JP2002307677A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2002307677A
JP2002307677A JP2001114489A JP2001114489A JP2002307677A JP 2002307677 A JP2002307677 A JP 2002307677A JP 2001114489 A JP2001114489 A JP 2001114489A JP 2001114489 A JP2001114489 A JP 2001114489A JP 2002307677 A JP2002307677 A JP 2002307677A
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Katsuhiro Komatsu
克弘 小松
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷途中における改ページなどのために紙送
り時間が比較的長くなるときでも、記録ヘッドのノズル
内のインクのメニスカス部の増粘を起き難くして、印刷
信頼性を高めることができるインクジェット式記録装置
を提供する。 【解決手段】 インクジェット式記録装置の制御手段
は、記録ヘッドのノズル内のインクの増粘を防ぐための
対策として、改ページのための紙送り待機中にインク滴
を吐出させない程度かつノズル内のインクのメニスカス
部を微振動させるように圧電振動子を制御する。排紙用
モータのステップ数を計数して記録用紙の印刷のための
紙送り量を計測し(S101,S102)、改ページ命令を受信
すると(S103)、その計数値を用いて記録用紙の残り量
から改ページにかかる時間Tを計算する(S104)。時間
Tが設定値To以上であると微振動を開始し(S105,S10
6)、その後排紙が完了して給紙命令を受信すると微振
動を停止する(S108)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平9−201960号公報に
は、記録ヘッドに設けられた圧電振動子に駆動電圧を印
加することでノズルからインク滴を吐出させて用紙に印
刷する圧電駆動式のインクジェット式記録装置が開示さ
れている。記録ヘッドのノズル内のインクはその表面を
形成するメニスカス付近が比較的短時間(10秒以内)
で増粘し、このインクの増粘が印刷の信頼性低下の原因
となっていた。このため、このインクジェット式記録装
置では、記録ヘッドが1パス毎の印刷を終えて非印刷領
域(両端位置)で休止する印刷休止時の度に、圧電振動
子に弱めの駆動電圧を印加して記録ヘッドをインク滴が
吐出しない程度に微振動させることでノズル内のインク
のメニスカスを振動させて増粘を起き難くする対策が施
されていた。
【0003】従来、改ページのための紙送り時では、キ
ャリッジは停止しており、新規の記録用紙が給紙されて
次ページの印刷が開始されてから、微振動を行うように
なっていた。よって、改ページのためにキャリッジがホ
ームポジションに戻って排給紙を待つ紙送り待機中は、
記録ヘッドの微振動は行われていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように用紙が切替
わる改ページのときは、前ページの最後の1パスの印刷
終了時から次ページの最初の1パスの印刷を開始するま
での紙送り待機時間中は微振動が行われていなかった。
従来は、改ページの待機時間の間、微振動が行われなく
ても、次ページの最初の1パスで印刷開始直前に微振動
が行われることで、改ページ後最初の印刷箇所の印刷画
質に特に問題が起こることもなかった。
【0005】しかし、今後、インクの高性能化への要望
から顔料・染料を増やした増粘し易いインクを使用せざ
るを得なくなると、改ページの待機時間の間に、次ペー
ジの最初の1パス時の印刷直前の微振動だけでは回復で
きないまでにノズル内のインクのメニスカス部が増粘
し、次ページの最初の印刷箇所の印刷信頼性が低下する
などの問題が生じる恐れある。
【0006】排紙用モータに高速のものが使用される機
種であれば、改ページに要する紙送り待機時間(印刷休
止時間)が2〜3秒程度とかなり短く特に問題ないと予
測されるが、低価格機種で排紙用モータが低速のもので
あると、改ページのときの紙送り待機時間が8〜10秒
程度と比較的長く、その間に記録ヘッドのノズル内のイ
ンクのメニスカス部が増粘し、改ページ後の最初にイン
ク滴のサイズ(濃さ)、吐出の安定性に悪影響を及ぼす
恐れがあった。例えば記録用紙の最初の少しだけ印刷
後、直ぐに改ページされるなどした場合は、改ページ時
の紙送り量がそれだけ長く微振動が行われない時間が長
くなって、一層インクのメニスカス部が増粘し易い状況
となる。またインクジェット式記録装置の使用環境にも
影響され、例えば乾燥した環境で使用される場合は、例
えば紙送り待機時間が3秒程度でも増粘する恐れが無い
とは言えなかった。このため、紙送り速度が高速な高価
格機種であっても、改ページ後の最初の印刷の信頼性が
低下することが心配されるという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、印刷途中における改ペ
ージなどのために紙送り時間が比較的長くなるときで
も、記録ヘッドのノズル内のインクのメニスカス部の増
粘を起き難くして、印刷信頼性を高めることができるイ
ンクジェット式記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、キャリッジと共に走
査方向に移動可能に設けられ、インクカートリッジから
供給されるインクをノズルから吐出する駆動を行う圧電
振動子を有する記録ヘッドと、印刷処理途中に記録用紙
を送る紙送り時間が設定時間以上であるか否かを判断す
る判断手段と、前記判断手段により前記紙送り時間が前
記設定時間以上であると判断されると、次に続きの印刷
が開始されるまでの紙送り待機時間内に、前記圧電振動
子をインク滴が吐出しない程度にメニスカスを微振動さ
せるよう駆動する制御手段とを備えたことを要旨とす
る。
【0009】この発明によれば、判断手段は、印刷処理
途中に記録用紙を送るときの紙送り時間が設定時間以上
であるか否かを判断する。そして制御手段は、判断手段
により紙送り時間が設定時間以上であると判断される
と、続きの印刷が開始されるまでの紙送り待機時間内
に、記録ヘッドが有する圧電振動子を駆動することでイ
ンク滴が吐出しない程度でメニスカスを微振動させる。
よって、設定時間を例えばインクが増粘し得る時期に設
定しておけば、紙送り待機時間内で記録ヘッドが待機し
ていても紙送り時間が設定時間以上となるときは微振動
を実行するので、記録用紙の紙送り時であっても微振動
によりインクが攪拌されて、インク増粘防止が図れる。
【0010】請求項2に記載の発明では、キャリッジと
共に走査方向に移動可能に設けられ、インクカートリッ
ジから供給されるインクをノズルから吐出する駆動を行
う圧電振動子を有する記録ヘッドと、記録用紙の改ペー
ジをするときであるか否かを判断する改ページ判断手段
と、前記改ページ判断手段により改ページをするときで
ある判断されると、改ページのための紙送り待機時間内
に、前記圧電振動子をインク滴が吐出しない程度にメニ
スカスを微振動させるよう駆動する制御手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0011】この発明によれば、改ページ判断手段は、
記録用紙を改ページするときであるか否かを判断する。
そして制御手段は、改ページ判断手段により改ページを
するときであると判断されると、改ページのための紙送
り待機時間内に、記録ヘッドが有する圧電振動子を駆動
することでインク滴が吐出しない程度でメニスカスを微
振動させる。よって、改ページするときには微振動が実
行されるので、記録用紙の紙送り時であっても微振動に
よりインクが攪拌されて、インク増粘防止が図れる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記改ページのための紙送り時間が
設定時間以上であるか否かを判断する判断手段を備え、
前記制御手段は、前記判断手段により前記紙送り時間が
前記設定時間以上であると判断されたときに限り、前記
改ページのための紙送り待機時間内に、前記圧電振動子
をインク滴が吐出しない程度にメニスカスを微振動させ
るよう駆動することを要旨とする。
【0013】この発明によれば、請求項2に記載の発明
の作用に加え、判断手段は、改ページ時にかかる紙送り
時間が設定時間以上であるか否かを判断する。そして制
御手段は、判断手段により紙送り時間が設定時間以上と
なると判断されたときだけに限り、改ページのための紙
送り待機時間内に圧電振動子を微振動する。よって、改
ページ中にかかる紙送り時間が設定時間以上となるとき
に微振動を行うことによって、改ページ動作中における
インクの増粘防止が図れる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記設定時
間は、1秒〜10秒の範囲内の時間であることを要旨と
する。
【0015】この発明によれば、請求項1〜3のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、紙送り時間が1
秒〜10秒の範囲内の時間に設定された時間以上となる
ときに微振動が実行されることによってインクの増粘防
止が図られる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1,
3,4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記
判断手段は、記録用紙の紙送り方向における印刷位置を
計測する計測手段と、記録用紙の紙送り方向における用
紙長を知るための用紙長認知手段と、改ページ命令を受
けると、前記計測手段により計測された印刷位置と、前
記用紙長認知手段により認知された記録用紙の紙送り方
向の用紙長とから、改ページに要する前記紙送り時間を
予測演算する予測演算手段とを備え、前記紙送り時間が
前記設定時間以上であるか否かを判断し、前記制御手段
は、前記紙送り時間が設定時間以上であると判断される
と、前記紙送り待機時間内に前記圧電振動子を微振動さ
せるように駆動することを要旨とする。
【0017】この発明によれば、請求項1,3,4うち
いずれか一項に記載の発明の作用に加え、判断手段は、
計測手段により計測された印刷位置と、印刷長認知手段
により認知された記録用紙の紙送り方向の用紙長とか
ら、予測演算手段によって改ページに要する紙送り時間
を予測演算し、その紙送り時間が設定時間以上であるか
否かを判断する。そして制御手段は、判断手段により紙
送り時間が設定時間以上となると判断されると、紙送り
待機時間内に圧電振動子を微振動させるように駆動す
る。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記制御手
段は、前記記録ヘッドが1パスの印刷をするための加速
領域で印刷開始直前に前記圧電振動子を微振動させるこ
とを用紙とする。
【0019】この発明によれば、請求項1〜5のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、紙送り時間が設
定時間以上となるときにその紙送り時間内に微振動させ
るうえに、記録ヘッドが印字をするときの加速領域でも
微振動を行うので、インクは一層増粘し難くなり、イン
クの増粘防止効果は一層向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したインク
ジェット式記録装置の一実施形態を図1〜図7に従って
説明する。
【0021】図1は、インクジェット式記録装置のケー
ス内部の概略構成図である。インクジェット式記録装置
(以下、単にプリンタと称す)1は、ケース内部(図示
省略)にプリンタ本体2を備えている。プリンタ本体2
には、レール3に案内されてプラテン4の軸方向に沿っ
て往復移動可能なキャリッジ5が取付けられ、キャリッ
ジ5はキャリッジモータ6によってタイミングベルト7
を介して駆動される。キャリッジ5には記録用紙8と対
向する下面側に記録ヘッド9が配設され、キャリッジ5
の上部には記録ヘッド9にインクを供給するためのイン
クカートリッジ10,11(ブラック用とカラー用の2
種類)が着脱可能に取付けられている。
【0022】図1に示すように、キャリッジの移動方向
の端部(ホームポジション(HP))には、記録ヘッド
9のノズルとしてのノズル孔12(図2参照)を封止可
能なキャップ13が配設されている。図2に示すよう
に、キャップ13には、キャップ13によるノズル孔1
2の封止時に、その内部空間を負圧にするための吸引ポ
ンプ14(図2参照)がポンプチューブ15を介して接
続されている。また図1に示すようにキャップ13とプ
ラテン4の間には、記録ヘッド9の移動経路上にゴムな
どの弾性板等からなるワイピング部材16が配設されて
いる。ワイピング部材16は、キャリッジ5がキャップ
13側に往復移動する際に、記録ヘッド9のノズルプレ
ート17を払拭するワイパとして機能する。
【0023】図2は、記録ヘッドの主要部断面図であ
る。記録ヘッド9は複数部材からなる積層構造を有し、
同図の上から順に蓋体18、スペーサ19、蓋体20、
インク供給口形成板21、インク室形成基板22、ノズ
ルプレート17が積層されている。インク室形成基板2
2には、カートリッジ10,11からインクが供給され
るインク室23が形成されている。インク供給口形成板
21とインク室形成基板22の間、その基板22とノズ
ルプレート17の間には、それぞれ接着層Sが介在して
いる。スペーサ19には圧力発生室24が形成され、圧
力発生室24上流側はインク供給口形成板21に形成さ
れたインク供給口25と、蓋体20に形成された連通孔
26とを介してインク室23に連通されている。
【0024】蓋体18の上面には、駆動電極27を介し
て入力される電圧に応じて駆動する圧電振動子28が配
設され、圧力発生室24はその圧電振動子28の駆動時
のたわみ振動に基づき収縮・膨張する。圧電振動子28
が充電時にたわむことによって圧力発生室24が収縮す
ると、圧力発生室24内のインクが各部材20〜22を
貫通する流路29を介してノズル孔12からインク滴と
して吐出される。次に圧電振動子28が放電されて元の
状態に戻ることによって圧力発生室24が膨張すると、
圧力発生室24にはインク室23からインクが吸入され
て、次回印刷のためのインクが補給される。
【0025】通常、プリンタ1では印刷画質悪化を解消
することを目的として、記録ヘッド9を微振動させる制
御(以下、単に微振動という)が実行される。微振動と
は、圧電振動子28にインク滴を吐出させない程度の微
少な駆動信号(駆動電圧)を印加して、ノズル孔12内
のインクのメニスカスを微小振動させる制御のことであ
る。一般に微振動は、キャリッジ5がホームポジション
から動き始めて印刷可能速度に達するまでの間の加速領
域中や、印刷中において毎パス(約1秒間隔)ごとに実
施される。
【0026】図3は、プリンタのブロック図である。プ
リンタ1は制御装置30を備え、制御装置30は、制御
手段31、駆動信号発生回路32、ヘッド駆動回路33
を備えている。制御手段31は、パソコン(図示省略)
からの印刷データに基づいてビットマップデータを生成
し、このデータに応じて各回路32,33を制御する。
駆動信号発生回路32は、微振動時にノズル孔12から
インク滴を吐出させるために必要な駆動信号をヘッド駆
動回路33に出力する。ヘッド駆動回路33は、制御手
段31や駆動信号発生回路32からの各信号に基づき記
録ヘッド9の圧電振動子28を駆動制御する。ヘッド駆
動回路33にはスイッチングトランジスタTrが接続さ
れ、トランジスタTrは駆動回路33からの駆動信号に
基づき圧電振動子28に対するスイッチング素子として
機能する。なお、制御手段31は、改ページ判断手段、
判断手段、計測手段、用紙長認知手段及び予測演算手段
に相当する。
【0027】また制御装置30は、キャリッジ駆動回路
34、キャップ駆動回路35およびポンプ駆動回路36
を備えている。キャリッジ駆動回路34は、制御手段3
1の指令信号に基づきキャリッジモータ6を駆動し、キ
ャリッジ5を走査方向に移動させる。キャップ駆動回路
35は制御手段31の指令信号に基づき、キャップ13
によりノズル孔12を封止するためにキャップ駆動用モ
ータ37を駆動する。ポンプ駆動回路36はクリーニン
グ操作時に、キャップ13により封止されたノズル孔1
2からインクを強制吸引するためにポンプ14を駆動す
る。
【0028】制御装置30は、原点位置検出センサ3
8、用紙検出センサ39および紙送りモータ駆動回路4
0を備えている。原点位置検出センサ38はキャリッジ
5がホームポジション(HP)に位置しているか否かを
検出し、印刷実行時にキャリッジ5がホームポジション
から移動したときに、微振動を開始するためのトリガと
なる信号を出力する。制御手段31は、印刷実行時にキ
ャリッジ5が移動を開始して原点位置検出センサ38か
らトリガ信号を入力すると、キャリッジ5の加速領域中
の間で記録ヘッド9が微振動を行うように駆動信号発生
回路32を制御する。
【0029】紙送りモータ駆動回路40は、記録用紙8
を給紙するときに給紙用モータ41を駆動することによ
って給紙用ローラ42を回転させるとともに、記録用紙
8を排紙するときに排紙用モータ43を駆動することに
よって排紙用ローラ44を駆動させる。用紙検出センサ
39は、記録用紙が印刷開始時の始点となる位置を把握
するための基準となる検知信号を制御手段31に出力す
る。制御手段31は所定の記録用紙8において印刷が終
了して改ページを実行するときに、ホスト側から排紙命
令と共に改ページ命令を受けて排紙用ローラ44を回転
させて記録用紙8を排紙する。また制御手段31は排紙
が完了したときに、ホスト側から給紙命令を受けて給紙
用ローラ42を回転させて新規の記録用紙8を給紙す
る。このとき制御手段31は、改ページ命令を受けると
キャリッジモータ6を駆動してキャリッジ5をホームポ
ジションに移動させ、改ページ動作中はキャリッジ5を
そのホームポジションに待機させる。そして、キャリッ
ジ5がホームポジションに位置する間の紙送り待機時間
内で、圧電振動子28の微振動が実行される。
【0030】制御手段31は改ページ命令を受けて記録
用紙8の排紙を行うとき、用紙検出センサ39の検知信
号を用いてステップ数の始点を求めてから、記録用紙8
に印刷された印刷量に比例する排紙用モータ43のステ
ップ数を計数する。そして制御手段31は、計数したス
テップ数を基にその記録用紙8における残りのステップ
数を求め、その残りのステップ数は記録用紙8を排紙す
るときに必要な時間と対応していることから、残りのス
テップ数を用いて改ページにかかる紙送り時間としての
改ページ時間Tを計算する。そして改ページにかかる時
間Tがインクが増粘し得る設定時間(例えば5秒)以上
経過するときには記録ヘッド9の微振動が実行される。
つまりこの改ページ中の微振動は、記録用紙8の改ペー
ジのための排紙命令をトリガとして用紙排紙時に開始さ
れ、記録用紙8の給紙命令を受けたときにその休止命令
をトリガとして用紙給紙時に終了される。
【0031】図4は、駆動信号発生回路の回路図であ
る。駆動信号発生回路32は、外部から入力するタイミ
ング信号を一定幅のパルス信号に変換するワンショット
マルチバイブレータ45を備え、このワンショットマル
チバイブレータ45はタイミング信号に同期して出力端
子から正信号、負信号を出力する。ワンショットマルチ
バイブレータ45の一方の端子にはNPN型トランジス
タ46のベース端子が接続され、このトランジスタ46
のコレクタ端子にはPNP型トランジスタ47のベース
端子およびPNP型トランジスタ48のコレクタ端子が
接続されている。トランジスタ47のコレクタ端子には
コンデンサ49が接続され、インク滴吐出時にコンデン
サ49はタイミング信号を入力した時点で駆動電圧Vh
N(図5参照)に到達するまで一定電流で充電される。
【0032】ワンショットマルチバイブレータ45の他
方の端子には、NPN型トランジスタ50のコレクタ端
子と、NPN型トランジスタ51のベース端子とが接続
されている。コンデンサ49は、タイミング信号が切換
わった時点でトランジスタ47がオフとなるとともにト
ランジスタ51がオンとなって、充電されていた電荷が
所定電圧に低下するまで一定電流で放電される。コンデ
ンサ49の出力側の端子には、PNP型トランジスタ5
2およびNPN型トランジスタ53が互いに並列状態で
接続されている。コンデンサ49から出力される電流は
これらトランジスタ52,53によって増幅されて、端
子54から各圧電振動子28へ源駆動信号として出力さ
れる。
【0033】図6は、印刷が終了し、その後に記録用紙
が改ページされたときに駆動信号発生回路の端子から出
力される波形信号である。同図の左側に示すワンショッ
ト波形がインク滴を吐出するときに出力される印刷時の
駆動波形である。まず中間電位VcNの状態から時間
(約5.0μs)T1の間にコンデンサ49を放電し
て、オフセット電圧ΔVとなるまで電圧値を負の方向に
変化させることによってノズル孔12内のインク表面を
内側に引っ張る。そして時間T2(約2.0μS)の
間、そのオフセット電圧ΔVに維持した後にコンデンサ
49を充電して、時間T3(約2.0μS)の間にオフ
セット電圧ΔVの状態から駆動電圧VhNとなるように
電圧値を正の方向に急激に変化させることによってノズ
ル孔12からインク滴を吐出する。インク滴の吐出が終
了すると時間T4(例えば6.0〜7.0μs等)の間
でその駆動電圧VhNの状態が維持され、次の時間T5
(約5.0μs)の間にコンデンサ49が放電されて中
間電位VcNに復帰する。印刷処理実行時はこのワンシ
ョット波形が繰り返し出力されることにより、記録用紙
8上にインク滴が吐出されて所定の絵や文字等が印刷さ
れる。
【0034】そして所定の用紙の印刷が終了し、記録用
紙8の改ページが実行されたときにその改ページ中に微
振動が実施される。つまり制御手段31は、改ページ命
令を受けたときに排紙指令と共に微振動指令を指令する
ことによって微振動を開始し、排紙が完了したときに給
紙指令を指令するまで微振動を行う。このとき駆動信号
発生回路32は同図の右側に示す略台形状のパルス波形
を繰り返し出力し、記録ヘッド9はこのパルス波形に応
じて微振動する。微振動時のパルス波形は、印刷終了時
の電位が中間電位VcNの状態からオフセット電圧ΔV
に下がった以降に開始される。
【0035】つまりこのパルス波形は、時間T6(約1
0.0μs)の間にコンデンサ49が充電されて、オフ
セット電圧ΔVの状態から微振動電位Vgとなるまで電
圧値が正の方向に変化する。この微振動電位Vgは駆動
電圧VhNの約45〜50%の値であり、ノズル孔12
からインクを吐出せず、かつインクのメニスカスを攪拌
できるような値に設定されている。そして時間T7(約
15.0μs)の間、その微振動電位Vgが維持され、
次の時間T8(約5.0μs)の間にコンデンサ49が
放電されて再びオフセット電圧ΔVに復帰する。改ペー
ジ動作中は、このパルス波形が繰り返し出力されて微振
動が行われる。
【0036】また制御装置30は温度検出手段61を備
え、温度検出手段61は記録ヘッド9周辺の温度を検出
してそのデータを制御手段31に出力する。ところでイ
ンクは周辺温度によりその増粘具合が大きく変化する傾
向にあることから、その周辺温度を考慮に入れて微振動
電位Vgを温度検出手段61で検出される温度に応じて
変化させる。つまりインクは周辺温度が低いと増粘し易
い傾向にあるため、温度が低くなるに連れて微振動電位
Vgを高めに設定することによってインクの増粘防止効
果の向上を図っている。
【0037】次に、記録用紙の改ページ動作中に微振動
を行うときに実施される手順を図7に示すフローチャー
トに従って説明する。ステップ(以下、単にSと記す)
101では、排紙用モータ43のステップ数を初期化す
る。つまり、記録用紙8の給紙時に用紙検出センサ39
から検知信号が出力された時点からステップ数を計数
し、そのステップ数が印刷開始位置に対応する数となっ
たときに排紙用モータ43のステップ数が初期化され
て、印刷時のステップ数を計数するときの基準が設定さ
れる。
【0038】S102では、排紙用モータ43のステッ
プ数を計数する。つまり、記録用紙8の印刷時における
紙送りのための排紙用モータ43のステップ数が計数さ
れる。
【0039】S103では、改ページ命令を受けたか否
かを判定する。つまり、セットされた記録用紙8に対す
る印刷処理作業が終了して、改ページする命令を受けた
か否かが判定される。そして改ページ命令を受けると紙
送りモータ駆動回路40に排紙指令を指令し、紙送りモ
ータ駆動回路40によって排紙用モータ43が駆動され
て、印刷済みの記録用紙8が排紙用ローラ44を介して
プリンタ1の外部に排紙される。このとき排紙指令が指
令されたキャリッジ駆動回路34によって、キャリッジ
5はホームポジションに移動される。一方、改ページ命
令を受けないときはステップ数の計数を継続する。
【0040】S104では、記録用紙を改ページすると
きににかかる改ページ時間Tを計算する。つまり、S1
02で計数したステップ数を基に記録用紙8の残りのス
テップ数を求め、その残りのステップ数を用いて改ペー
ジ時間Tが計算される。
【0041】S105では、S104で求めた改ページ
時間Tが、インク増粘が発生し得る設定時間To(例え
ば5秒)以上か否かが判断される。そしてT≧T0のと
きはインク増粘の問題が発生する虞があると判断してS
106に進み、T<T0のときは改ページを行ってもイ
ンクが増粘しないと判断してこのフローを終了する。
【0042】S106では、微振動を開始する。つまり
改ページ動作中(給排紙動作中)に記録ヘッド9(圧電
振動子28)がホームポジションに位置した状態で微振
動され、ノズル孔12のインクのメニスカスが攪拌され
ることで増粘が解消される。
【0043】S107では、印刷が開始されたか否かを
判断する。印刷が開始されていないときはS106に戻
り微振動を継続し、印刷が開始されたときはS108に
進む。
【0044】S108では、微振動を停止する。給紙命
令を受けると紙送りモータ駆動回路40に給紙指令が出
力され、紙送りモータ駆動回路40によって給紙用モー
タ41が駆動されて、新規の記録用紙8が給紙用ローラ
42を介して印刷可能な状態にセットされる。
【0045】よって本例では、図5に示すように、プリ
ンタ1の電源が投入されたとき、前回の動作から2〜3
日経過しているときはクリーニング動作が実行され、一
方、2〜3日経過していないときは電源投入時に毎回フ
ラッシング動作が実行される。そして印刷処理実行の手
続きがなされて印刷処理が実行されると、キャリッジ5
の加速領域で微振動が実行されて所定の記録用紙8に印
刷が実行される。印刷が実行された記録用紙8で印刷が
終了し、次の記録用紙8をセッティングする改ページが
実行されると、その改ページ時間Tが設定時間To以上
となるときに微振動を実行する。このように改ページ中
に微振動を行うことによってノズル孔12のインクを攪
拌するので、改ページ中にインクが増粘し得る虞のある
時間が開く場合であってもインクの増粘防止が図れる。
【0046】ここで、改ページ動作時に微振動を行うか
否かを判断をするときの比較時間となる設定時間Toの
値を約5秒と設定したが、この値は適宜設定変更可能で
ある。つまり、設定時間Toをあまりに短く設定すると
圧電振動子28を酷使することになって振動子28の使
用寿命が短くなることがあり、一方、設定時間Toを比
較的長く設定するとインク増粘の発生確率が高くなっ
て、インクの目詰まりが発生し易くなる。また改ページ
時間は機種の違いで時間は異なるが、その改ページ時間
を考慮に入れて設定時間Toを設定する必要もある。
【0047】そこで設定時間Toは例えば1〜10秒の
間の任意の値で設定すればよく、この場合には改ページ
動作中におけるインク増粘防止に対してある一定の効果
が得られる。また設定時間Toを2〜8秒の間の任意の
値で設定してもよく、この場合にはインクの増粘が2〜
8秒の間に発生し得る場合に効果が得られる。特にプリ
ンタは低価格機種になると改ページ時間は約8秒かかる
ため、インクの増粘時期を考慮に入れて設定時間Toを
2〜8秒の間で設定しておけば所望する効果は得られ
る。また設定時間Toを3〜6秒の間の任意の間で設定
してもよく、この場合にはインクの増粘が3〜6秒の間
に発生し得る場合に効果が得られる。
【0048】従って、この実施形態では以下の効果を得
ることができる。 (1) 記録用紙8の改ページ動作中(給排紙時中)に
微振動を行うので、微振動によりインクの攪拌がなさ
れ、改ページ中にインクが増粘することを防止できる。
【0049】(2) 印刷が終了して改ページ指令が実
行された後から、次の記録用紙8が給紙されるまでの改
ページ時間Tを計算し、その時間Tが改ページ中にイン
クが増粘し得る設定時間To以上となるときに微振動を
行う。よって、改ページ中であってもインクの増粘が発
生しない時間内に次の印刷が開始される場合は微振動を
実行せず、増粘発生の虞がある場合にのみ微振動が行わ
れる構成になるので、不必要時に微振動を行わずに済
み、効果的にインクの増粘を防止することができる。
【0050】(3) 改ページ時間が比較的短い機種の
場合、記録用紙8の最後付近まで印刷を行ば、インクが
増粘する前に次の用紙8の印刷処理作業に移行すること
が可能であるため、改ページ動作中にインクの増粘は発
生し得ない。しかし、例えば所定の用紙8の上部のみに
印刷を行って改ページを行う場合は、改ページ時間が多
くかかることになり、たとえ高速機種であってもインク
増粘が発生することが考えられる。本例では、印刷終了
時から改ページにかかる改ページ時間Tを計算し、その
時間Tが設定時間To以上となるときに微振動を行う構
成であるので、上記のような問題が生じてもインク増粘
を防止できる。
【0051】(4) 本例では改ページ動作中のインク
増粘対策として微振動を行っている。よって、例えばフ
ラッシング動作やクリーニング動作を実施する場合に比
べて、微振動はインクを吐出しない動作であるので、イ
ンクの消費を少なく抑えることができる。
【0052】(5) 微振動電位Vgを温度検出手段6
1から求まる記録ヘッド9周辺の温度に応じて変化させ
る場合には、インクの攪拌効果が得られる適した電位に
よって記録ヘッド9を微振動させることができ、インク
の増粘防止効果を一層向上できる。
【0053】なお、実施形態は前記に限定されず、例え
ば次の態様に変更してもよい。 ・ 改ページ中に行う微振動は、改ページ指令後から次
の記録用紙の給紙指令を指令するまでの時間Tが、イン
クが増粘し得る設定時間Toを超える場合にのみ実行さ
れることに限定されない。例えば改ページ命令を受けて
改ページが実行されるとき、常に微振動させることもで
きる。このとき図6に示すフローでは、S104とS1
05に示すステップが不要になる。
【0054】・ 改ページ中の微振動位置は例えばホー
ムポジションだけでなく、例えば印刷終了後にホームポ
ジションに向かう途中で微振動を実施してもよく、その
微振動位置は改ページ中であれば自由に設定できる。
【0055】・ 微振動を開始または終了するときの基
準となるトリガは、微振動開始時に受ける改ページ命令
または微振動終了時に受ける給紙命令であることに限定
されない。例えば改ページ時にキャリッジ5がホームポ
ジションの原点位置に位置したときに原点位置検出セン
サ38からの信号をトリガとして微振動を開始してもよ
い。また例えば、次の記録用紙8をセットするときに用
紙検出センサ39から出力される信号をトリガとして微
振動を終了してもよい。
【0056】・ 改ページ時間Tに対して比較される設
定時間Toの値は実施形態では約5秒と設定したが、微
振動を実行したときにインクを攪拌できるのであれば5
秒以外でもよい。また、インクの増粘し始める時期はイ
ンクの材質に応じて変わるので、その材質に合わせて時
間Toの値を自由に設定することもできる。
【0057】・ 改ページ動作中に微振動を行うか否か
の判断方法は、改ページにかかる改ページ時間を用いて
判断することに限定されず、例えば記録用紙8の紙送り
速度が一定であれば、紙送り量で判断して紙送り時間を
求めてもよい。
【0058】・ 微振動は改ページ動作中に実行される
ことに限定されず、例えば1枚の記録用紙8上で印刷途
中の空白のために紙送りするときに実行してもよい。つ
まり、用紙8上で空白を開けるときに記録ヘッド9が待
機する紙送り待機時間が、インクが増粘し得る設定時間
以上となる場合に微振動を実行してもよい。
【0059】・ プリンタ1にセットされる記録用紙は
カット紙に限らず、例えばミシン目の入った連続用紙で
もよい。ミシン目入りの連続用紙の場合もそのミシン目
の部分を紙送りすることがあり、その紙送り時に微振動
を実行してもよい。
【0060】・ 改ページ動作中の微振動は、改ページ
中に連続的または間欠的のどちらで実行してもよい。 ・ 改ページ動作中の微振動時に記録ヘッドに出力され
る駆動波形は、実施形態中の図6に示す波形に限定され
ない。つまり、ノズル付近のインクのメニスカスが攪拌
されるものの壊れずに、かつインク滴が吐出されない波
形であればよい。
【0061】・ 本例のように改ページ中に微振動を行
う動作は、インクジェット式のプリンタであればどのよ
うな構造のプリンタであっても採用できる。次に、本例
における定義を記載する。
【0062】・ 「微振動」とは、圧電振動子をインク
滴が吐出しない程度にメニスカス部を振動させることで
あり、その振動の大きさは特に限定されない。 ・ 紙送り待機時間内における圧電振動子の振動は、該
紙送り待機時間内で継続的でも間欠的でもよい。
【0063】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1) インクジェット式記録装置は、キャリッジと共
に走査方向に移動可能に設けられ、インクカートリッジ
から供給されるインクをノズルから吐出する駆動を行う
圧電振動子を有する記録ヘッドと、印刷処理途中に前記
記録ヘッドのノズル内のインクのメニスカスの増粘を防
ぐための設定時間に匹敵する設定送り量以上の紙送り量
となる紙送りがあるか否かを判断する判断手段と、前記
判断手段により前記設定送り量以上の紙送り量となる紙
送りがあると判断されると、次に続きの印刷が開始され
るまでの紙送り待機時間内に前記圧電振動子をインク滴
が吐出しない程度にメニスカスを微振動させるように駆
動させる制御手段とを備えている。
【0064】(2) 請求項1〜6において、前記設定
時間は、2秒〜8秒の範囲内の時間である。この場合、
紙送り時間が2〜8秒の範囲内で設定された時間以上と
なるときに微振動を行うことによって、紙送り時におけ
るインクの増粘防止効果を向上する。
【0065】(3) 請求項1〜6のいずれか一項の発
明において、前記微振動は間欠的に行われる。この場
合、微振動を間欠的に行うので、ある程度のインク増粘
防止効果が得られるうえに、圧電振動子を酷使せずに済
み、長寿命化が図れる。
【0066】(4) 請求項1〜6において、前記記録
ヘッド周辺の温度を検出する温度検出手段を備え、前記
制御手段は前記温度検出手段により求まる温度に応じ
て、前記圧電振動子を駆動させるための駆動電圧を変化
させる。この場合、温度検出手段によって圧電振動子を
微振動させるときの駆動電圧を変化させることによっ
て、インクの増粘解消に適した駆動電圧で微振動がなさ
れるので、インクの増粘防止効果が高まる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、紙
送り待機時間内で圧電振動子が微振動されるので、印刷
途中における改ページなどのために紙送り時間が比較的
長くなるときでも、記録ヘッドのノズル内のインクのメ
ニスカス部の増粘を起き難くでき、印刷信頼性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のインクジェット式記録装置の要部
斜視図。
【図2】記録ヘッドの要部断面図。
【図3】インクジェット式記録装置のブロック図。
【図4】駆動信号発生回路の電気回路図。
【図5】印刷及び改ページ中に実行される処理の流れの
説明図。
【図6】圧電振動子の駆動電圧パルスを示す信号波形
図。
【図7】改ページ中微振動制御のフローチャ−ト。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録装置 5 キャリッジ 8 記録用紙 9 記録ヘッド 12 ノズルとしてのノズル孔 10,11 インクカートリッジ 28 圧電振動子 31 改ページ判断手段、判断手段、計測手段、用紙長
認知手段及び予測演算手段としての制御手段 T 紙送り時間としての改ページ時間 To 設定時間
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EA25 EB12 EB13 EB30 EB38 EB46 EC07 EC11 EC12 EC21 EC38 EC43 EC53 FA04 FA10 2C057 AF72 AL40 AM16 AM31 AN01 AR06 BA03 BA14 2C058 AB17 AC07 AD01 AE02 AE10 AF15 AF31 AF54 GA14 GB32 GB53 GE03 GE24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジと共に走査方向に移動可能に
    設けられ、インクカートリッジから供給されるインクを
    ノズルから吐出する駆動を行う圧電振動子を有する記録
    ヘッドと、 印刷処理途中に記録用紙を送る紙送り時間が設定時間以
    上であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記紙送り時間が前記設定時間以上
    であると判断されると、次に続きの印刷が開始されるま
    での紙送り待機時間内に、前記圧電振動子をインク滴が
    吐出しない程度にメニスカスを微振動させるよう駆動す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
    式記録装置。
  2. 【請求項2】 キャリッジと共に走査方向に移動可能に
    設けられ、インクカートリッジから供給されるインクを
    ノズルから吐出する駆動を行う圧電振動子を有する記録
    ヘッドと、 記録用紙の改ページをするときであるか否かを判断する
    改ページ判断手段と、 前記改ページ判断手段により改ページをするときである
    判断されると、改ページのための紙送り待機時間内に、
    前記圧電振動子をインク滴が吐出しない程度にメニスカ
    スを微振動させるよう駆動する制御手段とを備えたこと
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記改ページのための紙送り時間が設定
    時間以上であるか否かを判断する判断手段を備え、 前記制御手段は、前記判断手段により前記紙送り時間が
    前記設定時間以上であると判断されたときに限り、前記
    改ページのための紙送り待機時間内に、前記圧電振動子
    をインク滴が吐出しない程度にメニスカスを微振動させ
    るよう駆動することを特徴とする請求項2に記載のイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記設定時間は、1秒〜10秒の範囲内
    の時間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記判断手段は、 記録用紙の紙送り方向における印刷位置を計測する計測
    手段と、 記録用紙の紙送り方向における用紙長を知るための用紙
    長認知手段と、 改ページ命令を受けると、前記計測手段により計測され
    た印刷位置と、前記用紙長認知手段により認知された記
    録用紙の紙送り方向の用紙長とから、改ページに要する
    前記紙送り時間を予測演算する予測演算手段とを備え、 前記紙送り時間が前記設定時間以上であるか否かを判断
    し、 前記制御手段は、前記紙送り時間が設定時間以上である
    と判断されると、前記紙送り待機時間内に前記圧電振動
    子を微振動させるように駆動することを特徴とする請求
    項1,3,4のうちいずれか一項に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記記録ヘッドが1パ
    スの印刷をするための加速領域で印刷開始直前に前記圧
    電振動子を微振動させることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
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