JP6647990B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載されて映像や音声などのデジタル放送等を受信するデジタル放送受信装置に関する。
従来から、4つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信によって番組視聴を行うとともに、合成C/N値が25以上であって電波品質が良好な場合に、4つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信を解除し、2つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信によって番組視聴を継続し、他の2つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信によってバックグラウンドでサーチ動作を行うようにした車載用放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−257011号公報
ところで、特許文献1に開示された車載用放送受信装置では、4つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信を解除した際にそれ以後の番組視聴に支障がないか否かを合成C/N値で判断しているため、電波の到来方向や受信時の偏波(水平/垂直)によって4つのチューナ部のそれぞれにおける受信状態がばらつく場合には、4つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信を解除した後の番組視聴に支障をきたすおそれがあるという問題があった。例えば、4つのチューナ部の中の1つの電波品質が特に良好で、他の3つのチューナ部のそれぞれの電波品質がそれほどでもないが合成C/N値が25以上あるものとする。このような場合に、4つのチューナ部を用いたダイバーシティ受信を解除した後に、電波品質がそれほどでもない3つのチューナ部の中の2つを用いて番組視聴を継続しても、これら2つのチューナ部の合成C/N値が番組視聴可能C/N値以下の場合には番組視聴に支障が出ることになる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、ダイバーシティ受信解除後に良好に番組視聴を継続することができるデジタル放送受信装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明のデジタル放送受信装置は、複数のアンテナのそれぞれを介して入力される放送信号を受信する複数のチューナ部と、複数のチューナ部のそれぞれに対応して設けられ、対応するチューナ部で受信した放送信号を用いて復調処理を行う複数の復調処理手段と、複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の全部あるいは一部を合成する合成手段と、合成手段から出力される合成後の信号に基づいて受信番組に対応する映像および音声を再生する映像・音声再生手段と、合成手段によって複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の一部が合成されたときに、残りの復調信号を用いて、映像・音声再生手段による再生動作と並行して他の動作を行うバックグラウンド処理手段と、合成手段による合成前および合成後のそれぞれの信号に基づいて、放送信号の受信状態を検出する受信状態検出手段と、複数の復調処理手段から出力される復調信号の全部を合成して得られる合成後の信号に基づいて検出される受信状態が第1の判定基準よりも良好であって、かつ、複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に基づいて個別に検出される受信状態のばらつきが第2の判定基準よりも小さい場合に、合成手段によって複数の復調信号の一部を合成した合成後の信号に基づいて映像・音声再生手段による再生動作を行い、複数の復調信号の残りを用いて前記バックグラウンド処理手段による他の動作を行うように切り替える切替手段とを備えている。
複数の復調処理手段の出力を合成した後の信号に基づいて検出される受信状態が良好なだけでなく、さらに各復調処理手段の出力に基づいて検出される受信状態にばらつきが少ないことが確認された場合に、全部の復調処理手段を用いた番組(映像、音声)の再生動作から、一部の復調処理手段を用いた番組の再生および残りの復調処理手段を用いたバックグラウンド動作に切り替えられるため、切替後に良好に番組視聴を継続することが可能となる。
また、上述した合成手段は、複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の全部あるいは一部を用いたダイバーシティ受信に対応した合成後の復調信号を出力することが望ましい。これにより、複数のチューナ部を用いることにより、番組の受信品質を高めることができる。
また、上述した受信状態検出手段は、放送信号のC/N値を用いて受信状態を検出することが望ましい。C/N値を用いることにより、放送信号の受信状態を確実に検出することができる。
また、上述した受信状態のばらつきは、複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に対応する複数のC/N値を用いて算出される標準偏差で示されることが望ましい。標準偏差を用いることにより、各チューナ部ごとの受信状態のばらつきを確実に知ることができる。
また、上述した複数の復調処理手段は、2つにグループ分けされており、合成後の信号に基づいて検出される受信状態が相対的に良好な一方のグループが映像・音声再生手段に対応し、受信情報が相対的に良好でない他方のグループがバックグラウンド処理手段に対応するように、切替手段による切り替えが行われることが望ましい。これにより、切替後も可能な限り良好な受信品質で番組視聴を継続することができる。
また、上述した切替手段は、複数の復調処理手段から出力される復調信号の全部を合成して得られる合成後の信号に基づいて検出される受信状態が第1の判定基準よりも良好であって、かつ、一方のグループに含まれる複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に基づいて検出される受信状態がともに第3の基準よりも良好な場合には、ばらつきに関する判定を行うことなく切り替えを行うことが望ましい。切替後も良好な受信品質で番組視聴の継続が可能であることを切替前に確認することにより、ばらつきに関する判定動作を省略することができる。
また、上述したバックグラウンド処理手段は、他の動作として、中継局あるいは系列局のサーチと電子番組表の作成の少なくとも一方の動作を行うことが望ましい。これにより、良好に番組視聴を継続しながら、中継局あるいは系列局のサーチ動作や電子番組表の作成動作を行うことが可能となる。
一実施形態の地上デジタル放送受信機の構成を示す図である。 地上デジタル放送受信機の動作手順を示す流れ図である。 C/N値と切替動作との関係を示す説明図である。 地上デジタル放送受信機の変形例の動作手順を示す流れ図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の地上デジタル放送受信機について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の地上デジタル放送受信機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の地上デジタル放送受信機100は、4つのチューナ部10、12、14、16、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調部20、MPEGデコーダ40、デジタル−アナログ変換器(D/A)42、スピーカ44、表示処理部46、表示装置48、制御部50、操作部60を含んで構成されている。この地上デジタル放送受信機100は、車両に搭載されている。
チューナ部10、12、14、16のそれぞれは、指定された放送局に対応するチャンネルの受信周波数の放送信号を、それぞれに1対1に対応して設けられたアンテナ11、13、15、17を介して受信する。
OFDM復調部20は、4つのチューナ部10〜16のそれぞれから入力される放送信号(IF信号)に対してOFDM復調処理を行い、TS(トランスポートストリーム)信号を出力する。本実施形態では、4つのチューナ部10〜16のそれぞれから入力される放送信号を用い、これらの放送信号の位相を調整した後に合成して受信する合成ダイバーシティ構成が採用され、使用するチューナ部の数が多い程C/N値を向上させることができる。
このため、OFDM復調部20は、4つの復調部22、24、26、28と合成部30を備えている。復調部22は、チューナ部10から出力される放送信号に対してOFDM復調処理を行う。復調部24は、チューナ部12から出力される放送信号に対してOFDM復調処理を行う。復調部26は、チューナ部14から出力される放送信号に対してOFDM復調処理を行う。復調部28は、チューナ部16から出力される放送信号に対してOFDM復調処理を行う。合成部30は、4つの復調部22〜28の全部あるいは一部から出力される復調信号を合成して出力する。具体的には、(1)4つの復調部22〜28のそれぞれから出力される4つの復調信号を用いた合成動作(この合成動作によって出力される合成後の復調信号を「合成出力1」と称する)、(2)2つの復調部22、24のそれぞれから出力される2つの復調信号を用いた合成動作(この合成動作によって出力される合成後の復調信号を「合成出力2」と称する)と2つの復調部26、28のそれぞれから出力される2つの復調信号を用いた合成動作(この合成動作によって出力される合成後の復調信号を「合成出力3」と称する)、のいずれかが選択的に行われる。
MPEGデコーダ40は、OFDM復調部20から出力されるTS信号(合成出力1に対応するTS信号、あるいは、合成出力2、3のいずれか一方に対応するTS信号)に含まれる受信番組の音声および映像のMPEG信号をデコードし、音声データおよび映像データを出力する。なお、実際には、OFDM復調部20から出力されるTS信号はデマルチプレクサに入力されて、利用者が視聴を希望している1つのチャンネルの番組に対応する音声および映像のMPEG信号が分離されるが、このような番組の受信動作自体は従来手法と同じであって、図1では概略構成のみが図示されている。
デジタル−アナログ変換器42は、MPEGデコーダ40から出力される音声データをアナログ音声信号に変換し、スピーカ44から出力する。表示処理部46は、MPEGデコーダ40から出力される映像データを、表示に適した形式(例えば、NTSC形式)の映像信号に変換して表示装置48に表示する。
制御部50は、地上デジタル放送受信機100の番組受信動作の全体を制御するとともに、放送信号の受信状態に応じて、合成出力1を用いたフルセグメントデジタル放送受信と、合成出力2、3のいずれか一方を用いたフルセグメントデジタル放送受信と合成出力2、3のいずれか他方を用いたバックグラウンド動作とを切り替える。このために、制御部50は、受信状態検出部51、標準偏差算出部52、切替制御部53、サーチ処理部54、EPG作成部55を備えている。
受信状態検出部51は、合成部30による合成前および合成後のそれぞれの信号に基づいて放送信号の受信状態としてのC/N値を検出する。これにより、以下に示す7つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4、CND1、CND2、CND3が得られる。
CN1:復調部22から出力される復調信号に対応するC/N値、
CN2:復調部24から出力される復調信号に対応するC/N値、
CN3:復調部26から出力される復調信号に対応するC/N値、
CN4:復調部28から出力される復調信号に対応するC/N値、
CND1:4つの復調部22〜28のそれぞれから出力される4つの復調信号を合成して得られる合成出力1に対応するC/N値、
CND2:2つの復調部22、24のそれぞれから出力される2つの復調信号を合成して得られる合成出力2に対応するC/N値、
CND3:2つの復調部26、28のそれぞれから出力される2つの復調信号を合成して得られる合成出力3に対応するC/N値。
標準偏差算出部52は、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4の標準偏差(CN(標準偏差))を算出する。CN1、CN2、CN3、CN4の平均値をCNAVとすると、CN(標準偏差)は以下の式を用いて算出することができる。
Figure 0006647990
切替制御部53は、4つのチューナ部10〜16を用いたダイバーシティ受信によって番組視聴中に、4つの復調部22〜28のそれぞれから出力される4つの復調信号を合成して得られる信号(合成出力1)に基づいて検出される受信状態が第1の判断基準よりも良好であって、かつ、4つの復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に基づいて個別に検出される受信状態のばらつきが第2の判断基準よりも小さい場合に、合成部30によって4つの復調信号の一部を合成した合成後の信号(合成出力2または3)に基づいてMPEGデコーダ40等を用いた番組視聴を行い、4つの復調信号の残りを合成した合成後の信号(合成出力3または2)に基いてバックグラウンド動作を行うように、必要な構成に指示を送って切り替える制御(切替制御)を行う。
具体的には、切替制御部53は、合成出力1に基づいて検出されるC/N値CND1が26dB(第1の判断基準)以上であって、CN(標準偏差)が3dB(第2の判断基準)未満であるときに、上述した切替制御を行う。
サーチ処理部54は、切替制御部53による切替制御によってバックグラウンド動作の対象となったチューナ部10、12(あるいはチューナ部14、16)に対して周波数切替指示を送って、各チャンネルに含まれる番組内容を調べることにより、利用者が視聴している番組と内容が同じ他の番組を放送している他のチャンネルの中継局あるいは系列局を検出するサーチ動作を行う。
EPG作成部55は、切替制御部53による切替制御によってバックグラウンド動作の対象となったチューナ部10、12(あるいはチューナ部14、16)に対して周波数切替指示を送って、各チャンネルに含まれる番組内容を調べることにより、受信可能な番組についてのEPG(電子番組ガイド、電子番組表)を作成する。
上述した4つの復調部22、24、26、28が複数の復調処理手段に、合成部30が合成手段に、MPEGデコーダ40、デジタル−アナログ変換器(D/A)42、スピーカ44、表示処理部46、表示装置48が映像・音声再生手段に、サーチ処理部54、EPG作成部55がバックグラウンド処理手段に、受信状態検出部51が受信状態検出手段に、標準偏差算出部52、切替制御部53が切替手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の地上デジタル放送受信機100はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。例えば、本実施形態では、4つのチューナ部10を用いたダイバーシティ受信(この受信形式を「4ダイバー構成」と称する)によるフルセグメントデジタル放送の番組視聴中であって、受信状態が良好であるときに、その一部であるチューナ部10、12を用いたダイバーシティ受信(この受信形式を「2ダイバー構成」と称する)によるフルセグメントデジタル放送の番組視聴を継続するとともに、残りのチューナ部14、16を用いた2ダイバー構成によるフルセグメントデジタル放送のバックグラウンド動作に切り替える場合を想定している。
図2は、地上デジタル放送受信機100の動作手順を示す流れ図である。4ダイバー構成によって番組視聴中に、切替制御部53は、受信状態検出部51によって検出された4ダイバー構成におけるC/N値CND1が26dB以上か否かを判定する(ステップ100)。C/N値CND1が26dBよりも低い場合、すなわち、2ダイバー構成で番組視聴を継続できるほど受信状態が良好でない場合には否定判断が行われ、引き続きこの判定が繰り返される。
また、C/N値CND1が26dB以上の場合にはステップ100の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、標準偏差算出部52によって算出された、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4の標準偏差CN(標準偏差)が、3dB未満か否かを判定する(ステップ102)。標準偏差CN(標準偏差)が3dB以上の場合、すなわち、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4のばらつきが大きい場合には否定判断が行われ、ステップ100戻ってC/N値CND1についての判定動作が繰り返される。
また、標準偏差CN(標準偏差)が3dB未満の場合にはステップ102の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、受信状態検出部51によって検出されたチューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成におけるC/N値CND2が、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成におけるC/N値CND3以上か否かを判定する(ステップ104)。
C/N値CND2がC/N値CND3以上の場合には肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、OFDM復調部20、MPEGデコーダ40、サーチ処理部54、EPG作成部55等に切替指示を送る。以後、この切替指示に応じて、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴が行われ(ステップ106)、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作が行われる(ステップ108)。
一方、C/N値CND2がC/N値CND3未満の場合にはステップ104の判定において否定判断が行われる。次に、切替制御部53は、OFDM復調部20、MPEGデコーダ40、サーチ処理部54、EPG作成部55等に切替指示を送る。以後、この切替指示に応じて、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴が行われ(ステップ110)、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作が行われる(ステップ112)。
図3は、C/N値と切替動作との関係を示す説明図である。図3において、縦軸は4ダイバー構成あるいは2ダイバー構成におけるC/N値と、各復調部に対応する4つのC/N値の標準偏差の値を示している。また、横軸は、経過時間tを示している。例えば、1秒に1回の繰返し周期で図2に示した動作手順が繰り返されるものとする。
図3に示す例では、t=5(秒)の時点で4ダイバー構成のC/N値CND1が、切替判定値としての26dBを超える。このときの標準偏差CN(標準偏差)は3dBを超えているため、4ダイバー構成が維持され、2ダイバー構成への切り替えは行われない。このため、良好に番組視聴を継続することができる。
一方、このようにCN(標準偏差)の値が大きく、各チューナ部(各復調部)ごとのC/N値のばらつきが大きいときに、従来のように2ダイバー構成への切り替えが行われると、点線で示されるように2ダイバー構成のC/N値CND2(あるいはCND3)が番組視聴可能C/N値を下回る場合があり、番組視聴が困難になった時点(t=8)で再び4ダイバー構成に切り替えると、視聴中の番組が一時的に途切れたりする事態が発生し、良好な受信品質を維持する上では望ましくない。
このように、本実施形態の地上デジタル放送受信機100では、4ダイバー構成によって得られる合成出力CND1に基づいて検出される受信状態が良好なだけでなく、さらに各復調部22〜28のそれぞれの出力に基づいて検出される受信状態にばらつきが少ないことが確認された場合に、4ダイバー構成を用いた番組視聴から、一方の2ダイバー構成を用いた番組視聴と他方の2ダイバーを用いたバックグラウンド動作に切り替えられるため、切替後に良好に番組視聴を継続することが可能となる。特に、放送信号のC/N値を用いて受信状態を検出することにより、放送信号の受信状態を確実に検出することができる。
また、受信状態のばらつきとして、4つの復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4を用いて算出される標準偏差を用いることにより、チューナ部10〜16のそれぞれごとの受信状態のばらつきを確実に知ることができる。
また、4つの復調部22〜28を2つにグループ分け(一方の2ダイバー構成と他方の2ダイバー構成)し、受信状態が相対的に良好な一方のグループで番組視聴を行い、他方のグループでバックグラウンド動作を行うことにより、切替後も可能な限り良好な受信品質で番組視聴を継続することができる。
また、サーチ処理部54とEPG作成部55を備えることにより、良好に番組視聴を継続しながら、中継局あるいは系列局のサーチ動作や電子番組表の作成動作を行うことが可能となる。
図4は、地上デジタル放送受信機100の変形例の動作手順を示す流れ図である。4ダイバー構成によって番組視聴中に、切替制御部53は、受信状態検出部51によって検出された4ダイバー構成におけるC/N値CND1が26dB以上か否かを判定する(ステップ200)。C/N値CND1が26dBよりも低い場合、すなわち、2ダイバー構成で番組視聴を継続できるほど受信状態が良好でない場合には否定判断が行われ、引き続きこの判定が繰り返される。
また、C/N値CND1が26dB以上の場合にはステップ100の判定において肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、受信状態検出部51によって検出されたチューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成におけるC/N値CND2が、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成におけるC/N値CND3以上か否かを判定する(ステップ202)。
C/N値CND2がC/N値CND3以上の場合には肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、一方の2ダイバー構成に含まれる2つのチューナ部10、12のそれぞれに対応するC/N値CN1、CN2がともに21dB以上か否かを判定する(ステップ204)。
C/N値CN1、CN2がともに21dB以上の場合には肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、OFDM復調部20、MPEGデコーダ40、サーチ処理部54、EPG作成部55等に切替指示を送る。以後、この切替指示に応じて、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴が行われ(ステップ206)、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作が行われる(ステップ208)。
また、C/N値CN1、CN2の少なくとも一方が21dB未満の場合にはステップ204の判定において否定判断が行われる。次に、切替制御部53は、標準偏差算出部52によって算出された、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4の標準偏差CN(標準偏差)が、3dB未満か否かを判定する(ステップ210)。標準偏差CN(標準偏差)が3dB以上の場合、すなわち、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4のばらつきが大きい場合には否定判断が行われ、ステップ200戻ってC/N値CND1についての判定動作が繰り返される。
また、標準偏差CN(標準偏差)が3dB未満の場合にはステップ210の判定において肯定判断が行われる。この場合にはステップ206に移行し、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴(ステップ206)と、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作(ステップ208)が行われる。
また、C/N値CND2がC/N値CND3未満でステップ202の判定において否定判断が行われると、切替制御部53は、他方の2ダイバー構成に含まれる2つのチューナ部14、16のそれぞれに対応するC/N値CN3、CN4がともに21dB以上か否かを判定する(ステップ212)。
C/N値CN3、CN4がともに21dB以上の場合には肯定判断が行われる。次に、切替制御部53は、OFDM復調部20、MPEGデコーダ40、サーチ処理部54、EPG作成部55等に切替指示を送る。以後、この切替指示に応じて、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴が行われ(ステップ214)、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作が行われる(ステップ216)。
また、C/N値CN3、CN4の少なくとも一方が21dB未満の場合にはステップ212の判定において否定判断が行われる。次に、切替制御部53は、標準偏差算出部52によって算出された、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4の標準偏差CN(標準偏差)が、3dB未満か否かを判定する(ステップ218)。標準偏差CN(標準偏差)が3dB以上の場合、すなわち、復調部22〜28のそれぞれから出力される復調信号に対応する4つのC/N値CN1、CN2、CN3、CN4のばらつきが大きい場合には否定判断が行われ、ステップ200戻ってC/N値CND1についての判定動作が繰り返される。
また、標準偏差CN(標準偏差)が3dB未満の場合にはステップ218の判定において肯定判断が行われる。この場合にはステップ214に移行し、チューナ部14、16に対応する他方の2ダイバー構成およびMPEGデコーダ40による番組視聴(ステップ214)と、チューナ部10、12に対応する一方の2ダイバー構成およびサーチ処理部54、EPG作成部55によるバックグラウンド動作(ステップ216)が行われる。
このように、4ダイバー構成による番組視聴から2ダイバー構成による番組視聴への切替後も良好な受信品質で番組視聴の継続が可能であることを切替前に確認することにより(ステップ204、212)、ばらつきに関する判定動作(ステップ210、218)を省略することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、受信状態をC/N値を用いて検出したが、その他の特性値を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、4ダイバー構成の地上デジタル放送受信機100について説明したが、チューナ部10等の数は4以外であってもよい。また、4ダイバー構成を用いたフルセグメントデジタル放送の番組視聴から2ダイバー構成を用いたフルセグメントデジタル放送の番組視聴と2ダイバー構成を用いたフルセグメントデジタル放送のバックグランド動作に切り替えたが、このバックグラウンド動作をワンセグメントデジタル放送に切り替えて行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、受信状態のばらつきの程度を知るために標準偏差を用いたが、それ以外の指標を用いるようにしてもよい。例えば、平均値からの偏差の累積値などを用いるようにしてもよい。
上述したように、本発明によれば、複数の復調処理手段の出力を合成した後の信号に基づいて検出される受信状態が良好なだけでなく、さらに各復調処理手段の出力に基づいて検出される受信状態にばらつきが少ないことが確認された場合に、全部の復調処理手段を用いた番組(映像、音声)の再生動作から、一部の復調処理手段を用いた番組の再生および残りの復調処理手段を用いたバックグラウンド動作に切り替えられるため、切替後に良好に番組視聴を継続することが可能となる。
100 地上デジタル放送受信機
10、12、14、16 チューナ部
30 OFDM復調部
40 MPEGデコーダ
42 デジタル−アナログ変換器(D/A)
44 スピーカ
46 表示処理部
48 表示装置
50 制御部
51 受信状態検出部
52 標準偏差算出部
53 切替制御部
54 サーチ処理部
55 EPG作成部
60 操作部

Claims (7)

  1. 複数のアンテナのそれぞれを介して入力される放送信号を受信する複数のチューナ部と、
    前記複数のチューナ部のそれぞれに対応して設けられ、対応する前記チューナ部で受信した放送信号を用いて復調処理を行う複数の復調処理手段と、
    前記複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の全部あるいは一部を合成する合成手段と、
    前記合成手段から出力される合成後の信号に基づいて受信番組に対応する映像および音声を再生する映像・音声再生手段と、
    前記合成手段によって前記複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の一部が合成されたときに、残りの復調信号を用いて、前記映像・音声再生手段による再生動作と並行して他の動作を行うバックグラウンド処理手段と、
    前記合成手段による合成前および合成後のそれぞれの信号に基づいて、放送信号の受信状態を検出する受信状態検出手段と、
    前記複数の復調処理手段から出力される復調信号の全部を合成して得られる合成後の信号に基づいて検出される受信状態が第1の判定基準よりも良好であって、かつ、前記複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に基づいて個別に検出される受信状態のばらつきが第2の判定基準よりも小さい場合に、前記合成手段によって複数の前記復調信号の一部を合成した合成後の信号に基づいて前記映像・音声再生手段による再生動作を行い、複数の前記復調信号の残りを用いて前記バックグラウンド処理手段による他の動作を行うように切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記合成手段は、前記複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号の全部あるいは一部を用いたダイバーシティ受信に対応した合成後の復調信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記受信状態検出手段は、放送信号のC/N値を用いて受信状態を検出することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記受信状態のばらつきは、前記複数の復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に対応する複数のC/N値を用いて算出される標準偏差で示されることを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記複数の復調処理手段は、2つにグループ分けされており、合成後の信号に基づいて検出される受信状態が相対的に良好な一方のグループが前記映像・音声再生手段に対応し、受信情報が相対的に良好でない他方のグループが前記バックグラウンド処理手段に対応するように、前記切替手段による切り替えが行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載にデジタル放送受信装置。
  6. 前記切替手段は、前記複数の復調処理手段から出力される復調信号の全部を合成して得られる合成後の信号に基づいて検出される受信状態が前記第1の判定基準よりも良好であって、かつ、前記一方のグループに含まれる複数の前記復調処理手段のそれぞれから出力される復調信号に基づいて検出される受信状態がともに第3の基準よりも良好な場合には、前記ばらつきに関する判定を行うことなく切り替えを行うことを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記バックグラウンド処理手段は、前記他の動作として、中継局あるいは系列局のサーチと電子番組表の作成の少なくとも一方の動作を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
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