JP2005102098A - 高周波モジュール及びそれを用いた無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性表面波(SAW)分波器パッケージを多層基板に実装する際に、その厚みを低くすることが可能な、小型の高周波モジュールを提供する。
【解決手段】送信用のSAWフィルタと受信用のSAWフィルタを内蔵している分波器パッケージ2を搭載した高周波モジュール105において、アンテナ端と受信端とを接続するマッチング線路5を多層基板31内にストリップラインとして内蔵し、前記送信用のSAWフィルタ及び受信用のSAWフィルタを同一圧電基板上に1チップの分波器パッケージ2として形成し、これを前記多層基板上に実装した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯端末器等の無線通信装置に適用される高周波モジュール及びそれを用いた無線通信装置に関するものである。
図26は、携帯端末器等の移動無線通信装置における高周波信号処理回路の一般的構成を示すブロック図である。高周波信号処理回路は、アンテナ、分波器20、高周波電力増幅器21、段間フィルタ22、RFIC23、受信増幅器24、段間フィルタ25、RFIC26などで構成される。分波器20は、高周波電力増幅器21から出力される送信信号をアンテナに送り、アンテナにより受信される受信信号を切り分けて受信増幅器24に供給する機能を備える素子である。
携帯端末器等の移動無線通信装置においては、その携帯性のために各部品に対する小型化、軽量化の要求が大きい。従来においてはこの要求を考慮して、移動無線通信装置を構成する各部品を、所望の特性が達成できる単位でモジュール化している。
図27は、分波器を含む従来の高周波モジュール200の構造を示す概略平面図、図28は同概略断面図である。なお、高周波モジュール200は、通常、高周波電力増幅器を含むことが多いが、図27、図28では、分波器の搭載されている部分のみを図示している。
従来の高周波モジュール200は、多層基板61の上にSAW(Surface Acoustic Wave)分波器パッケージ62を実装している。SAW分波器パッケージ62は、Ant端子67、Tx端子68、Rx端子69の3つの端子を備え、これらのAnt端子67、Tx端子68、Rx端子69と、前記多層基板上61上のAnt側線路70、Tx側線路71、Rx側線路72とをそれぞれ接続している。Ant側線路70は、図26に示したようにアンテナに接続され、Tx側線路71は高周波電力増幅器21に接続され、Rx側線路72は受信増幅器24に接続される。
SAW分波器パッケージ62は、図28に示されるように、樹脂基板65上に、送信用のTxフィルタチップ63と受信用のRxフィルタチップ64を別々に独立して搭載している。そして、樹脂基板65の中に、Ant端子67とRxフィルタチップ64とのマッチングをとるためのマッチング線路66を内蔵している。
図29は、従来の他の高周波モジュール201の構造を示す概略平面図、図30はその概略断面図である。
この高周波モジュール201では、多層基板61の上に送信用及び受信用のSAW分波器パッケージ62a,62bを別々に実装している。送信用SAW分波器パッケージ62aは、樹脂基板65a上に送信用のTxフィルタチップ63を搭載するとともに、Ant端子67、Tx端子68を備え、これらの端子と多層基板上61上のAnt側線路70、Tx側線路71とをそれぞれ接続している。受信用SAW分波器パッケージ62bは、樹脂基板65b上に、受信用のRxフィルタチップ64を搭載するとともに、Rx入力端子91、Rx出力端子69を備え、Rx出力端子69と多層基板上61上のRx側線路72とを接続している。
そして、図30に示されるように、多層基板上61の表面に、前記Ant端子67とRx入力端子91とのマッチングをとるためのマッチング線路80を形成している。
特開平11-17495公報
ところが、前述の従来の方法で高周波モジュールを形成する場合、図27の構造においては、樹脂基板65の中にマッチング線路66を埋め込んでいるので、高周波モジュールの高さが高くなり、これ以上の薄型化に対応することは非常に難しいという問題がある。
また、図29の構造においては、送信用SAWフィルタパッケージ62aと受信用SAWフィルタパッケージ62bをそれぞれ独立して形成しているため、両者の特性が揃えにくく、特性のばらつきが大きくなる上、高さ方向は図26より薄く出来る反面、面積が大きくなるため、小面積化が難しいという問題がある。
本発明は、上記問題点を除去し、コンパクトで、かつ、製造コストを低減することが出来る高周波モジュール及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波モジュールは、送信用のSAWフィルタと受信用のSAWフィルタとを備えたSAW分波器パッケージを多層基板上に搭載した高周波モジュールにおいて、前記送信用のSAWフィルタ及び受信用のSAWフィルタを同一圧電基板上に形成して1チップのSAW分波器パッケージとなし、アンテナ端と受信用のSAWフィルタの受信端とを接続するマッチング線路を有し、当該マッチング線路が、前記多層基板内にストリップラインとして内蔵されているものである。
前記の構成によれば、従来分波器パッケージに内蔵していたマッチング線路を、多層基板内に内蔵することで、分波器パッケージ自体を薄くすることができるため、モジュール全体としての高さを低減することができる。また、送信フィルタと受信フィルタを同一圧電基板上に1つのチップより形成することで、2つのフィルタ特性のばらつきを低減することができる。
前記多層基板内部に配置したマッチング線路は、整合回路の一部または全部を構成する素子となる。
マッチング線路が、整合回路の一部を構成する場合、前記整合回路は、多層基板上に配置した誘導素子および/または容量素子のチップ部品をさらに含むものであってもよい。
また、前記SAW分波器パッケージの前段に、GPS帯域を分波するためのダイプレクサを前記多層基板内に内蔵したものであれば、ダイプレクサを別付けとした場合に比べて、全体的にコンパクトな高周波モジュールを形成することができる。
また、通過帯域特性の異なる複数のSAW分波器パッケージを前記多層基板上に搭載し、少なくとも1つのSAW分波器パッケージに対応するマッチング線路を前記多層基板内に内蔵する構成とすれば、別々の通信周波数帯に対応でき、かつ、全体的にコンパクトな高周波モジュールを構成することができる。
この場合、前記複数のSAW分波器パッケージの周波数帯域を分波するダイプレクサを、前記多層基板内に内蔵することにより、さらに高周波モジュールの小形化を図ることができる。
また、受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのトライプレクサを前記多層基板内に内蔵することもでき、これによりさらに高周波モジュールの小形化を図ることができる。
また、本発明の高周波モジュールは、送信用のSAWフィルタを備えた送信用SAW分波器パッケージと、受信用のSAWフィルタを備えた受信用SAW分波器パッケージとを多層基板上に搭載した高周波モジュールにおいて、前記送信用のSAWフィルタは、圧電基板上に形成された1チップのSAW分波器パッケージであり、前記受信用のSAWフィルタは、圧電基板上に形成された1チップのSAW分波器パッケージであり、アンテナ端と受信用のSAWフィルタの受信端とを接続するマッチング線路を有し、当該マッチング線路が、前記多層基板内にストリップラインとして内蔵されていることを特徴とする。
前述の方法で高周波モジュールを形成する場合、SAW分波器パッケージを構成するTxフィルタとRxフィルタが同一圧電基板上に形成されているため、小型化の面では有利であるものの、TxフィルタとRxフィルタ間のアイソレーション特性が不利になることがある。また、Txフィルタには高周波電力増幅器から大電力が入力され、Txフィルタが自己発熱し、その熱がRxフィルタにも直接伝搬して、その温度上昇によってRxフィルタの周波数特性が変化することもある。
そこで、本発明の高周波モジュールは、分波回路を構成する、相異なる通過帯域特性を持つ送信用SAWフィルタと受信用SAWフィルタとをそれぞれ分割構成し、アンテナ側線路と受信用(Rx)フィルタを接続するマッチング線路を、多層基板内にストリップラインとして内蔵したものである。これにより、別々の周波数帯に対応でき、かつ、全体的にコンパクトな高周波モジュールを構成することができる。
前記の構成によれば、SAW分波器をTxフィルタとRxフィルタの2つに分割することで、アイソレーション特性の向上を図ることができる。また、Txフィルタの発熱がRxフィルタに伝わりにくいため、より安定したRxフィルタの特性を得ることができる。
前記送信用および受信用のSAWフィルタを、SAWのベアチップにて構成することもできる。ベアチップ実装にて構成した場合、パッケージ品で構成したモジュールに比べて、安価で全体的にコンパクトな高周波モジュールを形成することができる。
前記多層基板内部に配置したマッチング線路は、整合回路の一部または全部を構成する素子である。
マッチング線路が、整合回路の一部を構成する場合、前記整合回路は、多層基板上に配置した誘導素子および/または容量素子のチップ部品をさらに含むものであってもよい。
前記複数のSAW分波器パッケージの周波数帯域を分波するためのダイプレクサを、前記多層基板内に内蔵したものでもよい。
受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのトライプレクサを前記多層基板内に内蔵してもよい。受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのトライプレクサを、前記多層基板に内蔵したものであれば、ダイプレクサを別付けとした場合に比べて、全体的にコンパクトな高周波モジュールを形成することができる。
なお、前記SAW分波器パッケージをFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)フィルタにて構成することもできる。
また、前期高周波モジュールは、送信信号を増幅する高周波電力増幅器をさらに備えるものであってもよい。
また、本発明の高周波モジュールは、高周波電力増幅器、送信側段間用フィルタ、受信側段間フィルタ、RFIC等を前記多層基板上に同時に搭載することができる。これにより、高周波モジュールの構成部品を集積することができ、高周波モジュールの小形化を図ることができる。
また、前記多層基板上の部品を樹脂にてモールドすれば、部品実装部分の状態が安定するため、特性の安定化、信頼性の向上を図ることができる。
また、携帯端末機器などの無線通信装置において、前記高周波モジュールを搭載することにより、装置の小型軽量化を行うことができる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る高周波モジュール101を示す概略平面図、図2はその断面図、図3は高周波モジュール101の回路構成を示すブロック図である。
これらの図において、1は多層基板であり、この多層基板1の上にSAW分波器パッケージ2が実装されている。SAW分波器パッケージ2は、Ant端子7、Tx端子8、Rx端子9の3つの端子を備えている。そして、これらのAnt端子7、Tx端子8、Rx端子9は、前記多層基板上1上のAnt側線路10、Tx側線路11、Rx側線路12にそれぞれ接続されている。Ant側線路10は、図26に示したようにアンテナに接続され、Tx側線路11は電力増幅器に接続され、Rx側線路12は受信増幅器に接続される。
SAW分波器パッケージ2は、樹脂やセラミックからなる基板4(以下単に「基板4」という)上に、TxフィルタとRxフィルタを同一圧電基板上に形成した1チップのSAWフィルタチップ3を搭載している。
また、多層基板1には、ストリップラインで形成されたマッチング線路5が内蔵されている。マッチング線路5は、図2に示すように、多層基板1に垂直に設けられたビアホール(ビア導体)6a,6bを介して、多層基板1の表面の接続パッド1a,1bまで電気的につながっている。
一方、SAWフィルタチップ3のTxフィルタの出力端子は、基板4を貫通して基板4の下面に設けられている端子パッド4aまで延びている。Rxフィルタのマッチング端子13は、基板4を貫通して基板4の下面に設けられている端子パッド4bまで延びている。そして、SAW分波器パッケージ2を多層基板1に搭載した状態で、端子パッド4aは、多層基板1表面の接続パッド1aに、端子パッド4bは、多層基板1表面の接続パッド1bに、半田などによってそれぞれ接続される。
以上の高周波モジュール101における信号の伝搬経路を、図3を用いて説明する。多層基板1のTx側線路11から入った送信信号は、SAW分波器パッケージ2のTx端子8を経由してSAWフィルタチップ3のTxフィルタに入力される。Txフィルタより出力された信号は、SAW分波器パッケージ2のAnt端子7を経由して、多層基板のAnt線路10へ出力される。
また、多層基板1のAnt線路10から入った受信信号は、SAW分波器パッケージ2のAnt端子7を経由し、端子パッド4aから多層基板1の内部へ通じるビアホール6aを介して、多層基板1に内蔵されたストリップラインで形成されているマッチング線路5に入力される。マッチング線路5を伝搬した信号は、ビアホール6b、端子パッド4bを介して、SAW分波器パッケージ2内部にあるSAWフィルタチップ3のRxフィルタ側にあるマッチング端子13へと入力される。
Rxフィルタからの出力信号は、SAW分波器パッケージ2のRx端子9を経由して、多層基板のRx線路12へ出力される。
なお、前記図1及び図2は、構造を説明するための概略図であり、図1及び図2におけるAnt端子7、Tx端子8、Rx端子9、マッチング端子13等の端子位置、ビアホール6a,6b、マッチング線路5等のレイアウトについては、図示したものに限らず、任意に配置可能なものとする。
前記多層基板1や基板4は、誘電体層を複数層積層してなる誘電体基板であり、その表面や内部に導体からなる配線導体層が形成されてなる。例えば、ガラスエポキシ樹脂などの有機系誘電体基板に対して、銅箔などの導体によって配線導体層を形成し、積層して熱硬化させたもの、または、セラミック材料などの無機系誘電体基板に種々の配線導体層を形成し、これらを積層後同時に焼成したものが用いられる。
特に、セラミック材料を用いれば、セラミック誘電体の比誘電率は通常9から25と、樹脂基板に比べて高いので、誘電体層を薄くでき、誘電体層に内装された回路の素子のサイズを小さくでき、素子間距離も狭くすることができる。
上記セラミック材料としては、(1)Al23、AlN、Si34、SiCなどを主成分とする焼成温度が1100℃以上のセラミック材料、(2)金属酸化物の混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料、(3)ガラス粉末、あるいはガラス粉末とセラミックフィラー粉末との混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料の群から選ばれる少なくとも1種が選択される。
前記(2)の混合物としては、BaO−TiO2系、Ca−TiO2系、MgO−TiO2系等のセラミック材料が用いられる。これらのセラミック材料に、SiO2、Bi23、CuO、Li2O、B23等の助剤を適宜添加したものも用いられる。前記(3)のガラス組成物としては、少なくともSiO2を含み、Al23、B23、ZnO、PbO、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物のうちの少なくとも1種以上を含有したものであって、具体的には、SiO2−B23−RO系、SiO2−BaO−Al23−RO系、SiO2−B23−Al23−RO系、SiO2−Al23−RO系、さらにはこれらの系にZnO、PbO、Pb、ZrO2、TiO2等を配合した組成物が挙げられる。
また、前記(3)のガラスとしては、焼成処理することによっても非晶質ガラス、また焼成処理によって、アルカリ金属シリケート、クォーツ、クリストバライト、コージェライト、ムライト、エンスタタイト、アノーサイト、セルジアン、スピネル、ガーナイト、ディオプサイド、イルメナイト、ウイレマイト、ドロマイト、ペタライトやその置換誘導体の結晶を少なくとも1種を析出する結晶化ガラスなどが用いられる。また、前記(3)におけるセラミックフィラーとしては、Al23、SiO2(クォーツ、クリストバライト)、フォルステライト、コージェライト、ムライト、ZrO2、ムライト、フォルステライト、エンスタタイト、スピネル、マグネシア、AlN、Si34、SiC、MgTiO3、CaTiO3などのチタン酸塩の群から選ばれる少なくとも1種が挙げられ、ガラス20〜80質量%、フィラー20〜80質量%の割合で混合されることが望ましい。
一方、配線導体層は、誘電体基板と同時焼成して形成するために、誘電体基板を形成するセラミック材料の焼成温度に応じて種々組み合わせられる。例えば、セラミック材料が前記(1)の場合、タングステン、モリブデン、マンガン、銅の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする導体材料が好適に用いられる。また、低抵抗化のために、銅などとの混合物としてもよい。セラミック材料が前記(2)(3)の低温焼成セラミック材料を用いる場合、銅、銀、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする低抵抗導体材料が用いられる。このように、ガラスセラミックスなどの低温で焼成が可能なセラミック材料を用いると、導体パターンを低抵抗導体材料によって形成することができるので望ましい。
多層基板1を構成する誘電体層の厚みは、1層あたり50〜300μm程度に設定する。
マッチング線路5は、例えば前記セラミック材料で作製したグリーンシート上に、パターン印刷法や塗布法などでマッチング線路5となる導体材料を形成する。その形状は、ストリップライン状である。ストリップラインの構造として、直線の他、スパイラル状、ミアンダ状など任意に湾曲した構造を採用することもでき、これにより、全体を小型化できる。また接地との間で容量がほしいときは、配線導体層の間に介在される誘電体の誘電率を利用したキャパシタなどを付加してもよい。
前記ビアホール6a,6bは、前記マッチング線路5とする導体材料が形成されたグリーンシートの上に、所定位置にビアを設けたグリーンシートを1枚又は複数枚ビア同士が貫通可能なように重ね合わせて形成する。そして、貫通孔にメッキ処理するか、導体ペーストを充填するかして、前記マッチング線路5となる導体材料と接触させて全体を焼成する。これにより、図2に示したマッチング線路5及びビアホール6a,6bの構造を作製することができる。
従来では、図28に示したようにSAW分波器パッケージ62の基板65内にマッチング線路66を形成しているのに対し、以上のような構造の高周波モジュール101によれば、図2に示したように多層基板1の内部にマッチング線路5を形成しているため、基板4を薄くすることが出来る。
また、図1に示したように、TxフィルタとRxフィルタは同一圧電基板上に1チップで形成している。
また、図1にも示しているように、高周波モジュール101は、TxフィルタとRxフィルタ及びマッチング線路によってパッケージ・ブロックを構成しており、前記マッチング線路5は、Ant端子とRxフィルタ間に配置されている。それによって、Rxフィルタのインピーダンスを調整し、分波器として最適な特性を得ることが出来る。
図4は、他の構造に係る高周波モジュール102を示す断面図、図5は高周波モジュール102の回路構成を示すブロック図である。
この構造の高周波モジュール102は、前記図2の高周波モジュール101に対して、さらにダイプレクサ14を構成する誘導素子や容量素子を多層基板1に内蔵しているところが異なっているのみである。ここでダイプレクサとは、2つの周波数帯の送信信号・受信信号を、周波数帯ごとに分波する回路であり、それぞれを通過周波数帯域とする2つのフィルタ素子を有している。この第2の実施形態の場合、ダイプレクサ14は、データや音声の送受信に用いる周波数帯(例えば800MHz)の信号と、衛星を利用した位置検出のためのGPS(Global Positioning System)受信に用いる1500MHz帯の信号とを分波する。このGPS信号の分波のために、ダイプレクサ14のもう1つの出力端子を、GPS回路へ接続している。本発明では、ダイプレクサ14を多層基板21に内蔵することで、GPSに対応したより高機能な高周波モジュールがコンパクトに形成できる。
図6は、さらに他の構造の高周波モジュール103を示す概略平面図、図7はその断面図、図8は高周波モジュール103の回路構成を示すブロック図である。
図1から図3の高周波モジュール100と異なるところは、取り扱う周波数帯の異なるもう一つのSAW分波器パッケージ2′を同一多層基板1上に実装していることである。例えば、SAW分波器パッケージ2は、800MHzの周波数帯を扱い、追加されたSAW分波器パッケージ2′は、1.9GHzの周波数帯を扱う。
SAW分波器パッケージ2′は、SAW分波器パッケージ2と同様、Ant端子7′、Tx端子8′、Rx端子9′の3つの端子を備え、これらは、多層基板上1上のAnt側線路10′、Tx側線路11′、Rx側線路12′にそれぞれ接続されている。SAW分波器パッケージ2′は、基板4′上に、TxフィルタとRxフィルタを同一圧電基板上に形成した1チップのSAWフィルタチップ3′を搭載し、多層基板1′には、前の実施例と同様、ストリップラインで形成されたマッチング線路5′が内蔵されている。マッチング線路5′の接続形態、その機能は、図1から図3を用いて説明したのと同様である。
なお、図6、図7に示したように、2つの周波数バンドのSAW分波器パッケージ2,2′を面対称にミラー配置しているが、詳細のレイアウトについては、これに限定されるものではない。
また、図9は、さらに他の構造の高周波モジュール104を示す概略断面図、図10は高周波モジュール104の回路構成を示すブロック図である。
この高周波モジュール104は、同一多層基板1上に、2つのSAW分波器パッケージ2,2′を実装していることは第3の実施形態に係る高周波モジュール103と同様であるが、さらに多層基板1に、2つのSAW分波器パッケージ2,2′の周波数帯切り分け用のダイプレクサ14を内蔵しているところが異なっているのみである。ダイプレクサ14は、図10に示すように一方でアンテナと接続され、他方でSAW分波器パッケージ2及び2′のAnt端子7,7′に接続されている。ダイプレクサ14を多層基板1に内蔵することで、より高機能な高周波モジュールがコンパクトに形成できる。
なお、図9及び図10において、ダイプレクサ14をトライプレクサとし、もう1つの出力端子をGPS回路へ接続した高周波モジュールも実施例として挙げられる。これによれば、複数チャンネルに対応でき、しかもGPS機能を併せ持ったコンパクトな高周波モジュールを実現することができる。
以上に述べた本発明の高周波モジュールを用いて、高周波信号処理回路(図26参照)を構成する場合、同一多層基板上に、高周波電力増幅器や段間受信増幅器など必要な他の部品を実装するようにすれば、同一多層基板を用いて、コンパクトな高周波信号処理回路を作製することができる。
図11は、同一多層基板上1に、高周波電力増幅器21、及び段間フィルタ22を実装した高周波モジュールの例を示している。この例では、高周波電力増幅器と段間フィルタを追加しているが、他の部品を高周波モジュールに対して追加しても構わない。
また、多層基板上に各モジュールを実装した後、全体を樹脂モールドすることが好ましい。図12は、多層基板1の上部にモールド樹脂23を用いて、実装部品を覆った状態を示す断面図である。
図13は本発明の第2の実施形態に係る高周波モジュール105を示す概略平面図、図14はその断面図、図15は高周波モジュール105の回路構成を示すブロック図である。
これらの図において、31は多層基板であり、この多層基板31の上に送信用SAWフィルタパッケージ32、受信用SAWフィルタパッケージ33及び高周波電力増幅器44が実装されている。
送信用SAWフィルタパッケージ32のTx入力端子36aは、前記多層基板31上のTx線路41に、Tx出力端子37aはAnt線路40にそれぞれ接続されている。さらに、Tx線路41は高周波電力増幅器44に接続され、高周波電力増幅器44はPA入力線路42に接続されている。また、受信用SAWパッケージ33のRx出力端子37bは多層基板31上のRx線路43に接続されている。
Ant線路40は、アンテナに接続され、PA入力線路42は段間フィルタに接続され、Rx線路43は受信増幅器に接続される。
送信用SAWフィルタパッケージ32は、図14に示すように、樹脂やセラミックからなる基板(以下単に「基板34a」という)上に、フィルタ電極を圧電基板上に形成したSAWフィルタチップ35aを搭載している。同様に、受信用SAWフィルタパッケージ33は、樹脂やセラミックからなる基板(以下単に「基板34b」という)上に、フィルタ電極を圧電基板上に形成したSAWフィルタチップ35bを搭載している。
また、多層基板31には、ストリップラインで形成された整合回路39が内蔵されている。整合回路39は、図14に示すように、多層基板31に垂直に設けられたビアホール導体38a、38bを介して、多層基板31の表面の接続パッド31a、31bまで電気的につながっている。
一方、SAWフィルタチップ35aのフィルタ入出力端子は、基板34aを貫通して基板34aの下面に設けられている入力端子36a及び出力端子37aまで延びている。同様に、SAWフィルタチップ35bのフィルタ入出力端子は、基板34bを貫通して基板34bの下面に設けられている入力端子36b及び出力端子37bまで延びている。そして、SAWフィルタパッケージ32、33を多層基板31に搭載した状態で、Tx入力端子36aは多層基板31表面のTx線路41に、Tx出力端子37aは多層基板31表面の接続パッド31a(及びAnt線路40)に、Rx入力端子36bは多層基板31表面の接続パッド31bに、Rx出力端子37bは多層基板31表面のRx線路43に、半田などによってそれぞれ接続される。
以上の高周波モジュール105における信号の伝搬経路を、図14,図15を用いて説明する。多層基板31のPA入力線路42から入った送信信号は、高周波電力増幅器44により増幅され、Tx線路41を経由してSAWフィルタチップ35aに入力される。SAWフィルタチップ35aより出力された信号は、Tx出力端子37aを経由して、多層基板31のAnt線路40へ出力される。
また、多層基板31のAnt線路40から入った受信信号は、多層基板31の内部へと通じるビアホール38aを介して、多層基板31に内蔵されたストリップラインで形成されている整合回路39に入力される。整合回路39を伝搬した信号は、ビアホール38b、Rx入力端子36bなどを介して、SAWフィルタチップ35bへと入力される。SAWフィルタチップ35bからの出力信号は、Rx出力端子37bを経由して、多層基板31のRx線路43へ出力される。
なお、前記図13及び図14は、構造を説明するための概略図であり、図13及び図14におけるTx入力端子36a、Tx出力端子37a、Rx入力端子36b、Rx出力端子37b等の端子位置、ビアホール38a、38b、整合回路39及び高周波電力増幅器44等のレイアウトについては、図示したものに限らず、任意に配置可能なものとする。
前記多層基板31や基板34a、34bは、誘電体層を複数層積層してなる誘電体基板と、その表面や内部に導体からなる配線導体層が形成されてなる。
この誘電体基板および配線導体層の構造、製造方法は、第1の実施形態において説明したのと原則として変わらないから、ここでは重複説明は省略する。
なお、今回、整合回路39をストリップラインで構成した例にて、実施形態を説明しているが、他の種類の整合回路として、多層基板31の表面に実装した誘導素子や容量素子などのチップ部品を用いた整合回路や、多層基板31内部に形成した誘導素子や容量素子などの内蔵部品を用いた整合回路などがあり、それらの整合回路を用いても構わない。整合回路の回路構成、定数、パターン形状などは、全て任意なものとする。
以上のような構造の高周波モジュール105によれば、第1の実施形態では、SAW分波器パッケージ3内のTxフィルタとRxフィルタは同一圧電基板上に1チップで形成されているのに対し、本実施形態では、図13、図14に示したように、TxフィルタとRxフィルタとを分割して構成しているため、それらのアイソレーション特性の向上を図ることができる。また、Txフィルタの発熱がRxフィルタに伝わりにくいため、より安定したRxフィルタの特性を得ることができる。
図16は、他の構造に係る高周波モジュール106を示す概略平面図、図17はその断面図である。
ここでは、前記図13及び図14の高周波モジュール105に対して、単体のSAWフィルタデバイスをベアチップ実装で構成している。すなわち、図16、図17に示すように、SAWフィルタチップ35a及び35bを多層基板31の表面に直接実装しており、SAWフィルタチップ35a及び35bと、多層基板31表面のTx入力端子36a、Tx出力端子37a、Rx入力端子36b、Rx出力端子37bとは、ボンディングワイヤ45a、46a、45b、46bで、それぞれ電気的に接続している。
なお、今回図16及び図17を用いて、ベアチップ実装の形態をボンディングワイヤで構成した例にて説明しているが、フリップチップ実装などの他のベアチップ実装の形態を用いても構わない。
図18は、本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール107を示す断面図、図19は、高周波モジュール107の回路構成を示すブロック図である。
この実施形態は、前記図13、図14の高周波モジュール105に対して、さらにダイプレクサ47を多層基板31に内蔵しているところが異なっているのみである。このダイプレクサ47は、図5に示したダイプレクサ14と同様、データや音声の送受信に用いる周波数帯(例えば800MHz)の信号と、衛星を利用した位置検出のためのGPS(Global positioning System)受信に用いる1500MHz帯の信号とを分波するものである。このGPS信号の分波のために、ダイプレクサ47の入力端子をアンテナと接続し、もう1つの出力端子を、線路48を通してGPS回路へ出力している。
本構造では、ダイプレクサ47を多層基板31に内蔵することで、GPSに対応したより高機能な高周波モジュールがコンパクトに形成できる。
また、図20は、本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール108を示す概略平面図、図21は高周波モジュール108の回路構成を示すブロック図である。
図13から図15までの高周波モジュール105と異なるところは、取り扱う周波数帯の異なるもう1つのSAWフィルタ32′と33′及び高周波電力増幅器44′を同一多層基板31上に実装していることである。例えば、SAWフィルタ32と33及び高周波電力増幅器44は、800MHz帯に対応するものであり、追加されたSAWフィルタパッケージ32′と33′及び高周波電力増幅器44′は1.9GHzの周波数帯に対応するものである。
この追加された周波数帯域の回路構成及び実装構造については、図13から図15を用いて説明したのと同様であるので説明は省略する。
なお、図20に示したように、2つの周波数帯の素子、部品及び配線導体などを面対称にミラー配置しているが、レイアウトについては、これに限定されるものではない。
また、図22は、本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール109の回路構成を示すブロック図である。
この高周波モジュール109は、同一多層基板上に、2つの周波数帯のSAW分波回路及び高周波電力増幅器を搭載していることは、図20、図21の高周波モジュール108と同様であるが、さらに多層基板に、2つの周波数帯切り分け用のダイプレクサ47を内蔵しているところが異なっている。ダイプレクサ47は図22に示すように一方でアンテナと接続され、他方でSAW分波回路のAnt線路40及び40′に接続されている。ダイプレクサ47を多層基板に内蔵することで、より高機能な高周波モジュールがコンパクトに形成できる。
なお、図23のように、ダイプレクサ47をトリプレクサ47aとし、もう1つの出力端子48をGPS回路へ接続した高周波モジュール110も実施例として挙げられる。これによれば、2つのチャンネルに対応でき、しかもGPS機能を併せ持ったコンパクトな高周波モジュールを実現することがきる。
以上に述べた本発明の第2の実施形態に係る高周波モジュール105〜110を用いて、高周波信号処理回路を構成すれば、同一多層基板の上に集積された、コンパクトな高周波信号処理を作製することができる。
図24は、多層基板31上に、前記図14の高周波モジュール105の構造に対して、高周波電力増幅器44に入力する信号を通過させる段間フィルタ49を追加実装した高周波モジュール111の例を示している。この例では、図14の高周波モジュール105に対して、段間フィルタ49を追加しているが、図16から図23のいずれかの高周波モジュール106〜110に対して追加しても構わない。
なお、多層基板31上に各部品を実装した後、全体を樹脂モールドすることが好ましい。図25は、多層基板31の上部にモールド樹脂50を用いて、実装部品を覆った状態を示す高周波モジュール112の断面図である。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る高周波モジュール101を示す概略平面図である。 同高周波モジュール101を示す断面図である。 同高周波モジュール101の回路構成を示すブロック図である。 本発明の他の構造に係る高周波モジュール102を示す断面図である。 高周波モジュール102の回路構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール103を示す概略平面図である。 同高周波モジュール103を示す断面図である。 同高周波モジュール103の内部回路構成ロック図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール104を示す概略断面図である。 同高周波モジュール104の回路構成を示すブロック図である。 多層基板上1に、前記高周波モジュール101とともに、高周波電力増幅器21、及び段間フィルタ22を実装した例を示す断面図である。 多層基板1の上部にモールド樹脂23を用いて、実装部品を覆った状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る高周波モジュール105を示す概略平面図である。 同高周波モジュール105を示す断面図である。 同高周波モジュール105の回路構成を示すブロック図である。 本発明の他の構造に係る高周波モジュール106を示す概略平面図である。 同高周波モジュール106を示す断面図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール107を示す断面図である。 同高周波モジュール107の回路構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール108を示す概略平面図である。 高周波モジュール108の回路構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール109の回路構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の構造に係る高周波モジュール110の回路構成を示すブロック図である。 図14の構造の高周波モジュールに、段間フィルタ49を実装した例を示す断面図である。 多層基板の上部に、モールド樹脂50を用いて実装部品を覆った状態を示す断面図である。 移動無線通信装置における高周波信号処理回路の一般的構成を示すブロック図である。 分波器パッケージを搭載した従来の高周波モジュール200の構造を示す概略平面図である。 同概略断面図である。 分波器パッケージを搭載した従来の高周波モジュール201の構造を示す概略平面図である。 同概略断面図である。
符号の説明
1 多層基板
1a,1b 接続パッド
2 SAW分波器パッケージ
3 SAWフィルタチップ
4 基板
4a,4b 端子パッド
5 マッチング線路
6a,6b ビアホール
7 Ant端子
8 Tx端子
9 Rx端子
10 Ant側線路10
11 Tx側線路
12 Rx側線路
13 マッチング端子
14 ダイプレクサ
31 多層基板
31a、31b 接続パッド
32 送信用SAWフィルタパッケージ
33 受信用SAWフィルタパッケージ
34a、34b 基板
36a、36b、37a、37b SAWフィルタ入出力端子
38a、38b ビアホール
39 整合回路
40 Ant線路
41 Tx線路
42 PA入力線路
43 Rx線路
44 高周波電力増幅器
45a、45b、46a、46b ボンディングワイヤ
47 ダイプレクサ
48 GPS端子
49 段間フィルタ
50 モールド樹脂
101-112 高周波モジュール

Claims (19)

  1. 送信用の弾性表面波(以下「SAW」という)フィルタと受信用のSAWフィルタとを備えたSAW分波器パッケージを多層基板上に搭載した高周波モジュールにおいて、
    前記送信用のSAWフィルタ及び受信用のSAWフィルタを同一圧電基板上に形成して1チップのSAW分波器パッケージとなし、
    アンテナ端と受信用のSAWフィルタの受信端とを接続するマッチング線路を有し、
    当該マッチング線路が、前記多層基板内にストリップラインとして内蔵されていることを特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記多層基板内部に配置したマッチング線路が、整合回路の一部または全部を構成する素子である請求項1記載の高周波モジュール。
  3. 前記整合回路が、多層基板上に配置した誘導素子および/または容量素子のチップ部品をさらに含む請求項2記載の高周波モジュール。
  4. 前記SAW分波器パッケージの前段に、受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのダイプレクサを、前記多層基板内に内蔵した請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高周波モジュール。
  5. 通過帯域特性の異なる複数のSAW分波器パッケージを前記多層基板上に搭載し、少なくとも1つのSAW分波器パッケージに対応するマッチング線路を前記多層基板内に内蔵した請求項1記載の高周波モジュール。
  6. 前記複数のSAW分波器パッケージの周波数帯域を分波するためのダイプレクサを、前記多層基板内に内蔵した請求項5記載の高周波モジュール。
  7. 受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのトライプレクサを前記多層基板内に内蔵した請求項5または請求項6記載の高周波モジュール。
  8. 送信用の弾性表面波(以下「SAW」という)フィルタを備えた送信用SAW分波器パッケージと、受信用のSAWフィルタを備えた受信用SAW分波器パッケージとを多層基板上に搭載した高周波モジュールにおいて、
    前記送信用のSAWフィルタは、圧電基板上に形成された1チップのSAW分波器パッケージであり、
    前記受信用のSAWフィルタは、圧電基板上に形成された1チップのSAW分波器パッケージであり、
    アンテナ端と受信用のSAWフィルタの受信端とを接続するマッチング線路を有し、
    当該マッチング線路が、前記多層基板内にストリップラインとして内蔵されていることを特徴とする高周波モジュール。
  9. 前記送信用および受信用のSAWフィルタを、SAWのベアチップにて構成した請求項8記載の高周波モジュール。
  10. 前記多層基板内部に配置したマッチング線路が、整合回路の一部または全部を構成する素子である請8記載の高周波モジュール。
  11. 前記整合回路が、多層基板上に配置した誘導素子および/または容量素子のチップ部品をさらに含む請求項10記載の高周波モジュール。
  12. 通過帯域特性の異なる複数のSAW分波器パッケージを前記多層基板上に搭載し、少なくとも1つのSAW分波器パッケージに対応するマッチング線路を前記多層基板内に内蔵した請求項8記載の高周波モジュール。
  13. 前記複数のSAW分波器パッケージの周波数帯域を分波するためのダイプレクサを、前記多層基板内に内蔵した請求項12記載の高周波モジュール。
  14. 受信信号をさらにGPS帯域と分波するためのトライプレクサを前記多層基板内に内蔵した請求項12記載の高周波モジュール。
  15. 前記SAW分波器パッケージをFBARフィルタにて構成した請求項1〜請求項14のいずれかに記載の高周波モジュール。
  16. 送信信号を増幅する高周波電力増幅器をさらに備える請求項1〜請求項15のいずれかに記載の高周波モジュール。
  17. 高周波電力増幅器、送信側段間用フィルタ、受信側段間フィルタ、RFIC等を前記多層基板上に搭載した請求項1〜請求項16のいずれかに記載の高周波モジュール。
  18. 前記多層基板上の部品を樹脂にてモールドした請求項1〜請求項17のいずれかに記載の高周波モジュール。
  19. 前記請求項1〜18記載のいずれかの高周波モジュールを搭載した携帯端末器などの無線通信装置。
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