JP2003166740A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
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Abstract
続してローテーション運転を行っている室外ユニットが
故障に至る前の不調段階で判定する判定手段と、これを
報知する報知手段を備えたことを特徴とする空気調和装
置を提供することにある。 【解決手段】 ローテーション運転を行う複数台の室外
ユニットは、全て正常で正常であれば、その積算運転時
間の差は、一定時間以内に収まり推移する。ところが、
不調段階の室外ユニットは、異常停止し、優先順位を最
下位とされる。その後の運転で正常停止すれば、優先順
位の更新が行われ、積算運転時間の差の一時的な広がり
は解消されるが、異常停止が頻繁に行われる室外ユニッ
トでは、優先順位が低いままとなり、積算運転時間の差
が広がる傾向にある。これを検知することにより、故障
前の不調段階の室外ユニットを検出し、報知することが
可能となる。
Description
冷媒系統に接続し、空調運転を行う空気調和装置の点検
予告に関する。
冷媒系統に接続して運転を行うマルチ型の空気調和装置
において、前記複数台の室外ユニットのうち、いずれか
の室外ユニットに何らかの故障が発生した時点で、通常
は不具合箇所を判定して、それを報知することにより、
使用者やサービス業者へ知らせ、故障した室外ユニット
を停止させ、停止中の正常な室外ユニットを運転させて
前記空気調和装置の運転を継続させていた。また、故障
した室外ユニットが故障に至る前の不調状態での判定手
段は、特に有しておらず、そのまま正常状態として運転
を継続させていた。
は、室外ユニットが復数台あるため、これら室外ユニッ
トのうち、例えば、1台が故障しても上記の様に停止中
の正常な室外ユニットを運転させることにより、運転の
継続は可能であったが、夏季のピーク時には、能力が不
足となり、空調性を損なう結果となってしまっていた。
故障に至る前の不調段階で判定する判定手段と、これを
報知する報知手段を備えたことを特徴とする空気調和装
置を提供することにある。
は、室外制御装置を内蔵する複数台の室外ユニットと、
室内制御装置を内蔵する少なくとも1台の室内ユニット
とを同一の冷媒配管系統へ並列に接続し、前記室外ユニ
ットと、前記室内ユニットと、集中制御装置とを通信配
線で接続して、全室外ユニットの運転時間平準化のた
め、前記複数台の室外ユニットの積算運転時間を検出し
てローテーション運転を行い、停止信号による停止やサ
ーモオフなどの正常停止以外の停止時には、その停止し
た室外ユニットの前記ローテーション運転の優先順位
を、一旦、最下位の順位として運転を行わせるようにし
た空気調和装置において、前記積算運転時間の推移か
ら、前記複数台の室外ユニットの故障に至る前の不調状
態を判定する判定手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
のものにおいて、前記判定手段を、前記複数台の室外ユ
ニットのうち、不調と思われる室外ユニットの積算運転
時間と、これ以外の正常と思われる室外ユニットの積算
運転時間との時間差により判定する判定手段としたこと
を特徴とするものである。
2に記載のものにおいて、前記室外ユニットの室外制御
装置と、前記室内ユニットの室内制御装置と、前記集中
制御装置とのいずれかの制御装置に前記判定手段を備え
たことを特徴とするものである。
に記載のものにおいて、前記判定手段による判定結果を
報知させることを特徴とするものである。
て、図1から図2を示しながら説明する。
ジン等の動力を利用して駆動する圧縮機を搭載した複数
台の室外ユニットと複数台の室内ユニットとを同一の冷
媒系統へ接続して構成した空気調和装置の概略図で、例
えば、室外ユニット1a〜1cを、ユニット間配管3へ
並列に接続し、そのユニット間配管3の延長した先に
は、室内ユニット2a〜2nが、並列に接続された空気
調和装置として説明する。
焼させることにより動力を発生するエンジン10aと、
その動力で駆動される圧縮機11aと、冷媒の循環方向
を変更させる四方弁12aと、冷媒の流量を調節する室
外電動弁13aと、圧縮機11aで圧縮された冷媒を屋
外の外気と熱交換させる室外熱交換器14aとアキュー
ムレータ15aとが、冷媒配管で接続されて内蔵され、
この冷媒配管は、手動バルブ18aおよび19aを経由
してユニット間配管3に接続されている。
室外送風機16aが備えられ、エンジン10aと、四方
弁12aと、室外電動弁13aと、室外送風機16aと
のそれぞれのオンオフ等の制御を行う室外制御装置17
aを有し、通信配線4を通じて室外ユニット1bおよ
び、1cと、通信配線5を通じて室内ユニット2a〜2
nとの通信を行っている。
ないが、室外ユニット1aの制御を行う室外制御部と、
室内ユニット2a〜2nからの通信を受信して、全体の
空調負荷を算出し、この空調負荷に対応する室外ユニッ
ト1a〜1cの運転と、その運転能力とを算出して指示
をしたり、室外ユニット1a〜1cのローテーション運
転を行わせる中央制御部とにより構成されている。
ユニット1aと同様のため説明を省略する。ただ、室外
ユニット1bおよび1cに内蔵されている室外制御装置
17bおよび17cには、前記室外制御装置17aの中
央制御部の機能は、備えられておらず、通信は、室外ユ
ニット1aに搭載されている中央制御部との通信のみと
なっている。
熱交換器30aと、室内電動弁32aとが冷媒配管で接
続されて内蔵され、ユニット間配管3へ接続されてお
り、この室内熱交換器30aに送風を行う室内送風機3
1aと、空調負荷を検出する室内温度センサ33aとが
備えられ、室内制御部34aにより、通信配線5を通じ
て、室外ユニット1aの中央制御部および集中制御装置
6への通信と、リモコン配線7aを通じてリモコン35
aへの通信と、室内送風機31aの風量調節と、室内電
動弁32aの弁開度調節とが行われている。
の操作により、室内ユニット2aの運転停止および、運
転モードや、設定温度が指示され、この設定温度と、室
内温度センサ33aで検出された室内温度とにより、そ
の空調負荷を算出している。
ット2aと同様で有るため、説明は省略する。
35nと同様に、この1台で室内ユニット2a〜2nの
運転停止や、運転モード、設定温度の操作を行うことが
できるとともに、室内ユニット2a〜2nに接続された
リモコン35a〜35nの表示部に表示される様々な警
報内容の表示もそれの表示部で可能となっている。ま
た、この集中制御装置6は、図示はしていないが、通信
配線5以外に通信配線接続し、通信を行うことが可能と
なっている。
トにおいて、それぞれの室外ユニットの積算運転時間の
推移から不調な室外ユニットを検出し、点検予告を判定
する判定手段と、これを報知する報知手段を、例えば、
上記に概略を説明した室外ユニット1aに内蔵された室
外制御装置17aの中央制御部に備えたとして、本実施
形態で説明をすると、図2を参照して、図2は、この判
定手段および、報知手段について概略を示したフローチ
ャートで、まず、判定手段および、報知手段として、上
記の全室外ユニット1a〜1cのそれぞれの積算運転時
間を比較し(S1)、他の室外ユニットとの積算運転時
間の差が、一定時間a以上の差となる室外ユニットが存
在するか否かが判断される(S2)。
えば、上記室外ユニット1a〜1cのうち、室外ユニッ
ト1aを運転させたとすると、この運転している室外ユ
ニットが、一定時間b運転した場合、次の優先順位の室
外ユニット1bを運転させ、また、一定時間後に室外ユ
ニット1cへ運転を切り替えて運転させるため、全ての
室外ユニット1a〜1cが正常であれば、積算運転時間
の差は、前記一定時間b以内となるはずで、また、空調
負荷の増加により、例えば、室外ユニット1aの運転能
力では、空調負荷に対応出来ないため、室外ユニット1
bの運転を開始させたとすると、なおさらこの積算運転
時間の差は少なくなるはずである。このことから、ロー
テーション運転での各室外ユニット同士の運転時間の差
は、この一定時間b以内に収まるとの判断が行われてお
り、前記一定時間aと、一定時間bとは、a>bの関係
にある数値で、全ての室外ユニットが正常であった場
合、各室外ユニットの積算運転時間の差が、丁度、一定
時間bとなる可能性があるため、この時間に余裕を持た
せた時間aとして判断を行わせている。
で、どの室外ユニットを運転させるかの優先順位の決定
は、それぞれの室外ユニットの積算運転時間および、発
停回数により決定されるが、これは、エンジンで圧縮機
を運転していることから、そのエンジンのオイル交換時
期やメンテナンス時期のばらつきを防ぐため、積算運転
時間をなるべく平準化させる必要があり、また、運転開
始時のスタータモータなどの負担を軽減させるため、発
停回数も平準化させる必要があるからである。
の室外ユニットとの積算運転時間の差が、一定時間a以
上の差となる室外ユニットが存在しなければステップ4
へ進み、一定時間a以上の差となる室外ユニットが存在
すれば、この室外ユニットが不調であると判断して、点
検する様、中央制御部から、通信配線5を通じて、室内
ユニット2a〜2nに接続されたリモコン35a〜35
nおよび、集中制御装置6へ点検予告を報知する(S
3)。
が、本空気調和装置が運転中であるか否かが判断され
(S4)、運転中で無ければ、運転信号の有無を確認し
(S5)、運転信号が無ければ、ステップ1へ戻り、こ
のフローチャートを繰り返し、運転信号があれば、各室
外ユニットの優先順位に従い、空調負荷に応じた室外ユ
ニットの台数を運転させ、ステップ1へ戻る。
あれば、停止信号の有無の確認を行い(S7)、停止信
号があれば、正常停止した室外ユニット内で、優先順位
の更新を行い(S8)、ステップ1へ戻り、停止信号が
無ければ、異常停止の室外ユニットの有無を確認する
(S9)。
より、運転が不可能となる通常の故障で停止した場合を
含め、外来ノイズなど一時的な外乱を受けて室外ユニッ
トが、一時的な異常状態となり、停止した場合を意味
し、通常の故障であれば、後述の様に、停止させるとと
もに警報処理を行い、また、一時的な異常状態であった
場合は、前記故障での停止とは異なり、警報処理は行わ
ず、一旦停止させて故障へ至ることを防ぎ、停止時間を
置いて、次回の運転には、正常な室外ユニットと同様に
再度運転させている。これは、この一時的な異常状態も
含め、警報処理を行い報知した方が、空気調和装置にと
っては安全側の処理であるが、一時的な異常状態が頻繁
に発生した場合、その度毎、空気調和装置を停止させて
空調運転を中断し、使用者への迷惑および、混乱を与え
ることを回避するために行っているもので、例えば、連
続して、あるいは、一定時間内に複数回この症状が発生
した場合、初めて異常処理を行うこととし、運転を再開
させても前記症状が発生しなければ、異常状態は無かっ
たものとして、その後の運転を継続させる様にしてい
る。
存在した場合、その異常停止が故障での停止であるか否
かの判断を行い(S10)、故障での停止であると判断
されると、この故障した室外ユニットの故障状態を報知
して(S11)、停止中の正常な室外ユニットでの代替
運転を行って(S12)、ステップ1へ戻り、ステップ
10で、故障での停止では無いと判断されると、異常停
止した室外ユニットの優先順位を最下位とし(S1
3)、上記ステップ12を経由して、ステップ1へ戻
る。
ットが存在しない場合、空調負荷に応じた室外ユニット
の台数制御や、それぞれの室外ユニットの優先順位と運
転時間などによるローテーション運転を行い(S1
4)、このローテーション運転や台数制御により、新た
に停止した室外ユニットがあるか否かを判断し(S1
5)、新たに停止した室外ユニットが無ければ、ステッ
プ1へ戻り、新たに停止した室外ユニットがあれば、全
室外ユニットを対象として優先順位の更新を行い(S1
6)、ステップ1へ戻り、このフローチャートを繰り返
す。
停止をした室外ユニットを検出し、ステップ13で、そ
の室外ユニットの優先順位を最下位としているが、一旦
異常停止を行った室外ユニットの優先順位を最下位のま
まとしておくと、当然ではあるが、優先順位が低いた
め、なかなか運転する機会に恵まれ無い、このままの状
態では、積算運転時間の平準化や、発停回数の平準化が
行われないどころか、一時的に異常状態とはなったが、
正常な室外ユニットを停止させておく形となるため、異
常停止をした時点で一旦は、優先順位を最下位とする
が、その後の停止で正常停止した場合、室外ユニットの
優先順位を見直し、ステップ8や、ステップ16で再
度、優先順位を更新して、運転開始の機会を与えてい
る。
態となった室外ユニットであれば、次回の運転からは、
正常な室外ユニットとして扱われ、また、一旦優先順位
が下がったことにより、積算運転時間や発停回数も他の
室外ユニットに比べ少なくなることから、優先順位も上
がり、これまで正常に運転して来た他の室外ユニットの
積算運転時間に近づく形となる。
停止となる室外ユニットは、その優先順位が低くなるこ
とが多く、当然、運転する機会が出来ても、不調なた
め、すぐに異常停止してしまい、積算運転時間も伸びな
い傾向となるため、ステップ1から2の判定手段により
不調状態の判定を行うことができ、ステップ3により報
知することにより、前記室外ユニットが故障に至る前に
対処することが可能となる。
示部でも、この不調状態にある室外ユニットの点検予告
を報知しているが、上記の様にこの集中制御装置6は、
他の機器への送信機能も有しているため、この集中制御
装置6から遠隔監視システムや、ビル監視システムの端
末へ接続することにより、より一層に利便性も良くな
る。
る室外ユニットの検出を、室外ユニット1a内の室外制
御装置17aが備えた判定手段および、報知手段として
説明したが、特にこれに限定されるもので無く、他の室
内制御装置2a〜2n、あるいは、集中制御装置6のい
ずれの制御装置へ、この判定手段および、報知手段を備
えても可能である。
を同一冷媒配管で接続し、これらの積算運転時間などの
平準化を行いながら運転を行っている空気調和装置のう
ち、いずれかの不調段階の室外ユニットを故障に至る前
の時点でこれを検出して判定し、報知することが可能と
なる。
した室外ユニットと室内ユニットとを複数台づつ1冷媒
系統に接続した空気調和装置の概略図である。
よび報知する手段の概略を示したフローチャートであ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 室外制御装置を内蔵する複数台の室外ユ
ニットと、室内制御装置を内蔵する少なくとも1台の室
内ユニットとを同一の冷媒配管系統へ並列に接続し、前
記室外ユニットと、前記室内ユニットと、集中制御装置
とを通信配線で接続して、全室外ユニットの運転時間平
準化のため、前記複数台の室外ユニットの積算運転時間
を検出してローテーション運転を行い、停止信号による
停止やサーモオフなどの正常停止以外の停止時には、そ
の停止した室外ユニットの前記ローテーション運転の優
先順位を、一旦、最下位の順位として運転を行なわせる
ようにした空気調和装置において、 前記積算運転時間の推移から、前記複数台の室外ユニッ
トの故障に至る前の不調状態を判定する判定手段を備え
たことを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項2】 前記判定手段を、前記複数台の室外ユニ
ットのうち、不調と思われる室外ユニットの積算運転時
間と、これ以外の正常と思われる室外ユニットの積算運
転時間との時間差により判定する判定手段としたことを
特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 【請求項3】 前記室外ユニットの室外制御装置と、前
記室内ユニットの室内制御装置と、前記集中制御装置と
のいずれかの制御装置に前記判定手段を備えたことを特
徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。 - 【請求項4】 前記判定手段による判定結果を報知させ
ることを特徴とする請求項1乃至3に記載の空気調和装
置。
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- 2001-11-30 JP JP2001366024A patent/JP3935716B2/ja not_active Expired - Lifetime
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