JP2002339724A - エンジンのブリーザ構造 - Google Patents

エンジンのブリーザ構造

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JP2002339724A JP2001145463A JP2001145463A JP2002339724A JP 2002339724 A JP2002339724 A JP 2002339724A JP 2001145463 A JP2001145463 A JP 2001145463A JP 2001145463 A JP2001145463 A JP 2001145463A JP 2002339724 A JP2002339724 A JP 2002339724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補機とブリーザチャンバとの干渉を回避し、
かつエンジン全体を大型化することなくブリーザチャン
バの容積を充分に確保する。 【解決手段】 シリンダブロック11の側部に設けたブ
リーザ装置33はブリーザチャンバ43の外側をカバー
プレート42で覆ったもので、そのブリーザ装置33の
外側に補機としてのスタータ装置34が配置される。ス
タータ装置34は共に円筒状のスタータモータ49およ
び電磁スイッチ50を一体化したもので、スタータモー
タ49および電磁スイッチ50間の凹部53内にカバー
プレート42に形成した凸部42cを突出させること
で、スタータ装置34をブリーザチャンバ43に接近さ
せてエンジン全体を小型化しながら、ブリーザチャンバ
43の容積を最大限に拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
の側部にブリーザチャンバを配置し、このブリーザチャ
ンバの外側に補機を配置したエンジンのブリーザ構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのブローバイガスと潤滑油とを
分離し、潤滑油をオイルパンに戻し、ブローバイガスを
エンジンの吸気系に戻すためのブリーザ装置をシリンダ
ブロックの側部に配置したものが、実公平6−2777
8号公報、特許第2685837号公報により公知であ
る。上記実公平6−27778号公報に記載されたもの
は、シリンダブロックの側壁に形成した凹部と、そこに
結合されるカバープレートとの間に形成されたブリーザ
チャンバを備えており、上記特許第2685837号公
報に記載されたものは、シリンダブロックと別体に構成
されて該シリンダブロックの外側に配置されたボックス
状のブリーザチャンバを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリンダブ
ロックの側部に設けたブリーザ装置の外側にスタータ装
置のような補機を配置した場合、エンジン全体をコンパ
クト化するために補機をブリーザ装置に接近させて配置
すると、ブリーザチャンバの容積を充分に確保すること
が難しくなる問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、補機とブリーザチャンバとの干渉を回避し、かつエ
ンジン全体を大型化することなくブリーザチャンバの容
積を充分に確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、シリンダブロ
ックの側部にブリーザチャンバを配置し、このブリーザ
チャンバの外側に補機を配置したエンジンのブリーザ構
造において、ブリーザチャンバの外壁に形成した凸部を
該外壁に対向する補機の凹部内に突出させたことを特徴
とするエンジンのブリーザ構造が提案される。
【0006】上記構成によれば、ブリーザチャンバの外
壁に凸部を形成し、この凸部をブリーザチャンバの外壁
に対向する補機の凹部内に突出させたので、補機をブリ
ーザチャンバに接近させてエンジン全体を小型化しなが
ら、ブリーザチャンバの容積を最大限に拡大することが
できる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記補機は二つの筒状部を備
え、両筒状部の間に前記凹部を形成したことを特徴とす
るエンジンのブリーザ構造が提案される。
【0008】上記構成によれば、補機の二つの筒状部間
に形成した凹部にブリーザチャンバの外壁の凸部を突出
させたので、補機の凹部を有効に利用してブリーザチャ
ンバの容積を効果的に拡大することができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、補機の筒状部の大径部に対向
する二つのリブをブリーザチャンバの内部に配置し、こ
れらのリブをブリーザチャンバの外壁の内面に当接させ
てラビリンスを構成したことを特徴とするエンジンのブ
リーザ構造が提案される。
【0010】上記構成によれば、ブリーザチャンバの内
部に配置したリブをブリーザチャンバの外壁の内面に当
接させてラビリンスを構成したので、ラビリンスでブロ
ーバイガスの流速を低下させて潤滑油を効果的に分離す
ることができ、しかも補機の二つの筒状部の大径部に対
向するように二つのリブを配置したので、二つの筒状部
間に形成される凹部を有効に利用できる形状の凸部をブ
リーザチャンバの外壁に形成し、ブリーザチャンバの容
積を更に効果的に拡大することができる。
【0011】尚、実施例のスタータ装置34は本発明の
補機に対応し、実施例のカバープレート42は本発明の
外壁に対応し、実施例のスタータモータ49および電磁
スイッチ50は本発明の筒状部に対応する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの縦断面図(図2の1−1線断面
図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3方向
矢視図、図4は図2の4−4線矢視図、図5は図3の5
−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図、図7は図
3の7−7線矢視図、図8は図7の8部拡大図である。
【0014】図1に示すように、自動車用の直列4気筒
エンジンEは、シリンダブロック11と、シリンダブロ
ック11の上面に結合されたシリンダヘッド12と、シ
リンダヘッド12の上面に結合されたヘッドカバー13
と、シリンダブロック11の下面に結合されたオイルパ
ン14とを備える。下部にクランクケース15が一体に
形成されたシリンダブロック11の上部に4個のシリン
ダスリーブ16…が埋め込まれており、これらシリンダ
スリーブ16…に摺動自在に嵌合するピストン17…が
コネクティングロッド18…を介してクランクシャフト
19に接続される。シリンダヘッド12に、燃焼室20
…に連通する吸気ポート21…および排気ポート22…
が形成されており、吸気バルブ孔および排気バルブ孔が
それぞれ吸気バルブ23…および排気バルブ24…で開
閉される。
【0015】シリンダヘッド12に、吸気カム25…を
備えた吸気カムシャフト26と、吸気ロッカーアームシ
ャフト27を介して支持された吸気ロッカーアーム28
…とが設けられており、クランクシャフト19に連動し
て回転する吸気カム25…により揺動する吸気ロッカー
アーム28…で吸気バルブ23…が駆動される。またシ
リンダヘッド12に、排気カム29…を備えた排気カム
シャフト30と、排気ロッカーアームシャフト31を介
して支持された排気ロッカーアーム32…とが設けられ
ており、クランクシャフト19に連動して回転する排気
カム29…により揺動する排気ロッカーアーム32…で
排気バルブ24…が駆動される。
【0016】シリンダブロック11の吸気側の側面にブ
リーザ装置33が設けられており、その外側にエンジン
Eのスタータ装置34が配置される。
【0017】図2〜図6を併せて参照すると明らかなよ
うに、ブリーザ装置33は、シリンダブロック11の吸
気側の側面に形成された略五角形の結合面11aに5本
のボルト41で着脱自在に固定されたカバープレート4
2を備えており、そのカバープレート42とシリンダブ
ロック11との間にブリーザチャンバ43が区画され
る。結合面11aの内側には直線状に延びる2本のリブ
11b,11cと、V字状に延びる1本のリブ11d,
11eとが形成されており、これらリブ11b,11
c,11d,11eはカバープレート42の内面に当接
することにより、ブリーザチャンバ43内にジクザグ状
のラビリンスと、このラビリンスの中間部に連なる細幅
の溝44とが形成される。
【0018】ブリーザチャンバ43のラビリンスの下端
はシリンダブロック11の側壁11fに形成したブリー
ザ通路45によりクランクケース15の内部空間に連通
し、ラビリンスの上端はカバープレート42に固定した
継ぎ手46に結合されたブリーザホース47および図示
せぬPCVバルブを介してエンジンEの吸気系に接続さ
れる。またラビリンスの中間部に連なる細幅の溝44の
上端は、通孔11gおよびシリンダブロック11の側壁
11fに形成したブリーザ通路48によりシリンダヘッ
ド12の内部空間に連通する。
【0019】カバープレート42は金属板をプレス加工
したもので、その外周部をシリンダブロック11側に折
り曲げたフランジ42aと、シリンダブロック11から
離反する方向に膨らむS字状の凸部42b,42c,4
2dと、シリンダブロック11側に窪む2本の凹部42
e,42fとが形成される。ブリーザチャンバ43の容
積を拡大すべく、カバープレート42の凸部42b,4
2c,42dはブリーザチャンバ43のジグザグのラビ
リンスに対応して配置される。一方の凹部42eは結合
面11aの上部内面に沿うように配置され、他方の凹部
42fはブリーザ通路48に連なる溝44に浅く嵌合す
る(図5参照)。カバープレート42をシリンダブロッ
ク11に固定するとき、シリンダブロック11の結合面
11aおよびリブ11b,11c,11d,11eに液
体パッキングが塗布されるが、カバープレート42の凹
部42fが結合面11aおよびリブ11eに挟まれた溝
44に嵌合することで、液体パッキングが溝44に流入
して該溝44を閉塞するのを防止することができる。
【0020】ブリーザ装置33の外側に配置されたスタ
ータ装置34は、遊星歯車式の減速機および飛出式のピ
ニオンを備えて先端部がトランスミッションTの内部に
嵌合するスタータモータ49と、それに付属する電磁ス
イッチ50とから構成されており、スタータモータ49
および電磁スイッチ50は共に概略円筒状に形成されて
平行に隣接して一体化されている。スタータ装置34
は、スタータモータ49に形成した取付フランジ49a
を貫通する2本のボルト51,51でトランスミッショ
ンTの張出部52に固定される(図6参照)。
【0021】尚、スタータ装置34は、トランスミッシ
ョンTの張出部52側から挿入される2本のボルト5
1,51でスタータモータ49に形成した取付フランジ
49aを固定しても良く、この場合には、スタータ装置
34の形状と無関係にボルト51,51を設けることが
できるので、ボルト孔の配置自由度が広がるとともに作
業性が向上する。
【0022】図6から明らかなように、カバープレート
42の凸部42b,42c,42dのうちの中央の凸部
42cは、スタータ装置34のスタータモータ49およ
び電磁スイッチ50間に形成されてシリンダブロック1
1の側壁11fに対向する凹部53内に突出している。
これにより、スタータ装置34をシリンダブロック11
から離れた位置に配置してエンジンE全体を大型化する
ことなく、カバープレート42の凸部42cを大きく突
出させてブリーザチャンバ43の容積を最大限に確保す
ることができる。
【0023】図6〜図8から明らかなように、シリンダ
ブロック11のクランクケース15の相対向する側壁1
1f,11fが、5個のジャーナル支持壁11h…によ
り接続されており、これらのジャーナル支持壁11h…
の下面にボルト54…で固定されるベアリングキャップ
55…との間にクランクシャフト19の5個のジャーナ
ル19a…が回転自在に支持される。ブリーザチャンバ
43の底壁11iに形成した3個の通孔11j,11
k,11kを介して、ブリーザチャンバ43とブリーザ
通路45の上端とが連通する。そしてブリーザ通路45
の上端は3個の通孔11j,11k,11k間に形成さ
れた2本の連結部11m,11mで架橋されて補強さ
れ、ブリーザ通路45を形成したことによるシリンダブ
ロック11の剛性低下が最小限に抑えられる。しかも前
記連結部11m,11mは、ブリーザチャンバ43の底
壁11iに3個の通孔11j,11k,11kを加工す
るだけで形成されるので、その加工が極めて容易であ
る。また連結部11m,11mはオイル分離壁としても
作用するので、オイル分離効果が向上する。
【0024】図8に最も良く示されるように、シリンダ
ブロック11の側壁11fとジャーナル支持壁11hと
の交差部に開口するブリーザ通路45は、前記側壁11
fと一対のブリーザ通路隔壁56,56とによって区画
される。ブリーザ通路45は、シリンダブロック11の
側壁11fに沿ってクランクシャフト19の軸方向に延
びる第1部分45aと、この第1部分45aに直交して
ジャーナル支持壁11hの内部をクランクシャフト19
側に延びる第2部分45bとを有してT字状に形成され
る。大径の通孔11jは第1部分45aおよび第2部分
45bの接続部に開口し、2個の小径の通孔11k,1
1kは第1部分45aの両端に開口するので、通路面積
の確保が可能である。更に、小径の通孔11k,11k
がシリンダブロック11の側壁11fとクランクシャフ
ト19のウエイト部19b,19bとの間に膨出するよ
うに形成されているので、通路面積を更に増加させるこ
とができる。
【0025】シリンダブロック11の側壁11fとジャ
ーナル支持壁11hとを接続する一対のブリーザ通路隔
壁56,56はクランク状に屈曲しており、ブリーザ通
路45の第1部分45aの両端を区画する部分P,Pは
シリンダブロック11の側壁11fからクランクシャフ
ト19の軸線に直交する方向に延びている。つまり、第
1部分45aの両端を区画する部分P,Pはクランクシ
ャフト19のウエイト部19b,19bと対向する位置
でシリンダブロック11の側壁11fから直交する方向
に延びた後に、相互に接近するように湾曲してジャーナ
ル支持壁11hに連結されている。
【0026】このように、断面T字状のブリーザ通路4
5をシリンダブロック11の側壁11fとジャーナル支
持壁11hとの交差部に形成したので、シリンダブロッ
ク11の側壁11fを特別に厚くしたり膨らみを持たせ
たりすることなくブリーザ通路45の通路断面積を確保
し、そこを通過するブローバイガスの流速を低下させて
ブリーザチャンバ43に流入する潤滑油の量を減少させ
ることができる。
【0027】隣接するジャーナル支持壁11h…間には
クランクシャフト19のウエイト部19b,19b(図
1参照)が配置されており、クランクシャフト19の回
転に伴うウエイト部19b,19bの移動軌跡が図8に
鎖線で示される。ブリーザ通路45の第1部分45aの
両端を区画するブリーザ通路隔壁56,56の部分P,
Pは、シリンダブロック11の側壁11fから直交する
方向に延び、クランクシャフト19のウエイト部19
b,19bの移動軌跡との間に最小限の隙間を存するよ
うに形成されているため、ブリーザ通路隔壁56,56
がウエイト部19b,19bと干渉するのを回避しなが
らブリーザ通路45の通路断面積を最大限に確保するこ
とができる。
【0028】尚、図6において符号61はシリンダブロ
ック11に形成されたオイルギャラリーであり、オイル
ギャラリー61から油路62…を介して供給された潤滑
油で、クランクシャフト19のジャーナル19a…が潤
滑される。オイルギャラリー61はブリーザ装置33の
最下部のリブ11cの付け根の近傍に配置される。また
図8において、3個のジャーナル支持壁11h…とシリ
ンダブロック11の側壁11fとの接続部に、シリンダ
ヘッド12の内部空間からオイルパン14に潤滑油を戻
す潤滑油戻し通路63…が形成される。
【0029】しかして、エンジンEの運転に伴って、燃
焼室20からピストン17…外周の隙間を通ってクラン
クケース15の内部空間に漏れたブローバイガスは、シ
リンダブロック11に形成したブリーザ通路45を経て
ブリーザ装置33のブリーザチャンバ43の下端に流入
する。また吸気ポート21…から吸気バルブ23…のバ
ルブステム外周の隙間を通ってシリンダヘッド12の内
部空間に漏れたブローバイガスは、シリンダブロック1
1に形成したブリーザ通路48、通孔11gおよび溝4
4を経てブリーザ装置33のブリーザチャンバ43の中
間部に流入する。ブリーザチャンバ43に流入したブロ
ーバイガスは、ブリーザチャンバ43の上端の継ぎ手4
6およびブリーザホース47を介してエンジンEの吸気
系に吸引されるが、その際にラビリンス状に形成された
ブリーザチャンバ43の内部で流速が低下したブローバ
イガスから分離された潤滑油が、ブリーザ通路45を介
してオイルパン14に戻される。
【0030】次に、図9に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0031】第2実施例のブリーザ装置23はブリーザ
チャンバ43の内部に突出する2個のリブ11b′,1
1c′を備えており、上側のリブ11b′はスタータ装
置34の円筒状の電磁スイッチ50の大径部に対向し、
かつ下側のリブ11c′はスタータ装置34の円筒状の
スタータモータ49の大径部に対向している。これによ
り、スタータモータ49および電磁スイッチ50間に形
成される凹部53内に突出するカバープレート42の凸
部42b′の突出量を増加させ、ブリーザチャンバ43
の容積拡大効果を最大限に高めることができる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0033】例えば、実施例では補機としてスタータ装
置34を例示したが、本発明はスタータ装置34以外の
任意の補機に対して適用することができる。
【0034】また実施例ではシリンダブロック11と一
体に形成したブリーザ装置33を例示したが、本発明は
シリンダブロック11の外側に別体に配置したブリーザ
装置に対しても適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ブリーザチャンバの外壁に凸部を形成し、こ
の凸部をブリーザチャンバの外壁に対向する補機の凹部
内に突出させたので、補機をブリーザチャンバに接近さ
せてエンジン全体を小型化しながら、ブリーザチャンバ
の容積を最大限に拡大することができる。
【0036】また請求項2に記載された発明によれば、
補機の二つの筒状部間に形成した凹部にブリーザチャン
バの外壁の凸部を突出させたので、補機の凹部を有効に
利用してブリーザチャンバの容積を効果的に拡大するこ
とができる。
【0037】また請求項3に記載された発明によれば、
ブリーザチャンバの内部に配置したリブをブリーザチャ
ンバの外壁の内面に当接させてラビリンスを構成したの
で、ラビリンスでブローバイガスの流速を低下させて潤
滑油を効果的に分離することができ、しかも補機の二つ
の筒状部の大径部に対向するように二つのリブを配置し
たので、二つの筒状部間に形成される凹部を有効に利用
できる形状の凸部をブリーザチャンバの外壁に形成し、
ブリーザチャンバの容積を更に効果的に拡大することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図(図2の1−1線断面図)
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図1の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線矢視図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図3の7−7線矢視図
【図8】図7の8部拡大図
【図9】本発明の第2実施例に係る、前記図6に対応す
る図
【符号の説明】
11 シリンダブロック 11b′ リブ 11c′ リブ 34 スタータ装置(補機) 42 カバープレート(外壁) 42c 凸部 42b′ 凸部 43 ブリーザチャンバ 49 スタータモータ(筒状部) 50 電磁スイッチ(筒状部) 53 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック(11)の側部にブリ
    ーザチャンバ(43)を配置し、このブリーザチャンバ
    (43)の外側に補機(34)を配置したエンジンのブ
    リーザ構造において、 ブリーザチャンバ(43)の外壁(42)に形成した凸
    部(42c,42b′)を該外壁(42)に対向する補
    機(34)の凹部(53)内に突出させたことを特徴と
    するエンジンのブリーザ構造。
  2. 【請求項2】 前記補機(34)は二つの筒状部(4
    9,50)を備え、両筒状部(49,50)の間に前記
    凹部(53)を形成したことを特徴とする、請求項1に
    記載のエンジンのブリーザ構造。
  3. 【請求項3】 補機(34)の筒状部(49,50)の
    大径部に対向する二つのリブ(11b′,11c′)を
    ブリーザチャンバ(43)の内部に配置し、これらのリ
    ブ(11b′,11c′)をブリーザチャンバ(43)
    の外壁(42)の内面に当接させてラビリンスを構成し
    たことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンのブリ
    ーザ構造。
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