JP2001180005A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001180005A
JP2001180005A JP35514099A JP35514099A JP2001180005A JP 2001180005 A JP2001180005 A JP 2001180005A JP 35514099 A JP35514099 A JP 35514099A JP 35514099 A JP35514099 A JP 35514099A JP 2001180005 A JP2001180005 A JP 2001180005A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給孔からの距離によってフラッシン
グ条件を変え、効率的なフラッシングを行うことができ
るインクジェット式記録装置を提供する。 【解決手段】 ノズル開口40に連通する複数の圧力発
生室41と、上記圧力発生室41に導入されるインクを
一時貯留するインク貯留室48と、このインク貯留室4
8に連通して新しいインクを供給するインク供給孔52
とを有する記録ヘッドと、上記圧力発生室41内の圧力
を変動させて上記記録ヘッドのノズル開口40からイン
ク滴を吐出させる駆動手段とを備えたインクジェット式
記録装置であって、フラッシングのタイミングが到来し
た時点で、インク供給孔52に近い圧力発生室Ca−1
から遠い圧力発生室Ca−2〜Ca−nへ順次フラッシ
ング動作を実行させるよう駆動手段を制御するフラッシ
ング制御手段を備えることにより、効率的なフラッシン
グを行い、インクの無駄を減らし、印刷を安定させるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データに対応
してノズル開口からインク滴を吐出させて記録媒体にド
ットを形成させるインクジェット記録ヘッドを有したイ
ンクジェット式記録装置において、上記ノズル開口から
印刷と無関係のインク滴を吐出させることにより、ノズ
ル開口のインク滴吐出能力を回復させるインクジェット
式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録ヘッド(以
下「記録ヘッド」という)は、図10に示すように、基
台46と、この基台46の収容室53に振動可能に収容
される圧電振動子42と、上記基台46の下面に固定さ
れる流路ユニット47とを備えている。
【0003】上記流路ユニット47は、ノズル開口40
が穿設されたノズルプレート50と、弾性変形する薄板
の振動板43と、上記ノズルプレート50および振動板
43に挟まれて液密状に固定された流路形成板49とか
ら構成されている。上記流路形成板49には、上記ノズ
ル開口40に連通する圧力発生室41,圧力発生室41
に導入されるインクを一時貯留するインク貯留室48,
このインク貯留室48から上記圧力発生室41にインク
を導入するインク導入路51に相当する空間が形成され
ている。一方、上記基台46には、インク流路55が形
成され、上記インク貯留室48にインク供給孔52から
新しいインクを供給するようになっている。
【0004】上記インク供給孔52,インク貯留室4
8,圧力発生室41の位置関係を詳しく説明すると、図
11に示すように、上記インク供給孔52は、偏平の略
台形状のインク貯留室48の略中央付近に位置してい
る。そして、ノズル開口40に連通する圧力発生室41
およびインク導入路51は、上記インク貯留室48の一
側に長手方向に並設されている。
【0005】上記圧電振動子13は、支持基板54に取
り付けられ、この支持基板54が基台46の収容室53
内に固定されることにより、上記収容室53内に振動可
能に収容されている。そして、この圧電振動子42の下
端が、流路ユニット47の振動板43のアイランド部4
3aに接着されている。
【0006】上記記録ヘッドでは、例えば、つぎのよう
にして印刷が行われる。すなわち、図12に示すよう
に、定常状態〔図12(a)〕から圧電振動子42が充
電を受けて収縮すると、圧力発生室41が膨張して内部
の圧力が低下する。これにより、ノズル開口40に形成
されているメニスカス46が若干圧力発生室41の方に
引き込まれるとともに、インク貯留室48内のインクが
インク導入路51を通って圧力発生室41に供給される
〔図12(b)〕。
【0007】ついで、所定時間の経過後に圧電振動子4
2の電荷が放電されて圧電振動子42が元の状態に復帰
すると、圧力発生室41が収縮して内部圧力が高くな
る。これにより、圧力発生室41内のインクが圧縮さ
れ、ノズル開口40からインク滴45として吐出され、
このインク滴が記録用紙の上面に吐出されて画像や文字
が印刷される〔図12(c)〕。
【0008】上記のような記録ヘッドでは、印刷データ
がなくなって記録ヘッド自体が休止状態におかれた場合
に、ノズル開口40付近のインク44が乾燥して目詰ま
りが生じてしまう。このため、印刷動作を行わない間は
記録ヘッドをキャップで封止することが行われるが、封
止されたまま長期間放置されると、ノズル開口40近傍
のインク44の溶媒がすこしづつ揮散して粘度が上昇
し、すぐには印刷できなかったり、印刷品質が低下する
等のトラブルが発生しやすくなる。さらに、印刷動作に
より連続的にインク滴45を吐出しているノズル開口4
0は、新しいインク44が順次供給されて目詰まりはほ
とんど生じないが、上端や下端等に位置しインク滴45
を吐出する機会が極めて低いノズル開口40では、印刷
中にノズル開口40付近のインク44が乾燥して増粘
し、目詰まりを生じやすい。
【0009】このような問題に対処するため、印刷開始
前の予備操作の1つとして、記録装置に電源が投入され
た時点や、最初に印刷信号が入力された時点で、印刷と
は無関係に各ノズル開口40から強制的にインク滴45
を出すことにより、ノズル開口40の目詰まりを解消
し、インク滴吐出能力を回復させる「フラッシング動
作」や「クリーニング動作」を実行させることが行なわ
れている。
【0010】上記「フラッシング動作」は、上記圧電振
動子42に印刷データと無関係の駆動信号を印加するこ
とにより、ノズル開口40周辺の増粘したインク44を
あらかじめ吐出させるものである。また、「クリーニン
グ動作」は、上記「フラッシング動作」だけでは完全に
ノズル開口40の目詰まりが回復されない場合に行われ
るもので、各ノズル開口40に吸引ポンプで負圧を与え
ることにより、圧力発生室41内等の増粘したインク4
4をあらかじめ強制的に吸引するものである。
【0011】ここで、ノズル開口40周辺でインク44
が増粘する程度やノズル開口40の目詰まりは、記録ヘ
ッドがキャップで封止された状態で放置されていた時間
(キャッピング放置時間)やキャップで封止されるまで
の総印刷時間が長くなるほど状態が悪化する。したがっ
て、上記「フラッシング動作」と「クリーニング動作」
のいずれを実行するかは、例えば、図13に示すよう
に、キャッピング放置時間と総印刷時間との兼ね合いに
よって決定され、キャッピング放置時間あるいは総印刷
時間が短い間はフラッシング動作が実行され(図のフラ
ッシング領域)、キャッピング放置時間あるいは印刷時
間が長くなるとクリーニング動作を実行させるようにな
っている(図のクリーニング領域)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置では、フラッシングや印刷で消費された圧力発生室4
1内のインクは、インク貯留室48から圧力発生室41
に補給され、上記インク貯留室48へはインク供給孔5
2から補給される。このとき、インク供給孔52からの
距離が近い圧力発生室41へは、インク供給孔52から
供給される新しいインクが流れやすく、反対にインク供
給孔52からの距離が遠い圧力発生室41へはインクが
流れにくい。このため、インク貯留室48内部で、イン
ク供給孔52から近い部分と遠い部分とでインクの粘度
に差が生じる。
【0013】例えば、図11に示す装置では、インク貯
留室48内のA<B<C<Dの順に粘度が高くなる現象
が生じる。このように、インク貯留室48内でインク粘
度に高低差が生じると、全ノズル開口40からインク滴
を吐出させてフラッシングを行ったとしても、インク供
給孔52から遠いノズル開口40では、フラッシングで
吐出されるインク量が少なくなって増粘したインクが圧
力発生室41内に残り、ノズル開口40のインク吐出能
力が十分に回復しないおそれが生じる。このような状態
で印刷を開始するとノズル開口40によってインク滴吐
出能力に差が生じ、印刷品質が低下するおそれがある。
【0014】また、圧力発生室41内に増粘したインク
が残ったままの状態でフラッシングを行うと、メニスカ
ス46の挙動が不安定となり、図14に示すように、メ
ニスカス46が斜めに深く入り込んでノズル開口40内
に気泡が取り込まれるおそれも生じる。したがって、イ
ンク供給孔52に近いところではフラッシングだけで十
分にインク吐出能力が回復できるにもかかわらず、イン
ク供給孔52から遠いところの増粘したインクを除去す
るためにクリーニング動作を実行しなければならなくな
る。このため、フラッシングだけでインク吐出能力が回
復できるフラッシング領域が狭くなり、インク吐出能力
回復のために消費されるインク量が多く、印刷に使用で
きる有効インク量が減るとともに、廃液容量も多くなる
という問題があった。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、インク供給孔からの距離によってフラッシング
条件を変えることにより、効率的なフラッシングを行う
ことができるインクジェット式記録装置の提供を目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、複数のノズル開口と、前記複数のノズ
ル開口の各々に連通する複数の圧力室と、前記複数の圧
力室に連通して前記各圧力室にインクを供給すると共に
インクを保留するインク貯留室と、前記インク貯留室に
連通するインク供給のためのインク供給孔とを有する記
録ヘッドと、前記各圧力室内のインクの圧力を変動させ
て対応するノズル開口からインク滴を吐出させ、フラッ
シング動作を行う駆動手段と、前記インク供給孔に、よ
り近い圧力室のフラッシング動作に対して少なくとも一
つの前記インク供給孔からより遠い圧力室のフラッシン
グ動作が時間的に遅れて開始されるよう前記駆動手段を
制御するフラッシング制御手段とを備えたことを特徴と
するインクジェット式記録装置を第1の要旨とする。
【0017】また、複数のノズル開口と、前記複数のノ
ズル開口の各々に連通する複数の圧力室と、前記複数の
圧力室に連通して前記各圧力室にインクを供給すると共
にインクを保留するインク貯留室と、前記インク貯留室
に連通するインク供給のためのインク供給孔とを有する
記録ヘッドと、前記各圧力室内のインクの圧力を変動さ
せて対応するノズル開口からインク滴を吐出させフラッ
シング動作を行う駆動手段と、少なくとも1つの前記イ
ンク供給孔からより遠い圧力室に対応するノズル開口か
らのフラッシング動作時のインク吐出量が、前記インク
供給孔に近い圧力室に対応するノズル開口からのフラッ
シング動作時のインク吐出量よりも多くなるように前記
駆動手段を制御するフラッシング制御手段とを備えたこ
とを特徴とするインクジェット式記録装置を第2の要旨
とする。
【0018】すなわち、本発明の第1のインクジェット
式記録装置は、フラッシングのタイミングが到来した時
点で、前記インク供給孔に、より近い圧力室のフラッシ
ング動作に対して少なくとも一つの前記インク供給孔か
らより遠い圧力室のフラッシング動作が時間的に遅れて
開始されるよう前記駆動手段を制御するフラッシング制
御手段を備えている。このように、時間差を付けてイン
ク供給孔に近い圧力室から遠い圧力室へ順次フラッシン
グ動作を実行させることから、フラッシング時には、イ
ンク供給孔からの距離が遠い圧力室へも十分に新しいイ
ンクが流れ、従来のような、インク供給孔からの距離に
よるインク貯留室内でのインク粘度の高低差がほとんど
生じなくなる。このため、インク供給孔から遠いノズル
開口でも、フラッシングで十分な量のインクが吐出さ
れ、ノズル開口のインク吐出能力を十分に回復させ、印
刷品質の低下を防止できる。
【0019】また、常に新しいインクでフラッシング動
作を行うことができるようになるため、フラッシング時
のメニスカスの挙動が安定し、従来のように、ノズル開
口内に気泡が取り込まれるようなトラブルも防止され
る。さらに、フラッシングだけでインク吐出能力が回復
できるフラッシング領域を広げることができ、インク吐
出能力回復のために消費されるインク量を減少させ、印
刷に使用できる有効インク量を増やすとともに、廃液容
量も少なく抑えることができる。
【0020】本発明の第2のインクジェット式記録装置
は、フラッシングのタイミングが到来した時点で、上記
インク供給孔から遠い圧力室ほどフラッシング時のイン
ク吐出量が多くなるよう駆動手段を制御するフラッシン
グ制御手段を備えている。このように、インク供給孔か
ら遠い圧力室ほどフラッシング時のインク吐出量が多く
することにより、上記と同様に、インク貯留室内でのイ
ンク粘度の高低差がほとんど生じなくなり、インク供給
孔から遠いノズル開口でも、ノズル開口のインク吐出能
力を十分に回復させ、印刷品質の低下を防止できる。ま
た、フラッシング領域を広げて、有効インク量を増やす
とともに、廃液容量も少なく抑えることができる。
【0021】さらに、仮に、インク供給孔からの距離に
よってインク貯留室内でインク粘度に高低差が生じたと
しても、インク供給孔から遠い圧力室ほどフラッシング
時のインク吐出量を多くすることにより、インク貯留室
内全体を新しいインクで満たして、インク供給孔から遠
いノズル開口へもスムーズにインクが供給されるように
なる。
【0022】さらには、前記フラッシング制御手段は、
少なくとも3つの圧力室のフラッシング動作が、各圧力
室の前記インク供給口からの距離に応じて時間的に遅れ
て開始されるように前記駆動手段を制御することにより
さらに効果的にフラッシングを実行させることができ
る。
【0023】また、前記フラッシング制御手段は、全て
の圧力室のフラッシング時間が、各圧力室の前記インク
供給孔からの距離に応じて時間的に遅れて開始される様
に前記駆動手段を制御すること2より、さらに効果的に
フラッシングを実行させることができる。
【0024】さらに、前記フラッシング制御手段は、隣
接する圧力室のフラッシング動作が時間的に部分的に重
複するように前記駆動手段を制御することにより、フラ
ッシングの時間を短縮させることができる。
【0025】また、前記フラッシング制御手段は、群分
けされた圧力室群のフラッシング動作が、各圧力室群の
前記インク供給孔からの距離に応じて時間的に遅らされ
ると共に、同一の圧力室群の圧力室については前記イン
ク供給孔からの距離にかかわらず同時に実行されるよう
に、前記駆動手段を制御するようになっているので、さ
らに効果的にフラッシングを実行させることができる。
【0026】また、前記フラッシング制御手段は、少な
くても3つの圧力室の対応するノズル開口からのフラッ
シング動作時のインク吐出量が各圧力室の前記インク供
給孔からの距離に応じて多くなるように前記駆動手段を
制御することによりフラッシングを効果的に実行させる
ことができる。
【0027】さらに、前記フラッシング制御手段は、各
圧力室に対応するノズル開口からのフラッシング動作時
のインク吐出量が各圧力室の前記インク供給孔からの距
離に応じて多くなるように前記駆動手段を制御すること
により、フラッシングを効果的に実行させることができ
る。
【0028】また、前記フラッシング制御手段は、群分
けされた圧力室群の対応するノズル開口からのフラッシ
ング動作時のインク吐出量が、各圧力室群の前記インク
供給孔からの距離に応じて多くなると共に、同一の圧力
室群の圧力室については前記インク供給孔からの距離に
かかわらず同一となるように前記駆動手段を制御するこ
とにより、フラッシングを効果的に実行させることがで
きる。
【0029】また、前記フラッシング制御手段は、全て
の圧力室のフラッシング動作が同時に開始されると共
に、前記インク供給孔に近い圧力室から遠い圧力室へ順
次フラッシング動作が終了されるように前記駆動手段を
制御することで、フラッシング時間を短縮させることが
できる。
【0030】さらに、前記フラッシング制御手段は、前
記駆動手段の駆動周波数を制御することでフラッシング
を効果的に実行させることができる。
【0031】さらに、前記フラッシング制御手段は、フ
ラッシング動作時のインク吐出量を多くする場合に前記
駆動手段の駆動周波数を高周波に制御すると共に、フラ
ッシング動作時のインク吐出量を少なくする場合に前記
駆動手段の駆動周波数を低周波に制御することでフラッ
シングを効果的に実行させることができる。
【0032】また、前記フラッシング制御手段は、前記
駆動手段を介して、前記各圧力室内の圧力の変動幅を制
御することでフラッシングを効果的に実行させることが
できる。
【0033】前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧力を
変動させるため各圧力室に取り付けられた圧電素子を有
していることを特徴とする。
【0034】前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧力を
変動させるため各圧力室に取り付けられた発熱素子を有
していることを特徴とする。
【0035】また、前記フラッシング制御手段は前記駆
動手段の駆動周波数を高周波から始まるように制御する
ことでフラッシングを効果的にさせることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0037】図1は、本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。この装
置は、上部にインクカートリッジ7が搭載され、下面に
記録ヘッド6が取り付けられたキャリッジ1と、上記記
録ヘッド6を封止等するキャッピング装置8とを備えて
いる。上記記録ヘッド6は、基本的には図10および図
11に示すものと同様であり、以下、同様の箇所は、同
じ符号を用いて説明する。
【0038】上記キャリッジ1は、タイミングベルト2
を介してパルスモータ3に接続され、ガイドバー4に案
内されて記録用紙5の紙幅方向に往復移動するようにな
っている。また、上記キャリッジ1には、記録用紙5と
対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド6が取り
付けられている。そして、この記録ヘッド6に各インク
カートリッジ7からインクが供給され、キャリッジ1を
移動させながら記録用紙5上面にインク滴を吐出させて
記録用紙5に画像や文字をドットマトリックスにより印
刷するようになっている。
【0039】上記キャッピング装置8は、キャリッジ1
の移動範囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記
録ヘッド6のノズル開口を封止することによりノズル開
口40の乾燥をできるだけ防ぐようになっている。ま
た、このキャッピング装置8は、フラッシング動作によ
って記録ヘッド6から吐出されたインク滴を受ける容器
としても作用する。さらに、上記キャッピング装置8
は、吸引ポンプ9に接続され、クリーニング動作時には
記録ヘッド6のノズル開口に負圧を与えてノズル開口か
らインクを吸引するようになっている。
【0040】図2は、本発明のインクジェット式記録装
置の一実施の形態を示す図である。図において、25は
ホスト(図示せず)からの印刷データを受信する受信バ
ッファであり、26は上記印刷データをビットマップデ
ータに変換するビットマップ生成手段、27は上記ビッ
トマップデータを一時格納する印刷バッファである。
【0041】29はヘッド駆動手段であり、上記印刷バ
ッファ27からの印刷信号に対応して、圧電振動子42
に駆動電圧を印加して記録ヘッド6からインク滴を吐出
させる印刷動作を実行する。また、フラッシングのタイ
ミングが到来した時点で、圧電振動子42に印刷信号と
は無関係の駆動電圧を印加し、記録ヘッド6の各ノズル
開口40からインク滴を吐出させるフラッシング動作を
実行する。
【0042】32はポンプ駆動手段であり、吸引ポンプ
9によりキャッピング装置8に封止された状態の記録ヘ
ッド6に負圧を与え、全ノズル開口40からインクを強
制的に吸引するクリーニング動作を実行する。
【0043】28はキャリッジ制御手段であり、印刷時
にパルスモータ3によりキャリッジ1を移動させて記録
ヘッド6を走査させるとともに、フラッシング動作時や
印刷終了時に、キャッピング装置8と記録ヘッド6が対
向する位置にキャリッジ1を移動させるように制御す
る。
【0044】28はキャリッジ制御手段であり、印刷時
にパルスモータ3によりキャリッジ1を移動させて記録
ヘッド6を走査させるとともに、フラッシング動作時や
印刷終了時に、キャッピング装置8と記録ヘッド6が対
向する位置にキャリッジ1を移動させるように制御す
る。
【0045】34は放置タイマであり、キャリッジ制御
手段28からの信号等により、記録ヘッド6がキャッピ
ング装置8に封止されたことを検知して起動され、記録
ヘッド6がキャッピング手段8に封止された状態で放置
されたキャッピング放置時間(以下「放置時間」とい
う)を計測する。また、35は印刷タイマであり、ヘッ
ド駆動手段29ならびにキャリッジ制御手段28からの
信号等により印刷開始を検知して起動され、記録ヘッド
6がキャッピング装置8から開放されてから再びキャッ
ピング装置8に封止されるまでの間の総印刷時間を計測
する。上記封止タイマ34および印刷タイマ35は、い
ずれも信号を出力した時点でリセットされる。
【0046】33はモード選択手段であり、上記放置タ
イマ34および印刷タイマ35から出力された放置時間
ならびに総印刷時間の信号を受け、放置時間と総印刷時
間との兼ね合いから、フラッシング動作を実行するフラ
ッシングモードかクリーニング動作を実行するクリーニ
ングモードかを選択し、選択したモードの信号を出力す
る(図13参照)。
【0047】30はフラッシング制御手段であり、モー
ド選択手段33からの信号を受け、圧電振動子42に駆
動電圧を印加して圧電振動子42を繰り返し膨張・収縮
させ振動させる。そして、インク供給孔52からの距離
が最も近い圧力発生室41から最も遠い圧力発生室41
まで、順次フラッシング動作を実行させるようヘッド駆
動手段29を制御する。また、31はクリーニング制御
手段であり、モード選択手段33からの信号を受け、ポ
ンプ駆動手段32によるクリーニング動作を制御する。
【0048】つぎに、上記インクジェット式記録装置の
動作の一例を図3に示すフローチャートにしたがって説
明する。なお、図において「S」は、ステップを意味す
る。
【0049】まず、電源投入時もしくは印刷開始時に、
放置タイマ34により放置時間を検知するとともに、印
刷タイマ35により総印刷時間を検知する(S1および
S2)。ついで、モード選択手段33により、放置時間
と総印刷時間との兼ね合いにより(図13参照)、基準
時間を経過しているか否かを判定する(S3)。基準時
間を経過していればクリーニングモード(図13におけ
るクリーニング領域)を選択し(S6)、基準時間を経
過していなければフラッシングモード(図13における
フラッシング領域)を選択する(S4)。
【0050】そして、フラッシングモードが選択された
場合、図4および図5に示すように、まず、インク供給
孔52からの距離が最も近い中央の圧力発生室Ca−1
のフラッシング動作を実行する。ついで、上記Ca−1
の動作終了後、その両外側隣の圧力発生室Ca−2のフ
ラッシング動作を実行する。そして、同様に、順次イン
ク供給孔52からの距離が遠い圧力発生室Ca−3…の
フラッシング動作を実行し、最終的に、インク供給孔5
2からの距離が最も遠い両端の圧力発生室Ca−nまで
フラッシング動作を実行してフラッシングを終了する。
そののち、印刷動作が実行される(S8)。
【0051】上記のように、インク供給孔52に最も近
い圧力発生室Ca−1から遠い圧力発生室Ca−nへ順
次フラッシング動作を実行させることにより、フラッシ
ング時には、インク供給孔52からの距離が遠い圧力発
生室へも十分に新しいインクが流れ、インク貯留室48
内でインク粘度に高低差が生じることがほとんどなくな
る。
【0052】一方、クリーニングモードが選択された場
合には、クリーニング制御手段31およびポンプ駆動手
段32ならびに吸引ポンプ9によりクリーニング動作が
実行され、記録ヘッド6の全ノズル開口15に負圧が与
えられてノズル開口15付近の増粘したインクが強制的
に吸引され(S7)、そののち印刷動作が実行される
(S8)。
【0053】上記インクジェット式記録装置によれば、
インク貯留室48内のインク粘度に高低差がほとんど生
じないことから、インク供給孔52から遠いノズル開口
40でも、ノズル開口40のインク吐出能力を十分に回
復させ、印刷品質の低下を防止できる。また、常に新し
いインクでフラッシング動作を行うため、フラッシング
時のメニスカスの挙動が安定し、ノズル開口40内への
気泡の取り込みが防止される。さらに、フラッシング領
域を広げることができ、インク吐出能力回復に消費され
るインク量を減少させることができる。
【0054】図6は、本発明の第2の実施の形態を説明
する図である。この装置では、フラッシングの際、ま
ず、インク供給孔52からの距離が最も近い中央の圧力
発生室Ca−1のフラッシング動作の実行を開始し、つ
いで、上記Ca−1の動作の終了を待たずに、その両外
側隣の圧力発生室Ca−2のフラッシング動作の実行を
開始する。以後同様に、フラッシング動作の終了を待た
ずに次の圧力発生室のフラッシング動作を開始し、順
次、インク供給孔52からの距離が最も遠い両端の圧力
発生室Ca−nまでフラッシング動作を実行してフラッ
シングを終了する。この装置では、隣接する圧力発生室
のフラッシング動作時間がある程度重なっているため、
全体のフラッシングに要する時間を短縮させることがで
きる。それ以外は、図2〜図5に示す装置と同様であ
り、同様の作用効果を奏する。
【0055】図7は、本発明の第3の実施の形態を説明
する図である。この装置では、フラッシングの際、ま
ず、全圧力発生室のフラッシング動作を同時に開始す
る。ついで、インク供給孔52に最も近い圧力発生室C
a−1のフラッシング動作を終了させ、ついで、その両
外側隣の圧力発生室Ca−2のフラッシング動作を終了
させる。そして、同様に、順次インク供給孔52からの
距離が遠い圧力発生室Ca−3…のフラッシング動作を
終了させ、最終的に、インク供給孔52からの距離が最
も遠い両端の圧力発生室Ca−nのフラッシング動作を
終了させてフラッシングを終了する。
【0056】この装置では、仮に、インク貯留室48内
でインク供給孔52からの距離によってインク粘度に高
低差が生じたとしても、インク供給孔52から遠い圧力
室ほどフラッシング時のインク吐出量が多くなるため、
インク貯留室48内全体を新しいインクで満たし、両端
のノズル開口40へもスムーズにインクが供給されるよ
うになる。しかも、全圧力発生室41でフラッシングを
同時スタートすることから、フラッシングに要する時間
も短縮できる。それ以外は、図2〜図5に示す装置と同
様であり、同様の作用効果を奏する。
【0057】図8は、本発明の第4の実施の形態を説明
する図である。この装置では、互いに隣接する二つの圧
力発生室をひとまとめのブロックとし、上記ブロック内
を同一条件でフラッシングを実行するようになってい
る。すなわち、フラッシングの際、インク供給孔52に
最も近いブロックCb−1のフラッシング動作を実行
し、ついで上記Cb−1の外側隣のブロックCb−2の
フラッシング動作を実行し、順次、インク供給孔52か
ら最も遠いブロックCb−nまでフラッシング動作を実
行してフラッシングを終了する。この装置では、フラッ
シングのタイミングが略同じでよい圧力発生室を同一条
件でフラッシング動作を実行させることから、フラッシ
ングに要する時間を短縮することができる。それ以外
は、図2〜図5に示す装置と同様であり、同様の作用効
果を奏する。
【0058】なお、この装置において、隣接するブロッ
クのフラッシング終了を待たずに次のブロックのフラッ
シングを開始したり、全ブロックで同時にフラッシング
を開始して、インク供給孔52に近いブロックから順次
フラッシングを終了させるようにしてもよい。このよう
にすることにより、さらにフラッシングに要する時間を
短縮させることができる。
【0059】図9は、本発明の第5の実施の形態を説明
する図である。この装置では、インク供給孔52が、イ
ンク貯留室48の中央ではなく、一端付近に位置してい
る。この装置では、インク供給孔52に最も近い端部の
圧力発生室Cc−1からインク供給孔52に最も遠い端
部の圧力発生室Cc−nまで順次フラッシング動作を実
行する。それ以外は、図2〜図5に示す装置と同様であ
り、同様の作用効果を奏する。
【0060】また、フラッシングによるインク吐出量を
調整する方法としては、圧力室内のインクを加圧させる
駆動手段の周波数を調整することや、加圧力自体を調整
することでインク吐出量の調整が実現できる。
【0061】たとえば、駆動手段の駆動周波数をインク
供給口52から遠い領域にあたるノズル開口でのフラッ
シング周波数を高くし、インク供給口52から近い領域
にあたるノズル開口に相当する領域に従ってその周波数
が低くなるように徐々に周波数を調整させることによっ
て、インクの無駄のないフラッシングが可能となる。
【0062】また、駆動手段の駆動周波数を高周波から
始めることで、高周波のフラッシングによりノズル開口
近傍で固まったインクをほぐしてフラッシングさせるこ
とができるので、さらに効果的に増粘インクを除去でき
る。
【0063】なお、上記各実施の形態では、本発明を印
刷開始時のフラッシング動作に適用した例を示したが、
これに限定するものではなく、印刷中に定期的に実行さ
れるいわゆる定期フラッシングや、一定時間連続的に印
刷し続けた際に実行する定期強制フラッシングに適用し
てもよい。また、上記各実施の形態では、本発明を軸方
向に伸縮する圧電振動子13を用いた記録ヘッド6を有
するインクジェット式記録装置に適用した例を示した
が、これに限定するものではなく、たわみ振動によって
圧力発生室41を膨張・収縮させる記録ヘッドや、バブ
ルジェット式記録ヘッド等を有するインクジェット式記
録装置に適用してもよい。これらの場合も、同様の作用
効果を奏する。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の第1のインクジェ
ット式記録装置によれば、インク供給孔により近い圧力
室のフラッシング動作に対して少なくとも一つの前記イ
ンク供給孔からより遠い圧力室のフラッシング動作が時
間的に遅れて開始されるよう前記駆動手段を制御するの
で、フラッシング時には、インク供給孔からの距離が遠
い圧力室へも十分に新しいインクが流れ、従来のよう
な、インク供給孔からの距離によるインク貯留室内での
インク粘度の高低差がほとんど生じなくなる。このた
め、インク供給孔から遠いノズル開口でも、フラッシン
グで十分な量のインクが吐出され、ノズル開口のインク
吐出能力を十分に回復させ、印刷品質の低下を防止でき
る。
【0065】また、常に新しいインクでフラッシング動
作を行うことができるようになるため、フラッシング時
のメニスカスの挙動が安定し、従来のように、ノズル開
口内に気泡が取り込まれるようなトラブルも防止され
る。さらに、フラッシングだけでインク吐出能力が回復
できるフラッシング領域を広げることができ、インク吐
出能力回復のために消費されるインク量を減少させ、印
刷に使用できる有効インク量を増やすとともに、廃液容
量も少なく抑えることができる。
【0066】本発明の第2のインクジェット式記録装置
によれば、インク供給孔から遠い圧力室ほどフラッシン
グ時のインク吐出量が多くすることにより、上記と同様
に、インク貯留室内でのインク粘度の高低差がほとんど
生じなくなり、インク供給孔から遠いノズル開口でも、
ノズル開口のインク吐出能力を十分に回復させ、印刷品
質の低下を防止できる。また、フラッシング領域を広げ
て、有効インク量を増やすとともに、廃液容量も少なく
抑えることができる。
【0067】さらに、仮に、インク供給孔からの距離に
よってインク貯留室内でインク粘度に高低差が生じたと
しても、インク供給孔から遠い圧力室ほどフラッシング
時のインク吐出量を多くすることにより、インク貯留室
内全体を新しいインクで満たして、インク供給孔から遠
いノズル開口へもスムーズにインクが供給されるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録装置の一実施の
形態を示す構成図である。
【図3】上記インクジェット式記録装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】上記インクジェット式記録装置の記録ヘッドの
流路形成板とノズルプレートを示す平面図である。
【図5】上記インクジェット式記録装置のフラッシング
動作を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のインクジェット式
記録装置のフラッシング動作を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のインクジェット式
記録装置のフラッシング動作を示す説明図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のインクジェット式
記録装置の記録ヘッドの流路形成板とノズルプレートを
示す平面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態のインクジェット式
記録装置の記録ヘッドの流路形成板とノズルプレートを
示す平面図である。
【図10】従来例のインクジェット記録ヘッドを示す断
面図である。
【図11】上記インクジェット記録ヘッドの流路形成板
とノズルプレートを示す平面図である。
【図12】上記インクジェット記録ヘッドを示す一部破
断断面図であり、(a)は定常状態、(b)は圧電振動
子が収縮した状態、(c)はインク滴を吐出する状態で
ある。
【図13】従来のインクジェット式記録装置におけるキ
ャッピング放置時間と印刷時間とによるモード選択条件
を示す説明図である。
【図14】従来のインクジェット式記録装置におけるフ
ラッシング動作時のメニスカスの状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 40 ノズル開口 41 圧力発生室 48 インク貯留室 52 インク供給孔

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口と、前記複数のノズル
    開口の各々に連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力
    室に連通して前記各圧力室にインクを供給すると共にイ
    ンクを保留するインク貯留室と、前記インク貯留室に連
    通するインク供給のためのインク供給孔とを有する記録
    ヘッドと、 前記各圧力室内のインクの圧力を変動させて対応するノ
    ズル開口からインク滴を吐出させ、フラッシング動作を
    行う駆動手段と、 前記インク供給孔に、より近い圧力室のフラッシング動
    作に対して少なくとも一つの前記インク供給孔からより
    遠い圧力室のフラッシング動作が時間的に遅れて開始さ
    れるよう前記駆動手段を制御するフラッシング制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記フラッシング制御手段は、少なくと
    も3つの圧力室のフラッシング動作が、各圧力室の前記
    インク供給口からの距離に応じて時間的に遅れて開始さ
    れるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記フラッシング制御手段は、全ての圧
    力室のフラッシング時間が、各圧力室の前記インク供給
    孔からの距離に応じて時間的に遅れて開始される様に前
    記駆動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載
    のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記フラッシング制御手段は、隣接する
    圧力室のフラッシング動作が時間的に部分的に重複する
    ように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項
    3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記フラッシング制御手段は、群分けさ
    れた圧力室群のフラッシング動作が、各圧力室群の前記
    インク供給孔からの距離に応じて時間的に遅らされると
    共に、同一の圧力室群の圧力室については前記インク供
    給孔からの距離にかかわらず同時に実行されるように、
    前記駆動手段を制御するようになっていることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧力
    を変動させるため各圧力室に取り付けられた圧電素子を
    有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧力
    を変動させるため各圧力室に取り付けられた発熱素子を
    有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 複数のノズル開口と、前記複数のノズル
    開口の各々に連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力
    室に連通して前記各圧力室にインクを供給すると共にイ
    ンクを保留するインク貯留室と、前記インク貯留室に連
    通するインク供給のためのインク供給孔とを有する記録
    ヘッドと、 前記各圧力室内のインクの圧力を変動させて対応するノ
    ズル開口からインク滴を吐出させフラッシング動作を行
    う駆動手段と、 少なくとも1つの前記インク供給孔からより遠い圧力室
    に対応するノズル開口からのフラッシング動作時のイン
    ク吐出量が、前記インク供給孔に近い圧力室に対応する
    ノズル開口からのフラッシング動作時のインク吐出量よ
    りも多くなるように前記駆動手段を制御するフラッシン
    グ制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
    式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記フラッシング制御手段は、少なくて
    も3つの圧力室の対応するノズル開口からのフラッシン
    グ動作時のインク吐出量が各圧力室の前記インク供給孔
    からの距離に応じて多くなるように前記駆動手段を制御
    することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット
    式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記フラッシング制御手段は、各圧力
    室に対応するノズル開口からのフラッシング動作時のイ
    ンク吐出量が各圧力室の前記インク供給孔からの距離に
    応じて多くなるように前記駆動手段を制御することを特
    徴とする請求項9に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記フラッシング制御手段は、群分け
    された圧力室群の対応するノズル開口からのフラッシン
    グ動作時のインク吐出量が、各圧力室群の前記インク供
    給孔からの距離に応じて多くなると共に、同一の圧力室
    群の圧力室については前記インク供給孔からの距離にか
    かわらず同一となるように前記駆動手段を制御すること
    を特徴とする請求項8に記載のインクジェット式記録装
    置。
  12. 【請求項12】前記フラッシング制御手段は、全ての圧
    力室のフラッシング動作が同時に開始されると共に、前
    記インク供給孔に近い圧力室から遠い圧力室へ順次フラ
    ッシング動作が終了されるように前記駆動手段を制御す
    ることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット式
    記録装置。
  13. 【請求項13】 前記フラッシング制御手段は、前記駆
    動手段の駆動周波数を制御することを特徴とする請求項
    8に記載のインクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 前記フラッシング制御手段は、フラッ
    シング動作時のインク吐出量を多くする場合に前記駆動
    手段の駆動周波数を高周波に制御すると共に、フラッシ
    ング動作時のインク吐出量を少なくする場合に前記駆動
    手段の駆動周波数を低周波に制御することを特徴とする
    請求項13に記載のインクジェット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記フラッシング制御手段は、前記駆
    動手段を介して、前記各圧力室内の圧力の変動幅を制御
    することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット
    式記録装置。
  16. 【請求項16】 前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧
    力を変動させるため各圧力室に取り付けられた圧電素子
    を有していることを特徴とする請求項8に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  17. 【請求項17】 前記駆動手段は、前記各圧力室内の圧
    力を変動させるため各圧力室に取り付けられた発熱素子
    を有していることを特徴とする請求項8に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  18. 【請求項18】 前記フラッシング制御手段は前記駆動
    手段の駆動周波数を高周波から始まるように制御するこ
    とを特徴とする請求項1又は8に記載のインクジェット
    式記録装置。
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