JP2002251862A - 記憶メディアとこれを用いる情報記録再生装置 - Google Patents

記憶メディアとこれを用いる情報記録再生装置

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JP2002251862A
JP2002251862A JP2001050202A JP2001050202A JP2002251862A JP 2002251862 A JP2002251862 A JP 2002251862A JP 2001050202 A JP2001050202 A JP 2001050202A JP 2001050202 A JP2001050202 A JP 2001050202A JP 2002251862 A JP2002251862 A JP 2002251862A
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English (en)
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Susumu Katagiri
片桐  進
Masaya Otsuka
正也 大塚
Hiroshi Koide
博 小出
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザによる記憶メディアへのラベル印刷
を、簡単でかつ安価に行う。 【解決手段】 光ディスク2は、スピンドルモータ4上
に結合されたターンテーブル方向に運ばれて固定され、
スピンドルモータ4により回転される。印字ヘッド10
は光ディスク2の内周にアクセスする。この光ディスク
2に設けられた有機材料または無機材料からなるラベル
層に、印字ヘッド10からの光スポットを照射して、光
スポット光量の強弱でラベル層の反射率を部分的に変化
させ印刷を行う。印字ヘッド10の内周へのアクセス
は、ホームポジションセンサで検出され、これにより印
字ヘッド10は印字を開始する。印字ヘッド10は、光
ディスク2の内周から外周へと徐々に移動していき、こ
の間、印字を続ける。その後、印字ヘッド10が外周に
到達したときに、光ディスク2の全域に渡って印字が完
了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクのよう
な記憶メディアに記録された内容について、外部から一
目瞭然に確認できるように直接印刷できる記憶メディア
と、その印刷処理を行う装置である記憶メディアとこれ
を用いる情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、記憶メディアにラベルを付ける
ために、別のラベル印刷装置により印刷したラベルを貼
付するか、手書きで作成したラベルを貼付するか、ある
いは記憶メディアに直接印刷する専用の印刷装置を用い
て直接記憶メディアに印刷していた。印刷または手書き
されたラベルを記憶メディアに新たに貼るという操作
は、ユーザによっては大変面倒な作業であることから、
結局ラベルを貼らないことになる。その結果、記憶メデ
ィアに記録されている必要な情報を得たいとき、特に多
くの情報を蓄積して増えた記憶メディア内の必要とする
情報を検索するのに多くの時間を要するという不具合を
生じる。
【0003】また、記憶メディアに直接印刷する専用装
置は、専用の機器であることからコストが高く、さらに
記憶メディアを記録再生装置から取り外して再度専用装
置にセットする操作を要する。これらの面倒な操作等に
より記憶メディアの印刷を後回しにすることとなる。そ
して後で印刷するとき、内容をもう一度記録再生装置に
より確認を行ってから印刷処理をするというような不効
率な操作を行わなければならない。
【0004】例えば、USP6041703では、CD
−R,CD−RWの記憶メディアに、情報を記録するラ
イターと、記録された記憶メディアの記録結果を確認す
るためのリーダーと、記憶メディアにインデックスやラ
ベル等を印刷するプリンタと、ライター,リーダー,プ
リンタとの間で記憶メディアを移動させるハンドリング
手段を設けた装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような装置は、高額となり、また装置自体が大きいとい
う問題があった。また、記憶メディアに印刷する印刷方
法として、サーマルプリント方式,インクジェットプリ
ント方式が考えられるが、前者においては、印刷時に熱
を加えて行うことから記憶メディアである光ディスクの
基体が一般的に樹脂からなるために光ディスクの熱変形
を招く危険がある。
【0006】さらに後者においては、印刷処理時におけ
るインクの飛散,消耗したインクの補充等を考慮する必
要があり、例えば、装置内にラベル印刷を行うインクジ
ェットヘッドを設けるような場合、光ディスクに情報の
記録再生を行うための光ピックアップに係る光学系素子
(レンズ,プリズムなど)を汚す危険がある。さらに、
インクの補充機構が必要であるが、パソコン等の筐体に
内蔵した状態となった装置においては、その化粧版(光
ディスクを挿入する窓を設けたベゼル)のみしか表面に
現れないために、インク補充が困難であり、インクを補
充するために別途に機構を設ける必要があるという問題
があった。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ことに指向するものであり、ユーザによる記憶メディア
へのラベル貼付、または別の印刷装置を用いて直接印刷
する操作を不要にし、簡単でかつ安価なラベル印刷を行
うことができ、記憶メディアに熱を加えることなく、ま
た、情報の記録再生を行う光学系素子を汚すことなく、
さらに、インク等の消耗品を補充する必要のないラベル
印刷手段を可能にする記憶メディアとこれを用いる情報
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の情報記録装置における請求項1に係る発明
は、情報の記録された一面とは異なる他面に前記記録さ
れた情報と関係した内容の印刷を行うラベル印刷面を有
する記憶メディアであって、前記ラベル印刷面の層構成
に、有機材料または無機材料からなるラベル層を少なく
とも1層形成した構成によって、光により文字もしくは
絵柄を印刷することができる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、前記ラベル
印刷面の層構成に形成したラベル層の材料として、色素
材料を用いた構成によって、単一波長からなる光により
ラベル印刷を行う際、光入力に対する感度を保ちつつ、
ラベル印刷文字の保存性を高めることができる。
【0010】また、請求項3に係る発明は、前記ラベル
印刷面の層構成に形成したラベル層の材料として、相変
化記録材料を用いた構成よって、ラベル印刷における光
入力に対する感度を保ちつつラベル印刷文字の保存性を
高め、かつ相変化記録材料の相状態の違いにより印刷文
字のコントラストを出すことから、複数回の印刷文字の
書き換えを行うことができる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、前記ラベル
印刷面を含む記憶メディアを、ポリカーボネイト基板,
誘電体層,記録層,誘電体層,反射層,誘電体層,ラベ
ル層,誘電体層,保護層の層構成にした構成によって、
通常の記憶メディアにラベル層を含む3層の層構成を追
加することで、ラベル印刷文字を記述する記憶メディア
を形成でき、ラベル印刷の際にポリカーボネイトに刻ま
れたランド/グルーブを用い、フォーカシングおよびト
ラッキングによる効果的なラベル印刷をすることができ
る。
【0012】また、請求項5に係る発明は、前記ラベル
印刷面を含む記憶メディアの層構成において、前記ラベ
ル層を挟んでいる誘電体層の膜厚を変化させ前記ラベル
印刷面上の印刷の色を変える構成によって、誘電体層の
膜厚を変化による誘電体層膜の分光反射率を調整してラ
ベル印刷面の文字色およびコントラストを変えることが
できる。
【0013】また、請求項6に係る発明は、記憶メディ
アへの情報の記録再生を行う情報記録再生装置であっ
て、装置本体内に設けたラベル印刷手段により前記記憶
メディアに印刷をする構成によって、記憶メディアへの
印刷を別装置で行う場合に比べ、ユーザの省スペース化
を図り、記憶メディアへの情報記録再生と印刷が同じ装
置ででき、記録再生データと関連ある印刷を容易にでき
ると共に、記憶メディアへの印刷し忘れを防ぐことがで
きる。
【0014】また、請求項7〜10に係る発明は、前記
ラベル印刷手段として、記憶メディアに情報の記録再生
を実現するための機構または回路の少なくとも1つを共
用すること、また前記共用する機構を、回転機構,ロー
ディング機構としたこと、さらに、記憶メディアにおけ
る半径方向に印字ヘッドまたは光ピックアップを移動さ
せるシーク機構としたこと、または、前記共用する回路
を、マイクロプロセッサ,半導体ROM,半導体RA
M,バッファマネージャ回路,ホストインタフェース回
路,シーク系制御回路,回転系制御回路,ローディング
系制御回路の少なくとも1つとした構成によって、印刷
機能を実現するためのコストを下げ、機構の共用によっ
て簡易化と装置の小型化を図り、同一の回路を使うこと
によるファームウェアの共通化も可能となり、ファーム
ウェアの開発期間を短縮し開発コストを安くできる。
【0015】また、請求項11に係る発明は、前記ラベ
ル印刷手段に、記憶メディアの1回転に1回のパルスを
発生する回転角度の基準位置発生手段を設けた構成によ
って、記憶メディア回転方向の印刷開始位置を高精度に
決めることができ高品質な印刷ができる。
【0016】また、請求項12〜14に係る発明は、前
記ラベル印刷手段に、記憶メディアに印刷を行う印字ヘ
ッドと前記記憶メディアから情報の記録再生を行う光ピ
ックアップとを備えたこと、また記憶メディアに印刷を
行う印字ヘッドと前記記憶メディアから情報の記録再生
を行う光ピックアップとを着脱自在に連結する連結手段
を備えたこと、さらに、前記連結手段として、印字ヘッ
ドに設けた凸部または凹部と、光ピックアップに設けた
凹部または凸部と、前記印字ヘッドと前記光ピックアッ
プを着脱自在にする駆動手段とを備えた構成によって、
印字ヘッドとは別に光ピックアップ単体で移動可能とな
り、可動負荷が減り記憶メディアの半径方向へ高速に移
動でき、連結手段により印字ヘッドの凸部または凹部と
光ピックアップの凹部または凸部から離脱,装着が容易
にできる。
【0017】また、請求項15〜16に係る発明は、前
記印字ヘッドとして、同時に印刷可能な複数の印字ヘッ
ドでなり、前記各印字ヘッドが回転する記憶メディアの
半径方向にずれて配設され、任意の印字ヘッドの位置を
基準位置とした各印字ヘッドの印刷タイミングを、印字
ヘッドの前記半径方向にずれた位置と前記基準位置との
比を前記基準位置の印刷タイミング周波数に乗じて得た
印刷タイミング周波数で印刷するように構成したこと、
さらに、前記印字ヘッドにおいて、印刷位置の記憶メデ
ィアの線速に合わせて、印刷タイミング信号の遅れ時間
または進み時間を制御する構成によって、複数ある印字
ヘッドの各印字ヘッドにおける記憶メディアの線速差が
あっても、それに対応した印刷タイミング信号の発生に
より、高品質な印刷を実現でき、線速の違いによる印刷
位置のばらつきを防ぎ、印刷タイミング発生回路等を共
通化でき、高品質の印刷と回路の簡易化を図ることがで
きる。
【0018】また、請求項17〜20に係る発明は、前
記記憶メディアから読み出した情報を用いて、印刷時
に、印字ヘッドの位置決め,印字ヘッドの印刷タイミン
グ,ディスク回転速度の少なくとも1つを制御するこ
と、また前記記憶メディアの情報記録面側にあるウォブ
ルしているランドあるいはグルーブより検出すること、
さらに、前記ウォブルしているランドあるいはグルーブ
より検出されたウォブル信号を用いて回転制御する際、
分周したウォブル信号を用いること、また前記ウォブル
しているランドあるいはグルーブより検出されたウォブ
ル信号を用いて印刷タイミング信号を生成する際、逓倍
したウォブル信号を用いる構成によって、ウォブル信号
により記憶メディアの偏心の影響を受けずに高精度の位
置決めができ、または記憶メディアからの信号に同期さ
せて印刷するので、高精度な印刷タイミング発生回路や
高精度な回転制御用のエンコーダ回路を必要とせず、安
定に回転制御でき記憶メディアの回転方向の印刷精度を
向上させることができる。
【0019】また、請求項21〜22に係る発明は、前
記ディスク回転速度の制御として、記憶メディアの記録
あるいは再生時の回転速度より印刷時の回転速度を遅く
したこと、また前記ラベル印刷手段において、ユーザに
よって選択される高速で印刷する高速モードと低速で印
刷する低速モードとを備え、前記低速モードは記憶メデ
ィアから読み出した情報を用いて印刷する構成によっ
て、光ピックアップからの検出信号で印字ヘッドのトラ
ッキング動作を行い、印刷時の印刷位置の誤差を軽減
し、印刷品質を要求されない印刷情報を、ユーザの選択
によって印刷することができる。
【0020】また、請求項23に係る発明は、前記ラベ
ル印刷手段において、複数の印字ヘッドにおける前記記
憶メディアの回転方向に対する位置ずれ、前記印字ヘッ
ドの前記記憶メディア上の半径位置における線速の違
い、および/または前記印字ヘッドの記憶メディアに対
する線速の違い、により生じる印刷位置のずれを、適切
な印刷タイミング信号を制御して前記すべての印刷位置
のずれ補正をするか、または印刷タイミング信号に合せ
て発生する印刷情報を制御して前記すべての印刷位置の
ずれ補正をする構成によって、簡易な回路で、各種の原
因により生じる印刷ずれの補正をすることができる。
【0021】また、請求項24〜25に係る発明は、前
記ラベル印刷手段により、記憶メディアに記録された情
報に関係する内容を自動的に印刷すること、さらに、記
憶メディアに記録された情報に関係する内容の印刷を、
記憶メディアの装置外へ排出する前に行う構成によっ
て、意識せずに記憶メディアに記録された情報と対応し
た可視化された情報が常に印刷され、また、記憶メディ
アが装置外に搬出する前に必ず記録データと関連してい
る可視化情報が印刷され、必要な情報を記録した記憶メ
ディアへのアクセスが容易にできる。
【0022】また、請求項26〜29に係る発明は、前
記記憶メディアを回転させるスピンドルモータに設けた
エンコーダ手段と、前記記憶メディア上の任意に設けた
アドレスを検出するアドレス検出手段と、前記エンコー
ダ手段と前記アドレス検出手段との出力を演算する演算
手段とを備え、前記アドレス検出手段より得られた回転
角度位置とエンコーダ手段より得られた基準角度位置と
の位相関係から、ラベル印刷手段による記憶メディアの
ラベル印刷面の印刷位置を得ること、また前記演算手段
により、アドレス検出手段より得られた回転角度位置と
エンコーダ手段より得られた基準角度位置との位相差を
取得して、前記エンコーダ手段から得られた基準角度位
置と前記位相差に基づいてラベル印刷手段による記憶メ
ディアのラベル印刷面に印刷すること、また前記ラベル
印刷手段により、記憶メディアのラベル印刷面に印刷す
る印刷領域情報を記憶メディアの情報記録領域外、また
は予め定義した記録領域に記録させること、さらに、前
記印刷領域情報を、記憶メディアのラベル印刷面に印刷
された位置、印刷された範囲を示す印刷領域の印刷トラ
ック情報、印刷角度情報のいずれか1つまたは複数とす
る構成によって、記憶メディアのラベル印刷面における
印刷領域に追加印刷、または部分的に上書きする際、印
刷開始位置を把握することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。
【0024】図1(a)は本発明の実施の形態1におけ
る記憶メディアである光ディスクの層構成の部分断面
図、(b)は層構成の中のラベル層,反射層,情報記録
層の断面を詳細に示す図である。図1(a)に示すよう
に、光ディスクの断面構造は、ポリカーボネイト基板の
上にUV硬化樹脂による保護層で挟まれた複数の層から
なり、その詳細な層構成は図1(b)に示す。
【0025】ラベル印刷面を有し印刷可能な光ディスク
の層構成として、ポリカーボネイト基板/情報記録層/
反射層/ラベル層/保護層からなる。情報記録層は現在
CD−R,CD−RW等の光ディスクで実用化されてい
る情報記録層と同じものであり、コンピュータで処理さ
れるデータ,音楽データなどを記録できる。
【0026】さらに、本実施の形態1の光ディスクで
は、特別にラベル層を設け構成している。このラベル層
の反射率を部分的に変えることにより、文字や画像等を
印刷できる。例えば、この光ディスクの情報記録層に記
録されている情報のインデックスや作成日時,作成者名
等をラベル層に印刷することにより、目視によって情報
記録層に記録された情報に関することを把握することが
可能となる。
【0027】このラベル層としては、有機材料もしくは
無機材料から構成して、ラベル層に光スポットを形成す
ることによって、ラベル層に印刷を行うことができる。
つまり、光スポットを当てることによりラベル層の光反
射率が変わることから、ラベル層に反射率の高い部分と
低い部分とを形成させることができ、これにより、文字
や画像を形成することができる。
【0028】また、このラベル層に用いられる有機材料
としては、例えば、フタロシアニン系材料からなる色素
材料を用いる。これは、CD−Rの記録材料としても使
用されており、光スポットを照射することで反射率が変
化する。
【0029】さらに、ラベル層として用いられる無機材
料としては、例えば、Ag(銀)とTe(テリリウム)
の2層として用い、光もしくは熱によって2層が合金反
応を起こして透過率の変化するものや、相変化記録材料
からなるものがある。
【0030】以下に光ディスクに相変化記録材料を用い
たものについて説明する。ここで、光ディスクの層構成
を図1(b)に示すような、ポリカーボネイト基板層/
第1の誘電体層/情報記録層/第2の誘電体層/反射層
/第3の誘電体層/ラベル層/第4の誘電体層/保護層
からなる層構成とする。
【0031】光ディスクの層構成における、ポリカーボ
ネイト基板層として、ポリカーボネイトからなる膜厚
0.6mm程度のものを用いる。また、情報記録層とし
ては、相変化記録材料を用いており、SbTe準安定相
をベースにしたAgInSbTeや、Ge2Sb2Te5
などのSb−Sb2Te3擬似2元系化合物材料等があ
る。SbTe基のほうが融点が低く記録感度は良い。膜
厚としては5〜50nm、好ましくは10〜30nmで
ある。前記の情報記録層として、相変化記録材料を用い
ているが、色素材料を用いたものでも良く、その他に、
MO(Magneto Optical Disk)に用いられるような材料
でも良い。
【0032】反射層としては、Al合金、Ag合金、C
u合金などの熱伝導の良好な材料が適している。その膜
厚としては10〜200nm、好ましくは10〜50n
mである。また、ラベル層として、情報記録層と同様な
相変化記録材料が用いられ、SbTe準安定相をベース
にしたAgInSbTeや、Ge2Sb2Te5などのS
b−Sb2Te3擬似2元系化合物材料等であり、SbT
e基のほうが融点が低く記録感度は良い。しかし、ラベ
ル印刷後の光ディスクのラベル印刷面を目で見たときの
印刷文字の濃さはGe2Sb2Te5基の材料を用いるほ
うが、濃くすることができる。膜厚は5〜50nm、好
ましくは10〜30nmである。
【0033】保護層としては、紫外線硬化樹脂が用いら
れ、例えば、大日本インキ社製SD−318のようなア
クリル系樹脂が一般的である。また、前記の各層間に設
けられる第1,第2,第3,第4の誘電体層としては、
ZnS−SiO2,ZnS,TiO2等の透明で水分など
を通さない材料が好ましく、膜厚としては10〜300
nm程度として構成する。
【0034】前記のような層構成の光ディスクにおい
て、ラベル層を挟む第3の誘電体層および第4の誘電体
層の膜厚を変化させることにより、前記誘電体層膜の分
光反射率を自由に調整することができ、これによりラベ
ル印刷面の文字色およびコントラストを見かけ上変える
ことができる。
【0035】以上のような、光ディスクのラベル印刷面
に印刷する方法として、印刷部の光スポットをラベル層
上に照射し、この光スポットの光量の強弱によってラベ
ル層の反射率を部分的に変化させ印刷を行う。
【0036】印刷を行う光スポットの形成は、光ディス
クにおける情報の記録再生をする光ピックアップに似た
構成によって可能である。つまり、光ディスクの情報記
録層に情報を記録するためには、微少な光スポットを情
報記録層に照射して、光スポットの光量の強弱により情
報ピットを情報記録層上に設けることで行われる。これ
に対して、ラベル層に照射する印刷部の光スポットは、
情報記録層に照射する光スポットよりも大きくて良い。
なぜなら、ラベル層に印刷する分解能は、情報記録層に
設ける情報ピットの分解能よりも大きくて良いからであ
る。
【0037】また、光スポットの大きさは光束の波長に
比例し、光スポットを形成するために用いられる対物レ
ンズのNA(開口数)に反比例する。よって、ラベル層
への印刷用光ピックアップは、波長を長くするか、また
は対物レンズのNAを小さくすることで実現できる。
【0038】さらに、情報記録層に記録するための光ピ
ックアップによるラベル層への印刷も可能であるが、ラ
ベル印刷に必要な分解能から見ると必要以上に微細な光
スポットにより印刷を行うことになるのでかなりの印刷
時間を要する。しかしながら、印刷専用の光ピックアッ
プは不要となり、情報記録層に情報を記録する光ピック
アップと兼用することができるという利点もある。
【0039】この場合、通常の光ディスクに情報を記録
させるため、光ピックアップに対して光ディスクの情報
記録層側を配置するが、ラベル印刷させるときには、こ
れを逆にして、光ピックアップに対してラベル層がくる
ように配置する。つまり、光ディスクの表裏の面を置き
換えてラベル印刷をすることになる。
【0040】また、ラベル印刷を行う方法としては、ビ
ットマップ状にトラッキングおよびフォーカシングをか
けながら、文字を形成するようにビットの集合体を形成
させる。また、それとは別に、光ディスクの回転数を低
速にし、光ピックアップをラスタスキャンさせるよう移
動して文字を形成しても良い。
【0041】さらに、高速に印刷記録させるために、複
数個からなる光ピックアップを形成しても良く。文字の
形成方法としては、前記した1つの光ピックアップによ
りラベル印刷を行う方式を、複数個並列処理することに
より可能である。
【0042】図2は本発明の実施の形態2における情報
記録再生装置(以下、ドライブ装置という)を示す外観
斜視図である。本実施の形態2は、実施の形態1におい
て説明した記憶メディアである光ディスクを用いて、か
つドライブ装置内にラベル印刷手段を設けて操作性を容
易にし、かつ印刷機能実現のために従来のドライブ装置
内の駆動機構を、例えば、回転機構,ローディング機構
を共用することによってラベル印刷機能を実現する。
【0043】図2において、ドライブ装置1の筐体は、
いわゆるハーフハイトサイズの大きさとなっており、一
般的なCD−ROMやCD−R/RWドライブと同じも
のを使用している。記憶メディアである光ディスク2
は、非情報記録層であるラベル印刷面をローディングト
レイ3と反対側にして、ローディングトレイ3に搭載さ
れる。これは、一般的なCD−ROMやCD−R/RW
ドライブと同じである。また、CD−ROMやCD−R
/RWドライブで使用しているものと同じローディング
機構を採用している。
【0044】図3は光ディスクを装着する部分を示す側
面図である。図3において、ローディングトレイ3がド
ライブ装置内に挿入されると、光ディスク2は、スピン
ドルモータ4のターンテーブル5上に搭載される。クラ
ンパ6がターンテーブル5に磁気的に吸引されて(図示
していないが、永久磁石がターンテーブル5に、鉄片が
クランパ6に内蔵されている)、光ディスク2は、クラ
ンパ6とターンテーブル5間で挟持される。このクラン
パ6によりターンテーブル5に光ディスク2を取り付け
る構成も、CD−ROM,CD−R/RW等のドライブ
装置で採用されている一般的な方式であり、その部品を
共用化することができる。
【0045】図4はスピンドルモータを示す斜視図であ
る。図4に示すように、スピンドルモータ4にはエンコ
ーダ板7が付加されている。このエンコーダ板7には、
スリット8が設けられているが、1つだけ幅が広くなっ
ている。これらのスリット8を検知するための図示しな
いフォトインタラプタからなるセンサが設けられてい
る。エンコーダ板7の1回転に1回、幅の広いスリット
8aを検出することにより、1回転に1回の信号を得る
ことができる。あるいは、幅の広いスリット8aを検出
した後に、2つ目の細いスリット8bのエッジ(スリッ
トの端部)を1周に1回の信号としても良い。また、他
の細いスリット8bによりスピンドルモータ4の回転速
度を検知することも可能である。
【0046】図5は光ディスクにアクセスする印字ヘッ
ドと光ピックアップのヘッド部分を示す側面図である。
図5において、光ディスク2の下面側には、情報の記録
/再生を行う光ピックアップ30がアクセスし、光ディ
スク2の上面側には、ラベル印刷を行う光スポットを形
成する光ピックアップからなる印字ヘッド10がアクセ
スする。
【0047】図6は印字ヘッド専用のシーク機構を示す
斜視図である。図6において、印字ヘッド10は、印字
ヘッド専用のシーク機構11により、光ディスクの任意
の半径位置に位置決め可能である。シークモータ12の
軸部13に設けられた第1ギヤ14の駆動力をリードス
クリュー15に設けた第2ギヤ16に伝達することによ
り駆動力を印字ヘッド10に加える。第1ギヤ14に
は、シークエンコーダ板17が一体的に設けられてい
る。シークエンコーダ板17に設けたスリットは、通常
のCD−ROMやCD−R/RWに設けられているもの
より細かくしてある。図示していない光ディスクを挟ん
で反対側には、一般的な光ピックアップが配置されてお
り、光ディスクへの情報の記録/再生が行われる。
【0048】以上のように構成される本実施の形態2の
ドライブ装置より光ディスクに印刷を行う手順について
各図を参照しながら説明する。
【0049】ローディング機構により、スピンドルモー
タ4のターンテーブル5に固定された光ディスク2は、
スピンドルモータ4により回転される。印字ヘッド10
は、光ディスク2の内周にアクセスする。印字ヘッド1
0が内周にアクセスしたことは、ホームポジションセン
サ18により検出される。つまり、印字ヘッド10が内
周に位置したときには、印字ヘッド10の突出部分19
をホームポジションセンサ18が検出することにより認
識される。これにより印字ヘッド10は印刷を開始す
る。印字ヘッド10は、光ディスク2の内周から外周へ
と徐々に移動していき、この間、印刷を続ける。その
後、印字ヘッド10が外周に到達したときに、光ディス
ク2の全域に渡って印刷が完了する。
【0050】また、ホームポジションセンサ18は、印
字ヘッド10の突出部分19を光学的に検出するフォト
インタラプタや、印字ヘッド10の突出部分19により
押圧されて検出する電気接点型センサであれば良い。
【0051】なお、ここでは、光ディスク2の内周から
印刷する手順を示したが、外周から印刷を開始しても良
い。この場合は、ホームポジションセンサ18を外周に
設置しておき、印字ヘッド10は、光ディスク2の外周
にアクセスする。この印字ヘッド10が、外周にアクセ
スしたことは、ホームポジションセンサ18により検出
される。つまり、印字ヘッド10が外周に位置したとき
には、印字ヘッド10の突出部分19をホームポジショ
ンセンサ18が検出することにより認識される。印字ヘ
ッド10は印刷を開始して、光ディスク2の外周から内
周へと徐々に移動して印刷を続ける。そして、印字ヘッ
ド10が内周に到達したときに、光ディスクの全域に渡
って印刷が完了している。
【0052】図7は本発明の実施の形態3における印字
ヘッドが共用するシーク機構を示す斜視図である。ここ
で、実施の形態2を示す図2〜6で説明した構成部材に
対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の符号
を付してこれを示す。
【0053】本実施の形態3において、実施の形態2に
おける回転機構,ローディング機構の共用に加えシーク
機構を共用するようにしたものであるため、図2〜5を
用いた重複する説明は省略する。
【0054】図7に示す光ピックアップ30は、光ディ
スク2から情報を記録/再生するためのものであり、シ
ーク機構11によって光ディスク2の任意の半径位置に
位置決め可能である。また、印字ヘッド10は、光ピッ
クアップ30に脱着自在に設けられている。つまり、印
字ヘッド10は、後で説明する構成により、アーム20
により、光ピックアップ30から離脱したり、装着した
りすることができる。
【0055】以上の構成により、光ディスク2に印刷を
行う手順を示す。ローディング機構により、スピンドル
モータ4のターンテーブル5に固定された光ディスク2
は、スピンドルモータ4により回転される。光ピックア
ップ30は、光ディスク2の内周にアクセスする。印字
ヘッド10は印刷を開始し、光ピックアップ30による
光ディスク2の内周から外周への徐々に移動することに
よって、印刷を続ける。外周に到達したときに、光ディ
スク2の全域に渡っての印刷が完了している。
【0056】光ディスク2に印刷しない場合は、印字ヘ
ッド10を光ピックアップ30から離脱させる。これに
より、光ディスク2への情報の記録/再生動作に対する
印字ヘッド10の影響がなくなる。つまり、光ピックア
ップ30によって印字ヘッド10が移動されることがな
いので、情報の記録/再生の際のアクセス時間を遅くす
ることはない。
【0057】なお、印刷を行う印字ヘッド10は、実施
の形態2でも説明したように光ピックアップである。こ
の光ピックアップにより光ディスクのラベル層上に形成
される光スポットは、情報を記録再生するための光ピッ
クアップ30のものより大きくしてある。そのために、
光ピックアップ内に設けた光源である半導体レーザの波
長を長くしている。あるいは、光ピックアップに設けた
対物レンズのNAを小さくしている。
【0058】図8は印字ヘッドと光ピックアップを示す
斜視図である。図8に示すように、光ピックアップ30
には、対物レンズ31があり、図示しない光源である半
導体レーザから発せられた光束を光ディスク上に集光し
て、光スポットを形成し、情報の記録/再生を行う。ま
た印字ヘッド10にも同様に、光源である半導体レー
ザ,対物レンズを設けてある。この印字ヘッド10によ
り光ディスクのラベル層に光スポットを形成して、光ス
ポットの光量の変化によりラベル層に印刷ができる。印
字ヘッド10の対物レンズ(図示せず)は、光ピックア
ップ30の対物レンズ31上に位置しているので、対物
レンズ31が、光ディスク2の内周から外周まで全域に
渡ってアクセスできるのと同じように、光ディスク2の
全域に渡って印刷可能となっている。
【0059】また、印字ヘッド10と、光ピックアップ
30とは、アーム20により接続される。アーム20の
先端部分は、光ピックアップ30に設けられた溝部32
と離脱/装着が自在となっており、印字ヘッド10と光
ピックアップ30とは、アーム20が溝部32に入って
いる場合は一体的に移動可能であり、またアーム20を
溝部32から外すことにより印字ヘッド10と光ピック
アップ30とを離脱することができる。
【0060】つまり、図9に示すように、印字ヘッド1
0と光ピックアップ30とが光ディスクの外周側に位置
した際に、離脱用ソレノイド23が、アーム20を押圧
することにより、アーム20がスライド移動して、先端
部分20aが光ピックアップ30の溝部32から外れ
る。これにより、印字ヘッド10と光ピックアップ30
とは離脱する。
【0061】また、印字ヘッド10と接続されていない
状態の光ピックアップ30が光ディスクの外周側に位置
した際に、装着用ソレノイド24が、アーム20を押圧
することにより、アーム20がスライド移動して、先端
部分20aが光ピックアップ30の溝部32に入る。こ
れにより、印字ヘッド10と光ピックアップ30とは一
体的に接続される。
【0062】図10は本発明の実施の形態4における、
ラベル印刷手段を備えたドライブ装置の概略構成を示す
ブロック図である。本実施の形態4において、図10に
示すように、マイクロプロセッサ(CPU),半導体R
AM,半導体ROM,シーク系制御回路,回転系制御回
路,バッファマネージャ回路,ホストインタフェース回
路,ローディング系制御回路等の回路の共通化が可能で
ある。したがって、ローコストな印刷機能と光ディスク
の情報記録再生機能を持つドライブ装置が実現できる。
【0063】図11は各機構部とそれらを制御する回路
との関係を示す図である。従来と同様に、光ピックアッ
プ30の一般的な構成は、光源である半導体レーザ、そ
こから発した光束を集光して光ディスク上に光スポット
を形成する対物レンズ、光ディスクからの反射光を対物
レンズで拾って、検出する受光素子とからなる。
【0064】光ディスクに記録された情報トラックに光
スポットが追従するために、CD−R/RWドライブ
は、一般的にDPP法などのトラッキングエラー検出手
段を有している。受光素子は、そのためのトラッキング
エラー信号を検出する。
【0065】すでに説明したように、スピンドルモータ
4(図4参照)に付加したエンコーダ板のスリットをセ
ンサで検出するエンコーダ検出回路、その検出信号か
ら、スリット幅の大きいものを検出することにより、光
ディスク1回転に1発の信号を抽出する1周1発パルス
検出回路、細かいスリットから回転速度を検出する速度
検出回路が設けられている。
【0066】以上のように、安価なラベル印刷手段の実
現のために、現在ある光ディスクのドライブ装置を構成
する部材として用いられる機構や回路を使用する。これ
により、現在CD−ROMの機構部は、現在安価なもの
が流通しており、この部材を共用して使用すれば安いラ
ベル印刷手段を備えたドライブ装置が実現できる。
【0067】ここで、本発明の印字ヘッドにより光ディ
スクに行う印刷について説明する。印字ヘッドにより印
刷を行う光ディスクはスピンドルモータにより回転して
いることから、1番目として、渦巻きに沿った印刷を行
う場合の情報の発生について、光ディスクの回転を一定
角速度ωとした方式を以下に述べる。
【0068】いま、1回転するとピッチwで印刷位置が
移動し、印字ヘッドは等速Vで光ディスク中心から外側
へ移動しているとする。1回転する時間Tは
【0069】
【数1】T=2π/ω したがって、
【0070】
【数2】V=w/T ここで、rを印刷する印字ヘッドの移動(シーク)位置
(光ディスク上の印刷半径位置)、r0を初期位置とす
ると、
【0071】
【数3】r=r0+V×t θを光ディスク上の印刷される角度位置
【0072】
【数4】θ=ωt 回転走査に沿った印刷線密度dを一定とする。
【0073】ここで、線密度dと時間tの関係を求め
る。
【0074】
【数5】 x=rcosθ=(r0+V×t)cos(ωt)
【0075】
【数6】 y=rsinθ=(r0+V×t)sin(ωt) これより時間tのときの線密度dを求めるための印刷時
間間隔τを求める。
【0076】そのために時間tからt+τ間に印字ヘッ
ド上を光ディスクが通過する距離τを求める。
【0077】
【数7】dx/dt=Vcos(ωt)−ω(r0+V
×t)sin(ωt) dy/dt=Vsin(ωt)+ω(r0+V×t)c
os(ωt) (dx/dt)2+(dy/dt)2=V2+ω2(r
0+V×t)2 したがって、
【0078】
【数8】∫t+τt[{V2+ω2(r0+V×t)
2}1/2]dt=d τは線密度dを一定にするための時間tにおける印刷間
隔である。
【0079】τ=f(t)を求めてもこの時間間隔を実
際に制御するのは困難である。したがって簡単のために
1回転の軌跡を近似として円と仮定すると以下の(数
9)になる。
【0080】
【数9】d=rωτ τ=d/(rω) つまり印字ヘッドの位置rに反比例する時間間隔で印刷
情報を発生していけば良い。
【0081】すべて基本クロックに同期させて印刷位置
制御と印刷情報を発生したい。回転系は、基本クロック
から生成した基準クロックに同期させてPLLによる等
速制御をすれば良い。
【0082】また、印字ヘッドの等速移動も同様に制御
できる。位置情報rと回転角θの情報より印刷データに
アクセスすることができる。τと基本クロックとの関係
を求める。
【0083】
【数10】 τ=d/(rω)=d/{(r0+V×t)ω} 印刷発生周波数fpは
【0084】
【数11】fp=1/τ=(r0+V×t)ω/d したがって、印刷時間の経過時間tに比例した印刷発生
周波数を発生する信号発生器を形成する必要がある。
【0085】印刷発生のタイミングは、fpで行うが、
印刷情報は、そのときのrとθに基づいたアドレスxと
yに基づいた情報を発生する。これは、fpに基づいて
印刷情報を生成すると累積誤差が大きくなるからであ
る。
【0086】また、複数の印字ヘッドをディスクの半径
方向に並べて同時に印刷することによって高速化を図る
ことができる。この場合について説明する。
【0087】印字ヘッド個々が印刷するための情報は、
(数11)のタイミングで発生するが、発生情報は印字
ヘッド個々の光ディスク上の位置から、(数5),(数
6)で求められるアドレスx,yより決定される。ただ
し、各印字ヘッドの初期位置r0が個々に異なっている
ので、個々の印字ヘッドのfpは異なっている。
【0088】2番目として、渦巻きに沿った印刷を行う
情報の発生について、光ディスクの線速を一定とする方
式について以下に述べる。
【0089】回転速度とシーク速度の関係は、
【0090】
【数12】l=rθ Lv=dl/dt=θ・dr/dt+rdθ/dt 線速Lvの第1項の変化が小さいとすると、
【0091】
【数13】Lv=rdθ/dt となる。
【0092】印字ヘッドの印刷周波数fplは
【0093】
【数14】fpl=Lv/d 1回転内の速度とrの変化が小さいとすると
【0094】
【数15】Lv=rω(r) 半径rの位置での1回転するに必要な時間T(r)は
【0095】
【数16】T(r)=2πr/Lv=2π/ω(r) ω(r)=Lv/r である。
【0096】光ディスク1回転でのシーク系の移動距離
をwとすると、ヘッドのシーク速度V(r)は、
【0097】
【数17】dr/dt=V(r)=w/T(r)=w・
Lv/(2πr) これより
【0098】
【数18】r2=(w・Lv/π)t+r02 ただし、r0はシーク開始位置である。
【0099】したがって回転角速度ω(t)と回転角θ
(t)は、
【0100】
【数19】ω(t)=1/[{w/(πLv)}t+1
/ω02]1/2 ただしω0=Lv/r0(初期位置r0での回転角速
度) θ(t)=(2πLv/w)[{w/(πLv)}t+
1/ω02]1/2 シーク速度V(t)とシーク位置r(t)は、
【0101】
【数20】V(t)=(w/2π)・ω(t) r(t)=[{wLv/π}t+r02]1/2 となる。
【0102】また、PLLによる回転系とシーク系にお
ける速度制御用の基本クロックを、ROMテーブルに基
本クロック発生情報とアナログ速度制御用の基準信号情
報を(数19),(数20)に従って記録させる。さら
に、シーク系はすぐ目標の速度にならないので立ち上が
りを想定した情報を加える。また、回転系は印刷を開始
するまでは、回転角速度ω(r0)で回転させる基準情
報を発生させる。
【0103】そして、印刷情報の発生は、位置情報r,
θに基づいてアドレス情報x,yを生成する。つまり、
(数14)に基づいた一定印刷タイミングで印刷する
が、印刷情報はそのときの位置情報r,θに対応したア
ドレスx,yより取り出す。
【0104】次に3番目として、同心円の組み合わせに
よる印刷を行う場合の情報の発生について、まず光ディ
スクの回転を一定角速度ωとする方式を以下に述べる。
【0105】印刷情報の発生により、1回転して印刷し
た後、ピッチwに印字ヘッドがシーク(移動)して位置
決めし、印字ヘッドが整定した後に次の印刷を開始す
る。
【0106】1回転する時間Tは
【0107】
【数21】T=2π/ω 光ディスク上の印刷される角度位置θを
【0108】
【数22】θ=ωt 回転走査に沿った印刷線密度dを一定とする。
【0109】dとtの関係を求めると
【0110】
【数23】x=rcosθ=rcos(ωt)
【0111】
【数24】y=rsinθ=rsin(ωt) τは線密度dを一定にするための位置rにおける印刷間
隔である。
【0112】
【数25】d=rωτ τ=d/(rω)となる。
【0113】つまり印字ヘッドの位置rに反比例する時
間間隔で印刷データを発生していけば良い。すべて基本
クロックに同期させて印刷情報を発生するため、回転系
は、基本クロックから生成した基準クロックに同期させ
てPLLによる等速制御をする。
【0114】位置情報rと回転角θの情報より印刷情報
にアクセスする印刷発生周波数fpは
【0115】
【数26】fp=1/τ=rω/d したがって、印刷位置rに比例した印刷発生周波数fp
を発生する信号発生器を形成する。印刷発生のタイミン
グは、fpで行い、印刷情報は、そのときのrとθに基
づいたアドレスxとyより情報を発生する。
【0116】最後に4番目として、同心円の組み合わせ
により印刷を行う情報の発生について、光ディスクの線
速を一定とする方式について以下に述べる。
【0117】印刷時間間隔一定のとき、
【0118】
【数27】l=rθ
【0119】
【数28】 Lv=dl/dt=r・dθ/dt=r・ω(r) 印字ヘッドの印刷周波数fplは、
【0120】
【数29】fpl=Lv/d (数28)よりrの位置での光ディスク回転角速度ω
(r)は、
【0121】
【数30】ω(r)=Lv/r となる。
【0122】PLLによる回転系の基本クロック周波数
は、(数30)より半径rに反比例した基本クロックを
生成すれば良い。
【0123】また、印刷情報は位置情報r,θに基づい
てアドレス情報x,yを生成する。つまり、(数29)
に基づいた一定印刷タイミングで印刷するが、印刷情報
はそのときの位置情報r,θに対応したアドレスx,y
より取り出す。
【0124】次に、本発明の実施の形態5における、印
刷を行う情報の発生の処理について説明する。図12は
光ディスク上に印刷する画像と画像メモリ上のアドレス
との関係を示す図である。印刷するドット情報のn番目
の位置(r,θ)に対応する(rn,θn)を(数
5),(数6)あるいは(数23),(数24)で変換
して、例えば、四捨五入して丸めたアドレス(xn,y
n)を得て印刷画像メモリにアクセスして印刷データを
抽出する。印刷時、各ノズルに対して光ディスクが通過
していく位置(r,θ)に従って印刷情報を発生してい
けば良い。
【0125】通常は、前記のように(r,θ)アドレス
座標を(x,y)座標に変換したときに得られるアドレ
スを四捨五入等し整数化して、印刷画像があるメモリア
ドレスを求める。印刷品質を向上するためには、変換し
た対応(x,y)印刷アドレスが、本来の印刷情報のあ
るアドレスの中間状態(変換アドレスが少数点を持って
いる状態等)の場合は、印刷情報を補間するようなアル
ゴリズムによって印刷情報の生成を行う。
【0126】また、この情報の生成を印刷する前に予め
コンピュータで実行しておき、印刷する順番にあった印
刷情報を印刷制御装置へ転送しても良い。この場合、画
像情報は、コンピュータ(パソコン等)でデータ変換し
て各ノズルに対して順次印刷するデータを生成しておい
ても良い。また印刷情報をコンピュータ側で印刷される
順序の位置(r,θ)に従った印刷データを発生するた
めに、(r,θ)アドレス座標を(x,y)座標に変換
したほうが、印刷制御系の回路は簡単になる。
【0127】この印刷を行う制御装置が印刷情報を正し
く受け取り、かつ印刷スタート信号Stに同期させて光
ディスク上に高精度に印刷させるためと、転送情報を減
らすため、印刷情報に同期符号を埋め込む(図13参
照)。
【0128】同期符号の後の印刷情報から次の同期符号
までを受け取れば、それ以上のデータを転送する必要が
ない。例えば、連続する印刷情報をワード単位で区切
り、これに同期判定用の1ビットを追加して転送する。
同期符号として、前記追加した1ビットを判定すること
によって検知できる。また、先頭を表すワードの符号を
入れて印刷装置が印刷情報の先頭が判定できるようにす
る。
【0129】また、図示しないが同期符号のすぐ後にア
ドレス位置rの情報を入れれば、画像のない位置rのデ
ータは送る必要がなくなる。またコンピュータは、前記
した図13のフォーマットの変換後に記録すれば、コン
ピュータ内のメモリの消費量を少なくすることができ
る。
【0130】ここで、図14に線速度一定方式で印刷す
る制御回路のブロック図を示す。この方式は、回転モー
タに1回転で多数パルスを発生するエンコーダと1回転
の印刷開始位置(角度)を示す信号Stを発生する検出
器が付されている(回転制御系)。また印字ヘッドの位
置を検出するためのシークエンコーダも付されている。
そしてシーク開始位置Ssを示す検出器も付されている
(シーク制御系)。
【0131】まず、光ディスクの回転制御系は、エンコ
ーダパルス出力とカウンタあるいはROMより出力され
るパルスとを位相比較するPLL制御系(位相比較器+
チャージポンプ+ループフィルタ)45と回転モータの
逆起電力を検出することによって得られる回転角速度信
号とROMより出力される速度基準情報に基づきD−A
変換された基準信号と比較する速度制御系46からな
る。そしてPLL制御系45の出力と速度制御系46の
出力の和をとりモータドライバ回路47を駆動している
(図14では、位相補償回路を示してないが即応性ある
いは安定化するために設計上必要なときもある)。ま
た、同様な構成でシーク制御系が構成されている。
【0132】ROMには回転制御系とシーク制御系の基
準信号を発生する情報が記録されている。回転モータを
(数19)の回転角θ(t)に従って回すためにROM
のワード情報内の1ビットをPLL基準信号パルス発生
に割り当てる。このときエンコーダの回転角出力と比較
して制御できるように、ROMのアドレスがアドレスカ
ウンタによって逐次指定されて図15に示すような連続
した“1”“0”が出力され、それによって基準パルス
が生成される。この基準パルスに従って制御すれば、
(数19)の回転角θ(t)に従った回転制御ができる
ようにROMには情報が入っている。
【0133】同様にROM内のシーク制御用PLL基準
信号発生ビット列も(数20)のシーク位置r(t)に
従ってシーク系が動作できるような情報が入っている。
ただし、図16に示すようにシーク系はすぐ立ち上がれ
ないので位置r0より手前から起動する。
【0134】したがってROMの前段のアドレス部に
は、位置r0まで立ち上がる軌跡rのデータを入れる。
位置r0以後は、(数20)のシーク位置r(t)に従
ったビット列が入る。シークが起動し、r0に到達する
までの回転系制御用PLL基準信号発生ビット列は、位
置r0での回転数で回る基準信号情報を入れておく。位
置r0に相当するアドレス以後は(数20)のシーク位
置r(t)に従ったビット列を入れる。つまり回転系
は、位置r0よりすぐ立ち上がれる準備をしておくので
ある。
【0135】回転系とシーク系の速度基準ワード情報
は、回転モータの逆起電力より検出される速度信号と比
較するための速度基準信号発生情報が記録されている。
この出力をD−A変換することにより、速度基準信号が
生成できる。位置r0に相当するROMアドレス以後
は、(数19)の回転角速度ω(t)あるいは(数2
0)のシーク速度V(t)に対応した情報が記録されて
いる。位置r0に対応するアドレス以前は、前記PLL
基準信号発生で説明した内容における速度情報が記録さ
れている。
【0136】次に、図14に示す制御回路の動作シーケ
ンスについて述べる。まず、電源ON時、コントローラ
40は、クリア信号CRによってカウンタ,フリップフ
ロップ(D−FF),アドレスカウンタ等を初期化し、
回転制御系とシーク制御系のモータドライバ回路47を
ディスエーブルにする。そして、印刷動作を開始するた
め、コントローラ40は、回転制御系のモータドライバ
回路47をイネーブルにする。このとき、発振器の出力
がカウンタ(例えば、1ビットカウンタ)によって分周
され、位置r0での回転角速度で回転するような基準パ
ルスを出力する。またこのときROMはアドレス0が指
定され、回転系速度基準情報も位置r0に相当する速度
基準情報を発生している。コントローラは、回転モータ
が回転角速度ω0まで立ち上がったことを、エンコーダ
パルス検出器の出力パルス幅によって検出する。
【0137】そして、スタート信号STRを出力する。
カウンタの出力CRYが“ハイ”になり、発振器48か
らのクロックCKが到来するとフリップフロップ(D−
FF)がセットされる。このときアドレスカウンタがイ
ネーブルされ、また、カウンタ出力CRYが回転制御系
のPLL制御系45の位相比較器へ行かないようにゲー
ト回路が閉じられる。そして、次のクロックCKからア
ドレスカウンタがインクリメントされ、この出力によっ
てROMアドレスが指定され、前記した回転制御系とシ
ーク制御系の基準信号となる情報が出力される。
【0138】コントローラ40は、シーク用エンコーダ
パルスをシーク開始位置Ssからカウントし、位置r0
を検知することによって印刷を開始する。印刷は、St
信号と(数14)によって求められる発振器48によっ
て生成されるクロックCKに同期されて印刷情報が印刷
される(印刷情報は、印刷線密度dに対応するように出
力されている)。印刷が終了するとコントローラ40
は、モータドライバ回路47をディスエーブルし、シー
ク系をスタート位置にリターンし、その後シーク用回転
モータのモータドライバ回路47′をディスエーブルす
る。
【0139】また、光ディスクの回転を一定角速度ωで
回し、光ディスク上に渦巻きに沿って印刷する場合、シ
ーク位置は(数3)のように移動する。一定回転制御
は、図14で示したような回転制御系において基準信号
に回転角速度ωとなるようなパルスを位相比較器へそし
て一定電圧を速度検出信号の基準電圧として供給すれば
実現できる。ただし、このケースでは、回転が一定回転
であるので、回転角エンコーダを不要とし、光ディスク
1回転に1発信号が出るStパルスをPLL制御系45
の位相比較器の基準信号として利用して制御できる。つ
まり回転速度制御の定常誤差はPLL制御系45で小さ
くし、通常の安定な速度制御は、回転モータの逆起電力
による速度検出信号を使う速度制御系46で制御する。
【0140】シーク制御は、印刷開始位置r0で速度V
となるように、助走距離を持つようにすれば良い。制御
系はやはり図14のようなシーク制御系において一定な
基準信号を与えて制御すれば良い。ただし、印刷開始位
置r0を検知できる検出器をシーク系に設けておく。印
刷発生周波数fpは(数11)で与えられる。つまり時
間に比例して周波数が上がるような回路構成が必要とな
る。図17に一例を示す。
【0141】(数11)から以下のように変形できる。
【0142】
【数31】 fp={(kfo+kωV/d・t)/kfo}fo ={(M1+N)/M2}fo (ただし fo=r0ω/d) kは回路が構成できるようにM1,N,M2とfpを自
然数化にするように選ぶ。桁数は要求印刷品質から決定
する。また、fpを変化させるタイミングを決めるカウ
ンタTのカウント数も、要求される印刷品質に合わせて
決める。
【0143】図17において、カウンタM1=kfoと
プログラマブルカウンタによるトータルのカウント値L
=M1+Nは周波数foのL倍のパルス周波数を生成
し、カウンタM2=kfoはfoをL倍されたパルス周
波数を1/M2にする。ただし、プログラマブルカウン
タのカウント値Nは、インクリメンタルカウンタNによ
ってセットされる。プログラマブルカウンタは、このセ
ットされたカウント値Nでカウントされる。このように
して印刷タイミング周波数foを生成する。
【0144】コントローラ40は、印字ヘッドを動かす
シーク系がスタートしてから印刷開始位置r0に到達す
ると、インクリメンタルカウンタとプログラマブルカウ
ンタへ行っているクリア信号CRを解除する。このとき
から(数31)に従った信号fpが出力される。コント
ローラ40は、光ディスクの1回転に1発出力するSt
パルスと同期させて印刷データを出力していく。Stパ
ルスと印刷データの同期は1周ごとに行って印刷位置の
累積誤差が出ないようにする。
【0145】また、図18に示すように同心円の組み合
わせで印刷し、光ディスク回転を一定回転角速度ωで回
転させて印刷する場合は、図14のような回転制御系に
おいて前記したような一定回転に制御する。回転角速度
ωは、印字ヘッドの特性等で規定される印刷発生周波数
fpと印刷線密度dによって決定する。したがって(数
26)より最外周のときが印刷周波数最大となるので、
そのときの光ディスク半径の位置rより回転角速度ωを
決定する。印字ヘッドの位置は、シーク開始位置検出器
を基準にシークエンコーダによって検出される。シーク
制御系はこの信号をフィードバックして位置決め制御す
る。印刷情報を出力するタイミングを決める印刷発生周
波数fpは、(数26)より決定される。初期位置r0
での印刷周波数をfp0とすると以下の式が成り立つ。
【0146】
【数32】fp={ar/(a・r0)}fp0 ただし、aはarあるいはa・r0を自然数化する値で
あり、目標精度に応じて値を決定する。図19に示す印
刷用のタイミングfpの生成回路のブロック図おいて、
コントローラ40より印字ヘッド停止位置rに対応した
値arをレジスタarにセットする。この値に基づいて
プログラマブルカウンタ49はカウントする。この結
果、印刷発生周波数fpが得られる。
【0147】コントローラ40は、印刷位置rで光ディ
スクの1回転分を印刷するとき、印字ヘッドがシークし
て整定し、光ディスク1回転に1回出力するStパルス
が到来したとき、図19で生成されるパルスfpに同期
させて印刷データを出力していく。
【0148】図18の光ディスクのように同心円の組み
合わせで印刷して、光ディスクの回転を印字ヘッド位置
に応じて可変とし、印字ヘッド下を通過するディスク面
の線速をほぼ一定にして印刷する場合は、(数30)に
従ったディスク回転数にする。そのために図14のよう
な回転制御系を用いる。回転角エンコーダの1回転のパ
ルス数をPnとすると(数30)は、以下のようにな
る。
【0149】
【数33】 Pn・f={b・r0/(b・r)}Pn・fo ただし、bはb・r0とb・rを自然数化する値であ
り、foは位置r0における回転速度fである。Pn・
fは、位置rにおける目標回転角エンコーダ出力パルス
周波数となる。したがって、図20に示す回転系PLL
制御用の基準信号パルスの生成回路のブロック図のよう
に、回転系のPLL制御系45の基準信号用パルスを形
成する。
【0150】印字ヘッドが位置rのときプログラマブル
カウンタ49をカウント数b・rにすれば良い。回転モ
ータの逆起電力による回転速度の検出信号と比較する基
準信号は、コントローラが(数30)に対応したデータ
を出力し、その出力をD−A変換することによって得ら
れる。この同心円状に印刷する場合は、各印刷位置では
光ディスクが指定された回転数で一定回転しているので
Pn=1で実現できる。
【0151】また、線速度Lvは、印字ヘッドの特性等
で規定される印刷周波数fplと印刷線密度dによって
決定する。印字ヘッドの位置は、シーク開始位置検出器
を基準にシークエンコーダによって検出される。シーク
制御系はこの信号をフィードバックして位置決め制御す
る。印刷情報を出力するタイミングを決める印刷周波数
fplは、(数29)より決定される。
【0152】コントローラ40は、印刷位置rで光ディ
スクの1回転分を印刷するとき、印字ヘッドがシークし
て整定し、かつ印刷位置rでの光ディスクの回転数で整
定した後、光ディスク1回転に1回出力するStパルス
が到来したとき、図21における印刷用のタイミングf
plとfpl(n)の生成回路のブロック図に示すよう
に生成されるパルスfplと各fpl(n)に同期させ
て印刷データを出力していく。
【0153】次に、後述する光ディスク上に記録された
情報を用いずに、ドライブ装置から得られる信号で印刷
する場合について説明する。
【0154】この場合シーク位置検出用として、リニア
エンコーダか、あるいは同様の効果を有するように構成
されたエンコーダを用いる。光ディスクの回転速度を一
定にする方式においては、高精度な回転制御のための回
転角エンコーダはコスト高となるので、前記したような
1回転に1回パルスを発生するスタート信号Stによっ
て定常誤差を補正する速度制御を行えば、安定な一定回
転制御を得ることができる。
【0155】また、線速度一定方式おいては、精度を向
上させるために光ディスク1回転で多数のパルスを発生
する回転角エンコーダか、あるいは同様の効果を得るよ
うに構成されたエンコーダを付設する必要がある。
【0156】渦巻き状に光ディスクの回転角速度を一定
にして印刷する場合に、印字ヘッドの印刷速度能力を加
味して、最外周の印刷周期を考慮して(数9)より回転
角速度ωを決める。この回転になるように回転制御系の
基準信号を発生する。そして、例えば内周側から印刷す
る場合、印刷開始位置r0の手前からシークを開始し、
r0の位置で(数2)に基づいたシーク速度Vになるよ
うにシーク制御系の基準信号を生成する。
【0157】渦巻き状に光ディスクの線速度を一定にし
て印刷する場合に、すでに述べたように、回転制御用と
シーク制御用に基準信号発生のために、ROMテーブル
に基本クロック発生情報とアナログ速度制御用基準信号
情報を(数19),(数20)に従って記録させる。
【0158】シーク系はすぐ目標の速度にならないので
立ち上がりを想定した情報を加え、また回転系は印刷を
開始するまでは、回転角速度ω(r0)で回転させる基
準情報を発生させる。
【0159】次に、同心円状に光ディスクの回転角速度
を一定にして印刷する場合は、印字ヘッドの印刷速度能
力を加味して、最外周の印刷周期を考慮して(数25)
より回転角速度ωを決める。そしてシーク位置は、リニ
アエンコーダ等により位置を検出してピッチwごとに位
置決めする。
【0160】同心円状に光ディスクの線速度を一定にし
て印刷する場合は、ピッチwごとのrの位置に基づいて
(数30)より回転角速度制御系の基準信号を生成す
る。
【0161】また、光ディスクの回転角検出用とシーク
位置検出用エンコーダの構成として、変速機構(ギヤ
等)を付して低コストなエンコーダを用いても良い。た
だし、現状の光ディスクのドライブ装置における各機構
に付設するような取り付けをすればより低価格が実現で
きる。
【0162】以上のように、光ディスクの記録再生用の
光ピックアップを使わないで印刷する場合の4つの方法
について説明した。つまり渦巻き状と同心円状に印刷す
る方法で、それぞれディスク回転角一定方式と線速一定
方式がある。
【0163】本発明の実施の形態6における、光ディス
ク上に記録された情報を用いて印刷する場合について説
明する。ここでは、シーク機構に印字ヘッドと光ピック
アップが一体的に構成されている場合を例とする。位置
情報rとθは、光ディスクのトラックあるいはアドレス
情報より検出する。CD−R/RWの場合は、トラッキ
ングエラー信号とウォブル内にあるアドレス情報より検
出する。
【0164】光ディスクのトラックピッチは、CD−R
/RWの場合1.6μmであり、印刷品質が200dp
iのときは、印刷ドットピッチが約120μmとなる。
光ピックアップからのレーザビームが光ディスクの記録
再生情報トラック上をトラッキングしながら1回転する
とシーク系の位置はわずかに1.6μm移動するにすぎ
ない。ただし、回転機構の偏心を含んだ全ディスク偏心
は100μm以上を有する。このような状況にある光デ
ィスク上の情報を使ってシームレスに内周側から外周側
に印刷する場合について具体的に述べる。なお、印刷を
実施する場合は外周側から内周側へ印刷しても良い。
【0165】同心円状にディスク線速度一定にして印刷
する場合は、渦巻き状に行う方式より印刷品質が良くな
る。まず、印刷を開始する前、印刷開始位置に相当する
トラックへのシーク動作として、目標トラックでトラッ
キングとトラックジャンプの動作を繰り返しながら印字
ヘッドを待機させる。印刷開始位置は、光ディスクのア
ドレス情報により検知を行い。例えば、CD−Rあるい
はCD−RW等の光ディスクではウォブル信号からアド
レスを検知する。
【0166】光ディスクを1回転すると1.6μmシー
ク位置が移動するので印刷待機時は1トラック戻る方向
にトラックジャンプする。そして光ディスク1回転に1
パルス発生するスタート信号Stにより印刷を開始す
る。光ディスク回転が、高精度に制御できているとすれ
ば、(数29)に従った印刷タイミングで印刷していけ
ば良い。
【0167】そして、1回転分の印刷が終了すると、次
に距離wだけシークして、そこでまた目標トラックでト
ラッキングとトラックジャンプを繰り返しながら待機し
て、スタート信号Stにより印刷を開始する。またシー
ク位置は、光ディスクのアドレス情報により検知する。
以後、この動作を繰り返して印刷領域を印刷すれば良
い。光ディスクの回転速度が(数30)に対応して正確
に得られれば、高画質になる。
【0168】高精度な回転制御のための基準信号発生と
高精度な回転角エンコーダはコスト高となる。また光デ
ィスクは、回転モータと接続されているターンテーブル
に載せられるときの誤差とディスク偏心等によってディ
スクアドレスに対応するシーク位置rに誤差が生じる。
さらに、光ディスク製造時に使うスタンパのアドレスと
位置rがスタンパごとにトラックピッチとアドレス情報
書き込み位置の製造ばらつきで異なっている(ディスク
規格は、ばらつきを許容している)。当然光ディスク化
されたときもばらついていることになる。CD−R/R
W(CD−RとCD−RW)においては、トラックピッ
チとウォブル周期が各スタンパごとにばらついている。
【0169】つまり、前記した(数29)と(数30)
における位置rに誤差が出るので、回転数と印刷周波数
に誤差が生じ、印刷品質が劣化する。それゆえ、光ディ
スク回転数,印刷タイミング、そしてシーク位置制御す
べてをディスク上から光ピックアップによって検出され
るアドレス情報,トラッキングエラー信号,同期信号に
よって行う。CD−R/RWの場合には、ウォブル信号
から得られるトラッキングエラー信号とウォブル信号を
復調することによって得られるアドレス情報とを使い、
このCD−R/RWのウォブル周期Wbは約60μmで
ある。
【0170】また、一定のシーク位置で留まってウォブ
ル信号によって回転制御する場合、光ピックアップがト
ラックジャンプ動作をしているので、ウォブル信号が一
定時間乱れることと、繋ぎ目(トラックジャンプする位
置)のウォブル周期の位相が揃わないという問題があ
る。前者の対策として、トラックジャンプしている期間
におけるPLLの位相比較は停止して、停止する寸前の
状態を維持しておく。後者の対策としては、ウォブル周
期WbのM(M:自然数)倍の周期をフィードバック信
号として使い、繋ぎ目の位相ずれの影響を軽減する。
【0171】光ディスクの回転が目標の回転数に整定し
た後に印刷は開始される。トラックジャンプは、トラッ
クジャンプした後、印刷開始回転角Stに到達したとき
トラックジャンプの回転角速度変動の影響がなくなる角
度位置で行う。印刷を開始して、光ディスク1回転の印
刷期間は、トラックジャンプを行わない。また、印刷は
ウォブル周期Wbの自然数倍ごとにすれば、光ディスク
内で一定ピッチのドットが得られる。
【0172】ただし、回転方向のスタート位置を示すス
タート信号Stが出力される瞬間の各シーク位置でのウ
ォブル信号は、位相差を持つので各印刷された同心円間
で印刷のずれが出る。
【0173】このために同心円間の位相差に対してはウ
ォブル周波数fw=Lv/Wbを逓倍N(N:自然数)
することによって誤差を減らす。そして、この逓倍され
た周波数fs(0)とfs(n)クロックを使ってスタ
ート信号Stが到来してから線密度dが得られるように
周波数fs(0)とfs(n)クロックを一定カウント
Ndとして、印刷タイミングを得るクロックfpi
(0)=fs(0)/Nd=Lv/dとfpi(n)=
fs(n)/Nd=Lv/dを発生する。ただし自然数
Nは、前記したように、印刷開始角度位置Stと各印刷
位置でのウォブルの位相差ばらつきを低減するために選
ばれる。
【0174】次に、同心円状にディスク回転速度一定に
して印刷する場合に、この方式は、印刷速度を前記の方
式より速くすることができる。ディスクの変速が不要だ
からである。
【0175】まず、前記と同様に印刷を開始する前に印
刷開始位置にシークし、目標のトラックでトラッキング
とトラックジャンプ動作を繰り返しながら印字ヘッドを
待機する。印刷開始位置は、光ディスクのアドレス情報
により検知する。CD−RあるいはCD−RW等の光デ
ィスクではウォブル信号からアドレスを検知する。光デ
ィスクが1回転すると1.6μmシーク位置が移動する
ので印刷待機時は、1トラック戻る方向にトラックジャ
ンプする。そして光ディスク1回転に1パルス発生する
スタート信号Stにより印刷を開始する。
【0176】光ディスクの回転が、高精度に制御できて
いるとすれば、(数26)に従った印刷タイミングで印
刷していけば良い。そして1回転分の印刷が終了する
と、次に距離wだけシークして、そこでまた目標トラッ
ク上でトラッキングとトラックジャンプをしながら待機
し、スタート信号Stにより印刷を開始する。シーク位
置は、光ディスクのアドレス情報により検知する。以後
はこの動作を繰り返して印刷領域を印刷すれば良い。
【0177】高精度な回転制御のための回転角エンコー
ダはコスト高となる。前記スタート信号Stによって定
常誤差を補正する速度制御を行えば、安定な一定回転制
御を得る。
【0178】光ディスクは、回転モータと接続されてい
るターンテーブルに載せられるときの誤差とディスク偏
心等によってディスクアドレスに対応するシーク位置r
に誤差が生じる。さらにディスク製造時に使うスタンパ
のアドレスと位置rがスタンパごとにトラックピッチと
アドレス情報書き込み位置の製造ばらつきで異なってい
る(ディスク規格は、ばらつきを許容している)。当然
ディスク化されたときもばらついている。
【0179】つまり、CD−R/RW(CD−RとCD
−RW)においては、トラックピッチとウォブル周期が
各スタンパごとにばらついていることになる。前記した
(数26)における位置rに誤差が出るので、印刷周波
数に誤差が生じ、印刷品質が劣化する。
【0180】それゆえ、光ディスクの回転角速度を補正
する。光ディスク上の位置r0における一定時間内のウ
ォブル数をカウントし、このカウント値が規定の範囲に
なるように光ディスクの回転制御系の基準信号を補正す
る。そして、印刷タイミングおよびシーク位置制御のす
べてを光ピックアップによって検出されるアドレス情
報,トラッキングエラー信号,同期信号によって行う。
CD−R/RWの場合は、ウォブル信号から得られるト
ラッキングエラー信号とウォブル信号を復調することに
よって得られるアドレス情報とを使う。
【0181】光ディスクの回転数一定のこの方式は、光
ディスクの回転に変速がないので印刷速度は速くなる。
【0182】印刷を開始して、光ディスク1回転の印刷
期間は、トラックジャンプを行わない。また印刷はウォ
ブル周期Wbの自然数倍ごとにすれば、光ディスク内で
一定ピッチのドットが得られる。ただし、回転方向のス
タート位置を示すスタート信号Stが出力される瞬間の
各シーク位置でのウォブル信号は、位相差を持つので各
印刷された同心円間で印刷のずれが出る。このために同
心円間の位相差に対してはウォブル周波数fw(r)=
rω/Wbを逓倍N(N:自然数)することによって誤
差を減らす。
【0183】そして、この逓倍された周波数fs(r
0)とfs(r)クロックを使ってスタート信号Stが
到来してから線密度dが得られるように周波数fs(r
0)あるいはfs(r)クロックを一定カウントNdと
して、印刷タイミングを得るクロックfpa(r0)=
N・fw(r0)/Nd=r0・ω/dとfpa(r)
=N・fw(r)/Nd=rω/dを発生する。ただし
自然数Nは、前記したように、印刷開始角度位置Stと
各印刷位置でのウォブル信号の位相差ばらつきを低減す
るために選ばれる。この方式は前述した方式より印刷周
波数の可変範囲が当然大きくなる。
【0184】次に、印刷情報を発生するための角度θの
演算は、
【0185】
【数34】θ=l/r=d×P(n)/(r・Nd) ただし、P(n)は、クロックfsのStからのカウン
ト数である。そして印刷情報はカウントNdごとに発生
する。
【0186】また、光ディスク上のトラック偏心があっ
た場合に、光ピックアップの対物レンズがトラックに追
従するように制御される。このときトラックの偏心が大
きいと、対物レンズの動きだけでは、トラックラジアル
方向に追従できないので、光ピックアップ全体を移動さ
せるシーク機構も補完するために働く。これは2段サー
ボ制御として知られている。
【0187】このシーク機構の動きによって印字ヘッド
も動き、対物レンズのシーク機構を保持しているベース
に対しての移動量Tr0とシーク機構の移動量Trsの
誤差ε=Tr0−Trsが光ディスクの半径方向への印
刷位置のずれの要因になる。したがって誤差εが可能な
限り小さくなるようにすれば印刷品質が上がる。つま
り、印刷するときに、光ディスクへの情報の記録再生時
よりディスク回転数を下げれば、誤差εは小さくなる。
【0188】図22は光ディスク上に記録された情報を
示すウォブルランドグルーブを表す図である。光ピック
アップにより検出される信号で光ディスクの記録再生を
するガイド溝(グルーブ)である。このグルーブは、図
22のように蛇行(ウォブル)され形成されている。こ
のウォブルは変調されており、これを復調することによ
って光ディスク上のアドレス情報が検出でき、位置決め
制御に使用する。
【0189】そしてこの変調信号のキャリア信号を復調
して、印刷用のタイミング信号あるいは回転速度制御用
の検出信号として使用する。
【0190】図23は、光ディスク2、印字ヘッド1
0、光ピックアップ30、シーク機構、回転モータ(ス
ピンドルモータ4)、そして1回転に1回発生する回転
方向の印刷開始角度を示すパルスSt検出器の構成例を
示すブロック図である。印字ヘッド10と光ピックアッ
プ30がシーク方向に一体となっていることがわかる。
図24は光ピックアップから検出されるアナログ信号を
示す図である。光ディスク上に記録されているマークか
ら検出するRf信号、光ビームに記録再生面上における
フォーカス誤差状態を示すフォーカス誤差信号、光ビー
ムのトラックからのずれを示すトラッキング誤差信号、
そしてウォブル検出信号が出力される。
【0191】ここで、同心円状にディスク線速度をほぼ
一定にして印刷する場合について述べる。図25に目標
位置での回転速度情報をコントローラ40はD−A変換
器41へ送る。このときスイッチSWはオフしている。
そしてシーク系が目標位置近傍へ到達したときスイッチ
をオンする。これによりPLL制御系45の制御がかか
り回転モータは目標の速度で回転する。そしてSt信号
到達前にトラックジャンプして印刷開始のために待機す
る。トラックジャンプするときコントローラは、サンプ
ルホールド回路によりループフィルタの出力をホールド
する。そしてトラックジャンプ動作が整定するとコント
ローラ40は、サンプルホールド動作を停止し、ループ
フィルタの出力がサンプルホールド回路を通過するよう
にする。このようにして目標位置に待機する。
【0192】また、図26にウォブル信号から印刷用の
タイミングfpi(0)とfpi(n)の生成回路のブ
ロック図を示した。この考え方は図22を用いて説明し
た場合と同様である。印刷ノズルnの印刷タイミング
は、そのノズル位置rと最内周にあるノズル位置r0で
決定される。
【0193】次に、同心円状にディスク回転速度を一定
にして印刷する場合について述べる。光ディスクの一定
回転は、St信号とモータ逆起電力によって検出される
速度信号によってすでに示した方法で制御を行う。ま
た、印刷タイミング信号は、図26で説明したものと同
様な回路により生成する。
【0194】図27は本発明の実施の形態7における光
ディスクへの印刷領域の例を示す図である。同一光ディ
スクへの情報の記録再生領域(図27(a))と印刷面
の印刷領域例(図27(b),(c))との対応を示し
ている。予めこのような対応を決めておけば、一定情報
を書き込み領域が埋まったら自動的に印刷を実行して光
ディスクにその内容を目視できるようにしておき、後か
らいちいち整理用のラベルを付して整理をしなくても、
光ディスク内の内容の検索を容易に行うことができる。
印刷する情報としては代表的には、日付、その領域で最
も多く使っている用語、先頭の内容等を入れる。また、
自動的に印刷を行わない場合はユーザが印刷内容を作成
できるようにしておく。
【0195】本実施の形態7では光ディスクの内周側あ
るいは外周側からのどちらかの印刷を行っても良い。
【0196】さらに、光ディスクの情報記録再生機能と
ラベル印刷機能を備えた本発明においては、以下のよう
な便利さがある。つまり、ユーザが意識しないでも光デ
ィスクに自動的に索引を印刷できるモードを設定できる
ことである。
【0197】リムーバブルの記憶メディアとして、例え
ば、フレキシブル(フロッピー(登録商標))ディスク
などでは、ユーザがデータ記録後、ラベルを貼り付けて
索引を記録していた。このような面倒で煩雑な作業を行
うことなくフロッピーディスクを所有しているユーザが
多く見受けられる。このようなユーザにおいては、いざ
必要な情報の記録された記憶メディアを使おうとしたと
き、記録を頼りに必要な記憶メディアを探すことにな
り、見つけるに時間を要している。また、ディスクラベ
ル印刷専用の装置を使う場合、人が一度介在することか
ら索引を印刷することを忘れる可能性が出てくる。
【0198】本発明では、光ディスクを取り出す前に内
容を示す索引が付けられるのでこのようなことは起きな
い。ローディング機構に、索引の印刷が終わるまでは光
ディスクのアンロード動作を行わないようにすること
や、光ディスクの情報記録再生領域を分割し、分割され
た領域に対応した印刷領域を決めておけば、一度、光デ
ィスクを取り出した後でも2重書きすることなく印刷す
ることが可能である。
【0199】印刷を行うルールとして、分割された領域
の記録が開始されている場合は必ず印刷を終了させてお
くか、あるいは分割された領域の記録が終了したときの
み印刷を終了させるかのどちらかを選ぶ。また、リライ
タブルである例えばCD−RWディスクを使う場合は、
印刷領域に印刷の記録消去を繰り返しできる材料(リラ
イタブル記録部材等)を塗布あるいは紙を貼り付けてお
く。このようにすれば、CD−RWへ記録される情報は
変わるので、それに合わせて印刷する索引を変えること
ができる。印刷領域に印刷の記録消去を繰り返しできる
材料(リライタブル記録部材等)としては、本発明の構
成作用の説明の冒頭で説明したような、相変化記録材料
や無機材料を使用すれば良い。
【0200】また、光ディスク上の一部に固定したアド
レスを決めておき、そのアドレス検出器の回転角度位置
とスピンドルモータ部に付されたエンコーダ手段で検出
の一回転に1発発生する基準角度位置との位相関係をド
ライブ装置が検出することにより、以後は基準角度位置
に基づいて印刷するようにすれば良い。つまりドライブ
装置は決められた光ディスク上の回転角度位置と基準角
度位置より出力される位置信号の位相差を時間差で検出
するか、または、ある決められた光ディスク上のトラッ
ク内のウォブル等で検出される光ディスク上の情報と同
期しているパルス数のカウントを行って調べれば良い。
【0201】さらに、印刷領域のどこを印刷したか、ま
たはどこまでを印刷したか等の情報(印刷領域の印刷ト
ラック情報と印刷角度情報)は、光ディスク上の情報記
録領域外に設けるなり、または記録場所を予め定義して
記録すれば良い。また、半径位置方向の位置決めは、印
刷トラック情報に基づいて光ディスクのドライブ装置に
おいて公知のシーク制御を行うことにより位置決めすれ
ば良い。
【0202】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の記載によれば、情報記録される一面とは異なる他面に
無機または有機のラベル層を有することで、光により文
字もしくは絵柄を書くことができ、ペン等によりラベル
書きの際に、ペン先で光ディスクの情報記録面を破損さ
せることを防ぐことができる。
【0203】また、請求項2の記載によれば、光ディス
クに形成されるラベル層に用いる有機材料として、色素
系の材料を用いることにより、単一波長からなる光によ
りラベル印刷を行う際、光入力に対する感度を保ちつ
つ、そのラベル印刷文字の保存性を高めることができ
る。
【0204】また、請求項3の記載によれば、光ディス
クに形成されるラベル層に用いる無機材料として、相変
化記録材料を用いることにより、光入力に対する感度を
保ちつつ、そのラベル印刷文字の保存性を高めることが
でき、また、ラベル印刷は、相変化記録材料の相状態の
違いにより印刷文字のコントラストを出すことから、複
数回の印刷文字の書き換えを行うことができる。
【0205】また、請求項4の記載によれば、通常の光
ディスクに対して、ラベル層を含む3層の層構成を追加
することで、ラベル印刷文字を記述する光ディスクを形
成でき、また、ラベル印刷の際には、ポリカーボネイト
に刻まれたランド/グルーブを用いてフォーカシングお
よびトラッキングができ、効果的にラベル印刷すること
ができる。
【0206】また、請求項5の記載によれば、誘電体層
の膜厚を変化させることにより、誘電体層膜の分光反射
率を調整してラベル印刷面の文字色およびコントラスト
を変えることができる。
【0207】また、請求項6の記載によれば、光ディス
クのラベル印刷面への印刷を別装置で行う場合に比べ、
ユーザの省スペース化が図れると共に、光ディスクへの
情報の記録と印刷が同じ装置ででき、記録情報と関連あ
る印刷を行う処理が容易となり、関連情報の印刷し忘れ
を防ぐことができる。
【0208】また、請求項7〜10の記載によれば、印
刷機能を実現するためのコストを下げ、機構の共用によ
って簡易化と装置の小型化を図り、また同一の回路を使
うことによるファームウェアの共通化も可能となり、フ
ァームウェアの開発期間を短縮し開発コストを安くでき
る。
【0209】また、請求項11記載によれば、エンコー
ダ板のスリットによって光ディスクの回転方向の印刷開
始位置を高精度に決められるので高印刷品質が実現でき
る。
【0210】また、請求項12〜14の記載によれば、
印字ヘッドと光ピックアップとを着脱自在に連結する連
結部分を設け、非印刷時には、光ピックアップ単体で移
動可能となり、可動部の負荷が減り光ディスクの半径方
向への移動を高速にでき、また、連結動作を、印字ヘッ
ドのアームを光ピックアップの先端部分から移動させる
離脱用,装着用ソレノイドにより容易に実現することが
できる。
【0211】また、請求項15〜16の記載によれば、
複数ある印字ヘッドの各印字ヘッドにおける光ディスク
の線速差があっても、それに対応した印刷タイミング信
号の発生により、高品質な印刷を実現でき、線速の違い
による印刷位置のばらつきを防ぎ、さらに、デジタル的
な処理ができLSI化が容易になると共に、印刷タイミ
ング発生回路等を共通化でき、高品質の印刷と回路の簡
易化が図られ低コスト化が実現できる。
【0212】また、請求項17〜20の記載によれば、
高精度の位置決め用のエンコーダを必要とせず、かつ光
ディスク等による偏心の影響を受けずに高精度の位置決
めができ、または光ディスクからの信号に同期させて印
刷するので高精度な印刷タイミングの発生回路も必要と
せず、また高精度な回転制御用のエンコーダも必要とせ
ず、安定に回転制御でき光ディスクの回転方向の印刷精
度を向上させる安価で高印刷品質の装置が実現できる。
【0213】また、請求項21〜22の記載によれば、
光ピックアップより検出される信号で印字ヘッドのトラ
ッキング動作を行い、印刷時の印刷位置の誤差を軽減で
き、印刷品質を要求されない印刷情報を、ユーザの選択
によって印刷することができ、ユーザの使い勝手が向上
する。
【0214】また、請求項23の記載によれば、簡易な
回路で、各種の原因により生じる印刷ずれの補正をする
ことができる。
【0215】また、請求項24〜25の記載によれば、
意識せずに光ディスクに記録された情報と対応した可視
化された情報が常に印刷されるので、また、光ディスク
が装置外に搬出前に必ず記録データと関連している可視
化情報が印刷されるので、必要な情報が含まれている光
ディスクへのアクセスが容易にでき、また、CD−RW
のような書き換え可能な光ディスクにおいて、記録内容
が変更されても可視化の情報も合わせて変更することが
できるので、必要な情報が含まれている光ディスクへの
アクセスが確実にできる。
【0216】また、請求項26〜29の記載によれば、
光ディスクのラベル印刷面における印刷領域に追加印
刷、または部分的に上書きする際の、印刷開始位置を把
握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1における記憶メ
ディアである光ディスクの層構成の部分断面図、(b)
は層構成の中のラベル層,反射層,情報記録層の断面を
詳細に示す図
【図2】本発明の実施の形態2における情報記録再生装
置を示す外観斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における光ディスクを装
着する部分を示す側面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるスピンドルモー
タを示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態2における光ディスクにア
クセスする印字ヘッドと光ピックアップのヘッド部分を
示す側面図
【図6】本発明の実施の形態2における印字ヘッド専用
のシーク機構を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態3における印字ヘッドが共
用するシーク機構を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態3における印字ヘッドと光
ピックアップを示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態3における印字ヘッドと光
ピックアップの連結部分を示す斜視図
【図10】本発明の実施の形態4におけるラベル印刷手
段を備えたドライブ装置の概略構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態4におけるドライブ装置
の各機構部とそれらを制御する回路との関係を示す図
【図12】本発明の実施の形態5における光ディスク上
に印刷する画像と画像メモリ上のアドレスとの関係を示
す図
【図13】本発明の実施の形態5における印刷情報に同
期符号を埋め込んだ状態を示す図
【図14】本発明の実施の形態5における線速度一定方
式で印刷する制御回路のブロック図
【図15】本発明の実施の形態5における図14のRO
Mのアドレスカウンタの出力例を示す図
【図16】本発明の実施の形態5におけるシーク系を起
動する波形例を示す図
【図17】本発明の実施の形態5における時間に比例し
て周波数が上がるような回路構成例を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態5における光ディスクに
同心円の組み合わせで印刷する例を示す図
【図19】本発明の実施の形態5における印刷用のタイ
ミングfpの生成回路のブロック図
【図20】本発明の実施の形態5における回転系PLL
制御用の基準信号パルスの生成回路のブロック図
【図21】本発明の実施の形態5における印刷用のタイ
ミングfplとfpl(n)の生成回路のブロック図
【図22】本発明の実施の形態6における光ディスク上
に記録された情報を示すウォブルランドグルーブを表す
【図23】本発明の実施の形態6におけるドライブ装置
における1回転に1回発生する回転方向の印刷開始角度
を示すパルスSt検出器の構成例を示すブロック図
【図24】本発明の実施の形態6における光ピックアッ
プから検出されるアナログ信号を示す図
【図25】本発明の実施の形態6におけるウォブル信号
を用いる制御回路の構成を示すブロック図
【図26】本発明の実施の形態6におけるウォブル信号
から印刷用のタイミングfpi(0)とfpi(n)の
生成回路のブロック図
【図27】本発明の実施の形態7における光ディスクへ
の印刷領域の例を示す図
【符号の説明】
1 ドライブ装置 2 光ディスク 3 ローディングトレイ 4 スピンドルモータ 5 ターンテーブル 6 クランパ 7 エンコーダ板 8a 広いスリット 8b 細いスリット 10 印字ヘッド(印刷用光ピックアップ) 11 シーク機構 12 シークモータ 13 軸部 14 第1ギヤ 15 リードスクリュー 16 第2ギヤ 17 シークエンコーダ板 18 ホームポジションセンサ 19 突出部分 20 アーム 20a 先端部分 23 離脱用ソレノイド 24 装着用ソレノイド 30 光ピックアップ 31 対物レンズ 32 溝部 40 コントローラ 41 D−A変換器 45,45′ PLL制御系 46,46′ 速度制御系 47,47′ モータドライバ回路 48 発振器 49 プログラマブルカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 PA02 5D090 AA01 BB20 CC20 DD03 EE20 KK13 KK15 5D117 AA02 EE07 5D121 JJ05 JJ09

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録された一面とは異なる他面に
    前記記録された情報と関係した内容の印刷を行うラベル
    印刷面を有する記憶メディアであって、前記ラベル印刷
    面の層構成に、有機材料または無機材料からなるラベル
    層を少なくとも1層形成したことを特徴とする記憶メデ
    ィア。
  2. 【請求項2】 前記ラベル印刷面の層構成に形成したラ
    ベル層の材料として、色素材料を用いたことを特徴とす
    る請求項1記載の記憶メディア。
  3. 【請求項3】 前記ラベル印刷面の層構成に形成したラ
    ベル層の材料として、相変化記録材料を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の記憶メディア。
  4. 【請求項4】 前記ラベル印刷面を含む記憶メディア
    を、ポリカーボネイト基板,誘電体層,記録層,誘電体
    層,反射層,誘電体層,ラベル層,誘電体層,保護層の
    層構成にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の記憶メディア。
  5. 【請求項5】 前記ラベル印刷面を含む記憶メディアの
    層構成において、前記ラベル層を挟んでいる誘電体層の
    膜厚を変化させ前記ラベル印刷面上の印刷の色を変える
    ことを特徴とする請求項4記載の記憶メディア。
  6. 【請求項6】 記憶メディアへの情報の記録再生を行う
    情報記録再生装置であって、装置本体内に設けたラベル
    印刷手段により前記記憶メディアに印刷をすることを特
    徴とする情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ラベル印刷手段として、記憶メディ
    アに情報の記録再生を実現するための機構または回路の
    少なくとも1つを共用することを特徴とする請求項6記
    載の情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記共用する機構を、回転機構,ローデ
    ィング機構としたことを特徴とする請求項7記載の情報
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記共用する機構を、記憶メディアにお
    ける半径方向に印字ヘッドまたは光ピックアップを移動
    させるシーク機構としたことを特徴とする請求項7また
    は8記載の情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記共用する回路を、マイクロプロセ
    ッサ,半導体ROM,半導体RAM,バッファマネージ
    ャ回路,ホストインタフェース回路,シーク系制御回
    路,回転系制御回路,ローディング系制御回路の少なく
    とも1つとしたことを特徴とする請求項7記載の情報記
    録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディア
    の1回転に1回のパルスを発生する回転角度の基準位置
    発生手段を設けたことを特徴とする請求項6〜10のい
    ずれか1項に記載の情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディア
    に印刷を行う印字ヘッドと前記記憶メディアから情報の
    記録再生を行う光ピックアップとを備えたことを特徴と
    する請求項6〜11のいずれか1項に記載の情報記録再
    生装置。
  13. 【請求項13】 前記ラベル印刷手段に、記憶メディア
    に印刷を行う印字ヘッドと前記記憶メディアから情報の
    記録再生を行う光ピックアップとを着脱自在に連結する
    連結手段を備えたことを特徴とする請求項6〜11のい
    ずれか1項に記載の情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記連結手段として、印字ヘッドに設
    けた凸部または凹部と、光ピックアップに設けた凹部ま
    たは凸部と、前記印字ヘッドと前記光ピックアップを着
    脱自在にする駆動手段とを備えたことを特徴とする請求
    項13記載の情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記印字ヘッドとして、同時に印刷可
    能な複数の印字ヘッドでなり、前記各印字ヘッドが回転
    する記憶メディアの半径方向にずれて配設され、任意の
    印字ヘッドの位置を基準位置とした各印字ヘッドの印刷
    タイミングを、印字ヘッドの前記半径方向にずれた位置
    と前記基準位置との比を前記基準位置の印刷タイミング
    周波数に乗じて得た印刷タイミング周波数で印刷するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項11〜13のいず
    れか1項に記載の情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記印字ヘッドにおいて、印刷位置の
    記憶メディアの線速に合わせて、印刷タイミング信号の
    遅れ時間または進み時間を制御することを特徴とする請
    求項15記載の情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記記憶メディアから読み出した情報
    を用いて、印刷時に、印字ヘッドの位置決め,印字ヘッ
    ドの印刷タイミング,ディスク回転速度の少なくとも1
    つを制御することを特徴とする請求項15または16記
    載の情報記録再生装置。
  18. 【請求項18】 前記記憶メディアから読み出した情報
    を、前記記憶メディアの情報記録面側にあるウォブルし
    ているランドあるいはグルーブより検出することを特徴
    とする請求項17記載の情報記録再生装置。
  19. 【請求項19】 前記ウォブルしているランドあるいは
    グルーブより検出されたウォブル信号を用いて回転制御
    する際、分周したウォブル信号を用いることを特徴とす
    る請求項18記載の情報記録再生装置。
  20. 【請求項20】 前記ウォブルしているランドあるいは
    グルーブより検出されたウォブル信号を用いて印刷タイ
    ミング信号を生成する際、逓倍したウォブル信号を用い
    ることを特徴とする請求項18記載の情報記録再生装
    置。
  21. 【請求項21】 前記ディスク回転速度の制御として、
    記憶メディアの記録あるいは再生時の回転速度より印刷
    時の回転速度を遅くしたことを特徴とする請求項17記
    載の情報記録再生装置。
  22. 【請求項22】 前記ラベル印刷手段において、ユーザ
    によって選択される高速で印刷する高速モードと低速で
    印刷する低速モードとを備え、前記低速モードは記憶メ
    ディアから読み出した情報を用いて印刷することを特徴
    とする請求項6〜21のいずれか1項に記載の情報記録
    再生装置。
  23. 【請求項23】 前記ラベル印刷手段において、複数の
    印字ヘッドにおける前記記憶メディアの回転方向に対す
    る位置ずれ、前記印字ヘッドの前記記憶メディア上の半
    径位置における線速の違い、および/または前記印字ヘ
    ッドの記憶メディアに対する線速の違い、により生じる
    印刷位置のずれを、適切な印刷タイミング信号を制御し
    て前記すべての印刷位置のずれ補正をするか、または印
    刷タイミング信号に合わせて発生する印刷情報を制御し
    て前記すべての印刷位置のずれ補正をすることを特徴と
    する請求項6〜22のいずれか1項に記載の情報記録再
    生装置。
  24. 【請求項24】 前記ラベル印刷手段により、記憶メデ
    ィアに記録された情報に関係する内容を自動的に印刷す
    ることを特徴とする請求項6〜23のいずれか1項に記
    載の情報記録再生装置。
  25. 【請求項25】 前記ラベル印刷手段により、記憶メデ
    ィアに記録された情報に関係する内容の印刷を、記憶メ
    ディアの装置外へ排出する前に行うことを特徴とする請
    求項24記載の情報記録再生装置。
  26. 【請求項26】 前記記憶メディアを回転させるスピン
    ドルモータに設けたエンコーダ手段と、前記記憶メディ
    ア上の任意に設けたアドレスを検出するアドレス検出手
    段と、前記エンコーダ手段と前記アドレス検出手段との
    出力を演算する演算手段とを備え、前記アドレス検出手
    段より得られた回転角度位置とエンコーダ手段より得ら
    れた基準角度位置との位相関係から、ラベル印刷手段に
    よる記憶メディアのラベル印刷面の印刷位置を得ること
    を特徴とする請求項6〜25のいずれか1項に記載の情
    報記録再生装置。
  27. 【請求項27】 前記演算手段により、アドレス検出手
    段より得られた回転角度位置とエンコーダ手段より得ら
    れた基準角度位置との位相差を取得して、前記エンコー
    ダ手段から得られた基準角度位置と前記位相差に基づい
    てラベル印刷手段による記憶メディアのラベル印刷面に
    印刷することを特徴とする請求項26記載の情報記録再
    生装置。
  28. 【請求項28】 前記ラベル印刷手段により、記憶メデ
    ィアのラベル印刷面に印刷する印刷領域情報を記憶メデ
    ィアの情報記録領域外、または予め定義した記録領域に
    記録させることを特徴とする請求項6〜27のいずれか
    1項に記載の情報記録再生装置。
  29. 【請求項29】 前記印刷領域情報を、記憶メディアの
    ラベル印刷面に印刷された位置、印刷された範囲を示す
    印刷領域の印刷トラック情報、印刷角度情報のいずれか
    1つまたは複数とすることを特徴とする請求項28記載
    の情報記録再生装置。
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