JP2009285767A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP2009285767A
JP2009285767A JP2008139919A JP2008139919A JP2009285767A JP 2009285767 A JP2009285767 A JP 2009285767A JP 2008139919 A JP2008139919 A JP 2008139919A JP 2008139919 A JP2008139919 A JP 2008139919A JP 2009285767 A JP2009285767 A JP 2009285767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
hole
fluid supply
holder
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008139919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5245542B2 (ja
Inventor
Toshiki Hirukawa
俊樹 蛭川
Hideki Hayashi
英樹 林
Yukitaka Makino
行高 牧野
Keisuke Murayama
圭佑 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008139919A priority Critical patent/JP5245542B2/ja
Publication of JP2009285767A publication Critical patent/JP2009285767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5245542B2 publication Critical patent/JP5245542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

【課題】工具の位置に合わせて流体の漏れを抑制できると共に、流体の漏れ対策を少なくすることができる工具ホルダを提供すること。
【解決手段】主軸装置30に着脱可能に保持される工具ホルダ10であって、主軸装置30の回転軸に沿って形成された貫通孔を有し、主軸装置30に気密に保持される装着部を一端側に備え、前記工具を保持する工具保持部を他端側に備えたホルダ本体11と、回転軸に沿って形成された貫通孔を有した円筒形状の一体物からなるクーラントホース70と、工具ホルダ10の貫通穴に配置されるものであり、一方の開口側(供給管側開口部91)にクーラントホース70の端部が挿入されて略密着した状態で配置されると共に、他方の開口側(工具側開口部92)に工具20の端部が略密着した状態で配置される漏れ防止部材90を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工対象物を加工するための工具を保持する工具ホルダに関するものである。
従来、潤滑冷却用の流体(オイルミスト)を供給しながら加工対象物を加工する加工装置に用いられる工具ホルダの一例として特許文献1に示すものがあった。
特許文献1には、主軸の先端部にクランプ手段を介して工具ホルダを機械的な脱着可能に固定された工作機械に於いて、工具ホルダの中心部に形成されたホルダ内霧状切削液通路を後方へ延長した態様の延長通路を形成し、この延長通路を介して、主軸の中心部に形成された主軸内霧状切削液通路とホルダ内霧状切削液通路とを連通させる旨が記載されている。
つまり、ホルダ本体部に形成された中心孔に連通管を内挿して、これの先端を刃具ストッパの中心孔に密状に内挿し、連通管の内孔前部及び刃具ストッパの中心孔をホルダ内霧状切削液通路となす。また、ホルダ本体部に形成された凹み穴の底面から後方(工具と反対方向)へ突出された連通管の後部に口金部材を外嵌して、この口金部材の前端鍔部を凹みの底面にネジ具を介して固定させる。この連通管の後部と口金部材の内方を延長通路となす。このようにして、部品間の隙間からオイルミストが漏れるのを抑制するものである。
特開2001−18148号公報
ところが、上述の特許文献1に示される工具ホルダの場合、主軸内霧状切削液通路と刃具ストッパとの間に、口金部材と連通管を備えるものである。この口金部材と連通管とが別部材からなっているので、口金部材と連通管との間でもオイルミスとが漏れる可能性ある。したがって、刃具ストッパと刃具との間などに加えて、口金部材と連通管との間にも漏れ対策を施す必要がある。
また、連通管を設けることによってオイルミストが流れる壁面に段差が生じる可能性がある。このように段差が生じると、オイルミストの搬送に損失が生じる可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、工具の位置に合わせて流体の漏れを抑制できると共に、流体の漏れ対策を少なくすることができ、オイルミストをスムーズに供給できる工具ホルダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の工具ホルダは、潤滑冷却用の流体を噴出しながら加工対象物を加工するための流体の供給孔を有する工具を保持するものであり、回転駆動される主軸部と、主軸部の回転軸に沿って形成された貫通孔と、貫通孔内に配置され流体の流路である流体供給管とを備える主軸装置に着脱可能に保持される工具ホルダであって、回転軸に沿って形成された貫通孔を有し、主軸装置に気密に保持される装着部を一端側に備え、工具を保持する工具保持部を他端側に備えたホルダ本体と、ホルダ本体の貫通孔に挿入された状態でホルダ本体に固定されて流体供給管と工具側との間で流体の流路を構成するものであって、回転軸に沿って形成された貫通孔を有した円筒形状の一体物からなり、一方の開口端部に流体供給管の一部が挿入され、挿入された流体供給管との間に流体の漏れを防止する環状のパッキンが配置される流体供給部材と、回転軸に沿って形成された貫通孔を有する円筒形状部材であって、工具ホルダの貫通穴に配置されるものであり、一方の開口側に流体供給部材の端部が挿入されて略密着した状態で配置されると共に、他方の開口側に工具の端部が略密着した状態で配置される漏れ防止部材とを備えることを特徴とするものである。
このようにすることによって、流体供給管と流体供給部材、及び流体供給部材と工具との間における流体の漏れを抑制することができ、流体供給部材の端部と工具の端部との間隔(つまり、工具の位置)に応じて漏れ防止部材の位置を調整できることに加えて、流体供給管と漏れ防止部材との間に配置される流体供給部材が一体物で構成されるので、流体供給部材において流体が漏れる心配は少なく、流体の漏れ対策を施す必要がない。また、流体供給部材を一体物で構成することによって、流体が流れる貫通孔の壁面に段差が生じることを抑制又は防止できるので、流体をスムーズに流すことができる。
また、請求項2に示すように、工具ホルダの貫通孔と漏れ防止部材の外周面は、互いに対応するネジ機構が形成されており、漏れ防止部材は、工具ホルダの貫通穴に螺入されて配置されるようにしてもよい。
このようにすることによって、漏れ防止部材の位置を調整しやすくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する
本発明の実施の形態について図1乃至図11を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における加工装置の概略構成を示す部分的断面図である。つまり、図1は、工具20(例えば、切削工具)を保持した工具ホルダ10が装着された主軸装置30の先端近傍について、回転軸を含む平面で切断した断面構成を模式的に示すものである。図2は、本発明の実施の形態におけるクーラントホースの概略構成を示す断面図である。図3は、図2のIII―III断面図である。図4は、図2のIV―IV断面図である。図5は、本発明の実施の形態における加工装置のパッキンを示す平面図である。図6は、図5のVI―VI断面図である。図7は、本発明の実施の形態における漏れ防止部材の概略構成を示す断面図である。図8は、図7のVIII視図である。図9は、図7のIX視図である。図10は、本発明の実施の形態における加工装置の漏れ防止部材部分の断面図である。図11は、比較例における加工装置の漏れ防止部材部分の断面図である。
本実施の形態における加工装置は、ワーク(被加工物、加工対象物)に対して切削加工などを施すための工具20が装着された工具ホルダ10を主軸装置30に脱着可能(交換可能)に保持し、この主軸装置30を回転させることによって、工具20が装着された工具ホルダ10を回転させてワークに対して加工を施すものである。つまり、加工対象物を加工する際には、主軸部41、工具ホルダ10及び工具20が回転する一方、流体供給管61は主軸装置30の非回転部に固定されているため回転しない。このため、流体供給管61の後端部から導入されたオイルミスト(流体、クーラントとも称する)は、遠心力の影響を受けずに流体供給管61を先端部側(工具側)に流通する。流体供給管61の先端部から流出したオイルミストは、クーラントホース70の貫通孔80、工具ホルダ10の空間部12及び工具20の貫通孔22を介して工具20の先端側に供給され、工具20及び加工対象物の潤滑冷却が行われる。このように、流体供給管61の後端側から導入されたオイルミストは、主軸装置30の回転に伴う遠心力の影響を受けずに工具20まで供給される。したがって、工具20の先端側に十分な量のオイルミストを供給できる。
図1に示す、工具ホルダ10が着脱可能に装着される主軸部41は、主軸装置30の中空円筒状のハウジング(図示せず)に対し回転自在に支持され、モータ(図示せず)により回転駆動されるようになっている。主軸部41には、回転軸に沿って貫通する貫通孔42が形成されている。
主軸部41のうち貫通孔42の先端部近傍に位置するホルダ装着部43には、工具ホルダ10が装着されるホルダ装着穴44が形成されている。ホルダ装着穴44の内周面46は、主軸部41先端側ほど径の大きいテーパ状に形成されている。ホルダ装着穴44の外側には、回転軸にほぼ垂直な環状の端面45が形成されている。
貫通孔42内には、主軸部41と共に回転するものであり、工具ホルダ10の一部を気密な状態で着脱可能に保持する保持部材を有する。この保持部材は、スリーブ51、クランプ部材56、引張コイルバネ58、ドローバ59を含むものである。
ドローバ59は、ホルダ装着穴44への工具ホルダ10の着脱を操作するためのものであり、主軸装置30の回転軸に沿って設けられている。このドローバ59は、引張コイルバネ58によって主軸部41後端側(工具と反対側)に付勢されている。また、ドローバ59には、回転軸に沿って貫通し、後ほど説明する流体供給管61が配置される貫通孔が形成されている。また、ドローバ59の先端側(工具側)には、ホルダ装着穴44に突出する円筒状のスリーブ51が取り付けられている。スリーブ51の外周面には、先端側ほど拡径された段差部52が形成されている。また、スリーブ51(先端側)には、パッキン取付部55が設けられる。そのパッキン取付部55には、工具ホルダ10に取り付けられた後述するクーラントホース(流体供給部材)70との間をシールするゴム製の環状パッキン53が設けられている。保持部材は、この環状パッキン53で工具ホルダ10(クーラントホース70)を気密な状態で着脱可能に保持している。
スリーブ51の外周側には、複数本のクランプ部材56がスリーブ51の外周面に対して摺動可能に設けられている。クランプ部材56の先端側には、外周側に突出した係止部57が形成されている。クランプ部材56がスリーブ51の外周面を摺動し、係止部57が段差部52に乗り上げると、後述する工具ホルダ10の被係止部16が係止部57により係止されるようになっている。一方、ドローバ59及びスリーブ51を引張コイルバネ58の付勢力に抗して主軸部41先端側に移動させると、段差部52に乗り上げていたクランプ部材56の係止部57は、スリーブ51の外周面を摺動しながら回転軸側に移動する。これにより、工具ホルダ10の被係止部16の係止部57による係止が解除されるようになっている。
ドローバ59の貫通孔には、貫通孔62を有し潤滑冷却用流体としてのオイルミスト(流体)を工具に供給するための流体供給管61が内挿されている。流体供給管61は、例えばOリング等を介して主軸装置30の非回転部分(図示省略)に固定されている。また、流体供給管61は、軸受(図示省略)を介してスリーブ51に回転自在に支持されている。なお、流体供給管61は、例えば軸受け等を介して主軸装置30の非回転部分(図示省略)に回転自在に固定されるようにしてもよい。オイルミストは、主軸部41後端側から流体供給管61内に導入され、流体供給管61内を先端部側(工具側)に向かって流通するようになっている。なお、流体供給管61は、主軸装置30の非回転部分(図示省略)に回転自在に固定されているため、加工装置の稼動時(主軸装置30の回転時)であっても回転しない。したがって、流体供給管61内を流れるオイルミストは、主軸装置30の回転に伴う遠心力の影響を受けることなく流れる。
工具ホルダ10は、主軸部41に装着されたときに、ホルダ装着穴44の内周面46及び端面45の双方に当接する2面拘束型(例えばHSKシャンク型、HSKタイプ)である。工具ホルダ10は、ホルダ本体11と、ホルダ本体11の回転軸に沿って貫通する空間部12と、クーラントホース取付部19と、クーラントホース70と、漏れ防止部材90などを有している。
ホルダ本体11の一端側には、主軸部41に装着するためのテーパ部15が設けられている。テーパ部15は、ホルダ本体11から中空の筒状に突出して形成されている。テーパ部15の外周には、ホルダ本体11側ほど径の大きいテーパ状に形成されたテーパ面15aが形成されている。工具ホルダ10が主軸部41のホルダ装着穴44に挿入されると、テーパ面15aはホルダ装着穴44の内周面46に当接するようになっている。テーパ部15の先端には、内周側に突出して部分的に厚肉に形成され、クランプ部材56の係止部57により係止可能な環状の被係止部16が形成されている。
テーパ部15内側の底面18には、クーラントホース70を取り付ける凹状(底面18に対して工具側に凹状)のクーラントホース取付部19が形成されており、このクーラントホース取付部19の底面にはクーラントホース70が挿入される貫通孔が形成されている。クーラントホース取付部19の内周面には、ネジ70a(おねじ)に対応する螺子溝(めねじ)が形成されている。なお、ネジ70aは、中心部にクーラントホース70の一部が貫通可能な孔を有している。そして、クーラントホース70は、クーラントホース取付部19の底面に形成された貫通孔にクーラントホース70の一部が挿入された状態(クーラントホース70のフランジ部72がクーラントホース取付部19の底面に接触した状態)で工具ホルダ10に対してネジ70aで固定される。
つまり、クーラントホース70が配置されたクーラントホース取付部19にネジ70aをネジ止めすることによって、ネジ70aがクーラントホース70のフランジ部72をクーラントホース取付部19の底面に押圧する。このようにして、クーラントホース70は、工具ホルダ10に固定される。
また、工具ホルダ10が主軸部41に装着されたときには、クーラントホース70がスリーブ51内に(パッキン53を介して)嵌入されるとともに、流体供給管61の先端部がクーラントホース70内の貫通孔80に(パッキン54を介して)嵌入されるようになっている。
クーラントホース70は、図2〜図3に示すように、主軸装置30の回転軸に沿って設けられている貫通孔80を有した円筒形状の一体物からなり、工具側筒部71、フランジ部72、供給管側筒部73、パッキン取付部76、ブッシュ77などを備える。また、一方の開口端部(供給管側開口部75)に流体供給管61の一部が挿入され、挿入された流体供給管61との間にパッキン54が配置される。なお、ブッシュ77は、クーラントホース70の貫通孔に容易にパッキン取付部76を設けるためのものである。
ところで、工具ホルダ10は、主軸装置30に対して着脱可能である。つまり、工具ホルダ10は、加工対象や工具の種類などによって交換可能である。そして、本実施の形態における工具ホルダ10はHSKタイプであり、主軸装置30はHSKタイプの工具ホルダ10に対応するものである。つまり、工具ホルダ10を主軸装置30に装着した状態において、流体供給管61の一部(先端部分)が工具ホルダ10に固定されているクーラントホース70内部に配置されるものである。このような場合、クーラントホース70の内周面と流体供給管61の外周面との間には、必ず隙間が必要になる。
しかしながら、このようにクーラントホース70と流体供給管61との間に隙間がある場合、この隙間からオイルが漏れる可能性がある。通常、オイルミストは、工具20の先端方向に向かって流れるものである。ところが、工具20の先端のオイルミスト供給穴の径(つまり、オイルミストの出口の径)が流体供給管61の直径よりも十分に小さい場合などは、流体供給管61、貫通孔80、空間部12、貫通孔22内の内圧が高まってオイルミストが隙間から漏れる可能性がある。
そこで、図2などに示すように、クーラントホース70の内周面にパッキン取付部76を設け、そこにパッキン54を設ける。このパッキン54は、図5及び図6に示すように、隙間から漏れたオイルミスト(供給方向とは反対方向に流れるオイルミスト)によって作用する力が大きくなるにしたがって開口径(開口部540の直径)が小さくなるように変形するようになっている。具体的には、パッキン54は、流体供給管61が挿入される開口部540を有する環状の弾性部材であり、断面Y字形状をなすものである。つまり、パッキン54は、溝部543によって分割された第1の手541、第2の手542を有する分割部を有する。そして、このパッキン54は、分割部(溝部543、第1の手541、第2の手542)がオイルミストの供給方向を向くようにクーラントホース70(パッキン取付部714)に配置される。さらに、第1の手541がオイルミストの供給方向に対して傾斜して設けられると共に、クーラントホース70と流体供給管61との間に配置される。
このようにすると、隙間からオイルミストが漏れた場合、漏れたオイルミストがパッキン54の第1の手541に接触して、第1の手541を押し広げることになる。このように、第1の手541を押し広げられると、パッキン54と流体供給管61との密着度が向上することになる。つまり、パッキン54は、オイルミストが隙間から漏れてない場合であっても流体供給管61と密着しているが、オイルミストの漏れが増加するほど流体供給管61との密着度が増して開口径が小さくなり、漏れ防止効果が向上するので好ましい。
また、パッキン54は主軸装置30と共に回転するのに対して、流体供給管61は主軸装置30と共に回転しない。したがって、パッキン54と流体供給管61とが常に密着しているとパッキン54の寿命が短くなる可能性がある。しかしながら、本実施の形態におけるパッキン54は、わずかなオイルミストが隙間から漏れた場合、オイルミストによる第1の手541を押し広げる力は弱く、パッキン54と流体供給管61との間にわずかなオイルミストが入りこみやすくなる。このように、パッキン54と流体供給管61との間にわずかなオイルミストが入りこむと、このオイルミストが潤滑油となってパッキン54の寿命を延ばすことが出来る。
なお、本実施の形態においては、漏れを防止するための漏れ防止部材として断面Y字形状のパッキン54を用いる例を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。オイルミストの漏れを防止できるものであればよい。
また、ホルダ本体11は、テーパ部15に隣接して設けられてテーパ部15よりも外径の大きいフランジ部14を有している。フランジ部14のうちテーパ面15aに隣接する環状の端面17は、回転軸にほぼ垂直に形成されている。工具ホルダ10が主軸部41のホルダ装着穴44に挿入されると、フランジ部14の端面17は主軸部41の端面45に当接するようになっている。
ホルダ本体11の他端側には、加工対象物を加工するための工具20を保持する工具保持部13が設けられている。工具20の工具本体21には、工具保持部13に保持される後端部から先端部側に貫通する貫通孔22が形成されている。工具20が工具保持部13に保持されると、工具20に形成された貫通孔22とクーラントホース70の貫通孔80とが工具ホルダ10の空間部12を介して同軸に配置される。これにより、流体供給管61から工具ホルダ10の空間部12に流出したオイルミストは、工具20の貫通孔22内を先端側に流通するようになっている。
ところが、工具20がホルダ本体11に挿入される深さは常に一定とは限らない。従って、工具20の端部とクーラントホース70の端部との間に隙間が生じる可能性がある。図11は、比較例における加工装置の漏れ防止部材部分の断面図である。図11に示すように、工具20の端部とクーラントホース70の端部との間に隙間が生じた場合、この隙間からクーラントが漏れ出る可能性がある。
そこで、本実施の形態における工具ホルダ10は、図1に示すように、工具20をクーラントホース70との間に配置される漏れ防止部材90を設けるものである、この漏れ防止部材90は、図7〜図9に示すように、回転軸に沿って形成された貫通孔93を有する円筒形状部材である。また、漏れ防止部材90は、工具ホルダ10の貫通穴に配置されるものであり、一方の開口側(供給管側開口部91)にクーラントホース70の端部(工具側開口部74側)が挿入されて略密着した状態で配置されると共に、他方の開口側(工具側開口部92)に工具20の端部が略密着した状態で配置されるものである。
また、漏れ防止部材90は、工具ホルダ10の貫通孔に対して、回転軸方向に移動可能な状態で配置される。本実施の形態においては、工具ホルダ10の貫通孔と漏れ防止部材90の外周面は、互いに対応するネジ機構が形成されており、漏れ防止部材90は、工具ホルダ10の貫通穴に螺入されて配置される例を採用している。つまり、漏れ防止部材90は、図7などに示すように、外周面にネジ部94(例えば、おねじ)を備える。そして、図示は省略するが、工具ホルダ10の貫通孔には、ネジ部94に対応するネジ部(例えば、めねじ)が設けられる。このように、工具ホルダ10の貫通孔と漏れ防止部材90の外周面にネジ機構を設けることによって、漏れ防止部材90の位置を調整しやすくすることができる。
なお、クーラントホース70における漏れ防止部材90内に挿入される部分の外径と、漏れ防止部材90の貫通孔93の内径は略同じにすることによって、漏れ防止部材90とクーラントホース70とを略密着した状態とすることができる。また、工具20と漏れ防止部材90における互いに接触する端面は、略面一とすることによって、漏れ防止部材90と工具20とを略密着した状態とすることができる。なお、工具20と漏れ防止部材90における互いに接触する端面は、面取りを施すようにしてもよい。例えば、工具20の漏れ防止部材90と接触する部位を山型、漏れ防止部材90の工具20と接触する部位をその山型に対応した窪み形状となるように面取りする。このようにすることによって、工具20と漏れ防止部材90との密着性を向上させることができオイルミストの漏れをより一層抑制することができる。
このように、本実施の形態における工具ホルダ10は、流体供給管61とクーラントホース70、及びクーラントホース70と工具20との間におけるクーラントの漏れを抑制することができ、クーラントホース70の端部と工具20の端部との間隔(つまり、工具20の位置)に応じて漏れ防止部材90の位置を調整できることに加えて、流体供給管61と漏れ防止部材90との間に配置されるクーラントホース70が一体物で構成されるので、クーラントホース70においてクーラントが漏れる心配は少なく、クーラントの漏れ対策を施す必要がない。また、クーラントホース70を一体物で構成することによって、オイルミストが流れる貫通孔の壁面に段差が生じることを抑制又は防止できるので、オイルミストをスムーズに流すことができる。
本発明の実施の形態における加工装置の概略構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態におけるクーラントホースの概略構成を示す断面図である。 図2のIII―III断面図である。 図2のIV―IV断面図である。 本発明の実施の形態における加工装置のパッキンを示す平面図である。 図5のVI―VI断面図である。 本発明の実施の形態における漏れ防止部材の概略構成を示す断面図である。 図7のVIII視図である。 図7のIX視図である。 本発明の実施の形態における加工装置の漏れ防止部材部分の断面図である。 比較例における加工装置の漏れ防止部材部分の断面図である。
符号の説明
10 工具ホルダ、11 ホルダ本体、12 空間部、13 工具取付部(工具保持部)、14 フランジ部、15 テーパ部、15a テーパ面、16 被係止部、17 端面、18 底面、19 クーラントホース取付部、20 工具、21 工具本体、22 貫通孔、30 主軸装置、41 主軸部、42 貫通孔、43 ホルダ装着部、44 ホルダ装着穴、45 端面、46 内周面、51 スリーブ、52 段差部、53 パッキン、54 パッキン、55 パッキン取付部、56 クランプ部材、57 係止部、58 引張コイルバネ、59 ドローバ、61 流体供給管、62 貫通孔、70 クーラントホース、71 工具側筒部、72 フランジ部、73 供給管側筒部、74 工具側開口部、75 供給管側開口部、76 パッキン取付部、77 ブッシュ、80 貫通孔、90 漏れ防止部材、91 供給管側開口部、92 工具側開口部、93 貫通孔、94 ネジ部、540 開口部、541 第1の手、542 第2の手、543 溝部

Claims (2)

  1. 潤滑冷却用の流体を噴出しながら加工対象物を加工するための前記流体の供給孔を有する工具を保持するものであり、回転駆動される主軸部と、前記主軸部の回転軸に沿って形成された貫通孔と、前記貫通孔内に配置され前記流体の流路である流体供給管とを備える主軸装置に着脱可能に保持される工具ホルダであって、
    前記回転軸に沿って形成された貫通孔を有し、前記主軸装置に気密に保持される装着部を一端側に備え、前記工具を保持する工具保持部を他端側に備えたホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の貫通孔に挿入された状態で当該ホルダ本体に固定されて前記流体供給管と前記工具側との間で前記流体の流路を構成するものであって、前記回転軸に沿って形成された貫通孔を有した円筒形状の一体物からなり、一方の開口端部に前記流体供給管の一部が挿入され、挿入された前記流体供給管との間に前記流体の漏れを防止する環状のパッキンが配置される流体供給部材と、
    前記回転軸に沿って形成された貫通孔を有する円筒形状部材であって、前記工具ホルダの貫通穴に配置されるものであり、一方の開口側に前記流体供給部材の端部が挿入されて略密着した状態で配置されると共に、他方の開口側に前記工具の端部が略密着した状態で配置される漏れ防止部材と、
    を備えることを特徴とする工具ホルダ。
  2. 前記工具ホルダの貫通孔と前記漏れ防止部材の外周面は、互いに対応するネジ機構が形成されており、前記漏れ防止部材は、前記工具ホルダの貫通穴に螺入されて配置されることを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダ。
JP2008139919A 2008-05-28 2008-05-28 工具ホルダ Expired - Fee Related JP5245542B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139919A JP5245542B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139919A JP5245542B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 工具ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009285767A true JP2009285767A (ja) 2009-12-10
JP5245542B2 JP5245542B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41455501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008139919A Expired - Fee Related JP5245542B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 工具ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5245542B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090162157A1 (en) * 2007-12-25 2009-06-25 Denso Corporation Processing machine
JP2011143534A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Bilz Werkzeugfabrik Gmbh & Co Kg 工具用チャック

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001018148A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Horkos Corp 工作機械の主軸装置、及び工具ホルダ
JP2002239870A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Horkos Corp 工作機械の主軸装置
JP2002239869A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Horkos Corp 工作機械の主軸装置
JP2002355736A (ja) * 2001-06-04 2002-12-10 Horkos Corp 工作機械の主軸装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001018148A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Horkos Corp 工作機械の主軸装置、及び工具ホルダ
JP2002239870A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Horkos Corp 工作機械の主軸装置
JP2002239869A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Horkos Corp 工作機械の主軸装置
JP2002355736A (ja) * 2001-06-04 2002-12-10 Horkos Corp 工作機械の主軸装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090162157A1 (en) * 2007-12-25 2009-06-25 Denso Corporation Processing machine
JP2011143534A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Bilz Werkzeugfabrik Gmbh & Co Kg 工具用チャック

Also Published As

Publication number Publication date
JP5245542B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105290873B (zh) 将冷却介质或润滑介质输送至旋转工具的装置
KR101635191B1 (ko) 터릿 절삭공구대의 냉각액 공급 구조
JP5292045B2 (ja) 深穴切削装置
TWI746796B (zh) 工具機
JP4720823B2 (ja) 加工装置
JP4982253B2 (ja) コンビネーションホルダ
JP2009012142A (ja) ガンドリル
JP2010142889A (ja) 工具保持具、工具保持具用切削液供給プレート及び切削加工方法
JP5245542B2 (ja) 工具ホルダ
US20170326702A1 (en) Rotary table device for machine tool
JP2017205860A (ja) 工作機械用の回転テーブル装置
JP5186996B2 (ja) 工具ホルダ
JP2005034964A (ja) 工具ホルダ
JP2008155315A (ja) 主軸装置
JP4637217B2 (ja) ツールシャンクおよび工作機械
JP2006102868A (ja) 切削加工装置
JP5012671B2 (ja) 加工装置
JP2010082789A (ja) 工具ホルダ
JP4530677B2 (ja) 工作機械用工具ホルダ
JP3695646B2 (ja) 工具ホルダ
JP4941251B2 (ja) 工具ホルダ
JP2005335015A (ja) プリセットスクリュー、工具ホルダおよび流体供給方法
JP2004034163A (ja) 工具ホルダの冷却方法および工具ホルダ
JP2023056128A (ja) 封止部材及びヘッド交換式工具
JP2015033731A (ja) ツールホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees