JP7438342B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本開示は、複数の圧縮機を備えた空気調和装置に関するものである。
従来、圧縮機、減圧装置および室外熱交換器をそれぞれ有する複数の室外機を備え、空調負荷に応じた能力要求を満たすように、一定以上の圧縮機効率が得られる、圧縮機に応じた特定周波数範囲に基づいて、圧縮機の運転台数を制御する空気調和システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第6249932号公報
特許文献1の空気調和システムでは、空調負荷に対して圧縮機の運転台数を制御しているが、近年の高気密かつ高断熱の住宅では、低負荷の時間が長くなるため、複数の圧縮機のうちの1台のみを運転させる低負荷運転の時間が長くなっている。そのため、圧縮機毎の運転時間に差が生じてしまい、圧縮機寿命にばらつきが生じるという課題があった。
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機寿命の平均化を実現することができる空気調和装置を提供することを目的としている。
本開示に係る空気調和装置は、第一圧縮機、第二圧縮機、第一熱交換器、膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する冷媒回路と、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、前記冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、前記暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、前記低負荷冷房運転または前記低負荷暖房運転では、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、前記低負荷冷房運転時または前記低負荷暖房運転時において、低負荷発停切替条件を満たした場合、前記低負荷冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら冷房を行う低負荷冷房発停運転、または、前記低負荷暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら暖房を行う低負荷暖房発停運転へと切り替え、前記低負荷冷房発停運転または前記低負荷暖房発停運転では、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、発停回数があらかじめ設定された第四閾値以上となったら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、前記第四閾値は、前記低負荷冷房運転時よりも前記低負荷暖房運転時の方が大きい値が設定される
また、本開示に係る空気調和装置は、第一圧縮機、第一熱交換器、第一膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第一の冷媒回路と、第二圧縮機、第三熱交換器、第二膨張弁、および、第四熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第二の冷媒回路と、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を制御する制御装置と、冷媒の流れる方向を切り替える流路切替装置と、を備え、前記制御装置は、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、前記冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、前記暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、前記低負荷冷房運転または前記低負荷暖房運転では、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、前記冷房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、消費電力、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第一閾値以下となった場合、あるいは、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合であり、前記暖房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、または、消費電力があらかじめ設定された第二閾値以下となった場合、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第三閾値以上となった場合、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合、および、デフロスト制御がオフからオンとなった場合のいずれかであり、前記冷房運転時の前記低負荷切替条件が、前記圧縮機周波数が前記第一閾値以下となった場合、かつ、前記暖房運転時の前記低負荷切替条件が、前記圧縮機周波数が前記第二閾値以下となった場合において、前記第二閾値が前記第一閾値よりも大きい
本開示に係る空気調和装置によれば、冷房運転時または暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、冷房運転から低負荷冷房運転または暖房運転から低負荷暖房運転へと切り替える。そして、低負荷冷房運転または低負荷暖房運転では、1台の圧縮機を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、運転させる圧縮機を変更する。そのため、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。
実施の形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 実施の形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。 実施の形態に係る空気調和装置の制御装置の一例を示すブロック図である。 従来の2台の圧縮機を備えた空気調和装置の低負荷運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の低負荷運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 従来の2台の圧縮機を備えた空気調和装置の低負荷発停運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の低負荷発停運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の冷房運転、低負荷冷房運転、および、低負荷冷房発停運転の各状態遷移を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の暖房運転、低負荷暖房運転、および、低負荷暖房発停運転の各状態遷移を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の低負荷運転時にいずれの冷媒回路も応急制御オン条件を満たしていない場合の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の低負荷運転時にいずれかの冷媒回路が応急制御オン条件を満たしている場合の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の応急制御がオフでの通常運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の応急制御がオンでの通常運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。 実施の形態に係る空気調和装置の変形例の冷媒回路図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態.
[空気調和装置100の構成]
以下、実施の形態に係る空気調和装置100の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る空気調和装置100の概略構成図である。図2は、実施の形態に係る空気調和装置100の冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置100は、室外空間から室外空気を取り込んで、室外空間に室外空気を排出する2つの室外機10a、10bと、室内空間から室内空気を取り込んで、調湿後の室内空気を室内空間に供給する室内機20と、を備えている。また、空気調和装置100は、制御装置40を備えている。なお、室外機10a、10bの数は2つに限定されず、1つでも3つ以上でもよい。
(室外機10a、10b)
図2に示すように、室外機10aは、圧縮機11a、流路切替装置12a、室外熱交換器13a、膨張弁14a、および、室外送風機15aを備えている。同様に、室外機10bは、圧縮機11b、流路切替装置12b、室外熱交換器13b、膨張弁14b、および、室外送風機15bを備えている。なお、室外熱交換器13a、13aは、第一熱交換器とも称する。
圧縮機11a、11bは、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する。圧縮機11a、11bは、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機などからなる。圧縮機11a、11bの運転周波数(以下、圧縮機周波数と称する)は、制御装置40によって制御される。
流路切替装置12a、12bは、例えば四方弁であり、冷媒の流れる方向を切り替えることにより、冷房運転と暖房運転との切り替えを行う。流路切替装置12a、12bは、冷房運転時に、図2の実線で示す状態に切り替わり、圧縮機11a、11bの吐出側と室外熱交換器13a、13bとが接続される。また、流路切替装置12a、12bは、暖房運転時に、図2の破線で示す状態に切り替わり、圧縮機11a、11bの吐出側と室内熱交換器21a、21bとが接続される。流路切替装置12a、12bにおける冷媒流路の切替は、制御装置40によって制御される。
室外熱交換器13a、13bは、室外空気と冷媒との間で熱交換を行う。室外熱交換器13a、13bは、冷房運転の際に、冷媒の熱を室外空気に放熱して冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。また、室外熱交換器13a、13bは、暖房運転の際に、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により室外空気を冷却する蒸発器として機能する。室外熱交換器13a、13bとして、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器が用いられる。
膨張弁14a、14bは、例えば絞りの開度を調整することができる電子式膨張弁であり、開度を調整することによって室外熱交換器13a、13bまたは室内熱交換器21a、21bに流入する冷媒の圧力を制御する。なお、実施の形態では、膨張弁14a、14bは室外機10a、10bに設けられているが、室内機20に設けられていてもよく、設置箇所は限定されない。
室外送風機15a、15bは、室外熱交換器13a、13bに対して室外空気を供給するものであり、回転数が制御されることにより、室外熱交換器13a、13bに対する送風量が調整される。室外送風機15a、15bとして、例えば、DC(Direct Current)ファンモータあるいはAC(Alternating Current)ファンモータなどのモータによって駆動される遠心ファンまたは多翼ファンなどが用いられる。なお、室外送風機15a、15bの駆動源としてDCファンモータが用いられる場合は、電流値を変化させて回転数を制御することで送風量が調整される。また、室外送風機15a、15bの駆動源としてACファンモータが用いられる場合は、インバータ制御により電源周波数を変化させて回転数を制御することで送風量が調整される。
(室内機20)
室内機20は、室内熱交換器21a、21b、および、室内送風機22を備えている。また、室内機20には、室内空間から室内空気を内部に取り込む1つの吸込口23と、調湿後の室内空気を内部から室内空間に供給する複数の吹出口24とが、それぞれ形成されており、各吹出口24には、ダンパ25が設けられている。また、室内機20内には、室内送風機22によって室内空間から取り込まれた室内空気が室内熱交換器21a、21bを通過して調湿後に室内空間に送風される風路20aが形成されている。なお、室内熱交換器21a、21bの数は2つに限定されず、室外機10a、10bとの数と同数設けられる。また、室内熱交換器21a、21bは、第二熱交換器とも称する。
室内熱交換器21a、21bは、風路20a上に配置されており、いずれも室内空気と冷媒との間で熱交換を行う。室内熱交換器21a、21bは、冷房運転の際に、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により室外空気を冷却する蒸発器として機能する。また、室内熱交換器21a、21bは、暖房運転の際に、冷媒の熱を室外空気に放熱して冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。室内熱交換器21a、21bとして、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器が用いられる。
室内送風機22は、室内熱交換器21a、21bに対して室内空気を供給するものであり、回転数が制御されることにより、室内熱交換器21a、21bに対する送風量が調整される。室内送風機22として、例えば、DCファンモータあるいはACファンモータなどのモータによって駆動される遠心ファンまたは多翼ファンなどが用いられる。なお、室内送風機22の駆動源としてDCファンモータが用いられる場合は、電流値を変化させて回転数を制御することで送風量が調整される。また、室内送風機22の駆動源としてACファンモータが用いられる場合は、インバータ制御により電源周波数を変化させて回転数を制御することで送風量が調整される。
ダンパ25は、吹出口24から室内空間に供給される調湿後の室内空気の量を調節するものであり、開閉制御により調湿後の室内空気の供給量が調整される。
室外機10aおよび室外機10bは、それぞれ室内機20と配管によって接続されている。また、空気調和装置100は、2つの冷媒回路101a、101bを備えている。冷媒回路101aは、圧縮機11a、流路切替装置12a、室外熱交換器13a、膨張弁14a、室内熱交換器21aが、順次配管で接続され、冷媒が循環するものである。冷媒回路101bは、圧縮機11b、流路切替装置12b、室外熱交換器13b、膨張弁14b、室内熱交換器21bが、順次配管で接続され、冷媒が循環するものである。
冷媒回路101a、101bに使用される冷媒は、特に限定されない。例えば、二酸化炭素、炭化水素もしくはヘリウムのような自然冷媒、HFC-410AもしくはHFC-407Cなどの塩素を含まない冷媒、または既存の製品に使用されているR22もしくはR134aなどのフロン系冷媒などの冷媒を使用できる。
(センサ類)
室外機10a、10bおよび室内機20は、例えばサーミスタなどで構成される複数の温度センサを備えている。圧縮機11a、11bの吐出側には、冷媒の吐出温度を検出する吐出温度センサ31a、31bが設けられている。室外機10a、10bの吸込口(図示せず)付近には、外気温度を検出する外気温度センサ34a、34bが設けられている。室内機20の吸込口23付近には、室内温度を検出する室内温度センサ35が設けられている。
また、室外機10a、10bは、例えばダイアフラムゲージなどで構成される複数の圧力センサを備えている。圧縮機11aの吐出側には、冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ32a、32bが設けられている。圧縮機11aの吸入側には、冷媒の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ33a、33bが設けられている。そして、吐出圧力センサ32a、32bが検出した吐出圧力を飽和温度に換算することにより、凝縮温度を求めることができる。また、吸入圧力センサ33a、33bが検出した吸入圧力を飽和温度に換算することにより、蒸発温度を求めることができる。なお、吐出圧力センサ32a、32bおよび吸入圧力センサ33a、33bを設ける代わりに、室外熱交換器13a、13b、および、室内熱交換器21a、21bのそれぞれに温度センサを設け、それらの温度センサから凝縮温度および蒸発温度を求めてもよい。
(制御装置40)
制御装置40は、各種温度センサおよび各種圧力センサの検出情報に基づいて、室外機10a、10bおよび室内機20に対して運転制御信号を送信し、それらを制御する。なお、実施の形態では、制御装置40は運転モードとして、通常運転と、低負荷運転と、低負荷発停運転とを備えている。通常運転としては、冷房運転および暖房運転がある。低負荷運転としては、低負荷冷房運転および低負荷暖房運転がある。低負荷発停運転としては、低負荷冷房発停運転および低負荷暖房発停運転がある。
図3は、実施の形態に係る空気調和装置100の制御装置40の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置40の入力側には、吐出温度センサ31a、31b、外気温度センサ34a、34b、室内温度センサ35、吐出圧力センサ32a、32b、および、吸入圧力センサ33a、33bが接続されている。
また、制御装置40の出力側には、圧縮機11a、11b、流路切替装置12a、12b、膨張弁14a、14b、室外送風機15a、15b、室内送風機22、および、ダンパ25が接続されている。
制御装置40は、情報取得部41、演算処理部42、機器制御部43、および、記憶部44を備えている。制御装置40は、マイクロコンピュータなどの演算装置上でソフトウェアを実行することにより各種機能が実現されている、もしくは各種機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアなどで構成されている。
情報取得部41は、吐出温度センサ31a、31b、外気温度センサ34a、34b、室内温度センサ35、吐出圧力センサ32a、32b、および、吸入圧力センサ33a、33bで検出された温度情報および圧力情報を取得する。
演算処理部42は、情報取得部41で取得された温度情報および圧力情報に基づき、各種処理を行う。
機器制御部43は、演算処理部42による処理結果に基づき、空気調和装置100に設けられた各部を制御するための運転制御信号を生成する。機器制御部43は、生成した運転制御信号を、圧縮機11a、11b、流路切替装置12a、12b、膨張弁14a、14b、室外送風機15a、15b、室内送風機22、および、ダンパ25などに送信する。
記憶部44は、制御装置40の各部で用いられる各種の値を記憶するものであり、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。なお、記憶部44は制御装置40とは別体として設けられていてもよい。
以下、実施の形態に係る空気調和装置100の各運転時の冷媒の流れについて説明する。
<冷房運転時の冷媒の流れ>
冷房運転時は、圧縮機11a、11bの吐出側が室外熱交換器13a、13bとそれぞれ接続されるように、流路切替装置12a、12bが切り替えられる。
(冷媒回路101a)
圧縮機11aから吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置12aを介して室外熱交換器13aに流入する。室外熱交換器13aに流入した高温高圧のガス冷媒は、室外送風機15aによって取り込まれた室外空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、高圧の液冷媒となって室外熱交換器13aから流出する。室外熱交換器13aから流出した高圧の液冷媒は、膨張弁14aによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、室内熱交換器21aに流入する。室内熱交換器21aに流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室内送風機22によって取り込まれた室内空気と熱交換して吸熱しながら蒸発し、室内空気を冷却するとともに低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器21aから流出する。室内熱交換器21aから流出した低温低圧のガス冷媒は、圧縮機11aへ吸入され、再び高温高圧のガス冷媒となる。
(冷媒回路101b)
圧縮機11bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置12bを介して室外熱交換器13bに流入する。室外熱交換器13bに流入した高温高圧のガス冷媒は、室外送風機15bによって取り込まれた室外空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、高圧の液冷媒となって室外熱交換器13bから流出する。室外熱交換器13bから流出した高圧の液冷媒は、膨張弁14bによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、室内熱交換器21bに流入する。室内熱交換器21bに流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室内送風機22によって取り込まれた室内空気と熱交換して吸熱しながら蒸発し、室内空気を冷却するとともに低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器21bから流出する。室内熱交換器21bから流出した低温低圧のガス冷媒は、圧縮機11bへ吸入され、再び高温高圧のガス冷媒となる。
なお、低負荷冷房運転時および低負荷冷房発停運転時の冷媒の流れは、上記の冷房運転時と同様であるため、説明を省略する。
<暖房運転時の冷媒の流れ>
暖房運転時は、圧縮機11a、11bの吐出側が室内熱交換器21a、21bとそれぞれ接続されるように、流路切替装置12a、12bが切り替えられる。
(冷媒回路101a)
圧縮機11aから吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置12aを介して室内熱交換器21aに流入する。室内熱交換器21aに流入した高温高圧のガス冷媒は、室内送風機22によって取り込まれた室内空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、室内空気を加熱するとともに高圧の液冷媒となって室内熱交換器21aから流出する。室内熱交換器21aから流出した高圧の液冷媒は、膨張弁14aによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器13aに流入する。室外熱交換器13aに流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室外送風機15aによって取り込まれた室外空気と熱交換して吸熱しながら蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器13aから流出する。室外熱交換器13aから流出した低温低圧のガス冷媒は、圧縮機11aへ吸入され、再び高温高圧のガス冷媒となる。
(冷媒回路101b)
圧縮機11bから吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置12bを介して室内熱交換器21bに流入する。室内熱交換器21bに流入した高温高圧のガス冷媒は、室内送風機22によって取り込まれた室内空気と熱交換して放熱しながら凝縮し、室内空気を加熱するとともに高圧の液冷媒となって室内熱交換器21bから流出する。室内熱交換器21bから流出した高圧の液冷媒は、膨張弁14bによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器13bに流入する。室外熱交換器13bに流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室外送風機15bによって取り込まれた室外空気と熱交換して吸熱しながら蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器13bから流出する。室外熱交換器13bから流出した低温低圧のガス冷媒は、圧縮機11bへ吸入され、再び高温高圧のガス冷媒となる。
なお、低負荷暖房運転時および低負荷暖房発停運転時の冷媒の流れは、上記の暖房運転時の動作と同様であるため、説明を省略する。
<低負荷運転時の圧縮機動作>
図4は、従来の2台の圧縮機を備えた空気調和装置の低負荷運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。図5は、実施の形態に係る空気調和装置100の低負荷運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。
従来の低負荷運転では、図4に示すように、2台の圧縮機11a、11bの両方が運転と停止とを繰り返す発停運転となる。発停運転では、室内温度が目標温度に到達したら圧縮機11a、11bが停止し、室内温度と目標温度との差が所定値以上となったら起動する。これは、低負荷時に2台の圧縮機11a、11bの両方を運転させ続けると室内空間を過冷房または過暖房してしまうためである。そして、圧縮機11a、11bの起動が繰り返されると消費電力が多くなってしまう。
一方、実施の形態に係る低負荷運転では、図5に示すように、2台の圧縮機11a、11bのうち一方のみを運転させ続け、もう一方は停止させる。このようにすることで、低負荷時であっても発停運転を回避することができ、省エネルギー化を実現することができる。また、2台の圧縮機11a、11bの運転時間が同じになるように、2台の圧縮機11a、11bのうち一方を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過後に運転させる圧縮機11a、11bを切り替える。そうすることで、圧縮機11a、11bの総運転時間を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。
<低負荷運転時の連続運転時間の最大値>
低負荷運転時に運転させる圧縮機11a、11bを切り替えるためには、連続運転時間の最大値を規定する必要がある。低負荷冷房運転が発生する時間帯(以下、低負荷冷房時間帯と称する)は、日射による負荷が少なく、かつ、室内空間で発生する負荷が少ない時間帯であるため、一般的には深夜である。一般的な生活パターン(建築環境・省エネルギー機構(IBEC)規定の生活スケジュール参照)とした場合、低負荷冷房運転は夜23時から朝7時までの時間帯に発生することが予想される。また、低負荷暖房運転が発生する時間帯(以下、低負荷暖房時間帯と称する)は、日射による負荷が多く、かつ、室内空間での発熱が多い時間帯であるため、一般的には昼間である。一般的な生活パターン(建築環境・省エネルギー機構(IBEC)規定の生活スケジュール参照)とした場合、低負荷暖房運転は朝8時から夕方4時までの時間帯に発生することが予想される。
このように、低負荷冷房時間帯および低負荷暖房時間帯はそれぞれ1日当たり8時間が予想されるため、連続運転時間の最大値を多くとも4時間以下に設定する。そして、その設定した連続運転時間の経過後には、運転させる圧縮機11a、11bを切り替えることで、圧縮機11a、11bの総運転時間を平均化することができる。なお、空気調和装置100が圧縮機を3台以上備えている場合、連続運転時間の最大値を多くとも8時間を台数で割った時間以下とする。ここで、連続運転時間の最大値を4時間よりも多い時間に設定すると、1日当たりの低負荷冷房運転および低負荷暖房運転の時間である8時間を均等にできず、圧縮機11a、11bの総運転時間を平均化できないためである。なお、記憶部44に過去の運転データを記憶させておき、その過去の運転データに基づいて低負荷冷房時間帯および低負荷暖房時間帯を求めてもよい。また、以下において、低負荷冷房時間帯および低負荷暖房時間帯の総称を低負荷時間帯とする。
<低負荷発停運転時の圧縮機動作>
図6は、従来の2台の圧縮機を備えた空気調和装置の低負荷発停運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。図7は、実施の形態に係る空気調和装置100の低負荷発停運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。
低負荷運転時に空調負荷が、圧縮機11a、11bの運転台数が1台での最低能力以下となった場合に、低負荷運転から低負荷発停運転へと遷移する。従来の低負荷発停運転では、図6に示すように2台の圧縮機11a、11bのうち一方が停止し、もう一方が発停運転を繰り返す。この場合、圧縮機11a、11bの起動回数がどちらかに偏ってしまい、圧縮機寿命にばらつきが生じてしまう。そこで、実施の形態に係る低負荷発停運転では、図7に示すように圧縮機11a、11bの発停回数が、少なくとも1回以上の、あらかじめ設定された閾値以上となった場合に、次に運転させる圧縮機11a、11bを変更する。そうすることで、圧縮機11a、11bの起動回数を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。なお、上記の発停回数は停止回数としてもよい。
また、圧縮機11a、11bは室外空間に配置されているため、低負荷暖房発停運転時では、圧縮機11a、11bの停止時には圧縮機11a、11bが室外空気によって冷却される。その結果、圧縮機11a、11bの再起動時に冷媒圧力を上昇させるためには圧縮機11a、11bを加熱するエネルギーが必要となり、圧縮機11a、11bの停止時間が長くなるほどより大きなエネルギーが必要となる。そのため、圧縮機11a、11bの起動直後の立ち上がり性能を改善して省エネルギー化を実現するためには、同じ圧縮機11a、11bが停止してから起動するまでの間隔は短い方がよい。したがって、運転させる圧縮機11a、11bを切り替えるための発停回数の閾値を、低負荷冷房発停運転時よりも低負荷暖房発停運転時の方が大きな値となるように設定する。そうすることで、低負荷暖房発停運転時の運転させる圧縮機11a、11bの切り替え回数を低負荷冷房発停運転時よりも減らすことができ、圧縮機11a、11bを加熱するエネルギーを抑制できる。そのため、圧縮機寿命の平均化に加えて省エネルギー化を実現することができる。
<各運転の遷移条件:冷房運転、低負荷冷房運転、低負荷冷房発停運転>
図8は、実施の形態に係る空気調和装置100の冷房運転、低負荷冷房運転、および、低負荷冷房発停運転の各状態遷移を示す図である。
冷房運転時に空調負荷が、各圧縮機11a、11bの最低能力の合計以下となった場合、つまり、冷房運転時に低負荷冷房切替条件を満たした場合、図8のAに示すように、冷房運転から低負荷冷房運転へと遷移する。低負荷冷房切替条件は、圧縮機周波数、消費電力、外気湿度、または、室内温度があらかじめ設定された閾値以下となった場合、圧縮機停止時間があらかじめ設定された閾値以上となった場合、および、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合のいずれかなどである。
ここで、サーモオフ制御とは、空気調和装置100の運転中に全ての圧縮機11a、11bを停止させ、室内送風機22のみを運転させることである。例えば、室内温度が設定温度に対して所定の範囲内となったら、サーモオフ制御が行われる。
また、低負荷冷房運転時の空調負荷が、各圧縮機11a、11bの最低能力の合計より大きくなった場合、つまり、低負荷冷房運転時に冷房復帰条件を満たした場合、図8のBに示すように、低負荷冷房運転から冷房運転へと遷移する。冷房復帰条件は、圧縮機周波数、消費電力、外気湿度、または、室内温度があらかじめ設定された閾値より大きくなった場合、圧縮機停止時間があらかじめ設定された閾値より小さくなった場合、および、サーモオフ制御がオンからオフとなった場合のいずれかなどである。
低負荷冷房運転時に圧縮機11a、11bの運転台数が1台での最低能力以下となった場合、つまり、低負荷冷房運転時に低負荷冷房発停切替条件を満たした場合、図8のCに示すように、低負荷冷房運転から低負荷冷房発停運転へと遷移する。低負荷冷房発停切替条件は、運転中の圧縮機11a、11bの圧縮機周波数が下限値に到達した場合、もしくはサーモオフ制御がオフからオンとなった場合などである。
また、低負荷冷房発停運転時に低負荷冷房復帰条件を満たした場合、図8のDに示すように、低負荷冷房発停運転から低負荷冷房運転へと遷移する。低負荷冷房復帰条件は、圧縮機11a、11bを起動してから一定時間経過し、かつ、圧縮機周波数または消費電力があらかじめ設定された閾値より大きくなった場合などである。
また、低負荷冷房発停運転時にユーザーが冷房運転を停止した場合、図8のEに示すように、次の運転開始時に低負荷冷房発停運転時から冷房運転へと遷移する。そうすることで、次回の冷房運転時の圧縮機11a、11bの起動直後の立ち上がり性能の低下を抑制することができる。
<各運転の遷移条件:暖房運転、低負荷暖房運転、低負荷暖房発停運転>
図9は、実施の形態に係る空気調和装置100の暖房運転、低負荷暖房運転、および、低負荷暖房発停運転の各状態遷移を示す図である。
暖房運転時に空調負荷が、各圧縮機11a、11bの最低能力の合計以下となった場合、つまり、暖房運転時に低負荷暖房切替条件を満たした場合、図9のAに示すように、暖房運転から低負荷暖房運転へと遷移する。低負荷暖房切替条件は、圧縮機周波数、または、消費電力があらかじめ設定された閾値以下となった場合、圧縮機停止時間、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された閾値以上となった場合、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合、および、デフロスト制御がオフからオンとなった場合のいずれかなどである。
ここで、デフロスト制御とは、暖房運転時に複数の冷媒回路101a、101bのうち1つが冷房運転時と同じ回路構成となるように、流路切替装置12a、12bなどを制御することで、室外機10a、10bに付着した霜を溶かすことである。例えば、吸入圧力センサ33a、33bが検出した吸入圧力から換算される飽和温度に基づいて室外機10a、10bへの着霜の有無を判定し、着霜有りの判定の場合に、デフロスト制御が行われる。
また、低負荷暖房運転時の空調負荷が、各圧縮機11a、11bの最低能力の合計より大きくなった場合、つまり、低負荷暖房運転時に暖房復帰条件を満たした場合、図9のBに示すように、低負荷暖房運転から暖房運転へと遷移する。暖房復帰条件は、圧縮機周波数または消費電力があらかじめ設定された閾値より大きくなった場合、圧縮機停止時間、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された閾値より小さくなった場合、サーモオフ制御がオンからオフとなった場合、および、デフロスト制御がオンからオフとなった場合のいずれかなどである。
ここで、2つの室外機10a、10bで暖房運転が行われているとき、つまり2つの圧縮機11a、11bが起動時にデフロスト制御がオンとなった場合、デフロストが2つの室外機10a、10bに対して行われる。そのため、デフロスト制御がオンの間は暖房運転が中断され、暖房能力がゼロになる。そこで、2つの室外機10a、10bのうち一方のみで暖房運転が行われる状態、つまり2つの圧縮機11a、11bのうち一方のみが運転している状態とする。そうすることで、デフロスト制御がオンとなった場合でも、デフロストが2つの室外機10a、10bのうち一方に対してのみ行われ、一方の室外機10a、10bで暖房運転の継続が可能となり、快適性の向上が見込まれる。
そこで、暖房時にはできるだけ低負荷運転にして圧縮機11a、11bの運転台数が1台のみとなるように、低負荷暖房運転時の圧縮機周波数の範囲を低負荷冷房運転時よりも広くする。つまり、低負荷暖房切替条件および低負荷冷房切替条件に圧縮機周波数を用いた場合、低負荷暖房運転時の閾値を低負荷冷房運転時よりも大きくする。そうすることで、低負荷暖房運転の方が低負荷冷房運転よりも圧縮機11a、11bの運転台数を1台のみにしやすくなり、暖房運転時の快適性を向上させることができる。
低負荷暖房運転時に圧縮機11a、11bの運転台数が1台での最低能力以下となった場合、つまり、低負荷暖房運転時に低負荷暖房発停切替条件を満たした場合、図9のCに示すように、低負荷暖房運転から低負荷暖房発停運転へと遷移する。低負荷暖房発停切替条件は、運転中の圧縮機11a、11bの圧縮機周波数が下限値に到達した場合、もしくはサーモオフ制御がオフからオンとなった場合などである。
また、低負荷暖房発停運転時に低負荷暖房復帰条件を満たした場合、図9のDに示すように、低負荷暖房発停運転から低負荷暖房運転へと遷移する。低負荷暖房復帰条件は、圧縮機11a、11bを起動してから一定時間経過し、かつ、圧縮機周波数または消費電力があらかじめ設定された閾値より大きくなった場合などである。
また、低負荷暖房発停運転時にユーザーが暖房運転を停止した場合、図9のEに示すように、次の運転開始時には低負荷暖房発停運転から暖房運転へと遷移する。そうすることで、次回の暖房運転時の圧縮機11a、11bの起動直後の立ち上がり性能の低下を抑制することができる。
以上のように、負荷が低下するについて、冷房運転、低負荷冷房運転、低負荷冷房発停運転の順に遷移する。また、負荷が低下するについて、暖房運転、低負荷暖房運転、低負荷暖房発停運転の順に遷移する。
<応急制御>
図10は、実施の形態に係る空気調和装置100の低負荷運転時にいずれの冷媒回路101a、101bも応急制御オン条件を満たしていない場合の消費電力の時系列変化を示す図である。図11は、実施の形態に係る空気調和装置100の低負荷運転時にいずれかの冷媒回路101a、101bが応急制御オン条件を満たしている場合の消費電力の時系列変化を示す図である。図12は、実施の形態に係る空気調和装置100の応急制御がオフでの通常運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。図13は、実施の形態に係る空気調和装置100の応急制御がオンでの通常運転時の圧縮機周波数の時系列変化を示す図である。
実施の形態に係る空気調和装置100では、圧縮機11a、11bに故障の疑いがあり、保守が必要な場合には、応急制御が行われる。応急制御の要否判定は、低負荷冷房運転時または低負荷暖房運転時に行われる。低負荷冷房運転時または低負荷暖房運転時に、運転中の圧縮機11a、11bを有する冷媒回路101a、101bが応急制御オン条件を満たした場合、応急制御をオンする。応急制御オン条件は、圧縮機周波数、消費電力、吐出温度、膨張弁開度、凝縮温度、または、蒸発温度が予め設定された閾値以上となった場合である。応急制御オン条件に消費電力を用いた場合において、低負荷運転時にいずれの冷媒回路101a、101bも応急制御オン条件を満たしていないと、図10に示すように2つの冷媒回路101a、101bの消費電力が同等となり、どちらも閾値より小さくなる。一方、低負荷運転時にいずれかの冷媒回路101a、101bが応急制御オン条件を満たしている場合、図11に示すように2つの冷媒回路101a、101bのうち一方の消費電力が高くなり、閾値以上となる。応急制御がオフでの冷房運転時または暖房運転時の圧縮機周波数の時系列変化は、図12に示す通りであり、応急制御がオンでの冷房運転時または暖房運転時の圧縮機周波数の時系列変化は、図13に示す通りである。
応急制御では、圧縮機周波数の範囲を拡大することで、応急制御オン条件を満たした冷媒回路101a、101bの圧縮機11a、11bの運転時間を減らす。そして、応急制御オンであることおよび故障の疑いがある圧縮機11a、11b、を報知手段によりユーザーに通知する。報知手段は、例えば、空気調和装置100のリモコン(図示せず)、ユーザーが所持する携帯電話などの通信端末、あるいはHEMSなどの情報共有端末などである。
応急制御オン時では、低負荷冷房切替条件および低負荷暖房切替条件における閾値を変え、低負荷運転が促進されるようにする。例えば、低負荷冷房切替条件および低負荷暖房切替条件に圧縮機周波数または消費電力を用いた場合、応急制御オン時は応急制御オフ時よりも閾値の値を大きくする。加えて、応急制御オン条件を満たした冷媒回路101a、101bの圧縮機11a、11b(以下、応急制御対象圧縮機と称する)を停止させ、その他の圧縮機11a、11b(以下、応急制御非対象圧縮機と称する)のみを運転させる。そして、空調負荷が圧縮機11a、11bの運転台数が1台での最大能力より大きくなった場合に、応急制御対象圧縮機を除いて、停止している圧縮機11a、11bがある場合は運転台数を増加させる。
ユーザーによる設定変更が行われた場合に、応急制御対象圧縮機を起動させて正常な圧縮機である応急制御非対象圧縮機と動作を比較する。そして、それらの圧縮機周波数または消費電力などを比較し、差異が所定範囲内であれば応急制御をオフにし、差異が所定範囲よりも大きければ応急制御のオンを継続する。そうすることにより、応急制御オン条件の誤判定により応急制御がオンした場合でも、応急制御のオフを自動で行うことができ、ユーザーへの影響を最小にすることができる。
また、応急制御オン後所定時間が経過し、かつ低負荷発停運転へと遷移した場合に、応急制御対象圧縮機を起動させて正常な圧縮機である応急制御非対象圧縮機と比較する。そして、それらの圧縮機周波数または消費電力などを比較し、差異が所定範囲内であれば応急制御をオフにし、差異が所定範囲よりも大きければ応急制御のオンを継続する。そうすることにより、応急制御オン条件の誤判定により応急制御がオンした場合でも、応急制御のオフを自動で行うことができ、ユーザーへの影響を最小にすることができる。さらに、空調負荷が少ない時間に少ない消費電力で応急制御の要否判定することができる。
低負荷冷房運転時および低負荷暖房運転時に圧縮機11a、11bの運転台数を1台とすることで、従来では発停運転となっていた空調負荷であっても連続運転を行うことが可能となる。そのため、圧縮機11a、11bの起動直後の立ち上がり性能が改善されて省エネルギー化を実現することができる。また、冷媒回路101a、101b内の冷媒の圧力が安定することから、圧縮機11a、11bへのダメージが減少し、圧縮機11a、11bの故障率を下げることができる。
また、低負荷冷房運転時および低負荷暖房運転時の連続運転時間の最大値を規定し、規定した連続運転時間の最大値内に運転させる圧縮機11a、11bを切り替える。そうすることで、圧縮機11a、11bの総運転時間を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。
また、低負荷発停運転時では、圧縮機11a、11bが少なくとも1回以上停止した場合に運転する圧縮機11a、11bを変更する。そうすることで、圧縮機11a、11bの起動回数を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。
また、低負荷運転時に、運転中の圧縮機11a、11bを有する冷媒回路101a、101bが応急制御オン条件を満たした場合、応急制御をオンする。そうすることにより、特定の圧縮機11a、11bに異常が発生しても低負荷運転を継続することが可能となり、ユーザーの快適性を担保することができる。
また、応急制御オン時は、応急制御オンでありシステムの保守作業の必要性があることを報知手段によりユーザーに通知することで、メンテナンス時期の適正化および重大な故障を未然に防ぐことが可能となり、システムの寿命を延ばすことができる。
さらに、ユーザーによる設定変更が行われた場合に、停止させていた圧縮機11a、11bを起動させて正常な圧縮機11a、11bと動作を比較し、応急制御オン条件を満たせば応急制御を継続し、応急制御オン条件を満たさなければ、応急制御をオフする。そうすることにより、応急制御オン条件の誤判定により応急制御をオンした場合でも、応急運転のオフを自動で行うことができ、ユーザーへの影響を最小にすることができる。また、応急制御オン後所定時間が経過し、かつ低負荷発停運転へと遷移した場合に、応急制御対象圧縮機を起動させて正常な圧縮機である応急制御非対象圧縮機と比較することで、空調負荷が少ない時間に少ない消費電力で応急制御の要否判定することができる。
図14は、実施の形態に係る空気調和装置100の変形例の冷媒回路図である。
なお、実施の形態に係る空気調和装置100は、2つの冷媒回路101a、101bを備えている構成としたが、それに限定されず、図14に示すように、複数の圧縮機を有する冷媒回路101cを1つ備えた構成でも成立するものに関しては、その構成でもよい。また、実施の形態に係る空気調和装置100は、流路切替装置を備えている構成としたが、それに限定されず、流路切替装置を備えていない構成でも成立するものに関しては、その構成でもよい。
以上、実施の形態に係る空気調和装置100は、第一圧縮機、第二圧縮機、第一熱交換器、膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する冷媒回路と、第一圧縮機および第二圧縮機を制御する制御装置40と、を備えている。また、制御装置40は、第一圧縮機および第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、第一圧縮機および第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、冷房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、暖房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、低負荷冷房運転または低負荷暖房運転では、第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、第一圧縮機および第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものである。
また、実施の形態に係る空気調和装置100は、第一圧縮機、第一熱交換器、第一膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第一の冷媒回路と、第二圧縮機、第三熱交換器、第二膨張弁、および、第四熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第二の冷媒回路と、第一圧縮機および第二圧縮機を制御する制御装置40と、を備えている。また、制御装置40は、第一圧縮機および第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、第一圧縮機および第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、冷房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、暖房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、低負荷冷房運転または低負荷暖房運転では、第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、第一圧縮機および第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものである。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、冷房運転時または暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、冷房運転から低負荷冷房運転または暖房運転から低負荷暖房運転へと切り替える。そして、低負荷冷房運転または低負荷暖房運転では、複数の圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、複数の圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更する。そのため、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。また、圧縮機の発停回数が抑制され、省エネルギー化を実現することができる。なお、上記では、空気調和装置100が備えている圧縮機の台数を第一圧縮機および第二圧縮機の2台としたが、それに限定されず、3台以上としてもよい。
また、実施の形態に係る空気調和装置100は、圧縮機、流路切替装置、第一熱交換器、膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する冷媒回路を複数備えている。そして、冷房運転時の低負荷切替条件が、圧縮機周波数が前記第一閾値以下となった場合、かつ、暖房運転時の低負荷切替条件が、圧縮機周波数が第二閾値以下となった場合において、第二閾値が第一閾値よりも大きい。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、デフロストが複数の室外機10a、10bに対して行われるのを抑制することができ、暖房運転の継続が可能となるため、暖房運転時の快適性を向上させることができる。
また、実施の形態に係る空気調和装置100は、第一圧縮機および第二圧縮機を含む複数の圧縮機を有し、過去の運転データを記憶する記憶部44を備え、制御装置40は、過去の運転データに基づいて低負荷時間帯を算出し、低負荷時間帯を複数の圧縮機の台数で割った値以下を連続運転時間に設定する。または、第一圧縮機および第二圧縮機を含む複数の圧縮機を有し、制御装置40は、8時間を複数の圧縮機の台数で割った値以下を連続運転時間に設定する。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、低負荷冷房運転時および低負荷暖房運転時の連続運転時間の最大値を規定している。そして、規定した連続運転時間の最大値内に運転させる圧縮機を切り替えることで、圧縮機の総運転時間を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。なお、上記では、空気調和装置100が第一圧縮機および第二圧縮機を含む複数の圧縮機を有するとしたが、圧縮機の台数は2台以上であれば何台でもよい。
また、実施の形態に係る空気調和装置100において、制御装置40は、低負荷冷房運転時または低負荷暖房運転時において、低負荷発停切替条件を満たした場合、低負荷冷房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら冷房を行う低負荷冷房発停運転、または、低負荷暖房運転から第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら暖房を行う低負荷暖房発停運転へと切り替え、低負荷冷房発停運転または低負荷暖房発停運転では、第一圧縮機および第二圧縮機のうち1台を起動後、発停回数があらかじめ設定された第四閾値以上となったら、第一圧縮機および第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更する。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、低負荷冷房運転または低負荷暖房運転では、複数の圧縮機のうち1台を起動後、発停回数があらかじめ設定された第四閾値以上となったら、複数の圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更する。そうすることで、圧縮機の起動回数を平均化することができ、圧縮機寿命の平均化を実現することができる。なお、上記では、空気調和装置100が備えている圧縮機の台数を第一圧縮機および第二圧縮機の2台としたが、それに限定されず、3台以上としてもよい。
また、実施の形態に係る空気調和装置100において、第四閾値は、低負荷冷房運転時よりも低負荷暖房運転時の方が大きい値が設定される。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、低負荷暖房発停運転時の運転させる圧縮機の切り替え回数を低負荷冷房発停運転時よりも減らすことができ、圧縮機を加熱するエネルギーを抑制できる。そのため、圧縮機寿命の平均化に加えて省エネルギー化を実現することができる。
また、実施の形態に係る空気調和装置100において、制御装置40は、低負荷冷房運転時、または、低負荷暖房運転時において、第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち運転中のものが応急制御オン条件を満たした場合、第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち応急制御オン条件を満たしたものに対して応急制御をオンにし、第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち応急制御がオンとなっているものは停止させたまま起動させない。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、低負荷運転時に、運転中の圧縮機を有する冷媒回路が応急制御オン条件を満たした場合、応急制御をオンする。そうすることにより、特定の圧縮機に異常が発生しても低負荷運転を継続することが可能となり、ユーザーの快適性を担保することができる。なお、上記では、空気調和装置100が備えている圧縮機の台数を第一圧縮機および第二圧縮機の2台としたが、それに限定されず、3台以上としてもよい。
また、実施の形態に係る空気調和装置100は、応急制御オン時に応急制御オンであることをユーザーに報知する報知手段を備えたものである。
実施の形態に係る空気調和装置100によれば、応急制御オン時に応急制御オンであることを報知手段によりユーザに通知することで、メンテナンス時期の適正化および重大な故障を未然に防ぐことが可能となり、システムの寿命を延ばすことができる。
10a、10b 室外機、11a、11b 圧縮機、12a、12b 流路切替装置、13a、13b 室外熱交換器、14a、14b 膨張弁、15a、15b 室外送風機、20 室内機、20a 風路、21a、21b 室内熱交換器、22 室内送風機、23 吸込口、24 吹出口、25 ダンパ、31a、31b 吐出温度センサ、32a、32b 吐出圧力センサ、33a、33b 吸入圧力センサ、34a、34b 外気温度センサ、35 室内温度センサ、40 制御装置、41 情報取得部、42 演算処理部、43 機器制御部、44 記憶部、100 空気調和装置、101a、101b、101c 冷媒回路。

Claims (13)

  1. 第一圧縮機、第二圧縮機、第一熱交換器、膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、
    前記冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、前記暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、
    前記低負荷冷房運転または前記低負荷暖房運転では、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、
    前記低負荷冷房運転時または前記低負荷暖房運転時において、低負荷発停切替条件を満たした場合、
    前記低負荷冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら冷房を行う低負荷冷房発停運転、または、前記低負荷暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら暖房を行う低負荷暖房発停運転へと切り替え、
    前記低負荷冷房発停運転または前記低負荷暖房発停運転では、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、発停回数があらかじめ設定された第四閾値以上となったら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、
    前記第四閾値は、前記低負荷冷房運転時よりも前記低負荷暖房運転時の方が大きい値が設定される
    空気調和装置。
  2. 第一圧縮機、第一熱交換器、第一膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第一の冷媒回路と、
    第二圧縮機、第三熱交換器、第二膨張弁、および、第四熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第二の冷媒回路と、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を制御する制御装置と、
    冷媒の流れる方向を切り替える流路切替装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、
    前記冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、前記暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、
    前記低負荷冷房運転または前記低負荷暖房運転では、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、
    前記冷房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、消費電力、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第一閾値以下となった場合、あるいは、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合であり、
    前記暖房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、または、消費電力があらかじめ設定された第二閾値以下となった場合、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第三閾値以上となった場合、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合、および、デフロスト制御がオフからオンとなった場合のいずれかであり、
    前記冷房運転時の前記低負荷切替条件が、前記圧縮機周波数が前記第一閾値以下となった場合、かつ、前記暖房運転時の前記低負荷切替条件が、前記圧縮機周波数が前記第二閾値以下となった場合において、
    前記第二閾値が前記第一閾値よりも大きい
    空気調和装置。
  3. 前記冷房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、消費電力、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第一閾値以下となった場合、あるいは、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合である
    請求項に記載の空気調和装置。
  4. 冷媒の流れる方向を切り替える流路切替装置を備えた
    請求項1または3に記載の空気調和装置。
  5. 前記暖房運転時の前記低負荷切替条件は、圧縮機周波数、または、消費電力があらかじめ設定された第二閾値以下となった場合、外気温度、または、室内温度があらかじめ設定された第三閾値以上となった場合、サーモオフ制御がオフからオンとなった場合、および、デフロスト制御がオフからオンとなった場合のいずれかである
    請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を含む複数の圧縮機を有し、
    過去の運転データを記憶する記憶部を備え、
    前記制御装置は、
    前記運転データに基づいて低負荷時間帯を求め、
    前記低負荷時間帯を前記複数の圧縮機の台数で割った値以下を前記連続運転時間に設定する
    請求項1~のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7. 前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を含む複数の圧縮機を有し、
    前記制御装置は、
    8時間を前記複数の圧縮機の台数で割った値以下を前記連続運転時間に設定する
    請求項1~のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  8. 第一圧縮機、第一熱交換器、第一膨張弁、および、第二熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第一の冷媒回路と、
    第二圧縮機、第三熱交換器、第二膨張弁、および、第四熱交換器が配管で接続されて冷媒が循環する第二の冷媒回路と、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて冷房を行う冷房運転時、または、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機を運転させて暖房を行う暖房運転時において、低負荷切替条件を満たした場合、
    前記冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて冷房を行う低負荷冷房運転、または、前記暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を運転させて暖房を行う低負荷暖房運転へと切り替え、
    前記低負荷冷房運転または前記低負荷暖房運転では、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、あらかじめ設定された連続運転時間が経過したら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、
    前記低負荷冷房運転時または前記低負荷暖房運転時において、低負荷発停切替条件を満たした場合、
    前記低負荷冷房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら冷房を行う低負荷冷房発停運転、または、前記低負荷暖房運転から前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台で発停運転しながら暖房を行う低負荷暖房発停運転へと切り替え、
    前記低負荷冷房発停運転または前記低負荷暖房発停運転では、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち1台を起動後、発停回数があらかじめ設定された第四閾値以上となったら、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち別の1台に運転対象を変更するものであり、
    前記第四閾値は、前記低負荷冷房運転時よりも前記低負荷暖房運転時の方が大きい値が設定される
    気調和装置。
  9. 前記低負荷冷房運転時および前記低負荷暖房運転時の低負荷発停切替条件は、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち運転中のものの圧縮機周波数が下限値に到達した場合、もしくはサーモオフ制御がオフからオンとなった場合である
    請求項1~8のいずれか一項に記載の空気調和装置。
    に記載の空気調和装置。
  10. 前記制御装置は、
    前記低負荷冷房運転時、または、前記低負荷暖房運転時において、前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち運転中のものが応急制御オン条件を満たした場合、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち前記応急制御オン条件を満たしたものに対して応急制御をオンにし、
    前記第一圧縮機および前記第二圧縮機のうち前記応急制御がオンとなっているものは停止させたまま起動させない
    請求項1~のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  11. 前記応急制御オン条件は、圧縮機周波数、消費電力、膨張弁開度、吐出温度、凝縮温度、または、蒸発温度が予め設定された第五閾値以上となった場合である
    請求項10に記載の空気調和装置。
  12. 前記応急制御オン時に応急制御オンであることをユーザーに報知する報知手段を備えた
    請求項10または11に記載の空気調和装置。
  13. 前記報知手段は、携帯電話あるいはHEMSである
    請求項12に記載の空気調和装置。
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