JP2004044741A - 軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置 - Google Patents

軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転部材を固定部材にシャフトにより回転可能に支持した軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置に関するもので、特に、性能、信頼性を大きく低下させることなく、より安価に構成できる具体的手段を提供する。
【解決手段】回転部材3と固定部材1のいずれか一方に固定されたシャフト2を、内輪が前記シャフト2に固定され、外輪が他方の部材に固定された1個のラジアル玉軸受4と、外周が前記固定部材に固定された1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受5とにより保持して、前記回転部材3を前記固定部材1に対して回転可能に保持するとともに、前記ラジアル玉軸受4にスラスト方向に予圧を与えることにより、前記ラジアル玉軸受4にスラスト方向の支持機能をも持たせたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回転部材を固定部材にシャフトにより回転可能に支持した軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置に関するもので、特に、信頼性、性能を大きく低下させることなくより安価に構成できる具体的手段を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、磁気テープを案内するリード溝を外周面に有する固定ドラムに、磁気ヘッドを担持する回転ドラムを同軸的に回転可能に取付け、前記回転ドラムを回転させながら磁気テープを前記リード溝に沿って走行せしめて、情報を記録再生する回転ヘッド型磁気記録再生装置において、従来、前記回転ドラムは、固定ドラムに圧入されたシャフトに対し、2個のラジアル玉軸受にて回転自在に支持されている。前記ラジアル玉軸受は、所定の曲面を有する内輪と外輪との間に複数個のボールを支持することで構成され、初期の状態では内輪とボール、ボールと外輪のそれぞれの間に数マイクロメーターの隙間を持つように設定されている。
【0003】
そして、前記ラジアル玉軸受がスラスト方向に加圧され、内輪と外輪がスラスト方向に位置ずれすることによって、前記内輪の曲面とボールおよびボールと前記外輪の曲面とを当接せしめ、前記内輪と外輪の曲面に、ボールはスラスト方向から所定の角度を持って当接し、そのベクトル成分によってスラスト方向とラジアル方向にそれぞれ保持力を有することとなる。このことによって、前記回転ドラムはスラスト、ラジアルの両方向に所定の保持力を持って支持されることとなる。この際、スラスト方向への加圧手段として、組立時にラジアル玉軸受に直接または間接に錘などで荷重した状態で、その状態を保持する為に、たわんだ状態のバネをボスなどで固定するか接着剤で固定する方法が取られている。
【0004】
以下に、従来の技術によるラジアル玉軸受を使用した回転ヘッド装置を図4および図2を用いて説明する。図4は、ラジアル玉軸受を使用した回転ヘッド装置の断面図であり、図2はラジアル玉軸受の内部構造を模式的に示す断面図である。
【0005】
図4において、1は、外周に所定のリード溝(図示せず)を有し、基板(図示せず)に固定された円筒状の固定ドラムであり、2は前記固定ドラム1の中心に圧入固定されたシャフトである。3は前記シャフト2に内輪が固定され、外輪が回転ドラム3に固定された2個のラジアル玉軸受4により、前記シャフト2に回転可能に支持された円筒状の回転ドラムであり、磁気ヘッド8が取付けられている。
【0006】
6は前記回転ドラム3を回転させるブラシレスモータを構成するための環状のロータマグネット7を具備する円盤状のロータであり、前記回転ドラム3の下端部に固定されている。7aはブラシレスモータのステーターとなる駆動コイルであり、前記マグネット7による磁束を収束する為の磁性体を基材としたプリント基板9に複数個環状に接着にて固定されている。前記プリント基板9は、前記駆動コイル7aが前記ロータマグネット7と所定の間隙を介して対向するように固定ドラム1に固定されている。
【0007】
図2に、前記ラジアル玉軸受4の詳細断面図を示す。玉軸受の主要構成部品として内輪11、外輪12およびボール13がある。内輪11は、前記シャフト2にしっくり嵌合で挿入されており、シャフト2と一体に固定されている。外輪12は、前記回転ドラム3に焼き嵌めで挿入されており、回転ドラム3と一体で回転する。ボール13は、内輪11、外輪12の間に複数個配置され、内輪11とボール13、外輪12とボール13の間でそれぞれ点接触しており、グリスによって潤滑されている。内輪11、外輪12にはそれぞれ円弧状の研磨加工が施されており、無負荷状態では、それぞれボール13との間に数マイクロメーターの隙間を持たせる様に組み立てられている。寸法Aは前記のボール13と外輪12との隙間を示している。
【0008】
この状態で、前記ラジアル玉軸受4の内輪11と外輪12にスラスト力が掛かるように構成することで、前記内輪11と外輪12がスラスト方向に位置ずれし、それぞれボール13と点接触する。内輪11、外輪12とボール13との隙間や内輪11、外輪12の円弧形状によって、所定の接触角度でもって支持される。前記の接触角度によるベクトルによって、ラジアル玉軸受1個でラジアル方向だけでなくスラスト方向も支持可能となる。ここで図2は、正規の寸法とは関係なく内輪・外輪とボールとの位置関係や接触角度を解り易く示している。寸法Bは前記の内輪11と外輪12とのスラスト方向の位置ずれ量を示している。
【0009】
次に、図4において、前記のラジアル玉軸受4にスラスト方向の与圧を付加する為に、前記ラジアル玉軸受4との間にバネ16を配置し、ビス17でボス10をシャフト2に固定している。ここで、固定ドラム1を下にして保持し、ボス10の上に所定の重量を有する錘を乗せた状態でビス締めする。このことで、バネ16がスラスト方向に圧縮された状態で保持され、ラジアル玉軸受4にスラスト力が付加される。
【0010】
前記磁気ヘッド8は、磁気記録再生の為に位置精度や外力による位置ずれ量が厳しく管理される。また、前記回転ドラム3の回転によって生じる振動や前記ブラシレスモータが発生させる振動による振動音などの問題もある。この為、前記ラジアル玉軸受の内輪、外輪の曲面形状、および内輪、外輪とボールとの隙間、さらにはラジアル玉軸受の内輪と外輪とにかかるスラスト力を厳しく管理することが必要となる。スラスト方向の保持力が弱すぎると位置ずれや振動が大きくなり、磁気記録再生された信号に影響が出る。図2に示すベクトル成分の関係によってラジアル方向の保持力と比べてスラスト方向が小さくなることから、スラスト方向の保持力を強くすると、ラジアル玉軸受の内輪、外輪とボールとの間の油膜強度によって軸受の寿命が短くなる。さらには関係寸法や前記荷重ばらつきによるスラスト力の大小によって、前記回転ドラム3、磁気ヘッド8の高さが変化するといった課題もある。上記の課題により、各部品の精度および組立の精度を高精度とする必要があり、高精度の旋盤および組立設備や加工工数によって回転ヘッド装置の価格も高くなってくる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成によって、前記固定ドラムに圧入されたシャフトに対し、前記回転ドラムがラジアル玉軸受2個にて回転自在に支持された回転へッド装置が性能および信頼性を満足させている。しかし、比較的高価なラジアル玉軸受を2個使用していること、また、多数の部品で構成されることから、温度特性によって相対的な位置関係が変化し、スラスト方向の与圧量が変化するという問題があった。こうした課題のなか、ラジアル玉軸受を別の軸受機構に置き換えることが検討されている。
【0012】
その1つは、シャフトもしくはシャフトに対応する部位にグルーブを設け、前記シャフトと前記シャフトに対応する部位との間に油を介在させる流体軸受がその一例であり、特にスラスト方向の剛性を高めることにおいて成功している。しかし、シャフトと対応する側の材質やグルーブの加工費の問題もあって、ラジアル玉軸受を使用した構成より高価であるのが現状である。
【0013】
高価であるといった課題を解決する為、ラジアル玉軸受を含油焼結メタルに置き換えるといった取組みも検討されている。さらに、含油焼結メタル軸受より安価な樹脂軸受に置き換えるといった提案もなされている。しかし、スラスト軸受を別途設ける必要が有り、コストメリットが出し難いのが現状である。また、前記含油焼結メタルと前記シャフトとの間には隙間が必要であることから、原理的にラジアル方向のガタが発生する。この課題を、高精度化や含油焼結メタルへのグルーブ形成といった手段で対策しようとしているが、現状では解決の目処が立っていない。またこうした対策手段やスラスト軸受の構成によって、逆に高価となる可能性も持っている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の軸受装置およびそれを使用した回転ヘッド装置は、2個の軸受の一方にラジアル玉軸受を用い、他の一方にメタル含油軸受または樹脂軸受を用いた構成としたことを特徴とするものであり、軸受装置の信頼性を劣化させることなく、低価格な軸受装置が提供可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、回転部材と固定部材のいずれか一方に固定されたシャフトを、内輪が前記シャフトに固定され、外輪が他方の部材に固定された1個のラジアル玉軸受と、外周が前記固定部材に固定された1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受とにより保持して、前記回転部材を前記固定部材に対してで回転可能に保持するとともに、前記ラジアル玉軸受にスラスト方向の予圧を与えることにより、前記玉軸受にスラスト方向の支持機能をも持たせたことを特徴とする軸受装置であり、従来高価なラジアル玉軸受を2個使用していたものの一方を安価な含油焼結メタル軸受または樹脂軸受に置換えを可能としたもので、安価な軸受装置を提供することができる。
【0016】
本発明の請求項2に記載の発明は、前記ラジアル玉軸受を、慣性の大きい側または負荷の大きい側に配置したことを特徴とする請求項1記載の軸受装置であり、回転部材の回転に伴う振動や荷重を、含油焼結メタル軸受または樹脂軸受に比べてより精度良く、耐久性の良いラジアル玉軸受でより高い比率で支持することとなるため、より安定した信頼性のある軸受装置が望めるものである。
【0017】
本発明の請求項3に記載の発明は、外周に磁気テープを案内するリード溝を有する固定ドラムと、磁気ヘッドを担持した回転ドラムのいずれか一方のドラムに固定されたシャフトを、内輪が前記シャフトに固定され、外輪が他方のドラムに固定された1個のラジアル玉軸受と、外周が前記固定固定に固定された1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受とにより保持して、前記回転ドラムを前記固定ドラムに対してで回転可能に保持するとともに、前記ラジアル玉軸受にスラスト方向の予圧を与えることにより、前記玉軸受にスラスト方向の支持機能をも持たせたことを特徴とする回転ヘッド装置であり、従来高価なラジアル玉軸受を2個使用していたものの一方を安価な含油焼結メタル軸受または樹脂軸受に置換えられるので、より安価な回転へッド装置を提供することができる。
【0018】
本発明の請求項4に記載の発明は、前記回転ドラムにロータマグネットを固定し、前記固定ドラムに前記ロータマグネットに対向するように駆動コイルを固定することにより、前記回転ドラムが固定ドラムに対して回転駆動されるモータを構成するとともに、前記ロータマグネットによる磁気吸引力を前記予圧力として利用したことを特徴とする請求項3記載の回転ヘッド装置であり、回転ドラムを回転駆動するためのモータのロータマグネットの磁気吸引力を予圧力として利用しているため、特に新たに予圧を与えるための機構は不要になるとともに、長期間安定な予圧力を与えるものである。
【0019】
本発明の請求項5に記載の発明は、前記磁気吸引力を5〜15ニュートンの範囲に設定したことを特徴とする請求項項4記載の回転へッド装置であり、回転ヘッド装置の軸受部の信頼性を向上させるものである。
【0020】
本発明の請求項6に記載の発明は、前記ラジアル玉軸受を、前記含油焼結メタル軸受けまたは樹脂軸受に比べて、より前記磁気ヘッドに近い側に配置したことを特徴とする請求項3記載の回転ヘッド装置であり、磁気ヘッドの近傍のシャフトをより精度の良いラジアル玉軸受で保持しているため、磁気へッドの安定な回転が望めるものである。
【0021】
(実施の形態1)
以下に、本発明の請求項に記載された発明の実施の形態について、図1を用いて説明する。
【0022】
図1は、本発明による回転ヘッド装置の断面図を示すもので、図4に示した前述の回転ヘッド装置と同一構成部位には同一符号を付している。前述の回転ヘッド装置と特に構成の異なる点は、2個のラジアル軸受4の一方を含油焼結メタル軸受または樹脂軸受け5に置き換えた点と、ラジアル玉軸受4に予圧を印加するためのバネ16等の付加構成を有していない点である。
【0023】
図1の構成において、前記ロータマグネット7と前記プリント基板9の磁性体との間に磁気吸引力が働くことによって、前記回転ドラム3は前記固定ドラム1側に引っ張られる。この結果、前記ラジアル玉軸受4の内輪11と外輪12にスラスト力が掛り、前記内輪11と外輪12がスラスト方向に位置ずれすることで、それぞれボール13と点接触する。前記ラジアル玉軸受4は、内輪11、外輪12とボール13との隙間や内輪11、外輪12の円弧形状によって、所定の接触角度でもって支持される。前記の接触角度によるベクトル成分によって、ラジアル玉軸受1個にてラジアル方向だけでなくスラスト方向も支持可能となっている。ラジアル方向に支持する力としては、ラジアル玉軸受1個で充分であるが、モーメント力による振れ廻りを防ぐ目的で、含油軸受メタル軸受または樹脂軸受5をもう一方の側に使用する形となっている。
【0024】
ここで、ラジアル玉軸受4を固定ドラム1側に配置しているのは、位置規制の精度が高いラジアル玉軸受4を中心に含油焼結メタル軸受または樹脂軸受5とシャフト2間のガタ分、前記磁気ヘッド8の位置が動くこととなるから、その移動量を抑えるために、磁気ヘッド8に近い側にラジアル軸受4を配置している。また、前記含油焼結メタル軸受または樹脂軸受5の摩耗を抑える為には、各軸受に負荷される重量のバランスで、ラジアル玉軸受4の側に重量が偏る方が、軸受装置としての信頼性が向上することとなる。前記の2つの要素を両方満足する様に、全体の構成を設定することが望ましいが、両方を満足することができない場合は、磁気ヘッド8にラジアル玉軸受のスラスト方向の距離を近づけることを優先させている。
【0025】
また、前記のラジアル玉軸受4に負荷されるスラスト力を前記ロータマグネット7による磁気吸引力とすることで、組立精度や温度特性によるスラスト力の変動を抑えることができる。また、前記ロータマグネット7の形状を変えたり、ロータマグネット7と磁性材を基材とするプリント配線板9との距離を変える、さらには別個の永久磁石を追加するなどの手段によって、前記のラジアル玉軸受4に負荷されるスラスト力を自由に設定することが可能である。これらによって、軸受装置の性能や信頼性を満足させる為に、ラジアル玉軸受4に負荷されるスラスト力を最適な値に設定可能となる。
【0026】
ラジアル玉軸受4の内輪11、外輪12とボール13との隙間の大きさや内輪11、外輪12の円弧形状などによって、ラジアル玉軸受にとって最適なスラスト力は変化する場合はある。しかし、現在使用されている内輪、外輪やボールの材質やグリスの潤滑特性においては、スラスト力10ニュートンが最適であり、5ニュートン以下ではボールと内輪、外輪との接触が不十分で不安定となり、15ニュートン以上ではグリスの潤滑膜の破損からラジアル玉軸受の寿命が短くなる。
【0027】
この様に前記ラジアル玉軸受4に与圧する為のスラスト力をロータマグネットの磁気吸引力とすることのメリットを、以下に列挙する。第一に、機能としての与圧ボスおよび与圧バネなどの別部材が不要となる。第二に、組立時に与圧を与える設備および加工工賃が不要となる。第三に、組立上のばらつきによる与圧量のばらつきを低減することができる。第四に、温度特性による与圧量の変化を低減することができる。第五に、組立時や製品組込みもしくは製品出荷後の突発的な外力による非可逆的な変化が無くなるなどが挙げられる。
【0028】
以上説明した様に、ラジアル玉軸受の一方を含油メタル軸受または樹脂軸受に置き換えることで、特に、大きく信頼性を劣化させることなく低価格化が可能である。回転ヘッド装置と同様に、ラジアル玉軸受を使用したモータでスラスト方向の位置規制が厳しいもの、例えばハードディスクドライブ用のスピンドルモータなどにおいても、同様にラジアル玉軸受1個と含油焼結メタル軸受もしくは樹脂軸受1個でシャフトを回転自在に支持する構成を取ることで、信頼性を劣化させることなく低価格化が可能である。
【0029】
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態について、図3を用いて説明する。図1で説明した回転ヘッド装置と類似する部位には同一符号を付している。前述の回転ヘッド装置と大きく異なる点は、回転ドラム3の上部にロータリマグネット7を配置し、シャフト2の上端部に固定されたボス10に駆動コイル7aを配置してブラシレスモータを構成しており、また、前記ボス10に近い側にラジアル軸受4を、固定ドラム1に近い側に含油焼結軸受または樹脂軸受5を配置している点である。
【0030】
すなわち、回転ドラム3は、ボス10にて前記ラジアル玉軸受4を介して位置規制されている。
【0031】
図3の構成においても、前記ロータマグネット7とプリント基板9の磁性体との間に磁気吸引力が働くことによって、前記回転ドラム3は前記ボス10側に引っ張られる。この結果、前記ラジアル玉軸受4の内輪11と外輪12にスラスト力が掛り、前記内輪11と外輪12がスラスト方向に位置ずれすることで、それぞれボール13と点接触する。前記ラジアル玉軸受4は、内輪11、外輪12とボール13との隙間や内輪11、外輪12の円弧形状によって、所定の接触角度でもって支持される。前記の接触角度によるベクトル成分によって、ラジアル玉軸受1個にてラジアル方向だけでなくスラスト方向も支持可能となっている。ラジアル方向に支持する力としては、ラジアル玉軸受1個で充分であるが、モーメント力による振れ廻りを防ぐ目的で、含油軸受メタル軸受または樹脂軸受5をもう一方の側に使用する形となっている。
【0032】
ここで、ラジアル玉軸受4をボス10側に配置しているのは、位置規制の精度が高いラジアル玉軸受4を中心に含油焼結メタル軸受または樹脂軸受5とシャフト2間のガタ分、前記磁気ヘッド8の位置が動くこととなるから、その移動量を抑えることを目的としている。また、前記含油焼結メタル軸受または樹脂軸受5の摩耗を抑える為には、各軸受に負荷される重量のバランスで、ラジアル玉軸受4の側に重量が偏る方が、軸受の信頼性が向上することとなる。前記の2つの要素を両方満足する様に、全体の構成を設定することが望ましいが、両方を満足することができない場合は、磁気ヘッドとラジアル玉軸受の距離を近づけることを優先することとなる。
【0033】
また、図3の構成においては、含油焼結メタル軸受5が前記回転ドラム3と固定ドラム1に囲まれていることから、前記含油焼結メタル軸受と前記シャフト2が摺動することで発生する油が回転へッド装置から飛び出すことを防ぐ効果がある。また、磁気ヘッド8の高さ位置を以下の要領で高精度に位置規制することも可能である。
【0034】
図3において、前記固定ドラム1に圧入されたシャフト2に、前記円盤状ロータ6、前記ラジアル玉軸受4、および前記含油焼結メタル軸受5が固定された前記回転ドラム3を挿入後、前記ボス10をスラスト力が加えられない状態でビス14にて固定する。この場合、前記ラジアル玉軸受4にスラスト力がかからないことから、前記ラジアル玉軸受4の内輪11と外輪12との間の位置ずれが生じない状態で組込まれることとなる。この結果、前記回転ドラム3に固定された磁気ヘッド8の高さは、前記回転ドラム3と固定ドラム1の互いに対向する面が当接することで規制される。
【0035】
この状態で、前記円盤状ロータ6に取付けられたロータマグネット7による磁束を収束する為の磁性体を基材としたプリント基板9に接着にて固定したステータを、前記ボス10にビス15で固定する。すると前記ロータマグネット7と前記プリント基板9の磁性体との間に働く磁気吸引力によって、前記回転ドラム3はボス10側にラジアル玉軸受4の形状で取決められた高さ、図2の寸法A分だけ移動することとなる。つまり、余分な設備や治具を用意する必要もなく高精度に磁気ヘッドの高さ方向の位置規制を行うことを可能としている。
【0036】
また、ラジアル玉軸受を使用したモータにおいても、前述の回転へッド装置と同様の手段を取ることによって、ハードディスクのスピンドルモータをはじめとする種々のモータにおいても前記ラジアル玉軸受の一方を含油焼結メタル軸受もしくは樹脂軸受に置き換えることが可能である。ただし、特にハードディスクのスピンドルモータにおいては、ディスクの搭載による荷重条件の変化や含油焼結メタル軸受の油漏れ、さらにはスラスト方向の軸剛性の重要性などによって、以下の対応に配慮する必要がある。
【0037】
第一に、スピンドルモータに対するディスクの配置条件、シャフトに対してディスクの重心がどこになるかといったことで、シャフト中央部に重心がある場合は、どちらか一方をラジアル玉軸受でなくすことによって、信頼性上の問題が発生する恐れが高くなる。第二に、ハードディスクにおいてはディスクとヘッドの間に微細な隙間しか持たないことから、ゴミなどの混入を避ける必要がある。これに対して、含油焼結メタル軸受をオープンな形で使用すると、油が飛散することとなる為、前記含油焼結メタル軸受は回転側と固定側に囲まれた部位に配置され、さらにラビリンス効果などを駆使することで油飛散対策を施す必要がある。第三に、ディスクとヘッドの間に微細な隙間しか持たないことから、スラスト方向には高剛性が求められることとなる。図2におけるラジアル玉軸受のラジアル隙間Aの値を大きく取ることで、スラスト方向への加圧によるボールとの接触角を大きく取る必要がある。
【0038】
以上のような対応を取ることで、前記のハーディスクのスピンドルモータにおいても前記の回転へッド装置と同様な効果を得ることが可能である。なお、以上の軸受装置においては、シャフト2は固定ドラム1,すなわち、固定部材側に固定されている例を示したが、回転ドラム3,すなわち、回転部材側にシャフト2を固定し、このシャフト2を1個のラジアル玉軸受と1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受で固定部材に回転可能に支持する軸受装置にも適用できるものである。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明の軸受装置およびそれを用いた回転へッド装置によれば、構造と組立作業を簡素化し、軸受装置および回転へッド装置を低価格で供給可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における回転ヘッド装置の断面図
【図2】ラジアル玉軸受の断面を模式的に示す断面図
【図3】本発明の実施の形態2における回転ヘッド装置の断面図
【図4】従来の回転ヘッド装置の断面図
【符号の説明】
1 固定ドラム
2 シャフト
3 回転ドラム
4 ラジアル玉軸受
5 含油焼結メタル軸受
6 円盤状ロータ
7 ロータマグネット
7a 駆動コイル
8  磁気ヘッド
9  磁性体を基材としたプリント基板
10  ボス
11  ラジアル玉軸受の内輪
12  ラジアル玉軸受の外輪
13  ラジアル玉軸受のボール
16  バネ
17  ビス

Claims (6)

  1. 回転部材と固定部材のいずれか一方に固定されたシャフトを、内輪が前記シャフトに固定され、外輪が他方の部材に固定された1個のラジアル玉軸受と、外周が前記固定部材に固定された1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受とにより保持して、前記回転部材を前記固定部材に対して回転可能に保持するとともに、前記ラジアル玉軸受にスラスト方向の予圧を与えることにより、前記玉軸受にスラスト方向の支持機能をも持たせたことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記ラジアル玉軸受を、慣性の大きい側または負荷の大きい側に配置したことを特徴とする請求項1記載の軸受装置。
  3. 外周に磁気テープを案内するリード溝を有する固定ドラムと、磁気ヘッドを担持した回転ドラムのいずれか一方のドラムに固定されたシャフトを、内輪が前記シャフトに固定され、外輪が他方のドラムに固定された1個のラジアル玉軸受と、外周が前記固定固定に固定された1個の含油焼結メタル軸受または樹脂軸受とにより保持して、前記回転ドラムを前記固定ドラムに対して回転可能に保持するとともに、前記ラジアル玉軸受にスラスト方向の予圧を与えることにより、前記玉軸受にスラスト方向の支持機能をも持たせたことを特徴とする回転ヘッド装置。
  4. 前記回転ドラムにロータマグネットを固定し、前記固定ドラムに前記ロータマグネットに対向するように駆動コイルを固定することにより、前記回転ドラムが固定ドラムに対して回転駆動されるモータを構成するとともに、前記ロータマグネットによる磁気吸引力を前記予圧力として利用したことを特徴とする請求項3記載の回転ヘッド装置。
  5. 前記磁気吸引力を5〜15ニュートンの範囲に設定したことを特徴とする請求項項4記載の回転へッド装置。
  6. 前記ラジアル玉軸受を、前記含油焼結メタル軸受けまたは樹脂軸受に比べて、より前記磁気ヘッドに近い側に配置したことを特徴とする請求項3記載の回転ヘッド装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257076A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Ntt Facilities Inc ラック間遮蔽構造及び電算機室用空調システム
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