腫瘍値であり、Yi0kは、i番目の処理におけるk番目の動物の0日目のlog10腫瘍値であり、日jは、中央値中心(median−centered)時点であり、連続変数として扱い、eijkは、残差誤差である。空間べき乗則共分散マトリックスを用いて、経時的な同一の動物での繰り返し測定値を計上した。相互作用期間、ならびに日j 2期間が統計的に有意ではなかった場合、それらを除外した。
尤度比検定を用いて、処理群の所与の対が統計的に有意な差を呈したかを評価した。完全モデルの−2log尤度を任意の処理期間を有しない(縮小モデル)−2log尤度と比較し、カイ二乗検定を用いて値の差を試験した。この検定の自由度を完全モデルの自由度と縮小モデルの自由度との間の差として計算した。
統計的有意性に加えて、各処理の効果の規模の尺度を求めた。log腫瘍値(Yijk−Yi0k)対時間の予測差を上のモデルから得た。各処理群の平均曲線下面積(AUC)値を計算した。その後、dAUC値を計算した:
相乗性分析について、log腫瘍値の観察された差を用いて、各動物のAUC値を計算した。ある処理群における動物がこの研究から除外された場合、最後に観察された腫瘍値を、全てのその後の時点を繰り越した。処理Aと処理Bの組み合わせの相乗性スコアを、以下の通り定義した:
100×(平均(AUCAB)−平均(AUCA)−平均(AUCB)+平均(AUC対照))/平均(AUC対照)
式中、AUCAB、AUCA、AUCB、及びAUC対照は、それぞれ、組み合わせ群、A群、B群、及び対照群における動物のAUC値である。相乗性スコアの標準誤差を動物間のAUC値の変動に基づいてコンピュータ計算した。両側t検定を用いて、相乗性スコアがゼロと有意に異なるかを決定した。P値が0.05未満であり、相乗性スコアがゼロ未満である場合、この組み合わせを相乗的であると見なした。P値が0.05を超える場合、この組み合わせを相加的と見なした。
結果及び考察
Cell Titer−Glo(登録商標)細胞増殖アッセイを用いて、単一の化合物と化合物の組み合わせの存在下における腫瘍細胞株の成長を評価した。各組の重複物から、アイソボログラムを正規化データに基づいて作製した。代表的なアイソボログラムを図14に示す。
相乗性分析を、Double Agentプログラムを用いて決定した。組み合わせ指数を計算するために、50%アイソボログラム(50%生存率を有する用量輪郭)を各組み合わせに用いた。化合物B及び化合物Aは、ヒト乳癌細胞株HCC70及びMDA−MB−453の細胞生存率に対する相乗効果を実証した。この組み合わせは、試験した全ての他の細胞株において共通の相加効果を呈した。これらの結果は、試験した全ての細胞株モデルにおける各単剤応答と比較して、化合物Bと化合物Aの組み合わせが、少なくとも相加的と見なされ得、かつ幾つかの状況においては相乗的とさえ見なされ得るより大きい阻害を示したことを実証する。興味深いことに、現れた相乗効果または相加効果の指定は、PIK3CA変異状態に関係なく多様な遺伝子型で生じた。
実施例40:ヒト腫瘍細胞株における細胞内シグナル伝達に対する化合物B及び化合物Aの単剤または組み合わせとしての阻害活性
材料及び方法:化合物Bは、Intellikine(La Jolla,CA,USA)で合成され、100%ジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMの原料として供給され、それぞれの細胞株の成長培地中で希釈されたものであった。化合物Aは、Intellikineで合成され、100%DMSO中10mMの原料として供給され、それぞれの細胞株の成長培地中で希釈されたものであった。この研究で用いた細胞株を以下の表に列記する。
ATCC=アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション、EMEM=イーグル最小必須培地、FBS=ウシ胎仔血清、RPMI=ロズウェルパーク記念研究所、SCLC=小細胞肺癌。
a:細胞株が得られた腫瘍の組織学的起源。
b:腫瘍細胞を培養するために用いた成長培地。
実験計画
細胞培養及び化合物B/化合物A処理
細胞処理:全ての細胞株をATCC(American Type Tissue Culture Collection)から購入し、37℃に設定した加湿5%CO2の細胞培養インキュベーター内の以下に示される成長培地中で維持した。
MDA−MB−361:ヒト乳癌細胞を、20%ウシ胎仔血清(FBS)、1倍ペニシリン−ストレプトマイシン、及び2mMグルタミンを補充したイーグル最小必須培地(EMEM)中で成長させた。
HCC−1419:ヒト乳癌細胞を、10%FBS、1倍ペニシリン−ストレプトマイシン、及び2mMグルタミンを補充したRPMI中で成長させた。
H1048:ヒト小細胞肺癌細胞を、5%FBS、1倍ペニシリン−ストレプトマイシン、5mLの100倍ITS混合物、10nMヒドロコルチゾン、10nMβ−エストラジオール、4.5mM L−グルタミンを有するHITES中で成長させた。
処理前に、細胞を、通常の成長培地中の12ウェルプレート中に2×105細胞/ウェルでプレーティングし、80%のコンフルエンスまで成長させた。細胞を、DMSO中に希釈された阻害剤を含有する通常の成長培地を有する37℃に設定したCO2インキュベーター内で2または24時間処理した。
・薬物希釈物を10mM DMSO原液から作製した。
・最終DMSOは、0.2%以下であった。
・化合物Bで処理した細胞の最終薬物濃度は、5、10、20、30、または100nMであり、化合物Aでは、1及び3μMであった。
ウエスタンブロット分析のための細胞プロセシング:培地を吸引し、細胞を1倍PBSで洗浄し、氷冷1倍細胞溶解緩衝液を10倍原料及び100μM 4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホニルフッ化物塩酸塩(AEBSF)から調製し、1mMオルトバナジウム酸ナトリウム(NaVO4)を添加した。細胞を、1倍細胞溶解緩衝液(100μL/ウェルの12ウェルプレートの細胞)を添加することによって溶解させた。細胞を氷上で20〜30分間インキュベートして完全に溶解させ、溶解物を微小遠心管に移し、10秒間超音波処理し、14,000×gでの微小遠心分離に4℃で10分間供した。取り除いた上清を新しい管に移し、ウエスタンブロット分析のために−20℃で保管した。試料を4×NuPAGE(登録商標)LDS試料緩衝液及び10倍NuPAGE(登録商標)試料還元剤と混合し、95℃〜100℃になるまで5分間加熱し、NuPAGE(登録商標)Novex4〜12%ビス−トリスMidiゲル上に装填した。分子量マーカーを装填し、このゲルを200Vで40分間電気泳動させた。
免疫ブロット法:これらのゲルをニトロセルロース膜に電気移動させ、ブロッキング緩衝液(トリス緩衝生理食塩水+0.5%Tween−20(TBS/T)+5%ウシ血清アルブミン(BSA))中で、室温で1時間インキュベートした。膜を、15mLブロッキング緩衝液中の一次抗体(pAKT(T308)、pAKT(S473)、pS6(S235/236)、p4E−BP1(T37/46)、PARP(もしくは切断されたPARP)、またはβ−アクチン)とともに、穏やかに撹拌しながら4℃に設定した冷蔵室内で一晩インキュベートした。ブロットをTBS/Tで3回洗浄した。膜を、15mLのブロッキング緩衝液中の西洋ワサビペルオキシダーゼ−(HRP−)共役二次抗体(抗ウサギIgG)とともに、穏やかに撹拌しながら室温で1時間インキュベートした。ブロットをTBS/Tで3回洗浄した後、BioRad Western C検出試薬で検出した。膜を、5mLのWestern C試薬(試薬A及び試薬Bと等体積)とともに室温で3〜5分間インキュベートした。膜から過剰な現像液を排出し、透明シート上に置き、ChemiDoc XRS(商標)システム(BioRad)で画像化した。
結果及び考察:異なる組織/疾患由来であり、かつPI3K経路を過剰に活性化する異なる遺伝子変異またはHER2増幅MDA−MB−361(胸部、PI3Kα E545K/HER2)、HCC−1419(胸部、HER2)、及びNCI−H1048(SCLC、PI3Kα E545K/K111R)を有するヒト腫瘍細胞株を用いて、PI3キナーゼシグナル伝達経路を阻害する化合物Bまたは化合物Aの単剤としての能力または組み合わせでの能力を、ウエスタンブロット分析を用いた下流リンタンパク質の試験によって評価した。この分析において、化合物Bまたは化合物Aは、AKT(PI3Kによって制御されたSer/Thrタンパク質キナーゼ)、S6(p70S6キナーゼによって制御されたSer/Thrタンパク質キナーゼ)、及び4E−BP1(PI3K/AKT/mTORタンパク質キナーゼによって制御されたSer/Thrタンパク質キナーゼ)を含む下流標的のリン酸化を用量依存的様式で強力に阻害した(図15)。化合物Bと化合物Aの組み合わせは、下流マーカーpAKT(473及び308)、pS6、p4E−BP1のリン酸化を単剤処理よりも効果的に阻害した。更に、化合物Bと化合物Aの組み合わせは、PARP切断によって示されるようにより高いアポトーシスを誘導した(図15、左列)。したがって、本研究は、PI3K経路内で複数の結節を共標的として治療効果を最大限にするための機構原理を提供する。
MDA−MB−361細胞株(図15、左列)について、細胞を、DMSO中に希釈した阻害剤を含有する細胞培養培地で2時間(A)または20(B)時間処理し、100μM AEBSF及び1mM NaVO4を有する氷冷1倍細胞溶解緩衝液中に溶解させた。細胞を、1倍細胞溶解緩衝液(100μL/ウェルの12ウェルプレートの細胞)を添加することによって溶解させた。試料をNuPAGE(登録商標)Novex 4−12%ビス−トリスMidiゲル上で泳動させ、ニトロセルロース膜に移し、抗リンタンパク質特異的抗体(Cell Signaling Technologies、pAKT(T308)、pAKT(S473)、pS6(S235/236)、p4E−BP1(T37/46)、PARP、及びβ−アクチンでプローブし、ChemiDoc XRS(商標)システムで画像化した。HCC−1419細胞株(図15、右列)について、細胞を、DMSO中に希釈した阻害剤を含有する細胞培養培地で2時間(A)または24(B)時間処理し、100μM AEBSF及び1mM NaVO4を有する氷冷1倍細胞溶解緩衝液中に溶解させた。細胞を、1倍細胞溶解緩衝液(100μL/ウェルの12ウェルプレートの細胞)を添加することによって溶解させた。試料をNuPAGE(登録商標)Novex4〜12%ビス−トリスMidiゲル上で泳動させ、ニトロセルロース膜に移し、抗リンタンパク質特異的抗体(Cell Signaling Technologies、pAKT(T308)、pAKT(S473)、pS6(S235/236)、p4E−BP1(T37/46)、cPARP、及びβ−アクチンでプローブし、ChemiDoc XRS(商標)システムで画像化した。
異なる組織/疾患及び異なる遺伝子変異(PI3Kα変異及び/またはHER2増幅)を有するヒト腫瘍細胞株において、化合物B及び化合物Aの両方は、AKT、S6、及び4E−BP1を含む下流標的のリン酸化を用量依存的様式で強力に阻害した。組み合わせられると、下流リンタンパク質標的の阻害は、より顕著であり、より高いアポトーシスの誘導をもたらした。
実施例41:複数の投薬スケジュールを用いてMDA−MB−361ヒト乳癌異種移植片を有する雌ヌードマウスに単剤または組み合わせとして経口投与した化合物B及び化合物Aの生体内抗腫瘍活性
材料及び方法
試験及び対照物質:以下の試験物質をこの研究で用いた:化合物Bを100%PEG400(Ruger Chemical)中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃で保管し、光から保護した。化合物Aを100%PEG400中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃で保管し、光から保護した。この研究で用いた対照物質は、100%PEG400であった。
試験システム:低継代MDA−MB−36細胞を、およそ80%のコンフルエンシーに達するまで、20%ウシ胎仔血清(FBS)及び1倍ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen)を補充したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)培地中で成長させた。注入前に、細胞をトリプシン(Invitrogen)で切り離し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で2回洗浄し、補充物を有しないRPMI(ロズウェルパーク記念研究所)培地(Invitrogen)中に再懸濁した。細胞を、50%マトリゲル(BD Biosciences)を用いて補充物を有しないDMEM培地中に再懸濁して、10.0×10
7細胞/mLの最終濃度にした。MDA−MB−361細胞(0.1mLの注入量で1動物当たり10.0×10
6細胞)を雌無胸腺ヌードマウスの脇腹に皮下移植した。この研究で用いた動物を以下の表に記載する。
実験計画:4〜5週齢の雌無胸腺ヌードマウスの脇腹に、10.0×106 MDA−MB−361細胞を皮下接種した(無血清DMEM及び50%マトリゲル中の細胞懸濁液)。腫瘍成長をノギスで監視した。式V=W2×L/2を用いて平均TV(MTV)を計算した。MTVがおよそ280mm3に達した時点で、動物を14の処理群(n=5/群)に無作為に分けた。その後、マウスに、いくつかの用量及びスケジュールで、PEG400、化合物B、化合物A、または化合物Bと化合物Aの組み合わせを経口投薬した。腫瘍成長及び体重を週2回測定した。パーセントTGI及び体重変化を28日目に計算した。処理を0日目に開始して28日間続けた。抗腫瘍活性を、等式1:パーセントTGI=(対照群の平均腫瘍体積[MTV]−処理群のMTV)/対照群のMTV×100を用いてパーセントTGIを計算することによって処理の28日目に決定した。
血糖測定:血糖値を、Abbottの「FreeStyle Lite」手持ち型血糖モニター(Abbott Laboratories)を用いて、尾に切れ目を入れて最終投薬(28日目)後15、30、60、90、120、及び1440分時点で測定した。
インスリン測定:インスリンを、Mesoscale Discoveryのマウス/ラットインスリンキット(Rockville,MD,USA)を用いて測定した。最終投薬後120分時点で採取した血漿試料を氷上で解凍し、このキットの試薬を室温にした。150μLのブロッカーA溶液を各ウェルに添加し、プレートを覆い、その後、プレート振盪器(300〜1000rpm)上で、室温で1時間インキュベートした。第1のインキュベーション後、ウェルをリン酸緩衝生理食塩水+Tween 20(PBS−T)で3回洗浄し、その後、40μLの1倍検出抗体溶液、その後に10μLの未知の純試料または標準物を、ウェルに二連で添加した。その後、プレートを覆い、プレート振盪器(300〜1000rpm)上で、室温で2時間インキュベートした。第2のインキュベーション後、ウェルをPBS−Tで3回洗浄し、その後、150μLの1倍読み取り緩衝液Tを各ウェルに添加した。プレートを、MSD Discovery Workbenchソフトウェア(Meso Scale Discovery)を用いてSECTOR撮像装置で即座に分析した。このソフトウェアによる4パラメータロジスティックモデルを利用して、未知の試料の濃度をそれが生成した標準曲線に基づいて決定した。
統計分析
曲線下面積の変化:処理群の対間の経時的な腫瘍成長傾向の差を、線形混合効果回帰モデルを用いて評価した。これらのモデルは、各動物を複数の時点で測定したという事実を説明する。別個のモデルを各比較のために当てはめ、このモデルからの予測値を用いて各処理群の曲線下面積(AUC)値を計算した。その後、参照群に対するAUCの減少率(ΔAUC)を計算した。統計的に有意なp値は、これら2つの処理群の経時的な傾向が異なったことを示唆する。
併用治療効果:薬物組み合わせを、観察されたAUC値を用いて相乗性について評価した。両方の単剤処理群、ならびに組み合わせ群の対照に対するAUCの変化を計算した。その後、これら2つの化合物間の相互作用を、組み合わせ群において観察されたAUCの変化を両方の単剤において観察された変化の合計と比較することによって評価した。結果を、相乗的、相加的、亜相加的、及び拮抗的の4つのカテゴリーに分けることができる。組み合わせ分析についての更なる詳細を、付属文書に提供する。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
結果及び考察
0.3mg/kg QD、1.0mg/kg QD 3on/4off、及び3.0mg/kg QWで単剤として経口投与した化合物Bは、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、71.1、63.6、52.7%(ΔAUC p<0.001)であった。
60mg/kg QD、70mg/kg QD 3on/4off、140mg/kg QD 3on/4off、及び210mg/kg QWで単剤として経口投与した化合物Aは、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、84.5、76.0、84.2、及び64.7%(ΔAUC p<0.001)であった。
組み合わせで投与した化合物B(0.3mg/kg QD)及び化合物A(60mg/kg QD)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、93.9%(ΔAUC p<0.001)であった。各群の経時的な平均腫瘍体積を図16にグラフで表す。MDA−MB−361ヒト乳癌細胞を雌ヌードマウスの***脂肪体に移植した。平均腫瘍体積(MTV)がおよそ280mm3に達した後に、処理(ビヒクルをQDで28日間、化合物Bを0.3mg/kg QDで28日間、化合物Aを60mg/kg QDで28日間、または化合物Bと化合物Aの組み合わせの経口投与)を開始した。データを平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=5)を表す。ビヒクルは、PEG400であった。ノギスを用いて腫瘍成長を週2回監視した。式(長さ×幅2)/2を用いて腫瘍体積を計算した。この用量群の平均最大体重変化は、処理28日目に7.8%であった。
組み合わせで投与した化合物B(0.3mg/kg QD)及び化合物A(210mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、88.7%(ΔAUC p<0.001)であった。この用量群の平均最大体重変化は、処理15日目に3.8%であった。
組み合わせで投与した化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)及び化合物A(70mg/kg QD 3on/4offまたは210mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、88.2及び85.9%(ΔAUC p< 0.001)であった。これらの用量群の平均最大体重変化は、それぞれ、−7.8%(11日目)及び−6.0%(4日目)であった。
組み合わせで投与した化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)及び化合物A(140mg/kg QD 3on/4 off)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、91.1%(ΔAUC p<0.001)であった。各群の経時的な平均腫瘍体積を図16にグラフで表す。MDA−MB−361ヒト乳癌細胞を雌ヌードマウスの脇腹に移植した。平均腫瘍体積(MTV)がおよそ280mm3に達した後に、処理(a/kg QD 3on/4offで28日間または化合物Bと化合物Aの組み合わせ)を開始した。データを平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=5)を表す。ビヒクルは、PEG400であった。ノギスを用いて腫瘍成長を週2回監視した。式(長さ×幅2)/2を用いて腫瘍体積を計算した。これらの用量群の平均最大体重変化は、−14.3%(11日目)であった。
組み合わせで投与した化合物B(3.0mg/kg QW)及び化合物A(210mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、85.7%(ΔAUC、p<0.001)であった。この用量群の平均最大体重変化は、処理11日目に−12.3%であった。
体重減少が15%を超えなかったため、いずれのマウスもこの研究から取り除かず、最大体重減少は、化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)と化合物A(140mg/kg QD 3on/4off)を組み合わせた用量群において見られた。
以下の表に示されるように、相乗性分析は、全ての組み合わせ用量群が相加的であったことを明らかにした。
QD=1日1回、QD 3on/4off=1日1回3日間投与され、その後に4日間の休止、QW=週1回。
*ビヒクル対照に対する倍率:処理された血糖平均AUC/ビヒクル対照血糖平均AUC。
腫瘍を有するヌードマウスにおける血糖を、MDA−MB−361ヒト乳癌異種移植雌ヌードマウスにおける繰り返し投薬抗腫瘍活性研究の最終投薬(28日目)後15、30、60、90、及び120分時点で測定した。データを平均値(n=3)として示す。ビヒクル対照は、PEG400(ポリエチレングリコール400)である。血液を、尾を切り落として採取し、血糖値を、Abbottの「FreeStyle」手持ち型血糖モニターを用いて測定した。
ブドウ糖/インスリン調節に対する化合物B、化合物A、及び組み合わせの効果を、この研究において定常状態血糖値及び血漿インスリン値を測定することによって試験した。化合物Bまたは化合物Aの単剤群は、投薬後0〜2時間に、対照の値に対して平均血糖AUCの1.02〜1.34倍の増加をもたらし、投薬から2時間後までにベースライン値に戻った。1.0mg/kgの化合物B(QD 3on/4off)+70mg/kgの化合物A(QD 3on/4off)の組み合わせ群の血糖値及び1.0mg/kgの化合物B(QD 3on/4off)+140mg/kgの化合物A(QD 3on/4off)の組み合わせ群の血糖値は、それぞれ、投薬後0〜2時間に、対照に対して平均血糖値AUCの1.22及び1.62倍の増加をもたらした。3.0mg/kgの化合物B(QW)は、対照に対して1.26倍の増加を有し、210mg/kg化合物A(QW)と組み合わせると、対照に対する血糖の増加は、1.32倍であった。以下の表に示されるように、両方の薬剤の組み合わせは、用量及び頻度に比例した定常状態血糖値の増加をもたらし、投薬から2時間後までにベースライン値に戻った。
QD=1日1回、QD 3on/4off=1日1回3日間投与され、その後に4日間の休止、QW=週1回。
*ビヒクル対照に対する倍率:処理された血糖平均AUC/ビヒクル対照血糖平均AUC。
腫瘍を有するヌードマウスにおける血糖を、MDA−MB−361ヒト乳癌異種移植雌ヌードマウスにおける繰り返し投薬抗腫瘍活性研究の最終投薬(28日目)後15、30、60、90、及び120分時点で測定した。データを平均値(n=3)として示す。ビヒクル対照は、PEG400(ポリエチレングリコール400)である。血液を、尾を切り落として採取し、血糖値を、Abbottの「FreeStyle」手持ち型血糖モニターを用いて測定した。
以下の表に示されるように、同様のパターンが血漿インスリン値において見られ、用量及び頻度に比例して対照に対して最大8倍増加したが、増加した値は、より長い期間にわたって(投薬後2時間を超えて)持続した。
QD=1日1回、QD 3on/4off=1日1回3日間投与され、その後に4日間の休止、QW=週1回。
*ビヒクル対照に対する倍率:処理された平均血漿インスリン/ビヒクル対照平均血漿インスリン。
腫瘍を有するヌードマウスにおける血漿インスリンを、MDA−MB−361ヒト乳癌異種移植雌ヌードマウスにおける繰り返し投薬抗腫瘍活性研究の最終投薬(28日目)の120分後に測定した。データを平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=3)を表す。ビヒクルは、PEG400(ポリエチレングリコール400)であった。インスリンを、Mesoscale Discoveryのマウス/ラットインスリンキット(Rockville,MD,USA)を用いて測定した。
化合物Bと化合物Aの全ての組み合わせは、有意な(ΔAUC、p<0.001)TGIをもたらし、相乗性分析は、化合物Bと化合物Aの相互作用がMDA−MB−361ヒト乳癌モデルにおいて相加的であることを示した。全ての処理は耐容性を示し、平均最大体重減少は15%を超えなかった。更に、化合物Bと化合物Aの組み合わせは、用量及び頻度に比例した血糖値及び血漿インスリン値のわずかな増加をもたらした。
実施例42:MDA−MB−361異種移植片を有する雌ヌードマウスへの単剤または組み合わせとしての経口投与後の化合物B及び化合物Aの抗腫瘍活性
試験物質である化合物Bを5% N−メチルピロリドン(NMP)(Sigma−Aldrich)+95%ポリエチレングリコール400(PEG400)(Ruger Chemical Co,Inc.)中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃(室温)で保管し、光から保護した。試験物質である化合物Aを5%NMP+95%PEG400中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃(室温)で保管し、光から保護した。この研究で用いた対照物質は、5%NMP+95%PEG400であった。超音波処理によって化合物をNMP中に完全に溶解し、その後、適切な量のPEG400を添加し、最終溶液をボルテックス及び超音波処理して完全に混合した。
低継代MDA−MB−361細胞を、およそ80%のコンフルエンシーに達するまで、20%ウシ胎仔血清(FBS)及び1倍ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen、Carlsbad,CA,USA)を補充したイーグル最小必須培地(EMEM)培地中で成長させた。注入前に、細胞をGIBCO(登録商標)トリプシン(Invitrogen)で切り離し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で2回洗浄し、補充物を有しないロズウェルパーク記念研究所(RPMI)培地(Invitrogen)中に再懸濁した。細胞を、補充物を有しないRPMI培地中に再懸濁して、5×10
7細胞/mLの最終濃度にした。MDA−MB−361細胞(0.1mLの注入量で5.0×10
6細胞/動物)を雌無胸腺nu/nuヌードマウスの脇腹に皮下移植した。この研究で用いた動物を以下の表に記載する。
実験計画:雌の5〜6週齢雌(無胸腺nu/nu)ヌードマウスに、5.0×106のMDA−MB−361細胞を脇腹に皮下接種した。腫瘍成長をノギスで監視した。式V=W2×L÷2を用いてMTVを計算した。MTVがおよそ235mm3に達した時点で、動物を4つの処理群(n=8/群)に無作為に分けた。処理を0日目に開始した。マウスに、ビヒクル、化合物B、化合物A、または化合物Bと化合物Aの組み合わせ(同時投与)をQDで30日間経口投薬した。腫瘍成長及び体重を週2回測定した。パーセントTGI及び体重変化を29日目に計算した。各群の4匹のマウスを29日目に安楽死させ、組織を薬力学的研究のために採取した。残りのマウスは65日目まで研究を続け、これらのマウスの腫瘍サイズ及び体重を9〜11日ごとに測定した。
抗腫瘍活性を、等式1:パーセントTGI)=(対照群のMTV−処理群のMTV)÷対照群のMTV×100を用いてパーセントTGIを計算することによって決定した。
腫瘍成長遅延を、「所与の処理群のMTVが1000mm3に達するまでの時間」対「対照群のMTVが1000mm3に達するまでの時間」を計算することによって決定した。
血糖測定:血糖値を、FreeStyle(登録商標)手持ち型血糖モニター(Abbott Laboratories)を用いて、尾に切れ目を入れて最終投薬(29日目)後5、15、30、60、及び90分時点で測定した。
統計分析
「腫瘍体積下曲線」対「時間曲線」の変化:処理群の対間の経時的な腫瘍成長の傾向の差を、線形混合効果回帰モデルを用いて評価した。これらのモデルは、各動物を複数の時点で測定したという事実を説明する。別個のモデルを各比較のために当てはめ、このモデルからの予測値を用いて各処理群のAUCを計算した。その後、参照群に対するAUC(ΔAUC)の減少率を計算した。統計的に有意なp値は、これら2つの処理群の経時的な傾向が異なったことを示唆した。
統計分析を、対照と処理された試料との間の腫瘍成長の傾向の差を考慮した線形混合効果回帰モデルを用いて行った。マウス間の差を変量効果として扱い、化合物対称共分散構造を用いて、各マウスの繰り返し腫瘍測定間の変動をモデル化した。このモデルからの近似曲線を用いて処理比較を行い、ΔAUCを計算した。ΔAUCの有意性を、順列検定を用いて評価した。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
相乗性分析:組み合わせスコア計算を用いて、併用治療の効果が個別の治療と比較して相加的(相乗的)、相加的、または亜相加的(拮抗的)を超えるかの疑問に対処した。併用治療の効果を、組み合わせスコアが0未満の場合、相乗的と見なし、組み合わせスコアが0に等しい場合、相加的と見なし、組み合わせスコアが0を超えた場合、拮抗的と見なした。標準誤差(SE)及び95%信頼区間(CI)(2×SEとして計算した)を用いて、組み合わせスコアが0と有意に異なるかを決定した。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
結果及び考察:
QDスケジュールで、0.3mg/kgで30日間経口投薬した化合物Bは、MDA−MB−361ヒト乳癌異種移植片を有するマウスにおいて、対照群(TGI=71.1%、ΔAUC、p<0.001)と比較して、29日目に腫瘍成長を有意に阻害した。QDスケジュールで、60.0mg/kgで経口投与した化合物Aも、対照群(TGI=77.4%、ΔAUC、p<0.001)と比較して、29日目に腫瘍成長を有意に阻害した。化合物B(0.3mg/kg)と化合物A(60mg/kg)を組み合わせたQDで30日間の経口投与は、MDA−MB−61ヒト乳癌異種移植片を有するマウスにおいて、対照群(TGI=93.0%、ΔAUC、p<0.001)と比較して、29日目に腫瘍成長を有意に阻害した。以下の表に示されるように、相乗性分析は、併用治療の効果が相加的であったことを示した。
SEM=平均標準誤差。
注:XX日目での濃度曲線下面積(AUC)値を用いた組み合わせスコア計算(相乗性分析)。スコア<0は相乗効果を示し、スコア=0は相加効果を示し、スコア>0は亜相加(拮抗)効果を示す。相乗性スコアが0と有意に(p<0.05)異なるかに基づいて評価を行った。
各群からの4匹のマウスを29日目に安楽死させ、組織を薬力学的研究のために採取した。65日目まで続けた各用量群からの残りの4匹のマウスにおいて、腫瘍再成長は、これらの用量群の各々において研究期間を超えて遅延した。対照群における1000mm
3のTVに達するまでの期間が50日であったが、これらの処理群のいずれも65日以内に1000mm
3のTVに達しなかった。化合物B(0.3mg/kg)と化合物A(60mg/kg)の組み合わせが最小腫瘍再成長をもたらし、29日目のMTVが50.9mm
3であったことに対して、65日目のMTVが56.8mm
3であった。以下の表に示されるように、単剤投薬コホート内のMTVは、化合物B(0.3mg/kg)群において210.9mm
3から400mm
3に、化合物A(60mg/kg)群において165mm
3から500mm
3に増加した。図17は、各群の残りの4匹のマウスの腫瘍再成長を示す(PO=経口(的)、QD=1日1回)。図17において、MDA−MB−361ヒト乳癌細胞を、雌ヌードマウスの脇腹に皮下(SC)移植した。平均腫瘍体積(MTV)がおよそ235mm
3(0日目)に達した後に処理を開始し、29日目まで続けた。再成長を決定するために用いたデータを、最大65日目までの平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=4)を表す。ビヒクルは、5%N−メチルピロリドン(NMP)+95%ポリエチレングリコール400(PEG400)であった。ノギスを用いて腫瘍成長を最大29日目まで週2回、かつ65日目まで9〜11日ごとに測定した。式(長さ×幅
2)÷2を用いて腫瘍体積を計算した。
BW=体重、MTV=平均腫瘍体積、N/A=該当なし、TGI=腫瘍成長阻害、TV=腫瘍体積。
a:n=29日目の8匹のマウス。
b:n=65日目の4匹のマウス。
c:65日目の対照群(n=4)に基づいて65日目の%TGIを計算した。
処理期間中の各群の平均最大パーセント体重変化は、13%減少を超えなかった。最大減少は、4日目に組み合わせ群において見られ(13%)、測定の翌日までに回復した。
血糖調節に対する化合物B、化合物A、及び組み合わせの可能性のある効果を試験するために、この研究中に最終用量を投与した後に(29日目)、定常状態血糖値を測定した。両方の単剤、ならびに組み合わせは、定常状態血糖値のわずかな増加を示し、投薬の1時間以内に正常値に戻った。
化合物Bと化合物Aの組み合わせは、腫瘍成長を阻害し、効果は相加的であった。TVが50日目までに1000mm3に達した対照群とは異なり、これらの処理群のいずれにおいてもTVは延長した研究期間中に1000mm3まで再成長しなかった。この組み合わせは、この研究において有意な体重減少をもたらさず、血糖値への影響は一時的であった。
実施例43:複数の投薬スケジュールを用いてHCC70ヒト乳癌異種移植片を有する雌ヌードマウスに単剤または組み合わせとして経口投与される化合物B及び化合物Aの生体内抗腫瘍活性
材料及び方法
以下の試験物質をこの研究で用いた:化合物Bを5%N−メチルピロリドン(NMP)(Sigma、St.Louis,MO,USA)+95% PEG400(Ruger Chemical、Linden,NJ,USA)中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃で保管し、光から保護した。化合物Aを5%NMP+95%PEG400中で5〜7日ごとに調製し、およそ25℃で保管し、光から保護した。この研究で用いた対照物質は、5%NMP+95% PEG400であった。超音波処理によって化合物をNMP中に完全に溶解し、その後、適切な量のPEG400を添加した。この溶液をボルテックス及び再度超音波処理して完全に混合した。
試験システム:低継代HCC70細胞(ATCC)を、10%ウシ胎仔血清(FBS)(PAA Laboratories Pty Ltd)及び1倍ペニシリン−ストレプトマイシン(Life Technologies)を補充したRPMI(Life Technologies)中で成長させ、無血清RPMI及び50%マトリゲル(BD Biosciences)中に5.0×10
7細胞/mLの濃度で供給した。HCC70細胞(0.1mLの注入量で5.0×10
6細胞/動物)を雌無胸腺ヌードマウスの脇腹に皮下(SC)移植した。この研究で用いた動物を以下の表に記載する。
実験計画:
5週齢の雌無胸腺ヌードマウスの脇腹に、5.0×106 HCC70細胞を皮下接種した(無血清RPMI及び50%マトリゲル中の細胞懸濁液)。腫瘍成長をノギスで監視した。式V=W2×L/2を用いて平均TV(MTV)を計算した。MTVがおよそ160〜180mm3に達した時点で、動物を13の処理群(n=5/群)に無作為に分けた。その後、マウスに、いくつかの用量及びスケジュールで、PEG400、化合物B、化合物A、または化合物Bと化合物Aの組み合わせを経口投薬した。腫瘍成長及び体重を週2回測定した。パーセントTGI及び体重変化を35日目に計算した。処理を0日目に開始して28日間続けた。抗腫瘍活性を、等式1:パーセントTGI=(対照群の平均腫瘍体積[MTV]−処理群のMTV)/対照群のMTV×100を用いてパーセントTGIを計算することによって決定した。
統計分析
曲線下面積の変化:処理群の対間の経時的な腫瘍成長傾向の差を、線形混合効果回帰モデルを用いて評価した。これらのモデルは、各動物を複数の時点で測定したという事実を説明する。別個のモデルを各比較のために当てはめ、このモデルからの予測値を用いて各処理群の曲線下面積(AUC)値を計算した。その後、参照群に対するAUC(ΔAUC)の減少率を計算した。統計的に有意なp値は、これら2つの処理群の経時的な傾向が異なったことを示唆する。
併用治療効果:薬物組み合わせを、観察されたAUC値を用いて相乗性について評価した。両方の単剤処理群、ならびに組み合わせ群の対照に対するAUCの変化を計算した。その後、これら2つの化合物間の相互作用を、組み合わせ群において観察されたAUCの変化を両方の単剤において観察された変化の合計と比較することによって評価した。結果を、相乗的、相加的、亜相加的、及び拮抗的の4つのカテゴリーに分けることができる。組み合わせ分析についての更なる詳細を、付属文書に提供する。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
結果及び考察
0.3mg/kg QD、1.0mg/kg QD 3on/4off、及び3.0mg/kg QWで単剤として経口投与した化合物Bは、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、36.9%(ΔAUC p<0.05)、47.2%(ΔAUC p<0.001)、及び35.8%(ΔAUC p<0.001)であった。
140mg/kg QD 3on/4off及び420mg/kg QWで単剤として経口投与した化合物Aは、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、41.0%(ΔAUC p<0.001)及び40.8%(ΔAUC p<0.001)であった。化合物Aを70mg/kg QD 3on/4off及び210mg/kg QWで投与したとき、腫瘍成長を最小限にしか阻害せず、TGI値は、それぞれ、19.4%及び21.0%であったが、対照(p>0.05)とは有意に異ならなかった。
組み合わせで投与した化合物B(0.3mg/kg QD)と化合物A(420mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、69.6%(ΔAUC p<0.001)であった。各群の経時的な平均腫瘍体積を図18にグラフで表す。この用量群の平均最大体重変化は、処理3日目に−2.4%であった。図18において、HCC70ヒト乳癌細胞を雌ヌードマウスの***脂肪体に移植した。平均腫瘍体積(MTV)がおよそ160〜180mm3に達した後に、処理(ビヒクルをQDで28日間、化合物Bを0.3mg/kg QDで28日間、化合物Aを420mg/kg QWで28日間、または化合物Bと化合物Aの組み合わせの経口投与)を開始した。データを平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=5)を表す。ビヒクルは、PEG400であった。ノギスを用いて腫瘍成長を週2回監視した。式(長さ×幅2)/2を用いて腫瘍体積を計算した。
組み合わせで投与した化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)及び化合物A(70mg/kg QD 3on/4offまたは140mg/kg QD 3on/4off、または210mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、それぞれ、67.2%(ΔAUC p<0.001)、68.4%(ΔAUC p<0.001)、及び59.0%(ΔAUC p<0.001)であった。これらの用量群平均最大体重変化は、それぞれ、−11.1%(3日目)、−18.8%(3日目)、及び−10.7%(3日目)であった。
組み合わせで投与した化合物B(3.0mg/kg QW)及び化合物A(420mg/kg QW)は、ビヒクル処理と比較して、腫瘍成長を有意に阻害し、TGI値は、61.7%(ΔAUC p<0.001)であった。この用量群の平均最大体重変化は、処理3日目に−16.2%であった。
体重減少が20%を超えなかったため、いずれのマウスもこの研究から取り除かず、最大体重減少は、化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)と化合物A(140mg/kg QD 3on/4off)を組み合わせた用量群において見られた。
以下の表に示されるように、相乗性分析は、全ての組み合わせ用量群が相加的であったことを明らかにした。
QD=1日1回、QD 3on/4off=1日1回3日間投与され、その後に4日間の休止、QW=週1回、SEM=平均標準誤差。
注:35日目での濃度対時間曲線下面積(AUC)値の相乗性分析。スコア<0は相乗効果を示し、スコア=0は相加効果を示し、スコア>0は亜相加(拮抗)効果を示す。相乗性スコアが0と有意に(p<0.05)異なるかに基づいて評価を行った。
化合物Bと化合物Aの全ての組み合わせは、有意な(p<0.001)TGIをもたらし、相乗性分析は、化合物Bと化合物Aの相互作用がHCC−70ヒト乳癌モデルにおいて相加的であったことを示した。TGIは、59.0%(化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)+化合物A(210mg/kg QW))〜69.6%(化合物B(0.3mg/kg QD)+化合物A(420mg/kg QW))の範囲であった。
全ての処理は耐容性を示し、平均最大体重減少は18.8%を超えなかった。最大の平均最大体重減少は、化合物B(1.0mg/kg QD 3on/4off)+化合物A(140mg/kg QD 3on/4off)群において3日目に生じた。これらの結果は、許容される体重変化によって証明されるように、これらの処理が毒性を有意に増加させることなく併用され得ることを示唆する。化合物B+化合物Aの組み合わせは、複数の処理スケジュールでのヒトトリプルネガティブ乳癌のHCC−70モデルにおいて、単剤と比較して増加した抗腫瘍活性を実証した。
実施例44:HCT−116ヒト結腸直腸癌異種移植片を有する雌ヌードマウスへの単剤または組み合わせとして経口投与される化合物B及び化合物Aの生体内抗腫瘍活性
材料及び方法:以下の試験物質をこの研究で用いた:化合物BをPEG400(TCAL、San Diego,CA,USA)中で7日ごとに調製し、室温で保管し、光から保護した。化合物AをPEG400(TCAL、San Diego,CA,USA)中で7日ごとに調製し、室温で保管し、光から保護した。この研究で用いたビヒクルは、PEG400(Sigma、St.Louis,MO,USA)であった。
試験システム:低継代(継代番号8)HCT−116細胞(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)、Manassas,VA,USA)を10%ウシ胎仔血清(FBS)(PAA Laboratories Pty Ltd、Morningside,Queensland,Australia)を有するMcCoy’s 5A(ATCC)培地中で成長させ、5.0×10
7細胞/mLの濃度で供給した。HCT−116細胞(0.1mLの注入量で5.0×10
6/動物)を雌無胸腺ヌードマウスの脇腹に皮下移植した。この研究で用いた動物を以下の表に記載する。
実験計画:雌の9〜10週齢の雌Foxn1 nu Hsd:無胸腺ヌードマウスの脇腹に、5.0×106 HCT−116細胞を皮下接種した。腫瘍成長をノギスで監視した。式V=W2×L/2を用いてMTVを計算した。MTVがおよそ160〜170mm3に達した時点で、動物を4つの処理群(n=5/群)に無作為に分けた。その後、マウスに、PEG400、化合物B、化合物A、または化合物Bと化合物Aの組み合わせ(同時投与)を経口投薬した。腫瘍成長及び体重を週2回測定した。パーセントTGI及び体重変化を、動物が処理されている間の21日目に計算した。処理を0日目に開始した。抗腫瘍活性を、等式1:%腫瘍成長阻害(TGI)=(対照群の平均腫瘍体積[MTV]−処理群のMTV)/対照群のMTV×100を用いてパーセントTGIを計算することによって決定した。
統計分析
曲線下面積の変化:処理群の対間の経時的な腫瘍成長傾向の差を、線形混合効果回帰モデルを用いて評価した。これらのモデルは、各動物を複数の時点で測定したという事実を説明した。別個のモデルを各比較のために当てはめ、このモデルからの予測値を用いて各処理群の曲線下面積(AUC)値を計算した。その後、参照群に対するAUC(ΔAUC)の減少率を計算した。統計的に有意なp値は、これら2つの処理群の経時的な傾向が異なったことを示唆する。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
併用治療効果:薬物組み合わせを、観察されたAUC値を用いて相乗性について評価した。両方の単剤処理群、ならびに組み合わせ群の対照に対するAUCの変化を計算した。その後、これら2つの化合物間の相互作用を、組み合わせ群において観察されたAUCの変化を両方の単剤において観察された変化の合計と比較することによって評価した。結果を、相乗的、相加的、亜相加的、及び拮抗的の4つのカテゴリーに分けることができる。組み合わせ分析についての更なる詳細を、付属文書に提供する。0.05未満の全てのp値を有意であると見なした。
結果及び考察:QD 5on/2offスケジュールで、0.6mg/kgで21日間経口投薬した化合物Bは、HCT−116ヒト結腸直腸腫瘍異種移植片を有するヌードマウスにおいて、ビヒクル処理(TGI=4.5%)と比較して、腫瘍成長を阻害したが、対照(ΔAUC、p>0.05)とは有意に異ならなかった。QDスケジュールで、120mg/kgで21日間経口投与した化合物Aは、ビヒクル処理(TGI=8.2%、ΔAUC、p<0.05)と比較して、腫瘍成長を有意に阻害した。化合物B(QD 5on/2offスケジュールで0.6mg/kg)と化合物A(QDスケジュールで、120mg/kgで21日間経口投与)の組み合わせは、有意な腫瘍成長阻害(60.8%(ΔAUC、p<0.001))をもたらした。各群の経時的な平均腫瘍体積を図19にグラフで表す。図19において、HCT−116ヒト結腸直腸癌細胞を雌ヌードマウスの脇腹に皮下移植した。平均腫瘍体積(MTV)がおよそ160〜170mm3に達した後に、処理を開始した。データを平均値として示し、エラーバーは、平均標準誤差(SEM)(n=5)を表す。ビヒクルは、PEG400であった。ノギスを用いて腫瘍成長を週2回監視した。式(長さ×幅2)/2を用いて腫瘍体積を計算した。
以下の表に示されるように、相乗性分析は、化合物B(0.6mg/kg(QD 5on/2offスケジュールで21日間経口投与))と化合物A(120mg/kg(QDで21日間経口投与))の組み合わせの効果が相乗的(p=0.003)であったことを明らかにした。
SEM=平均標準誤差。
注:21日目での濃度曲線下面積(AUC)値の相乗性分析。スコア<0は相乗効果を示し、スコア=0は相加効果を示し、スコア>0は亜相加(拮抗)効果を示す。相乗性スコアが0と有意に(p<0.05)異なるかに基づいて評価を行った。
最大平均パーセント体重変化は、化合物Bと化合物Aの組み合わせを投薬したマウスに見られた(6日目で−0.7%)。いずれのマウスもこの研究から取り除かず、全て計算に含んだ。
この研究は、化合物B(0.6mg/kg)と化合物A(120mg/kg)の併用治療が耐容性を示し、HCT−116ヒト結腸直腸癌異種移植片を有するマウスにおいて、単剤処理と比較して、統計的に有意な(p=0.003)抗腫瘍効果の増加をもたらすことを実証する。
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されたが、かかる実施形態が例として提供されるにすぎないことは当業者に明白であろう。本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換が今では当業者に想到されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替手段が、本発明を実践するにあたり用いられてもよいことが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を規定し、これらの特許請求の範囲内の方法及び構造、ならびにそれらの均等物がそれによって包含されるよう意図される。
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されたが、かかる実施形態が例として提供されるにすぎないことは当業者に明白であろう。本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換が今では当業者に想到されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替手段が、本発明を実践するにあたり用いられてもよいことが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を規定し、これらの特許請求の範囲内の方法及び構造、ならびにそれらの均等物がそれによって包含されるよう意図される。