JP2004034163A - 工具ホルダの冷却方法および工具ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、工作機械の主軸に装着される工具ホルダを冷却するための工具ホルダの冷却方法および工具ホルダに関し、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することを目的とする。
【解決手段】工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、前記主軸の回転により、前記回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を前記工具ホルダ内に流通させ、前記工具ホルダを冷却することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、前記主軸の回転により、前記回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を前記工具ホルダ内に流通させ、前記工具ホルダを冷却することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械の主軸に装着される工具ホルダを冷却するための工具ホルダの冷却方法および工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工作機械による加工では、被加工物や工具の冷却および潤滑、または切り屑の除去等のために、加工部に切削液あるいはクーラントを多量に供給している。
そして、従来、加工部に切削液あるいはクーラントを供給する方法として、例えば、実開昭63−74250号公報,実開昭63−147248号公報に開示される所謂サイドスルー方式の供給方法が知られている。
【0003】
このサイドスルー方式の供給方法は、オイルタンクからのクーラントあるいは切削液を、主軸頭に係合される位置決めピン装置から、工具ホルダハウジングを介して工具保持部内に流入させ、切削部に供給するものである。
そして、このサイドスルー方式では、比較的多量のクーラントあるいは切削液自体が、工具ホルダ内を通過することにより、工具ホルダの摺動面や軸受けから発生する熱を奪うため、工具ホルダを効果的に冷却することが可能である。
【0004】
しかしながら、このように切削液を多量に供給する場合には、環境汚染や人体の健康への悪影響、切削液の廃油処理に伴う大きなコスト、被加工物の過冷却による工具寿命の低下、あるいは、切削液の過多による工具の微細切り込み加工時の滑り摩擦等の問題がある。
また、加工時に多量の切削液が切り屑に付着するため、切り屑の処理や再利用の際に、付着した切削液を分離するための処理に多大なコストが必要になるという問題がある。
【0005】
そこで、近年、これ等の問題を解決するため、極微量の切削液をミスト状にして、工具ホルダおよび工具を通して加工部へ供給することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、切削液をミスト状にして、工具ホルダを通過させる場合には、冷却作用が弱いため、工具ホルダが高温になるという問題があった。
【0007】
そして、特に、上述したサイドスルー方式の場合には、工具ホルダが高温になると、シール部や軸受けが摩耗し、耐久性が低下するという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる工具ホルダの冷却方法および工具ホルダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の工具ホルダの冷却方法は、工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、前記主軸の回転により、前記回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を前記工具ホルダ内に流通させ、前記工具ホルダを冷却することを特徴とする。
【0009】
請求項2の工具ホルダの冷却方法は、請求項1記載の工具ホルダの冷却方法において、前記工具ホルダが、前記工作機械の主軸の先端に装着され工具チャック部を備えたホルダ本体と、前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転自在に配置されるホルダハウジングとを備え、前記ホルダハウジングを前記主軸の外側の固定部に固定した状態で、前記主軸を回転し、前記回転羽根部材が発生する前記空気流により前記ホルダハウジングを冷却することを特徴とする。
【0010】
請求項3の工具ホルダの冷却方法は、請求項1または請求項2記載の工具ホルダの冷却方法において、前記空気流が、前記工具ホルダの発熱部近傍を冷却することを特徴とする。
請求項4の工具ホルダは、工作機械の主軸の先端に装着されるシャンク部を一端に備え、他端に工具チャック部を備えたホルダ本体と、前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転可能に配置されるホルダハウジングと、前記ホルダハウジングの外側に所定間隔を置いて配置されるカバー部材と、前記ホルダハウジングに連結され、前記ホルダ本体を前記主軸の先端に装着した時に、前記工作機械の主軸の外側の固定部に係合され、前記ホルダハウジングの回転を阻止する保持手段と、前記ホルダ本体に装着され前記ホルダ本体の回転により前記ホルダハウジングと前記カバー部材との間に空気を流通させる回転羽根部材とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項5の工具ホルダは、請求項4記載の工具ホルダにおいて、前記ホルダハウジングの外周に、前記ホルダハウジングの放熱を促進するための放熱溝を形成してなることを特徴とする。
【0012】
請求項6の工具ホルダは、請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記工具チャック部側へ流出されることを特徴とする。
【0013】
請求項7の工具ホルダは、請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の前記工具チャック部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出されることを特徴とする。
【0014】
請求項8の工具ホルダは、請求項4ないし請求項7のいずれか1項記載の工具ホルダにおいて、液体と気体とを混合したミストを、前記工具チャック部に供給するためのミスト供給手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
(作用)
請求項1の工具ホルダの冷却方法では、工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材が設けられる。
【0016】
そして、主軸の回転により、回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させることで、工具ホルダが冷却される。
請求項2の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダが、工作機械の主軸の先端に装着され工具チャック部を備えたホルダ本体と、ホルダ本体の外側にホルダ本体と相対回転自在に配置されるホルダハウジングとを備えている。
【0017】
そして、ホルダハウジングを主軸の外側の固定部に固定した状態で、主軸が回転され、回転羽根部材が発生する空気流によりホルダハウジングが冷却される。請求項3の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの発熱部近傍が空気流により冷却される。
請求項4の工具ホルダでは、保持手段によりホルダハウジングが主軸の外側の固定部に固定される。
【0018】
そして、この状態で、ホルダ本体が回転され、回転羽根部材が発生する空気流がホルダハウジングとカバー部材との間に導かれ、ホルダハウジングが冷却される。
請求項5の工具ホルダでは、ホルダハウジングの外周に放熱溝が形成され、この放熱溝によりホルダハウジングの放熱が促進される。
【0019】
請求項6の工具ホルダでは、回転羽根部材が、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部とホルダハウジングとの間に配置される。
そして、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流が、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、工具チャック部側へ流出され、ホルダハウジングが冷却される。
【0020】
請求項7の工具ホルダでは、回転羽根部材が、ホルダ本体の工具チャック部とホルダハウジングとの間に配置される。
そして、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流が、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出され、ホルダハウジングが冷却される。
【0021】
請求項8の工具ホルダでは、工具ホルダにミスト供給手段が配置され、このミスト供給手段により、液体と気体とを混合したミストが、工具チャック部に供給される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態について説明する。
【0023】
図1および図2は、本発明の工具ホルダの第1の実施形態を示している。
この工具ホルダは、ホルダ本体11と、ホルダハウジング13と、カバー部材15と、位置決めピン装置17とを有している。
ホルダ本体11は、テーパシャンク部11aを一端に備え、他端に工具チャック部11bを備えている。
【0024】
ホルダハウジング13は、円筒状をしており、ホルダ本体11の外側にホルダ本体11と相対回転可能に配置されている。
カバー部材15は、円筒状をしており、ホルダハウジング13の外側に所定間隔を置いて配置されている。
位置決めピン装置17は、カバー部材15を介してホルダハウジング13に連結されている。
【0025】
そして、この実施形態では、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11cとホルダハウジング13との間に回転羽根部材19が配置されている。
この回転羽根部材19は、ホルダ本体11の回転によりホルダハウジング13とカバー部材15との間に空気を流通させる。
図2において符号21は、マシニングセンタ等の工作機械の主軸を示している。
【0026】
この主軸21は、工作機械の主軸頭23に回転自在に配置されている。
主軸21の先端には、テーパ穴21aが形成され、このテーパ穴21aにホルダ本体11のテーパシャンク部11aが装着されている。
このホルダ本体11には、ATC(自動工具交換装置)により工具交換を行うための工具交換用のフランジ部11cが形成されている。
【0027】
ホルダ本体11の先端には、工具チャック部11bが形成され、この工具チャック部11bには、例えば、ドリルからなる工具25が装着されている。
工具25は、ホルダ本体11の先端に螺合される締付ナット27により、テーパコレット29を介してホルダ本体11に固定されている。
ホルダ本体11の工具チャック部11bに形成されるテーパ穴15dの内側には、油,切削液等の液体と、空気等の気体とを混合して工具25に噴出するミスト発生手段31が配置されている。
【0028】
このミスト発生手段31は、円柱状のノズル部材33を有している。
ノズル部材33には、ホルダ本体11の中心軸に沿って形成される連通穴11eおよび主軸21の中心軸に沿って形成される図示しない連通穴を有する内部案内手段を介して、周知の方法により圧縮空気が供給される。
ホルダ本体11の外周には、液体をミスト発生手段31に供給するための外部案内手段35が配置されている。
【0029】
この外部案内手段35は、ホルダ本体11の回転により回転しないように、ホルダ本体11に装着される円筒状のホルダハウジング13を有している。
このホルダハウジング13は、ホルダ本体11の小径部11fの外周に、ベアリング37を介して装着されている。
このベアリング37は、ホルダハウジング13の軸長方向の両側に配置されており、ベアリング37の間には、圧力バランス型のメカニカルシール39が配置されている。
【0030】
ホルダハウジング13の外側には、連結部材41を介して位置決めピン装置17が連結されている。
位置決めピン装置17のハウジング43内には、位置決めピン47が収容されている。
この位置決めピン47は、ホルダ本体11の軸長方向と平行に配置されている。
【0031】
位置決めピン47には、回り止め部材49が配置されている。
この回り止め部材49は、バネ部材51によりホルダ本体11のフランジ部11c側に付勢されている。
回り止め部材49には、回り止め部51が突出され、回り止め部51は、支持部材53によりホルダ本体11の軸長方向にのみ移動可能に支持されている。
【0032】
そして、主軸21が配置される主軸頭23には、外部案内手段35に液体を供給するための位置決めブロック55が配置されている。
この位置決めブロック55は、主軸頭23の端面に固定されている。
位置決めブロック55には、凹部55aが形成されており、この凹部55aに位置決めピン47の先端が嵌合可能とされている。
【0033】
そして、この実施形態では、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11cとホルダハウジング13との間に回転羽根部材19が配置されている。
この回転羽根部材19は、ホルダ本体11の大径部11hの外周に嵌合されている。
回転羽根部材19は、図3および図4に示すように、大径部19aと小径部19bとを有している。
【0034】
大径部19aの外周面には、所定間隔を置いて、約45度の角度θで傾斜する斜め溝19cが、所定の幅および深さで形成され、これにより多数の羽根部19dが形成されている。
小径部19bの端面には、溝部19eが形成されている。
この溝部19eには、図4に示すように、位置決めピン装置17の回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが係合可能とされている。
【0035】
回転羽根部材19の中心には、図3に示すように、ホルダ本体11の大径部11hに嵌合する孔部19fが形成されている。
そして、回転羽根部材19は、図2に示したように、螺子部材57により、ホルダ本体11に固定されている。
【0036】
また、ホルダハウジング13の外周には、図1に示したように、所定間隔を置いて多数の放熱溝13aが形成されている。
この放熱溝13aは、ホルダハウジング13の軸長方向に形成されている。
ホルダハウジング13の外径は、回転羽根部材19の大径部19aの外径と略同一の外径を有しており、回転羽根部材19の回転により発生する空気流が、放熱溝13aに効果的に流入される。
【0037】
ホルダハウジング13の外側には、ホルダハウジング13と若干の間隙を置いて、円筒状のカバー部材15が配置されている。
このカバー部材15には、連結部材41および回り止め部51が挿通される窓部が形成されている。
そして、カバー部材15は、連結部材41に固定されている。
【0038】
連結部材41の外側には、上述した位置決めピン装置17が固定されている。この位置決めピン装置17は、図2に示したように、主軸頭23に配置される位置決めブロック55と連結して、ミストを発生させるための液体を工具ホルダ内に供給するために用いられる。
位置決めピン装置17は、通常、ホルダハウジング13とホルダ本体11とを回転方向に一体化している。
【0039】
すなわち、工具ホルダが、工作機械の工具マガジンに保管されている状態から、主軸21の先端に装着されるまでは、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが、図4に示したように、ホルダ本体11に固定される回転羽根部材19の溝部19eに係合されている。
そして、工具ホルダが、主軸21の先端に装着された時に、位置決めピン47が、位置決めブロック55に係合して、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが、回転羽根部材19の溝部19eから外れ、ホルダ本体11が主軸21と一体に回転可能となる。
【0040】
上述した工具ホルダでは、ATCにより工具ホルダの交換が行われ、主軸21のテーパ穴21aにホルダ本体11のテーパシャンク部11aが挿入されると、位置決めブロック55の凹部55aに位置決めピン47の先端が嵌合され、これにより、位置決めブロック55からミスト用の液体が供給される。
同時に、位置決めピン47は、主軸21の軸線の先端方向にスライドし、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが回転羽根部材19の溝部19eから外れ、回転羽根部材19およびホルダ本体11が回転可能となる。
【0041】
一方、同時に、内部案内手段である、主軸21に形成される図示しない連通穴およびホルダ本体11に形成される連通穴11eから、ノズル部材33に圧縮空気からなる気体が供給される。
この気体は、ノズル部材33の径方向から供給される位置決めピン装置17からの液体をミスト化し、工具25に向けて噴出する。
【0042】
噴出したミストは、工具25に形成される図示しないミスト穴を通り、加工部位に直接供給される。
そして、主軸21の回転により、図5に示すように、ホルダ本体11および回転羽根部材19が回転し、回転羽根部材19に形成される斜め溝19cの作用により、主軸21側の空気Aが、斜め溝19c内に引き込まれ、ホルダハウジング13の放熱溝13aおよびカバー部材15とホルダハウジング13の間を通り、工具チャック部11b側から流出する。
【0043】
従って、主軸21の回転中は、回転羽根部材19の回転により、ホルダハウジング13が効果的に冷却されることになる。
すなわち、主軸21の回転中は、絶えずホルダハウジング13の放熱溝13aおよびカバー部材15とホルダハウジング13の間を通り、回転羽根部材19から工具チャック部11b側に空気が流れ、また、ホルダハウジング13が放熱溝13aにより凹凸状になって表面積が大きくなって放熱し易くなっているため、ホルダハウジング13の冷却が効率良く行われ、工具ホルダの内側に装着されるメカニカルシール39,ベアリング37等の発熱が常時抑制される。
【0044】
上述した工具ホルダでは、位置決めピン装置17によりホルダハウジング13を主軸21の外側の固定部に固定した状態で、ホルダ本体11を回転し、回転羽根部材19が発生する空気流をホルダハウジング13とカバー部材15との間に導くようにしたので、ホルダハウジング13を効率的に冷却することができる。また、ホルダハウジング13の外周に、ホルダハウジング13の放熱を促進するための放熱溝13aを形成したので、ホルダハウジング13をより効果的に冷却することができる。
【0045】
そして、上述した工具ホルダでは、ホルダ本体11の回転に伴って回転羽根部材19に発生する空気流を、ホルダハウジング13の外周とカバー部材15の内面の隙間を通り、工具チャック部11b側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジング13を効率的に冷却することができる。
また、上述した工具ホルダでは、ミスト供給手段31により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部11bに供給するようにしたので、工具ホルダの冷却作用が低下するが、回転羽根部材19に発生する空気流によりホルダハウジング13を冷却することにより、工具ホルダの冷却を確実に行うことができる。
【0046】
そして、工具ホルダのメカニカルシール39,ベアリング37等を効果的に冷却することができるため、高速回転での使用が可能になる。
また、工具ホルダの温度上昇が少ないため、長時間の使用が可能になる。
さらに、上述した工具ホルダでは、ホルダハウジング13および回転羽根部材19を間隔を置いて覆うカバー部材15を設けたので安全性を向上することができる。
【0047】
すなわち、従来、サイドスルー方式によりミストを供給する場合には、使用後のホルダハウジング13の外側の温度が、50℃から55℃の温度となり、素手で触れると火傷のおそれがあった。
【0048】
しかしながら、上述した工具ホルダでは、ホルダハウジング13および回転羽根部材19を間隔を置いて覆うカバー部材15を設けたので、作業者は、ホルダハウジング13を直接触ることがなくなり、火傷等の心配がなくなり安全性を向上することができる。
そして、上述した工具ホルダでは、外部案内手段35を介してホルダ本体11の外周からホルダ本体11内に液体を供給し、内部案内手段を介してホルダ本体11の後端からホルダ本体11内に気体を供給し、ホルダ本体11内に配置されるミスト発生手段31により、ホルダ本体11内において液体と気体とを混合してミストを発生させ工具25に噴出するようにしたので、発生したミストが、主軸21の回転にともなう遠心力の影響を大きく受ける前に工具25に供給されることになり、主軸21の回転数が増大した場合にも必要量のミストを工具25に確実に供給することができる。
【0049】
また、ホルダ本体11内においてミストを発生させるため、発生したミストを工具25に迅速に供給することが可能になり、応答性を向上することができる。そして、上述した工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの外周部に回転羽根部材19を設け、主軸21の回転により、回転羽根部材19に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させ、工具ホルダを冷却するようにしたので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる。
【0050】
また、上述した工具ホルダの冷却方法では、ホルダハウジング13が主軸21の外側の主軸頭23に固定されるため、主軸21の回転により回転羽根部材19に発生する空気流を、ホルダハウジング13に確実に流すことが可能になり、ホルダハウジング13を効果的に冷却することができる。
さらに、上述した工具ホルダの冷却方法では、空気流により工具ホルダの発熱部近傍を冷却するようにしたので、工具ホルダのメカニカルシール39,ベアリング37等を効果的に冷却することができる。
【0051】
図6は、本発明の工具ホルダの第2の実施形態を示すもので、この実施形態では、回転羽根部材19Aが、ホルダ本体11の工具チャック部11bとホルダハウジング13との間に配置されている。
そして、回転羽根部材19Aには、図7に示すように、第1の実施形態と逆方向に傾斜して斜め溝19hが形成され、この斜め溝19hの間に羽根部19iが形成されている。
【0052】
なお、この実施形態において第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態では、図7に示すように、ホルダ本体11の回転に伴って回転羽根部材19Aに発生する空気流が、ホルダハウジング13の外周に形成される放熱溝13a、および、ホルダハウジング13の外周とカバー部材15の内面の隙間を通り、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11c側へ流出される。
【0053】
この実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上述した実施形態では、ミスト発生手段31により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部11bに供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、通常のクーラント供給用の工具ホルダ等に広く適用することができる。
【0054】
また、上述した実施形態では、本発明をマシニングセンタに適用した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、各種の工作機械に広く適用することができる。
さらに、上述した実施形態では、ホルダ本体11の外周から液体を供給し、ホルダ本体11の後端から気体を供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、ホルダ本体11の外周から気体を供給し、ホルダ本体11の後端から液体を供給するようにしても良い。
【0055】
そして、この場合には、ホルダ本体11と主軸21との液体経路の接点にチェックバルブを設け液体の流出を防止するのが望ましい。
さらに、上述した実施形態では、主軸頭23に固定される位置決めブロック55を介して外部案内手段35に液体を供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、ホルダ本体11の交換を殆ど行わないような工作機械では、外部案内手段35に直接パイプ等を接続して液体を供給するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、主軸の回転により、回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させ、工具ホルダを冷却するようにしたので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる。
【0057】
請求項2の工具ホルダの冷却方法では、ホルダハウジングが主軸の外側の固定部に固定されるため、主軸の回転により回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングに確実に流すことが可能になり、ホルダハウジングを効果的に冷却することができる。
請求項3の工具ホルダの冷却方法では、空気流により工具ホルダの発熱部近傍を冷却するようにしたので、工具ホルダを効果的に冷却することができる。
【0058】
請求項4の工具ホルダでは、保持手段によりホルダハウジングを主軸の外側の固定部に固定した状態で、ホルダ本体を回転し、回転羽根部材が発生する空気流をホルダハウジングとカバー部材との間に導くようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
請求項5の工具ホルダでは、ホルダハウジングの外周に、ホルダハウジングの放熱を促進するための放熱溝を形成したので、ホルダハウジングをより効果的に冷却することができる。
【0059】
請求項6の工具ホルダでは、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、工具チャック部側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
請求項7の工具ホルダでは、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
【0060】
請求項8の工具ホルダでは、ミスト供給手段により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部に供給するようにしたので、工具ホルダの冷却作用が低下するが、回転羽根部材に発生する空気流によりホルダハウジングを冷却することにより、工具ホルダの冷却を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具ホルダの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の工具ホルダを示す断面図である。
【図3】図1の回転羽根部材を示す斜視図である。
【図4】図1の回転羽根部材を示す側面図である。
【図5】図1の工具ホルダにおける空気の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の工具ホルダの第2の実施形態を一部断面で示す側面図である。
【図7】図6の工具ホルダにおける空気の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
11 ホルダ本体
11c フランジ部
11b 工具チャック部
13 ホルダハウジング
13a 放熱溝
15 カバー部材
17 位置決めピン装置
19 回転羽根部材
21 主軸
23 主軸頭
25 工具
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械の主軸に装着される工具ホルダを冷却するための工具ホルダの冷却方法および工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、工作機械による加工では、被加工物や工具の冷却および潤滑、または切り屑の除去等のために、加工部に切削液あるいはクーラントを多量に供給している。
そして、従来、加工部に切削液あるいはクーラントを供給する方法として、例えば、実開昭63−74250号公報,実開昭63−147248号公報に開示される所謂サイドスルー方式の供給方法が知られている。
【0003】
このサイドスルー方式の供給方法は、オイルタンクからのクーラントあるいは切削液を、主軸頭に係合される位置決めピン装置から、工具ホルダハウジングを介して工具保持部内に流入させ、切削部に供給するものである。
そして、このサイドスルー方式では、比較的多量のクーラントあるいは切削液自体が、工具ホルダ内を通過することにより、工具ホルダの摺動面や軸受けから発生する熱を奪うため、工具ホルダを効果的に冷却することが可能である。
【0004】
しかしながら、このように切削液を多量に供給する場合には、環境汚染や人体の健康への悪影響、切削液の廃油処理に伴う大きなコスト、被加工物の過冷却による工具寿命の低下、あるいは、切削液の過多による工具の微細切り込み加工時の滑り摩擦等の問題がある。
また、加工時に多量の切削液が切り屑に付着するため、切り屑の処理や再利用の際に、付着した切削液を分離するための処理に多大なコストが必要になるという問題がある。
【0005】
そこで、近年、これ等の問題を解決するため、極微量の切削液をミスト状にして、工具ホルダおよび工具を通して加工部へ供給することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、切削液をミスト状にして、工具ホルダを通過させる場合には、冷却作用が弱いため、工具ホルダが高温になるという問題があった。
【0007】
そして、特に、上述したサイドスルー方式の場合には、工具ホルダが高温になると、シール部や軸受けが摩耗し、耐久性が低下するという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる工具ホルダの冷却方法および工具ホルダを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の工具ホルダの冷却方法は、工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、前記主軸の回転により、前記回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を前記工具ホルダ内に流通させ、前記工具ホルダを冷却することを特徴とする。
【0009】
請求項2の工具ホルダの冷却方法は、請求項1記載の工具ホルダの冷却方法において、前記工具ホルダが、前記工作機械の主軸の先端に装着され工具チャック部を備えたホルダ本体と、前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転自在に配置されるホルダハウジングとを備え、前記ホルダハウジングを前記主軸の外側の固定部に固定した状態で、前記主軸を回転し、前記回転羽根部材が発生する前記空気流により前記ホルダハウジングを冷却することを特徴とする。
【0010】
請求項3の工具ホルダの冷却方法は、請求項1または請求項2記載の工具ホルダの冷却方法において、前記空気流が、前記工具ホルダの発熱部近傍を冷却することを特徴とする。
請求項4の工具ホルダは、工作機械の主軸の先端に装着されるシャンク部を一端に備え、他端に工具チャック部を備えたホルダ本体と、前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転可能に配置されるホルダハウジングと、前記ホルダハウジングの外側に所定間隔を置いて配置されるカバー部材と、前記ホルダハウジングに連結され、前記ホルダ本体を前記主軸の先端に装着した時に、前記工作機械の主軸の外側の固定部に係合され、前記ホルダハウジングの回転を阻止する保持手段と、前記ホルダ本体に装着され前記ホルダ本体の回転により前記ホルダハウジングと前記カバー部材との間に空気を流通させる回転羽根部材とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項5の工具ホルダは、請求項4記載の工具ホルダにおいて、前記ホルダハウジングの外周に、前記ホルダハウジングの放熱を促進するための放熱溝を形成してなることを特徴とする。
【0012】
請求項6の工具ホルダは、請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記工具チャック部側へ流出されることを特徴とする。
【0013】
請求項7の工具ホルダは、請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の前記工具チャック部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出されることを特徴とする。
【0014】
請求項8の工具ホルダは、請求項4ないし請求項7のいずれか1項記載の工具ホルダにおいて、液体と気体とを混合したミストを、前記工具チャック部に供給するためのミスト供給手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
(作用)
請求項1の工具ホルダの冷却方法では、工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材が設けられる。
【0016】
そして、主軸の回転により、回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させることで、工具ホルダが冷却される。
請求項2の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダが、工作機械の主軸の先端に装着され工具チャック部を備えたホルダ本体と、ホルダ本体の外側にホルダ本体と相対回転自在に配置されるホルダハウジングとを備えている。
【0017】
そして、ホルダハウジングを主軸の外側の固定部に固定した状態で、主軸が回転され、回転羽根部材が発生する空気流によりホルダハウジングが冷却される。請求項3の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの発熱部近傍が空気流により冷却される。
請求項4の工具ホルダでは、保持手段によりホルダハウジングが主軸の外側の固定部に固定される。
【0018】
そして、この状態で、ホルダ本体が回転され、回転羽根部材が発生する空気流がホルダハウジングとカバー部材との間に導かれ、ホルダハウジングが冷却される。
請求項5の工具ホルダでは、ホルダハウジングの外周に放熱溝が形成され、この放熱溝によりホルダハウジングの放熱が促進される。
【0019】
請求項6の工具ホルダでは、回転羽根部材が、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部とホルダハウジングとの間に配置される。
そして、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流が、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、工具チャック部側へ流出され、ホルダハウジングが冷却される。
【0020】
請求項7の工具ホルダでは、回転羽根部材が、ホルダ本体の工具チャック部とホルダハウジングとの間に配置される。
そして、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流が、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出され、ホルダハウジングが冷却される。
【0021】
請求項8の工具ホルダでは、工具ホルダにミスト供給手段が配置され、このミスト供給手段により、液体と気体とを混合したミストが、工具チャック部に供給される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態について説明する。
【0023】
図1および図2は、本発明の工具ホルダの第1の実施形態を示している。
この工具ホルダは、ホルダ本体11と、ホルダハウジング13と、カバー部材15と、位置決めピン装置17とを有している。
ホルダ本体11は、テーパシャンク部11aを一端に備え、他端に工具チャック部11bを備えている。
【0024】
ホルダハウジング13は、円筒状をしており、ホルダ本体11の外側にホルダ本体11と相対回転可能に配置されている。
カバー部材15は、円筒状をしており、ホルダハウジング13の外側に所定間隔を置いて配置されている。
位置決めピン装置17は、カバー部材15を介してホルダハウジング13に連結されている。
【0025】
そして、この実施形態では、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11cとホルダハウジング13との間に回転羽根部材19が配置されている。
この回転羽根部材19は、ホルダ本体11の回転によりホルダハウジング13とカバー部材15との間に空気を流通させる。
図2において符号21は、マシニングセンタ等の工作機械の主軸を示している。
【0026】
この主軸21は、工作機械の主軸頭23に回転自在に配置されている。
主軸21の先端には、テーパ穴21aが形成され、このテーパ穴21aにホルダ本体11のテーパシャンク部11aが装着されている。
このホルダ本体11には、ATC(自動工具交換装置)により工具交換を行うための工具交換用のフランジ部11cが形成されている。
【0027】
ホルダ本体11の先端には、工具チャック部11bが形成され、この工具チャック部11bには、例えば、ドリルからなる工具25が装着されている。
工具25は、ホルダ本体11の先端に螺合される締付ナット27により、テーパコレット29を介してホルダ本体11に固定されている。
ホルダ本体11の工具チャック部11bに形成されるテーパ穴15dの内側には、油,切削液等の液体と、空気等の気体とを混合して工具25に噴出するミスト発生手段31が配置されている。
【0028】
このミスト発生手段31は、円柱状のノズル部材33を有している。
ノズル部材33には、ホルダ本体11の中心軸に沿って形成される連通穴11eおよび主軸21の中心軸に沿って形成される図示しない連通穴を有する内部案内手段を介して、周知の方法により圧縮空気が供給される。
ホルダ本体11の外周には、液体をミスト発生手段31に供給するための外部案内手段35が配置されている。
【0029】
この外部案内手段35は、ホルダ本体11の回転により回転しないように、ホルダ本体11に装着される円筒状のホルダハウジング13を有している。
このホルダハウジング13は、ホルダ本体11の小径部11fの外周に、ベアリング37を介して装着されている。
このベアリング37は、ホルダハウジング13の軸長方向の両側に配置されており、ベアリング37の間には、圧力バランス型のメカニカルシール39が配置されている。
【0030】
ホルダハウジング13の外側には、連結部材41を介して位置決めピン装置17が連結されている。
位置決めピン装置17のハウジング43内には、位置決めピン47が収容されている。
この位置決めピン47は、ホルダ本体11の軸長方向と平行に配置されている。
【0031】
位置決めピン47には、回り止め部材49が配置されている。
この回り止め部材49は、バネ部材51によりホルダ本体11のフランジ部11c側に付勢されている。
回り止め部材49には、回り止め部51が突出され、回り止め部51は、支持部材53によりホルダ本体11の軸長方向にのみ移動可能に支持されている。
【0032】
そして、主軸21が配置される主軸頭23には、外部案内手段35に液体を供給するための位置決めブロック55が配置されている。
この位置決めブロック55は、主軸頭23の端面に固定されている。
位置決めブロック55には、凹部55aが形成されており、この凹部55aに位置決めピン47の先端が嵌合可能とされている。
【0033】
そして、この実施形態では、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11cとホルダハウジング13との間に回転羽根部材19が配置されている。
この回転羽根部材19は、ホルダ本体11の大径部11hの外周に嵌合されている。
回転羽根部材19は、図3および図4に示すように、大径部19aと小径部19bとを有している。
【0034】
大径部19aの外周面には、所定間隔を置いて、約45度の角度θで傾斜する斜め溝19cが、所定の幅および深さで形成され、これにより多数の羽根部19dが形成されている。
小径部19bの端面には、溝部19eが形成されている。
この溝部19eには、図4に示すように、位置決めピン装置17の回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが係合可能とされている。
【0035】
回転羽根部材19の中心には、図3に示すように、ホルダ本体11の大径部11hに嵌合する孔部19fが形成されている。
そして、回転羽根部材19は、図2に示したように、螺子部材57により、ホルダ本体11に固定されている。
【0036】
また、ホルダハウジング13の外周には、図1に示したように、所定間隔を置いて多数の放熱溝13aが形成されている。
この放熱溝13aは、ホルダハウジング13の軸長方向に形成されている。
ホルダハウジング13の外径は、回転羽根部材19の大径部19aの外径と略同一の外径を有しており、回転羽根部材19の回転により発生する空気流が、放熱溝13aに効果的に流入される。
【0037】
ホルダハウジング13の外側には、ホルダハウジング13と若干の間隙を置いて、円筒状のカバー部材15が配置されている。
このカバー部材15には、連結部材41および回り止め部51が挿通される窓部が形成されている。
そして、カバー部材15は、連結部材41に固定されている。
【0038】
連結部材41の外側には、上述した位置決めピン装置17が固定されている。この位置決めピン装置17は、図2に示したように、主軸頭23に配置される位置決めブロック55と連結して、ミストを発生させるための液体を工具ホルダ内に供給するために用いられる。
位置決めピン装置17は、通常、ホルダハウジング13とホルダ本体11とを回転方向に一体化している。
【0039】
すなわち、工具ホルダが、工作機械の工具マガジンに保管されている状態から、主軸21の先端に装着されるまでは、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが、図4に示したように、ホルダ本体11に固定される回転羽根部材19の溝部19eに係合されている。
そして、工具ホルダが、主軸21の先端に装着された時に、位置決めピン47が、位置決めブロック55に係合して、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが、回転羽根部材19の溝部19eから外れ、ホルダ本体11が主軸21と一体に回転可能となる。
【0040】
上述した工具ホルダでは、ATCにより工具ホルダの交換が行われ、主軸21のテーパ穴21aにホルダ本体11のテーパシャンク部11aが挿入されると、位置決めブロック55の凹部55aに位置決めピン47の先端が嵌合され、これにより、位置決めブロック55からミスト用の液体が供給される。
同時に、位置決めピン47は、主軸21の軸線の先端方向にスライドし、回り止め部材49の回り止め部51の先端部51aが回転羽根部材19の溝部19eから外れ、回転羽根部材19およびホルダ本体11が回転可能となる。
【0041】
一方、同時に、内部案内手段である、主軸21に形成される図示しない連通穴およびホルダ本体11に形成される連通穴11eから、ノズル部材33に圧縮空気からなる気体が供給される。
この気体は、ノズル部材33の径方向から供給される位置決めピン装置17からの液体をミスト化し、工具25に向けて噴出する。
【0042】
噴出したミストは、工具25に形成される図示しないミスト穴を通り、加工部位に直接供給される。
そして、主軸21の回転により、図5に示すように、ホルダ本体11および回転羽根部材19が回転し、回転羽根部材19に形成される斜め溝19cの作用により、主軸21側の空気Aが、斜め溝19c内に引き込まれ、ホルダハウジング13の放熱溝13aおよびカバー部材15とホルダハウジング13の間を通り、工具チャック部11b側から流出する。
【0043】
従って、主軸21の回転中は、回転羽根部材19の回転により、ホルダハウジング13が効果的に冷却されることになる。
すなわち、主軸21の回転中は、絶えずホルダハウジング13の放熱溝13aおよびカバー部材15とホルダハウジング13の間を通り、回転羽根部材19から工具チャック部11b側に空気が流れ、また、ホルダハウジング13が放熱溝13aにより凹凸状になって表面積が大きくなって放熱し易くなっているため、ホルダハウジング13の冷却が効率良く行われ、工具ホルダの内側に装着されるメカニカルシール39,ベアリング37等の発熱が常時抑制される。
【0044】
上述した工具ホルダでは、位置決めピン装置17によりホルダハウジング13を主軸21の外側の固定部に固定した状態で、ホルダ本体11を回転し、回転羽根部材19が発生する空気流をホルダハウジング13とカバー部材15との間に導くようにしたので、ホルダハウジング13を効率的に冷却することができる。また、ホルダハウジング13の外周に、ホルダハウジング13の放熱を促進するための放熱溝13aを形成したので、ホルダハウジング13をより効果的に冷却することができる。
【0045】
そして、上述した工具ホルダでは、ホルダ本体11の回転に伴って回転羽根部材19に発生する空気流を、ホルダハウジング13の外周とカバー部材15の内面の隙間を通り、工具チャック部11b側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジング13を効率的に冷却することができる。
また、上述した工具ホルダでは、ミスト供給手段31により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部11bに供給するようにしたので、工具ホルダの冷却作用が低下するが、回転羽根部材19に発生する空気流によりホルダハウジング13を冷却することにより、工具ホルダの冷却を確実に行うことができる。
【0046】
そして、工具ホルダのメカニカルシール39,ベアリング37等を効果的に冷却することができるため、高速回転での使用が可能になる。
また、工具ホルダの温度上昇が少ないため、長時間の使用が可能になる。
さらに、上述した工具ホルダでは、ホルダハウジング13および回転羽根部材19を間隔を置いて覆うカバー部材15を設けたので安全性を向上することができる。
【0047】
すなわち、従来、サイドスルー方式によりミストを供給する場合には、使用後のホルダハウジング13の外側の温度が、50℃から55℃の温度となり、素手で触れると火傷のおそれがあった。
【0048】
しかしながら、上述した工具ホルダでは、ホルダハウジング13および回転羽根部材19を間隔を置いて覆うカバー部材15を設けたので、作業者は、ホルダハウジング13を直接触ることがなくなり、火傷等の心配がなくなり安全性を向上することができる。
そして、上述した工具ホルダでは、外部案内手段35を介してホルダ本体11の外周からホルダ本体11内に液体を供給し、内部案内手段を介してホルダ本体11の後端からホルダ本体11内に気体を供給し、ホルダ本体11内に配置されるミスト発生手段31により、ホルダ本体11内において液体と気体とを混合してミストを発生させ工具25に噴出するようにしたので、発生したミストが、主軸21の回転にともなう遠心力の影響を大きく受ける前に工具25に供給されることになり、主軸21の回転数が増大した場合にも必要量のミストを工具25に確実に供給することができる。
【0049】
また、ホルダ本体11内においてミストを発生させるため、発生したミストを工具25に迅速に供給することが可能になり、応答性を向上することができる。そして、上述した工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの外周部に回転羽根部材19を設け、主軸21の回転により、回転羽根部材19に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させ、工具ホルダを冷却するようにしたので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる。
【0050】
また、上述した工具ホルダの冷却方法では、ホルダハウジング13が主軸21の外側の主軸頭23に固定されるため、主軸21の回転により回転羽根部材19に発生する空気流を、ホルダハウジング13に確実に流すことが可能になり、ホルダハウジング13を効果的に冷却することができる。
さらに、上述した工具ホルダの冷却方法では、空気流により工具ホルダの発熱部近傍を冷却するようにしたので、工具ホルダのメカニカルシール39,ベアリング37等を効果的に冷却することができる。
【0051】
図6は、本発明の工具ホルダの第2の実施形態を示すもので、この実施形態では、回転羽根部材19Aが、ホルダ本体11の工具チャック部11bとホルダハウジング13との間に配置されている。
そして、回転羽根部材19Aには、図7に示すように、第1の実施形態と逆方向に傾斜して斜め溝19hが形成され、この斜め溝19hの間に羽根部19iが形成されている。
【0052】
なお、この実施形態において第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態では、図7に示すように、ホルダ本体11の回転に伴って回転羽根部材19Aに発生する空気流が、ホルダハウジング13の外周に形成される放熱溝13a、および、ホルダハウジング13の外周とカバー部材15の内面の隙間を通り、ホルダ本体11の自動工具交換用のフランジ部11c側へ流出される。
【0053】
この実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上述した実施形態では、ミスト発生手段31により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部11bに供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、通常のクーラント供給用の工具ホルダ等に広く適用することができる。
【0054】
また、上述した実施形態では、本発明をマシニングセンタに適用した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、各種の工作機械に広く適用することができる。
さらに、上述した実施形態では、ホルダ本体11の外周から液体を供給し、ホルダ本体11の後端から気体を供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、ホルダ本体11の外周から気体を供給し、ホルダ本体11の後端から液体を供給するようにしても良い。
【0055】
そして、この場合には、ホルダ本体11と主軸21との液体経路の接点にチェックバルブを設け液体の流出を防止するのが望ましい。
さらに、上述した実施形態では、主軸頭23に固定される位置決めブロック55を介して外部案内手段35に液体を供給した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、ホルダ本体11の交換を殆ど行わないような工作機械では、外部案内手段35に直接パイプ等を接続して液体を供給するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の工具ホルダの冷却方法では、工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、主軸の回転により、回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を工具ホルダ内に流通させ、工具ホルダを冷却するようにしたので、工具ホルダを容易かつ効果的に冷却することができる。
【0057】
請求項2の工具ホルダの冷却方法では、ホルダハウジングが主軸の外側の固定部に固定されるため、主軸の回転により回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングに確実に流すことが可能になり、ホルダハウジングを効果的に冷却することができる。
請求項3の工具ホルダの冷却方法では、空気流により工具ホルダの発熱部近傍を冷却するようにしたので、工具ホルダを効果的に冷却することができる。
【0058】
請求項4の工具ホルダでは、保持手段によりホルダハウジングを主軸の外側の固定部に固定した状態で、ホルダ本体を回転し、回転羽根部材が発生する空気流をホルダハウジングとカバー部材との間に導くようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
請求項5の工具ホルダでは、ホルダハウジングの外周に、ホルダハウジングの放熱を促進するための放熱溝を形成したので、ホルダハウジングをより効果的に冷却することができる。
【0059】
請求項6の工具ホルダでは、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、工具チャック部側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
請求項7の工具ホルダでは、ホルダ本体の回転に伴って回転羽根部材に発生する空気流を、ホルダハウジングの外周とカバー部材の内面の隙間を通り、ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出させるようにしたので、ホルダハウジングを効率的に冷却することができる。
【0060】
請求項8の工具ホルダでは、ミスト供給手段により、液体と気体とを混合したミストを工具チャック部に供給するようにしたので、工具ホルダの冷却作用が低下するが、回転羽根部材に発生する空気流によりホルダハウジングを冷却することにより、工具ホルダの冷却を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具ホルダの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の工具ホルダを示す断面図である。
【図3】図1の回転羽根部材を示す斜視図である。
【図4】図1の回転羽根部材を示す側面図である。
【図5】図1の工具ホルダにおける空気の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の工具ホルダの第2の実施形態を一部断面で示す側面図である。
【図7】図6の工具ホルダにおける空気の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
11 ホルダ本体
11c フランジ部
11b 工具チャック部
13 ホルダハウジング
13a 放熱溝
15 カバー部材
17 位置決めピン装置
19 回転羽根部材
21 主軸
23 主軸頭
25 工具
Claims (8)
- 工作機械の主軸の先端に装着される工具ホルダの外周部に回転羽根部材を設け、前記主軸の回転により、前記回転羽根部材に空気の流れを発生させ、この空気流を前記工具ホルダ内に流通させ、前記工具ホルダを冷却することを特徴とする工具ホルダの冷却方法。
- 請求項1記載の工具ホルダの冷却方法において、
前記工具ホルダが、前記工作機械の主軸の先端に装着され工具チャック部を備えたホルダ本体と、前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転自在に配置されるホルダハウジングとを備え、前記ホルダハウジングを前記主軸の外側の固定部に固定した状態で、前記主軸を回転し、前記回転羽根部材が発生する前記空気流により前記ホルダハウジングを冷却することを特徴とする工具ホルダの冷却方法。 - 請求項1または請求項2記載の工具ホルダの冷却方法において、
前記空気流が、前記工具ホルダの発熱部近傍を冷却することを特徴とする工具ホルダの冷却方法。 - 工作機械の主軸の先端に装着されるシャンク部を一端に備え、他端に工具チャック部を備えたホルダ本体と、
前記ホルダ本体の外側に前記ホルダ本体と相対回転可能に配置されるホルダハウジングと、
前記ホルダハウジングの外側に所定間隔を置いて配置されるカバー部材と、
前記ホルダハウジングに連結され、前記ホルダ本体を前記主軸の先端に装着した時に、前記工作機械の主軸の外側の固定部に係合され、前記ホルダハウジングの回転を阻止する保持手段と、
前記ホルダ本体に装着され前記ホルダ本体の回転により前記ホルダハウジングと前記カバー部材との間に空気を流通させる回転羽根部材と、
を有することを特徴とする工具ホルダ。 - 請求項4記載の工具ホルダにおいて、
前記ホルダハウジングの外周に、前記ホルダハウジングの放熱を促進するための放熱溝を形成してなることを特徴とする工具ホルダ。 - 請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、
前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記工具チャック部側へ流出されることを特徴とする工具ホルダ。 - 請求項4または請求項5記載の工具ホルダにおいて、
前記回転羽根部材が、前記ホルダ本体の前記工具チャック部と前記ホルダハウジングとの間に配置され、前記ホルダ本体の回転に伴って前記回転羽根部材に発生する空気流が、前記ホルダハウジングの外周と前記カバー部材の内面の隙間を通り、前記ホルダ本体の自動工具交換用のフランジ部側へ流出されることを特徴とする工具ホルダ。 - 請求項4ないし請求項7のいずれか1項記載の工具ホルダにおいて、
液体と気体とを混合したミストを、前記工具チャック部に供給するためのミスト供給手段を備えていることを特徴とする工具ホルダ。
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---|---|---|---|
JP2002190382A JP2004034163A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 工具ホルダの冷却方法および工具ホルダ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-06-28 JP JP2002190382A patent/JP2004034163A/ja active Pending
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