JP3119209B2 - 冷凍装置の高圧保護制御装置 - Google Patents

冷凍装置の高圧保護制御装置

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JP3119209B2
JP3119209B2 JP09238125A JP23812597A JP3119209B2 JP 3119209 B2 JP3119209 B2 JP 3119209B2 JP 09238125 A JP09238125 A JP 09238125A JP 23812597 A JP23812597 A JP 23812597A JP 3119209 B2 JP3119209 B2 JP 3119209B2
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誠也 吉良
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、高圧保護サーモ
制御手段の作動設定温度値の学習機能を備えた空気調和
機等冷凍装置の高圧保護制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に空気調和機等の冷凍装置には、高
圧側圧力の異常上昇による不具合の発生を防止するため
の高圧保護制御装置が設けられている。
【0003】例えば冷凍装置の高圧側回路に連結され、
該高圧側回路の圧力が所定の設定値以上になると、制御
ユニットを介して圧縮機の電源回路を遮断したり、警報
回路を作動させたりする高圧スイッチ(HPS)や凝縮
器サーモセンサにより凝縮器の温度を検出して該検出温
度が所定の設定温度を超えると制御ユニットを介して同
様に圧縮機の電源回路を遮断し、また警報回路を作動さ
せる高圧保護サーモ制御手段などがそれである。
【0004】そして、それらの両方を組合せた冷凍装置
の場合、高圧側圧力の特に異常な上昇時には上記高圧ス
イッチ(HPS)により圧縮機の運転を停止させてガス
漏れを防止する一方、一般に高圧スイッチ(HPS)の
作動が所定回数繰り返されるとシステムが異常と確定さ
れて自動復帰が不可能となるので、上記凝縮器サーモセ
ンサにより上記高圧スイッチ(HPS)が作動する手前
の圧力に対応した凝縮器の温度で圧縮機の運転を停止さ
せることにより可能な限り上記高圧スイッチ(HPS)
の作動を回避してシステムの自動復帰を容易ならしめる
ようにしている。高圧保護サーモ制御手段は、何回作動
してもシステムが異常とは確定されない。
【0005】一方、冷房専用の空気調和機の場合には、
さらに上記凝縮器サーモセンサによる圧縮機停止制御の
手前で電子膨張弁を閉制御することにより冷媒圧力を調
整して連続運転を可能ならしめるようにしている。
【0006】ところで、上記のような高圧保護制御装置
を有する空気調和機等の冷凍装置の場合、例えば室内機
に対する室外機の設置高さ位置の相違や設置環境による
室内機と室外機間の冷媒配管長さの相違、またビル間の
間隔や日照条件等の室外機設置部周辺の外気温環境の相
違など、実際の冷凍装置設置条件の相違によって異常高
圧になる状況が異なってくる。
【0007】そこで、上述の高圧保護制御装置の高圧保
護サーモ制御手段には、従来から上記作動設定温度の学
習制御機能が付加されており、例えば製品設計時点で予
じめ設定した所定の基準温度64.5℃を中心として所
定幅のオフセット値67.5℃〜62.5℃の範囲で、
上記作動時の設定温度が上記高圧スイッチ又は高圧保護
サーモ制御手段の実際の作動状況に応じて下降方向又は
上昇方向に任意に可変されるようになっている。例えば
運転開始後、上記基準温度64.5℃で高圧スイッチ
(HPS)が1回作動した時には次回のセット値を6
3.5℃に、また2回作動した時には62.5℃にと1
℃づつ下げる。また、一方高圧保護サーモ制御手段が作
動すると、その作動1回毎にセット値を1℃づつ上げ
る。
【0008】今、その学習カウンタを例えばCTcとす
ると、同学習カウンタCTcは、上記基準温度64.5
℃を中心として最大+3(64.5℃〜67.5℃)〜
最小−2(64.5〜62.5℃)のカウント幅となっ
ており、その初期値は0であり、例えば高圧スイッチ
(HPS)の作動1回につき−1づつ−2までカウント
ダウンして設定温度を下げる一方、高圧保護サーモ制御
手段の作動1回につき、+1づつ+3までカウントアッ
プして設定温度を上げ、それら学習値は例えば冷凍装置
の運転停止時にリセットされるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の高
圧保護サーモ制御手段の作動設定温度の+側(高温側)
の学習値は可能な限りの連続運転の維持を狙って高圧ス
イッチ複数回作動による異常確定限界点付近まで高く設
定されるようになっているが、他方−側(低温側)の学
習値は上記高圧スイッチ(HPS)の複数回作動による
異常確定停止(この時はリモコンにエラーマークを点滅
表示し、ユーザ又はサービスマンに報知するようになっ
ている)を回避するようにはなっていない。
【0010】したがって、場合によっては高圧スイッチ
(HPS)の作動と高圧保護サーモ制御手段の作動とが
繰り返されて異常確定され、該異常確定により冷凍装置
がシステム停止してしまう問題がある。
【0011】本願発明は、該問題を解決するためになさ
れたものであって、一回でも高圧スイッチ(HPS)が
作動すると、高圧保護サーモ制御手段の作動による設定
温度上昇方向への学習値の変更を行わせないようにする
ことによって、異常確定による冷凍装置の運転停止回避
機能を備えた高圧保護制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0013】(1) 請求項1の発明 この発明は、冷凍回路の高圧側圧力が所定の設定値以上
になると作動して圧縮機の運転を停止させる高圧スイッ
チと、凝縮器の温度が上記高圧スイッチの作動圧力に対
応した温度よりは低い所定の設定温度以上になると作動
して圧縮機の運転を停止させる高圧保護サーモ制御手段
と、該高圧保護サーモ制御手段の上記所定の設定温度を
予じめ設定した基準となる所定温度において上記高圧ス
イッチが作動する毎に所定温度単位で所定回数下降方向
に変化させて新な設定温度とする一方、上記基準となる
所定温度において上記高圧保護サーモ制御手段が作動す
る毎に所定温度単位で所定回数上昇方向に変化させて新
な設定温度とする設定温度学習制御手段とを備えてなる
冷凍装置において、上記設定温度学習制御手段は、上記
高圧スイッチ作動後は上記上昇方向への設定温度可変学
習を行わないように構成されている。
【0014】以上のように、この発明では、1回でも高
圧スイッチが作動すると、その事実を基に上記高温側へ
の学習を行うことなく作動設定温度値のセットを行なっ
て、高圧保護サーモ制御を行うようになっており、従来
のように高圧スイッチ作動時にも高圧保護サーモ制御の
作動温度設定値の学習を行うようにはなっていない。
【0015】したがって、従来のような高圧スイッチ作
動−高圧保護サーモ制御作動の繰り返しによる異常確
定、システム停止を可及的に回避することができ、可及
的な連続運転を可能とすることができるようになる。
【0016】(2) 請求項2の発明 この発明は、上記請求項1の発明の冷凍装置の高圧保護
制御装置における設定温度学習制御手段が、高圧スイッ
チの作動を判定する高圧スイッチ作動判定手段と、高圧
保護サーモ制御手段の作動を判定する高圧保護サーモ作
動判定手段とを備えて構成されている。
【0017】したがって、上記請求項1の発明の作用を
高圧スイッチの作動判定手段による作動判定結果と高圧
保護サーモ制御手段の作動判定手段による作動判定結果
とに基いて各々的確に実現することができる。
【0018】(3) 請求項3の発明は、上記請求項1
又は2の発明の冷凍装置の高圧保護制御装置における設
定温度学習制御手段の設定温度学習値が、リモコンによ
る冷凍装置の電源オフ操作によりリセットされるように
構成されている。
【0019】したがって、一旦冷凍装置の電源をリモコ
ンによりオフ操作すれば、それに対応して高圧保護サー
モ制御手段の作動温度設定値が上述の所定の基準温度に
リセットされ、次回運転時の制御に備えることができ
る。
【0020】
【発明の効果】したがって、本願各発明によると、可及
的に冷凍装置の異常確定を生じさせることなく、連続運
転を可能にすることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面(図1〜図4)
を参照して、本願発明を冷凍装置の一例である冷暖房型
の空気調和機に適用して構成した好適な実施の形態につ
いて詳述する。
【0022】この実施の形態に係る空気調和機は、例え
ば図1に示すように、圧縮機1、四路切換弁2、冷房運
転時には凝縮器として作用する一方、暖房運転時には蒸
発器として作用する室外熱交換器3、レシーバ4、例え
ばパルスモータにより駆動され、減圧機構として作用す
る電子制御型の膨張弁(以下、単に電子膨張弁という)
5、冷房運転時には蒸発器として作用する一方、暖房運
転時には凝縮器として作用する室内熱交換器6等をそれ
ぞれ冷媒配管を介して図示の如く接続した冷媒回路Aを
備えており、上記四路切換弁2の切換作動により、冷房
運転時には実線の矢印で示す方向に、暖房運転時には破
線の矢印で示す方向に、各々冷媒を可逆的に流通させる
ようになってている。なお、符号7は上記室外熱交換器
3に外気を送風する室外ファン、また8は上記室内熱交
換器6を介して熱交換した風を室内に送風する室内ファ
ンである。
【0023】上記冷媒回路Aには、第1〜第4の4組の
逆止弁9A〜9Dからなる冷媒流通制御機構9が付設さ
れており、該冷媒流通制御機構9により、冷房運転時に
は室外熱交換器3からの液冷媒が上記レシーバ4および
上記電子膨張弁5を経て上記室内熱交換器6へ流れる一
方、暖房運転時には上記室内熱交換器6からの液冷媒が
上記レシーバ4および上記電子膨張弁5を経て上記室外
熱交換器3へ流れるように冷媒流通方向が制御されるよ
うになっている。また、上記レシーバ4の上部と上記電
子膨張弁5の下流側とは、キャピラリチューブ20を介
設したガス抜き通路19により連通されている。該ガス
抜き通路19により上記レシーバ4内のガスを抜き取る
ことによって上記レシーバ4への液冷媒の溜め込み量を
最大とすることができるようになっている。
【0024】また、上記冷媒回路Aには、上記圧縮機1
の吸入圧力が所定値以下となった時にON動作する低圧
スイッチ(LPS)10と、上記圧縮機1の吸入管冷媒
の温度を検出する吸入管温度センサー24と、上記圧縮
機1の吐出圧力が所定値以上となった時にON動作する
高圧スイッチ(HPS)11と、上記圧縮機1の吐出管
冷媒の温度を検出する吐出管温度センサー12と、外気
温度を検出する外気温センサー13と、上記室外熱交換
器3の冷媒温度を検出する室外熱交換器温度センサー1
4(以下、これを後述する図2の冷房時の高圧保護サー
モ制御においては、単にTcサーモセンサーと呼ぶこと
にする)と、上記室内熱交換器6の冷媒温度を検出する
室内熱交換器温度センサー15と、室内空気温度を検出
する室温センサー16とが付設されている。
【0025】上記圧縮機1、四路切換弁2、室外熱交換
器3、レシーバ4、電子膨張弁5および室外ファン7
は、それぞれ室外ユニットXを構成し、また上記室内熱
交換器6および室内ファン8は、それぞれ室内ユニット
Yを構成している。なお、符号17は液側閉鎖弁、18
はガス側閉鎖弁である。
【0026】上記室外ユニットXには、上記低圧スイッ
チ(LPS)10、高圧スイッチ(HPS)11、吐出
管温度センサー12、外気温センサー13、室外熱交換
器温度センサー(Tcサーモセンサー)14からの各信
号入力により各種の演算処理を行い、上記圧縮機1、四
路切換弁2、室外ファン7、電子膨張弁5へ各々制御信
号を出力する室外制御ユニット21が設けられている。
該室外制御ユニット21は、マイクロコンピュータを備
えて構成されている。
【0027】一方、上記室内ユニットYには、上記室内
熱交換器温度センサー15および上記室温センサー16
からの信号入力により、各種の演算処理を行い、上記室
内ファン8へ制御信号を出力する室内制御ユニット23
が設けられている。この室内制御ユニット23もマイク
ロコンピュータを備えて構成されている。なお、該室内
制御ユニット23は、図示のように、例えばワイヤレス
リモコン22との間で各種信号の授受が行われるように
なっている。
【0028】また、上記室外制御ユニット21と室内制
御ユニット23との間でも各々相互にワイヤード状態で
信号の授受が行われるようになっている。
【0029】そして、上記室内制御ユニット23は、冷
房運転時、上記圧縮機1の吐出側である高圧側圧力の異
常な上昇時には上記高圧スイッチ(HPS)のON作動
により同圧力の所定値以上の上昇を検知して所定時間内
上記圧縮機1および室外ファン7の運転を停止させて同
圧力を低下させることによりガス漏れを防止する一方、
上記室外熱交換器温度センサー(Tcサーモセンサー)
14により室外熱交換器温度を検出し、上記高圧スイッ
チ(HPS)が作動する所定値手前の圧力に対応した温
度で所定時間内上記圧縮機1および室外ファン7を停止
させることにより可能な限り上記高圧スイッチ(HP
S)の複数回(例えば6回)作動によるシステム異常停
止を回避して圧縮機1および室外ファン7の自動運転復
帰を容易ならしめるような高圧保護制御機能を有してい
る。
【0030】そして、高圧スイッチ(HPS)11が6
回以上ON作動した時には、上記室内制御ユニット23
がシステム異常と確定して室内機本体内制御基板上の警
告ランプが点灯するとともに図1のリモコン22の液晶
表示部22aに異常確定によるシステム停止マークE3
が点滅表示される。
【0031】ところで、すでに述べたように上記のよう
な高圧保護制御機能を有する空気調和機等の冷凍装置の
場合、例えば室内機に対する室外機の設置高さ位置の相
違や設置環境による室内機と室外機間の冷媒配管長さの
相違、またビル間の間隔や日照条件等の室外機設置部周
辺の外気温環境の相違など、実際の冷凍装置設置条件の
相違によって上記異常高圧になる状況が異なってくる。
【0032】そこで、すでに従来技術として述べたよう
に上述の高圧保護サーモ制御システムには、上記作動設
定温度の学習制御機能が付加されており、例えば図4に
示すように製品設計時点で予じめ設定した所定の基準温
度64.5℃を中心として所定幅のオフセット値67.
5℃〜61.5℃の範囲で、上記作動時の設定温度が上
記高圧スイッチ又は高圧保護サーモ制御手段の実際の作
動状況に応じて低温方向又は高温方向に任意に可変され
るようになっている。例えば運転開始後、上記基準温度
64.5℃で高圧スイッチ(HPS)が1回作動した時
には次回のセット値を63.5℃に、また2回作動した
時には62.5℃にと1℃づつ下げる。また、一方高圧
保護サーモ制御手段が作動すると、その作動1回毎に6
5.5℃、66.5℃、67.5℃とセット値を1℃づ
つ上げる。
【0033】今、その学習カウンタを例えばCTcとす
ると、同学習カウンタCTcは、上記基準温度64.5
℃を中心として最大+3(64.5℃〜67.5℃)〜
最小−3(64.5〜61.5℃)のカウント幅となっ
ており、その初期値は0であり、例えば高圧スイッチ
(HPS)の作動1回につき−1づつ−3までカウント
ダウンして設定温度を下げる一方、高圧保護サーモ制御
手段の作動1回につき、+1づつ+3までカウントアッ
プして設定温度を上げるが、他方高圧スイッチ(HP
S)が1回でも作動した時は後者のカウントアップはし
ないようになっている。そして上記学習値は例えば冷凍
装置のリモコン22による運転停止時にリセットされる
ようになっている。
【0034】以下、この実施の形態における該高圧保護
サーモ制御の作動設定温度値学習制御の内容について、
図2のフローチャートを参照して具体的に説明する。
【0035】すなわち、上記リモコン22の電源ONに
よる当該空気調和装置の運転制御開始後、先ずステップ
1で各種センサ等の検出、出力データを室外制御ユニ
ット21に読み込む。
【0036】そして、続くステップS2で、上述の高圧
スイッチ(HPS)11がON作動したか、又は高圧保
護サーモ制御手段による高圧保護サーモ制御(Tcサー
モセンサーによるTcサーモオフ制御)がなされたかを
判定する。その結果、高圧スイッチ(HPS)11がO
N作動した高圧回路側の異常高圧発生時には、ステップ
3に進んで高圧スイッチリトライカウンタRC(HP
S)を現在値(1回目の時は初期値0+1=1)Rcに
対し、Rc+1にカウントアップし、さらにステップS
4で該カウントアップした結果、同高圧スイッチリトラ
イカウンタRC(HPS)のカウント値が異常確定回数
6以上となったか否かを判定する。
【0037】この判定の結果、NOの時、すなわち上記
高圧スイッチリトライカウンタRC(HPS)が1回又
は2回以上カウントアップ作動しているが、未だ冷凍装
置を異常確定と認定する異常確定回数6回には達してい
ない1回〜5回までのカウント値の時はステップS5
進んで、上記ステップS3の高圧スイッチリトライカウ
ンタRC(HPS)のカウントアップ動作に対応して、
その都度高圧スイッチ作動フラグF(HPS)をF(H
PS)=1にし、高圧スイッチ(HPS)が作動したこ
とを表示する。一方、それとともにステップS6で上記
高圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタCT
cの値をCTc=CTc−1にカウントダウンして行
く。
【0038】そして、続くステップS7で上記高圧保護
サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタCTcの合計
カウント値CTcが−3(最小値)よりも小さくなった
か否かを判定し、YESの時はステップS8に進んで同
高圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタCT
cのカウント値CTcをCTc−3(最小値)にセット
し、それ以下の学習は行わないようにした上で後述する
ステップS14以後の最終的な高圧保護サーモ制御の作動
温度設定値Tcのセット、高圧保護サーモ制御(Tcサ
ーモオフ制御)動作に進む。
【0039】他方、上記ステップS7でNOと判定され
た上記高圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウン
タCTcのカウント値CTcが−3よりも大の時は、そ
のまま後述するステップS14以後の動作に進む。
【0040】また、上記ステップS4でYESの高圧ス
イッチ(HPS)11が6回以上ON作動した時にはス
テップS9で冷凍装置が異常であると確定され、冷凍装
置の運転が停止されるとともに図1のリモコン22の液
晶表示部22aに異常確定によるシステム停止マークE
3が点滅表示される。
【0041】一方、上述のステップS2の判定で高圧保
護サーモ制御実行によりTcサーモオフと判定された時
には、ステップS10に進んで上記高圧スイッチ作動フラ
グF(HPS)=1?の判定を行なう。該判定の結果、
F(HPS)=1でないNOの時、つまり高圧スイッチ
(HPS)11が1回もON作動していない時は、上記
高圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタCT
cの値をCTc=CTc+1にカウントアップし、ステ
ップS12で同カウントアップしたCTc=CTc+1の
値が3(最大値)よりも大であるか否かを判定する。そ
して、その判定結果がYESの時は、ステップS13に進
んで高圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタ
CTcをCTc=3(最大値)にセットした上でステッ
プS14に、他方上記ステップS10の判定でYESの時、
つまり上記高圧スイッチ(HPS)が1回でもON作動
している時には、上記ステップS11〜S13の学習値更新
を実行することなく、そのままステップS14に進む。す
なわち、上記高圧保護サーモ制御の作動設定温度の高温
側への変更は行わない。また、ステップS12の判定でN
Oの時は、ステップS13の動作を経ることなく、そのま
まステップS14に進む。
【0042】ステップS14では、以上の各処理に基いて
上述の高圧保護サーモ制御の最終的な作動設定温度値T
cを基本となるセット値Tcsに上記学習値CTcを加
算してTc=Tcs+CTcとし、続くステップS15
該セット値Tcに基いて高圧保護サーモ制御(Tcサー
モオフ制御)を実行する。
【0043】以上のように、上記本実施の形態の高圧保
護サーモ学習制御では、1回でも高圧スイッチ(HP
S)11がON作動すると、上述のステップS5でその
作動フラグF(HPS)を立て、それを基に上記ステッ
プS11からステップS13の高温側への学習値の更新(設
定温度の変更)を行うことなく最終的な作動設定温度値
Tcのセットを行なって、高圧保護サーモ制御(Tcサ
ーモオフ制御)を行うようになっており、高圧スイッチ
(HPS)が1回でもON作動すると、従来のようなス
テップS11の高圧保護サーモ制御の作動温度設定値の学
習(CTc=CTc+1)は行わないようになってい
る。
【0044】したがって、従来のような高圧スイッチ
(HPS)11のON作動−高圧保護サーモ制御のON
作動の繰り返しによる異常確定、システム停止を回避す
ることができ、可及的な連続運転を可能とすることがで
きるようになる。
【0045】ところで、この場合、上記高圧保護サーモ
制御の作動温度設定値学習カウントCTcの学習値CT
cは、図3のフローチャートに示すように、リモコン2
2による冷凍装置の電源OFF操作によってリセットさ
れるようになっている。
【0046】すなわち、先ずステップS1でリモコン2
2の操作データを読み込み、続くステップS2でリモコ
ン22により冷凍装置の電源OFF操作がなされたか、
否かを判定する。その結果、NOの時はリセット制御は
実行されないが、YESの時は、ステップS3で上記高
圧保護サーモ制御の作動温度設定値学習カウンタCTc
をCTc=0にリセットするとともにステップS4で上
記高圧スイッチ作動フラグF(HPS)の値をF(HP
S)=0にリセットした上で、ステップS5に進んで、
最終的に冷凍装置を停止する。
【0047】(変形例)なお、以上の説明では冷房運転
時の場合を例として説明したが、暖房時の場合には上述
の室内熱交換器6が凝縮器となる訳であるから、上記室
内熱交温度センサー15を上述のTcサーモセンサーと
して、上記室内制御ユニット23に対し、上述の図2、
図3のフローチャートのプログラムを組み込みさえすれ
ば、上述の実施の形態と全く同様の作用が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る冷凍装置の冷凍回
路図である。
【図2】同冷凍装置の高圧保護制御装置による高圧保護
サーモ制御の作動温度設定値の学習制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図3】同高圧保護制御装置の高圧保護サーモ制御の作
動温度設定値学習制御における学習値リセット動作の内
容を示すフローチャートである。
【図4】同高圧保護制御装置の高圧保護制御全体の内容
をグラフ化して示す図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、3は室外熱交換器、5は電子膨張弁、6は
室内熱交換器、10は低圧スイッチ、11は高圧スイッ
チ、14は室外熱交換器温度センサー(Tcサーモセン
サー)、19は室外制御ユニット、21は室内制御ユニ
ットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 341 F24F 11/02 F25B 49/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍回路の高圧側圧力が所定の設定値以
    上になると作動して圧縮機の運転を停止させる高圧スイ
    ッチと、凝縮器の温度が上記高圧スイッチの作動圧力に
    対応した温度よりは低い所定の設定温度以上になると作
    動して圧縮機の運転を停止させる高圧保護サーモ制御手
    段と、該高圧保護サーモ制御手段の上記所定の設定温度
    を予じめ設定した基準となる所定温度において上記高圧
    スイッチが作動する毎に所定温度単位で所定回数下降方
    向に変化させて新な設定温度とする一方、上記基準とな
    る所定温度において上記高圧保護サーモ制御手段が作動
    する毎に所定温度単位で所定回数上昇方向に変化させて
    新な設定温度とする設定温度学習制御手段とを備えてな
    る冷凍装置において、上記設定温度学習制御手段は、上
    記高圧スイッチ作動後は上記上昇方向への設定温度可変
    学習を行わないように構成されていることを特徴とする
    冷凍装置の高圧保護制御装置。
  2. 【請求項2】 設定温度学習制御手段は、高圧スイッチ
    の作動を判定する高圧スイッチ作動判定手段と、高圧保
    護サーモ制御手段の作動を判定する高圧保護サーモ作動
    判定手段とを備えて構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の冷凍装置の高圧保護制御装置。
  3. 【請求項3】 設定温度学習制御手段の設定温度学習値
    は、リモコンによる冷凍装置の電源オフ操作によりリセ
    ットされるように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の冷凍装置の高圧保護制御装置。
JP09238125A 1997-09-03 1997-09-03 冷凍装置の高圧保護制御装置 Expired - Fee Related JP3119209B2 (ja)

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