JP2003227324A - 振動機用エンジンの気液分離装置 - Google Patents

振動機用エンジンの気液分離装置

Info

Publication number
JP2003227324A
JP2003227324A JP2002024510A JP2002024510A JP2003227324A JP 2003227324 A JP2003227324 A JP 2003227324A JP 2002024510 A JP2002024510 A JP 2002024510A JP 2002024510 A JP2002024510 A JP 2002024510A JP 2003227324 A JP2003227324 A JP 2003227324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
chamber
rocker
gas
crank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002024510A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Kurasawa
良治 倉澤
Nariatsu Hongo
成敦 本郷
Satoshi Ishida
識士 石田
Masaaki Higuchi
正明 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002024510A priority Critical patent/JP2003227324A/ja
Priority to DE60313683T priority patent/DE60313683T2/de
Priority to EP03000572A priority patent/EP1333161B1/en
Priority to US10/350,035 priority patent/US6725850B2/en
Publication of JP2003227324A publication Critical patent/JP2003227324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • F01M2013/0444Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil with means for accommodating movement or position of engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】振動機用OHVエンジンのロッカ室に必要以上
のオイルが滞留せず、ロッカ室において十分な気液分離
を行なうことができるようにする。 【解決手段】クランク室6とロッカ室10とをオイル通
路11を介して連通すると共に、ブッシュロッド室12
をオイルチャンバ33,37、オイル吐出ポート39を
介してクランク室6に連通させる。オイル吐出ポート3
9が流路抵抗となるため、クランク室6内で発生したミ
スト状オイルはオイル通路11を経てロッカ室10へ流
れ込み、ロッカ室10で液化されて要潤滑部を潤滑した
後、ブッシュロッド室12側へ流れ込む。その結果、オ
イルはオイル通路11からロッカ室10、プッシュロッ
ド室12、オイルチャンバ33,37を経てクランク室
6へ戻される循環経路を形成するため、ロッカ室10に
必要以上のオイルが滞留されず、ロッカ室10に滞留す
るオイルが振動機の激しい上下振動で波立たされても良
好な気液分離効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッカ室に流れ込
むブローバイガスからミスト状オイルを効率よく分離す
る振動機用エンジンの気液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーバヘッドバルブ(OHV)
エンジンでは、クランク室内を攪拌して多量のミスト状
オイルを発生させ、このミスト状オイルによりクランク
室、ロッカ室、及びシリンダボア内周を潤滑する飛沫潤
滑式を採用するものがある。又、この種のエンジンで
は、クランク室内の脈動を利用して、このクランク室に
充満しているブローバイガスを吸気系へ導いて再燃させ
るブリーザ装置を併設している。
【0003】ところで、飛沫潤滑式OHVエンジンでは
ブロバイガス中にミスト状オイルが多量に含まれている
ため、ブリーザ室へブローバイガスを導く際には、この
ブローバイガスからミスト状オイルを分離する必要があ
る。
【0004】そのため、従来の飛沫潤滑式OHVエンジ
ンでは、ロッカ室を気液分離室として機能させ、このロ
ッカ室とクランク室とをオイル通路とオイル戻り通路と
で連通し、オイル通路を経て上昇したミスト状オイルを
ロッカ室内で液化させて、ブローバイガスから分離し、
分離したオイルはオイル戻り通路を経てクランク室へ環
流させる。一方、ブローバイガスは、ブリーザ室へ導
き、このブリーザ室から吸気系へ送り出すことで再燃さ
れるが、ブリーザ室へ流入する際に、更に気液分離され
る。
【0005】ここで、据置使用される一般的な汎用エン
ジンでは、例えば実公平6-6177号公報に開示され
ているように、オイル戻り通路の下流側(クランク室に
近い側)の一側にブリーザ室を設ける構造が採用されて
いる。
【0006】しかし、ブリーザ室をオイル戻り通路の下
流側に設けると、例えば、ランマ等の振動機に搭載され
ているエンジン(以下「振動機用エンジン」と称する)
では、その激しい上下振動により、十分な気液分離効果
を得ることができなくなる。
【0007】そのため、振動機用エンジンでは、例えば
特開平10-176518号公報に開示されているよう
に、ロッカ室の頂面側、すなわちクランク室から最も離
れた位置にブリーザ室を設けることで、十分な気液分離
効果を得ることができるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10-
176518号公報に開示されている技術では、振動機
を稼働させた際の激しい上下振動により、オイル戻り通
路からロッカ室内へ多くのオイルが戻ってしまい、ロッ
カ室内にオイルが滞留し易くなり、ブリーザ室へ流入す
るブローバイガスとオイルとを十分に分離させることが
困難となり、気液分離効果が半減されてしまう不都合が
ある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、ランマ等の上
下振動の激しい振動機に搭載した場合であっても、ロッ
カ室に必要以上のオイルが滞留せず、ロッカ室において
十分な気液分離を行なうことの可能な振動機用エンジン
の気液分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による振動機用エンジンの気液分離装置は、クラ
ンク室とロッカ室とをオイル通路とオイル戻り通路とを
介して各々連通すると共に、上記ロッカ室で上記クラン
ク室からのブローバイガスと該ブローバイガスに含まれ
ているオイルとを分離する気液分離室を形成し、上記ロ
ッカ室をブリーザ装置を介して吸気系に連通させる振動
機用エンジンの気液分離装置において、上記オイル戻り
通路の下流側にオイルチャンバを連通すると共に、上記
オイルチャンバと上記クランク室とをオイル吐出ポート
を介して連通したことを特徴とする。
【0011】この場合、好ましくは、上記オイル戻り通
路の下流側と上記オイルチャンバとの間に他のオイルチ
ャンバを少なくとも1つ介装したことを特徴とする。
【0012】このような構成では、ロッカ室とクランク
室とを連通するオイル戻り通路の下流側にオイルチャン
バを少なくとも1つ介装し、最下流のオイルチャンバを
オイル吐出ポートを介してクランク室に連通したので、
オイル戻り通路側からロッカ室へのオイルの流入が阻止
され、ロッカ室へはオイル通路側からオイルが供給され
る一方向の流れとなる。そして、ロッカ室に滞留するオ
イルは、オイル戻り通路を流れてオイルチャンバに流れ
込んだ後、オイル吐出ポートを経てクランク室へ戻され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。ここで、図1はエンジンの断面
正面図、図2はシリンダブロックの縦断面正面図、図3
は同平面図、図4は図2の右側面図、図5はシリンダヘ
ッド、ロッカカバー、ブリーザ装置の縦断面図、図6は
シリンダヘッドの平面図、図7は図5の右側面部分断面
図である。
【0014】図中の符号1はランマ等の振動機に搭載さ
れる振動機用OHVエンジンで、シリンダブロック2
と、このシリンダブロック2の頂面に冠設されているシ
リンダヘッド3と、このシリンダヘッド3上にロッカカ
バー4を介して固設されているブリーザ装置5とを備え
ている。
【0015】シリンダブロック2の下部にはクランクケ
ース2aが一体形成されている。このクランクケース2
aの一側は開口されており、この開口部がクランクケー
スカバー2bで閉塞されて、内部にクランク室6が形成
され、このクランク室6にオイルが貯留される。又、ク
ランク室6にクランク軸6a、カム軸6bが各々横設さ
れ、このクランク軸6aにピストン7がコネクティング
ロッド8を介して連設されている。
【0016】尚、符号9は、コネクティングロッド8の
下端に固設されたスクレーパであり、エンジンが稼働す
ると、このスクレーパ9によりクランク室6に貯留され
ているオイルが掻き上げられて、シリンダ内壁、クラン
ク軸6a、カム軸6b等の要潤滑部が潤滑されると共
に、ミスト状オイルが生成される。
【0017】又、ロッカカバー4内に形成されたロッカ
室10とクランク室6とが、シリンダブロック2とシリ
ンダヘッド3とを貫通するオイル通路11を介して連通
されている。更に、このシリンダブロック2とシリンダ
ヘッド3とにプッシュロッド室12が連続形成されてい
る。このプッシュロッド室12は上端をロッカ室10に
開口する袋状に形成されている。尚、このプッシュロッ
ド室12はオイル戻り通路としての機能を備えている。
【0018】又、プッシュロッド室12に、一対のプッ
シュロッド13が挿通されており、この各プッシュロッ
ド13の下端が、プッシュロッド室12の底部に進退自
在に支持されている一対のタペット14を介してカム軸
6bに形成された吸気カムと、排気カム(何れも図示せ
ず)に各々連設されている。
【0019】一方、各プッシュロッド13の上端がロッ
カ室10に突出されている。ロッカ室10には、ロッカ
シャフト15に支承されている一対のロッカアーム16
が収納され、このロッカアーム16の両端部に、各プッ
シュロッド13の上端部と、吸気弁(或いは排気弁)1
8のステムエンドとが当接されている。
【0020】又、図6、図7に示すように、各プッシュ
ロッド13をガイドするガイドプレート17がロッカシ
ャフト15を固定するナット19により、シリンダヘッ
ド3の上端面より若干低い位置に締結、固定されてい
る。
【0021】更に、シリンダヘッド3の上端面とロッカ
カバー4の下端面との間には、シリンダヘッド3側から
順に、ガスケット20、オイル通路11等からのオイル
の流れを遮るバッフルプレート21、ガスケット22が
挟持されている。
【0022】バッフルプレート21は、板金材等で形成
された板状部材であり、図6、図7に示すように、シリ
ンダヘッド3側のガスケット20に比較してシリンダヘ
ッド3の上端面を覆う面積を大きく確保し、シリンダヘ
ッド3上端の開口部周縁の内壁よりも内側に開口して、
ほぼロッカアーム16を露呈させる開口部21aが形成
されている。
【0023】一方、ロッカカバー4の上面には、ブリー
ザ装置5を構成するブリーザカバー23がガスケット2
4を介して装着されており、ロッカカバー4の上部とブ
リーザカバー23とで郭成された内部にブリーザ室25
が形成されている。
【0024】このブリーザ室25とロッカ室10とは、
ロッカカバー4の上面に開口されるブローバイガス通路
26によって連通され、このブローバイガス通路26の
ブリーザ室25側に、ロッカ室10とブリーザ室25と
の圧力差の変化によって、ブローバイガス通路26を開
閉するリードバルブ27が配設されている。
【0025】又、ロッカ室10の、ブローバイガス通路
26に連通する上部に第1の遮油板28が配設され、更
に、この第1の遮油板28の下方に第2の遮油板29が
配設されている。この第2の遮油板29は、第1の遮油
板28を広い面積を有しており、図5に示すように、第
2の遮油板29の図における左右端面と、ロッカ室10
の内壁との間に通気口30が形成されている。
【0026】更に、図7に示すように、ロッカカバー4
の側部には、ブリーザ室25で液化されたオイルをロッ
カ室10へ滴下するオイル戻り孔31が穿設されてい
る。又、図1に示すように、ブリーザカバー23の一側
に、ブリーザ室25内のブローバイガスを吸気系に還流
するブリーザパイプ32が接続されている。
【0027】又、図2に示すように、シリンダブロック
2に穿設されているプッシュロッド室12の底部よりも
やや上方の一側に第1のオイルチャンバ33が形成され
ており、この第1のオイルチャンバ33とプッシュロッ
ド室12の底部側の一側とがオイルポート34を介して
連通されている。尚、図4に示すように、第1のオイル
チャンバ33の一側は外部に開口されており、この開口
部がカバー35(図1参照)により閉塞されている。
【0028】更に、この第1のオイルチャンバ33の下
方に第2のオイルチャンバ37が形成されており、この
両オイルチャンバ33,37がオイルポート38を介し
て連通されている。又、この第2のオイルチャンバ37
の底面に、クランク室6に連通するオイル吐出ポート3
9が穿設されている。
【0029】次に、このような構成による本実施の形態
の作用について説明する。ランマ等の振動機に搭載され
ている振動機用OHVエンジン1が稼働すると、クラン
ク室6に貯留されているオイルが、コネクティングロッ
ド8の大端部に固設されているスクレーパ9により掻き
上げられ、更に振動機の激しい上下振動により、クラン
ク室8内に大量のミスト状オイルが生成され、このミス
ト状オイルがシリンダ内壁、クランク軸6a、カム軸6
b等の要潤滑部に付着し潤滑する。
【0030】又、クランク室8内に充満するミスト状オ
イル、及びブローバイガスは、ピストン7の往復運動に
伴うクランク室8内の圧力変動により、シリンダブロッ
ク2及びシリンダヘッド3を貫通するオイル通路11を
通りロッカ室10の方向へ上昇する。
【0031】その際、プッシュロッド室12側とクラン
ク室8とは2つのオイルチャンバ33,37、及びオイ
ルポート34,38、オイル吐出ポート39を介して連
通されており、この各ポート34,38,39が流路抵
抗となり、更に、クランク室8内のオイルがオイル吐出
ポート39から第2のオイルチャンバ37側へ吹き出し
た場合であっても、この第2のオイルチャンバ37、及
び第1のオイルチャンバ33が拡張室となリ、オイルの
吹出しが緩衝されるため、クランク室8内のオイル及び
ブローバイガスがプッシュロッド室12側からロッカ室
8へ流れ込み難く、従って、殆どのミスト状オイル及び
ブローバイガスは、オイル通路11を経てロッカ室10
側へ流れ込む。
【0032】又、オイル通路11を通り、ロッカ室10
側へ流れるミスト状オイルの大部分は、ロッカ室10の
下部に配設されているバッフルプレート21により遮ら
れてクランク室6内へ戻される。すなわち、一般に、ラ
ンマ等の振動機は、若干の傾斜をもって使用される場合
が多く、クランク室6内で生成された大量のミスト状オ
イルは、その大部分がオイル通路11等の壁面に衝突し
て液化し、オイル通路11内の壁面に沿ってロッカ室1
0の方向へ上昇すると考えられる。
【0033】図6、図7に示すように、バッフルプレー
ト21は、シリンダヘッド3上端の開口部周縁の内壁よ
りも内側に開口しており、振動機の激しい上下振動によ
り、オイル通路11の壁面に付着したオイルや壁面近傍
のミスト状オイルが上昇しても、その大部分がバッフル
プレート21の下面に衝突し液滴されて、クランク室6
へ戻される。
【0034】その結果、バッフルプレート21の開口部
21aからのみミスト状オイル、及びブローバイガスを
ロッカ室10へ導くことができるため、ロッカ室10へ
は適量のオイルが供給されることとなり、ロッカ室10
へのオイル供給過多を防止することができる。
【0035】ロッカ室10内は、圧力がめまぐるしく変
化しており、この圧力変化によって、ブローバイガス及
びミスト状オイルは、互いの衝突及びロッカ室10の壁
面への衝突を繰り返し、ブローバイガスよりも粒径の大
きなミスト状オイルはその殆どが液滴され、微量のミス
ト状オイルのみがブリーザ室25へ流入する。
【0036】その際、ロッカ室10には適量のオイルが
常時供給されるように調整されているため、振動機の激
しい上下運動の影響でロッカ室10に滞留するオイルが
激しく波立たされても、ブローバイガスと不必要に混合
されることが無く、良好に気液分離されたブローバイガ
スをブリーザ室25へ流入させることが可能となる。
【0037】この場合、ロッカ室10は、予めバッフル
プレート21によってロッカ室10への大量のミスト状
オイルの侵入が阻止され、又、プッシュロッド室12側
からのオイルの上昇も阻止されているため、気液分離室
としての容積を必要最小限に抑えることができる。
【0038】一方、ロッカ室10で液化されたオイル
は、ロッカシャフト15、ロッカアーム16、吸気弁
(或いは排気弁)18等の要潤滑部を潤滑し、オイル通
路11、及びブッシュロッド室12側へ流れる。このと
き、オイル通路11にはクランク室8側からのミスト状
オイル及びブローバイガスが上昇してきているため、オ
イルの滴下が阻害され、相対的にブッシュロッド室12
側へ滴下されるオイル量が多くなる。
【0039】そして、プッシュロッド室12に滴下され
たオイルは、ブッシュロッド室12の底部に滞留され、
その側壁に穿設されているオイルポート34を介して第
1のオイルチャンバ33へ流入する。この第1のオイル
チャンバ33に滞留されているオイルはオイルポート3
8を経て第2のオイルチャンバ37へ流れる。そして、
この第2のオイルチャンバ37に滞留されているオイル
がオイル吐出ポート39を経てクランク室8へ戻され
る。
【0040】その結果、図1に矢印で示すように、クラ
ンク室6からのオイルは、オイル通路11側からロッカ
室10へ流れ込み、このロッカ室10からプッシュロッ
ド室12側へ滴下されて、各オイルチャンバ33,37
に滞留され、第2のオイルチャンバ37に滞留したオイ
ルがオイル吐出ポート39を経てクランク室6へ戻され
る循環経路が形成されるため、ロッカ室10内に必要以
上のオイルが滞留されず、ロッカ室10において良好な
気液分離効果を得ることができる。
【0041】尚、各オイルチャンバ33,37に滞留す
るオイルは、エンジン停止時においても自重によりクラ
ンク室8へ滴下されて戻される。
【0042】このように、本実施の形態では、ロッカ室
10に対してはオイル通路11側からミスト状オイルを
供給し、ロッカ室10で液化されたオイルは、主にプッ
シュロッド室12側から滴下させる循環経路を形成した
ので、ロッカ室10にオイルが必要以上に滞留すること
が無く、従って、振動機の激しい上下振動の影響を受け
て、ロッカ室10に滞留するオイルが波立たされても、
ロッカ室10内に流れ込んだブローバイガスにオイルが
必要以上に混合してしまうことが無く、良好な気液分離
効果を得ることができる。
【0043】一方、ブリーザ装置5においては、ロッカ
室10の圧力がブリーザ室25の圧力よりも高いとき、
この差圧によってリードバルブ27が開弁し、ブローバ
イガスが各遮油板28,26を迂回し、ブローバイガス
通路26を通りブリーザ室25に流入される。ブローバ
イガスが各遮油板28,26に衝突する際に、このブロ
ーバイガスに含まれている微細なミスト状オイルが液化
されて分離される。
【0044】そして、ブリーザ室25に流入されたブロ
バイガスは、ブリーザカバー23の内壁に衝突する際
に、ブローバイガスに含まれている微量のミスト状オイ
ルが更に液滴されて、所定に気液分離されたブローバイ
ガスがブリーザパイプ32を介して吸気系へ導かれて再
燃される。尚、ブリーザ室25内で液滴されたオイルは
オイル戻り孔31(図7参照)からロッカ室10へ滴下
される。
【0045】又、本発明は上述した実施の形態に限るも
のではなく、例えば、オイル戻り通路はプッシュロッド
室とは別に独立した状態で形成するようにしても良い。
又、オイルチャンバは1つでも良く、或いは3つ以上の
オイルチャンバを連通させて形成するようにしても良
い。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ランマ等の上下振動の激しい振動機に搭載した場合であ
っても、ロッカ室に必要以上のオイルが滞留せず、ロッ
カ室の容積を最小限に押えつつ、良好な気液分離効果を
得ることができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの断面正面図
【図2】シリンダブロックの縦断面正面図
【図3】シリンダブロックの平面図
【図4】図2の右側面図
【図5】シリンダヘッド、ロッカカバー、ブリーザ装置
の縦断面図
【図6】シリンダヘッドの平面図
【図7】図5の右側面部分断面図
【符号の説明】
1 振動機用OHVエンジン 5 ブリーザ装置 6 クランク室 10 ロッカ室(気液分離室) 11 オイル通路 12 プッシュロッド室(オイル戻り通路) 33 第1のオイルチャンバ 37 第2のオイルチャンバ 39 オイル吐出ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 識士 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 樋口 正明 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 3G015 AA04 AB03 BD10 BD24 BE03 BE13 BF04 BF05 BF08 CA01 CA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク室とロッカ室とをオイル通路とオ
    イル戻り通路とを介して各々連通すると共に、 上記ロッカ室で上記クランク室からのブローバイガスと
    該ブローバイガスに含まれているオイルとを分離する気
    液分離室を形成し、 上記ロッカ室をブリーザ装置を介して吸気系に連通させ
    る振動機用エンジンの気液分離装置において、 上記オイル戻り通路の下流側にオイルチャンバを連通す
    ると共に、 上記オイルチャンバと上記クランク室とをオイル吐出ポ
    ートを介して連通したことを特徴とする振動機用エンジ
    ンの気液分離装置。
  2. 【請求項2】上記オイル戻り通路の下流側と上記オイル
    チャンバとの間に他のオイルチャンバを少なくとも1つ
    介装したことを特徴とする請求項1記載の振動機用エン
    ジンの気液分離装置。
JP2002024510A 2002-01-31 2002-01-31 振動機用エンジンの気液分離装置 Pending JP2003227324A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024510A JP2003227324A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 振動機用エンジンの気液分離装置
DE60313683T DE60313683T2 (de) 2002-01-31 2003-01-13 Gas-Flüssigkeitsabscheider für Stampferbrennkraftmaschine
EP03000572A EP1333161B1 (en) 2002-01-31 2003-01-13 A gas-liquid separation device in a vibrator engine
US10/350,035 US6725850B2 (en) 2002-01-31 2003-01-24 Gas-liquid separation device in a vibrator engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002024510A JP2003227324A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 振動機用エンジンの気液分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003227324A true JP2003227324A (ja) 2003-08-15

Family

ID=19192280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002024510A Pending JP2003227324A (ja) 2002-01-31 2002-01-31 振動機用エンジンの気液分離装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6725850B2 (ja)
EP (1) EP1333161B1 (ja)
JP (1) JP2003227324A (ja)
DE (1) DE60313683T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074343A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Sanoh Industrial Co Ltd オイルセパレータ

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004218453A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Suzuki Motor Corp エンジンのブリーザ装置
US8256405B2 (en) * 2008-06-13 2012-09-04 Kohler Co. Breather assembly with standpipe for an internal combustion engine
JP5636753B2 (ja) * 2010-06-15 2014-12-10 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両
DE102011079166A1 (de) * 2011-07-14 2013-01-17 Mahle International Gmbh Brennkraftmaschine
CN205297684U (zh) * 2015-10-22 2016-06-08 隆鑫通用动力股份有限公司 可实现油气分离的缸头盖组件及其发动机
WO2017083712A1 (en) * 2015-11-11 2017-05-18 Briggs & Stratton Corporation Engine including breather system
CN106194320B (zh) * 2016-07-26 2018-09-04 隆鑫通用动力股份有限公司 发动机摇臂室润滑机构及其发动机
US11125269B1 (en) * 2020-10-27 2021-09-21 Luis Alberto Velazquez Connecting rod assembly to modify the phases of an internal combustion engine

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0465913U (ja) * 1990-10-09 1992-06-09
JPH10148156A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JPH10176518A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Fuji Heavy Ind Ltd 振動機用エンジンの気液分離装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822404U (ja) * 1981-08-04 1983-02-12 株式会社クボタ エンジンのブロ−バイガス燃焼室還元装置
JPS6179813A (ja) * 1984-09-26 1986-04-23 Toyota Motor Corp ブロ−バイガスのオイル分離装置
JPH066177A (ja) 1992-06-17 1994-01-14 Sharp Corp 電子チューナ
JP2572788Y2 (ja) 1992-07-02 1998-05-25 ダイハツ工業株式会社 自動車用リヤスポイラの取付構造
DE19608066C1 (de) * 1996-03-02 1997-06-05 Daimler Benz Ag Kurbelraumentlüftung für eine Brennkraftmaschine
DE19644526C2 (de) * 1996-10-26 1999-11-18 Daimler Chrysler Ag Entlüftungsvorrichtung für ein Kurbelgehäuse einer Brennkraftmaschine
AU754769B2 (en) * 2000-03-14 2002-11-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Handheld type four-cycle engine
US6412478B1 (en) * 2001-01-02 2002-07-02 Generac Power Systems, Inc. Breather for internal combustion engine
DE10129362A1 (de) * 2001-06-20 2003-01-02 Bomag Gmbh Entlüftungssystem für den Motor eines Stampfers
US6435170B1 (en) * 2001-08-01 2002-08-20 Dana Corporation Crankcase bypass system with oil scavenging device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0465913U (ja) * 1990-10-09 1992-06-09
JPH10148156A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JPH10176518A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Fuji Heavy Ind Ltd 振動機用エンジンの気液分離装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074343A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Sanoh Industrial Co Ltd オイルセパレータ

Also Published As

Publication number Publication date
US6725850B2 (en) 2004-04-27
EP1333161B1 (en) 2007-05-09
DE60313683D1 (de) 2007-06-21
EP1333161A1 (en) 2003-08-06
DE60313683T2 (de) 2007-10-18
US20030140910A1 (en) 2003-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100513750C (zh) 用于内燃发动机的呼吸室结构和内燃发动机
US5957118A (en) Oil separating apparatus for engine
JPH03483B2 (ja)
JP2017219014A (ja) エンジンのブローバイガス用気液分離装置
US4881510A (en) Breather device of an engine
US7219629B2 (en) Breathing system in combustion engine
US6834643B2 (en) Breather structure of overhead-valve internal combustion engine
JP2003227324A (ja) 振動機用エンジンの気液分離装置
JP2001280112A (ja) 船外機用エンジンの気液分離室
JP2016200136A5 (ja)
JP2008025371A (ja) 潤滑油供給構造
JP4342960B2 (ja) 2サイクルエンジン
JP3689373B2 (ja) 頭上弁型4サイクルエンジン
JP2007009746A (ja) オイルミスト処理装置
JP4478323B2 (ja) 4サイクル内燃エンジン
JP5943978B2 (ja) ブリーザ装置
JP3715214B2 (ja) エンジンのブリーザ構造
JP3378234B2 (ja) 内燃機関のブリーザ装置
JPH0645612Y2 (ja) Dohcエンジンのブローバイガス還元装置
JPS61205311A (ja) 内燃機関のブリ−ザ装置
JPH07166833A (ja) エンジンのオイルパン装置
JP2003120249A (ja) 振動機用エンジンの気液分離装置
JPH01147107A (ja) エンジンのブリーザ構造
JP4198896B2 (ja) シリンダブロックのブリーザ通路構造
JPS595131Y2 (ja) 内燃機関のブリ−ザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703