JP2005335015A - プリセットスクリュー、工具ホルダおよび流体供給方法 - Google Patents

プリセットスクリュー、工具ホルダおよび流体供給方法 Download PDF

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真徳 中村
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好明 松浦
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Abstract

【課題】工具と被加工物との接触部(加工点)に供給される霧状の切削油剤および圧縮ガスからなる流体の量を十分に確保することが可能なプリセットスクリュー、工具ホルダおよび流体供給方法を提供する。
【解決手段】先端部と基部とを連通する連通孔9aが形成された工具9と、該工具を着脱可能に支持する工具ホルダ1と、の間に、該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、を具備するプリセットスクリュー100、を介装した。
【選択図】図1

Description

本発明は、(1)先端部と基部との間を連通する連通孔が形成された工具と、該工具ホルダと、の間に介装されるプリセットスクリュー、(2)該工具を着脱可能に支持する工具ホルダ、および、(3)該工具に潤滑等の目的で供給される流体の供給方法、に関する。
近年、環境への負荷の軽減と更なるコスト削減とを目的として、機械加工時に使用する切削液(冷却、潤滑および切り屑の除去を行う目的で使用される切削油剤)の使用量の削減への取り組みが行われている。
このような取り組みの一環として、従来のウェット加工から、セミドライ加工やドライ加工等のMQL(Minimum Quantity Lubrication;極微量潤滑剤供給)加工への移行が進められている。
ここで、セミドライ加工とは、霧状にした切削油剤を圧縮ガス(通常は空気)とともに圧送して、機械加工時に使用される工具と被加工物との接触部(加工点)に供給する加工方法を指す。
従来のウェット加工においては切削油剤が(a)潤滑、(b)冷却、(c)切り屑の除去、の全てを行うのに対して、セミドライ加工においては切削油剤が(a)潤滑、を行い、圧縮ガスが主に(b)冷却、(c)切り屑の除去、を行う。
上記の如きセミドライ加工に適用可能なプリセットスクリューとしては、特許文献1や特許文献2に記載のプリセットスクリューが知られている。
特開平11−333663号公報 特開2000−317768号公報
セミドライ加工において、(a)潤滑を確実に行うためには、圧縮ガスとともに圧送される切削油剤の状態を霧状に保持しつつ、該切削油剤を加工点に供給する必要がある。
また、セミドライ加工において、(b)冷却、および(c)切り屑の除去、を確実に行うためには、圧縮ガスの流量を十分に確保することが必要である。
しかし、工具の先端部と基部との間を連通する連通孔を通して、霧状にした切削油剤と圧縮ガスとの混合物(流体)を工具の先端部から噴出させる場合、工具の直径により工具に形成される連通孔の直径も規制される。そのため、十分な圧縮ガスの流量を確保するためには該流体を圧送するための圧力の設定値を大きくする必要があるが、圧送手段(ポンプ)の大型化や、圧送手段から工具の先端部までの圧送経路における漏出(圧損)対策の煩雑さを招来し、設備コストが増大するという問題が生じる。
特に、前記流体の圧送時の圧力を高くした場合には、着脱可能に構成されている工具の基部と、該後部に当接して工具の工具ホルダからの突出量を調整するとともに流体を工具に形成された連通孔に導くプリセットスクリューとの間の漏出対策が困難である。
そして、工具の基部とプリセットスクリューとの当接部分に生じた隙間から流体の漏出が起こると、当該部位において霧状の切削油剤が凝集して液状となり、工具の先端部に供給される霧状の切削油剤の量が低下する。
本発明は以上の如き状況に鑑み、工具と被加工物との接触部(加工点)に供給される霧状の切削油剤および圧縮ガスからなる流体の量を十分に確保することが可能なプリセットスクリュー、工具ホルダおよび流体供給方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具と、該工具を着脱可能に支持する工具ホルダと、の間に介装されるプリセットスクリューにおいて、
該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、を具備するものである。
請求項2においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通するものである。
請求項3においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したものである。
請求項4においては、前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなるものである。
請求項5においては、前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたものである。
請求項6においては、前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したものである。
請求項7においては、先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具を着脱可能に支持する工具ホルダにおいて、
該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、
を具備するプリセットスクリュー、を工具と工具ホルダとの間に介装したものである。
請求項8においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通するものである。
請求項9においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したものである。
請求項10においては、前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなるものである。
請求項11においては、前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたものである。
請求項12においては、前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したものである。
請求項13においては、工具ホルダに着脱可能に支持され、先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具に、液体と気体との混合物からなる流体を供給する流体供給方法において、
該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、
を具備するプリセットスクリュー、を工具と工具ホルダとの間に介装し、
工具の先端部から該流体を噴出させるとともに、工具ホルダから突出している工具の側面および先端部に向かって該流体を噴出させるものである。
請求項14においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通するものである。
請求項15においては、前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したものである。
請求項16においては、前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなるものである。
請求項17においては、前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたものである。
請求項18においては、前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、工具(より厳密には、工具と被加工物との接触部である加工点)への流体の供給量を増加させることが可能である。
請求項2においては、工具ホルダに外径が異なる工具を支持する(固定する)場合でも工具の基部とプリセットスクリューの当接面との当接部における気密性を保持することが可能である。
請求項3においては、内部空間への流体の供給が略均一に行われ、該内部空間において霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項4においては、容易に第二の連通経路を形成することが可能である。
請求項5においては、第二の連通経路を通過する圧縮ガスの圧力損失を抑え、霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項6においては、プリセットスクリューを工具ホルダから着脱したり、あるいはプリセットスクリューの工具ホルダへの取り付け位置を調整したりする際に六角レンチ等の工具で容易に回転させることが可能であり、作業性に優れる。
請求項7においては、工具(より厳密には、工具と被加工物との接触部である加工点)への流体の供給量を増加させることが可能である。
請求項8においては、工具ホルダに外径が異なる工具を支持する(固定する)場合でも工具の基部とプリセットスクリューの当接面との当接部における気密性を保持することが可能である。
請求項9においては、内部空間への流体の供給が略均一に行われ、該内部空間において霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項10においては、容易に第二の連通経路を形成することが可能である。
請求項11においては、第二の連通経路を通過する圧縮ガスの圧力損失を抑え、霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項12においては、プリセットスクリューを工具ホルダから着脱したり、あるいはプリセットスクリューの工具ホルダへの取り付け位置を調整したりする際に六角レンチ等の工具で容易に回転させることが可能であり、作業性に優れる。
請求項13においては、工具(より厳密には、工具と被加工物との接触部である加工点)への流体の供給量を増加させることが可能である。
請求項14においては、工具ホルダに外径が異なる工具を支持する(固定する)場合でも工具の基部とプリセットスクリューの当接面との当接部における気密性を保持することが可能である。
請求項15においては、内部空間への流体の供給が略均一に行われ、該内部空間において霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項16においては、容易に第二の連通経路を形成することが可能である。
請求項17においては、第二の連通経路を通過する圧縮ガスの圧力損失を抑え、霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダの先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
請求項18においては、プリセットスクリューを工具ホルダから着脱したり、あるいはプリセットスクリューの工具ホルダへの取り付け位置を調整したりする際に六角レンチ等の工具で容易に回転させることが可能であり、作業性に優れる。
以下では、図1を用いて本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100を具備する工具ホルダ1の全体構成について説明する。
なお、以下の説明では、図1に示す矢印Aの方向を便宜上「前方」と定義する。
また、本発明に係るプリセットスクリューは、工具が工具ホルダの先端部から突出する量(工具ホルダに対する取り付け位置)を調整する突出量調整部材としての機能と、該工具に流体を供給する供給経路としての機能と、を具備するプリセットスクリュー、に加えて、工具ホルダに対して工具が相対回転しないように係止する相対回転防止機能と、該工具に流体を供給する供給経路としての機能と、を具備するツールドライバ等、「工具と工具ホルダとの間に介装され、工具に流体を供給する供給経路としての機能を具備するもの」を含むものとする。
ここで、本実施例における「流体」は該切削油剤と圧縮ガスとの混合物であるが、これに限定されるものではない。すなわち、以下の説明における「流体」とは、加工点における潤滑、冷却、および切り屑の除去を行うことが可能な液体と気体との混合物等を含むものとする。
工具ホルダ1は工作機械等の駆動軸(主軸)に着脱可能であり、主に本体2、コレット3、コレットナット4、プリセットスクリュー100等で構成される。
また、工具ホルダ1に取り付けられる工具9は、工作機械等により回転駆動され、被加工物を機械加工するものである。工具9には、基部(工具ホルダ1に取り付けられる部分)側の端面と、先端部(工具ホルダ1から突出する部分)と、を連通する連通孔9aが形成される。
なお、本実施例における工具9は被加工物に孔を開けるドリルであるが、これに限定されず、タップやエンドミル、リーマ等でも良い。
本体2には前方から後方に向けて順に工具取り付け部21、フランジ部22、テーパーシャンク部23が形成される。
工具取り付け部21は略円柱形状であり、その外周面の前端部にはコレットナット4を螺装するための雄ネジが形成される。また、工具取り付け部21の前端面から後方に向かって工具収容孔21aが形成され、工具収容孔21aの内周面にはプリセットスクリュー100を螺装するための雌ネジ21bが形成される。
さらに、工具収容孔21aの内周面の前端部には前方に向かって拡径するテーパ面21cが形成される。
フランジ部22は工作機械等の駆動軸(主軸)に工具ホルダ1を固定するために突出した部位である。また、テーパーシャンク部23は工作機械等の駆動軸(主軸)側に形成されたテーパ面に当接する部位であり、工具ホルダ1の回転軸心と工作機械等の駆動軸の回転軸心とを容易に略一致させるために形成される。
図1および図2に示す如く、コレット3は工具9を工具ホルダ1に着脱可能に取り付けるための略円筒形状の部材である。コレット3には、その前端面から後端面に貫通する貫通孔31が形成されるとともに、コレット3の外周面には前後中途部から後方に向かって縮径するテーパ面32が形成される。また、貫通孔31の内周面には、コレット3の前端面から後端面まで切り通された連通溝33・33・・・が形成される。さらに、コレット3には複数のスリット34・34・・・が形成される。
コレットナット4は、コレット3に相対回転可能に係止され、工具取り付け部21の外周面の前端部に形成された雄ネジに螺装される。コレットナット4を工具取り付け部21に螺装すると、コレット3のテーパ面32が工具取り付け部21に形成されたテーパ面21cに押し付けられていく。このとき、コレット3には複数のスリット34・34・・・が形成されているため、コレット3は内側に弾性変形して該スリット34・34・・・の隙間が小さくなり、コレット3の内径、すなわち貫通孔31の直径が小さくなる。
従って、該貫通孔31に貫装された工具9は貫通孔31に強く当接し、工具ホルダ1に固定される。
以下では、図1、図3および図4を用いて、本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100の詳細構成を説明する。
プリセットスクリュー100は、工具9が工具ホルダ1の先端部から突出する量(工具ホルダ1に対する取り付け位置)を調整する突出量調整部材としての機能と、工具9に流体(本実施例の場合、霧状の切削油剤と圧縮ガスとを混合したもの)を供給する供給経路としての機能と、を具備する。
プリセットスクリュー100は、外周面101と、前端面102と、該前端面の反対側の面である後端面103と、を具備する略円柱形状の部材である。プリセットスクリュー100は、工具9と、該工具9を着脱可能に支持する工具ホルダ1と、の間に介装される。
外周面101には雄ネジ101aが形成される。該雄ネジ101aと、工具ホルダ1の工具収容孔21aの内周面に形成された雌ネジ21bと、は螺合し、プリセットスクリュー100を工具収容孔21a内の所望の位置に固定することが可能である。
また、プリセットスクリュー100が工具収容孔21aに螺装されることにより、プリセットスクリュー100の外周面101と、工具収容孔21aの内周面と、は当接する。
前端面102には、当接部材収容孔102aが形成され、該当接部材収容孔102aには当接部材104が収容される。
当接部材104には擂り鉢状の当接面104aが形成され、図4に示す如く当接面104aに工具9の基部が当接する。当接面104aを擂り鉢状に形成することにより、工具ホルダ1に外径が異なる工具9を支持する(固定する)場合でも工具9の基部と当接面104aとの当接部における気密性を保持することが可能である。
また、工具9の外径に応じてプリセットスクリュー100を交換する必要がないので工具9の交換作業に要する時間を短縮することが可能であり、作業性に優れる。
当接部材104は金属や硬質のプラスチック等の弾性変形しない材料、または、ゴムや樹脂等のようにある程度弾性変形する材料で構成される。このとき、工具9の種類や用途に応じて当接部材104使用される材料が適宜選択される。すなわち、機械加工時に工具9の軸心方向にかかる荷重が大きいときは当接面104aの摩耗が少なく、弾性変形しない材料(例えば金属等)が選択され、機械加工時に工具9の軸心方向にかかる荷重が小さいときは当接面104aにおける気密性を重視して弾性変形する材料(ゴムや樹脂等)が選択される。
なお、図4の(a)に示す如く、工具9の基部側端面のエッジ(周縁部)が立っている場合でも該エッジが当接部材104の当接面104aに当接して気密性を保持することは可能であるが、図4の(b)に示す如く、当接面104aに合わせて工具9の基部側端面のエッジ部分にテーパ面9bを形成することにより、工具9と当接面104aとの当接部における気密性がさらに向上する。
また、本実施例ではプリセットスクリュー100の本体と当接部材104とを別体としたが、これらを一体的に成形しても良い。
プリセットスクリュー100には、当接面104aの底と、後端面103とを連通する中央経路105が形成される。
該中央経路105は、後端面103側の端部において、工具ホルダ1の後半部に形成された流体圧送経路(より厳密には、工具ホルダ1の後端部に螺装されたプルスタッド6の貫通孔6a、および該貫通孔6aに気密的かつ摺動可能に嵌装された流体圧送管7)と連通している。
従って、工具ホルダ1が取り付けられた工作機械側から圧送される霧状の切削油剤と圧縮ガスとの混合物からなる流体は、貫通孔6a→流体圧送管7→中央経路105→連通孔9aを経て工具9の先端部から外部に噴出され、工具9と被加工物との接触部(加工点)に供給される。そして、工具9の先端部を潤滑、冷却するとともに加工点に滞留する被加工物の切り屑を吹き飛ばして除去する。
また、工具9の内部に形成された連通孔9aを流体が通過することにより、工具9を内部から冷却している。
一方、工具ホルダ1に工具9を支持(固定)したとき、工具ホルダ1の内部には、主に工具取り付け孔21aの内周面と、工具9の側面と、コレット3の後端面と、プリセットスクリュー100の前端面102と、で囲まれた環状(チューブ状)の内部空間50が形成される。該内部空間50は、コレット3に形成された連通溝33・33・・・により、工具ホルダ1の外部と連通している。
そして、プリセットスクリュー100の外周面101には、二箇所の切り欠き106・106が形成されるとともに、該切り欠き106・106と、中央経路105と、を連通する二本の側方経路107・107が形成される。このとき、切り欠き106・106は、前端面102側(内部空間50側)には切り通され、後端面103側には切り通されていない。
従って、工具ホルダ1が取り付けられた工作機械側から圧送される霧状の切削油剤と圧縮ガスとの混合物からなる流体は、貫通孔6a→流体圧送管7→中央経路105→側方経路107→切り欠き106を経て内部空間50に供給され、さらに連通溝33・33・・・を経てコレット3の前端面(すなわち、工具ホルダ1の前端部)から噴出され、工具9の側面に供給される。そして、工具9の側面を潤滑、冷却するとともに加工点の周辺に滞留している被加工物の切り屑を吹き飛ばして除去する。
以上の如く、本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100は、先端部と基部とを連通する連通孔9aが形成された工具9と、該工具9を着脱可能に支持する工具ホルダ1と、の間に介装されるものであり、
該連通孔9aに流体を供給する第一の連通経路(本実施例の場合、中央経路105が第一の連通経路に相当する)と、
工具9の側面に沿って形成され、工具ホルダ1の先端部にて連通溝33・33・・・により外部と連通する工具ホルダ1の内部空間50に流体を供給する第二の連通経路(本実施例の場合、側方経路107および切り欠き106が第二の連通経路に相当する)と、を具備する。
このように構成することは、以下の如き利点を有する。
すなわち、本実施例のプリセットスクリュー100は、工具9の先端部から霧状の切削油剤と圧縮ガスからなる流体を噴出させるとともに、工具ホルダ1から突出している工具9の側面および先端部に向かって該流体を噴出させることが可能であり、工具9の先端部からのみ流体を噴出させる場合よりも、工具9(より厳密には、工具9と被加工物との接触部である加工点)への流体の供給量を増加させる(十分な供給量を確保する)ことが可能である。
また、第二の連通経路(側方経路107および切り欠き106)と連通する内部空間50を通過する流体に作用する圧力が背圧となって、工具9の連通孔9aと第一連通経路との接続部分(本実施例の場合、工具9の基部側端面と当接面104aとで囲まれた空間に相当する)から内部空間50への流体の漏出を抑えることが可能である。
これにより、該漏出部にて第一の連通経路を通過する流体に含まれる霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具9の先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させる(十分な供給量を確保する)ことが可能である。
さらに、工具ホルダ1内における流体の圧送経路を、工具9の先端部から流体を噴出させるための経路と、工具ホルダ1の先端部から工具9の側面および先端部に向かって該流体を噴出させるための経路と、に分岐させる機能(すなわち、第一の連通経路、第二の連通経路およびこれらの分岐点)は、プリセットスクリュー100に集約されている。そのため、工具ホルダ1の本体側に特別な加工をする必要がなく、全体として製作工数を削減できる。
また、工具ホルダ1の本体側に特別な加工を必要としないことから、既存の工具ホルダのプリセットスクリューを本実施例のプリセットスクリュー100に交換するとともに、既存のコレットに外部との連通経路を形成する、あるいはコレット3に交換することにより、容易に工具9(より厳密には、工具9と被加工物との接触部である加工点)への流体の供給量を増加させる(十分な供給量を確保する)ことが可能である。
また、本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100は、前記内部空間50の内周面(工具収容孔21の内周面)に当接する外周面101と、該内部空間50に面する前端面102と、該前端面102の反対側の面である後端面103と、を具備する略円柱形状であって、
第一の連通経路である中央経路105は、該前端面102に形成されて工具9の基部と当接する擂り鉢状の当接面104aの底と、該後端面103と、を連通している。
このように構成することにより、工具ホルダ1に外径が異なる工具9を支持する(固定する)場合でも工具9の基部と当接面104aとの当接部における気密性を保持することが可能である。
また、工具9の基部と当接面104aとの当接部における気密性が保持されることにより、流体の噴出開始時における応答性が向上する(ポンプ等の流体の圧送手段を駆動させて流体の噴出を開始してから実際に工具の先端部より流体が噴出されるまでに要する時間が短縮される)。
さらに、工具9の外径に応じてプリセットスクリュー100を交換する必要がなく、工具9の交換作業に要する時間を短縮することが可能であり、作業性に優れる。
また、本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100は、第二の連通経路(切り欠き106と側方経路107とからなる)を二本具備しており、該二本の第二の連通経路を、プリセットスクリュー100の外周面101の周方向に関して略等間隔に配置している。すなわち、図3の(a)に示す如く、プリセットスクリュー100を前方から見たときに、二本の第二の連通経路(切り欠き106と側方経路107とからなる)が、第一の連通経路(中央経路105)を中心として互いに180度回転した位置に配置されている。
このように構成することにより、内部空間50への流体の供給が略均一に行われ、該内部空間50において霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダ1の先端部(コレット3に形成された連通溝33・33・・・)から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させる(十分な供給量を確保する)ことが可能である。
また、本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例であるプリセットスクリュー100における第二の連通経路は、プリセットスクリュー100の外周面101に形成した切り欠き106と、該切り欠き106と第一の連通経路(中央経路105)とを連通する側方経路107と、からなる。
このように構成することにより、容易に第二の連通経路を形成することが可能である。
本実施例の場合、具体的にはプリセットスクリュー100の外周面101の一部を切削して切り欠き106を形成し、続いて該切り欠き106から中央経路105に向かって側方経路107を穿設する。
以下では、図5を用いて、本発明に係るプリセットスクリューの第二実施例であるプリセットスクリュー200の詳細構成を説明する。
プリセットスクリュー200の基本的な構成は前記プリセットスクリュー100と略同じである。
すなわち、プリセットスクリュー200は、内部空間50の内周面(工具収容孔21の内周面)に当接する外周面201と、該内部空間50に面する前端面202と、該前端面202の反対側の面である後端面203と、を具備する略円柱形状であって、
第一の連通経路である中央経路205は、該前端面202に形成されて工具9の基部と当接する擂り鉢状の当接面204aの底と、該後端面203と、を連通し、
第二の連通経路は、プリセットスクリュー200の外周面201に形成した切り欠き206・206・206・206と、該切り欠き206・206・206・206と第一の連通経路(中央経路105)とを連通する側方経路207・207・207・207と、からなる。
プリセットスクリュー200が前記プリセットスクリュー100と異なる点は、プリセットスクリュー200の外周面に切り欠き206と側方経路207からなる第二の連通経路を四本具備し、かつ、該四本の第二の連通経路をプリセットスクリュー200の外周面201の周方向に略等間隔に配置したことである。すなわち、図5の(a)に示す如く、プリセットスクリュー200を前方から見たときに、四本の第二の連通経路が、第一の連通経路(中央経路105)を中心として90度ずつ回転した位置に配置されている。
このように、プリセットスクリューに具備する第二の連通経路の本数は、第一の連通経路と第二の連通経路とに分配される流体の量のバランスを考慮して適宜選択することが可能である。すなわち、前記プリセットスクリュー100およびプリセットスクリュー200の如く、第二の連通経路の本数は二本および四本には限定されず、一本でも、三本でも、五本以上でも良い。
ただし、前方から見たときのコレット3に形成された連通溝33・33・・・と第二の連通経路との位相差が小さいほど該連通溝33・33・・・から噴出される霧状の切削油剤の量は増大する傾向があることから、連通溝と第二の連通経路とを同じ数設け、連通溝および第二の連通経路の前方から見たときの位相を合わせることが好ましい。
以下では、図6を用いて、本発明に係るプリセットスクリューの第三実施例であるプリセットスクリュー300の詳細構成を説明する。
プリセットスクリュー300の基本的な構成は前記プリセットスクリュー100と略同じである。
すなわち、プリセットスクリュー300は、内部空間50の内周面(工具収容孔21の内周面)に当接する外周面301と、該内部空間50に面する前端面302と、該前端面302の反対側の面である後端面303と、を具備する略円柱形状であって、
第一の連通経路である中央経路305は、該前端面302に形成されて工具9の基部と当接する擂り鉢状の当接面304aの底と、該後端面303と、を連通し、
第二の連通経路は、プリセットスクリュー300の外周面301に形成した切り欠き306・306と、該切り欠き306・306と第一の連通経路(中央経路305)とを連通する側方経路307・307と、からなる。
プリセットスクリュー300が前記プリセットスクリュー100と異なる点は、第二の連通経路を成す側方経路307と切り欠きと306の合流点が、該側方経路307と前記第一の連通経路(中央経路305)との合流点よりも工具ホルダ1の先端側に位置するように、該側方経路307を傾斜させたことである。
このように構成することにより、第二の連通経路を通過する圧縮ガスの圧力損失を抑え、霧状の切削油剤が凝集して液化することを防止し、工具ホルダ1の先端部から噴出される霧状の切削油剤の量を増加させることが可能である。
以下では、図7を用いて、本発明に係るプリセットスクリューの第四実施例であるプリセットスクリュー400の詳細構成を説明する。
プリセットスクリュー400の基本的な構成は前記プリセットスクリュー100と略同じである。
すなわち、プリセットスクリュー400は、内部空間50の内周面(工具収容孔21の内周面)に当接する外周面401と、該内部空間50に面する前端面402と、該前端面402の反対側の面である後端面403と、を具備する略円柱形状であって、
第一の連通経路である中央経路405は、該前端面402に形成されて工具9の基部と当接する擂り鉢状の当接面404aの底と、該後端面403と、を連通し、
第二の連通経路は、プリセットスクリュー400の外周面401に形成した切り欠き406・406と、該切り欠き406・406と第一の連通経路(中央経路405)とを連通する側方経路407・407と、からなる。
プリセットスクリュー400が前記プリセットスクリュー100と異なる点は、第一の連通経路(中央経路405)の断面形状を略六角形に形成したこと(図7の(a)参照)である。
このように構成することにより、プリセットスクリュー400を工具ホルダ1から着脱したり、あるいはプリセットスクリュー400の工具ホルダ1への取り付け位置を調整したりする際に六角レンチ等の工具で容易に回転させることが可能であり、作業性に優れる。
なお、第一の連通経路の断面形状については本実施例の如く略円形や略六角形に限定されず、何らかの工具によりプリセットスクリューを回転可能であれば四角形や他の形状でも良い。
工具ホルダの側面図。 (a)コレットを前方から見た図、および(b)コレットの側面断面図。 (a)本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例を前方から見た図、および、(b)同じく第一実施例の側面断面図。 (a)本発明に係るプリセットスクリューの第一実施例に基部の端面が面取りされていない工具が当接した状態を示す図、および、(b)同じく第一実施例に基部の端面が面取りされた工具が当接した状態を示す図。 本発明に係るプリセットスクリューの第二実施例を前方から見た図。 (a)本発明に係るプリセットスクリューの第三実施例を前方から見た図、および、(b)同じく第三実施例の側面断面図。 (a)本発明に係るプリセットスクリューの第四実施例を前方から見た図、および、(b)同じく第四実施例の側面断面図。
符号の説明
1 工具ホルダ
9 工具
9a 連通孔
50 内部空間
100 プリセットスクリュー
105 中央経路(第一の連通経路)
106 切り欠き(第二の連通経路)
107 側方経路(第二の連通経路)

Claims (18)

  1. 先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具と、該工具を着脱可能に支持する工具ホルダと、の間に介装されるプリセットスクリューにおいて、
    該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
    工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、
    を具備することを特徴とするプリセットスクリュー。
  2. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通することを特徴とする請求項1に記載のプリセットスクリュー。
  3. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリセットスクリュー。
  4. 前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプリセットスクリュー。
  5. 前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたことを特徴とする請求項4に記載のプリセットスクリュー。
  6. 前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のプリセットスクリュー。
  7. 先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具を着脱可能に支持する工具ホルダにおいて、
    該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
    工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、
    を具備するプリセットスクリュー、を工具と工具ホルダとの間に介装したことを特徴とする工具ホルダ。
  8. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通することを特徴とする請求項7に記載の工具ホルダ。
  9. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の工具ホルダ。
  10. 前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなることを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の工具ホルダ。
  11. 前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたことを特徴とする請求項10に記載の工具ホルダ。
  12. 前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したことを特徴とする請求項7から請求項11までのいずれか一項に記載の工具ホルダ。
  13. 工具ホルダに着脱可能に支持され、先端部と基部とを連通する連通孔が形成された工具に、液体と気体との混合物からなる流体を供給する流体供給方法において、
    該連通孔に液体と気体との混合物からなる流体を供給する第一の連通経路と、
    工具の側面に沿って形成され、工具ホルダの先端部にて外部と連通する工具ホルダの内部空間に該流体を供給する第二の連通経路と、
    を具備するプリセットスクリュー、を工具と工具ホルダとの間に介装し、
    工具の先端部から該流体を噴出させるとともに、工具ホルダから突出している工具の側面および先端部に向かって該流体を噴出させることを特徴とする流体供給方法。
  14. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第一の連通経路は、該前端面に形成されて工具の基部と当接する擂り鉢状の当接面の底と、該後端面と、を連通することを特徴とする請求項13に記載の流体供給方法。
  15. 前記プリセットスクリューは、前記内部空間の内周面に当接する外周面と、該内部空間に面する前端面と、該前端面の反対側の面である後端面と、を具備する略円柱形状であって、
    前記第二の連通経路を複数具備する場合において、該複数の第二の連通経路を、プリセットスクリューの外周面の周方向に関して略等間隔に配置したことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の流体供給方法。
  16. 前記第二の連通経路は、プリセットスクリューの外周面に形成した切り欠きと、該切り欠きと前記第一の連通経路とを連通する側方経路と、からなることを特徴とする請求項13から請求項15までのいずれか一項に記載の流体供給方法。
  17. 前記側方経路と前記切り欠きとの合流点が、該側方経路と前記第一の連通経路との合流点よりも工具ホルダの先端側に位置するように、該側方経路を傾斜させたことを特徴とする請求項16に記載の流体供給方法。
  18. 前記第一の連通経路の断面形状を略六角形に形成したことを特徴とする請求項13から請求項17までのいずれか一項に記載の流体供給方法。
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