JP2011103150A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011103150A
JP2011103150A JP2009256716A JP2009256716A JP2011103150A JP 2011103150 A JP2011103150 A JP 2011103150A JP 2009256716 A JP2009256716 A JP 2009256716A JP 2009256716 A JP2009256716 A JP 2009256716A JP 2011103150 A JP2011103150 A JP 2011103150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular groove
weight member
disk drive
hub
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009256716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5631575B2 (ja
JP2011103150A5 (ja
Inventor
Yuji Nishitani
祐司 西谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electro Mechanics Japan Advanced Technology Co Ltd
Original Assignee
Alphana Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alphana Technology Co Ltd filed Critical Alphana Technology Co Ltd
Priority to JP2009256716A priority Critical patent/JP5631575B2/ja
Priority to US12/889,253 priority patent/US8599516B2/en
Publication of JP2011103150A publication Critical patent/JP2011103150A/ja
Publication of JP2011103150A5 publication Critical patent/JP2011103150A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5631575B2 publication Critical patent/JP5631575B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/02Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
    • G11B33/08Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

【課題】ハブや記録ディスクに修正加工などの機械加工や加工精度の向上などを殆ど施すことなくDBT(アンバランス量)を小さくすることのできるディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】ディスク駆動装置は、記録ディスク20が載置されるべきハブ22と、ベース部材12と、ハブ22をベース部材12に対して相対回転が可能に支持する軸受ユニット100と、ハブ22の回転軸を中心として当該ハブ22の一部に延設される環状溝部60と、環状溝部60に装着されて記録ディスク20がハブ22と共に回転するときに回転バランスを調整するウエイト部材61を含む。ウエイト部材61は、装着するときに環状溝部60の溝延設方向に摺動可能で固着位置にて停止状態を実質的に維持可能な固着機構を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスク駆動装置、特にディスク駆動装置のアンバランス量の低減調整技術に関する。
近年、HDDなどのディスク駆動装置は、流体動圧軸受を備えることにより回転精度が飛躍的に向上した(例えば、特許文献1参照)。それに伴いディスク駆動装置は、一層の高密度・大容量化が求められるようになった。例えば磁気的にデータを記録するディスク駆動装置では、記録トラックを形成した記録ディスクを高速で回転させておき、磁気ヘッドがその記録トラック上を僅かな隙間を介してトレースしながらデータのリード/ライトを実行する。このようなディスク駆動装置を高密度・大容量化するためには記録トラックの幅を狭くすると共に磁気ヘッドと記録ディスクとの隙間をさらに狭くする必要がある。
ところで、ディスク駆動装置は記録ディスクを回転させているため、回転する部分のアンバランス量の大きさが問題となる。アンバランス量は、物体の静止時や回転時における重心の回転中心からの偏位量である。ディスク駆動装置の回転する部分のアンバランス量が大きい場合、回転時の振動が大きくなり、磁気ヘッドが記録トラック上をトレースするときに正規の位置、例えば記録トラックの中心から変位する、いわゆるオフトラックを生じ易くなる。上述したように高密度・大容量化のために記録トラックの幅を狭くしようとすると、オフトラックによる影響が顕著に現れるようになり、データのリード/ライトのエラーレートを悪化させる原因になる。つまり、ディスク駆動装置のアンバランス量が大きくなるとディスク駆動装置の高密度・大容量化の障害となってしまう。
ディスク駆動装置のアンバランス量(以下、DBTという)を決定する要因の1つとして、記録ディスクを装着する前のハブ自身のアンバランス量(以下、DBHという)がある。また、記録ディスクをハブの外筒部に装着した状態のときに、記録ディスクの中心穴とハブの外筒部との間に生じる隙間が一方に偏ることで重心の位置が回転中心からずれる。この装着時のずれがアンバランス量の大きさを決める別の要因の1つとなる。つまり、記録ディスクの装着に起因して生じるアンバランス量(以下、DBDという)がある。したがって、DBTは、DBHとDBDの偶然の組み合わせによって重畳されて大きくなったり、互いにキャンセルし合い小さくなったりする。その結果、DBTのバラツキが大きくなり、ディスク駆動装置の高密度・大容量化の障害及び品質安定化の妨げになっていた。そのためDBTを小さくするために、DBHとDBDをそれぞれ小さくするような試みもなされてきた。
特開2007−198555号公報
上述したように、DBTを小さくするためには、DBHとDBDをそれぞれ小さくすればよいと考えられる。例えば、DBHを小さくする手段としては、個々のハブにアンバランス量に対応したアンバランス量修正加工を追加して部品精度を向上させることが考えられる。しかし、アンバランス量修正加工は、加工時間の増加、加工コストの増加などを伴い好ましくない。また、DBDを小さくするために、記録ディスクの中心穴とハブの外筒部との隙間を小さくすることが考えられる。しかし、この隙間を小さくすると、記録ディスクをハブに装着するときの作業性が悪くなる。つまり、部品の変形や破損を招かないように注意しながらの組み立て作業が必要になり作業効率の低下を招き好ましくない。また、加工精度をさらに向上させる必要があり加工コストの増加が進んでしまう。また、中心穴と外筒部の隙間の縮小化はディスク駆動装置の自動組立化を進める上での障害になる場合もある。
発明者らは、ハブや記録ディスクに修正加工などの機械加工や加工精度の向上などを殆ど施すことなくDBTを小さくすることができれば、コストの増加や自動組立化の妨げになることがなく、ディスク駆動装置の高密度・大容量化が達成できるとの考えに想到した。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ハブや記録ディスクに修正加工などの機械加工や加工精度の向上などを殆ど施すことなくDBTを小さくすることのできるディスク駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のディスク駆動装置は、記録ディスクが載置されるべきハブと、ベース部材と、ハブをベース部材に対して相対回転が可能に支持する軸受けユニットと、ハブの回転軸を中心として当該ハブの一部に延設される環状溝部と、環状溝部に装着されて記録ディスクがハブと共に回転するときに回転バランスを調整する部材であって、装着するときに溝延設方向に摺動可能で固着位置にて停止状態を実質的に維持可能な固着機構を有するウエイト部材と、を含む。
この態様によると、ウエイト部材をハブに形成された環状溝部内で当該環状溝部の延設方向に摺動させて停止させることで、記録ディスクが載置された状態のハブの回転バランスの状態を変化させられる。ウエイト部材は固着位置にて停止状態を実質的に維持可能な固着機構を有しているので、ウエイト部材を回転バランスが許容できる状態に成る位置で停止させれば、その回転バランス状態が実質的に維持される。
本発明によれば、ハブ部材や記録ディスクに修正加工などの機械加工や加工精度の向上などを殆ど施すことなくアンバランス量を小さくすることが可能で、駆動時の振動発生を低減できるディスク駆動装置が提供できる。
本実施形態のディスク駆動装置の一例であるHDDの内部構成を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置におけるブラシレスモータの概略断面図である。 本実施形態のディスク駆動装置において、ベース部材側からハブに形成された環状溝部およびそこに装着されたウエイト部材を見た状態を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置に適用するウエイト部材の形状例を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置におけるアンバランス量を表すアンバランスベクトルを説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置に適用するウエイト部材の他の形状例を説明する説明図である。 本実施形態のディスク駆動装置に適用するウエイト部材の脚の他の形状例を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に基づいて説明する。
本実施形態は、ハードディスクドライブ装置(単にHDD、ディスク駆動装置という場合もある)に搭載されて記録ディスクを駆動するブラシレスモータや、CD(CompactDisc)装置、DVD(DigitalVersatileDisc)装置等の光学ディスク記録再生装置(単に、ディスク駆動装置ともいう)に搭載されるディスク駆動モータ等に適用できる。
図1は、本実施形態のディスク駆動装置の一例であるHDD10(以下、単にディスク駆動装置10という)の内部構成を説明する説明図である。なお、図1は、内部構成を露出させるためにカバーを取り外した状態を示している。
ベース部材12の上面には、ブラシレスモータ14、アーム軸受部16、ボイスコイルモータ18等が装着されている。ブラシレスモータ14は、例えば磁気的にデータの記録や読み出しや書き込みが可能な記録ディスク20を搭載するためのハブ22を回転軸上に支持し、当該記録ディスク20を回転駆動する。ブラシレスモータ14は、例えばスピンドルモータとすることができる。ブラシレスモータ14はU相、V相、W相からなる3相に駆動電流が流れることにより駆動する。アーム軸受部16は、スイングアーム24を可動範囲AB内でスイング自在に支持する。ボイスコイルモータ18は外部からの制御データにしたがってスイングアーム24をスイングさせる。スイングアーム24の先端には磁気ヘッド26が取り付けられている。ディスク駆動装置10が稼働状態にある場合、磁気ヘッド26はスイングアーム24のスイングに伴って記録ディスク20の表面から僅かな隙間を介して可動範囲AB内を移動し、データをリード/ライトする。なお、図1において、点Aは記録ディスク20の最外周の記録トラックの位置に対応する点であり、点Bは記録ディスク20の最内周の記録トラックの位置に対応する点である。スイングアーム24は、ディスク駆動装置10が停止状態にある場合に記録ディスク20の脇に設けられた待避位置に移動してもよい。
なお、本実施形態において、記録ディスク20、スイングアーム24、磁気ヘッド26、ボイスコイルモータ18等の磁気データをリード/ライトする構造を全て含むものをディスク駆動装置と表現する場合もあるし、HDDと表現する場合もある。また、記録ディスク20を回転駆動する部分のみをディスク駆動装置と表現する場合もある。
図2は、本実施形態のディスク駆動装置10におけるブラシレスモータ14の概略断面図である。
ブラシレスモータ14はディスク駆動装置10に搭載される例えば直径が約95mmの3.5インチ型の記録ディスク20を2枚回転させる。なお、この場合、2枚の記録ディスク20のそれぞれの中央の孔の直径は25mm、厚みは1.27mmである。ブラシレスモータ14は、略カップ状のハブ22と、シャフト28と、フランジ30と、ヨーク32と、円筒状マグネット34とで、回転体として機能するロータ36を構成する。具体的には、シャフト28の一端がハブ22の中心に設けられた開口部22aに圧入と接着を併用して固着されている。また、シャフト28の他端にはフランジ30が圧入状態で固着されている。
ハブ22は、モータ回転軸Rを中心とする外形が凸状の部品である。本実施形態のブラシレスモータ14は、2枚の記録ディスク20がハブ22に装着されるタイプを示す。ハブ22の図中矢印A方向に突出した円筒部の外筒面22bに2枚の記録ディスク20a,20bの中央の孔が嵌合される。なお、本実施形態において図中矢印A方向を「上方向」や「上面側」という場合がある。2枚の記録ディスク20のうち記録ディスク20aは、ハブ22の外筒面22bの端部から半径方向に張り出した着座部22cに着座して装着される。記録ディスク20a,20bの間には、円環状の第1スペーサ46が配置されている。そして、第1スペーサ46が記録ディスク20bを着座部22cに対して支持する。また、記録ディスク20bの上面側には第2スペーサ48が配置され、2枚の記録ディスク20を固定するクランパ50により押圧固定されている。クランパ50は複数のクランプネジ52によってハブ22に固定される。なお、本実施形態の場合、ハブ22の外筒面22bの直径は例えば25mmである。
ハブ22は、ヨーク32と2枚の記録ディスク20a,20bとによって挟まれる円筒状の隔壁部22dを有する。ヨーク32はその断面形状がL字型であり、鉄などの磁性材料により形成されている。ヨーク32は隔壁部22dの内周面に接着と圧入との併用により固定されている。隔壁部22dの内周面には、ヨーク32が圧入される際にヨーク32が押し当てられる複数の凸部が形成されている。そして、隔壁部22dの内周面に適量の接着剤を塗布しておき、ヨーク32をハブ22に圧入することにより、隔壁部22dの内周面とヨーク32の外周面との間に接着剤が充填され、均質な接着強度が得られるようにしている。
さらに、ヨーク32の内周面には円筒状マグネット34が接着固定されている。円筒状マグネット34は、ネオジウム、鉄、ホウ素などの希土類材料によって形成され、積層コア38に形成された例えば12個の突極と径方向に対向可能に配置されている。円筒状マグネット34にはその周方向にn極(nは2以上の偶数)の駆動用着磁が施されている。つまり、円筒状マグネット34はヨーク32を介してハブ22に固定される。
このように構成されるハブ22、シャフト28、フランジ30、ヨーク32、円筒状マグネット34は、ブラシレスモータ14の回転時にはロータ36として一体となってモータ回転軸Rの回りを回転する。
本実施形態のブラシレスモータ14において、ベース部材12と、積層コア38と、コイル40と、スリーブ42と、カウンタープレート44とが固定体として機能するステータ54を構成する。ステータ54は、ブラシレスモータ14の回転時にロータ36を回転自在に支持する。ベース部材12はディスク駆動装置10のハウジングとしても機能するできる。ベース部材12にはモータ回転軸Rを中心とした円筒状部12aが設けられ、その円筒状部12aの内周面にスリーブ42が接着固定されている。スリーブ42は、円筒中空形状の収納部42aを有し、さらに、スリーブ42の端部には、当該スリーブ42に連続して形成され、シャフト28の端部に固定されたフランジ30を回転自在に収納するフランジ収納空間部42bを有する。フランジ収納空間部42bは、スリーブ42に連続してフランジ30の半径方向外側に形成されるフランジ周囲壁部42eにより画成される。つまり、収納部42a、フランジ収納空間部42bを含むスリーブ42にフランジ30が固定されたシャフト28が回転自在に収まることになる。また、スリーブ42のフランジ収納空間部42bを画成するフランジ周囲壁部42eの端面にはカウンタープレート44が接着剤56により固定されている。なお、ベース部材12はHDDのハウジングと別体とされてもよい。
ロータ36の一部であるシャフト28およびフランジ30と、ステータ54の一部であるスリーブ42およびカウンタープレート44との間には潤滑剤が注入されている。そして、シャフト28、フランジ30、潤滑剤、スリーブ42およびカウンタープレート44はハブ22を回転自在に支持する軸受ユニット100を構成する。
スリーブ42の内周面には、上下に離間した1組のヘリングボーン形状のラジアル動圧溝RB1,RB2が形成されている。また、フランジ30のスリーブ対向面には、ヘリングボーン形状の第1スラスト動圧溝SB1が形成され、カウンタープレート対向面にはヘリングボーン形状の第2スラスト動圧溝SB2が形成されている。ブラシレスモータ14の回転時には、これらの動圧溝と潤滑剤とによって生成される動圧によって、シャフト28およびフランジ30を周囲の壁面から離反させ、ロータ36をラジアル方向およびスラスト方向に支持する。なお、ラジアル動圧溝RB1,RB2は、スリーブ42の内壁面とシャフト28の外壁面の少なくとも一方に形成されればよく、同様のラジアル動圧を発生できる。同様に、スラスト動圧溝SB1,SB2は、フランジ30とフランジ収納空間部42bのスラスト方向に対向する面との少なくとも一方、及びフランジ30とカウンタープレート44のフランジ対向面との少なくとも一方に形成されればよく、同様のスラスト動圧を発生できる。
なお、スリーブ42の開放端側には、スリーブ42の内周面とシャフト28の外周面との間の隙間が上方に向かい徐々に広がるキャピラリーシール部58が形成されている。キャピラリーシール部58は毛細管現象により潤滑剤がその充填部から漏れ出すのを防止する機能を有する。
積層コア38は、円環部とそこから半径方向外側に伸びる12個の突極を有する。この積層コア38は、例えば18枚の薄型電磁鋼板を積層してレーザ溶接等により一体化して形成されている。それぞれの突極にはコイル40が巻回されている。このコイル40に3相の略正弦波状の駆動電流を流すことにより突極に沿って駆動磁束が発生する。積層コア38は、円環部の内周面がベース部材12の円筒状部12aの外周面に隙間ばめによって嵌め込まれ、接着剤等により固定されている。そして、積層コア38とコイル40と円筒状マグネット34によって、駆動ユニット102が構成されている。
以上のような構成のブラシレスモータ14の動作について説明する。ブラシレスモータ14を回転させるために、3相の駆動電流がコイル40に供給される。駆動電流がコイル40を流れることにより、12個の突極に沿って駆動磁束が発生し、円筒状マグネット34に回転方向のトルクが与えられてロータ36全体が回転する。
このように構成されるディスク駆動装置10において、アンバランス量を低減させる構造を図2に加え図3を用いて説明する。図3は、本実施形態のディスク駆動装置10において、ベース部材12側からハブ22を見た状態を説明する説明図である。
図2、図3に示すように、ハブ22のベース部材12側の端部には、当該ハブ22のモータ回転軸Rを中心として円周形状に延設される環状溝部60が形成されている。図2の場合、ヨーク32のベース部材12側端部側面が環状溝部60の溝側面を形成している。この場合、環状溝部60の一側面を開放するように切削加工ができる。その結果、環状溝部60のための切削加工が容易になると共に、後述する突出部22eを容易に形成することができる。別の実施形態では、環状溝部60をヨーク32の側面部を含まないハブ22のベース部材12側端部に彫り込むように形成してもよい。この場合、ヨーク32の固定位置による制約を受けないので環状溝部60の形成位置の選択範囲が広がり設計自由度が向上できる。
環状溝部60の一部には、ウエイト部材61が装着される。ウエイト部材61は、環状溝部60に装着されて記録ディスク20がハブ22と共に回転するときに全体の回転バランスを調整するための部材である。また、ウエイト部材61は装着するときに環状溝部60の溝延設方向、例えば矢印500方向に摺動可能であると共に、固着位置にて停止状態を実質的に維持可能な固着機構を有する。
図4にウエイト部材61の形状の一例を示す。ウエイト部材61は、固着機構を構成する弾性体部61aと、環状溝部60内を摺動させるときに利用する係合部61bと、ウエイト調整に利用する調整体部61cとを含んで構成されている。図4の構造の場合、弾性体部61aは例えば弾性特性を有する合金鋼で形成された脚65を例えば4本備えている。弾性体部61aは例えばSUS316等のステンレス材料でスプリング部分を含むように形成することができる。ステンレス材料の場合、腐食しにくい点で好ましい。そして、脚65の先端がウエイト部材61の環状溝部60内での摺動可能方向である矢印500の方向とは逆方向を向きかつ外側、つまり、環状溝部60の内周面および外周面に向かい拡がるように調整体部61cに接続されている。その結果、脚65に環状溝部60の内周面および外周面を押圧する付勢力が発生して、ウエイト部材61を固着位置において停止状態を実質的に維持可能にする固着機構を構成する。そして、ハブ22が回転を開始するときおよびハブ22が回転を停止するときのいずれにおいてもウエイト部材61が移動しないようにしている。また、脚65に弾性力を有するスプリング性能を持たせることにより環状溝部60への装着を容易にして組立性を向上させている。
係合部61bは、ウエイト部材61を環状溝部60内で適切な固着位置である停止位置に移動させときに利用する部分である。係合部61bである凹み部分に専用の調整操作部材、例えばピンセットや操作ピンなどを係合させて矢印500方向に作用力を加えることによりウエイト部材61を移動させることができる。
調整体部61cはウエイト部材61のウエイト量を微調整するときに利用する。ウエイト部材61の質量は、脚65の重さを含む値となるが、脚65は付勢力の調整を行うために、その体積、つまり質量は狭い範囲でしか調整できない。そこで、調整体部61cによって全体質量を自由に変化させる。調整体部61cは、脚65と同様にステンレス等の金属材料で形成してもよいしプラスチック等の樹脂材料で形成してもよい。また、その複合体でもよい。
ここで、ウエイト部材61の係合部61bにピンセットなどの調整操作部材を引っ掛けて環状溝部60内で矢印500方向に摺動させる場合を考える。前述したように、脚65は矢印500の方向とは逆方向に延びる形状を有している。したがって、環状溝部60の内周面および外周面とその面に対し付勢力を有する脚65の間で発生する摩擦力より大きな操作力を作用させれば、脚65が環状溝部60の内周面および外周面に引っ掛かることなくウエイト部材61を容易に所望の位置まで摺動させることができる。逆に、ウエイト部材61が矢印500とは逆方向の操作力を受ける場合、環状溝部60の内周面および外周面と脚65の摩擦により当該脚65は矢印P方向に拡がろうとして自動的に抵抗力が増大する。つまり、ウエイト部材61は、環状溝部60内を矢印500方向(第1延設方向)に摺動するときに発生する抵抗力が逆方向(第2延設方向)に摺動するときに発生する抵抗力より小さいような特性を有する形状とされている。
ウエイト部材61に対して矢印500方向の力はディスク駆動装置10の起動時に加速する場合に発生すると共に、矢印500方向の逆方向に作用する力は、ディスク駆動装置10の停止時に減速する場合に発生する。ただし、発生する力の大きさは異なる。例えば、回転起動時には、記録ディスク20への情報の読み書きを早く始めるため、ブラシレスモータ14に大きな電流を流して回転方向に大きな角加速度を得るようにしている。一方、回転停止時には、記録ディスク20を特に早く止める必要は無いため、ブラシレスモータ14への電流供給を停止して損失により自然に止まるようにしている。つまり、停止時の反回転方向の角加速度は小さい。言い換えれば、ウエイト部材61は、ハブ22の回転開始時には加速度が大きいためハブ回転と反対方向に大きな力を受けるが、ハブ22の回転停止時には減速度が小さいのでハブ回転の方向に受ける力は小さい。
例えば、図3においてハブ22が時計回り方向Tに回転して起動すると、ウエイト部材61は慣性力が作用し反時計回り方向に移動する力を受ける。この際、ウエイト部材61の脚65はその形状に起因して摩擦力により拡がり大きな抵抗力を生じる。その結果、起動時にウエイト部材61が固着位置から移動してしまうことを防止できる。逆に、回転停止時には、ウエイト部材61は慣性力が作用して時計回り方向に移動する力を受ける。この場合、ウエイト部材61の脚65はその形状に起因して摩擦力により縮められ、移動の抵抗力は小さくなる。しかしながら、前述したように、停止時に発生する角加速度は小さい。したがって、ウエイト部材61の環状溝部60にける装着時に脚65が発生する付勢力による静止摩擦力がブラシレスモータ14の停止時に発生する角加速度による作用力より大きくなっていれば、停止時にもウエイト部材61が移動してしまうことを防止できる。
このように、ウエイト部材61はハブ22が所定の速度で、所定の方向に回転することによっては移動しないように構成されている。なお、本実施形態において、ウエイト部材61が固着位置で停止状態を実質的に維持するとは、ハブ22を含む回転体の回転バランスが許容できる範囲を維持できることを意味し、その許容範囲内であればウエイト部材61が移動したとしても実質的に停止状態が維持されていると見なすものとする。なお、図3の本実施形態において、ハブ22は定常駆動時には7200rpmで、時計回り方向に回転するものとする。このような仕様において、ハブ22の回転開始時および回転停止時にウエイト部材61が移動しないように、ハブ22の加速度とウエイト部材61全体の質量に基づく慣性力を考慮し、脚65の付勢力を試験等により決定すればよい。
また、図2に示すように、ベース部材12には、環状溝部60の少なくとも一部がベース部材12の外面側から臨めるようにするベース孔62が形成されている。このベース孔62はベース部材12を貫通する孔で、図2の例の場合、ベース孔62のハブ22の回転中心からの径方向の距離と、ウエイト部材61の回転中心からの距離とが実質的に同じになる位置に設定されている。つまり、環状溝部60の半径とベース孔62が形成された位置までの半径が実質的に同じであり、環状溝部60の直下にベース孔62が存在するようになっている。図3には、ベース孔62と環状溝部60およびウエイト部材61の位置関係を理解しやすいように、ベース孔62が形成された位置に対応する位置を破線で示している。
このような位置にベース孔62を形成することにより、ウエイト部材61が環状溝部60のどの位置に停止していてもハブ22が1回転する間にウエイト部材61をベース孔62から見える位置に移動させることができる。
このように、ウエイト部材61をベース孔62から見える位置に移動させて、ベース孔62から例えばピンセットのような調整操作部材(治具)を挿入する。そして、ベース孔62から覗ける位置に移動したウエイト部材61の係合部61bに係合させるか係合部61bの周辺を掴む。この状態のまま、ハブ22を図3の矢印Tと逆方向に回転させることで、相対的にウエイト部材61を環状溝部60内で矢印500方向に移動させて任意の位置に停止させることができる。このとき、ハブ22の回転はコイル40に通電することにより行ってもよいし、外部から直接ハブ22を回転させるような回転力を加えてもよい。
次に、ウエイト部材61を用いたアンバランス量の低減調整について説明する。
まず、ウエイト部材61が環状溝部60の任意の位置にある場合のハブ22のアンバランスの方向と大きさからなるアンバランスベクトルを検出する。なお、ここではウエイト部材61を装着したハブ22を「回転体」ということもある。アンバランスベクトルは、例えばバランシングマシンによって検出することができる。この場合、ハブ22は記録ディスク20を装着した状態でもよいし装着しない状態でもよい。装着しない場合は、ディスク駆動装置10の製造工程中での低減調整作業が可能になる。一方、ハブ22に記録ディスク20を装着した状態で行う場合は、ディスク駆動装置10の組立が完了した後に実施することになるが、ディスク駆動装置10が実際に使用される状態でのアンバランスの低減調整となり調整精度の向上が可能となる。
図5(a)、図5(b)は、アンバランスベクトルを表すベクトル図である。図5(a)は、ウエイト部材61が任意の位置にある場合の回転体のアンバランスベクトル401Aを表している。回転体のアンバランスベクトル401Aは、ウエイト部材61がない場合のアンバランスベクトル403と、ウエイト部材61のみのアンバランスベクトル402Aとがベクトル合成されたものと考えられる。なお、アンバランスベクトル402Aは、ウエイト部材61の質量、ウエイト部材61の回転中心からの距離、基準角度からの角度位置によって定義される。この場合、ウエイト部材61の質量とウエイト部材61の回転中心からの距離は設計上一定なので、組み立て工程で、ウエイト部材61を環状溝部60の所定位置に仮装着するものとすれば、アンバランスベクトル402Aは実質的に一定値となる。そして、回転体のアンバランスベクトル401Aからウエイト部材61のみのアンバランスベクトル402Aを差し引くことで、ウエイト部材61がない場合の回転体のアンバランスベクトル403が求められる。したがって、ウエイト部材61をアンバランスベクトル403に応じて移動することで、回転体のアンバランスの大きさを低減することができる。
図5(B)は、ウエイト部材61を、先に求められたアンバランスベクトル403の方向とモータ回転軸R(回転中心)を挟んで反対側の方向に移動した場合を表している。この場合に、ウエイト部材61のみのアンバランスベクトル402Bによりアンバランスベクトル403の一部が打ち消される。したがって、ウエイト部材61の移動による調整後は、回転体のアンバランスベクトル401Bは最小となる。ここで、ウエイト部材61がない場合の回転体のアンバランスベクトル403の大きさの分布の最大値はMで平均値をAとする。ウエイト部材61のみのアンバランス402の大きさをWとする。例えばW=M/2とする場合で、上記構成と回転体の移動による調整により、回転体のアンバランス401の大きさの分布の最大値はM/2、平均値はA/2に改善できる。このように、ウエイト部材61の質量は、回転体のアンバランスの大きさの分布に応じて、適宜選択することが望ましい。
なお、ディスク駆動装置10のベース孔62が開放されていると、ディスク駆動装置10の内部に微細な異物が入り込むことがある。侵入した異物は隙間を通じて移動して記録ディスク20に付着することがある。異物が付着するとディスク駆動装置10の動作が不安定になったり故障の原因になる場合がある。そこで、ベース孔62に封止部材63を固着して封止することが望ましい。この封止部材63は種々の材料や形状により形成して適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなるPETフィルムを接着して封止部材63として機能させてもよい。この場合、PETフィルムは、安価で作業性が良好な点で好ましい。
図6(a)〜図6(c)は、ウエイト部材61の変形例を示している。この例は、ウエイト部材をワイヤ状素材のみで形成している例である。
図6(a)に示すウエイト部材66は、弾性特性のある合金鋼で構成される線材を「フィッシュ形状」に成型したものであり、線材全体の質量がウエイト部材66の質量となる。この例の場合、線材の両端部で弾性体部61aとして機能する脚65を形成する。また、ループしている部分で係合部61bを形成している。弾性体部61aをループ形状で形成することにより調整操作部材として単純な形状、例えば棒形状の操作ピンが利用可能となる。この場合、操作ピンは、ループ状の係合部61bに挿入して引っ掛けるだけでウエイト部材66の摺動操作が可能となる。このように係合部61bをループ形状とすることで、自動組立装置により操作ピンを当該係合部61bに挿入して調整作業を行うことが可能となり自動化が容易になる。このように、ウエイト部材66を固着位置へ移動させる場合は操作ピン等を係合部61bに挿入し矢印500方向に引っ張ることになる。この場合、ウエイト部材61と同様に脚65は環状溝部60の接触面からの摩擦力により矢印in方向の力を受けて圧縮されるので、容易に環状溝部60内を摺動できる。一方、前述したようにブラシレスモータ14の起動時に生じる矢印500と逆方向の慣性力が作用した場合、脚65が拡がるので環状溝部60に対する静止摩擦力が増大して、ウエイト部材66の固着位置での停止状態を実質的に維持するように機能する。なお、この場合、係合部61bを形成するループ部分の屈曲部66aも環状溝部60に向かって拡がるので、同様に静止摩擦力の増大に寄与できる。また、ウエイト部材66が環状溝部60に装着されたときの脚65や屈曲部66aによる環状溝部60の壁面に対する付勢力は、ハブ22の回転を停止するときに生じる矢印500方向の慣性力より生じる作用力より大きくなるように設定される。
図6(b)に示すウエイト部材67も図6(a)のウエイト部材66と同様に、弾性特性のある合金鋼で構成される線材で形成している。ウエイト部材67は、係合部61bとなるループ部分を線材を巻回することで形成している。このループ部分の巻回数や巻回半径を適宜選択することにより、弾性体部61aの脚65の環状溝部60の壁面に向く付勢力の大きさやウエイト部材67全体の質量の調整が可能になる。この場合も矢印500方向への移動時の抵抗は小さく移動が容易で、矢印500と逆方向への移動時の抵抗は大きく固着位置での停止状態の実質的な維持を良好に実現できる。
図6(c)に示すウエイト部材68も図6(a)のウエイト部材66と同様に、弾性特性のある合金鋼で構成される線材で形成している。ただし、ウエイト部材68の場合、係合部61bのループ形状の形成以外は環状溝部60の壁面に向かって凹凸ができるようにするのみで、形状の詳細は特に定める必要がない。この場合、ウエイト部材68の形状成型が容易であり、単純なフォーミングマシンによって形成できる。また、ウエイト部材68の形状が任意であるので、線材の使用量を適宜変更可能であり、ウエイト部材68の質量調整を容易にできる。ウエイト部材68の場合、線材の山部または谷部が脚65として機能する。この場合も矢印500方向への移動時の抵抗は小さく移動が容易で、矢印500と逆方向への移動時の抵抗は大きく固着位置での停止状態の実質的な維持を良好に実現できる。
HDD等のディスク駆動装置10の場合、その使用中に落下などにより衝撃加速度を受けることがある。その衝撃加速度は、品質試験等では最大300Gとされている。このような衝撃によりウエイト部材61が外れると、回転体であるロータ36と固定体であるステータ54の隙間に挟まり、ディスク駆動装置10が正常に動作できなくなる可能がある。そこで、ウエイト部材61は300Gの衝撃加速度を受けても外れないような装着力を有するようにすることが望ましい。この装着力は、脚65が環状溝部60に向かって発生する付勢力により得ることができる。また、図2に示すように、環状溝部60は、溝の内側に突出した突出部22eを有してもよい。突出部22eが環状溝部60の一部を塞ぐことにより、ウエイト部材61の脱落を防止できる。突出部22eは、環状溝部60の加工時に併せて形成可能であり、追加部材等を必要としない点で好ましい。突出部22eの張り出しの大きさはウエイト部材61の装着や摺動操作の妨げにならない範囲でできるだけ大きくすることが望ましい。
ところで、ウエイト部材61に強磁性材料が含まれていると、円筒状マグネット34が発生する磁界に不均一な領域を形成する原因になる場合がある。この不均一な領域があると、駆動トルクにムラを生じことがある。そして、駆動トルクのムラは回転変動となり、ディスク駆動装置10のエラーレートを悪化させる原因になる場合がある。そこで、ウエイト部材61は強磁性材料を含まないで非磁性材料及び弱磁性材料で構成することが好ましい。例えばSUS304やSUS316等のステンレス材料は、強磁性体とならない非強磁性材料という点で好ましく、エラーレートの悪化を抑制ができる。また、軸方向で、環状溝部60と円筒状マグネット34が重ならないように環状溝部60を配設することでも上述した磁界の不均一な部分を形成しないようにできる。
ウエイト部材61を構成する材料を選択する場合に、硬度について考慮する必要がある。例えば、ウエイト部材61の環状溝部60と接する部分の硬度が低いと、ウエイト部材61の移動により脚65で摩耗が生じやすくなる。つまり、アンバランス量の調整のためにウエイト部材61を摺動させている間常時摩耗の可能性がある。脚65で摩耗が生じると、発生できる付勢力が不安定になる。つまり、ウエイト部材61の固着位置での停止状態の維持性能が低下する原因となる。
そこで、本実施形態の場合、ウエイト部材61の環状溝部60と接する部分、主として脚65の硬度は環状溝部60の硬度より高くしている。この結果、ウエイト部材61側の摩耗、特に脚65の摩耗が抑制可能となり、上述したような停止状態の維持性能が低下が防止できる。なお、この場合、環状溝部60側が摩耗することが懸念されるが、ウエイト部材61が環状溝部60内を摺動する場合、環状溝部60の特定の部分に着目すると接触時間は、一瞬であり継続した接触はないと見なせる。また、前述したように摺動時には脚65は縮まる方向に力を受けるので、一瞬で通過してしまう脚65により環状溝部60の特定の部分が摩耗することは殆どないと考えられる。したがって、ウエイト部材61側の硬度を環状溝部60側より高くすることでアンバランス量の調整時の摩耗を抑制することができる。なお、アンバランス量の調整が完了して停止状態になった後は実質的な摺動は生じないと考えられるので摩耗は生じないと考えられる。
また、ウエイト部材61が環状溝部60に点接触していると、環状溝部60の接触部分の面圧が高くなり、この部分が凹むことがある。この場合、ウエイト部材61の摺動に大きな抵抗力を伴うことになる。また、ウエイト部材61の摺動時に環状溝部60の凹みに引っ掛かりその部分を削ってしまう場合がある。そこで、本実施形態のウエイト部材の環状溝部60と接する部分、主として脚65の形状を線接触可能な形状にしてもよい。例えば、図7(a)に示すように、脚65の幅Wを広くして、環状溝部60との接触部分Sが線接触となるようにする。また別の例では、図7(b)に示すように、ウエイト部材61が環状溝部60に装着された状態で、脚65の延長部分65aの形状が環状溝部60の曲率形状と同じになるようにして、延長部分65aのL部分全体が環状溝部60に線接触、望ましくは面接触可能な形状にする。その結果、ウエイト部材61と環状溝部60との接触部分の面圧を低くすることが可能となり、接触部分が凹んでしまうことが抑制できる。
また、ウエイト部材61の環状溝部60と接する部分の摩擦力が大きいと、アンバランスの調整作業のスムーズ性を低下させる原因になることがある。本実施形態において、環状溝部60はウエイト部材61との摩擦力を前述したブラシレスモータ14の起動時に生じる慣性力やディスク駆動装置10の使用時に与えられる可能性のある作用力でも実質的な静止状態を維持できる範囲内で摩擦力を低減する処理を施してもよい。
例えば、環状溝部60にグリスを塗布することができる。グリスの塗布は作業が容易である点で好ましい。また、グリスの塗布により、ウエイト部材61の摺動時にもし摩耗粉が生じたような場合でもその摩耗粉の飛散を防止する効果がある。また、グリスの塗布によりウエイト部材61の摺動時の摩擦熱の発生を抑制可能となる。例えば環状溝部60とウエイト部材61の接触部分を構成する材料が共に金属である場合に生じやすい焼き付きを防止できる。
また、グリスを介さずウエイト部材61を環状溝部60内で摺動させた場合、そのときの接触抵抗は接触部分の金属の表面状態に左右される。つまり、寸法許容範囲にある同じ形状の環状溝部60であっても、加工状態のバラツキにより抵抗が大きい部分と小さい部分がランダムに現れることになる。つまり、ウエイト部材61と環状溝部60とが接触する場所によって摺動抵抗が異なることになる。一方、グリスを介することによって、環状溝部60とウエイト部材61との接触部分に油膜を形成することにより、接触抵抗の差を低減可能となり、ウエイト部材61の摺動性の安定化がなされ、アンバランス量の調整作業を容易かつスムーズにできる。なお、グリスに二硫化モリブデンを添加して塗布してもよい。この場合、極圧性が改善され、グリスの塗布効果を十分に機能させることができる。
なお、図2に示すベース部材12の構成では、ベース孔62が環状溝部60の直下に位置する例を説明した。別の実施液体では、ベース孔62は、環状溝部60が臨める位置、つまり、環状溝部60に装着されたウエイト部材61が臨める位置であれば直下位置以外の位置に形成してもよい。言い換えれば、ウエイト部材61の係合部61bに調整操作部材が係合させられる位置であれば適宜選択可能であり、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、環状溝部60をハブ22のベース部材12を臨む端部に形成する例を示した。この場合、ディスク駆動装置10の組立が完了した後でもアンバランス量の調整ができるメリットがある。別の実施形態において、環状溝部60はハブ22の回転バランスを調整できる部分であれば他の部分に形成してもよい。例えば、図2において、ハブ22の側面Z等に形成してもよい。この場合、ディスク駆動装置10の組み立て中にアンバランス量の調整作業を実施することになるが、環状溝部60内におけるウエイト部材61の位置の目視が容易になりアンバランス量の調整作業が容易になるというメリットがある。
なお、上述した実施形態では、記録ディスク20の厚みは1.27mmとして説明したが、記録ディスク20の厚みが1.50である場合は、一層DBDが大きくなる。したがって、本実施形態による効果も顕著に生じる。同様に、記録ディスクの厚みが1.75である場合は、なお一層、顕著な効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態では、積層コアを用いる場合について説明したが、コアは積層コアでなくてもよい。また、各実施形態では、HDD用のブラシレスモータ14の構造について説明したが、この他、CD装置、DVD装置等の光学ディスク記録再生装置に搭載されるディスク駆動モータにおいても本実施形態の技術が適用可能であり、同様の効果を得られる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。
10 ディスク駆動装置、 12 ベース部材、 20 記録ディスク、 22 ハブ、 22e 突出部、 40 コイル、 60 環状溝部、 61 ウエイト部材、 61a 弾性体部 、 61b 係合部、 61c 調整体部、 62 ベース孔、 脚65。

Claims (17)

  1. 記録ディスクが載置されるべきハブと、
    ベース部材と、
    前記ハブを前記ベース部材に対して相対回転が可能に支持する軸受けユニットと、
    前記ハブの回転軸を中心として当該ハブの一部に延設される環状溝部と、
    前記環状溝部に装着されて前記記録ディスクが前記ハブと共に回転するときに回転バランスを調整する部材であって、装着するときに溝延設方向に摺動可能で固着位置にて停止状態を実質的に維持可能な固着機構を有するウエイト部材と、
    を含むことを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 前記環状溝部は、前記ベース部材の内面側に対向する前記ハブの端面部に形成され、
    前記ベース部材は、前記環状溝部の少なくとも一部を当該ベース部材の外面側から臨めるベース孔を有することを特徴とする請求項1記載のディスク駆動装置。
  3. 前記ベース孔の前記ハブの回転中心からの径方向の距離と前記ウエイト部材の前記回転中心からの距離とは実質的に同じであることを特徴とする請求項2記載のディスク駆動装置。
  4. 前記ウエイト部材は、当該ウエイト部材を前記環状溝部の溝内部で摺動させるときに調整操作部材と係合する係合部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  5. 前記ウエイト部材が前記環状溝部内を第1延設方向に摺動するときに発生する抵抗力は、前記第1延設方向とは逆方向の第2延設方向に摺動するときに発生する抵抗力より小さいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  6. 前記ウエイト部材は、前記ハブが回転を開始するときおよび前記ハブが回転を停止するときのいずれにおいても前記環状溝部内で固着位置での停止状態を実質的に維持する装着力を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  7. 前記ウエイト部材は300Gの衝撃加速度を受けても停止状態を実質的に維持する装着力を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  8. 前記環状溝部は、溝の内側に突出した突出部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  9. 前記ウエイト部材の前記固着機構は、前記環状溝部の内壁面を押圧する弾性部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  10. 前記弾性部材は、スプリングを含むことを特徴とする請求項9記載のディスク駆動装置。
  11. 前記スプリングは、ワイヤ状素材で形成されることを特徴とする請求項10記載のディスク駆動装置。
  12. 前記ウエイト部材は、樹脂材料を含むことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  13. 前記ウエイト部材は、非強磁性材料で形成されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  14. 前記環状溝部は、前記ベース部材側に固定されたコイルと協働して前記ハブの回転力を発生させるマグネットと前記ハブの軸方向において重ならない位置に形成されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  15. 前記ウエイト部材の前記環状溝部と接する部分の硬度は、当該環状溝部の硬度より高いことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  16. 前記ウエイト部材の前記環状溝部と接する部分は、少なくとも線接触する形状を有することを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  17. 前記環状溝部の前記ウエイト部材と接する部分には、摩擦力低減処理が施されていることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のディスク駆動装置。
JP2009256716A 2009-11-10 2009-11-10 ブラシレスモータ Expired - Fee Related JP5631575B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256716A JP5631575B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 ブラシレスモータ
US12/889,253 US8599516B2 (en) 2009-11-10 2010-09-23 Disk drive device in which reduction in unbalanced amount can be adjusted

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256716A JP5631575B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 ブラシレスモータ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011103150A true JP2011103150A (ja) 2011-05-26
JP2011103150A5 JP2011103150A5 (ja) 2012-11-22
JP5631575B2 JP5631575B2 (ja) 2014-11-26

Family

ID=43974007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009256716A Expired - Fee Related JP5631575B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 ブラシレスモータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8599516B2 (ja)
JP (1) JP5631575B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8976485B1 (en) 2013-08-28 2015-03-10 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Rotating device
US8976486B2 (en) 2012-10-18 2015-03-10 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Rotating device with hub and yoke having radial extension portion

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5660704B2 (ja) * 2010-05-11 2015-01-28 サムスン電機ジャパンアドバンスドテクノロジー株式会社 回転機器および回転機器の製造方法
KR20130051323A (ko) * 2011-11-09 2013-05-20 삼성전기주식회사 전자기모듈 및 이를 갖는 스핀들 모터
US8737018B2 (en) * 2012-09-21 2014-05-27 Nidec Corporation Spindle motor and disk drive apparatus

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0231657U (ja) * 1988-08-18 1990-02-28
JPH04132072A (ja) * 1990-09-20 1992-05-06 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置
JP2000054986A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Honda Motor Co Ltd 送風機
JP2000112141A (ja) * 1998-02-13 2000-04-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 描画装置および釣合い重りの取り付け方法
JP2005076838A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Hitachi Global Storage Technologies Inc ディスク装置及びそのアンバランス修正方法
JP2006244544A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shinka Jitsugyo Kk 磁気ディスクドライブ装置とその製造方法
US7342746B1 (en) * 2005-04-28 2008-03-11 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive including a balancing ring with a balancing weight attached to a lower end of a spindle motor hub
WO2009040981A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Nhk Spring Co., Ltd. ディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法
JPWO2009019757A1 (ja) * 2007-08-06 2010-10-28 東芝ストレージデバイス株式会社 記憶装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0523757U (ja) * 1991-09-04 1993-03-26 株式会社三協精機製作所 小型モータ
US6205110B1 (en) * 1997-06-25 2001-03-20 Nidec Corporation Disk drive motor
JP3476346B2 (ja) * 1997-09-26 2003-12-10 日本電産株式会社 モータの自動平衡装置
US6356409B1 (en) * 1999-12-15 2002-03-12 International Business Machines Corporation Balancing apparatus and method for high speed hard disk drive spindles
JP4301243B2 (ja) * 2005-12-26 2009-07-22 ソニー株式会社 自動平衡装置、回転装置及びディスク駆動装置
JP4571593B2 (ja) 2006-01-30 2010-10-27 アルファナテクノロジー株式会社 モータ
US8156514B2 (en) * 2007-10-22 2012-04-10 Samsung Electro-Mechanics Co. Ltd. Auto balancing device and disc chucking device and disc driving device having the same

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0231657U (ja) * 1988-08-18 1990-02-28
JPH04132072A (ja) * 1990-09-20 1992-05-06 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置
JP2000112141A (ja) * 1998-02-13 2000-04-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 描画装置および釣合い重りの取り付け方法
JP2000054986A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Honda Motor Co Ltd 送風機
JP2005076838A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Hitachi Global Storage Technologies Inc ディスク装置及びそのアンバランス修正方法
JP2006244544A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shinka Jitsugyo Kk 磁気ディスクドライブ装置とその製造方法
US7342746B1 (en) * 2005-04-28 2008-03-11 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive including a balancing ring with a balancing weight attached to a lower end of a spindle motor hub
JPWO2009019757A1 (ja) * 2007-08-06 2010-10-28 東芝ストレージデバイス株式会社 記憶装置
WO2009040981A1 (ja) * 2007-09-25 2009-04-02 Nhk Spring Co., Ltd. ディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8976486B2 (en) 2012-10-18 2015-03-10 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Rotating device with hub and yoke having radial extension portion
US8976485B1 (en) 2013-08-28 2015-03-10 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Rotating device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5631575B2 (ja) 2014-11-26
US8599516B2 (en) 2013-12-03
US20110109991A1 (en) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4215365B2 (ja) スピンドルモータとそれを用いた磁気ディスク装置
CN101169952B (zh) 自动平衡装置、旋转装置、盘驱动装置、平衡器和外壳
JP5631575B2 (ja) ブラシレスモータ
US7422370B2 (en) Hydraulic compensation for magnetically biased fluid dynamic bearing motor
EP0746897A1 (en) Air-bearing motor assembly for magnetic recording systems
JP5553621B2 (ja) ディスク駆動装置
JP5342959B2 (ja) ディスク駆動装置
US8248726B2 (en) Hard disk drive
US20110116191A1 (en) Disk drive device equipped with a bearing unit relatively rotatably supporting a hub against base member
US7122922B2 (en) Base plate for spindle motor
JP2005531276A (ja) 流体軸受モータ用のロータ・リミッタ
JP5455835B2 (ja) 流体動圧軸受用回転体および流体動圧軸受用回転体の製造方法
KR100815516B1 (ko) 샤프트와 슬리브 및 베이스의 구조가 개선된하드디스크드라이브용 스핀들모터
JP2013080542A (ja) ディスク駆動装置
JP3862144B2 (ja) ディスク駆動用モータ
JP3110389U (ja) モータの流体動圧軸受装置及び該流体動圧軸受装置を備えたスピンドルモータ、記録ディスク駆動装置
US6898050B2 (en) Hydrodynamic bearing motor having a molded plastic hub
JPH10146014A (ja) スピンドルモータ
JP2004044741A (ja) 軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置
KR100594290B1 (ko) 하드 디스크 드라이브
JP2006006100A (ja) モータ
JP2005337341A (ja) 動圧軸受装置及びこれを用いたモータ
JP5729789B2 (ja) 流体動圧軸受
JP2005155911A (ja) 流体軸受装置および該流体軸受装置を備えたスピンドルモータ、記録ディスク駆動装置
JP2001169505A (ja) スピンドルモータ及びこれを備えた記録媒体駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121010

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140627

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5631575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees