JP2005260877A - 高周波モジュール及び無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分波回路とスイッチ回路と結合回路との間の干渉を低減し、良好な特性を有する高周波モジュールを提供する。
【解決手段】複数の送受信系を切り分ける分波回路と、各送受信系を送信系と受信系に切り替えるスイッチ回路と、送信系の通過周波数での送信信号を増幅する電力増幅回路とを設けてなる高周波モジュールにおいて、分波回路DIP10を構成する素子LG1,LD1,LG2,LD2と、スイッチ回路を構成する素子LG3,LD3と、結合回路を構成する素子LG4,LD4とを多層基板11〜17内部に内層し、内層された前記素子間にグランド電極8,9を設ける。
【選択図】図4
【解決手段】複数の送受信系を切り分ける分波回路と、各送受信系を送信系と受信系に切り替えるスイッチ回路と、送信系の通過周波数での送信信号を増幅する電力増幅回路とを設けてなる高周波モジュールにおいて、分波回路DIP10を構成する素子LG1,LD1,LG2,LD2と、スイッチ回路を構成する素子LG3,LD3と、結合回路を構成する素子LG4,LD4とを多層基板11〜17内部に内層し、内層された前記素子間にグランド電極8,9を設ける。
【選択図】図4
Description
本発明は、携帯電話機などの無線通信装置に用いられ、電力増幅回路、スイッチ回路、結合回路、分波回路等により構成されるマルチバンド送信用の高周波モジュール及びそれを搭載した無線通信装置に関するものである。
近年、1台の携帯電話機内に2つ以上の送受信系を実装するマルチバンド方式を採用した携帯電話機が提案されている。
このマルチバンド方式の携帯電話機は、地域性や使用目的等に合った送受信系を選択して送受信することができ、利便性の高い機器として期待されている。例えば、GSM(Global System for Mobile communication)/DCS(Digital Cellular System)の2方式を実装したデュアルバンド方式の携帯電話機が知られている。
このマルチバンド方式の携帯電話機は、地域性や使用目的等に合った送受信系を選択して送受信することができ、利便性の高い機器として期待されている。例えば、GSM(Global System for Mobile communication)/DCS(Digital Cellular System)の2方式を実装したデュアルバンド方式の携帯電話機が知られている。
図7は、GSM/DCS方式のデュアルバンド方式の携帯電話機の高周波回路部のブロック図を示す。 高周波回路部は、通過帯域の異なる2つの送受信系GSM/DCSをそれぞれ分波し、各送受信系DCS、GSMにおいてそれぞれ送信系TXと受信系RXとの切替を行う高周波スイッチモジュールASM1を備える。高周波スイッチモジュールASM1は、低域通過フィルタ、スイッチ回路、分波回路を含む。さらに、送受信系DCSの送信系DCSTX、受信系DCSRX、送受信系GSMの送信系GSMTX、受信系GSMRXの各端子を備える。
送信系DCSTX、GSMTXの端子は、それぞれ結合回路COP100、200、電力増幅回路AMP100、200に接続される。電力増幅回路AMP100、200は、電力高周波増幅用半導体素子と整合回路とからそれぞれ構成されている。
送信時には、電力増幅回路AMP100、又はAMP200で増幅された送信信号は、結合回路COP100又はCOP200、さらに高周波スイッチモジュールASM1を経由してアンテナANTから高周波信号として送信される。
送信時には、電力増幅回路AMP100、又はAMP200で増幅された送信信号は、結合回路COP100又はCOP200、さらに高周波スイッチモジュールASM1を経由してアンテナANTから高周波信号として送信される。
一方、受信系DCSRX、GSMRXの端子は、帯域通過フィルタBPF300、400及び低ノイズ増幅回路AMP300、400に接続される。受信時には、アンテナANTで受信された高周波信号は、高周波スイッチモジュールASM1を介して取り出され、帯域通過フィルタBPF300、又はBPF400にて受信帯域近傍の不要信号が除去された後、RX側低ノイズ増幅器AMP300、又はAMP400にて増幅される。
特開平11−225088号公報
今日、携帯電話機の小型化、高機能化への要求が強く、それに伴い電子部品の実装面積削減、消費電流の低減が要求されている。これらの要求を満たすために、電力増幅回路、スイッチ回路、結合回路、分波回路等を一体化した高周波モジュールが検討されている。
しかし、小型化、高機能化を進めるにあたって、多層基板内部に内層されるパターン数が増加し、近接することで、周波数帯の異なるパターン間の干渉が発生するという課題がある。特に、スイッチ、結合回路、分波回路間の干渉により、フィルタ機能で充分減衰されない高調波が残り、結果的に高周波モジュールのハーモニクス特性が悪化するという課題がある。
しかし、小型化、高機能化を進めるにあたって、多層基板内部に内層されるパターン数が増加し、近接することで、周波数帯の異なるパターン間の干渉が発生するという課題がある。特に、スイッチ、結合回路、分波回路間の干渉により、フィルタ機能で充分減衰されない高調波が残り、結果的に高周波モジュールのハーモニクス特性が悪化するという課題がある。
本発明は、スイッチ回路、結合回路、分波回路等を実装した誘電体基板内層パターン間の干渉を低減することにより、良好な特性を有する小型、低コストな高周波モジュール及びそれを搭載した無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波モジュールは、分波回路と、スイッチ回路と、高周波増幅用半導体素子及び整合回路と、送信系の送信信号からモニタ信号を取り出すための結合回路とを備え、前記分波回路、前記スイッチ回路及び前記結合回路を構成する素子の少なくとも一部を多層基板内部に実装し、前記多層基板内部に実装された、前記分波回路を構成する素子、前記スイッチ回路を構成する及び前記結合回路を構成する素子のうち少なくとも2つが互いに異なる層に配置され、多層基板上方から見て素子の重なる箇所において、前記2つの異なる層間にグランド電位となる電極パターンを設けているものである。
このように、層間にグランド電極パターンを設け、上下の分波回路、スイッチ回路又は結合回路を完全に遮断することで、パターン間の干渉を低減し、高周波モジュールの特性を改善することができる。
さらに、本発明では、前記多層基板内部に実装された、前記分波回路を構成する素子、前記スイッチ回路を構成する素子及び前記結合回路を構成する素子のうち少なくとも2つが、多層基板上方から見て重ならない箇所において、前記素子間を隔てるグランド電位となるビアホール導体を設けていることが望ましい。このように、グランド電位となるビアホール導体を層間を貫通するように設け、遮断することで、パターン間の干渉を低減し、高周波モジュールの特性を改善することができる。
さらに、本発明では、前記多層基板内部に実装された、前記分波回路を構成する素子、前記スイッチ回路を構成する素子及び前記結合回路を構成する素子のうち少なくとも2つが、多層基板上方から見て重ならない箇所において、前記素子間を隔てるグランド電位となるビアホール導体を設けていることが望ましい。このように、グランド電位となるビアホール導体を層間を貫通するように設け、遮断することで、パターン間の干渉を低減し、高周波モジュールの特性を改善することができる。
また、前記高周波回路モジュールを搭載することにより、通過帯域の異なる複数の送受信系の間で干渉の少ない、小型、低コストな無線通信装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の高周波モジュールは、1つの共通のアンテナ端子ANTと、そのアンテナ端子ANTに接続されるGSM900方式(900MHz帯)、DCS方式(1800MHz帯)の2つの送受信系から構成される。
図1に示すように、高周波モジュールRFM10は、アンテナ端子ANTに対して通過帯域の異なる2つの送受信系GSM900とDCSとを各送受信系に分ける分波回路DIP10と、各送受信系GSM900とDCSとを、それぞれ、送信系TXと受信系RXとに切替えるスイッチ回路SW110、SW120とを備えている。
本発明の高周波モジュールは、1つの共通のアンテナ端子ANTと、そのアンテナ端子ANTに接続されるGSM900方式(900MHz帯)、DCS方式(1800MHz帯)の2つの送受信系から構成される。
図1に示すように、高周波モジュールRFM10は、アンテナ端子ANTに対して通過帯域の異なる2つの送受信系GSM900とDCSとを各送受信系に分ける分波回路DIP10と、各送受信系GSM900とDCSとを、それぞれ、送信系TXと受信系RXとに切替えるスイッチ回路SW110、SW120とを備えている。
さらに、GSM900TX端子、DCSTX端子への入力信号を増幅する電力増幅回路AMP110、AMP120と、電力増幅回路AMP110、AMP120の出力インピーダンス調整等を行う整合回路MAT10、MAT20と、電力増幅回路AMP110、AMP120の出力に比例したモニタ信号を取り出す結合回路COP10、COP20と、結合回路COP10、COP20から取り出したモニタ信号に応じて電力増幅回路AMP110、AMP120を制御する信号を出力する自動電力制御回路APC10と、自動電力制御回路APC10の出力信号に基づいて電力増幅回路AMP110、AMP120を制御する制御回路CON10とを備えている。
整合回路MAT10、MAT20は、それぞれ電力増幅回路AMP110、AMP120の出力インピーダンスである0.5〜2Ωを、30〜50Ωに変換し、電力増幅回路AMP110、AMP120と結合回路COP10、COP20間のインピーダンスを調整する機能と、電力増幅回路で発生する高調波成分を減衰する機能とを有する。
図2は、図1に示す高周波モジュールの要部を示す詳細な回路図である。
図2は、図1に示す高周波モジュールの要部を示す詳細な回路図である。
この図2によれば、アンテナ端子ANTは分波回路DIP10を介してスイッチ回路SW110、SW120に接続されている。アンテナ端子ANTから受信されたGSM900方式の受信信号は、分波回路DIP10を経てGSM900側の送受信系へ導かれ、DCS方式の受信信号は、分波回路DIP10を経てDCS側の送受信系に導かれる。
GSM900側の回路構成について説明すると、スイッチ回路SW110の送信系TX側には、高周波モジュールの外部よりGSM900TX端子を介して入力した信号を増幅する電力増幅回路AMP110、電力増幅回路AMP110の整合回路MAT10、整合回路MAT10と接続されている結合回路COP10、結合回路COP10の結合線路に接続される自動電力制御端子GSMMonitorが設けられている。
GSM900側の回路構成について説明すると、スイッチ回路SW110の送信系TX側には、高周波モジュールの外部よりGSM900TX端子を介して入力した信号を増幅する電力増幅回路AMP110、電力増幅回路AMP110の整合回路MAT10、整合回路MAT10と接続されている結合回路COP10、結合回路COP10の結合線路に接続される自動電力制御端子GSMMonitorが設けられている。
DCS側の概略回路構成も、GSM900側の概略回路構成と同様であるから説明を省略する。
以下に、前記各回路の詳細について、まず、GSM900側の回路について説明する。
分波回路DIP10は、低域通過フィルタLPF00と、低域通過フィルタLPF10とから形成されている。
以下に、前記各回路の詳細について、まず、GSM900側の回路について説明する。
分波回路DIP10は、低域通過フィルタLPF00と、低域通過フィルタLPF10とから形成されている。
低域通過フィルタLPF00は、インダクタLG1、キャパシタCG1などからなり、アンテナ端子からの信号を周波数によって送受信系GSM900と送受信系DCSとに分ける機能を有する。
低域通過フィルタLPF10は、分布定数線路LG2、分布定数線路LG2に平行に配置されたキャパシタCG14、分布定数線路LG2とグランドとの間に形成されたキャパシタなどにより構成されている。この低域通過フィルタLPF10は、電力増幅回路AMP110及びスイッチ回路SW110が発生する高調波歪成分を低減させる。
低域通過フィルタLPF10は、分布定数線路LG2、分布定数線路LG2に平行に配置されたキャパシタCG14、分布定数線路LG2とグランドとの間に形成されたキャパシタなどにより構成されている。この低域通過フィルタLPF10は、電力増幅回路AMP110及びスイッチ回路SW110が発生する高調波歪成分を低減させる。
スイッチ回路SW110は、低域通過フィルタLPF10の端子を、GSM900の送信系端子、又はGSM900の受信系端子に切替える。これにより、送受信の切替えを行う機能を持つ、また、送信時に送信信号が受信側に漏れる量を減衰する機能も併せ持つ。
スイッチ回路SW110は、直流カット用のキャパシタCG2、ダイオードDG1を通して、結合回路COP10につながれている。また、キャパシタCG2、分布定数線路LG3、キャパシタCG4を通して受信系GSM900RXにつながれている。
スイッチ回路SW110は、直流カット用のキャパシタCG2、ダイオードDG1を通して、結合回路COP10につながれている。また、キャパシタCG2、分布定数線路LG3、キャパシタCG4を通して受信系GSM900RXにつながれている。
スイッチ回路SW110の切替えは、外部から制御電圧供給用端子GSMーVcに印加される電圧に応じて制御される。
ここで、スイッチ回路SW110の送受信時の動作を説明する。
送信時は、制御電圧供給用端子GSM−Vcに制御電圧2.6Vを印加することで、ダイオードDG1、DG2がオン状態となり、AMP110からの送信信号がCOP10、SW110を通過し、ANTより送信される
受信時は、制御電圧供給用端子GSM−Vcに制御電圧0.2Vを印加することで、ダイオードDG1、DG2がオフ状態となり、分波回路DIP10からのGSM受信信号は、スイッチ回路SW110の分布定数線路LG3を通り、GSM−RX端子へ流れこむ。
ここで、スイッチ回路SW110の送受信時の動作を説明する。
送信時は、制御電圧供給用端子GSM−Vcに制御電圧2.6Vを印加することで、ダイオードDG1、DG2がオン状態となり、AMP110からの送信信号がCOP10、SW110を通過し、ANTより送信される
受信時は、制御電圧供給用端子GSM−Vcに制御電圧0.2Vを印加することで、ダイオードDG1、DG2がオフ状態となり、分波回路DIP10からのGSM受信信号は、スイッチ回路SW110の分布定数線路LG3を通り、GSM−RX端子へ流れこむ。
電力増幅回路AMP110は、初段、中段、後段の3段の高周波増幅用半導体素子より構成され、それぞれに対して電圧供給用バイアス線路LG7,LG8,LG9を介して電圧が供給され、この電圧をエネルギー源として、GSM900TX端子に入力された入力信号の増幅が行われる。さらに、電圧供給用バイアス線路LG7,LG8,LG9を高周波に対して4分の1波長のスタブとして機能させることで、高周波信号が直流電圧源に流れ込まないようにしている。
整合回路MAT10は、分布定数線路LG6、キャパシタCG6,7から構成される。これにより低域通過フィルタを構成している。この低域通過フィルタは、電力増幅回路AMP110の出力インピーダンス(0.5〜2Ω程度)と結合回路COP10の入力インピーダンス(30〜50Ω程度)とのインピーダンス整合を行うとともに、電力増幅回路AMP110から発生する不要信号を低減するという機能を有する。
キャパシタCG5は電力増幅回路AMP110の入力側にDC成分が流れ込むことを防ぐ機能をもつ。
結合回路COP10は分布定数線路LG4及びキャパシタCG13からなる低域通過フィルタを構成している。この低域通過フィルタにより、前記電力増幅回路AMP110から発生する不要信号を低減することができる。なお、結合回路COP10は、低域通過フィルタの機能を必ずしも持たせる必要はなく、キャパシタを設けずGSM帯域の周波数を通過させるための分布定数線路LG4だけで構成しても良い。
結合回路COP10は分布定数線路LG4及びキャパシタCG13からなる低域通過フィルタを構成している。この低域通過フィルタにより、前記電力増幅回路AMP110から発生する不要信号を低減することができる。なお、結合回路COP10は、低域通過フィルタの機能を必ずしも持たせる必要はなく、キャパシタを設けずGSM帯域の周波数を通過させるための分布定数線路LG4だけで構成しても良い。
また、結合線路LG5を分布定数線路LG4に近接させて、容量結合、及び磁気結合を形成しており、これにより電力増幅回路AMP110からの出力の一部をモニタ信号としてモニタ端子GSMMonitorに出力している。このモニタ信号は、自動電力制御回路Vapcに入力される。結合線路LG5のスイッチ回路SW110側には、終端抵抗RG2が接続されている。
自動電力制御回路Vapcは、入力されたモニタ信号に応じて、増幅回路AMP110の制御信号を生成する。
次に、DCS側の回路の詳細について、GSM900側の回路と異なるところのみ説明する。
分波回路DIP10のDCS側は、高域通過フィルタHPF20及び低域通過フィルタLPF20で形成されている。
次に、DCS側の回路の詳細について、GSM900側の回路と異なるところのみ説明する。
分波回路DIP10のDCS側は、高域通過フィルタHPF20及び低域通過フィルタLPF20で形成されている。
高域通過フィルタHPF20は、キャパシタCD1,CD2及びインダクタLD1からなるT回路で構成され、ANT端子に入力したESDなどの高電圧サージからスイッチ回路SW110を保護する機能を有する。低域通過フィルタLPF20は、電力増幅回路AMP120及びスイッチ回路SW120が発生する高調波歪成分を低減させる機能を有するとともに、分波回路DIP10とスイッチ回路SW120の整合をとる機能を有する。
DCS側回路のその他の構成は、GSM900側の回路と同様であるから、重複した説明は省略する。
次に、本発明の高周波モジュールREM10に含まれる各部品の実装状態を説明する。
高周波モジュールREM10は、誘電体層と導体層を交互に複数積層してなる多層基板の表面、及び多層基板の内部に実装される。実装形態は、独立したチップ部品の場合、多層基板の表面に実装され、導体回路パターンの場合、多層基板の表面及び内部に実装される。
次に、本発明の高周波モジュールREM10に含まれる各部品の実装状態を説明する。
高周波モジュールREM10は、誘電体層と導体層を交互に複数積層してなる多層基板の表面、及び多層基板の内部に実装される。実装形態は、独立したチップ部品の場合、多層基板の表面に実装され、導体回路パターンの場合、多層基板の表面及び内部に実装される。
本発明の高周波モジュールにおいては、電力増幅回路AMP110、AMP120は、図1に符号AMP100で示すように、高周波半導体集積回路素子(以下、MMICという。)によって形成される。このMMICは、GaAs(ガリウム−砒素)、InGaP(インジウムガリウムリン)又はSi(シリコン)などの半導体材の基板上に、HBT(ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタ)構造又はP−HEMT構造(高移動度トランジスタ)が形成されたものである。小型化、高効率化を図る上では、GaAs HBT構造の半導体素子からなることが望ましい。
また、自動電力制御回路Vapcは、小型化を図る上で半導体集積回路素子(以下、APC−IC素子という。)として前記多層基板の上面に、実装することが望ましい。しかし、MMIC中に集積化することもできる。また、高周波モジュールの外部に別の電子部品として構成してもよい。
本発明の送信用高周波モジュールREM10では、前記以外の回路、すなわち分波回路DIP10、スイッチ回路SW110,SW120、出力整合回路MAT10、MAT20、結合回路COP10、COP20などについては、これらの回路を構成するキャパシタやインダクタ等の一部を、チップ部品(集中定数素子)として多層基板の上面に設けたり、これらの回路を構成するキャパシタ、分布定数線路等の一部を、多層基板上面又は内層に導体パターンとして形成して設けたりしている。
本発明の送信用高周波モジュールREM10では、前記以外の回路、すなわち分波回路DIP10、スイッチ回路SW110,SW120、出力整合回路MAT10、MAT20、結合回路COP10、COP20などについては、これらの回路を構成するキャパシタやインダクタ等の一部を、チップ部品(集中定数素子)として多層基板の上面に設けたり、これらの回路を構成するキャパシタ、分布定数線路等の一部を、多層基板上面又は内層に導体パターンとして形成して設けたりしている。
また、携帯電話機などにおいて、高周波モジュールの更なる小型化のために、図1のGSM900―RX端子、DCS―RX端子、に接続される、SAWフィルタ、FBARフィルタ等の帯域通過フィルタが(図示せず)、本実施例に示す高周波モジュールの内部に一体化されていても良い。
また、直列キャパシタCG5,CD5は、多層基板上面の実装部品とすることにより、多層基板内蔵素子の電気的不具合をチェックする際に結合回路COP10と整合回路MAT10とを別々に評価することが可能となる。
また、直列キャパシタCG5,CD5は、多層基板上面の実装部品とすることにより、多層基板内蔵素子の電気的不具合をチェックする際に結合回路COP10と整合回路MAT10とを別々に評価することが可能となる。
図3は、本発明に係る高周波モジュールの実装例を示す一部切欠斜視図である。
図3に示すように、高周波モジュールの中に、セラミックなどからなる同一寸法形状の誘電体層11〜17が積層されて多層基板Aが構成されている。この多層基板Aの上面及び側面は金属からなるシールドカバー10で被覆され、さらに多層基板Aの下面で該多層基板Aの側面に近い部分には信号用端子パターン22がLGA(ランドグリッドアレイ)方式の電極として形成されている。
図3に示すように、高周波モジュールの中に、セラミックなどからなる同一寸法形状の誘電体層11〜17が積層されて多層基板Aが構成されている。この多層基板Aの上面及び側面は金属からなるシールドカバー10で被覆され、さらに多層基板Aの下面で該多層基板Aの側面に近い部分には信号用端子パターン22がLGA(ランドグリッドアレイ)方式の電極として形成されている。
前記シールドカバー10は、高周波モジュールの側面の所定位置に設けられた接地用の端面電極35の少なくとも1箇所以上と半田などの導体で固定されている。
そして、最上層の誘電体層11上には、各種のパターンのほか、MMIC、APC−IC素子などの高周波モノリシック半導体集積回路や、キャパシタ、インダクタなどのチップ部品(集中定数素子)24が複数実装されている。
そして、最上層の誘電体層11上には、各種のパターンのほか、MMIC、APC−IC素子などの高周波モノリシック半導体集積回路や、キャパシタ、インダクタなどのチップ部品(集中定数素子)24が複数実装されている。
誘電体層11〜17は、ガラスエポキシ樹脂などの有機系誘電体基板に対して、銅箔などの導体によって配線導体層が形成されたもの、または、セラミック材料などの無機系誘電体基板に種々の配線導体層を誘電体基板と同時に焼成して形成されたものが用いられる。
前記セラミック材料としては、(1)Al2O3、AlN、Si3N4、SiCを主成分とする焼成温度が1100℃以上のセラミック材料、(2)金属酸化物による混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料、(3)ガラス粉末、あるいはガラス粉末とセラミックフィラー粉末との混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料の群から選ばれる少なくとも1種が選択される。
前記セラミック材料としては、(1)Al2O3、AlN、Si3N4、SiCを主成分とする焼成温度が1100℃以上のセラミック材料、(2)金属酸化物による混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料、(3)ガラス粉末、あるいはガラス粉末とセラミックフィラー粉末との混合物からなる1100℃以下、特に1050℃以下で焼成される低温焼成セラミック材料の群から選ばれる少なくとも1種が選択される。
前記(2)の混合物としては、BaO−TiO2系、Ca−TiO2系、MgO−TiO2系等のセラミック材料が用いられ、これらのセラミック材料に、SiO2、Bi2O3、CuO、Li2O、B2O3等の助剤を適宜添加したものが用いられる。(3)のガラス組成物としては、少なくともSiO2を含み、Al2O3、B2O3、ZnO、PbO、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物のうちの少なくとも1種以上を含有したものであって、具体的には、SiO2−B2O3−RO系、SiO2−BaO−Al2O3−RO系、SiO2−B2O3−Al2O3−RO系、SiO2−Al2O3−RO系、さらにはこれらの系にZnO、PbO、Pb、ZrO2、TiO2等を配合した組成物が挙げられる。また、ガラスとしては、焼成処理することによっても非晶質ガラスであるもの、また焼成処理によって、アルカリ金属シリケート、クォーツ、クリストバライト、コージェライト、ムライト、エンスタタイト、アノーサイト、セルジアン、スピネル、ガーナイト、ディオプサイド、イルメナイト、ウイレマイト、ドロマイト、ペタライトやその置換誘導体の結晶を少なくとも1種を析出する結晶化ガラスなどが用いられる。
また、前記(3)におけるセラミックフィラーとしては、Al2O3、SiO2(クォーツ、クリストバライト)、フォルステライト、コージェライト、ムライト、ZrO2、ムライト、フォルステライト、エンスタタイト、スピネル、マグネシア、AlN、Si3N4、SiC、MgTiO3、CaTiO3などのチタン酸塩の群から選ばれる少なくとも1種が挙げられ、ガラス20〜80質量%、フィラー20〜80質量%の割合で混合されることが望ましい。
一方、配線導体層は、誘電体基板と同時焼成して形成するために、誘電体基板を形成するセラミック材料の焼成温度に応じて種々組み合わせられ、例えば、セラミック材料が前記(1)の場合、タングステン、モリブデン、マンガン、銅の群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする導体材料が好適に用いられる。また、低抵抗化のために、銅などとの混合物としてもよい。セラミック材料が前記(2)(3)の低温焼成セラミック材料を用いる場合、銅、銀、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする低抵抗導体材料が用いられる。
誘電体基板は、誘電率を高くすることで、小さな面積でも充分な静電容量を得ることができるため、ストリップライン長を短縮して、全体構造の小型化に供することができる。また、配線や線路などを低損失の低抵抗導体によって形成できることから、前記(1)(2)の低温焼成セラミック材料によって形成することが望ましい。
この多層基板Aの具体的な製造方法を説明する。アルミナ、ムライト、フォルステライト、窒化アルミニウム、窒化珪素、ガラスなどをベースとして、公知の焼結助剤や高誘電率化に寄与するチタン酸塩などの化合物をこれに添加混合してセラミックグリーンシートを作成する。
この多層基板Aの具体的な製造方法を説明する。アルミナ、ムライト、フォルステライト、窒化アルミニウム、窒化珪素、ガラスなどをベースとして、公知の焼結助剤や高誘電率化に寄与するチタン酸塩などの化合物をこれに添加混合してセラミックグリーンシートを作成する。
セラミックグリーンシートの表面に導体層を形成する。導体層の形成方法は、前記金属を含有する導体ペーストをセラミックグリーンシートの表面に塗布したり、金属箔を貼付したりする。
上述した各回路を構成する導体パターンをそれぞれ形成した後、導体パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層し、所要の圧力と温度の下で熱圧着し、焼成する。この場合、各誘電体層11〜17には、複数の層にわたって形成された回路を厚み方向に接続するために、貫通孔に導体ペーストが充填してなるビアホール導体が適宣形成される。
上述した各回路を構成する導体パターンをそれぞれ形成した後、導体パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層し、所要の圧力と温度の下で熱圧着し、焼成する。この場合、各誘電体層11〜17には、複数の層にわたって形成された回路を厚み方向に接続するために、貫通孔に導体ペーストが充填してなるビアホール導体が適宣形成される。
そして、セラミックグリーンシートを、これらの導体層と同時焼結する。
なお、本発明の高周波モジュールにおいて、多層基板を構成する誘電体層の比誘電率は、10以上、特に15〜25であることが望ましい。このように誘電体層を高誘電率化することで、各回路を構成する分布定数線路の長さを短縮するとともに、キャパシタ素子の対向面積を減少することができ、高周波モジュールの小型化を実現することが可能となる。
なお、本発明の高周波モジュールにおいて、多層基板を構成する誘電体層の比誘電率は、10以上、特に15〜25であることが望ましい。このように誘電体層を高誘電率化することで、各回路を構成する分布定数線路の長さを短縮するとともに、キャパシタ素子の対向面積を減少することができ、高周波モジュールの小型化を実現することが可能となる。
図4に、本発明の高周波モジュールを実装した多層基板の要部断面図を示す。
図4(a)において、スイッチ回路SW110,SW120の分布定数線路LG3が多層基板Aの上面に形成され、複数の送受信系を切り分ける分波回路DIP10の低域通過フィルタLPF20を構成する分布定数線路LD2が、誘電体層13,14間、及び誘電体層14,15間に内装されている。
図4(a)において、スイッチ回路SW110,SW120の分布定数線路LG3が多層基板Aの上面に形成され、複数の送受信系を切り分ける分波回路DIP10の低域通過フィルタLPF20を構成する分布定数線路LD2が、誘電体層13,14間、及び誘電体層14,15間に内装されている。
そして、誘電体層11,12間には、干渉防止用接地パターン8が、分布定数線路LD2と分布定数線路LG3との間に設けられている。干渉防止用接地パターン8は、ビアホール導体9を通して、多層基板の下面の接地用端子パターン7と接続している。したがって、干渉防止用接地パターン8は接地電位に保たれるので、スイッチ回路SW110,SW120と、分波回路DIP10との間の干渉を防止する役割を果たす。そのため、GSM(900MHz)帯で通信しているとき、GSM(900MHz)帯の電力増幅回路AMP110から放出される高調波不要成分が、分波回路DIP10のGSM側低域通過フィルタLPF10で減衰される前に、直接DCS側の低域通過フィルタLPF20に入り込んで、DCS帯を通過し、ANT端子から高調波不要成分が放出されることを防止できる。
さらに、図4(b)に示すように、多層基板の内層部分、誘電体層13,14間、誘電体層14,15間に結合回路COP10、COP20を構成する分布定数線路LG4,LD4と、分波回路DIP10の低域通過フィルタを構成する分布定数線路LG2,LD2が配置されている。
これらの分布定数線路LG4,LD4と、分布定数線路LG2,LD2との間には、誘電体層を貫通して設けられた接地ビアホール導体6が形成されている。この接地ビアホール導体6は、多層基板Aの上面から下に延びて、多層基板下面の接地用端子パターン7に結合されている。
これらの分布定数線路LG4,LD4と、分布定数線路LG2,LD2との間には、誘電体層を貫通して設けられた接地ビアホール導体6が形成されている。この接地ビアホール導体6は、多層基板Aの上面から下に延びて、多層基板下面の接地用端子パターン7に結合されている。
この接地ビアホール導体6により、送信時に、電力増幅回路AMP110,120から放出される高周波成分が、直接低域通過フィルタLPF10,20に入り込んで、適切なフィルタ回路を経由せずにアンテナ端子ANTに放出されたり、受信端子に回り込んで受信信号に干渉したりするのを防止できる。
図5は、本発明による高周波モジュールの各誘電体層表面の導体パターン図である。11〜17は多層基板を形成する各誘電体層を示す。
図5は、本発明による高周波モジュールの各誘電体層表面の導体パターン図である。11〜17は多層基板を形成する各誘電体層を示す。
図5(a)は誘電体層11の表面、(b)は誘電体層12の表面、(c)は誘電体層13の表面、(d)は誘電体層14の表面、(e)は誘電体層15の表面、(f)は誘電体層16の表面をそれぞれ示している。
図5において、(a)の表層に配置されているGSM帯域側のスイッチ回路SW110を構成する分布定数線路等のパターンと、(d)、(e)に示す分波回路DIP10のDCS帯域側回路の低域通過フィルタLPF20を構成する分布定数線路等のパターンとの間の、誘電体層12の表面に、(b)のように干渉防止用接地パターン8を設けている。
図5において、(a)の表層に配置されているGSM帯域側のスイッチ回路SW110を構成する分布定数線路等のパターンと、(d)、(e)に示す分波回路DIP10のDCS帯域側回路の低域通過フィルタLPF20を構成する分布定数線路等のパターンとの間の、誘電体層12の表面に、(b)のように干渉防止用接地パターン8を設けている。
同様に図5において、(d)、(e)に示す結合回路COP10を構成する分布定数線路等のパターンのパターン分波回路DIP10の低域通過フィルタLPF10を構成する分布定数線路等のパターンとを互いに重ならない位置に配置し、これらのパターンの間に、(b)に示すように、2層目に設けた干渉防止用接地パターン8から裏面のグランド電極7まで貫通する接地ビアホール導体6を設けている。
以上の図4、図5では、スイッチ回路SW110と、分波回路DIP10との間に、干渉防止用接地パターン8を設けていたが、干渉防止用接地パターンの設置場所は、これに限られるものではない。
例えば、前記分波回路DIP10を構成する分布定数線路等のパターンと、前記結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとが互いに異なる誘電体層に配置されている場合に、多層基板上方から見て素子の重なる箇所において、前記2つの異なる誘電体層間に干渉防止用接地パターンを設けてもよく、また、前記スイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンと前記結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとの間に干渉防止用接地パターンを設けても、干渉防止のために効果的である。
例えば、前記分波回路DIP10を構成する分布定数線路等のパターンと、前記結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとが互いに異なる誘電体層に配置されている場合に、多層基板上方から見て素子の重なる箇所において、前記2つの異なる誘電体層間に干渉防止用接地パターンを設けてもよく、また、前記スイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンと前記結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとの間に干渉防止用接地パターンを設けても、干渉防止のために効果的である。
また、以上の図4、図5では、結合回路COP10、COP20と、分波回路DIP10との間に、接地ビアホール導体6を設けていたが、接地ビアホール導体の設置場所は、これに限られるものではない。
例えば、前記分波回路DIP10を構成する分布定数線路等のパターンとスイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンとの間、前記スイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンと結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとの間に設けても、干渉防止のために効果的である。
例えば、前記分波回路DIP10を構成する分布定数線路等のパターンとスイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンとの間、前記スイッチ回路SW110,120を構成する分布定数線路等のパターンと結合回路COP10,20を構成する分布定数線路等のパターンとの間に設けても、干渉防止のために効果的である。
以上のように、本発明の構成によれば、分波回路、スイッチ回路、結合回路間の干渉を小さくすることができ、モジュール化する上で起こりうる可能性のある特性の悪化を防ぎ、特性の良好な高周波モジュールが実現できる。
なお、上記の実施例においてDCSとGSMの組み合わせによるマルチバンドで説明したが、本発明は他の通信系の組み合わせにおいても適用できる。
なお、上記の実施例においてDCSとGSMの組み合わせによるマルチバンドで説明したが、本発明は他の通信系の組み合わせにおいても適用できる。
図6は、図5に示すグランド電極を設ける前後の、GSM方式における結合回路COP10の入力端子からアンテナ端子への通過波形を示す。
図6(a)のグラフは、図5に示した本発明の接地ビアホール導体6を設けた場合の通過特性図を示し、(b)のグラフは、接地ビアホール導体を設けない従来構成の通過特性図を示す。
図6(a)のグラフは、図5に示した本発明の接地ビアホール導体6を設けた場合の通過特性図を示し、(b)のグラフは、接地ビアホール導体を設けない従来構成の通過特性図を示す。
f1はGSM方式の通過帯域の中心周波数を示し、f2はf1の2倍周波数での減衰量、f3はf1の3倍周波数での減衰量を示している。
図6(a)に示すように、本発明の実施により、(b)と比べて、通過周波数の2倍周波数で10dB、3倍周波数で7.7dB減衰特性が改善できた。
また、本発明の干渉防止用接地パターン8を設けることにより、電力増幅回路を動作させた時に発生する高調波においても、GSM方式の通過帯域の2倍周波数で4dB、3倍周波数で2dBの改善ができた。
図6(a)に示すように、本発明の実施により、(b)と比べて、通過周波数の2倍周波数で10dB、3倍周波数で7.7dB減衰特性が改善できた。
また、本発明の干渉防止用接地パターン8を設けることにより、電力増幅回路を動作させた時に発生する高調波においても、GSM方式の通過帯域の2倍周波数で4dB、3倍周波数で2dBの改善ができた。
特に、GSM方式のスイッチ回路SW110とDCS方式の分波回路DIP10との間の干渉を低減することで、GSM方式の2倍周波数におけるハーモニクス特性改善効果が高いといえる。このように、スイッチ部と分波回路、分波回路と結合回路との間にグランド電極を設けることで、各素子間の干渉が低減し、高周波モジュールのハーモニクス特性が改善できる。以上の説明では主として、GSM方式の通過帯域の2倍、3倍周波数の特性改善の効果を説明したが、本発明はそれに限られたものではなく、マルチバンド対応携帯電話機に使用される通信方式に対して好適に利用できる。
AMP110、AMP120 電力増幅回路
COP10、COP20 結合回路
DIP10 分波回路
MAT10、MAT20 整合回路
SW110、SW120 スイッチ回路
6 接地ビアホール導体
7 多層基板下面の接地用端子パターン
8 干渉防止用接地パターン
11〜17 誘電体層
COP10、COP20 結合回路
DIP10 分波回路
MAT10、MAT20 整合回路
SW110、SW120 スイッチ回路
6 接地ビアホール導体
7 多層基板下面の接地用端子パターン
8 干渉防止用接地パターン
11〜17 誘電体層
Claims (5)
- 複数の誘電体層が積層されてなる多層基板の表面及び内部に実装される高周波モジュールであって、
アンテナ端子に接続され、通過帯域の異なる複数の送受信系を切り分ける分波回路と、
前記分波回路に接続され、送受信系を送信系と受信系とに切り替えるスイッチ回路と、
前記スイッチ回路に接続され各送信系の通過帯域での送信信号を増幅する高周波増幅用半導体素子及び整合回路と、
前記スイッチ回路と整合回路との間に設置され、送信系の送信信号からモニタ信号を取り出すための結合回路とを備え、
前記分波回路、前記スイッチ回路及び前記結合回路を構成する素子の少なくとも一部を多層基板内部に実装し、
前記多層基板内部に実装された、前記分波回路を構成する素子、前記スイッチ回路を構成する及び前記結合回路を構成する素子のうち少なくとも2つが互いに異なる層に配置され、
多層基板上方から見て素子の重なる箇所において、前記2つの異なる層間にグランド電位となる電極パターンを設けたことを特徴とする高周波モジュール。 - 前記多層基板内部に実装された、前記分波回路を構成する素子、前記スイッチ回路を構成する素子及び前記結合回路を構成する素子のうち少なくとも2つが、多層基板上方から見て重ならない箇所において、前記素子間を隔てるグランド電位となるビアホール導体を設けたことを特徴とする請求項1記載の高周波モジュール。
- 前記分波回路を構成する素子を、前記スイッチ回路を構成する素子の直下に配置し、かつ前記分波回路と前記スイッチ回路の間にグランド電極パターンを設けた請求項1又は請求項2記載の高周波モジュール。
- 前記結合回路を構成する素子と前記分波回路を構成する素子との間にグランド電位となるビアホール導体を設けたことを特徴とする請求項2記載の高周波モジュール。
- 前記請求項1から請求項4のいずれかに記載の高周波回路モジュールを搭載したことを特徴とする携帯電話機などの無線通信装置。
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US10498387B2 (en) | 2015-06-03 | 2019-12-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency front-end circuit |
-
2004
- 2004-03-15 JP JP2004073363A patent/JP2005260877A/ja active Pending
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