JP2010516780A - オーロラキナーゼのアントラニルアミド阻害剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2010516780

(I)
[式中、R、R、R、R、rおよびsは上記の通りである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩に関する。本発明の化合物は、オーロラキナーゼ活性に関連する疾患、例えば、癌の治療において有用である。

Description

発明の背景
本発明は、アントラニルアミド化合物、組成物、およびその医薬、ならびに治療法に関する。これらのアントラニルアミド化合物は、オーロラキナーゼ活性に関連する疾患の治療に有用である。
プロテインキナーゼは、ATP−Mg2+のγ−ホスフェートの転移により、タンパク質におけるヒドロキシアミノ酸側鎖のリン酸化を触媒して、セリン、スレオニンまたはチロシンのモノリン酸エステルを形成する。プロテインキナーゼがシグナル変換、転写調節、細胞運動性および細胞***を包含する多くの細胞機能の重要なレギュレーターであることが、研究により示されている。いくつかのオンコジーンは、また、プロテインキナーゼをコードすることが示されており、このことは、キナーゼがオンコジーンにおいて役割を果たしうることを示唆する。
酵素のプロテインキナーゼファミリーは、典型的には、2つの主要なサブファミリー、すなわち、それらがリン酸化するアミノ酸残基に基づいて、プロテインチロシンキナーゼおよびプロテインセリン/スレオニンキナーゼに分類される。異常なプロテインセリン/スレオニンキナーゼ活性は、関節リウマチ、乾癬、敗血症ショック、骨喪失、癌および他の増殖性疾患などの多くの病理に関与するか、または疑われている。チロシンキナーゼは、細胞調節において等しく重要な役割を果たしている。これらのキナーゼは、成長因子およびホルモン等の分子のいくつかの受容体を包含し、上皮成長因子受容体、インスリン受容体および血小板由来成長因子受容体を包含する。研究により、多くのチロシンキナーゼが細胞の外側に位置する受容体ドメインおよび内側にあるキナーゼドメインを有する膜貫通型タンパク質であることが示された。したがって、キナーゼサブファミリーおよびそのシグナル変換経路の両方が薬物デザインの重要な標的である。
セリン/スレオニンキナーゼの哺乳動物オーロラ(Aurora)ファミリーは、1997年のその発見以来、腫瘍形成に密接に関連づけられている。3つの既知の哺乳動物ファミリーメンバー、Aurora−A(「2」)、B(「1」)およびC(「3」)は、染色体の分離、有糸***紡錘体機能および細胞質***の原因である、高度の相同性を示すタンパク質である。オーロラ発現は、静止細胞において低いか、または検出不可能であり、細胞周期のG2および***期において発現および活性がピークになる。哺乳動物細胞において、オーロラAおよびBキナーゼの提案された基質には、ヒストンH3、CENP−A、ミオシンII調節軽鎖、タンパク質ホスファターゼ1、TPX2、INCENP、p53およびスルビビンがあり、その多くが細胞***に必要とされる。
オーロラキナーゼは、ヒト腫瘍の広範囲において過剰発現することが報告された。オーロラ−Aの発現上昇は、結腸直腸、卵巣および膵臓癌ならびに胸部の浸潤性腺管癌において検出された。高レベルのオーロラ−Aは、また、腎臓、子宮頚、神経芽細胞腫、メラノーマ、リンパ腫、膵臓および前立腺腫瘍細胞系統において報告されている。オーロラ−Aの増幅/過剰発現は、ヒト膀胱癌において観察され、オーロラ−Aの増幅は、異数性および攻撃的な臨床上挙動に関連する。さらに、オーロラ−A遺伝子座(20q13)の増幅は、リンパ節転移陰性乳癌の患者の予後不良に相関する。さらに、対立遺伝子変種、アミノ酸位置31のイソロイシンは、低浸透度腫瘍感受性遺伝子であることが報告されており、フェニルアラニン−31変種よりも大きな形質転換能を表し、進行性および転移性疾患のリスク増加に関連する。オーロラAと同様に、オーロラ−Bもまた、白血病細胞を包含する多数のヒト腫瘍細胞系統において高度に発現する。オーロラ−Bのレベルは、原発性結腸直腸癌における進行段階(Duke’s stage)に応じて増加する。オーロラ−Cは、通常、生殖細胞においてのみ見出されるが、原発性結腸直腸癌の高い割合で、および子宮頚部腺癌および乳癌細胞を包含する種々の腫瘍細胞系統においても過剰に発現する。
文献は、オーロラキナーゼ活性の阻害剤がイン・ビトロで有糸***のを崩壊し、細胞周期欠陥および最終的には細胞死を引き起こすという仮説を支持する。したがって、イン・ビボでは、オーロラキナーゼ阻害剤は、腫瘍成長を遅らせ、退縮を引き起こすはずである。例えば、Haufらは、オーロラB阻害剤、ヘスペラジン(Hesperadin)が染色体分離における欠陥および細胞質***における遮断を引き起こし、それにより、倍数体をもたらすことを記載する[Hauf,Sら、JCB 161(2),281−294(2003)]。Ditchfieldらは、オーロラAおよびBの等力の阻害剤(ZM447439)が染色体整列、染色体分離および細胞質***における欠陥を引き起こすことを記載している[Ditchfield,C.ら、JCB 161(2),267−280(2003)]。さらに、該著者は、細胞周期停止細胞ではなく、増殖細胞が該阻害剤に感受性であることを示す。マウスおよびラット異種移植モデルにおける強力なオーロラAおよびB阻害剤の効力が近年報告された[Harrington,E.A.ら、Nature Medicine 10(3),262−267,(2004)]。これらの結果は、オーロラキナーゼの阻害が癌などの増殖性疾患の治療のための治療手段を提供することができることを明らかにする(癌治療のためのオーロラキナーゼ阻害剤の治療可能性を概説するN.KeenおよびS TaylorによるNature,Cancer Reviews,Vol.4,p927−936,Dec.2004を参照のこと)。
Hauf,Sら、JCB 161(2),281−294(2003) Ditchfield,C.ら、JCB 161(2),267−280(2003) Harrington,E.A.ら、Nature Medicine 10(3),262−267,(2004) N.KeenおよびS Taylor、Nature,Cancer Reviews,Vol.4,p927−936,Dec.2004
当該分野の教示を考慮して、キナーゼ活性阻害剤、特に、オーロラキナーゼ活性を阻害する化合物を見出す必要がある。
発明の概要
第一の態様において、本発明は、式I:
Figure 2010516780

[式中、各Rは、独立して、H、−(CHN(R、−O−(CHN(R、C(O)N(R、−(CHSO(NH)、COOH、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、CF、ハロ、またはCNであり;但し、少なくとも1つのRは、−(CH−N(R、−O−(CHN(R、C(O)N(R、−(CHSO(NH)、またはCOOHであり;nは、0、1、2または3であり;pは、2または3であり;qは、0または1であり;rは、1、2または3であり;sは、0、1または2であり;
は、H、ハロ;C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、CN、ニトロ、またはCFであり;
各Rは、独立して、H、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、フェニル、モルホリノ−CHCH−フェニル、またはヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−C−アルキルアミノ、トリフルオロメチル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルもしくはイミダゾリルで置換されていてもよいC−C−アルキルであるか;または
各Rは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヒドロキシ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、モルホリノ、−C(O)CH、ジ−C−C−アルキルアミノもしくは−C(O)NHで置換されていてもよい5−または6−員の環状基を形成し;
は、ハロ、C−C−アルキル、またはC−C−アルコキシであり;
各Rは、独立して、C−C−アルキル、または−C(O)CHであるか、あるいはそれらが結合している窒素と一緒になって、ヒドロキシ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、モルホリノ、−C(O)CH、ジ−C−C−アルキルアミノもしくは−C(O)NHで置換されていてもよい5−または6−員環状基を形成し;および
は、C−C−アルキル、(R−フェニル−(C(O))−、または(R−ヘテロアリール−(C(O))−であり、ここに、xは0、1、2または3であり;zは0、1または2であり;yは0または1であり;
は、ハロ、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり;および
は、ハロ、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩に関する。
本発明は、また、a)式1の化合物またはその医薬上許容される塩、およびb)少なくとも1つの医薬上許容される賦形剤を含む組成物に関する。
さらなる態様において、本発明は、また、a)式1の化合物またはその医薬上許容される塩、およびb)少なくとも1つの医薬上許容される賦形剤を含む組成物の有効量を必要とする患者に投与することを特徴とする癌の治療方法に関する。
発明の詳細な記載
一の態様において、本発明は、式:
Figure 2010516780
(I)
[式中、R、R、R、R、rおよびsは、上記の通りである]
で示される化合物に関する。
本明細書中で使用される場合、ハロは、フルオロ、クロロまたはブロモをいう。C−C−アルキルは、直鎖または分枝鎖アルキル基をいい、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを包含する。
適当なC−C−アルキルアミノ基の例は、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、およびイソプロピルアミノを包含し、同様に、C−C−ジアルキルアミノ基の例は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノおよびジイソプロピルアミノを包含する。
フラグメント−(CH−N(R、C(O)N(R、および−O−(CHN(Rの場合、各Rは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヒドロキシ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、モルホリノ、−C(O)CH、ジ−C−C−アルキルアミノもしくは−C(O)NHで置換されていてもよい5−または6−員環状基を形成する。窒素含有5−および6−員環状基の適当な例は、限定するものではないが、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、およびモルホリノ基を包含する。
−C−アルコキシは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシおよびn−イソプロポキシをいう。
本明細書中で使用される場合、ヘテロシクロアルキルは、O、NまたはSのいずれかのヘテロ原子またはその組み合わせを含む5−または6−員環状基をいう。適当なヘテロシクロアルキル基は、1,3−ジオキソラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、およびモルホリノ基を包含する。
シクロアルキルは、本明細書中で使用される場合、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシル基をいう。
さらなる態様において、化合物は、式Ia:
Figure 2010516780
(Ia)
[式中、Rは、Cl、FまたはCHであり、RはFまたはHである]
で示される。
さらなる態様において、化合物は、1つのRが−(CH−N(Rであり、他のRがH、メチルまたはメトキシである式Iaによって示される。
さらなる態様において、Rは、CHまたはFであり、各Rは、独立して、H、CH、イソプロピル、またはヒドロキシエチルであり、各Rは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、メチルピペラジニル、またはモルホリノ環を形成する。
さらなる態様において、nは0であり、RはCHであり、各Rは、独立して、CHまたはイソプロピルである。
さらなる態様において、本発明は、式Iの化合物またはその医薬上許容される塩であり、該化合物は、
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
(3R)−1−({2−[(5−フルオロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−ピロリジノール;
(3R)−1−[(2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}フェニル)カルボニル]−3−ピロリジノール;
2−[(2−{[4−({[2−(エチルアミノ)エチル]スルホニル}メチル)フェニル]アミノ}−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;
2−[(5−フルオロ−2−{[4−(4−ピペリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;
2−[(5−フルオロ−2−{[4−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;および
N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
からなる群から選択される。
本明細書中で使用される場合、「医薬上許容される」とは、健全な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して、過度の毒性、刺激または他の問題もしくは合併症を伴わない使用に適した、相応な損益比に見合う化合物、物質、組成物、および剤形をいう。当業者は、式(I)の化合物の医薬上許容される塩を調製しうることを認識するであろう。これらの医薬上許容される塩は、該化合物の最終的な単離および精製の間にin situで調製されてもよく、または遊離酸または遊離塩基形態における精製化合物を各々、適当な塩基または酸と別々に反応させることによって調製してもよい。
ある特定の具体例において、式(I)の化合物は、酸性官能基を含有していてもよく、したがって、適当な塩基での処理により、医薬上許容される塩基付加塩を形成することができる。かかる塩基の例は、a)ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび亜鉛の水酸化物、炭酸塩、および重炭酸塩、およびb)脂肪族アミン、芳香族アミン、脂肪族ジアミン、およびヒドロキシアルキルアミン、例えば、メチルアミン、エチルアミン、2−ヒドロキシエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、およびシクロヘキシルアミンを包含する第1級、第2級および第3級アミンを包含する。
ある特定の具体例において、式(I)の化合物は、塩基性官能基を含有していてもよく、したがって、適当な酸での処理により、医薬上許容される酸付加塩を形成することができる。適当な酸は、医薬上許容される無機酸および有機酸を包含する。代表的な医薬上許容される酸は、塩化水素、臭化水素、硝酸、硫酸、スルホン酸、リン酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、マレイン酸、アクリル酸、フマル酸、リンゴ酸、マロン酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、安息香酸、タンニン酸、ギ酸、ステアリン酸、乳酸、アスコルビン酸、p−トルエンスルホン酸、オレイン酸およびラウリン酸を包含する。
本明細書中で使用される場合、「式(I)の化合物」なる語は、式(I)の1またはそれ以上の化合物をいう。式(I)の化合物は、固体形態または液体形態で存在しうる。固体状態において、それは、結晶または非結晶形態またはその混合物として存在しうる。当業者は、結晶性化合物について、結晶化の間に溶媒分子が結晶格子中に組み込まれた医薬上許容される溶媒和物が形成されうることを認識するであろう。溶媒和物は、非水性溶媒、例えば、限定するものではないが、エタノール、イソプロパノール、DMSO、酢酸、エタノールアミンおよび酢酸エチルを含んでいてもよく、またはそれらは、結晶格子中に組み込まれる溶媒として水を含んでいてもよい。結晶格子中に組み込まれた溶媒が水である溶媒和物は、典型的には、「水和物」という。水和物は、化学量論的水和物ならびに種々の量の水を含有する組成物を包含する。本発明は、かかる全ての水和物を包含する。
スキーム
式(I)の化合物は、下記のスキーム1に概説する方法によって都合良く調製されうる。式(II)および(III)の化合物は、市販されており、または当該分野における慣用技術を用いて合成されうる。式(II)および(III)の化合物を還流下またはマイクロ波条件下で反応させて、中間体(IV)を得ることができる。該付加反応は、典型的には、極性プロトン性溶媒、例えば、n−ブタノールまたはイソ−プロパノールを用いて行われる。化合物(II)が保護を必要とする官能基、例えば、ヒドロキシルまたはアミノ基を含む場合、有利には適当な保護基を用いる。式(IV)の化合物を次いで、アニリン(V)(市販されているか、または当該分野における慣用技術を用いて合成されうる)と反応させて、式(VI)の化合物を得ることができる。該反応は、典型的には、酸、例えば、限定するものではないが、塩酸またはトリフルオロ酢酸の存在下、適当な溶媒、例えば、限定するものではないが、イソ−プロパノール、n−ブタノール、1,4−ジオキサン、エタノールまたはN,N−ジメチルホルムアミド中、還流温度にて、またはマイクロ波装置中、高温(約100℃〜約180℃)で行う。
スキーム1
Figure 2010516780
化合物(II)は、付加的な置換基を含有していてもよい。例えば、スキーム2に示されるように、ベンゾオキサジン(VII)(市販されているか、または当該分野における慣用技術を用いて合成されうる)をアミンを用いて開環して、ベンズアミド(VIII)を形成することができる。該ベンズアミドを次いで、化合物(III)の付加に付して、式(IX)の化合物を得ることができる。
スキーム2
Figure 2010516780
アミドを修飾するための別法をスキーム3に示す。アミノベンゾエート(X)とピリミジン(III)との反応により、中間体(XI)を得る。次いで、アニリン(V)を加えて中間体(XII)を得ることができる。該経路は、最終段階におけるアミドアミンの組込を可能にし、生成物(VI)を生じる。
スキーム3
Figure 2010516780
生物学的アッセイ
オーロラA/TPX2 IMAP(登録商標)酵素活性アッセイ
本発明の化合物をオーロラA/TPX2プロテインキナーゼ阻害活性について、基質リン酸化アッセイにおいて試験した。該アッセイは、小型分子有機化合物の、ペプチド基質のセリンリン酸化阻害能を調べるものであり、IMAPテクノロジー(Molecular Devices, Sunnyvale, California)蛍光偏光アッセイフォーマットにおいて実施した。該方法は、ATPから蛍光標識した合成ペプチド(5FAM−GRTGRRNSI−NH)のセリン残基上へのガンマリン酸の移動を触媒する単離酵素の能力を測定する。マイクロウェルアッセイフォーマットにおいて、蛍光標識したペプチドは、キナーゼ反応においてリン酸化される。IMAP結合システムの付加により、キナーゼ反応が停止し、特に、リン酸化した基質に結合する。リン酸化および続く基質のビーズ(結合試薬)への結合は、蛍光偏光によって検出される。
基質リン酸化アッセイは、バキュロウイルス/Sf9系において発現された組み換えヒト全長オーロラAキナーゼを利用する。N末端His−Thr−アフィニティータグをオーロラAのアミノ酸2〜403のアミノ末端に融合させた。連続する4時間の発現の間に、5nMオカダ酸を加えた(オーロラAの酵素活性を増強することが実験的に決定された)。該酵素は、金属キレートアフィニティークロマトグラフィーによって、約70%純度まで精製した。
384−ウェル低容量黒色ポリスチレンプレート(Greiner Bio−One,Longwood,FL)において、アッセイを行った。5μLの4nMオーロラA酵素を、100%DMSO中における0.1μlの試験化合物を含有するウェルに加え、30分間インキュベートし、次いで、5μLの反応混合物を加えて、最終アッセイ容量を10μL(50mM HEPES,pH7.2中における1mM塩化マグネシウム、2μM ATP、1μMペプチド基質、40nM微小管結合タンパク質TPX2ペプチド(1−43)、1.5mM DTT、25mM NaCl、0.15mg/mL BSAおよび0.01%Tween−20を含有する)にした。反応を室温で120分間進行させ、Molecular Devicesに所有権のある90%バッファーAおよび10%バッファーB中におけるProgressive Binding Reagent(ナノ粒子ビーズ)の1:500希釈液10μLを添加して反応を停止させた。120分インキュベーション後、蛍光偏光モードにおいて、励起光485nM、発光530nMおよび505nM二色性レンズを用いて、Analyst GT(Molecular Devices)でプレートを読み取った。
平行および垂直方向にデータを獲得し、機器によってmpに変換する。用量応答曲線の場合、データを標準化し、式 100*(1−(U−C2)/(C1−C2))
[式中、Uは未知の値であり、C1は、高いシグナル(0%阻害)対照ウェルの平均であり、C2は、低いシグナル(100%阻害)対照ウェルの平均である]
を用いてパーセント阻害として表した。曲線適合は、下記の等式:
y=A+((B−A)/(1+(10^x/10^C)^D))
[式中、Aは、最小応答であり、Bは、最大応答であり、Cは、log10(XC50)であり、Dは傾斜である]
を用いて行った。各化合物の結果は、pIC50値(上記の等式の−C)として記録した。
オーロラB/INCENP IMAP酵素活性アッセイ
本発明の化合物は、また、オーロラB/INCENPプロテインキナーゼ阻害活性について、基質リン酸化アッセイにおいて試験された。該基質リン酸化アッセイは、バキュロウイルス/Sf9系において発現された組み換えヒト全長オーロラBキナーゼを利用する。発現後、培養物を50nMオカダ酸と共に1時間インキュベートした後、精製した。N末端His−アフィニティータグを、オーロラBのアミノ酸1〜344のアミノ末端に融合させた。発現したタンパク質を金属キレートアフィニティークロマトグラフィーによって精製した。5μMオーロラBを、50mM Tris−HCl pH7.5、0.1mM EGTA、0.1% 2−メルカプトエタノール、0.1mMバナジウム酸ナトリウム、10mM酢酸マグネシウム、0.1mM ATP中において、0.1mg/mL GST−INCENP[826−919]と共に、30℃で30分間活性化させた。活性化後、酵素を酵素貯蔵バッファー中に透析し、−70℃で保管した。
384−ウェル低容量黒色ポリスチレンプレート(Greiner Bio−One,Longwood,FL)中でアッセイを行った。5μLの4nMオーロラB/INCENPを、100%DMSO中における0.1μlの試験化合物を含有するウェルに加え、30分間インキュベートし、次いで、5μLの反応混合物を加え、その結果、最終アッセイ容量が10μL[50mM HEPES,pH7.5中における2mM塩化マグネシウム、2.5μM ATP、1.25μMペプチド基質(5FAM−GRTGRRNSI−NH)、2mM DTT、25mM NaCl、0.15mg/mL BSA、0.01%Tween−20を含有する]になった。反応を室温で120分間進行させ、Molecular Devicesに所有権のある95%バッファーAおよび5%バッファーB中におけるProgressive Binding Reagent(ナノ粒子ビーズ)の1:500希釈液10μLを添加して反応を停止させた。120分インキュベーション後、蛍光偏光モードにおいて、励起光485nM、発光530nMおよび505nM二色性レンズを用いて、Analyst GTでプレートを読み取った。
データは、オーロラAアッセイについての記載のとおりに獲得した。
実験
下記の実施例は、説明目的のためだけであり、本発明の範囲を制限しようとするものではない。化合物は、ACD Nameソフトウェア(Advanced Chemistry Development)を用いて命名した。実施例中の点線は、結合点を示す。全化合物は、オーロラAおよびBに関し、pIC50 6.0以上異常を有する。
PE Sciex API 150一連四極子質量分析計(PE Sciex,Thornhill,Ontario,Canada)を、CTC PALオートサンプラー(LEAP Technologies,Carrboro,NC)と共に用いた。HPLCポンプは、0.3mL/分および3.2分での直線勾配4.5%溶媒A〜90%溶媒Bおよび0.4分の維持にて操作されるShimadzu LC−10ADvp(Shimadzu Scientific Instruments,Columbia,MD)であった。移動相は、容器A中100%(HO 0.02%TFA)および容器B中100%(CHCN0.018%TFA)からなった。固定相は、Aquasil(C18)であり、カラム寸法は、1mm x 40mmであった。検出は、UV 214nm、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによって行った。
別法では、LC/MSを伴うAgilent 1100分析HPLCシステムを用い、1mL/分および2.2分での直線勾配5%溶媒A〜100%溶媒Bおよび0.4分維持にて操作された。移動相は、容器A中の100%(HO0.02%TFA)および容器B中の100%(CHCN0.018%TFA)からなった。固定相は、3.5μm粒径のZobax(C8)であり、カラム寸法は、2.1mm x 50mmであった。また、検出は、UV 214nm、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによって行った。
H−NMR(以下、「NMR」)スペクトルは、400MHzにて、再処理用のACD Spectマネージャーバージョン10と共にBruker AVANCE 400MHz装置を用いて記録された。多重度は、s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット等を示し、brは幅の広いシグナルを示す。
分取HPLCの場合、生成物を含有する溶液を、50mL/分で10分勾配(HO(0.1%ギ酸)中における5%CHCN(0.1%ギ酸)〜95%CHCN(0.1%ギ酸)および2分維持)の75x30mm YMC CombiPrep ODS−Aカラム(5μm)を用いるGilson分取クロマトグラフィーシステム上に、注入した。別法では、Agilent 1100分取クロマトグラフィーシステムを用いた[100x30mm Gemini C18カラム(5μm)、60mL/分、HO(0.1%ギ酸)中における5%CHCN(0.1%ギ酸)〜95%CHCN(0.1%ギ酸)の10分勾配および2分維持]。
分取順相クロマトグラフィーは、Analogix IntelliFlash280システムを用い、SuperFlash Sepra Si 50カラムを用いて行った。
中間体1
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(7g,38mmol)、オルト−アントラニルアミド(6.2g,45.8mmol)、ジイソプロピル−エチルアミン(8mL,45.8mmol)および100mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に、白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、1/3容量を真空下で除去し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄した。乾燥後、白色固体(9g,32mmol,83%収率)を2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドと同定した。MS:M(C11ClO)=283.12,(M+H)=284および286。
実施例1
2−[(5−クロロ−2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド(200mg,0.6mmol)および3−(1−ピロリジニルメチル)アニリン(134mg,0.75mmol)を、5mLのイソプロパノールおよび2滴の12N HClを含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄して、178mg(65%収率)のオレンジ色固体をHCl塩として得た。MS:M(C2223ClNO)=422.92,(M+H)=423および425。
実施例2−14
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−ベンズアミド中間体1および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体2
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(2g,11.1mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(2g,13.3mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(2.3mL,13.3mmol)および40mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄した。乾燥後、白色固体(3.16g,10.5mmol,95%収率)を2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミドと同定した。MS:M(C1210ClO)=297.14,(M+H)=297および299
実施例15−31
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド(中間体2)および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体3
2−アミノ−N−エチルベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、イサト酸無水物(5.0g,0.030mol)、200mLの水、および5mLのメタノールを入れた。エチルアミン(メタノール中2N,18.4mL,0.036mol)をゆっくりと反応混合物に加えた。1時間後、反応混合物を20mLに濃縮した。反応混合物を1N HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。水層を6N NaOHで塩基性化し、EtOAcで抽出した。EtOAc層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固して、2−アミノ−N−エチルベンズアミドを得た(4.6g,91%)。Mass(M+H)+=165
実施例32−34
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−エチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−エチルベンズアミド(中間体3)および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体4
2−アミノ−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、イサト酸無水物(5.0g,0.030mol)および30mLの水を入れた。イソプロピルアミン(4.64mL,0.049mol)をゆっくりと反応混合物に加えた。生成物が反応混合物から沈澱した。1時間後、反応混合物をろ過し、水で洗浄して、4.12g(71%収率)の白色固体を得た。
中間体5
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(2.0g,6.8mmol)、2−アミノ−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(1.2g,7.1mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(1.4mL,8.1mmol)および30mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を0℃に冷却し、ろ過し、固体をジエチルエーテルで洗浄して、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドを得た(2.0g,90%)。
実施例35
2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(200mg,0.61mmol)および3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(117mg,0.61mmol)を、8mLのイソプロパノールおよび12N HCl(51μL,0.61mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら、95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄して、120mg(40%)のオフホワイト色固体をHCl塩として得た。Mass(M+H)+=480、481、482
実施例36−40
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−プロピルベンズアミド化合物は、実質的に実施例33に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−イソプロピルベンズアミド(中間体5)および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体6
2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、イサト酸無水物(5.0g,0.030mol)および40mLの水を入れた。エタノールアミン(2.21mL,0.036mol)をゆっくりと反応混合物に加えた。反応混合物を1N HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。水層を6N NaOHで塩基性化し、EtOAcで抽出した。EtOac層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固して、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミドを得た(3.86g,70%)。
中間体7
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(1.3g,4.4mmol)、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(838mg,4.65mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(925μL,5.31mmol)および15mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を0℃に冷却し、ろ過し、固体をエーテルで洗浄して、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミドを得た(1.3g,89%)。
実施例41
2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(150mg,0.45mmol)および3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(87mg,0.45mmol)を、8mLのイソプロパノールおよび12N HCl(38μL,0.45mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、エーテルで洗浄して、184mg(76%)のオフホワイト色固体をHCl塩として得た。Mass(M+H)+=482、484
実施例42−43
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−ヒドロキシエチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例41に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−ヒドロキシエチルベンズアミド中間体7および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体8
2−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、イサト酸無水物(5.0g,0.030mol)、15mLの水およびトリエチルアミン(4.69mL,0.033mol)を入れた。(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン塩酸塩(4.98g,0.036mol)をゆっくりと反応混合物に加えた。16時間後、反応混合物を濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を白色固体として得た(3.42g,51%)。Mass(M+H)+=120、219
中間体9
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
中間体9は、中間体7と同様の方法で調製された。
実施例44−46
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−トリフルオロエチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例41に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−トリフルオロエチルベンズアミド中間体9および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体10
2−アミノ−N−フェニルベンズアミド
Figure 2010516780
2−アミノ−N−フェニルベンズアミドは、実質的に、Dabiri,M.;Salehi,P.;Mohammadi,Ali A.;Baghbanzadeh,M.;Kozehgiry,Gh.,Journal of Chemical Research,(8),570−572;2004によって記載されたように調製された。
中間体11
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−フェニルベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−フェニルベンズアミドは、実質的に中間体1の調製のために記載された手法を用いて、2−アミノ−N−フェニルベンズアミドおよび2,4,5−トリクロロピリミジンから調製された。Mass(M+H)+=358、360
実施例47−49
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−エチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−エチルベンズアミド中間体11および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体12
(2−{[(2−アミノフェニル)カルボニル]アミノ}エチル)メチルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2010516780
丸底フラスコに、イサト酸無水物(2.0g,0.012mol)および15mLの水を入れた。(2−アミノエチル)メチルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル(2.56g,0.014mol)をゆっくりと反応混合物に加えた。反応混合物から生成物が沈澱した。16時間後、反応混合物をろ過し、水およびへキサンで洗浄して、3.1g(86%収率)の黄褐色固体を得た。Mass(M+H)+=194、294
中間体13
{2−[({2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)アミノ]エチル}メチルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2010516780
中間体13は、中間体7と同様に調製された。
実施例50
2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
Figure 2010516780
2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミドは、実質的に実施例41に記載の手法にしたがって、{2−[({2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)アミノ]エチル}メチルカルバミン酸1,1−ジメチルエチル中間体13および対応するアニリンから調製された。Mass(M+H)+=510
中間体14
2−アミノ−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2−ニトロベンゾイルクロリド(5mL,0.038mmol)および150mLのTHFを入れた。トリエチルアミン(6mL,0.045mmol)を加え、次いで、ジメチルアミン(23mL,0.045mmol)を加え、反応物を室温で1時間攪拌した。反応物をEtOACで希釈し、水、次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色固体を得た(5.4g)。生成物を150mLのEtOH中に溶解し、10%Pd/Cを加えた。反応混合物を50psi H下に置き、Parr装置中で振盪した。反応物がHの取り込みを止めるまで容器を再充填し(〜3回の再充填)、一晩振盪させた。混合物をセライトでろ過し、濃縮して、所望の生成物を得た。
中間体15
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(1.0g,3.4mmol)、2−アミノ−N,N−ジメチルベンズアミド(587mg,3.5mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(712μL,4.08mmol)および15mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を0℃に冷却し、ろ過し、固体をエーテルで洗浄して、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドを得た(896mg,94%)。
実施例51
2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N,N−ジメチルベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド(300mg,0.96mmol)、3−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリン(198mg,0.96mmol)を、10mLのイソプロパノールおよびTFA(74μL,0.96mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固した。粗生成物を半分取HPLCによって精製して、標題化合物を白色固体として得た(83mg,18%)。Mass(M+H)+=481、483
実施例52
2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−{3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド(250mg,0.80mmol)、および3−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリン(165mg,0.80mmol)を、10mLのイソプロパノールおよび12N HCl(67μL,0.80mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固した。粗生成物をHPLCによって精製して、標題化合物を白色固体として得た(25mg,6%)。Mass(M+H)+=642、644
実施例53−54
下記の2−{[5−ニトロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、2−[(2−クロロ−5−ニトロ−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。化合物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例55−57
下記の2−{[5−トリフルオロメチル−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に記載の手法にしたがって、2−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。化合物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体16
5−(メトキシ)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4(1H)−ピリミジノン
Figure 2010516780
機械的攪拌器を備えた500mLの3口丸底フラスコに、トルエン(100mL)および金属ナトリウム(5.75g;0.25mol)を加えた。メトキシ酢酸メチル(25mL;0.25mol)およびギ酸エチル(20mL;0.25mol)の混合物を、添加漏斗を用いて該系に滴下した。添加の間、外部水浴を用いて該系を30℃以下に維持した。該系を室温で16時間攪拌した。次いで、液相をデカントし、残りのゴム性固体をチオ尿素(19g;0.25mol)およびエタノール(50mL)で処理した。該系を4時間熱還流し、室温に冷却した。薄いピンク色の固体をろ過によって収集し、125mLの水に溶解した。該溶液を濃HClで酸性化(pH4−5)した。沈澱した固体をろ過によって収集し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させて、中間体16を得た(22g;56%収率)。MS:(M+H)=159
中間体17
5−(メトキシ)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
Figure 2010516780
5−(メトキシ)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4(1H)−ピリミジノン(21.5g;0.137mol)、クロロ酢酸(21.5g;0.227mol)、および水(585mL)の混合物を2時間還流した。濃HCl(85mL)を加え、次いで、混合物を16時間還流した。冷却時、固体が生成し、ろ過によって収集し、水で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物を得た(18.2g;94%収率)。MS:(M+H)=143
中間体18
2,4−ジクロロ−5−(メトキシ)ピリミジン
Figure 2010516780
5−(メトキシ)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン(18g;0.128mol)、オキシ塩化リン(90mL)およびジメチルアニリン(18mL)を2時間熱還流した。該系を室温に冷却し、注意深く氷上に注いだ。形成した白色固体をろ過によって分離した。水性ろ液をジエチルエーテルで抽出した(4x)。エーテル層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空下で溶媒を除去して、中間体18を得た(6g;回収した出発物質に基づいて、40%収率)。MS:(M+H)=179、181および183。
中間体19
2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミド
Figure 2010516780
2,4−ジクロロ−5−(メトキシ)ピリミジン(1.5g;8.43mmol)、アニリン2−アミノベンズアミド(1.15g;8.43mmol)、ジエチルイソプロピルアミン(4mL)および n−ブタノール(25mL)を16時間還流した。室温に冷却時、生成物が結晶化した。白色固体をろ過によって収集し、冷n−ブタノールおよび冷ヘキサンで洗浄した。固体を高真空下で乾燥させて、中間体19を得た(1.1g;50%収率)。MS:(M+H)=279および281。
中間体20
2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−メチル−ベンズアミド
Figure 2010516780
2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−メチル−ベンズアミド(1.5g;60%)は、実質的に中間体19の調製のために記載された手法にしたがって、2−アミノ−N−メチル−ベンズアミドをアニリンとして用いて調製された。MS:(M+H)=293および295。
中間体21
2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−イソプロピル−ベンズアミド
Figure 2010516780
2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−イソプロピル−ベンズアミド(1.4g;52%)は、実質的に中間体19の調製のために記載された手法にしたがって、2−アミノ−N−イソプロピル−ベンズアミドをアニリンとして用いて調製された。MS:(M+H)=321および323
実施例58
2−{[5−(メトキシ)−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミド
Figure 2010516780
3−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリン(103mg;0.5mmol)をTHF(2mL)中に溶解し、エチルエーテル中における1M HClの溶液1mLで処理した。該混合物を5分間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を2−{[2−クロロ−5−(メトキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミド(139mg;0.5mmol)およびイソプロパノール(4mL)で処理した。懸濁液をバイアル中で攪拌し、それを密閉し、100℃で24時間加熱した。冷却時、固体をろ過によって収集し、冷イソプロパノールで洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の生成物を得た。MS:(M+H)=449
実施例59−67
実施例59−67は、実質的に実施例58の調製のために記載の手法にしたがって、中間体19−21および対応するアニリンから調製された。中間体19は、2−{[5−メトキシ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミドの合成のために用いられた。中間体20は、2−{[5−メトキシ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−メチル−ベンズアミドの合成のために用いられた。中間体21は、2−{[5−メトキシ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−イソプロピル−ベンズアミドの合成のために用いられた。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例68−70
下記の2−{[5−フルオロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−{[2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例71−74
下記の2−{[5−フルオロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例75
2−[(5−フルオロ−2−{[3−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(75mg,0.24mmol)および予め生成した3−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリンのHCl塩(49mg,0.24mmol)を3mLのイソプロパノールを含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら110℃で72時間加熱した。反応物を室温に冷却し、溶媒を除去した。逆相分取HPLCによって精製して、黄褐色固体を得た(28mg、24%収率)。該固体をTHF中に溶解し、それに、1当量の1M HClを加えた。エーテルを加え、得られた白色固体をろ過して、HCl塩を得た。MS:M(C2632FNO)=477.58、(M+H)=478.2および479.2。
実施例76−79
下記の2−{[5−フルオロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物をろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例80−86
下記の2−{[5−シアノ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−{[2−クロロ−5−シアノ−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例87−89
下記の2−{[5−メチル−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−{[2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。化合物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体22
2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド
Figure 2010516780
容器に、2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン(10g,61.3mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(9.2g,61.3mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(21mL,122mmol)および50mLのn−ブタノールを入れた。該容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、その結果、白色固体が沈澱した。該白色固体をろ過し、冷イソプロパノールで洗浄した。次いで、ろ液の1/3容量を真空下で除去し、濃縮した母液を上記の通り加熱および冷却後、さらなる固形物質が生じた。乾燥後、全ての白色固体(9.04g,32.8mmol,53%収率)を2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミドと同定した。MS:M(C1313ClNO)=276.73、(M+H)=277および278。
実施例90
N−メチル−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド(200mg,0.72mmol)および3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(142mg,0.72mmol)を、5mLのイソプロパノールおよび2滴の12N HClを含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄して、所望の生成物のHCl塩を得た(206mg,66%収率)。MS:M(C2429ClNO)=431.54、(M+H)=432および433。
実施例91−97
下記の2−{[5−メチル−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例90の調製のために用いられた手法にしたがって、2−{[2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物をろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例98(手法I)
N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2010516780
A.1−(3−アミノフェニル)−4−メチル−2−ピペラジノンの調製
Figure 2010516780
3−ニトロアニリン(20.0g,145mmol)を、容器中、EtOAc(120mL)および20%水性重炭酸カリウム(100mL)と合わせて2相溶液を形成し、それを0℃に冷却し、攪拌した。塩化クロロアセチル(11mL,145mmol)を30分かけて滴下し、その後、反応混合物を室温に温め、さらに30分間攪拌した。水層を除去し、その後、エタノールアミン(34mL,435mmol)を有機層に加えた。該混合物を60℃に3時間加熱し、次いで、水(60mL)を加え、該溶液を60℃に再加熱した後、冷却した。水層を除去し、有機層をブライン(3x60mL)で洗浄した。溶媒を除去し、得られた黄色固体を攪拌しながら、ヘキサン(100mL)中における30%EtOAcと合わせた。固体をろ過によって収集し、さらなる溶媒(3x70mLのヘキサン中30%EtOAc)で洗浄した。オフホワイト色固体を収集し、一晩真空下で乾燥させた。該化合物は、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミドと同定され、さらに精製することなく次工程に用いた(28.68g、78%収率)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm10.28(1H,br.s.)8.69(1H,t,J=2.15Hz)8.01(1H,dt,J=7.07,1.01Hz)7.93(1H,dt,J=8.27,1.17Hz)7.62(1H,t,J=8.21Hz)4.82(1H,br.s.)3.53(2H,br.s.)3.33(1H,s)3.24(2H,s)2.55(2H,t,J=5.56Hz)2.34(3H,s)
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(51.4mmol,1.3当量)のEtOAc(20mL)中溶液を、EtOAc(50mL)中におけるN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド(10g,39.5mmol)およびトリブチルホスフィン(13mL,51.4mmol,1.3当量)に60分間で加え、その間、内部反応温度を25℃〜30℃に維持した。エタノール性HCl(2.0M溶液、20mL)を滴下し、得られたスラリーを0℃に冷却し、さらに1時間攪拌した。固体をろ過によって収集し、イソプロパノールで洗浄し、40℃で18時間真空乾燥して、所望の1−メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピペラジンを得、それをさらに精製することなく、次工程に用いた(8.43g,79%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 11.90(1H,br s)8.28(1H,t,J=2.15Hz)8.20(1H,ddd,J=8.08,2.27,1.01Hz)7.85(1H,d,J=2.02Hz)7.84(1H,d,J=2.02Hz)7.77(1H,t,J=8.08Hz)4.04(3H,br.s.)3.66(1H,br.s.)3.56(1H,br.s.)2.92(4H,s)
Pd/C(10%,420mg)を、メタノール(500mL)および水(20mL)中における1−メチル−4−(3−ニトロフェニル)ピペラジン(8.4g)の溶液に加えた。反応混合物を攪拌し、窒素で脱気し、大気圧下、容器にHガスを充填した。反応を一晩進行させた後、Pd/Cをセライトでのろ過によって除去し、メタノールおよび水を真空下で除去して、1−(3−アミノフェニル)−4−メチル−2−ピペラジノンを黄色固体として得た(7.08g,95%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 7.07(1H,t,J=7.83Hz)6.48−6.55(2H,m)6.46(1H,d,J=1.01Hz)6.44(1H,s)3.88(4H,s)3.54(2H,br.s.)2.82(3H,s)
B.2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドの調製
Figure 2010516780
容器に、2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン(5.0g,28mmol)、2−アミノ−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(5.46g,34.3mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(7.0mL,42mmol)および2−(メチルオキシ)エタノール(30mL)を入れ、密閉し、攪拌しながら130℃で36時間加熱した。反応物を室温に冷却し、50mLの水を滴下して、乳白色の溶液を得、それを100℃に加熱して、沈澱を誘導した。該溶液を冷却し、固体をろ過によって収集した。収集した固体を水(2x50mL)およびへキサン(3x50mL)で連続的に洗浄した。乾燥後、白色固体を収集し(6.56g,77%収率)、2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドと同定された。1H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 11.51(1H,s)8.56−8.63(2H,m)8.15(1H,s)7.81(1H,dd,J=7.83,1.52Hz)7.58(1H,dd,J=15.66,1.52Hz)7.17(1H,dd,J=15.28,1.14Hz)4.13(1H,dd,J=14.02,6.69Hz)2.18(3H,s)1.18(6H,d,J=6.57Hz)
C.N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドの調製
2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(103mg,0.337mmol)および1−(3−アミノフェニル)−4−メチル−2−ピペラジノン(68.8mg,0.335mmol)をイソプロパノール(10mL)中、95℃で一晩、12N HCl(0.056mL,0.673mmol)と共に攪拌した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄した。固体を、0.1%ギ酸を含有する5−30%アセトニトリルで溶出する逆相HPLCを用いるクロマトグラフィーに付し、合わせたHPLCフラクションを凍結乾燥後、白色固体を得た(43mg,27%)。MS:M(C2631)=473.57、(M+H)=473.8
実施例98(手法II)およびHCl塩
Figure 2010516780
A. N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドは、また、下記のようにして合成した。
2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(16.6g,55mmol)および1−(3−アミノフェニル)−4−メチル−2−ピペラジノンの塩酸塩(14.5g,60mmol)のイソプロパノール(500mL)中溶液に、6N HCl(1mL)を加えた。反応物を14時間熱還流し、次いで、500mLの水で処理し、1M NaOHでpH〜9に中和した。有機層をジクロロメタン(2x300mL)で抽出し、抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させた。次いで、該溶液をろ過し、蒸発させた。生成物を順相クロマトグラフィー(60分かけて、ジクロロメタン:メタノール 2%〜15%)によって精製した。溶媒蒸発後、生成物をアセトニトリルから再結晶化した(18g,38mmol,69%収率)。MS:M(C2631)=473.57,(M+H)=473.8。1H NMR(400MHz,MeOD)δppm 1.24(d,J=6.57Hz,6H)2.18(s,3H)2.42(s,3H)2.74−2.85(m,2H)3.25(s,2H)3.58−3.74(m,2H)4.08−4.30(m,1H)6.88(dd,J=7.96,1.14Hz,1H)7.07−7.17(m,1H)7.31(t,J=8.08Hz,1H)7.42−7.54(m,2H)7.67(dd,J=7.83,1.26Hz,1H)7.71(t,J=2.02Hz,1H)7.90(s,1H)8.51−8.67(m,1H)
B. HCl塩を下記のようにして調製した。
N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド(7.2g,15.2mmol)のメタノール(200mL)中懸濁液に、HCl(ジエチルエーテル中2M溶液、7.6mL、15.2mmol)を加えた。30分後、該溶液をろ過して、いずれの浮遊固体をも除去し、ろ液を真空下で濃縮した。生成物の塩酸塩を一晩乾燥させた(7.7g,98%収率)。1H NMR(400MHz,MeOD)δppm 1.25(d,J=6.57Hz,6H)2.26(s,3H)2.86(s,3H)3.44(t,J=5.31Hz,2H)3.84(s,2H)3.92(t,J=5.56Hz,2H)4.15−4.29(m,1H)7.25−7.34(m,2H)7.43−7.59(m,4H)7.73−7.80(m,2H)8.38(d,J=7.83Hz,1H)8.44(d,J=8.34Hz,1H)
実施例99−102
下記の2−{[5−イソプロピル−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−ベンズアミド化合物は、実質的に実施例98手法Iの調製のために記載された手法を用いて、2−{[2−クロロ−5−イソプロピル−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体23
2−アミノ−4,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸(2g,11.7mmol)および50mLのテトラヒドロフラン(THF)を入れた。フラスコを0℃に冷却し、その際、トルエン中におけるホスゲン(6.11mL,11.7mmol)の20%溶液を滴下した。反応物を0℃で15分間攪拌し、その後、化学量論的に大過剰の水酸化アンモニウムを加えた。次いで、反応物を室温に温め、18時間攪拌し、次いで、水で洗浄し、次いで、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濃縮した。生成物は、2−アミノ−4,5−ジフルオロベンズアミドと同定された(1.24g,7.2mmol,62%収率)。MS:M(CO)=172.13,(M+H)=173.2
中間体24
2−アミノ−4,5−ジフルオロ−N−メチルベンズアミド
Figure 2010516780
2−アミノ−4,5−ジフルオロ−N−メチルベンズアミドは、実質的に中間体23の調製のために記載の手法を用いて調製された。この場合、メチルアミンを用いてアミドを形成した。Mass(M+H)+=187
中間体25
2−アミノ−6−フルオロ−N−メチルベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、5−フルオロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−2,4(1H)−ジオン(500mg,2.8mmol)および30mLの水を入れた。反応物を15分間攪拌し、次いで、メチルアミンを加えた。次いで、反応物を2時間攪拌した。次いで、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濃縮した。生成物は、2−アミノ−6−フルオロ−N−メチルベンズアミドと同定された(365mg,2.4mmol,86%収率)。MS:M(CFNO)=168.17、(M+H)=169.3
中間体26
2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−アミノ−6−フルオロ−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドは、実質的に中間体25の調製のために記載の手法にしたがって、5−フルオロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−2,4(1H)−ジオンおよびイソプロピルアミンから調製された。MS:(M+H)=197
中間体27
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(1.17g,6.4mmol)、2−アミノ−4,5−ジフルオロベンズアミド(1.0g,5.8mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(5.06mL,29.0mmol)および50mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、1/3容量を真空下で除去し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄した。乾燥後、白色固体(1.45g,4.5mmol,78%収率)を2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4,5−ジフルオロベンズアミドと同定した。MS:M(C11ClO)=319.10、(M+H)=319.2
中間体28−31
下記の2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−フルオロベンズアミド化合物は、実質的に中間体27の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−アミノフルオロベンズアミドおよび2,4,5−トリクロロピリミジンから調製された。
Figure 2010516780
実施例103−107
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−4,5−ジフルオロベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4,5−ジフルオロ−ベンズアミド中間体27および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例108−116
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換 フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−4,5−ジフルオロ−N−メチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4,5−ジフルオロ−N−メチルベンズアミド中間体29および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例117−119
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−6−フルオロベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−6−フルオロベンズアミド中間体28および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例120−127
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−6−フルオロ−N−メチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−6−フルオロ−N−メチルベンズアミド中間体30および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例128−134
下記の2−{[5−クロロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−6−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−6−フルオロ−N−イソプロピルベンズアミド中間体31および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体32
2−アミノ−5−フルオロベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(64.5mL)中における5−フルオロアントラニル酸(3g,19.34mmol)を入れ、ホスゲン(11.2mL,21.3mmol)のトルエン中20%溶液を室温で滴下した。混合物を室温で18時間攪拌し、次いで、0℃に冷却し、その際、濃水酸化アンモニウム(27.9mL,193mmol)を注意深く加えた。次いで、混合物を室温に温め、次いで、1時間攪拌した。有機相をEtOAcで希釈し、水性リン酸水素2カリウムおよびブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、白色固体を得た(2.46g,82%収率)。MS:M(CFNO)=154.14、(M+H−NH=138
中間体33
2−アミノ−4−フルオロ−N−メチルベンズアミド
Figure 2010516780
マイクロ波バイアルに、7−フルオロ−2H−3,1−ベンゾオキサジン−2,4(1H)−ジオン(750mg,4.14mmol)およびメチルアミン40%水性溶液(19.8mL,22.8mmol,5.5当量)を入れた。反応物を攪拌し、マイクロ波中、110℃で6分間加熱した。該水性溶液を塩化メチレンで抽出した(3x)。有機層を合わせ、5%NaHCO溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濃縮して、薄黄色油を得、それをさらに精製することなく用いた(434mg,62%収率)。MS:M(CFNO)=168.17,(M+H)=169および(M+H−NHMe)=138
中間体34
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−5−フルオロベンズアミド
Figure 2010516780
容器に、2,4,5−トリクロロピリミジン(2.29mL,20mmol)、2−アミノ−5−ジフルオロベンズアミド(1.54g,10mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(7.43mL,425mmol)および33mLのイソプロパノールを入れた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で36時間加熱した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールで洗浄し、次いで、EtOで洗浄した。乾燥後、白色固体(2.36g,78%収率)は、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−5−フルオロベンズアミドと同定された。MS:M(C11ClFNO)=301.10,(M+H)=301、303、305。
中間体35−37
下記の2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−フルオロベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−アミノフルオロベンズアミドおよび2,4,5−トリクロロピリミジンから調製された。
Figure 2010516780
実施例135−137
下記の2−{[5−クロロ−2−(アリールアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−4−フルオロ−N−メチルベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4−フルオロ−N−メチルベンズアミド中間体36および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例138−140
下記の2−{[5−クロロ−2−(アリールアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−5−フルオロベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−5−フルオロベンズアミド中間体34および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例141
5−ブロモ−2−[(5−クロロ−2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2010516780
5−ブロモ−2−[(5−クロロ−2−{[3−(1−ピロリジニルメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドは、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、5−ブロモ−2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド(中間体37)を3−ピロリジニルメチルアニリンと接触させることによって調製された。Mass(M+H)501、503、505。
実施例142−144
下記の2−{[5−クロロ−2−(アリールアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−4−フルオロベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−4−フルオロベンズアミド(中間体35)および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体38
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(3.0g,0.018mol)、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(3.3g,0.018mol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(3.7mL,0.021mol)および50mLのイソプロパノールを入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、混合物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールおよびエーテルで洗浄した。乾燥後、白色固体(5.09g,88%収率)は、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミドと同定された。
実施例145
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(500mg,1.61mmol)および3−(モルホリノエチル)アニリン(352mg,1.61mmol)を、30mLのイソプロパノールおよび12N HCl(134μL,1.60mmol)を含有する管中で合わせた。該容器を密閉し、攪拌しながら90℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、イソプロパノールおよびエーテルで洗浄して、550mg(71%収率)の白色固体をHCl塩として得た。LC/MS(M+H)480、481。
実施例146−153
下記の2−{[5−フルオロ−2−(アリールアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド化合物は、実質的に実施例145の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(中間体38)および対応するアニリンから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体39
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4,5−トリクロロピリミジン(5mL,43.6mmol)、2−アミノ安息香酸エチル(7.6g,46.0mmol)、ジ−イソプロピル−エチルアミン(8.3mL,48.0mmol)およびエタノール(60mL)を入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物中に白色固体が現れた。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、エタノール(100mL)、エタノール/ヘキサン(1:1,200mL)およびヘキサン(200mL)で洗浄して、生成物を白色固体として得た(10.2g,32.7mmol,75%収率)。MS:M(C1311Cl)=312.15、(M+H)=312.0および314.0。
中間体40
2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(10.2g,32.8mmol)および3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(6.6g,34.4mmol)を、エタノール(200mL)および濃HCl(3.2mL,38.4mmol,12N)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水(1.3L)上に注ぎ入れた。水層を酢酸エチル(2X250mL)で抽出し、6N NaOHをゆっくりと添加してpH7に中和した。沈澱した固体をろ過し、水およびエチルエーテルで洗浄して、生成物を黄褐色固体として得た(15.0g,98%収率)。MS:M(C2427ClN)=466.97、(M+H)=467.2および469.2。
中間体41
2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(8.9g,28.5mmol)および3−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリン(6.2g,30.0mmol)を、エタノール(200mL)および濃HCl(2.75mL,33.0mmol,12N)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら95℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、ろ過した。固体をエタノール、次いでヘキサンで洗浄し、次いで、乾燥させて、8gの生成物を得、それは、残留(〜10%)する2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチルを含有していた。該粗生成物の一部(6g)を酢酸エチル(100mL)と1N HCl(150mL)との間に分配した。有機層を1N HClで抽出し、合わせた水層を氷浴中で冷却し、温度を10℃以下に維持しながら50%NaOHを滴下してpH9−10に塩基性化した。沈澱した固体を収集し、水で洗浄し、真空下、P上で乾燥させて、2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチルをオフホワイト色固体として得た(4.7g)。MS:M(C2528ClN)=481.98、(M+H)=482.2および484.2。
実施例154
2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(150mg,0.32mmol)および(2S)−2−アミノ−1−プロパノール(0.5mL)を容器中で合わせ、密閉し、攪拌しながら95℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、固体をろ過し、エタノール/水(1:1比)およびエチルエーテルで洗浄して、生成物を白色固体として得た(82mg,52%収率)。MS:M(C2530ClN)=496.01、(M+H)=496.2および498.2。
実施例155−161
下記の2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−[置換]ベンズアミド化合物は、実質的に実施例154の調製のために記載の手法にしたがって、2−[(5−クロロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチルおよび対応するアミノアルコールから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例162−176
下記の置換2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンズアミド化合物は、実質的に実施例154の調製のために記載の手法にしたがって、2−{[5−クロロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(中間体41)および対応するアミノアルコールから調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体42
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
丸底フラスコに、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(2.5g,15mmol)、2−アミノ安息香酸エチル(4.9g,30mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.2mL,3.9g,30mmol)およびイソプロパノール(50mL)を入れた。フラスコに還流冷却器を取り付け、混合物を18時間熱還流および攪拌した。反応混合物を室温に冷却後、沈澱が現れた。固体を収集し、少量のイソプロパノール、次いで、大量のエチルエーテルで洗浄して、標題化合物を白色固体として得た(1.8g、収率41%)。MS:M(C1313ClFN)=295.70、(M+H)=296.0および298.0。
中間体43
2−[(5−フルオロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(1.0g,3.4mmol)、3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(0.65g,3.4mmol)、エタノール(45mL)および6N HCl(1.5mL,8.8mmol)を反応容器中、攪拌しながら加熱し、密閉し、95℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、6N NaOHをゆっくりと添加してpH7に中和した。得られた沈澱を焼結ガラス漏斗上で収集し、水およびエチルエーテルで洗浄して、標題化合物を黄褐色固体として得た(収量1.0g、65%)。MS:M(C2427FN)=450.52、(M+H)=451.2。
実施例177
(3R)−1−({2−[(5−フルオロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−ピロリジノール
Figure 2010516780
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(0.25g,0.55mmol)および(R)−(+)−3−ピロリジノール(1mL)を管中で合わせ、密閉し、攪拌しながら125℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルを残渣に加えて、薄灰色固体を得た(0.15g、収率55%)。MeOH/HOからの再結晶化により、標題化合物を黄褐色固体として得た(25mg)。MS:M(C2630FN)=491.57(M+H)=492.2。
中間体44
2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン(28.1g,4172mmol)、2−アミノ安息香酸エチル(26.7mL,181mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(33mL,190mmol)およびエタノール(200mL)を一緒に混合し、次いで、等しく分割し、2つの350mL圧力容器中に入れた。次いで、それらに蓋をし、130℃に3日間加熱した。室温に冷却後、沈澱した生成物を収集し、エタノール、次いでヘキサンで洗浄し、次いで、乾燥させて、4.5g(9%)の2−[(2−クロロ−5−メチル−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチルをオフホワイト色固体として得た。MS:M(C1414ClN)=291.7,(M+H)=292.2および294.2。
中間体45
2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−4−ピリミジニル−5−メチル)アミノ]安息香酸エチル(200mg,0.69mmol)および3−[2−(4−モルホリニル)エチル]アニリン(141mg,0.69mmol)を、イソプロパノール(5mL)および6N HCl(0.2mL,1.2mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら90℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と重炭酸ナトリウム(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、標題化合物を薄黄色固体として得た(300mg)。MS:M(C2631)=461.56、(M+H)=462.2。
実施例178
(3R)−1−[(2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}フェニル)カルボニル]−3−ピロリジノール
Figure 2010516780
2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(135mg,0.29mmol)および(R)−(+)−3−ピロリジノール(0.23mL,0.29mmol)を、ジオキサン(1mL)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら125℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と水(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。
残渣を、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(90:10:0−90:10:1)の勾配で溶出する順相HPLCを用いて精製して、標題生成物を遊離塩基として得た。MeOH中に溶解し、次いで、濃HCl(過剰)を添加し、蒸発させて、標題化合物を二塩酸塩として得た(黄褐色固体,65mg,45%収率)。MS:M(C2834)=502.62、(M+H)=503.2。
実施例179
(3S)−1−[(2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}フェニル)カルボニル]−3−ピロリジノール
Figure 2010516780
2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(135mg,0.29mmol)および(S)−(+)−3−ピロリジノール(0.23mL,0.29mmol)を、ジオキサン(1mL)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら125℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と水(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(90:10:0−90:10:1)の勾配で溶出する順相HPLCを用いて精製して、生成物を遊離塩基として得た。MeOH中に溶解し、次いで、濃HCl(過剰)を添加し、蒸発させて、標題化合物を二塩酸塩として得た(黄褐色固体,65mg,45%収率)。MS:M(C2834)=502.62、(M+H)=503.2。
中間体46
2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−4−ピリミジニル−5−メチル)アミノ]安息香酸エチル(200mg,0.69mmol)および3−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン(132mg,0.69mmol)を、イソプロパノール(2mL)および6N HCl(0.2mL,1.2mmol)を含有する容器中で合わせた。容器を密閉し、攪拌しながら90℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と重炭酸ナトリウム(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させて、2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチルを薄黄色固体として得た(280mg収量)。MS:M(C2530)=446.55、(M+H)=447.2。
実施例180
(3R)−1−({2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−ピロリジノール
Figure 2010516780
2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(120mg,0.27mmol)および(R)−(+)−3−ピロリジノール(0.65mL,溶媒として使用)を容器中で合わせ、密閉し、攪拌しながら125℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と水(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(90:10:0−90:10:1)の勾配で溶出する順相HPLCを用いて精製して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(収量63mg、48%)。(MS:M(C2733)=487.60、(M+H)=488.2。
実施例181
(3S)−1−({2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−ピロリジノール
Figure 2010516780
2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]安息香酸エチル(120mg,0.27mmol)および(S)−(+)−3−ピロリジノール(0.65mL,溶媒として使用)を容器中で合わせ、密閉し、攪拌しながら125℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と水(10mL)との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム(90:10:0−90:10:1)の勾配で溶出する順相HPLCを用いて精製して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(収量98mg、75%)。MS:M(C2733)=487.60、(M+H)=488.2。
実施例182−183
下記の2−{[5−フルオロ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1に示される手法にしたがって、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって、単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例184
5−フルオロ−N−{3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}−N−[2−(4−チオモルホリニルカルボニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン
Figure 2010516780
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(200mg,0.51mmol)およびチオモルホリン(2mL)を120℃で48時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮乾固し、標題化合物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(0.1%トリエチルアミンを含有する酢酸エチルを用いる)によって精製した。MS:M(C2731FNS)=522.2、(M+H)=523。
実施例185
−{2−[(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)カルボニル]フェニル}−5−フルオロ−N−{3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}−2,4−ピリミジンジアミン
Figure 2010516780
5−フルオロ−N−{3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}−N−[2−(4−チオモルホリニルカルボニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(100mg,0.19mmol)を5mLのTHFおよび5mLのメタノール中に溶解し、5mLの水中におけるOXONE試薬(15当量)の溶液で処理した。該系を室温で48時間攪拌し、次いで、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をシリカゲル上に固定し、100%A〜90%A−10%B(ここに、「A」はクロロホルムであり、「B」は10:90:1 メタノール−クロロホルム−濃水性水酸化アンモニウムである)の勾配を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。MS:M(C2731FNS)=554.2、(M+H)=555。
実施例186
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルチオ)エチル]ベンズアミド
Figure 2010516780
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}安息香酸エチル(200mg,0.51mmol)および2−(メチルチオ)エチルアミン(2mL)を120℃で48時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮乾固し、標題化合物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(0.1%トリエチルアミンを含有する酢酸エチルを用いる)によって精製した。MS:M(C2631FNS)=510.2、(M+H)=511。
実施例187および188
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルスルフィニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2010516780
187
および
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミド
Figure 2010516780
188
2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルチオ)エチル]ベンズアミド(100mg,0.20mmol)を5mLのTHFおよび5mLのメタノール中に溶解し、5mLの水中におけるOXONE試薬(DuPontの登録商標,15当量)の溶液で処理した。該系を室温で48時間攪拌し、次いで、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をシリカゲル上に固定し、100%A〜90%A−10%B(ここに、「A」はクロロホルムであり、「B」は10:90:1 メタノール−クロロホルム−濃水性水酸化アンモニウムである)の勾配を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルスルフィニル)エチル]ベンズアミド(実施例187)および2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ベンズアミドを単離し、特徴付けた。
実施例187 MS:M(C2631FNS)=526.2、(M+H)=527。実施例188 MS:M(C2631FNS)=542.2、(M+H)=543。
実施例189−190
下記の2−{[5−ブロモ−2−(置換フェニルアミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルプロピル)ベンズアミド化合物は、実質的に実施例1の調製のために記載の手法にしたがって、2−[(5−ブロモ−2−クロロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルプロピル)ベンズアミドおよび対応するアニリンから調製された。生成物は、ろ過によって、または反応混合物の蒸発および分取HPLCによる精製によって、単離した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
中間体147
2−{[(4−ニトロフェニル)メチル]チオ}エタノール
Figure 2010516780
β−メルカプトエタノール(3.3mL,47.2mmol)を、臭化4−ニトロベンジル(10.0g,46.3mmol)、KCO(16.1g,116.5mmol)、KI(154mg,0.9mmol)および18−クラウン−6(258mg,1.0mmol)のアセトン(105mL)中懸濁液に加えた。該混合物をN下で1.5時間還流し、室温に冷却し、セライトのパッドでろ過し、真空下で濃縮した。ろ液を水(100mL)中に注ぎ入れ、EtO(2x100mL)で抽出した。抽出物をブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、オレンジ色油を得(11.78g)、さらに精製することなく次工程に用いた。MS:M(C11NOS)=213.26、(M−OH)=196.0。
中間体148
2−{[(4−ニトロフェニル)メチル]スルホニル}エタノール
Figure 2010516780
2−{[(4−ニトロフェニル)メチル]チオ}エタノール(中間体147,11.78g,46.3mmol理論値)のCHCl(200mL)中溶液を、m−クロロ安息香酸(49.2g,213.8mmol)のCHCl(500mL)中溶液を含有する容器に加えた。混合物を室温で1.5時間攪拌し、次いで、分離漏斗に移し、飽和水性NaSO(2x500mL)、飽和水性NaHCO(2x500mL)および水(1x400mL)で連続的に洗浄した。次いで、有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して白色固体を得(7.77g)、さらに精製することなく次工程に用いた。MS:M(C11NOS)=245.25、(M+Na)=268.0。
中間体149
2−{[(4−アミノフェニル)メチル]スルホニル}エタノール
Figure 2010516780
2−{[(4−ニトロフェニル)メチル]スルホニル}エタノール(中間体148,7.64g,46.3mmol理論値)および10wt% Pd/C(788mg)のMeOH中懸濁液をH雰囲気下、室温で2時間攪拌し、次いで、セライトのパッドでろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、オレンジ色の残渣をMeOH/EtOから再結晶化して、所望の生成物を薄黄色結晶として得た(3.65g,17.0mmol,37% 3工程で)。MS:M(C13NOS)=215.27、(M+H)=216.0。
中間体150
2−({5−フルオロ−2−[(4−{[(2−ヒドロキシエチル)スルホニル]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}アミノ)−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(1.557g,5.04mmol)、中間体149(2−{[(4−アミノフェニル)メチル]スルホニル}エタノール,1.085g,5.04mmol)、イソプロパノール(20mL)および6M水性HCl(0.1mL)の混合物を容器中で攪拌し、密閉し、110℃で21時間加熱した。混合物を冷却し、沈澱を真空ろ過により収集して、所望の生成物を黄褐色固体として得た(2.01g,4.12mmol,82%)。MS:M(C2326FNS)=487.55、(M+H)=488.2。
中間体151
2−{[2−({4−[(エテニルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−5−フルオロ−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
中間体150(2−({5−フルオロ−2−[(4−{[(2−ヒドロキシエチル)スルホニル]メチル}フェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}アミノ)−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド,310mg,0.64mmol)のCHCl(6mL)中懸濁液をN下で0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.35mL,2.51mmol)を加え、次いで、塩化メタンスルホニル(100μL,1.29mmol)を滴下した。混合物をN下、0℃で45分間攪拌し、次いで、水(20mL)中に注ぎ入れ、90/10 CHCl/IPA(2x20mL)で抽出した。合わせた抽出物を飽和水性NaHCO(1x20mL)およびブライン(1x20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、所望の生成物を黄色固体として得(330mg,約80%純度)、さらに精製することなく次工程に用いた。MS:M(C2324FNS)=469.54、(M+H)=470.2。
実施例191
2−[(2−{[4−({[2−(エチルアミノ)エチル]スルホニル}メチル)フェニル]アミノ}−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
エチルアミン(1.8mL,MeOH中2.0M,3.6mmol)および中間体151(2−{[2−({4−[(エテニルスルホニル)メチル]フェニル}アミノ)−5−フルオロ−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド,79mg,0.17mmol)を容器中で合わせ、室温で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮して残渣を得た。残渣を数滴のTFAを含有するMeOH中に溶解し、分取逆相HPLCによって精製して、標題化合物のTFA塩を白色固体として得た(49mg,0.08mmol,46%)。MS:M(C2531FNS)=514.62、(M+H)=515.2。
実施例192−197
下記の2−[(2−{[4−({[2−(アルキルアミノ)エチル]スルホニル}メチル)フェニル]アミノ}−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド類似体は、実質的に実施例191に示される手法にしたがって、中間体151(ビニルスルホン)および適当なアミンから調製された。反応は、MeOHまたはTHF中で行い、生成物は、分取逆相HPLCによって精製した。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例198
2−[(5−フルオロ−2−{[4−(4−ピペリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(312mg,1.01mmol)、4−(4−ピペリジニル)アニリン塩酸塩(213mg,1.00mmol)、および6M水性HCl(0.09mL,0.54mmol)のイソプロパノール(4mL)中混合物を容器中で加熱し、密閉し、100℃で15時間加熱した。室温に冷却後、混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。残渣を90/10/1 CHCl/MeOH/NHOH中に溶解し、再びろ過し、真空下で濃縮し、次いで、CHCl〜90/10/1 CHCl/MeOH/NHOH勾配を用いて溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物をMeOH中に溶解し、そこに、ジオキサン中における4M HClを加え、混合物を真空下で濃縮して、実施例198の塩酸塩を白色固体として得た(78mg,0.16mmol,16%)。MS:M(C2529FNO)=448.54、(M+H)=449.2。
実施例199−201
下記の2−[(5−ハロ−2−{[4−(4−ピペリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(アルキル)ベンズアミド化合物は、実質的に実施例198の調製のために記載の手法にしたがって、対応する2−[(2−クロロ−5−ハロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(アルキル)ベンズアミドおよび4−(4−ピペリジニル)アニリン塩酸塩から調製された。精製は、CHCl〜90/10/1 CHCl/MeOH/NHOH勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって、または逆相HPLCによって行った。
Figure 2010516780
Figure 2010516780
実施例202
4−({5−フルオロ−4−[(2−{[(1 メチルエチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−2 ピリミジニル}アミノ)安息香酸エチル
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(1.0g,3.25mmol)のイソプロパノール(30mL)中溶液に、4−アミノ安息香酸エチル(0.59g,3.57mmol,1.1当量)を加え、次いで、0.2mLの12N HClを加えた。反応混合物を容器中に密閉し、95℃油浴中で16時間加熱した。反応物を室温に冷却後、白色固体が沈澱した。白色固体をろ過によって収集し、冷却したイソプロピルアルコール(3x5mL)で洗浄して、標題化合物を得た(1.1g,77%収率)。MS:M(C2323FN)=437.47、(M+H)=438。
実施例203
2−[(5−フルオロ−2−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
4−({5−フルオロ−4−[(2−{[(1 メチルエチル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]−2−ピリミジニル}アミノ)安息香酸エチル(1.47g,3.36mmol)のTHF(80mL)中溶液に0℃にて、LiAlH(1.0M溶液,3.0当量)の溶液をゆっくりと加えた。添加完了後、反応混合物をゆっくりと室温に温め、16時間攪拌した。反応混合物を15mLの1.0M Rochelle溶液でクエンチした。水相をEtOAc(2x30mL)で抽出し、合わせた有機相をブライン(3x30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて固体を生成し、それをヘキサン(3x30mL)で洗浄し、次いで、真空下で乾燥させて、所望の生成物を得た(1.15,87%収率)。MS:M(C2122FN)=395.44、(M+H)=396。
実施例204
2−({5−フルオロ−2−[(4−ホルミルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}アミノ)−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
50−mLの丸底フラスコに、2−[(5−フルオロ−2−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(200mg,0.5mmol,1.0当量)およびジオキサン(20mL)を入れた。MnO(217mg,2.5mmol,5.0当量)をゆっくりと該溶液に加えた。添加完了時、反応混合物を16時間熱還流した。反応混合物をセライトでろ過し、溶媒を蒸発させて所望の生成物を得(189mg,48%収率)、それは、HPLCにより82%純度であることが分かった。MS:M(C2120FN)=393.42、(M+H)=394。該粗物質をさらに精製することなく、次工程に用いた。
実施例205
2−[(5−フルオロ−2−{[4−({[2(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−({5−フルオロ−2−[(4−ホルミルフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル}アミノ)−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(80mg,0.2mmol,1.0当量)、[2−(メチルスルホニル)エチル]アミン(100mg,0.6mmol,3.0当量)およびCHCl(2.0mL)を容器に加え、密閉し、室温で16時間攪拌した。溶媒を蒸発によって除去して、残渣を得た。CHCl(2.0mL)中におけるNaBCNH(37mg,0.6mmol,3.0当量)を残渣に加え、HPLC測定で反応が実質的に完了するまで、反応混合物を室温で攪拌した。最終生成物を、移動相として水(0.1%ギ酸);アセトニトリル(0.1%ギ酸)を用いる分取HPLCによって精製した。所望の化合物は、オフホワイト色固体として単離された(20mg,20%収率)。MS:M(C2429FNS)=500.60、(M+H)=501。
実施例206−210
下記の実施例は、実質的に実施例205の調製のために記載の手法を用いて調製された。
Figure 2010516780
中間体152
(5R)−5−メチル−1−(3−ニトロフェニル)−4−(トリフルオロアセチル)−2−ピペラジノン
Figure 2010516780
3−ニトロアニリン(5.0g,36.2mmol)をEtOAc(50mL)および20%水性重炭酸カリウム(25mL)と合わせた。該二相混合物を0℃に冷却し(氷水浴)、30分かけて塩化クロロアセチル(2.9mL,36.2mmol)を滴下して処理した。反応混合物を室温に温め、30分間攪拌した。反応混合物をHPLCで追跡した。水層を除去した。有機層を(2R)−2−アミノ−1−プロパノール(8.5mL,108.6mmol)と合わせ、60℃に3時間加熱した。HPLC分析は、SMが残っていないことを示した。反応混合物に水を加え、60℃に再加熱した。水層を除去し、有機層をブライン(60mLx3)で洗浄した。溶媒を真空下で蒸発させて乾固させ、黄色固体を100mLのヘキサン中における30%EtOAcと共に攪拌した。固体を収集し、溶媒(ヘキサン中における30%EtOAc)70mLx3で洗浄した。オフホワイト色固体を収集し、HPLCおよびH NMRによって調べた。固体を高真空下で一晩乾燥させ、それにより、オフホワイト色固体N−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミドが生成した(5.65g,62%収率)。MS:M(C1115)=253.26、(M+H)=254。
−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−N−(3−ニトロフェニル)グリシンアミド(2.0g,7.9mmol)およびトリブチルホスフィン(2.7mL,15.8mmol)のEtOAc(21mL)中溶液に、EtOAc(10mL)中におけるジ−t−ブチルアゾジカルボキシレート(3.6g,15.8mmol)の溶液をゆっくりと加えた。内温は25℃〜30℃に維持された。反応をHPLCによって追跡した。該粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl中における2%〜5% MeOH)によって精製した。化合物(5R)−5−メチル−1−(3−ニトロフェニル)−2−ピペラジノンを固体として単離した(690mg,37%収率)。MS:M(C1113)=235.24、(M+H)=236。
(5R)−5−メチル−1−(3−ニトロフェニル)−2−ピペラジノン(640mg,2.72mmol)およびHunig塩基(0.56mL,3.26mmol)のCHCl中溶液に、無水トリフルオロ酢酸を0℃で加えた。次いで、反応混合物を1時間室温に温めた。反応混合物を水およびCHClの間に分配した。次いで、有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を蒸発乾固させて標題化合物を得、それおをさらに生成することなく次工程に用いた。MS:M(C1113)=235.24、(M+H)=236。
化合物(5R)−5−メチル−1−(3−ニトロフェニル)−4−(トリフルオロアセチル)−2−ピペラジノン(860mg,2.6mmol)を、8mg(SMの10%の重量)の10%Pd/Cを含有する20mLのメタノール中に溶解した。反応混合物を窒素、次いで、Hバルーンによって一晩脱気した。反応をHPLCによって追跡した。Pd/Cをセライト上のろ過によって除去した。溶媒を高真空下で蒸発させて、標題生成物を得た(692mg,88%収率)。MS:M(C1312)=331.25、(M+H)=332。
実施例210
2−{[5−フルオロ−2−({3−[(5R)−5−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド
Figure 2010516780
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド(100mg,0.32mmol)および(5R)−1−(3−アミノフェニル)−5−メチル−4−(トリフルオロアセチル)−2−ピペラジノン(147mg,0.48mmol)の懸濁溶液に、2滴の12N HClを加えた。次いで、反応混合物を密閉し、95℃の油浴中で16時間加熱した。反応をLC/MSによって追跡した。反応物を蒸発乾固させた。次いで、残渣を、LiOH(1.0M溶液 0.64mL)を含有するTHF(10mL)中に溶解した。反応混合物を50℃で3時間加熱した。次いで、溶媒を高真空下で蒸発乾固させ、残渣をシリカゲルカラム上に負荷し、CHCl中における2.0〜9.0%MeOH(0.1%NHOH)で溶出した。次いで、油を熱EtOHから再結晶化して、純粋な標題化合物を得た(84mg,55%)。MS:M(C2528FN)=477.54、(M+H)=478
実施例211−212
下記の実施例は、実質的に実施例210の調製のために記載の方法によって、調製された。
Figure 2010516780
Figure 2010516780

Claims (12)

  1. 式:
    Figure 2010516780
    [式中、各Rは、独立して、H、−(CHN(R、−O−(CHN(R、C(O)N(R、−(CHSO(NH)、COOH、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、CF、ハロ、またはCNであり;但し、少なくとも1つのRは、−(CH−N(R、−O−(CHN(R、C(O)N(R、−(CHSO(NH)、またはCOOHであり;nは、0、1、2または3であり;pは、2または3であり;qは、0または1であり;rは、1、2または3であり;sは、0、1または2であり;
    は、H、ハロ;C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、CN、ニトロ、またはCFであり;
    各Rは、独立して、H、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、フェニル、モルホリノ−CHCH−フェニル、またはヒドロキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−C−アルキルアミノ、トリフルオロメチル、テトラヒドロフラニル、ピリジニルもしくはイミダゾリルで置換されていてもよいC−C−アルキルであるか;または
    各Rはそれらが結合している窒素と一緒になって、ヒドロキシ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、モルホリノ、−C(O)CH、ジ−C−C−アルキルアミノもしくは−C(O)NHで置換されていてもよい5−または6−員の環状基を形成し;
    は、ハロ、C−C−アルキル、またはC−C−アルコキシであり;
    各Rは、独立して、C−C−アルキル、または−C(O)CHであるか、あるいはそれらが結合している窒素と一緒になって、ヒドロキシ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、モルホリノ、−C(O)CH、ジ−C−C−アルキルアミノもしくは−C(O)NHで置換されていてもよい5−または6−員環状基を形成し;および
    は、C−C−アルキル、(R−フェニル−(C(O))−、または(R−ヘテロアリール−(C(O))−であり、ここに、xは0、1、2または3であり;zは0、1または2であり;yは0または1であり;
    は、ハロ、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり;および
    は、ハロ、C−C−アルキルまたはC−C−アルコキシである]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 式:
    Figure 2010516780
    [式中、Rは、Cl、FまたはCHであり;RはFまたはHである]
    で示される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. 1つのRが−(CH−N(Rであり、他のRがH、メチルまたはメトキシである、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  4. がCHまたはFであり;各Rが独立して、H、CH、イソプロピル、またはヒドロキシエチルであり;各Rがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、メチルピペラジニル、メチルオキソピペラジニルまたはモルホリノ環である、請求項3記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  5. nが0であり;RがCHであり;各Rが独立してCHまたはイソプロピルである、請求項4記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  6. 2−{[5−フルオロ−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
    (3R)−1−({2−[(5−フルオロ−2−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]フェニル}カルボニル)−3−ピロリジノール;
    (3R)−1−[(2−{[5−メチル−2−({3−[2−(4−モルホリニル)エチル]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}フェニル)カルボニル]−3−ピロリジノール;
    2−[(2−{[4−({[2−(エチルアミノ)エチル]スルホニル}メチル)フェニル]アミノ}−5−フルオロ−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;
    2−[(5−フルオロ−2−{[4−(4−ピペリジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;
    2−[(5−フルオロ−2−{[4−({[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]−N−(1−メチルエチル)ベンズアミド;および
    N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミド
    からなる群から選択される、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  7. N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  8. N−(1−メチルエチル)−2−[(5−メチル−2−{[3−(4−メチル−2−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−4−ピリミジニル)アミノ]ベンズアミドである請求項1記載の化合物。
  9. 請求項6記載の化合物の医薬上許容される塩。
  10. a)請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩;およびb)少なくとも1つの医薬上許容される賦形剤を含む組成物。
  11. 請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩を必要とする患者に投与することを特徴とする、癌の治療方法。
  12. 請求項10記載の組成物の有効量を必要とする患者に投与することを特徴とする、癌の治療方法。
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