JP2003535847A - 蛋白質キナーゼ/ホスファターゼ阻害剤としてのインドリノン誘導体 - Google Patents

蛋白質キナーゼ/ホスファターゼ阻害剤としてのインドリノン誘導体

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JP2003535847A
JP2003535847A JP2002501862A JP2002501862A JP2003535847A JP 2003535847 A JP2003535847 A JP 2003535847A JP 2002501862 A JP2002501862 A JP 2002501862A JP 2002501862 A JP2002501862 A JP 2002501862A JP 2003535847 A JP2003535847 A JP 2003535847A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は,蛋白質キナーゼ("PK")およびホスファターゼの活性を調節するある種の2−インドリノン化合物に関する。したがって,本発明の化合物は,異常なPK活性に関連する疾患の治療に有用である。これらの化合物を含む医薬組成物,これらの化合物を含む医薬組成物を用いて疾病を治療する方法,およびこれらを製造する方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】クロス・リファレンス 本出願は,米国特許仮出願60/209,162(2000年6月2日出願)
に基づく優先権を主張する。この開示はその全体を本明細書の一部としてここに
引用する。
【0002】発明の背景 発明の分野 本発明は,蛋白質キナーゼ("PK")およびホスファターゼの活性を調節する
ある種の2−インドリノン化合物に関する。したがって,本発明の化合物は,異
常なPK活性に関連する疾患の治療に有用である。これらの化合物を含む医薬組
成物,これらの化合物を含む医薬組成物を用いて疾病を治療する方法,およびこ
れらを製造する方法もまた開示される。
【0003】発明の背景 細胞シグナル伝達は,細胞外の刺激が細胞の内部にリレーされ,次に多様な細
胞プロセスを制御する基本的なメカニズムである。シグナル伝達の鍵となる生化
学的メカニズムの1つには,蛋白質の可逆的リン酸化が関与する。ポリペプチド
のリン酸化は,成熟蛋白質の構造および機能を変化させることによりその活性を
制御する。リン酸は,ほとんどの場合,蛋白質中のセリン,トレオニン,または
チロシンアミノ酸のヒドロキシル基(−OH)に存在する。
【0004】 細胞エフェクターのリン酸化を媒介する酵素は一般に2つの群に分けられる。
第1の群は,アデノシン三リン酸から蛋白質基質にリン酸基を転移する蛋白質キ
ナーゼからなる。第2の群は,ホスホリル蛋白質基質からのリン酸基を加水分解
する蛋白質ホスファターゼからなる。蛋白質キナーゼと蛋白質ホスファターゼの
逆の機能は,シグナル伝達プロセスにおけるシグナルの流れを平衡させ制御する
【0005】 蛋白質キナーゼおよび蛋白質ホスファターゼは,一般に2つのグループに分け
られる:レセプターおよび非レセプタータイプの蛋白質。ほとんどのレセプター
タイプ蛋白質チロシンホスファターゼは,2つの保存された触媒ドメインを含み
,それぞれは,240アミノ酸残基のセグメントを包含する(Saito,et
al.,1991,Cell Growth and Diff.2:59−
65)。レセプター蛋白質チロシンホスファターゼは,さらに,その細胞外ドメ
インのアミノ酸配列の多様性に基づいて副分類することができる(Saito,
et al.,上掲;Krueger,et al.,1992,Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 89:7417−7421)。
【0006】 蛋白質キナーゼおよび蛋白質ホスファターゼはまた,これが作用するアミノ酸
に基づいて,典型的には3つのクラスに分けられる。あるものはセリンまたはト
レオニンのみでリン酸の付加または加水分解を触媒し,あるものはチロシンのみ
でリン酸の付加または加水分解を触媒し,あるものはセリン,トレオニン,およ
びチロシンでリン酸の付加または加水分解を触媒する。
【0007】 チロシンキナーゼは,細胞増殖に関与する他の蛋白質キナーゼの触媒活性を制
御することができる。不適切な活性を有する蛋白質キナーゼはまた,ある種の癌
に関与する。異常に上昇したレベルの細胞増殖は,制御されない活性を有するレ
セプターおよび非レセプター蛋白質キナーゼと関連する。
【0008】 蛋白質キナーゼは,細胞増殖におけるその役割に加えて,細胞分化プロセスに
関与していると考えられている。細胞分化は,ある細胞においては,神経成長因
子(NGF)または表皮成長因子(EGF)刺激によって生ずる。細胞分化は,
急速な膜波打ち運動,細胞の平板化,および細胞接着の増加により特徴づけられ
る(Chao,1992,Cell 68:995−997)。
【0009】 癌およびその他の疾病の新規な治療を発見することをめざして,生物医学研究
者および化学者は,蛋白質キナーゼの機能を阻害する分子を設計し,合成し,試
験してきた。いくつかの小さい有機分子は蛋白質キナーゼの機能を調節する化合
物の一群を形成する。蛋白質キナーゼの機能を阻害することが報告されている分
子の例としては,限定されないが,ビス単環式,二環式または複素環式アリール
化合物(PCT WO92/20642),ビニレン−アザインドール誘導体(
PCT WO94/14808),1−シクロプロピル−4−ピリジル−キノロ
ン類(米国特許5,330,992),スチリル化合物(Levitzki e
t al. 米国特許5,217,999,表題"Styryl compou
nds which Inhibit EGF Receptor Prote
in Tyrosine Kinases),スチリル置換ピリジル化合物(米
国特許5,302,606),ある種のキナゾリン誘導体(欧州特許出願056
6266A1),セレオインドール類およびセレニド類(PCT WO94/0
3427),三環式ポリヒドロキシ化合物(PCT WO92/21660),
およびベンジルホスホン酸化合物(PCT WO91/15495)が挙げられ
る。
【0010】 細胞膜を横切ることができ,酸加水分解に耐性の化合物は,患者に経口投与さ
れた後に高度に生物利用性となることができるため,治療剤として利点を有する
可能性がある。しかし,これらの蛋白質キナーゼ阻害剤の多くは,蛋白質キナー
ゼの機能を弱くしか阻害しない。さらに,多くは種々の蛋白質キナーゼを阻害し
,したがって,疾病の治療剤として多くの副作用を引き起こすであろう。
【0011】 癌を治療するための化合物の開発における著しい進歩にもかかわらず,当該技
術分野においては,特定の蛋白質キナーゼの機能を調節することができる化合物
を形成する特定の構造および置換パターンを同定することが求められている。
【0012】発明の概要 第1の観点においては,本発明は,式(I):
【化7】 [式中, (a)R4−R6,およびR8−R10は水素であり, (b)R1,R2およびR3は,それぞれ独立して,水素,ハロゲン,カルボン酸
,任意に置換されていてもよいエステル,任意に置換されていてもよいアミド,
任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキシ
,トリハロメチル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換さ
れていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され;および (c)R7は,置換アルキル,および置換アルコキシからなる群より選択される
] に記載される構造を有するインドリノン化合物またはその薬学的に許容しうる塩
を提供する。
【0013】 好ましくは, (a)R1は,水素および任意に置換されていてもよいアルキルからなる群より
選択され,より好ましくは水素であり; (b)R2およびR3は,それぞれ独立して,水素,ハロ,カルボン酸,任意に置
換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいフェニ
ルからなる群より選択される。好ましくは,R2は,水素,ハロ,フェニル,ま
たはカルボン酸であり,より好ましくは,水素,フェニル,−COOH,クロロ
,フルオロまたはブロモである。好ましくは,R3は,水素,ハロ,カルボン酸
,で任意に置換されていてもよいピリジル,および低級アルコキシまたはハロで
任意に置換されていてもよいフェニルであり,より好ましくは,フェニル,−C
OOH,ピリジン−3−イル,3−,または4−メトキシフェニルまたは4−フ
ルオロフェニルであり;および (c)R7は,ヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
ルキル;またはヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
ルコキシからなる群より選択され,好ましくは,R7は,ヘテロ脂環式環または
ジアルキルアミノで置換されている低級アルキルであり;より好ましくは,R7
は,3−ジエチルアミノプロピルまたは3−ピロリジン−1−イル−プロピル,
2−ジメチルアミノエトキシ,2−ジエチルアミノエトキシ,2−ピロリジン−
1−イル−エトキシ,または2−モルホリン−4−イル−エトキシである。
【0014】 第2の観点においては,本発明は,式(II):
【化8】 式中, (a)R11−R14は水素であり; (b)R15およびR16は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていてもよ
いアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されてい
てもよいヘテロアリールからなる群より選択され,またはR15およびR16は,こ
れらが結合している窒素原子と一緒になって,5員または6員の複素芳香族環,
5員または6員のヘテロ脂環式環,9員の縮合二環複素芳香族環,および10員
の縮合二環複素芳香族環からなる群より選択される環構造を形成し;および (c)Aは,式(III),(IV),および(V)からなる群より選択される
【化9】 [式中, (i)R19−R25およびR27−R31は水素であり; (ii)R17およびR18は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていても
よいアルキル,および任意に置換されていてもよいアルコキシからなる群より選
択され,ただし,R17およびR18の両方が水素であることはなく;および (iii)R26は,任意に置換されていてもよいアルキルからなる群より選択さ
れる] に記載される構造を有するインドリノン化合物またはその薬学的に許容しうる塩
を提供する。
【0015】 1つの好ましい態様においては: (i)R15は,水素またはアルキルであり,より好ましくは水素またはメチルで
あり; (ii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択さ
れる1個または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,または5
または6員のヘテロアリールであり;より好ましくは,水素,メチル,イソプロ
ピル,フェニル,ピリジン−3−イル,3−クロロフェニル,または4−クロロ
−2−フルオロフェニルであり;または (iii)R15およびR16は,これらが結合している窒素と一緒になって,2,
3−ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−
イル,または2,3−ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イル環を形成し
,ここで,前記環は,ハロまたはアルキルで任意に置換されていてもよく,好ま
しくは,R15およびR16は,これらが結合している窒素原子と一緒になって,2
,3−ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1
−イル,5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2
,3−ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イルを形成し; (iv)Aは式IIIの基であり,式中, R17は,水素,メチル,またはメトキシであり,好ましくは,水素であり;およ
び R18は,ヘテロ脂環式で置換されている低級アルコキシからなる群より選択され
,好ましくは,2−ピロリジン−1−イル−エトキシおよび2−モルホリン−4
−イルエトキシである。
【0016】 化合物の別の好ましい群は以下のものである: (i)R15は,水素またはアルキルであり,好ましくは水素またはメチルであり
; (ii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択さ
れる1個または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,または5
または6員のヘテロアリールであり;好ましくは,水素,メチル,イソプロピル
,フェニル,ピリジン−3−イル,3−クロロフェニル,または4−クロロ−2
−フルオロフェニルであり;または R15およびR16は,これらが結合している窒素と一緒になって2,3−ジヒドロ
インドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または
2,3−ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イル環を形成し,ここで,前
記環は,ハロまたはアルキルで任意に置換されていてもよく,好ましくは,3−
ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル
,5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3−
ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イルであり;および (iii)Aは式IVの基であり,ここで,R26は,任意に置換されていてもよ
いアルキルからなる群より選択され,好ましくは水素またはメチルである。
【0017】 化合物の別の好ましい群は以下のものである: (i)R15は,水素またはアルキルであり,好ましくは水素またはメチルであり
; (iii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択
される1個または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,または
5または6員のヘテロアリールであり;より好ましくは,水素,メチル,イソプ
ロピル,フェニル,ピリジン−3−イル,3−クロロフェニル,または4−クロ
ロ−2−フルオロフェニルであり;または R15およびR16は,これらが結合している窒素と一緒になって,2,3−ジヒド
ロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,また
は2,3−ジヒドロ−2H−イソキノリン−2−イル環を形成し,ここで,前記
環はハロまたはアルキルで任意に置換されていてもよく,好ましくは,R15およ
びR16はこれらが結合している窒素原子と一緒になって2,3−ジヒドロインド
ール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,5ブロモ−2
,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3−ジヒドロ−2H−
イソイソキノリン−2−イルを形成し; (ii)Aは式Vの基である。
【0018】 本明細書において用いる場合,"任意に置換されていてもよいアルキル"との用
語は,脂肪族炭化水素基を表す。アルキル成分は,"飽和アルキル"基(すなわち
,アルケンまたはアルキン成分を含まない)であってもよい。アルキル成分はま
た,"不飽和アルキル"成分(少なくとも1つのアルケンまたはアルキン成分を含
む)であってもよい。"アルケン"成分とは,少なくとも2つの炭素原子および少
なくとも1つの炭素−炭素二重結合からなる基を表し,"アルキン"成分とは,少
なくとも2つの炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素三重結合からなる基
を表す。アルキル成分は,飽和であっても不飽和であってもよく,分枝鎖,非分
枝鎖,または環状であってもよい。好ましくは,アルキル基は,1−20個の炭
素原子を有する(数値範囲,例えば"1−20"は,本明細書において記載される
場合には常に,所定の範囲内の各整数を表す。例えば,"1−20個の炭素原子"
とは,アルキル基が1個の炭素原子,2個の炭素原子,3個の炭素原子,以下同
様にして,20個までの炭素原子からなっていてもよいことを意味する。ただし
,この定義はまた,"アルキル"との用語が数値範囲が示されずに用いられること
もカバーする)。より好ましくは,これは1−10個の炭素原子を有する"中級"
サイズのアルキルである。最も好ましくはこれは1−4個の炭素原子を有する"
低級"アルキルである。アルキル基は,シクロアルキル,アリール,ヘテロアリ
ール,ヘテロ脂環式,ヒドロキシ,アルコキシ,アリールオキシ,メルカプト,
アルキルチオ,アリールチオ,シアノ,またはハロから個々にかつ独立して選択
される1,2,または3個の置換基で任意に置換されていてもよい。"置換アル
キル"との用語は,上で定義したアルキル基が上述した置換基の少なくとも1つ
を有することを意味する。
【0019】 "任意に置換されていてもよいアリール"との用語は,6−12個の環原子を有
し,共役したパイ電子系を有する少なくとも1つの環を含む芳香族炭素環式基(
例えば,フェニル,ナフチル,テトラヒドロナフチル等)を表し,これらは,任
意に置換されていてもよいアルキル,ハロゲン,トリハロメチル,ヒドロキシ,
アルコキシ,カルボキシルアミノ,アミド,ニトロ,およびエステルから独立し
て選択される1,2,または3個の置換基で任意に置換されていてもよい。
【0020】 "任意に置換されていてもよいフェニル"とは,任意に置換されていてもよいア
ルキル,ハロゲン,トリハロメチル,ヒドロキシ,アルコキシ,カルボキシルア
ミノ,アミド,ニトロ,およびエステルから独立して選択される1,2,または
3個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル基を表す。
【0021】 "シクロアルキル"との用語は,3−6個の炭素原子を有する飽和環状基(例え
ば,シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチルまたはシクロヘキシル)を
表し,これは,任意に置換されていてもよいアルキル,ハロゲン,トリハロメチ
ル,ヒドロキシ,アルコキシ,カルボキシルアミノ,アミド,ニトロ,およびエ
ステルから独立して選択される1,2,または3個の置換基で任意に置換されて
いてもよい。
【0022】 "任意に置換されていてもよいヘテロアリールまたは複素芳香族環"との用語は
,5−10個の環原子を有し,骨格を形成する原子の1,2,3,または4個が
窒素,酸素,またはイオウから選択される複素原子であり残りが炭素である環系
を表し,例えば,ピリジン,フラン,ピロール,インドール,ピラジン,ピリミ
ジン,テトラゾール,イミダゾール等が挙げられる。複素芳香族/ヘテロアリー
ル環は,単環であっても縮合二環であってもよく,かつ,環の1つが部分的にま
たは完全に飽和していてもよく,例えば,2,3−ジヒドロインドール,2,3
−ジヒドロキノリン,2,3−ジヒドロイソキノリン等が挙げられる。ヘテロア
リール/複素芳香族環は,任意に置換されていてもよいアルキル,ハロゲン,ト
リハロメチル,ヒドロキシ,アルコキシ,カルボキシルアミノ,アミド,ニトロ
,およびエステルから独立して選択される1,2,または3個の置換基で任意に
置換されていてもよい。
【0023】 "任意に置換されていてもよいヘテロ脂環式またはヘテロ脂環式"との用語は,
5−9個の環原子を有し,骨格を形成する原子の1,2,3,または4個は窒素
,酸素,またはイオウから選択される複素原子であり,残りが炭素である飽和環
系を表し,例えば,ピペラジン,ピペリジン,ピロリジン,モルホリン,テトラ
ヒドロフラン等が挙げられる。ヘテロ脂環式環は,任意に置換されていてもよい
アルキル,ハロゲン,トリハロメチル,ヒドロキシ,アルコキシ,カルボキシル
アミノ,アミド,ニトロ,およびエステルから独立して選択される1,2,また
は3個の置換基で任意に置換されていてもよい。
【0024】 "ハロゲン"との用語は,フッ素,塩素,臭素およびヨウ素からなる群より選択
される原子を表す。
【0025】 "トリハロメチル"との用語は,−C(X)3基を表し,ここで,Xは上で定義
したハロゲン基であり,例えば,トリフルオロメチル,トリクロロメチル,トリ
ブロモメチル等が挙げられる。
【0026】 "任意に置換されていてもよいアルコキシ"との用語は,式−O−アルキルの基
を表し,ここで,アルキルは上で定義したとおりである。"置換アルコキシ"との
用語は,上で定義したアルキル基が上述の置換基の少なくとも1つを有すること
を意味する。"アルコキシ"との用語は,アルコキシ基中の上で定義したアルキル
鎖が置換されていないことを意味する。
【0027】 Xが水素であるとき,アルコキシ基は"ヒドロキシ"基,すなわち−OHとなる
【0028】 "ニトロ"とは式−NO2の置換基である。
【0029】 "アルキルチオ"との用語は,−SR基を表し,ここで,Rは上で定義した未置
換アルキルであり,例えば,メチルチオ,エチルチオ等が挙げられる。
【0030】 "アリールオキシ"との用語は,−OR基を表し,ここで,Rは上で定義したア
リール基であり,例えば,フェノキシ等が挙げられる。
【0031】 "アリールチオ"との用語は,−SR基を表し,ここで,Rは上で定義したアリ
ール基であり,例えば,フェニルチオ等が挙げられる。
【0032】 "ジアルキルアミノ"との用語は,−NRRを表し,ここで各Rは1−6個の炭
素原子を有する未置換アルキル基であり,例えば,ジメチルアミノ,ジエチルア
ミノ等が挙げられる。
【0033】 "任意に置換されていてもよいエステル"との用語は,−COORを表し,ここ
で,Rは上で定義したアルキル基である。
【0034】 "任意に置換されていてもよいアミド"との用語は,−CONRabを表し,こ
こで,RaおよびRbは水素または未置換低級アルキルである。
【0035】 "薬学的に許容しうる塩"とは,遊離塩基の生物学的効力および特性を保持し,
無機酸または有機酸,例えば,塩酸,臭化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸,メタン
スルホン酸,エタンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸,サリチル酸,リンゴ
酸,クエン酸,マレイン酸,コハク酸,酒石酸等と反応させることにより得られ
る塩を表す。
【0036】 式Iの一般構造を有する本発明の好ましい化合物のいくつかが表1に示される
。 表1
【表1】
【表2】
【表3】
【0037】 上述の化合物のいくつかは,式Xの構造を有し,ここで,R101,R102,R10 3 ,およびR112置換基は表2で定義されるとおりである。
【化10】 表2
【表4】
【表5】
【0038】 式IIの一般構造を有する本発明の化合物のいくつかが表3に示される。 表3
【表6】
【表7】
【表8】
【0039】 上述の化合物のいくつかは,式XIの構造を有し,ここで,R104,R105,R106 ,およびR113置換基は表4で定義されるとおりであるが,他のものは,式X
IIの構造を有し,ここで,R107,R108,およびR109置換基は表5で定義さ
れるとおりであり,さらに別のものは,式XIIIの構造を有し,ここで,R11 0 およびR111置換基は表6で定義されるとおりである。
【化11】 表4
【表9】
【表10】
【0040】
【化12】 表5
【表11】
【0041】
【化13】 表6
【表12】
【0042】 さらに別の観点においては,本発明は式VI:
【化14】 [式中, (a)R41は,水素,アミド,およびスルホンアミドからなる群より選択され; (b)R42およびR44は,それぞれ独立して,水素,ハロゲン,およびアルコキ
シからなる群より選択され; (c)R43は,水素,アルキル,ハロゲン,ヒドロキシ,アルコキシ,パーハロ
アルコキシ,ニトロ,スルホン,およびスルホンアミドからなる群より選択され
; (d)R45は,水素,アルキル,ニトロ,およびアミドからなる群より選択され
;および (e)R46は,水素,アルキル,カルボン酸,およびアミンからなる群より選択
される] に記載される構造を有するインドリノン化合物に関する。
【0043】 好ましくは,式VIの化合物について, (a)R42およびR44は,それぞれ独立して,水素,クロロ,およびメトキシか
らなる群より選択され; (b)R43は,水素,フルオロ,クロロ,ブロモ,メトキシ,ヒドロキシ,メチ
ル,エチル,ニトロ,トリフルオロメトキシ,−SO2CH3および−NHSO2
CH3からなる群より選択され, (c)R45は,水素,メチル,−NO2,および−NHC(O)C(CH33
らなる群より選択され,および (d)R46は,水素,メチル,−CH2N(CH32,−CH2N(CH2CH32 ,−CH2CH2C(O)OH,および−CH2CH2CH2C(O)OHからなる
群より選択される。
【0044】 式VIに記載される構造を有する本発明の好ましい化合物は,
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】 [式中,R41は,−SO2N(X12,−NHSO21,−NHC(O)X1から
なる群より選択され,ここでX1は水素またはアルキルである] からなる群より選択される。
【0045】 別の観点においては,本発明は,オキシインドールをアルデヒドと反応させる
ことにより形成することができる少なくとも5種類のインドリノン化合物を含む
コンビナトリアルライブラリに関し,ここで,オキシインドールは式VIIまた
はVIII:
【化19】 [式中, (a)R51−R54,R64,およびR65は水素であり; (b)R55およびR56は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていてもよ
いアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されてい
てもよいヘテロアリールからなる群より選択されるか,またはR55およびR56
一緒になって任意に置換されていてもよい5員または6員のヘテロ脂環式環を形
成し; (c)R61−R63は,それぞれ独立して,水素,ハロゲン,カルボン酸,任意に
置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,
およびアミドからなる群より選択される] に記載される構造を有し,アルデヒドは式IX:
【化20】 [式中, (d)R71およびR73−R75は水素であり; (e)R72は,水素,任意に置換されていてもよいアルキル,および任意に置換
されていてもよいアルコキシからなる群より選択される] に記載される構造を有する。
【0046】 "コンビナトリアルライブラリ"とは,化合物の多次元アレイにおいて,1つの
次元の各化合物を他の次元の各化合物と反応させることにより形成されるすべて
の化合物を表す。本発明の文脈においては,アレイは2次元であり,一方の次元
は本発明の全オキシインドールであり,他方の次元は本発明の全アルデヒドであ
る。インドリノン化合物を形成するために,各オキシインドールを各アルデヒド
と反応させることができる。このようにして形成されるすべてのインドリノン化
合物は,本発明の範囲内である。また,本発明のオキシインドールのいくつかと
本発明のすべてのアルデヒド,またはすべてのオキシインドールとアルデヒドの
いくつかと,またはオキシインドールのいくつかとアルデヒドのいくつかとを反
応させることにより形成される,より小さいコンビナトリアルライブラリも,本
発明の範囲内である。
【0047】 好ましくは,本発明のコンビナトリアルライブラリにおいては, (a)R55およびR56は,それぞれ独立して,水素,メチル,イソプロピル,2
−メトキシエチル,ベンジル,4−フルオロベンジル,2−メトキシフェニル,
3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,3−クロロフェニル,3−ピリ
ジルからなる群より選択され,またはR55およびR56は,一緒になって,ピロリ
ジン,4−メチルピペラジンからなる群より選択される環を形成し; (b)R61−R63は,それぞれ独立して,水素,ブロモ,フェニル,2−メトキ
シフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,3−ピリジル,−
COOH,−C(O)NHCH2CH3,−C(O)NHCH2C(O)OH,−
C(O)NHCH(CH3)C(O)OH,−C(O)NHCH(CH(CH32 )C(O)OHおよび
【化21】 からなる群より選択され, (c)R72は,水素,2−ジエチルアミノ−エトキシ,3−ジエチルアミノ−1
−イル−プロピル,および3−ピロリジン−1−イル−プロピルからなる群より
選択される。
【0048】 さらに好ましくは,本発明のコンビナトリアルライブラリにおいて,アルデヒ
ドは,2−ホルミル−1H−インドール,2−ホルミル−5−(3−ジエチルア
ミノ−プロピル)−1H−インドール,2−ホルミル−5−(2−ジメチルアミ
ノエトキシ)−1H−インドール,2−ホルミル−5−(2−ジメチルアミノエ
トキシ)−1H−インドール,2−ホルミル−5−(2−モルホリン−4−イル
エトキシ)−1H−インドール,2−ホルミル−5−(2−ピロリジン−1−イ
ル−エトキシ)−1H−インドール,2−メチル−1H−インドール−3−カル
ボアルデヒド,1H−インドール−5−カルボアルデヒド,および2−ホルミル
−5−(3−ピロリジン1−イル−プロピル)−1H−インドールからなる群よ
り選択され;および オキシインドールは,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−
スルホン酸アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−ス
ルホン酸メチルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5
−スルホン酸ジメチルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドー
ル−5−スルホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−エチル−アミド
,5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ
−インドール−2−オン,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−
5−スルホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−メチル−アミド,2
−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−クロロ
−2−フルオロ−フェニル)−アミド,5−フェニル−1,3−ジヒドロインド
ール−2−オン,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸[2−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−アミド,2
−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−メトキ
シフェニル)−アミド,N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドー
ル−5−イル)−ベンズアミド,シクロペンタンカルボン酸(2−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−アミド,(2−オキソ−2,3
−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−カルバミン酸ベンジルエステル,
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸4−フルオ
ロ−ベンジルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−
スルホン酸[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−プロピル]−アミド
,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸−(1,
2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−アミド,2−オキソ−2
,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(フラン−2−イルメチル
)−アミド,3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−ス
ルホニルアミノ)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル,2−オキソ−
2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−クロロ−フェニル
)−アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン
酸メチルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド,4−(2−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチ
ルエステル,4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−ス
ルホニル)−ピペラジン−1−カルボアルデヒド,2−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−メトキシ−エチル)−アミド,2
−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸プロピルアミ
ド,5−(4−メチル−ピペラジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−イ
ンドール−2−オン,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−
スルホン酸ベンジルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
−5−スルホン酸(2−メトキシ−フェニル)−アミド,2−オキソ−2,3−
ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸シクロプロピルアミド,2−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ピリジン−3−イル
アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸フ
ェニルアミド,5−(ピロリジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−イン
ドール−2−オン,5−(4−アセチル−ピペラジン−1−スルホニル)−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オン,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−
インドール−5−スルホン酸シクロヘキシルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−モルホリン−4−イル−エチル
)−アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン
酸シクロブチルアミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5
−スルホン酸(1−フェニル−エチル)アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸シクロペンチルアミド,5−(2−ピロリ
ジン−1−イル−アセチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,N−
(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−アセトアミ
ド,(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−カルバ
ミン酸tert−ブチルエステル,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドール−5−スルホン酸イソプロピルアミド,トルエン−4−スルホン酸2−(
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル)−エチルエステ
ル,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸エチル
アミド,4−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,2−オキソ
−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4−メトキシ−フェ
ニル)−アミド,4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1,3−ジヒド
ロ−インドール−2−オン,4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オン,4−[2−(4−メチル−ピペラジン−
1−イル)−エチル]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン,4−[2−(
3−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オ
ン,4−(2−ブロモ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,
4−(2−ブロモ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,2−
オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6−メトキシ
−4’−メチルスルファニル−ビフェニル−3−イル)−アミド,2−オキソ−
2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4−メトキシ−3−チ
オフェン−3−イル−フェニル)−アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インドール−4−カルボン酸ビフェニル−3−イルアミド,2−オキソ−2
,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6−メトキシ−3’−ト
リフルオロメチル−ビフェニル−3−イル)−アミド,2−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4’−フルオロ−6−メトキシ−
ビフェニル−3−イル)−アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドール−4−カルボン酸(6−メトキシ[1,1’,4’,1"]テルフェニル
−3−イル)−アミド,2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4
−カルボン酸(6,4’−ジメトキシ−ビフェニル−3−イル)−アミド,2−
オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(3−クロロ−
4−メトキシ−フェニル)−アミド,イソプロピル−カルバミン酸2−(2−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル)−エチルエステル,4
−[2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒド
ロ−インドール−2−オン,4−[2−(5−クロロ−ピリジン−3−イルオキ
シ)−エチル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,4−[2−(4−
メトキシ−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
,4−(2−エトキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,
4−(2−メトキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,エ
チルカルバミン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4
−イル)−エチルエステル,ビフェニル−2−イルカルバミン酸2−(2−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル)−エチルエステル,6−
ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,6−フェニル
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,6−(2−メトキシ−フェニル)
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,6−(3−メトキシ−フェニル)
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,6−(4−メトキシ−フェニル)
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,およびシクロヘキシル−カルバミ
ン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル)−エ
チルエステルからなる群より選択される。
【0049】 上述のコンビナトリアルライブラリにより形成することができる本発明の化合
物のいくつかが表7に示される。
【0050】 表7
【表13】
【表14】
【表15】
【0051】 上述の化合物のいくつかは式XIVの構造を有し,ここで,R114,R115,お
よびR116置換基は表8に定義されるとおりであるが,別の化合物は,式XVの
構造を有し,ここで,R107,R108,およびR109置換基は,表9において定義
されるとおりである。
【0052】
【化22】 表8
【表16】
【0053】
【化23】 表9
【表17】
【表18】
【0054】 別の観点においては,本発明は,式I,II,またはVIの化合物を合成する
方法に関する。該方法は,式XV,XVI,またはXVIIに記載される構造を
有するオキシインドールを,式XVIII,XIX,またはXXに記載される構
造を有するアルデヒドまたはケトンと反応させることを含む。式XV−XX中の
1−R16,R41−R46,およびAは本明細書において定義されるとおりである
【化24】
【化25】
【0055】 式XXのアルデヒドは,対応するカルボン酸またはエステルから,以下の反応
スキームを用いて合成することができる。
【化26】 [R’は,水素または本明細書において定義されるアルキルである]。
【0056】 上述の方法を用いて本発明の化合物を製造するためには,塩基を用いることが
できる。塩基は好ましくは,窒素塩基,有機塩基または無機塩基である。"窒素
塩基"は,当該技術分野において一般に用いられ,非環状および環状アミンから
選択される。窒素塩基の例には,限定されないが,アンモニア,メチルアミン,
トリメチルアミン,トリエチルアミン,アニリン,1,8−ジアザビシクロ[5
.4.0]ウンデセ−7−エン,ジイソプロピルエチルアミン,ピロリジンおよ
びピペリジンが含まれる。
【0057】 "有機塩基"とは,炭素原子を含む塩基である。有機塩基の例には,限定されな
いが,炭酸アニオン,炭酸水素アニオン,酢酸アニオン,およびギ酸アニオンが
含まれる。"無機塩基"とは,炭素原子を含まない塩基である。無機塩基の例には
,限定されないが,水酸アニオン,リン酸アニオン,亜硫酸アニオン,水硫アニ
オン,およびアミドアニオンが含まれる。当業者には,いずれの窒素塩基または
無機塩基が所望の反応条件の要求に適合するかが明らかである。本発明のある態
様においては,用いる塩基は,ピロリジンまたはピペリジンでありうる。別の態
様においては,塩基は水酸アニオンであってもよく,好ましくは,そのナトリウ
ムまたはカリウム塩として用いる。
【0058】 本発明の化合物の合成は溶媒中で実施する。反応の溶媒は,好ましくは,プロ
トン性溶媒または非プロトン性溶媒である。"プロトン性溶媒"とは,溶質にプロ
トンを与えることができる溶媒である。プロトン性溶媒の例には,限定されない
が,アルコールおよび水が含まれる。"非プロトン性溶媒"とは,通常の反応条件
下で,溶質にプロトンを与えない溶媒である。典型的な有機溶媒,例えば,ヘキ
サン,トルエン,ベンゼン,塩化メチレン,ジメチルホルムアミド,ジメチルス
ルホキシド,クロロホルム,テトラヒドロフランは,非プロトン性溶媒のいくつ
かの例である。他の非プロトン性溶媒もまた,本発明により用いられるものの範
囲に含まれる。ある好ましい態様においては,反応の溶媒はアルコールであり,
これは好ましくは,イソプロパノールであってもよく,最も好ましくはエタノー
ルである。水は別の好ましいプロトン性溶媒である。化学の技術分野においてD
MFとして知られるジメチルホルムアミドおよび化学の技術分野においてDMS
Oとして知られるジメチルスルホキシドは,好ましい非プロトン性溶媒である。
【0059】 本発明の合成方法では,反応が高温,すなわち室温より高い温度で行われるこ
とが必要である。より好ましくは,高温は好ましくは約30−150℃であり,
より好ましくは約70−100℃であり,最も好ましくはエタノールが沸騰する
およその温度である約70−90℃である(すなわち,エタノールの沸点)。あ
る温度について"約"とは,温度範囲が,好ましくは挙げられる温度の10℃の範
囲内,より好ましくは,挙げられる温度の5℃の範囲内,最も好ましくは,挙げ
られる温度の2℃の範囲内であることを意味する。したがって,例として,"約
80℃"とは,温度範囲が好ましくは,80±10℃,より好ましくは,80±
5℃,最も好ましくは,80±2℃であることを意味する。
【0060】 本発明の合成方法は,所望の活性および構造の化合物のライブラリをスクリー
ニングする工程を含んでいてもよい。したがって,本発明は,最初に所望の特性
を有する化合物をスクリーニングし,次にその化合物を化学的に合成することに
よる,化合物の合成方法を提供する。
【0061】 別の観点においては,本発明は,(i)生理学的に許容しうる担体,希釈剤ま
たは賦形剤;および(ii)本明細書に記載される本発明のインドリノン化合物
,を含む医薬組成物を特徴とする。本発明のインドリノン化合物は,式I,II
,またはVIのいずれか,または本発明のコンビナトリアルライブラリから得ら
れる化合物でありうことが理解される。
【0062】 "医薬組成物"との用語は,本発明のインドリノン化合物と他の薬学的に許容し
うる希釈剤,賦形剤,または担体との混合物を表す。医薬組成物は,化合物の生
物への投与を容易にする。医薬組成物は,化合物を無機酸,例えば塩酸,臭化水
素酸,硫酸,硝酸,リン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,p−トルエ
ンスルホン酸,サリチル酸等と反応させることにより得ることができる。
【0063】 "薬学的に許容しうる"との用語は,化合物の生物学的活性および特性を排除し
ない担体または希釈剤を規定する。
【0064】 "担体"との用語は,細胞または組織内への化合物の取り込みを容易にする化学
化合物を規定する。例えば,ジメチルスルホキシド(DMSO)は,多くの有機
化合物の生物の細胞または組織内への取り込みを容易にするため,一般的に用い
られている担体である。
【0065】 "希釈剤"との用語は,水中に希釈して,目的とする化合物を溶解させ,ならび
に生物学的に活性な形の化合物を安定化させる化学化合物を規定する。緩衝化溶
液中に溶解した塩は,当該技術分野において希釈剤として用いられている。一般
に用いられている緩衝化溶液の1つはリン酸緩衝化食塩水である。これはヒト血
液の塩条件を模倣するためである。緩衝化塩は低い濃度で溶液のpHを調節する
ことができるため,緩衝化希釈剤はほとんど化合物の生物学的活性を変化させな
い。
【0066】 本発明はまた,本発明のインドリノン化合物を用いてPKまたは蛋白質ホスフ
ァターゼ(PP)の機能を調節する方法を特徴とする。該方法は,PKまたはP
Pを発現する細胞を化合物と接触させる工程を含む。本発明のインドリノン化合
物は,式I,II,またはVIのいずれか,または本発明のコンビナトリアルラ
イブラリから得られる化合物でありうることが理解される。
【0067】 "機能"との用語は,PKまたはPPの細胞における役割を表す。これらの蛋白
質には,シグナリングカスケードの多くの段階,例えば,細胞成長,移動,分化
,遺伝子発現,筋肉構築,グルコース代謝,細胞性蛋白質合成および細胞サイク
ルの制御を制御するカスケードを制御するメンバーが含まれる。
【0068】 本発明の文脈においては,"触媒活性"との用語は,蛋白質キナーゼが基質をリ
ン酸化するかまたは蛋白質ホスファターゼが基質を脱リン酸化する速度を規定す
る。触媒活性は,例えば,生成物に変換される基質の量を時間の関数として決定
することにより測定することができる。基質のリン酸化または脱リン酸化は,蛋
白質キナーゼの活性部位において生ずる。活性部位は,通常は,基質が蛋白質キ
ナーゼまたはホスファターゼに結合する空洞であり,生成物につなげられる。
【0069】 本明細書において用いられる場合,"基質"との用語は,PKによりリン酸化さ
れるかまたはPPにより脱リン酸化される分子を表す。基質は,好ましくはペプ
チドであり,より好ましくは蛋白質である。
【0070】 "活性化する"との用語は,PKまたはPPの細胞性機能を増加させることを表
す。この機能は,好ましくは,天然の結合パートナーとの相互作用であり,最も
好ましくは触媒活性である。
【0071】 "阻害する"との用語は,PKまたはPPの細胞性機能を低下させることを表す
。PKまたはPPの機能は,好ましくは,天然の結合パートナーとの相互作用で
あり,最も好ましくは触媒活性である。
【0072】 "調節する"との用語は,蛋白質キナーゼと天然の結合パートナーとの間に複合
体が形成される確率を増加または減少させることにより,蛋白質キナーゼの機能
を変化させることを表す。調節剤は,好ましくは,PKまたはPPと天然の結合
パートナーとの間にそのような複合体が形成される確率を増加させ,より好まし
くは,PKまたはPPに暴露される化合物の濃度に依存して,PKまたはPPと
天然の結合パートナーとの間に複合体が形成される確率を増加または減少させ,
最も好ましくは,PKまたはPPと天然の結合パートナーとの間に複合体が形成
される確率を減少させる。調節剤は,好ましくは,PKまたはPPの触媒活性を
活性化し,より好ましくは,PKまたはPPに暴露される化合物の濃度に依存し
て,PKまたはPPの触媒活性を活性化または阻害し,または最も好ましくは,
PKまたはPPの触媒活性を阻害する。
【0073】 "複合体"との用語は,互いに結合する少なくとも2つの分子の組み合わせを表
す。シグナル伝達複合体はしばしば,互いに結合する少なくとも2つの蛋白質分
子を含む。
【0074】 "天然の結合パートナー"との用語は,細胞においてPKまたはPPに結合する
ポリペプチドを表す。天然の結合パートナーは,PKまたはPPシグナル伝達プ
ロセスにおいてシグナルを伝播する役割を果たすことができる。PKまたはPP
と結合パートナーとの間の相互作用の変化は,相互作用が形成される可能性の増
加または減少,またはPKまたはPP/天然の結合パートナー複合体の濃度の増
加または減少として現れることができる。
【0075】 PKまたはPPの天然の結合パートナーは,PKまたはPPの細胞内領域に高
い親和性をもって結合することができる。高い親和性とは,10-6Mのオーダー
またはそれより低い平衡結合定数を表す。さらに,天然の結合パートナーはまた
,蛋白質キナーゼの細胞内領域と過渡的に相互作用して,これを化学的に修飾す
ることができる。PKまたはPPの天然の結合パートナーは,限定されないが,
SRCホモロジー2(SH2)または3(SH3)ドメイン,他のホスホリルチ
ロシン結合(PTB)ドメイン,グアニンヌクレオチド交換因子,蛋白質ホスフ
ァターゼ,および他の蛋白質キナーゼから選択される。PKまたはPPとその天
然の結合パートナーとの間の相互作用の変化を測定する方法は,当該技術分野に
おいて容易に利用可能である。
【0076】 本明細書において用いられる場合,"接触させる"との用語は,本発明のインド
リノン化合物を含む溶液をこの方法の細胞を浸す液体培地と混合することを表す
。化合物を含む溶液はまた,インドリノン化合物または化合物のこの方法の細胞
内への取り込みを容易にする他の成分,例えばジメチルスルホキシド(DMSO
)を含んでいてもよい。インドリノン化合物を含む溶液は,輸送装置,例えばピ
ペットに基づく装置またはシリンジに基づく装置を用いることにより,細胞を浸
す培地に加えることができる。
【0077】 本発明のインドリノン化合物は,好ましくはインビトロでPKまたはPPの活
性を調節する。これらの化合物は,好ましくは問題とする疾病または疾患の治療
に対応する活性についての1またはそれ以上のインビトロアッセイ(以下の実施
例において記載されるようなアッセイ)において陽性の結果を示す。本発明のイ
ンドリノン化合物は,式I,II,またはVIのいずれか,または,本発明のコ
ンビナトリアルライブラリから得られる化合物でありうることが理解される。
【0078】 本発明はまた,PKまたはPPの機能を調節する化合物を同定する方法を特徴
とする。該方法は,以下の工程を含む:(a)PKまたはPPを発現する細胞を
化合物と接触させ;そして(b)細胞に及ぼす影響をモニターする。細胞に及ぼ
す影響は,好ましくは,細胞表現型の変化または無変化であり,より好ましくは
,これは細胞増殖の変化または無変化であり,さらに好ましくは,これはPKま
たはPPの触媒活性の変化または無変化であり,最も好ましくは,これは本明細
書に記載されるようなPKまたはPPと天然の結合パートナーとの間の相互作用
の変化または無変化である。本発明のインドリノン化合物は,式I,II,また
はVIのいずれか,または,本発明のコンビナトリアルライブラリから得られる
化合物でありうることが理解される。
【0079】 "モニターする"との用語は,化合物をこの方法の細胞に加える影響を観察する
ことを表す。影響は,細胞表現型,細胞増殖,PKまたはPP触媒活性,または
PKまたはPPと天然の結合パートナーとの間の相互作用の変化として現れるこ
とができる。
【0080】 "影響"との用語は,細胞表現型または細胞増殖の変化または無変化を記述する
。"影響"はまた,PKまたはPPの触媒活性の変化または無変化を記述しうる。
"影響"はまた,PKまたはPPと天然の結合パートナーとの間の相互作用の変化
または無変化を記述しうる。
【0081】 "細胞表現型"との用語は,細胞または組織の外見,または細胞または組織の機
能を表す。細胞表現型の例は,細胞の大きさ(縮小または拡大),細胞増殖(細
胞の数の増加または減少),細胞分化(細胞の形の変化または無変化),細胞生
存,アポトーシス(細胞死),代謝栄養物の利用(例えばグルコース取り込み)
である。細胞表現型の変化または無変化は,当該技術分野において知られる技術
により容易に測定される。
【0082】 好ましい態様においては,本発明は,本発明のインドリノンを参照として用い
て,PKまたはPPの活性を調節しうる他の化合物を同定する方法を特徴とする
。該方法は,以下の工程を含む:(a)細胞を溶解させてPKまたはPPを含む
溶解物とし;(b)PKまたはPPを抗体に吸着させ;(c)吸着したPKまた
はPPを,試験化合物または本発明のインドリノン化合物の存在下または非存在
下で,基質とともにインキュベートし;そして(d)基質を固体支持体または抗
体に吸着させ,次に細胞に与える影響をモニターする。細胞に及ぼす影響をモニ
ターする工程は,基質のリン酸濃度を測定することを含む。本発明のインドリノ
ン化合物は,式I,II,またはVIのいずれか,または,本発明のコンビナト
リアルライブラリから得られる化合物でありうることが理解される。
【0083】 "抗体"との用語は,PKまたはPPまたはそのフラグメントに特異的結合親和
性を有する抗体(例えばモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体),また
は抗体フラグメントを表す。
【0084】 "特異的結合親和性"とは,抗体が,特定の条件下において,他のポリペプチド
に結合するより高い親和性をもって標的(PKまたはPP)ポリペプチドに結合
することを意味する。PKまたはPPに対して特異的結合親和性を有する抗体は
,免疫複合体が形成するような条件下で試料を抗体と接触させ,PKまたはPP
に結合した抗体の存在および/または量を検出することにより,試料中のPKま
たはPPの存在および/または量を検出するための方法において用いることがで
きる。そのような方法を実施するための診断キットは,抗体を含む第1の容器,
および抗体の結合パートナーと標識,例えば放射性同位体とのコンジュゲートを
有する第2の容器を含むように構築することができる。診断キットはまた,FD
Aに認可された用途の通知およびその指針を含んでいてもよい。
【0085】 "ポリクローナル"との用語は,抗原またはその抗原性機能的誘導体で免疫した
動物の血清から誘導される抗体分子の異成分集団である抗体を表す。ポリクロー
ナル抗体の製造のためには,種々の宿主動物に抗原を注射することにより免疫す
ることができる。宿主の種により,種々のアジュバントを用いて免疫学的応答を
増加させることができる。
【0086】 "モノクローナル抗体"は,特定の抗原に対する抗体の実質的に均一な集団であ
る。モノクローナル抗体は,連続細胞株の培養物による抗体分子の生成を与える
任意の技術により得ることができる。モノクローナル抗体は,当業者に知られる
方法により得ることができる。例えば,Kohler et al.Natur
e 256:495−497(1975),および米国特許.4,376,11
0を参照されたい。
【0087】 "抗体フラグメント"との用語は,特定の分子に対して特異的結合親和性を表示
する抗体の一部,しばしば超可変領域および周囲の重鎖および軽鎖の一部を表す
。超可変領域は,物理的にポリペプチド標的に結合する抗体の部分である。
【0088】 さらに別の観点においては,本発明は,制御されないチロシンキナーゼまたは
ホスファターゼシグナル伝達に関連する疾病を治療する方法を特徴とする。該方
法は,治療を必要とする対象に,治療上有効量の本明細書に記載されるインドリ
ノン化合物を投与する工程を含む。本発明のインドリノン化合物は,式I,II
,またはVIのいずれか,または本発明のコンビナトリアルライブラリから得ら
れる化合物でありうることが理解される。
【0089】 "治療する"または"治療"との用語は,必ずしも完全な治癒を意味しない。疾病
の任意の望ましくない症状のいかなる程度のいかなる緩和,または疾病の進行の
減速も治療であると考えることができる。さらに,治療は患者の全体的な安寧の
感覚または外観を悪化させるかもしれない作用を含むかもしれない。例えば,癌
患者において患者の感覚を"より重症に"するかもしれない化学療法剤を投与する
ことも,やはり治療であると考えられる。
【0090】 本発明はまた,チロシンキナーゼまたはホスファターゼシグナル伝達を制御す
る方法を特徴とする。該方法は,対象に治療上有効量の本明細書に記載されるイ
ンドリノン化合物を投与することを含む。本発明のインドリノン化合物は,式I
,II,またはVIのいずれか,または本発明のコンビナトリアルライブラリか
ら得られる化合物でありうることが理解される。
【0091】 さらに,本発明は,生物において異常な状態を予防または治療する方法を特徴
とし,ここで,異常な状態は,PKまたはPPと天然の結合パートナーとの間の
相互作用により特徴づけられるシグナル伝達経路の異常に関連する。該方法は,
以下の各工程を含む:(a)本明細書に記載される本発明の化合物を投与し;そ
して(b)異常な相互作用を促進または中断させる。生物は,好ましくは哺乳動
物であり,異常な状態は好ましくは癌である。本発明のインドリノン化合物は,
式I,II,またはVIのいずれか,または,本発明のコンビナトリアルライブ
ラリから得られる化合物でありうることが理解される。異常な状態は,好ましく
は,高血圧,鬱病,一般的不安症,恐怖症,外傷後ストレス症候群,思春期人格
障害,性的不全,摂取疾患,肥満,化学物質依存症,群発性頭痛,片頭痛,疼痛
,アルツハイマー病,強迫性障害,恐慌性障害,記憶障害,パーキンソン病,内
分泌疾患,血管痙攣,小脳性運動失調,および胃腸管疾患からなる群より選択さ
れる。
【0092】 シグナル伝達プロセスに関して,"異常"との用語は,生物において過剰発現ま
たは過小発現されているか,その触媒活性が野生型PKまたはPP活性より低い
かまたは高いように変異しているか,天然の結合パートナーともはや相互作用す
ることができないように変異しているか,もはや別の蛋白質キナーゼまたは蛋白
質ホスファターゼにより修飾されることができないか,またはもはや天然の結合
パートナーと結合することができないPKまたはPPを表す。
【0093】 "異常な相互作用を促進または破壊する"との用語は,本発明の化合物を生物の
細胞または組織に投与することにより達成することができる方法を表す。化合物
は,例えば,複合体界面において多数の原子と望ましい相互作用を形成すること
により,PKまたはPPと天然の結合パートナーとの間の相互作用を促進するこ
とができる。あるいは,化合物は,複合体界面において原子間に形成される望ま
しい相互作用を妨害することにより,PKまたはPPと天然の結合パートナーと
の間の相互作用を阻害することができる。
【0094】 上述した本発明の概要は非限定的であり,本発明の他の特徴および利点は,以
下の好ましい態様の説明および特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【0095】用途 本発明は,PKまたはPPシグナル伝達,特にレセプターおよび非レセプター
チロシンキナーゼシグナル伝達を制御および/または調節することができる化合
物に関する。
【0096】 レセプターキナーゼ媒介性シグナル伝達は,特定の成長因子(リガンド)との
細胞外相互作用により開始され,続いて,レセプターの二量化,固有の蛋白質キ
ナーゼ活性の過渡的刺激およびリン酸化が生ずる。このようにして形成された細
胞内シグナル伝達分子用の結合部位は,適切な細胞性応答(例えば,細胞***,
細胞外微小環境に対する代謝的効果)を容易にする一連の細胞質シグナリング分
子との複合体の形成につながる。Schlessinger and Ullr
ich,1992,Neuron 9:303−391を参照されたい。
【0097】 成長因子レセプターのチロシンリン酸化部位は,シグナリング分子のSH2(
srcホモロジー)ドメインの高親和性結合部位として機能することが示されて
いる(Fantl et al.1992,Cell 69:413−423;
Songyang et al.,1994,Mol.Cell.Biol.1
4:2777−2785);Songyang et al.,1993,Ce
ll 72:767−778;およびKoch et al.,1991,Sc
ience 252:668−678)。レセプターキナーゼに付随するいくつ
かの細胞内基質蛋白質が同定されている。これらは2つの主要な群に分けること
ができる:(1)触媒ドメインを有する基質;および(2)そのようなドメイン
を有しないがアダプターとして作用し,触媒的に活性な分子と会合する基質(S
ongyang et al.,1993,Cell 72:767−778)
。レセプターとその基質のSH2ドメインとの間の相互作用の特異性は,リン酸
化されるチロシン残基のすぐ近傍のアミノ酸残基により決定される。特定のレセ
プター上におけるSH2ドメインとホスホチロシン残基の周りのアミノ酸配列と
の間の結合親和性の相違は,基質のリン酸化プロファイルにおいて観察される相
違と一致する(Songyang et al.,1993,Cell 72:
767−778)。これらの知見は,各レセプターキナーゼの機能が,その発現
のパターンおよびリガンド利用性のみならず,特定のレセプターにより活性化さ
れる下流のシグナル伝達経路のアレイによっても決まることを示唆する。すなわ
ち,リン酸化は,特定の成長因子レセプターならびに分化因子レセプターにより
リクルートされるシグナリング経路の選択性を決定する重要な制御工程を提供す
る。
【0098】 チロシンキナーゼシグナル伝達により,他の応答の中でも特に,細胞増殖,分
化および代謝が生ずる。異常な細胞増殖により,新生物の発達を含む広範な疾患
および疾病,例えば癌腫,肉腫,白血病,神経膠芽細胞腫,血管腫,乾癬,アテ
ローム性動脈硬化症,関節炎および糖尿病性網膜症(または制御されない新脈管
形成および/または脈管形成に関連する他の疾患)が生ずる。
【0099】 したがって,本発明は,RTKおよび/または非レセプターチロシンキナーゼ
の酵素活性に影響を与え,そのような蛋白質により伝達されるシグナルに干渉す
ることにより,チロシンキナーゼシグナル伝達を制御,調節および/または阻害
する化合物に関する。より詳細には,本発明は,多くの種類の固形腫瘍,例えば
,限定されないが,癌腫,肉腫,赤芽球腫,神経膠芽細胞腫,髄膜腫,星状細胞
腫,黒色腫および筋原細胞腫を治癒するための治療的方法として,RTKおよび
/または非レセプターチロシンキナーゼ媒介性シグナル伝達経路を制御,調節お
よび/または阻害する化合物に関する。適応症には,限定されないが,脳癌,膀
胱癌,卵巣癌,胃癌,膵臓癌,結腸癌,血液癌,肺癌および骨癌が含まれる。本
発明はまた,非固形腫瘍,例えば白血病を治癒するための治療方法において用い
られる化合物に関する。
【0100】I.本発明の化合物により標的とすべき標的疾病 本明細書に記載される化合物は,制御されないチロシンキナーゼシグナル伝達
に関連する疾患,例えば,細胞増殖性疾患,繊維性疾患および代謝性疾患の治療
に有用である。
【0101】 本発明によって治療またはさらに研究することができる細胞増殖疾患には,癌
,血管増殖疾患およびメサンギウム細胞増殖疾患が含まれる。
【0102】 血管増殖性疾患とは,一般に血管の異常な増殖を引き起こす新脈管形成性およ
び脈管形成性疾患を表す。血管の形成および広がり,またはそれぞれ脈管形成お
よび新脈管形成は,種々の生理学的プロセス,例えば,胚発生,黄体形成,創傷
治癒および臓器再生において重要な役割を果たす。これらはまた,癌の発達にお
いても中枢的役割を果たす。血管増殖疾患の他の例には,新たな毛細血管が関節
に侵入して,軟骨を破壊する関節炎,および眼性疾病,例えば網膜中の新たな毛
細血管が硝子体に侵入し,出血し,失明を引き起こす糖尿病性網膜症,および身
体のある部分における血管の異常な成長を特徴とする遺伝性多系疾患であるフォ
ン・ヒッペル−リンダウ(VHL)疾病が含まれる。逆に,血管の収縮,攣縮ま
たは閉塞に関連する疾患,例えば再狭窄における関与も示唆されている。
【0103】 繊維性疾患とは,細胞外マトリックスの異常な形成を表す。繊維性疾患の例に
は,肝硬変およびメサンギウム細胞増殖性疾患が含まれる。肝硬変は,肝臓瘢痕
の形成を引き起こす細胞外マトリックスの組成の増加を特徴とする。肝硬変は,
肝臓の硬変等の疾病を引き起こしうる。肝臓瘢痕を引き起こす細胞外マトリック
スの増加はまた,肝炎ウイルス等のウイルス感染に起因する。脂肪細胞は,肝硬
変において主要な役割を果たすようである。示唆されている他の繊維性疾患には
,アテローム性動脈硬化症(以下を参照)が含まれる。
【0104】 メサンギウム細胞増殖疾患とは,メサンギウム細胞の異常な増殖により引き起
こされる疾患を表す。メサンギウム増殖疾患には,種々のヒト腎臓疾病,例えば
,糸球体腎炎,糖尿病性腎症,悪性腎硬化症,血栓性細小血管症候群,移植拒絶
,および糸球体症が含まれる。PDGF−Rは,メサンギウム細胞増殖の維持に
関与することが示唆されている(Floege et al.,1993,Ki
dney International 43:47S−54S)。
【0105】 PKはそのような細胞増殖性疾患に関連づけられてきた。例えば,RTKファ
ミリーのいくつかのメンバーが癌の発生と関連づけられている。EGFR(Tu
zi et al.,1991,Br.J.Cancer 63:227−23
3,Torp et al.,1992,APMIS 100:713−719
),HER2/neu(Slamon et al.,1989,Scienc
e 244:707−712),およびPDGF−R(Kumabe et a
l.,1992,Oncogene,7:627−633)等のこれらのレセプ
ターのいくつかは多くの腫瘍において過剰発現され,および/またはオートクリ
ンループにより持続的に活性化される。事実,ほとんどの一般的かつ重症の癌に
おいては,これらのレセプターの過剰発現(Akbasak and Sune
r−Akbasak et al.,1992,J.Neurol.Sci.,
111:119−133,Dickson et al.,1992,Canc
er Treatment Res.61:249−273,Korc et
al.,1992,J.Clin.Invest.90,1352−1360)
,およびオートクリンループ(Lee and Donoghue,1992,
J.Cell.Biol.,118:1057−1070,Korc et a
l.,前掲,Akbasak and Suner−Akbasak et a
l.,前掲)が示されている。例えば,EGFRは扁平上皮癌,星状細胞腫,神
経芽細胞腫,頭頚部癌,肺癌,および膀胱癌と関連づけられている。HER2は
乳,卵巣,胃,肺,膵臓,および膀胱の癌と関連づけられている。PDGF−R
は神経芽細胞腫,ならびに肺,卵巣,黒色腫および前立腺の癌と関連づけられて
いる。RTK c−metは一般に肝臓腫瘍発生に,したがって肝細胞腫瘍に関
連づけられている。さらに,c−metは悪性腫瘍形成に関連づけられている。
より詳細には,RTK c−metは,他の癌の中でも特に,結腸直腸,甲状腺
,膵臓,および胃の癌腫,および白血病およびリンパ腫と関連づけられている。
さらに,c−met遺伝子の過剰発現はまたホジキン病およびバーキット病の患
者およびリンパ種細胞株で検出されている。
【0106】 IGF−IRは,栄養上の支持およびII型糖尿病に関係づけられていること
に加えて,いくつかの型の癌に関係づけられている。例えば,IGF−Iはいく
つかの型の腫瘍,例えばヒト乳癌の癌腫細胞(Arteaga et al.,
1989,J.Clin.Invest.84:1418−1423),および
小細胞肺腫瘍(Macauley et al.,1990,Cancer R
es.,50:2511−2517)のオートクリン成長刺激因子として示唆さ
れている。さらに,IGF−Iは神経系の正常な成長および分化に完全に関与し
ており,ヒトの神経膠腫のオートクリン刺激因子であるように見える。Sand
berg−Nordqvist et al.,1993,Cancer Re
s.53:2475−2478。細胞増殖におけるIGF−IRとそのリガンド
の重要性は,培養されている多くの細胞型(線維芽細胞,上皮細胞,平滑筋細胞
,Tリンパ球,骨髄性細胞,軟骨細胞,および骨芽細胞(骨髄の幹細胞)がIG
F−Iによって成長するよう刺激されるという事実によってさらに支持される。
Goldring and Goldring,1991,Eukaryoti
c Gene Expression,1:301−326。最近の一連の発表
においてBasergaは,IGF−IRが形質転換の機構において中心的な役
割を果たしていること,またそれ自体がヒトの広範囲の悪性腫瘍に対する治療的
介入のための好ましい標的となり得ることを示唆している。Baserga,1
995,Cancer Res.,55:249−252,Baserga,1
994,Cell 79:927−939,Coppola et al.,1
994,Mol.Cell.Biol.,14:4588−4595。
【0107】 しかし,RTKの異常と疾病との間の関連性は,癌に限られない。例えば,R
TKは,乾癬,真性糖尿病,創傷治癒,炎症,および神経変性性疾病等の代謝性
疾病に関連づけられている。これらの疾病には,限定されないが,高血圧,鬱病
,一般的不安症,恐怖症,外傷後ストレス症候群,思春期人格障害,性的不全,
摂取疾患,肥満,化学物質依存症,群発性頭痛,片頭痛,疼痛,アルツハイマー
病,強迫性障害,恐慌性障害,記憶障害,パーキンソン病,内分泌疾患,血管痙
攣,小脳性運動失調,および胃腸管疾患が含まれる。例えば,EGF−Rは角膜
および皮膚の創傷治癒と関連づけられている。II型の真性糖尿病においてイン
スリン−RおよびIGF−1Rの欠陥が示されている。特定のRTKとそれらの
治療上の摘要との間のさらに完全な相関関係は,Plowman et al.
,1994,DN&P7:334−339に記載されている。
【0108】 レセプタータイプのチロシンキナーゼのみならず,多くの細胞性チロシンキナ
ーゼ(CTK),例えばsrc,abl,fps,yes,fyn,lyn,l
ck,blk,hck,fgr,yrk(Bolen et al.,1992
,FASEB J.6:3403−3409により概説されている)が,増殖お
よび代謝シグナル伝達経路に,したがって本発明の摘要に関与している。例えば
,変異体src(v−src)は,ニワトリにおける腫瘍蛋白質(pp60v-sr c )であることが示されている。さらに,その細胞性相同体であるプロトオンコ
ジンpp60c-srcは,多くのレセプターの発癌シグナルを伝達する。例えば,
腫瘍におけるEGF−RまたはHER2/neuの過剰発現は,pp60c-src
の構成的活性化につながり,これは悪性腫瘍細胞に特徴的であるが正常細胞には
ない。一方,c−srcの発現を欠如しているマウスは大理石骨病の表現型を示
し,破骨細胞機能におけるc−srcの重要な関与と,関連する疾患における関
与の可能性を暗示している。同様に,Zap70はT細胞シグナリングに関与す
ることが示唆されている。
【0109】 さらに,CTK調節化合物を同定して,RTKを目標とするブロッカーを増大
させるか,さらに相乗効果を得ることは,本発明の1つの観点である。
【0110】 さらに,RTKおよび非レセプタータイプのキナーゼの両方が,過免疫疾患に
関連づけられている。
【0111】 本発明の化合物はまた,PYK−2蛋白質に関連する疾病を治療するのにも有
効である。この蛋白質,その細胞性機能,およびこれに関連する疾病は,米国特
許5,837,524(1998年11月17日発行,Lev et al.,
表題"PYK2 RELATED PRODUCTS AND METHODS"
(Lyon&Lyon書類番号209/070),米国特許5,837,815
(1998年11月17日発行,Lev et al.,表題"PYK2 RE
LATED PRODUCTS AND METHODS"(Lyon&Lyo
n書類番号211/121),米国特許出願08/987,689(1997年
12月9日出願,Lev et al.,表題"PYK2 RELATED P
RODUCTS AND METHODS"(Lyon&Lyon書類番号23
0/110),米国特許出願09/165,062(1998年10月1日出願
,Lev et al.,表題"PYK2 RELATED PRODUCTS
AND METHODS"(Lyon&Lyon書類番号237/201),
国際公開WO98/26054(1998年6月18日公開,Lev et a
l.,表題"PYK2 RELATED PRODUCTS AND METH
ODS"(Lyon&Lyon書類番号222/126),および国際出願US
98/27871(1998年12月31日出願,Schlessinger
et al.,表題"PYK2 AND INFLAMMATION"(Lyon
&Lyon書類番号236/075)に詳細に記載されている(これらのすべて
は図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)。
【0112】 さらに,本発明の化合物のいくつかは,慢性関節リウマチ(RA)にも有効で
ある。RAは複数のタイプの細胞および細胞プロセスにより媒介される慢性の炎
症性疾病である。これらには,マクロファージおよびT細胞の浸潤,および新脈
管形成の関与が含まれる。RAの治療における小分子阻害剤の有用性を,ラット
コラーゲン誘導性関節炎モデルにおいて調べた。本発明の化合物のいくつかは,
生化学的キナーゼアッセイにおいてチロシンキナーゼFLK−1/KDR,py
k2,およびZAP−70を様々な程度で阻害する。さらに,化合物は,RAの
病理学における関与が示唆されている細胞を標的とする細胞アッセイにおいて活
性である:ZAP−70活性により媒介されるT細胞増殖の阻害,FLK−1/
KDR活性化により媒介されるVEGF刺激HUVEC増殖の阻害,およびpy
k2活性化により媒介されるネズミ骨髄由来マクロファージからのTNF−α産
生の阻害。さらに,ヒトRAに伴う組織学的および病理学的変化を模倣する齧歯
類コラーゲン誘導性関節炎モデルにおいて,本発明の化合物のいくつかは,コラ
ーゲン免疫の時点から毎日投与したとき,関節腫脹を阻害するのに有効である。
【0113】II.KDR/FLK−1レセプターおよびVEGF 正常な脈管形成および新脈管形成は,胚発生,損傷治癒,臓器再生等の種々の
生理学的過程,および***期の黄体における濾胞形成と妊娠後の胎盤の成長等の
女性の生殖過程において,重要な役割を果たす。Folkman and Sh
ing,1992,J.Biological Chem.267:10931
−34。しかし,多くの疾病が,制御されないまたは不適切な新脈管形成の持続
により推進される。例えば,関節炎においては,新たな毛細血管が関節に侵入し
,軟骨を破壊する。糖尿病においては,網膜中の新たな毛細血管が硝子体に侵入
し,出血して失明を引き起こす(Folkman,1987:Congress
of Thrombosis and Haemostasis(Verst
raete,et.al,eds.),Leuven University
Press,Leuven,pp.583−596)。眼性新生血管形成は,失
明の最も一般的な原因であり,ほぼ20種の眼性疾病において支配的である。
【0114】 さらに,脈管形成および/または新脈管形成は,悪性固形腫瘍の成長および転
移に関連づけられている。腫瘍は,腫瘍それ自体が成長するために,新たな毛細
血管の増殖を刺激しつづけなければならない。さらに,腫瘍中に埋め込まれた新
たな血管は,腫瘍細胞が循環中に入り,身体の遠い部位に転移するための道を提
供する(Folkman,1990,J.Natl.Cancer Inst.
82:4−6;Klagsbrunn and Soker,1993,Cur
rent Biology 3:699−702;Folkman,1991,
J.Natl.,Cancer Inst.82:4−6;Weidner e
t al,1991,New Engl.J.Med.324:1−5)。
【0115】 インビトロ内皮細胞成長促進活性を有するいくつかのポリペプチドが同定され
ている。例としては,酸性および塩基性繊維芽細胞成長因子(aFGF,bFG
F),血管内皮成長因子(VEGF)および胎盤成長因子が挙げられる。aFG
FおよびbFGFとは異なり,VEGFは内皮細胞特異的な細胞***促進物質で
あることが最近報告された(Ferrara and Henzel,1989
,Biochem.Biophys.Res.Comm.161:851−85
8;Vaisman et al.,1990,J.Biol.Chem.26
.5:19461−19566)。
【0116】 すなわち,VEGFが結合する特異的レセプターの同定は,内皮細胞増殖の制
御の理解の重要な進歩である。高親和性をもってVEGFに結合する2つの構造
的に密接に関連するRTKが同定されている:flt−1レセプター(Shib
uya et al.,1990,Oncogene 5:519−524;D
eVries et al.,1992,Science 255:989−9
91)およびKDR/FLK−1レセプター(VEGFR2とも称される)(米
国特許出願08/193,829および08/965,598において議論され
ている)。したがって,これらのRTKが内皮細胞増殖の調節および制御におい
て役割を果たすであろうと推定されている。
【0117】 同時係属中のの米国特許出願08/193,829および08/965,59
8に記載される開示等の証拠は,VEGFが内皮細胞増殖の原因であるのみなら
ず,正常なおよび病的な新脈管形成の主要な制御因子であることを強く示唆する
。一般に,Klagsbum and Soker,1993,Current
Biology 3:699−702;Houck et al.,1992
,J.Biol.Chem.267:26031−26037を参照されたい。
さらに,KDR/FLK−1およびflt−1は,成長している腫瘍の増殖しつ
つある内皮細胞において大量に発現されているが,周囲の静止内皮細胞において
は発現されていないことが示されている(Plate et al.,1992
,Nature 359:845−848;Shweiki et al.,1
992,Nature 359:843−845)。
【0118】III.KDR/FLK−1レセプターに対するアゴニストおよびアンタゴニス トの同定 内皮細胞増殖,および潜在的には脈管形成および/または新脈管形成の管理,
制御および調節におけるRTKの推定される重要性の観点から,種々の方法を用
いてRTK"阻害剤"を同定するための多くの試みが行われてきた。これらには,
変異体リガンド(米国特許4,966,849);可溶性レセプターおよび抗体
(WO94/10202;Kendall and Thomas,1994,
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:10705−1070
9;Kim et al.,1993,Nature 362:841−844
);およびRNAリガンド(Jellinek et al.,1994,Bi
ochemistry 33:10450−10456)の使用が含まれる。
【0119】 さらに,キナーゼ阻害剤(WO94/03427;WO92/21660;W
O91/15495;WO94/14808;米国特許5,330,992;M
ariani et al.,1994,Proc.Am.Assoc.Can
cer Res.35:2268),およびレセプターキナーゼシグナル伝達経
路に作用する阻害剤,例えば蛋白質キナーゼC阻害剤が同定されている(Sch
uchter et al.,1991,Cancer Res.57:682
−687);Takano et al.,1993,Mol.Bio.Cel
l 4:358A,Kinsella et al.,1992,Exp.Ce
ll Res.199:56−62;Wright et al.,1992,
J.Cellular Phys.752:448−57)。
【0120】 最近,チロシンキナーゼ阻害剤として作用する小分子を同定する試みが行われ
ている。例えば,ビス−単環式,2環式および複素環式アリール化合物(PCT
WO 92/20642),ビニレン−アザインドール誘導体(PCT WO
94/14808)および1−シクロプロピル−4−ピリジルキノロン(米国
特許5,330,992)がチロキシン・キナーゼ阻害剤として記載されている
。スチリル化合物(米国特許5,217,999),スチリル置換ピリジル化合
物(米国特許5302606),キナゾリン誘導体(EP出願566266A1
),セレナインドールおよびセレニド(PCT WO94/03427)および
3環式ポリヒドロキシル化合物(PCT WO 92/21660)およびベン
ジルホスホン酸化合物(PCT WO 91/15495)は,癌の治療に用い
るためのチロシンキナーゼ阻害剤として用いるための化合物として記載されてい
る。
【0121】 したがって,脈管形成を有効にかつ特異的に抑制するためにKDR/FLK−
1レセプターのシグナル伝達を選択的に阻害する有効な小化合物を同定し生成す
ることについての満たされていない要求が存在する。
【0122】 本発明のある化合物は生物学的アッセイにおいて優れた活性を示し,したがっ
て,これらの化合物および関連する化合物は,Flk関連疾患,例えば持続する
制御されないまたは不適切な新脈管形成により推進される疾患の治療に有効であ
ることが予測される。
【0123】医薬処方および投与経路 本明細書に記載される化合物は,そのままヒトの患者に投与するか,または組
み合わせ治療におけるように,これを他の活性成分とともに適当な担体または賦
形剤と混合した医薬組成物中で投与することができる。本明細書に記載される化
合物の製剤および投与の技術は,"Remington’s Pharmcol
ogical Sciences"(Mack Publishing Co.
,Easton,PA)の最新版に見いだされる。
【0124】1.投与の経路 適当な投与経路は,例えば,経口,直腸,経粘膜,または腸管投与,あるいは
筋肉内,皮下,静脈内,骨髄内等の非経口輸送,ならびに髄内,直接心室内,腹
腔内,鼻腔内,または眼内の注射を含む。
【0125】 あるいは,化合物は,全身的方法ではなく局所に,例えば化合物を固形腫瘍内
に直接,しばしばデポ剤または持続放出製剤中で注射することにより投与しても
よい。
【0126】 さらに,薬物はターゲティングされたドラッグデリバリーシステムにおいて,
例えば腫瘍特異的抗体により被覆されたリポソーム中で投与してもよい。リポソ
ームは腫瘍にターゲティングされ,選択的に取り込まれるであろう。
【0127】2.組成物/処方 本発明の医薬組成物は,それ自体知られる方法,例えば慣用の混合,溶解,顆
粒化,糖衣作成,研和,乳化,カプセル封入,捕捉,または凍結乾燥により製造
することができる。
【0128】 すなわち,本発明にしたがって使用するための医薬組成物は,活性物質を薬剤
として使用することができる製品に加工することを容易にする賦形剤および補助
剤を含む,1またはそれ以上の生理学的に許容しうる担体を用いて,慣用の方法
で処方することができる。適切な処方は,選択される投与経路に依存する。
【0129】 注射用には,本発明の薬剤を水性溶液,好ましくはハンクス溶液,リンゲル溶
液,または生理的食塩緩衝液等の生理学的に適合性の緩衝液中で処方することが
できる。経粘膜投与用には,浸透すべき障壁に適した浸透剤が処方に用いられる
。そのような浸透剤は当該技術分野において一般に知られている。
【0130】 経口投与のためには,化合物を当該技術分野においてよく知られる薬学的に許
容しうる担体と混合することにより化合物を容易に製剤することができる。その
ような担体は,本発明の化合物を,治療すべき患者による経口摂取のための錠剤
,丸薬,糖衣剤,カプセル,液体,ゲル,シロップ,スラリー,懸濁液等として
製剤することを可能とする。経口で使用するための医薬製剤は,1またはそれ以
上の固体賦形剤を1またはそれ以上の本発明の化合物と混合し,得られた混合物
を任意にすりつぶし,所望の場合には適当な助剤を加えた後に,顆粒の混合物を
加工して,錠剤または糖衣錠コアを得ることができる。適当な担体には,特に,
ラクトース,ショ糖,マンニトール,またはソルビトール等の糖類;トウモロコ
シデンプン,小麦デンプン,米デンプン,およびジャガイモデンプン等のセルロ
ース製品,ゼラチン,トラガカントゴム,メチルセルロース,ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース,カルボキシメチルセルロースナトリウム,および/または
ポリビニルピロリドン(PVP)等の増量剤などの賦形剤が含まれる。所望の場
合には,架橋されたポリビニルピロリドン,寒天,またはアルギン酸またはその
塩,例えばアルギン酸ナトリウム等の崩壊剤を加えてもよい。
【0131】 糖衣剤のコアは,適当なコーティングとともに供給される。この目的のために
は,濃縮された糖溶液を用いることができる。これは,アラビアゴム,タルク,
ポリビニルピロリドン,カルボポールゲル,ポリエチレングリコール,および/
または二酸化チタン,ラッカー溶液,および適当な有機溶媒または溶媒混合物を
任意に含むことができる。識別のため,あるいは活性成分の用量の異なる組合せ
を特徴づけるため,染料または色素を錠剤または糖衣剤コーティングに添加して
もよい。
【0132】 経口で使用することができる医薬製剤は,ゼラチンから作成されるプッシュフ
ィットカプセル,ならびにゼラチンおよびグリセロール,ソルビトール等の可塑
剤から作成される密封軟カプセルを含む。プッシュフィットカプセルは,活性成
分を,ラクトース等の増量剤,デンプン等の結合剤,および/またはタルクおよ
びステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤,さらに任意に安定剤との混合物中に含
むことができる。軟カプセルにおいては,活性化合物は脂肪油,流動パラフィン
,または液体ポリエチレングリコール等の適当な液体中に溶解または懸濁するこ
とができる。さらに安定剤を添加してもよい。経口投与用のすべての処方は,そ
のような投与に適当な用量で調製すべきである。
【0133】 口内投与のためには,組成物は,慣用的な方法で錠剤またはトローチ剤の形を
とることができる。
【0134】 吸入による投与用には,本発明に従って用いられる物質は,噴射剤,例えば,
ジクロロジフルオロメタン,トリクロロフルオロメタン,ジクロロテトラフルオ
ロエタン,二酸化炭素または他の適当な気体を用いて,加圧されたパックまたは
ネブライザーからエアロゾルスプレイの形状で便利に輸送される。加圧されたエ
アロゾルの場合,用量単位は計量された量を送達するべく備えられたバルブによ
り調節することができる。例えば吸入器または注入器において使用するためのゼ
ラチン製のカプセルおよびカートリッジは,化合物の粉末混合物と,ラクトース
またはデンプン等の適当な粉末基剤とを含むよう処方することができる。
【0135】 化合物は,例えばボーラス注射または連続注入による非経口投与用に処方する
ことができる。注射用の処方は,単位用量にて,例えばアンプルにて,あるいは
添加された保存料と共に多用量容器中で提供することができる。組成物は油性ま
たは水性のベヒクル中で,懸濁液,溶液,または乳濁液等の形状をとることがで
き,懸濁剤,安定剤および/または分散剤等の処方物質を含んでいてもよい。
【0136】 非経口投与用の薬剤組成物は,水溶性の形態の活性化合物の水性溶液を含む。
さらに,活性化合物の懸濁液は,適当な油性の注入用懸濁液として調製すること
ができる。適切な親油性溶媒またはベヒクルには,ゴマ油等の脂肪油,オレイン
酸エチルまたはトリグリセリド等の合成脂肪酸エステル,またはリポソーム等を
含む。水性の注射用懸濁液は,カルボキシメチルセルロースナトリウム,ソルビ
トール,またはデキストラン等の,懸濁液の粘度を増加させる物質を含んでいて
もよい。任意に,懸濁液はまた,高度に濃縮された溶液の調製を可能にする,当
該化合物の溶解性を増加させる適当な安定剤または薬剤を含んでいてもよい。
【0137】 あるいは,活性成分は粉体の形態であって,使用前に適当なベヒクル,例えば
発熱物質を含まない滅菌水を用いて構成することができる。
【0138】 化合物はまた,例えばカカオバターまたは他のグリセリド等の慣用の坐剤基剤
を用いて,坐剤または停留浣腸等の直腸用組成物に処方することができる。
【0139】 上述した処方に加えて,化合物はまたデポ製剤として処方することができる。
そのような長時間作用性の処方は,埋込み(例えば皮下または筋肉内への)によ
るか,または筋肉内注射により投与することができる。すなわち,化合物は,適
当な高分子性または疎水性物質と共に(例えば薬理学的に許容される油剤中の乳
濁液として),イオン交換樹脂と共に,溶けにくい塩等の溶けにくい誘導体とし
て,処方することができる。
【0140】 本発明の疎水性化合物のための薬学的担体は,ベンジルアルコール,非極性界
面活性剤,水混和性有機ポリマーおよび水性相を含む共溶媒系である。共溶媒系
はVPD共溶媒系であってもよい。VPDは,3%(w/v)ベンジルアルコー
ル,8%(w/v)非極性界面活性剤ポリソルベート80(商標),および65
%(w/v)ポリエチレングリコール300を純粋エタノール中に作成した溶液
である。VPD共溶媒系(VPD:D5W)は,VPDを5%デキストロースの
水溶液中に1:1で希釈したものである。この共溶媒系は疎水性化合物をよく溶
解し,それ自体,全身投与に際して低い毒性を示す。本来,共溶媒系の比率は,
その溶解性および毒性特性を破壊することなく相当変化させることができる。さ
らに,共溶媒成分の種類も変化させることができる。例えば,他の低毒性非極性
界面活性剤をポリソルベート80(商標)の代わりに用いることができ,ポリエ
チレングリコールの分画サイズは様々でありうる。他の生体適合性ポリマー,例
えばポリビニルピロリドンをポリエチレングリコールの代わりに用いることがで
き,他の糖または多糖類をデキストロースの代わりに用いることができる。
【0141】 あるいは,疎水性の医薬化合物のための他の輸送系を用いてもよい。リポソー
ムおよび乳剤は,疎水的薬剤のための輸送用ベヒクルまたは担体の例としてよく
知られている。さらに,ある種の有機溶媒,例えばジメチルスルホキシドもまた
用いることができるが,しばしば毒性がより高くなる。さらに,化合物は,持続
放出系,例えば治療薬剤を含む固体疎水性ポリマーの準透過性マトリックスを用
いて輸送することができる。種々の持続放出材料が確立されており,当業者には
よく知られている。持続放出カプセルはその化学的性質に応じて,数週間から1
00日を越える期間,化合物を放出する。治療薬剤の化学的性質および生物学的
安定性に応じて,さらに別の蛋白質安定化戦略を用いてもよい。
【0142】 医薬組成物はまた,適切な固体またはゲル相の担体または賦形剤を含んでいて
もよい。そのような担体または賦形剤の例には,限定されないが,炭酸カルシウ
ム,リン酸カルシウム,種々の糖,デンプン,セルロース誘導体,ゼラチン,お
よびポリエチレングリコールなどのポリマーが含まれる。
【0143】 本発明のPK調節化合物の多くは,薬学的に適合性のカウンターイオンとの塩
として提供することができる。薬学的に適合性の塩は,多くの酸,例えば,限定
されないが,塩酸,硫酸,酢酸,乳酸,酒石酸,マレイン酸,コハク酸等を用い
て形成することができる。塩は,対応する遊離塩基の形に比べて,水性または他
のプロトン性溶媒においてより溶解性が高い傾向にある。
【0144】3.有効投与量 本発明において用いるのに適した医薬組成物には,活性成分がその意図する目
的を達成するのに有効な量で含まれる組成物が含まれる。より詳細には,治療上
有効量とは,疾病の症状を予防,緩和,または改善するか,または治療中の患者
の生存を延長するのに有効な化合物の量を意味する。治療上有効量の決定は,特
に本明細書において提供された詳細な開示を考慮すれば,十分に当業者の能力の
範囲内である。
【0145】 本発明の方法において用いられる任意の化合物について,治療上有効な用量は
,最初は細胞培養アッセイから見積もることができる。例えば,動物モデルにお
いて,培養細胞において決定されたIC50(すなわちPK活性の最大阻害の半分
を達成する試験化合物の濃度)を含む循環濃度範囲を達成するような用量を処方
することができる。そのような情報は,ヒトにおける有用な用量のさらに正確な
決定のために用いることができる。
【0146】 本明細書に記載される化合物の毒性および治療上有効性は,培養細胞または実
験動物における標準的な薬学的方法,例えば,LD50(集団の50%に致死的な
用量)およびED50(集団の50%において治療上有効な用量)を決定するため
の方法により決定することができる。毒性と治療的効果との間の用量の比は治療
指数であり,これはLD50とED50との間の比率として表すことができる。高い
治療指数を示す化合物が好ましい。これらの培養細胞アッセイおよび動物研究か
ら得られるデータは,ヒトにおいて用いるための投与量の範囲を定式化するため
に用いることができる。そのような化合物の投与量は,好ましくは,ED50を含
み毒性がほとんどまたは全くない循環濃度の範囲内にある。投与量は,用いる投
与形態および用いる投与経路により,この範囲内で様々でありうる。正確な製剤
,投与経路,および投与量は,個々の医師が,患者の状態を考慮して選択するこ
とができる(例えば,Fingl et al.1975,"The Phar
macological Basis of Therapeutics",C
h.1,p.1を参照)。
【0147】 投与量および間隔は,個々に,活性成分がキナーゼ調節効果を維持するのに十
分な血漿レベル,すなわち最小有効濃度(MEC)を与えるよう調節することが
できる。MECは,各化合物について異なるが,インビトロのデータ,例えば,
本明細書に記載されるアッセイを用いて,キナーゼの50−90%の阻害を達成
するのに必要な濃度から見積もることができる。MECを達成するのに必要な投
与量は,個々の特性および投与経路に依存するであろう。しかし,HPLCアッ
セイまたはバイオアッセイを用いて血漿濃度を決定することができる。
【0148】 投与間隔もまた,MEC値を用いて決定することができる。化合物は,10−
90%の時間,好ましくは30−90%の時間,最も好ましくは50−90%の
時間,MECより高い血漿レベルを維持する投与計画を用いて投与すべきである
【0149】 局所投与または選択的取り込みの場合には,薬剤の有効な局所濃度は血漿濃度
とは関係ないであろう。
【0150】 投与される組成物の量は,もちろん,治療中の患者,患者の体重,苦痛の激し
さ,投与方法,および担当医師の判断に依存するであろう。
【0151】4.包装 組成物は,所望の場合には,活性成分を含む1またはそれ以上の単位用量形を
含んでいてもよいパックまたはディスペンサー装置中で提供することができる。
パックは,例えば,ブリスターパックなどの金属またはプラスチック箔を含むこ
とができる。パックまたはディスペンサー装置には,投与の指示が添付されてい
てもよい。パックまたはディスペンサー装置はまた,薬剤の製造,用途,または
販売を規制する政府機関によって規定された形式の,容器に付随した注意書が添
付されていてもよく,その注意書は当該組成物の形状について,あるいはヒトま
たは獣医学的投与についての当該機関による承認を反映するものである。かかる
注意書は,例えば米国食品医薬品局により処方箋調剤薬として承認されたラベル
によるものか,または承認された製品に差込まれたものでもよい。適合した薬学
的担体中で処方された,本発明の化合物を含む組成物もまた調製され,適当な容
器内に配置され,さらに指示された条件による処置のためにラベルを付すことが
できる。ラベル上に示される適切な状態としては,腫瘍の治療,新脈管形成の阻
害,線維症,糖尿病等の治療が挙げられる。
【0152】IV.本発明のインドリノン化合物の生物学的活性 本発明のインドリノン化合物のいくつかを,ほとんどの蛋白質チロシンキナー
ゼ活性を阻害するその活性について試験した。生物学的アッセイおよびこれらの
阻害実験の結果は,本明細書に記載される。インドリノン化合物による蛋白質キ
ナーゼ機能の調節を測定するために用いた方法は,この方法のハイスループット
の観点に関する,国際公開WO98/07695(1998年3月26日公開,
Tang et al.,表題"Indolinone Combinator
ial Libraries and Related Products a
nd Methods for the Treatment of Dise
ase,"に記載される方法と類似する。WO98/07695公開は,図面を
含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する。
【0153】V.本発明のインドリノン化合物の医薬組成物および投与 化合物の医薬処方を製造する方法,患者に投与すべき化合物の量を決定する方
法,および化合物を生物に投与するモードは,国際公開WO98/07695(
Tang et al.,表題"Indolinone Combinator
ial Libraries and Related Products a
nd Methods for the Treatment of Dise
ase"),および国際公開WO96/22976(Buzzetti et
al.,表題"Hydrosoluble3−Arylidene−2−Oxy
indole Derivatives as Tyrosine Kinas
e Inhibitors,",1996年8月1日公開)に開示されており,
いずれも図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する。当業者は
,そのような記載が本発明に適用可能であり,容易に適合させることができるこ
とを理解するであろう。
【0154】実施例 以下の実施例は,非限定的なものであり,本発明の種々の観点および特徴の代
表例にすぎない。実施例は,本発明の化合物を合成する方法,および蛋白質キナ
ーゼの機能に及ぼす化合物の影響を測定する方法を記載する。
【0155】 この方法において用いられる細胞は,市販されている。細胞に含まれる核酸ベ
クターもまた市販されており,種々の蛋白質キナーゼの遺伝子の配列は配列デー
タバンクで容易にアクセス可能である。すなわち,当業者は,市販の細胞,市販
の核酸ベクター,および蛋白質キナーゼ遺伝子を当業者には容易に利用可能な手
法を用いて組み合わせることにより,短時間で容易に細胞株を再形成することが
できる。
【0156】合成法 以下の実施例は,本発明の化合物のいくつかを合成する方法を記載する。
【0157】実施例1:5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カ ルボアルデヒドの製造 5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(2g,
10mmol),2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(1.33g,1
1mmol)および炭酸セシウム(9.8g,30mmol))のジメチルホル
ムアミド(20mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ル(150mL)で希釈し,水(5x50mL)およびブラインで洗浄し,乾燥
し,濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶して,1.4gの5
−ジメチルカルバモイルメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエ
ステルを茶色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.74(s,br,1H,
NH),7.33(d,J=9.0Hz,1H,H−7),7.06(d,J=
2.4Hz,1H,H−4),7.01(d,J=1.5Hz,1H,H−3)
,6.94(dd,J=2.4&9.0Hz,1H,H−6),4.74(s,
2H,OCH2CON(CH32,4.31(q,J=7.1Hz,2H,OC
2CH3),3.0(s,3H,NCH3),2.83(s,3H,NCH3),
1.32(t,J=7.1Hz,3H,OCH2CH3).MS−EI m/z2
90[M+
【0158】 水素化リチウムアルミニウム(1.7g,45mmol)をテトラヒドロフラ
ン(80mL)中の5−ジメチルカルバモイルメトキシ−1H−インドール−2
−カルボン酸エチルエステル(1.4g,4.8mmol)に加えた。混合物を
室温で4時間撹拌し,0℃に冷却した。次にこれを水(1.7mL),15%水
酸化ナトリウム(1.7mL)および水(1.7mL)で急冷した。沈殿物を濾
別し,濾液を濃縮して,0.6g(54%)の[5−(2−ジメチルアミノ−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イル]−メタノールを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.79(s,br,1H,
NH),7.17(d,J=8.9Hz,1H,H−7),6.95(d,J=
2.1Hz,H−4),6.64(dd,J=2.1&8.9Hz,1H,H−
6),6.61(d,J=1.5Hz,H−3),5.18(d,J=5.5H
z,1H,CH2OH),4.54(d,J=5.5Hz,2H,CH2OH),
3.98(t,J=6.0Hz,2H,OCH2CH2N),2.59(t,J=
6.0Hz,2H,OCH2CH2N),2.20(s,6H,N(CH32).
MS−EI m/z234[M+
【0159】 酸化マンガン(IV)(3.3g,38mmol)をジクロロメタン(100
mL)中の5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イ
ル]−メタノール(0.6g,2.5mmol)に加えた。混合物を室温で16
時間撹拌した。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮して,0.41g(71%)の5−
(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.78(s,br,1H,
NH),9.78(s,1H,CHO),7.34(d,J=8.8Hz,1H
,H−7),7.25(d,J=1.1Hz,H−3),7.18(d,J=2
.3Hz,H−4),6.98(dd,J=2.3&8.8Hz,1H,H−6
),4.04(t,J=5.9Hz,2H,OCH2CH2N),2.63(t,
J=5.9Hz,2H,OCH2CH2N),2.22(s,6H,N(CH32 ).MS m/z233.2[M++1]
【0160】実施例2:5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール− 2−カルボアルデヒドの製造 ピロリジン(1.7g,24mmol),ブロモアセチルブロミド(4.6g
,24mmol)およびトリエチルアミン(2.02g,20mmol)のジク
ロロメタン(40mL)中の混合物を室温で4時間撹拌した。沈殿物を濾別し,
残渣を濃縮して,3.1gの2−ブロモ−1−ピロリジン−1−イル−エタノン
を淡茶色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ4.03(s,2H,BrCH2 CO),3.45(t,J=6.6Hz,2H),3.27(t,J=6.6
Hz,),1.74−1.89(m,4H)
【0161】 5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(2g,
10mmol),2−ブロモ−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(3g,2
0mmol)および炭酸セシウム(19.5g,60mmol)のジメチルホル
ムアミド(16mL)中の混合物を室温で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ル(150mL)で希釈し,水(5x50mL)およびブラインで洗浄し,乾燥
し,濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶して,0.8g(2
5%)の5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イ
ンドール−2−カルボン酸エチルエステルを茶色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.74(s,br,1H,
NH),7.34(d,J=8.7Hz,1H,H−7),7.07(d,J=
2.5Hz,1H,H−4),7.02(d,J=1.5Hz,1H,H−3)
,6.95(dd,J=2.5&8.7Hz,1H,H−6),4.67(s,
2H,OCH2CON,4.31(q,J=7.1Hz,2H,OCH2CH3
,3.47(t,J=6.7Hz,2H),3.31(t,J=6.7Hz,2
H),1.88(t,J=6.7Hz,2H),1.76(t,J=6.7Hz
,2H),1.32(t,J=7.1Hz,3H,OCH2CH3).MS−EI
m/z316[M+
【0162】 水素化リチウムアルミニウム(0.4g,10mmol)をテトラヒドロフラ
ン(120mL)中の5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エトキシ
)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(0.6g,1.9mm
ol)に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し,0℃に冷却した。次にこれを
水(0.4mL),15%水酸化ナトリウム(0.4mL)および水(0.4m
L)で急冷した。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮して,0.31g(63%)の[
5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インド−2−イル]−メ
タノールを白色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,br,1H,
NH),7.17(d,J=8.8Hz,1H,H−7),6.94(d,J=
2.5Hz,H−4),6.65(dd,J=2.5&8.8Hz,1H,H−
6),6.15(d,J=0.7Hz,H−3),5.12(d,J=5.5H
z,1H,CH2OH),4.55(d,J=5.5Hz,2H,CH2OH),
4.01(t,J=6.0Hz,2H,OCH2CH2N),2.76(t,J=
6.0Hz,2H,OCH2CH2N),2.53(m,DMSO下,H−ピロリ
ジン),1.67(m,4H,H−ピロリジン) MSm/z261.1[M++1]
【0163】 酸化マンガン(IV)(1g,12mmol)をジクロロメタン(100mL
)中の[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インド−2−イ
ル]−メタノール(0.31g,1.2mmol)に加えた。混合物を室温で4
時間撹拌した。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮して,0.19g(61%)の5−
(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアル
デヒドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.78(s,br,1H,
NH),9.79(s,1H,CHO),7.34(d,J=9.0Hz,1H
,H−7),7.25(d,J=1.1Hz,H−3),7.18(d,J=2
.4Hz,H−4),6.98(dd,J=2.4&9.0Hz,1H,H−6
),4.06(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.79(t,
J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.52(m,DMSO下,H−ピ
ロリジン),1.67(m,4H,H−ピロリジン).MS−EI m/z25
8[M+
【0164】実施例3:5(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2 −カルボアルデヒドの製造 5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(2g,
10mmol),tert−ブチルブロモアセテート(2.35g,12mmo
l)および炭酸セシウム(10.5g,30mmol)のジメチルホルムアミド
(10mL)中の混合物を室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(15
0mL)で希釈し,水(5x50mL)およびブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮
した。残渣を酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶して,2g(63%)の5−
tert−ブトキシカルボニルメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エ
チルエステルを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.71(s,br,1H,
NH),7.34(d,J=9.0Hz,1H,H−7),7.02−7.03
(m,2H,H−3&4),6.93(dd,J=2.3&9.0Hz,1H,
H−6),4.59(s,2H,OCH2CO,4.31(q,J=7.0Hz
,2H,OCH2CH3),1.41(s,9H,C(CH33),1.32(t
,J=7.0Hz,3H,OCH2CH3).MS−EI m/z319[M+
【0165】 5−tert−ブトキシカルボニルメトキシ−1H−インドール−2−カルボ
ン酸エチルエステル(2g,6mmol)およびトリフルオロ酢酸(8mL)の
ジクロロメタン(8mL)中の混合物を室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し
て,1.6g(97%)の5−カルボキシメトキシ−1H−インドール−2−カ
ルボン酸エチルエステルを淡茶色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.70(s,br,1H,
NH),7.35(d,J=8.8Hz,1H,H−7),7.04(d,J=
2.2Hz,1H,H−4),7.02(m,1H,H−3),6.94(dd
,J=2.2&8.8Hz,1H,H−6),4.62(s,2H,OCH2
O,4.31(q,J=7.2Hz,2H,OCH2CH3),1.32(t,J
=7.2Hz,3H,OCH2CH3).MS−EI m/z263[M+
【0166】 5−カルボキシメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
(1.5g,5.7mmol)および1−1’−カルボニルジイミダゾール(1
.11g,6.85mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)中の混合物
を室温で30分間撹拌した。次にこの混合物にモルホリン(1mL)を加え,一
夜撹拌を続けた。反応液を濃縮し,残渣をジクロロメタン(200mL)に溶解
し,1N塩酸,飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮
して,1.6g(85%)の5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エ
トキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.71(s,br,1H,
NH),7.35(d,J=9.0Hz,1H,H−7),7.10(d,J=
2.3Hz,1H,H−4),7.02(m,1H,H−3),6.95(dd
,J=2.3&9.0Hz,1H,H−6),4.77(s,2H,OCH2
O,4.32(q,J=7.2Hz,2H,OCH2CH3),3.46−3.5
8(m,8H,4xCH2),1.32(t,J=7.2Hz,3H,OCH2
3
【0167】 水素化リチウムアルミニウム(0.46g,12mmol)をテトラヒドロフ
ラン(50mL)中の5−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エトキシ
)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(0.8g,2.4mm
ol)に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し,0℃に冷却した。次にこれを
水(4.6mL),15%水酸化ナトリウム(4.6mL)および水(4.6m
L)で急冷した。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮して,0.7gの[5−(2−モ
ルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イル]−メタノール
を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,br,1H,
NH),7.17(d,J=8.6Hz,1H,H−7),6.95(m,1H
,H−4),6.66(m,1H,H−6),6.15(s,1H,H−3),
5.11(d,J=5.4Hz,1H,CH2OH),4.55(d,J=5.
4Hz,2H,CH2OH),4.03(t,J=5.7Hz,2H,OCH2
2N),3.56(m,4H,2XCH2),2.67(t,J=5.7Hz,
2H,OCH2CH2N),2.47(m,DMSO下,2xCH2).MS−E
I m/z276[M++2]
【0168】 酸化マンガン(IV)(3.2g,36mmol)をジクロロメタン(150
mL)中の[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−1H−インドール−
2−イル]−メタノール(0.7g)に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し
た。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびヘキサンから再
結晶して,0.18gの5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−
インドール−2−カルボアルデヒドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.78(s,br,1H,
NH),9.79(s,1H,CHO),7.34(d,J=9.2Hz,1H
,H−7),7.25(m,1H,H−3),7.19(d,J=1.8Hz,
1H,H−4),6.99(dd,J=1.8&9.2Hz,1H,H−6),
4.08(t,J=5.7Hz,2H,OCH2CH2N),3.57(m,4H
,2xCH2),2.70(t,J=5.7Hz,2H,OCH2CH2N),2
.48(m,DMSO下,2xCH2
【0169】実施例4:5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カ ルボアルデヒドの製造 5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(1g,
5mmol),2−クロロ−N,N−ジエチルアセトアミド(1mL,7.5m
mol)および炭酸セシウム(5g,15mmol)のジメチルホルムアミド(
10mL)中の混合物を室温で6時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(160m
L)で希釈し,水(5x50mL)およびブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮した
。残渣を酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶して,0.52gの5−ジエチル
カルバモイルメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを灰
白色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.70(s,br,1H,
NH),7.34(d,J=9.0Hz,1H,H−7),7.08(d,J=
2.3Hz,1H,H−4),7.02(s,1H,H−3),6.94(dd
,J=2.3&9.0Hz,1H,H−6),4.71(s,2H,OCH2
ON(CH2CH32,4.31(q,J=7.2Hz,2H,OCH2CH3
,3.25−3.38(m,4H,N(CH2CH3)2,1.32(t,J=7
.2Hz,3H,OCH2CH3)1.15(t,J=7.0Hz,3H,NCH2 CH3,1.03(t,J=7.0Hz,3H,NCH2CH3).MS−EI
m/z318[M+
【0170】 水素化リチウムアルミニウム(3.6g,45mmol)をテトラヒドロフラ
ン(80mL)中の5−ジメチルカルバモイルメトキシ−1H−インドール−2
−カルボン酸エチルエステル(0.52g,1.6mmol)に加えた。混合物
を室温で16時間撹拌し,0℃に冷却した。次にこれを水(3.6mL),15
%水酸化ナトリウム(3.6mL)および水(3.6mL)で急冷した。沈殿物
を濾別し,濾液を濃縮して,0.4g(43%)の[5−(2−ジエチルアミノ
−エトキシ)−1H−インドール−2−イル]−メタノールを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.78(s,br,1H,
NH),7.16(d,J=8.5Hz,1H,H−7),6.94(d,J=
2.3Hz,1H,H−4),6.64(dd,J=2.3&8.5Hz,1H
,H−6),6.15(d,J=1.2Hz,1H,H−3),5.17(t,
J=5.6Hz,1H,CH2OH),4.54(d,J=5.6Hz,2H,
CH2OH),3.96(t,J=6.3Hz,2H,OCH2CH2N),2.
75(t,J=6.3Hz,2H,OCH2CH2N),2.54(q,J=7.
1Hz,4H,2xNCH2CH3),0.96(t,J=7.1Hz,6H,2
xNCH2CH3).MS m/z263.2[M++1]
【0171】 酸化マンガン(IV)(1.95g,23mmol)をジクロロメタン(10
0mL)中の5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−
イル]−メタノール(0.4g,1.5mmol)に加えた。混合物を室温で2
4時間撹拌した。沈殿物を濾別し,濾液を濃縮して,0.31g(79%)の5
−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒ
ドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.78(s,1H,NH)
,9.78(s,1H,CHO),7.34(d,J=9.0Hz,1H,H−
7),7.25(d,J=1.4Hz,1H,H−3),7.18(d,J=2
.4Hz,1H,H−4),6.97(dd,J=2.4&9.0Hz,1H,
H−6),4.01(t,J=6.2Hz,2H,OCH2CH2N),2.78
(t,J=6.2Hz,2H,OCH2CH2N),2.55(q,J=7.0H
z,4H,2xNCH2CH3),0.97(t,J=7.0Hz,6H,2xN
CH2CH3).MS−EI m/z260[M+
【0172】実施例5:5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カ ルボアルデヒドの製造 5−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(5.36g
,20mmol)のトリエチルアミン(30mL)およびピリジン(6mL)中
の混合物を窒素を10分間通すことにより脱気し,次に,ジエチルプロパルギル
アミンを加え,脱気をさらに5分間続けた。ジクロロビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)(702mg,1mmol)およびヨウ化銅(I)(
95mg,0.5mmol)を混合物に加え,90℃で窒素下で17時間加熱し
た。反応液を濃縮し,残渣を1NHCl(150mL)と酢酸エチル(300m
L)との間に分配した。層を分離し,水性層をさらに300mLの酢酸エチルで
抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮して,3.4g(
57%)の5−(3−ジエチルアミノ−プロピ−1−イニル)−1H−インドー
ル−2−カルボン酸エチルエステル(塩酸塩)を淡茶色結晶固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.14(s,1H,NH)
,11.23(s,br,1H,NH),7.89(s,1H,H−3),7.
49(d,J=8.4Hz,1H,H−7),7.36(dd,J=1.4&8
.4Hz,1H,H6),7.17(d,J=1.4Hz,1H,H−4),4
.34(q,J=7.1Hz,2H,OCH2CH3),4.29(s,CH2
,3.16−3.24(m,4H,2xNCH2CH3),1.28−1.35(
9H,3xCH3).MS−EI m/z298[M+
【0173】 5−(3−ジエチルアミノ−プロピ−1−イニル)−1H−インドール−2−
カルボン酸エチルエステル塩酸塩(2g,6.7mmol)をパラジウム担持炭
素(10%)(713mg,0.67mmol)で窒素下で5時間水素化した。
水酸化パラジウム担持炭素(20%)(2x350mg)および酢酸(4mL)
を混合物に加え,さらに12時間撹拌を続けた。反応液をセライトを通して濾過
し,濾液を濃縮した。残渣を1NHCl(150mL)と酢酸エチル(300m
L)との間に分配した。水性層を塩基性にしてpH8とし,酢酸エチルで抽出し
,ブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮して,1.126gの橙色固体を得た。上述
の固体のNMRスペクトルは所望の飽和化合物およびアルケン物質を示した。し
たがって,固体をエタノール(10mL)および酢酸(7mL)に溶解し,これ
を水酸化パラジウム(175mg)で42時間水素化した。上述したように後処
理した後,1.2g(59%)の5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H
−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(酢酸塩)を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.70(s,br,1H,
NH),7.42(s,1H,H−3),7.35(d,J=8.5Hz,1H
.H−7),7.11(dd,J=1.8&8.5Hz,1H,H−6),7.
04(d,J=1.8Hz,1H,H−4),4.32(q,J=7.1Hz,
2H,OCH2CH3),2.62(t,J=7.7Hz,2H,CH2),2.
39−2.50(m,6H,2xNCH2CH3&CH2),1.68−1.72
(m,2H,CH2),1.32(t,J=7.1Hz,3H,OCH2CH3
,0.92(t,J=6.8Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−EI m
/z302[M+
【0174】 テトラヒドロフラン(48mL)中の5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)
−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(1.2g,3.97mm
ol)を,テトラヒドロフラン(30mL)中で撹拌した水素化リチウムアルミ
ニウム(602mg,15.87mmol)に窒素下で滴下した。2時間撹拌し
た後,反応を水(0.6mL),15%水酸化ナトリウム(0.6mL),次に
水(1.8mL)で急冷した。混合物を一夜撹拌した。沈殿物を濾別し,濾液を
濃縮して,680mg(66%)の[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−
1H−インドール−2−イル]−メタノールを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.83(s,br,1H,
NH),7.22(s,1H,H−3),7.20(d,J=8.4Hz,1H
,H−7),6.85(dd,J=1.8&8.4Hz,1H,H−6),6.
16(d,J=1.8Hz,1H,H−4),5.18(t,J=5.4Hz,
1H,OH),4.55(d,J=5.4Hz,2H,CH2OH),2.58
(t,J=7.5Hz,2H,CH2),2.33−2.45(m,6H,3x
CH2),1.64−1.72(m,2H,CH2),0.90(t,J=7.0
Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−EI m/z260[M+
【0175】 二酸化マンガン(3.75g,43.1mmol)を,ジクロロメタン(68
mL)に溶解した[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール
−2−イル]−メタノール(660mg,2.53mmol)に窒素下で室温で
少しずつ加えた。沈殿物をセライトを通して濾過し,熱ジクロロメタンで洗浄し
た。濾液を濃縮して,563mg(83%)の5−(3−ジエチルアミノ−プロ
ピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドをワックス状茶色固体として
得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.80(s,br,1H,
NH),9.80(s,1H,CHO),7.50(s,1H,H−3),7.
35(d,J=8.5Hz,1H,H−7),7.28(s,1H,H−4),
7.17(dd,J=1.1&8.5Hz,1H,H−6),2.63(t,J
=7.5Hz,2H,CH2),2.34−2.45(m,6H,3xCH2),
1.671.71(m,2H,CH2),0.91(t,J=7.0Hz,6H
,2xNCH2CH3).MS−EI m/z258[M+
【0176】実施例6:5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール− 2−カルボアルデヒドの製造 5−ブロモインドール−2−カルボン酸エチルエステル(2.68g,10m
mol),tert−ブチルアクリレート(4.4mL,30mmol)および
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.7g,1m
mol)およびトリエチルアミン(17mL)の酢酸(17mL)中の混合物を
120℃で密封容器中で6時間加熱した。冷却した反応混合物を水およびジクロ
ロメタンに注加した。二相混合物をセライトパッドを通して濾過し,水層をジク
ロロメタン(2x)で抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液
,ブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(1
0%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して,900mg(28%)の5−(2
−tert−ブトキシカルボニル−ビニル)−1H−インドール−2−カルボン
酸エチルエステルを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.10(s,br,1H,
NH),7.94(s,1H),7.64(dd,J=1.35&9.15Hz
,1H),7.62(d,J=16.2Hz,H−ビニル),7.44(d,J
=9.3Hz,1H),7.16(s,1H),6.41(d,J=16.2H
z,1H,H−ビニル),4.33(q,J=7.1Hz,2H,OCH2CH3 ),1.47(s,9H,3xCH3),1.33(t,J=7.1Hz,3H
,OCH2CH3).MS−EI 315[M+
【0177】 5−(2−tert−ブトキシカルボニル−ビニル)−1H−インドール−2
−カルボン酸エチルエステル(1.6g,5mmol)の酢酸エチル(40mL
)およびメタノール(80mL)中の溶液を,5%パラジウム担持炭素(0.2
g)で室温で一夜水素化した。触媒を濾別し,濾液を濃縮して,1.6g(99
%)の5−(2−tert−ブトキシカルボニル−エチル)−1H−インドール
−2−カルボン酸エチルエステルを白色固体として得た。固体はさらに精製する
ことなく次の工程で用いた。
【0178】 5−(2−tert−ブトキシカルボニル−エチル)−1H−インドール−2
−カルボン酸エチルエステル(1.6g,5mmol)のジクロロメタン(12
mL)中の溶液に,8mLの40%トリフルオロ酢酸を加えた。混合物を室温で
1時間撹拌した。反応液を濃縮し,トルエンに溶解し,濃縮し,ジクロロメタン
に溶解し,濃縮して,1.3g(99%)の5−(2−カルボキシ−エチル)−
1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを得た。
【0179】 5−(2−カルボキシ−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチル
エステル(1.3g,5mmol)の10mLのジメチルホルムアミド中の溶液
に,1,1’−カルボニルジイミダゾール(973mg,6mmol)を加えた
。混合物を窒素下で室温で30分間撹拌した。反応混合物にピロリジン(1.3
mL,15mmol)を滴下した。室温で一夜撹拌した後,反応液をジクロロメ
タン(300mL)で希釈し,1N塩酸,飽和炭酸水素ナトリウム溶液,ブライ
ンで洗浄し,乾燥し,濃縮して,1.5g(95%)の5−(3−オキソ−3−
ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチル
エステルを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ11.69(s,br,1H,
NH),7.45(s,1H),7.34(d,J=8.45Hz,1H),7
.14(dd,J=1.87&8.45Hz,1H),7.04(m,1H),
4.32(q,J=7.18Hz,2H,OCH2CH3),3.31(t,J=
6.55Hz,2H,CH2),3.26(t,J=6.93Hz,2H,CH2 ),2.87(t,J=7.69Hz,2H,CH2),2.53(t,J=7
.61Hz,2H,CH2),1.69−1.80(m,4H,2xCH2),1
.32(t,J=7.18Hz,2H,OCH2CH3
【0180】 5−(3−オキソ−3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドー
ル−2−カルボン酸エチルエステル(1.5g,4.8mmol)の100mL
のテトラヒドロフラン中の溶液に,水素化リチウムアルミニウム粉末(728m
g,19.2mmol)を加えた。混合物を窒素下で室温で2時間撹拌した。反
応混合物に水(0.75mL),15%水酸化ナトリウム(0.75mL)およ
び水(0.75mL)を加えた。次にこれをセライトパッドを通して濾過し,濾
液を濃縮した。残渣を酢酸エチルで洗浄して,960mg(78%)の[5−(
3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−イル]−メタ
ノールを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.78(brs,1H,N
H),7.22(s,1H),7.20(d,J=8.05Hz,1H),6.
85(dd,J=1.27&8.05Hz,1H),6.16(d,J=1.2
7Hz,1H),5.11(t,J=5.53Hz,1H,OH),4.56(
d,J=5.17Hz,2H,CH2OH),2.61(t,J=7.73Hz
,2H,CH2),2.34−2.38(m,6H,3xCH2),1.73(m
,2H,CH2),1.65(m,4H,2xCH2
【0181】 二酸化マンガン(IV)(4.7g,54mmol)を,[5−(3−ピロリ
ジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−イル]−メタノール(9
40mg,3.6mmol)のジクロロメタン(150mL)およびトルエン(
150mL)中の混合物に加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応液をセラ
イトパッドを通して濾過し,濾液を濃縮して,670mg(72%)の5−(3
−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒ
ドを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.85(brs,1H,N
H),9.79(s,1H,CHO),7.50(s,1H),7.35(d,
J=8.6Hz,1H),7.29(d,J=1.6Hz,1H),7.18(
d,J=1.6&8.6Hz,1H),2.65(t,J=7.8Hz,2H,
CH2),2.33−2.38(m,6H,3xCH2),1.74(m,2H,
CH2),1.65(m,4H,2xCH2).MS−EI 256[M+
【0182】実施例7:オキシインドールとアルデヒドとの一般的縮合 1等量のオキシインドール,1等量のアルデヒドおよび1−3等量のピペリジ
ン(またはピロリジン)のエタノール(0.4M)中の混合物を80−100℃
で反応が完了するまで加熱した。混合物を室温に冷却し,固体を真空濾過により
回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,生成物を得た。反応混合物から固体が
得られなかった場合には,混合物を濃縮し,カラムクロマトグラフィーにより精
製した。
【0183】実施例8:化合物IN−001 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン オキシインドール(26mg,0.19mmol),5−(3−ジエチルアミ
ノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(50mg,0.1
9mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混合
物を密封管中で95℃で20時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エ
タノールで洗浄し,乾燥して,13mg(18%)の表題化合物を橙色結晶固体
として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.88(s,br,1H,
NH),11.02(s,br,1H,NH),7.90(s,1H,H−ビニ
ル),7.71(d,J=7.5Hz,1H),7.44−7.49(m,2H
),7.20(m,1H),7.13(dd,J=1.4&8.5Hz,1H)
,7.0−7.04(m,2H),6.89(d,J=7.8Hz,1H),2
.63(t,J=7.5Hz,2H,CH2);2.34−2.44(m,6H
,3xCH2),1.67−1.72(m,2H,CH2),0.91(t,J=
7.0Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−EI m/z373[M+
【0184】実施例9:化合物IN−002 5−ブロモ−3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール
−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(41mg,0.19mmol),5−(
3−ジエチルアミノプロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(5
0mg,0.19mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1
mL)中の混合物を密封管中で9℃で20時間加熱した。沈殿物を真空濾過によ
り回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,52mg(59%)の表題化合物を
赤橙色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.80(s,br,1H,
NH),11.17(s,br,1H,NH),8.06(s,1H,H−ビニ
ル),7.97(d,J=1.7Hz,1H),7.47−7.51(m,2H
),7.35(dd,J=1.7&8.2Hz,1H),7.15(m,1H)
,7.05(s,1H),6.85(d,J=8.2Hz,1H),2.53−
2.68(m,8H,4xCH2),1.75−1.79(m,2H,CH2),
0.97(t,J=7.0Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−EI m/
z451および453[M+−1およびM++l]
【0185】実施例10:化合物IN−003 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 6−フェニル−2−オキシインドール(41mg,0.19mmol)5−(
3−ジエチルアミノプロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(5
0mg,0.19mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1
mL)中の混合物を密封管中で95℃で20時間加熱した。沈殿物を真空濾過に
より回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,49mg(56%)の表題化合物
を橙色結晶固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.85(s,br,1H,
NH),11.08(s,br,1H,NH),7.92(s,1H,H−ビニ
ル),7.79(d,J=1.7Hz,1H),7.65(d,J=7.3Hz
,2H),7.447.49(m,4H),7.32−7.38(m,2H),
7.13−7.15(m,2H),7.06(s,1H),2.64(t,J=
7.4Hz,2H,CH2),2.36−2.46(m,6H,3xCH2),1
.67−1.75(m,2H,CH2),0.92(t,J=7.2Hz,6H
,2xNCH2CH3).MS−EI m/z449[M+
【0186】実施例11:化合物IN−004 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−フェニル−2−オキシインドール(41mg,0.19mmol),5−
(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
(50mg,0.19mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール
(1mL)中の混合物を密封管中で95℃で20時間加熱した。沈殿物を真空濾
過により回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,10mg(11%)の表題化
合物を橙色結晶固体として得た。 MS−EI m/z449[M+
【0187】実施例12:化合物IN−005 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−フェニル−2−オキシインドール(41mg,0.2mmol),5−(
2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(
46mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1
mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し
,エタノールで洗浄し,乾燥して,58mg(68%)の表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.87(s,br,1H,
NH),11.06(s,br,1H,NH),8.08(s,2H),7.7
0(d,J=7.2Hz,2H),7.44−7.53(m,4H),7.33
(m,1H),7.16(s,1H),6.92−7.0(m,3H),4.0
6(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.65(t,J=5.8
Hz,2H,OCH2CH2N),2.23(s,6H,N(CH32).MS−
EI m/z423[M+
【0188】実施例13:化合物IN−006 5−フェニル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イ
ンドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン 5−フェニル−2−オキシインドール(23mg,0.11mmol),5−
(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデ
ヒド(29mg,0.11mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノ
ール(1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過によ
り回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,30mg(61%)の表題化合物を
橙色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.87(s,br,1H,
NH),11.05(s,br,1H,NH),8.08(d,J=1.4Hz
,2H),7.70(d,J=7.6Hz,2H),7.44−7.53(m,
4H),7.31−7.35(m,1H),7.15(d,J=1.8Hz,1
H),6.91−7.03(m,3H),4.07(t,J=6.0Hz,2H
,OCH2CH2N),2.80(t,J=6.0Hz,2H,OCH2CH2N)
,2.49(m,DMSO下,H−ピロリジン),1.68(m,4H,H−ピ
ロリジン).MS−EI m/z451[M++2]
【0189】実施例14:化合物IN−007 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 2−オキシインドール(29mg,0.22mmol),5−(2−モルホリ
ン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(60m
g,0.22mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL
)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エ
タノールで洗浄し,乾燥して,81mg(95%)の表題化合物を黄色固体とし
て得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.87(s,1H,NH)
,10.97(sbr,1H,NH),7.88(s,1H,H−ビニル),7
.71(d,J=7.6Hz,1H),7.48(m,1H),7.21(t,
J=7.4Hz,1H),7.13(m,1H),7.03(m,2H),6.
89−6.95(m,2H),4.10(t,J=5.8Hz,2H,OCH2
CH2N),3.58(t,J=4.5Hz,4H,2xCH2),2.71(t
,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.49(m,DMSO下,2x
CH2).MS−EI m/z389[M+
【0190】実施例15:化合物IN−008 5−ブロモ−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(46mg,0.22mmol),5−(
2−モルホリン−4−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒ
ド(60mg,0.22mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノー
ル(1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により
回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,65mg(64%)の表題化合物を得
た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.78(s,1H,NH)
,11.02(sbr,1H,NH),8.03(s,1H,H−ビニル),7
.96(m,1H),7.49(d,J=8.6Hz,1H),7.35(dd
,J=1.4&8.6Hz,1H),7.15(m,1H),7.04(s,1
H),6.93−6.96(m,1H),6.85(d,J=7.9Hz,1H
),4.09(t,J=5.6Hz,2H,OCH2CH2N),3.58(t,
J=4.3Hz,4H,2xCH2),2.71(t,J=5.6Hz,2H,
OCH2CH2N),2.49(m,DMSO下,2xCH2).MS−EI m
/z468[M+
【0191】実施例16:化合物IN−009 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 6−フェニル−2−オキシインドール(44mg,0.21mmol),5−
(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデ
ヒド(58mg,0.21mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノ
ール(1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過によ
り回収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,70mg(71%)の表題化合物を
橙色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.86(s,br,1H,
NH),11.11(s,br,1H,NH),7.93(s,1H,H−ビニ
ル),7.79(d,J=8.1Hz,1H),7.65(d,J=7.2Hz
,2H),7.447.51(m,3H),7.35(m,2H),7.12−
7.15(m,2H),7.04(s,1H),6.93(dd,J=2.1&
8.1Hz,1H),4.09(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N)
,3.58(t,J=4.6Hz,4H,2xCH2),2.71(t,J=5
.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.49(m,DMSO下,2xCH2
.MS−EI m/z465[M+
【0192】実施例17:化合物IN−010 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン オキシインドール(28mg,0.216mmol),5−(2−ジメチルア
ミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(50mg,0.
21mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混
合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エタノール
で洗浄し,乾燥して,59mg(79%)の表題化合物を橙色固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.88(s,br,1H,
NH),11.01(s,br,1H,NH),7.89(s,1H,H−ビニ
ル),7.71(d,J=7.2Hz,1H),7.48(d,J=8.7Hz
,1H),7.20(dt,J=0.9&7.5Hz,1H),7.13(d,
J=2.1Hz,1H),7.0−7.05(m,2H),6.88−6.93
(m,2H),4.05(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.
63(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.22(s,6H,N
(CH32).MS−EI m/z347[M+
【0193】実施例18:化合物IN−011 5−ブロモ−3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール
−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(46mg,0.215mmol),5−
(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
(50mg,0.21mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール
(1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回
収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,72mg(78%)の表題化合物を赤色
固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.79(s,br,1H,
NH),11.10(s,br,1H,NH),8.05(s,1H,H−ビニ
ル),7.97(d,J=1.2Hz,1H),7.50(d,J=9.3Hz
,1H),7.35(dd,J=1.5&8.1Hz,1H),7.15(d,
J=2.1Hz,1H),7.03(s,1H),6.93(dd,J=2.3
&8.8Hz,1H),6.85(d,J=8.7Hz,1H),4.04(t
,J=5.9Hz,2H,OCH2CH2N),2.63(t,J=5.9Hz,
2H,OCH2CH2N),2.22(s,6H,N(CH32).MS−EI
m/z426[M+
【0194】実施例19:化合物IN−012 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 6−フェニル−2−オキシインドール(45mg,0.21mmol),5−
(2−ジメチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(
50mg,0.21mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(
1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収
し,エタノールで洗浄し,乾燥して,68mg(76%)の表題化合物を固体と
して得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.86(s,br,1H,
NH),11.12(s,br,1H,NH),7.94(s,1H,H−ビニ
ル),7.80(d,J=8.7Hz,1H),7.66(d,J=7.2Hz
,2H),7.44−7.51(m,3H),7.33−7.39(m,2H)
,7.12−7.15(m,2H),7.04(s,1H),6.92(dd,
J=2.1&8.7Hz,1H),4.05(t,J=5.9Hz,2H,OC
2CH2N),2.63(t,J=5.9Hz,2H,OCH2CH2N),2.
22(s,6H,N(CH32).MS−EI m/z423[M+
【0195】実施例20:化合物IN−013 3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン オキシインドール(26.6mg,0.2mmol),5−(2−ピロリジン
−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(52mg
,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中
の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エタノ
ールで洗浄し,乾燥して,61mg(81%)の表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.88(s,br,1H,
NH),11.01(s,br,1H,NH),7.89(s,1H),7.7
1(d,J=7.5Hz,1H),7.48(d,J=9.3Hz,1H),7
.20(dt,J=1.2&7.6Hz,1H),7.12(d,J=2.4H
z,1H),7.0−7.05(m,2H),6.88−6.93(m,2H)
,4.06(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.79(t,J
=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.52(m,DMSO,H−ピロリ
ジン),1.68(m,4H,H−ピロリジン).MS−EI m/z373[
+
【0196】実施例21:化合物IN−014 5−ブロモ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(42mg,0.2mmol),5−(2
−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
(52mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(
1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収
し,エタノールで洗浄し,乾燥して,72mg(80%)の表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.79(s,br,1H,
NH),11.12(s,br,1H,NH),8.05(s,1H),7.9
7(d,J=1.9Hz,1H),7.50(d,J=9.0Hz,1H),7
.35(dd,J=1.9&8.3Hz,1H),7.14(d,J=2.1H
z,1H),7.03(s,1H),6.93(dd,J=2.1&9.0Hz
,1H),6.85(d,J=8.3Hz,1H),4.06(t,J=6.0
Hz,2H,OCH2CH2N),2.79(t,J=6.0Hz,2H,OCH2 CH2N),2.50(m,DMSO下,H−ピロリジン),1.67(m,4
H,H−ピロリジン).MS−EI m/z451/453[M+
【0197】実施例22:化合物IN−015 6−フェニル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イ
ンドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 6−フェニル−2−オキシインドール(41mg,0.2mmol),5−(
2−ピロリジン−1−イルエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒ
ド(50mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール
(1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回
収し,エタノールで洗浄し,乾燥して,65mg(72%)の表題化合物を赤色
固体として得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.86(s,br,1H,
NH),11.12(s,br,1H,NH),7.94(s,1H),7.8
0(d,J=8.6Hz,1H),7.66(d,J=7.5Hz,2H),7
.44−7.51(m,3H),7.33−7.39(m,2H),7.12−
7.14(m,2H),7.05(s,1H),6.92(dd,J=1.9&
8.6Hz,1H),4.07(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N)
,2.80(t,J=5.8Hz,2H,OCH2CH2N),2.50(m,D
MSO下,H−ピロリジン),1.68(m,4H,H−ピロリジン).MS−
EI m/z449[M+
【0198】実施例23:化合物IN−016 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン オキシインドール(26mg,0.2mmol),5−(2−ジエチルアミノ
−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(50mg,0.2m
mol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混合物を
100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エタノールで洗浄
し,乾燥して,50mg(67%)の表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.87(s,br,1H,
NH),10.98(s,br,1H,NH),7.89(s,1H),7.7
1(d,J=9.3Hz,1H),7.48(d,J=8.6Hz,1H),7
.21(m,1H),7.13(d,J=2.2Hz,1H),7.03(m,
2H),6.89−6.92(m,2H),4.02(t,J=5.9Hz,2
H,OCH2CH2N),2.79(t,J=5.9Hz,2H,OCH2CH2
),2.56(q,J=7.2Hz,4H,2xNCH2CH3),0.98(t
,J=7.2Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−EI m/z375[M+
【0199】実施例24:化合物IN−017 5−ブロモ−3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール
−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(41mg,0.2mmol),5−(2
−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(50
mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL
)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エ
タノールで洗浄し,乾燥して,60mg(66%)の表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.78(s,br,1H,
NH),11.09(s,br,1H,NH),8.04(s,1H),7.9
6(d,J=1.7Hz,1H),7.49(d,J=8.9Hz,1H),7
.35(dd,J=1.7&8.2Hz,1H),7.14(d,J=2.2H
z,1H),7.03(s,1H),6.93(dd,J=2.2&8.9Hz
,1H),6.85(d,J=8.2Hz,1H),4.02(t,J=6.1
Hz,2H,OCH2CH2N),2.79(t,J=6.0Hz,2H,OCH2 CH2N),2.55(q,J=7.2Hz,4H,2xNCH2CH3),0.
98(t,J=7.2Hz,6H,2xNCH2CH3
【0200】実施例25:化合物IN−018 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 6−フェニル−2−オキシインドール(40.5mg,0.2mmol),5
−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド
(50mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(
1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収
し,エタノールで洗浄し,乾燥して,65mg(72%)の表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.85(s,br,1H,
NH),11.08(s,br,1H,NH),7.92(s,1H),7.8
0(d,J=7.9Hz,1H),7.66(d,J=7.9Hz,2H),7
.45−7.49(m,3H),7.33−7.36(m,2H),7.13(
m,2H),7.05(s,1H),6.92(dd,1H),4.03(t,
J=6.0Hz,2H,OCH2CH2N),2.80(t,J=6.0Hz,2
H,OCH2CH2N),2.56(q,J=7.2Hz,4H,2xNCH2
3),0.98(t,J=7.2Hz,6H,2xNCH2CH3).MS−E
I m/z451[M+
【0201】実施例26:化合物IN−019 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−フェニル−2−オキシインドール(39mg,0.18mmol),5−
(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(
48mg,0.18mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(
1mL)中の混合物を100℃で2時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収
し,エタノールで洗浄し,乾燥して,44mg(54%)の表題化合物を赤色固
体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.87(s,br,1H,
NH),11.05(s,br,1H,NH),8.09(d,J=2.2Hz
,2H),7.70(d,J=8.3Hz,2H),7.44−7.53(m,
4H),7.33−7.35(m,1H),7.15(s,1H),7.03(
s,1H),6.98(d,J=8.3Hz,1H),6.92(dd,J=2
.2&9.0Hz,1H),4.03(t,J=6.1Hz,2H,OCH2
2N),2.80(t,J=6.1Hz,2H,OCH2CH2N),2.56
(q,J=7.2Hz,4H,2xNCH2CH3),0.98(t,J=7.2
Hz,6H,2xNCH2CH3
【0202】実施例27:化合物IN−020 3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン オキシインドール(27mg,0.2mmol),5−(3−ピロリジン−1
−イル−プロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(51mg,0
.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混
合物を密封管中で80℃で3時間加熱した。沈殿物を真空濾過により回収し,エ
タノール/酢酸エチルで洗浄し,乾燥して,55mg(74%)の表題化合物を
得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.89(brs,1H,N
H),11.03(s,1H,NH),7.90(s,1H),7.71(d,
J=7.45Hz,1H),7.48(d,J=8.41Hz,1H),7.4
4(s,1H),7.21(t,1H),7.13(d,1H),7.0−7.
04(m,2H),6.89(d,J=7.6Hz,1H),2.66(t,J
=7.6Hz,2H,CH2),2.35−2.40(m.6H,3xCH2),
1.75(m,2H,CH2),1.65(m,4H,2xCH2).MS−EI
371[M+
【0203】実施例28:化合物IN−021 2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
ボン酸 5−カルボキシ−2−オキシインドール(35mg,0.2mmol),5−
(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−カルボアル
デヒド(51mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.2mL)のエタノ
ール(1mL)中の混合物を密封管中で80℃で6時間加熱した。反応混合物を
濃縮し,残渣をメタノールに溶解し,1N塩酸で固体が形成されるまで酸性にし
た。沈殿物を濾過し,1N塩酸,水,エタノールで洗浄し,乾燥して,表題化合
物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.75(brs,1H,N
H),11.37(s,1H,NH),10.67(brs,1H,COOH)
,8.32(s,1H),8.14(s,1H),7.85(dd,J=1.2
6&8.23Hz,1H),7.51−7.55(m,2H),7.15−7.
19(m,2H),7.0(d,J=8.6Hz,1H),3.50(m,2H
,CH2),3.09(m,2H,CH2),2.94(m,2H,CH2),2
.73(t,J=7.6Hz,2H,CH2),1.84−2.07(m,6H
,3xCH2).MS416.4[M++1]
【0204】実施例29:化合物IN−021 2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
ボン酸 5−カルボキシ−2−オキシインドール(35mg,0.2mmol),5−
(3−ジエチルアミノプロピル)−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(
51mg,0.2mmol)およびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1
mL)中の混合物を80℃で6時間加熱した。反応液を1NHClで酸性にし,
沈殿物を真空濾過により回収し,1NHCl,水およびエタノールで洗浄し,乾
燥して,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.75(s,1H,NH)
,11.37(s,1H,NH),10.67(brs,1H,COOH),8
.32(s,1H),8.14(s,1H),7.85(dd,J=1.26&
8.23Hz,1H),7.51−7.55(m,2H),7.15−7.19
(m,2H),7.0(d,J=8.6Hz,1H),3.50(m,2H),
3.09(m,2H),2.94(m,2H),2.73(t,J=7.6Hz
,2H),1.84−2.07(m,6H,3xCH2).MS m/z416
[M++1]
【0205】実施例30:化合物IN−022 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
ボン酸 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボン酸を5−(
2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデ
ヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.74(s,1H,NH)
,11.42(brs,1H,NH),8.31(s,1H),8.12(s,
1H),7.84(dd,1H),7.53(d,1H),7.2(3,1H)
,7.14(m,1H),7.0(m,2H),4.26(m,2H,CH2
,2.94(m,2H,CH2),2.49(m,DMSO下),1.67(m
,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z416.5[M+−1]
【0206】実施例31:化合物IN−023 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カル
ボン酸 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カルボン酸を5−(
2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデ
ヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.86(s,1H,NH)
,11.11(brs,1H,NH),8.01(s,1H,H−ビニル),7
.78(d,J=8Hz,1H),7.64(dd,J=1.5&8Hz,1H
),7.51(d,J=9Hz,1H),7.43(d,1H),7.15(d
,J=2Hz,1H),7.10(s,1H),4.11(t,J=6Hz,2
H,CH2),2.89(t,J=6Hz,2H,CHO),2.61(m,4
H,2xCH2),1.71(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI
m/z416.5[M+−1]
【0207】実施例32:化合物IN−024 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ13.03(s,1H,NH)
,10.98(brs,1H,NH),7.76(s,1H,H−ビニル),7
.48(d,J=9Hz,1H),7.12(m,3H),6.92(dd,J
=2.5&9Hz,1H),6.86(d,J=8Hz,1H),6.77(d
,J=8Hz,1H),4.83(t,J=5.4Hz,2H,OH),4.0
7(t,J=6Hz,2H,CH2),3.74(m,2H,CH2)3.12(
m,2H,CH2),2.80(t,J=6Hz,2H,CH2)2.52(m,
4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI
416.6[M+−1]
【0208】実施例33:化合物IN−025 6−ピリジン−3−イル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)
−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2
−オン 6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(
2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデ
ヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.85(s,1H,NH)
,11.13(s,1H,NH),8.88(d,J=2Hz,1H),8.5
6(dd,1H),8.06(m,1H),7.95(s,1H,H−ビニル)
,7.83(d,J=8Hz,1H),7.48(m,2H),7.40(dd
,1H),7.17(brs,1H),7.13(d,1H),7.06(br
s,1H),6.93(dd,1H),4.07(t,J=6Hz,2H,CH2 ),2.80(t,J=6Hz,2H,CH2),2.50(m,4H,2xC
2),1.68(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z44
9.5[M+−1]
【0209】実施例34:化合物IN−026 6−(4−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(4−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.86(s,1H,NH)
,11.03(brs,1H,NH),7.85(s,1H,H−ビニル),7
.73(d,J=8Hz,1H),7.59(m,2H),7.48(d,J=
9Hz,1H),7.28(dd,J=1..5&8Hz,1H),7.12(
d,J=2Hz,1H),7.08(d,J=1Hz,1H),7.02(m,
3H),6.92(dd,J=2&9Hz,1H),4.07(t,J=6Hz
,2H,CH2),3.80(s,3H,OCH3),2.80(t,J=6Hz
,2H,CH2),2.53(m,4H,2xCH2),1.68(m,4H,2
xCH2).MS−Ve APCI m/z478.5[M+−1]
【0210】実施例35:化合物IN−027 6−(3−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(3−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.85(s,1H,NH)
,11.05(s,1H,NH),7.91(s,1H,H−ビニル),7.7
8(d,J=8Hz,1H),7.49(d,J=9Hz,1H),7.33−
7.39(m,2H),7.21(brd,J=8Hz,1H),7.17(m
,1H),7.13(brs,2H),7.04(s,1H),6.91−6.
95(m,2H),4.07(t,J=6Hz,2H,CH2),3.82(s
,3H,CH3),2.80(t,J=6Hz,2H,CH2),2.51(m,
4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI
m/z478.7[M+−1]
【0211】実施例36:化合物IN−028 6−(2−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(2−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.88(s,1H,NH)
,10.97(s,1H,NH),7.88(s,1H,H−ビニル),7.7
3(d,J=8Hz,1H),7.48(d,J=9Hz,1H),7.30−
7.34(m,2H),7.10−7.14(m,3H),7.05(m,3H
),6.93(dd,J=2&9Hz,1H),4.08(t,J=6Hz,2
H,CH2),3.78(s,3H,OCH3),2.80(t,J=6Hz,2
H,CH2),2.51(m,4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xC
2).MS−Ve APCI m/z478.7[M+−1]
【0212】実施例37:化合物IN−029 6−(4−フルオロ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(4−フルオロ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−カルボ
アルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.84(s,1H,NH)
,11.08(s,1H,NH),7.91(s,1H,H−ビニル),7.7
8(d,J=8Hz,1H),7.69(m,2H),7.49(d,J=9H
z,1H),7.267.33(m,3H),7.13(d,J=2Hz,1H
),7.10(d,J=1.4Hz,1H),7.04(s,1H),6.93
(dd,J=2&9Hz,1H),4.07(t,J=6Hz,2H,CH2
,2.80(t,J=6Hz,2H,CH2),2.53(m,4H,2xCH2 ),1.68(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z466
.6[M+−1]
【0213】実施例38:化合物IN−030 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
ボン酸 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボン酸を5−(
2モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カルボアルデ
ヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0214】実施例39:化合物IN−031 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カル
ボン酸 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カルボン酸を5−(
2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カルボアル
デヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0215】実施例40:化合物IN−032 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(2−モルホ
リン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮
合させて,表題化合物を得た。
【0216】実施例41:化合物IN−033 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0217】実施例42:化合物IN−034 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2
−オン 6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(
2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カルボアル
デヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0218】実施例43:化合物IN−035 6−(4−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(4−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0219】実施例44:化合物IN−036 6−(3−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(3−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0220】実施例45:化合物IN−037 6−(2−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(2−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0221】実施例46:化合物IN−038 6−(4−フルオロ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
ール−2−オン 6−(4−フルオロ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
を5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0222】実施例47:化合物IN−039 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸アミド(
28mg,0.13mmol),5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)
−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(34mg,0.13mmol)お
よびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混合物を90℃で2
時間加熱した。反応液を0℃で一夜冷却した。沈殿物を真空濾過により回収し,
冷エタノールで洗浄し,乾燥して,47mg(80%)の表題化合物を橙色固体
として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.72(s,1H,NH)
,11.15(brs,1H,NH),8.17(brs,1H),8.07(
s,1H,H−ビニル),7.69(br dd,1H),7.51(d,J=
8.84Hz,1H),7.15(m,4H),7.05(d,J=8.45H
z,1H),6.95(br dd,1H),4.08(t,J=5.8Hz,
2H,CH2),2.80(t,J=5.8Hz,2H,CH2),2.53(m
,4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2).MS−EI m/z
452[M+
【0223】実施例48:化合物IN−040 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸アミド(
27mg,0.12mmol),5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)
−1H−インドール−2−カルボアルデヒド(30mg,0.11mmol)お
よびピペリジン(0.1mL)のエタノール(1mL)中の混合物を90℃で2
時間加熱した。反応液を0℃で一夜冷却した。沈殿物を真空濾過により回収し,
冷エタノールで洗浄し,乾燥して,38mg(62%)の表題化合物を橙色固体
として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.72(s,1H,NH)
,11.31(brs,1H,NH),8.17(brs,1H),8.07(
s,1H,H−ビニル),7.69(br dd,1H),7.51(d,J=
8.9Hz,1H),7.16(m,4H),7.05(d,J=8.4Hz,
1H),6.95(br dd,1H),4.1(t,J=5.7Hz,2H,
CH2),3.58(m,4H,2xCH2),2.71(t,J=5.7Hz,
2H,CH2),2.49(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m
/z465.7[M+−1]
【0224】実施例49:化合物IN−041 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸メチルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルア
ミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.71(s,1H,NH)
,11.37(brs,1H,NH),8.14(brs,2H),7.63(
dd,J=2&8Hz,1H),7.51(d,J=9Hz,1H),7.22
(m,1H,CH3NH),7.15(brs,2H),7.08(d,J=8
Hz,1H),6.95(dd,J=2&9Hz,1H),4.08(t,J=
6Hz,2H,CH2),2.80(t,J=6Hz,2H,CH2),2.55
(m,4H,2xCH2),2.44(d,J=5Hz,3H,CH3),1.6
7(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z465.7[M+
1]
【0225】実施例50:化合物IN−042 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸ジメチルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチル
アミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2
−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.72(s,1H,NH)
,11.41(brs,1H,NH),8.25(s,1H,H−ビニル),8
.14(d,J=2Hz,1H),7.59(dd,J=2&8Hz,1H),
7.52(d,J=9Hz,1H),7.17(d,J=2Hz,1H),7.
13(brs,1H),7.11(d,J=8Hz,1H),6.96(dd,
J=2&9Hz,1H),4.08(t,J=6Hz,2H,CH2),2.8
1(t,J=6Hz,2H,CH2),2.55(m,4H,2xCH2),1.
68(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z479.8[M+ −1]
【0226】実施例51:化合物IN−043 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸イソプロピルアミド オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸イソプロピル
アミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−2−1H−インドール
−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.72(s,1H,NH)
,11.35(brs,1H,NH),8.15(d,J=2Hz,1H),7
.66(dd,J=2&8Hz,1H),7.51(d,J=9Hz,1H),
7.34(d,J=7Hz,1H,(CH32CHNH),7.15(m,2H
),7.06(d,J=8Hz,1H),6.95(dd,J=2&9Hz,1
H),4.08(t,J=6Hz,2H,CH2),3.27(m,1H,(C
32CH),2.80(t,J=6Hz,2H,CH2),2.55(m,4
H,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2),0.97(d,J=6.
5Hz,6H,2xCH3). MS−Ve APCI m/z493.8[M+ −1]
【0227】実施例52:化合物IN−044 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸フェニルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸フェニル
アミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2
−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.68(s,1H,NH)
,11.36(brs,1H,NH),10.09(brs,1H,NH),8
.14(d,J=2Hz,1H),8.08(s,1H,H−ビニル),7.6
0(dd,J=2&8.5Hz,1H),7.50(d,J=9Hz,1H),
7.21(t,2H),7.11−7.15(m,4H),7.01(m,2H
),6.95(dd,J=2&9Hz,1H),4.08(t,J=6Hz,2
H,CH2),2.81(t,J=6Hz,2H,CH2),2.54(m,4H
,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2
【0228】実施例53:化合物IN−045 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸ピリジン−3−イルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ピリジン
−3−イルアミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.68(s,1H,NH)
,11.38(brs,1H,NH),8.30(d,J=2.5Hz,1H)
,8.19(dd,J=1.4&5Hz,1H),8.16(d,J=2Hz,
1H),8.11(s,1H,H−ビニル),7.60(dd,J=2&8Hz
,1H),7.50(m,2H),7.25(dd,J=5&8Hz,1H),
7.16(brs,2H),7.02(d,J=8Hz,1H),6.96(d
d,J=2.5&9Hz,1H),4.09(t,J=6Hz,2H,CH2
,2.85(t,J=6Hz,2H,CH2),2.57(m,4H,2xCH2 ),1.70(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z528
.8[M+−1]
【0229】実施例54:化合物IN−046 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[5−(2−ピ
ロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1
,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ
−インドール−2−オンを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H
−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.67(s,1H,NH)
,11.36(brs,1H,NH),8.25(d,J=2Hz,1H),8
.21(s,1H,H−ビニル),7.62(dd,J=2&8Hz,1H),
7.51(dd,J=3&8Hz,2H),7.12−7.21(m,4H),
6.92−7.01(m,3H),6.92−7.01(m,3H),4.08
(t,J=6Hz,2H,CH2),3.96(t,J=8Hz,2H,CH2
,2.93(t,J=8Hz,2H,CH2),2.81(t,J=6Hz,2
H,CH2),2.54(m,4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xC
2).MS−Ve APCI m/z553.8[M+−1]
【0230】実施例55:化合物IN−047 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−ク
ロロ−フェニル)−アミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1
H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.67(s,1H,NH)
,11.39(brs,1H,NH),8.18(d,J=2Hz,1H),8
.12(s,1H,H−ビニル),7.62(dd,J=2&8Hz,1H),
7.51(d,J=8Hz,1H),7.24(t,J=8Hz,1H),7.
16(m,2H),7.13(m,1H),7.08(m,1H),7.017
.03(m,2H),6.96(dd,J=2&9Hz,1H),4.08(t
,J=6Hz,2H,CH2),2.83(t,J=6Hz,2H,CH2),2
.56(m,4H,2xCH2),1.69(m,4H,2xCH2).MS−V
e APCI m/z562[M+−l]
【0231】実施例56:化合物IN−048 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(3−クロロ−フェニル−メチル−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−ク
ロロ−フェニル)−メチルアミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ
)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た
1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.69(s,1H,NH)
,11.43(brs,1H,NH),8.18(s,1H,H−ビニル),8
.03(d,J=2Hz,1H),7.52(d,J=9Hz,1H),7.3
5(m,2H),7.24−7.29(m,2H),7.11−7.17(m,
3H),7.02(d,J=8Hz,1H),6.96(dd,J=2.5&9
Hz,1H),4.08(t,J=6Hz,2H,CH2),3.27(s,3
H,CH3),2.81(t,J=6Hz,2H,CH2),2.53(m,4H
,2xCH2),1.67(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m
/z576[M+−1]
【0232】実施例57:化合物IN−049 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−ク
ロロ−2−フルオロ−フェニル)アミドを5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物
を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.70(s,1H,NH)
,11.36(brs,1H,NH),8.09(d,J=2Hz,1H),8
.07(s,1H,H−ビニル),7.57(dd,J=2&8Hz,1H),
7.51(d,J=9Hz,1H),7.31(dd,J=2&10Hz,1H
),7.24(d,J=9Hz,1H),7.14(m,3H),7.01(d
,J=8Hz,2H),6.96(dd,J=2&9Hz,1H),4.11(
t,J=6Hz,2H,CH2),2.92(t,J=6Hz,2H,CH2),
2.66(m,4H,2xCH2),1.72(m,4H,2xCH2).MS−
Ve APCI m/z567.7[M+−1]
【0233】実施例58:化合物IN−050 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−3−[5−(2
−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−1,3−ジヒ
ドロ−インドール−2−オンを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−
1H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.67(s,1H,NH)
,11.38(brs,1H,NH),8.14(s,1H,H−ビニル),8
.11(d,J=2Hz,1H),7.63(d,J=8Hz,1H),7.5
1(d,J=9Hz,1H),7.37(dd,J=2&8Hz,1H),7.
13−7.19(m,3H),7.06(m,2H),6.94−6.99(m
,2H),4.08(t,J=6Hz,2H,CH2),3.80(t,J=6
Hz,2H,CH2),3.25(m,2H,CH2),2.81(t,J=6H
z,2H,CH2),2.52(m,4H,2xCH2),2.48(m,2H,
CH2),1.67(m,4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z5
80[M+−1]
【0234】実施例59:化合物IN−051 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−3−[5−
(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレ
ン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−1,3−
ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ
)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た
1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.71(s,1H,NH)
,11.39(brs,1H,NH),8.22(s,1H,H−ビニル),8
.20(d,J=1.4Hz,1H),7.67(dd,J=1.4&8Hz,
1H),7.51(d,J=9Hz,1H),7.07−7.17(m,7H)
,6.95(dd,J=2.5&9Hz,1H),4.23(s,2H,CH2
),4.08(t,J=6Hz,2H,CH2),3.33(t,J=6Hz,
2H,CH2),2.86(t,J=6Hz,2H,CH2),2.81(t,J
=6Hz,2H,CH2),2.52(m,4H,2xCH2),1.68(m,
4H,2xCH2).MS−Ve APCI m/z567.7[M+−l]
【0235】実施例60:化合物IN−052 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[
5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(2−ピロリジン−1−イル−エト
キシ)−1H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を
得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.67(s,1H,NH)
,11.41(brs,1H,NH),8.25(d,J=2Hz,1H),8
.23(s,1H,H−ビニル),7.63(dd,J=2&9Hz,1H),
7.51(d,J=9Hz,1H),7.45(d,J=9Hz,1H),7.
36(d,J=2Hz,1H),7.33(s,1H),7.17(d,J=2
.5Hz,1H),7.14(s,1H),7.02(d,J=8Hz,1H)
,6.96(dd,J=3&9Hz,1H),4.08(t,J=6Hz,2H
,CH2),3.97(t,J=9Hz,2H,CH2),2.95(t,J=9
Hz,2H,CH2),2.81(t,J=6Hz,2H,CH2),2.53(
m,4H,2xCH2),1.68(m,4H,2xCH2).MS−Ve AP
CI 632.0および634.2
【0236】実施例61:化合物IN−053 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸メチルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルア
ミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−2
−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0237】実施例62:化合物IN−054 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸ジメチルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチル
アミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−
2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0238】実施例63:化合物IN−055 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸イソプロピルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸イソプロ
ピルアミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドー
ル−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0239】実施例64:化合物IN−056 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸フェニルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸フェニル
アミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−インドール−
2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0240】実施例65:化合物IN−057 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸ピリジン−3−イルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ピリジン
−3−イルアミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1HH−イ
ンドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0241】実施例66:化合物IN−058 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[5−(2−モ
ルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1
,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ
−インドール−2−オンを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H
H−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0242】実施例67:化合物IN−059 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−ク
ロロ−フェニル)−アミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1
HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0243】実施例68:化合物IN−060 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(3−クロロ−フェニル)−メチル−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−ク
ロロ−フェニル)−メチルアミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ
)−1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得
た。
【0244】実施例69:化合物IN−061 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
ホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−ク
ロロ−2−フルオロ−フェニル)アミドを5−(2−モルホリン−4−イル−エ
トキシ)−1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合
物を得た。
【0245】実施例70:化合物IN−062 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−3−[5−(2
−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]
−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−1,3−ジヒ
ドロ−インドール−2−オンを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−
1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0246】実施例71:化合物IN−063 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−3−[5−
(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレ
ン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−1,3−
ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ
)−1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得
た。
【0247】実施例72:化合物IN−064 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[
5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,
3−ジヒドロ−インドール−2−オンを5−(2−モルホリン−4−イル−エト
キシ)−1HH−インドール−2−カルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物
を得た。
【0248】実施例73:化合物IN−065 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸アミド 5−アミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−3−カルボキシ
アルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.03(brs,1H,N
H),10.80(brs,1H,NH),9.37(s,1H),8.09−
8.24(m,3H),7.51(m,1H),7.41(m,1H),7.1
3(m,2H),7.03(s,2H,NH2),6.85(d,J=7.8H
z,1H).MS−EI m/z339[M+
【0249】実施例74:化合物IN−066 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸アミド 5−アミノスルホニル−2−オキシインドールを2−メチルインドール−3−
カルボキシアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。 MS−EI 353[M+
【0250】実施例75:化合物IN−067 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸アミド 5−アミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−5−カルボアル
デヒドと縮合させて,表題化合物を得た。 MS−EI 339[M+
【0251】実施例76:化合物IN−068 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド 5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−3−カル
ボキシアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.03(brs,1H,N
H),10.84(brs,1H,NH),9.39(s,1H),8.25(
s,1H,H−ビニル),8.22(d,J=1.5Hz,1H),8.16(
m,1H),7.40−7.46(m,2H),7.06−7.15(m,2H
),7.04(m,1H,CH3NH),6.88(d,J=7.8Hz,1H
),2.32(d,J=5.1Hz,3H,CH3).MS−EI 353[M+
【0252】実施例77:化合物IN−069 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド 5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドールを2−メチルインドール
−3−カルボキシアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。
【0253】実施例78:化合物IN−070 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド 5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−5−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.38(brs,1H,N
H),10.85(brs,1H,NH),8.11(m,1H),8.01(
m,1H),7.90(m,1H),7.78(m,1H),7.37−7.5
3(m,3H),7.10(m,1H),6.95(m,1H),6.4(m,
1H),2.28(s,3H,CH3).MS−EI 353[M+
【0254】実施例79:化合物IN−071 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド 5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−2−カル
ボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ12.75(brs,1H,N
H),11.40(brs,1H,NH),8.15(s,1H,H−ビニル)
,8.10(d,J=1.5Hz,1H),7.54−7.65(m,3H),
7.20−7.27(m,3H),7.02−7.06(m,2H),2.38
(d,J=4.8Hz,3H,CH3).MS−EI 353[M+
【0255】実施例80:化合物IN−072 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド 5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−3−カ
ルボキシアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.11(brs,1H,N
H),10.94(brs,1H,NH),9.50(s,1H),8.44(
s,1H),8.33(m,2H),7.51−7.53(m,2H),7.2
5(m,2H),7.03(d,J=7.9Hz,1H),2.63(s,6H
,2xCH3).MS−EI 367[M+
【0256】実施例81:化合物IN−073 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド 5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールを2−メチルインドー
ル−3−カルボキシアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ11.95(brs,1H,N
H),10.86(brs,1H,NH),7.84(s,1H,H−ビニル)
,7.41(dd,J=1.8&8.4Hz,1H),7.33(d,J=8.
4Hz,1H),7.04(m,1H),6.85−6.95(m,4H).M
S−EI 381[M+
【0257】実施例82:化合物IN−074 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド 5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−5−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。 MS−EI 367[M+
【0258】実施例83:化合物IN−075 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド 5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールをインドール−2−カ
ルボアルデヒドと縮合させて,表題化合物を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.80(brs,1H,N
H),11.44(brs,1H,NH),8.30(s,1H,H−ビニル)
,8.15(d,J=2.2Hz,1H),7.70(d,J=7.2Hz,1
H),7.60(m,2H),7.30(m,1H),7.23(s,1H),
7.07−7.12(m,2H),2.63(s,6H,2xCH3).MS−
EI 367[M+
【0259】実施例84:化合物IN−076 3−(4−メトキシ−1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2
,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルア
ミド(194mg,0.86mmol),4−メトキシ−1H−インドール−2
−カルボアルデヒド(150mg,0.86mmol)およびピペリジン(36
mg,0.43mmol)のエタノール(0.2M)中の混合物を室温で合計5
日間撹拌した。反応液をその容量の1/4に濃縮し,沈殿物を真空濾過により回
収して表題化合物を淡橙赤色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ12.82(s,1H,NH)
,11.36(brs,Ih,NH),8.11(s,IH−H−ビニル),8
.11(d,J=1.3Hz,1H),7.63(dd,J=1.3&8.5H
z,1H),7.157.27(m,4H),7.08(d,J=7.96Hz
,1H),6.56(d,J=7.7Hz,1H),3.92(s,3H,OC
3),2.43(d,J=5.02Hz,3H,NCH3).MS m/z38
4[M++1]
【0260】オキシインドールの製造(コンビナトリアルライブラリにおいて用いられるオキ シインドール) 実施例85:5−(ピロリジン−1−スルホニル−1,3−ジヒドロ−インドー ル−2−オン 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(1.62g,7mmol),
ピロリジン(0.701mL,8.4mmol)およびピリジン(1mL)のジ
クロロメタン(20mL)中の懸濁液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢
酸エチル(300mL)で希釈し,1N塩酸(16mL)で酸性にした。次に有
機層を炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮した。残渣を
エタノール(3mL)で洗浄した。次にこれをシリカゲルのクロマトグラフィー
により精製し,メタノール:ジクロロメタン1:9で溶出して,0.432g(
27%)の5−(ピロリジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−インドー
ル−2−オンを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.77(s,1H,NH)
,7.6−7.64(m,2H),6.97(d,J=8Hz,1H),3.5
8(s,2H,H−3),3.07−3.11(m,4H,c−ペンチル),1
.63−1.66(m,4H,c−ペンチル).MSm/z266[M]+
【0261】実施例86:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸ベンジルアミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(1.62g,7mmol),
ベンジルアミン(0.918mL,8.4mmol)およびピリジン(1mL)
のジクロロメタン(20mL)中の懸濁液を室温で4時間撹拌した。反応混合物
を酢酸エチル(300mL)で希釈し,1N塩酸(16mL)で酸性にした。次
に有機層を炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮した。残
渣をエタノール(3mL)で洗浄し,次にシリカゲルのクロマトグラフィーで精
製し,メタノール:ジクロロメタン1:9で溶出して,1.4g(66%)の2
−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ベンジルアミ
ドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ0.70(s,1H,NH−1
),7.91(t,J=6Hz,1H,NHSO2−),6.63(dd,J=
2および8Hz,1H,Ar−H),7.57(s,1H),7.20−7.2
9(m,5H,ArH),6.92(d,J=8.5Hz,1H),3.94(
d,J=6Hz,2H,CH2NSO2−),3.54(s,2H,H−3)
【0262】実施例87:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸4−フルオロ−ベンジルアミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(5.0g),4−フルオロベ
ンジルアミン(3.0mL)およびピリジン(3.5mL)のジクロロメタン(
30mL)中の懸濁液を室温で4時間撹拌した。沈殿物を濾過し,ジクロロメタ
ンで洗浄し,乾燥して,5.8g(84%)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−
1H−インドール−5−スルホン酸4−フルオロ−ベンジルアミドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H,NH−
1),7.50−7.55(m,2H,H4,6),7.21−7.26(m,
4H,Ar−H),7.04−7.09(m,1H,SO2NH),6.90−
6.92(d,1H,H−7),3.91−3.93(d,2H,NHCH2
,3.53(s,2H,H−3).MSm/z320
【0263】実施例88:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸(3−クロロ−フェニル)−アミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(5g),3−クロロアニリン
(2.74mL)およびピリジン(3.5mL)のジクロロメタン(30mL)
中の懸濁液を室温で一夜撹拌した。沈殿物を濾過し,ジクロロメタンで洗浄し,
乾燥して,5.2g(74%)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ール−5−スルホン酸(3−クロロ−フェニル)−アミドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,br,1H,
NH),10.41(s,1H,SO2NH),7.59−7.64(m,2H
,H−4,6),7.22−7.26(m,1H,Ar−H),7.10−7.
11(m,1H,ArH),7.03−7.07(m,2H,Ar−H),6.
9−6.92(d,1H,H−7),3.54(s,3H,CH3).MS m
/z322(M+
【0264】実施例89:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸(2−メトキシ−フェニル)−アミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(3g),o−アニシジン(1
.8mL)およびピリジン(2.1mL)のジクロロメタン(20mL)中の溶
液を室温で一夜撹拌し,このとき赤色固体が存在した。固体を濾過し,エタノー
ルで洗浄し,真空下で乾燥して,1.5g(37%)の2−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−メトキシ−フェニル)−アミ
ドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.71(s,1H,NH−
1),9.19(s,1H,SO2NH),7.51−7.54(m,2H,H
−4,6),7.18−7.20(m,1H,Ar−H),7.04−7.09
(m,1H,Ar−H),6.786.89(m,3H,H−7,Ar−H),
3.44−3.56(m,5H,H−3,OCH3).MSm/z(APCI−
)317.2
【0265】実施例90:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸ピリジン−3−イルアミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(3g)および3−アミノピリ
ジン(1.46g)のピリジン(15mL)中の溶液を室温で一夜撹拌し,この
とき茶色固体が存在した。沈殿物を濾過し,エタノールで洗浄し,真空下で乾燥
して,1.4g(38%)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
−5−スルホン酸ピリジン−3−イルアミドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.74(s,1H,NH−
1),10.39(s,1H,SO2NH),8.27−8.28(d,1H,
Ar−H),8.21−8.23(m,1H,Ar−H),7.59−7.62
(m,2H,H−4,6),7.44−7.68(m,1H,Ar−H),7.
24−7.28(m,1H,Ar−H),6.69−6.71(d,1H,H−
7),3.54(s,2H,H−3).MS m/z(APCI+)290.2
【0266】実施例91:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン 酸(2−メトキシ−エチル)−アミド 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(5g),2−メトキシエチル
アミン(2.25mL)およびピリジン(7mL)のジクロロメタン(30mL
)中の溶液を室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮し,ジクロロメタン(15m
L)を加えた。沈殿物を濾過し,ジクロロメタンで洗浄し,乾燥して,1.9g
(33%)の2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン
酸(2−メトキシ−エチル)−アミドを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.72(s,br,1H,
NH),7.63(dd,J=2および8Hz,1H),7.59(s,1H)
,7.48(t,J=6Hz,1H,NH),6.93(d,J=8Hz,1H
),3.57(s,2H),3.29(t,J=6Hz,2H,CH2),3.
16(s,3H,OCH3),2.82−2.87(q,J=6Hz,2H,C
2).MS m/z270M+
【0267】実施例92:5−アミノスルホニル−2−オキシインドール 27mLのクロロスルホン酸を入れた100mLフラスコに,13.3gの2
−オキシインドールをゆっくり加えた。添加の間,反応温度を30℃以下に維持
した。添加後,反応混合物を室温で1.5時間撹拌し,68℃で1時間加熱し,
冷却し,水に注加した。沈殿物を水で洗浄し,真空オーブン中で乾燥して,11
.0gの5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(50%収率)を得,こ
れをさらに精製することなく用いた。
【0268】 5−クロロスルホニル−2−オキシインドール(2.1g)を10mLのエタ
ノール中の10mLの水酸化アンモニウムに加え,室温で一夜撹拌した。混合物
を濃縮し,固体を真空濾過により回収して,0.4g(20%収率)の5−アミ
ノスルホニル−2−オキシインドールを灰白色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.67(s,1H,NH−
1),7.63−7.66(m,2H,H−4,6),7.13(s,2H,5
−SO2NH2),6.91(d,J=8Hz,1H,H−7),および3.56
(s,2H,CH2−3).MSm/z211[M−1]+
【0269】実施例93:5−メチルアミノスルホニル−2−オキシインドール 3.38gの5−クロロスルホニル−2−オキシインドールの10mLの2M
メチルアミン/テトラヒドロフラン中の懸濁液を室温で4時間撹拌し,このとき
白色固体が存在した。沈殿物を真空濾過により回収し,それぞれ5mLの水で2
回洗浄し,真空下で40℃で一夜乾燥して,3.0g(88%収率)の5−メチ
ルアミノスルホニル−2−オキシインドールを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,br,1H,
NH−1),7.86(s,br,1H,−SO2NHCH3),7.61(d,
J=8Hz,1H,H−6),7.32(d,J=5Hz,1H,H−4),6
.97(d,J=8Hz,1H,H−7),2.53(s,2H,CH2−3)
,および2.36(s,3H,5−SO2NHCH3).MSm/z226
【0270】実施例94:5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドール 2.3gの5−クロロスルホニル−2−オキシインドールの10mLの2Mジ
メチルアミン/メタノール中の懸濁液を室温で4時間撹拌し,このとき白色固体
が存在した。沈殿物を真空濾過により回収し,5mLの1N水酸化ナトリウムお
よび5mLの1N塩酸で洗浄し,真空下で40℃で一夜乾燥して,1.9g(7
9%収率)の5−ジメチルアミノスルホニル−2−オキシインドールを得た。1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.87(s,br,1H,
NH),7.73(d,J=1Hz,1H,H−4),7.58(dd,J=1
および8Hz,1H,H−6),7.02(d,J=8Hz,1H,H−7),
2.59(s,3H,CH3),2.54(s,2H,H−3),2.36(s
,3H,CH3
【0271】実施例95:5−イソプロピルアミノスルホニル−2−オキシインドール 3gの5−クロロスルホニル−2−オキシインドール,1.15gのイソプロ
ピルアミンおよび1.2mLのピリジンの50mLのジクロロメタン中の懸濁液
を室温で4時間撹拌し,このとき白色固体が存在した。沈殿物を真空濾過により
回収した。固体を熱エタノールでスラリー洗浄し,冷却し,真空濾過により回収
し,真空下で40℃で一夜乾燥して,1.5g(45%収率)の5−イソプロピ
ルアミノスルホニル−2−オキシインドールを得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.69(s,br,1H,
NH),7.63(dd,J=2および8Hz,1H,H−6),7.59(d
,J=2Hz,1H,H−4),7.32(d,J=7Hz,1H,NH−SO2 −),6.93(d,J=8Hz,1H,H−7),3.57(s,2H,H
−3),3.14−3.23(m,1H,CH−(CH32),0.94(d,
J=7Hz,6H,2xCH3
【0272】実施例96:5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 5−ブロモ−2−オキシインドール(5g,23.5mmol)を110mL
のトルエンおよび110mLのエタノールに,撹拌しながらおよびわずかに加熱
しながら溶解した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)
(1.9g,1.6mmol)を加え,次に炭酸ナトリウム(40mL,80m
mol)の2M水性溶液を加えた。この混合物にベンゼンホウ酸(3.7g,3
0.6mmol)を加え,混合物を100℃の油浴中で加熱した。12時間後,
反応液を酢酸エチル(500mL)で希釈し,飽和水性炭酸水素ナトリウム(2
00mL),水(200mL),1NHCl(200mL)およびブライン(2
00mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し,濃縮して,茶色固
体を得た。ジクロロメタン中で砕き,濾過して,3.8g(77%)の褐色固体
を得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.4(brs,1H,NH
),7.57(dd,J=1.8および7.2Hz,1H,Ar−H),7.5
−7.35(m,5H,Ar−H),7.29(m,1H,Ar−H),6.8
9(d,J=8.2Hz,1H,Ar−H),3.51(s,2H,CH2CO
).MS m/z(相対強度%,イオン)実測値209(100,M+);計算
値209.2
【0273】実施例97:6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オ 60mLのトルエンおよび60mLのエタノールに溶解した6−ブロモ−2−
オキシインドール(4g,26.3mmol)の溶液に,撹拌しながらわずかに
加熱しながら,テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.
3g,1.9mmol)を加え,次に炭酸ナトリウム(50mL,100mmo
l)およびピリジン−3−ホウ酸プロパンジオール(5g,30.7mmol)
の2M水性溶液を加えた。混合物を100℃の油浴中で12時間加熱した。冷却
した反応液を酢酸エチル(500mL)で希釈し,飽和水性炭酸水素ナトリウム
(200mL),水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し,濃縮して,茶色固体を得た。残渣を塩化メ
チレン/ジエチルエーテル中で砕いて,2.32g(42%)の6−ピリジン−
3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンを茶色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.51(s,1H,NH)
,8.81(d,J=2.5Hz,1H,Ar−H),8.55(dd,J=1
.8および5.7Hz,1H,Ar−H),8(m,1H,Ar−H),7.4
5(dd,J=5.7および9.3Hz,1H,Ar−H),7.3(m,2H
,Ar−H),7.05(s,1H,Ar−H),3.51(s,2H,CH2
CO).MS m/z210[M]+
【0274】実施例98:6−フェニル−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.8g)を,トルエン
(50mL)およびエタノール(50mL)中のベンゼンホウ酸(3.1g),
5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン(5g)および22mLの2M炭酸ナ
トリウム溶液の混合物に加えた。混合物を2時間加熱還流し,濃縮し,残渣を酢
酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を水,ブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮
して,黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルで5%酢酸エチル/ヘキサン中で
カラムクロマトグラフィーにより精製して,4.75g(96%収率)の4−フ
ルオロ−3−ニトロビフェニルを黄色油状物として得た。
【0275】 25mLのジメチルスルホキシド中のジメチルマロネート(10mL)を,2
5mLのジメチルスルホキシドに懸濁した3.5gの水素化ナトリウムに滴下し
,混合物を100℃で10分間加熱した。混合物を室温に冷却し,25mLのジ
メチルスルホキシド中の4.7gの4−フルオロ−3−ニトロビフェニルを加え
た。混合物を100℃で2時間加熱し,冷却し,300mLの飽和塩化アンモニ
ウム溶液で急冷した。混合物を酢酸エチルで3回抽出し,合わせた有機層を水お
よびブラインで洗浄し,留去して,粗ジメチル−3−ニトロビフェニル−4−マ
ロネートを黄色油状物として得た。
【0276】 粗ジメチル−3−ニトロビフェニル−4−マロネートを30mLの6N塩酸中
で24時間加熱還流した。沈殿物を濾過により回収し,水で洗浄し,乾燥して,
4.5g(4−フルオロ−3−ニトロビフェニルに基づき80%)の3−ニトロ
ビフェニル−4−酢酸をクリーム色固体として得た。
【0277】 鉄チップ(2.6g)を40mLの酢酸中の4.5gの3−ニトロビフェニル
−4−酢酸に一度に加えた。混合物を2時間加熱還流し,濃縮乾固し,酢酸エチ
ル中に取り出した。固体を濾過により除去し,濾液を1N塩酸およびブラインで
2回洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を濃縮して,3.4g(93
%収率)の6−フェニル−2−オキシインドールを淡茶色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.4(s,br,1H,N
H−1),7.57−7.6(m,2H),7.42−7.46(m,2H),
7.32−7.37(m,1H),7.27(d,J=8Hz,1H,H−4)
,7.19(dd,J=2,8Hz,1H,H−5),7.01(d,J=2H
z,1H,H−7),3.49(s,2H,CH2).MS m/z210[M
+1]+
【0278】実施例99:6−(2−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1g)を,トルエン(5
0mL)およびエタノール(50mL)中の2−メトキシフェニルホウ酸(5g
),5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン(6.6g)および30mLの2
M炭酸ナトリウム溶液の混合物に加えた。混合物を2時間加熱還流し,濃縮し,
残渣を酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を水,ブラインで洗浄し,乾燥
し,濃縮して,暗緑色油状物を得,これは放置すると固化して,粗4−フルオロ
−2’−メトキシ−3−ニトロビフェニルを得た。
【0279】 ジメチルマロネート(14mL)を,50mLのジメチルスルホキシドに懸濁
した2.9gの水素化ナトリウムに滴下した。混合物を100℃で15分間加熱
し,室温に冷却した。60mLのジメチルスルホキシド中の粗4−フルオロ−2
’−メトキシ−3−ニトロビフェニルを加え,混合物を100℃で2時間加熱し
た。反応混合物を冷却し,300mLの飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し,酢
酸エチルで2回抽出した。抽出物を合わせ,飽和塩化アンモニウム,水,および
ブラインで洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,濃縮して,粗ジメチル2’−
メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロネートを黄色油状物として得た。
【0280】 粗2’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロネートを50mLの6N
塩酸中で100℃で24時間加熱し,冷却した。沈殿物を濾過により回収し,水
およびヘキサンで洗浄し,乾燥して,9.8gの2’−メトキシ−2ニトロビフ
ェニル−4−酢酸を淡褐色固体として得た。
【0281】 鉄チップ(5g)を50mLの氷酢酸中の9.8gの2’−メトキシ−3−ニ
トロビフェニル−4−酢酸に一度に加え,100℃で3時間加熱した。反応混合
物を濃縮乾固し,酢酸エチル中で超音波処理し,濾過して不溶物質を除去した。
濾液を1N塩酸で2回,水,ブラインで洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,
濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲルで酢酸エチル:ヘ
キサン1:2中で精製して,5.4g(5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼ
ンに基づき69%収率)の6−(2−メトキシフェニル)−2−オキシインドー
ルをバラ色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.32(s,br,1H,
NH),7.29−7.34(m,1H),7.19−7.25(m,2H),
7.08(d,J=8Hz,1H,H−4),6.97−7.02(m,2H)
,6.91(d,J=1Hz,1H,H−7),3.8(s,3H,OCH3
,3.47(s,2H,CH2).MS m/z239.8[M+l]+
【0282】実施例100:6−(3−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.7g)を,100m
Lのトルエン中の3.8gの3−メトキシフェニルホウ酸,5gの5−ブロモ−
2−フルオロニトロベンゼンおよび11mLの2M炭酸ナトリウム溶液の混合物
に加えた。混合物を2時間加熱還流し,水で希釈し,酢酸エチルで抽出した。酢
酸エチルを飽和炭酸水素ナトリウム,ブラインで洗浄し,乾燥し,濃縮して,油
状固体を得た。固体をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲルで酢酸エチル
:ヘキサン1:6中で精製して,4.3g(77%収率)の4−フルオロ−3’
−メトキシ−3−ニトロビフェニルを得た。
【0283】 ジメチルマロネート(9.7mL)を50mLのジメチルスルホキシドに懸濁
した2.0gの水素化ナトリウムに滴下した。混合物を100℃で35分間加熱
し,室温に冷却した。50mLのジメチルスルホキシド中の4−フルオロ−2’
−メトキシ−3−ニトロビフェニル(4.2g)を加え,混合物を100℃で1
時間加熱した。反応混合物を冷却し,300mLの飽和塩化アンモニウム溶液で
急冷し,酢酸エチルで2回抽出した。抽出物を合わせ,ブラインで洗浄し,無水
硫酸ナトリウムで乾燥し,濃縮して,粗ジメチル3’−メトキシ−3−ニトロビ
フェニル−4−マロネートを淡黄色固体として得た。
【0284】 粗3’−メトキシ−3−ニトロ−ビフェニル−4−マロネートを45mLの6
N塩酸中で110℃で4日間加熱し,冷却した。沈殿物を濾過により回収し,水
およびヘキサンで洗浄し,乾燥して,5.3gの3’−メトキシ−2−ニトロビ
フェニル−4−酢酸を淡褐色固体として得た。
【0285】 3’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−酢酸(5.2g)をメタノール
に溶解し,0.8gの10%パラジウム担持炭素でで室温3時間水素化した。触
媒を濾過により除去し,メタノールで洗浄し,濾液を合わせ,濃縮して,茶色固
体を得た。固体をシリカゲルで酢酸エチル:ヘキサン:酢酸33:66:1でカ
ラムクロマトグラフィーにより精製して,3.0g(4−フルオロ−3’−メト
キシ−3−ニトロビフェニルに基づき収率75%)の6−(3−メトキシフェニ
ル)−2−オキシインドールをピンク色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.39(s,br,1H,
NH),7.35(t,J=8Hz,1H),7.26(d,J=8Hz,1H
),7.19(dd,J=1,8Hz,1H),7.13−7.16(m,1H
),7.09−7.1(m,1H),7.01(d,J=1Hz,1H),6.
90−6.93(m,1H),3.8(s,3H,OCH3),3.49(s,
2H,CH2).MSm/z240.0[M+1]+
【0286】実施例101:6−(4−メトキシフェニル)−2−オキシインドール テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1g)を,50mLのト
ルエンおよび50mLのエタノール中の,5gの4−メトキシフェニルホウ酸,
6.6gの5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼンおよび30mLの2M炭酸
ナトリウム溶液の混合物に加えた。混合物を2時間加熱還流し,濃縮し,残渣を
酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を水,ブラインで洗浄し,乾燥し,濃
縮して,茶色油状固体を得た。固体を5%酢酸エチル/ヘキサン中でシリカゲル
のカラムクロマトグラフィーにより精製して,粗4フルオロ−4’−メトキシ−
3−ニトロビフェニルを淡黄色固体として得た。
【0287】 ジメチルマロネート(10mL)を,60mLのジメチルスルホキシド中に懸
濁した2.0gの水酸化ナトリウムに滴下した。混合物を100℃で10分間加
熱し,室温に冷却した。50mLのジメチルスルホキシド中の粗4−フルオロ−
2’−メトキシ−3−ニトロビフェニル(5.2g)を加え,混合物を100℃
で2時間加熱した。反応混合物を冷却し,300mLの飽和塩化アンモニウム溶
液で急冷し,酢酸エチルで3回抽出した。抽出物を合わせ,飽和塩化アンモニウ
ム,水およびブラインで洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,濃縮して,粗ジ
メチル4’−メトキシ−3−ニトロビフェニル−4−マロネートを黄色油状物と
して得た。
【0288】 粗4’−メトキシ−3−ニトロ−ビフェニル−4−マロネートを60mLの6
N塩酸中で100℃で15時間加熱し,冷却した。沈殿物を濾過により回収し,
水およびヘキサンで洗浄し,乾燥して,7.2gの粗4’メトキシ−3−ニトロ
ビフェニル−4−酢酸を淡褐色固体として得た。
【0289】 鉄チップ(3.6g)を,50mLの氷酢酸中の7.2gの4’−メトキシ−
3−ニトロビフェニル−4−酢酸に一度に加え,100℃で一夜加熱した。反応
混合物を濃縮乾固し,酢酸エチル中で超音波処理し,濾過して不溶性物質を除去
した。濾液を1N塩酸,ブラインで2回洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,
濃縮して,2.7g(5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼンに基づいて収率
54%)の6−(4−メトキシフェニル)−2−オキシインドールをバラ色固体
として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.38(s,br,1H,
NH−1),7.52(d,J=9Hz,2H),7.23(d,J=7Hz,
1H,H−4),7.14(dd,J=1,7Hz,1H,H−5),7.0(
d,J=9Hz,2H),6.96(d,J=1Hz,1H,H−7),3.7
8(s,3H,OCH3),3.47(s,2H,CH2).MS m/z214
.0[M+1]+
【0290】実施例102:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボ ン酸(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(200
mg,1.13mmol)および3−クロロ−4−メトキシ−フェニルアミン(
178mg,1.13mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)中の溶液
に,室温でベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホス
ホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP試薬,997mg,2.26mm
ol)を加え,次に4−ジメチルアミノピリジン(206mg,1.69mmo
l)を加えた。混合物を室温で72時間撹拌した。次に反応液を酢酸エチル(3
00mL)で希釈し,飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL),水,2N塩
酸(100mL),水(3x200mL)およびブラインで洗浄し,乾燥し(硫
酸マグネシウム),濃縮した。残渣を酢酸エチル中で砕いて,2−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(3−クロロ4−メトキシ−
フェニル)−アミドを曇ったピンク色固体として得た。1 H NMR(360MHz,DMSO−d6)δ10.50(s,br,1H,
NH),10.12(s,br,1H,NH),7.9(s,J=2.5Hz,
1H),7.62(dd,J=2.5&9Hz,1H),7.38(d,J=7
.6Hz,1H),7.32(t,J=7.6Hz,1H),7.13(d,J
=9Hz,1H),6.98(d,J=7.6Hz,1H),3.83(s,3
H,OCH3),3.69(s,2H,CH2).MS−EI m/z316[M
+
【0291】実施例103:2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボ ン酸エチルアミド エチルアミン(2.1mLの2.0M溶液/テトラヒドロフラン,4.2mm
ol)を,ジメチルホルムアミド(8mL)中の4−カルボキシ−2−オキシイ
ンドール(380mg,2.1mmol)の懸濁液に滴下し,次に,4−ジメチ
ルアミノピリジン(385mg,3.15mmol)およびPyBOP(2.1
85g,4.2mmol)を加えた。混合物を室温で6時間撹拌した。反応液を
濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し,飽和炭酸水素ナトリウムおよびブラ
インで洗浄し,乾燥し,濃縮し,再結晶して,280mg(65%)の2−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸エチルアミドを得た
1 H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ10.44(brs,1H,N
H),8.24(m,1H,CONHCH2CH3),7.24(m,2H),6
.90(dd,J=2.1&6.4Hz,1H),3.63(s,2H,CH2
),3.24(m,2H,NCH2CH3),1.10(t,J=7.1Hz,3
H,NCH2CH3).MS−EI 204[M+
【0292】実施例104: コンビナトリアルライブラリの一般的合成方法 コンビナトリアルライブラリ法を用いて製造された本発明の化合物の製造は,
以下の一般的スキームにしたがって行った。
【0293】液相: オキシインドールおよびアルデヒドのDMSO中0.5M溶液を調製した。ピ
ペリジン(20μL)を各溶液に加えて溶解を助けた。各220μLの適当な置
換オキシインドールおよび適当な置換アルデヒドを各ウエルに加え,次にピペリ
ジン(30μL)を加えた。混合物を70℃で15時間加熱した。冷却した後,
DMSOを各ウエルに加えて総容量を1μLとした。次に溶液を96マザープレ
ートに移し,生物学的試験に用いた。
【0294】 オキシインドールおよびアルデヒドのDMSO中0.5M溶液(2.5μL)
を調製した。ピペリジン(20μL)を各溶液に加えて溶解を助けた。各220
μLの適当な置換オキシインドールおよび適当な置換アルデヒドを各ウエルに加
え,次にピペリジン(30μL)を加えた。混合物を70℃で15時間加熱した
。冷却した後,DMSOを各ウエルに加えて総容量を1mLとした。高真空下で
ピペリジンを除去した。次に溶液を96マザーウエルプレートに移し,生物学的
試験に用いた。
【0295】固相: 1.樹脂のオキシインドールへの結合
【化27】 出発オキシインドール(1.584g,1.2当量)を窒素下で50mLのジ
クロロメタンおよび5.2mL(4当量)のDIPEAに溶解した。DMF(5
mL)を加えて溶解を助けた。樹脂(5g,7.45mmol,1当量)を加え
,一夜穏やかに撹拌した。樹脂を濾過し,300mLの17:2:1DCM/M
eOH/DIPEA,200mLのDMF,および200mLのDCMで洗浄し
た。溶媒を高真空下で除去した。6.12gの樹脂が回収された。
【0296】
【化28】 出発オキシインドール(1.7g,2当量)を窒素下で68mLのDMFに溶
解した。ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(1.5mL,2当量)を加
え,次に234mg(0.4当量)のDMAPを加えた。次に,樹脂(6.85
g,4.798mmol,1当量)を加え,一夜穏やかに撹拌した。樹脂を濾過
し,DMF,MeOHおよびDCMで洗浄した。溶媒を高真空下で除去した。7
.45gの樹脂が回収された。
【0297】2.樹脂とアルデヒドとの縮合
【化29】 樹脂(125mg,1当量)を,アルデヒド(1mLの0.2M溶液/DMS
O,2当量)および1mLの50%ピペリジン/DMSOで60℃で14時間処
理した。樹脂を濾過し,DMSO,DMF,およびMeOHで洗浄した。次にこ
れを1.5mLの10%TFA/DCMで1時間処理した。再び樹脂を濾過し,
DMSOで洗浄した。真空下で揮発性物質を濾液から除去した。
【0298】アッセイ方法 以下のインビトロアッセイを用いて,本発明の種々の化合物の,1つまたはそ
れ以上のPKに対する活性および効果のレベルを決定することができる。同様に
して,当該技術分野においてよく知られる技術を用いて,任意のPKについて類
似のアッセイを設計することができる。
【0299】 化合物を評価するためには3種類の一般的アッセイが有用である:細胞/触媒
,細胞/生物学およびインビボ。細胞/触媒アッセイの目的は,細胞において既
知の基質上のチロシンをリン酸化するTKの能力に及ぼす化合物の影響を判定す
ることである。細胞/生物学アッセイの目的は,細胞においてTKにより刺激さ
れる生物学的応答に及ぼす化合物の影響を判定することである。インビボアッセ
イの目的は,特定の疾患,例えば癌の動物モデルにおける化合物の影響を判定す
ることである。
【0300】 本明細書に記載される細胞/触媒アッセイは,ELISAフォーマットで実施
する。一般的方法は以下のとおりである:天然にまたは組換え的に試験キナーゼ
を発現する細胞に化合物を導入する。ある時間が経過した後,試験キナーゼがレ
セプターである場合には,レセプターを活性化することが知られているリガンド
を加える。細胞を溶解し,酵素的リン酸化反応の基質を認識する特異的抗体であ
らかじめコーティングしたELISAプレートのウエルに溶解物を移す。細胞溶
解物の非基質成分を洗い流し,ホスホチロシンを特異的に認識する抗体で基質の
リン酸化の量を検出し,試験化合物と接触させていない対照細胞と比較する。
【0301】 本明細書に記載される細胞/生物学的アッセイは,試験キナーゼの活性化に応
答して生成したDNAの量を測定し,これは一般的な増殖性応答の測定である。
このアッセイの一般的方法は次のとおりである:天然にまたは組換え的に試験キ
ナーゼを発現する細胞に化合物を導入する。ある時間が経過した後,試験キナー
ゼがレセプターである場合にはレセプターを活性化することが知られているリガ
ンドを加える。少なくとも一夜インキュベーションした後,DNA標識試薬,例
えばブロモデオキシ−ウリジン(BrdU)または3H−チミジンを加える。抗
BrdU抗体でまたは放射活性を測定することにより標識されたDNAの量を検
出し,試験化合物と接触させていない対照細胞と比較する。
【0302】細胞/触媒アッセイ 酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)を用いて,PK活性の存在
を検出し測定することができる。ELISAは,例えば,Voller,et
al.,1980("Enzyme−Linked Immunosorben
t Assay," Manual of Clinical Immunol
ogy,第2版,Rose and Friedman編,pp359−371
Am.Soc.Of Microbiology,Washington,D
.C.)に記載の既知のプロトコルに従って実施することができる。
【0303】 開示されるプロトコルを,特定のPKに関する活性を判定するように適合させ
ることができる。例えば,特定のPKに関するELISA実験を実施するための
好ましいプロトコルは以下に記載される。RTKファミリーの他のメンバー,な
らびにCTKおよびSTKに対する化合物の活性を判定するためにこれらのプロ
トコルを適合させることは,十分に当業者の知識の範囲内である。
【0304】実施例105:FLK−1 ELISAアッセイを実施して,FLK−1レセプターのキナーゼ活性,より
詳細にはFLK−1レセプター上のTK活性の阻害または活性化を測定した。詳
細には,以下のアッセイを実施して,Flk−1を発現するように遺伝子工学処
理された細胞において,FLK−1レセプターのキナーゼ活性を測定した。材料および方法 材料 以下の試薬および供給物を用いた。 a. Corning96ウエルELISAプレート(Corningカタログ
No.25805−96); b. Cappelヤギ抗ウサギIgG(カタログNo.55641); c. PBS(GibcoカタログNo.450−1300EB); d. TBSW緩衝液(50mMTris(pH7.2),150mMNaCl
および0.1%Tween−20); e. エタノールアミン保存液(10%エタノールアミン(pH7.0),4℃
で保存); f. HNTG緩衝液(20mMHEPES緩衝液(pH7.5),150mM
NaCl,0.2%TritonX−100,および10%グリセロール); g. EDTA(0.5M(pH7.0)100X保存液として); h. オルトバナジウム酸ナトリウム(0.5M,100X保存液として); i. ピロリン酸ナトリウム(0.2M,100X保存液として); j. NUNC96ウエルV底ポリプロピレンプレート(Applied Sc
ientificカタログNo.AS−72092); k. NIH3T3 C7#3細胞(FLK−1発現細胞); l. DMEM,1X高グルコースL−グルタミン含有(カタログNo.119
65−050); m. FBS,Gibco(カタログNo.16000−028); n. L−グルタミン,Gibco(カタログNo.25030−016); o. VEGF,PeproTech,Inc.(カタログNo.100−20
)Milli−QdH2O中1μg/100μl保存液として保持し,−20℃
で保存; p. アフィニティー精製抗FLK−1抗血清; q. ホスホチロシン特異的UB40モノクローナル抗体(Fendley,e
t al.,1990,Cancer Research 50:1550−1
558を参照); r. EIA等級ヤギ抗マウスIgG−POD(BioRadカタログNo.1
72−1011); s. 2,2−アジノ−ビス(3−エチルベンズチアゾリン−6−硫酸(ABT
S)溶液(100mMクエン酸(無水),250mMNa2HPO4(pH4.0
),0.5mg/mlABTS(SigmaカタログNo.A−1888)),
溶液は,使用まで暗所で4℃で保存しなければならない; t. H22(30%溶液)(FisherカタログNo.H325); u. ABTS/H22(15mlABTS溶液,2μlH22)使用の5分間
に調製,室温に保持; v. 0.2MHCl保存液,H2O中; w. ジメチルスルホキシド(100%)(SigmaカタログNo.D−84
18);および y. トリプシン−EDTA(Gibco BRLカタログNo.25200−
049)
【0305】プロトコル 以下のプロトコルを用いてアッセイを実施した: 1. Corning96ウエルELISAプレートを,ウエルあたり1.0μ
gの,0.1MNa2CO3(pH9.6)中Cappel抗ウサギIgG抗体,
でコーティングする。最終容量をウエルあたり150μlとする。プレートを4
℃で一夜コーティングする。プレートは,4℃で保存したとき,2週間まで保存
することができる。 2. 細胞を適当な培養皿中で成長培地(DMEM,2.0mML−グルタミン
,10%FBSを補充)中で,コンフルエントとなるまで37℃,5%CO2
成長させる。 3. トリプシン処理により細胞を回収し,Corning25850ポリスチ
レン96ウエル丸底細胞プレートに,200μlの成長培地中25,000細胞
/ウエルで播種する。 4. 細胞を37℃,5%CO2で少なくとも1日成長させる。 5. 細胞をD−PBS 1Xで洗浄する。 6. 200μl/ウエルの飢餓培地(DMEM,2.0mM l−グルタミン
,0.1%FBS)を加える。37℃,5%CO2で一夜インキュベートする。 7. 化合物をポリプロピレン96ウエルプレート中で飢餓培地を用いて1:2
0に希釈する。対照ウエルで使用するために,ジメチルスルホキシドを1:20
に希釈する。 8. 96ウエル細胞培養プレートから飢餓培地を除去し,162μlの新たに
調製した飢餓培地を各ウエルに加える。 9. 1:20に希釈された化合物希釈物18μl(工程7より)を各ウエルに
加え,1:20ジメチルスルホキシド希釈物を対照ウエルに加え(+/−VEG
F),細胞刺激の後,1:200の最終希釈とする。最終ジメチルスルホキシド
は0.5%である。プレートを37℃,5%CO2で2時間インキュベートする
。 10. プレートを逆さにして液体を除去することにより,未結合抗体をELI
SAプレートから除去する。TBSW+0.5%エタノールアミン,pH7.0
で3回洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて,過剰の液体およ
び気泡を除去する。 11. ウエルあたり150μlのTBSW+0.5%エタノールアミン,pH
7.0でプレートをブロッキングする。プレートをマイクロタイタープレート振
盪器で振盪しながら,30分間インキュベートする。 12. プレートを工程10で記載したように3回洗浄する。 13. 0.5μg/ウエルのアフィニティー精製抗FLU−1ポリクローナル
ウサギ抗血清を加える。TBSW+0.5%エタノールアミンpH7.0で最終
容量を150μl/ウエルとする。プレートを振盪しながら30分間インキュベ
ートする。 14. 細胞に180μlの飢餓培地を加え,20μl/ウエルの10.0mM
オルトバナジウム酸ナトリウムおよび500ng/mlVEGF(最終濃度;ウ
エルあたり1.0mMオルトバナジウム酸ナトリウムおよび50ng/mlVE
GF)で37℃,5%CO2で8分間細胞を刺激する。陰性対照ウエルには飢餓
培地のみを加える。 15. 8分後,培地を細胞から除去し,200μl/ウエルのPBSで1回洗
浄しなければならない。 16. 150μl/ウエルのHNTG中で室温で5分間振盪しながら細胞を溶
解させる。HNTG配合物はオルトバナジウム酸ナトリウム,ピロリン酸ナトリ
ウムおよびEDTAを含む。 17. ELISAプレートを工程10に記載したように3回洗浄する。 18. 細胞溶解物を細胞プレートからELISAプレートに移し,振盪しなが
ら2時間インキュベートする。細胞溶解物を移すには,ウエルを掻きながらピペ
ットアップおよびダウンを行う。 19. プレートを工程10に記載したように3回洗浄する。 20. ELISAプレートを0.02μg/ウエルのTBSW+05%エタノ
ールアミン中のUB40とともにインキュベートする。最終容量を150μl/
ウエルとする。振盪しながら30分間インキュベートする。 21. プレートを工程10に記載したように3回洗浄する。 22. ELISAプレートを,TBSW+0.5%エタノールアミン,pH7
.0中で1:10,000に希釈したEIA等級ヤギ抗マウスIgGコンジュゲ
ート西洋ワサビペルオキシダーゼとともにインキュベートする。最終容量を15
0μl/ウエルとする。振盪しながら30分間インキュベートする。 23. 工程10で記載したようにプレートを洗浄する。 24. 100μlのABTS/H22溶液をウエルに加える。振盪しながら1
0分間インキュベートする。 25. 100μlの0.2MHClを0.1MHCl最終濃度となるように加
えて,発色反応を停止する。室温で1分間振盪する。ゆっくりした空気の流れで
気泡を除去し,ELISAプレートをELISAプレートリーダーで410nm
で読む。
【0306】実施例106:GST−FLK−1バイオアッセイ このアッセイは,ポリglu,tyrペプチドにおけるGST−Flklのチ
ロシンキナーゼ活性を分析する。
【0307】材料および試薬: 1.Corning96−ウエルELISAプレート(Corningカタログ
No.5805−96) 2.ポリglutyr4:1,lyophilizate(Sigmaカタログ
#P0275)。滅菌PBS中に1mg/mLのポリglutyrを調製し,1
mlアリコート中で−20℃で保存する。 3.ポリglutyr(pEY)被覆アッセイプレートの調製:100μlPB
S中の2μg/ウエルのポリ(glu,tyr)(pEY)を加え,室温で2時
間保持するか,4℃で一夜保持する。プレートをよく覆って蒸発を防ぐ。 4.PBS緩衝液:1Lにつき,0.2gKH2PO4,1.15gNa2HPO4 ,0.2gKClおよび8gNaClを約900mlのdH2O中で混合する。
すべての試薬が溶解したとき,HClでpHを7.2に調節する。dH2Oで総
容量を1Lとする。 5.PBS−Tw緩衝液:1LのPBS緩衝液に1.0mlTween20を加
える。溶解するまで撹拌する。 6.TBB−ブロッキング緩衝液:1Lにつき,1.21gTRIS,8.77
gNaCl,1mlTWEEN−20を約900mlのdH2O中で混合する。
HClでpHを7.2に調節する。10gBSAを加え,撹拌して溶解させる。
dH2Oで総容量を1Lとする。濾過して粒子状物質を除去する。 7.1%BSA,PBS中:1x作業溶液を作成するためには,10gBSAを
約990mlのPBS緩衝液に加え,撹拌して溶解させる。PBS緩衝液で総容
量を1Lに調節し,濾過して,粒子状物質を除去する。 8.50mMHepespH7.5 9.sf9組換えバキュロウイルストランスフォーメーションから精製したGS
T−Flklcd。 10.4%DMSO,dH2O中 11.10mMATP,dH2O中 12.40mMMnCl2 13.キナーゼ希釈緩衝液(KDB):10mlHepes(pH7.5),1
ml5MNaCl,40μlの100mMNaVO4および0.4mlの5%B
SA(dH2O中)を88.56mlのdH2O中で混合する。 .14.NUNC96−ウエルV底ポリプロピレンプレート,Applied
Scientificカタログ#AS−72092 15.EDTA:14.12gエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を約70m
ldH2Oに混合する。EDTAが溶解するまで10NNaOHを加える。pH
を8.0に調節する。dH2Oで総容量を100mlに調節する。 16.第1抗体希釈緩衝液:10mlのPBS緩衝液中5%BSAを89.5m
lのTBSTwと混合する。 17.西洋ワサビペルオキシダーゼとコンジュゲートした抗ホスホチロシンモノ
クローナル抗体(PY99HRP,Santa Cruz Biotech) 18.2,2’−アジノビス(3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸(
ABTS,Moss,Cat.No.ABST) 19.10%SDS
【0308】方法: 1.Corning96−ウエルELISAプレートを無菌PBS中の2μgの
ポリEYペプチドで,材料および試薬の工程3に記載されるように被覆する。 2.プレートを逆さにすることにより未結合液体をウエルから除去する。TBS
Tで1回洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて,過剰の液体を
除去する。 3.100μlの1%BSA(PBS中)を各ウエルに加える。振盪しながら室
温で1時間インキュベートする。 4.工程2を繰り返す。 5.ウエルを50mMHEPES(pH7.5)(150μl/ウエル)に浸漬
する。 6.試験化合物を96−ウエルポリプロピレンプレート中でdH2O/4%DM
SOで所望の最終アッセイ濃度の4倍に希釈する。 7.25μlの希釈試験化合物をELISAプレートに加える。対照ウエルには
,25μlのdH2O/4%DMSOを加える。 8.25μlの40mMMnCl2および4xATP(2μM)を各ウエルに加
える。 9.25μlの0.5MEDTAを陰性対照ウエルに加える。 10.GST−Flklを0.005μg(5ng)/ウエルでKDBで希釈す
る。50mlのKDBにつき,100μlの0.050mg/mLGST−Fl
kl酵素を加える。 11.50μlの希釈酵素を各ウエルに加える。 12.振盪しながら室温で15分間インキュベートする。 13.50μlの250mMEDTA(pH8.0)を加えることにより反応を
停止する。 14.TBSTで3回洗浄し,プレートをペーパータオル上で軽くたたいて過剰
の液体を除去する。 15.抗体希釈緩衝液中で1:5,000に希釈した100μl/ウエルの抗ホ
スホチロシンHRPコンジュゲートを加える。振盪しながら室温で90分間イン
キュベートする。 16.工程14と同様に洗浄する。 17.100μlの室温のABTS溶液を各ウエルに加える。 18.振盪しながら10−15分間インキュベートする。泡を除去する。 19.20μlの10%SDSを各ウエルに加えることにより反応を停止する。 20.DynatechMR7000ELISAリーダーで,試験フィルタ41
0nM,参照フィルタ630nMで結果を読む。
【0309】実施例107:PYK2バイオアッセイ このアッセイを用いて,ELISAアッセイにおいて,HAエピトープタグ付
け全長pyk2(FL.pyk2−HA)のインビトロキナーゼ活性を測定する
【0310】材料および試薬: 1.Corning96−ウエルElisaプレート(Corningカタログ
#25805−96) 2.12CA5モノクローナル抗HA抗体 3.PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水(Gibcoカタログ#450−1
300EB) 4.TBST緩衝液:1Lにつき,8.766gNaCl,6.057gTRI
Sおよび1mlの0.1%TritonX−100を約900mldH2O中で
混合する。pHを7.2に調節し,容量を1Lとする。 5.ブロッキング緩衝液:1Lにつき,100g10%BSA,12.1g10
0mMTRIS,58.44g1MNaClおよび10mLの1%TWEEN2
0を混合する。 6.sf9細胞溶解物からのFL.pyk2−HA 7.4%DMSO,MilliQueH2O中 8.10mMATP,dH2O中 9.1MMnCl2 10.1MMgCl2 11.1Mジチオスレイトール(DTT) 12.10Xキナーゼ緩衝液リン酸化:5.0ml1MHepes(pH7.5
),0.2ml1MMnCl2,1.0ml1MMgCl2,1.0ml10%T
ritonX−100を2.8mldH2O中で混合する。使用直前に0.1m
l1MDTTを加える。 13.NUNC96−ウエルV底ポリプロピレンプレート(Applied S
cientific カタログ#AS−72092) 14.EDTA 15.ビオチンコンジュゲート化抗ホスホチロシンmab(Upstate B
iotechnology Inc.,クローン4G10;カタログ#16−1
03,シリアル#14495) 16.Vectastain Elite ABC試薬(アビジンペルオキシダ
ーゼコンジュゲート,Vector Laborotories(PK−610
0) 17.ABTS溶液:19.21gのクエン酸および35.49gのNa2HP
4を約900mLのdH2O中で混合する。リン酸でpHを4.0に調節する。
5または10gのABSTを加える。すべて溶解したときに濾過する。 18.過酸化水素30%溶液 19.ABTS/H22:使用の5分前に15mLのABTS溶液と3μlの3
0%H22を混合する。 20.0.2MHCl
【0311】方法: 1.Corning96ウエルELISAプレートを100μlPBS中の0.
5μg/ウエルの12CA5抗HA抗体で被覆する。4℃で一夜保存する。 2.プレートを逆さにすることにより未結合HA抗体をウエルから除去する。プ
レートをdH2Oで洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて,過
剰の液体を除去する。 3.150μlのブロッキング緩衝液を各ウエルに加える。振盪しながら室温で
1時間インキュベートする。 4.プレートをTBS−Tで洗浄する。 5.溶解物をPBS中で希釈する(1.5μg溶解物/100μlPBS)。 6.100μlの希釈溶解物を各ウエルに加える。室温で1時間振盪する。 7.工程4と同様に洗浄する。 8.50μlの2Xキナーゼ緩衝液を捕捉pyk2−HAを含むELISAプレ
ートに加える。 9.25μlの4%DMSO中40μM試験化合物を各ウエルに加える。対照ウ
エルには4%DMSOのみを用いる。 10.25μlの0.5MEDTAを陰性対照ウエルに加える。 11.25μlの20μMATPをすべてのウエルに加える。振盪しながら10
分間インキュベートする。 12.25μlの500mMEDTA(pH8.0)をすべてのウエルに加える
ことにより反応を停止する。 13.工程4と同様に洗浄する。 14.100μlのビオチンコンジュゲート化抗ホスホチロシンmab(1:5
000希釈,ブロッキング緩衝液中)を各ウエルに加える。振盪しながら室温で
30分間インキュベートする。 15.VectastainABC試薬を作成する。アビジンとビオチニル化H
RPを完全にカップリングさせるために30分間放置する。1滴(または50μ
l)の試薬Aを15mLのブロッキング緩衝液に加える。管を数回逆さにするこ
とにより混合する。1滴(または50μl)の試薬Bを加え,再び混合する。ビ
オチン−4G10抗ホスホチロシンをアッセイプレートでインキュベートする間
,ABC試薬を室温で混合させる。 16.工程4と同様に洗浄する。 17.調製したVectastainペルオキシダーゼコンジュゲートを100
μl/ウエルで加える。振盪しながら室温で30分間インキュベートする。 18.工程4と同様に洗浄し,次にPBSで1回洗浄する。 19.100μlのABTS/H2O2溶液を各ウエルに加える。 20.振盪しながら10−15分間インキュベートする。泡を除去する。 21.必要ならば,100μl/ウエルの0.2MHCIを加えることにより反
応を停止する。 22.DynatechMR7000ELISAリーダーで,試験フィルタ41
0nM,参照フィルタ630nMでアッセイを読む。
【0312】実施例108:FGFR1バイオアッセイ このアッセイを用いて,ELISAアッセイでFGF1−Rのインビトロキナ
ーゼ活性を測定する。
【0313】材料および試薬: 1.Costar96−ウエルElisaプレート(Corningカタログ#
3369) 2.ポリ(Glu−Tyr)(Sigmaカタログ#P0275) 3.PBS(Gibcoカタログ#450−1300EB) 4.50mMHepes緩衝液溶液 5.ブロッキング緩衝液(5%BSA/PBS) 6.精製GST−FGFR1 7.キナーゼ希釈緩衝液:500μlの1MHepes(GIBCO),20μ
lの5%BSA/PBS,10μlの100mMオルトバナジン酸ナトリウムお
よび50μlの5MNaClを混合する。 8.10mMATP 9.1MMnCl2 10.ATP/MnCl2リン酸化ミックス:20μlのATP,400μlの
1MMnCl2および9.56mlのdH2Oを混合する。 11.NUNC96−ウエルV底ポリプロピレンプレート(Applied S
cientificカタログ#AS−72092) 12.0.5MEDTA 13.0.05%TBST 500μlのTWEENを1リットルのTBSに加える。 14.ウサギポリクローナル抗ホスホチロシン血清 15.ヤギ抗ウサギIgGペルオキシダーゼコンジュゲート(Biosourc
e,カタログ#ALI0404) 16.ABTS溶液 17.30%過酸化水素 18.ABTS/H22
【0314】方法: 1.Costar96ウエルELISAプレートを1μg/ウエルの100μl
PBS中ポリ(Glu,Tyr)で被覆する。4℃で一夜保存する。 2.被覆したプレートをPBSで1回洗浄する。 3.150μlの5%BSA/PBSブロッキング緩衝液を各ウエルに加える。
振盪しながら室温で1時間インキュベートする。 4.プレートをPBSで2回,次に50mMHepesで1回洗浄する。プレー
トをペーパータオル上で軽くたたいて過剰の液体および泡を除去する。 5.25μlの0.4mM試験化合物(4%DMSO中),または4%DMSO
単独(対照)をプレートに加える。 6.精製GST−FGFR1を希釈緩衝液(5μキナーゼ/50μlKDB/ウ
エル)で希釈する。 7.50μlの希釈キナーゼを各ウエルに加える。 8.25μl/ウエルの新たに調製したATP/Mn++(0.4ml1MMn
Cl2,40μl10mMATP,9.56mldH2O,新たに調製)を加える
ことによりキナーゼ反応を開始する 9.これは迅速なキナーゼ反応であり,ATPの添加と同様の様式で25μlの
0.5MEDTAを加えることにより停止しなければならない。 10.プレートを新たなTBSTで4回洗浄する。 11.抗体希釈緩衝液を作成する:50mlにつき,5mlの5%BSA,25
0μlの5%ミルクおよび50μlの100mMバナジン酸ナトリウムを混合し
,0.05%TBSTで最終容量とする。 12.100μl/ウエルの抗ホスホチロシン(1:10000希釈,ADB中
)を加える。振盪しながら室温で1時間インキュベートする。 13.工程10と同様に洗浄する。 14.100μl/ウエルのBiosourceヤギ抗ウサギIgGペルオキシ
ダーゼコンジュゲート(1:6000希釈,ADB中)を加える。振盪しながら
室温で1時間インキュベートする。 15.工程10と同様に洗浄し,次にPBSで洗浄して泡および過剰のTWEE
Nを除去する。 16.100μlのABTS/H22溶液を各ウエルに加える。 17.振盪しながら10−20分間インキュベートする。泡を除去する。 18.DynatechMR7000Elisaリーダーで,試験フィルタ41
0nM,参照フィルタ630nMでアッセイを読む。
【0315】実施例109:細胞性HER−2キナーゼアッセイ このアッセイを用いて,全細胞におけるHER−2キナーゼ活性をELISA
フォーマットで測定する。
【0316】材料および試薬: 1.DMEM(GIBCOカタログ#11965−092) 2.ウシ胎児血清(FBS,GIBCOカタログ#16000−044),水浴
中で56℃で30分間熱不活性化する。 3.トリプシン(GIBCOカタログ#25200−056) 4.L−グルタミン(GIBCOカタログ#25030−081) 5.HEPES(GIBCOカタログ#15630−080) 6.成長培地:500mlDMEM,55ml熱不活性化FBS,10mlHE
PESおよび5.5mlL−グルタミンを混合する。 7.血清飢餓培地:500mlDMEM,2.5ml熱不活性化FBS,10m
lHEPESおよび5.5mlL−グルタミンを混合物する。 8.PBS 9.平底96−ウエル組織培養マイクロタイタープレート(Corningカタ
ログ#25860) 10.15cm組織培養皿(Corningカタログ#08757148) 11.Corning96−ウエルELISAプレート 12.NUNC96−ウエルV底ポリプロピレンプレート 13.Costarトランスファーカートリッジ,Transtar96(Co
starカタログ#7610)用 14.SUMO1:モノクローナル抗EGFR抗体 15.TBST緩衝液 16.ブロッキング緩衝液:5%カーネーションインスタントミルク,PBS中
17.EGFリガンド:EGF−201,Shinko American,J
apan。粉体を100μlの10mMHClに懸濁する。100μlの10m
MNaOHを加える。800μlのPBSを加え,エッペンドルフチューブに移
し,使用するまで−20℃で保存する。 18.HNTG溶解緩衝液:保存5XHNTG用には,23.83gHepes
,43.83gNaCl,500mlグリセロールおよび100mlTrito
nX−100および十分なdH2Oを混合して1Lの溶液とする。1XHNTG
*用には,2mlHNTG,100L0.1MNa3VO4,250μl0.2M
Na427および100μlEDTAを混合する。 19.EDTA 20.Na3VO4.保存溶液を作成するためには,1.84gNa3VO4を9
0mldH2Oと混合する。pHを10に調節する。電子レンジで1分間沸騰さ
せる(溶液は透明になる)。室温に冷却する。pHを10に調節する。pHが1
0で安定するまで加熱/冷却のサイクルを繰り返す。 21.200mMNa427 22.ホスホチロシン特異的ウサギポリクローナル抗血清(抗Ptyr抗体) 23.アフィニティー精製抗血清,ヤギ抗ウサギIgG抗体,ペルオキシダーゼ
コンジュゲート(Biosourceカタログ#ALI0404) 24.ABTS溶液 25.30%過酸化水素溶液 26.ABTS/H22 27.0.2MHCl
【0317】方法: 1.Corning96ウエルELISAプレートをPBS中1.0μg/ウエ
ルのSUM01で被覆する。最終容量100μl/ウエル。4℃で一夜保存する
。 2.使用の日に,被覆緩衝液を除去し,プレートをdH2Oで3回,TBST緩
衝液で1回洗浄する。このアッセイにおいては,特に記載しない限り,すべての
洗浄はこのように行う。 3.100μlのブロッキング緩衝液を各ウエルに加える。プレートを振盪しな
がら室温で30分間インキュベートする。使用直前にプレートを洗浄する。 4.このアッセイにはEGFr/HER−2キメラ/3T3−C7細胞株を用い
る。 5.80−90%コンフルエントの皿を選択する。トリプシン処理により細胞を
回収し,1000rpmで室温で5分間遠心分離する。 6.細胞を血清飢餓培地に懸濁し,トリパンブルーで計数する。90%より高い
生存度が必要である。細胞を血清飢餓培地に2,500細胞/ウエルの密度で,
90μl/ウエルで96ウエルマイクロタイタープレートに播種する。播種した
細胞を37℃,5%CO2で一夜インキュベートする。 7.播種の2日後にアッセイを開始する。 8.試験化合物希釈: 一次スクリーニング: 試料は血清飢餓DMEMを含むポリプロピレンプレート中で直接希釈する。この
希釈は,スクリーニングする試料により,1:10またはそれより高い。対照ウ
エルには同量のDMSOを加える。次にすべてのウエルを細胞プレートに1:1
0希釈で移す(10μlの試料および培地を90μlの血清飢餓培地に加える)
。最終DMSO濃度は1%またはそれ未満となる。 二次スクリーニング: 10種類の試料をポリプロピレンプレートの列Aのウエル2−11に加える。こ
れらのウエルはストレート飢餓DMEMを含む。1:10希釈のためには,10
μlの試験化合物溶液を90μlの培地中で用いる。残りのウエル(対照を含む
)にはDMSO/培地混合物が含まれるであろう。この混合物中のDMSOのパ
ーセンテージは,初期希釈因子,この例では1:10により決定する。したがっ
て,DMSO濃度は10%である。列Aからの同量の薬剤および培地をDMSO
および培地を含む列Bに加える。次に同量を取り出し列Cに加え,以下同様にす
る。このようにして1:2希釈を作成する。次にすべてのウエルを1:10希釈
で細胞プレートに移す(10μlの試料および培地を90μlの血清飢餓培地に
加える)。最終DMSO濃度は1%またはそれ未満となる。 9.5%CO2,37℃で2時間インキュベートする。 10.保存EGF(16.5μM)を暖めたDMEMで150nMに希釈するこ
とによりEGFリガンドを調製する。 11.100μl/ウエルに十分な量のHNTG*を新たに調製する。氷上に置
く。 12.試験化合物とともに2時間インキュベートした後,調製したEGFリガン
ドを細胞に50μl/ウエルで加える。最終濃度は50nMである。陽性対照ウ
エルには同量のEGFを加える。陰性対照にはEGFを加えない。37℃で10
分間インキュベートする。 13.試験化合物,EGF,およびDMEMを除去する。細胞をPBSで1回洗
浄する。 14.HNTG*を細胞に100μl/ウエルで移す。氷上に5分間置く。この
間にブロッキング緩衝液をELISAプレートから除去し,洗浄する。 15.マイクロピペッターにしっかり固定したピペットチップを用いて細胞をプ
レートから掻き取り,HNTG*溶解緩衝液を繰り返し吸引分配することにより
細胞材料をホモジナイズする。溶解物を,被覆しブロッキングし洗浄したELI
SAプレートに移す。あるいは,Costarトランスファーカートリッジを用
いて溶解物をプレートに移す。 16.振盪しながら室温で1時間インキュベートする。 17.溶解物を除去し,洗浄する。新たに希釈した抗Ptyr抗体(1:300
0,TBST中)をELISAプレートに100μl/ウエルで加える。 18.振盪しながら室温で30分間インキュベートする。 19.抗Ptyr抗体を除去し,洗浄する。新たに希釈したBIOSOURCE
抗体をELISAプレートに加える(1:8000,TBST中,100μl/
ウエル)。 20.振盪しながら室温で30分間インキュベートする。 21.BIOSOURCE抗体を除去し,洗浄する。新たに調製したABTS/
22溶液をELISAプレートに100μl/ウエルで加える。 22.振盪しながら5−10分間インキュベートする。泡を除去する。 23.100μl/ウエルの0.2MHClを加えて反応を停止する。 24.DynatechMR7000ELISAリーダーで,試験フィルタセッ
ト410nMおよび参照フィルタ630nMでアッセイを読む。
【0318】実施例110:CDK2/サイクリンAアッセイ 以下のプロトコルは,SPAにおけるcdk2/サイクリンAの蛋白質セリン/
トレオニンキナーゼ活性を分析するために用いる方法を記載する。この方法はま
た,キナーゼ活性の阻害または活性化についての薬剤の初期スクリーニングのプ
ロトコルも記載する。
【0319】材料および試薬: 1.Wallac96−ウエルポリエチレンテレフタレート(flexi)プレ
ート(Wallacカタログ#1450−401) 2.Amersham Redivue[γ33P]ATP(Amershamカ
タログ#AH9968) 3.Amershamストレプトアビジン被覆ポリビニルトルエンSPAビーズ
(Amershamカタログ#RPNQ0007)。ビーズはPBS中でマグネ
シウムまたはカルシウムなしで20mg/mlで再構成しなければならない。 4.Sf9細胞から精製した活性化cdk2/サイクリンA酵素複合体。200
μlアリコート中,−80℃ 5.ビオチニル化ペプチド基質(deb−tide):ペプチドビオチン−X−
PKTPKKAKKLをindH2O中に5mg/mLの濃度で溶解する。10
0μlアリコート中で−80℃で保存する。 6.ペプチド/ATP混合物:
【表19】 7.2.5Xキナーゼ緩衝液
【表20】 8.10mMATP(Sigmaカタログ#A−5394) 9.1MTris,pH7.4 10.1MMgCl2 11.1MDTT 12.PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水),マグネシウムまたはカルシウ
ムなし(Gibcoカタログ#14190−144) 13.EDTA(14.12g/100mL) 14.停止溶液:
【表21】
【0320】方法: 1.試験化合物の溶液を5%DMSO中に所望の最終濃度の5倍で調製する。各
ウエルに10μlを加える。陰性対照用には,10μlの5%DMSO飲みをウ
エルに加える。 2.5μlのcdk2/サイクリンA溶液を2.1ml2xキナーゼ緩衝液で希
釈する。 3.20μlの酵素を各ウエルに加える。 4.10μlの0.5MEDTAを陰性対照ウエルに加える。 5.キナーゼ反応を開始させるため,20μlのペプチド/ATP混合物をハン
ドピペットまたはTitertek Multidropを用いて加える。実験
ベンチの上で反応性シールドの後に1時間放置する。 6.200μlの停止溶液をTitertek Multidropまたはハン
ドピペットを用いて各ウエルに加える。 7.少なくとも10分間保持する。 8.プレートを約2300rpmで3−5分間回転させる。 9.Triluxリーダーでプロトコル#28(BrianSPAアッセイ)を
用いてプレートを計数する。
【0321】実施例111:PDGF−RELISA すべての細胞培養培地,グルタミンおよびウシ胎児血清は,特に記載しないか
ぎり,Gibco Life Technologies(Grand Isl
and,NY)から購入した。すべての細胞は,90−95%空気および5−1
0%CO2の湿潤雰囲気下で37℃で成長させた。すべての細胞株は,日常的に
1週間に2回サブカルチャーし,Mycotect法(Gibco)によりマイ
コプラズマがないことを確認した。
【0322】 ELISAアッセイのためには,細胞(U1242,Joseph Schl
essinger,NYUから入手)を成長培地(MEM,10%FBS,NE
AA,1mM NaPyrおよび2mMGLN含有)で80−90%コンフルエ
ントまで成長させ,96ウエル組織培養プレートに0.5%血清中で,ウエルあ
たり25,000−30,000細胞を播種した。0.5%血清含有培地で一夜
インキュベーションした後,細胞を無血清培地に移し,5%CO2,37℃イン
キュベーター中で試験化合物で2時間処理した。次に細胞をリガンドで5−10
分間刺激し,HNTG(20mMHepes,150mMNaCl,10%グリ
セロール,5mMEDTA,5mMNa3VO4,0.2%TritonX−10
0,および2mMNaPyr)で溶解した。細胞溶解物(PBS中0.5mg/
ウエル)をレセプター特異的抗体であらかじめ被覆し,TBST(50mMTr
is−HClpH7.2,150mMNaClおよび0.1%TritonX−
100)中5%ミルクで室温で30分間ブロッキングしたELISAプレートに
移した。溶解物を振盪しながら室温で1時間インキュベートした。プレートをT
BSTで4回洗浄し,次にポリクローナル抗ホスホチロシン抗体とともに室温で
30分間インキュベートした。プレートをTBSTで4回すすぐことにより過剰
の抗ホスホチロシン抗体を除去した。ELISAプレートにヤギ抗ウサギIgG
抗体を室温で30分間加え,次にTBSTでさらに4回すすいだ。ABTS(1
00mMクエン酸,250mMNa2HPO4および0.5mg/mL2,2'−
アジノ−ビス(3−エチルベンズチアゾリン−6−硫酸)),およびH22(1
.2mL30%H22を10mlABTSに加える)をELISAプレートに加
えて発色を開始させた。ABTS添加の約15から30分後,410nmおよび
630nmの参照波長における吸光度を記録した。
【0323】実施例112:IGF−IレセプターELISA 以下のプロトコルを用いて,IGF−Iレセプター上のホスホチロシンレベル
を測定することができ,これはIGF−Iレセプターチロシンキナーゼ活性を示
す。
【0324】材料および試薬 以下の材料および試薬を用いた: a. このアッセイにおいて用いる細胞株は,IGF−1レセプターを過剰発現
するように遺伝子工学処理された細胞株3T3/IGF−1Rである。 b. NIH3T3/IGF−1Rを,5%CO2,37℃のインキュベーター
で成長させる。成長培地はDMEM+10%FBS(熱不活性化)+2mML−
グルタミンである。 c. アフィニティー精製抗IGF−1R抗体17−69 d. D−PBS: KH2PO4 0.20g/l K2HPO4 2.16g/l KCl 0.20g/l NaCl 8.00g/l(pH7.2) e. ブロッキング緩衝液:TBSTプラス5%ミルク(Carnationイ
ンスタント脱脂乾燥ミルク) f. TBST緩衝液: Tris−HCl 50mM NaCl 150mM(pH7.2/HCl 10N) TritonX−100 0.1% TBS(10X)の保存溶液を調製し,希釈の間に緩衝液にTritonX−1
00を加える。 g. HNTG緩衝液: HEPES 20mM NaCl 150mM(pH7.2/HCl 1N) グリセロール 10% TritonX−100 0.2% 保存溶液(5X)を調製し,4℃で保存する。 h. EDTA/HCl:0.5MpH7.0(NaOH),100X保存液と
して i. Na3VO4:100X保存液として0.5M,アリコートは−80℃で保
存する。 j. Na427:100X保存液として0.2M k. インスリン様成長因子−1,Promega(Cat#G5111) l.ウサギポリクローナル抗ホスホチロシン抗血清 m. ヤギ抗ウサギIgG,PODコンジュゲート(検出抗体),Tago(C
at.No.4520,LotNo.1802):Tago,Inc.,Bur
lingame,CA n. ABTS(2,2'−アジノビス(3−エチルベンズチアゾリン硫酸))
溶液: クエン酸 100mM Na2HPO4 250mM(pH4.0/1NHCl) ABTS 0.5mg/ml ABTS溶液は暗所で4℃で保存しなければならない。溶液は緑色に変色したと
きは廃棄しなければならない。 o. 過酸化水素:30%溶液を暗所で4℃で保存する。
【0325】方法 以下のすべての工程は,特に記載しないかぎり,室温で実施する。すべてのE
LISAプレート洗浄は,プレートを水道水で3回すすぎ,TBSTで1回すす
ぐことにより実施する。プレートを軽くたたいてペーパータオルで乾燥させる。
【0326】A.細胞播種 : 1. 組織培養皿(Corning25020−100)で80−90%コンフ
ルエントまで成長させた細胞を,トリプシン−EDTA(0.25%,0.5m
l/D−100,GIBCO)で回収する。 2. 細胞を新鮮なDMEM+10%FBS+2mML−グルタミン中に再懸濁
し,96ウエル組織培養プレート(Corning,25806−96)に20
,000細胞/ウエル(100μl/ウエル)で移す。1日インキュベートし,
次に培地を無血清培地(90/μl)で置き換え,5%CO2,37℃で一夜イ
ンキュベートする。
【0327】B.ELISAプレートコーティングおよびブロッキング : 1. ELISAプレート(Corning25805−96)を,100μl
PBS中の抗IGF−1R抗体で0.5μg/ウエルで少なくとも2時間コーテ
ィングする。 2. コーティング溶液を除去し,100μlのブロッキング緩衝液で置き換え
,30分間振盪する。ブロッキング緩衝液を除去し,溶解物を加える直前にプレ
ートを洗浄する。
【0328】C.アッセイ方法 : 1. 薬剤は,無血清条件で試験する。 2. 薬剤保存液(100%DMSO中)を96ウエルポリプロピレンプレート
中でDMEMで1:10に希釈し,10μl/ウエルのこの溶液を細胞に移して
,最終薬剤希釈1:100,最終DMSO濃度1.0%とする。細胞を5%CO2 中で37℃で2時間インキュベートする。 3. 新鮮な細胞溶解緩衝液(HNTG*)を調製する。 HNTG 2ml EDTA 0.1ml Na3VO4 0.1ml Na4(P27) 0.1ml H2O 7.3ml 4. 薬剤を2時間インキュベートした後,10μl/ウエルのPBS中200
nMIGF−1リガンドを細胞に移し(最終濃度20nM),5%CO2で37
℃で10分間インキュベートする。 5. 培地を除去し,100μl/ウエルのHNTG*を加え,10分間振盪す
る。細胞を顕微鏡下で観察して,これらが適切に溶解したか否かを見る。 6. 12チャネルピペットを用いて細胞をプレートから掻き取り,吸引と分配
を繰り返すことにより溶解物をホモジナイズする。すべての溶解物を抗体コーテ
ィングELISAプレートに移し,1時間振盪する。 7. 溶解物を除去し,プレートを洗浄し,抗pTyr(TBST中1:3,0
00)を100μl/ウエルで移し,30分間振盪する。 8. 抗pTyrを除去し,プレートを洗浄し,TAGO(TBST中1:3,
000)を100μl/ウエルで移し,30分間振盪する。 9. 検出抗体を除去し,プレートを洗浄し,新鮮なABTS/H22(1.2
μlH22を10mlABTSに加える)を100μl/ウエルでプレートに移
して,発色を開始させる。 10. DynatecMR5000で参照波長630nmで410nmのOD
を測定する。
【0329】実施例113:EGFレセプターELISA ヒトEGF−Rを発現するよう遺伝子工学処理された細胞中のEGFレセプター
キナーゼ活性を以下に記載するように測定した。
【0330】材料および試薬 以下の材料および試薬を用いた: a. EGFリガンド:保存液濃度=16.5μM;EGF201,TOYOB
O,Co.,Ltd.Japan b. 05−101(UBI)(EGFR細胞外ドメインを認識するモノクロー
ナル抗体) c. 抗ホスホチロシン抗体(抗Ptyr)(ポリクローナル) d. 検出抗体:ヤギ抗ウサギlgG西洋ワサビペルオキシダーゼコンジュゲー
ト,TAGO,Inc.,Burlingame,CA e. TBST緩衝液: Tris−HCl,pH7 50mM NaCl 150mM TritonX−100 0.1 f. HNTG 5X保存液: HEPES 0.1M NaCl 0.75M グリセロール 50 TritonX−100 1.0% g. ABTS保存液: クエン酸 100mM NaVO4 250mM HCl(濃) 4.0pH ABTS* 0.5mg/ml 溶液は使用するまで暗所で4℃で保存する。 h. 試薬保存液: EDTA 100mM pH7.0 Na3VO4 0.5M Na4(P27) 0.2M
【0331】方法 以下のプロトコルを用いた:A.ELISAプレートのプレコート 1. ELISAプレート(Corning,96ウエル,Cat.#2580
5−96)をウエルあたりPBS中0.5μg,150μl最終容量/ウエルの
05−101抗体でコーティングし,4℃で一夜保存する。コーティングしたプ
レートは4℃で保存した場合10日間まで良好に使用しうる。 2. 使用の日,コーティング緩衝液を除去し,ブロッキング緩衝液(PBS中
5%Carnationインスタント脱脂乾燥ミルク)で置き換える。プレート
を振盪しながら室温(約23℃−25℃)で30分間インキュベートする。使用
の直前に,ブロッキング緩衝液を除去し,プレートをTBST緩衝液で4回洗浄
する。
【0332】B.細胞播種 1. このアッセイにはNIH3T3/C7細胞株(Honegger,et
al.,Cell51:199−209,1987)を用いることができる。 2. 80−90%コンフルエントの皿を実験用に選択する。細胞をトリプシン
処理し,10%CS DMEM培地を加えることにより反応を停止させる。細胞
をDMEM培地(10%CS DMEM培地)中に懸濁し,1000rpmで室
温で5分間,1回遠心分離する。 3. 細胞を播種培地(DMEM,0.5%ウシ血清)に再懸濁し,トリパンブ
ルーを用いて細胞を計数する。90%を越える生存率が許容範囲である。細胞を
96ウエルマイクロタイタープレート上で,DMEM培地(0.5%ウシ血清)
中に,ウエルあたり10,000細胞の密度でウエルあたり100μlで播種す
る。播種した細胞を5%CO2,37℃で約40時間インキュベートする。
【0333】C.アッセイ方法 1. 倒立顕微鏡を用いて,播種した細胞のコンタミネーションを調べる。試験
化合物保存液(DMSO中10mg/ml)をDMEM培地中で1:10に希釈
し,次に5μlを試験ウエルに移して,1:200の最終薬剤希釈および1%の
最終DMSO濃度とする。対照ウエルにはDMSOのみを加える。5%CO2
37℃で1時間インキュベートする。 2. EGFリガンドの調製:保存液EGFを,10μlの希釈EGF(1:1
2希釈)を移したときに25nMの最終濃度が得られるように,DMEM中で希
釈する。 3. ウエルあたり100μlに十分なように新鮮なHNTG*10mlを調製
する。HNTG*は以下のものを含む:HNTG保存液(2.0ml),mil
li−QH2O(7.3ml),EDTA,100mM,pH7.0(0.5m
l),Na3VO40.5M(0.1ml)およびNa4(P27),0.2M(
0.1ml) 4. 氷上に置く。 5. 薬剤とともに2時間インキュベーションした後,調製したEGFリガンド
を,ウエルあたり10μlで,25nMの最終濃度となるように細胞に加える。
対照ウエルにはDMEMのみを加える。振盪しながら室温で5分間インキュベー
トする。 6. 試験化合物,EGFおよびDMEMを除去する。細胞をPBSで2回洗浄
する。HNTG*をウエルあたり100μlで細胞に移す。氷上に5分間置く。
その間に,他のELISAプレートからブロッキング緩衝液を除去し,上述した
ようにTBSTで洗浄する。 7. マイクロピペッターにぴったりと固定したピペットチップを用いて,細胞
をプレートからはがし,HNTG*溶解緩衝液を繰り返し吸引および分配するこ
とにより,細胞物質をホモジナイズする。コーティングし,ブロッキングし,洗
浄したELISAプレートに溶解物を移す。振盪しながら室温で1時間インキュ
ベートする。 8. 溶解物を除去し,TBSTで4回洗浄する。新たに希釈した抗Ptyr抗
体をウエルあたり100μlでELISAプレートに移す。抗Ptyr抗血清(
TBST中1:3000希釈)の存在下で,振盪しながら室温で30分間インキ
ュベートする。 9. 抗Ptyr抗体を除去し,TBSTで4回洗浄する。新たに希釈したTA
GO30抗ウサギIgG抗体をELISAプレートにウエルあたり100μlで
移す。振盪しながら室温で30分間インキュベートする(抗ウサギIgG抗体:
TBST中1:3000希釈)。 10. 検出抗体を除去し,TBSTで4回洗浄する。新たに調製したABTS
/H22溶液をウエルあたり100μlでELISAプレートに移す。室温で2
0分間インキュベートする(ABTS/H22溶液:10mlABTS保存液中
1.2μlの30%H22)。 11. 50μlの5NH2SO4を加えることにより反応を停止し(任意),4
10nmでO.D.を測定する。 12. 最大ホスホチロシンシグナルは,陰性対照の値を陽性対照の値から差し
引くことにより決定する。次に,陰性対照を差し引いた後,抽出物含有ウエルに
ついてのホスホチロシン含有量のパーセント阻害を計算する。
【0334】実施例114:Met自己リン酸化アッセイ−ELISA このアッセイは,Metレセプター上のMet蛋白質チロシンキナーゼレベル
を分析することにより,Metチロシンキナーゼ活性を決定する
【0335】材料および試薬 以下の材料および試薬を用いた: a. HNTG(5X保存溶液):23.83gHEPESおよび43.83g
NaClを約350mldH2Oに溶解する。HClまたはNaOHでpHを7
.2に調節し,500mlグリセロールおよび10mlTritonX−100
を加え,混合し,dH2Oを加えて総容量を1Lとする。1X作業溶液1Lを作
成するためには,200mlの5X保存溶液を800mldH2Oに加え,必要
に応じてpHを調べて調節し,4℃で保存する。 b. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水),Gibco Cat.#45
0−1300EB(1X溶液) c. ブロッキング緩衝液:500mldH2O中に,100gBSA,12.
1gTris−pH7.5,58.44gNaClおよび10mlTween−
20を加え,希釈して総容量1Lとする。 d. キナーゼ緩衝液:500mldH2Oに,12.1gTRIS(pH7.
2),58.4gNaCl,40.7gMgCl2および1.9gEGTAを加
え,dH2Oで総容量1Lとする。 e. PMSF(フッ化フェニルメチルスルホニル),Sigma Cat.#
P−7626,435.5mgに100%エタノールを総容量25mlとなるよ
うに加え,ボルテックスする。 f. ATP(細菌起源),Sigma Cat.#A−7699,粉末を−2
0℃で保存する;作業溶液を作成するためには,3.31mgを1mldH2
中に溶解する。 g. RC−20H HRPOコンジュゲート化抗ホスホチロシン,Trans
duction Laboratories Cat.#E120H h. Pierce 1−Step(商標)Turbo−TMB−ELISA(
3,3',5,5'−テトラメチルベンジジン),Pierce Cat.#34
022 i. H2SO4,濃硫酸1ml(18N)を35mldH2Oに加える。 j. TRIS HCL,Fischer Cat.#BP152−5;材料1
21.14gに600mlのMilliQ H2Oを加え,HClでpHを7.
5(または7.2)に調節し,MilliQ H2Oで容量を1Lとする。 k. NaCl,Fischer Cat.#S271−10,5M溶液を作成
する。 l. Tween−20,Fischer Cat.#S337−500 m. Na3VO4,Fischer Cat.#S454−50,材料1.8g
に80mlのMilliQ H2Oを加え,HClまたはNaOHでpHを10
.0に調節し,電子レンジで沸騰させ,冷却し,pHを調べ,pHが10.0で
安定となるまでこの工程を繰り返し,MilliQ H2Oを加えて総容量10
0mlとし,1mlアリコートを作成し,−80℃で保存する。 n. MgCl2,Fischer Cat.#M33−500,1M溶液を作
成する。 o. HEPES,Fischer Cat.#BP310−500,200m
lMilliQ H2Oに,材料59.6gを加え,pHを7.5に調節し,総
容量250mlとし,濾過滅菌する。 p. アルブミン,ウシ(BSA),Sigma Cat.#A−4503,材
料30gに滅菌蒸留水を加えて総容量300mlとし,4℃で保存する。 q. TBST緩衝液:1Lの目盛り付きシリンダー中の約900mlのdH2
Oに6.057gTRISおよび8.766gNaClを加え,溶解したとき,
HClでpHを7.2に調節し,1.0mlTritonX−100を加え,d
2Oで総容量1Lとする。 r. ヤギアフィニティー精製抗体ウサギIgG(全分子),Cappel C
at.#55641 s. 抗h−Met(C−28)ウサギポリクローナルIgG抗体,Santa Cruz Chemical Cat.#SC−161 t. 過渡的にトランスフェクションされたEGFR/Metキメラ細胞(EM
R)(Komada,et al.,Oncogene,8:2381−239
0(1993) u. 炭酸ナトリウム緩衝液,(Na2CO4,Fischer Cat.#S4
95):材料10.6gに800mlのMilliQ H2Oを加え,溶解した
とき,NaOHでpHを9.6に調節し,MilliQ H2Oで総容量1Lと
し,濾過し,4℃で保存する。
【0336】方法 以下の工程は,特に記載のない限り,全て室温で実施する。ELISAプレー
ト洗浄は全てTBSTで4回すすぐことにより行う。A.EMR溶解 この方法は,レセプター捕捉の開始の前夜または直前に実施することができる
。 1. 溶解物を37℃の水浴中で渦巻き動作により最後の結晶が消失するまで急
速に溶解する。 2. 細胞ペレットを1mMPMSFを含有する1X HNTG中で溶解する。
15cm皿の細胞あたり3mlのHNTGを用いる。計算したHNTG容量の1
/2を加え,管を1分間ボルテックスし,残量のHNTGを加え,さらに1分間
ボルテックスする。 3. 管の釣り合いをとり,10,000xg,10分間,4℃で遠心分離する
。 4. 上清をプールし,アリコートを除去して蛋白質測定を行う。 5. プールしたサンプルをドライアイス/エタノール浴中で急速凍結する。こ
の工程は,溶解物を一夜保存するか蛋白質測定後に直ちに使用するかにかかわら
ず実施する。 6. 標準的ビシンコニン酸(BCA)法を用いて蛋白質測定を実施する(BC
Aアッセイ試薬キット,Pierce Chemical Cat.#2322
5)。
【0337】B.ELISA法 1. Corning96ウエルELISAプレートを,総ウエル容量50μl
,ウエルあたり5μgの炭酸塩緩衝液中のヤギ抗ウサギ抗体でコーティングする
。4℃で一夜保存する。 2. プレートを逆さにして液体を除去することにより,未結合ヤギ抗ウサギ抗
体を除去する。 3. 150μlのブロッキング緩衝液を各ウエルに加える。振盪しながら30
分間インキュベートする。 4. TBSTで4回洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて過
剰の液体および気泡を除去する。 5. ウエル総容量100μlに対して,TBST中で希釈したウサギ抗Met
抗体をウエルあたり1μg加える。 6. 溶解物をHNTGで希釈する(90μg溶解物/100μl)。 7. 希釈した溶解物100μlを各ウエルに加える。60分間振盪する。 8. TBSTで4回洗浄する。ペーパータオル上で軽くたたいて過剰の液体お
よび気泡を除去する。 9. ウエルあたり50μlの1X溶解物緩衝液を加える。 10. 化合物/抽出物をポリプロピレン96ウエルプレート中で1Xキナーゼ
緩衝液中で1:10に希釈する。 11. 希釈した化合物5.5μlをELISAプレートウエルに移す。振盪し
ながら室温で20分間インキュベートする。 12. ウエルあたり5.5μlの60μMATP溶液を加える。陰性対照には
ATPを加えない。振盪しながら90分間インキュベートする。 13. TBSTで4回洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて
過剰の液体および気泡を除去する。 14. ウエルあたり100μlのRC20(ブロッキング緩衝液中1:300
0希釈)を加える。振盪しながら30分間インキュベートする。 15. TBSTで4回洗浄する。プレートをペーパータオル上で軽くたたいて
過剰の液体および気泡を除去する。 16. ウエルあたり100μlのTurbo−TMBを加える。振盪しながら
30−60分間インキュベートする。 17. ウエルあたり100μlの1MH2SO4を加えて反応を停止させる。 18. Dynatech MR7000 ELISAリーダーでアッセイを読
む。試験フィルター=450nm,参照フィルター=410nm。
【0338】実施例115:生化学的srcアッセイ−ELISA このアッセイを用いて,ビオチニル化ペプチドのリン酸化を読出しとして測定
することにより,src蛋白質キナーゼ活性を決定する。
【0339】材料および試薬: 以下の材料および試薬を用いた: a. srcでトランスフォームした酵母 b. 細胞溶解物:srcを発現する酵母細胞をペレット化し,水で1回洗浄し
,再びペレット化して,使用するまで−80℃で保存する。 c. N−末端ビオチニル化EEEYEEYEEEYEEEYEEEYは,当業
者に周知の標準的な方法により調製する。 d. DMSO:Sigma,St.Louis,MO e. 96ウエルELISAプレート:Corning96ウエルEasy W
ash,改変平底プレート,Corning Cat.#25805−96 f. NUNC96ウエルV−底ポリプロピレンプレート,化合物の希釈用:A
pplied Scientific Cat.#A−72092 g. Vecastain ELITE ABC試薬:Vector,Burl
ingame,CA h. 抗src(327)mab:Schizosaccharomyces
Pombeを用いて組換えSrcを発現させる(Superti−Furga,
et al.,EMBO J.,12:2625−2634;Superti−
Furga,et al.,Nature Biochem.,14:600−
605)。S.Pombe SP200株(h−s leul.32 ura4
ade210)を記載されたように増殖させ,酢酸リチウム法(Supert
i−Furga,(上掲))によりpRSP発現プラスミドでトランスフォーム
する。細胞は1μMチアミンの存在下で増殖させてnmtlプロモーターの発現
を抑制するか,またはチアミンの非存在下で増殖させて発現を誘導する。 i. モノクローナル抗ホスホチロシン,UBI05−321(代わりにUB4
0を用いることができる) j. Turbo TMB−ELISAペルオキシダーゼ基質:Pierce
Chemical
【0340】緩衝溶液: a. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水):GIBCO PBS,GIB
CO Cat.#450−1300EB b. ブロッキング緩衝液:5%無脂乳(Carnation),PBS中 c 炭酸塩緩衝液:Na2CO4,Fischer,Cat.#S495,100
mM保存溶液を作成する。 d. キナーゼ緩衝液:1.0ml(1M保存溶液から)MgCl2;0.2m
l(1M保存溶液から)MnCl2;0.2ml(1M保存溶液から)DTT;
5.0ml(1M保存溶液から)HEPES;0.1mlTX−100;Mil
liQ H2Oで総容量10mlとする。 e. 溶解緩衝液:5.0HEPES(1M保存溶液から);2.74mlNa
Cl(5M保存溶液から);10mlグリセロール;1.0mlTX−100;
0.4mlEDTA(100mM保存溶液から);1.0mlPMSF(100
mM保存溶液から);0.1mlNa3VO4(0.1M保存溶液から);Mil
liQ H2Oで総容量100mlとする。 f. ATP:Sigma Cat.#A−7699,10mM保存溶液(5.
51mg/ml)を作成する。 g. TRIS−HCl:Fischer Cat.#BP152−5,600
mlのMilliQ H2Oに121.14gの物質を加え,HClでpHを7
.5に調節し,MilliQ H2Oで総容量1Lとする。 h. NaCl:Fischer Cat.#S271−10,MilliQ
2Oで5M保存溶液を作成する。 i. Na3VO4:Fischer Cat.#S454−50;80mlのM
illiQ H2Oに,1.8gの物質を加える;HClまたはNaOHでpH
を10.0に調節する;電子レンジ中で沸騰させる;冷却する;pHを調べ,加
熱/冷却サイクルの後にpHが安定に維持されるまでpH調節を繰り返す;Mi
lliQ H2Oで総容量100mlとする;1mlのアリコートを作成し,−
80℃で保存する。 j. MgCl2:Fischer Cat.#M33−500,MilliQ H2Oで1M保存溶液を作成する。 k. HEPES:Fischer Cat.#BP310−500;200m
lMilliQ H2Oに,59.6gの物質を加え,pHを7.5に調節し,
MilliQ H2Oで総容量250mlとし,濾過滅菌する(1M保存溶液)
。 l. TBST緩衝液:TBST緩衝液:900mlのdH2Oに,6.057
gTRISおよび8.766gNaClを加える;HClでpHを7.2に調節
し,1.0mlTriton−X100を加える;dH2Oで総容量1Lとする。 m. MnCl2:Fischer Cat.#M87−100,MilliQ
2Oで1M保存溶液とする。 n. DTT:Fischer Cat.#BP172−5 o. TBS(TRIS緩衝化食塩水):900mlのMilliQ H2Oに
,6.057gTRISおよび8.777gNaClを加える;MilliQ
2Oで総容量を1Lとする。 p. キナーゼ反応混合物:アッセイプレート(100ウエル)1枚あたりの量
:1.0mlキナーゼ緩衝液,200μgGST−ζ,MilliQ H2Oで
最終容量8.0mlとする。 q. ビオチン標識EEEYEEYEEEYEEEYEEEY:水中のペプチド
保存溶液(1mM,2.98mg/ml)を使用の直前に新たに作成する。 r. Vectastain ELITE ABC試薬:14mlの作業用試薬
を調製するためには,1滴の試薬Aを15mlTBSTに加え,管を数回逆さに
して混合する。次に1滴の試薬Bを加える。管を室温で環状振盪器に入れ,30
分間混合する。
【0341】方法 a.srcでコーティングしたELISAプレートの調製 1. ELISAプレートを100μlの炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.6)
中の0.5μg/ウエルの抗srcmabで,4℃で一夜コーティングする。 2. ウエルをPBSで1回洗浄する。 3. プレートをPBS中5%ミルク0.15mlで,室温で30分間ブロッキ
ングする。 4. プレートをPBSで5回洗浄する。 5. 溶解緩衝液中で希釈した,srcでトランスフォームした酵母の溶解物を
10μg/ウエルで加える(ウエルあたり総容量0.1ml)。(溶解物の量は
,バッチにより異なるであろう)。プレートを室温で20分間振盪する。b.ホスホチロシン抗体でコーティングしたELISAプレートの調製 1. 4G10プレート:100μlPBS中の0.5μg/ウエルの4G10
で4℃で一夜コーティングし,150μlのPBS中5%ミルクで室温で30分
間ブロッキングする。c.キナーゼアッセイ法 1. 工程1−7からの未結合蛋白質を除去し,プレートをPBSで5回洗浄す
る。 2. ウエルあたり0.08mlのキナーゼ反応混合物(ウエルあたり10μl
の10Xキナーゼ緩衝液および10μM(最終濃度)のビオチン−EEEYEE
YEEEYEEEYEEEY,水中に希釈)を加える。 3. 10%DMSOを含有する水中に希釈した10μlの化合物を加え,室温
で15分間プレインキュベートする。 4. 10μl/ウエルの水中0.05mMATP(最終5μMATP)を加え
ることにより,キナーゼ反応を開始させる。 5. ELISAプレートを室温で15分間振盪する。 6. ウエルあたり10μlの0.5MEDTAを加えることによりキナーゼ反
応を停止させる。 7. 90μlの上清を,ブロッキングした4G10コーティングELISAプ
レートに移す。 8. 振盪しながら室温で30分間インキュベートする。 9. プレートをTBSTで5回洗浄する。 10. Vectastain ELITE ABC試薬(100μl/ウエル
)とともに室温で30分間インキュベートする。 11. ウエルをTBSTで5回洗浄する。 12. Turbo TMBで発色させる。
【0342】実施例116:生化学的lckアッセイ−ELISA このアッセイを用いて,GST−ζのリン酸化を読出しとして測定することに
より,lck蛋白質キナーゼ活性を決定する。
【0343】材料および試薬: 以下の材料および試薬を用いた: a. lckでトランスフォームした酵母:Schizosaccharomy
ces Pombeを用いて組換えLckを発現させる(Superti−Fu
rga,et al.,EMBO J,12:2625−2634;Super
ti−Furga,et al.,Nature Biotech.,14:6
00−605)。S.Pombe SP200株(h−s leul.32 u
ra4 ade210)を記載されたように増殖させ,pRSP発現プラスミド
で酢酸リチウム法によりトランスフォームする(Superti−Furga,
(上掲))。細胞を1μMチアミンの存在下で増殖させ,発現を誘導する。 b. 細胞溶解物:lckを発現する酵母細胞をペレット化し,水で1回洗浄し
,再ペレット化し,使用するまで−80℃で凍結保存する。 c. GST−ζ:細菌中で発現させるためのGST−ζ融合蛋白質をコードす
るDNAは,Howard Hughes Medical Institut
e,the University of California,San F
ranciscoのArthur Weissから入手する。トランスフォーム
した細菌を振盪しながら25℃で一夜増殖させる。GST−ζは,グルタチオン
アフィニティークロマトグラフィー(Pharmacia,Alameda,C
A)により精製する。 d. DMSO:Sigma,St.Louis,MO e. 96ウエルELISAプレート:Corning96ウエルEasy W
ash,改変平底プレート,Corning Cat.#25805−96 f. NUNC96ウエルV−底ポリプロピレンプレート,化合物希釈用:Ap
plied Scientific Cat.#AS−72092 g. 精製ウサギ抗GST抗血清:Amrad Corporation(Au
stralia)Cat.#90001605 h. ヤギ抗ウサギ−IgG−HRP:Amersham Cat.#V010
301 i. ヤギ抗マウスIgG(H+L):Jackson Labs Cat.#
5215−005−003 j. 抗Lck(3A5)モノクローナル抗体:Santa Cruz Bio
technologyCat#sc−433 k. 抗ホスホチロシンモノクローナル抗体UBI05−321(代わりにUB
40を用いてもよい)
【0344】緩衝溶液: a. PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水)1X溶液:GIBCOPBS,
GIBCO Cat.#450−1300EB b. ブロッキング緩衝液:100gBSA,12.1gTRIS−pH7.5
,58.44gNaCl,10mlTween−20,MilliQ H2Oで
総容量1Lとする。 c. 炭酸緩衝液:Na2CO4,Fischer,Cat.#S495;Mil
liQ H2Oで100mM溶液とする。 d. キナーゼ緩衝液:1.0ml(1M保存溶液より)MgCl2;0.2m
l(1M保存溶液より)MnCl2;0.2ml(1M保存溶液より)DTT;
5.0ml(1M保存溶液より)HEPES;0.1mlTX−100;Mil
liQ H2Oで総容量10mlとする。 e. 溶解緩衝液:5.0HEPES(1M保存溶液より);2.74mlNa
Cl(5M保存溶液より);10mlグリセロール;1.0mlTX−100;
0.4mlEDTA(100mM保存溶液より);1.0mlPMSF(100
mM保存溶液より);0.1mlNa3VO4(0.1M保存溶液より);Mil
liQ H2Oで総容量100mlとする。 f. ATP:Sigma Cat.#A−7699,10mM保存溶液(5.
51mg/ml)を作成する。 g. TRIS−HCl:Fischer Cat.#BP152−5,600
mlのMilliQ H2Oに,121.14gの物質を加え,HClでpHを
7.5に調節し,MilliQ H2Oで総容量1Lとする。 h. NaCl:Fischer Cat.#S271−10,MilliQ
2Oで5M保存溶液を作成する。 i. Na3VO4:Fischer Cat.#S454−50;80mlのM
illiQ H2Oに,1.8gの物質を加える;HClまたはNaOHでpH
を10.0に調節する;電子レンジ中で沸騰させる;冷却する;pHを調べ,加
熱/冷却サイクルの後にpHが安定となるまでpH調節を繰り返す;Milli
Q H2Oで総容量100mlとする;1mlのアリコートを作成し,−80℃
で保存する。 j. MgCl2:Fischer Cat.#M33−500,MilliQ
2Oで1M保存溶液を作成する。 k. HEPES:Fischer Cat.#BP310−500;200m
lのMilliQ H2Oに,59.6gの物質を加え,pHを7.5に調節し
,MilliQ H2Oで総容量250mlとし,濾過滅菌する(1M保存溶液
)。 l. アルブミン,ウシ(BSA),Sigma Cat.#A4503;15
0mlのMilliQ H2Oに,30gの物質を加え,MilliQ H2Oで
総容量300mlとし,0.22μmフィルターを通して濾過し,4℃で保存す
る。 m. TBST緩衝液:900mlのdH2Oに,6.057gTRISおよび
8.766gNaClを加える;HClでpHを7.2に調節する;1.0ml
Triton−X100を加える;dH2Oで総容量1Lとする。 n. MnCl2:Fischer Cat.#M87−100,MilliQ
2Oで1M保存溶液を作成する。 o. DTT;Fischer Cat.#BP172−5 p. TBS(TRIS緩衝化食塩水):900mlのMilliQ H2Oに
,6.057gTRISおよび8.777gNaClを加える;MilliQ
2Oで総容量1Lとする。 q キナーゼ反応混合物:アッセイプレート(100ウエル)1枚あたりの量:
1.0mlキナーゼ緩衝液,200μgGST−ζ,MilliQ H2Oで最
終容量8.0mlとする。
【0345】方法: a.LckでコーティングしたELISAプレートの調製 1. 100μlの炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.6)中のヤギ抗マウスIg
G2.0μg/ウエルで,4℃で一夜コーティングする。 2. ウエルをPBSで1回洗浄する。 3. プレートを0.15mlのブロッキング緩衝液で室温で30分間ブロッキ
ングする。 4. プレートをPBSで5回洗浄する。 5. 0.1mlPBS中の抗lck(モノクローナル抗体3A5)を0.5μ
g/ウエルで室温で1−2時間加える。 6. プレートをPBSで5回洗浄する。 7. 溶解緩衝液中に希釈した,lckでトランスフォームした酵母の溶解物を
20μg/ウエルで加える(ウエルあたり総容量0.1ml)。プレートを4℃
で一夜振盪して活性の喪失を防止する。b.ホスホチロシン抗体でコーティングしたELISAプレートの調製 1. UB40プレート:100μlPBS中の1.0μg/ウエルUB40を
4℃で一夜加え,150μlのブロッキング緩衝液で少なくとも1時間ブロッキ
ングする。c.キナーゼアッセイ法 1. 工程1−7からの未結合蛋白質を除去し,プレートをPBSで5回洗浄す
る。 2. ウエルあたり0.08mlのキナーゼ反応混合物(ウエルあたり,水で希
釈した10μlの10Xキナーゼ緩衝液および2μgGST−ζを含む)を加え
る。 3. 10%DMSOを含有する水中で希釈した化合物10μlを加え,室温で
15分間プレインキュベートする。 4. 水中0.1mMATP(最終濃度10μMATP)を10μl/ウエルで
加えることによりキナーゼ反応を開始させる。 5. ELISAプレートを室温で60分間振盪する。 6. ウエルあたり10μlの0.5MEDTAを加えることによりキナーゼ反
応を停止させる。 7. 90μlの上清を,上述のB節からのブロッキングした4G10コーティ
ングELISAプレートに移す。 8. 振盪しながら室温で30分間インキュベートする。 9. プレートをTBSTで5回洗浄する。 10. 100μlTBST中1:5000に希釈したウサギ抗GST抗体とと
もに室温で30分間インキュベートする。 11. ウエルをTBSTで5回洗浄する。 12. 100μlのTBST中1:20,000に希釈したヤギ抗ウサギ−I
gG−HRPとともに室温で30分間インキュベートする。 13. ウエルをTBSTで5回洗浄する。 14. Turbo TMBで発色させる。
【0346】実施例117:RAFのリン酸化機能を測定するアッセイ 以下のアッセイは,RAFにより触媒される,その標的蛋白質MEKならびに
MEKの標的であるMAPKのリン酸化の量を測定する。RAF遺伝子配列は,
Bonnerら(1985,Molec.Cell.Biol.5:1400−
1407)に記載されており,多くの遺伝子配列データバンクにおいて容易にア
クセス可能である。核酸ベクターの構築および本発明のこの部分において用いら
れる細胞株は,Morrisonら(1988,Proc.Natl.Acad
.Sci.USA85:8855−8859)にすべて記載されている。
【0347】材料および試薬 1. Sf9(Spodoptera frugiperda)細胞;GIBC
O−BRL,Gaithersburg,MD 2. RIPA緩衝液:20mMTris/HC1pH7.4,137mMNa
Cl,10%グリセロール,1mMPMSF,5mg/Lアプロテニン,0.5
%TritonX−100; 3. チオレドキシン−MEK融合蛋白質(T−MEK):T−MEK 発現およびアフィニティークロマトグラフィーによる精製は,製造元の方法に従
って実施する。カタログ#K350−01およびR350−40,Invitr
ogenCorp.,San Diego,CA 4. His−MAPK(ERK2);His−タグMAPKは,His−MA
PKをコードするpUC18ベクターによりトランスフォームしたXL1 Bl
ue細胞中で発現させる。His−MAPKはNi−アフィニティークロマトグ
ラフィーにより精製する。Cat#27−4949−01,Pharmacia
,Alameda,CA,本明細書に記載されたとおり。 5. ヤギ抗マウスIgG:Jackson laboratories,We
st Grove,PA.カタログ,#515−006−008,Lot#28
563 6. RAF−1蛋白質キナーゼ特異的抗体:URP2653,UBI 7. コーティング緩衝液:PBS;リン酸緩衝化食塩水,GIBCO−BRL
,Gaithersburg,MD 8. 洗浄緩衝液:TBST−50mMTris/HCLpH7.2,150m
MNaCl,0.1%TritonX−100 9. ブロッキング緩衝液:TBST,0.1%エタノールアミンpH7.4 10. DMSO,Sigma,St.Louis,MO 11. キナーゼ緩衝液(KB):20mMHEPES/HCl(pH7.2)
,150mMNaCl,0.1%TritonX−100,1mMPMSF,5
mg/Lアプロテニン,75mMオルトバナジウム酸ナトリウム,0.5MMD
TTおよび10mMMgCl2 12. ATP混合物:l00mMMgCl2,300mMATP,10mCi3 3 PATP(DuPont−NEN)/mL 13 停止溶液:1%リン酸;Fisher,Pittsburgh,PA 14. Wallacリン酸セルロースフィルターマット;Wallac,Tu
rku,Finnland 15. フィルター洗浄溶液:1%リン酸,Fisher,Pittsburg
h,PA 16. Tomtecプレート回収機,Wallac,Turku,Finnl
and 17. Wallacベータプレートリーダー#1205,Wallac,Tu
rku,Finnland 18. 化合物用に,NUNC96ウエルV底ポリプロピレンプレート,App
lied Scientificカタログ#AS−72092
【0348】方法 以下のすべての工程は,特に指示しないかぎり,室温で実施した。 1. ELISAプレートコーティング:ELISAウエルを100mlのヤギ
抗マウスアフィニティー精製抗血清(1mg/l00mLコーティング緩衝液)
で4℃で一夜コーティングする。ELISAプレートは,4℃で保存したとき,
2週間使用することができる。 2. プレートを逆さにして液体を除去する。100mLのブロッキング溶液を
加え,30分間インキュベートする。 3. ブロッキング溶液を除去し,洗浄緩衝液で4回洗浄する。プレートをペー
パータオル上で軽くたたいて過剰の液体を除去する。 4. 各ウエルに1mgのRAF−1特異的抗体を加え,1時間インキュベート
する。工程3に記載したように洗浄する。 5. RAS/RAFで感染させたSf9細胞からの溶解物を解凍し,TBST
で10mg/100mLに希釈する。10mgの希釈溶解物をウエルに加え,1
時間インキュベートする。インキュベーションの間,プレートを振盪する。陰性
対照には溶解物を加えない。各ウイルスにつきMOI5で細胞を組換えバキュロ
ウイルスで感染させた後,RAS/RAFで感染させたSf9昆虫細胞からの溶
解物を調製し,48時間後に回収する。細胞をPBSで1回洗浄し,RIPA緩
衝液中で溶解する。不溶物質を遠心分離(5分間,10000xg)により除去
する。溶解物のアリコートをドライアイス/エタノール中で凍結し,使用まで−
80℃で保存する。 6. 非結合物質を除去し,上に簡単に述べたように洗浄する(工程3)。 7. ウエルあたり2mgのT−MEKおよび2mgのHis−MAEPKを加
え,キナーゼ緩衝液で容量を40mLに調節する。細胞抽出物からT−MEKお
よびMAPKを精製する方法は,本明細書の実施例に記載される。 8. 化合物(保存溶液10mg/mLDMSO)または抽出物をTBSTプラ
ス1%DMSO中であらかじめ20倍に希釈する。5mLのあらかじめ希釈した
化合物/抽出物を工程6に記載したウエルに加える。20分間インキュベートす
る。対照には薬剤を加えない。 9. 5mLATPミックスを加えることによりキナーゼ反応を開始する。イン
キュベーションの間,ELISAプレート振盪器でプレートを振盪する。 10. 60分後,30mLの停止溶液を各ウエルに加えることによりキナーゼ
反応を停止する。 11. ホスホセルロースマットおよびELISAプレートをTomtecプレ
ート回収機中に置く。フィルターを回収し,フィルター洗浄溶液で製造元の推奨
にしたがってこれを洗浄する。フィルターマットを乾燥する。フィルターマット
を密封し,ケース中に置く。ケースを放射活性検出装置に入れ,フィルターマッ
ト上の放射活性リンを定量する。 あるいは,アッセイプレートの個々のウエルからの40mLのアリコートを,
ホスホセルロースフィルターマットの対応する位置に移すことができる。フィル
ターを風乾した後,フィルターをトレイ中に置く。トレイを穏やかにロックし,
洗浄溶液を15分間ごとに1時間交換する。フィルターマットを風乾する。フィ
ルターマットを密封し,サンプル中の放射活性リンを測定するのに適当なケース
中に入れる。ケースを検出装置に入れ,フィルターマット上の放射活性リンを定
量する。
【0349】実施例118:FLK−1/KDRアッセイ
【0350】実施例119:ZAP−70アッセイ 材料および試薬: 1.Corning96−ウエルElisaプレート,Corningカタログ
#;25805−96 2.
【表22】 3.PBS(ダルベッコリン酸緩衝化食塩水,)Gibcoカタログ#450−
1300EB
【表23】
【表24】 1リットルの10x保存溶液を作成するためには: 1)1リットルのメスシリンダーに約900mlのdH2Oを加える 2)MgCl2以外のすべての試薬を加える 3)すべての試薬が溶解したら,HClでpHを7.2に調節する 4)MgCl2を加える 5)dH2Oで容量を1リットルとする この緩衝液を作成する必要はない。保存PBSの供給源が2つ存在する: 1)滅菌GIBCO PBS(1x),500mlボトル中,培地冷蔵庫中(こ
れが選択すべき緩衝液である) 2)滅菌10xおよび1xPBS,ガラス棚中にある。このPBSを用いる場合
,HClでpHを7.2に調節しなければならない。 上述の10x保存溶液のいずれかから1x作業溶液を作成するためには:
【表25】 10x保存溶液を希釈した後にpHを調べたほうがよい。 *注:PBSは室温で放置することができるが,4℃が好ましい保存温度である
。 4.50mM HEPES Gibco組織培養等級1M HEPESをMilliQue H2Oで50m
M HEPESの最終濃度に希釈する
【表26】 5.ブロッキング緩衝液
【表27】 6.Zap70キナーゼドメインを含む精製GST融合蛋白質(Biochem
istry Lab,SUGEN,Inc.),−80℃,バッチ#;917p
88,濃度0.18mg/mL 7.TBS−W緩衝液
【表28】 1リットルの1x作業溶液を作成するためには: 1)1リットルのメスシリンダーに約900mlのdH2Oを加える 2)すべての試薬を加える 3)すべての試薬が溶解したら,HClでpHを7.6に調節する 4)dH2Oで容量を1リットルとする 5)Tween20の10%保存溶液を保存しないこと。100%Tween2
0を緩衝液に加える。 10x保存溶液は,量を10倍にすることにより作成することができる(ただし
最終容量を1リットルに保つ)。次にこの保存溶液をdH2Oで10倍に希釈し
,再びpHを7.2に調節する。 1Xおよび10XTBS(pH7.6)はMedia Preparation
Departmentから供給される。 8.MilliQue H2O+4%DMSO
【表29】 9.1mM ATP
【表30】 1mMの保存溶液を作成するためには: 1)5mlのdH2Oを2.75mgのATPに加える 2)ボルテックスする *注:ATP対dH2Oの比を同じにすれば,任意のmg量のATPを用いるこ
とができる。 *注:この試薬は小さいアリコート中で−20℃で保存することができる。使用
直前に取り出し,氷中に保存する。アリコートを凍結/融解してはならない。未
使用部分は廃棄する。 10.1M MnCl2
【表31】 12.還元型グルタチオン
【表32】 *再懸濁液中では安定ではない。実験のたびに新鮮な保存溶液を調製する。 13.2Xキナーゼ希釈緩衝液
【表33】 14.4XATP反応混合物
【表34】 15.EDTA
【表35】 保存溶液を作成するためには: 1)約70mlのdH2Oを250mlのビーカーに加える 2)EDTAを加える 3)ビーカー中にpHプローブを入れ,10N NaOHを滴加する。EDTA
はpHが約7.0になるまで溶解しないであろう。EDTAが溶解するにつれて
pHは低下し,さらにNaOHを加える。 4)すべてのEDTAが溶解したら,pHを8.0に調節する 5)100mlのメスシリンダーに移し,dH2Oで容量を100mlとする 保存溶液はMedia Preparation Departmentからも
入手可能である。 16.抗体希釈緩衝液
【表36】 17.HRP−コンジュゲート化抗−Ptyr
【表37】 18.安定なABTS溶液
【表38】 19.NUNC96−ウエルV底ポリプロピレンプレート(Applied S
cientificカタログ#;AS−72092) 20.10%SDS(社内の一般試薬室の保存溶液より)
【0351】方法: 1.ELISAプレートを100μlのPBS中の2μgのポリ(Glu−Ty
r)で4℃で一夜被覆する(PolyEY保存溶液10.0mg/ml,PBS
中,−80℃) 2.Titertekプレート洗浄器のPBSRINSEプログラムを用いて洗
浄する。プレートを150μLのTBBで60分間ブロッキングする。PBS/
BLOCKプログラムは,PBSリンスの後にブロッキング緩衝液を加える。 3.プレートをPBSで2回,50mM Hepes緩衝液,pH7.4で1回
洗浄する(洗浄器プログラム1STWASHを用いる)。他の緩衝液を調製する
必要があれば,プレートをHEPES緩衝液中に保存することができる。キナー
ゼ希釈緩衝液,ATP混合物,およびTBS−Wはすべて,進行前に調製すべき
である。 4.25μLの薬剤(4%DMSO中)またはDMSO対照(4%,水中)をプ
レートに加える。化合物の100%DMSO中10mM保存溶液から出発する場
合は,水で25倍に希釈する。薬剤希釈プレートの濃度は,4%DMSO中40
0μMとなる。連続希釈を作成する場合には,4%DMSO/水で薬剤プレート
の下方に希釈する。アッセイプレート中の最終化合物濃度(最高)は,1%DM
SO中100μMである。 5.50μlの希釈キナーゼをすべてのウエルに加える。精製キナーゼを"キナ
ーゼ希釈緩衝液"で希釈して,5ng/ウエルの濃度とする。(現在の精製キナ
ーゼバッチの濃度は0.18mg/mLである)。現在のバッチについては,3
.33μLを6mLのKDBに加える。キナーゼは希釈すると不安定である。希
釈後,できるだけ早くキナーゼ反応を開始する。 6.25μLの0.5MEDTAを陰性対照ウエルに加える。 7.25μLのATP/MnCl2混合物を全プレートに加える。反応時間は1
0分間であり,これがアッセイの最も重要な部分である。アッセイは,ATPを
加えた様式と同様にして25μLの0.5MEDTAで停止しなければならい。
酵素,ATP,一次抗体および二次抗体はTitertek Multidro
pを用いて加えることができる。チューブはMilliQue H2Oでフラッ
シュし,試薬を注入する。分配容量は正確に20μLである。 9.プレートをTBS−Wで4回洗浄する(洗浄器プログラムWASH1) 10.基質のリン酸化を検出する。HRPコンジュゲート化抗Ptyrを抗体希
釈緩衝液で1:6,000に希釈する。100μL/ウエルを加え,振盪しなが
ら室温で1時間インキュベートする。 11.プレートをTBS−Wで3回,PBSで1回洗浄する(洗浄器プログラム
LASTWASH)。洗浄緩衝液からの残留Tween20はHRP活性を阻害
し,デルタを減少させる可能性がある。 12.100μlのABTS溶液をProline Biohit Repea
ting PipetorまたはTitertek Multidropを用い
て各ウエルに加える。 15.必要ならば,ウエルあたり20μlの10%SDSを加えることにより発
色反応を停止させる。 16.Dynatech MR7000 elisaリーダーでプレートを読む
。試験フィルター:410nM,参照フィルター:630nM。 対照を配置するためのプレートのテンプレート
【表39】
【0352】細胞/生物学的アッセイ 実施例120:FORBRDU取り込みアッセイの一般的方法 以下のアッセイは,目的とするレセプターを発現するよう遺伝子工学的に改変さ
れた細胞を使用して,DNA中へのBrdU取り込みを決定することにより,リ
ガンド−誘導性DNA合成の活性に及ぼす目的化合物の影響を評価する。 以下の材料,試薬および方法は,以下のBrdU取り込みアッセイのそれぞれに
ついて一般的である。特定のアッセイにおける変更は特に記載される。
【0353】材料および試薬: 1.適当なリガンド 2.工学的に改変した適当な細胞 3.BrdU標識試薬:10mM,PBS(pH7.4)中(Boehring
er Mannheim,Germany) 4.FixDenat:固定溶液(即使用可)(Boehringer Man
nheim,Germany) 5.抗−BrdU−POD:マウスモノクローナル抗体,ペルオキシダーゼとコ
ンジュゲート化(Boehringer Mannheim,Germany) 6.TMB基質溶液:テトラメチルベンジジン(TMB,Boehringer
Mannheim,Germany) 7.PBS洗浄溶液:1XPBS,pH7.4 8.アルブミン,ウシ(BSA),画分V粉体(Sigma Chemical
Co.,USA)
【0354】一般的方法: 1.細胞を8000細胞/ウエルで,10%CS,2mMGln,DMEM中で
96ウエルプレートに播種する。細胞を37℃で5%CO2で一夜インキュベー
トする。 2.24時間後,細胞をPBSで洗浄し,次に無血清培地(0%CSDMEM,
0.1%BSA)中で24時間血清飢餓とする。 3.第3日に,適当なリガンドおよび試験化合物を細胞に同時に加える。陰性対
照ウエルには無血清DMEM,0.1%BSAのみを加える。陽性対照細胞には
リガンドを加えるが試験化合物は加えない。試験化合物は,無血清DMEM中で
リガンドとともに96ウエルプレート中で調製し,連続希釈して7種類の試験濃
度とする。 4.リガンド活性化の18時間後,希釈BrdU標識試薬(1:100,DME
M中,0.1%BSA)を加え,細胞をBrdU(最終濃度=10μM)ととも
に1.5時間インキュベートする。 5.標識試薬とともにインキュベートした後,デカントし逆さにしたプレートを
ペーパータオル上で軽くたたくことにより培地を除去する。FixDenat溶
液を加え(50μl/ウエル),プレートをプレート振盪器で室温で45分間イ
ンキュベートする。 6.デカントし逆さにしたプレートをペーパータオル上で軽くたたくことにより
FixDenat溶液をよく除去する。ミルク(5%脱水ミルク,PBS中,2
00μl/ウエル)をブロッキング溶液としてを加え,プレートをプレート振盪
器で室温で30分間インキュベートする。 7.デカントすることによりブロッキング溶液を除去し,ウエルをPBSで1回
洗浄する。抗−BrdU−POD溶液(1:200希釈,PBS中,1%BSA
)を加え(50μl/ウエル),プレートをプレート振盪器で室温で90分間イ
ンキュベートする。 8.デカントし,ウエルをPBSで5回すすぐことにより抗体コンジュゲートを
よく除去し,プレートを逆さにし,ペーパータオル上で軽くたたくことにより乾
燥する。 9.TMB基質溶液を加え(100μl/ウエル),プレート振盪器で室温で2
0分間,発色が光学的検出に十分となるまでインキュベートする。 10.試料の吸収をDynatechELISAプレートリーダーで410nm
で測定する("デュアル波長"モード,参照波長として490nmでフィルターを
読む)。
【0355】実施例121:EGF−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.マウスEGF,201(ToyoboCo.,Ltd.,Japan) 2.3T3/EGFRc7
【0356】実施例122:EGF−誘導性Her−2−推進性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.マウスEGF,201(ToyoboCo.,Ltd.,Japan) 2.3T3/EGFr/Her2/EGFr(EGFrおよびHer−2キナー
ゼドメイン)
【0357】実施例123:EGF−誘導性Her−4−推進性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.マウスEGF,201(ToyoboCo.,Ltd.,Japan) 2.3T3/EGFr/Her4/EGFr(EGFrおよびHer−4キナー
ゼドメイン)
【0358】実施例124:PDGF−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.ヒトPDGFB/B(Boehringer Mannheim,Germ
any) 2.3T3/EGFRc7
【0359】実施例125:FGF−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.ヒトFGF2/bFGF(GibcoBRL,USA) 2.3T3c7/EGFr
【0360】実施例126:IGF1−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.ヒト,組換え(G511,Promega Corp.,USA) 2.3T3/IGFlr
【0361】実施例127:インスリン−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.インスリン,結晶,ウシ,亜鉛(13007,GibcoBRL,USA)
【0362】実施例128:HGF−誘導性BrdU取り込みアッセイ 方法は,上で概要を記載した一般的方法と同じであるが,ただし以下の点を変更
する:材料および試薬: 1.組換えヒトHGF(Cat.No.249−HG,R&DSystems,
Inc.USA) 2.BxPC−3細胞(ATCCCRL−1687)
【0363】方法: 1.細胞をRPMI10%FBS中で96ウエルプレートに9000細胞/ウエ
ルで播種する。細胞を37℃で5%CO2中で一夜インキュベートする 2.24時間後,細胞をPBSで洗浄し,次に100μlの無血清培地(RPM
I,0.1%BSA)中で24時間血清飢餓とする。 3.第3日に,リガンド(1μg/mlでRPMI,0.1%BSA中で調製;
最終HGF濃度200ng/ml)および試験化合物を含有する25μlを細胞
に加える。陰性対照ウエルには25μlの無血清RPMI,0.1%BSAのみ
を加える。陽性対照細胞にはリガンド(HGF)を加えるが試験化合物は加えな
い。試験化合物は,96ウエルプレートで,リガンドを含む無血清RPMI中で
その最終濃度の5倍で調製し,一連の希釈を作成して7種類の試験濃度とする。
典型的には,試験化合物の最高最終濃度は100μMであり,1:3希釈を用い
る(すなわち,最終試験化合物濃度範囲は0.137−100μMである)。 4.リガンド活性化の18時間後,12.5μlの希釈BrdU標識試薬(1:
100,RPMI,0.1%BSA)を各ウエルに加え,細胞をBrdU(最終
濃度は10pM)とともに1時間インキュベートする。 5.一般的方法と同じ。 6.一般的方法と同じ。 7.デカントすることによりブロッキング溶液を除去し,ウエルをPBSで1回
洗浄する。抗−BrdU−POD溶液(1:100希釈,PBS中,1%BSA
)を加え(100μl/ウエル),プレートを室温でプレート振盪器で90分間
インキュベートする。 8.一般的方法と同じ。 9.一般的方法と同じ。 10.一般的方法と同じ。
【0364】実施例129:HUV−EC−Cアッセイ また,以下のプロトコルを用いて,PDGF−R,FGF−R,VEGF,a
FGFまたはFlk−1/KDR(これらはすべてHUV−EC細胞により天然
に発現されている)に対する化合物の活性を測定することができる。
【0365】第0日 1. HUV−EC−C細胞(ヒト臍静脈内皮細胞,(American Ty
pe Cuture Collection;カタログNo.1730CRL)
を洗浄し,トリプシン処理する。ダルベッコリン酸緩衝化食塩水(D−PBS;
Gibco BRL;カタログNo.14190−029から入手)で2回,約
1ml/10cm2組織培養フラスコで洗浄する。非酵素細胞解離溶液(Sig
ma 化学 Company;カタログNo.C−1544)中で0.05%ト
リプシン−EDTAでトリプシン処理する。0.05%トリプシンは,0.25
%トリプシン/1mMEDTA(Gibco;カタログNo.25200−04
9)を細胞解離溶液中で希釈することにより作成する。約1ml/25−30c
2組織培養フラスコで37℃で約5分間トリプシン処理する。細胞をフラスコ
からはがした後,等量のアッセイ培地を加え,50ml滅菌遠心分離管(Fis
her Scientific;カタログNo.05−539−6)に移す。 2. 50ml滅菌遠心分離管中にアッセイ培地を加えることにより,細胞を約
35mlのアッセイ培地で洗浄し,約200gで10分間遠心分離し,上清を吸
引し,35mlのD−PBSに再懸濁する。D−PBSでさらに2回洗浄し,細
胞を約1ml/組織培養フラスコ15cm2のアッセイ培地に再懸濁する。アッ
セイ培地は,F12K培地(Gibco BRL;カタログNo.21127−
014)+0.5%熱不活性化ウシ胎児血清からなる。Coulter Cou
nter(商標)(Coulter Electronics,Inc.)で細
胞を計数し,アッセイ培地を細胞に加えて0.8−1.0x105細胞/mlの
濃度とする。 3. 細胞を96ウエル平底プレートに100μl/ウエルまたは0.8−1.
0x104細胞/ウエルで加える;37℃,5%CO2で約24時間インキュベー
トする。
【0366】第1日 1. 試験化合物の2倍滴定を別々の96ウエルプレート中に作成する。一般に
,50μMから0μMまで。上述の第0日,工程2と同じアッセイ培地を用いる
。滴定は,90μl/ウエルの試験化合物を200μM(4X最終ウエル濃度)
で特定のプレートカラムの最上のウエルに加えることにより行う。試験化合物保
存液濃度は通常DMSO中20mMであるため,200μMの薬剤濃度は2%D
MSOを含む。 したがって,DMSO濃度を一定に保持しながら薬剤を希釈するために,アッ
セイ培地中(F12K+0.5%ウシ胎児血清)2%DMSOとした希釈剤を,
試験化合物滴定の希釈剤として用いる。この希釈物をカラム中の残りのウエルに
60μl/ウエルで加える。カラムの最上ウエル中の120μlの200μM試
験化合物希釈物から60μlを採取し,カラムの第2のウエル中の60μlと混
合する。このウエルから60μlを採取し,カラム中の第3のウエル中の60μ
lと混合し,2倍滴定が完了するまでこれを続ける。最後から2番目のウエルが
混合されたとき,このウエル中の120μlの60μlを採取し,これを廃棄す
る。最後のウエルには薬剤非含有対照として60μlのDMSO/培地希釈物を
加える。以下のアッセイの,滴定する試験化合物の三重のウエルに十分な9つの
カラムを作成する:(1)VEGF(Pepro Tech Inc.,から入
手,カタログNo.100−200,(2)内皮細胞成長因子(ECGF)(酸
性繊維芽細胞成長因子またはaFGFとしても知られる)(Boehringe
r Mannheim Biochemicaから入手,カタログNo.143
9600);または(3)ヒトPDGF B/B(1276−956,Boeh
ringer Mannheim,Germany)およびアッセイ培地対照。
ECGFはヘパリンナトリウムを有する調製物として得た。 2. 50μl/ウエルの試験化合物希釈物を,第0日からのHUV−EC−C
細胞0.8−1.0x104細胞/100μl/ウエルを含む96ウエルアッセ
イプレートに移し,37oC,5%CO2で約2時間インキュベートする。 3. 三重に,80μg/mlVEGF,20ng/mlECGF,または各試
験化合物の条件に対する培地対照を50μl/ウエルで加える。試験化合物につ
いては,成長因子濃度は所望の最終濃度の4倍である。第0日,工程2からのア
ッセイ培地を用いて,成長因子の濃度を調節する。37℃,5%CO2で約24
時間インキュベートする。各ウエルに50μlの試験化合物希釈物,50μlの
成長因子または培地,および100μlの細胞を加え,総量200μl/ウエル
とする。すなわち,すべてをウエルに加えたとき,4倍濃度の試験化合物および
成長因子は1倍となる。
【0367】第2日 1. 3H−チミジン(Amersham;カタログNo.TRK−686)を
1μCi/ウエル(RPMI培地+10%熱不活性化ウシ胎児血清中で調製した
100μCi/ml溶液を10μl/ウエル)で加え,37℃,5%CO2で約
24時間インキュベートする。注:3H−チミジンはRPMI培地中で作成する
。これは,3H−チミジンを含む実験に用いるすべての他の用途はRPMI中で
行ったためである。この工程における培地の相違はおそらくは有意ではない。R
PMIはGibco BRLから入手する,カタログNo.11875−051 第3日 1. プレートを−20℃で一夜凍結する。第4日 1. プレートを融解し,96ウエルプレート回収器(Tomtec Harv
ester96(登録商標))でフィルターマット(Wallac;カタログN
o.1205−401)上に回収する;Wallac Betaplate(商
標)液体シンチレーション計数機で計数する。
【0368】インビボ動物モデル 実施例130:異種移植片動物モデル ヒト腫瘍が無胸腺マウス(例えば,Balb/c,nu/nu)中で異種移植
片として成長する能力は,ヒト腫瘍の治療に対する生物学的応答を研究するのに
有用なインビボモデルを提供する。ヒト腫瘍の無胸腺マウスへの最初の成功的な
異種移植(Rygaard and Povlsen,1969,Acta P
athol.Microbial.Scand.77:758−760)以来,
多くの異なるヒト腫瘍細胞株(例えば,***,肺,尿生殖器,胃腸,頭頸部,神
経膠芽細胞腫,骨,および悪性黒色腫)が移植され,ヌードマウス中での成長に
成功してきた。以下のアッセイを用いて,本発明の種々の化合物の活性,特異性
および効果のレベルを決定することができる。
【0369】 皮下異種移植片実験に適した細胞株としては,C6細胞(神経膠腫,ATC
C#CCL107),A375細胞(黒色腫,ATCC#CRL1619),A
431細胞(類表皮癌腫,ATCC#CRL1555),Calu6細胞(肺,
ATCC#HTB56),PC3細胞(前立腺,ATCC#CRL1435),
およびEGFR,PDGFR,IGF−1Rまたは任意の他の試験キナーゼを過
剰発現するように遺伝子工学処理されたSKOV3TP5細胞およびNIH3T
3繊維芽細胞が挙げられる。以下のプロトコルを用いて異種移植片実験を行うこ
とができる。
【0370】 雌無胸腺マウス(BALB/c,nu/nu)はSimonsen Labo
ratories(Gilroy,CA)から入手する。すべての動物は,クリ
ーンルーム条件下で,マイクロアイソレーターケージでアルファドライ敷きわら
で維持する。動物には,滅菌齧歯類食および水を任意に与える。
【0371】 細胞株は,適当な培地(例えば,MEM,DMEM,Ham'sF10,また
はHam'sF12プラス5%−10%ウシ胎児血清(FBS)および2mMグ
ルタミン(GLN))中で成長させる。すべての細胞培養培地,グルタミン,お
よびウシ胎児血清は,特に断らない限り,Gibco Life Techno
logies(Grand Island,NY)から購入する。すべての細胞
は,90−95%空気および5−10%CO2の湿潤環境下で37℃で成長させ
る。すべての細胞株は,週に2回,定期的に継代し,Mycotect法(Gi
bco)により判定して,マイコプラズマについては陰性である。
【0372】 細胞は,コンフルエント,またはそれに近い状態で,0.05%トリプシン−
EDTAで回収し,450xgで10分間ペレット化する。ペレットを滅菌PB
Sまたは培地(FBSなし)中に懸濁して特定の濃度とし,細胞をマウス(1群
あたり,8−10匹のマウス,2−10x106細胞/動物)の後側腹部内に移
植する。腫瘍成長は,ベニエカリパスを用いて3−6週間にわたり測定する。腫
瘍体積は,とくに記載のないかぎり,長さx幅x高さの積として計算する。P値
は,スチューデントt−テストを用いて計算する。50−100μlの賦形剤(
DMSO,またはVPD:D5W)中の試験化合物は,通常は移植後の第1日か
ら初めて,異なる濃度でIP注入により輸送することができる。
【0373】実施例131:腫瘍侵襲モデル 以下の腫瘍侵襲モデルが開発されており,KDR/FLK−1レセプターまた
はCDK2を選択的に阻害すると同定された化合物の治療的価値および有効性を
評価するために用いることができる。
【0374】方法 8週齢のヌードマウス(雌)(Simonsen Inc.)を実験動物とし
て用いる。腫瘍細胞の移植は,層流フード内で行うことができる。麻酔用に,キ
シラジン/ケタミンカクテル(100mg/kgケタミンおよび5mg/kgキ
シラジン)を腹膜内に投与する。中線切開を行って,腹腔を露出して(約1.5
cmの長さ),容量100μlの培地中の107個の腫瘍細胞を注入する。細胞
は,膵臓の十二指腸葉または結腸の漿膜下に注入する。腹膜および筋肉を6−0
絹連続縫糸により縫合し,皮膚は創傷クリップを用いて縫合する。動物は毎日観
察する。
【0375】分析 動物の全体的所見により2−6週間後,マウスを殺し,局所腫瘍の種々の臓器
(肺,肝臓,脳,胃,脾臓,心臓,筋肉)への転移を調べ,分析する(腫瘍サイ
ズ,侵襲の程度,免疫化学,およびインサイチオハイブリダイゼーション測定等
)。
【0376】実施例134:細胞毒性の測定 治療用化合物は,細胞毒性効果を示すよりも蛋白質キナーゼの阻害活性におい
てより強力でなければならない。化合物の有効性および細胞毒性の尺度は,治療
指数,すなわち,IC50/LD50を決定することにより得ることができる。IC50 (50%の阻害を達成するのに必要な用量)は,本明細書に記載されるもの等
の標準的な手法を用いて測定することができる。LD50(50%の毒性をもたら
す用量)もまた,放出されるLDHの量を測定することにより(Korzeni
ewski and Callewaert,1983,J.Immunol.
Methods,64:313,Decker and Lohmann−Ma
tthes,1988,J.Immunol.Methods,115:61)
,または動物モデルにおける致死用量を測定することにより,標準的な手法によ
り測定することができる(Mossman,1983,J.Immunol.M
ethods,65:55−63)。より大きい治療指数を有する化合物が望ま
しい。治療指数は,2より高くあるべきであり,好ましくは少なくとも10,よ
り好ましくは少なくとも50である。
【0377】実施例135:本発明の化合物の活性 本発明の化合物のいくつかの生物学的および生化学的活性を上述したアッセイ
を用いて試験した。本発明の化合物のいくつかについてIC50値を測定した。
結果は以下の表10に示される。
【0378】 表10
【表40】
【0379】
【表41】
【0380】
【表42】
【0381】結論 当業者は,本発明は,その目的を実施し,記載される結果および利点,ならび
に本明細書に固有のものを得るのによく適合していることを容易に理解するであ
ろう。本明細書に記載される分子複合体および方法,手順,処理,分子,特定の
化合物は,現在のところ好ましい態様の代表的なものであり,例示的なものであ
って,本発明の範囲を限定することを意図するものではない。当業者は,特許請
求の範囲において定義される本発明の精神の中に包含される変更および他の用途
をなすであろう。
【0382】 当業者は,本発明の範囲および精神から逸脱することなく,本明細書に開示さ
れる本発明に対して置換基の変更および改変をなすことができることを容易に理
解するであろう。
【0383】 本明細書において言及されるすべての特許および刊行物は,本発明の属する技
術分野の技術者のレベルを示す。すべての特許および刊行物は,それぞれの刊行
物が特定的に個々に本明細書の一部としてここに引用されることと同じ程度に,
本明細書の一部として引用される。
【0384】 本明細書に例示的に記載されている発明は,本明細書に特定的に開示されてい
ない任意の要素または限定なしでも適切に実施することができる。本明細書にお
いて用いた用語および表現は,説明の用語として用いるものであり,限定ではな
い。そのような用語および表現の使用においては,示されかつ記載されている特
徴またはその一部の等価物を排除することを意図するものではなく,特許請求の
範囲に記載される本発明の範囲中で種々の変更が可能であることが理解される。
すなわち,好ましい態様および任意の特徴により本発明を特定的に開示してきた
が,当業者には本明細書に記載される概念の変更および変種が可能であり,その
ような変更および変種も特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内であると考
えられることが理解されるべきである。
【0385】 さらに,発明の特徴および局面がマーカッシュグループの用語で記載されてい
る場合,当業者は,本発明が,マーカッシュグループのメンバーの個々のメンバ
ーまたはサブグループに関してもまた記載されていることを認識するであろう。
例えば,Xが,臭素,塩素およびヨウ素からなる群より選択されるとして記載さ
れている場合,Xが臭素である特許請求の範囲およびXが臭素および塩素である
特許請求の範囲も完全に記載されている。
【0386】 本明細書においては,本発明を広くかつ一般的に記載している。一般的開示に
含まれるより狭い種および亜属のそれぞれのグループもまた本発明の一部を形成
する。これには,除かれたものが具体的に記載されているか否かにかかわらず,
属から任意の主題を除く「ただし・・・」またはネガティブ限定を含む発明の一
般的記載が含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4725 A61K 31/4725 31/5377 31/5377 A61P 3/10 A61P 3/10 9/00 9/00 17/06 17/06 19/02 19/02 29/00 29/00 35/00 35/00 37/02 37/02 37/06 37/06 43/00 111 43/00 111 C07D 401/14 C07D 401/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 タン,ペン・チョウ アメリカ合衆国 94556 カリフォルニア 州 モラガ,カミノ リカルド 827 (72)発明者 ハリス,ジー・デイビス アメリカ合衆国 94114 カリフォルニア 州 サン フランシスコ,ルーズベルト ウェイ 417 (72)発明者 リー,シャオユアン アメリカ合衆国 95130 カリフォルニア 州 サン ホセ,ヴェーウッド ドライブ 2437 Fターム(参考) 4C063 AA03 AA05 BB01 BB02 BB07 BB08 CC06 CC12 CC14 CC15 CC54 DD03 DD06 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC07 BC13 BC17 BC28 BC30 BC73 GA07 GA08 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA89 ZA96 ZB07 ZB09 ZB11 ZB15 ZB26 ZC20 ZC35 4C204 BB01 CB03 DB13 DB30 EB03 FB01 GB07 GB24 GB31

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中, (a)R4−R6,およびR9−R10は水素であり; (b)R1,R2,およびR3は,それぞれ独立して,水素,ハロゲン,カルボン
    酸,任意に置換されていてもよいエステル,任意に置換されていてもよいアミド
    ,任意に置換されていてもよいアルキル,任意に置換されていてもよいアルコキ
    シ,トリハロメチル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換
    されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され;および (c)R7は,置換されているアルキルおよび置換されているアルコキシからな
    る群より選択される] に記載される構造を有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 (a)R1は,水素および任意に置換されていてもよいアル
    キルからなる群より選択され; (b)R2およびR3は,それぞれ独立して,水素,ハロ,カルボン酸,任意に置
    換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいフェニ
    ルからなる群より選択され;および (c)R7は,ヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
    ルキル,およびヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
    ルコキシからなる群より選択される, 請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 (a)R1は水素からなる群より選択され; (b)R2は,水素,ハロ,フェニル,またはカルボン酸であり;および (c)R3は,水素,ハロ,カルボン酸,任意に置換されていてもよいピリジル
    ,および低級アルコキシまたはハロで任意に置換されていてもよいフェニルであ
    り;および (d)R7は,ヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
    ルキルである,請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R7は,3−ジエチルアミノプロピルおよび3−ピロリジン
    −1−イル−プロピルからなる群より選択される,請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 (a)R1は,水素からなる群より選択され; (b)R2は,水素,ハロ,フェニル,またはカルボン酸であり; (c)R3は,水素,ハロ,カルボン酸,任意に置換されていてもよいピリジル
    ,および低級アルコキシまたはハロで任意に置換されていてもよいフェニルであ
    り;および (d)R7は,ヘテロ脂環式環またはジアルキルアミノで置換されている低級ア
    ルコキシである,請求項3記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R7は,2−ジメチルアミノエトキシ,2−ジエチルアミノ
    エトキシ,2−ピロリジン−1−イル−エトキシ,および2−モルホリン−4−
    イル−エトキシからなる群より選択される,請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール
    −2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−フェニル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イ
    ンドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール
    −2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 6−フェニル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イ
    ンドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール
    −2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    エチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−ブロモ−3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール
    −2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
    ボン酸, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
    ボン酸, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カル
    ボン酸, 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−ピリジン−3−イル−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)
    −1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2
    −オン, 6−(4−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−(3−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−(2−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−(4−フルオロ−フェニル)−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
    ボン酸, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カル
    ボン酸, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 4−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2
    −オン, 6−(4−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−(3−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 6−(2−メトキシ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン,および 6−(4−フルオロ−フェニル)−3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン; からなる群より選択される化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  8. 【請求項8】 式(II): 【化2】 [式中, (a)R11−R14は水素であり; (b)R15およびR16は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていてもよ
    いアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されてい
    てもよいヘテロアリールからなる群より選択されるか,またはR15およびR16
    ,これらが結合している窒素原子と一緒になって,5員または6員の複素芳香族
    環,5員または6員のヘテロ脂環式環,9員の縮合二環複素芳香族環,および1
    0員の縮合二環複素芳香族環からなる群より選択される環構造を形成し;および
    (c)Aは,式(III),(IV),および(V): 【化3】 [式中, (i)R19−R25およびR27−R31は水素であり; (ii)R17およびR18は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていても
    よいアルキル,および任意に置換されていてもよいアルコキシからなる群より選
    択され,ただし,R17およびR18の両方が水素であることはなく;および (iii)R26は,任意に置換されていてもよいアルキルからなる群より選択さ
    れる] からなる群より選択される] に記載される構造を有するインドリノン化合物またはその薬学的に許容しうる塩
  9. 【請求項9】 (i)R15は,水素またはアルキルであり; (ii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択さ
    れる1個または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,または5
    または6員のヘテロアリールであり;またはR15およびR16は,これらが結合し
    ている窒素と一緒になって,2,3−ジヒドロインドール−1−イル,2,3−
    ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3−ジヒドロ−2H−イソイ
    ソキノリン−2−イル環を形成し,ここで,前記環は,ハロまたはアルキルで任
    意に置換されていてもよく; (iii)R17は,水素,メチル,またはメトキシであり; (iv)R18は,ヘテロ脂環式で置換されている低級アルコキシからなる群より
    選択され;および (v)Aは式IIIの基である, 請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 (i)R15は水素またはメチルであり; (ii)R16は,水素,メチル,イソプロピル,フェニル,ピリジン−3−イル
    ,3−クロロフェニル,または4−クロロ−2−フルオロフェニルであるか,ま
    たはR15およびR16は,これらが結合している窒素原子と一緒になって,2,3
    −ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イ
    ル,5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3
    −ジヒドロ−2H−イソキノリン−2−イルを形成し; (iii)R17は,水素,メチル,およびメトキシからなる群より選択され;お
    よび (iv)R18は,水素,2−ピロリジン−1−イルエトキシおよび2−モルホリ
    ン−4−イル−エトキシからなる群より選択される; 請求項8記載の化合物。
  11. 【請求項11】 (i)R15は,水素またはアルキルであり; (ii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択さ
    れる1または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,または5員
    または6員のヘテロアリールであり;または (iii)R15およびR16は,これらが結合している窒素と一緒になって,2,
    3−ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−
    イル,または2,3−ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イル環を形成し
    ,ここで,前記環はハロまたはアルキルで任意に置換されていてもよく; (iv)R26は,任意に置換されていてもよいアルキルからなる群より選択され
    ;および (v)Aは式IVの基である, 請求項8記載の化合物。
  12. 【請求項12】 (i)R15は水素またはメチルであり; (ii)R16は,水素,メチル,イソプロピル,フェニル,ピリジン−3−イル
    ,3−クロロフェニル,または4−クロロ−2−フルオロフェニルであり,また
    はR15およびR16は,これらが結合している窒素原子と一緒になって,2,3−
    ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル
    ,5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3−
    ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イルを形成し;および (iii)R26はメチルである, 請求項8記載の化合物。
  13. 【請求項13】 (i)R15は水素またはアルキルであり; (ii)R16は,水素,アルキル,ハロもしくは未置換低級アルキルから選択さ
    れる1個または2個の置換基で任意に置換されていてもよいフェニル,5または
    6員のヘテロアリールであり;または R15およびR16は,これらが結合している窒素と一緒になって,2,3−ジヒド
    ロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,また
    は2,3−ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イル環を形成し,ここで,
    前記環はハロまたはアルキルで任意に置換されていてもよく;および (iii)Aは式Vの基である, 請求項8記載の化合物。
  14. 【請求項14】 (i)R15は水素またはメチルであり;および (ii)R16は,水素,メチル,イソプロピル,フェニル,ピリジン−3−イル
    ,3−クロロフェニル,または4−クロロ−2−フルオロフェニルであり,また
    はR15およびR16は,これらが結合している窒素原子と一緒になって,2,3−
    ジヒドロインドール−1−イル,2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル
    ,5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル,または2,3−
    ジヒドロ−2H−イソイソキノリン−2−イルを形成し;および (iii)Aは式Vの基である, 請求項8記載の化合物。
  15. 【請求項15】 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エ
    トキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−
    インドール−5−スルホン酸アミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸アミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸メチルアミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸ジメチルアミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸イソプロピルアミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸フェニルアミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸ピリジン−3−イルアミド, 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[5−(2−ピ
    ロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1
    ,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(3−クロロ−フェニル)−メチル−アミド, 2−オキソ−3−[5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アミド, 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−3−[5−(2
    −ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]
    −1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−3−[5−
    (2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレ
    ン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[
    5−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸メチルアミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸ジメチルアミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸イソプロピルアミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸フェニルアミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸ピリジン−3−イルアミド, 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[5−(2−モ
    ルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]−1
    ,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(3−クロロ−フェニル)−アミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(3−クロロ−フェニル)−メチル−アミド, 3−[5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−
    イルメチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スル
    ホン酸(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−アミド, 5−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−スルホニル)−3−[5−(2
    −モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレン]
    −1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホニル)−3−[5−
    (2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメチレ
    ン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 5−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3−[
    5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸アミド, 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
    3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸アミド, 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸アミド, 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド, 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
    3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド, 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド, 3−(1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド, 3−(2−メチル−1H−インドール−3−イルメチレン)−2−オキソ−2,
    3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド, 3−(1H−インドール−5−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド,および 3−(4−メトキシ−1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2
    ,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド; からなる群より選択される化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
  16. 【請求項16】 オキシインドールをアルデヒドと反応させることにより形
    成することができる少なくとも5種類のインドリノン化合物のコンビナトリアル
    ライブラリであって,前記オキシインドールは,式VIIまたはVIII: 【化4】 [式中, (a)R51−R54,R64,およびR65は水素であり; (b)R55およびR56は,それぞれ独立して,水素,任意に置換されていてもよ
    いアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されてい
    てもよいヘテロアリールからなる群より選択されるか,またはR55およびR56
    ,一緒になって,任意に置換されていてもよい5員または6員のヘテロ脂環式環
    を形成し; (c)R61−R63は,それぞれ独立して,水素,ハロゲン,カルボン酸,任意に
    置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,
    およびアミドからなる群より選択される] に記載される構造を有するかまたはその薬学的に許容しうる塩であり,および前
    記アルデヒドは,式(IX): 【化5】 [式中, (d)R71およびR73−R75は水素であり; (e)R72は,水素,任意に置換されていてもよいアルキル,および任意に置換
    されていてもよいアルコキシからなる群より選択される] に記載される構造を有するすることを特徴とするコンビナトリアルライブラリ。
  17. 【請求項17】 (a)R55およびR56は,それぞれ独立して,水素,メチ
    ル,イソプロピル,2−メトキシエチル,ベンジル,4−フルオロベンジル,2
    −メトキシフェニル,3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,3−クロ
    ロフェニル,3−ピリジルからなる群より選択されるか,またはR55およびR56 は,一緒になってピロール,4−メチルピペラジンからなる群より選択される環
    を形成し; (b)R61−R63は,それぞれ独立して,水素,ブロモ,フェニル,2−メトキ
    シフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,3−ピリジル,−
    COOH,−C(O)NHCH2CH3,−C(O)NHCH2C(O)OH,−
    C(O)NHCH(CH3)C(O)OH,−C(O)NHCH(CH(CH32 )C(O)OHおよび 【化6】 からなる群より選択され;および (c)R72は,水素,2−ジエチルアミノ−エトキシ,および3−ピロリジン−
    1−イル−プロピルからなる群より選択される, 請求項16記載のコンビナトリアルライブラリ。
  18. 【請求項18】 :(a)前記アルデヒドが,2−ホルミル−1H−インド
    ール,2−ホルミル−5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドー
    ル,2−ホルミル−5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール,
    および2−ホルミル−5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イ
    ンドールからなる群より選択され;および (b)前記オキシインドールが, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミ
    ド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルア
    ミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−クロ
    ロ−2−フルオロ−フェニル)エチル−アミド, 5−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−
    インドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−クロ
    ロ−2−フルオロ−フェニル)メチル−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(4−クロ
    ロ−2−フルオロ−フェニル)アミド, 5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸[2−(4
    −メトキシ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−メト
    キシ−フェニル)−アミド, N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−ベンズ
    アミド, シクロペンタンカルボン酸(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
    −5−イル)−アミド, (2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−カルバミン
    酸ベンジルエステル, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸4−フルオ
    ロ−ベンジルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸[3−(2
    −オキソ−ピロリジン−1−イル)プロピル]−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(1,2,
    3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(フラン−
    2−イルメチル)−アミド, 3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニルアミ
    ノ)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(3−クロ
    ロ−フェニル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸m−トリル
    アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−ヒド
    ロキシ−エチル)−アミド, 4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−
    ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル, 4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−
    ピペラジン−1−カルボアルデヒド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−メト
    キシ−エチル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸プロピルア
    ミド,5−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−イ
    ンドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ベンジルア
    ミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−メト
    キシ−フェニル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸シクロプロ
    ピルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸ピリジン−
    3−イルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸フェニルア
    ミド, 5−(ピロリジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オ
    ン, 5−(4−アセチル−ピペラジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−イン
    ドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸シクロヘキ
    シルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(2−モル
    ホリン−4−イル−エチル)アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸シクロブチ
    ルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸(1−フェ
    ニル−エチル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸シクロペン
    チルアミド, 5−(2−ピロリジン−1−イル−アセチル)−1,3−ジヒドロ−インドール
    −2−オン, N−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−アセト
    アミド, (2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)−カルバミン
    酸tert−ブチルエステル, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸イソプロピ
    ルアミド, トルエン−4−スルホン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ール−4−イル)−エチルエステル, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸エチルアミ
    ド, 4−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4−メト
    キシ−フェニル)−アミド, 4−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−
    2−オン, 4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−
    2−オン, 4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エチル]−1,3−ジヒド
    ロインドール−2−オン, 4−[2−(3−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒドロ−インド
    ール−2−オン, 4−(2−ブロモ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 4−(2−ブロモ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6−メト
    キシ−4’−メチルスルファニル−ビフェニル−3−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4−メト
    キシ−3−チオフェン−3−イル−フェニル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸ビフェニル
    −3−イルアミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6−メト
    キシ−3’−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(4’−フ
    ルオロ−6−メトキシ−ビフェニル−3−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6−メト
    キシ[1,1’,4’,1"]テルフェニル−3−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(6,4’
    −ジメトキシ−ビフェニル−3−イル)−アミド, 2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(3−クロ
    ロ−4−メトキシフェニル)−アミド, イソプロピル−カルバミン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
    ドール−4−イル)−エチルエステル, 4−[2−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒ
    ドロ−インドール−2−オン, 4−[2−(5−クロロ−ピリジン−3−イルオキシ)−エチル]−1,3−ジ
    ヒドロ−インドール−2−オン, 4−[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−エチル]−1,3−ジヒドロ−イン
    ドール−2−オン, 4−(2−エトキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 4−(2−メトキシ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, エチル−カルバミン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール
    −4−イル)−エチルエステル, ビフェニル−2−イル−カルバミン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
    H−インドール−4−イル)−エチルエステル, 6−ピリジン−3−イル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 6−(2−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 6−(3−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 6−(4−メトキシ−フェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン,
    および シクロヘキシル−カルバミン酸2−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イ
    ンドール−4−イル)−エチルエステル; またはその薬学的に許容しうる塩からなる群より選択される,請求項16記載の
    コンビナトリアルライブラリ。
  19. 【請求項19】 オキシインドールとアルデヒドとの前記反応により, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    ジメチルアミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ
    −インドール−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−5−(ピロリジン−1−スルホニル)−1,3−ジヒドロ−インドー
    ル−2−オン, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    (2−メトキシ−エチル)−アミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    ピリジン−3−イルアミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    (2−メトキシ−フェニル)アミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    (3−クロロフェニル)アミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    (4−フルオロベンジル)アミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    アミド, 3−[5−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−イルメ
    チレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホン酸
    イソプロピルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸ベンジルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−5−(ピロリジン−1−スルホ
    ニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸(2−メトキシエチル)アミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸(2−メトキシフェニル)アミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸(3−クロロフェニル)アミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸(4−フルオロベンジル)アミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸アミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸メチルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸ジメチルアミド, 3−(1H−インドール−2−イルメチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
    −1H−インドール−5−スルホン酸イソプロピルアミド, 5−ブロモ−3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−
    2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−6−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−
    オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−
    オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−6−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−6−(2−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−
    オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸エ
    チルアミン, 6−ブロモ−3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−
    2−イルメチレン]−1,3−ジヒドロインドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−6−ピリジン−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン, 3−[5−(2−ジエチルアミノエトキシ)−1H−インドール−2−イルメチ
    レン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−カルボン酸(
    3−クロロ−4−メトキシフェニル)−アミド, 2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カル
    ボン酸, 2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−イン
    ドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カル
    ボン酸, ({2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−
    インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−
    カルボニル}−アミノ)−酢酸, [{2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1H−
    インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−
    カルボニル}−アミノ)−酢酸, 2−({2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1
    H−インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−
    5−カルボニル}−アミノ)−プロピオン酸, 3−メチル−2−({2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プ
    ロピル)−1H−インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−
    インドール−5−カルボニル}−アミノ)−酪酸, 2−({2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−1
    H−インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−
    6−カルボニル}−アミノ)−プロピオン酸,および 3−メチル−2−({2−オキソ−3−[5−(3−ピロリジン−1−イル−プ
    ロピル)−1H−インドール−2−イルメチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−
    インドール−6−カルボニル}−アミノ)−酪酸; からなる群より選択される化合物またはその薬学的に許容しうる塩が形成される
    ,請求項16記載のコンビナトリアルライブラリ。
  20. 【請求項20】 請求項1,7,8,または16のいずれかに記載のインド
    リノン化合物を用いて,インビトロでまたはインビボで蛋白質キナーゼまたは蛋
    白質ホスファターゼの機能を調節する方法であって,前記蛋白質キナーゼまたは
    蛋白質ホスファターゼを発現する細胞を前記化合物と接触させる工程を含む方法
  21. 【請求項21】 制御されない蛋白質キナーゼまたは蛋白質ホスファターゼ
    シグナル伝達により媒介される異常な状態を治療する方法であって,治療を必要
    とする生物に,治療上有効量の請求項1,7,8,または16のいずれかに記載
    の化合物を投与することを含む方法。
  22. 【請求項22】 前記生物が哺乳動物であり,および前記異常な状態が,血
    管増殖性疾患,メサンギウム細胞増殖性疾患,および繊維性疾患からなる群より
    選択される,請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記異常な状態が癌である,請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記癌が,扁平上皮癌,星状細胞腫,カポジ肉腫,神経膠
    芽細胞腫,肺癌,膀胱癌,頭頚部癌,黒色腫,卵巣癌,前立腺癌,乳癌,小細胞
    肺癌,神経膠腫,結腸直腸癌,尿生殖器癌および胃腸癌からなる群より選択され
    る,請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記異常な状態が,糖尿病,自己免疫疾患,過増殖性疾患
    ,再狭窄,繊維症,乾癬,フォン・ヒッペル−リンダウ疾病,変形性関節症,慢
    性関節リウマチ,新脈管形成,炎症性疾患,免疫学的疾患および心臓血管疾患か
    らなる群より選択される,請求項22記載の方法。
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