JP2007221695A - 受信装置、表示装置及び選択方法等 - Google Patents
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Abstract
【課題】品質の異なる複数のデータを受信する場合に、データを安定して出力しながら画像表示等の切り換えの発生を抑制するとともに、品質の低い画像を表示する場合でもその品質の低さを目立たせない受信装置、表示装置及び選択方法等を提供する。
【解決手段】システム制御部25が、地上デジタル放送の映像の画面上における表示解像度を変更するように制御したときに、その表示解像度に基づいて、受信された1セグメント放送または12セグメント放送のいずれか一方を選択し、この選択された映像・音声データをスイッチ部16が出力する。
【選択図】図2
【解決手段】システム制御部25が、地上デジタル放送の映像の画面上における表示解像度を変更するように制御したときに、その表示解像度に基づいて、受信された1セグメント放送または12セグメント放送のいずれか一方を選択し、この選択された映像・音声データをスイッチ部16が出力する。
【選択図】図2
Description
本願は、例えば、地上デジタルテレビジョン放送等における品質の異なる複数のデータを受信する受信装置、表示装置及び選択方法等の技術分野に関する。
従来の地上テレビジョン放送(地上アナログテレビジョン放送)に代わる次世代放送として、地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を利用した地上デジタル放送が開始されている。この放送は、従来の地上テレビジョン放送に対し、高画質、高音質、データ放送の実現等を特徴とするものであり、現在、その受信装置の普及が進んでいる。
わが国においては、地上デジタルテレビジョン放送に、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)規格が採用されている。この規格は、変調方式にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用したもので、一つのキャリア(搬送波)を多数のサブキャリア(副搬送波)に分割し、デジタル変調信号の直交性を利用して隣接するサブキャリアとの間で信号が干渉しないように周波数軸上で一部重ねて変調信号を生成することにより、周波数の利用効率向上させて広帯域伝送を実現するものである。なお、各サブキャリアの変調には夫々異なる変調方式を用いることが可能である。
ISDB−Tにおいては、この多数(例えば、5617本)のサブキャリアを13のセグメントに分け、そのうちの12のセグメントを固定受信向けの放送に、残りの1セグメントを1セグメント(ワンセグ)放送と呼ばれる移動体向けの放送に割り当てている。固定受信向けの放送においては、高画質を実現するために、例えば、変調方式を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、畳み込みの符号化率を7/8、動画圧縮方式をMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)としてデータ転送速度を上げているが、受信状態が頻繁に変化するような移動可能な環境に受信装置が置かれている場合には、マルチパスフェージング等の影響を受けやすく、安定した受信を行うことは難しい。一方、1セグメント放送においては、例えば、変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、畳み込みの符号化率を2/3、動画圧縮をH.264とすることにより、低画質ではあるが、データ誤りに対する耐性が高くなるようにして、かかる移動環境における安定した放送の受信を可能としている。
ところで、自動車等の移動体に搭載されるような受信装置は、従来から、固定受信向け放送を受信可能となっているものも多いが、1セグメント放送の開始に向けて、この1セグメント放送への対応が進みつつある。
こうした両放送に対応した受信装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。この受信装置は、受信しているODFM信号を固定受信向け放送の信号と1セグメント放送の信号とに分離し、ODFM信号の受信品質が良い場合には固定受信向け放送の信号を表示装置等に対して出力し、その受信品質が良くない場合には1セグメント放送の信号を出力するようになっている。その結果、高画質と広いサービスエリアを確保することができるとしている。
特開2005−223549号公報
しかしながら、例えば、自動車が走行している場合等には受信品質が変化しやすく、これにより、高画質の映像と低画質の映像との表示の切り替えが頻繁に発生することとなって、視聴者としては違和感(例えば、解像度の相違、フレーム速度の相違等に)を感じることとなる。更に、この切り替えの発生に伴い、映像が断続的に表示される映像切れや、音切れも発生してしまう。
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、品質の異なる複数のデータを受信する場合に、データを安定して出力しながら画像表示等の切り換えの発生を抑制するとともに、品質の低い画像を表示する場合でもその品質の低さを目立たせない受信装置、表示装置及び選択方法等を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置であって、前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する変更手段と、前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する選択手段と、
前記選択されたデータを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
前記選択されたデータを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の受信装置と、前記受信装置の前記出力手段により出力されたデータの前記画像データ成分に基づいて前記画像を画面に表示する表示手段と、を備え、前記表示手段は、前記受信装置の前記変更手段により変更された領域の大きさで前記画像を表示することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置における選択方法であって、前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する工程と、前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する工程と、前記選択されたデータを出力する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置に含まれるコンピュータを、前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する変更手段、前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する選択手段、前記選択されたデータを出力する出力手段、として機能させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の選択処理プログラムが、コンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、自動車の経路誘導を行うとともに、地上デジタル放送の番組映像を画面に表示するナビゲーション装置に対して本願を適用した場合の実施形態である。
[1.ナビゲーション装置の構成]
先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置Sの構成について、図1を用いて説明する。
[1.ナビゲーション装置の構成]
先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置Sの構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るナビゲーション装置Sの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、ナビゲーション装置Sは、チューナー部11と、復調・復号部12と、分離部13と、1セグメントデコーダ部14と、12セグメントデコーダ部15と、出力手段の一例としてのスイッチ部16と、映像合成部17と、映像処理部18と、ディスプレイ19と、音声処理部20と、スピーカ21と、センサ部22と、地図データ記憶部23と、操作部24と、変更手段及び選択手段の一例としてのシステム制御部25と、を備えている。また、映像合成部17、映像処理部18、ディスプレイ19は、本願に係る表示手段の一例を構成する。
ナビゲーション装置Sは、自車位置周辺の地図データ及び目的地までの経路誘導情報等を画面に表示するとともに、図示せぬ放送局から放送されたISDB−T規格の放送信号を受信して、移動体受信向けの1セグメント放送または固定受信向けの12セグメント放送のいずれか一方の映像を画面に表示するようになっている。
1セグメント放送においては、その映像の画質は低いが(例えば、動画圧縮方式H.264、フレーム速度15、解像度(画像解像度及び品質の一例)320×240等)、データ誤りに対する耐性(品質の一例)が高くなっている(例えば、変調方式QPSK、符号化率2/3等)。一方、12セグメント放送においては、その映像の画質は高いが(例えば、動画圧縮方式はMPEG2Video、フレーム速度30、解像度1440×1080等)、データ誤りに対する耐性は低い(変調方式を64QAM、符号化率を7/8等)。なお、同一チャンネルにおける1セグメント放送と12セグメント放送の番組内容は基本的には同一であるが、異なる内容であっても良い。
チューナー部11は、アンテナATにより受信された放送信号のうち、システム制御部25の制御により指定されたチャンネルの放送信号(映像成分及び音声成分を含む(データの一例))に同調し、この放送信号に対して帯域制限、増幅、周波数変換等を施してIF信号を生成し、この信号を復調・復号部12に出力するようになっている。
復調・復号部12は、チューナー部11から供給されたIF信号に対して、A/D変換、直交復調処理、高速フーリエ変換、キャリア復調、ビタビ復号、トランスポートストリーム再生、リードソロモン復号等を施してトランスポートストリームを生成し、このストリームを分離部13に出力するようになっている。また、復調・復号部12は、OFDM信号の受信品質を示す検出信号をシステム制御部25に出力するようになっている。この検出信号は、例えば、受信信号のS/N比や、ビタビ復号、リードソロモン復号時におけるビットエラーレート(BER)等に基づいて生成される。
分離部13は、復調・復号部12から供給されたトランスポートストリームをTSパケット毎に1セグメント放送用と12セグメント放送用のストリームに分離し、1セグメント放送用のトランスポートストリームは1セグメントデコーダ部14に、12セグメント放送用のトランスポートストリームは12セグメントデコーダ部15に、夫々出力するようになっている。
1セグメントデコーダ部14は、分離部13から供給された1セグメント放送用のトランスポートストリームを映像ストリームと音声ストリームとに分離し、夫々のストリームを所定規格(例えば、映像はH.264、音声はMPEG4−AAC(Advanced Audio Coding)等)に基づいて映像データ(画像データの一例)及び音声データ(以下、単に映像・音声データと称する)に変換し、これらの信号をスイッチ部16に出力するようになっている。
12セグメントデコーダ部15は、分離部13から供給された12セグメント放送用のトランスポートストリームを映像ストリームと音声ストリームとに分離し、夫々のストリームを所定規格(例えば、映像はMPEG2−Video、音声はMPEG2−AAC等)に基づいて映像・音声データに変換し、これらの信号をスイッチ部16に出力するようになっている。
スイッチ部16は、システム制御部25による制御に基づき、1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データ、または、12セグメントデコーダ部15から供給された映像・音声データのうちのいずれか一方の映像・音声データを出力するようになっている(映像データは映像合成部17に、音声データは音声処理部20に出力する)。
映像合成部17は、システム制御部25による制御の下、スイッチ部16から供給された映像データと、システム制御部25から供給された映像データと、を合成して映像処理部18に出力し、または、これらの映像データのいずれか一方のみを映像処理部18に出力するようになっている。なお、この詳細については後述する。
映像処理部18は、映像合成部17から供給された映像データに対して、D/A変換、ガンマ補正、明度・コントラスト調整等を施して映像信号を生成し、この信号をディスプレイ19に出力するようになっている。
ディスプレイ19は、画像処理部17から供給された映像信号に基づいてディスプレイパネルを駆動することにより、映像を画面に表示するようになっている。
音声処理部20は、スイッチ部16から供給された音声データに対して、D/A変換、増幅等を施して音声信号を生成し、この信号をスピーカ21に出力するようになっている。
スピーカ21は、音声処理部20から供給された音声信号に基づいてコーンを振動駆動することにより、可聴周波数の音波として音声を出力するようになっている。
センサ部22は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、車速センサ、GPS(Global Positioning System)受信機等を備え、車両の方位、加速度、車速、現在位置等を検出し、これらの検出された情報を示す検出信号をシステム制御部25に出力するようになっている。なお、センサ部22は、これらのセンサ全てを備えていても良いし、その一部のみを備えても良いし、更には、他のセンサを備えていても良い。
地図データ記憶部23は、例えば、ハードディスクドライブ等の記憶装置等により構成され、経路誘導を行うための地図データを記憶している。この地図データは、ナビゲーション動作に必要な道路形状データの他、関連する施設データ、名称データ等の各種関連データが道路形状データに対応付けられて記憶されている。
操作部24は、各種ボタン等を備え、ユーザ(運転手、同乗者等)による操作内容を指示信号としてシステム制御部25に出力するようになっている。この指示信号に基づき、システム制御部25により電源のON/OFFやチャンネル切り換え、目的地までの経路設定等の制御が行われる。
システム制御部25は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、CPUが、ROM等に記憶された各種制御プログラム(選択処理プログラムを含む)を読み出し実行することにより、ナビゲーション装置S全体を統括制御するようになっている。
例えば、システム制御部25は、経路誘導を行う際にセンサ部22から供給された検出信号中に含まれる現在位置等と、地図データ記憶部23から読み出した地図データに基づいてマップマッチング等の補正処理を行うとともに、車両の現在位置を含む周辺地域を示す地図及び経路誘導情報を表示する映像データを生成し、この映像データを映像合成部17に出力するようになっている。
また、システム制御部25は、操作部24から供給された指示信号に基づいて、スイッチ部16から供給された映像データ(以下、テレビ映像データとも称する)と、システム制御部25から供給された映像データ(以下、ナビゲーション映像データとも称する)の、いずれを映像処理部18に出力するか、あるいは、両映像データを合成して映像処理部18に出力するかを示す制御信号を映像合成部17に出力する。ここで、変更手段としてのシステム制御部25は、映像処理部18に出力される映像データに基づく映像の画面上における表示解像度(領域の大きさの一例)、合成する場合の表示方法及び表示位置等を決定し、これらの情報を上述の制御信号に設定することにより、映像がディスプレイ19により表示されるときに画面上における表示解像度が変更されるように制御する。
このようなシステム制御部25の制御により、ユーザは、自分が見たい映像を画面に映し出すことができる。例えば、テレビ映像だけを見たい場合は、所定の操作をすることにより、システム制御部25からテレビ映像データのみの出力を示す情報及び表示解像度(通常はディスプレイ19の最大の画面解像度)等が設定された制御信号が映像合成部17に供給され、これにより映像合成部17は、テレビ映像データのみを出力することにより、地上デジタル放送(1セグメント放送、または12セグメント放送)の映像が指定された解像度でディスプレイ19に表示される。また、ナビゲーション映像だけを見たい場合についても同様である。
また、テレビ映像、ナビゲーション映像の両方を見たい場合には、所定の操作をすることにより、システム制御部25において、両映像の画面上における表示方法、表示解像度、表示位置等が決定され、これらの情報が設定された制御信号が映像合成部17に供給される。映像合成部17においては、この制御信号に設定された情報に従って両映像データを合成し、この合成されたデータを出力する。これにより、テレビ映像とナビゲーション映像が夫々指定された解像度で合成されてディスプレイ19に表示される。なお、表示方法としては、例えば、両映像を縦または横に並べて表示する2画面表示や、ナビゲーション映像を全画面(最大の画面解像度)で表示して、画面の一部分にテレビ映像を表示するPinP(Picture in Picture)表示等がある。
選択手段としてのシステム制御部25は、上記変更制御により変更されたテレビ映像の表示解像度に基づいて、1セグメントデコーダ部14から出力された1セグメント放送用の映像・音声データ、または、12セグメントデコーダ部15から出力された12セグメント放送用の映像・音声データのいずれか一方を選択し、この選択された信号がスイッチ部16から出力されるように制御する。なお、選択手段としての具体的な処理内容は後述する。
[2.ナビゲーション装置の動作]
次に、ナビゲーション装置Sの動作について、図2を用いて説明する。
[2.ナビゲーション装置の動作]
次に、ナビゲーション装置Sの動作について、図2を用いて説明する。
放送信号はアンテナATにより受信されると、チューナー部11において特定のチャンネルに同調されてIF信号が出力される。そして、このIF信号は復調・復号部12においてOFDM復調、トランスポートストリームへの復号が行われて、分離部13において1セグメント放送用と12セグメント放送用のトランスポートストリームに分離される。次いで、これらのトランスポートストリームは、夫々1セグメントデコーダ部14、12セグメントデコーダ部15において映像・音声データに変換されて、スイッチ部16に供給される。
そして、システム制御部25の制御により選択された方の映像・音声データがスイッチ部16から出力されて、出力された映像データは、映像合成部17においてシステム制御部25から出力された映像データと合成等された後、映像処理部18による映像処理を経てディスプレイ19によりその映像が表示される。このとき、映像合成部17においては、システム制御部25により設定された表示方法、表示解像度、表示位置等に従い映像データの合成が行われる。
一方、スイッチ部16から出力された音声データも音声処理部20による音声処理を経てスピーカ21によりその音声が出力される。
この結果、1セグメント放送または12セグメント放送のうち、システム制御部25の制御により選択された方の映像が、設定された表示解像度で画面に表示されることとなる。
以上のようなナビゲーション装置Sの動作におけるシステム制御部25の選択制御処理について、以下に説明する。
図2は、本実施形態に係るシステム制御部25の処理例を示すフローチャートである。
図2に示すように、システム制御部25は、先ず、操作部24から表示切り替えを示す指示信号が供給されたか否か、つまり、ユーザにより、テレビ映像またはナビゲーション映像のいずれか一方の表示、あるいは両映像の表示、及び表示方法等の切り替え操作が行われたか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、表示切り替えを示す指示信号が供給された場合(ステップS1:YES)、システム制御部25は、この指示信号に基づいて表示方法、表示解像度、表示位置等を決定し、これらの情報をRAMに記憶するとともに、映像合成部17に制御信号を出力することにより、ディスプレイ19の画面に表示されるテレビ映像の表示解像度が変更される(ステップS2)。なお、図2の説明においては、ナビゲーション映像のみを表示する変更操作は行われないものとする。
次いで、システム制御部25は、RAMに記憶されたテレビ映像の表示解像度が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。この閾値は、例えば、1セグメント放送の最大解像度320×240に設定することができる(横解像度の閾値320、縦解像度の閾値240)。
ここで、表示解像度が閾値よりも大きい場合(ステップS3:NO)、システム制御部25は、復調・復号部12から供給された検出信号に基づいて放送信号の受信品質が良好であるか否か(例えば、検出信号が示す受信品質が所定の閾値よりも高いか否か等)を判定し(ステップS4)、受信品質が良好である場合は(ステップS4:YES)、12セグメント放送の選択を示す制御信号をスイッチ部16に出力し(ステップS5)、受信品質が良好でない場合は(ステップS4:NO)、1セグメント放送の選択を示す制御信号をスイッチ部16に出力する(ステップS6)。一方、ステップS3において、表示解像度が閾値以下である場合(ステップS3:YES)、システム制御部25は、1セグメント放送の選択を示す制御信号をスイッチ部16に出力する(ステップS6)。
こうした処理により、システム制御部25は、表示解像度がある程度大きい場合は、極力解像度の高い12セグメント放送の映像が画面に表示されるように制御し、逆に表示解像度が小さい場合は、解像度の低い1セグメント放送の映像が画面に表示されるように制御する。表示解像度が小さければ1セグメント放送の映像を画面に表示しても、その映像の荒さは目立たない(特に表示解像度が、1セグメント放送の解像度320×240以下である場合は目立たない)。そこで、本実施形態においては、表示解像度が閾値以下である場合は、データ誤りに対する耐性が高い1セグメント放送を積極的に選択することにより、安定して映像を表示することができる。なお、ステップS3においては、閾値で判定するのではなく、例えば、表示方法(全画面表示、PinP表示、2画面表示等)で判定しても良い。この場合、例えば、全画面表示のときは12セグメント放送を選択し、PinP表示(テレビ映像の表示解像度が小さいとき)や2画面表示のときは、全画面表示よりも表示解像度が小さいので、1セグメント放送を選択する。
次いで、システム制御部25は、ユーザにより電源OFF操作がされたか否か(操作部24から電源OFFの指示を示す指示信号が供給されたか否か)を判定し(ステップS7)、電源OFF操作がされていない場合は(ステップS7:NO)、ステップS1に遷移する。
ステップS1に移行後は、表示の切り替え操作が行われない限りRAMに記憶されている表示解像度は変更されないので(ステップS1:NO)、システム制御部25は、この表示解像度が閾値より大きい間は、放送信号の受信品質に基づいて1セグメント放送または12セグメント放送を選択し、閾値以下である場合は、常に1セグメント放送を選択することとなる。そして、表示の切り替え操作が行われたら、また、変更された表示解像度に基づいて選択処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部25が、地上デジタル放送の映像の画面上における表示解像度を変更するように制御したときに、その表示解像度に基づいて、受信された1セグメント放送または12セグメント放送のいずれか一方を選択し、この選択された映像・音声データがスイッチ部16により出力されて、ディスプレイ19によりその映像が表示され、スピーカ21により音声が出力されるようになっている。
従って、画面上における表示解像度に対応して1セグメント放送が選択されれば、その後は表示解像度が変更されない限り、12セグメント放送は選択されないので、選択処理によって映像・音声データを安定して出力することが可能となるとともに、映像表示の頻繁な切り替えを防止することができる。
また、システム制御部25は、表示解像度がある閾値以下のときは、解像度の低い1セグメント放送の映像・音声データが出力されるように選択し、表示解像度が閾値より大きいときは、極力解像度の高い12セグメント放送の映像・音声データが出力されるように選択するので、1セグメント放送の映像を画面に表示する場合でもその映像の荒さが目立たない。しかも、1セグメント放送は12セグメント放送よりもデータ誤りに対する耐性が高いので、表示解像度がある閾値以下の場合は安定して映像・音声を出力することができる。
従って、可能なときには極力画質の良い12セグメント放送の映像・音声を出力しつつ、12セグメント放送が受信できないような範囲に車両が移動した場合であっても、受信可能範囲の広い1セグメント放送を受信してその映像・音声を出力することができる。
なお、以上説明した実施形態においては、1セグメント放送用のデータも12セグメント用のデータも、同じ種類(映像データ及び音声データを含む)のデータであったが、画像データ成分を含むのであれば、一部異なる種類のデータに適用しても良い(例えば、表示解像度が大きい場合は解像度の高いセグメントの映像データ及び音声データを出力し、表示解像度が小さい場合は、同一番組ではあるがデータ誤りに対する耐性が高いセグメントの映像データを出力する等)。
また、上記実施形態においては、1セグメント放送用と12セグメント放送用の品質の異なる2つの映像・音声データの中から一方を出力する場合について説明したが、3つ以上のデータの中から一つのデータを出力するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、データ品質の基準として映像の解像度やデータ誤りに対する耐性を適用したが、これらに限られるものではなく、例えば、映像の圧縮方式や圧縮率、フレームレート、発色数、データ転送速度等に適用しても良い。
また、上記実施形態においては、本願をナビゲーション装置に適用したが、例えば、地上デジタルテレビチューナー単体やチューナー内蔵のディスプレイ装置に適用しても良いし、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等といった携帯端末に適用しても良い。
また、上記実施形態においては、本願を地上デジタル放送に適用したが、例えば、他の種類の放送(有線及び無線を含む)に適用しても良いし、放送以外のデータ通信に適用しても良い。
11 チューナー部
12 復調・復号部
13 分離部
14 1セグメントデコーダ部
15 12セグメントデコーダ部
16 スイッチ部
17 映像合成部
18 映像処理部
19 ディスプレイ
20 音声処理部
21 スピーカ
22 センサ部
23 地図データ記憶部
24 操作部
25 システム制御部
S ナビゲーション装置
12 復調・復号部
13 分離部
14 1セグメントデコーダ部
15 12セグメントデコーダ部
16 スイッチ部
17 映像合成部
18 映像処理部
19 ディスプレイ
20 音声処理部
21 スピーカ
22 センサ部
23 地図データ記憶部
24 操作部
25 システム制御部
S ナビゲーション装置
Claims (8)
- 画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置であって、
前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する変更手段と、
前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する選択手段と、
前記選択されたデータを出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記複数のデータは、放送局から放送された同一内容のデータであることを特徴とする受信装置。 - 請求項1または請求項2に記載の受信装置において、
前記複数のデータに含まれる画像データ成分は、夫々異なる画像解像度を有し、
前記選択手段は、前記領域が小さくなるに従って、前記画像解像度がより小さいデータを選択することを特徴とする受信装置。 - 請求項3に記載の受信装置において、
前記画像解像度がより小さいデータは、前記画像解像度がより大きいデータよりもデータ誤りに対する耐性が高いデータであることを特徴とする受信装置。 - 請求項1に記載の受信装置と、
前記受信装置の前記出力手段により出力されたデータの前記画像データ成分に基づいて前記画像を画面に表示する表示手段と、を備え、
前記表示手段は、前記受信装置の前記変更手段により変更された領域の大きさで前記画像を表示することを特徴とする表示装置。 - 画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置における選択方法であって、
前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する工程と、
前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する工程と、
前記選択されたデータを出力する工程と、
を備えることを特徴とする選択方法。 - 画面表示される画像の画像データ成分を夫々含む品質の異なる複数のデータを受信する受信装置に含まれるコンピュータを、
前記画像が表示される画面上における領域の大きさを変更する変更手段、
前記変更された領域の大きさに基づいて、前記受信された複数のデータの中から一のデータを選択する選択手段、
前記選択されたデータを出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする選択処理プログラム。 - 請求項7に記載の選択処理プログラムが、コンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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